資 料 3-1 平 成 26 年 8 月 復 興 庁 内 閣 府 原 子 力 被 災 者 生 活 支 援 チーム
避 難 指 示 は ふるさとに 戻 りたい と 考 える 住 民 の 方 々も 含 めて 一 律 かつ 強 制 的 な 避 難 を 強 いる 措 置 であり この 結 果 住 民 の 方 々には 長 期 間 にわたり 不 便 な 避 難 生 活 を 強 いているのが 現 状 です 避 難 指 示 の 解 除 は こうした 状 態 を 解 消 し 戻 りたい と 考 えている 住 民 の 方 々の 帰 還 を 可 能 にするものです ただし 帰 還 するかしないかは 当 然 のことながら お 一 人 お 一 人 のご 判 断 によるもので あり 国 が 避 難 指 示 を 解 除 したからといって 帰 還 を 強 制 されるものではありません 事 故 直 後 警 戒 区 域 避 難 指 示 区 域 平 成 24 年 4 月 1 日 警 戒 区 域 を 解 除 避 難 指 示 は 依 然 とし て 継 続 避 難 指 示 の 解 除 立 入 禁 止 特 例 宿 泊 (これまで4 回 実 施 ) ふるさとへの 帰 還 に 向 けた 準 備 のための 宿 泊 一 切 の 制 約 なし 原 則 居 住 禁 止 1
避 難 指 示 の 解 除 は 以 下 の3 点 を 踏 まえ 国 ( 原 子 力 災 害 対 策 本 部 )が 行 います (1) 空 間 線 量 率 で 推 定 された 積 算 線 量 が 年 間 20mSv 以 下 (2) 日 常 生 活 に 必 須 なインフラ( 電 気 ガス 上 下 水 道 主 要 交 通 網 通 信 など) や 生 活 関 連 サービス( 医 療 介 護 郵 便 など)が 概 ね 復 旧 し 子 どもの 生 活 環 境 を 中 心 とする 除 染 作 業 が 十 分 に 進 捗 すること (3) 県 市 町 村 住 民 の 方 々との 協 議 (ⅰ) 現 在 の 避 難 指 示 区 域 のうち 年 間 積 算 線 量 20ミリシーベルト 以 下 となることが 確 実 であること が 確 認 された 地 域 を 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 に 設 定 する ( 中 略 ) (ⅱ) 電 気 ガス 上 下 水 道 主 要 交 通 網 通 信 など 日 常 生 活 に 必 須 なインフラや 医 療 介 護 郵 便 な どの 生 活 関 連 サービスがおおむね 復 旧 し 子 どもの 生 活 環 境 を 中 心 とする 除 染 作 業 が 十 分 に 進 捗 した 段 階 で 県 市 町 村 住 民 との 十 分 な 協 議 を 踏 まえ 避 難 指 示 を 解 除 する ( 以 下 略 ) 2
3 航 空 機 モニタリングの 結 果 や 環 境 省 による 事 後 モニタリングの 結 果 からも 放 射 線 量 は 低 下 していることが 確 認 されています 第 4 次 航 空 機 モニタリング 平 成 23 年 11 月 5 日 時 点 第 8 次 航 空 機 モニタリング 平 成 25 年 11 月 19 日 時 点 3 区 8 区 5 区 2 年 後 凡 例 (msv/yr) 100 超 - 50 超 -100 以 下 20 超 -50 以 下 10 超 -20 以 下 5 超 -10 以 下 5 以 下 7 区
放 射 線 による 被 ばくに 関 する 国 際 的 な 知 見 及 び 線 量 水 準 に 関 する 考 えは 以 下 のとおりである 放 射 線 による 被 ばくがおよそ100 ミリシーベルトを 超 える 場 合 には がん 罹 患 率 や 死 亡 率 の 上 昇 が 線 量 の 増 加 に 伴 って 観 察 されている 100 ミリシーベルト 以 下 の 被 ばく 線 量 域 では がん 等 の 影 響 は 他 の 要 因 による 発 がんの 影 響 等 によって 隠 れてしまうほど 小 さく 疫 学 的 に 健 康 リスクの 明 らかな 増 加 を 証 明 することは 難 しいと 国 