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Transcription:

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1. 事 業 の 概 要 国 名 :ロシア 連 邦 案 件 名 :ロシア 極 東 退 役 原 子 力 潜 水 艦 解 体 事 業 希 望 の 星 分 野 : 核 軍 縮 環 境 保 全 援 助 形 態 : 資 金 供 与 協 力 金 額 総 計 : 約 58 億 円 (オーストラリア 韓 国 ニュージーランドからの 約 8.8 億 円 を 含 む ) 協 力 期 間 :2003 年 12 月 ~2009 年 12 月 先 方 関 係 機 関 施 設 :ロシア 連 邦 原 子 力 局 ( 現 国 営 公 社 ロスアトム) ダリラオ 社 ズヴェズダ 造 船 所 北 東 地 域 修 理 センター 1.1 希 望 の 星 事 業 の 背 景 冷 戦 の 終 結 によりロシアでは 大 量 の 核 兵 器 が 廃 棄 されることとなったが ソ 連 の 崩 壊 に 伴 う 政 治 経 済 社 会 的 な 混 乱 の 影 響 によりこれらの 廃 棄 は 進 んでいなかった 原 子 力 潜 水 艦 ( 原 潜 )も 老 朽 化 が 進 んでおり 多 くが 退 役 することとなっていた そのため 核 軍 縮 核 不 拡 散 環 境 保 全 の 観 点 から 国 際 的 に 懸 念 がもたれ 日 本 を 含 む 先 進 国 首 脳 会 議 (G7) は 1992 年 に 開 催 されたミュンヘン サミットにおいて 旧 ソ 連 の 核 兵 器 の 安 全 な 廃 棄 核 不 拡 散 及 び 環 境 問 題 の 解 決 に 向 けた 協 力 を 行 うことを 決 定 した 日 本 は ミュンヘン サミ ットでの 決 定 を 受 けて 1993 年 10 月 ロシアとの 間 に ロシア 連 邦 において 削 減 される 核 兵 器 の 廃 棄 の 支 援 に 係 る 協 力 及 びこの 協 力 のための 委 員 会 の 設 置 に 関 する 日 本 国 政 府 と ロシア 連 邦 政 府 との 間 の 協 定 を 締 結 した この 協 定 に 基 づき 設 置 された 日 露 非 核 化 協 力 委 員 会 は ロシアによる 放 射 性 廃 棄 物 の 海 洋 投 棄 が 明 らかになったことを 受 けて ロシアに 対 し 低 レベル 液 体 放 射 性 廃 棄 物 処 理 施 設 すずらん を 供 与 した(2001 年 11 月 ) 2001 年 9 月 に 米 国 で 発 生 した 同 時 多 発 テロ 等 を 背 景 にして 大 量 破 壊 兵 器 の 拡 散 防 止 が 国 際 社 会 の 重 要 な 課 題 となり G8 諸 国 は 2002 年 のカナナスキスサミットにおいて 大 量 破 壊 兵 器 及 びその 関 連 物 質 の 拡 散 防 止 のための G8 グローバル パートナーシップ ( 以 下 G8GP)を 立 ち 上 げ ロシアの 退 役 原 潜 解 体 はその 最 優 先 課 題 のひとつに 位 置 付 けられた ロシア 極 東 においては 退 役 した 原 潜 が 使 用 済 燃 料 を 搭 載 したまま 長 期 にわたり 係 留 さ れていて 周 辺 海 域 の 放 射 能 汚 染 やテロ 攻 撃 等 の 危 険 性 が 認 識 されていた そのため 日 本 は 核 軍 縮 不 拡 散 及 び 日 本 海 の 環 境 保 全 の 観 点 から ロシア 極 東 における 退 役 原 潜 解 体 協 力 事 業 希 望 の 星 を 実 施 し 同 事 業 は 日 露 行 動 計 画 でも 言 及 された 1

