年 度情 報 収 集 事 業 報 告 書 第 号 平成 18 19 2 ② 平成 18 年度 情報収集事業報告書 第 19 号 2 ② ベースメタル国際需給動向 2006 中 国 消 費 構 造 分 析 2006 第2分冊② 中国消費構造分析 2006 年 月 平成 20 3 ISO14001認証取得 この印刷物は環境保護のため再生紙を使用し 印刷インキに 大豆油インキ を使い印刷しております 独 立 行 政 法 人 石 油 天 然 ガ ス 金 属 鉱 物 資 源 機 構 平成 18 年度 情報収集事業報告書 第 19 号 2 ② 平成20年3月
はじめに BRICs 諸 国 (ブラジル インド ロシア 中 国 )は 世 界 人 口 の 約 40%に 当 たる 27 億 人 の 人 口 経 済 規 模 の 約 10%に 当 たる 4 兆 4,700 億 $(2005 年 )を 占 める 巨 大 な 経 済 圏 からな り 天 然 資 源 の 埋 蔵 も 豊 富 なことから 高 い 成 長 が 見 込 まれているとともに 世 界 経 済 資 源 需 給 に 大 きな 影 響 を 与 えると 考 えられている 特 に 近 年 において これら 諸 国 のう ち 中 国 の 経 済 成 長 にともなう 金 属 鉱 物 資 源 の 需 要 の 増 大 と 世 界 的 な 資 源 不 足 が 顕 在 化 し てきている 中 国 消 費 構 造 分 析 2006 では これら 中 華 人 民 共 和 国 における 非 鉄 金 属 の 供 給 需 要 構 造 について 資 源 機 構 北 京 事 務 所 の 情 報 収 集 機 能 等 を 活 用 し 調 査 した 銅 を 例 にとると 銅 の 需 給 は 中 国 は 銅 の 輸 入 国 であり 銅 の 原 料 供 給 を 国 外 に 頼 る 日 本 と 資 源 確 保 におい て 競 合 する 可 能 性 がある 中 国 は 今 後 も 国 外 資 源 に 依 存 していく 可 能 性 がある 人 口 の 多 い 中 国 における 経 済 発 展 は 一 人 当 たり 銅 消 費 量 の 増 加 を 引 き 起 こす 可 能 性 がある 銅 に 限 らず これら 非 鉄 金 属 の 需 要 量 は 中 国 の 経 済 状 況 を 示 すため 中 国 の 非 鉄 金 属 需 給 構 造 についての 情 報 を 今 後 とも 把 握 することが 重 要 である 本 報 告 書 が 関 係 各 位 の 参 考 となれば 幸 いである 平 成 20 年 3 月 独 立 行 政 法 人 石 油 天 然 ガス 金 属 鉱 物 資 源 機 構 金 属 資 源 開 発 本 部 企 画 調 査 部
目 次 第 1 章 銅 1. 概 要 5 1.1 中 国 銅 業 界 の 現 状 5 1.2 中 国 精 錬 銅 需 給 の 現 状 8 1.3 近 年 の 中 国 市 場 の 銅 需 要 の 全 体 的 推 移 9 2. 中 国 銅 加 工 業 の 現 状 10 2.1 中 国 銅 加 工 業 の 生 産 現 状 10 2.2 銅 加 工 材 の 製 品 構 造 12 2.3 中 国 銅 加 工 メーカーの 技 術 装 備 の 現 状 13 2.4 中 国 銅 加 工 メーカーの 規 模 と 競 争 力 についての 分 析 16 3. 銅 材 消 費 状 况 及 び 各 主 要 業 界 の 銅 消 費 構 造 17 3.1 主 要 銅 材 の 消 費 状 况 ( 銅 板 / 帯 銅 管 銅 棒 銅 条 ) 17 3.2 各 業 界 の 銅 消 費 の 現 状 と 消 費 量 ( 電 力 軽 工 業 機 械 電 子 自 動 車 家 電 建 築 ) 19 4. 中 国 の 銅 貿 易 の 現 況 と 国 内 銅 消 費 に 及 ぼす 影 響 22 4.1 精 錬 銅 貿 易 動 向 22 4.2 銅 加 工 材 貿 易 の 状 况 ( 精 錬 銅 材 と 合 金 材 別 国 / 貿 易 方 式 / 地 域 別 に 分 析 ) 24 4.3 銅 貿 易 の 国 内 銅 消 費 に 対 する 影 響 29 5. 今 後 の 銅 需 要 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 のある 主 な 要 素 30 5.1 マクロ 経 済 的 要 素 30 5.2 銅 使 用 業 界 の 発 展 状 況 30 5.3 政 策 的 要 素 ( 輸 出 入 関 税 や 産 業 政 策 など) 31 5.4 その 他 の 要 素 31 6. 中 国 の 銅 需 要 の 予 測 32 6.1 業 種 別 銅 需 要 予 測 (10 年 後 の 需 要 変 化 ) ( 電 力 軽 工 業 機 械 電 子 自 動 車 家 電 建 築 ) 32 6.2 製 品 品 目 別 の 需 要 予 測 ( 銅 板 帯 銅 管 銅 棒 銅 条 ) 32 6.3 製 錬 銅 の 需 要 予 測 表 33 7.まとめ 33 第 2 章 鉛 亜 鉛 1. 中 国 の 鉛 亜 鉛 資 源 39 1.1 資 源 埋 蔵 量 39 1.2 中 国 の 鉛 亜 鉛 資 源 の 特 徴 39 1.3 中 国 の 鉛 亜 鉛 資 源 の 開 発 利 用 状 況 41 2. 中 国 鉛 亜 鉛 精 鉱 の 供 給 と 今 後 の 動 向 41 2.1 精 鉱 の 生 産 41 2.2 鉛 亜 鉛 鉱 山 建 設 プロジェクト 及 び 今 後 の 動 向 44 2.3 鉛 亜 鉛 精 鉱 の 輸 入 46 2.4 鉛 亜 鉛 資 源 の 国 際 開 発 と 利 用 48 2.5 鉛 亜 鉛 鉱 の 供 給 動 向 49 3. 鉛 の 需 給 状 況 49 3.1 中 国 の 鉛 生 産 49 3.2 中 国 の 鉛 供 給 の 将 来 予 測 52 3.3 中 国 の 鉛 貿 易 の 状 況 54 3.4 中 国 の 鉛 消 費 に 関 する 調 査 56 3.5 中 国 の 鉛 市 場 のバランス 68 4. 中 国 亜 鉛 の 供 給 と 需 要 69 4.1 中 国 の 亜 鉛 生 産 の 現 状 と 発 展 動 向 69
4.2 中 国 の 亜 鉛 生 産 72 4.3 中 国 の 亜 鉛 リサイクル 73 4.4 中 国 の 亜 鉛 消 費 74 4.5 中 国 の 亜 鉛 貿 易 83 4.6 中 国 亜 鉛 市 場 の 需 給 バランスの 予 測 87 第 3 章 ニッケル 第 一 部 供 給 篇 93 1. 概 論 93 1.1 中 国 のニッケル 資 源 の 現 状 93 1.2 ニッケル 鉱 山 の 現 状 及 び 各 企 業 が 現 在 行 っている 探 鉱 活 動 94 1.3 中 国 ニッケル 精 錬 工 場 の 現 状 101 1.4 2001-2007 年 の 国 内 ニッケル 市 場 の 需 給 バランスと 価 格 動 向 105 2. 電 解 ニッケル 106 2.1 国 内 主 要 電 解 ニッケルメーカーの 最 新 生 産 能 力 と 最 近 5 年 間 の 生 産 量 106 2.2 国 内 主 要 電 解 ニッケルメーカーのニッケル 原 料 の 供 給 状 況 106 2.3 国 内 企 業 の 海 外 資 源 開 発 の 現 状 と 展 望 分 析 106 3.ニッケル 塩 110 3.1 国 内 主 要 生 産 メーカーの 生 産 能 力 と 過 去 5 年 間 の 生 産 量 110 3.2 主 な 企 業 の 増 築 計 画 111 4.2002-2006 年 主 要 ニッケル 製 品 の 輸 出 入 に 関 する 分 析 111 4.1 2002-2006 年 ニッケル 製 品 輸 出 入 実 績 111 4.2 製 品 別 輸 出 入 状 況 112 5.ニッケルスクラップ 116 5.1 ニッケルスクラップの 生 産 と 回 収 の 現 状 116 5.2 廃 ステンレス 鋼 と 他 のニッケルスクラップの 再 生 利 用 状 況 と 発 展 動 向 118 5.3 ニッケルスクラップの 利 用 に 関 する 政 策 119 6. 市 場 の 展 望 119 6.1 今 後 5 年 間 のニッケル 精 鉱 の 生 産 と 輸 入 に 関 する 予 測 119 6.2 今 後 5 年 間 の 精 錬 ニッケルの 生 産 と 輸 出 入 の 予 測 119 第 二 部 消 費 編 121 1. 概 論 121 1.1 2001-2007 年 の 中 国 精 錬 ニッケルの 見 かけ 消 費 量 の 分 析 121 1.2 2001-2007 年 中 国 精 錬 ニッケルの 実 際 消 費 量 及 び 消 費 構 造 の 分 析 122 2. 中 国 のステンレス 工 業 の 現 状 123 2.1 最 近 5 年 間 の 中 国 ステンレス 生 産 の 現 状 及 びニッケル 消 費 量 の 分 析 123 2.2 2006 年 の 中 国 のステンレス 消 費 構 造 の 分 析 126 2.3 2007-2011 年 の 中 国 のステンレス 生 産 量 と 消 費 量 の 予 測 127 2.4 主 なステンレス 企 業 の 技 術 と 設 備 状 況 129 3.その 他 のニッケル 消 費 産 業 の 現 状 分 析 137 3.1 電 気 メッキ 業 137 3.2 電 池 製 造 業 138 3.3 機 械 鋳 造 および 合 金 鋼 耐 熱 合 金 139 3.4 その 他 140 4. 中 国 の 精 錬 ニッケルの 需 要 予 測 140 4.1 マクロ 経 済 要 因 および 政 策 的 要 因 のニッケル 消 費 業 種 への 影 響 140 4.2 今 後 5 年 間 の 業 種 別 中 国 のニッケル 需 用 予 測 142 付 属 書 : 国 のニッケルスクラップ 関 連 政 策 輸 入 廃 棄 物 原 料 の 国 内 荷 受 人 に 対 する 登 記 実 施 に 関 する 公 告 150 再 生 資 源 回 收 管 理 弁 法 153
国 家 税 務 総 局 の 廃 棄 物 回 収 経 営 企 業 が 増 値 税 偽 造 防 止 税 金 統 制 一 機 多 票 システムを 使 用 し 増 値 税 専 用 発 票 を 作 成 する 問 題 に 関 する 通 知 156 再 生 資 源 回 収 事 業 者 の 備 案 ( 届 出 )に 関 する 説 明 158 原 料 として 使 用 可 能 固 形 廃 棄 物 の 輸 入 申 請 事 項 に 関 する 公 告 160 中 華 人 民 共 和 国 循 環 型 経 済 法 ( 草 案 ) 162
第 1 章 銅
目 次 1. 概 要 5 1.1 中 国 銅 業 界 の 現 状 5 1.2 中 国 精 錬 銅 需 給 の 現 状 8 1.3 近 年 の 中 国 市 場 の 銅 需 要 の 全 体 的 推 移 9 2. 中 国 銅 加 工 業 の 現 状 10 2.1 中 国 銅 加 工 業 の 生 産 現 状 10 2.2 銅 加 工 材 の 製 品 構 造 12 2.3 中 国 銅 加 工 メーカーの 技 術 装 備 の 現 状 13 2.4 中 国 銅 加 工 メーカーの 規 模 と 競 争 力 についての 分 析 16 3. 銅 材 消 費 状 况 及 び 各 主 要 業 界 の 銅 消 費 構 造 17 3.1 主 要 銅 材 の 消 費 状 况 ( 銅 板 / 帯 銅 管 銅 棒 銅 条 ) 17 3.2 各 業 界 の 銅 消 費 の 現 状 と 消 費 量 ( 電 力 軽 工 業 機 械 電 子 自 動 車 家 電 建 築 ) 19 4. 中 国 の 銅 貿 易 の 現 况 と 国 内 銅 消 費 に 及 ぼす 影 響 22 4.1 精 錬 銅 貿 易 動 向 22 4.2 銅 加 工 材 貿 易 の 状 況 ( 精 錬 銅 材 と 合 金 材 別 国 / 貿 易 方 式 / 地 域 別 に 分 析 ) 24 4.3 銅 貿 易 の 国 内 銅 消 費 に 対 する 影 響 29 5. 今 後 の 銅 需 要 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 のある 主 な 要 素 30 5.1 マクロ 経 済 的 要 素 30 5.2 銅 使 用 業 界 の 発 展 状 況 30 5.3 政 策 的 要 素 ( 輸 出 入 関 税 や 産 業 政 策 など) 31 5.4 その 他 の 要 素 31 6. 中 国 の 銅 需 要 の 予 測 32 6.1 業 種 別 銅 需 要 予 測 (10 年 後 の 需 要 変 化 ) ( 電 力 軽 工 業 機 械 電 子 自 動 車 家 電 建 築 ) 32 6.2 製 品 品 目 別 の 需 要 予 測 ( 銅 板 帯 銅 管 銅 棒 銅 条 ) 32 6.3 製 錬 銅 の 需 要 予 測 表 33 7.まとめ 33-1 -
