~ 産 業 物 流 復 興 プラン~ 小 名 浜 港 復 旧 復 興 方 針 平 成 23 年 8 月 18 日 小 名 浜 港 復 興 会 議
福 島 県 は 東 北 地 方 の 製 造 品 出 荷 額 の 約 3 分 の1を 占 める 東 北 地 方 第 1 位 の 工 業 県 である また いわき 市 は 東 北 地 方 の 市 町 村 で 唯 一 1 兆 円 の 大 台 を 超 える 製 造 品 出 荷 額 を 誇 る 工 業 都 市 であり 小 名 浜 港 を 擁 する 小 名 浜 地 区 はいわき 市 の 約 4 割 の 製 造 品 出 荷 額 を 占 める 市 内 最 大 の 生 産 拠 点 である さらに 小 名 浜 港 は 古 より 親 潮 と 黒 潮 がぶつかる 豊 かな 漁 場 に 隣 接 する 漁 業 拠 点 として 繁 栄 し 最 近 では 年 間 250 万 人 もの 観 光 客 が 訪 れるアクアマリンパークを 有 する 県 内 有 数 の 観 光 拠 点 にもなっている このように 小 名 浜 港 は 物 流 工 業 漁 業 観 光 など 様 々な 経 済 活 動 の 拠 点 として 地 域 経 済 に 不 可 欠 な 存 在 となっているが 今 般 の 東 日 本 大 震 災 によ り 甚 大 な 被 害 を 受 け さらには 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 による 放 射 線 風 評 被 害 により 復 旧 復 興 において 事 態 をより 深 刻 化 させている このため 地 域 経 済 の 回 復 はもとより 東 北 地 方 の 復 興 のためには 小 名 浜 港 の 復 旧 復 興 は 極 めて 重 要 であるとの 認 識 に 立 ち 港 湾 関 係 者 が 共 通 の 方 針 の 下 で 一 丸 となって 復 旧 復 興 に 取 り 組 んでいくため ここに 小 名 浜 港 復 旧 復 興 方 針 を 策 定 することとした なお 本 方 針 は 小 名 浜 港 復 興 会 議 において 関 係 者 間 で 協 議 されたもので あり 今 後 の 状 況 変 化 に 応 じて 適 宜 見 直 しを 行 うこととしている 復 旧 復 興 方 針 の 柱 1. 港 湾 施 設 等 の 早 期 復 旧 2. 地 震 津 波 等 に 対 する 防 災 機 能 の 強 化 3. 原 子 力 発 電 所 事 故 による 風 評 被 害 の 解 消 4. 新 たな 取 組 みによる 港 の 復 興 1
1. 港 湾 施 設 等 の 早 期 復 旧 概 ね2 年 以 内 を 目 処 に 主 要 な 岸 壁 の 復 旧 を 完 了 させ 概 ね3 年 以 内 に 全 ての 港 湾 施 設 の 復 旧 を 目 指 す なお 各 施 設 の 復 旧 スケジュール 等 につい ては 行 政 及 び 港 湾 利 用 者 等 との 間 で 綿 密 に 情 報 共 有 することとし 必 要 に 応 じ 関 係 各 者 間 で 協 議 を 行 いつつ 復 旧 を 行 うことを 原 則 とする 1-1. 港 湾 施 設 の 早 期 かつ 適 切 な 機 能 への 復 旧 (1)エネルギー 供 給 と 雇 用 を 支 えてきた 小 名 浜 港 小 名 浜 港 周 辺 には 東 京 電 力 広 野 火 力 発 電 所 ( 総 出 力 380 万 kw)や 常 磐 共 同 火 力 勿 来 発 電 所 ( 総 出 力 162.5 万 kw)などの 電 力 会 社 が 立 地 しており 主 に 関 東 及 び 東 北 地 方 に 送 電 されている 小 名 浜 港 はこれら 電 力 会 社 が 扱 う 石 炭 等 のエネルギー 供 給 港 湾 としての 機 能 を 担 っており 平 成 23 年 5 月 には 国 が 推 進 する 国 際 バルク 戦 略 港 湾 ( 石 炭 )にも 選 定 されているとこ ろである また 同 港 周 辺 には 国 内 有 数 の 非 鉄 金 属 や 化 学 関 連 企 業 が 立 地 しており これら 企 業 を 含 んだ 小 名 浜 港 周 辺 の 就 業 人 口 は 約 18,000 人 にも 上 るなど 地 域 経 済 はもとより 雇 用 創 出 の 場 としても 小 名 浜 港 は 重 要 な 役 割 を 担 って いる 3 月 11 日 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 により 一 時 的 に 操 業 を 停 止 してい た 企 業 が 多 数 存 在 していたが 震 災 後 数 ヶ 月 を 経 て 操 業 を 本 格 化 する 企 業 が 増 え 始 めてきた これに 伴 い 入 港 船 舶 も 増 加 してきており 現 在 応 急 復 旧 のみが 完 了 している 小 名 浜 港 では 激 しい 船 混 み 状 態 となってきている ため 今 後 港 湾 施 設 の 復 旧 に 当 たっては 関 係 各 者 と 十 分 な 調 整 の 上 本 格 復 旧 することとする (2) 応 急 復 旧 及 び 段 階 的 な 本 格 復 旧 の 実 施 1) 応 急 復 旧 による 港 湾 機 能 の 早 