1.2 事 業 の 内 容 日 露 非 核 化 協 力 委 員 会 は 2003 年 2 月 ロシア 極 東 退 役 原 子 力 潜 水 艦 解 体 事 業 希 望 の 星 事 業 ( 以 下 本 事 業 )の 最 初 のプロジェクトとしてヴィクターⅢ 級 原 潜 1 隻 の 解 体 へ の 協 力 を 決 定 し 2003 年 12 月 から 2004 年 12 月 までロシア 沿 海 地 方 のズヴェズダ 造 船 所 において 同 原 潜 が 解 体 された さらに 2005 年 11 月 5 隻 の 原 潜 の 解 体 に 協 力 することと し 2006 年 9 月 から 2009 年 12 月 までズヴェズダ 造 船 所 でヴィクターⅠ 級 原 潜 1 隻 及 びヴ ィクターⅢ 級 原 潜 3 隻 カムチャツカ 地 方 の 北 東 地 域 修 理 センターでチャーリーI 級 原 潜 1 隻 が 解 体 された 2010 年 3 月 には 本 事 業 の 完 了 式 典 がウラジオストクで 開 催 された 合 計 6 隻 の 原 潜 解 体 の 事 業 費 は オーストラリア 韓 国 及 びニュージーランドからの 拠 出 を 含 め 総 額 約 58 億 円 となった 2. 事 業 評 価 の 概 要 2.1 事 後 評 価 の 目 的 本 事 後 評 価 では 本 事 業 に 関 する 既 存 報 告 書 の 分 析 公 開 情 報 の 収 集 分 析 等 を 通 して 本 事 業 の 成 果 すなわち 日 本 の 資 金 協 力 によりロシアが 6 隻 の 退 役 原 潜 を 安 全 な 手 順 と 方 法 により 迅 速 ( 計 画 的 )に 解 体 したこと 周 辺 海 域 の 放 射 能 に 有 意 な 変 化 のないこと 等 を 確 認 する また 日 本 の 資 金 協 力 と 投 入 リソースが 他 のドナーの 施 策 及 びロシア 側 の 自 主 的 な 活 動 など 本 事 業 の 目 的 達 成 に 与 えた 相 乗 効 果 についても 調 査 評 価 する さらに ロシア 極 東 の 核 遺 産 問 題 解 決 へ 向 けた 日 本 を 含 むドナーの 貢 献 ロシアの 自 助 努 力 を 評 価 すると 共 に 本 事 業 の 実 施 から 得 られた 教 訓 を 明 らかにし 日 露 非 核 化 協 力 事 業 に 対 する 提 言 を 行 う 2.2 事 業 評 価 の 手 順 本 評 価 は DAC 評 価 5 項 目 を 準 用 して 以 下 の 手 順 で 行 った (1) 情 報 収 集 と 資 料 の 整 理 (2) 評 価 調 査 表 の 作 成 (3) 分 析 及 び 評 価 (4) 教 訓 及 び 提 言 の 取 りまとめ 2.3 評 価 の 方 法 と 基 準 本 評 価 では 本 事 業 を 以 下 に 示 す 評 価 基 準 にしたがって 評 価 する 妥 当 性 : ロシア 政 府 の 方 針 ニーズに 合 致 し 日 本 政 府 の 取 組 みと 整 合 して いること また 国 際 的 取 組 みと 合 致 していること 有 効 性 : 解 体 に 関 係 する 個 々のプロセスが 環 境 影 響 放 射 線 安 全 労 働 安 全 等 に 配 慮 した 解 体 目 標 を 達 成 していること 効 率 性 : 造 船 所 が 解 体 を 実 施 するうえで 適 切 な 人 的 技 術 的 資 源 を 有 し ま た 必 要 に 応 じて 改 善 が 行 われたこと 原 潜 の 解 体 工 程 費 用 及 び 2

造 船 所 の 要 員 資 機 材 の 投 入 が 適 切 であったこと 日 本 側 が 解 体 等 の 現 場 において 作 業 の 進 捗 確 認 を 適 切 に 行 っていたこと 日 本 側 関 係 者 の 被 ばく 管 理 が 適 切 に 行 われていたこと インパクト: 本 事 業 が 他 ドナーの 活 動 を 促 進 させるような 影 響 を 及 ぼし これら の 活 動 と 連 携 もしくは 相 乗 効 果 を 持 ったこと また 極 東 地 域 にお ける 放 射 能 汚 染 リスクの 低 減 に 貢 献 していること 自 立 発 展 性 : 事 業 終 了 後 原 子 炉 区 画 ユニット 等 はロシア 側 計 画 により 安 全 に 取 り 扱 われていること また 使 用 済 燃 料 や 放 射 性 廃 棄 物 の 安 全 管 理 等 の 問 題 に 関 して 自 助 努 力 による 取 組 みがなされていること ただし 有 効 性 と 効 率 性 については 各 艦 体 の 解 体 中 及 びその 完 了 時 に 日 本 側 コンサル タントによる 現 地 調 査 ( 出 来 高 検 査 )が 行 われていることから 今 回 の 作 業 ではそれらの 判 断 が 適 切 であったか 否 かを 第 三 者 の 立 場 からレビューするに 留 めた また 本 事 業 の 対 象 外 となっている 原 潜 の 曳 航 使 用 済 燃 料 の 取 出 し 等 の 作 業 については どのような 作 業 が 行 われたのか どのような 安 全 対 策 が 取 られたのかをできる 範 囲 で 調 査 し 評 価 した 3. 