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平 成 19 年 度 香 南 香 美 地 域 新 エネルギービジョン 高 知 県 香 南 市 香 美 市

エコテーマパークタウンをめざして 本 市 は まちづくりの 将 来 像 である 美 しい 水 と 緑 と 風 に 包 まれ 元 気 で 豊 かに 光 るまち を 実 現 するための 基 本 目 標 の 一 つとして 環 境 と 調 和 のとれたまちづくり を 掲 げています 市 民 の 皆 様 方 もすでにご 承 知 のように 新 聞 やテレビなどのマス コミでは 地 球 温 暖 化 に 関 するニュースが 毎 日 のように 報 道 されて います 世 界 各 国 の 有 識 者 が 参 加 して 本 年 1 月 に 開 催 された 世 界 経 済 フォーラム 年 次 総 会 や 本 年 7 月 に 開 催 される 北 海 道 洞 爺 湖 サミットの 主 要 議 題 も 地 球 温 暖 化 対 策 です 昭 和 40 年 代 の 本 市 は 夏 は 台 風 銀 座 と 呼 ばれるほど 毎 年 のように 台 風 が 襲 来 し 夕 暮 れには 夕 立 冬 は 池 や 水 路 には 厚 い 氷 がはり 軒 下 にはツララ 田 畑 には 霜 柱 がで きていました 近 年 こうした 風 景 はすっかり 姿 を 消 し 猛 暑 や 暖 冬 亜 熱 帯 地 方 のスコールを 思 わ せるような 集 中 豪 雨 など 季 節 の 変 化 がみられなくなり 誰 もが 地 球 温 暖 化 を 実 感 して いるものと 思 います 経 済 に 目 を 向 ければ アメリカのサブプライムローンの 破 綻 を 原 因 として 世 界 中 の 余 剰 資 金 が 原 油 市 場 に 向 かい ニューヨーク 先 物 取 引 市 場 の 原 油 価 格 が 一 時 100ド ルを 超 えるなど 本 市 の 農 林 漁 業 にも 深 刻 な 影 響 を 与 えています このような 外 部 環 境 の 中 での 香 南 香 美 地 域 新 エネルギービジョンの 策 定 は 地 球 温 暖 化 防 止 対 策 に 加 えて 本 市 の 基 幹 産 業 であるエネルギー 多 消 費 型 農 業 などの 振 興 を 図 るうえにも たいへん 有 意 義 であると 認 識 しています 本 市 は 合 併 前 の 旧 野 市 町 時 代 から 地 球 温 暖 化 防 止 対 策 を 推 進 するために 高 効 率 省 エ ネ 機 器 や 大 規 模 太 陽 光 発 電 装 置 の 導 入 環 境 に 負 荷 のかからない すまいの 省 エネハン ドブック の 作 成 環 境 教 育 庁 舎 等 公 共 施 設 の 設 備 改 善 による 地 域 省 エネモデル 事 業 などに 取 り 組 んでいます このたび 本 市 と 香 美 市 が 連 携 し 物 部 川 流 域 の 森 林 バイオマスや 風 力 などの 豊 かな 地 域 資 源 を 活 かした 環 境 と 経 済 の 調 和 がとれた 持 続 可 能 な 新 エネルギー 普 及 システムの 構 築 による 低 炭 素 社 会 への 転 換 と 物 部 川 上 流 から 太 平 洋 までの 地 域 産 業 の 活 性 化 を 図 ることによって 本 市 が 目 指 すエコテーマパークタウンの 実 現 に 発 展 させて 参 ります 最 後 に 本 ビジョンの 策 定 にあたり ご 協 力 いただきました 策 定 委 員 の 皆 様 方 に 厚 く お 礼 申 し 上 げます 平 成 20 年 2 月 香 南 市 長 仙 頭 義 寛

