単 元 名 農 業 のさかんな 地 域 をたずねて 学 びの 地 図 社 会 科 学 習 指 導 案 1 時 間 目 北 海 道 東 北 地 方 が 米 作 りが 盛 んなわけを 予 想 しよ 北 海 道 米 の ゆめぴりか を 調 べて,まちの 人 にしょかい しよ ど し て お い し い の だ ろ? 2 時 間 目 米 がたくさんとれると ころはどんなところだ ろ 3 4 時 間 目 米 はどのよにできる のか 調 べよ 5 時 間 目 新 しい 米 づくりについ て 調 べよ 6 時 間 目 農 家 の 人 たちのなやみ について 知 ろ 7 時 間 目 ゆめぴりかにかかわっ ている 人 は,どんな 願 い があるのだろ ど し て た く さ ん と れ る の だ ろ? 8 9 時 間 目 ゆめぴりかのよさをチラシにまとめよ 10 時 間 目 こめしんさんにチラシをしょかいしよ
社 会 科 学 習 指 導 案 1. 単 元 名 農 業 のさかんな 地 域 をたずねて 日 時 平 成 26 年 7 月 7 日 ( 月 ) 児 童 小 学 校 第 5 学 年 指 導 者 釧 路 教 育 研 究 所 研 究 部 2. 単 元 について (1) 教 材 観 本 単 元 にかかわる 学 習 指 導 要 領 の 主 な 目 標 及 び 内 容 ( 抜 粋 )は, 次 の 通 りである 目 標 (2) 我 が 国 の 産 業 の 様 子, 産 業 と 国 民 生 活 との 関 連 について 理 解 できるよにし, 我 が 国 の 産 業 の 発 展 や 社 会 の 情 報 化 の 進 展 に 関 心 をもつよにする (3) 社 会 的 事 象 を 具 体 的 に 調 査 するとともに, 地 図 や 地 球 儀, 統 計 などの 各 種 の 基 礎 的 資 料 を 効 果 的 に 活 用 し, 社 会 的 事 象 の 意 味 について 考 える 力, 調 べたことや 考 えたことを 表 現 する 力 を 育 てるよにする 内 容 (2) 我 が 国 の 農 業 や 水 産 業 について, 次 のことを 調 査 したり 地 図 や 地 球 儀, 資 料 などを 活 用 したりして 調 べ,それらは 国 民 の 食 料 を 確 保 する 重 要 な 役 割 を 果 たしていることや 自 然 環 境 と 深 いかかわりをもって 営 まれていることを 考 えるよにする ア 様 々な 食 料 生 産 が 国 民 の 食 生 活 を 支 えていること, 食 料 の 中 には 外 国 から 輸 入 しているものがあるこ と イ 我 が 国 の 主 な 食 料 生 産 物 の 分 布 や 土 地 利 用 の 特 色 など ウ 食 料 生 産 に 従 事 している 人 々の 工 夫 や 努 力, 生 産 地 と 消 費 地 を 結 ぶ 運 輸 などの 働 き 本 単 元 は, 日 本 の 農 業 が 国 民 の 食 生 活 を 支 えていること,その 生 産 分 布 や 土 地 利 用 の 特 色, 従 事 し ている 人 々の 工 夫 や 努 力 を 理 解 し, 食 料 生 産 の 発 展 に 関 心 をもつことをねらいとしている ここでは, 主 食 である 稲 作 のさかんな 地 域 をとりあげ, 日 本 の 農 業 について 概 観 する 米 は 日 本 人 の 主 食 である しかし 近 年 の 食 の 多 様 化 による 米 の 消 費 量 の 減 少 や 作 付 面 積 の 減 少 高 齢 化 や 後 継 者 不 足 など 稲 作 農 家 がかかえる 課 題 は 少 なくない そのよな 中 で 米 づくりに 携 わ る 人 々は 単 に 効 率 よく 米 を 生 産 しているだけでなく それぞれの 地 域 の 自 然 条 件 に 働 きかけ 消 費 者 の 好 みにあったおいしい 米 をつくる 工 夫 や 努 力 をしている 本 単 元 では, 北 海 道 産 米 の ゆめぴりか に 焦 点 を 当 てて 学 習 を 進 める 北 海 道 産 米 は, 数 年 前 で は 食 味 の 評 価 が 低 かったが, 近 年 は 優 れた 評 価 を 得 られるよになった 品 種 改 良 や 生 産 の 工 夫 など 弛 まぬ 努 力 によって, 今 の 地 位 を 築 いたのである その 中 で, 代 表 的 な 銘 柄 として 生 産 されているの が ゆめぴりか である ゆめぴりか の 生 産 に 携 わる 人 々の 工 夫 や 努 力, 願 いを 追 究 することに よって, 単 元 の 目 標 を 達 成 できるとともに, 自 分 たちが 住 む 北 海 道 に 誇 りや 愛 情 をもつことができる 学 習 になると 考 える (2) 児 童 観 省 略