評 価 結 果 の 概 要 3.1 妥 当 性 本 項 目 では ロシア 政 府 の 方 針 ニーズとの 整 合 性 日 本 政 府 の 取 組 みとの 整 合 性 国 際 的 取 組 みとの 整 合 性 について 評 価 した 3.1.1 ロシア 政 府 の 方 針 ニーズとの 整 合 性 ロシア 政 府 は 原 潜 の 解 体 から 放 射 性 廃 棄 物 の 埋 設 までの 総 合 的 処 理 を 原 潜 解 体 の 基 本 方 針 に 据 え 2010 年 までに 全 退 役 原 潜 解 体 (3 原 子 炉 区 画 ユニット( 図 1 参 照 )の 海 上 保 管 準 備 まで)の 完 了 を 目 標 に 掲 げた これには 極 東 においては 年 間 4~5 隻 の 原 潜 を 追 加 的 に 解 体 する 必 要 があったが 資 金 不 足 とインフラが 未 整 備 であったため ロシア 単 独 では 計 画 実 現 が 困 難 であった インフラについてはすでに 米 国 が 支 援 を 開 始 していたため ロ シア 政 府 は 日 本 に 対 し 6 隻 の 原 潜 解 体 に 対 する 資 金 協 力 を 要 請 した 本 事 業 は ロシア 政 府 のかかる 要 請 に 応 え ロシア 極 東 における 総 合 的 原 潜 解 体 計 画 の 優 先 課 題 のひとつの 解 決 に 資 するものであり ロシア 政 府 の 方 針 ニーズに 合 致 するものであるといえる 3.1.2 日 本 政 府 の 取 組 みとの 整 合 性 本 事 業 はロシアの 核 遺 産 問 題 解 決 に 対 する 具 体 的 支 援 として 原 潜 解 体 によって 発 生 し た 放 射 性 液 体 廃 棄 物 を 処 理 する 処 理 施 設 すずらん を 供 与 した 事 業 に 続 き ロシア 極 東 にある 未 解 体 原 潜 を 迅 速 に 削 減 させるため 支 援 したものである 本 事 業 は ロシア 原 潜 解 体 を 通 した 日 本 の 核 軍 縮 核 不 拡 散 の 取 組 みの 一 環 であった また 原 潜 に 搭 載 されてい た 核 物 質 や 放 射 性 廃 棄 物 の 盗 取 及 び 核 物 質 等 を 用 いたテロの 発 生 へ 懸 念 が 薄 らぎ 老 朽 原 潜 による 環 境 汚 染 リスクも 低 減 した 本 事 業 は 日 本 政 府 の 核 軍 縮 核 不 拡 散 分 野 の 取 組 み 3

その 他 非 核 化 協 力 事 業 や 環 境 保 全 の 取 組 みと 整 合 性 があり 日 本 に 対 する 裨 益 効 果 が 認 め られた 3.1.3 国 際 的 取 組 みとの 整 合 性 ソ 連 崩 壊 に 伴 う 旧 ソ 連 地 域 の 核 兵 器 及 び 核 物 質 管 理 機 能 の 弱 体 化 は 国 際 社 会 に 核 不 拡 散 上 の 懸 念 をもたらし G8GP でも 退 役 原 潜 の 解 体 化 学 兵 器 の 廃 棄 等 が 取 組 むべき 優 先 課 題 とされた しかしながら ロシアには 退 役 原 潜 解 体 後 の 使 用 済 燃 料 や 放 射 性 廃 棄 物 を 安 全 に 管 理 する 手 段 と 資 金 はなく 国 際 社 会 の 支 援 が 不 可 欠 であった 本 事 業 は 国 際 社 会 の 動 きと 協 調 したロシア 支 援 として 実 施 されたもので オーストラリア 韓 国 ニュー ジーランドからも 資 金 協 力 を 得 た また 日 本 は 本 事 業 の 実 施 に 際 して G8GP や CEG 等 の 会 議 の 場 において インフラ 整 備 を 担 う 米 国 カナダの 活 動 との 整 合 性 を 図 った こう した 日 本 の 取 組 みは G8GP 及 び CEG を 通 した 国 際 社 会 によるロシア 支 援 と 密 接 に 連 携 す るものであり 国 際 社 会 の 取 組 みとの 