香 南 香 美 地 域 新 エネルギービジョンの 完 成 にあたって 平 成 19 年 8 月 31 日 から 短 期 間 の 中 で 精 力 的 に 香 南 香 美 地 域 新 エネルギービジョン 策 定 に 向 け 委 員 の 皆 さま 方 に おかれましては 各 分 野 でそれぞれご 専 門 にご 活 躍 の 方 がた の 格 別 のご 協 力 を 賜 り 茲 に 当 地 域 の 新 エネルギービジョン として 完 成 されました 事 に 先 ず 改 めて 衷 心 よりお 礼 を 申 し 上 げます ご 承 知 のとおり 当 地 域 殊 に 物 部 川 流 域 にあります 本 市 は 538.22km2の 行 政 区 域 の 内 山 林 原 野 を 87.5%で 占 める 地 域 であり 農 用 地 を 含 めますと 約 90%と 緑 豊 かな 地 域 を 占 めております 地 球 温 暖 化 問 題 への 対 応 が 世 界 的 に 求 められている 中 本 市 は CO2 削 減 に 大 きく 貢 献 し 得 る 地 域 でございますが ご 周 知 のとおり 近 年 の 一 次 産 業 殊 に 森 林 林 業 の 衰 退 が 著 しく 森 林 林 業 の 崩 壊 に 比 例 し 山 地 の 保 水 力 の 減 少 と 異 常 気 象 に 伴 い 繰 り 返 される 山 林 の 崩 壊 河 川 の 濁 水 問 題 など 地 域 の 大 きな 課 題 としておりま す このたびお 陰 さまで これらの 課 題 をプラスに 転 じ 自 然 環 境 と 調 和 した 流 域 活 用 が 他 産 業 の 創 出 に 関 するプロジェクトとして 時 期 を 得 た 新 エネルギービジョンの 基 本 方 向 と 提 言 を 頂 くことが 出 来 ましたこと 誠 にありがとうございました 厳 しい 地 方 行 財 政 の 中 にありますが このビジョンに 沿 って 新 時 代 への 取 り 組 み 指 針 として 検 討 して 参 ります ご 協 力 を 頂 きました 策 定 委 員 各 位 に 深 謝 申 し 上 げます 平 成 20 年 2 月 香 美 市 長

目 次 第 1 章 地 域 新 エネルギービジョン 策 定 の 背 景 と 目 的 1 1. 新 エネルギービジョン 策 定 の 背 景 1 2. 新 エネルギー 技 術 の 実 用 化 動 向 2 (1) 太 陽 光 発 電 4 (2) 太 陽 熱 利 用 4 (3) 風 力 発 電 6 (4)バイオマス 発 電 熱 利 用 等 7 (5) 廃 棄 物 発 電 廃 棄 物 熱 利 用 等 9 (6) 未 利 用 温 度 差 雪 氷 エネルギー 10 (7)クリーンエネルギー 自 動 車 11 (8) 天 然 ガスコージェネレーション 12 (9) 燃 料 電 池 13 (10) 中 小 水 力 エネルギー 14 (11) 新 エネルギーの 導 入 状 況 14 3. 新 エネルギービジョン 策 定 の 目 的 15 (1) 新 エネルギー 導 入 の 意 義 15 (2)ビジョン 策 定 の 目 的 15 第 2 章 自 然 及 び 社 会 に 関 する 実 態 17 1. 自 然 的 特 性 17 (1) 位 置 及 び 地 勢 17 (2) 気 象 18 2. 社 会 的 特 性 19 (1) 人 口 及 び 世 帯 数 19 (2) 土 地 利 用 状 況 22 (3) 運 輸 交 通 23 (4) 公 共 施 設 24 (5) 廃 棄 物 等 26 3. 産 業 特 性 27 (1) 産 業 別 従 事 者 数 27 (2) 農 林 業 28 (3) 製 造 業 32 (4) 商 業 32