図 表 目 次 表 1 2005 年 世 界 の 主 要 銅 資 源 国 の 鉱 物 生 産 量 及 び 銅 埋 蔵 量 / 埋 蔵 量 ベース 5 表 2 2001-2005 年 世 界 の 精 錬 銅 生 産 量 の 地 域 分 布 6 表 3 2001-2005 年 中 国 地 域 別 精 錬 銅 の 生 産 状 況 6 表 4 2001-2005 年 世 界 の 銅 加 工 材 製 品 生 産 量 7 表 5 2001-2005 年 主 要 銅 材 貿 易 国 の 輸 出 入 量 8 表 6 2001-2005 年 中 国 精 錬 銅 の 名 目 消 費 量 8 表 7 2001-2005 年 世 界 主 要 国 ( 地 域 )の 精 錬 銅 輸 入 量 9 表 8 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 量 10 表 9 2001-2005 年 世 界 主 要 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 量 11 表 10 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 地 域 別 比 率 12 表 11 2001-2005 年 中 国 銅 材 製 品 の 生 産 量 ( 品 目 別 ) 12 表 12 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 メーカーの 規 模 ( 社 ) 16 表 13 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 年 産 上 位 20 社 16 表 14 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 生 産 量 とその 利 用 率 17 表 15 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 名 目 消 費 量 17 表 16 2000-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 の 名 目 消 費 量 17 表 17 2000-2005 年 中 国 銅 板 製 品 の 名 目 消 費 量 18 表 18 2000-2005 年 中 国 銅 管 の 名 目 消 費 量 19 表 19 2000-2005 年 中 国 銅 棒 の 名 目 消 費 量 19 表 20 2000-2005 年 中 国 銅 線 の 名 目 消 費 量 19 表 21 2001-2005 年 中 国 主 要 工 業 製 品 の 生 産 量 20 表 22 2005 年 中 国 精 錬 銅 の 輸 出 入 量 ( 国 及 び 地 域 別 ) 22 表 23 2005 年 中 国 精 錬 銅 の 輸 出 入 量 ( 省 直 轄 市 自 治 区 別 ) 23 表 24 2005 年 中 国 精 錬 銅 の 輸 出 入 量 ( 貿 易 方 式 別 ) 24 表 25 2001-2005 年 中 国 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 25 表 26 2001-2005 年 中 国 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 ( 品 種 別 ) 25 表 27 2001-2005 年 中 国 精 錬 銅 加 工 材 輸 出 入 量 26 表 28 2001~2005 年 中 国 合 金 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 27 表 29 2005 年 中 国 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 ( 国 及 び 地 域 別 ) 27 表 30 2001~2005 年 中 国 の 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 ( 貿 易 方 式 別 ) 28 表 31 2005 年 各 種 銅 加 工 材 料 の 輸 出 入 量 ( 省 直 轄 市 自 治 区 別 ) 29 表 32 2005-2015 年 銅 及 び 銅 加 工 材 料 需 要 の 業 種 別 予 測 32 表 33 2005~2015 年 銅 材 料 需 要 の 品 種 別 予 測 32 表 34 2005~2015 年 銅 材 料 製 品 中 の 含 銅 量 需 要 予 測 33 図 1 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 7 図 2 2004 年 銅 の 消 費 構 造 9 図 3 2005 年 銅 の 消 費 構 造 9 図 4 2001-2005 年 世 界 主 要 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 量 11 図 5 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 地 域 別 比 率 ( 中 国 を 除 く %) 12 図 6 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 地 域 別 比 率 ( 中 国 を 含 む %) 12 図 7 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 品 目 別 生 産 量 13 図 8 2001 年 中 国 銅 加 工 材 の 製 品 構 造 13 図 9 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 製 品 構 造 13 図 10 2005 年 中 国 銅 加 工 材 生 産 地 域 の 分 布 16 図 11 2000-2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 名 目 消 費 量 18 図 12 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 名 目 消 費 構 造 18-2 -
図 13 2005 年 中 国 精 錬 銅 輸 入 国 と 地 域 23 図 14 2005 年 中 国 精 錬 銅 輸 出 国 と 地 域 23 図 15 2005 年 精 錬 銅 輸 入 省 市 区 23 図 16 2005 年 精 錬 銅 の 輸 出 省 市 区 23 図 17 2005 年 精 錬 銅 の 輸 入 方 式 24 図 18 2005 年 精 錬 銅 の 輸 出 方 式 24 図 19 2005 年 銅 加 工 材 輸 入 の 製 品 構 造 26 図 20 2005 年 銅 加 工 材 輸 出 の 製 品 構 造 26 図 21 2001-2005 年 中 国 精 錬 銅 加 工 材 の 輸 入 量 26 図 22 2001 年 -2005 年 中 国 精 錬 銅 加 工 材 の 輸 出 量 26 図 23 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 輸 入 国 及 び 地 域 27 図 24 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 輸 出 国 及 び 地 域 27 図 25 2005 年 中 国 の 銅 加 工 材 の 輸 入 方 式 28 図 26 2005 年 中 国 の 銅 加 工 材 の 輸 出 方 式 28 図 27 2005 年 銅 加 工 材 の 輸 入 省 市 区 29 図 28 2005 年 銅 加 工 材 の 輸 出 省 市 区 29-3 -
1. 概 要 1.1 中 国 銅 業 界 の 現 状 中 国 銅 業 界 の 世 界 に 果 たす 役 割 が 益 々 大 きくなってきている 現 在 世 界 最 大 の 銅 及 び 銅 加 工 材 の 生 産 国 ないし 消 費 国 である 中 国 は 製 錬 及 び 加 工 能 力 が 急 速 に 成 長 し 資 源 の 逼 迫 が 深 刻 化 しているという 状 況 であり それが 中 国 銅 工 業 の 持 続 的 成 長 の 足 かせになって いる そこで 中 国 政 府 は 一 連 のマクロコントロール 政 策 を 発 表 し この 問 題 に 歯 止 めをか け 産 業 構 造 の 調 整 と 業 界 自 体 の 競 争 力 を 高 めるための 努 力 を 続 けている 銅 資 源 中 国 の 銅 埋 蔵 量 は 世 界 第 7 位 で 2006 年 1 月 の 米 国 地 質 調 査 局 の 資 料 (USGS Mineral Commodity Summaries )によると( 表 1) 2005 年 の 世 界 の 銅 埋 蔵 量 は4 億 7,000 万 t 中 国 の 銅 埋 蔵 量 は2,600 万 tだとされている 世 界 で 銅 埋 蔵 量 が 最 も 多 い 国 々は 以 下 の 通 り 即 ち チリ(1 億 4,000 万 t) 米 国 (3,500 万 t) インドネシア(3,500 万 t) ペルー(3,000 万 t) ポーランド(3,000 万 t) メキシコ(2,700 万 t) 表 1 2005 年 世 界 の 主 要 銅 資 源 国 の 鉱 物 生 産 量 及 び 銅 埋 蔵 量 / 埋 蔵 量 ベース 単 位 : 千 t 銅 鉱 生 産 量 2004 年 2005 年 e 埋 蔵 量 埋 蔵 量 ベース 米 国 1,160 1,150 35,000 70,000 オーストラリア 854 930 24,000 43,000 カナダ 564 580 7,000 20,000 チリ 5,410 5,320 140,000 360,000 中 国 620 640 26,000 63,000 インドネシア 840 1,050 35,000 38,000 カザフスタン 461 400 14,000 20,000 メキシコ 406 420 27,000 40,000 ペルー 1,040 1,000 30,000 60,000 ポーランド 531 530 30,000 48,000 ロシア 675 675 20,000 30,000 ザンビア 427 450 19,000 35,000 その 他 1,610 1,750 60,000 110,000 世 界 合 計 14,600 14,900 470,000 940,000 出 典 :USGS Mineral Commodity Summaries 2006 年 1 月 eは 予 想 量 を 示 す 国 土 資 源 部 興 産 資 源 埋 蔵 量 司 が2003 年 に 発 表 した 資 料 によると 全 国 で 埋 蔵 量 のある 鉱 区 は 全 部 で994か 所 2003 年 現 在 の 確 認 済 みの 資 源 埋 蔵 量 ( 銅 金 属 量 以 下 同 じ)は6,708.7 万 t その 内 訳 は 資 源 量 が3,705.7 万 t 基 礎 埋 蔵 量 3,003 万 t 埋 蔵 量 1,786.6 万 tである 埋 蔵 量 のうち 銅 含 有 が1% 以 上 の 高 品 位 銅 鉱 床 ( 体 )の 埋 蔵 量 はわずか885 万 tで 上 位 6 位 は 江 西 安 徽 甘 粛 山 西 雲 南 湖 北 の 順 になっているが この6 省 の 埋 蔵 量 の 合 計 が 全 国 銅 総 埋 蔵 量 の65%を 占 め どの 省 の 埋 蔵 量 も100 万 tを 超 えている 中 国 の 精 錬 銅 の 原 料 には 目 下 国 産 銅 精 鉱 輸 入 銅 精 鉱 国 内 廃 銅 輸 入 廃 銅 輸 入 粗 銅 / 陽 極 銅 の5つのルートがあるが 2005 年 の 中 国 銅 原 料 の 自 給 率 はわずか24%であった 今 後 も2010 年 までは 中 国 国 産 銅 精 鉱 の 銅 含 有 量 は 約 60 万 tほどで 横 ばいを 続 け 大 きく 成 長 す ることは 難 しいように 思 われる 国 産 銅 精 鉱 の 深 刻 な 逼 迫 が 中 国 の 銅 工 業 の 成 長 を 阻 むボ トルネックになっているとも 言 える 2005 年 の 中 国 銅 精 鉱 ( 銅 含 有 量 )の 生 産 量 は65.1 万 t で 世 界 総 生 産 量 1,499.3 万 tの4.3%を 占 めた - 5 -
銅 製 錬 World Metal Statisticsによると 2005 年 アジアの 精 錬 銅 的 生 産 量 が636.3 万 tに 達 し 初 めて 南 北 アメリカを 抑 えて 世 界 最 大 の 精 錬 銅 生 産 地 域 になった チリ(282.4 万 t) 中 国 (258.3 万 t) 日 本 (139.5 万 t) 米 国 (124.5 万 t) ロシア(100.8 万 t)が 生 産 量 上 位 5か 国 となっている( 表 2) 表 2 2001-2005 年 世 界 の 精 錬 銅 生 産 量 の 地 域 分 布 単 位 : 万 t 国 と 地 域 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 チリ 288.2 285.0 290.2 283.7 282.4 中 国 152.3 163.3 183.6 219.9 258.3 日 本 142.6 140.1 143.0 138.0 139.5 米 国 180.2 151.0 131.0 131.0 124.5 ロシア 88.8 86.0 81.8 88.5 100.8 ドイツ 69.4 69.6 59.8 65.3 64.2 ポーランド 49.9 50.9 53.0 55.0 56.0 韓 国 47.6 49.9 51.0 49.6 50.8 カナダ 56.8 49.4 45.5 52.7 51.5 インド 32.5 37.4 39.1 41.9 51.8 ペルー 47.2 50.3 51.7 50.5 51.0 その 他 252.9 244.3 236.3 245.9 262.3 全 世 界 1,568.3 1,535.1 1,523.9 1,585.3 1,663.1 出 典 :WBMS 中 国 は 既 に 世 界 有 数 の 銅 製 錬 国 であり 2005 年 の 中 国 の 粗 銅 生 産 量 は160.5 万 tで 世 界 総 生 産 量 1,274.1 万 tの12.6%を 占 めた 精 錬 銅 の 生 産 量 は258.3 万 tで 世 界 総 生 産 量 1,659.9 万 t の15.6%を 占 め チリに 次 いで 世 界 第 二 位 の 精 錬 銅 生 産 国 になっている 中 国 有 色 金 属 工 業 協 会 (CNIA)の 資 料 によると 2005 年 末 現 在 中 国 の 精 錬 銅 生 産 能 力 は 既 に277.7 万 tに 達 し 2005 年 の 精 錬 銅 生 産 量 は258.3 万 t 2004 年 比 で19.1% 増 となった( 表 3) 生 産 量 上 位 5 位 までの 省 は 以 下 の 通 り 江 西 (47.0 万 t) 安 徽 (35.9 万 t) 雲 南 (32.9 万 t) 甘 粛 (23.8 万 t) 浙 江 (22.4 万 t) 表 3 2001-2005 年 中 国 地 域 別 精 錬 銅 の 生 産 状 況 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 全 国 合 計 152.3 158.0 183.6 217.0 258.3 江 西 22.6 23.3 35.7 42.4 47.0 安 徽 23.5 28.0 28.3 30.1 35.9 雲 南 18.9 21.7 20.0 23.5 32.9 甘 粛 11.9 13.8 17.2 19.2 23.8 浙 江 6.4 6.3 8.3 15.6 22.4 山 東 4.3 4.2 5.9 8.9 20.7 湖 北 11.8 13.6 15.7 16.9 18.6 江 蘇 10.9 14.7 11.7 12.4 13.7 上 海 9.4 10.3 10.4 12.2 11.6 内 モンゴル 1.5 2.0 4.3 5.6 8.2 広 東 2.9 3.0 3.8 4.6 5.8 遼 寧 7.1 5.9 5.2 5.3 5.8 河 南 4.3 3.9 3.9 3.0 3.7 天 津 2.7 3.4 3.1 3.1 3.0 山 西 2.4 2.1 2.5 2.8 2.8 出 典 :CNIA - 6 -
