Ver.7.0 高 調 波 対 策 のご 提 案 淀 川 変 圧 器 株 式 会 社 本 社 530-0001 大 阪 府 大 阪 市 北 区 梅 田 2-4-9 ブリーゼタワー11F TEL:06-4796-1900 FAX:06-4796-1919 東 京 支 店 104-0031 東 京 都 中 央 区 京 橋 1-1-1 八 重 洲 ダイビル 6F TEL:03-3231-4577 FAX:03-3231-4578 東 北 営 業 所 980-0811 宮 城 県 仙 台 市 青 葉 区 一 番 町 2-1-2 NOF 仙 台 青 葉 通 りビル 6F TEL:022-797-1136 FAX:022-797-1137 九 州 営 業 所 812-0011 福 岡 市 博 多 区 博 多 駅 前 1-5-1 博 多 大 博 通 ビルディング 8F TEL:092-433-2241 FAX:092-433-2243 Email:eigyou@yodohen.co.jp URL:http://www.yodohen.co.jp/
はじめに... 2 高 調 波 とは?... 3 1. 高 調 波 とは 何 ですか?... 3 2. 高 調 波 はなぜ 発 生 するのですか?... 4 3. 高 調 波 が 発 生 した 場 合 は 対 策 する 必 要 があるのですか?... 5 4. 高 調 波 対 策 はどのような 手 順 で 行 うのでしょうか?... 6 高 調 波 による 影 響 と 発 生 源... 7 1. 高 調 波 による 事 故 例... 7 2. 高 調 波 障 害 の 発 生 状 況... 7 3. 高 調 波 障 害 機 器 と 影 響... 8 4. 高 調 波 発 生 源... 9 ガイドラインの 考 え 方... 11 高 調 波 検 討 にあたっての 確 認 事 項... 13 1. 高 調 波 検 討 に 必 要 な 資 料 について... 13 2. 記 入 用 紙 について... 13 高 調 波 の 対 策 方 法... 15 1. 主 な 対 策 方 法... 15 アクティブフィルタの 特 徴... 16 1.アクティブフィルタとは... 16 2. 高 調 波 補 償 動 作 原 理... 17 3. 系 統 への 連 系... 18 高 調 波 対 策 の 効 果 検 証... 20 1. 高 調 波 測 定 に 使 う 計 測 器... 20 2. 高 調 波 抑 制 装 置 の 効 果 検 証 方 法... 21 実 際 の 対 策 例... 22 1.アクティブフィルタによる 対 策 例 (ポンプ)... 22 2.アクティブフィルタによる 対 策 例 ( 溶 接 機 )... 26 3. 直 列 リアクトル 付 き 高 圧 コンデンサによる 対 策 例... 30 高 調 波 対 策 のご 提 案 まとめ... 35 付 録 1. 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 の 作 成 方 法... 36 付 録 2. 直 列 リアクトル 付 き 進 相 コンデンサによる 高 調 波 電 流 の 低 減 効 果... 44 付 録 3. 高 調 波 の 拡 大 現 象... 46 付 録 4. 用 語 の 解 説... 48 付 録 5. 高 圧 進 相 コンデンサの JIS 規 格 改 正... 54 付 録 6. 高 調 波 による 事 故 例 の 新 聞 切 抜... 56 1
はじめに 最 近 高 調 波 という 言 葉 をよく 聞 くようになりましたが 実 際 にどのような 影 響 を 与 えているのか また それを 防 ぐにはどうしたらよいのかということにつ いてまとめてあります まず 電 気 の 品 質 を 電 気 の 川 の 汚 れで 説 明 した 電 力 会 社 の 説 明 資 料 を 図 1 に 示 します このように 高 調 波 発 生 機 器 の 使 用 が 増 えれば 増 えるほど 電 力 系 統 という 電 気 の 川 の 汚 れも 益 々 大 きくなります 電 気 の 川 が 汚 れれば 今 まで 発 生 しなかった 障 害 も 発 生 します よって これ 以 上 電 気 の 川 を 汚 さ ないためにも 高 調 波 を 抑 制 する 対 策 が 必 要 となってきます 図 1 高 調 波 対 策 の 必 要 性 2
高 調 波 とは? 1. 高 調 波 とは 何 ですか? 高 調 波 とは 基 本 波 ( 一 般 には 商 用 周 波 数 50Hz 又 は 60Hz)の 整 数 倍 の 周 波 数 をもつものと 定 義 されています 高 調 波 を 含 まない 基 本 波 のみの 波 形 はきれい な 正 弦 波 であるのに 対 して 高 調 波 を 含 んだ 波 形 はひずんだものとなり これを ひずみ 波 と 呼 んでいます ( 図 2 参 照 ) 例 えば 基 本 波 が 60Hz の 地 域 において は 60Hz 3 倍 =180Hz といった 基 本 波 と 異 なった 周 波 数 が 存 在 します この ように 基 本 波 の 3 倍 の 周 波 数 をもつ 高 調 波 を 第 3 次 高 調 波 あるいは 第 3 調 波 と 呼 びます 同 様 に 基 本 波 の 5 倍 の 高 調 波 を 第 5 次 高 調 波 (300Hz) 7 倍 を 第 7 次 高 調 波 (420Hz)と 呼 びます 通 常 高 調 波 として 扱 うのは 40~50 次 (~3kHz)までであって それ 以 上 の 周 波 数 成 分 は 高 周 波 (いわゆるノイズ)と 呼 ばれています ここで 高 調 波 と 高 周 波 の 違 いを 表 1 に 示 します 図 2 ひずみ 波 3
表 1 高 調 波 と 高 周 波 の 違 い 項 目 高 調 波 高 周 波 周 波 数 通 常 40~50 次 (3kHz 以 下 ) ノイズ( 約 10kHz~MHzオータ ) 性 質 周 期 性 がある 周 期 性 がない 環 境 対 線 路 電 源 インピーダンス 対 空 間 距 離 布 線 経 路 定 量 的 把 握 理 論 計 算 が 可 能 ランダムに 発 生 定 量 的 把 握 困 難 発 生 量 負 荷 容 量 にほぼ 比 例 電 流 変 化 率 による( 高 速 スイッチンク ほど 大 ) 2. 高 調 波 はなぜ 発 生 するのですか? 現 在 使 用 されている 多 くの 機 器 は 内 部 の 電 子 回 路 を 動 かすため 交 流 から 直 流 に 変 換 する 整 流 器 が 内 蔵 されています このような 整 流 回 路 の 例 とそれらか ら 発 生 する 理 論 的 な 高 調 波 の 発 生 次 数 および 含 有 率 を 表 2 に 示 します 表 2 整 流 回 路 と 理 論 的 高 調 波 発 生 量 4
3. 高 調 波 が 発 生 した 場 合 は 対 策 する 必 要 があるのですか? 高 調 波 の 対 策 が 必 要 だと 判 断 された 場 合 は 電 力 会 社 より 対 策 をお 願 いされる ことがあります( 電 気 供 給 約 款 に 基 づく 要 請 ) お 客 さまの 電 気 の 使 用 が 次 の 原 因 で 他 のお 客 さまの 電 気 の 使 用 を 妨 害 し もしくは 妨 害 するおそれがある 場 合 または 当 社 もしくは 他 の 電 気 事 業 者 の 電 気 工 作 物 に 支 障 を 及 ぼし もしくは 支 障 を 及 ぼすおそれがある 場 合 (この 場 合 の 判 定 は その 原 因 となる 現 象 が 最 も 著 しいと 認 められる 地 点 で 行 いま す )には お 客 さまの 負 担 で 必 要 な 調 整 装 置 または 保 護 装 置 を 需 要 場 所 に 施 設 していただくものとし とくに 必 要 がある 場 合 には 供 給 設 備 を 変 更 し または 専 用 供 給 設 備 を 施 設 して これにより 電 気 を 使 用 していただきます イ 負 荷 の 特 性 によって 各 相 間 の 負 荷 が 著 しく 平 衡 を 欠 く 場 合 ロ 負 荷 の 特 性 によって 電 圧 または 周 波 数 が 著 しく 変 動 する 場 合 ハ 負 荷 の 特 性 によって 波 形 に 著 しいひずみを 生 ずる 場 合 ニ 著 しい 高 周 波 または 高 調 波 を 発 生 する 場 合 ホ その 他 イ ロ ハまたはニに 準 ずる 場 合 参 考 関 西 電 力 電 気 供 給 約 款 電 気 の 使 用 のともなうお 客 さまの 協 力 より 抜 粋 5
4. 高 調 波 対 策 はどのような 手 順 で 行 うのでしょうか? お 客 様 が 高 調 波 発 生 機 器 も 含 め 設 備 を 新 設 (または 増 設 )する 際 には ガイド ラインに 沿 って 高 調 波 抑 制 対 策 を 実 施 する 必 要 があります 各 電 力 会 社 は 図 3 のような 形 でガイドラインを 適 用 しており 高 圧 または 特 別 高 圧 で 受 電 する 場 合 は 電 力 会 社 から 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 の 提 出 を 求 められ ます 対 策 が 必 要 であれば 需 要 家 側 にて 対 策 を 行 うことになります お 客 様 事 前 協 議 電 気 使 用 ( 供 給 )のお 申 し 込 み 電 力 会 社 ご 相 談 窓 口 ( 受 付 ) 高 調 波 抑 制 対 策 ガイドラインの 周 知 計 算 書 の 提 出 依 頼 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 のご 提 出 電 力 会 社 窓 口 ( 受 付 ) 計 算 書 内 容 の 確 認 お 客 様 がガイドラインの 適 用 対 象 となるかどうか? 適 用 対 象 となる 場 合 には 高 調 波 流 出 量 が 基 準 内 であるかどうか? 合 否 判 定 結 果 のお 知 らせ 高 調 波 抑 制 対 策 不 要 基 準 以 内 基 準 超 過 高 調 波 抑 制 対 策 の 実 施 対 策 実 施 の 報 告 確 認 了 解 図 3 ガイドラインの 適 用 6