期 回 復 小 名 浜 港 を 利 用 する 企 業 の 操 業 再 開 と 歩 調 を 合 わせ 企 業 活 動 に 極 力 支 障 が 生 じないよう 港 湾 施 設 を 応 急 復 旧 する 公 共 岸 壁 34バース(3 号 ふ 頭 ~ 大 剣 ふ 頭 の 商 港 区 )については 部 分 的 に 供 用 する 岸 壁 や 利 用 貨 物 を 限 定 して 供 用 する 岸 壁 も 含 め8 月 上 旬 までに 23バース( 約 7 割 )を 暫 定 供 用 させる 完 了 石 炭 等 のバルク 貨 物 の 荷 揚 げを 安 定 的 に 行 うためには 荷 役 機 械 の 復 旧 が 不 可 欠 であり 8 月 上 旬 までに6 号 ふ 頭 (6-1) 及 び7 号 ふ 頭 (7-1)において 荷 役 機 械 を 使 用 した 荷 役 を 可 能 とする 完 了 2
コンテナ 貨 物 については ガントリークレーンの 損 傷 が 大 きいこと から 当 面 は 大 剣 ふ 頭 (O-3)において 多 目 的 クレーンを 利 用 した 荷 役 で 対 応 する 完 了 野 積 場 が 不 足 する 場 合 には 暫 定 的 に 利 用 を 行 う 野 積 場 の 配 置 につ いても 検 討 を 行 う 2) 段 階 的 な 本 格 復 旧 の 実 施 小 名 浜 港 の 船 混 みを 解 消 するためには 荷 役 機 械 が 設 置 されている 岸 壁 の 復 旧 が 重 要 であり 7 号 ふ 頭 (7-2) 大 剣 ふ 頭 (O-4) 等 を 最 重 点 施 設 として 本 格 復 旧 を 行 う また 暫 定 供 用 岸 壁 については 代 替 岸 壁 の 本 格 復 旧 が 完 了 した 後 に 本 格 復 旧 に 着 手 することを 基 本 とする (3) 港 湾 施 設 の 復 旧 方 針 1) 適 切 な 岸 壁 の 復 旧 高 さ 小 名 浜 港 周 辺 の 地 盤 は 震 災 前 と 比 較 して 50cm 程 度 沈 下 していると 推 測 されるが 沈 下 の 程 度 はふ 頭 毎 に 異 なっている 岸 壁 の 復 旧 高 さにつ いては 従 前 の 高 さ(DL:3.5m)にこだわらず 現 況 の 高 さを 基 本 としつ つ 船 舶 の 係 留 及 び 荷 役 作 業 に 支 障 がないように 設 定 する 各 ふ 頭 の 復 旧 地 盤 高 は 次 の 通 り (DL 表 示 ) 3 号 ふ 頭 :3.2m(ただし 3-1 及 び 3-2 は 2.7m) 4 号 ふ 頭 :3.2m 5 6 号 ふ 頭 :3.0m 7 号 ふ 頭 :3.2m 藤 原 ふ 頭 :3.3m 大 剣 ふ 頭 :3.2m 野 積 場 臨 港 道 路 ふ 頭 内 道 路 については 全 面 積 にわたっての 地 盤 の 嵩 上 げは 困 難 であることから 岸 壁 野 積 場 民 間 施 設 などの 間 の 段 差 が 生 じる 場 合 には 排 水 などには 十 分 配 慮 しつつ 接 続 道 路 の 勾 配 を 調 整 すること 等 で 対 応 し 荷 役 横 持 ち 等 利 用 に 支 障 がな いようにする 2) 係 留 施 設 及 び 附 帯 設 備 の 復 旧 甚 大 な 被 害 を 受 けた 小 名 浜 港 では 岸 壁 本 体 や 野 積 場 の 復 旧 に 合 わせ 船 舶 が 安 全 に 接 岸 し 荷 役 作 業 が 出 来 る 環 境 を 整 えることが 求 められてい る 船 舶 の 安 全 な 接 岸 のために 防 舷 材 の 高 さ( 法 線 直 角 方 向 )を 一 様 に 揃 える 必 要 があることから 原 則 として 防 舷 材 台 座 のコンクリー ト 打 設 による 嵩 上 げで 復 旧 することとする ただし 段 差 が 大 きい 岸 壁 においては 荷 役 作 業 への 影 響 を 十 分 考 慮 した 上 で 上 部 工 打 ち 替 えに 合 わせて 岸 壁 法 線 の 直 線 化 ( 前 出 し)を 行 うことも 検 討 す る 3
係 船 柱 等 の 附 属 設 備 については これまでの 入 港 船 舶 実 績 などを 勘 案 し 必 要 に 応 じ 可 能 な 範 囲 で 強 化 することも 検 討 する 夜 間 荷 役 作 業 時 の 安 全 性 向 上 のために 必 要 となる 附 帯 設 備 の 導 入 に ついても 可 能 な 範 囲 で 検 討 する 甚 大 な 被 災 を 被 った3 号 ふ 頭 1 号 2 号 岸 壁 については 現 在 の 港 湾 計 画 における 利 用 計 画 を 基 本 に 復 旧 方 法 等 を 検 討 する 3) 荷 役 機 械 の 機 能 強 化 小 名 浜 港 の3 号 5 号 7 号 及 び 大 剣 各 ふ 頭 の 荷 役 機 械 は 今 般 の 震 災 によりほぼ 全 てが 稼 働 不 能 となったため 効 率 的 な 荷 役 を 求 める 港 湾 利 用 者 から 早 期 復 旧 するよう 求 められているところである 復 旧 方 針 として 損 傷 の 激 しかった3 号 ふ 頭 (3-1,3-2)の 荷 役 機 械 を 廃 止 し その 機 能 も 併 せ 持 つ 荷 役 