2010 年 12 月 リターナブルPETボトルを 考 える PETボトルリサイクル 推 進 協 議 会 目 次 1. はじめに 2. 欧 州 におけるリターナブル PET ボトル 導 入 経 緯 と 現 状 3. 日 本 におけるリターナブル 容 器 とワンウェイ 容 器 の 推 移 4.PET ボトルのリターナブル 容 器 としての 問 題 点 5. 日 本 でのリターナブル PET ボトル 実 用 化 の 可 能 性 について リターナブルPETボトルを 考 える 1. はじめに PET ボトルリサイクル 推 進 協 議 会 ( 以 下 当 推 進 協 議 会 )は 日 本 の 使 用 済 み PET ボトルのリサイクル を 円 滑 に 実 行 するために 1993 年 に 設 立 されました 会 員 は 容 器 及 び 樹 脂 製 造 者 の 団 体 である PET ボトル 協 議 会 利 用 事 業 者 の 団 体 である 全 国 清 涼 飲 料 工 業 会 日 本 果 汁 協 会 日 本 醤 油 協 会 酒 類 PET ボトルリサイクル 連 絡 会 の 5 団 体 で 構 成 されています 活 動 の 目 的 に 1PET ボトルの 3R(Reduce リデュース Reuse リユース Recycle リサイクル)の 推 進 2 使 用 済 み PET ボトルのリサイクル 推 進 3 PET ボトルに 係 わる 正 しい 知 識 と 情 報 提 供 4 市 町 村 分 別 回 収 への 協 力 を 挙 げ 活 動 しています このたびはReuseリユースについて リターナブルPETボトルを 考 える に これまでの 当 推 進 協 議 会 の 活 動 と 得 られた 知 見 をまとめました 環 境 省 により 2008 年 から 2009 年 にかけて 実 施 された ペットボ トルを 始 めとした 容 器 包 装 のリユース デポジット 等 の 循 環 的 な 利 用 に 関 する 研 究 会 ( 以 下 環 境 省 PETリユース 研 究 会 )に 積 極 的 に 参 画 し 2009 年 8 月 7 日 に 公 表 された ペットボトルリユース 実 証 試 験 結 果 の 取 りまとめ (http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11451)を 踏 まえたものです 1
2. 欧 州 におけるリターナブル PET ボトル 導 入 経 緯 と 現 状 (1) リターナブル PET ボトル 導 入 の 背 景 ILSI( 国 際 生 命 科 学 研 究 機 構 )の 調 査 ( 注 1 以 下 ILSI)によると 1986 年 にドイツでリターナブル PET ボトルが 導 入 され その 後 20 カ 国 以 上 で 同 システムが 導 入 された リターナブル PET ボトルのシステム を 導 入 した 背 景 は 次 の 二 つと 考 えられる 1 元 々 欧 州 の 国 々はリターナブルガラスびんを 使 用 する 伝 統 があり ドイツが 地 ビールを 含 めた 国 内 飲 料 を 保 護 するため リターナブルを 推 し 進 めることにより 外 国 から 安 いワンウェイ 製 品 が 入 ってくるの を 防 止 した( 国 内 飲 料 産 業 の 保 護 政 策 ) 概 ね 北 欧 諸 国 /ベルギー/オランダ/スイスなどの 国 々 は 同 じような 事 情 でリターナブルシステムを 導 入 した 2 市 町 村 による 容 器 包 装 の 分 別 収 集 が 未 発 達 であったヨーロッパでは 容 器 包 装 リサイクル 制 度 を 整 備 する 際 に 事 業 者 を 中 心 とする 回 収 リサイクル 制 度 が 選 択 肢 の 一 つとして 考 えられた そこで 回 収 リサ イクル 経 費 の 負 担 増 を 嫌 う 生 産 者 は リターナブル 市 場 を 拡 充 しようとした ( 注 1) ILSI(International Life Sciences Institute)による リターナブルペットボトルの 調 査 (White Paper on