際 的 に 認 識 されている ( 中 略 ) 公 衆 の 被 ばく 線 量 限 度 ( 年 間 1 ミリシーベルト)は 国 際 放 射 線 防 護 委 員 会 (ICRP)が 低 線 量 率 生 涯 被 ばくによる 年 齢 別 年 間 がん 死 亡 率 の 推 定 及 び 自 然 から 受 ける 放 射 線 による 年 間 の 被 ばく 線 量 の 差 等 を 基 に 定 めたものであり 放 射 線 による 被 ばくにおける 安 全 と 危 険 の 境 界 を 表 したものではないと している ( 中 略 ) 線 量 限 度 は 線 源 が 制 御 された 計 画 被 ばく 状 況 のみに 適 用 され る 避 難 指 示 区 域 への 住 民 の 帰 還 にあたっては ( 中 略 ) 以 下 について 国 が 責 任 を 持 って 取 組 むことが 必 要 である 長 期 目 標 として 帰 還 後 に 個 人 が 受 ける 追 加 被 ばく 線 量 が 年 間 1ミリシーベルト 以 下 になるよう 目 指 すこと ( 以 下 略 ) 4
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避 難 指 示 の 解 除 を 契 機 として 川 内 村 における 復 興 の 加 速 を 本 格 化 させるべく 生 活 環 境 への 不 安 に 関 する 様 々なご 意 見 ご 要 望 を 踏 まえ 国 村 県 が 一 体 となって 以 下 の 取 組 を 講 じてきたところです ( 印 がついているものは 村 住 民 の 方 々のご 要 望 を 踏 まえ 国 の 支 援 も 行 われています ) 大 動 脈 である 常 磐 道 の 再 開 のほか 村 内 の 道 路 の 復 旧 改 良 は 住 民 の 皆 様 の 生 活 の 利 便 性 の 向 上 や 村 の 地 域 活 性 化 にとって 非 常 に 効 果 的 であると 考 えています (1) 村 道 宮 渡 早 渡 線 の 改 良 [ 平 成 25 年 1 月 ]( ) (2) 村 道 林 長 綱 遠 上 線 の 改 良 [ 平 成 25 年 1 月 ]( ) (3) 荒 廃 抑 制 帰 還 の 妨 げとならないようにするための 除 草 修 繕 等 ( ) 平 成 25 年 1 月 に 改 良 工 事 を 終 えた 村 道 宮 渡 早 渡 線 また 以 下 をはじめとする 道 路 の 復 旧 改 良 作 業 を 進 めています (4) 村 道 毛 戸 川 吉 野 田 和 線 舗 装 改 修 工 事 : 現 在 実 施 中 9 月 30 日 頃 に 工 事 完 了 予 定 ( ) (5) 村 道 五 枚 沢 毛 戸 線 舗 装 改 修 工 事 : 現 在 実 施 中 8 月 11 日 に 工 事 完 了 ( ) 災 害 復 旧 工 事 : 調 査 設 計 終 了 工 事 の 発 注 は9 月 中 旬 頃 を 予 定 ( ) このほかの 区 間 の 改 良 等 も 今 後 進 めていく 予 定 です また 定 期 的 な 現 況 調 査 を 実 施 し 道 路 の 安 全 確 保 に 万 全 を 期 します さらに 現 在 国 道 6 号 の 早 期 の 自 由 通 行 化 の 実 現 に 向 け 関 係 自 治 体 関 係 機 関 と 調 整 を 進 めています 6
日 用 品 等 の 買 物 環 境 を 充 実 させるため 商 業 施 設 の 誘 致 開 設 に 取 り 組 んでいます (1) ファミリーマートが 出 店 しました [ 平 成 24 年 12 月 ]( ) (2) 合 同 会 社 かわうち 屋 が 移 動 販 売 を 行 っています [ 平 成 25 年 9 月 ~] - 販 売 回 数 が 週 二 回 となり 事 前 注 文 の 対 応 も 可 能 になりました これらの 取 組 に 加 え (3) 新 たな 商 業 施 設 の 開 設 を 予 定 しています [ 平 成 27 年 4 月 頃 ]( ) 野 菜 果 物 魚 肉 牛 乳 などの 飲 食 料 品 や 台 所 用 品 洗 濯 用 品 