機 械 を5 号 ふ 頭 へ 新 たに 設 置 することと する また コンテナを 取 り 扱 う 大 剣 ふ 頭 (0-4)のガントリークレーンに ついても 損 傷 が 激 しいため 新 たなクレーンを 設 置 することとする その 他 の 荷 役 機 械 については 既 存 クレーンの 補 修 で 対 応 することを 基 本 とす る 4) 港 湾 施 設 復 旧 情 報 の 発 信 港 湾 施 設 復 旧 情 報 については 復 興 会 議 等 における 情 報 共 有 ホーム ページへの 掲 載 記 者 発 表 などあらゆる 手 段 を 通 じて 関 係 者 等 へ 漏 れの 無 いよう 周 知 を 行 う (4) 荷 役 作 業 体 制 の 強 化 1) 荷 役 作 業 体 制 港 湾 機 能 が 完 全 に 復 旧 するまでは 利 用 可 能 岸 壁 が 限 定 されることか ら 船 舶 の 入 港 状 況 等 を 踏 まえ 荷 役 作 業 時 間 の 延 長 について 柔 軟 に 対 応 することとする ただし 引 火 性 液 体 類 等 積 載 船 舶 に 係 る 夜 間 入 港 及 び 夜 間 荷 役 については 夜 間 の 事 故 発 生 時 における 防 災 活 動 等 の 困 難 性 に 鑑 み 従 来 通 り 原 則 としてこれを 制 限 する 夜 間 作 業 に 必 要 な 照 明 等 の 設 備 については 関 係 者 間 での 調 整 を 踏 ま え 検 討 を 行 う 2) 柔 軟 なバースの 利 用 調 整 港 湾 機 能 が 完 全 に 復 旧 するまでのバース 利 用 については 従 来 通 り 先 船 優 先 を 原 則 としつつ これまで 以 上 の 混 雑 が 予 想 されることから 荷 主 企 業 の 生 産 再 開 スケジュールを 踏 まえ 関 係 者 の 理 解 のもと 可 能 な 限 り 柔 軟 な 調 整 を 行 う 4
3) 荷 役 機 材 の 調 達 共 有 荷 役 機 材 の 数 に 限 りがあることから 限 られたトラッククレーン 等 の 利 用 調 整 を 円 滑 に 行 うとともに 必 要 に 応 じ 本 船 クレーン 用 バケットの 荷 役 会 社 間 での 融 通 等 について 検 討 する 4) 港 湾 保 安 (SOLAS) 対 策 の 暫 定 的 運 用 港 湾 保 安 (SOLAS) 施 設 が 被 災 しているため 保 安 施 設 が 復 旧 するまで の 間 代 替 措 置 を 実 施 して 運 用 する 1-2.まちづくりと 一 体 となった 交 流 拠 点 機 能 の 復 旧 (1)アクアマリンパー アクアマリンパークの クの 復 旧 1) 交 流 拠 点 ゾーンに 位 置 づけられている1 2 号 ふ 頭 地 区 については 背 後 のまちづくりと 連 携 してアクアマリンパークの 各 施 設 の 早 期 復 旧 を 進 め 賑 わいを 取 り 戻 す 2) 再 開 発 による 整 備 が 計 画 されていた 小 名 浜 さんかく 倉 庫 3 号 4 号 に ついては 今 回 の 震 災 で 大 きな 被 害 を 受 けたことから 取 り 壊 しも 視 野 に 今 後 の 利 用 方 法 について 検 討 を 行 う 3) 潮 目 交 流 館 (2 号 棟 )については 関 係 機 関 との 調 整 のもと 今 後 の 利 用 計 画 を 踏 まえ 復 旧 内 容 を 検 討 する 4) 各 集 客 施 設 の 再 開 については 新 たな 運 営 方 式 も 視 野 に 検 討 を 行 う 5) 橋 梁 の 整 備 に 伴 い 大 型 旅 客 船 がアクアマリンパークに 入 港 できなく なることから 大 型 旅 客 船 が 入 出 港 係 留 可 能 な 新 たな 航 路 や 岸 壁 に ついて 検 討 を 行 う (2)マリーナの 復 旧 検 討 今 回 の 震 災 により 甚 大 な 被 害 を 受 けており 復 旧 方 法 ( 災 害 復 旧 事 業 の 範 囲 運 営 主 体 等 ) 復 旧 時 期 等 について 利 用 者 などからの 意 見 も 踏 まえ 検 討 していく 1-3. 漁 業 拠 点 港 としての 漁 港 区 の 復 旧 1) 小 名 浜 港 は 漁 船 用 の 大 水 深 岸 壁 が 整 備 されている 数 少 ない 港 であり 広 域 的 な 漁 業 拠 点 としての 役 割 を 果 たしうる 施 設 を 有 していることか ら 可 能 な 限 り 早 急 に 復 旧 工 事 を 進 める 2) 満 潮 時 に 水 没 する1 号 ふ 頭 については 適 切 な 復 旧 地 盤 高 さで 工 事 を 行 い 利 用 に 支 障 が 生 じないようにする 5