高 調 波 による 影 響 と 発 生 源 1. 高 調 波 による 事 故 例 1994 年 3 月 24 日 午 後 10 時 頃 名 古 屋 市 科 学 館 にて 電 気 室 の 爆 発 事 故 があり ました ( 付 録 5 参 照 )また これと 同 じ 頃 に 近 隣 の 10 ヶ 所 のビルの 電 気 室 で も 異 常 が 生 じました これらは 高 調 波 によるものと 推 定 されており 爆 発 の 原 因 は 高 調 波 の 流 入 によりリアクトルが 過 熱 し 内 部 の 絶 縁 油 が 気 化 膨 張 してケ ースを 変 形 させ 電 気 室 内 にガスが 充 満 し 何 らかの 火 が 引 火 して 爆 発 した 模 様 です 2. 高 調 波 障 害 の 発 生 状 況 1990 年 から 2006 年 までの 高 調 波 障 害 発 生 件 数 を 図 4 に 示 します( 電 気 事 業 連 合 会 調 べ) これによると 1991~1993 年 の 発 生 件 数 は 年 間 100 件 あるいは それ 以 上 だったのに 対 し それ 以 降 は 1994 年 9 月 にガイドラインが 公 布 された こともあって 70 件 前 後 で 横 這 いとなり 2000 年 以 降 では 減 少 の 兆 しが 見 られ ます しかしながら 毎 年 同 程 度 の 件 数 の 障 害 が 発 生 しており 引 き 続 き 対 策 が 必 要 な 機 器 や 設 備 が 潜 在 していると 考 えられます 障 害 機 器 としては 図 5 に 示 すように 電 力 用 コンデンサと 直 列 リアクトルに 障 害 が 多 く 合 わせて 8 割 程 度 を 占 めています 120 100 80 件 数 60 40 20 0 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 年 度 図 4 高 調 波 障 害 発 生 件 数 の 推 移 7
家 電 汎 用 品 6% その 他 17% 障 害 件 数 774 件 電 力 用 コンデンサ 35% 直 列 リアクトル 42% 図 5 高 調 波 障 害 を 受 けた 機 器 の 割 合 3. 高 調 波 障 害 機 器 と 影 響 表 3 に 高 調 波 障 害 機 器 に 与 える 影 響 の 種 類 を 示 します また この 中 の 電 力 用 コンデンサ, 直 列 リアクトルについて 障 害 内 容 の 割 合 を 図 6 7 に 示 します 表 3 高 調 波 障 害 が 機 器 に 与 える 影 響 の 種 類 分 類 障 害 機 器 影 響 の 種 類 コンデンサ,リアクトル 過 大 電 流 による 過 熱, 焼 損, 振 動, 騒 音 変 圧 器 過 熱, 騒 音, 鉄 損 銅 損 の 増 大 電 力 用 機 器 ヒューズ,ブレーカ 過 大 電 流 による 溶 断, 誤 動 作 誘 導 電 動 機 回 転 数 の 周 期 的 変 動, 過 熱, 損 失 の 増 大 保 護 継 電 器 誤 動 作 家 電 機 器 映 像 のちらつき, 雑 音 の 発 生, 誤 動 作, 故 障 電 子 家 電 機 器 蛍 光 灯, 水 銀 灯 安 定 器 コンデンサの 焼 損,ちらつき コンピュータ 誤 動 作, 暴 走, 故 障 電 子 機 器 自 動 制 御 機 械 の 誤 動 作 8
振 動 2% その 他 13% 過 熱 4% 焼 損 11% 保 護 装 置 動 作 26% 総 件 数 192 件 騒 音 の 発 生 44% 図 6 電 力 用 コンデンサの 障 害 内 容 の 割 合 保 護 装 置 動 作 4% 振 動 1% 騒 音 の 発 生 15% その 他 8% 総 件 数 469 件 過 熱 24% 焼 損 48% 図 7 直 列 リアクトルの 障 害 内 容 の 割 合 4. 高 調 波 発 生 源 高 調 波 発 生 源 とは 波 形 をひずませる 要 素 をもつ 負 荷 設 備 のことです この 種 の 負 荷 設 備 の 代 表 例 を 表 4 に 示 します 実 際 電 力 系 統 で 問 題 となるのは ほとんどが 半 導 体 応 用 機 器 でインバータな どのサイリスタ 電 力 変 換 装 置 が 言 えます この 他 電 力 系 統 に 存 在 する 潜 在 高 調 波 ひずみの 主 要 因 として テレビなどの 家 電 機 器 による 高 調 波 が 近 年 問 題 視 さ れつつあります ここで 図 8 にテレビの 視 聴 率 と 6kV 配 電 線 の 総 合 電 圧 ひず み 率 の 関 係 を 示 します ( 電 気 協 同 研 究 会 報 告 第 46 巻 2 号 より 抜 粋 ) 9
表 4 高 調 波 発 生 源 分 類 具 体 的 機 器 主 な 使 用 場 所 OA 家 電 機 器 テレビ,パソコン,コピー,プリンタなど 事 務 所, 一 般 家 庭 空 調 機 器 インバータ 空 調 機, 地 下 駐 車 場 空 調 設 備 事 務 所, 工 場,ビル 照 明 機 器 蛍 光 灯, 水 銀 灯,ナトリウム 灯 事 務 所, 一 般 家 庭, 劇 場 無 停 電 電 源 UPS,CVCF, 放 送 通 信 設 備 銀 行, 事 務 所, 工 場 搬 送 設 備 中 高 層 エレベータ ビル 直 流 モータ ゴンドラ,リフト, 圧 延 機,クレーン スキー 場, 工 場 インバータ 輪 転 機,エレベータ,ファン,ポンプ 工 場,ビル 電 気 炉 アーク 炉, 高 周 波 誘 導 炉 製 鋼, 鋳 造 所 VVVF 上 下 水 道 ポンプ, 清 掃 工 場 クレーン 揚 水 場 溶 接 機 スタッド 溶 接 機, 半 自 動 溶 接 機 工 場, 建 設 現 場 図 8 テレビの 視 聴 率 と 総 合 電 圧 歪 み 率 の 関 係 10
ガイドラインの 考 え 方 1994 年 9 月 30 日 に 高 圧 又 は 特 別 高 圧 で 受 電 する 需 要 家 の 高 調 波 抑 制 対 策 ガイドライン と 家 電 汎 用 品 高 調 波 抑 制 対 策 ガイドライン が 通 商 産 業 省 ( 現 : 経 済 産 業 省 )から 公 布 されました 後 者 は 2004 年 9 月 6 日 に 廃 止 JIS C 61000-3-2 高 調 波 電 流 発 生 限 度 値 (1 相 当 たりの 入 力 電 流 が 20A 以 下 の 機 器 ) に 移 行 され 現 在 は 機 器 単 位 で 高 調 波 抑 制 対 策 がなされています 前 者 については 実 務 面 での 具 体 的 な 運 用 を 解 説 した 高 調 波 抑 制 対 策 技 術 指 針 が 1995 年 6 月 5 日 に 制 定 され 実 際 の 高 調 波 流 出 電 流 の 計 算 書 作 成 や 対 策 方 法 の 検 討 に 幅 広 く 活 用 されてきました この 指 針 は 2014 年 4 月 1 日 に 全 面 的 に 改 定 され 制 定 当 時 にはなかった 最 新 機 器 の 情 報 や 新 たな 知 見 が 反 映 された 内 容 となっています 電 流 高 圧 又 は 特 別 高 圧 で 受 電 する 需 要 家 の 高 調 波 抑 制 対 策 ガイドライン ( 対 象 ) 20A JIS C 61000-3-2 準 用 品 ( 対 象 ) JIS C 61000-3-2 適 合 品 ( 対 象 外 ) JIS C 61000-3-2 に 適 合 しているものは JIS C 61000-3-2 適 合 品 と 取 扱 説 明 書 等 に 表 示 してあります なお JIS C 61000-3-2 を 準 用 し た 場 合 は JIS C 61000-3-2 準 用 品 と 表 示 してあります 0 300V 電 圧 図 9 ガイドラインの 対 象 範 囲 ガイドラインでは 電 力 系 統 で 維 持 すべき 高 調 波 環 境 目 標 レベル を 総 合 電 圧 歪 み 率 において 高 圧 系 統 5% 特 別 高 圧 系 統 3%としています 過 去 10 年 間 において 電 圧 歪 み 率 の 増 加 には 歯 止 めがかかってきており 現 状 の 高 圧 系 統 の 電 圧 歪 み 率 は 平 均 して 2~3% 程 度 を 維 持 しているため ガイドラインの 効 果 が 現 れてきたといえます 電 力 会 社 へ 新 設 増 設 更 新 などの 申 請 をするとき ガイドラインに 沿 って 計 算 した 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 を 提 出 します 高 調 波 流 出 電 流 が 上 限 値 を 11
超 える 結 果 となった 場 合 は 電 力 会 社 より 高 調 波 抑 制 対 策 を 実 施 するよう 求 め られます 電 力 会 社 へ 提 出 する 計 算 書 では 第 25 次 までの 高 調 波 について 計 算 をする ことになっています また 現 状 の 電 力 系 統 の 高 調 波 ひずみ 及 び 高 調 波 障 害 の 発 生 は 第 5 次 及 び 第 7 次 が 中 心 となっているため ガイドラインの 付 属 書 では 高 次 の 高 調 波 が 特 段 の 支 障 にならない 場 合 高 調 波 流 出 電 流 抑 制 対 象 次 数 は 5 次 及 び 7 次 とする と 示 されています 12