浴 室 用 品 などの 生 活 必 需 品 肌 着 靴 下 などの 基 礎 衣 料 品 を 扱 います - コンビニ( 大 手 チェーン)の 入 居 に 向 けて 交 渉 中 です -クリーニングの 取 り 次 ぎサービス 等 の 提 供 や 語 らい ふれあいのためのコミュニティスペー スを 設 けます - 事 前 注 文 による 宅 配 サービスも 検 討 中 です (4) 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 内 についてもコープふくしまの 配 達 が 可 能 となりました [ 平 成 26 年 7 月 末 ] - カタログによる 事 前 注 文 により 週 1 回 食 料 品 や 日 用 雑 貨 などを 配 達 してもらえます 詳 細 はコープふくしまにお 問 い 合 わせください コープふくしま(TEL): 0120 88 0621 7
8 医 療 施 設 や 介 護 施 設 の 再 開 に 加 え 生 活 環 境 を 充 実 させるための 様 々な 取 組 を 進 めています (1) 医 療 施 設 については 平 成 24 年 4 月 ゆふね が 再 開 しました 内 科 及 び 歯 科 については 常 時 診 察 しています 心 療 内 科 消 化 器 科 眼 科 及 び 整 形 外 科 につ いても 定 期 的 に 診 察 しています ( ) (2) 介 護 施 設 については 平 成 24 年 4 月 ゆふね 内 のデイサービスが 再 開 しました これらの 取 組 に 加 え (3) 福 利 厚 生 施 設 については かわうちの 湯 が 再 オープンし ました [ 平 成 26 年 4 月 ]( ) (4) コミュニティのハブとなる 集 会 所 (4 区 及 び 五 枚 沢 [ 新 築 ] 7 区 及 び 毛 戸 [ 修 繕 ])を 整 備 します [ 平 成 26 年 度 ]( ) (5) 診 療 バスは 平 成 24 年 4 月 に 再 開 していましたが 今 回 新 たに 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 への 運 行 を 開 始 し 温 泉 バスの 運 行 も 開 始 しました [ 平 成 26 年 5 月 ] (6) 平 成 27 年 度 中 には 新 たな 特 別 養 護 老 人 ホームの 開 設 を 予 定 しています ( )
住 民 の 方 々が 安 心 して 日 々の 生 活 を 送 れるようにするため 以 下 の 取 組 を 行 っています (1) 長 崎 大 学 や 村 の 保 健 師 とケアマネージャーによる 戸 別 訪 問 による 健 康 相 談 が 行 われています (2) 見 守 りパトロールを 通 じて 村 内 の 防 犯 と 高 齢 者 世 帯 への 声 掛 けを 行 っています また 緊 急 時 にはただちに 関 係 機 関 に 通 報 連 絡 が できる 体 制 を 構 築 しています ( ) (3) これらの 取 組 に 加 え 個 別 のご 家 庭 を 訪 問 し 放 射 線 等 に 関 する 相 談 だけでなく 日 常 生 活 や 将 来 に 向 けての 生 活 再 建 生 活 設 計 に 関 する 相 談 にも 応 じることができる 相 談 員 の 配 置 に 向 けて 村 と 調 整 を 進 めています ( ) 見 守 りパトロール 隊 9
住 民 の 皆 様 の 不 安 に 応 えるため これまでに 以 下 の 取 組 を 行 ってきました (1) 個 人 線 量 計 の 貸 与 ( ) (2) 長 崎 大 学 等 による 線 量 データの 解 説 や 放 射 線 の 健 康 影 響 等 に 関 する 個 別 相 談 (3) 鍋 倉 仮 置 場 及 び 大 津 辺 仮 置 場 の 常 時 モニタリングシステム 設 置 ( ) 住 民 の 方 々にお 貸 ししている 高 機 能 小 型 線 量 計 懇 談 会 などでいただいたご 要 望 を 踏 まえ 以 下 の 取 組 を 新 たに 実 施 しています (4) 