3)アクアマリンパークや 市 街 地 と 連 携 を 持 った 観 光 交 流 機 能 など 複 合 的 な 機 能 について 検 討 を 行 う 1-4.コンテナ 機 能 の 復 旧 小 名 浜 港 では 韓 国 中 国 航 路 など3 航 路 でコンテナが 取 り 扱 われていたが 東 日 本 大 震 災 により 荷 役 機 械 や 岸 壁 が 被 災 し 一 次 休 止 状 態 となっていた 平 成 23 年 6 月 には 荷 役 機 械 ( 多 目 的 クレーン)の 復 旧 と 岸 壁 (O-3) の 応 急 復 旧 により 内 航 フィーダーでのコンテナ 取 扱 いが 再 開 したが 今 後 は 荷 役 機 械 (ガントリークレーン) 及 び 岸 壁 (O-4)の 復 旧 により 休 止 が 続 いている 外 貿 コンテナの 早 期 再 開 を 目 指 す 2. 地 震 津 波 等 に 対 する 防 災 機 能 の 強 化 今 回 の 地 震 津 波 により 港 湾 施 設 に 甚 大 な 被 害 が 発 生 したため 今 後 総 合 的 な 対 策 の 検 討 を 行 い 防 災 機 能 を 強 化 する 2-1. 津 波 レベルの 特 定 今 後 の 津 波 対 策 を 構 築 するに 当 たっては 津 波 の 規 模 や 発 生 頻 度 に 応 じ て 防 護 の 目 標 を 明 確 化 して 対 策 を 進 める 必 要 がある このため 平 成 23 年 7 月 6 日 に 交 通 政 策 審 議 会 港 湾 分 科 会 防 災 部 会 がまとめた 港 湾 におけ る 総 合 的 な 津 波 対 策 のあり 方 ( 中 間 とりまとめ)で 示 された 以 下 の2つの レベルの 津 波 を 想 定 する (1) 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 概 ね 数 十 年 から 百 数 十 年 に1 回 程 度 の 頻 度 で 発 生 する 比 較 的 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 とし これに 対 しては1 人 命 を 守 る 2 財 産 を 守 る 3 経 済 活 動 を 継 続 させることを 目 標 とする (2) 最 大 クラスの 津 波 概 ね 数 百 年 から 千 年 に1 回 程 度 の 頻 度 で 発 生 する 規 模 の 津 波 とし これ に 対 しては1 人 命 を 守 る 2 経 済 的 損 失 を 軽 減 する 3 大 きな 二 次 災 害 を 防 止 する 4 施 設 の 早 期 復 旧 を 図 ることを 目 標 とする 6
2-2. 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 から 守 る 総 合 的 な 対 策 の 検 討 想 定 される 津 波 については 現 在 福 島 県 海 岸 における 津 波 対 策 等 検 討 会 において 検 討 が 行 われており 津 波 特 定 後 直 ちに 津 波 氾 濫 シミュレーションを 実 施 する その 結 果 に 基 づいて 防 護 ラインの 設 定 及 び 避 難 施 設 の 整 備 等 のハ ード ソフトを 組 み 合 わせた 総 合 的 な 対 策 が 必 要 なエリアの 検 討 を まちづくり 計 画 等 との 連 携 を 図 りつつ 行 う 2-3. 防 護 ラインや 必 要 な 津 波 防 護 施 設 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 から 守 るエリアが 浸 水 しないように 必 要 な 防 護 ラ インについて 検 討 する 1) 防 波 堤 等 の 嵩 上 げ 補 強 などの 津 波 対 策 の 要 否 については 今 後 の 各 種 委 員 会 等 の 結 果 を 踏 まえて 検 討 する 2) 津 波 により 港 湾 構 造 物 前 面 の 海 底 が 洗 掘 された 場 合 構 造 物 が 設 計 通 りの 安 定 性 を 確 保 できなくなる 可 能 性 があるため 震 災 後 早 急 に 利 用 することが 想 定 される 耐 震 強 化 岸 壁 等 については 津 波 による 洗 掘 対 策 について 検 討 する 3) 小 名 浜 港 背 後 の 津 波 被 害 を 軽 減 する 観 点 からも 現 在 整 備 中 の 第 二 沖 防 波 堤 及 び 港 湾 計 画 に 位 置 づけられている 神 白 防 波 堤 は 効 果 があると 考 えられ 防 波 堤 の 津 波 減 災 効 果 について 検 証 するとともに これら 防 波 堤 の 整 備 を 促 進 する 2-4. 津 波 防 災 に 係 るソフト 対 策 の 充 実 津 波 防 護 施 設 が 完 成 するまでには 一 定 期 間 が 必 要 となり その 間 の 安 全 確 保 や また 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 を 超 え 最 大 クラスの 津 波 が 来 襲 した 場 合 にも 備 え 以 下 のようなソフト 対 策 も 併 せて 講 じていくこととする (1) 官 民 一 体 となった 防 災 体 制 の 構 築 官 民 の 港 湾 関 係 者 が 協 力 して 各 種 会 合 やイベント 等 の 様 々な 機 会 を 利 用 し 港 湾 利 用 者 及 び 地 域 住 民 を 対 象 に 想 定 される 津 波 被 害 を 周 知 し 防 災 思 想 の 普 及 に 努 めることとする また 停 電 や 陸 上 回 線 の 被 災 により 情 報 通 信 システムが 遮 断 された 経 験 を 踏 まえ 伝 送 経 路 の 多 重 化 及 び 避 難 支 援 情 報 の 提 供 方 法 についても 検 討 していく 7