整 合 性 が 認 められる 図 1 浮 きドック FD-90 上 で 形 成 され 仮 置 きされた 3 原 子 炉 区 画 ユニット( 北 東 地 域 修 理 センター) 3.2 有 効 性 本 項 目 では 本 事 業 の 解 体 工 程 放 射 性 液 体 及 び 固 体 廃 棄 物 の 安 全 管 理 等 及 び 環 境 影 響 に 関 して 安 全 確 保 及 び 労 働 安 全 の 観 点 からズヴェズダ 造 船 所 及 び 北 東 地 域 修 理 センター の 解 体 作 業 の 目 標 達 成 度 を 評 価 した また ロシアが 独 自 の 財 源 で 実 施 した 原 潜 の 曳 航 等 の 作 業 についても 評 価 した 3.2.1 本 事 業 における 安 全 確 保 の 目 標 達 成 度 ズヴェズダ 造 船 所 及 び 北 東 地 域 修 理 センターでは 事 業 者 として 原 潜 解 体 許 可 を 受 け 解 体 作 業 の 安 全 確 保 の 責 任 を 負 っている 事 業 者 は 法 規 制 と 原 潜 解 体 に 関 する 指 針 等 に 準 拠 4

した 一 般 労 働 安 全 及 び 放 射 線 安 全 に 係 る 安 全 管 理 計 画 書 等 の 要 領 書 や 指 示 書 を 備 え 作 業 時 にそれを 順 守 させるとともに 必 要 な 作 業 員 の 技 術 力 を 高 め また 組 織 的 に 安 全 確 保 が 図 られている このように 順 守 すべき 安 全 確 保 の 内 容 と 方 法 及 び 目 標 が 明 確 になって いる 解 体 作 業 で 放 射 線 安 全 上 最 も 注 意 すべき 原 子 炉 区 画 の 取 扱 いについては 原 子 炉 区 画 周 辺 の 縦 横 方 向 にγ 線 遮 へい 板 を 設 置 し また 空 間 線 量 に 応 じた 管 理 区 域 設 定 により 作 業 員 の 被 ばくを 管 理 防 止 し 安 全 確 保 が 図 られている 一 般 労 働 安 全 に 関 しては 高 所 作 業 有 害 物 取 扱 い 作 業 等 の 安 全 確 保 の 対 応 がなされて おり 大 きな 事 故 は 発 生 していない 艦 首 艦 尾 の 解 体 細 断 時 には 細 断 部 材 の 放 射 線 サ ーベイにより 再 利 用 の 可 否 が 判 断 される 放 射 性 液 体 廃 棄 物 は 処 理 されて 浄 化 水 は 放 出 さ れる 放 射 性 固 体 廃 棄 物 は 専 用 容 器 に 入 れ 隔 離 保 管 される 安 全 評 価 における 作 業 者 の 被 ばく 線 量 は 2~4mSv である これは 年 間 の 被 ばく 線 量 限 度 の 10~15%である ボリショイカーメニ 居 住 者 の 総 被 ばく 量 は 年 間 最 大 0.3mSv であり この 線 量 は 公 衆 の 線 量 限 度 以 下 である 本 事 業 の 実 施 において 放 射 線 事 故 等 は 報 告 されて いないことから 解 体 作 業 における 作 業 者 の 安 全 一 般 公 衆 の 安 全 目 標 は 達 成 されている と 考 えられる なお 環 境 放 射 能 に 関 してはズヴェズダ 造 船 所 の 管 理 基 準 値 よりも 低 く 1999 年 に 比 較 しても 原 潜 解 体 が 進 んだ 2007 年 の 方 がむしろ 減 少 気 味 である さらに 沿 海 州 からカムチャツカ 地 方 のその 他 の 湾 内 の 線 量 増 加 はない 3.2.2 ロシア 側 が 独 自 財 源 で 実 施 した 作 業 の 安 全 確 保 本 事 業 の 対 象 外 であるが 原 潜 解 体 の 最 初 の 作 業 である 原 潜 の 曳 航 作 業 及 び 使 用 済 燃 料 取 出 し 作 業 の 安 全 性 は 本 事 業 における 解 体 作 業 と 同 様 に 作 業 員 の 安 全 環 境 保 全 のための 対 策 が 取 られ それがあらかじめ 定 められた 書 類 で 関 係 規 制 当 局 の 承 認 を 受 けており 問 題 なく 進 められたと 考 えられる しかし 本 事 業 の 対 象 外 であり 具 体 的 に 取 られている 安 全 対 策 の 情 報 が 不 足 