20Km 圏 内 の 家 屋 におけるガンマカメラによる 放 射 能 測 定 -7 月 11 日 に 調 査 終 了 8 月 下 旬 頃 に 測 定 結 果 とりまとめ 9 月 上 旬 頃 には 全 世 帯 に 結 果 を 報 告 する 予 定 です (5) 土 壌 のサンプリング 検 査 が 長 崎 大 学 の 協 力 を 得 て 開 始 されました (6) 平 成 26 年 度 は 食 品 検 査 が1 3 5 6 区 の 集 会 所 で 行 われています 本 年 4 月 からは 新 た に 水 や 土 壌 等 の 測 定 が 第 3 区 食 品 放 射 能 検 査 場 のゲルマニウム 半 導 体 検 出 器 で 行 われてい ます (7) 帰 還 する 住 民 の 方 々の 身 近 で 放 射 線 等 に 関 する 相 談 に 応 じることができる 相 談 員 を 配 置 す るべく 現 在 国 と 村 で 詳 細 の 検 討 を 進 めています ( ) (8) 貝 ノ 坂 仮 置 場 糠 塚 仮 置 場 の 常 時 モニタリングシステム 設 置 に 向 けて 事 業 計 画 の 提 出 を 受 け 現 在 国 で 審 査 しています ( ) (9) 荻 地 区 へのモニタリングポスト 設 置 についても 設 置 に 向 けて 必 要 な 準 備 を 進 めています 10
(1) 健 康 状 態 の 把 握 被 ばく 線 量 の 評 価 疾 病 の 早 期 発 見 等 のため 県 民 健 康 調 査 に 基 づく 健 康 診 断 等 も 今 後 も 継 続 して 実 施 していきます ( ) (2) 甲 状 腺 検 査 やホールボディーカウンター(WBC)による 内 部 被 ばく 検 査 を 県 と 協 力 して 継 続 的 に 行 います ( ) これらの 取 組 に 加 え (3) ニーズに 応 じて 個 別 健 康 相 談 や 精 神 的 なケア 等 を 通 じて 心 身 の 健 康 の 回 復 と 増 進 に 取 り 組 んでいきます ( ) (1) 沢 水 湧 水 から 基 準 値 (10Bq/l) 以 上 の 測 定 結 果 はこれまで 出 ていませんが 沢 水 湧 水 を 利 用 している 家 庭 向 けに 井 戸 の 掘 削 又 は 浄 水 器 の 購 入 を 行 った 場 合 に 補 助 しま す ( ) - 平 成 26 年 7 月 末 現 在 で 59 件 の 申 請 がなされ 31 件 の 工 事 が 終 了 しています こ のうち 20km 圏 内 は 申 請 6 件 工 事 終 了 3 件 となっています (2) ご 希 望 があれば 第 3 区 食 品 放 射 能 検 査 場 ( 高 山 クラブ 駐 車 場 内 )にて 飲 料 水 の 放 射 性 物 質 濃 度 の 測 定 ができます 11
(1) 損 壊 した 農 業 集 落 排 水 を 補 修 しました [ 平 成 25 年 12 月 ]( ) 懇 談 会 などでいただいたご 要 望 を 踏 まえ 以 下 の 取 組 を 新 たに 実 施 しています (2) 居 住 制 限 区 域 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 の 住 民 向 けに 宮 ノ 下 地 区 に 災 害 公 営 住 宅 25 戸 を 建 設 中 です ( ) (3) 仮 設 住 宅 借 上 住 宅 の 入 居 期 限 を 平 成 28 年 3 月 まで 延 長 しました ( ) (4) 携 帯 電 話 の 不 通 話 地 域 解 消 に 向 け 携 帯 電 話 事 業 者 に 改 善 を 要 望 し 20km 圏 内 の 一 部 でエ リア 化 に 向 けて 工 事 を 進 めている 事 業 者 がいます このエリアにおけるサービスは9 月 末 頃 から の 供 用 開 始 予 定 です また 更 なるエリア 化 に 向 けて 村 と 他 の 携 帯 電 話 事 業 者 とで 交 渉 予 定 で す( ) (5) ご 要 望 を 受 け 国 から 大 手 の 宅 配 事 業 者 に20km 