住 宅 研 究 交 流 集 会 2012.10.27 復 興 予 算 の 流 用 問 題 復 興 予 算 問 題 と 被 災 地 の 現 状 塩 崎 賢 明 ( 立 命 館 大 学 ) shioken@fc.ritsumei.ac.jp 沖 縄 県 国 頭 村 の 国 道 工 事 に5 億 円 (8 年 前 から) 北 海 道 や 埼 玉 の 刑 務 所 で 職 業 訓 練 (2800 万 円 ) シーシェパード 対 策 を 含 む 捕 鯨 関 係 費 用 23 億 円 海 外 の 青 少 年 1 万 人 を 招 く 交 流 事 業 に72 億 円 東 京 の 国 立 競 技 場 の 修 復 等 に3.3 億 円 NHKスペシャル 追 跡 復 興 予 算 19 兆 円 (2012.9.9) 復 興 予 算 額 集 中 復 興 期 間 5 年 で19 兆 円 10 年 間 で23 兆 円 被 害 額 16.9 兆 円 年 度 兆 円 第 1 次 補 正 4 2011 年 度 第 2 次 補 正 1.9 第 3 次 補 正 9.2 2012 年 度 当 初 予 算 計 3.8 18.9 財 源 = 復 興 増 税 ( 総 額 10.5 兆 円 ) 所 得 税 2.1% 上 乗 せ 7 兆 5 千 億 円 25 年 間 (2013~2037 年 ) 個 人 住 民 税 均 等 割 り1000 円 上 乗 せ 6 千 億 円 10 年 間 (2014~2023 年 ) 退 職 金 の 市 民 税 10% 減 額 を 廃 止 1700 億 円 10 年 間 ( 2013 年 1 月 ~2022 年 12 月 ) 法 人 税 増 税 ( 減 税 延 期 ) 2 兆 4 千 億 円 3 年 間 (2012~2014 年 )その 後 減 税
復 興 事 業 の 検 証 (3 次 補 正 分 ) 全 省 庁 の 復 興 事 業 (488 事 業 )のチェックシートを 公 開 内 閣 府 行 政 刷 新 会 議 のHPから 東 日 本 大 震 災 復 興 関 連 事 業 の 精 査 について (2011.7.21) 復 興 関 連 事 業 は 必 要 性 や 効 果 などを 精 査 し これを 国 民 に 対 して 明 らかにすることは 政 府 の 責 務 である この ため 各 府 省 は 事 業 の 優 先 度 や 他 の 事 業 との 整 合 性 も 勘 案 しながら 立 案 を 行 うものとし 事 業 概 要 や 成 果 目 標 活 動 指 標 等 の 復 興 関 連 事 業 の 精 査 に 必 要 な 事 項 については 行 政 刷 新 会 議 事 務 局 から 各 府 省 に 対 し 別 途 示 す チェックシート 1 復 興 への 提 言 及 び 復 興 の 基 本 方 針 との 整 合 性 2 被 災 地 のニーズがあり 優 先 度 が 高 い 事 業 で あるか 3 効 果 的 な 事 業 か 4 費 用 対 効 果 や 効 率 性 5 国 自 治 体 事 業 実 施 者 民 間 等 の 役 割 分 担 6 他 の 事 業 と 整 合 性 計 画 的 に 実 施 されるか 7 迅 速 な 着 手 執 行 が 可 能 か シー シェパード の 例 鯨 類 捕 獲 調 査 安 定 化 推 進 対 策 22 億 8 千 万 円 調 査 捕 鯨 に 対 する 反 捕 鯨 団 体 の 妨 害 活 動 が 年 々 過 激 化 し 昨 年 度 の 調 査 を 切 り 上 げざるを 得 なくなった 中 で 調 査 捕 鯨 を 安 定 的 に 実 施 する ための 措 置 を 講 じ これを 通 じ 鯨 類 産 業 が 地 域 の 主 産 業 となっている 今 回 の 大 震 災 の 被 災 地 の 復 興 を 図 る