(2) 業 務 継 続 計 画 (BCP BCP)の 策 定 促 進 小 名 浜 港 背 後 圏 はもとより 東 北 経 済 の 牽 引 役 となる 小 名 浜 港 の 港 湾 機 能 の 迅 速 な 回 復 や 企 業 活 動 の 早 期 再 開 のため 今 般 の 大 震 災 からの 復 旧 の 経 験 を 元 に 小 名 浜 港 周 辺 の 港 湾 を 利 用 する 企 業 のBCP 策 定 を 促 進 する とともに 新 たな 検 討 の 場 を 設 置 し 平 成 24 年 度 中 を 目 処 に 官 民 連 携 に よる 港 湾 BCPの 策 定 を 進 めていく (3) 浸 水 想 定 区 域 における 避 難 施 設 の 確 保 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 であっても 浸 水 を 許 容 するふ 頭 用 地 などについては 避 難 施 設 として 民 間 や 公 的 機 関 が 所 有 する 既 存 施 設 の 活 用 や 機 能 付 加 など の 検 討 を 行 い 更 に 不 足 するようであれば 新 たな 避 難 施 設 について 検 討 す る (4) 避 難 体 制 の 構 築 今 回 の 震 災 を 踏 まえ 行 政 港 湾 利 用 者 及 び 観 光 施 設 関 係 者 などが 協 同 し て 地 域 住 民 港 湾 関 係 者 及 び 観 光 客 等 津 波 発 生 時 に 港 湾 周 辺 に 滞 在 し ている 人 々の 避 難 体 制 について 検 討 を 行 う また 想 定 される 津 波 浸 水 範 囲 に 基 づき 避 難 施 設 の 整 備 についても 検 討 を 行 う さらに 定 期 的 な 小 名 浜 港 全 体 での 防 災 避 難 訓 練 を 実 施 し 防 災 意 識 の 高 揚 に 努 める 2-5. 地 震 への 対 応 1) 小 名 浜 港 の 被 害 状 況 を 見 ると 他 港 と 比 較 して 津 波 よりも 地 震 に 起 因 する 被 害 が 支 配 的 であった 企 業 の 操 業 に 直 結 する 係 留 施 設 につい ては 地 震 によって 地 盤 沈 下 や 液 状 化 によるエプロン 背 後 の 沈 下 及 び 岸 壁 法 線 のはらみ 出 しなど 甚 大 な 被 害 を 受 けており 港 湾 施 設 におい ては 復 旧 の 遅 れがそのまま 港 湾 を 利 用 する 企 業 の 操 業 に 影 響 を 与 え るということが 奇 しくも 今 回 の 震 災 により 証 明 される 形 となった このことから 地 震 への 対 応 について 今 後 検 討 を 進 めることとする 2) 耐 震 強 化 岸 壁 (5-1)の 復 旧 にあたっては レベル2 地 震 動 として 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 についても 性 能 照 査 対 象 として 考 慮 する 3)3 月 11 日 の 本 震 以 降 いわき 市 では 震 度 6 弱 の 余 震 が2 回 発 生 する など 港 湾 施 設 の 新 たな 被 害 も 懸 念 されることから 余 震 への 対 応 を 図 るものとする 復 旧 工 事 を 進 めるにあたっては 余 震 による 被 害 の 進 行 復 旧 工 事 の 手 戻 りが 極 力 発 生 しないよう 留 意 する また 二 次 災 害 の 防 止 や 復 旧 作 業 員 が 安 心 して 作 業 できるよう 防 災 無 線 の 稼 働 状 況 の 確 認 と 整 備 について 関 係 機 関 と 調 整 を 行 う 8
3. 原 子 力 発 電 所 事 故 による 風 評 被 害 の 解 消 原 子 力 発 電 所 事 故 による 風 評 被 害 は 船 舶 の 入 港 敬 遠 など 港 湾 活 動 にも 深 刻 な 影 響 をもたらしていることから 小 名 浜 港 の 復 興 に 向 けて 風 評 被 害 の 解 消 に 努 める 3-1. 大 気 及 び 海 水 中 の 放 射 線 量 の 測 定 と 公 表 現 在 の 小 名 浜 港 の 大 気 及 び 海 水 中 の 放 射 線 量 は 低 レベルで 推 移 しており 健 康 への 影 響 は 考 えられないレベルであることから このような 安 定 した 状 況 が 続 く 限 り 荷 主 船 主 及 び 船 員 等 に 正 確 かつ 分 かりやすい 情 報 を 提 供 し 安 定 的 な 輸 送 の 確 保 に 努 めていく ( 福 島 県 及 び 国 土 交 通 省 のホーム ページにて 大 気 及 び 海 水 中 の 放 射 線 量 を 公 表 中 ) 小 名 浜 港 での 大 気 中 の 測 定 藤 原 ふ 頭 (1 日 2 回 ) 海 水 中 の 測 定 4 号 ふ 頭 大 剣 ふ 頭 ( 週 2 回 ) 3-2. -2.