圏 内 での 宅 配 サービス 再 開 の 検 討 を 依 頼 しました 佐 川 急 便 ヤマト 運 輸 は 村 内 全 域 で 郵 便 局 (ゆうパック 含 む)は 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 での 集 荷 配 達 が 可 能 です ( ) (6) 新 聞 は 松 本 新 聞 店 及 び 郵 便 局 の 協 力 により 配 達 が 可 能 となりました 詳 細 は 松 本 新 聞 店 に お 問 い 合 わせください 松 本 新 聞 店 (TEL):0240 38 2014 (7) 村 の 賑 わいイベントとして 以 下 を 実 施 済 みまたは 今 後 実 施 予 定 です 8 月 13 日 ( 水 ) 14 日 ( 木 ) 盆 野 球 ( 村 総 合 グラウンド) 15 日 ( 金 ) かわうち 復 興 祭 (いわなの 郷 ) 成 人 式 (コミュニティセンター) 盆 ダンス(ヘリポート 広 場 ) 9 月 28 日 ( 日 ) ふたばワールド( 川 内 小 学 校 )( ) 12
(1) 下 川 内 ( 約 81ha)での 営 農 に 向 け 損 壊 していた 用 水 路 を 補 修 しまし た [ 平 成 26 年 4 月 ]( ) (2) 農 作 物 の 安 全 性 を 確 認 するため 20Km 圏 内 での 実 証 作 付 が 今 年 度 より 開 始 されました 現 在 6 件 0.5haで 水 稲 作 付 を 行 っています (3) 農 地 除 染 の 終 了 に 伴 い 20Km 圏 内 での 土 壌 サンプリング 調 査 が 開 始 されました [ 平 成 26 年 6 月 26 日 ~] (4) 非 結 球 性 葉 菜 類 結 球 性 葉 菜 類 アブラナ 科 花 蕾 類 カブに 設 定 され ている 出 荷 制 限 摂 取 制 限 の 解 除 申 請 に 向 け 近 日 中 に 県 の 委 託 に よる 試 験 栽 培 が 開 始 されます 解 除 に 向 けたプロセスを 円 滑 に 進 める べく 国 村 県 が 協 力 していきます ( ) (5) 住 民 の 避 難 により 激 増 したイノシシ 等 による 危 害 自 動 車 事 故 等 の 懸 念 不 安 を 和 らげるため 罠 猟 による 捕 獲 処 分 を 行 っています [ 平 成 25 年 7 月 ~]( ) (1) 菊 池 製 作 所 ( 成 形 金 属 加 工 等 )が 平 成 24 年 11 月 に KiMiDoRi( 野 菜 工 場 )が 昨 年 4 月 に 操 業 したほか コドモエナジー( 蓄 光 蛍 光 建 材 の 製 造 )が 本 年 6 月 25 日 より 操 業 を 開 始 しました ( ) (2) さらに7 社 が 津 波 原 子 力 災 害 被 災 地 域 雇 用 創 出 企 業 立 地 補 助 金 を 活 用 して 村 内 に 進 出 する 予 定 です ( ) (3) これらの 企 業 の 受 け 入 れ 先 及 びさらなる 企 業 の 誘 致 に 向 けて 現 在 工 業 団 地 ( 田 ノ 入 地 区 )の 整 備 に 向 けた 取 組 みを 進 めています ( ) 13
子 ども 世 代 の 帰 村 に 向 け 村 内 の 教 育 環 境 の 整 備 に 取 り 組 んでいます 川 内 小 学 校 及 び 川 内 中 学 校 は 平 成 24 年 4 月 に 再 開 しました 再 開 時 16 名 だった 川 内 小 の 生 徒 数 は 本 年 4 月 時 点 で26 名 となっています (1) 少 人 数 学 級 の 弊 害 の 緩 和 や 学 習 機 会 確 保 のため 興 学 塾 をコミュニ ティーセンターで 実 施 しています [ 平 成 25 年 4 月 より]( ) さらに 以 下 の 取 り 組 みを 行 っています (2) 川 内 中 学 校 の 調 理 設 備 を 改 修 し 安 心 できる 給 食 の 提 供 を 可 能 にしました [ 平 成 26 年 1 月 ]( ) (3) 避 難 中 に 