(3) 本 研 究 との 関 わり( 単 元 構 成 の 工 夫 ) 本 単 元 は, 日 本 の 農 業 が 国 民 の 食 生 活 を 支 えていることを 理 解 させることをねらいとしている しかし, 米 作 りのさかんな 地 域 について 調 べよ とい 課 題 を 設 定 しても, 水 田 が 身 近 にない 釧 路 地 域 に 住 む 子 どものとっては, 遠 い 地 域 のことととらえ, 意 欲 が 高 まることはない そこで,1 時 間 目 に 北 海 道 産 米 の 過 去 と 現 在 の 食 味 の 評 価 を 提 示 し, どしておいしいお 米 を 作 れるよになったのか とい 疑 問 を 抱 かせ, 次 時 以 降 の 追 究 の 見 通 しをもたせる また, 販 売 者 である こめしん に 協 力 していただき, ゆめぴりか のチラシの 作 成 を 子 どもに 依 頼 して いただき, 単 元 末 に ゆめぴりか の 魅 力 を 紹 介 するチラシを 作 成 する( 活 かす 活 用 )とい 目 的 意 識 をもたせる この 目 的 意 識 が 追 究 の 原 動 力 になると 考 える また, 学 びの 地 図 は, 子 どもたちに 単 元 の 概 観 をつかませ, 見 通 しをもって 追 究 できるよ に 常 に 教 室 に 掲 示 しておく ただ,1 時 間 目 からの 提 示 では, 学 びの 道 筋 を 教 師 が 事 前 に 作 成 する こととなり, 児 童 の 主 体 的 な 学 習 とはならない そこで, 2 時 間 目 に 学 びの 地 図 を 提 示 するこ ととする 3. 単 元 目 標 日 本 の 農 業 について 調 べ, 食 料 生 産 に 携 わる 人 々が 生 産 を 高 めるために 工 夫 や 努 力 をしているこ とや 生 産 や 輸 送 に 関 しての 費 用 や 米 の 価 格 に 目 を 向 け, 日 本 の 農 業 の 現 状 と 課 題 をとらえること ができる 4. 評 価 規 準 社 会 的 事 象 への 関 心 意 欲 態 度 社 会 的 な 思 考 判 断 表 現 観 察 資 料 活 用 の 技 能 社 会 的 事 象 についての 知 識 理 解 日 本 の 農 業 の 様 子 に 関 心 日 本 の 農 業 の 様 子 や 工 地 図 や 統 計 などの 資 料 を 農 業 が 国 民 の 食 生 活 を 支 をもち,その 様 子 や 問 題 夫, 努 力 について 調 べる 活 用 しながら, 日 本 の 農 えており, 農 産 物 の 自 給 について 意 欲 的 に 考 える ために 学 習 課 題 や 予 想 を 業 生 産 の 現 状 と 課 題 を 読 率 を 上 げることが 大 切 で とともに, 国 民 生 活 を 支 立 てて 取 り 組 み, 国 民 生 み 取 っている あることをとらえるとと えている 農 業 の 重 要 性 や 活 を 支 えている 農 業 の 重 もに, 生 産 地 と 消 費 地 を 発 展 について 考 えよと 要 性 や 自 然 環 境 との 深 い 結 ぶ 運 輸 などのはたらき している かかわりについて 考 え, について 理 解 している 適 切 に 表 現 している