第 3 章 エネルギー 使 用 の 特 性 と 消 費 量 の 把 握 33 1.エネルギー 消 費 量 33 (1)エネルギー 消 費 量 の 算 出 方 法 33 (2)エネルギー 消 費 量 35 (3)1 人 当 りエネルギー 消 費 量 の 国 県 との 比 較 40 2.エネルギー 消 費 量 に 伴 う 二 酸 化 炭 素 排 出 量 41 第 4 章 将 来 のエネルギー 需 要 量 の 予 測 42 1. 国 におけるエネルギー 消 費 量 の 推 移 42 (1) 概 況 42 (2) 民 生 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 42 (3) 産 業 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 44 (4) 運 輸 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 46 (5) 一 次 エネルギー 国 内 供 給 48 2. 高 知 県 におけるエネルギー 消 費 量 49 3. 本 地 域 におけるエネルギー 需 要 量 の 推 計 50 (1) 民 生 部 門 50 (2) 産 業 部 門 52 (3) 運 輸 部 門 53 (4)まとめ 54 第 5 章 新 エネルギーの 賦 存 量 及 び 期 待 可 採 量 55 1. 新 エネルギーの 賦 存 量 の 定 義 55 (1) 新 エネルギーの 賦 存 量 の 定 義 55 (2) 対 象 とする 新 エネルギー 56 2. 新 エネルギーの 期 待 可 採 量 57 (1) 太 陽 エネルギー( 太 陽 光 発 電 ) 57 (2) 太 陽 エネルギー( 太 陽 熱 利 用 ) 59 (3) 風 力 エネルギー 61 (4)し 尿 汚 泥 64 (5) 下 水 汚 泥 66 (6) 下 水 処 理 水 68 (7) 森 林 バイオマス 69 (8) 畜 産 バイオマス 71 (9) 農 業 廃 棄 物 73 (10)バイオディーゼル 燃 料 (BDF) 75 (11)マイクロ 水 力 エネルギー 76 (12)クリーンエネルギー 自 動 車 77 (13) 期 待 可 採 量 のまとめ 78

3. 新 エネルギーの 導 入 状 況 80 第 6 章 新 エネルギー 導 入 に 関 する 基 本 方 針 81 1. 新 エネルギー 導 入 かかる 基 本 要 件 の 整 理 81 (1) 地 域 の 概 況 からの 基 本 要 件 81 (2)エネルギー 需 要 量 からの 基 本 要 件 81 (3) 新 エネルギー 期 待 可 採 量 からの 基 本 要 件 83 (4)その 他 の 要 件 83 2. 新 エネルギー 導 入 に 関 する 基 本 方 針 84 第 7 章 新 エネルギー 導 入 における 課 題 及 び 経 済 効 果 85 1. 新 エネルギー 導 入 におけるコスト 試 算 と 経 済 効 果 85 (1) 新 エネルギー 導 入 におけるコスト 試 算 85 (2) 新 エネルギー 導 入 による 経 済 効 果 89 2. 新 エネルギー 導 入 に 関 する 課 題 92 (1) 全 般 的 な 課 題 - 経 済 性 の 確 保 - 92 (2) 新 エネルギーの 種 別 ごとの 課 題 94 第 8 章 新 エネルギー 導 入 に 向 けた 重 点 プロジェクトと 導 入 目 標 95 1. 重 点 プロジェクト 95 (1) 未 利 用 森 林 バイオマスの 利 用 による 地 域 活 性 化 と 低 炭 素 社 会 の 実 現 95 (2) 風 力 発 電 事 業 95 (3) 住 宅 事 業 所 での 太 陽 光 発 電 95 2. 新 エネルギー 導 入 の 目 標 96 第 9 章 新 エネルギービジョン 事 業 化 構 想 97 第 10 章 持 続 可 能 な 新 エネルギー 普 及 システムの 構 築 99 資 料 編 資 料 1 香 南 香 美 地 域 新 エネルギービジョン 策 定 委 員 会 委 員 名 簿 101 資 料 2 エネルギー 消 費 量 算 出 関 連 資 料 102 資 料 3 高 知 県 環 境 先 進 企 業 との 協 働 の 森 づくり 事 業 105 資 料 4 未 利 用 木 質 バイオマスについて 107