損 傷 した 教 員 住 宅 村 営 住 宅 を 修 繕 し 先 生 の 生 活 基 盤 を 整 備 しました [ 平 成 26 年 3 月 ]( ) (4) 川 内 保 育 園 の 遊 具 を 更 新 しました [ 平 成 26 年 3 月 ]( ) (5) 川 内 小 学 校 保 育 園 合 同 運 動 会 を 開 催 しました [ 平 成 26 年 5 月 ] (6) 通 学 バスの 自 宅 付 近 までの 運 行 など 小 中 学 校 保 育 園 への 就 学 支 援 が 行 われています (7) 高 校 への 通 学 についても 通 学 費 や 下 宿 費 の 補 助 が 行 われて います (8) 大 智 学 園 高 校 の 部 活 合 宿 が 本 年 度 より 再 開 しました [8 月 5 日 ~7 日 ] (9) 長 野 県 の 農 業 高 校 (164 名 )が 修 学 旅 行 で 来 村 予 定 です[9 月 25 日 ] 14
若 い 世 代 にとっても 魅 力 ある 村 づくり 地 域 づくりが 実 現 できるよう 本 年 6 月 23 日 に 報 告 書 をとりま とめました ( ) 福 島 県 浜 通 り 地 域 : 原 子 力 関 連 企 業 をベースとする 地 域 経 済 から イノベーションによる 産 業 基 盤 の 再 構 築 に 今 後 30~40 年 にわたる 福 島 第 一 原 発 の 廃 炉 (ロボット 技 術 をはじめ 多 岐 にわたる 研 究 開 発 部 材 等 の 試 作 生 産 研 究 者 技 術 者 の 育 成 )や 地 域 で 興 りつつあるエネルギー 農 林 水 産 業 のプロジェクトを 苗 床 として 産 業 を 集 積 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014(いわゆる 骨 太 の 方 針 )にも 位 置 付 けられています Ⅰ. 構 想 の 視 点 1.イノベーションによる 産 業 基 盤 の 再 構 築 2. 帰 還 する 住 民 と 新 たな 住 民 による 広 域 での まちづくり 3. 地 域 再 生 のモデル Ⅱ. 構 想 の 主 要 プロジェクト 1. 廃 炉 へのチャレンジ (1) 国 際 的 な 廃 炉 研 究 開 発 拠 点 の 整 備 (2)ロボット 研 究 実 証 拠 点 の 整 備 1モックアップ 試 験 施 設 2 福 島 ロボットテストフィールド 3ロボット 国 際 競 技 会 の 開 催 2. 新 しい 産 業 基 盤 の 構 築 (1) 国 際 産 学 連 携 拠 点 の 整 備 産 学 官 共 同 研 究 室 大 学 教 育 技 術 者 研 修 原 子 力 災 害 の 教 訓 知 見 を 継 承 発 信 (2) スマート エコパークの 整 備 エネルギー 関 連 産 業 の 集 積 廃 棄 物 等 リサイクル LNG 受 入 基 地 高 効 率 石 炭 火 力 発 電 洋 上 風 力 発 電 等 (3) 農 林 水 産 分 野 における 新 産 業 創 出 スマート 農 業 木 質 バイオマス 発 電 等 ) Ⅲ. 構 想 の 実 現 に 向 けた 方 策 1. 構 想 の 実 現 に 向 けた 戦 略 的 工 程 と 体 制 の 構 築 (1) 工 程 表 の 策 定 2 3 年 の 短 期 2020 年 までの 中 期 それ 以 降 の 長 期 (2) 体 制 の 構 築 2. 広 域 的 な 視 点 でのまちづくり 各 拠 点 の 配 置 と 連 携 拠 点 整 備 とインフラ 整 備 の 連 携 広 域 の 行 政 連 携 の 検 討 特 区 制 度 の 活 用 等 3. 中 長 期 の 取 組 体 制 の 確 立 15