しているため 対 策 が 十 分 かどうかは 判 断 できない 使 用 済 燃 料 の 取 出 しの 安 全 性 については フィージビリティー 調 査 で 指 摘 されていると おり 使 用 済 燃 料 が 古 く 金 属 燃 料 であるために 短 寿 命 放 射 能 がほとんど 含 まれておらず エアロゾルの 発 生 も 限 られていることから 汚 染 や 被 ばくのリスクは 小 さかったと 考 えら れる 3.3 効 率 性 本 項 目 では 造 船 所 が 原 潜 解 体 を 実 施 するための 適 切 な 人 材 や 技 術 的 資 源 を 有 し 必 要 に 応 じて 改 善 が 行 われたか( 実 施 体 制 ) 解 体 工 程 費 用 及 び 造 船 所 の 要 員 資 機 材 の 投 入 が 適 切 に 行 われたか( 実 施 状 況 ) 日 本 側 の 現 場 での 作 業 進 捗 確 認 や 被 ばく 管 理 が 適 切 に 行 われたか(プロジェクト 管 理 )の 観 点 から 評 価 した 3.3.1 人 材 及 び 技 術 的 資 源 保 有 等 の 実 施 体 制 ズヴェズダ 造 船 所 では 2007 年 までに 38 隻 北 東 地 域 修 理 センターは 2008 年 までに 16 5

隻 の 原 潜 を 解 体 し 両 事 業 所 共 に 豊 富 な 実 績 を 有 する 両 事 業 所 ともに ロシアの 法 規 や 指 針 に 基 づく 許 可 を 受 け それらに 基 づいて 整 備 された 解 体 に 必 要 な 施 設 機 器 設 備 が 国 際 協 力 によるものも 含 め 配 置 されている また 許 可 に 付 随 して 作 成 される 計 画 書 や 要 領 書 類 は 規 制 機 関 や 事 業 所 責 任 者 の 承 認 を 得 ており それが 順 守 されているので 解 体 作 業 の 品 質 及 び 安 全 が 手 続 き 上 も 保 証 されている 一 方 一 部 に 老 朽 化 した 設 備 が 自 主 財 源 や 本 事 業 の 支 援 により 改 修 されている ズヴェ ズダ 造 船 所 は 4500 人 の 従 業 員 を 擁 し 原 潜 解 体 を 年 間 5~6 隻 行 っているし 北 東 地 域 修 理 センターも 1800 名 程 度 ではあるが 年 間 3~4 隻 の 解 体 能 力 がある 両 事 業 所 共 に 本 事 業 の 実 績 から 判 断 して 施 設 運 転 組 織 管 理 は 適 切 であり 十 分 な 技 能 をもつ 作 業 員 が 配 置 されたものと 判 断 される 3.3.2 解 体 費 用 要 員 及 び 資 機 材 等 の 投 入 の 実 施 状 況 ズヴェズダ 造 船 所 も 北 東 地 域 修 理 センターも 既 に 長 期 間 にわたり 大 きな 事 故 もなく 原 潜 を 解 体 した 実 績 を 持 っており 本 事 業 においても 解 体 工 程 に 遅 延 はなかった ロシア 極 東 の 事 業 者 にとって 原 潜 解 体 は 使 用 済 燃 料 や 放 射 性 廃 棄 物 の 取 扱 いを 除 けばすでに 習 熟 し た 船 舶 の 解 体 手 順 に 基 づいた 作 業 であり 必 要 な 人 材 と 資 機 材 が 投 入 された 北 西 ロシア との 実 績 比 較 から 見 ると 本 事 業 に 要 した 経 費 は 概 ね 妥 当 である 人 材 及 び 資 機 材 の 投 入 解 体 経 費 の 観 点 から 本 事 業 の 実 施 状 況 は 概 ね 適 正 であると 判 断 する 3.3.3 日 本 側 の 事 業 進 捗 管 理 の 実 施 状 況 事 業 の 進 捗 管 理 はロシア 側 から 提 出 される 月 例 進 捗 報 告 書 及 び 解 体 現 場 での 出 来 高 検 査 により 行 った 出 来 高 検 査 時 の 日 本 側 検 査 員 に 対 する 放 射 線 安 全 管 理 は 適 切 に 行 われた 検 査 実 施 のための 入 域 時 には 日 本 側 放 射 線 防 護 担 当 者 はロシアの 放 射 線 管 理 担 当 者 と 共 に 放 射 能 レベルを 確 認 している これらは 日 本 と 同 じ 管 理 方 法 であり 適 切 であると 考 え られる 