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2010 年 5 月 ( 改 訂 第 3 版 ) 日 本 標 準 商 品 分 類 番 号 87449 医 薬 品 インタビューフォーム 日 本 病 院 薬 剤 師 会 の IF 記 載 要 領 2008 に 準 拠 して 作 成 処 方 せん 医 薬 品 スギ 花 粉 症 の 特 異 的 減 感 作 療 法 薬 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 剤 形 注 射 剤 製 剤 の 規 制 区 分 処 方 せん 医 薬 品 規 格 含 量 一 般 名 製 造 販 売 承 認 年 月 日 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 発 売 年 月 日 開 発 製 造 販 売 ( 輸 入 ) 提 携 販 売 会 社 名 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 容 量 :2mL/バイアル 成 分 : 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 原 液 10, 000JAU/mL を 0.4mL 含 有 力 価 :2,000JAU/mL 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 容 量 :2mL/バイアル 成 分 : 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 原 液 10, 000JAU/mL を 0.04mL 含 有 力 価 :200JAU/mL 和 名 :アレルゲンエキス 洋 名 :Allergen Extracts 製 造 販 売 承 認 年 月 日 : 2009 年 6 月 26 日 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 : 2009 年 9 月 25 日 発 売 年 月 日 : 2009 年 9 月 注 : 旧 販 売 名 として2000 年 1 月 24 日 発 売 製 造 販 売 元 : 鳥 居 薬 品 株 式 会 社 医 薬 情 報 担 当 者 の 連 絡 先 問 い 合 わ せ 窓 口 鳥 居 薬 品 株 式 会 社 お 客 様 相 談 室 TEL:0120-316-834 FAX:03-5203-7335 医 療 関 係 者 向 けホームページ http://www.torii.co.jp ( 医 療 関 係 者 の 皆 様 へ) 本 IF は 2009 年 9 月 改 訂 の 添 付 文 書 の 記 載 に 基 づき 改 訂 した 最 新 の 添 付 文 書 情 報 は 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームページ http://www.info.pmda.go.jp/ にてご 確 認 ください

IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 日 本 病 院 薬 剤 師 会 1. 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 経 緯 医 療 用 医 薬 品 の 基 本 的 な 要 約 情 報 として 医 療 用 医 薬 品 添 付 文 書 ( 以 下 添 付 文 書 と 略 す) がある 医 療 現 場 で 医 師 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 が 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 適 正 使 用 情 報 を 活 用 する 際 には 添 付 文 書 に 記 載 された 情 報 を 裏 付 ける 更 に 詳 細 な 情 報 が 必 要 な 場 合 がある 医 療 現 場 では 当 該 医 薬 品 について 製 薬 企 業 の 医 薬 情 報 担 当 者 等 に 情 報 の 追 加 請 求 や 質 疑 をして 情 報 を 補 完 して 対 処 してきている この 際 に 必 要 な 情 報 を 網 羅 的 に 入 手 するた めの 情 報 リストとしてインタビューフォームが 誕 生 した 昭 和 63 年 に 日 本 病 院 薬 剤 師 会 ( 以 下 日 病 薬 と 略 す) 学 術 第 2 小 委 員 会 が 医 薬 品 イ ンタビューフォーム ( 以 下 IF と 略 す)の 位 置 付 け 並 びに IF 記 載 様 式 を 策 定 した その 後 医 療 従 事 者 向 け 並 びに 患 者 向 け 医 薬 品 情 報 ニーズの 変 化 を 受 けて 平 成 10 年 9 月 に 日 病 薬 学 術 第 3 小 委 員 会 において IF 記 載 要 領 の 改 訂 が 行 われた 更 に 10 年 が 経 過 した 現 在 医 薬 品 情 報 の 創 り 手 である 製 薬 企 業 使 い 手 である 医 療 現 場 の 薬 剤 師 双 方 にとって 薬 事 医 療 環 境 は 大 きく 変 化 したことを 受 けて 平 成 20 年 9 月 に 日 病 薬 医 薬 情 報 委 員 会 において 新 たな IF 記 載 要 領 が 策 定 された 2. IF とは IF は 添 付 文 書 等 の 情 報 を 補 完 し 薬 剤 師 等 の 医 療 従 事 者 にとって 日 常 業 務 に 必 要 な 医 薬 品 の 品 質 管 理 のための 情 報 処 方 設 計 のための 情 報 調 剤 のための 情 報 医 薬 品 の 適 正 使 用 のための 情 報 薬 学 的 な 患 者 ケアのための 情 報 等 が 集 約 された 総 合 的 な 個 別 の 医 薬 品 解 説 書 として 日 病 薬 が 記 載 要 領 を 策 定 し 薬 剤 師 等 のために 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 に 作 成 及 び 提 供 を 依 頼 している 学 術 資 料 と 位 置 付 けられる ただし 薬 事 法 製 薬 企 業 機 密 等 に 関 わるもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするもの 及 び 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 等 は IF の 記 載 事 項 とはならない 言 い 換 えると 製 薬 企 業 から 提 供 された IF は 薬 剤 師 自 らが 評 価 判 断 臨 床 適 応 すると ともに 必 要 な 補 完 をするものという 認 識 を 持 つことを 前 提 としている [IF の 様 式 ] 1 規 格 は A4 版 横 書 きとし 原 則 として 9 ポイント 以 上 の 字 体 ( 図 表 は 除 く)で 記 載 し 一 色 刷 りとする ただし 添 付 文 書 で 赤 枠 赤 字 を 用 いた 場 合 には 電 子 媒 体 ではこれに 従 うものとする 2 IF 記 載 要 領 に 基 づき 作 成 し 各 項 目 名 はゴシック 体 で 記 載 する 3 表 紙 の 記 載 は 統 一 し 表 紙 に 続 けて 日 病 薬 作 成 の IF 利 用 の 手 引 きの 概 要 の 全 文 を 記 載 するものとし 2 頁 にまとめる [IF の 作 成 ] 1 IF は 原 則 として 製 剤 の 投 与 経 路 別 ( 内 用 剤 注 射 剤 外 用 剤 )に 作 成 される 2 IF に 記 載 する 項 目 及 び 配 列 は 日 病 薬 が 策 定 した IF 記 載 要 領 に 準 拠 する 3 添 付 文 書 の 内 容 を 補 完 するとの IF の 主 旨 に 沿 って 必 要 な 情 報 が 記 載 される 4 製 薬 企 業 の 機 密 等 に 関 するもの 製 薬 企 業 の 製 剤 努 力 を 無 効 にするもの 及 び 薬 剤 師 をはじめ 医 療 従 事 者 自 らが 評 価 判 断 提 供 すべき 事 項 については 記 載 されない 5 医 薬 品 インタビューフォーム 記 載 要 領 2008 ( 以 下 IF 記 載 要 領 2008 と 略 す) により 作 成 された IF は 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 とし 必 要 に 応 じて 薬 剤 師 が 電 子 媒 体 (PDF)から 印 刷 して 使 用 する 企 業 での 製 本 は 必 須 ではない