( 平 成 26 年 6 月 23 日 当 時 ) 赤 羽 内 堀 清 水 一 嘉 雅 雄 敏 男 原 子 力 災 害 現 地 対 策 本 部 本 部 長 ( 経 済 産 業 副 大 臣 ) 福 島 県 副 知 事 いわき 市 市 長 渡 辺 利 綱 双 葉 地 方 町 村 会 会 長 菅 野 典 雄 相 馬 地 方 町 村 会 会 長 松 本 幸 英 福 島 県 原 子 力 発 電 所 所 在 町 協 議 会 会 長 桜 井 小 沢 角 山 淺 間 勝 延 喜 仁 茂 章 一 南 相 馬 市 市 長 ( 南 相 馬 ロボット 産 業 協 議 会 ) アカデミア コンソーシアムふくしま( 福 島 大 学 副 学 長 ) 福 島 県 原 子 力 対 策 監 ( 会 津 大 学 教 育 研 究 特 別 顧 問 ) 東 京 大 学 工 学 系 研 究 科 精 密 工 学 専 攻 教 授 工 学 博 士 森 山 善 範 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 (JAEA) 福 島 技 術 本 部 理 事 山 名 元 技 術 研 究 組 合 国 際 廃 炉 研 究 機 構 (IRID) 理 事 長 石 崎 芳 行 東 京 電 力 福 島 復 興 本 社 代 表 伊 藤 仁 福 島 再 生 総 局 ( 復 興 庁 統 括 官 ) 高 橋 康 夫 環 境 省 福 島 環 境 再 生 本 部 本 部 長 小 池 剛 東 北 地 方 整 備 局 局 長 佐 々 木 康 雄 東 北 農 政 局 局 長 守 本 憲 弘 東 北 経 済 産 業 局 局 長 野 田 耕 一 資 源 エネルギー 庁 廃 炉 汚 染 水 対 策 担 当 室 現 地 事 務 所 所 長 德 増 秀 博 一 般 財 団 法 人 日 本 立 地 センター 専 務 理 事 熊 谷 敬 原 子 力 災 害 現 地 対 策 本 部 副 本 部 長 16
避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 と 居 住 制 限 区 域 のそれぞれについて 国 として 以 下 のように 進 めていくことを 考 えています 3 月 25 日 26 日 30 日 に 住 民 の 方 々との 意 見 交 換 会 を 開 き ふるさ との 帰 還 に 向 けた 準 備 のための 宿 泊 ( 準 備 宿 泊 )を 4 月 26 日 から 開 始 しました 6 月 1 日 及 び7 月 13 日 14 日 に 住 民 の 方 々との 懇 談 会 を 開 き 準 備 宿 泊 を 実 施 する 中 で 感 じた 点 等 について 意 見 交 換 を 行 いました これまでに 明 らかとなった 課 題 に 対 応 すべく 国 村 県 一 体 となって 復 興 に 取 り 組 んできました 国 としては 避 難 指 示 を 解 除 できるだけの 要 件 は7 月 26 日 の 時 点 で 既 に 整 っており 村 の 検 証 委 員 会 も 現 時 点 での 解 除 は 妥 当 と 評 価 し ていることから 準 備 宿 泊 終 了 翌 日 の8 月 26 日 に 避 難 指 示 を 解 除 し 復 興 を 新 たな 段 階 に 進 めることが 適 当 と 考 えています 他 方 で 復 興 の 見 通 しが9 月 末 にはさらに 確 たるものとなることから 10 月 1 日 に 解 除 することも 一 案 と 考 えています < 準 備 宿 泊 の 登 録 状 況 > 宿 泊 登 録 者 数 ( 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 全 体 の 世 帯 数 人 口 は 139 世 帯 275 名 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 時 点 の 住 民 登 録 数 より)) 4 月 末 ~5 月 20 世 帯 44 人 (5 月 末 時 点 ) 6 月 20 世 帯 39 人 (6 月 末 時 点 ) 7 月 23 世 帯 63 人 ( 注 )(6 月 30 日 時 点 ) ( 注 )うち1 世 帯 16 名 はスポーツ 合 宿 のための 宿 泊 8 月 23 世 帯 55 人 (8 月 8 日 時 点 ) 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 を 解 除 するタイミング(8 月 26 日 又 は10 月 1 日 )で 居 住 制 限 区 域 は 避 難 指 示 解 除 準 備 区 域 に 再 編 することが 適 当 と 考 えています その 後 の 取 組 状 況 を 踏 まえ 適 切 なタイミングで 避 難 指 示 を 解 除 します 17