銅 加 工 中 国 国 民 経 済 の 持 続 的 かつ 安 定 した 成 長 に 伴 い 中 国 の 銅 加 工 生 産 が 急 成 長 を 遂 げてい る 種 類 や 規 格 が 増 え 製 品 生 産 量 を 増 加 し 続 け 急 速 な 技 術 進 歩 を 遂 げつつある こう して 中 国 の 国 際 的 地 位 がますます 高 まって 来 ているが 特 に21 世 紀 に 入 って 以 来 中 国 の 銅 加 工 は 高 度 成 長 期 を 迎 え 既 に 世 界 有 数 の 銅 加 工 材 の 生 産 及 び 消 費 大 国 としての 地 位 を 築 き 上 げている 世 界 金 属 統 計 (World Metal Statistics) のデータによると 中 国 の 状 況 を 考 慮 に 入 れなければ 世 界 の 銅 加 工 製 品 の 生 産 量 は2001 年 から 下 降 傾 向 にあり しかも 年 平 均 逓 減 率 は8.4%に 迫 り 2005 年 の 生 産 量 は800 万 tにも 満 たなかった しかしながら 中 国 の 銅 材 生 産 量 の 急 速 な 成 長 によりこうした 局 面 が 完 全 に 払 拭 され この5 年 間 の 世 界 の 銅 加 工 製 品 生 産 量 は 相 対 的 に 安 定 したものとなり 年 平 均 下 降 幅 も0.5%に 止 まっている 2005 年 の 生 産 量 はおおよそ1,294.2 万 tのレベルを 維 持 している( 表 4) 表 4 2001-2005 年 世 界 の 銅 加 工 材 製 品 生 産 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 世 界 総 計 ( 中 国 を 除 く) 1,123.0 1,040.8 997.1 927.9 791.7 世 界 総 計 ( 中 国 を 含 む) 1,308.8 1,292.0 1,316.7 1,399.5 1,294.2 出 典 :WBMS CNIA Antaike 万 t 1,500 1,000 500 0 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 世 界 総 計 ( 中 国 を 除 く) 世 界 総 計 ( 中 国 を 含 む) 図 1 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 2005 年 の 銅 加 工 材 生 産 量 は502.5 万 tで 世 界 の 銅 加 工 材 総 生 産 量 の39.2%を 占 めた 中 国 有 色 金 属 工 業 協 会 (CNIA)の 資 料 によると 2005 年 末 現 在 中 国 の 銅 加 工 材 の 生 産 能 力 は 既 に665.7 万 tに 達 し 生 産 能 力 利 用 率 は75.5%であった また 世 界 の 銅 加 工 材 主 要 貿 易 国 のうち 2005 年 の 銅 加 工 材 輸 出 入 量 の 合 計 が30 万 tの10 ヶ 国 のうちフランス ドイツ 日 本 韓 国 カナダは 銅 材 純 輸 出 国 で 中 でもドイツと 韓 国 の 純 輸 出 量 が 最 大 で 2005 年 の 純 輸 出 量 はそれぞれ62.8 万 tと25.9 万 tであった 一 方 イタリア スペイン 中 国 メキシコ 米 国 は 純 輸 入 国 だが 中 でも 中 国 と 米 国 は 純 輸 入 量 が 最 大 で 2005 年 の 純 輸 入 量 はそれぞれ65.1 万 tと31.5 万 tであった ( 表 5) - 7 -
フランス ドイツ イタリア スペイン 中 国 日 本 韓 国 カナダ メキシコ 米 国 表 5 2001-2005 年 主 要 銅 材 貿 易 国 の 輸 出 入 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 輸 出 量 50.0 51.7 49.6 50.3 44.5 輸 入 量 28.6 26.5 25.9 29.2 26.0 輸 出 - 輸 入 21.4 25.2 23.7 21.1 18.5 輸 出 量 88.7 83.3 89.4 103.1 97.4 輸 入 量 34.1 32.7 37.5 38.4 34.6 輸 出 - 輸 入 54.6 50.6 51.9 64.7 62.8 輸 出 量 25.0 23.4 24.1 26.6 25.4 輸 入 量 37.1 33.9 35.4 36.4 33.2 輸 出 - 輸 入 -12.1-10.5-11.3-9.8-7.8 輸 出 量 17.8 15.7 16.7 16.4 11.7 輸 入 量 21.8 19.6 20.3 22.9 20.5 輸 出 - 輸 入 -4-3.9-3.6-6.5-8.8 輸 出 量 6.2 8.9 12.6 20.1 24.6 輸 入 量 63.6 77.1 86.5 96.0 89.7 輸 出 - 輸 入 -57.4-68.2-73.9-75.9-65.1 輸 出 量 25.4 26.7 27.0 28.8 25.9 輸 入 量 3.8 4.0 4.4 6.2 6.6 輸 出 - 輸 入 21.6 22.7 22.6 22.6 19.3 輸 出 量 30.2 33.7 36.7 39.8 34.2 輸 入 量 4.4 5.2 6.8 7.0 8.3 輸 出 - 輸 入 25.8 28.5 29.9 32.8 25.9 輸 出 量 15.9 16.5 14.6 19.4 21.3 輸 入 量 11.0 10.0 9.2 11.5 12.0 輸 出 - 輸 入 4.9 6.5 5.4 7.9 9.3 輸 出 量 14.4 9.6 8.3 10.9 16.5 輸 入 量 15.5 22.3 17.6 21.3 22.0 輸 出 - 輸 入 -1.1-12.7-9.3-10.4-5.5 輸 出 量 24.5 26.5 27.0 33.2 37.0 輸 入 量 55.8 54.5 50.8 57.8 68.5 輸 出 - 輸 入 -31.3-28 -23.8-24.6-31.5 出 典 :WBMS Antaike 1.2 中 国 精 錬 銅 需 給 の 現 状 2000 年 以 降 中 国 の 精 錬 銅 の 名 目 消 費 量 は 毎 年 平 均 30~40 万 tのレベルで 成 長 している ( 表 6) 2005 年 の 中 国 精 錬 銅 の 生 産 量 は258.3 万 tで 2004 年 比 19.0% 増 であった 一 方 名 目 消 費 量 は 約 366.5 万 tで2004 年 比 12.9% 増 であった 表 6 2001-2005 年 中 国 精 錬 銅 の 名 目 消 費 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 名 目 供 給 量 230.7 273.6 312.9 324.6 366.5 内 訳 : 生 産 量 152.3 163.2 183.6 217.0 258.3 輸 入 量 83.5 118.1 135.7 120.0 122.2 輸 出 量 5.1 7.7 6.4 12.4 14.0 消 費 量 220.0 260.0 295.0 330.0 360.0 需 給 バランス 10.7 13.6 17.9-5.4 6.5 出 典 :CNIA 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 各 国 の 精 錬 銅 の 需 給 関 係 のバラつきが 地 球 規 模 の 精 錬 銅 貿 易 の 流 れを 决 定 するうえで 最 も 重 要 な 要 素 の 一 つになっている 2005 年 中 国 の 精 錬 銅 輸 入 量 は122.2 万 tで これは その 年 世 界 最 大 の 精 錬 銅 輸 入 量 となった( 表 7) - 8 -
表 7 2001-2005 年 世 界 主 要 国 ( 地 域 )の 精 錬 銅 輸 入 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 中 国 83.5 118.1 135.7 120.0 122.2 米 国 119.9 106.2 68.7 70.4 97.7 イタリア 65.0 64.3 65.1 70.0 65.2 中 国 台 湾 省 54.1 65.7 62.1 69.2 64.0 ドイツ 52.8 46.0 51.7 58.5 62.5 フランス 56.4 57.6 57.8 59.0 51.7 韓 国 38.0 44.6 44.1 48.8 42.8 タイ 16.7 18.6 20.4 22.4 23.5 トルコ 13.7 18.7 22.9 21.7 22.4 イギリス 31.1 31.6 24.7 21.4 18.2 ブラジル 14.1 10.3 15.1 15.4 16.8 マレーシア 16.1 18.7 13.4 18.6 28.1 オランダ 12.3 15.6 12.0 12.5 10.2 その 他 96.5 73.1 73.3 73.0 63.4 世 界 合 計 670.2 689.1 667.0 680.9 688.7 出 典 :WBMS Antaike 1.3 近 年 の 中 国 市 場 の 銅 需 要 の 全 体 的 推 移 近 年 中 国 市 場 の 銅 需 要 は 安 定 成 長 を 維 持 し 平 均 年 間 純 増 加 量 は30 万 t 超 で 主 に 電 力 家 電 電 子 情 報 分 野 に 使 われている こうした 分 野 へのここ 数 年 の 巨 額 の 投 資 と 急 成 長 に より 銅 及 び 銅 加 工 材 製 品 の 需 要 が 増 え 続 けているが 特 に 電 力 不 足 がここ2~3 年 電 力 業 界 の 投 資 を 急 増 させ 銅 需 要 を 大 きく 牽 引 している 形 になっている 2005 年 の 銅 の 電 力 業 界 における 需 要 は 全 需 要 量 428.8 万 tの59.1%を 占 め 2004 年 より1.3ポイント 増 えている 機 械 製 造 6.4% 軽 工 業 20.5% 電 子 / 情 報 8.7% 建 築 その 他 6.6% 電 力 57.8% 機 械 製 造 6.6% 軽 工 業 19.8% 電 子 / 情 報 8.5% 建 築 その 他 5.9% 電 力 59.1% 電 力 軽 工 業 機 械 製 造 電 子 / 情 報 建 築 その 他 図 2 2004 年 銅 の 消 費 構 造 電 力 軽 工 業 機 械 製 造 電 子 / 情 報 建 築 その 他 図 3 2005 年 銅 の 消 費 構 造 出 典 :WBMS Antaike しかしながら これらの 急 成 長 を 続 けた 業 界 も 今 は 安 定 成 長 期 を 迎 え 特 に 国 がマクロ コントロールを 強 化 して 以 降 盲 目 的 な 投 資 傾 向 が 収 まりを 見 せ 始 めている 2006 年 の 中 国 の 電 力 需 要 は8%~12% 増 で 増 加 幅 は2005 年 のそれよりも 下 がることが 予 想 されている また ここ3 年 というもの 国 内 のエアコン 販 売 量 が 年 々 減 り 続 け 販 売 総 量 は 氷 河 期 と 呼 ばれた2004 年 の2,460 万 台 から2005 年 には2,390 万 台 2006 年 には 更 に2,268 万 台 まで 落 ち 込 んだが これは 国 内 のエアコン 市 場 が 既 に 飽 和 状 態 を 迎 え この 分 野 の 銅 材 需 要 も 相 対 的 に 安 定 して 来 たことの 表 われである また 銅 価 格 高 騰 のあおりを 受 けて 国 内 建 築 分 野 の 銅 需 要 も 以 前 ほど 楽 観 視 できない 状 況 にある - 9 -
当 然 のことながら 今 後 数 年 のうちに 中 国 経 済 は 高 度 成 長 期 から 安 定 成 長 期 に 入 ること になるが それだからと 言 って 中 国 の 銅 需 要 が 减 少 するとは 限 らず むしろこれまでの 急 激 な 成 長 が 徐 々に 落 ち 着 くこと 即 ち 今 後 数 年 間 で 中 国 の 銅 需 要 は 相 対 的 に 穏 やかな 成 長 期 を 迎 えることになる 2. 中 国 銅 加 工 業 の 現 状 2005 年 の 中 国 の 銅 加 工 業 は 引 き 続 き 安 定 成 長 を 維 持 し 目 下 世 界 最 大 の 銅 加 工 材 の 生 産 国 と 消 費 国 としての 地 位 をより 強 固 なものにした 2.1 中 国 銅 加 工 業 の 生 産 現 状 2000 年 は159.7 万 tであったものが2004 年 には471.6 万 tに 増 えているが この 間 中 国 の 銅 加 工 材 の 生 産 量 は 毎 年 約 31.1%のスピードで 成 長 を 続 け 2005 年 には502.5 万 tの 過 去 最 高 レベルを 記 録 した( 表 8) 表 8 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 全 国 185.8 251.2 319.6 471.6 502.5 内 訳 : 北 京 1.1 1.1 1.5 2.4 2.6 天 津 1.2 4.1 2.4 6.5 12.0 河 北 2.0 1.4 1.3 2.5 2.7 山 西 1.4 1.7 2.8 3.0 2.8 遼 寧 10.4 11.6 10.7 13.0 16.1 上 海 13.2 15.1 14.2 22.2 22.9 江 蘇 40.2 48.7 68.1 113.1 122.4 浙 江 57.2 86.8 118.6 128.3 135.9 安 徽 6.0 7.4 14.7 25.5 31.5 福 建 0.4 0.6 0.8 1.7 0.9 江 西 5.0 6.1 9.1 12.6 17.2 山 東 6.3 8.0 5.2 16.9 17.4 河 南 13.3 15.0 19.3 27.8 31.4 湖 北 1.1 1.9 2.3 2.6 3.5 湖 南 0.9 1.4 2.1 4.0 3.2 広 東 20.7 35.9 41.7 63.4 73.0 広 西 0.4 0.5 0.6 0.8 0.7 重 慶 0.4 0.4 0.7 0.8 0.6 四 川 1.2 0.9 0.7 1.9 2.0 雲 南 0.9 0.8 0.7 1.3 0.4 甘 粛 1.8 1.0 1.4 1.4 1.4 その 他 0.6 0.7 0.7 19.9 1.9 出 典 :CNIA Antaike - 10 -