[IF の 発 行 ] 1 IF 記 載 要 領 2008 は 平 成 21 年 4 月 以 降 に 承 認 された 新 医 薬 品 から 適 用 となる 2 上 記 以 外 の 医 薬 品 については IF 記 載 要 領 2008 による 作 成 提 供 は 強 制 される ものではない 3 使 用 上 の 注 意 の 改 訂 再 審 査 結 果 又 は 再 評 価 結 果 ( 臨 床 再 評 価 )が 公 表 された 時 点 並 びに 適 応 症 の 拡 大 等 がなされ 記 載 すべき 内 容 が 大 きく 変 わった 場 合 には IF が 改 訂 される 3. IF の 利 用 にあたって IF 記 載 要 領 2008 においては 従 来 の 主 に MR による 紙 媒 体 での 提 供 に 替 え PDF ファイルによる 電 子 媒 体 での 提 供 を 基 本 としている 情 報 を 利 用 する 薬 剤 師 は 電 子 媒 体 から 印 刷 して 利 用 することが 原 則 で 医 療 機 関 での IT 環 境 によっては 必 要 に 応 じて MR に 印 刷 物 での 提 供 を 依 頼 してもよいこととした 電 子 媒 体 の IF については 医 薬 品 医 療 機 器 総 合 機 構 の 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホーム ページに 掲 載 場 所 が 設 定 されている 製 薬 企 業 は 医 薬 品 インタビューフォーム 作 成 の 手 引 き に 従 って 作 成 提 供 するが IF の 原 点 を 踏 まえ 医 療 現 場 に 不 足 している 情 報 や IF 作 成 時 に 記 載 し 難 い 情 報 等 につ いては 製 薬 企 業 の MR 等 へのインタビューにより 薬 剤 師 等 自 らが 内 容 を 充 実 させ IF の 利 用 性 を 高 める 必 要 がある また 随 時 改 訂 される 使 用 上 の 注 意 等 に 関 する 事 項 に 関 しては IF が 改 訂 されるまでの 間 は 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 提 供 する 添 付 文 書 やお 知 らせ 文 書 等 あるいは 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 配 信 サービス 等 により 薬 剤 師 等 自 らが 整 備 す るとともに IF の 使 用 にあたっては 最 新 の 添 付 文 書 を 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホーム ページで 確 認 する なお 適 正 使 用 や 安 全 性 の 確 保 の 点 から 記 載 されている 臨 床 成 績 や 主 な 外 国 での 発 売 状 況 に 関 する 項 目 等 は 承 認 事 項 に 関 わることがあり その 取 扱 いには 十 分 留 意 す べきである 4. 利 用 に 際 しての 留 意 点 IF を 薬 剤 師 等 の 日 常 業 務 において 欠 かすことができない 医 薬 品 情 報 源 として 活 用 して 頂 きたい しかし 薬 事 法 や 医 療 用 医 薬 品 プロモーションコード 等 による 規 制 により 製 薬 企 業 が 医 薬 品 情 報 として 提 供 できる 範 囲 には 自 ずと 限 界 がある IF は 日 病 薬 の 記 載 要 領 を 受 けて 当 該 医 薬 品 の 製 薬 企 業 が 作 成 提 供 するものであることから 記 載 表 現 には 制 約 を 受 けざるを 得 ないことを 認 識 しておかなければならない また 製 薬 企 業 は IF があくまでも 添 付 文 書 を 補 完 する 情 報 資 材 であり 今 後 インターネ ットでの 公 開 等 も 踏 まえ 薬 事 法 上 の 広 告 規 制 に 抵 触 しないよう 留 意 し 作 成 されている ことを 理 解 して 情 報 を 活 用 する 必 要 がある (2008 年 9 月 )

目 次 I. 概 要 に 関 する 項 目 1 1. 開 発 の 経 緯 1 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性 1 II. 名 称 に 関 する 項 目 2 1. 販 売 名 2 2. 一 般 名 2 3. 構 造 式 又 は 示 性 式 2 4. 分 子 式 及 び 分 子 量 2 5. 化 学 名 ( 命 名 法 ) 2 6. 慣 用 名 別 名 略 号 記 号 番 号 2 7.CAS 登 録 番 号 2 III. 有 効 成 分 に 関 する 項 目 3 1. 物 理 化 学 的 性 質 3 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 3 3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 3 4. 有 効 成 分 の 定 量 法 3 IV. 製 剤 に 関 する 項 目 4 1. 剤 形 4 2. 製 剤 の 組 成 4 3. 注 射 剤 の 調 製 法 5 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意 5 5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 5 6. 溶 解 後 の 安 定 性 6 7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) 6 8. 生 物 学 的 試 験 法 6 9. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 6 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 6 11. 力 価 6 12. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物 6 13. 治 療 上 注 意 が 必 要 な 容 器 に 関 する 情 報 6 14.その 他 6 V. 治 療 に 関 する 項 目 7 1. 効 能 又 は 効 果 7 2. 用 法 及 び 用 量 7 3. 臨 床 成 績 8 VI. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 9 1. 薬 理 学 的 に 関 連 ある 化 合 物 又 は 化 合 物 群 9 2. 薬 理 作 用 9 VII. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目 10 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法 10 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメータ 10 3. 吸 収 10 4. 分 布 11 5. 代 謝 11 6. 排 泄 11 7. 透 析 等 による 除 去 率 11 VIII. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 1 2 1. 警 告 内 容 とその 理 由 12 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む) 12 3. 効 能 又 は 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 12 4. 用 法 及 び 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 12 5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由 13

6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とその 理 由 及 び 処 置 方 法 13 7. 相 互 作 用 15 8. 副 作 用 15 9. 高 齢 者 への 投 与 16 10. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 17 11. 小 児 等 への 投 与 17 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響 17 13. 過 量 投 与 17 14. 適 用 上 の 注 意 18 15.その 他 の 注 意 19 16.その 他 19 IX. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 20 1. 薬 理 試 験 20 2. 毒 性 試 験 20 X. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目 21 12. 効 能 又 は 効 果 追 加 用 法 及 び 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 びその 内 容 22 13. 再 審 査 結 果 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容 22 14. 再 審 査 期 間 22 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報 22 16. 各 種 コード 23 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 23 XI. 文 献 24 1. 引 用 文 献 24 2.その 他 の 参 考 文 献 24 XII. 参 考 資 料 25 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況 25 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報 25 XIII. 備 考 26 その 他 の 関 連 資 料 26 1. 規 制 区 分 21 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 21 3. 貯 法 保 存 条 件 21 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 21 5. 承 認 条 件 等 21 6. 包 装 21 7. 容 器 の 材 質 21 8. 同 一 成 分 同 効 薬 21 9. 国 際 誕 生 年 月 日 22 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 22 11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 22

I. 概 要 に 関 する 項 目 1. 開 発 の 経 緯 スギ 花 粉 症 は 国 内 において 最 も 代 表 的 なアレルギー 疾 患 であり その 治 療 法 の 一 つとして 特 異 的 減 感 作 療 法 がある 特 異 的 減 感 作 療 法 は 原 因 となるアレルゲンを 少 量 低 濃 度 から 注 射 し 徐 々に 増 量 高 濃 度 へ 移 行 させ アレルゲンに 対 する 過 敏 性 を 減 弱 させることを 目 的 とするが 減 感 作 療 法 の 実 施 に 際 して は 各 アレルゲンエキスが 常 に 一 定 のアレルゲン 活 性 を 有 することが 望 まれる 日 本 アレルギー 学 会 は 1992 年 7 月 にアレルゲンの 標 準 化 を 目 的 として 検 討 委 員 会 を 設 置 して スギ 花 粉 エキスの 標 準 化 に 着 手 し 1994 年 2 月 標 準 化 の 方 法 及 び 標 準 品 を 設 定 した 1) 2) 鳥 居 薬 品 は 日 本 アレルギー 学 会 が 設 定 したスギ 花 粉 エキス 標 準 品 を 基 準 に スギ 花 粉 の 主 要 抗 原 である Cry j 1 量 を 一 定 の 範 囲 で 含 有 する 標 準 化 アレルゲン 治 療 エキス トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 及 び 同 200JAU/mL を 開 発 し 1999 年 6 月 承 認 を 得 た 3) なお 2004 年 6 月 2 日 付 厚 生 労 働 省 薬 食 発 第 0602009 号 医 薬 品 関 連 医 療 事 故 防 止 対 策 の 強 化 徹 底 について に 基 づき 販 売 名 を 変 更 2009 年 6 月 26 日 に 製 造 販 売 承 認 を 取 得 した 2. 製 品 の 治 療 学 的 製 剤 学 的 特 性 (1) 本 剤 は 日 本 アレルギー 学 会 が 設 定 したスギ 花 粉 エキス 標 準 品 を 基 準 に スギ 花 粉 の 主 要 抗 原 で ある Cry j 1 量 を 一 定 の 範 囲 で 含 有 する 国 内 初 の 標 準 化 アレルゲン 治 療 エキス 製 剤 である 3) (2) 重 大 な 副 作 用 ショックを 起 こすことがある( 頻 度 不 明 ) また アナフィラキシー 様 症 状 を 起 こす 可 能 性 がある 従 って 観 察 を 十 分 に 行 い 血 圧 低 下 呼 吸 困 難 全 身 潮 紅 顔 面 浮 腫 咽 頭 浮 腫 等 の 血 管 浮 腫 蕁 麻 疹 喘 息 発 作 等 の 異 常 が 認 められたときには 直 ちに 適 切 な 処 置 を 行 うこと また ショッ ク 及 びアナフィラキシー 様 症 状 を 予 知 しうる 症 状 として 口 内 異 常 感 頭 痛 耳 鳴 動 悸 不 快 感 悪 寒 四 肢 や 顔 のしびれ 全 身 痒 感 咽 頭 部 異 常 咳 くしゃみ 喘 鳴 顔 面 紅 潮 発 汗 嘔 吐 振 戦 等 が 認 められたときには 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと - 1 -