第 1 章 地 域 新 エネルギービジョン 策 定 の 背 景 と 目 的 1. 新 エネルギービジョン 策 定 の 背 景 近 年 エネルギーの 利 用 に 伴 う 環 境 問 題 とりわけ 地 球 温 暖 化 問 題 への 対 応 が 世 界 的 に 求 められている 我 が 国 においては エネルギー 起 源 の 二 酸 化 炭 素 が 温 室 効 果 ガスの 大 部 分 を 占 めるため これをどう 抑 制 していくかが 重 要 な 課 題 となっている 1997 年 12 月 に 京 都 で 開 催 された 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 3 回 締 約 国 際 会 議 (COP3) では 先 進 国 全 体 の 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 を 2008 年 から 2012 年 までの 期 間 先 進 国 全 体 で 1990 年 レベ ルから 平 均 5% 削 減 我 が 国 は 1990 年 レベルから 6% 削 減 目 標 とする 京 都 議 定 書 が 成 立 した また 温 室 効 果 ガス 削 減 に 向 け 発 展 途 上 国 への 呼 びかけの 努 力 も 続 けられている 我 が 国 においては 産 業 界 を 中 心 とした 温 室 効 果 ガス 削 減 対 策 の 実 施 にもかかわらず 基 準 年 以 降 温 室 効 果 ガス 発 生 量 が 増 加 し 続 けており 現 状 の 対 策 等 では 京 都 議 定 書 の 削 減 目 標 の 達 成 が 困 難 であるといわれている また 世 界 に 目 を 向 けてみると 巨 大 なハリケーンや 異 常 渇 水 大 雨 による 洪 水 等 地 球 温 暖 化 に 起 因 するであろうといわれている 異 常 気 象 が 世 界 各 地 で 発 生 している IPCC( 気 候 変 動 に 関 する 政 府 間 パネル)が 公 表 した 第 4 次 報 告 では この 地 球 温 暖 化 の 最 大 の 要 因 はエネルギーとしての 化 石 燃 料 の 消 費 による 二 酸 化 炭 素 濃 度 の 増 加 にあるとほぼ 断 定 し ている 我 が 国 では 京 都 議 定 書 の 目 標 達 成 に 向 け 省 エネルギーの 普 及 及 び 新 エネルギーの 導 入 促 進 を 積 極 的 に 取 り 組 むため エネルギーの 使 用 の 合 理 化 に 関 する 法 律 及 び 新 エネルギー 利 用 等 の 促 進 に 関 する 特 別 措 置 法 を 制 定 した エネルギーの 使 用 の 合 理 化 に 関 する 法 律 は 豊 かな 日 常 生 活 や 活 力 ある 経 済 活 動 を 維 持 しながらエネルギー 使 用 量 を 抑 制 する 手 段 として エネルギーを 無 駄 なく 効 率 的 に 使 うことを 徹 底 するための 総 合 的 な 法 律 で 新 エネルギー 利 用 等 の 促 進 に 関 する 特 別 措 置 法 は 内 外 の 経 済 的 社 会 的 環 境 に 応 じたエネルギーの 安 定 的 かつ 適 切 な 供 給 の 確 保 に 資 するための 新 エネルギー 利 用 等 についての 国 民 の 努 力 を 促 し 新 エネ ルギー 利 用 等 を 円 滑 に 進 めるために 必 要 な 措 置 をとる 法 律 である これらに 従 い 京 都 議 定 書 の 目 標 達 成 のための 取 り 組 みが 進 められてきている 地 球 温 暖 化 を 防 止 し 永 続 的 に 人 類 を 含 めた 生 態 系 が 良 好 な 状 態 を 保 つためには 化 石 燃 料 の 消 費 を 大 幅 に 抑 制 する 必 要 がある そのためには 現 在 の 生 活 環 境 経 済 状 況 を 大 幅 に 制 御 す るかあるいはエネルギー 革 命 が 必 要 である その 方 向 性 としては 水 素 利 用 の 技 術 開 発 安 全 性 及 び 廃 棄 物 問 題 をクリアした 原 子 力 利 用 二 酸 化 炭 素 の 固 定 化 などが 挙 げられるが いずれ もその 開 発 実 用 化 には 長 い 期 間 が 必 要 である しかしながら 地 球 温 暖 化 は 年 々 確 実 に 進 行 し ているため クリーンで 安 定 したエネルギーの 開 発 利 用 が 急 務 となっている 1