5. 単 元 計 画 1 単 位 時 間 の 課 題 単 元 を 通 した 課 題 時 間 単 位 時 間 の 目 標 主 な 学 習 活 動 評 価 規 準 評 価 方 法 1 北 海 道 が 米 作 りがさか どして 北 海 道 東 北 地 方 は 米 作 りがさかんなのか 予 想 しよ んな 理 由 を 推 論 し, 単 元 北 海 道 が 主 要 な 米 の 生 産 地 であることを 知 るとともに, 米 作 りがさかんな 理 由 を 予 想 し, 単 元 の 学 習 課 題 をたて ることができる 北 海 道 や 東 北 地 方 が 米 の 主 要 な 産 地 であることを 資 料 からとら え,その 理 由 を 予 想 する の 学 習 課 題 をたて てい る ( 思 ) 北 海 道 米 の ゆめぴりか を 調 べて,まちの 人 にしょかい しよ 2 3 4 5 米 がたくさんとれるところはどんなところだろ 旭 川 市 の 様 子 を 写 真 や 地 旭 川 市 の 写 真 や 気 候 のグラフか 図,グラフなどで 調 べ, 土 地 ら, 米 作 りに 適 した 条 件 をとらえ や 気 候 の 特 色 が 米 作 りに 適 る した 自 然 条 件 であることを とらえることができる 米 はどのよにできるのか 調 べよ 稲 作 農 家 の 1 年 間 の 仕 事 に 米 暦 から 1 年 を 通 した 農 家 の 営 ついて 調 べ, 米 作 りにおける みをとらえる 工 夫 や 努 力 についてとらえ ることができる 新 しい 米 づくりについて 調 べよ 稲 作 の 生 産 性 向 上 に 向 けた 農 業 の 機 械 化 や 品 種 改 良 などの 農 家 の 人 たちの 工 夫 や 努 力 生 産 性 の 向 上 に 向 けた 取 り 組 みに についてとらえることがで ついて 資 料 を 通 してとらえる きる 写 真 やグラフから, 田 への 土 地 利 用 の 多 さや, 川 や 山 などの 適 した 自 然 条 件 が 備 わっていること を 読 み 取 っている ( 技 ) 農 家 の 人 たちが, 米 作 りでどのよな 仕 事 をし ているのかを 理 解 してい る( 知 ) 稲 の 成 長 の 条 件 や 農 家 の 人 たちの 工 夫 や 努 力 に 気 付 き 表 現 している ( 思 ) 米 の 生 産 量 が 向 上 した 理 由 を 米 作 りの 工 夫 や 努 力 とか かわ らせて 予 想 し, 表 現 している ( 思 )
6 7 8 9 10 農 家 の 人 たちのなやみについて 知 ろ グラフを 読 み 取 り, 稲 作 農 農 業 生 産 者 の 推 移 や 耕 地 利 用 の 家 の 悩 みや 問 題 について 理 変 化 から 農 業 の 現 状 についてとら 解 することができる える ゆめぴりかにかかわっている 人 は,どんな 願 いがあるのだろ 農 家 の 人 々の 喜 びや 米 作 り 米 作 りに 励 む 人 たちの 思 いや 願 にかける 思 いについてとら いを 調 べ, 農 業 の 大 切 さについて えることができる とらえる ゆめぴりかのよさをチラシにまとめよ ゆめぴりかの 紹 介 を 通 し 前 時 までに 学 習 したゆめぴりか て, 稲 作 農 家 の 営 みや 自 分 の にかかわる 農 家 の 人 たちの 取 り 組 生 活 との 関 連 についてまと みや 思 いについてまとめる めることができる こめしんさんにチラシをしょかいしよ 自 分 たちが 学 習 した 内 容 に グループでまとめたチラシをこ ついて, 理 解 してもらえるよ めしんさんに 紹 介 する に 伝 えることができる グラフから 生 産 者 の 減 少 などの 農 業 の 課 題 を 読 み 取 っている ( 技 ) 生 産 者 の 減 少 や 食 の 多 様 化 など, 農 家 の 抱 える 問 題 や 取 り 組 みについて 理 解 している ( 理 ) 稲 作 農 家 の 人 たちの 思 いや 願 いから 米 作 りが 自 分 たちの 生 活 に 深 くかか わ って いる ことに 気 付 き, 表 現 している ( 思 ) 米 作 りのよさや 農 家 の 人 たちの 営 みに 対 して 意 欲 的 にまとめている ( 関 ) 学 習 した 内 容 を 絵 や 図 を 用 いて,わかりやすく 伝 え よ と し て い る ( 関 ) 5. 