Refillable Plastic Packaging Made from PET:1994 年 調 査 ) ILSI とは 1978 年 にアメリカで 設 立 され た 科 学 的 な 視 点 で 健 康 栄 養 安 全 環 境 に 関 わる 問 題 の 解 決 および 正 しい 理 解 を 目 指 すとともに 今 後 発 生 する 恐 れのある 問 題 を 事 前 に 予 測 して 対 応 していくなど 活 発 な 活 動 を 行 っている 非 営 利 の 団 体 です (ILSI 日 本 支 部 ホームページより) (2) デポジット 制 度 の 導 入 ドイツでは 容 器 包 装 令 の 規 定 により 2003 年 からリターナブル 容 器 の 比 率 が 72%を 下 回 った 場 合 ワン ウェイ 容 器 について 強 制 デポジットが 課 されることになった 2005 年 にはデポジット 額 が 25 セントユーロ に 統 一 化 され 2006 年 の 改 正 によって 強 制 デポジット 発 動 とリターナブル 率 との 関 連 が 廃 止 され 環 境 負 荷 の 高 いとされるワンウェイ 容 器 ( 一 部 を 除 く)に 対 してデポジットが 課 されることとなり 現 在 に 至 って いる しかし このワンウェイ 容 器 への 強 制 デポジット 制 度 は ドイツで 既 に 存 在 しているリターナブルボトル のデポジット 制 度 と 混 同 されたり ワンウェイ 容 器 に 課 されるデポジットも 回 収 清 算 システムの 整 備 によっ て 返 却 が 容 易 になるとワンウェイ 容 器 の 利 用 量 が 増 加 するなどの 現 象 が 見 られ デポジット 制 度 が 当 初 の 目 的 とは 逆 の 作 用 をしている 面 もある また 多 くの 業 界 は この 強 制 デポジットに 反 対 であり 2007 年 3 月 出 された Gabola Europen 会 長 (ヨーロッパ 包 装 環 境 協 会 European Organization for Packaging and the Environment)の 表 明 でもドイツの 強 制 デポジット 制 度 は 排 出 抑 制 にとって 効 果 がないと 述 べて いる また このデポジット 制 度 は 海 外 の 飲 料 等 の 輸 入 を 阻 止 する 効 果 を 持 ち 貿 易 障 壁 であるとの 批 判 もある 他 の 北 欧 諸 国 では ワンウェイ 容 器 そのものを 禁 止 している 国 (デンマーク) 課 徴 金 制 度 を 導 入 して いる 国 (フィンランド ノルウェーではワンウェイ 容 器 の 製 品 に 課 税 している) またはデポジット 制 度 を 導 入 している 国 があるが これらの 国 々では 伝 統 的 あるいは 文 化 社 会 的 にリターナブルが 重 視 され 法 2
律 等 によってリターナブル 容 器 を 保 護 している デポジット 制 度 は 消 費 者 の 利 便 に 必 ずしもそぐわな い 面 があったり 事 業 者 の 経 済 合 理 性 が 損 なわれているとの 批 判 もある 従 って ワンウェイ 容 器 に 対 するデポジット 制 度 はリターナブルシステムを 活 性 化 させる 手 段 とは 必 ずしもなっていない (3) リターナブル PET ボトルの 問 題 点 リターナブル PET 製 品 は Flavor Carry-over( 注 2)や Off-flavor( 注 3)により 味 が 変 だ おかしい と いう 消 費 者 からの 苦 情 は 常 にあり その 特 性 により 根 本 的 な 解 決 策 が 取 れていないというのが 現 実 であ る 時 には 深 刻 なリコール( 製 品 回 収 )を 起 こすこともある 欧 州 に 於 いてリターナブル PET ボトルが 問 題 無 く 運 用 されている 訳 ではない ( 注 2) Flavor Carry-over: 回 収 した PET ボトルに 前 に 充 填 した 商 品 と 異 なる 商 品 を 充 填 