2001~2005 年 期 の 銅 加 工 業 の 全 体 的 状 況 を 総 合 的 に 分 析 してみると この 期 間 の 銅 加 工 材 製 品 は 主 に 珠 江 デルタと 長 江 デルタ 等 の 沿 海 地 域 で 生 産 されていたが 2001 年 以 降 は 浙 江 江 蘇 広 東 の3 省 が 常 に 全 国 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 能 力 及 び 生 産 量 の 上 位 3 位 を 占 めるよ うになった また 今 は 安 徽 河 南 山 東 江 西 の 生 産 量 も 急 激 に 伸 びており 近 年 は 江 蘇 浙 江 一 帯 の 民 間 銅 加 工 メーカーが 安 徽 や 江 西 に 移 転 していること また 現 地 の 銅 製 錬 メーカーの 多 くが 銅 加 工 を 始 めていることもあり こうした 省 の 銅 加 工 製 品 が 急 伸 してい る World Metal Statisticsデータを 見 ると 中 国 は2004 年 から 世 界 最 大 の 銅 加 工 材 生 産 国 になっていることが 分 かる( 表 9) 表 9 2001-2005 年 世 界 主 要 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 中 国 185.8 251.2 319.6 471.6 502.5 米 国 337.3 331.4 328.5 359.0 357.4 日 本 176.9 169.6 171.0 178.5 173.8 ドイツ 175.2 165.0 163.9 170.5 159.3 イタリア 127.9 126.0 125.2 132.4 88.4 フランス 79.8 78.0 75.5 73.8 65.4 メキシコ 51.9 45.5 44.3 46.6 48.1 出 典 :WBMS Antaike 600 500 400 300 200 100 0 中 国 米 国 日 本 ドイツ イタリア フランス メキシコ 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 図 4 2001-2005 年 世 界 主 要 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 量 出 典 :WBMS Antaike 中 国 の 銅 材 の 生 産 状 況 を 考 えると 世 界 の 銅 材 生 産 局 面 には 根 源 的 変 化 が 生 じているこ とが 分 かる 即 ち 世 界 の 銅 材 生 産 量 は2001 年 にはヨーロッパ アジア 北 南 米 でほぼ 世 界 の1/3ずつを 占 めていたが ヨーロッパの 銅 加 工 生 産 がアジアに 大 規 模 に 移 転 されるにつ れ 今 やアジアの 一 挙 手 一 投 足 に 注 目 が 集 まるようになり 2005 年 にはアジアの 銅 加 工 製 品 生 産 量 が 世 界 の 銅 加 工 材 総 生 産 量 の 半 分 以 上 を 占 めるようになったが( 表 10) 中 でも 中 国 がその38.8%を 占 めている - 11 -
表 10 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 地 域 別 比 率 単 位 :% 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 ヨーロッパ アジア 北 南 米 (1) 42.1 36.5 37.7 23.2 20.7 (2) 36.1 29.4 28.5 15.4 12.8 (1) 20.4 24.6 21.9 29.3 28.1 (2) 31.7 39.3 40.9 53.1 55.6 (1) 37.5 38.9 40.4 47.4 51.2 (2) 32.2 31.3 30.6 31.4 31.7 出 典 :WBMS CNIA Antaike (1) 中 国 を 除 く (2) 中 国 を 含 む 60 60 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 0 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 ヨーロッパ アジア( 中 国 を 除 く) 北 南 米 ヨーロッパ アジア( 中 国 を 含 む) 北 南 米 出 典 :WBMS Antaike 出 典 :WBMS CNIA Antaike 図 5 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 地 域 別 比 率 図 6 2001-2005 年 世 界 銅 加 工 材 生 産 量 地 域 別 比 率 ( 中 国 を 除 く %) ( 中 国 を 含 む %) 2.2 銅 加 工 材 の 製 品 構 造 生 産 量 の 急 成 長 と 同 時 に 中 国 銅 加 工 の 製 品 構 造 もどんどん 調 整 され 最 終 的 に 現 在 の 線 / 棒 材 板 / 帯 材 管 材 を 中 心 とする 産 業 構 造 が 形 成 されるに 至 った これらの 製 品 は 生 産 量 が 多 いだけでなく 2001 年 以 降 強 い 成 長 傾 向 を 示 している( 表 11) 表 11 2001-2005 年 中 国 銅 材 製 品 の 生 産 量 ( 品 目 別 ) 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 銅 加 工 材 185.8 251.2 319.6 471.6 502.5 内 訳 : 板 材 plate 10.1 13.0 19.9 22.5 23.4 帯 材 strip 20.0 30.8 38.3 53.9 55.7 排 材 row 6.8 4.8 4.1 3.1 6.4 管 材 tube 36.8 53.0 66.4 99.7 105.1 棒 材 bar 20.3 21.3 30.2 71.3 68.5 箔 材 foil 0.2 2.8 7.9 11.6 12.6 線 材 wire 60.2 117.3 117.1 183.9 198.8 その 他 misc 31.3 8.1 35.8 25.6 32.0 出 典 :CNIA Antaike 2001~2005 年 の 期 間 中 国 の 銅 加 工 材 生 産 量 は 毎 年 平 均 28.2%の 伸 び 率 で 成 長 した 中 で も 帯 材 (strip) 生 産 量 の 年 間 平 均 伸 び 率 はこの 期 間 30.9%に 達 し 管 材 (tube)の 年 間 平 均 伸 び 率 は30.0% 線 材 (wire) 年 間 平 均 伸 び 率 は34.8%であった 同 時 に 中 国 の 銅 加 工 材 の 生 産 構 造 にも 調 整 が 加 えられた そのうち 線 材 (wire)の 銅 加 工 材 総 量 に 占 める 割 合 は2001 年 には32.4%であったものが 2005 年 には39.6%まで 伸 びている また 管 材 (tube) の 銅 加 工 材 総 量 に 占 める 割 合 は2001 年 の19.8%から2005 年 には20.9%に 伸 びている 帯 材 (strip)の 銅 加 工 材 総 量 に 占 める 割 合 は2001 年 の10.8%から2005 年 には11.1% 上 昇 した - 12 -
100% 80% 60% 40% 20% 0% 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 板 材 plate 帯 材 strip 排 材 row 管 材 tube 棒 材 bar 箔 材 foil 線 材 wire その 他 misc 図 7 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 品 目 別 生 産 量 出 典 :CNIA Antaike 16.9% 5.4% 10.8% 3.7% 6.4% 4.7% 11.1% 1.3% 32.4% 19.8% 39.6% 20.9% 0.1% 10.9% 2.5% 13.6% 板 材 plate 帯 材 strip 排 材 row 管 材 tube 棒 材 bar 箔 材 foil 線 材 wire その 他 misc 図 8 2001 年 中 国 銅 加 工 材 の 製 品 構 造 板 材 plate 帯 材 strip 排 材 row 管 材 tube 棒 材 bar 箔 材 foil 線 材 wire その 他 misc 出 典 :CNIA Antaike 図 9 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 製 品 構 造 目 下 の 中 国 銅 加 工 材 のこうした 製 品 構 造 は 中 国 の 電 力 家 電 自 動 車 建 築 通 信 エ レクトロニクス 等 の 分 野 の 急 成 長 を 呼 応 した 形 になっている 今 後 の 各 関 連 産 業 の 成 長 動 向 から 見 て こうした 産 業 構 造 はしばらく 続 くものと 思 われる 2.3 中 国 銅 加 工 メーカーの 技 術 装 備 の 現 状 中 国 の 銅 加 工 メーカーは 国 外 の 技 術 を 導 入 消 化 吸 收 することで 自 主 開 発 の 道 を 歩 み 始 めている 業 界 全 体 の 技 術 装 備 は 充 実 し 今 や 後 れた 生 産 技 術 と 設 備 はほぼ 淘 汰 され 大 鋳 塊 熱 間 圧 延 ビレット- 高 精 度 冷 間 圧 延 と 水 平 連 鋳 ビレット- 高 精 度 冷 間 圧 延 板 帯 製 造 法 大 鋳 塊 押 出 し- 高 速 圧 延 - 垂 直 及 び 水 平 連 鋳 管 ビレット- 遊 星 圧 延 - 垂 直 高 精 度 管 材 製 造 法 連 鋳 圧 延 光 沢 銅 ロッド 製 造 法 などが 中 国 銅 加 工 業 の 代 表 的 な 技 術 になっている 全 体 的 に 見 て 中 国 の 銅 加 工 業 は 外 国 技 術 の 導 入 に 努 めたことと 国 産 化 により その 機 械 装 備 水 準 は 既 に 国 外 の 先 進 レベルに 達 しており 中 でも 銅 加 工 設 備 の 製 造 レベルはかな りの 進 歩 を 遂 げている また 大 型 / 精 密 機 械 の 設 計 / 製 造 能 力 も 強 化 され 品 質 が 良 く 廉 価 な 国 産 設 備 が 国 内 外 のユーザーに 歓 迎 されている 中 国 有 色 金 属 加 工 工 業 協 会 は 第 10 次 5カ 年 計 画 期 の 中 国 銅 加 工 技 術 と 装 備 の 状 況 につ き 先 進 的 なものと 後 れたものが 併 存 した 時 期 という 評 価 を 下 している 洛 銅 集 団 等 の 代 表 的 な 銅 加 工 メーカーの 技 術 と 装 備 は 以 前 から 国 際 的 な 先 進 レベルに 達 していたが 膨 大 な 数 の 中 小 企 業 の 技 術 と 装 備 レベルは 相 変 わらず1960 年 代 のレベルに 止 まり 中 国 の 銅 加 工 工 業 は 規 模 は 大 きいが 競 争 力 がない 規 模 は 大 きいが 精 緻 でない という 問 題 を 抱 え ていた 国 民 経 済 が 必 要 としている 高 品 質 で 精 緻 かつ 先 進 的 な 製 品 はなお 輸 入 に 頼 らな ければならない 状 況 にあったが 改 革 開 放 が 進 み 今 では 中 国 の 銅 加 工 工 業 もいくつか 重 要 な 技 術 進 歩 を 遂 げている 具 体 的 には 以 下 の 通 り - 13 -
(1) 従 来 型 の 三 段 式 銅 / 合 金 生 産 方 式 が 淘 汰 されつつある プロセスが 短 縮 され 省 エネ と 効 率 向 上 面 で 大 いに 期 待 されている 伝 統 的 かつ 典 型 的 な 銅 加 工 は 合 金 熔 錬 / 鋳 造 熱 加 工 冷 加 工 の 三 段 階 に 分 けられるが 現 在 熱 加 工 工 程 がどんどん 短 くなってい る 今 ではビレットの 横 型 水 平 連 続 巻 上 げ- 高 精 度 延 伸 / 垂 直 引 き 上 げ 連 鋳 - 高 精 度 延 伸 などの 方 法 が 普 通 に 採 用 されるようになっている 空 調 管 内 ネジ 管 合 金 線 材 (wire) 錫 青 銅 帯 材 (strip) 等 の 熱 加 工 製 品 が 既 にこの 方 法 で 生 産 されており 中 国 の 銅 加 工 における 省 エネと 製 品 コストの 削 減 プロジェクト 投 資 コストの 削 減 面 で 大 きく 貢 献 している (2) 光 沢 銅 ロッド 連 鋳 連 続 圧 延 技 術 及 びその 機 械 装 備 が 銅 加 工 材 の 連 続 生 産 において 最 も 成 功 した 事 例 になっている 今 では 線 材 ビレット 鋳 造 横 列 式 圧 延 機 (キャストロッ ド)などのエネルギー 消 費 や 銅 消 費 が 多 く 低 品 質 で 環 境 を 汚 染 する 旧 式 プロセス 及 び 機 械 装 備 が 淘 汰 されつつある 中 国 の 光 沢 銅 棒 材 の 生 産 技 術 にはホイール 式 連 鋳 キャタピラー 式 連 鋳 引 き 上 げ 連 鋳 等 があり 合 金 熔 錬 技 術 には 感 応 熔 錬 竪 形 炉 熔 錬 真 空 熔 錬 等 があり 様 々な 生 産 上 の 要 求 に 対 応 している (3) 高 精 度 板 帯 材 のベルト 式 の 生 産 方 法 がブロック 式 に 替 わるものとして 急 速 に 普 及 し 始 めているが これは 製 品 品 質 と 生 産 効 率 の 向 上 と 環 境 改 善 面 で 今 後 大 きな 可 能 性 が 期 待 できる この 二 つの 生 産 方 法 の 違 いは 板 帯 材 の 生 産 で 加 工 されるものが 帯 巻 状 か または 板 状 かという 点 にあり 高 精 度 板 帯 巻 上 げ 式 製 造 法 の 典 型 的 なプロセスは 以 下 の 通 り 即 ち 大 鋳 塊 の 熱 間 圧 延 で 巻 きビレット(または 水 平 連 鋳 巻 きビレット) に 加 工 巻 きビレット 両 面 を 高 精 度 に 研 磨 - 高 精 度 冷 間 圧 延 -カバー 式 の 炉 で 焼 き なまし- 高 精 度 完 成 品 圧 延 - 保 護 ガスによるなまし- 板 材 の 横 切 断 / 帯 材 の 縦 切 断 ブ ロック 式 法 からベルト 式 法 への 転 換 は 高 精 度 板 帯 材 にとって 一 種 の 革 命 的 な 変 革 で あり 銅 板 帯 製 造 のオートメーション 化 と 近 代 化 を 実 現 したばかりでなく 製 造 の 高 効 率 化 省 エネルギー 材 料 節 減 高 品 質 等 の 目 的 も 達 成 された 特 に 巻 きビレット の 表 面 研 磨 と 保 護 ガスによる 焼 きなましは 製 品 品 質 を 向 上 させたばかりでなく これ までの 酸 化 銅 の 除 去 を 目 的 とした 酸 洗 工 程 がいらなくなり それにより 環 境 が 大 いに 改 善 されるところとなった (4) 管 材 の 巻 き 上 げ 式 製 造 法 はすでに 中 国 の 管 材 製 造 を 代 表 する 先 進 技 術 になっており 中 でもエアコン 用 の 高 効 率 放 熱 内 壁 螺 旋 溝 銅 管 の 製 造 技 術 はすでに 世 界 のトップレベ ルにあり 中 国 の 銅 コイルパイプ 製 造 技 術 の 特 徴 は 管 ビレットの 製 造 方 法 がいろいろ あることである 主 な 方 法 としては 大 鋳 塊 押 出 し- 高 速 管 圧 延 法 水 平 連 鋳 - 遊 星 圧 延 法 引 上 げ 鋳 造 法 ( 引 上 げ 法 とも 呼 ぶ)の3 種 類 がある この3 種 類 の 方 法 はすで に 完 全 に 実 用 化 されており 様 々な 投 資 及 び 製 造 規 模 に 対 応 しつつ 銅 管 製 造 の 技 術 進 歩 に 貢 献 している (5) 銅 加 工 材 の 生 産 過 程 における 重 要 なプロセスパラメータと 製 品 品 質 のオンライン 検 査 技 術 が 目 覚 しい 進 歩 を 遂 げ 銅 加 工 材 の 寸 法 精 度 や 表 面 / 内 在 質 量 のレベルも 向 上 し 生 産 過 程 における 自 動 制 御 が 近 代 的 銅 加 工 の 重 要 な 指 標 になっている また 近 年 中 国 で 開 発 された 潜 流 式 ビレット 鋳 造 - 冷 間 加 工 という 新 製 法 の 産 業 化 が 急 速 に 進 められているが これには1 投 資 額 が 少 ない 2 生 産 プロセスが 短 い 3 金 属 消 費 量 が 少 ない 4 歩 留 り 率 が 高 い 5 製 造 コストが 低 い 等 のメリットがある 材 料 節 約 省 エネ 環 境 保 全 を 重 視 した 最 も 典 型 的 な 産 業 化 の 事 例 は 以 下 の 通 り (1) 潜 流 多 面 多 流 式 黄 銅 管 / 棒 / 型 材 製 造 技 術 この 技 術 は 寧 波 金 田 銅 業 グループによって 開 発 されたもので 再 生 銅 スクラップを 原 料 とする 合 金 感 応 熔 錬 の 後 に 潜 流 によって 水 平 引 き 出 し 保 温 炉 に 送 られ 多 面 的 かつ 多 流 の 水 平 ビレット 鋳 造 を 行 った 後 に 高 精 度 冷 間 延 伸 工 程 に 送 られるに 入 るとい うもので 熔 錬 と 水 平 連 鋳 の 製 造 ラインは 完 全 なクローズドラインでオートメーショ ン 化 されている 同 時 に 形 状 や 規 格 の 異 なる 棒 型 / 成 型 ビレットを 最 大 で64 本 の 製 造 が 可 能 で 世 界 のトップレベルにある 同 グループでは 既 に13 本 の 製 造 ラインを 擁 し 製 造 能 力 は20 万 tに 達 する - 14 -