高 調 波 検 討 にあたっての 確 認 事 項 1. 高 調 波 検 討 に 必 要 な 資 料 について 高 調 波 検 討 にあたって 必 要 となるデータは 下 記 1~7です また 電 力 会 社 へ 提 出 する 計 算 書 の 作 成 方 法 を 付 録 1 に 示 します 1 受 電 点 における 電 力 会 社 側 配 電 線 インピーダンス(%R 及 び%X) 2 受 電 電 圧 3 契 約 電 力 相 当 値 ( 主 に 契 約 設 備 電 力 を 適 用 ) 4 高 調 波 発 生 機 器 の 名 称,メーカー, 形 式, 容 量, 台 数, 回 路 種 別 5 機 器 最 大 稼 働 率 6 高 調 波 発 生 機 器 の 電 源 トランスの 容 量, 二 次 電 圧,インピーダンス 7 コンデンサ,リアクトルの 容 量 2. 記 入 用 紙 について 弊 社 では 次 頁 のような 情 報 記 入 用 紙 を 用 意 しておりますので 必 要 な 際 には お 申 しつけ 下 さい 13
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高 調 波 の 対 策 方 法 1. 主 な 対 策 方 法 高 調 波 流 出 電 流 がガイドラインの 上 限 値 を 超 える 場 合 には その 上 限 値 以 下 になるような 対 策 をとらなければいけません 表 5 に 主 な 高 調 波 抑 制 対 策 方 法 についてまとめます 対 策 方 法 検 討 の 手 順 としては まずはコスト スペースの 観 点 からインバータ 用 リアクトル(ACL,DCL)の 設 置 について 検 討 します それでも 上 限 値 を 超 える 場 合 は 高 圧 側 へのリアクトル 付 き 進 相 コンデンサの 設 置 を 検 討 します リアク トル 付 き 進 相 コンデンサは 配 電 系 統 に 潜 在 する 高 調 波 を 吸 収 抑 制 する 効 果 が あり 計 算 書 においてはその 流 入 分 を 考 慮 して 機 器 の 高 調 波 発 生 量 から 差 引 く ことができます さらにそれでも 上 限 値 を 超 える 場 合 には アクティブフィルタ や 多 パルス 化 変 圧 器 を 検 討 します 特 に 高 調 波 流 出 電 流 が 上 限 値 を 大 幅 に 超 過 しているような 場 合 は アクティブフィルタが 効 果 的 です 表 5 高 調 波 抑 制 対 策 方 法 方 法 内 容 効 果 備 考 インバータ 用 リアクトル (ACL, DCL) インバータの 交 流 側 にリアクトル (ACL)または 直 流 側 にリアクトル (DCL)を 設 置 5 次 7 次 を 主 体 に 約 50%を 低 減 インバータの 入 力 電 流 の 波 形 率 を 良 くし 力 率 を 改 善 する 高 圧 進 相 コンデンサ 設 備 高 圧 回 路 に 直 列 リアクトルと 進 相 コンデンサを 設 置 5 次 7 次 を 主 体 に 3~10% を 低 減 ( 電 源 インピーダンス 次 数 により 変 わる) 配 電 系 統 の 潜 在 高 調 波 も 吸 収 するため 計 算 書 の 上 ではその 分 を 発 生 量 から 差 引 きできる アクティブフィルタ ( 能 動 フィルタ) 高 調 波 電 流 の 逆 位 相 の 電 流 を 流 すことにより 高 調 波 を 相 殺 する 25 次 以 下 の 全 次 数 に 対 して 1 台 で 対 応 できる(80~90%を 低 減 ) 負 荷 の 運 転 状 況 に 即 座 に 反 応 し て 確 実 に 高 調 波 を 抑 制 する 多 パルス 化 変 圧 器 12 パルス 効 果 により 高 調 波 電 流 を 低 減 12K±1 の 高 調 波 次 数 が 発 生 する(K: 正 の 整 数 ) 5 次 7 次 を 主 体 に 50~90%を 低 減 ( 同 一 容 量 同 時 運 転 負 荷 のとき) Δ-Δ Δ-Yのように 位 相 変 位 が 30 異 なる 2 台 の 変 圧 器 の 組 合 せでも 同 じ 効 果 がある 低 圧 進 相 コンデンサ 設 備 低 圧 回 路 に 直 列 リアクトルと 進 相 コンデンサを 設 置 5 次 7 次 を 主 体 に 20~40%を 低 減 ( 次 数 により 変 わる) 配 電 系 統 の 潜 在 高 調 波 も 吸 収 するため 計 算 書 の 上 ではその 分 を 発 生 量 から 差 引 きできる AC フィルタ ( 受 動 フィルタ) 5 7 11 次 の 3 種 類 のフィルタ (コンデンサとリアクトルの 組 合 せ) で 高 調 波 電 流 を 吸 収 する 5 7 11 次 の 70~90%を 低 減 ( 電 源 インピーダンスにより 変 わ る) 過 大 な 高 調 波 電 流 が 流 れると フィルタ 自 体 が 過 熱 する 負 荷 の 入 切 にフィルタも 連 動 させる 15
アクティブフィルタの 特 徴 1.アクティブフィルタとは アクティブフィルタは 電 圧 型 インバ ータと 系 統 連 系 用 リアクトル リプル 除 去 フィルタから 構 成 されています ( 図 10 参 照 ) 負 荷 電 流 検 出 信 号 から それに 含 まれる 高 調 波 成 分 のみを 抽 出 し それを 打 ち 消 す 電 流 を 瞬 時 に 出 力 して 高 調 波 を 抑 制 しようとするもの です 弊 社 が 開 発 したアクティブフィルタ は 従 来 のものに 比 べ 下 記 のような 特 徴 があり それによって 多 種 多 様 な 負 荷 設 備 の 高 調 波 抑 制 が 可 能 となり 同 時 に 低 コスト 化 を 達 成 しています 1) 並 列 運 転 が 可 能 2) 耐 環 境 性 の 向 上 コンパクト 化 3) 総 合 補 償 率 85% 以 上 弊 社 ではアクティブフィルタの 単 体 容 量 を 100kVA とし それを 並 列 運 転 する ことにより 負 荷 容 量 や 負 荷 の 種 類 によって 左 右 されるさまざまな 対 策 容 量 に 対 応 することが 可 能 となりました また 製 品 を 一 本 化 することで 製 造 ロットが 多 くなり 製 造 コストを 抑 えることに 成 功 しました 耐 環 境 性 の 向 上 とコンパクト 化 については アクティブフィルタの 形 状 を 独 自 の 横 長 形 状 とすることで 省 体 積 化 を 実 現 しています さらに 設 置 場 所 の 環 境 に も 配 慮 し 吸 気 口 には 防 塵 フィルタを 設 け ホコリなどに 弱 いとされている 電 子 制 御 部 は 保 護 カバーで 覆 い 耐 塵 性 を 確 保 しました これらの 改 善 により 高 調 波 対 策 が 必 要 とされるあらゆる 現 場 で アクティブフィルタを 使 うことができる ようになりました 16
2. 高 調 波 補 償 動 作 原 理 アクティブフィルタによる 高 調 波 補 償 動 作 原 理 を 図 11 に 示 します 1 高 調 波 を 含 んだ 負 荷 電 流 I L 及 びその 基 本 波 電 流 I 1 の 波 形 です 2 負 荷 電 流 I L に 含 まれる 高 調 波 電 流 I H の 波 形 です 3 アクティブフィルタの 補 償 電 流 I AF の 波 形 です I AF は I H と 逆 位 相 の 電 流 となります 4 アクティブフィルタの 補 償 電 流 I AF により 高 調 波 電 流 I H は 打 ち 消 さ れ 補 償 後 の 電 源 電 流 I S は 正 弦 波 電 流 となります 基 本 波 電 流 :I 1 1 負 荷 電 流 :I L (I L =I 1 +I H ) 2 高 調 波 電 流 :I H (I H =I L -I 1 ) 3アクティフ フィルタの 補 償 電 流 :I AF (I AF =-I H ) 4 補 償 後 の 電 源 電 流 :I S (I S =I 1 ) 図 11 高 調 波 補 償 動 作 原 理 17
3. 系 統 への 連 系 アクティブフィルタを 系 統 へ 連 系 させる 方 法 としては 下 記 の 2 つがあります ( 図 13 参 照 ) (1)400V 系 統 で 接 続 する 場 合 : 400V 系 統 へ 直 接 接 続 する 方 法 です ただし 発 生 源 と 同 一 系 統 で なければ 抑 制 効 果 は 得 られません (2)6kV または 200V 系 統 で 接 続 する 場 合 : 6kVまたは 200V 系 統 との 間 に 専 用 変 圧 器 を 接 続 することにより それらの 系 統 へ 連 系 する 方 法 です 連 系 用 の 変 圧 器 には 位 相 角 が ずれないような 結 線 のものを 使 用 する 必 要 があります 図 12 アクティブフィルタの 仕 様 および 外 形 寸 法 18
図 13 系 統 への 連 系 方 法 19
高 調 波 対 策 の 効 果 検 証 1. 高 調 波 測 定 に 使 う 計 測 器 高 調 波 測 定 器 商 用 電 源 (50Hz または 60Hz)に 含 まれる 高 調 波 成 分 を 分 析 する 機 器 です 電 圧 / 電 流 波 形 の 表 示 や 高 調 波 の 流 入 流 出 の 判 定 および 高 調 波 電 流 の 30 分 間 平 均 値 などを グラフや 表 として 印 字 します 高 調 波 測 定 器 波 形 記 録 装 置 負 荷 電 流 や 電 源 電 流 などをリアルタイムで 表 示 させることで 高 調 波 の 抑 制 具 合 を 視 覚 的 に 確 認 することができます それらを 記 録 保 存 しグラフ 化 することが できます 波 形 記 録 装 置 20