コンテナ 貨 物 に 対 する 放 射 線 測 定 体 制 の 整 備 4 月 22 日 に 国 土 交 通 省 が 公 表 したガイドラインに 基 づいて コンテナ 及 び 船 舶 の 放 射 線 量 の 測 定 体 制 の 確 立 と 証 明 書 発 行 を 実 施 していく 3-3. 港 湾 利 用 企 業 への 支 援 民 間 企 業 だけでは 風 評 被 害 への 対 応 が 困 難 な 場 合 は 公 的 機 関 がボトル ネック 解 消 に 必 要 な 支 援 を 可 能 な 限 り 実 施 する 4. 新 たな 取 組 みによる 港 の 復 興 小 名 浜 港 の 復 興 については 当 面 復 旧 復 興 を 最 優 先 に 考 え 一 日 も 早 い 港 湾 機 能 の 回 復 に 努 めるが 国 際 バルク 戦 略 港 湾 に 選 定 されたことから 復 旧 に 一 定 の 目 処 が 立 った 後 に 東 日 本 地 域 の 物 流 拠 点 となるよう 小 名 浜 港 の 復 興 に 取 り 組 んでいく また 積 極 的 な 情 報 発 信 により 国 際 港 湾 としての オナハマ の 良 いイメージを 確 立 する 4-1. 国 際 バルク 戦 略 港 湾 としての 復 興 (1) 国 際 バルク 戦 略 港 湾 への 取 組 み 復 旧 復 興 が 国 際 バルク 戦 略 港 湾 としての 小 名 浜 港 の 機 能 強 化 の 第 一 歩 9
であることから まずは 復 旧 復 興 を 最 優 先 に 実 施 し 復 旧 復 興 に 一 定 の 目 処 が 立 った 後 に 関 係 行 政 機 関 及 び 港 湾 利 用 者 が 連 携 して 国 際 バル ク 戦 略 港 湾 として 機 能 させるための 本 格 的 な 取 組 みを 行 う 小 名 浜 港 は 平 成 23 年 5 月 31 日 に 国 際 バルク 戦 略 港 湾 に 選 定 された (2) 耐 震 性 の 検 討 今 回 の 震 災 を 踏 まえ 国 家 戦 略 として 広 域 的 な 役 割 を 担 う 国 際 バルク 戦 略 港 湾 に 求 められる 耐 震 性 については 関 係 機 関 と 協 議 しながら 検 討 を 行 う 4-2. 利 用 促 進 (1)コンテナ 物 流 の 強 化 荷 主 の 利 便 性 を 損 なわないよう 可 能 な 限 り 早 期 にコンテナ 機 能 を 震 災 前 のレベルまで 回 復 させるとともに 国 際 コンテナ 戦 略 港 湾 ( 京 浜 港 )と の 連 携 についても 検 討 を 行 う (2) 民 間 の 資 金 ノウハウ 等 の 活 用 財 政 事 情 が 厳 しい 折 公 的 資 金 による 復 興 には 限 度 があることから 民 間 の 資 金 やノウハウを 活 用 した 事 業 についても 積 極 的 に 検 討 を 行 う また 規 制 緩 和 や 金 融 上 の 支 援 措 置 などを 一 定 期 間 に 限 って 行 う 特 区 制 度 の 活 用 なども 視 野 に 検 討 を 行 う 4-3. 小 名 浜 港 背 後 地 の 再 開 発 (1) 小 名 浜 港 背 後 地 再 開 発 事 業 の 促 進 今 回 の 震 災 により 小 名 浜 港 背 後 地 が 広 範 に 被 災 したことから 被 災 後 の 復 旧 復 興 を 促 進 するため 再 開 発 事 業 の 可 能 な 限 りの 前 倒 しを 働 きか けていくものとする 小 名 浜 港 背 後 地 の 再 開 発 は 平 成 22 年 11 月 にいわき 市 が 小 名 浜 港 背 後 地 開 発 ビジョン を 発 表 しており 今 後 いわき 市 により 土 地 区 画 整 理 事 業 が 進 められていく 計 画 (2) 防 災 機 能 を 有 する 港 湾 関 係 庁 舎 の 検 討 今 回 の 震 災 により 港 湾 関 係 行 政 機 関 のほぼ 全 てが 被 災 し 行 政 事 務 に 大 きな 支 障 が 生 じたことを 教 訓 に 今 後 検 討 される 津 波 災 害 への 対 応 土 10
地 利 用 計 画 などを 踏 まえ 新 たな 地 震 津 波 等 の 災 害 に 強 い 庁 舎 の 整 備 に ついて 検 討 する その 際 には 防 災 機 能 も 有 する 港 湾 業 務 庁 舎 の 可 能 性 に ついて 検 討 を 行 う 4-4 -4. 世 界 へ 向 けた 情 報 発 信 の 強 化 (1) 国 際 港 湾 としての オナハマ の 良 いイメージ 確 立 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 により いわゆる フクシマ の 名 が 意 図 せ ずして 世 界 に 知 れ 渡 ることとなった まず 急 がれるのは 風 評 被 害 の 払 拭 で あり その 次 に 目 指 すべきことは 国 際 港 湾 としての オナハマ の 良 い イメージを 確 立 することである (2) 国 際 港 湾 としての オナハマ の 戦 略 的 な 情 報 発 信 世 界 に 向 けた 情 報 発 信 は 重 要 であり 世 界 がモデルとするような 先 駆 的 な 取 組 みを 積 極 的 に 実 施 ( 又 は 既 に 実 施 されていることを 紹 介 )するとと もに 世 界 各 国 から 人 物 情 報 が 集 まるような 戦 略 的 な 取 組 み(ハード ソフト)を 官 民 の 英 知 を 集 結 して 推 進 していくことが 重 要 である 具 体 的 には 様 々な 業 種 をメンバーとする 企 画 組 織 の 設 置 複 数 の 言 語 による 情 報 誌 の 発 行 国 際 イベントの 誘 致 など 福 島 いわき 小 名 浜 港 を 総 合 的 にプロモーションする 体 制 を 検 討 していく 11