II. 名 称 に 関 する 項 目 1. 販 売 名 (1) 和 名 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL (2) 洋 名 なし (3) 名 称 の 由 来 2. 一 般 名 (1) 和 名 ( 命 名 法 ) 総 称 として アレルゲンエキス (2) 洋 名 ( 命 名 法 ) 総 称 として Allergen Extracts (3)ステム 3. 構 造 式 又 は 示 性 式 4. 分 子 式 及 び 分 子 量 5. 化 学 名 ( 命 名 法 ) 6. 慣 用 名 別 名 略 号 記 号 番 号 治 験 番 号 :TO-194 7.CAS 登 録 番 号 - 2 -

III. 有 効 成 分 に 関 する 項 目 1. 物 理 化 学 的 性 質 (1) 外 観 性 状 < 参 考 > スギ 花 粉 : 本 品 は 日 本 国 内 のスギ(Cryptomeria japonica D.Don)の 花 序 を 花 粉 飛 散 前 に 採 取 し 開 葯 させた 後 採 取 した 花 粉 を 乾 燥 したものである 本 品 は 黄 色 ~ 帯 緑 黄 色 の 粉 末 で 鏡 検 するとき ほぼ 球 形 で 一 口 型 をしており 口 は 突 出 し その 先 端 がカギ 状 に 曲 がっている Cry j 1 : スギ 花 粉 中 に 存 在 する 主 要 アレルゲンの 一 つであり(Cryptomeria japonica 1) 糖 蛋 白 質 である ヒト 皮 膚 反 応 活 性 と 相 関 することが 報 告 されている 4) (2) 溶 解 性 (3) 吸 湿 性 (4) 融 点 ( 分 解 点 ) 沸 点 凝 固 点 (5) 酸 塩 基 解 離 定 数 (6) 分 配 係 数 (7)その 他 の 主 な 示 性 値 2. 有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 3. 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 4. 有 効 成 分 の 定 量 法 - 3 -

IV. 製 剤 に 関 する 項 目 1. 剤 形 (1) 剤 形 の 区 別 規 格 及 び 性 状 (2) 溶 液 及 び 溶 解 時 の ph 浸 透 圧 比 粘 度 比 重 安 定 な ph 域 等 販 売 名 注 射 剤 の 区 別 規 格 ( 容 量 ) 製 剤 の 性 状 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 50%グリセリン 含 有 食 塩 溶 液 2mL/バイアル 色 無 色 澄 明 の 液 ph 4.0~5.5 浸 透 圧 比 約 3(10 倍 希 釈 液 の 値 ) 販 売 名 注 射 剤 の 区 別 規 格 ( 容 量 ) 製 剤 の 性 状 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 50%グリセリン 含 有 食 塩 溶 液 2mL/バイアル 色 無 色 澄 明 の 液 ph 4.0~5.5 浸 透 圧 比 約 2(10 倍 希 釈 液 の 値 ) 浸 透 圧 比 : 生 理 食 塩 液 に 対 する 比 注 : 本 剤 の 浸 透 圧 は 添 加 物 により 測 定 できないため 蒸 留 水 にて 10 倍 希 釈 した 液 を 用 いて 測 定 した 結 果 を 参 考 値 として 示 した (3) 注 射 剤 の 容 器 中 の 特 殊 な 気 体 の 有 無 及 び 種 類 2. 製 剤 の 組 成 (1) 有 効 成 分 ( 活 性 成 分 )の 含 量 販 売 名 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 成 分 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 原 液 10,000JAU/mL を 0.4mL 含 有 販 売 名 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 成 分 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 原 液 10,000JAU/mL を 0.04mL 含 有 - 4 -

(2) 添 加 物 濃 グリセリン 50% (3) 電 解 質 の 濃 度 (4) 添 付 溶 解 液 の 組 成 及 び 容 量 (5)その 他 3. 注 射 剤 の 調 製 法 1) 閾 値 を 求 めるとき 本 剤 中 に 含 有 する 濃 グリセリン 50%は 皮 内 反 応 に 影 響 を 及 ぼすため 別 途 販 売 の 診 断 用 アレルゲ ン 皮 内 エキス 対 照 液 トリイ (0.5%フェノール 含 有 生 理 食 塩 液 )を 使 用 し 1/100 以 下 の 濃 度 の グリセリン 濃 度 に 用 時 希 釈 すること 通 常 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL を 使 用 し 2JAU/mL 以 下 に 希 釈 する 2) 治 療 を 目 的 とするとき 別 途 販 売 の 治 療 用 アレルゲンエキス 希 釈 液 トリイ ( 濃 グリセリン 50% 水 溶 液 )を 使 用 するこ と 3) 希 釈 した 液 の 安 定 性 希 釈 した 液 の 安 定 性 は 確 認 されていないので 用 時 希 釈 して 使 用 すること 添 付 文 書 使 用 上 の 注 意 7. 適 用 上 の 注 意 より 4. 懸 濁 剤 乳 剤 の 分 散 性 に 対 する 注 意 5. 製 剤 の 各 種 条 件 下 における 安 定 性 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 項 目 区 分 保 存 条 件 包 装 形 態 測 定 項 目 保 存 期 間 ( 箇 月 ) 安 定 性 長 期 保 存 試 験 8 2mL ガラス 製 バイアル ( 密 封 ) 性 状 0 3 6 9 12 13 ph 0 3 6 9 12 13 安 全 試 験 * 0 13 無 菌 試 験 0 13 8 ガラス 製 バイアル( 密 封 ) 13 箇 月 保 存 した 結 果 経 時 的 変 化 はみられ ず 安 定 であった 定 量 0 3 6 9 12 13 * 安 全 試 験 :マウス 2 匹 以 上 に 本 品 0.2mL ずつ モルモット 2 匹 以 上 に 本 品 1mL ずつそれぞれ 腹 腔 内 注 射 を 1 回 行 い 少 なくとも 7 日 間 観 察 し 異 常 を 認 めてはならない - 5 -