検 証 の 結 果 分 類 予 算 額 ( 億 円 ) % 事 業 数 ( 件 ) % 1 被 災 地 67,727 73.4 283 58.0 2 被 災 地 含 む 全 国 対 象 23,794 25.8 147 30.1 3 被 災 地 以 外 707 0.8 58 11.9 計 92,228 100 488 100 全 国 対 象 の 事 業 も 被 災 地 には1 割 以 下 バス 英 語 放 送 ( 多 言 語 サービス)など 全 国 26 地 域 8 億 円 被 災 地 では3 地 域 林 業 専 用 道 路 整 備 は 全 国 で1400 億 円 被 災 3 県 では1 00 億 円 など 被 災 地 に 落 ちている 資 金 は1 割 程 度 流 用 事 業 に 対 する 考 え 方 無 駄 な 事 業 無 意 味 な 事 業 とは 言 えない そういうものもあるが 問 題 の 根 本 は 復 興 予 算 を 使 ってやる 事 業 か どうか 増 税 は 被 災 地 のため 被 災 者 のため 以 外 の 理 由 では 誰 も 納 得 しない いかに 重 要 な 事 業 でも 増 税 を 納 得 させられる 内 容 があるか 阪 神 大 震 災 -16 兆 3 千 億 円 の 検 証 被 害 約 10 兆 円 復 興 事 業 16.3 兆 円 で823 事 業 1 2 3 事 業 費 計 ( 百 事 業 数 復 旧 復 興 事 業 万 円 ) 防 災 事 業 通 常 事 業 1 21 世 紀 に 対 応 した 福 祉 のまちづくり 150 2,834,532 2,717,994 0 116,538 2 世 界 に 開 かれた 文 化 豊 かな 社 会 づくり 176 370,367 267,861 96 102,411 3 既 存 産 業 が 高 度 化 し 次 世 代 産 業 もたくまし く 活 動 する 社 会 づくり 214 2,948,618 2,550,935 17 397,666 4 災 害 に 強 く 安 心 して 暮 らせる 都 市 づくり 104 314,918 26,108 288,810 0 5 多 核 ネットワーク 型 都 市 圏 の 形 成 179 9,831,090 5,271,266 1,340,640 3,219,185 計 823 16,299,524 10,834,164 1,629,562 3,835,800 % 100.0 66.5 10.0 23.5 3つの 事 業 仕 分 け 2は 将 来 の 防 災 のための 事 業 重 要 ではある が 被 災 者 の 救 済 や 復 興 には 結 びつかない 3は 震 災 復 興 とは 直 接 関 係 がなく 震 災 がなく てもやっている 事 業 神 戸 空 港 の 建 設 (2493 億 円 ) 関 西 空 港 2 期 埋 め 立 て 事 業 (8325 億 円 ) 住 宅 土 地 統 計 調 査 費 用 など 1の 区 画 整 理 事 業 は 被 災 10 市 10 町 のエリアで あれば 被 害 がない 地 域 でもすべて 震 災 復 興 塩 崎 西 川 出 口 編 大 震 災 15 年 と 復 興 の 備 え クリエイツかもがわ 2010 年 )
神 戸 空 港 は 希 望 の 星 だったか 阪 神 大 震 災 と 東 日 本 相 違 点 と 共 通 点 事 業 費 3,140 億 円 国 庫 補 助 302 億 市 債 2108 億 土 地 売 却 607 億 その 他 53 億 円 ここ3 年 間 は 単 年 度 収 支 ゼロ 2011 年 7 月 の 便 数 計 27 便 札 幌 5 茨 城 1 羽 田 8 熊 本 2 長 崎 4 鹿 児 島 2 沖 縄 5 建 設 費 の 財 源 は 国 の 補 助 金 借 入 金 など 市 民 の 皆 さんに 負 担 はかけません 借 入 金 は 土 地 を 処 分 して 返 していきます ( 仮 に 処 分 が 予 定 どおりに 進 まない 場 合 でも 市 税 を 使 わず 開 発 事 業 の 資 金 で 一 時 立 て 替 えて 返 済 します ) 神 戸 市 HP 阪 神 大 震 災 ; 復 興 庁 復 興 特 別 会 計 増 税 なし 省 庁 縦 割 りで 予 算 を 上 積 みして 事 業 約 10 兆 円 のところを 16 兆 3 千 億 円 と 装 った 多 額 の 資 金 がインフラ 整 備 やハコモノ 事 業 に 生 活 再 建 後 回 しで 復 興 災 害 被 災 者 を 直 接 救 うことに 資 金 を 投 ぜず 被 災 者 被 