2. 高 調 波 抑 制 装 置 の 効 果 検 証 方 法 高 調 波 抑 制 装 置 の 効 果 は 受 電 点 での 高 調 波 流 出 電 流 の 30 分 間 平 均 値 を 測 定 することで 確 かめられるのですが 地 域 時 間 帯 によっては 配 電 線 からも 高 調 波 が 流 入 する 影 響 で 測 定 値 が 曖 昧 なものになってしまいます そのような 場 合 に は 図 14 のように 変 圧 器 の 二 次 側 で 測 定 することで 高 調 波 流 出 電 流 を 把 握 で きます 受 電 点 または 変 圧 器 の 二 次 側 で 測 定 した 高 調 波 流 出 電 流 の 30 分 間 平 均 値 と 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 を 比 較 し 高 調 波 抑 制 装 置 の 効 果 を 検 証 します 図 14 高 調 波 対 策 の 効 果 検 証 21
実 際 の 対 策 例 1.アクティブフィルタによる 対 策 例 (ポンプ) 地 盤 改 良 のために 硬 化 材 を 地 中 に 注 入 するインバータ 制 御 (ACL DCL 付 )の 超 高 圧 ポンプ(Superjet-Midi)の 高 調 波 対 策 を アクティブフィルタにより 行 う 例 を 紹 介 します 図 15 に 示 す 位 置 にアクティブフィルタを 設 置 することで 超 高 圧 ポンプから 発 生 する 高 調 波 を 抑 制 することができます 高 調 波 発 生 源 で ある 超 高 圧 ポンプの 定 格 電 圧 がアクティブフィルタと 同 じ 400V 級 なので 400V 系 統 へ 直 接 接 続 することにより 抑 制 効 果 が 得 られます この 場 合 の 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 を 23,24 ページに また 高 調 波 流 出 電 流 の 測 定 結 果 を 25 ページに 示 します 図 15 ポンプに 対 する 高 調 波 対 策 例 22
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図 16 のように 負 荷 電 流 はひどく 歪 んでおり 大 量 の 高 調 波 成 分 が 含 まれて いますが アクティブフィルタによって 高 調 波 を 相 殺 し 合 成 電 流 をほぼ 正 弦 波 にすることができています また 図 17 では 第 5 次 高 調 波 の 含 有 率 が 負 荷 電 流 中 に 45.7%あったものが 合 成 電 流 中 では 3.0%になっており アクティブフィルタにより 効 果 的 に 高 調 波 が 抑 制 されていることがわかります 図 16 高 調 波 抑 制 後 の 電 流 波 形 図 17 高 調 波 電 流 値 25
2.アクティブフィルタによる 対 策 例 ( 溶 接 機 ) ある 病 院 の 増 築 工 事 において 溶 接 機 (スタッド 溶 接 機 半 自 動 溶 接 機 )の 高 調 波 対 策 をアクティブフィルタにより 行 った 例 を 紹 介 します 図 18 のように アクティブフィルタを 接 続 して 高 調 波 の 抑 制 を 行 いました この 場 合 は 高 調 波 発 生 源 が 200V 系 統 なので 連 系 用 変 圧 器 (Δ-Δ 結 線 )を 使 用 しています 図 18 溶 接 機 に 対 する 高 調 波 対 策 例 26
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図 19 のように スタッド 溶 接 機 の 電 流 は 大 量 に 高 調 波 を 含 む 歪 んだ 波 形 です が アクティブフィルタによって 高 調 波 を 相 殺 することで 合 成 電 流 はほぼ 正 常 な 電 流 波 形 に 改 善 されています 図 19 高 調 波 抑 制 後 の 電 流 波 形 図 20 高 調 波 電 流 値 29
3. 直 列 リアクトル 付 き 高 圧 コンデンサによる 対 策 例 水 中 ポンプおよびスクリーン 用 インバータから 発 生 する 高 調 波 を 高 圧 コン デンサを 直 列 リアクトル 付 きとすることにより 対 策 する 例 を 紹 介 します 図 21 において コンデンサ 設 備 に 直 列 リアクトルを 設 置 しない 場 合 の 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 を 31,32 ページに 設 置 する 場 合 の 計 算 書 を 33,34 ページに 示 します 直 列 リアクトルの 有 無 によって 高 調 波 流 出 電 流 値 に 大 きな 差 がある ことがわかります 2014 年 4 月 に 高 調 波 抑 制 対 策 技 術 指 針 が 改 訂 され 系 統 からの 高 調 波 流 入 分 を 加 味 して 計 算 するようになったため 直 列 リアクトルの 無 いコンデンサ 設 備 は 高 調 波 流 出 量 を 大 幅 に 増 長 させる 方 向 へ 作 用 するので 注 意 が 必 要 です 図 21 高 圧 コンデンサ( 直 列 リアクトル 付 き)による 対 策 例 30
直 列 リアクトル 無 し 31
直 列 リアクトル 無 し 32
直 列 リアクトル 付 き 33
直 列 リアクトル 付 き 34
高 調 波 対 策 のご 提 案 まとめ 現 在 高 圧 系 統 の 電 圧 歪 み 率 は 3% 程 度 に 抑 えられていますが 高 調 波 対 策 を 怠 ると 電 圧 歪 み 率 は 10% 以 上 となり 電 子 機 器 類 が 誤 動 作 するなどの 問 題 が 予 想 されます 電 気 は 川 の 汚 れのように 目 に 見 えるものではないため 高 調 波 が 流 出 していても 気 付 きません このような 事 故 を 未 然 に 防 ぐためには 高 調 波 の 流 入 流 出 の 対 策 を 早 めにとっていく 必 要 があります 近 年 省 エネルギーとしてインバータの 普 及 がかなり 多 くなってきましたが それに 伴 って 高 調 波 問 題 も 発 生 しています 今 後 は 高 調 波 対 策 も 省 エネルギー の 一 環 として 扱 い 総 合 的 なシステムの 構 築 を 考 えていかなければなりません そこでこの 冊 子 では ご 提 案 という 形 を 通 して 弊 社 が 受 変 電 設 備 の 専 門 メーカーとして 皆 さまの 現 場 における 高 調 波 抑 制 対 策 をトータルにお 手 伝 い できることをご 説 明 してきました 高 調 波 抑 制 の 対 策 方 法 にはさまざまな 種 類 がありますが 流 出 電 流 が 大 きい 場 合 には 効 果 コスト 利 便 性 の 観 点 から 自 信 を 持 ってアクティブフィルタに よる 対 策 をお 勧 め 致 します また アクティブフィルタ 納 入 後 は 抑 制 効 果 測 定 を 実 施 致 しておりますので 測 定 の 結 果 をご 確 認 頂 き 高 調 波 障 害 の 発 生 を 心 配 することなく 安 心 してご 使 用 頂 けます 加 えて 2014 年 4 月 に 高 調 波 抑 制 対 策 技 術 指 針 が 改 訂 され 直 列 リアク トル 付 き 進 相 コンデンサが 配 電 系 統 側 の 高 調 波 を 低 減 する 効 果 が 見 直 されて います 系 統 からの 流 入 分 を 流 出 量 から 差 引 いて 計 算 するようになり 従 来 では 直 列 リアクトルを 設 置 するだけでは 追 加 対 策 が 必 要 だったものが 同 じ 条 件 で 対 策 不 要 と 判 定 されるような 場 合 もあります この 事 により 低 コストでの 対 策 をご 提 案 できるケースが 増 えたと 言 えます 弊 社 では 高 調 波 抑 制 のご 相 談 計 算 書 作 成 から 対 策 方 法 のご 提 案 まで 迅 速 かつ 丁 寧 に 対 応 させて 頂 いております 何 なりとお 気 軽 にお 申 し 付 け 下 さい 35
付 録 1. 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 の 作 成 方 法 < 様 式 -1> 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 (その 1) この 様 式 は 高 調 波 発 生 機 器 関 係 の 資 料 を 基 に 記 入 し その 等 価 容 量 と 高 調 波 発 生 量 を 計 算 するもので JIS C 61000-3-2 に 適 合 するものを 除 きすべての 高 調 波 発 生 機 器 を 記 入 する a) 第 1 ステップの 作 成 1) 高 調 波 発 生 機 器 の 記 入 付 表 1-1 の2~4 高 調 波 発 生 機 器 の 名 称 製 造 業 者 型 式 定 格 容 量 台 数 等 を 記 入 する なお JIS C 61000-3-2 の 適 用 対 象 機 器 は 除 く 注 1) 定 格 容 量 の 単 位 は kva とする そのため 出 力 kw 表 示 のものは 高 調 波 抑 制 対 策 技 術 指 針 による 入 力 換 算 後 の 値 とする ( 付 表 1-7 参 照 ) 注 2) JIS C 61000-3-2 の 適 用 対 象 機 器 とは 300V 以 下 の 商 用 電 力 系 統 に 接 続 して 使 用 する 定 格 電 流 20A/ 相 以 下 の 電 気 電 子 機 器 ( 家 電 汎 用 品 )である 2) 回 路 種 別 の 選 択 および 換 算 係 数 の 記 入 付 表 1-1 の56 ガイドライン 附 属 書 第 1 表 ( 付 表 1-3 参 照 )の 中 で 該 当 する 回 路 種 別 を 選 択 し その 回 路 種 別 No.