6. 溶 解 後 の 安 定 性 本 剤 を 希 釈 した 液 の 安 定 性 は 確 認 されていない 添 付 文 書 使 用 上 の 注 意 7. 適 用 上 の 注 意 より 7. 他 剤 との 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) 8. 生 物 学 的 試 験 法 9. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 10. 製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 抗 Cry j 1 抗 体 を 用 いた 定 量 11. 力 価 < 参 考 > 日 本 アレルギー 学 会 アレルゲン 検 討 委 員 会 にて アレルギー 患 者 の 皮 膚 試 験 に 基 づき 国 内 独 自 のアレルゲン 活 性 ( 力 価 ) 単 位 として JAU/ ml が 設 定 されている スギ 花 粉 エキスにおいては 1mL 中 Cry j 1 を 7.3~21μg 含 むエキスはその 力 価 を 10,000JAU/mL と 表 示 できることが 定 められている 1) 2) 12. 混 入 する 可 能 性 のある 夾 雑 物 13. 治 療 上 注 意 が 必 要 な 容 器 に 関 する 情 報 14.その 他 - 6 -

V. 治 療 に 関 する 項 目 1. 効 能 又 は 効 果 スギ 花 粉 症 ( 減 感 作 療 法 ) 2. 用 法 及 び 用 量 減 感 作 療 法 の 実 施 に 際 し 皮 膚 反 応 が 陽 性 の 患 者 に 皮 内 反 応 により 過 敏 度 ( 閾 値 )を 求 める その 閾 値 及 びその 時 々の 患 者 の 症 状 に 応 じ 初 回 投 与 濃 度 及 び 量 初 回 後 の 投 与 濃 度 又 は 量 投 与 回 数 投 与 間 隔 並 びに 維 持 量 は 適 宜 に 定 める (1) 閾 値 の 求 め 方 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 を 診 断 用 アレルゲン 皮 内 エキス 対 照 液 ト リイ で 20 2 0.2 及 び 0.02 JAU/mL に 用 時 希 釈 し さらに 患 者 の 症 状 に 応 じて 低 濃 度 に 順 次 希 釈 する 最 も 低 濃 度 の 液 から 0.02mL ずつ 皮 内 に 注 射 し その 反 応 を 皮 内 反 応 判 定 基 準 に 従 って 判 定 する 陽 性 反 応 を 呈 した 最 低 濃 度 ( 最 大 希 釈 度 )をもってその 患 者 のアレルゲンに 対 する 閾 値 と する (2) 初 回 投 与 濃 度 患 者 のアレルゲンに 対 する 閾 値 の 濃 度 若 しくは 患 者 の 症 状 の 程 度 によってさらにこの 濃 度 の 1/10 又 は 1/100 の 濃 度 を 初 回 投 与 濃 度 とする (3) 投 与 法 通 常 初 回 投 与 量 として 0.02~0.05mL を 皮 下 に 注 射 する 初 回 後 の 投 与 量 は 1 週 1~2 回 約 50% ずつ 増 量 し 0.5mL に 至 れば 10 倍 濃 度 の 液 0.05mL にかえて 同 様 に 増 量 しながら 投 与 を 続 け 次 第 に 高 濃 度 の 液 に 移 り 維 持 量 に 達 したら 2 週 に 1 回 の 注 射 を 数 回 行 い その 後 は 1 箇 月 に 1 回 とす る (4) 増 量 及 び 投 与 回 数 各 投 与 毎 に 患 者 の 状 態 を 問 診 し その 結 果 に 応 じて 次 回 投 与 量 を 増 減 する 例 えば 前 回 の 注 射 により 喘 息 発 作 全 身 性 蕁 麻 疹 及 び 鼻 症 状 眼 症 状 を 主 とした 臨 床 症 状 の 増 悪 を 起 こし また 過 大 な 局 所 反 応 を 生 じたときには 増 量 を 見 合 わせる また 増 量 期 間 中 の 投 与 間 隔 は 通 常 1 週 1~2 回 であるが 間 隔 が 長 引 いた 場 合 には 増 量 せずにこの 濃 度 の 1/10 又 は 1/100 の 濃 度 の 液 を 投 与 する (5) 維 持 量 患 者 の 臨 床 症 状 が 改 善 されたとき 又 は 局 所 の 注 射 部 位 の 反 応 の 大 きさが 2~3cm 程 度 に 達 したとき その 投 与 濃 度 及 び 量 をもって 維 持 量 とするが 患 者 のその 時 々の 症 状 に 応 じて 維 持 量 を 適 宜 定 め 投 与 を 継 続 する < 用 法 及 び 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 > 1. 患 者 の 状 態 によって 反 応 が 変 動 することがあるので 投 与 量 濃 度 増 量 維 持 量 等 は 個 々の 患 者 の 症 状 を 考 慮 して 決 定 すること 2. 予 期 しない 強 い 反 応 が 起 こる 可 能 性 があるので 使 用 するエキスのロットが 変 わるときには 前 回 投 与 量 の 25~50%を 減 ずることが 好 ましい また 高 濃 度 のアレルゲンエキスでは 同 一 ロッ トでもショック 等 の 強 い 反 応 を 誘 発 する 可 能 性 があるので 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 しながら 濃 度 を 上 げること - 7 -

3. 本 剤 の 希 釈 には 閾 値 を 求 めるときは 診 断 用 アレルゲン 皮 内 エキス 対 照 液 トリイ を 治 療 を 目 的 とするときは 治 療 用 アレルゲンエキス 希 釈 液 トリイ を 使 用 すること 3. 臨 床 成 績 (1) 臨 床 データパッケージ (2) 臨 床 効 果 (3) 臨 床 薬 理 試 験 : 忍 容 性 試 験 実 施 していない (4) 探 索 的 試 験 : 用 量 反 応 探 索 試 験 実 施 していない (5) 検 証 的 試 験 1) 無 作 為 化 並 行 用 量 反 応 試 験 実 施 していない 2) 比 較 試 験 実 施 していない 3) 安 全 性 試 験 本 剤 の 特 異 的 減 感 作 療 法 における 安 全 性 の 検 討 において 本 剤 (2,000JAU/mL)を 用 いたスギ 花 粉 症 患 者 20 例 中 2 例 (10%)に 副 作 用 が 発 現 した 発 現 した 副 作 用 の 内 訳 は 鼻 汁 1 例 目 のかゆみ 1 例 で いずれも 軽 度 であり 投 与 期 間 内 の 維 持 量 に 達 するまでには 消 失 し 2 例 とも 問 題 なく 増 量 し 継 続 できた ( 承 認 時 ) 5) 4) 患 者 病 態 別 試 験 実 施 していない (6) 治 療 的 使 用 1) 使 用 成 績 調 査 特 定 使 用 成 績 調 査 ( 特 別 調 査 ) 製 造 販 売 後 臨 床 試 験 ( 市 販 後 臨 床 試 験 ) 実 施 していない 2) 承 認 条 件 として 実 施 予 定 の 内 容 又 は 実 施 した 試 験 の 概 要 - 8 -