本 事 業 の 検 査 は 作 業 段 階 の 出 来 高 の 完 了 を 確 認 するものであるが タイムリー 性 と 効 率 化 のため 複 数 の 出 来 高 をまとめ 検 査 の 回 数 を 減 らすなどの 対 応 をとり 適 切 であ った 3.4 インパクト 本 項 目 では 本 事 業 が 他 ドナーの 活 動 を 促 進 させるような 影 響 を 及 ぼし これらの 活 動 と 連 携 し または 相 乗 効 果 により 原 潜 解 体 が 進 められたか 放 射 能 汚 染 リスクの 低 減 に 貢 献 したかを 評 価 した 3.4.1 他 ドナーに 与 えた 影 響 相 乗 効 果 ロシアの 総 合 的 原 潜 解 体 計 画 では 単 に 原 潜 解 体 だけを 対 象 としたものではなく 使 用 済 燃 料 の 取 出 し 保 管 及 び 輸 送 その 他 解 体 に 伴 い 生 ずる 放 射 性 廃 棄 物 の 処 理 保 管 までを 含 む 包 括 的 なものであるため これら 一 連 のプロセスの 実 施 を 可 能 とするインフラ 整 備 が 不 可 欠 であった 本 事 業 は 米 国 が 支 援 した 使 用 済 燃 料 取 出 し 施 設 の 整 備 やカナダが 支 援 し 6

た 使 用 済 燃 料 輸 送 キャスクを 輸 送 する 鉄 道 線 路 の 整 備 と 連 携 して ロシアの 計 画 の 実 現 を 図 ったものと 言 える また 核 不 拡 散 や 環 境 汚 染 の 面 でロシア 極 東 の 現 状 に 危 惧 を 抱 いて いたオーストラリア 韓 国 及 びニュージーランドは 本 事 業 の 実 施 枠 組 みを 利 用 することで 原 潜 解 体 への 協 力 が 可 能 となったが これらの 国 々にとっては 本 事 業 が G8GP への 参 加 の 障 壁 を 下 げる 効 果 を 持 った 本 事 業 には 他 ドナーとの 連 携 や 正 のインパクトが 見 られ こ れらはロシア 極 東 における 原 潜 解 体 を 迅 速 化 する 上 で 相 乗 効 果 をもたらしたと 言 える 3.4.2 放 射 能 汚 染 リスクの 変 化 海 上 に 係 留 されていた 老 朽 化 の 進 む 原 潜 が 解 体 され また 使 用 済 燃 料 や 放 射 性 廃 棄 物 が 陸 上 に 保 管 されるようになり 海 洋 を 汚 染 するリスクが 低 減 した 原 潜 の 放 射 能 の 大 部 分 を 占 める 3 原 子 炉 区 画 ユニットは 海 上 保 管 が 長 期 にわたる 場 合 には 腐 食 が 進 んで 海 洋 を 汚 染 させるリスクがあったが 陸 上 保 管 施 設 の 稼 働 開 始 によって 汚 染 リスクが 回 避 された さらに 保 管 されていた 使 用 済 燃 料 はロシア 極 東 から 搬 出 されたことで 環 境 への 汚 染 リス クが 低 減 した 3.5 自 立 発 展 性 本 項 目 では 本 事 業 が 2010 年 3 月 に 終 了 した 後 原 子 炉 区 画 ユニット 等 はロシア 側 計 画 により 安 全 に 取 扱 われているか また 使 用 済 燃 料 や 放 射 性 廃 棄 物 の 安 全 管 理 等 の 問 題 に 関 してロシアの 自 助 努 力 による 取 組 みが 継 続 されているかを 評 価 した 3.5.1 原 子 炉 区 画 ユニットの 安 全 取 扱 い 海 上 保 管 されている 3 原 子 炉 区 画 ユニット( 図 2 参 照 )を 陸 揚 げ 単 原 子 炉 区 画 ユニッ トに 加 工 し さらに 陸 上 で 長 期 間 保 管 する 施 設 が 稼 働 ( 図 3 参 照 )を 開 始 した 陸 揚 げの 能 力 は 現 状 では 年 間 3~5 基 であるが 将 来 的 には 年 間 8 基 が 見 込 まれている 陸 上 保 管 施 設 の 保 管 容 量 100 基 分 に 対 して 極 東 で 解 体 された 原 潜 及 び 原 子 力 推 進 海 上 船 舶 の 原 子 炉 区 画 ユニットは 86 基 であり 全 て 保 管 する 容 量 が 確 保 される これにより 放 射 能 が 容 認 レ ベルまで 下 がるまでの 70 年 程 度 安 全 に 