避 難 指 示 が 解 除 され 住 民 の 方 々の 帰 還 が 可 能 になることは 復 興 がいよ いよ 本 格 軌 道 に 乗 ることを 意 味 します 避 難 指 示 が 解 除 されることで 国 による 様 々な 支 援 策 が 終 了 するのでは ないかとの 懸 念 の 声 も 聞 かれますが 国 としては 避 難 指 示 の 解 除 後 も 政 府 一 丸 となって 川 内 村 の 復 興 に 向 けた 施 策 をしっかりと 展 開 してまいります 原 子 力 災 害 からの 福 島 復 興 の 加 速 に 向 けて ( 閣 議 決 定 平 成 25 年 12 月 20 日 ) 抜 粋 故 郷 への 帰 還 を 現 実 のものとするため まずは 線 量 水 準 に 応 じた 防 護 措 置 を 具 体 化 強 化 する 同 時 に 帰 還 する 住 民 の 方 々のための 賠 償 を 充 実 し 支 援 策 も 拡 充 する インフラや 生 活 関 連 サービスの 復 旧 子 どもの 生 活 環 境 を 中 心 とする 除 染 作 業 を 進 める 帰 還 準 備 のため の 宿 泊 を 実 施 し 地 元 と 協 議 しながら 避 難 指 示 の 解 除 を 進 める 避 難 指 示 の 解 除 後 は 国 と 地 元 が 一 体 となって 帰 還 復 興 の 作 業 を 一 層 本 格 化 させ 軌 道 に 乗 せていく 18
昨 年 12 月 20 日 原 子 力 災 害 からの 福 島 の 復 興 加 速 に 向 けた 国 の 基 本 的 な 指 針 が 閣 議 決 定 されました この 指 針 に 基 づき (1) 帰 還 を 希 望 される 住 民 の 方 々を 後 押 しするため 1 放 射 線 の 健 康 影 響 に 関 する 不 安 への 対 策 2 住 宅 の 修 繕 建 替 えに 必 要 な 費 用 の 追 加 賠 償 (7 月 末 から 請 求 受 付 を 開 始 ) 3 早 期 帰 還 者 向 けの 賠 償 4 新 たに 創 設 した 交 付 金 (1600 億 円 )を 活 用 した 生 活 環 境 整 備 などを 実 施 していきます (2) また 故 郷 とは 別 の 土 地 で 新 しい 生 活 を 選 択 される 住 民 の 方 々もいらっしゃること から 新 生 活 を 始 めるに 当 たっての 宅 地 住 宅 の 取 得 に 必 要 な 費 用 の 追 加 賠 償 など も 進 めていきます (7 月 末 から 請 求 受 付 を 開 始 ) 19
20 避 難 指 示 の 解 除 後 も 精 神 的 損 害 と 避 難 費 用 の 賠 償 は 相 当 期 間 継 続 されま す 相 当 期 間 については 原 子 力 損 害 賠 償 紛 争 審 査 会 の 指 針 上 1 年 間 を 当 面 の 目 安 とし 個 別 の 事 情 も 踏 まえ 柔 軟 に 判 断 する とされています また 同 指 針 上 は 特 段 の 事 情 がある 場 合 については 相 当 期 間 経 過 後 も 賠 償 の 対 象 になるとされています 特 段 の 事 情 がある 場 合 については 例 えば 一 定 の 医 療 介 護 等 が 必 要 な 者 に 関 しては 解 除 後 の 医 療 福 祉 体 制 を 考 慮 子 供 に 関 しては 通 学 先 の 学 校 の 状 況 を 考 慮 帰 還 に 際 して 従 前 の 住 居 の 修 繕 等 を 要 する 者 に 関 しては 業 者 の 選 定 や 修 繕 等 の 工 事 に 実 際 に 要 する 期 間 工 事 等 のサービスの 需 給 状 況 等 を 考 慮 するなど 個 別 具 体 的 な 事 情 に 応 じて 柔 軟 に 判 断 することが 適 当 とされています