VI. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 1. 薬 理 学 的 に 関 連 ある 化 合 物 又 は 化 合 物 群 なし 2. 薬 理 作 用 (1) 作 用 部 位 作 用 機 序 減 感 作 療 法 の 作 用 機 序 についてはいまだ 明 確 にはなっていない 近 年 T 細 胞 の 応 答 性 の 修 飾 等 のメカニズムが 研 究 されている (2) 薬 効 を 裏 付 ける 試 験 成 績 6) 1) 標 準 化 スギ 花 粉 エキスとスギ 花 粉 エキス 標 準 品 との 比 較 スギ 花 粉 症 患 者 に 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 10,000JAU/mL * 及 び 日 本 アレルギー 学 会 によって 設 定 されたスギ 花 粉 エキス 標 準 品 ( 力 価 :10,000JAU/mL)を 3 倍 希 釈 系 列 で 希 釈 し 皮 内 反 応 によ りその 活 性 を 比 較 したところ 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 10,000JAU/mL * のアレルゲン 活 性 はスギ 花 粉 エキス 標 準 品 の 1.04 倍 であり 閾 値 比 の 区 間 推 定 及 び 閾 値 の 大 小 関 係 の 比 較 において 両 薬 剤 間 に 差 は 認 められなかった 7) 2) 標 準 化 スギ 花 粉 エキスと 従 来 の 治 療 用 スギ 花 粉 エキスとの 比 較 スギ 花 粉 症 患 者 に 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 10,000JAU/mL * 及 び 従 来 の 治 療 用 スギ 花 粉 エキス( 従 来 薬 1:20)を 3 倍 希 釈 系 列 で 希 釈 し 皮 内 反 応 によりその 活 性 を 比 較 したところ 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 10,000JAU/mL * のアレルゲン 活 性 は 従 来 薬 1:20 の 6.51 倍 であり 閾 値 比 の 区 間 推 定 及 び 閾 値 の 大 小 関 係 の 比 較 において 両 薬 剤 間 に 差 が 認 められた *: 標 準 化 スギ 花 粉 エキス 原 液 10,000JAU/mL (3) 作 用 発 現 時 間 持 続 時 間 - 9 -

VII. 薬 物 動 態 に 関 する 項 目 1. 血 中 濃 度 の 推 移 測 定 法 (1) 治 療 上 有 効 な 血 中 濃 度 (2) 最 高 血 中 濃 度 到 達 時 間 (3) 臨 床 試 験 で 確 認 された 血 中 濃 度 (4) 中 毒 域 (5) 食 事 併 用 薬 の 影 響 (6) 母 集 団 (ポピュレーション) 解 析 により 判 明 した 薬 物 体 内 動 態 変 動 要 因 2. 薬 物 速 度 論 的 パラメータ (1)コンパートメントモデル (2) 吸 収 速 度 定 数 (3)バイオアベイラビリティ (4) 消 失 速 度 定 数 (5)クリアランス (6) 分 布 容 積 (7) 血 漿 蛋 白 結 合 率 3. 吸 収 - 10 -

4. 分 布 (1) 血 液 - 脳 関 門 通 過 性 (2) 血 液 - 胎 盤 関 門 通 過 性 (3) 乳 汁 への 移 行 性 (4) 髄 液 への 移 行 性 (5)その 他 の 組 織 への 移 行 性 5. 代 謝 (1) 代 謝 部 位 及 び 代 謝 経 路 (2) 代 謝 に 関 与 する 酵 素 (CYP450 等 )の 分 子 種 (3) 初 回 通 過 効 果 の 有 無 及 びその 割 合 (4) 代 謝 物 の 活 性 の 有 無 及 び 比 率 (5) 活 性 代 謝 物 の 速 度 論 的 パラメータ 6. 排 泄 (1) 排 泄 部 位 及 び 経 路 (2) 排 泄 率 (3) 排 泄 速 度 7. 透 析 等 による 除 去 率 - 11 -

VIII. 安 全 性 ( 使 用 上 の 注 意 等 )に 関 する 項 目 1. 警 告 内 容 とその 理 由 2. 禁 忌 内 容 とその 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む) 3. 効 能 又 は 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 4. 用 法 及 び 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 とその 理 由 1. 患 者 の 状 態 によって 反 応 が 変 動 することがあるので 投 与 量 濃 度 増 量 維 持 量 等 は 個 々の 患 者 の 症 状 を 考 慮 して 決 定 すること 2. 予 期 しない 強 い 反 応 が 起 こる 可 能 性 があるので 使 用 するエキスのロットが 変 わるときには 前 回 投 与 量 の 25~50%を 減 ずることが 好 ましい また 高 濃 度 のアレルゲンエキスでは 同 一 ロット でもショック 等 の 強 い 反 応 を 誘 発 する 可 能 性 があるので 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 しながら 濃 度 を 上 げること 3. 本 剤 の 希 釈 には 閾 値 を 求 めるときは 診 断 用 アレルゲン 皮 内 エキス 対 照 液 トリイ を 治 療 を 目 的 とするときは 治 療 用 アレルゲンエキス 希 釈 液 トリイ を 使 用 すること (1) アレルゲンに 対 する 過 敏 性 はその 時 々の 状 態 により 変 動 する 可 能 性 があるため 投 与 量 濃 度 増 量 維 持 量 等 は 個 々の 患 者 の 症 状 を 考 慮 して 決 定 する 必 要 がある (2) 本 剤 は Cry j 1 量 が 一 定 の 範 囲 内 に 含 まれる 標 準 化 されたスギ 花 粉 エキスであるが 規 格 の 範 囲 内 でもロット 毎 に 若 干 のバラツキが 考 えられるので ロット 変 更 時 には 前 回 投 与 量 の 25~50% を 減 ずることが 好 ましい また 高 濃 度 の 場 合 投 与 量 が 少 量 変 化 しても 力 価 が 大 きく 変 動 するため 同 一 ロットでもショ ック 等 の 強 い 反 応 を 誘 発 する 可 能 性 があるので 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 しながら 濃 度 を 上 げる 必 要 がある (3) 本 剤 は 添 加 物 として 濃 グリセリン 50%を 含 有 している グリセリンは 皮 内 反 応 に 影 響 を 及 ぼすため 閾 値 を 求 める 際 には 診 断 用 アレルゲン 皮 内 エキス 対 照 液 トリイ (0.5%フェノール 含 有 生 理 食 塩 液 )で 希 釈 する また 治 療 に 際 しては 治 療 用 アレルゲンエキス 希 釈 液 トリイ ( 濃 グリセリン 50% 水 溶 液 )を 用 いて 希 釈 する - 12 -

5. 慎 重 投 与 内 容 とその 理 由 慎 重 投 与 ( 次 の 場 合 には 慎 重 に 投 与 すること) スギ 花 粉 飛 散 時 期 に 投 与 する 場 合 スギ 花 粉 に 対 する 患 者 の 過 敏 性 が 高 まっている 場 合 が 多 い スギ 花 粉 飛 散 時 には スギ 花 粉 に 対 する 過 敏 性 が 高 まっている 場 合 が 多 いと 考 えられるので 慎 重 に 投 与 する 6. 重 要 な 基 本 的 注 意 とその 理 由 及 び 処 置 方 法 (1) 本 剤 はスギ 花 粉 由 来 のアレルゲンを 含 む 液 であり スギ 花 粉 症 患 者 に 対 してその 原 因 アレルゲ ンを 徐 々に 増 量 しながら 投 与 していくことにより 患 者 のスギ 花 粉 に 対 する 過 敏 性 を 減 弱 させ る 薬 剤 である 従 って 本 剤 の 投 与 により アレルギー 反 応 に 基 づく 副 作 用 を 起 こす 可 能 性 があるので 十 分 に 注 意 すること [ Ⅷ.8. 副 作 用 の 項 ] 参 照 (2) 患 者 の 状 態 によって ショック 等 の 強 い 反 応 を 誘 発 することがあるので 常 に ショック 等 の 発 現 時 に 救 急 処 置 のとれる 準 備 をしておくこと 患 者 がアレルゲンに 過 敏 になっていると ショック 等 の 強 い 反 応 を 誘 発 することがある このため 常 にショック 等 の 発 現 時 に 救 急 処 置 のとれる 準 備 をしておくことが 重 要 である (3) ショック 等 の 発 現 を 予 測 するため 投 与 前 後 に 十 分 な 問 診 を 行 い ショック 又 はアナフィラキ シー 様 症 状 を 予 知 しうる 症 状 [ 3.(1) 重 大 な 副 作 用 の 項 参 照 ]の 発 現 に 注 意 し そのような 症 状 があらわれた 場 合 は 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと 投 与 前 後 の 問 診 ショック 又 はアナフィラキシー 様 症 状 を 予 知 しうる 症 状 の 発 現 に 注 意 して ショ ック 等 の 発 現 を 予 測 する また そのような 症 状 があらわれた 場 合 には 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 し 適 切 な 処 置 を 行 う - 13 -