(2) 無 酸 素 銅 帯 潜 流 鋳 造 冷 間 圧 延 製 造 技 術 この 技 術 は 江 蘇 万 宝 銅 業 グループが 開 発 して 実 用 化 したもので この 技 術 で 潜 流 式 水 平 連 鋳 の16 610mm 無 酸 素 銅 帯 ビレット(ロール 重 量 4~5t)が 製 造 される 表 面 研 磨 工 程 を 経 ずに 直 接 冷 間 圧 延 し 高 水 素 連 続 焼 戻 しとツヤ 出 し 工 程 を 経 て0.1mm 以 上 の 無 酸 素 銅 帯 変 圧 器 帯 ケーブル 帯 を 製 造 する 酸 素 含 有 量 は5ppm 以 下 で 従 来 の 無 酸 素 銅 製 造 プロセスの 酸 素 含 有 量 の 規 準 値 超 えと 分 布 が 不 均 等 という 技 術 的 難 題 を 解 消 し 現 在 急 速 に 実 用 化 が 進 められている (3) 無 酸 素 銅 管 引 上 げ 技 術 青 島 宏 泰 銅 業 グループは 銅 管 引 上 げ 技 術 を 開 発 し 13 本 のオートメーション 化 製 造 ラインを 持 っている ライン 当 たり 同 時 に12 本 の 異 なる 規 格 の 無 酸 素 銅 管 ビレットを 引 き 上 げることができる 最 大 規 格 は108 4mmに 達 し 酸 素 含 有 量 はいずれも5ppm 以 下 で 家 電 建 築 用 給 水 管 電 気 真 空 空 調 管 のニーズを 満 たしている この 技 術 の 際 立 った 優 位 性 としては1 製 造 工 程 が 短 い 2 低 コスト 3 歩 留 り 率 が 高 い 4 金 属 消 耗 が 少 ない 等 が 挙 げられる この 技 術 は 既 に 実 用 化 され 世 界 でもトップレベルの 技 術 になっている (4) 潜 流 式 鋳 造 冷 間 回 転 圧 延 巻 き 上 げ 技 術 エアコン 用 内 壁 螺 旋 溝 銅 管 に 代 表 される 中 国 の 精 密 銅 管 製 造 技 術 製 品 品 種 品 質 はいずれも 世 界 のトップレベルにあり この 技 術 では 既 に 多 くの 特 許 を 保 有 している 2005 年 中 国 の 精 密 銅 管 生 産 量 は 世 界 ランキング 一 位 の39 万 tに 達 した 中 でも 歯 が 複 雑 で 壁 厚 が 薄 く 直 径 の 小 さい 高 放 熱 内 壁 螺 旋 溝 銅 管 はそれまでの 空 白 を 埋 め ま た 空 調 管 の 銅 消 費 節 約 にも 貢 献 している 中 国 の 精 密 銅 管 製 造 方 法 の 最 も 際 立 った 特 徴 としては 工 程 の 短 さ 製 品 歩 留 り 率 の 高 さ 金 属 消 耗 の 低 さ 低 投 資 が 挙 げられ これらの 優 位 性 は 国 外 の 伝 統 的 な 押 出 し- 圧 延 - 延 伸 法 の 比 ではない 現 在 中 国 は 精 密 銅 管 の 工 業 化 を 成 し 遂 げ しかも 製 造 プラント 全 体 の 設 備 が 供 給 でき 一 貫 した 技 術 サービスが 提 供 できるようになっている 上 述 の 銅 加 工 材 製 造 技 術 と 設 備 の 進 歩 が 第 10 次 5カ 年 計 画 期 の 中 国 銅 加 工 材 工 業 高 度 成 長 のベースとなっていると 同 時 に これからの 中 国 の 銅 加 工 業 のさらなるアップグレー ドのための 条 件 になっている 今 後 の 中 国 の 銅 加 工 技 術 の 全 体 的 な 方 向 性 としては 中 国 を 代 表 する 銅 加 工 メーカーこ れからもどんどん 国 外 の 先 進 技 術 レベルとの 差 を 縮 め 多 くの 中 小 企 業 が 投 資 額 は 少 ない が 効 果 的 で 中 小 型 銅 加 工 製 造 に 対 応 した 製 造 技 術 と 設 備 で 技 術 改 造 を 進 め 銅 加 工 技 術 の 急 速 な 発 展 に 対 応 していくと 考 えられる また 銅 加 工 技 術 は 連 続 化 オートメーション 化 省 エネルギー 環 境 保 全 精 密 品 質 コントロール 製 品 歩 留 り 率 の 向 上 コストダウンに 向 かって 発 展 しているが その 重 点 は 以 下 の 通 り (1) 銅 及 び 合 金 の 熔 錬 と 鋳 造 : 保 護 ガス 熔 錬 電 磁 攪 拌 銅 線 /ロッド 連 鋳 圧 延 水 平 多 線 引 き 出 し 引 き 上 げ 多 線 引 き 出 し (2) 板 帯 材 の 製 造 : 大 重 量 高 精 度 圧 延 水 平 連 鋳 高 精 度 冷 間 圧 延 開 放 式 焼 きなまし プロセス 自 動 化 制 御 (3) 管 材 製 造 : 合 金 コイルパイプ 引 き 出 し 多 線 引 き 上 げ 銅 管 大 重 量 逆 方 向 押 し 出 し 連 続 引 き 出 し オンライン 品 質 検 査 (4) 棒 / 型 / 線 : 棒 / 型 / 線 の 連 続 押 出 しと 高 精 度 引 き 出 し (5) 金 属 再 生 技 術 : 現 在 中 国 の 再 生 銅 の 銅 消 費 に 占 める 割 合 はわずか20%だが 2010 年 には40%まで 増 えることが 考 えられる なお 金 属 再 生 技 術 には 家 電 製 品 自 動 車 用 冷 蔵 庫 銅 導 線 等 の 自 動 化 生 産 ラインや 再 生 銅 原 料 から 直 接 銅 加 工 材 を 生 産 する 技 術 が あり 銅 加 工 業 界 の 循 環 型 経 済 を 推 進 し 企 業 収 益 を 高 めている - 15 -
2.4 中 国 銅 加 工 メーカーの 規 模 と 競 争 力 についての 分 析 現 在 中 国 の 銅 加 工 材 メーカーはまだ 長 江 デルタ 珠 江 デルタ 環 渤 海 地 域 に 集 中 して いる これらの 地 域 は 中 国 の 中 でも 経 済 が 相 対 的 に 発 展 している 地 域 であり 中 国 加 工 業 の 三 大 生 産 センターでもあり 同 時 に 銅 消 費 の 集 中 している 地 域 でもある 2005 年 は 江 蘇 浙 江 広 東 の3 省 の 銅 材 生 産 量 だけで 全 国 の65.9%を 占 めた 現 在 中 国 で 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 に 携 わる 企 業 は 多 数 あるが それらは 生 産 規 模 の 小 さ なものが 多 く 産 業 集 積 度 も 低 く 生 産 規 模 1.0 万 t 以 下 の 銅 材 メーカーが 大 多 数 を 占 めて いる 国 家 統 計 局 の 最 新 資 料 を 見 てみると 2005 年 銅 加 工 材 製 品 の 生 産 に 携 わる 企 業 は 721 社 を 数 えたが 各 種 銅 材 製 品 の 当 年 の 累 計 生 産 量 が1 万 t(1 万 tを 含 む) 以 上 の 企 業 は111 社 累 計 生 産 量 が5 万 t(5 万 tを 含 む) 以 上 の 企 業 はわずか16 社 累 計 生 産 量 が10 万 t(10 万 tを 含 む) 以 上 の 企 業 はわずかに6 社 に 止 まった( 表 12) 安 徽 6.3% 河 南 6.2% 江 西 3.4% その 他 13.6% 浙 江 27.0% 上 海 4.6% 広 東 14.5% 江 蘇 24.4% 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 10 2005 年 中 国 銅 加 工 材 生 産 地 域 の 分 布 表 12 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 メーカーの 規 模 ( 社 ) 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 全 国 の 企 業 総 数 232 287 448 580 721 内 訳 :10 万 t 以 上 0 2 3 4 6 5 万 t 以 上 4 6 7 8 16 1 万 t 以 上 44 58 76 98 111 1 万 t 未 満 188 229 372 482 610 出 典 :CNIA Antaike 2005 年 は 国 家 統 計 局 のデータ 2001~2005 年 までの 生 産 企 業 の 全 体 的 状 況 を 見 ると 各 種 銅 材 製 品 の 累 計 年 産 量 上 位 20 社 の 生 産 量 が 全 国 総 生 産 量 の 約 35.0%を 占 めているが( 表 13) この 間 に 各 種 銅 材 製 品 の 累 計 年 産 量 上 位 20 社 の 生 産 規 模 がどんどん 拡 大 されていることが 分 かる 2001 年 には 年 産 量 が 最 小 であった 企 業 (1.6 万 t 未 満 )の 生 産 規 模 が4.4 万 tまで 増 えている 表 13 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 年 産 上 位 20 社 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 年 生 産 量 (t) 最 大 66,317 124,199 175,291 213,914 162,956 最 小 16,148 20,215 28,018 30,718 44,317 生 産 量 の 合 計 ( 万 t) 65.8 90.8 114.6 132.8 173.0 対 全 国 総 生 産 量 比 (%) 35.4 36.1 35.8 28.2 35.4 出 典 :CNIA Antaike 2005 年 は 国 家 統 計 局 のデータ これと 同 時 に 中 国 銅 加 工 材 生 産 能 力 の 利 用 率 も 回 復 し 2004 年 には71.5%であったものが 2005 年 には75.6%まで 回 復 している( 表 14) - 16 -
表 14 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 生 産 量 とその 利 用 率 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 全 国 銅 加 工 材 生 産 量 ( 万 t) 185.8 251.2 319.6 471.6 502.5 全 国 銅 加 工 材 生 産 能 力 ( 万 t) 238.38 310.73 377.38 659.4 665.7 生 産 能 力 利 用 率 (%) 77.9 80.8 84.7 71.5 75.5 出 典 :CNIA Antaike 上 表 から2005 年 の 中 国 銅 加 工 業 界 が 生 産 量 の 安 定 成 長 を 維 持 し それをベースに 企 業 規 模 をどんどん 拡 大 し 市 場 競 争 能 力 が 増 強 されて 来 ていることが 見 て 取 れる 3. 銅 材 消 費 状 况 及 び 各 主 要 業 界 の 銅 消 費 構 造 3.1 主 要 銅 材 の 消 費 状 况 ( 銅 板 / 帯 銅 管 銅 棒 銅 条 ) 中 国 が 銅 加 工 材 生 産 大 国 であると 同 時 に 世 界 最 大 の 銅 加 工 材 消 費 国 の 一 つであること は 疑 う 余 地 のない 事 実 である 最 新 の 統 計 資 料 によれば 2001~2005 年 の 期 間 中 国 銅 加 工 材 の 名 目 消 費 量 が 毎 年 平 均 23.2%を 超 えるスピードで 増 え 2004 年 には500 万 t 超 となり 2005 年 には568 万 tまで 上 昇 したが 今 はその 伸 び 率 も 鈍 化 し 始 めている( 表 15) 表 15 2001-2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 名 目 消 費 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 生 産 量 185.8 251.2 319.6 471.6 502.5 輸 入 量 73.1 91.8 105.6 119.5 119.5 輸 出 量 12.3 17.2 23.3 39.0 46.4 消 費 量 246.6 325.8 401.9 552.1 568.0 出 典 :CNIA 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 銅 加 工 業 の 業 界 関 係 者 の 意 見 を 広 く 取 り 入 れ 本 報 告 書 では 既 存 統 計 資 料 中 の 銅 加 工 材 の 製 品 分 類 に 調 整 を 加 え 生 産 統 計 と 輸 出 入 統 計 の 製 品 カテゴリーが 対 応 するようにして いる 具 体 的 には 以 下 の 通 り 1 生 産 統 計 中 の 銅 板 銅 帯 銅 排 (row) を 総 合 的 に 考 慮 し 税 関 統 計 中 の 銅 板 / 帯 及 び 銅 片 類 に 対 応 させ 銅 板 帯 と 呼 称 2 生 産 統 計 中 の 銅 棒 と 税 関 統 計 中 の 銅 条 / 棒 / 型 材 / 異 型 材 類 と 対 応 させて 銅 棒 と 呼 称 3 生 産 統 計 中 の 銅 線 と 税 関 統 計 中 の 銅 糸 類 と 対 応 させて 銅 線 と 呼 称 以 上 のような 調 整 を 経 て 中 国 銅 加 工 材 の 各 カテゴリー 製 品 の 名 目 消 費 量 を 改 めて 集 計 し た( 表 16) 表 16 2000-2005 年 中 国 銅 加 工 材 製 品 の 名 目 消 費 量 単 位 : 万 t 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 銅 板 帯 33.3 51.7 66.1 82.9 102.5 107.8 銅 管 17.9 39.6 53.9 64.3 93.2 95.2 銅 棒 20.3 29.2 31.2 40.0 82.3 79.4 銅 箔 6.6 6.8 12.5 21.5 26.5 26.6 銅 線 44.3 88.4 154.8 158.6 226.9 235.0 其 它 97.0 30.9 7.3 34.6 20.7 24.0 出 典 :Antaike - 17 -