した 場 合 前 の 商 品 の 香 気 がボトル 内 壁 に 吸 着 され 洗 びんしても 除 去 しきれず 次 の 商 品 へ 溶 出 して 異 臭 と なること ( 注 3) Off-Flavor: 例 えば 飲 み 残 しがあった 場 合 カビが 繁 殖 し カビ 臭 がボトル 内 壁 に 吸 着 される このカビ 臭 が 洗 びんしても 除 去 しきれず 次 の 商 品 へ 溶 出 して 異 臭 となること (4) リターナブル 容 器 の 現 状 世 界 に 先 駆 けてリターナブル PET ボトルを 導 入 したドイツでも 包 装 廃 棄 物 令 (72% 強 制 デポジット 法 )が 施 行 された 2003 年 に 一 時 的 にリターナブル 容 器 比 率 が 55.2%に 増 加 したが 2004 年 以 降 は 減 少 傾 向 が 続 き 2008 年 にはその 比 率 が 26.6%まで 低 下 している 全 世 界 的 にリターナブル 容 器 は 縮 小 傾 向 にある( 下 図 参 照 ) ドイツのノンアルコール 飲 料 の 容 器 構 成 の 変 化 の 図 (2008 年 版 ) 3
3. 日 本 におけるリターナブル 容 器 とワンウェイ 容 器 の 推 移 日 本 では 一 部 のトライアル 品 を 除 き リターナブル PET ボトルは 導 入 されていないので ここではリタ ーナブル 容 器 市 場 全 体 の 市 場 の 推 移 を 記 す 下 図 は 1995 年 からの 概 ね 5 年 毎 の 清 涼 飲 料 容 器 の 生 産 量 を 記 したものであるが 欧 州 同 様 リターナブル 容 器 の 生 産 量 は 減 少 している リターナブル 容 器 が 減 少 した 理 由 は 消 費 者 のライフスタイルの 変 化 による 以 下 1~4と 思 われる 1 商 品 の 多 品 種 化 に 伴 い 容 器 も 多 品 種 化 した 2 販 売 購 入 形 態 も 酒 販 店 等 小 売 店 の 御 用 聞 き 宅 配 から スーパーマーケット ディスカウントストア 帰 宅 時 に 冷 蔵 された 当 日 飲 用 分 のみ 購 入 可 能 なコンビニエンスストア(CVS)へと 購 入 場 所 が 変 化 した 3 核 家 族 化 少 人 数 世 帯 化 リターナブルシステムを 回 していく 上 で 重 要 な 要 件 であるケース 単 位 (プラスチック 通 い 箱 )の 購 入 が 衰 退 4 家 庭 内 でのリターナブル 容 器 の 保 管 場 所 の 減 少 20,000 生 産 量 千 kl 清 涼 飲 料 容 器 別 生 産 数 量 推 移 18,000 16,000 14,000 その 他 紙 容 器 PETボトル 缶 ガラスワンウェイびん ガラスリターナブルびん 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 1995 年 2000 年 は ガラスびんのワンウェイ リターナブルの 区 分 なし 0 1995 2000 2005 2009 年 度 4.PET ボトルのリターナブル 容 器 としての 問 題 点 リターナブル PET ボトルの 健 康 安 全 性 に 関 しては 米 ILSI の 調 査 及 び TNO(オランダ 食 品 衛 生 研 究 所 )の V.J.Feron らが 1994 年 に 発 表 した PET リフィーラブルボトルの 健 康 安 全 調 査 の 報 告 によると パラチオン エチレングリコール ガソリン エンジンオイル メタノール キシレン 等 の 化 学 物 質 は アル カリ 洗 浄 をしても 除 去 し 切 れず PET ボトル 内 壁 内 に 残 留 し 内 容 液 に 溶 出 し この 最 大 溶 出 量 を 人 間 が 摂 取 した 場 合 WHO 摂 取 安 全 基 準 を 超 える 化 学 物 質 が 62 モデル 物 質 中 12 物 質 あると 報 告 されて いる この 報 告 書 の 結 論 は 予 期 せぬ 汚 染 ( 悪 意 はなくとも 飲 用 済 みの PET ボトルを 農 薬 等 の 人 体 に 4