保 管 できると 考 えられる 従 って ロシア 側 の 原 子 炉 区 画 ユニットの 処 理 保 管 に 関 する 計 画 には 持 続 性 が 認 められる 3.5.2 ロシア 政 府 の 持 続 的 取 組 み 極 東 地 域 における 核 遺 産 問 題 解 決 に 向 けたロシア 政 府 の 取 組 みは 総 合 的 な 国 家 計 画 に 基 づいて 進 められており 本 事 業 後 に 残 された 課 題 についても 原 潜 の 解 体 使 用 済 燃 料 のマヤク 再 処 理 への 搬 出 など 事 業 の 進 捗 を 取 入 れて 5 年 ごとの 見 直 しが 行 われている この 意 味 で 持 続 的 な 取 組 みが 行 われていると 考 えることができる また 財 源 については 経 済 の 影 響 を 受 けて 不 確 定 な 要 素 はあるが この 計 画 は 国 が 定 め た 計 画 であることからこれまでと 同 様 に 必 要 な 資 金 が 充 当 されるものと 考 える 7

図 2 ラズボイニク 湾 での 3 原 子 炉 区 画 ユニットの 海 上 保 管 状 況 図 3 原 子 炉 区 画 長 期 保 管 施 設 の 全 容 8

9 3.6 総 合 評 価 結 果 以 下 に 総 合 評 価 結 果 をまとめる 総 合 評 価 結 果 項 目 と 基 準 (カッコ 内 ) 評 価 の 判 断 評 価 妥 当 性 (ロシア 政 府 の 方 針 ニーズ 日 本 政 府 の 取 組 み 国 際 的 取 組 みと それぞれ 整 合 したものであるか) 本 事 業 はロシアの 原 潜 解 体 のニーズに 合 致 し 日 本 及 び 国 際 社 会 の 取 組 みと 整 合 性 がある 高 い 有 効 性 被 ばく 環 境 放 射 能 の 詳 細 結 果 の 情 報 がやや 不 足 し ( 解 体 工 程 における 個 々のプロセスが 環 境 影 響 放 射 線 安 ているが 原 潜 解 体 工 程 安 全 確 保 固 体 液 体 放 高 い 全 労 働 安 全 等 に 配 慮 した 目 標 を 達 成 しているか) 射 性 廃 棄 物 の 安 全 管 理 等 の 目 標 が 達 成 されている 効 率 性 ( 原 潜 解 体 の 実 施 体 制 解 体 工 程 費 用 及 び 造 船 所 の 要 員 資 機 材 の 投 入 などの 実 施 状 況 及 び 日 本 側 の 作 業 進 捗 管 理 や 被 ばく 管 理 が 適 切 であるか) 両 事 業 所 の 実 施 体 制 はソフト ハード 面 で 整 備 さ れ 適 切 な 運 用 がなされた 本 事 業 の 作 業 内 容 は 妥 当 である 日 本 側 の 作 業 管 理 にも 特 に 課 題 はない 高 い インパクト ( 他 ドナーの 活 動 を 促 進 させるような 影 響 を 及 ぼし 各 国 の 取 組 みと 連 携 も 又 は 相 乗 効 果 が 現 れ 極 東 地 域 の 放 射 能 汚 染 リスク 低 減 に 貢 献 しているか) 本 事 業 は 他 ドナーの 協 力 支 援 を 促 した 国 際 社 会 と 連 携 し 相 乗 効 果 による 他 ドナーの 支 援 を 受 けロシ ア 極 東 の 核 不 拡 散 の 実 現 に 貢 献 した 高 い 自 立 発 展 性 ( 事 業 終 了 後 原 子 炉 区 画 ユニット 等 はロシア 側 計 画 により 安 全 に 取 扱 われ 使 用 済 燃 料 や 放 射 性 廃 棄 物 の 安 全 管 理 等 に 関 してロシアの 自 助 努 力 による 取 組 みがなされているか) 原 子 炉 区 画 の 陸 上 保 管 施 設 整 備 等 の 自 立 的 活 動 が 実 施 され ロシアの 総 合 的 原 潜 解 体 処 理 計 画 は 加 速 され 進 められている 高 い