< 参 考 資 料 > 小 名 浜 港 復 興 会 議 メンバー 国 土 交 通 省 東 北 地 方 整 備 局 港 湾 空 港 部 国 土 交 通 省 東 北 地 方 整 備 局 小 名 浜 港 湾 事 務 所 海 上 保 安 庁 第 二 管 区 海 上 保 安 本 部 福 島 海 上 保 安 部 横 浜 税 関 小 名 浜 税 関 支 署 福 島 県 土 木 部 港 湾 課 福 島 県 小 名 浜 港 湾 建 設 事 務 所 福 島 県 企 業 局 いわき 事 業 所 福 島 県 水 産 事 務 所 いわき 市 商 工 観 光 部 いわき 市 農 林 水 産 部 いわき 市 都 市 建 設 部 < 港 湾 物 流 部 会 > いわき 小 名 浜 コンテナサービス 小 名 浜 海 陸 運 送 常 磐 港 運 小 名 浜 製 錬 小 名 浜 製 錬 所 小 名 浜 吉 野 石 膏 いわき 工 場 小 名 浜 石 油 小 名 浜 石 油 埠 頭 小 名 浜 埠 頭 クリーンコールパワー 研 究 所 クレハ いわき 事 業 所 堺 化 学 工 業 小 名 浜 事 業 所 サミット 小 名 浜 エスパワー 三 洋 海 運 小 名 浜 支 店 常 磐 共 同 火 力 常 磐 興 産 東 京 電 力 小 名 浜 コールセンター 東 邦 亜 鉛 小 名 浜 製 錬 所 日 本 海 水 小 名 浜 工 場 日 本 化 成 小 名 浜 工 場 日 本 製 紙 勿 来 工 場 日 進 運 送 労 働 組 合 全 日 本 港 湾 労 働 組 合 <アクアマリンパーク 部 会 > アクアマリンふくしま いわき ら ら ミュウ いわきデイクルーズ 小 名 浜 美 食 ホテル 小 名 浜 まちづくり 市 民 会 議 < 漁 港 区 部 会 > 福 島 県 漁 業 協 同 組 合 連 合 会 福 島 県 旋 網 漁 業 協 同 組 合 小 名 浜 機 船 底 曳 網 漁 業 協 同 組 合 いわき 市 漁 業 協 同 組 合 いわき 市 漁 業 協 同 組 合 下 神 白 採 鮑 組 合 12
これまでの 経 過 小 名 浜 港 復 興 会 議 ( 全 体 ) 第 1 回 平 成 23 年 7 月 1 日 ( 金 ) 港 湾 施 設 の 復 旧 状 況 について 復 旧 復 興 方 針 ( 案 )について 港 湾 物 流 部 会 WG 事 前 打 合 せ 平 成 23 年 4 月 1 日 ( 金 ) 小 名 浜 港 復 興 会 議 の 設 置 について 港 湾 施 設 の 被 災 状 況 について 利 用 企 業 の 被 災 状 況 について 準 備 会 平 成 23 年 4 月 4 日 ( 月 ) 港 湾 施 設 の 被 災 状 況 について 工 業 用 水 施 設 の 被 災 状 況 について WG( 第 1 回 ) 平 成 23 年 4 月 14 日 ( 木 ) 港 湾 施 設 の 復 旧 スケジュールについて 施 設 の 供 用 時 期 の 考 え 方 について 第 1 回 平 成 23 年 4 月 15 日 ( 金 ) 港 湾 施 設 の 復 旧 スケジュールについて 施 設 の 供 用 時 期 の 考 え 方 について 第 2 回 平 成 23 年 5 月 20 日 ( 金 ) 港 湾 施 設 の 現 状 と 復 旧 見 込 み 港 湾 利 用 企 業 の 復 旧 状 況 小 名 浜 港 の 復 旧 復 興 方 針 ( 案 )について 第 3 回 平 成 23 年 6 月 13 日 ( 月 ) 港 湾 施 設 の 復 旧 状 況 について 各 ふ 頭 の 供 用 及 び 利 用 状 況 について 国 際 バルク 戦 略 港 湾 の 選 定 について 小 名 浜 港 復 旧 復 興 方 針 ( 案 )について アクアマリンパーク 部 会 準 備 会 平 成 23 年 4 月 6 日 ( 水 ) 小 名 浜 港 復 興 会 議 アクアマリンパーク 部 会 設 置 について アクアマリンパーク 内 の 施 設 被 害 の 状 況 について 第 1 回 平 成 23 年 5 月 25 日 ( 水 ) アクアマリンパークの 復 興 計 画 について 第 2 回 平 成 23 年 6 月 23 日 ( 木 ) アクアマリンパークの 復 興 計 画 について 13
漁 港 区 部 会 第 1 回 平 成 23 年 5 月 27 日 ( 金 ) 小 名 浜 港 復 興 会 議 漁 港 区 部 会 の 設 置 について 今 後 の 漁 業 活 動 について 市 場 等 上 物 の 被 災 状 況 と 今 後 の 対 応 について 岸 壁 の 復 旧 工 事 の 優 先 順 位 について 岸 壁 の 復 旧 高 さについて 第 2 回 平 成 23 年 6 月 23 日 ( 木 ) 港 湾 漁 港 施 設 の 復 旧 について 漁 港 区 の 復 興 計 画 について 14