本 時 の 学 習 について (1) 本 時 の 目 標 北 海 道 が 主 要 な 米 の 生 産 地 であることを 知 るとともに, 米 作 りがさかんな 理 由 を 推 論 し, 単 元 の 学 習 課 題 をたてることができる ( 思 考 判 断 表 現 ) (2) 本 研 究 との 関 わり( 学 習 展 開 の 工 夫 ) 本 時 の 思 考 する 姿 は 推 論 を 設 定 した 推 論 とは, 学 習 問 題 やめあてを 生 活 学 習 経 験 の 事 実 を 基 に 推 し 量 る 思 考 である ( 釧 研 紀 要 67 集 ) 北 海 道 が 稲 作 がさかんな 理 由 について 推 論 する 本 時 は, 単 元 を 通 した 課 題 をつかみ, 次 時 以 降 の 学 習 の 見 通 しをもつことを 大 きなねらいとしてい る しかし, 何 の 手 がかりもなしに 北 海 道 が 稲 作 がさかんな 理 由 について 推 論 するのは 児 童 にとって は 大 変 難 しいものである そこで, 本 時 の 学 習 では, 米 がたくさんとれる 理 由 や おいしい 米 を 作 ることができる 理 由 について 資 料 などをもとに 時 間 をかけて 考 えていく そのことにより, 授 業 後 半 の 推 論 する 場 面 では, 一 人 一 人 が 稲 作 がさかんな 理 由 について 推 論 し, 学 習 課 題 をたてることが できると 考 える
(3) 本 時 の 展 開 (1/10) 学 習 学 習 活 動 過 程 北 海 道 や 東 北 地 方 が 米 作 りがさかんな 地 域 であると いことをつかみ, 本 時 の 課 題 について 把 握 する 気 47 都 道 府 県 でお 米 がとれるんだ 付 北 海 道 や 東 北 がたくさんとれるんだ く どして 北 海 道 東 北 地 方 は 米 作 りがさかんなのか 予 想 しよ 教 師 の 支 援 評 価 様 々な 地 域 で 自 然 条 件 に 適 した 営 み がなされていることを 写 真 を 用 いて 伝 える 教 科 書 の 地 図 を 用 いて 北 海 道 や 東 北 地 方 がさかんにおこなわれていること をつかむ 考 え る 北 海 道 や 東 北 がたくさん 米 がとれる 理 由 について 予 想 する 北 海 道 や 東 北 は 寒 い 地 域 だからかな きっと 土 地 が 広 いからだ 地 図 を 見 ると 川 が 多 いな 地 図 帳 を 開 いて 地 形 や 土 地 利 用 をと らえさせる 北 海 道 米 がおいしくなった 理 由 について 予 想 する 品 種 改 良 があったからだ 作 り 方 を 変 えたのかな 一 生 懸 命 手 をかけたから 食 味 ランキングを 伝 え, 北 海 道 米 の 評 価 が 高 まったことをつかませる 単 元 の 学 習 課 題 をつかむ 単 元 を 通 した 課 題 をつかむ 北 海 道 米 の ゆめぴりか を 調 べて,まちの 人 にし ょかいしよ ビデオレターでゆめぴりかを 紹 介 するチラシの 依 頼 をしていただく 納 得 す る こめしんさんに 張 るチラシをつくるのか ゆめぴりかについて 勉 強 しなくちゃいけないな 次 時 以 降 学 習 する 学 習 課 題 をたてる 北 海 道 が 米 作 りがさかんな 理 由 は, 涼 しい 気 候 のせ いだと 思 だから, 米 を 作 っている 地 域 の 気 候 につ いて 学 習 していきたい 北 海 道 が 米 作 りがさかんな 理 由 は, 農 家 の 方 ががん ばっているからだと 思 だから,お 米 を 作 っている 人 がどんなことをしているのかについて 学 習 していき たい 学 習 課 題 をたてる 際 の 参 考 となるよ な 板 書 とする 児 童 が 学 習 課 題 を 書 きやすいよ 書 き 方 の 型 を 示 す < 評 価 > 北 海 道 が 米 作 りがさかんな 理 由 を 推 論 し, 単 元 の 学 習 課 題 をたてている ( 思 )