(4) 投 与 後 15~30 分 は 患 者 を 安 静 の 状 態 に 保 たせ 十 分 な 観 察 を 行 うこと また 投 与 後 数 時 間 又 は 1~2 日 間 に 強 い 反 応 があらわれる 可 能 性 があるので その 旨 を 患 者 に 伝 え 予 知 しうる 症 状 [ 3.(1) 重 大 な 副 作 用 の 項 参 照 ]があらわれたときには 速 やかに 医 師 に 連 絡 する 等 の 対 応 を 説 明 した 上 適 切 な 処 置 がとれる 準 備 をしておくこと 即 時 型 のアレルギー 反 応 は 一 般 にアレルゲン 投 与 後 15~30 分 位 で 出 現 すると 言 われており 本 剤 投 与 後 に 予 期 しないアレルギー 反 応 が 起 きた 場 合 直 ちに 対 処 できるように 注 射 後 は 患 者 を 安 静 の 状 態 に 保 たせ 医 師 の 監 督 下 に 留 めて 十 分 に 観 察 する また 投 与 後 数 時 間 又 は 1~2 日 間 に 強 い 反 応 ( 遅 発 または 遅 延 型 反 応 )があらわれる 可 能 性 があ るので その 旨 を 患 者 に 伝 え 予 知 しうる 症 状 [ 3.(1) 重 大 な 副 作 用 の 項 参 照 ]があらわれた ときには 速 やかに 医 師 に 連 絡 する 等 の 対 応 を 説 明 した 上 適 切 な 処 置 がとれる 準 備 をしておく (5) 閾 値 を 求 めるとき 皮 内 反 応 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 のある 薬 剤 ( 抗 ヒスタミン 薬 ケミカルメ ディエーター 遊 離 抑 制 薬 ステロイド 薬 等 )の 投 与 は 予 め 中 止 すること 抗 ヒスタミン 薬 ケミカルメディエーター 遊 離 抑 制 薬 ステロイド 薬 等 の 薬 剤 は 抗 原 抗 体 反 応 に 伴 う 反 応 過 程 を 抑 制 するため 皮 内 反 応 の 結 果 が 正 しく 判 定 されない 可 能 性 がある このため 皮 内 反 応 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 のある 薬 剤 の 投 与 は 予 め 中 止 する 必 要 がある (6) 非 選 択 的 β 遮 断 薬 服 用 患 者 への 注 意 閾 値 を 求 めるとき 若 しくは 治 療 のために 本 剤 が 投 与 されたときに 本 剤 による 反 応 (アレルギー 反 応 )が 強 くあらわれることがある また 本 剤 によるアレルギー 反 応 の 処 置 のためにアドレナリンを 投 与 したとき アドレナリンの 効 果 が 通 常 の 用 量 では 十 分 発 現 しないことがある β2 受 容 体 が 刺 激 されるとヒスタミンの 遊 離 が 抑 制 される 非 選 択 的 β 遮 断 薬 服 用 患 者 ではβ2 受 容 体 が 遮 断 されるため ヒスタミンの 遊 離 が 起 こりやすくなり ( 抑 制 されにくくなる) 本 剤 投 与 による 反 応 (アレルギー 反 応 )が 強 くあらわれることがある また β2 受 容 体 刺 激 により 気 管 支 が 拡 張 し 喘 息 発 作 を 抑 制 するが 非 選 択 的 β 遮 断 薬 服 用 患 者 で はβ2 受 容 体 が 遮 断 されるため 通 常 用 量 のアドレナリンでは 気 管 支 の 拡 張 が 十 分 発 現 しない 可 能 性 がある - 14 -

(7) 症 状 の 改 善 を 認 めても 直 ちに 本 剤 による 治 療 を 中 止 すると 症 状 が 再 発 することがあるので 本 療 法 の 中 止 にあたっては 症 状 の 経 過 を 十 分 に 観 察 し 慎 重 に 行 うこと 減 感 作 療 法 により 十 分 な 効 果 を 得 るには 通 常 2~3 年 以 上 の 長 期 間 を 要 す また スギ 花 粉 症 の 場 合 その 症 状 にはシーズンの 花 粉 飛 散 状 況 も 影 響 する このため 症 状 の 改 善 を 認 めても 直 ちに 本 剤 による 治 療 を 中 止 すると 症 状 が 再 発 することがあるの で 本 療 法 の 中 止 にあたっては 症 状 の 経 過 を 十 分 に 観 察 し 慎 重 に 行 う 必 要 がある 7. 相 互 作 用 (1) 併 用 禁 忌 とその 理 由 (2) 併 用 注 意 とその 理 由 8. 副 作 用 (1) 副 作 用 の 概 要 本 剤 の 特 異 的 減 感 作 療 法 における 安 全 性 の 検 討 において 本 剤 (2,000JAU/mL)を 用 いたスギ 花 粉 症 患 者 20 例 中 2 例 (10%)に 副 作 用 が 発 現 した 発 現 した 副 作 用 の 内 訳 は 鼻 汁 1 例 目 のかゆみ 1 例 で いずれも 軽 度 であり 投 与 期 間 内 の 維 持 量 に 達 するまでには 消 失 し 2 例 とも 問 題 なく 増 量 し 継 続 できた ( 承 認 時 ) 5) (2) 重 大 な 副 作 用 と 初 期 症 状 ショックを 起 こすことがある( 頻 度 不 明 ) また アナフィラキシー 様 症 状 を 起 こす 可 能 性 がある 従 って 観 察 を 十 分 に 行 い 血 圧 低 下 呼 吸 困 難 全 身 潮 紅 顔 面 浮 腫 咽 頭 浮 腫 等 の 血 管 浮 腫 蕁 麻 疹 喘 息 発 作 等 の 異 常 が 認 められたときには 直 ちに 適 切 な 処 置 を 行 うこと また ショック 及 びアナフィラキシー 様 症 状 を 予 知 しうる 症 状 として 口 内 異 常 感 頭 痛 耳 鳴 動 悸 不 快 感 悪 寒 四 肢 や 顔 のしびれ 全 身 痒 感 咽 頭 部 異 常 咳 くしゃみ 喘 鳴 顔 面 紅 潮 発 汗 嘔 吐 振 戦 等 が 認 められたときには 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと 本 剤 はスギ 花 粉 由 来 のアレルゲンを 含 む 液 であり 投 与 した 際 抗 原 抗 体 反 応 によりショックを 起 こすことや アナフィラキシー 様 症 状 等 を 起 こす 可 能 性 がある このため 観 察 を 十 分 に 行 い 上 記 の 異 常 が 認 められた 場 合 には 直 ちに 適 切 な 処 置 を 行 う また 上 記 のようなショック 及 びアナフィラキシー 様 症 状 を 予 知 しうる 症 状 が 認 められた 場 合 には 患 者 の 状 態 を 十 分 に 観 察 し 適 切 な 処 置 を 行 う - 15 -