( 万 t) 250 200 150 100 50 0 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 銅 板 版 带 帯 銅 管 銅 棒 銅 箔 銅 線 その 他 出 典 :CNIA 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 11 2000-2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 名 目 消 費 量 名 目 消 費 量 から 見 ると 銅 板 帯 銅 管 銅 棒 銅 線 が 目 下 の 中 国 銅 加 工 材 消 費 における 4 大 カテゴリー 製 品 になっている 中 でも 銅 線 は2005 年 の 中 国 銅 加 工 材 総 消 費 量 の41.4% 銅 板 帯 は 同 じく19.0%を 占 めている( 図 11) その 他 4.2% 銅 板 帯 19.0% 銅 線 41.4% c 銅 管 16.8% 銅 箔 4.7% 銅 棒 14.0% 出 典 :Antaike 図 12 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 名 目 消 費 構 造 銅 板 帯 2001~2005 年 の 期 間 中 国 の 銅 板 帯 の 名 目 消 費 量 は 毎 年 平 均 20.2%の 伸 び 率 で 増 加 し( 表 17) 2005 年 の 名 目 消 費 量 は107.8 万 tで 2004 年 比 で5.3 万 t 増 加 した 表 17 2000-2005 年 中 国 銅 板 製 品 の 名 目 消 費 量 単 位 : 万 t 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 生 産 量 19.5 36.9 48.6 62.3 79.5 85.5 輸 入 量 17.0 16.8 20.2 23.7 27.3 27.3 輸 出 量 3.2 2.0 2.7 3.1 4.3 5.0 消 費 量 33.3 51.7 66.1 82.9 102.5 107.8 出 典 :CNIA 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike - 18 -
銅 管 2001~2005 年 の 期 間 中 国 の 銅 管 の 名 目 消 費 量 は 毎 年 平 均 24.5%の 伸 び 率 で 増 加 した( 表 18) 2005 年 の 中 国 銅 管 の 名 目 消 費 量 は95.2 万 tで 2004 年 比 でわずかに2 万 t 増 えただけで ある 表 18 2000-2005 年 中 国 銅 管 の 名 目 消 費 量 単 位 : 万 t 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 生 産 量 15.1 36.8 53.0 66.4 99.7 105.1 輸 入 量 4.2 4.6 3.5 3.2 3.3 3.2 輸 出 量 1.4 1.8 2.6 5.3 9.8 13.1 消 費 量 17.9 39.6 53.9 64.3 93.2 95.2 出 典 :CNIA 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 銅 棒 2001~2005 年 の 期 間 中 国 の 銅 棒 の 名 目 消 費 量 は 毎 年 平 均 28.4%の 伸 び 率 で 増 加 した( 表 19) 2005 年 の 中 国 銅 棒 の 名 目 消 費 量 は79.4 万 tで 2004 年 比 で2.9 万 t 減 少 している 表 19 2000-2005 年 中 国 銅 棒 の 名 目 消 費 量 単 位 : 万 t 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 生 産 量 8.7 20.3 21.3 30.2 71.3 68.5 輸 入 量 11.9 9.2 10.6 10.5 12.4 12.0 輸 出 量 0.3 0.3 0.7 0.7 1.4 1.1 消 費 量 20.3 29.2 31.2 40 82.3 79.4 出 典 :CNIA 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 銅 線 2001~2005 年 の 期 間 中 国 の 銅 線 製 品 の 名 目 消 費 量 は 毎 年 平 均 27.7%の 伸 び 率 で 増 加 した ( 表 20) 2005 年 の 中 国 銅 線 の 名 目 消 費 量 は235.0 万 tで 2004 年 比 で8.1 万 t 増 加 した 表 20 2000-2005 年 中 国 銅 線 の 名 目 消 費 量 単 位 : 万 t 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 生 産 量 20.0 60.2 117.3 117.1 183.9 198.8 輸 入 量 25.5 29.2 38.6 43.0 45.2 38.4 輸 出 量 1.2 1.0 1.1 1.5 2.2 2.2 消 費 量 44.3 88.4 154.8 158.6 226.9 235.0 出 典 :CNIA 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 3.2 各 業 界 の 銅 消 費 の 現 状 と 消 費 量 ( 電 力 軽 工 業 機 械 電 子 自 動 車 家 電 建 築 ) 国 家 統 計 局 の 資 料 によると 2001~2005 年 までの 間 主 要 工 業 製 品 の 生 産 量 の 中 で 内 燃 機 小 型 トラクター プログラム 制 御 交 換 機 以 外 の 製 品 の 年 間 平 均 伸 び 率 は10.0% 以 上 で あった( 表 21) 中 でも 発 電 設 備 の 年 平 均 伸 び 率 は46.0% 機 関 車 の 年 平 均 伸 び 率 25.7% 空 調 機 器 の 年 平 均 伸 び 率 24.2% マイクロコンピュータの 年 平 均 伸 び 率 は53.3%であった - 19 -
表 21 2001-2005 年 中 国 主 要 工 業 製 品 の 生 産 量 指 標 名 称 単 位 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 発 電 量 億 kwh 16,024.0 14,332.5 18,462.1 21,302.3 24,145.8 火 力 発 電 億 kwh 13,287.6 11,767.5 15,421.3 17,701.7 19,857.2 水 力 発 電 億 kwh 2,465.2 2,380.4 2,592.8 3,065.2 3,643.9 工 業 用 ボイラー 蒸 発 量 t 92,411.4 82,772.2 114,281.5 133,648.9 162,959.7 内 燃 機 万 kw 28,433.4 20,479.1 33,010.1 43,400.4 34,795.0 製 錬 設 備 t 100,155.3 65,149.6 164,385.1 229,213.5 290,393.5 化 工 設 備 t 203,700.9 198,938.9 260,615.7 313,615.4 365,178.6 大 中 型 トラクター 台 45,354.0 37,812.0 48,544.0 98,268.0 162,418.0 小 型 トラクター 万 台 184.5 192.5 186.5 179.4 201.0 機 関 車 台 335.8 302.8 322.8 329.2 838.0 自 動 車 万 台 347.7 246.7 449.7 519.7 615.3 民 用 鋼 船 舶 万 総 合 t 547.0 475.8 631.8 1,019.0 1,017.8 発 電 設 備 万 kw 2,120.8 1,339.4 3,700.6 7,137.9 9,640.2 交 流 モーター 万 kw 7,004.8 6,263.3 8,920.0 11,179.1 12,934.9 カラーTV 万 台 5,446.6 4,186.6 7,089.4 7,673.0 8,778.5 家 庭 用 洗 濯 機 万 台 1,587.1 1,334.3 1,942.6 2,348.9 2,952.6 家 庭 用 冷 蔵 庫 万 台 1,598.9 1,349.1 2,207.5 3,033.4 3,105.6 業 務 用 冷 凍 / 冷 蔵 庫 万 台 464.6 397.4 563.5 628.3 749.3 家 庭 用 エアコン 万 台 3,135.1 2,312.9 4,812.5 7,046.6 7,469.1 プログラム 制 御 交 換 機 万 回 線 5,860.7 7,223.5 7,378.9 7,735.5 6,948.8 移 動 通 信 設 備 万 台 (チャンネル) 405.1 2,473.9 487.5 1,070.5 724.5 コンピュータ 台 26,622.0 15,040.0 53,595.0 54,446.0 58,097.0 マイクロコンピュータ 万 台 1,463.5 877.7 3,083.9 4,512.4 8,083.8 半 導 体 集 積 回 路 万 枚 963,101.1 636,287.7 1,391,243.8 2,114,586.6 2,657,824.2 大 規 模 半 導 体 集 集 積 回 路 万 枚 -100.0 222,628.3 536,528.1 781,139.8 981,845.8 出 典 : 中 国 国 家 統 計 局 主 要 工 業 製 品 の 生 産 量 が 安 定 的 に 増 えていることが 中 国 の 銅 及 び 銅 製 品 需 要 の 持 続 的 拡 大 を 支 えている 電 力 2005 年 の 全 国 の 発 電 量 は24,145.8 億 kwhで 2004 年 比 13.3% 増 伸 び 幅 は2004 年 より2.1ポ イント 減 少 した 2005 年 に 中 国 で 新 規 に 稼 動 を 開 始 したユニット 容 量 は6,600 万 kwで 年 初 の7,000 万 kwという 予 想 を 若 干 下 回 った ユニット 容 量 が1 万 kw 増 えるごとに 各 種 銅 材 が 約 480t 増 えることを 前 提 に 計 算 すると 2005 年 の 電 力 業 界 の 新 規 発 電 ユニット 用 銅 材 需 要 はおお およそ316.8 万 tとなり 中 でも 電 力 ケーブルに 使 われる 銅 は 約 253.4 万 tで 2004 年 比 で18.2 万 t 増 加 している 電 力 不 足 の 局 面 も2007 年 には 緩 和 することが 予 想 されているので 発 電 プロジェクトへ の 投 資 が 今 後 伸 びることはないだろう 今 後 数 年 間 は 電 力 業 界 の 成 長 は 電 力 網 の 改 造 や 都 市 架 空 線 の 地 中 線 化 等 の 面 に 重 点 が 置 かれることになるものと 思 われる 軽 工 業 家 電 軽 工 業 製 品 は 種 類 が 多 く 中 でも 銅 材 を 使 っている 製 品 として 主 に 日 用 金 属 製 品 日 用 電 器 日 用 機 械 等 がある 特 に 家 電 鍵 類 自 転 車 等 が 軽 工 業 の 中 でも 銅 材 需 要 の 多 い 製 品 に なっている - 20 -