災 地 が 零 落 していくという 構 図 は 共 通 復 興 予 算 流 用 のしかけ 復 興 構 想 会 議 基 本 方 針 (2011 年 4 月 14 日 ); 創 造 的 復 興 を 期 す 7 原 則 提 言 ; 追 悼 や 鎮 魂 が 第 1 原 則 被 災 者 という 言 葉 がまったく 登 場 しない 東 日 本 大 震 災 復 興 基 本 法 目 的 ; 東 日 本 大 震 災 からの 復 興 の 円 滑 かつ 迅 速 な 推 進 と 活 力 ある 日 本 の 再 生 を 図 ること 3 党 協 議 で 自 民 公 明 党 が 押 し 込 み 復 興 の 基 本 方 針 (2011 年 7 月 ) 実 施 する 施 策 3 項 目 (イ) 被 災 地 域 の 復 旧 復 興 及 び 被 災 者 の 暮 らし の 再 の 施 策 (ロ) 避 難 先 の 地 域 震 災 による 悪 影 響 の 及 んで いる 地 域 などで 復 旧 復 興 と 一 体 不 可 分 に 実 施 す べき 施 策 (ハ) 上 記 と 同 様 の 施 策 のうち 東 日 本 大 震 災 を 教 訓 として 全 国 的 に 緊 急 に 実 施 する 必 要 性 が 高 く 即 効 性 のある 防 災 減 災 の 施 策
全 国 防 災 財 政 制 度 審 議 会 財 政 制 度 分 科 会 資 料 H23.8.22 基 本 方 針 の 東 日 本 大 震 災 を 教 訓 として 全 国 的 に 緊 急 に 実 施 する 必 要 性 が 高 く 即 効 性 の ある 防 災 減 災 等 のための 施 策 1 兆 円 程 度 を 当 てることとされている 3 次 補 正 予 算 で5752 億 円 2012 年 度 予 算 で 4827 億 円 合 計 1 兆 円 1 兆 円 の 根 拠 不 明 さらに 2013 年 度 予 算 で9000 億 円 計 上 内 閣 府 全 国 防 災 対 策 費 についての 考 え 方 (2011 年 12 月 7 日 ) 全 国 防 災 対 策 費 を 含 む 復 旧 復 興 事 業 は 復 興 のため として 国 民 に 理 解 を 得 た 財 源 ( 臨 時 増 税 )を 用 いる 以 上 東 日 本 大 震 災 の 復 興 に 寄 与 するものでなければならない 全 国 防 災 の 必 要 条 件 ( 全 部 満 たすこと) 1 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 2 緊 急 性 3 即 効 性 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 ( 内 閣 府 全 国 防 災 の 考 え 方 ) 1 津 波 の 観 測 監 視 体 制 避 難 行 動 の 体 制 整 備 2 避 難 を 容 易 にする 地 域 づくり 3ハザードマップなど 防 災 意 識 向 上 4 医 療 情 報 連 携 救 助 など 被 害 拡 大 防 止 5これらと 一 体 的 に 取 り 組 む 必 要 不 可 欠 な 施 設 整 備
耐 震 化 は 東 日 本 の 教 訓 ではない 関 東 大 震 災 以 来 常 識 耐 震 基 準 =1971 年 1981 年 阪 神 大 震 災 ;9 割 が 倒 壊 による 圧 死 耐 震 改 修 促 進 法 1995 年 10 月 小 泉 都 市 再 生 耐 震 化 を 飛 躍 的 に 推 進 のはず 東 日 本 大 震 災 で 新 たな 耐 震 課 題 が 登 場 したか 耐 震 化 は 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 ではなく ずっ と 以 前 からわかっていること 今 回 の 地 震 で 増 税 して 取 り 組 むことではない 全 国 防 災 の 論 理 破 綻 2 緊 急 性 ; 東 海 東 南 海 南 海 3 連 動 地 震 首 都 直 下 日 本 海 溝 千 島 海 溝 の 地 震 対 策 なぜそれが 復 興 に 寄 与 するのか 説 明 なし 3 即 効 性 ; 少 なくとも5 年 以 内 