(3)その 他 の 副 作 用 次 のような 症 状 があらわれた 場 合 には 減 量 するなど 適 切 な 処 置 を 行 うこと 過 敏 症 頻 度 不 明 発 疹 ( 蕁 麻 疹 等 ) 痒 下 痢 咳 くしゃみ 鼻 汁 鼻 閉 顔 面 紅 潮 眼 の 充 血 眼 のかゆみ 眼 瞼 浮 腫 口 内 異 常 感 口 唇 の 浮 腫 腫 脹 手 足 のむくみ 流 涙 発 現 の 可 能 性 のある 副 作 用 注 射 部 位 腫 脹 疼 痛 発 赤 硬 結 しびれ 色 素 沈 着 そ の 他 不 快 感 倦 怠 感 頻 脈 胃 痛 腹 痛 嘔 吐 発 汗 立 ちくらみ 頭 痛 発 熱 脱 力 感 リンパ 腺 の 腫 脹 耳 鳴 動 悸 一 般 にアレルゲンエキスの 投 与 により 上 記 のような 副 作 用 の 発 現 または 発 現 の 可 能 性 が 考 えられる ため これらの 症 状 があらわれた 場 合 には 減 量 するなど 適 切 な 処 置 を 行 う (4) 項 目 別 副 作 用 発 現 頻 度 及 び 臨 床 検 査 値 異 常 一 覧 上 記 参 照 (5) 基 礎 疾 患 合 併 症 重 症 度 及 び 手 術 の 有 無 等 背 景 別 の 副 作 用 発 現 頻 度 (6) 薬 物 アレルギーに 対 する 注 意 及 び 試 験 法 9. 高 齢 者 への 投 与 一 般 に 高 齢 者 では 皮 膚 の 反 応 性 及 び 心 肺 機 能 が 低 下 しているので 皮 膚 反 応 が 弱 くてもショック 等 の 強 いアレルギー 反 応 が 起 こる 可 能 性 があるので 患 者 の 状 態 を 考 慮 し 減 量 するなど 十 分 に 注 意 して 投 与 すること 一 般 に 高 齢 者 では 皮 膚 の 反 応 性 が 低 下 していると 考 えられるため 閾 値 検 査 及 び 減 感 作 療 法 に 際 し 皮 膚 の 反 応 が 弱 くてもショック 等 の 強 いアレルギー 反 応 が 起 こる 可 能 性 がある また 同 様 に 高 齢 者 では 心 肺 機 能 が 低 下 していると 考 えられ 皮 膚 反 応 が 弱 くても 喘 息 発 作 等 の 強 いアレルギー 反 応 が 起 こる 可 能 性 がある このため 患 者 の 状 態 を 考 慮 し 減 量 するなど 十 分 に 注 意 して 投 与 する 必 要 がある - 16 -

10. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 等 への 投 与 妊 娠 中 の 投 与 に 関 する 安 全 性 は 確 立 していない なお アレルギー 反 応 に 伴 って 遊 離 されるヒスタ ミンが 子 宮 筋 収 縮 作 用 を 有 することが 知 られているので 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 のある 婦 人 には 治 療 上 の 有 益 性 が 危 険 性 を 上 回 ると 判 断 される 場 合 にのみ 投 与 すること また 閾 値 を 求 める 場 合 でも 多 量 のヒスタミン 遊 離 が 考 えられる 広 範 なテストは 避 けること 妊 娠 中 に 本 剤 投 与 及 び 減 感 作 療 法 施 行 に 関 する 安 全 性 は 確 立 していない 特 に 本 剤 投 与 により 局 所 の 抗 原 抗 体 反 応 が 起 きた 場 合 ヒスタミンの 遊 離 が 考 えられるが ヒス タミンは 子 宮 収 縮 作 用 を 有 する このため 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 のある 婦 人 には 治 療 上 の 有 益 性 が 危 険 性 を 上 回 ると 判 断 さ れる 場 合 にのみ 投 与 する また 閾 値 を 求 める 場 合 でも 多 量 のヒスタミン 遊 離 が 考 えられる 広 範 なテストは 避 ける 11. 小 児 等 への 投 与 小 児 等 に 対 する 安 全 性 は 確 立 されていない( 使 用 経 験 がない) 標 準 化 アレルゲン 治 療 エキス トリイ スギ 花 粉 の 臨 床 試 験 において 小 児 等 に 対 する 使 用 経 験 が なく 安 全 性 が 確 立 されていない 12. 臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼす 影 響 13. 過 量 投 与 本 剤 を 過 量 に 投 与 した 場 合 ショック 等 の 反 応 を 起 こす 危 険 性 がある 症 状 等 については[ Ⅷ.8.(2) 重 大 な 副 作 用 と 初 期 症 状 の 項 ] 参 照 - 17 -

14. 適 用 上 の 注 意 (1) 本 剤 の 希 釈 1) 閾 値 を 求 めるとき 本 剤 中 に 含 有 する 濃 グリセリン 50%は 皮 内 反 応 に 影 響 を 及 ぼすため 別 途 販 売 の 診 断 用 アレル ゲン 皮 内 エキス 対 照 液 トリイ を 使 用 し 1/100 以 下 の 濃 度 のグリセリン 濃 度 に 用 時 希 釈 す ること 通 常 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL を 使 用 し 2JAU/mL 以 下 に 希 釈 する 本 剤 は 濃 グリセリン 50%を 添 加 した 液 を 溶 媒 としており 本 来 はこの 溶 媒 で 希 釈 することが 望 まし いが 閾 値 検 査 のために 本 剤 を 用 いて 皮 内 反 応 を 行 う 際 にはグリセリンによる 非 特 異 的 な 刺 激 反 応 を 避 けるため 診 断 用 アレルゲン 皮 内 エキス 対 照 液 トリイ を 使 用 し 1/100 以 下 の 濃 度 のグリ セリン 濃 度 に 用 時 希 釈 する 2) 治 療 を 目 的 とするとき 別 途 販 売 の 治 療 用 アレルゲンエキス 希 釈 液 トリイ を 使 用 すること 本 剤 は 添 加 物 として 濃 グリセリン 50% 含 有 しており 治 療 に 際 しては 本 剤 の 溶 媒 と 同 様 な 治 療 用 アレルゲンエキス 希 釈 液 トリイ を 用 いて 希 釈 する 3) 希 釈 した 液 の 安 定 性 希 釈 した 液 の 安 定 性 は 確 認 されていないので 用 時 希 釈 して 使 用 すること 現 在 の 測 定 法 では 希 釈 液 中 の Cry j 1 量 の 測 定 が 困 難 なため 安 定 性 は 確 認 されていない このため 用 時 希 釈 して 使 用 する (2) 皮 内 反 応 判 定 基 準 通 常 本 剤 を 診 断 用 アレルゲン 皮 内 エキス 対 照 液 トリイ にて 希 釈 した 液 0.02mL を 皮 内 に 注 射 し 15~30 分 後 に 発 赤 径 20mm 以 上 又 は 膨 疹 径 9mm 以 上 を 陽 性 と 判 定 する アレルゲン 皮 内 エキスの 判 定 基 準 による - 18 -