と 換 算 係 数 Ki を 記 入 する 注 1) 回 路 種 別 No.10 の 場 合 は 当 該 機 器 の 仕 様 書 カタログ 等 の 記 載 値 または 製 造 業 者 が 作 成 する< 様 式 -3> 高 調 波 発 生 機 器 製 造 業 者 申 請 書 により 申 告 された 換 算 係 数 を 記 入 する 3) 設 備 条 件 のチェック 付 表 1-1 の 記 入 方 法 次 の 条 件 Ⅰ~Ⅳのうち 該 当 するものにチェックマークを 記 入 する Ⅰ. 高 圧 受 電 Ⅱ.ビル Ⅲ. 進 相 コンデンサが 全 て 直 列 リアクトル 付 Ⅳ. 換 算 係 数 Ki=1.8 を 超 過 する 機 器 なし なお 全 てに 該 当 する 場 合 はこの 時 点 で 検 討 終 了 となる 4) 等 価 容 量 による 判 定 付 表 1-1 の78(8') 機 器 毎 の 合 計 容 量 に 換 算 係 数 Ki を 掛 けて 等 価 容 量 を 計 算 する 等 価 容 量 の 合 計 P0 を 求 めて 次 の 限 度 値 を 超 過 するかチェックする 3)の 条 件 Ⅰ,Ⅲに 該 当 する 場 合 は 等 価 容 量 の 低 減 係 数 を 適 用 できる 受 電 電 圧 6.6kV 22/33kV 66kV 以 上 限 度 値 50kVA 300kVA 2000kVA 上 記 の 値 を 超 過 しない 場 合 はガイドラインの 適 用 対 象 外 であり この 時 点 で 検 討 終 了 する また 限 度 値 を 超 過 する 場 合 は 第 2 ステップへ 進 む 36
付 表 1-1 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 (その 1)- 第 1 ステップ お 客 さま 名 工 業 ( 株 ) 業 種 製 造 業 受 電 電 圧 6.6kV 契 約 電 力 相 当 値 1350kW 第 1ステップ 高 調 波 発 生 機 器 No. 機 器 名 称 製 造 業 者 型 式 相 数 2 定 格 入 力 容 量 [kva] 3 台 数 4=2 3 定 格 入 力 容 量 ( 合 計 ) Pi [kva] 5 回 路 種 別 No. 6 換 算 係 数 Ki 7=4 6 等 価 容 量 Ki Pi [kva] 1 空 調 機 M 製 作 所 AAC 3 33 1 33 32 1.8 59 2 空 調 機 M 製 作 所 ABC 3 55 1 55 33 1.8 99 3 エレベータ N 製 作 所 CCB 3 25 1 25 34 1.4 35 記 入 方 法 8=Σ7 合 計 P0 193 第 1ステップ 8'=8 0.9 (ⅠかつⅢに 該 当 する 場 合 ) 174 高 調 波 発 生 機 器 を 全 て 抽 出 し 必 要 事 項 を 記 入 する 限 度 値 [kva] 50 回 路 種 別 10の 機 器 は 当 該 機 器 の 製 造 業 者 が 作 成 する< 様 式 -3> 第 2ステップの 検 討 要 否 判 定 要 カタログ 仕 様 書 等 により 換 算 係 数 高 調 波 電 流 発 生 量 を 確 認 する 次 のⅠ~Ⅳのうち 該 当 条 件 にチェックマークを 記 入 する Ⅰ. 高 圧 受 電 Ⅱ.ビル Ⅲ. 進 相 コンデンサが 全 て 直 列 リアクトル 付 Ⅳ. 換 算 係 数 Ki=1.8を 超 過 する 機 器 なし Ⅰ~Ⅳ 全 て 該 当 する 場 合 は 7 以 降 の 検 討 は 不 要 ⅠかつⅢに 該 当 する 場 合 は 低 減 係 数 0.9を 適 用 し 8'を 計 算 する 限 度 値 50kVA(6.6kV 受 電 ), 300kVA(22,33kV 受 電 ), 2000kVA(66kV 受 電 ) により 判 定 する P0(8または8 ) > 限 度 値 となる 場 合 は 第 2ステップへ 37
b) 第 2 ステップの 作 成 1) 契 約 電 力 相 当 値 の 記 入 付 表 1-1 の1 自 家 用 発 電 機 を 有 する 場 合 は 常 時 の 契 約 電 力 ではなく 発 電 機 出 力 を 考 慮 して 電 力 会 社 との 協 議 によって 決 定 した 契 約 電 力 相 当 値 を 適 用 する 契 約 電 力 が 未 決 定 の 場 合 は 変 圧 器 容 量 から 算 出 される 契 約 設 備 電 力 を 適 用 する 2) 受 電 電 圧 に 換 算 した 定 格 入 力 電 流 付 表 1-2 の9 受 電 電 圧 換 算 後 の 定 格 入 力 電 流 を 求 める 定 格 入 力 電 流 [ma]= 定 格 入 力 容 量 受 電 電 圧 換 算 係 数 (6.6kV の 場 合 は 87.5) または 定 格 入 力 電 流 ma 定 格 入 力 容 量 kva 3 定 格 電 圧 kv 例 6.6kV 1000 3) 最 大 稼 働 率 付 表 1-2 の10 実 稼 動 している 高 調 波 発 生 機 器 の 30 分 間 の 平 均 稼 動 容 量 が 年 間 で 最 大 となる 値 を 記 入 する(または 技 術 指 針 の 標 準 値 を 適 用 ) 高 調 波 発 生 機 器 ごとに 最 大 稼 働 率 を 決 定 するのが 基 本 であるが 個 別 に 把 握 できない 場 合 は 次 式 により 計 算 する 稼 働 している 高 調 波 発 生 機 器 の 最 大 容 量 30 分 平 均 最 大 稼 働 率 % 高 調 波 発 生 機 器 の 総 容 量 4) 高 調 波 流 出 電 流 付 表 1-2 の11 同 仕 様 の 機 器 ごとに 定 格 入 力 電 流 ( 受 電 電 圧 換 算 値 ) 高 調 波 発 生 量 最 大 稼 働 率 により 計 算 する 高 調 波 発 生 量 はガイドライン 附 属 書 第 2 表 の 個 別 機 器 の 高 調 波 電 流 発 生 量 ( 付 表 1-3 参 照 )の 中 の 該 当 する 回 路 種 別 欄 の 値 を 選 択 して 使 用 する 5) 次 数 別 の 高 調 波 流 出 電 流 合 計 値 を 計 算 する 付 表 1-2 の12~14 次 数 ごとに 各 機 器 から 発 生 する 高 調 波 電 流 値 を 合 計 する ビルの 場 合 は 規 模 による 補 正 率 βを 乗 じて 合 計 値 を 補 正 する a)-3)の 条 件 Ⅰ,Ⅲに 該 当 すれば 5 次 7 次 については 低 減 係 数 を 適 用 できる 付 表 1-2 は 低 減 係 数 を 適 用 することにより 対 策 不 要 となった 例 6) 高 調 波 流 出 電 流 上 限 値 付 表 1-2 の15 契 約 電 力 相 当 値 [kw]に ガイドライン 表 1 に 基 づく 契 約 電 力 相 当 値 1kW 当 たりの 高 調 波 流 出 電 流 上 限 値 ( 付 表 1-4 参 照 )の 値 を 乗 じて 求 める 7) 対 策 要 否 の 判 定 以 上 の 計 算 結 果 から 次 数 ごとに 高 調 波 流 出 電 流 の 合 計 と 上 限 値 を 比 較 する すべての 次 数 について 高 調 波 流 出 電 流 の 合 計 高 調 波 流 出 電 流 の 上 限 値 の 場 合 は 対 策 不 要 と 判 定 され 検 討 終 了 となる 各 次 数 ( 特 に 5 次 7 次 )の 高 調 波 流 出 電 流 の 合 計 が 上 限 値 を 超 える 場 合 は 対 策 が 必 要 と 判 断 され 次 の< 様 式 -2> 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 (その 2) により 高 調 波 電 流 を 低 減 する 設 備 の 効 果 を 考 慮 する 詳 細 計 算 を 行 う 38
付 表 1-2 高 調 波 流 出 電 流 計 算 書 (その 1)- 第 2 ステップ 契 約 電 力 相 当 値 1 350kW 補 正 率 β 1 9 10 定 格 入 力 電 流 ( 受 電 電 圧 換 算 値 ) [ma] 最 大 稼 働 率 k [%] 第 2ステップ 11=9 高 調 波 発 生 量 10 高 調 波 流 出 電 流 [ma] 5 次 7 次 11 次 13 次 17 次 19 次 23 次 25 次 2,888 55 603 230 118 54 51 30 27 21 4,813 55 794 344 222 132 124 85 79 58 2,188 55 337 109 87 49 39 29 19 17 12 合 計 I n 1734 684 426 236 214 144 126 96 13=12 β 1734 684 426 236 214 144 126 96 14=13 γ n 1214 616 426 236 214 144 126 96 対 策 要 否 判 定 否 否 否 否 否 否 否 否 高 調 波 流 出 電 流 の 上 限 値 15= 契 約 電 力 相 当 値 1kW 当 たりの 高 調 波 流 出 電 流 の 上 限 値 1 次 数 5 次 7 次 11 次 13 次 17 次 19 次 23 次 25 次 上 限 値 [ma] 1225 875 560 455 350 315 266 425 ( 記 入 方 法 続 き ) 第 2 ステップ 対 象 次 数 : 高 次 の 高 調 波 が 特 段 の 支 障 とならない 場 合 は 第 5 次 および 第 7 次 とする ⅠかつⅢに 該 当 する 場 合 は 低 減 係 数 γn(γ5=0.7, γ7=0.9, γ11 以 上 は 1.0)を 適 用 し 14を 計 算 する 高 調 波 流 出 電 流 (13または14) > 高 調 波 流 出 電 流 の 上 限 値 (15)となる 場 合 は 指 針 202-1 の 2.の (4) 高 調 波 流 出 電 流 の 詳 細 計 算 と 抑 制 対 策 の 検 討 を 実 施 し この 内 容 を 計 算 書 (その 2)に 記 載 する 詳 細 計 算 では 低 減 係 数 γn を 適 用 できないため 14ではなく13の 値 をもとにして 検 討 する 39