に 直 接 的 か つ 無 条 件 に 効 果 が 現 れること 耐 震 化 の 効 果 は 地 震 が 来 なければわからない 南 海 トラフや 首 都 直 下 は5 年 以 内 に 来 るのか 耐 震 化 や 全 国 防 災 事 業 は 要 件 を 満 たせない 東 日 本 大 震 災 の 被 害 状 況 (2012.6.6 現 在 復 興 庁 ) 死 者 15,861 人 行 方 不 明 3,018 人 合 計 18,879 人 関 連 死 1,632 人 (3 月 31 日 現 在 ) 避 難 者 341,235 人 (5 月 10 日 現 在 ) 全 壊 129,944 戸 半 壊 258,839 戸 一 部 711,839 戸 現 段 階 = 仮 設 居 住 応 急 仮 設 住 宅 53,916 戸 (48,839 戸 入 居 90% ) 借 上 げ 仮 設 住 宅 68,177 戸 1. 応 急 仮 設 住 宅 :ハードの 問 題 欠 陥 施 工 お 盆 までに 完 成 せよ! 劣 悪 な 居 住 性 ( 狭 い 断 熱 性 設 備 不 十 分 ) 追 加 工 事 の 連 続 2 重 ガラス 畳 敷 き 手 すり 風 除 室 軒 床 下 シート 換 気 扇 断 熱 材 風 呂 の 追 い 炊 き 生 活 施 設 の 欠 如 医 療 買 物 利 便 施 設
仮 設 住 宅 の 類 型 断 熱 材 あとづけ 工 事 応 急 仮 設 住 宅 プレハブ 仮 設 木 造 仮 設 規 格 型 住 宅 型 現 物 支 給 現 物 支 給 現 物 支 給 みなし 仮 設 家 賃 支 給 公 的 住 宅 一 時 入 居 自 力 仮 設 住 宅 現 物 支 給 支 援 なし 居 住 者 の 評 価 ; やらないよりは ましかな 建 設 費 ;600 万 円 ( 当 初 費 用 )+ 追 加 工 事 費 撤 去 費 画 期 的 な 木 造 仮 設 住 宅 優 秀 な 断 熱 性 遮 音 性 地 元 産 の 木 材 使 用 長 期 使 用 可 能 地 元 の 工 務 店 建 設 地 域 経 済 活 性 化 住 田 町 の 例 30m2 260 万 円 福 島 県 会 津 若 松 の 木 造 仮 設 公 募 で6000 戸 の 木 造 仮 設 住 宅 建 設 応 急 仮 設 木 造 住 宅 建 設 協 議 会 の 要 請 に 応 えた 唯 一 の 県 1 階 40m2+ロフト20m2 畳 障 子 つ き 建 設 費 440 万 円 仮 設 住 宅 はいいけれど ( 大 熊 町 の 住 民 )
みなし 仮 設 住 宅 ( 借 上 げ 仮 設 ) 民 間 賃 貸 住 宅 の 家 賃 支 給 (6 万 円 *2 年 間 ) 恒 久 的 住 宅 自 分 で 選 べる 好 評 問 題 点 1 賃 貸 住 宅 の 分 布 に 偏 り 2 西 日 本 の 府 県 で 受 け 入 れず( 公 営 住 宅 の 空 家 ) 本 来 は 被 災 者 に 直 接 家 賃 支 給 すべき 災 害 救 助 法 23 条 2 項 の 適 用 を 国 がサボタージュ 3 入 居 者 の 実 態 把 握 できず 支 援 活 動 届 かない 個 人 情 報 保 護 の 壁 登 録 時 に 了 解 得 る 4 従 前 から 民 間 賃 貸 住 宅 居 住 の 被 災 者 への 家 賃 支 給 は 妥 当 か 仮 設 住 宅 のシステム 改 革 が 不 可 欠 プレハブ 建 築 協 会 との 協 定 の 見 直 し 鉄 骨 プレハブ 住 宅 の 品 質 ガイドラインの 検 証 阪 神 大 震 災 以 降 の 経 験 が 生 かされなかった 理 由 の 検 証 地 域 の 物 的 人 的 資 源 を 生 かした 仮 設 住 宅 建 設 のシステム 構 築 ( 事 前 に 地 域 防 災 計 画 などに) 避 難 所 の 質 の 改 善 仮 設 住 宅 の 早 期 建 設 をあ おらず 良 質 なものに 避 難 仮 設 恒 久 住 宅 の 全 体 を 一 貫 したプロセス として 多 様 なメニューを 用 意 すべき 木 造 仮 設 住 宅 の 協 定 広 がる ( 社 ) 全 国 木 造 建 設 事 業 