(3) 投 与 時 1) 感 冒 時 及 びスギ 花 粉 症 の 症 状 が 激 しいときには 注 射 を 避 けること 2) 注 射 後 は 医 師 の 監 督 下 に 留 めて 十 分 に 観 察 すること 3) 注 射 後 は 激 しい 運 動 を 避 けさせること 1) 感 冒 時 には 患 者 の 全 身 状 態 や 気 道 の 過 敏 性 の 変 化 が 考 えられ 特 に 喘 息 等 が 起 こりやすい またスギ 花 粉 症 の 症 状 が 激 しい 際 にはスギ 花 粉 アレルゲンに 対 する 過 敏 性 が 増 大 している このため 本 剤 の 通 常 量 の 投 与 でも 反 応 が 強 く 出 る 危 険 性 がある 2) 即 時 型 のアレルギー 反 応 は 一 般 にアレルゲン 投 与 後 15~30 分 位 で 出 現 するといわれており 本 剤 投 与 後 に 予 期 しないアレルギー 反 応 が 起 きた 場 合 直 ちに 対 処 できるように 注 射 後 は 医 師 の 監 督 下 に 留 めて 十 分 に 観 察 する 3) 注 射 後 直 ちに 急 激 な 運 動 をすると 投 与 したアレルゲンが 速 やかに 全 身 に 回 り アレルギー 反 応 を 引 き 起 こす 危 険 性 がある (4) 投 与 部 位 1) 減 感 作 療 法 のとき 皮 内 注 射 すると 非 特 異 的 に 著 しい 局 所 の 刺 激 及 び 腫 脹 があらわれることが あるので 皮 下 に 浅 く 注 射 すること 2) 注 射 針 を 刺 入 したとき 内 筒 を 引 いて 血 液 が 逆 流 しないことを 確 かめること 3) 注 射 部 位 はもまないで 静 かにおさえるようにすること 1) 本 剤 は 添 加 物 として 濃 グリセリン 50%を 含 有 するため 皮 内 に 注 射 するとグリセリンによる 非 特 異 的 な 刺 激 や 腫 脹 を 起 こす 可 能 性 があるため 刺 激 を 感 じにくい 皮 下 に 浅 く 注 射 する 2) アレルゲンが 血 管 内 に 直 接 入 ると 速 やかに 全 身 に 回 り アレルギー 反 応 を 引 き 起 こす 危 険 性 があ る 3) 注 射 部 位 をもむと アレルゲンが 血 管 内 に 速 やかに 移 行 し 全 身 に 回 り アレルギー 反 応 を 引 き 起 こす 危 険 性 がある 15.その 他 の 注 意 なし 16.その 他 なし - 19 -

IX. 非 臨 床 試 験 に 関 する 項 目 1. 薬 理 試 験 (1) 薬 効 薬 理 試 験 ( VI. 薬 効 薬 理 に 関 する 項 目 参 照 ) (2) 副 次 的 薬 理 試 験 (3) 安 全 性 薬 理 試 験 (4)その 他 の 薬 理 試 験 2. 毒 性 試 験 (1) 単 回 投 与 毒 性 試 験 (2) 反 復 投 与 毒 性 試 験 (3) 生 殖 発 生 毒 性 試 験 (4)その 他 の 特 殊 毒 性 - 20 -

X. 管 理 的 事 項 に 関 する 項 目 1. 規 制 区 分 製 剤 : 処 方 せん 医 薬 品 注 ) 注 ) 注 意 - 医 師 等 の 処 方 せんにより 使 用 すること 有 効 成 分 : 2. 有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 使 用 期 限 :1 年 ( 直 接 の 容 器 外 箱 に 表 示 ) 3. 貯 法 保 存 条 件 貯 法 :2~8 ( 凍 結 不 可 ) 4. 薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 (1) 薬 局 での 取 り 扱 いについて (2) 薬 剤 交 付 時 の 注 意 ( 患 者 等 に 留 意 すべき 必 須 事 項 等 ) 5. 承 認 条 件 等 なし 6. 包 装 2mL バイアル 7. 容 器 の 材 質 バ イ ア ル- 容 器 :ガラス キャップ:アルミニウム 8. 同 一 成 分 同 効 薬 同 一 成 分 薬 :な し 同 効 薬 :な し - 21 -

9. 国 際 誕 生 年 月 日 国 内 開 発 10. 製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 販 売 名 承 認 年 月 日 承 認 番 号 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 2009.6.26 22100AMX01171000 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 2009.6.26 22100AMX01172000 旧 販 売 名 としての 承 認 年 月 日 :1999.6.8 11. 薬 価 基 準 収 載 年 月 日 販 売 名 薬 価 収 載 年 月 日 発 売 年 月 日 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 2009.9.25 2009.9 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 2009.9.25 2009.9 旧 販 売 名 としての 薬 価 収 載 年 月 日 及 び 発 売 年 月 日 薬 価 収 載 年 月 日 :1999.11.26 発 売 年 月 日 :2000.1.24 12. 効 能 又 は 効 果 追 加 用 法 及 び 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 びその 内 容 13. 再 審 査 結 果 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 びその 内 容 14. 再 審 査 期 間 15. 投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 する 情 報 本 剤 は 投 薬 (あるいは 投 与 ) 期 間 に 関 する 制 限 は 定 められていない - 22 -

16. 各 種 コード 販 売 名 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 2,000JAU/mL 治 療 用 標 準 化 アレルゲンエキス 皮 下 注 トリイ スギ 花 粉 200JAU/mL 厚 生 労 働 省 薬 価 基 準 収 載 医 薬 品 コード レセプト 電 算 処 理 コード HOT(9) 番 号 4490403A1049 628035701 180357001 4490403A1030 628035601 180356301 17. 保 険 給 付 上 の 注 意 - 23 -

XI. 文 献 1. 引 用 文 献 1) 安 枝 浩 他 : - 我 が 国 におけるアレルゲン 標 準 化 の 基 本 方 針 とスギ 花 粉 アレルゲンエキス の 標 準 化 - アレルギー45 (4)416-421, 1996 2) 奥 田 稔 : アレルゲンエキス 標 準 化 の 意 義 と 現 状 -スギ 花 粉 標 準 化 エキスの 開 発 - 医 薬 の 門 39 (5)368-371, 1999 3) 本 間 玲 子 : アレルゲンエキスの 標 準 化 の 方 法 - 製 品 としてのスギ 花 粉 エキス 標 準 化 の 手 法 - 医 薬 の 門 39 (5)372-375, 1999 4) 安 枝 浩 他 : Enzyme-Linked Immunosorbent Assay によるスギ 花 粉 ヒョウヒダニアレ ルゲンの 定 量 とアレルゲンエキス 標 準 化 への 応 用 アレルギー40 (9)1218-1225, 1991 5) 大 久 保 公 裕 他 : 標 準 化 スギ 花 粉 エキス(TO-194)の 特 異 的 減 感 作 療 法 における 安 全 性 の 検 討 耳 鼻 と 臨 床 45 (3)251-263, 1999 6) 奥 田 稔 他 : 特 異 的 減 感 作 療 法 のための 標 準 化 スギ 花 粉 エキス(TO-194) -アレルゲン 活 性 におけるスギ 花 粉 エキス 標 準 品 との 比 較 - 耳 鼻 と 臨 床 45 (3)239-244, 1999 7) 奥 田 稔 他 : 特 異 的 減 感 作 療 法 のための 標 準 化 スギ 花 粉 エキス(TO-194) -アレルゲン 活 性 における 現 有 製 品 との 比 較 - 耳 鼻 と 臨 床 45 (3)245-250, 1999 2.その 他 の 参 考 文 献 1) アレルゲン 免 疫 療 法 :アレルギー 疾 患 に 対 する 治 療 ワクチン に 対 する 世 界 保 健 機 構 (WHO)の 見 解 : アレルギー 47(7)698-704, 1998 2) WHO 見 解 書 アレルゲン 免 疫 療 法 :アレルギー 疾 患 の 治 療 ワクチン : アレルギー 47(8)749-794, 1998-24 -

XII. 参 考 資 料 1. 主 な 外 国 での 発 売 状 況 < 参 考 > 以 下 の 国 等 において 各 種 診 断 治 療 用 アレルゲンが 販 売 されている 米 国 :Hollister Stier 社 他 イタリア:Lofarma 社 他 デンマーク:ALK ABELLO 社 他 フランス:STALLERGENES 社 他 2. 海 外 における 臨 床 支 援 情 報 - 25 -

XIII. 備 考 その 他 の 関 連 資 料 なし - 26 -

KM0.5-1005A ALG DB001C