付 表 1-3 回 路 種 別 による 換 算 係 数 および 高 調 波 発 生 量 回 路 分 類 主 な 利 用 例 回 路 種 別 回 路 種 別 No. 換 算 係 数 Ki 高 調 波 電 流 発 生 量 [%] 5 次 7 次 11 次 13 次 17 次 19 次 23 次 25 次 1 無 停 電 電 源 装 置 (サイリスタ 方 式 ) 直 流 電 鉄 変 電 所 電 気 化 学 その 他 一 般 三 相 ブリッジ 6 パルス 変 換 装 置 11 K11 = 1 17.5 11.0 4.5 3.0 1.5 1.25 0.75 0.75 12 パルス 変 換 装 置 12 K12 = 0.5 2.0 1.5 4.5 3.0 0.2 0.15 0.75 0.75 24 パルス 変 換 装 置 13 K13 = 0.25 2.0 1.5 1.0 0.75 0.2 0.15 0.75 0.75 直 流 電 流 平 滑 21 K21 = 1.3 19.0 13.0 7.0 5.5 3.0 - - - 2 交 流 式 電 気 鉄 道 車 両 単 相 ブリッジ 混 合 ブリッジ 22 K22 = 0.65 6.3 8.7 3.2 1.0 2.3 - - - 均 一 ブリッジ 23 K23 = 0.7 8.8 6.2 3.8 2.6 2.2 - - - 3 汎 用 インバータ エレベータ エスカレータ 冷 凍 空 調 機 その 他 一 般 三 相 ブリッジ (コンデンサ 平 滑 ) 6 パルス 変 換 装 置 リアクトルなし 6 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 交 流 側 ) 6 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 直 流 側 ) 6 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 交 直 流 側 ) 12 パルス 変 換 装 置 リアクトルなし 12 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 交 流 側 ) 12 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 直 流 側 ) 12 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 交 直 流 側 ) 24 パルス 変 換 装 置 リアクトルなし 24 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 交 流 側 ) 24 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 直 流 側 ) 24 パルス 変 換 装 置 リアクトルあり( 交 直 流 側 ) 31 K31 = 3.4 65.0 41.0 8.5 7.7 4.3 3.1 2.6 1.8 32 K32 = 1.8 38.0 14.5 7.4 3.4 3.2 1.9 1.7 1.3 33 K33 = 1.8 30.0 13.0 8.4 5.0 4.7 3.2 3.0 2.2 34 K34 = 1.4 28.0 9.1 7.2 4.1 3.2 2.4 1.6 1.4 35 K35 = 0.8 3.1 2.7 7.4 3.4 0.8 0.8 1.7 1.3 36 K36 = 0.65 1.6 1.7 6.2 3.3 0.7 0.6 1.0 1.0 37 K37 = 0.8 1.4 1.5 7.2 4.1 0.8 0.7 1.6 1.4 38 K38 = 0.65 1.5 1.2 6.0 3.8 0.6 0.5 1.0 1.0 39 K39 = 0.5 3.1 2.7 1.6 0.9 0.8 0.8 1.7 1.3 310 K310 = 0.3 1.6 1.7 1.4 0.8 0.7 0.6 1.0 1.0 311 K311 = 0.4 1.4 1.5 1.6 1.0 0.8 0.7 1.6 1.4 312 K312 = 0.3 1.5 1.2 1.3 1.0 0.6 0.5 1.0 1.0 汎 用 インバータ 冷 凍 空 調 機 その 他 一 般 単 相 ブリッジ (コンデンサ 平 滑 倍 電 圧 整 流 方 式 ) リアクトルなし 41 K41 = 2.3 50.0 24.0 5.1 4.0 1.5 1.4 - - リアクトルあり( 交 流 側 ) 42 K42 = 0.35 6.0 3.9 1.6 1.2 0.6 0.1 - - 4 汎 用 インバータ その 他 一 般 単 相 ブリッジ (コンデンサ 平 滑 全 波 整 流 方 式 ) リアクトルなし 43 K43 = 2.9 60.0 33.5 6.1 6.4 2.6 2.7 1.5 1.5 リアクトルあり( 交 流 側 ) 44 K44 = 1.3 31.9 8.3 3.8 3.0 1.7 1.4 1.0 0.7 5 無 停 電 電 源 装 置 (PWM コンバータ 方 式 ) 通 信 用 電 源 装 置 エレベータ エスカレータ 系 統 連 系 用 分 散 電 源 自 励 三 相 ブリッジ ( 電 圧 形 PWM 制 御 ) ( 電 流 形 PWM 制 御 ) マトリクスコンバータ - 5 K5 = 0 - - - - - - - - 6 通 信 用 電 源 装 置 交 流 式 電 気 鉄 道 車 両 系 統 連 系 用 分 散 電 源 自 励 単 相 ブリッジ ( 電 圧 形 PWM 制 御 ) - 6 K6 = 0 - - - - - - - - 7 無 効 電 力 調 整 装 置 大 型 照 明 装 置 加 熱 器 交 流 電 力 調 整 装 置 抵 抗 負 荷 71 K71 = 1.6 12.9 12.7 7.6 5.5 4.2 4.1 3.4 2.9 リアクトル 負 荷 ( 交 流 アーク 炉 用 を 除 く) 72 K72 = 0.3 5.1 2.6 1.1 0.75 0.44 0.35 0.24 0.20 8 電 動 機 ( 圧 延 用 セメント 用 ) サイクロコンバータ 6 パルス 変 換 装 置 相 当 81 K81 = 1 17.5 11.0 4.5 3.0 1.5 1.25 0.75 0.75 12 パルス 変 換 装 置 相 当 82 K82 = 0.5 2.0 1.5 4.5 3.0 0.2 0.15 0.75 0.75 9 鉄 鋼 用 交 流 アーク 炉 単 独 運 転 9 K9 = 0.2 4.3 1.7 - - - - - - 10 空 調 機 器 鉄 鋼 プラント その 他 - 10 K10= 申 告 値 40
付 表 1-4 契 約 電 力 1kW 当 たりの 高 調 波 流 出 電 流 上 限 値 [ma] 受 電 電 圧 5 次 7 次 11 次 13 次 17 次 19 次 23 次 25 次 6.6kV 3.50 2.50 1.60 1.30 1.00 0.90 0.76 0.70 22kV 1.80 1.30 0.82 0.69 0.53 0.47 0.39 0.36 33kV 1.20 0.86 0.55 0.46 0.35 0.32 0.26 0.24 66kV 0.59 0.42 0.27 0.23 0.17 0.16 0.13 0.12 77kV 0.50 0.36 0.23 0.19 0.15 0.13 0.11 0.10 110kV 0.35 0.25 0.16 0.13 0.10 0.09 0.07 0.07 154kV 0.25 0.18 0.11 0.09 0.07 0.06 0.05 0.05 220kV 0.17 0.12 0.08 0.06 0.05 0.04 0.03 0.03 275kV 0.14 0.10 0.06 0.05 0.04 0.03 0.03 0.02 付 表 1-5 受 電 電 圧 換 算 係 数 受 電 電 圧 換 算 係 数 k 受 電 電 圧 換 算 係 数 k 6.6kV 87.5 110kV 5.25 22kV 26.2 154kV 3.75 33kV 17.5 220kV 2.62 66kV 8.75 275kV 2.10 77kV 7.50 受 電 電 圧 換 算 の 定 格 電 流 定 格 入 力 電 流 ( 受 電 電 圧 換 算 値 )[ma] = k 機 器 定 格 容 量 [kva] ( 付 表 1-2 の9) 付 表 1-6 契 約 設 備 電 力 の 算 定 式 受 電 設 備 の 総 容 量 P [kva] 契 約 設 備 電 力 [kva] 50 迄 0.8P 100 迄 0.7P + 5 300 迄 0.6P + 15 600 迄 0.5P + 45 600 超 0.4P + 105 41