とっての 危 害 物 質 の 一 時 保 管 に 用 いること 等 )で 化 学 物 質 が PET 容 器 内 に 洗 浄 後 も 残 留 し 内 容 液 に 溶 出 するが 様 々な 許 容 摂 取 基 準 (ENTD)と 照 らし 合 わせた 場 合 健 康 に 危 害 が 及 ぶリスクは 非 常 に 小 さ いとしているが 安 全 だとの 結 論 ではない また FDA(Food and Drug Administration アメリカ 食 品 医 薬 品 局 )の Vanee Komolprasert らが 1997 年 に 発 行 した PET ボトルのリユースに 関 する 研 究 の 報 告 の 中 でも 同 様 の 報 告 がなされている 2008 年 3 月 に 発 足 した 環 境 省 PET リユース 研 究 会 が 2009 年 8 月 に 中 間 取 り 纏 めを 行 い この 中 で LCA 手 法 により PET ボトルをリターナブル(リユース)で 使 用 する 場 合 とワンウェイで 使 用 する 場 合 の 比 較 評 価 を 行 った 結 果 リターナブル PET ボトルは 空 ボトルの 回 収 率 が 90% 以 上 で 工 場 から 販 売 拠 点 ま での 輸 送 距 離 が 100 km 未 満 という 非 常 に 限 られた 条 件 下 でのみ ワンウェイ PET ボトルより 環 境 負 荷 が 小 さい という 結 論 が 公 表 された また 当 推 進 協 議 会 技 術 検 討 委 員 会 では 2009 年 6 月 にPETボトルをリターナブルで 使 用 する 場 合 の 安 全 性 に 関 して ガラスびんと 比 較 して 検 証 試 験 を 行 った ガラスびんは そもそも 化 学 物 質 を 吸 着 することはなく アルカリ 洗 浄 すれば 完 全 に 除 去 される しかし PETボトルは 化 学 物 質 と 接 触 すると その 物 質 を 吸 着 し アルカリ 洗 浄 しても 完 全 に 除 去 する ことはできない という 結 果 が 得 られた これらの 知 見 は 外 部 機 関 を 通 して 公 表 する 予 定 である この 結 果 から 当 推 進 協 議 会 では ガラスびんはリターナブルの 用 途 に 適 した 安 全 な 容 器 であるが PET ボトルはリターナブルの 用 途 には 適 さない 容 器 であると 結 論 した 以 上 から 日 本 に 於 いて PET ボトルをリターナブルで 使 用 することはリスクが 大 きく LCA 的 にも 現 在 のワンウェイ PET ボトルをリターナブル 化 する 理 由 がない 特 に 吸 着 溶 出 という 問 題 は リターナブル PET ボトルの 安 全 性 に 対 する 不 安 異 味 異 臭 の 苦 情 増 に 繋 がり 不 特 定 多 数 の 消 費 者 を 対 象 として 飲 料 を 提 供 している 飲 料 メーカーにとっては 最 大 の 障 壁 となる また リスクが 非 常 に 大 きいことから ビジ ネスとして PET ボトルをリターナブルシステムでやろうという 判 断 にはならない これに 対 し ガラスびんの 場 合 は PET ボトルで 最 大 の 問 題 点 である 吸 着 溶 出 という 問 題 はなく 適 切 な 回 収 びんの 管 理 がなされ 洗 びん 前 のびん 外 観 検 査 に 於 ける 汚 れびんの 除 去 また 適 切 な 洗 びん 機 の 管 理 によって 衛 生 性 の 確 保 は 可 能 である 従 って ガラスびんは 現 在 でもビールや 清 涼 飲 料 水 の リターナブル 容 器 として 使 用 されている 5. 