協 会 ( 岐 阜 県 の 例 ) 大 規 模 地 震 等 による 被 災 時 には 災 害 救 助 法 に 基 づき 県 が 応 急 仮 設 住 宅 の 供 与 を 行 うこと となっており 県 では 昭 和 56 年 3 月 に 社 団 法 人 プレハブ 建 築 協 会 と 災 害 時 における 応 急 仮 設 住 宅 の 建 設 にか かる 協 定 を 締 結 しております しかしながら 東 日 本 大 震 災 での 応 急 仮 設 住 宅 供 給 に かかる 状 況 などを 踏 まえ 迅 速 な 応 急 仮 設 住 宅 の 供 給 体 制 整 備 を 進 めるために 新 たに6つの 関 係 団 体 との 間 で 3 種 類 の 協 定 を 締 結 することとなりました 恒 久 住 宅 の 確 保 公 営 住 宅 の 供 給 岩 手 県 :4000~5000 戸 宮 城 県 : 約 15000 戸 福 島 県 : 沿 岸 市 町 村 で2130 戸 原 発 避 難 者 向 け1000 戸 (H24 年 度 県 予 算 ) 自 力 建 設 の 支 援
阪 神 大 震 災 の 復 興 公 営 住 宅 38,600 戸 を 建 設 復 興 公 営 住 宅 の 問 題 住 宅 そのものには 満 足 ( 設 備 家 賃 ) 環 境 面 では 一 部 不 満 立 地 の 問 題 ( 従 前 居 住 地 から 遠 く 抽 選 で 入 居 ) 高 齢 単 身 世 帯 低 所 得 者 の 集 中 物 的 計 画 の 欠 陥 - 高 層 大 規 模 団 地 コミュニティ(つきあい)の 崩 壊 1 日 中 全 く 誰 とも 話 さない 楽 しみはテレビ ラジオ 元 の 居 住 地 に 戻 りたい いつも 思 い 出 す LSAなどの 見 守 りサービスの 効 果 には 限 界 滞 納 強 制 退 去 問 題 神 戸 市 兵 庫 区 キャナルタウン 神 戸 市 須 磨 区 ベルデ 名 谷 ( 参 考 ) 塩 崎 住 宅 復 興 とコミュニティ ( 日 本 経 済 評 論 社 2009 年 ) 孤 独 死 震 災 後 の17 年 間 で 復 興 公 営 住 宅 で717 人 応 急 仮 設 住 宅 で233 人 合 計 950 人 直 接 死 5502 人 間 接 死 932 人 孤 独 死 950 人 総 計 7348 人 復 興 公 営 住 宅 の 供 給 コミュニティを 重 視 し 孤 立 化 しないように 配 慮 集 落 の 近 くに 小 規 模 単 位 木 造 住 宅 など 孤 独 死 4つの 原 因 ( 額 田 勲 ) 1 低 所 得 ( 金 がない) 2 慢 性 疾 患 (アルコール 依 存 症 も) 3 社 会 的 孤 立 ( 家 族 とも 切 れている) 4 劣 悪 住 環 境 ( 人 間 らしい 住 まいの 欠 如 ) 山 口 美 江 は 孤 独 死 か? ( 参 考 ) 額 田 勲 孤 独 死 ( 岩 波 書 店 1999 年 ) 中 越 地 震 山 古 志 の 復 興 公 営 住 宅 木 造 2 戸 1 岩 手 県 住 田 町 営 住 宅 木 造 1 戸 建 て
公 営 住 宅 一 辺 倒 は 危 険 被 災 者 にとって 狭 い 客 間 がない( 持 家 だった 人 が 多 い) 庭 や 畑 がない 立 地 場 所 自 治 体 にとって 管 理 問 題 震 災 前 の 何 倍 もの 戸 数 将 来 空 家 の 発 生 自 力 再 建 の 支 援 自 力 再 建 支 援 金 ( 万 円 石 川 県 岩 手 県 被 災 者 生 活 再 建 支 援 ( 国 ) 300 300 被 災 者 生 活 再 建 支 援 ( 県 上 乗 せ) 100 100 県 独 自 住 宅 補 助 200 130 県 独 自 宅 地 復 旧 費 補 助 200 県 独 自 ローン 利 子 補 給 135 義 捐 金 170 152 合 計 770 1017 (いずれも 最 高 額 岩 手 県 の 義 捐 金 は 全 壊 の1 次 2 次 配 分 合 計 ) できるだけ 自 力 再 建 を 支 援 まちづくりの 問 題 高 台 移 転 など 地 盤 沈 下 土 地 の 水 没 津 波 の 危 険 性 津 波 を 防 ぐ 防 ぎきれない 場 所 は 移 転 移 転 事 業 跡 地 のまちづくり 土 地 利 用 計 画