付 表 1-7 汎 用 インバータの 定 格 入 力 容 量 と 基 本 波 入 力 電 流 ( 推 奨 値 ) 電 動 機 容 量 [kw] 定 格 入 力 容 量 P [kva] 基 本 波 入 力 電 流 I1 [A] 200V 400V 基 本 波 入 力 容 量 電 動 機 容 量 0.1 0.22 0.61 0.30 2.200 0.2 0.35 0.98 0.49 1.750 0.4 0.57 1.61 0.81 1.425 0.75 0.97 2.74 1.37 1.293 1.5 1.95 5.50 2.75 1.300 2.2 2.81 7.93 3.96 1.277 3.7 4.61 13.0 6.50 1.246 5.5 6.77 19.1 9.55 1.231 7.5 9.07 25.6 12.8 1.210 11 13.1 36.9 18.5 1.191 15 17.6 49.8 24.9 1.173 18.5 21.8 61.4 30.7 1.178 22 25.9 73.1 36.6 1.177 30 34.7 98.0 49.0 1.157 37 42.8 121 60.4 1.157 45 52.1 147 73.5 1.158 55 63.7 180 89.9 1.158 75 87.2 245 123 1.163 90 104 293 147 1.156 110 127 357 179 1.155 132 153 216 1.159 160 183 258 1.144 200 229 323 1.145 220 252 355 1.145 250 286 403 1.144 280 319 450 1.139 315 359 506 1.140-355 405 571 1.138 400 456 643 1.140 450 512 723 1.138 500 570 804 1.140 530 604 852 1.140 560 638 900 1.139 630 718 1013 1.140 また さらに 簡 易 に 計 算 する 場 合 110kW 以 下 の 電 動 機 用 の 汎 用 インバータについては 1 台 毎 の 容 量 計 算 を 行 わず 下 記 の 簡 易 式 から 基 本 波 入 力 容 量 を 算 出 してもよい 1.25 ただし 110 kw 42
付 表 1-8 三 相 ブリッジ(コンデンサ 平 滑 )の 12 パルス 接 続 ( 変 動 負 荷 1 回 路 種 別 が 同 一 )の 高 調 波 電 流 発 生 量 接 続 図 算 出 条 件 専 用 の 電 源 変 圧 器 を 有 すること 各 インバータの 容 量 及 び 負 荷 率 は 異 なるが 同 一 の 回 路 種 別 であること 回 路 種 別 負 荷 分 担 各 次 高 調 波 電 流 の 発 生 量 (In/I1) % 1 5 7 11 13 17 19 23 25 リアクトルなし 50%-50% 3.1 2.7 0.8 0.8 7.4 3.4 50%-0% 19.0 7.3 1.6 1.0 1.7 1.3 リアクトルあり ( 交 流 側 ) 50%-50% 1.6 1.7 0.7 0.6 50%-0% 15.5 4.4 6.2 3.3 1.2 1.0 1.0 1.0 算 出 表 リアクトルあり ( 直 流 側 ) 50%-50% 1.4 1.5 0.8 0.7 7.2 4.1 50%-0% 14.0 4.6 1.6 1.2 1.6 1.4 リアクトルあり ( 交 流 側 直 流 側 ) 50%-50% 1.5 1.2 0.6 0.5 6.0 3.8 50%-0% 13.0 4.1 1.2 0.9 1.0 1.0 1 100%に 相 当 する 基 本 波 電 流 は 全 設 備 容 量 ( 端 数 分 を 除 く)の 定 格 負 荷 時 の 値 と する 2 極 端 な 負 荷 アンバランスが 想 定 される 場 合 は 各 次 数 の 欄 の 大 きな 方 の 値 を 用 いて 計 算 する 3 負 荷 のアンバランスについて 最 低 値 が 存 在 する 場 合 は 50%-50%のデータと 50% -0%のデータから 直 線 補 間 の 計 算 を 行 う 備 考 各 変 圧 器 に 対 する 均 等 配 分 から 外 れた 容 量 については 通 常 の 三 相 ブリッジ(コンデンサ 平 滑 )の 回 路 として 計 算 する 必 要 がある 43
付 録 2 直 列 リアクトル 付 き 進 相 コンデンサによる 高 調 波 電 流 の 低 減 効 果 直 列 リアクトル 付 き 進 相 コンデンサは 高 調 波 電 流 に 対 するインピーダンスが 小 さい ため 機 器 への 分 流 による 高 調 波 電 流 の 低 減 効 果 が 大 きくなります 一 方 電 力 系 統 にはある 程 度 の 高 調 波 電 圧 が 存 在 し 直 列 リアクトル 付 き 進 相 コンデンサを 設 置 すると 高 調 波 電 流 が 電 力 系 統 から 需 要 家 構 内 に 流 入 することにより 電 力 系 統 の 高 調 波 電 圧 を 低 減 する 効 果 があります 高 調 波 抑 制 対 策 技 術 指 針 では 2014 年 4 月 の 改 定 以 降 需 要 家 からの 高 調 波 流 出 電 流 を 計 算 するにあたり 直 列 リアクトル 付 き 進 相 コンデンサへの 分 流 による 低 減 効 果 に 加 え 電 力 系 統 の 高 調 波 電 圧 の 低 減 効 果 も 織 り 込 むことになっています 具 体 的 な 考 え 方 を 付 図 2-1 に 示 します 需 要 家 構 内 の 高 調 波 発 生 機 器 から 電 力 系 統 への 高 調 波 流 出 電 流 と 電 力 系 統 から 需 要 家 構 内 の 直 列 リアクトル 付 き 進 相 コン デンサへの 高 調 波 流 入 電 流 を 個 別 に 計 算 して 流 出 分 から 流 入 分 を 差 引 いた 値 をガイドライン 適 合 判 定 に 用 いる 高 調 波 流 出 電 流 と 見 なします ( 補 足 ) 厳 密 には と の 位 相 差 を 考 慮 して 計 算 する 必 要 があるが 簡 易 に 計 算 するため 単 純 な 減 算 としている 付 図 2-1 直 列 リアクトル 付 き 進 相 コンデンサの 設 置 位 置 と 高 調 波 流 出 電 流 高 調 波 流 入 電 流 は 電 力 系 統 側 を 高 調 波 電 圧 源 と 見 立 てて 算 出 します 高 圧 側 にコンデンサ 設 備 を 設 置 する 場 合 には 高 調 波 電 圧 源 に 直 接 コンデンサ 設 備 を 接 続 すると 考 え 低 圧 側 に 設 置 する 場 合 は 変 圧 器 とコンデンサ 設 備 を 直 列 に 接 続 すると 考 えます 44
算 出 の 際 に 用 いる 電 力 系 統 の 高 調 波 電 圧 の 大 きさは 電 気 協 同 研 究 第 60 巻 第 2 号 配 電 系 統 における 電 力 品 質 の 現 状 と 対 応 技 術 における 実 測 調 査 結 果 をもとに 高 調 波 電 圧 含 有 率 として 付 表 2-1 に 示 す 値 となっています 付 表 2-1 高 調 波 流 入 電 流 の 算 出 に 使 用 する 高 調 波 電 圧 含 有 率 系 統 区 分 第 5 次 高 調 波 高 調 波 電 圧 含 有 率 第 7 次 高 調 波 高 圧 系 統 2.0% 1.0% 特 別 高 圧 系 統 1.0% 0.5% 45
付 録 3 高 調 波 の 拡 大 現 象 進 相 コンデンサを 設 置 する 場 合 配 電 系 統 まで 含 めた 回 路 の 電 源 が 基 本 波 成 分 のみで あれば 問 題 はないが 高 調 波 成 分 が 存 在 すると 回 路 の 条 件 によっては この 高 調 波 成 分 が 発 生 量 よりも 拡 大 する 場 合 があります 現 在 高 調 波 障 害 を 発 生 させている 配 電 系 統 ではこの 現 象 が 生 じているものと 考 えられます この 現 象 がどのような 回 路 条 件 の 時 ( 付 表 3-1)に 発 生 するのか 以 下 に 説 明 します 例 えば 付 図 3-1 のように 高 圧 需 要 家 系 統 内 に 進 相 コンデンサ 設 備 と 高 調 波 発 生 源 が 接 続 されているとします ここで 高 調 波 発 生 源 は 定 電 流 源 として 扱 うため この 系 統 回 路 は 付 図 3-2 のように 等 価 回 路 で 表 せます 電 源 ISn jnxs ICn jnxl In ISn jnxs In ICn jnxl jxc/n 高 調 波 発 生 源 jxc/n コンデンサ 設 備 付 図 3-1 付 図 3-2,, とおくと ここで : 電 源 インピーダンス, : コンデンサ 設 備 インピーダンス 46
付 表 3-1 高 調 波 が 拡 大 する 回 路 条 件 拡 大 有 無 リアクタンス 比 条 件 コンデンサ 回 路 リアクタンス 条 件 分 流 の 状 況 説 明 非 拡 大 0 0 ( 誘 導 性 になっているという) In ISn nxs ICn nxl XC/n コンデンサ 回 路 を 誘 導 性 に しておけばコンデンサ 回 路 電 源 ともに 拡 大 しない 最 も 望 ましい 条 件 であり 直 列 リアクトルのリアクタンスの 選 定 が 必 要 条 件 である 電 源 コンデンサ 回 路 非 拡 大 ( 直 列 共 振 ) 0 0 ( 直 列 共 振 になっているという) In ISn=0 ICn=In コンデンサ 回 路 が 直 列 共 振 の 状 態 であり 拡 大 はしない が 発 生 した 高 調 波 はすべて コンデンサ 回 路 に 吸 収 され る フィルタとしての 用 途 以 外 では 避 けねばならない コンデンサ 回 路 側 電 流 が 拡 大 される 耐 量 を 超 える 場 合 1 2 0 は 過 負 荷 となるため 避 けね ばならない コンデンサ 回 路 と 電 源 とが 並 列 共 振 の 状 態 になっており 拡 大 2 1 2 0 ( 容 量 性 になっているという) 各 電 流 ともに 極 端 に 拡 大 さ れるため 絶 対 に 避 けねばな らない 電 源 側 電 流 が 拡 大 される 電 源 ( 母 線 ) 電 圧 のひずみも 2 増 大 するため 避 けねばなら ない 47