~ 産 業 物 流 復 興 プラン~ 小 名 浜 港 復 旧 計 画 ; 応 急 復 旧 工 事 ; 暫 定 供 用 ; 災 害 査 定 ; 本 格 復 旧 工 事 ; 供 用 平 成 23 年 8 月 18 日 現 在 番 号 施 設 名 水 深 主 な 取 扱 品 目 平 成 23 年 度 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 平 成 24 年 度 7 8 9 10 11 12 1 2 3 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 1 3-1~2-10m 石 炭 石 灰 石 2 3-3 -10m 石 炭 3 3-4 -10m セメント 4 4-2 -10m セメント 5 4-3 -10m 化 学 薬 品 荷 役 可 能 荷 役 可 能 6 5-1 -12m 金 属 鉱 7 6-1 -14m 石 炭 荷 役 可 能 8 7-1 -13m 石 炭 9 7-2 -13m 石 炭 10 7-3 -10m 非 金 属 鉱 物 11 7-4 -10m 再 利 用 資 源 荷 役 可 能 12 7-5 -7.5m 石 炭 荷 役 可 能 13 F-1-10 m 製 材 木 材 チップ 14 F-2-12m 製 材 15 F-3-10 m 金 属 くず 16 O-3-10m コンテナ 17 O-4-10 m コンテナ 施 設 配 置 図 17 本 計 画 は 査 定 前 の 施 設 を 含 むため 変 更 が 生 じる 可 能 性 があります 9 10 11 14 15 16 1 3 2 4 5 6 7 8 12 13
小 名 浜 港 復 旧 復 興 方 針 の 概 要 小 名 浜 港 復 興 会 議 平 成 23 年 8 月 18 日 復 旧 復 興 方 針 の 柱 1. 港 湾 施 設 等 の 早 期 復 旧 2. 地 震 津 波 等 に 対 する 防 災 機 能 の 強 化 3. 原 子 力 発 電 所 事 故 による 風 評 被 害 の 解 消 4. 新 たな 取 組 みによる 港 の 復 興 1. 港 湾 施 設 等 の 早 期 復 旧 概 ね2 年 以 内 を 目 処 に 主 要 な 岸 壁 の 復 旧 を 完 了 させ 概 ね3 年 以 内 に 全 ての 港 湾 施 設 の 復 旧 を 目 指 す なお 各 施 設 の 復 旧 スケジュール 等 については 行 政 及 び 港 湾 利 用 者 等 との 間 で 綿 密 に 情 報 共 有 することとし 必 要 に 応 じ 関 係 各 者 間 で 協 議 を 行 いつつ 復 旧 を 行 うことを 原 則 とする 1-1. 港 湾 施 設 の 早 期 かつ 適 切 な 機 能 への 復 旧 1-2.まちづくりと 一 体 となった 交 流 拠 点 機 能 の 復 旧 1-3. 漁 業 拠 点 港 としての 漁 港 区 の 復 旧 1-4.コンテナ 機 能 の 復 旧 2. 地 震 津 波 等 に 対 する 防 災 機 能 の 強 化 今 回 の 地 震 津 波 により 港 湾 施 設 に 甚 大 な 被 害 が 発 生 したため 今 後 総 合 的 な 対 策 の 検 討 を 行 い 防 災 機 能 を 強 化 する 2-1. 津 波 レベルの 特 定 2-2. 発 生 頻 度 の 高 い 津 波 から 守 る 総 合 的 な 対 策 の 検 討 2-3. 防 護 ラインや 必 要 な 津 波 防 護 施 設 2-4. 津 波 防 災 に 係 るソフト 対 策 の 充 実 2-5. 地 震 への 対 応 3. 原 子 力 発 電 所 事 故 による 風 評 被 害 の 解 消 原 子 力 発 電 所 事 故 による 風 評 被 害 は 船 舶 の 入 港 敬 遠 など 港 湾 活 動 にも 深 刻 な 影 響 をもたらしていることから 小 名 浜 港 の 復 興 に 向 けて 風 評 被 害 の 解 消 に 努 める 3-1. 大 気 及 び 海 水 中 の 放 射 線 量 の 測 定 と 公 表 3-2. -2.コンテナ 貨 物 に 対 する 放 射 線 測 定 体 制 の 整 備 3-3. 港 湾 利 用 企 業 への 支 援 4. 新 たな 取 組 みによる 港 の 復 興 小 名 浜 港 の 復 興 については 当 面 復 旧 復 興 を 最 優 先 に 考 え 一 日 も 早 い 港 湾 機 能 の 回 復 に 努 めるが 国 際 バルク 戦 略 港 湾 に 選 定 されたことから 復 旧 に 一 定 の 目 処 が 立 った 後 に 東 日 本 地 域 の 物 流 拠 点 となるよう 小 名 浜 港 の 復 興 に 取 り 組 ん でいく また 積 極 的 な 情 報 発 信 により 国 際 港 湾 としての オナハマ の 良 いイメージを 確 立 する 4-1. 国 際 バルク 戦 略 港 湾 としての 復 興 4-2. 利 用 促 進 4-3. 小 名 浜 港 背 後 地 の 再 開 発 4-4 -4. 世 界 へ 向 けた 情 報 発 信 の 強 化