日 本 でのリターナブル PET ボトル 実 用 化 の 可 能 性 について (1) 予 期 せぬ 汚 染 ( 悪 意 はなくとも 飲 用 済 みの PET ボトルを 農 薬 等 の 人 体 にとっての 危 害 物 質 の 一 時 保 管 に 用 いること 等 )のリスク 回 避 PET ボトルのリターナブルシステムは 安 全 安 心 の 確 保 が 重 要 である 海 外 で 既 に 展 開 されている 事 例 はあるが 環 境 省 と 並 行 して 実 施 した 当 推 進 協 議 会 のリターナブル PET ボトルの 予 期 せぬ 汚 染 を 想 定 した 汚 染 物 質 除 去 試 験 ( 人 体 にとっての 危 害 物 質 を 飲 用 後 の PET ボトルに 一 時 保 管 したときの 洗 びん 試 験 )ではリターナブルガラスびんと 異 なり 同 様 の 洗 浄 をしても 基 準 値 を 遥 かに 上 回 る 残 留 が 認 め られており 予 期 せぬ 汚 染 の 防 止 除 去 対 策 抜 きにリターナブル PET ボトルを 実 用 化 することは 難 しい 5
(2)リターナブル PET ボトルの 食 品 安 全 衛 生 に 関 する 法 規 制 ガイドライン アメリカ 及 び EU 諸 国 のリターナブル PET ボトルに 関 する 法 規 制 を 調 査 した 結 果 ワンウェイと 異 なる 特 別 な 規 制 は 存 在 せず 海 外 ではワンウェイと 同 じ 規 制 に 従 えば 良 いと 解 釈 されている FDA は 予 期 せぬ 汚 染 からのリスクを 最 小 限 に 止 めるために リターナブルボトルのラベルに 食 品 専 用 の 表 示 を 付 けるよう 推 奨 している 日 本 に 於 いては 現 時 点 では PET ボトルのリターナブル 使 用 に 対 して 特 別 な 規 制 はない (3)LCA 手 法 による 環 境 負 荷 調 査 環 境 省 PET リユース 研 究 会 において 実 施 された LCA 手 法 による 調 査 では 以 下 の 結 果 が 確 認 された 1 オープンシステム( 店 頭 販 売 )については 85%~90%といった 高 い 回 収 率 を 確 保 することが 全 体 的 には 難 しいため ワンウェイのほうが 環 境 負 荷 が 小 さい 2 クローズドシステム( 宅 配 販 売 )については 90% 以 上 の 高 い 回 収 率 と 輸 送 距 離 を 100 km 未 満 等 に 限 定 すれば リユースのほうが 環 境 負 荷 が 小 さいという 結 果 であった 従 って 環 境 負 荷 低 減 の 観 点 より 日 本 においては 1 店 頭 販 売 などのオープンな 流 通 ではなく 2 宅 配 販 売 などのクローズドシステムでかつ 短 距 離 輸 送 に 流 通 を 限 定 することが 望 ましいと 言 える (4)デポジット 制 度 の 調 査 環 境 省 PET リユース 研 究 会 に 於 いて リターナブル PET ボトルに 対 するデポジット 制 度 の 回 収 効 果 の 実 証 試 験 も 行 われ 一 般 の 消 費 者 を 対 象 とする 小 売 店 (オープンシステム)では デポジット 金 を 10 円 と 6
した 場 合 の 回 収 率 は 40~50% 20 円 でも 約 60%であり デポジット 制 度 がリターナブル PET ボトルの 回 収 率 を 引 き 上 げる 効 果 があるとは 言 えない 結 果 であった (5) 結 論 として リターナブルPETボトルは 予 期 せぬ 汚 染 ( 悪 意 はなくとも 飲 用 済 みの PET ボトルを 農 薬 等 の 人 体 に とっての 危 害 物 質 の 一 時 保 管 に 用 いること 等 )があった 場 合 現 在 の 洗 浄 技 術 検 査 技 術 では 100%の 除 去 は 困 難 である しかしながら 会 員 制 の 宅 配 のようなクローズドシステムで 販 売 する 場 合 は Flavor Carry-over や Off-flavor( 異 臭 )が 生 じないように 内 容 物 を 限 定 し リターナブル PET ボトルの 問 題 点 を 充 分 会 員 に 理 解 してもらい リターナブルを 行 う 意 義 誤 用 しない 等 の 啓 発 活 動 を 徹 底 すれば PET ボトル のリターナブルシステムが 我 が 国 でも 成 立 する 可 能 性 はある 7