付 録 4. 用 語 の 解 説 用 語 の 解 説 1. 高 調 波 環 境 目 標 レベル 我 が 国 の 電 力 系 統 における 高 調 波 発 生 許 容 レベルであり 総 合 電 圧 ひずみ 率 が 6.6kV 配 電 系 統 で 5% 特 別 高 圧 系 統 で 3% 電 力 利 用 基 盤 強 化 懇 談 会 ( 昭 和 62 年 度 : 資 源 エネルギー 庁 長 官 の 私 的 懇 談 会 )に おいて 電 力 系 統 における 高 調 波 電 圧 のひずみ 率 と 高 調 波 障 害 発 生 の 関 係 や 諸 外 国 の 事 例 を 考 慮 して 提 言 された 値 2. 電 力 系 統 電 力 会 社 の 送 配 電 系 統 をいい 需 要 家 構 内 の 送 配 電 設 備 は 含 まない 3. 高 圧 系 統 600V を 超 え 7000V 以 下 の 電 力 系 統 一 般 的 に 6.6kV 配 電 系 統 をいう 4. 特 別 高 圧 系 統 7000V を 超 える 電 力 系 統 5. 基 本 波 電 力 系 統 の 周 波 数 50Hz 又 は 60Hz の 正 弦 波 6. 高 調 波 基 本 波 に 対 して 2 倍 以 上 の 整 数 倍 の 周 波 数 を 持 つ 正 弦 波 一 般 的 に 第 40 次 以 下 とする 48
7. ひずみ 波 正 弦 波 でない 波 形 基 本 波 第 5 次 高 調 波 ひずみ 波 の 関 係 を 付 図 4 1 に 示 す 付 図 4-1 第 5 次 高 調 波 を 含 む 波 形 8. 高 調 波 次 数 高 調 波 の 周 波 数 の 基 本 波 周 波 数 に 対 する 比 によって 与 えられる 整 数 例 えば 基 本 波 周 波 数 の 5 倍 の 周 波 数 の 高 調 波 を 第 5 次 高 調 波 という 9. 定 格 運 転 状 態 定 格 で 運 転 している 状 態 であり 過 負 荷 で 運 転 している 状 態 を 含 まない 10. 基 本 波 入 力 電 流 機 器 の 定 格 運 転 状 態 における 入 力 電 流 であって 高 調 波 を 含 まない 基 本 波 電 流 のみ の 実 効 値 11. 定 格 入 力 電 流 機 器 の 定 格 運 転 状 態 における 入 力 電 流 であって 高 調 波 を 含 む 電 流 の 実 効 値 12. 基 本 波 入 力 容 量 機 器 の 定 格 運 転 状 態 における 入 力 側 の 容 量 であって 高 調 波 を 含 まない 基 本 波 の みの 容 量 13. 定 格 入 力 容 量 機 器 の 定 格 運 転 状 態 における 入 力 側 の 容 量 であって 高 調 波 を 含 む 容 量 49
14. 総 合 電 圧 ひずみ 率 基 本 波 成 分 実 効 値 に 対 する 高 調 波 全 成 分 実 効 値 の 割 合 100 % (1) : 第 次 高 調 波 電 圧 の 実 効 値 : 基 本 波 電 圧 の 実 効 値 15. 高 調 波 含 有 率 ある 次 数 の 高 調 波 成 分 実 効 値 の 基 本 波 成 分 実 効 値 に 対 する 割 合 100 % または 100 % (2) なお 前 者 は ガイドライン 附 属 書 に 高 調 波 電 流 発 生 量 [%] と 記 載 されている 16. 高 調 波 フィルタ 高 調 波 電 流 を 吸 収 又 は 相 殺 する 装 置 で 吸 収 するものを LC( 受 動 )フィルタ 相 殺 するものをアクティブ( 能 動 )フィルタという 17. 進 相 コンデンサ 需 要 家 において 誘 導 電 動 機 等 の 使 用 により 発 生 する 遅 相 無 効 電 力 を 補 償 して 力 率 を 改 善 するための 電 力 用 コンデンサ 18. 直 列 リアクトル 進 相 コンデンサに 直 列 に 接 続 されるリアクトル 直 列 リアクトルは 高 調 波 に 対 して 進 相 コンデンサ 設 備 の 回 路 を 誘 導 性 にし 高 調 波 流 出 電 流 の 増 加 を 防 止 するほか コンデンサ 投 入 時 の 突 入 電 流 や 異 常 電 圧 発 生 を 抑 制 するためのものである JIS C 4902-2 (2010) 高 圧 及 び 特 別 高 圧 進 相 コンデンサ 並 びに 附 属 機 器 - 第 2 部 : 直 列 リアクトル では 進 相 コンデンサ 容 量 の 6%を 標 準 と している 50
19. パルス 数 他 励 変 換 装 置 において 交 流 電 圧 の 1 サイクル 内 に 同 時 に 生 じることはない 転 流 の 数 実 際 には 交 流 電 圧 の 1 サイクル 内 に 生 じる 直 流 電 圧 のリプルの 数 に 等 しい 20. 6パルス 変 換 装 置 パルス 数 が 6 の 電 力 変 換 装 置 付 図 4-2 6 パルス 変 換 装 置 21. 12 パルス 変 換 装 置 パルス 数 が 12 の 電 力 変 換 装 置 22. 等 価 12 パルス 方 式 Y-Δ 結 線 の 三 相 ブリッジ 接 続 と Y-Y 結 線 の 三 相 ブリッジ 接 続 の 同 一 容 量 の 組 み 合 せを 電 力 系 統 側 から 見 た 時 高 調 波 電 流 に 対 して 12 パルス 変 換 装 置 と 同 じ 特 性 を 持 つ 組 み 合 せの 方 式 23. 12 パルス 効 果 Y-Δ 結 線 の 三 相 ブリッジ 接 続 と Y-Y 結 線 の 三 相 ブリッジ 接 続 が 同 一 容 量 ではないが その 一 部 の 容 量 に 等 価 12 パルス 方 式 と 同 様 の 高 調 波 抑 制 効 果 があるもの 24. 多 パルス 化 高 調 波 発 生 電 流 を 抑 制 するために 電 力 変 換 装 置 のパルス 数 を 多 くすること 51
25. インピーダンスマップ 電 力 系 統 および 需 要 家 構 内 の 配 線 機 器 のインピーダンス 分 布 を 示 した 図 需 要 家 構 内 で 発 生 した 高 調 波 電 流 の 分 流 計 算 に 使 用 する 26. ビル 主 たる 使 用 機 器 が 空 調 や 照 明 等 である 事 務 所 ホテル 店 舗 学 校 病 院 等 の 建 物 27. ビル 設 備 ビルに 設 置 する 機 器 28. 等 価 容 量 ガイドライン 適 合 判 定 の 簡 易 判 定 に 用 いる 値 需 要 家 が 有 する 高 調 波 発 生 機 器 ( 設 置 予 定 のものを 含 む)の 容 量 を 6 パルス 変 換 装 置 容 量 に 換 算 し これを 総 和 したもの 29. 等 価 容 量 の 限 度 値 等 価 容 量 によるガイドライン 適 合 判 定 の 基 準 値 であり 高 調 波 流 出 電 流 が 上 限 値 以 下 と 見 なせる 等 価 容 量 の 値 30. 換 算 係 数 高 調 波 発 生 機 器 からの 高 調 波 発 生 度 合 いを 示 した 値 ( 高 調 波 発 生 機 器 の 回 路 種 別 毎 の 値 ) 高 調 波 発 生 機 器 から 発 生 する 高 調 波 電 流 がそのまま 電 力 系 統 に 流 出 するものとし かつ 電 力 系 統 インピーダンスを 純 リアクタンスとした 場 合 において 6 パルス 変 換 装 置 から 発 生 する 高 調 波 電 流 によって 生 じる 総 合 電 圧 ひずみ 率 を 1 とした 時 に 当 該 機 器 から 発 生 する 高 調 波 電 流 によって 生 じる 総 合 電 圧 ひずみ 率 の 割 合 をいう 31. 高 調 波 流 出 電 流 の 上 限 値 高 調 波 流 出 電 流 ( 需 要 家 の 受 電 点 においてその 需 要 家 から 電 力 系 統 に 流 出 する 高 調 波 電 流 )によるガイドライン 適 合 判 定 の 基 準 値 52
32. 契 約 電 力 相 当 値 高 調 波 流 出 電 流 の 上 限 値 を 算 出 するため 契 約 電 力 相 当 値 1kW 当 たりの 高 調 波 流 出 電 流 の 上 限 値 [ma/kw] に 乗 じる 値 33. 高 調 波 発 生 機 器 の 最 大 稼 働 率 高 調 波 発 生 機 器 の 総 設 備 容 量 に 対 する 高 調 波 発 生 機 器 の 最 大 稼 働 容 量 の 割 合 ここで 高 調 波 発 生 機 器 の 最 大 稼 働 容 量 とは 連 続 30 分 間 の 平 均 稼 働 容 量 が 年 間 で 最 大 となる 値 をいう 34. ビルの 規 模 による 補 正 率 需 要 家 がビルである 場 合 ビルの 規 模 が 大 きくなり 高 調 波 発 生 機 器 の 稼 働 台 数 が 多 くなると 稼 働 時 間 帯 のばらつきや 電 流 位 相 ( 力 率 )の 違 いなどにより 需 要 家 全 体 と しての 最 大 稼 働 率 が 小 さくなるため 高 調 波 流 出 電 流 の 値 を 補 正 するための 係 数 35. 低 減 係 数 ガイドライン 適 合 判 定 に 用 いる 等 価 容 量 や 高 調 波 流 出 電 流 に 直 列 リアクトル 付 進 相 コンデンサへの 分 流 や 流 入 による 高 調 波 流 出 電 流 の 低 減 効 果 を 反 映 するため の 係 数 53
高調波対策のご提案 付録5 高圧進相コンデンサの JIS 規格改正 54
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付 録 6 高 調 波 による 事 故 例 の 新 聞 切 抜 56