2. 新 エネルギー 技 術 の 実 用 化 動 向 新 エネルギー 法 ( 新 エネルギー 利 用 等 の 促 進 に 関 する 特 別 措 置 法 )では 技 術 的 に 実 用 段 階 にあるが 経 済 性 の 面 で 普 及 が 十 分 でない エネルギーとして 15 種 類 を 新 エネルギーとしている また 経 済 産 業 省 の 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 新 エネルギー 部 会 において すでに 実 用 段 階 にあるとしている 水 力 発 電 や 地 熱 利 用 に 関 しても 再 生 可 能 エネルギー と 位 置 づけ 導 入 目 標 を 設 定 している 図 1.2.1 に 新 エネルギーの 区 分 を 示 したものを 図 示 する 新 エネルギーは 供 給 サイドのエネルギーと 需 要 サイドのエネルギーとに 分 かれ 一 般 的 によく 知 られているの は 供 給 サイドでは 太 陽 光 太 陽 熱 風 力 需 要 サイドでは 電 気 自 動 車 などである 新 エネルギー 熱 利 用 分 野 発 電 分 野 太 陽 熱 利 用 温 度 差 エネルギー 廃 棄 物 熱 利 用 バイオマス 熱 利 用 太 陽 光 発 電 風 力 発 電 廃 棄 物 発 電 バイオマス 発 電 電 熱 クリーンエネルキ ー 自 動 車 (( 天 然 ガス メタノール ガス メタノ-ル 電 気 )) 天 然 ガスコーシ ェネレーション 燃 料 電 池 雪 氷 冷 熱 利 用 廃 棄 物 燃 料 製 造 バイオマス 燃 料 製 造 水 力 発 電 地 熱 エネルギー 再 生 可 能 エネルギー 供 給 サイドのエネルギー 需 要 サイドのエネルギー 図 1.2.1 新 エネルギーの 分 類 ( 注 :2007 年 度 において NEDOの 補 助 対 象 事 業 として 廃 棄 物 関 連 の 新 エネルギーが 対 象 外 となり 中 小 水 力 発 電 と 地 熱 発 電 が 対 象 となった ) 2

新 エネルギーは 次 のような 特 徴 があり これら 特 徴 に 配 慮 して 検 討 を 進 める 必 要 がある ま た 新 エネルギー 等 の 主 な 利 用 内 容 を 示 す 表 1.2.1 新 エネルギーの 長 所 と 短 所 長 所 短 所 1 潜 在 する 賦 存 量 が 豊 富 である 2 循 環 再 生 可 能 なエネルギーである 3 環 境 への 影 響 が 少 ないクリーンなエネルギーである 1 エネルギーの 密 度 が 小 さく 広 く 薄 く 普 及 している 2 時 空 間 的 に 変 動 が 大 きい 3 現 状 においては エネルギーコストが 割 高 である 新 エ ネ ル ギ ー 新 エネルギー 等 の 種 類 発 太 陽 光 発 電 ( 電 風 力 発 電 供 利 廃 棄 物 発 電 再 給 用 生 サ バイオマス 発 電 可 イ 能 ド エ の 太 陽 熱 利 用 ネ エ ル ネ 熱 ギ ル 利 ー ギ 用 ー ) エ 需 ネ 要 ル サ ギ イ ー ド の そ の 他 表 1.2.2 新 エネルギー 等 の 主 な 利 用 内 容 廃 棄 物 熱 利 用 バイオマス 熱 利 用 温 度 差 エネルギ ー( 未 利 用 エネル ギー) 雪 氷 冷 熱 利 用 クリーンエネル ギー 自 動 車 天 然 ガスコージ ェネレーション 燃 料 電 池 主 な 利 用 内 容 太 陽 光 発 電 システムによる 発 電 風 力 発 電 システムによる 発 電 一 般 廃 棄 物 や 産 業 廃 棄 物 の 燃 焼 による 発 電 バイオマスの 燃 焼 やバイオマスから 取 り 出 した 燃 料 による 発 電 太 陽 熱 温 水 器 やソーラーシステムなどによる 熱 利 用 一 般 廃 棄 物 や 産 業 廃 棄 物 の 燃 焼 による 熱 利 用 バイオマスの 燃 焼 やバイオマスから 取 り 出 した 燃 料 による 熱 利 用 工 場 排 水 や 生 活 排 水 送 電 設 備 変 電 設 備 河 川 や 海 水 などで 生 じる 温 度 差 の 熱 利 用 雪 の 冷 熱 利 用 天 然 ガス 電 気 (ハイブリット 含 む) メタノー ル ディーゼル 代 替 LPG 自 動 車 の 利 用 天 然 ガス 等 の 利 用 による 発 電 と 熱 利 用 の 併 用 燃 料 電 池 も 含 む 燃 料 電 池 による 発 電 再 生 可 能 エネル 水 力 発 電 水 力 発 電 機 による 発 電 ギー 地 熱 エネルギー 地 熱 による 発 電 と 熱 利 用 以 下 に 主 な 新 エネルギーの 概 要 について 述 べる 3