10 4. 教 訓 及 び 提 言 4.1 教 訓 本 評 価 の 中 で 自 立 発 展 性 に 関 して 2.3 評 価 の 方 法 と 基 準 に 記 すように 自 立 発 展 性 を 広 く 捉 え 本 事 業 実 施 後 に 引 続 いて 行 われる 活 動 ( 原 子 炉 区 画 の 安 全 な 保 管 ) 或 いは 本 事 業 に 関 連 して 今 後 必 要 となる 活 動 ( 廃 棄 物 管 理 等 )に 対 するロシア 側 の 自 助 努 力 による 取 組 み 全 般 を 評 価 の 対 象 とした 原 潜 の 解 体 が 直 接 のアウトプットである 本 事 業 において は 持 続 性 の 検 討 対 象 となるものがないからである 他 方 下 記 の 提 言 (1)で 述 べるとおり 事 業 に 人 材 育 成 などのコンポーネントを 含 めていれば 自 立 発 展 性 についてより 具 体 的 な 評 価 ができたものと 考 えられる 今 後 の 事 後 評 価 においては 個 々の 事 業 の 目 標 を 勘 案 し 例 えば 直 接 的 な 目 標 達 成 度 ( 有 効 性 )の 評 価 比 重 を 高 めるなど 柔 軟 な 評 価 基 準 作 りが 望 まれる 4.2 提 言 (1) 日 本 の 強 みを 活 かした 支 援 の 強 化 日 本 が 支 援 した 原 潜 解 体 の 分 野 に 関 して 日 本 は 原 子 力 や 船 舶 建 造 ( 解 体 )という 個 々 の 分 野 については 相 当 の 知 見 を 有 するが 原 子 力 潜 水 艦 については 製 造 や 解 体 また 技 術 や 経 験 も 有 していない このため 日 本 側 専 門 家 による 事 業 の 安 全 やコストの 評 価 は 困 難 であった その 結 果 本 事 業 に 対 する 日 本 の 具 体 的 関 与 は 技 術 協 力 ではなくロシア 側 造 船 所 が 実 施 する 解 体 作 業 に 対 する 資 金 協 力 のみに 留 まった 経 緯 がある 結 果 的 には 日 本 からロシアへの 技 術 移 転 はほぼ 皆 無 に 近 いものであった 本 事 業 の 場 合 米 国 による 使 用 済 燃 料 取 出 し 施 設 など 基 本 的 なインフラは 整 備 されており ロシア 側 が 日 本 側 に 対 し 原 潜 解 体 役 務 への 直 接 的 な 支 援 を 要 請 した 事 情 もあるが 日 本 の 持 つ 強 みである 技 術 支 援 や 見 方 を 変 えれば ロシアによる 自 助 努 力 の 促 進 という 観 点 からは 原 潜 解 体 に 従 事 する 人 材 を 日 本 に 招 聘 し 原 子 力 安 全 管 理 放 射 性 廃 棄 物 管 理 一 般 産 業 安 全 の 分 野 での 教 育 実 習 などソフト 面 の 支 援 を 強 化 することも 考 慮 すべきだろう (2) ロシアとの 互 恵 的 観 点 からの 情 報 交 換 の 継 続 本 事 業 によって 原 潜 解 体 が 加 速 されたた 結 果 老 朽 化 原 潜 に 係 る 汚 染 リスクは 減 少 した と 捉 えられる 一 方 で ロシア 側 が 引 続 き 取 組 む 課 題 として 沿 岸 技 術 基 地 の 汚 染 問 題 など が 残 っている 本 事 業 の 事 前 協 議 でこれらの 状 況 調 査 や 除 染 に 係 るロシアの 要 望 がなされ たかどうか 不 明 であるが 基 地 は 日 本 海 沿 岸 に 位 置 し 日 本 を 含 む 近 隣 諸 国 も 大 きな 関 心 を 持 っていたはずである 今 後 の 日 本 は ロシア 極 東 の 核 遺 産 問 題 におけるこの 汚 染 基 地 問 題 の 取 組 みの 進 捗 につ いて ロシア 側 から 情 報 提 供 を 受 けることは 重 要 である また 日 本 では 東 京 電 力 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 によって 除 染 や 測 定 等 の 技 術 開 発 が 著 しく 進 展 しているが それら の 技 術 をロシアの 問 題 の 解 決 に 応 用 できるか あるいはロシアが 開 発 した 技 術 を 日 本 の 事 故 対 策 に 応 用 できるか( 福 島 第 一 原 発 事 故 の 汚 染 水 処 理 に 関 連 してロシアのトリチウム 処 10

11 理 技 術 に 係 る 実 証 試 験 が 行 われている) という 互 恵 的 な 視 点 を 持 ちながら 今 後 も 本 分 野 で ロシア 側 と 情 報 や 意 見 の 交 換 を 続 けていくことが 非 常 に 重 要 だと 思 われる 11