国 家 統 計 局 の 統 計 によると 2001~2005 年 の 期 間 カラーテレビ 家 庭 用 洗 濯 機 家 庭 用 冷 蔵 庫 業 務 用 冷 凍 / 冷 蔵 庫 家 庭 用 エアコン 等 の 主 要 家 電 製 品 の 年 平 均 伸 び 率 はそれぞれ 順 に 12.7% 16.8% 18.1% 12.7% 4.2%に 達 し 2005 年 になってもこれらの 製 品 の 生 産 量 は 増 え 続 け カラーテレビ1105.5 万 台 家 庭 用 洗 濯 機 603.8 万 台 家 庭 用 冷 蔵 庫 72.2 万 台 業 務 用 冷 凍 / 冷 蔵 庫 121 万 台 家 庭 用 エアコン422.5 万 台 にまで 伸 びている これらの 製 品 が2005 年 に 使 った 銅 材 は 約 76.5 万 tであったが その 他 の 小 型 家 電 製 品 の 銅 材 消 費 量 を 入 れると 2005 年 の 家 電 業 界 の 銅 需 要 は 約 4.2 万 tで 2004 年 の78 万 tより6.2 万 t 増 えたことになる 中 国 自 転 車 業 界 協 会 の 統 計 によると 2005 年 全 国 426 社 の 自 転 車 メーカーは 合 計 8,073 万 台 を 生 産 し 418 社 の 電 動 自 転 車 メーカーは 合 計 1,209 万 台 を 生 産 している また 中 国 五 金 協 会 の 統 計 によると ここ 数 年 中 国 のファスナー 生 産 量 が 毎 年 20%の 伸 び 率 で 増 えてお り その 生 産 規 模 は 中 国 国 内 ばかりか 全 世 界 の 半 分 のファスナーが 中 国 で 生 産 されてい る 2004 年 の 中 国 ファスナー 生 産 量 は280 億 m ファスナーの 引 き 手 やその 他 の 部 品 は80 万 tであったが 2005 年 と2006 年 の 中 国 のファスナー 生 産 量 はそれぞれ330 億 mと400 億 mを 超 え ることが 予 想 される 金 属 製 品 時 計 メガネ 照 明 等 の 軽 工 業 製 品 の 銅 材 需 要 を 加 えると 2005 年 通 年 の 軽 工 業 における 銅 需 要 はおおよそ121.5 万 tが 見 込 まれ 2004 年 比 で10.1 万 tの 増 加 となる 機 械 製 造 機 械 製 造 業 は 近 代 工 業 の 主 体 であり 装 備 工 業 の 支 柱 産 業 でもある 工 業 化 の 中 期 にあっ ては 国 民 経 済 の 成 長 は 主 に 製 造 業 の 高 度 成 長 に 頼 る 部 分 が 多 く 機 械 製 造 業 が 工 業 全 体 の 成 長 に 基 礎 的 かつサポート 的 役 割 を 果 たすことになる 具 体 的 な 主 要 製 品 は 以 下 の 通 り 即 ち 工 事 用 機 械 農 業 用 機 械 冶 金 鉱 産 物 機 械 汎 用 機 械 石 油 関 連 機 械 環 境 保 全 関 連 機 械 発 電 / 送 電 設 備 内 燃 機 金 属 加 工 機 械 汎 用 計 装 機 器 自 動 車 紡 織 機 械 船 舶 航 空 設 備 宇 宙 機 器 等 国 家 統 計 局 の 統 計 によると 2001~2005 年 の 期 間 中 国 の 自 動 車 生 産 量 は 毎 年 約 15.3%の 伸 び 率 で 成 長 を 続 け 2005 年 の 中 国 の 自 動 車 生 産 量 は615.3 万 台 に 上 り 2004 年 より95.7 万 台 増 えている 自 動 車 1 台 当 たり 平 均 約 15~22kgの 銅 材 を 使 うとして 2005 年 に 中 国 で 生 産 された615.3 万 台 の 自 動 車 には 約 11.4 万 tの 銅 材 が 使 われたことになり 2004 年 の10.5 万 tよ り0.9 万 t 増 加 している また2001~2005 年 の 期 間 中 国 の 内 燃 機 製 錬 設 備 化 工 設 備 もそれぞれ 年 平 均 5.2% 30.5% 15.7%のスピードで 伸 び 大 中 型 トラクター 小 型 トラクター 民 用 鋼 船 舶 もそれ ぞれ 年 平 均 37.6% 2.2% 16.8%の 伸 び 率 で 増 えた 2005 年 の 中 国 機 械 製 造 業 の 銅 需 要 とし ては40.5 万 tが 見 込 まれ 2004 年 比 5.5 万 t 増 ということになる 電 子 情 報 電 子 通 信 はともに 近 年 中 国 で 成 長 最 も 著 しい 業 界 である 国 家 統 計 局 の 統 計 によると 2001~2005 年 の 期 間 中 国 のコンピュータ マイクロコンピュータ 半 導 体 集 積 回 路 大 規 模 半 導 体 集 積 回 路 は 毎 年 平 均 それぞれ21.5% 53.3% 28.9% 24.2%の 伸 び 率 で 成 長 して いる またプログラム 制 御 交 換 機 移 動 通 信 設 備 の 平 均 伸 び 率 はそれぞれ4.3%と15.6%で あった 業 界 としては 電 子 工 業 の 進 歩 は 半 導 体 チップ 関 連 技 術 に 依 るところが 大 きいが 現 在 半 導 体 ICの 発 展 趨 勢 としては 小 型 化 と 低 電 力 消 費 が 進 み 米 国 半 導 体 協 会 では2004 年 から 2008 年 のIC 実 装 市 場 の 伸 び 率 は9.4% ケーブルラック 用 銅 帯 市 場 の 伸 び 幅 は 約 7%~8%を 見 込 んでいる 2005 年 中 国 電 子 工 業 の 工 業 増 加 値 は7,000 億 元 余 に 上 り 全 国 工 業 増 加 値 の8.9%を 占 め た 携 帯 電 話 は 中 国 の 情 報 産 業 の 中 でも 成 長 が 最 も 速 い 分 野 の 一 つだというふうに 認 識 さ れているが 2005 年 の 携 帯 電 話 の 生 産 量 は3.04 億 台 で 2004 年 比 32.2%の 増 加 全 世 界 の 携 帯 電 話 生 産 量 の 半 分 を 占 めた また 携 帯 電 話 生 産 量 の 急 増 が 国 内 の 携 帯 電 話 関 連 部 品 産 業 を 大 きく 牽 引 するところとなり 集 積 回 路 (IC) チップ 式 デバイス 周 波 数 変 換 デバイ ス LCDディスプレイ リチウムイオン 電 池 等 の 携 帯 電 話 のキー 部 品 市 場 が 急 成 長 を 遂 げて - 21 -
いる 2005 年 の 携 帯 電 話 IC 市 場 全 体 の 売 上 高 は263.7 億 元 で 前 年 同 期 比 58.7%の 伸 びを 示 した 2004 年 のケーブルラック 用 銅 帯 の 消 費 量 は3.5 万 t 2005 年 のそれは 約 4.3 万 tが 見 込 まれている 電 子 通 信 分 野 の 銅 需 要 は2004 年 の36.8 万 tから40.5 万 tに 増 えることが 予 想 されている 建 築 及 びその 他 政 府 が 過 熱 気 味 の 不 動 産 投 資 ブームが2005 年 には 下 火 になるように 努 めた 結 果 不 動 産 開 発 に 代 表 される 建 築 業 界 の2005 年 の 成 長 には 明 らかなスピードダウンが 見 られた 統 計 によると 2005 年 の 全 国 の 不 動 産 開 発 総 投 資 額 15,759 億 元 となり 2004 年 比 19.8%の 増 加 で 伸 び 幅 は2004 年 より8.3ポイント 下 がり 投 資 の 伸 び 率 は2000 年 以 来 の 最 低 を 記 録 した 2005 年 の 竣 工 面 積 は4.9 億 m 2 で 2004 年 より12.8ポイント 上 昇 している また 高 止 まりの 続 く 銅 価 格 が 銅 水 管 に 代 表 される 銅 材 製 品 が 民 用 建 築 分 野 でなかなか 普 及 しない 状 況 を 生 み 出 している またPPR 管 ( 複 合 管 )やステンレス 管 等 の 代 替 品 との 競 争 もあり 潜 在 的 市 場 需 要 が 更 に 縮 小 する 可 能 性 がある しかしながら オリンピック 会 場 を 代 表 とする 重 点 建 設 プロジェクトにはこうした 方 面 の 影 響 が 見 られない 2006 年 9 月 23 日 には 北 京 城 建 集 団 国 立 競 技 場 ( 鳥 巣 ) 工 事 総 請 負 部 と 高 新 張 銅 股 フェン 有 限 公 司 が 正 式 に 契 約 を 調 印 し 高 新 張 銅 が 唯 一 の 銅 水 管 納 入 業 者 になることが 決 定 した 同 工 事 の 生 活 用 水 / 温 水 配 管 の 敷 設 は 総 延 長 2 万 m 余 り 総 重 量 は 約 1,800tになると 言 われており 2005 年 の 建 築 用 銅 水 管 の 総 需 要 は 約 5.2 万 t 2004 年 比 で7,000tの 増 加 が 見 込 まれている その 他 を 含 む 建 築 用 銅 量 の 総 数 は2005 年 には42.5 万 tに 増 え 2004 年 比 8,000t 増 ということになる 目 下 中 国 都 市 部 の 人 口 は 毎 年 1,000 万 人 余 りづつ 増 えており 2020 年 には 全 国 の 都 市 化 化 率 は55%になるとされている その 時 点 の 都 市 部 人 口 の 一 人 当 たり 住 宅 面 積 を30m 2 とした 場 合 全 国 の 都 市 は 毎 年 8 億 m 2 の 住 宅 が 必 要 になり 商 品 房 ( 商 品 物 件 )の 面 積 に 換 算 する と10.5 億 m 2 となる 以 上 のようなことから 今 後 しばらくは 安 定 した 建 築 分 野 の 銅 需 要 が 維 持 されるものと 思 われる 4. 中 国 の 銅 貿 易 の 現 况 と 国 内 銅 消 費 に 及 ぼす 影 響 4.1 精 錬 銅 貿 易 動 向 精 錬 銅 輸 出 入 国 地 域 目 下 中 国 は 世 界 の40 余 か 国 及 び 地 域 の 間 で 精 錬 銅 の 輸 出 入 を 行 っているが 主 な 国 及 び 地 域 の 状 況 から 見 て 精 錬 銅 の 輸 入 は 精 錬 銅 の 主 要 生 産 国 とより 密 切 に 行 われ 輸 出 は アジア 諸 国 と 地 域 が 中 心 になっている( 表 22) 表 22 2005 年 中 国 精 錬 銅 の 輸 出 入 量 ( 国 及 び 地 域 別 ) 単 位 : 万 t 輸 入 輸 出 総 量 122.2 総 量 14.0 内 訳 :チリ 57.0 内 訳 : 韓 国 8.0 カザフスタン 16.3 香 港 3.8 日 本 9.0 台 湾 省 1.4 フィリピン 5.5 新 加 坡 0.5 ザンビア 5.1 日 本 0.1 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 2005 年 の 精 錬 銅 の 輸 入 主 要 国 及 び 地 域 のうちチリが 総 量 の46.6% カザフスタンと 日 本 が それぞれ13.3%と7.4%を 占 めた 一 方 2005 年 の 精 錬 銅 の 輸 出 主 要 国 及 び 地 域 のうち 韓 国 が 総 量 の57.1% 香 港 と 台 湾 省 がそれぞれ27.1%と10.0%を 占 めた - 22 -
ザンビア 4.2% その 他 24.0% チリ 46.6% 台 湾 10.0% シンガポール 3.6% 日 本 その 他 0.7% 1% フィリピン 4.5% 日 本 7.4% カザフスタン 13.3% 香 港 27.1% 韓 国 57.1% チリ カザフスタン 日 本 フィリピン ザンビア その 他 図 13 2005 年 中 国 精 錬 銅 輸 入 国 と 地 域 韓 国 香 港 台 湾 シンガポール 日 本 その 他 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 14 2005 年 中 国 精 錬 銅 輸 出 国 と 地 域 精 錬 銅 輸 出 入 地 域 ( 省 直 轄 市 自 治 区 ) 2005 年 の 精 錬 銅 を 輸 入 した 主 要 省 市 区 には 上 海 広 東 新 疆 北 京 江 蘇 浙 江 等 があ り 精 錬 銅 を 輸 出 した 主 要 省 市 区 は 上 海 雲 南 安 徽 山 東 になっている( 表 23) 表 23 2005 年 中 国 精 錬 銅 の 輸 出 入 量 ( 省 直 轄 市 自 治 区 別 ) 単 位 : 万 t 輸 入 輸 出 総 量 122.2 総 量 14.0 内 訳 : 上 海 45.9 内 訳 : 上 海 7.6 広 東 27.6 雲 南 2.5 新 疆 19.1 安 徽 1.7 北 京 8.5 山 東 1.1 江 蘇 5.8 その 他 1.1 浙 江 5.5 その 他 9.8 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 2005 年 の 上 海 広 東 新 疆 3つの 省 市 区 の 精 錬 銅 輸 入 量 は92.6 万 tに 上 り 輸 入 総 量 の75.8% を 占 めた 一 方 上 海 雲 南 2つの 省 市 の 精 錬 銅 輸 出 量 は10.1 万 tで 輸 出 総 量 の72.1%を 占 めた 北 京 7.0% 江 蘇 4.7% 浙 江 4.5% その 他 8.0% 上 海 37.6% 安 徽 12.1% 山 東 7.9% その 他 7.9% 新 疆 15.6% 広 東 22.6% 雲 南 17.9% 上 海 54.3% 上 海 広 東 新 疆 北 京 江 蘇 浙 江 その 他 図 15 2005 年 精 錬 銅 輸 入 省 市 区 上 海 雲 南 安 徽 山 東 その 他 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 16 2005 年 精 錬 銅 の 輸 出 省 市 区 - 23 -
精 錬 銅 の 輸 出 入 方 式 2005 年 の 精 錬 銅 の 輸 入 は 一 般 貿 易 進 料 加 工 貿 易 ( 原 料 売 買 型 委 託 加 工 貿 易 ) * 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 ** の 三 つの 方 式 を 中 心 に 行 われ 輸 出 では 主 に 進 料 加 工 貿 易 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 *** が 行 われた( 表 24) 表 24 2005 年 中 国 精 錬 銅 の 輸 出 入 量 ( 貿 易 方 式 別 ) 輸 入 輸 出 単 位 : 万 t 総 量 122.2 総 量 14.0 一 般 貿 易 45.8 進 料 加 工 貿 易 ** 5.8 進 料 加 工 貿 易 * 36.8 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 6.2 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 *** 30.9 保 税 区 貯 蔵 中 継 貨 物 **** 2.0 その 他 8.7 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike ( 注 意 ) * 進 料 加 工 貿 易 : 輸 入 原 料 を 使 用 し それを 加 工 し 完 成 品 を 輸 出 する 貿 易 方 式 説 明 ** 進 料 加 工 貿 易 : *** 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 : **** 保 税 区 貯 蔵 中 継 貨 物 : 2005 年 の 精 錬 銅 輸 入 総 量 122.2 万 tのうち 一 般 貿 易 進 料 加 工 貿 易 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 という 三 つの 方 式 で 輸 入 した 精 錬 銅 が それぞれ 当 年 輸 入 総 量 の37.5% 30.1% 25.3%を 占 めた 一 方 2005 年 の 精 錬 銅 輸 出 総 量 14 万 tのうち 進 料 加 工 貿 易 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 とい う 二 つも 方 式 で 輸 出 した 精 錬 銅 はそれぞれ 当 年 輸 出 総 量 の41.4%と44.3%を 占 めた 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 25.3% その 他 7.1% 一 般 貿 易 37.5% その 他 14.3% 進 料 加 工 貿 易 41.4% 進 料 加 工 貿 易 30.1% 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 44.3% 一 般 貿 易 進 料 加 工 貿 易 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 その 他 進 料 加 工 貿 易 保 税 倉 庫 進 出 境 貨 物 その 他 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 17 2005 年 精 錬 銅 の 輸 入 方 式 図 18 2005 年 精 錬 銅 の 輸 出 方 式 4.2 銅 加 工 材 貿 易 の 状 况 ( 精 錬 銅 材 と 合 金 材 別 国 / 貿 易 方 式 / 地 域 別 に 分 析 ) 中 国 税 関 の 商 品 コードのうち 輸 出 入 に 関 係 のある 銅 加 工 材 製 品 は 合 計 38 品 目 あり こ の38の 銅 加 工 材 製 品 は7つの 大 カテゴリーに 分 けられる 即 ち 銅 粉 (8 種 ) 銅 条 / 棒 / 型 材 及 び 異 型 材 (4 種 ) 銅 糸 (5 種 ) 銅 板 / 片 / 銅 帯 (8 種 ) 銅 箔 (6 種 ) 銅 管 (4 種 ) 銅 管 付 属 品 (3 種 ) 中 国 税 関 の 統 計 資 料 を 分 析 してみると 2000 年 から 中 国 の 銅 加 工 材 製 品 の 輸 出 入 が 活 発 になり 輸 入 量 と 輸 出 量 ともに 年 々 増 え 始 めている( 表 25) 2000 年 から2005 年 の 期 間 銅 加 工 材 製 品 輸 入 量 は 毎 年 年 均 8.9%の 伸 び 率 で 増 え 銅 加 工 材 製 品 の 輸 出 量 は 平 均 26.4%と 急 増 している 但 し この 間 中 国 はずっと 銅 加 工 材 製 品 の 純 輸 入 国 で 2003 年 から 純 輸 入 量 が 明 らかに 減 少 し 始 めている - 24 -