(1) 太 陽 光 発 電 太 陽 光 発 電 とは シリコンなどの 半 導 体 に 光 が 当 たると 電 気 が 発 生 する 光 電 効 果 を 応 用 した 太 陽 電 池 を 使 用 して 太 陽 光 から 直 接 電 気 を 発 生 させるものである 設 置 する 場 所 の 広 さにあわせて 自 由 に 規 模 を 決 めることが 可 能 である 図 1.2.2 太 陽 光 発 電 の 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) 2004 年 まで 太 陽 光 発 電 量 ( 発 電 容 量 )は 我 が 国 が 世 界 一 であったが 2005 年 以 降 はドイ ツが 世 界 一 である 家 庭 用 太 陽 光 発 電 設 備 の 設 置 費 用 は 2005 年 時 点 で1kw 当 り 65 万 円 程 度 であり 単 位 発 電 量 当 りのコストは 比 較 的 高 い また 夜 間 は 発 電 できず 雨 や 曇 天 の 日 には 発 電 出 力 が 低 下 するといった 不 安 定 さを 持 つ (2) 太 陽 熱 利 用 太 陽 熱 利 用 とは 古 くは 太 陽 光 を 室 内 に 取 り 入 れることから 始 まり 積 極 的 に 利 用 され 始 めたのは 温 水 器 の 登 場 からである 太 陽 熱 温 水 器 は 家 の 屋 根 などに 設 置 して 太 陽 熱 を 集 め 温 水 をつくり 風 呂 や 給 湯 に 利 用 するシステムである また ソーラーシステムは 温 水 をそのまま 利 用 するほか 家 の 中 を 循 環 させて 床 暖 房 などに 利 用 している 家 庭 用 だけで なく 学 校 病 院 等 での 大 規 模 なシステムの 導 入 も 見 られる 太 陽 熱 利 用 システムには 強 制 循 環 型 ソーラーシステム 自 然 循 環 型 太 陽 熱 温 水 器 空 気 集 熱 暖 房 ( 給 湯 )ソーラー システム パッシブソーラー 等 がある 4

図 1.2.3 太 陽 熱 利 用 の 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) 太 陽 熱 利 用 は 第 2 次 石 油 危 機 の 1980 年 代 から 急 増 した 家 庭 用 の 太 陽 熱 利 用 機 器 につ いては 全 国 の 戸 建 住 宅 数 のうち 約 15%となる 400 万 台 が 導 入 されているが 都 市 ガスや 灯 油 等 を 燃 料 とする 高 効 率 給 湯 器 の 登 場 により 太 陽 熱 利 用 機 器 の 設 置 シェアが 減 少 している 5

(3) 風 力 発 電 風 力 発 電 とは 風 の 力 を 電 気 エネルギーに 変 換 して 利 用 するもので 変 換 の 過 程 は 風 の 運 動 エネルギーを 風 車 により 回 転 という 動 力 エネルギーに 変 え 発 電 機 を 動 かし 電 気 エネルギーへと 変 換 するものである 風 力 エネルギーは 風 向 風 速 の 変 動 により 安 定 し たエネルギー 供 給 の 難 しさはあるものの 潜 在 的 に 資 源 が 広 範 に 賦 存 し 無 尽 蔵 でクリー ンなエネルギーである また 単 一 なエネルギーであることからエネルギー 利 用 の 高 効 率 化 が 可 能 である 図 1.2.4 風 力 発 電 の 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) 風 力 発 電 をその 大 きさと 用 途 別 に 分 類 すると 概 ね 次 の 通 りである 風 力 発 電 設 備 大 型 機 500kW~2000kWクラス 主 用 途 : 発 電 小 型 中 型 機 40kW~100kWクラス 主 用 途 : 自 家 用 発 電 マイクロ 機 10kW 以 下 主 用 途 : 自 家 用 図 1.2.5 風 力 発 電 の 分 類 6