問 題 山 積 集 落 ごとの 合 意 形 成 高 台 移 転 で 仕 事 ができるか 雇 用 はあるか 個 人 の 住 宅 再 建 資 金 高 い 防 潮 堤 で 町 はどうなるか 移 転 後 の 住 宅 地 にサステイナビリティはあるか マンパワーが 決 定 的 に 不 足 ; 市 町 村 合 併 の 弊 害 まちづくりと 生 活 再 建 のギャップ まちづくり= 長 期 の 事 業 生 活 再 建 = 当 面 の 要 求 当 面 の 要 求 の 前 に 長 期 の 事 業 が 立 ち はだかっている 生 活 再 建 のめどが 立 たなければ 地 域 を 離 れる まちづくりは 足 元 から 掘 り 崩 される 仮 設 商 店 街 おおふなと 夢 商 店 街 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 2011 年 12 月 完 成 6 棟 33 店 舗 気 仙 沼 の 仮 設 商 店 街 被 災 者 被 災 地 にどれだけの 資 金? 復 興 交 付 金 : 合 計 8025 億 円 ( 国 費 6556 億 円 ) 第 1 回 3053 億 円 第 2 回 3166 億 円 第 3 回 1806 億 円 弔 慰 金 支 払 額 536 億 円 被 災 者 生 活 再 建 支 援 金 支 払 額 2177 億 円 応 急 仮 設 住 宅 5.2 万 戸 ;3120 億 円 みなし 仮 設 住 宅 6.7 万 戸 ;965 億 円 これらの 合 計 =1 兆 4 千 億 円 被 災 地 外 には2 兆 4 千 億 円 使 われていない 復 興 予 算 11 年 度 予 算 約 15 兆 円 のうち 執 行 額 は9 兆 円 (60%) 約 5.9 兆 円 は 未 執 行 うち 約 1.1 兆 円 は 国 庫 に 返 金 予 算 は 確 保 したものの 自 治 体 レベルでの 復 興 計 画 などが 遅 れていることが 原 因 ( 国 交 省 )
復 興 の 主 体 は 市 町 村? 市 町 村 ; 予 算 も 職 員 数 も 少 ない( 合 併 の 弊 害 ) 首 長 や 職 員 が 被 災 マンパワーが 足 りない 人 的 支 援 も 不 十 分 地 元 の 風 土 や 人 間 年 間 予 算 より 大 きい 復 興 事 業 被 災 地 区 点 在 多 くの 集 落 や 公 民 館 合 意 形 成 困 難 高 台 移 転 や 区 画 整 理 の 話 は 難 解 選 択 肢 不 明 支 援 金 や 家 賃 は 補 助 など 不 明 仕 事 や 住 宅 確 保 の 進 むべき 道 は? 被 災 地 に 資 金 を 投 入 すべき 被 災 者 生 活 再 建 支 援 法 の 改 正 支 援 金 増 額 半 壊 以 下 にも 支 援 を 公 営 住 宅 の 建 設 資 金 と 生 活 再 建 支 援 金 を 総 合 的 に 判 断 して 使 えるように グループ 補 助 金 の 予 算 枠 埋 蔵 文 化 財 調 査 事 業 が 足 踏 み 人 と 金 と 制 度 改 善 東 日 本 大 震 災 から 学 ぶ 住 宅 都 市 政 策 復 興 予 算 から 税 金 の 監 視 へ プレハブvs 木 造 仮 設 仮 設 住 宅 システム 改 革 みなし 仮 設 住 宅 家 賃 補 助 制 度 の 導 入 被 災 者 生 活 再 建 支 援 法 の 改 正 が 必 要 被 災 自 治 体 の 弱 体 広 域 合 併 の 見 直 し 津 波 被 害 に 対 する 事 前 対 策 ( 和 歌 山 高 知 等 ) 危 険 な 地 域 の 開 発 やめる( 大 都 市 沿 岸 域 ) 復 興 予 算 の 精 査 の 限 界 流 用 の 仕 掛 け( 口 実 )をなくすには 法 改 正 消 費 税 増 税 の 行 方 付 則 18 条 2 項 の 問 題 社 会 保 障 の 充 実 と 借 金 解 消 に 国 民 的 監 視 を
おわり ご 清 聴 ありがとうございました