表 25 2001-2005 年 中 国 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 輸 入 総 量 73.1 91.8 105.6 119.5 111.9 輸 出 総 量 12.3 17.2 23.3 39.0 46.4 純 輸 入 量 60.8 74.6 82.3 80.5 65.5 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 銅 管 と 銅 管 付 属 品 の2カテゴリーはまだ 純 輸 出 状 態 にあり しかも 純 輸 出 量 はますます 拡 大 傾 向 にある 一 方 その 他 の5カテゴリーの 加 工 材 製 品 はいずれも 純 輸 入 状 態 にあるが 純 輸 入 量 は2005 年 から 減 少 し 始 めて 来 ている( 表 26) 表 26 2001-2005 年 中 国 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 ( 品 種 別 ) 単 位 : 万 t 銅 粉 銅 条 / 棒 / 型 材 及 び 異 型 材 銅 線 銅 板 銅 片 銅 帯 銅 箔 (ライニング を 含 む) 銅 管 銅 管 付 属 品 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 輸 入 量 0.3 0.4 0.4 0.5 0.6 輸 出 量 0.1 0.2 0.2 0.4 0.6 純 輸 入 量 0.2 0.2 0.2 0.1 0.0 輸 入 量 9.2 10.6 10.5 12.4 12.0 輸 出 量 0.3 0.7 0.7 1.4 1.1 純 輸 入 量 8.9 9.9 9.8 11.0 10.9 輸 入 量 29.2 38.6 43.0 45.2 38.4 輸 出 量 1.0 1.1 1.5 2.2 2.2 純 輸 入 量 28.2 37.5 41.5 43.0 36.2 輸 入 量 16.8 20.2 23.7 27.3 27.3 輸 出 量 2.0 2.7 3.1 4.3 5.0 純 輸 入 量 14.8 17.5 20.6 23.0 22.3 輸 入 量 12.9 18.4 24.5 30.5 30.1 輸 出 量 0.6 8.7 10.9 15.6 16.1 純 輸 入 量 12.3 9.7 13.6 14.9 14.0 輸 入 量 4.6 3.4 3.2 3.3 3.2 輸 出 量 1.8 2.6 5.3 9.8 13.1 純 輸 入 量 2.8 0.8-2.1-6.5-9.9 輸 入 量 0.1 0.1 0.2 0.2 0.3 輸 出 量 0.8 1.1 1.5 5.3 8.3 純 輸 入 量 -0.7-1.0-1.3-5.1-8.0 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 銅 加 工 材 製 品 の 輸 入 は 銅 条 / 棒 / 型 材 異 型 材 銅 線 銅 板 銅 片 銅 帯 銅 箔 が 主 で 2005 年 のこの4 種 類 の 銅 材 料 製 品 の 輸 入 量 は 同 年 の 銅 加 工 材 輸 入 総 量 のそれぞれ10.7% 34.3% 24.4% 26.9%を 占 めた 一 方 銅 加 工 材 製 品 の 輸 出 は 銅 板 銅 片 銅 帯 銅 箔 銅 管 銅 管 付 属 品 が 主 で 2005 年 のこの4 種 類 の 銅 材 製 品 の 輸 出 量 は 同 年 の 銅 加 工 材 輸 出 総 量 のそれぞれ10.8% 34.7% 28.2% 17.9%を 占 めた - 25 -
銅 板 / 片 / 帯 24.4% 銅 管 2.9% 銅 管 付 属 品 0.3% 銅 粉 0.5% 銅 条 / 棒 / 型 材 異 型 材 10.7% 銅 線 34.3% 銅 管 付 属 品 17.9% 銅 粉 1.3% 銅 条 / 棒 / 型 材 異 型 材 2.4% 銅 線 4.7% 銅 箔 34.7% 銅 箔 26.9% 銅 管 28.2% 銅 板 / 片 / 帯 10.8% 銅 粉 銅 線 銅 板 / 片 / 帯 銅 管 付 属 品 銅 条 / 棒 / 型 材 異 型 材 銅 箔 銅 管 銅 粉 銅 線 銅 板 / 片 / 帯 銅 管 付 属 品 銅 条 / 棒 / 型 材 異 型 材 銅 箔 銅 管 図 19 2005 年 銅 加 工 材 輸 入 の 製 品 構 造 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 20 2005 年 銅 加 工 材 輸 出 の 製 品 構 造 精 錬 銅 材 と 合 金 材 2001~2005 年 は 輸 出 入 ともに 精 錬 銅 加 工 材 がその 主 要 製 品 であり 合 金 銅 加 工 材 との 数 量 比 はほぼ2:1であった ( 万 t) ( 万 t) 120 50 100 40 80 30 60 40 20 20 10 0 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 0 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 精 錬 銅 加 工 材 合 金 銅 加 工 材 精 錬 銅 加 工 材 合 金 銅 加 工 材 図 21 2001-2005 年 中 国 精 錬 銅 加 工 材 の 輸 入 量 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 22 2001-2005 年 中 国 精 錬 銅 加 工 材 の 輸 出 量 中 国 税 関 商 品 コードによる 統 計 では 2005 年 の 精 錬 銅 加 工 材 (11 種 )の 輸 入 量 は78.7 万 t ( 表 27)で2004 年 に 比 べ11.5% 減 少 し 2005 年 の 銅 材 料 製 品 輸 入 総 量 111.9 万 tの70.3%を 占 めた 輸 出 量 は30.5 万 t 前 年 同 期 比 12.5% 増 で 2005 年 の 銅 材 料 製 品 輸 出 総 量 46.4 万 tの 65.7%を 占 めた 表 27 2001-2005 年 中 国 精 錬 銅 加 工 材 輸 出 入 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 輸 入 総 量 57.6 70.7 80.4 88.9 78.7 輸 出 総 量 8.3 11.7 16.8 27.1 30.5 純 輸 入 量 49.3 59 63.6 61.8 48.2 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 2005 年 の 合 金 銅 加 工 材 (27 種 )の 輸 入 量 は33.2 万 t( 表 28)で 2004 年 に 比 べ8.5% 増 加 し 2005 年 の 銅 材 料 製 品 輸 入 総 量 111.9 万 tの29.7%を 占 めた 輸 出 量 は15.9 万 t 前 年 同 期 比 33.6% 増 で 2005 年 の 銅 材 料 製 品 輸 出 総 量 46.4 万 tの34.3%を 占 めた - 26 -
表 28 2001~2005 年 中 国 合 金 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 輸 入 総 量 15.5 21.1 25.2 30.6 33.2 輸 出 総 量 4 5.5 6.5 11.9 15.9 純 輸 入 量 11.5 15.6 18.7 18.7 17.3 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 銅 材 料 輸 出 入 国 及 び 地 域 現 在 中 国 は 世 界 の100 以 上 の 国 及 び 地 域 と 銅 加 工 材 の 輸 出 入 を 行 っているが 主 に 周 辺 諸 国 及 び 地 域 と 密 接 な 交 易 が 行 われており 台 湾 韓 国 日 本 に 集 中 している( 表 29) 表 29 2005 年 中 国 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 ( 国 及 び 地 域 別 ) 単 位 : 万 t 輸 入 輸 出 総 量 111.9 総 量 46.4 内 訳 : 台 湾 40.3 内 訳 : 香 港 18.7 2005 年 韓 国 22.2 米 国 4.1 中 華 人 民 共 和 国 16.6 韓 国 3.6 日 本 8.3 台 湾 1.8 インドネシア 5.4 日 本 1.8 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 2005 年 の 銅 加 工 材 製 品 輸 入 の 主 な 相 手 国 及 び 地 域 の 中 で 台 湾 が 総 量 の36.0% 韓 国 と 日 本 がそれぞれ19.8%と7.4%を 占 めた また2005 年 の 銅 加 工 材 製 品 輸 出 先 の 国 及 び 地 域 の 中 で は 香 港 が 総 量 の40.3% 米 国 と 韓 国 がそれぞれ8.8%と7.8%を 占 めた 5% 17% 36% 35% 40% 7% 15% 20% 4% 4% 8% 9% 台 湾 韓 国 中 華 人 民 共 和 国 日 本 インドネシア その 他 図 23 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 輸 入 国 及 び 地 域 香 港 米 国 韓 国 台 湾 日 本 その 他 図 24 2005 年 中 国 銅 加 工 材 の 輸 出 国 及 び 地 域 銅 材 料 の 輸 出 入 方 式 貿 易 方 式 で 見 ると( 表 30) 中 国 の 銅 材 料 製 品 の 輸 入 は 進 料 加 工 貿 易 と 来 料 加 工 貿 易 の 2 方 式 の 貿 易 が 主 で 輸 出 は 進 料 加 工 貿 易 と 一 般 貿 易 の2 方 式 が 主 流 になっている - 27 -
表 30 2001~2005 年 中 国 の 各 種 銅 加 工 材 の 輸 出 入 量 ( 貿 易 方 式 別 ) 単 位 : 万 t 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 総 量 73.1 91.8 105.6 119.5 111.9 進 料 加 工 貿 易 31.9 39.8 48.1 59.1 60.1 来 料 加 工 組 立 貿 易 27.5 32.9 35.3 36.0 33.1 輸 入 一 般 貿 易 6.8 6.6 7.8 11.0 8.7 保 税 区 貯 蔵 中 継 貨 物 1.4 3.0 5.1 8.6 8.4 国 境 小 額 貿 易 5.1 9.0 8.6 3.8 0.1 その 他 0.5 0.6 0.7 1.0 1.5 総 量 12.3 17.2 23.3 39.0 46.4 進 料 加 工 貿 易 6.9 9.5 12.4 20.9 24.8 輸 出 来 料 加 工 組 立 貿 易 1.9 1.9 2.2 3.1 3.0 一 般 貿 易 3.4 5.7 8.4 14.1 17.6 その 他 0.2 0.2 0.3 0.9 1.0 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 2005 年 に 進 料 加 工 貿 易 と 来 料 加 工 貿 易 の2 方 式 で 輸 入 された 銅 加 工 材 料 製 品 は 同 年 の 銅 加 工 材 料 輸 入 総 量 のそれぞれ53.7%と29.6%を 占 め 2005 年 に 進 料 加 工 貿 易 と 来 料 加 工 貿 易 の2 方 式 で 輸 出 された 銅 加 工 材 料 製 品 は 同 年 の 銅 加 工 材 料 輸 出 総 量 のそれぞれ53.4%と 37.9%を 占 めた 8% 8% 0% 1% 38% 2% 30% 53% 6% 54% 進 料 加 工 貿 易 来 料 加 工 組 立 貿 易 一 般 貿 易 保 税 区 貯 蔵 中 継 貨 物 国 境 小 額 貿 易 その 他 図 25 2005 年 中 国 の 銅 加 工 材 の 輸 入 方 式 進 料 加 工 貿 易 来 料 加 工 組 立 貿 易 一 般 貿 易 その 他 出 典 : 中 国 海 関 ( 税 関 ) Antaike 図 26 2005 年 中 国 の 銅 加 工 材 の 輸 出 方 式 銅 材 料 輸 出 入 の 相 手 先 ( 省 直 轄 市 自 治 区 ) 省 市 区 で 銅 加 工 材 の 輸 入 を 見 ると 広 東 省 江 蘇 省 浙 江 省 河 南 省 が 主 な 貿 易 相 手 先 になっている( 表 31) 中 でも 広 東 と 江 蘇 の2 省 だけで 合 計 92.7 万 tの 銅 加 工 材 料 を 輸 入 し 2005 年 の 銅 加 工 材 輸 入 総 量 の82.8%を 占 め 輸 出 は 合 計 23.6 万 tで 同 年 の 銅 加 工 材 輸 出 総 量 の50.9%を 占 めた - 28 -