2007 年 3 月 末 における 我 が 国 での 導 入 状 況 は 1,314 基 1,490,527kwとなっている 設 置 コストは 1kw 当 りで 見 ると 27 万 円 程 度 と 太 陽 光 発 電 より 低 いが 大 型 機 の 設 置 に は1 基 当 り 数 億 円 の 費 用 が 必 要 である 効 率 的 な 稼 動 を 行 なうためには 年 平 均 風 速 5m/ 秒 以 上 のところが 望 ましく 我 が 国 で は そうした 風 況 の 良 い 場 所 の 多 くは 山 岳 など 急 峻 な 地 形 であり 設 置 には 搬 入 路 や 電 力 系 統 の 確 保 が 必 要 となる また 風 向 や 風 速 により 発 電 量 が 変 動 するため 出 力 を 安 定 化 さ せる 技 術 が 必 要 であるとともに 台 風 や 突 風 に 対 する 対 策 風 車 の 騒 音 や 渡 り 鳥 などへの 影 響 を 考 慮 する 必 要 がある (4)バイオマス 発 電 熱 利 用 等 バイオマスとは 植 物 の 光 合 成 によって 作 り 出 される 有 機 性 資 源 で 植 物 自 体 のほか 植 物 を 食 べた 動 物 の 排 せつ 物 なども 含 まれる 石 油 や 石 炭 などの 化 石 資 源 には 限 りがある が バイオマスは 太 陽 と 水 と 植 物 がある 限 り 持 続 的 に 再 生 できる 資 源 である バイオ マスエネルギーとは バイオマスを 利 用 したエネルギーであり 古 来 から 薪 や 炭 のように 原 始 的 な 形 で 利 用 されてきた 現 在 では バイオマスの 利 用 法 としては 直 接 燃 焼 熱 分 解 部 分 酸 化 によるガス 化 メタン 発 酵 エタノール 化 さらに 従 来 行 われている 植 物 から 植 物 油 を 抽 出 するような 直 接 液 化 の 方 法 等 がある メタノール 燃 料 エタノール 混 合 ガソリン 図 1.2.6 バイオマスエネルギーの 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) バイオマスの 種 類 は 多 岐 に 渡 り 分 類 の 方 法 にもいろいろあるが 大 きく 廃 棄 物 系 のもの 未 利 用 のもの 及 び 資 源 作 物 (エネルギーや 製 品 の 製 造 を 目 的 に 栽 培 される 植 物 )に 分 けることができる 廃 棄 物 系 バイオマスとしては 畜 産 資 源 ( 家 畜 排 せつ 物 等 ) 食 品 資 源 ( 食 品 加 工 残 渣 生 ごみ 等 ) 産 業 資 源 (パルプ 廃 液 等 ) 林 産 資 源 ( 製 材 工 場 残 材 建 築 廃 材 等 ) 下 水 汚 泥 し 尿 汚 泥 等 が 挙 げられる 7

未 利 用 バイオマスとしては 林 産 資 源 ( 林 地 残 材 間 伐 材 被 害 木 等 等 ) 農 産 資 源 ( 稲 わら もみがら 等 )が 挙 げられる また 資 源 作 物 としては 糖 質 資 源 (さとうきび てんさい) でんぷん 資 源 ( 米 いも 類 とうもろこし 等 ) 油 脂 資 源 (なたね 大 豆 アブラヤシ 等 )が 挙 げられる 我 が 国 は 温 暖 多 雨 な 気 候 条 件 のもと 豊 かなバイオマスの 賦 存 量 が 見 込 まれて いる しかし 広 く 薄 く 存 在 している 上 水 分 含 有 量 が 多 い かさばる 等 の 扱 い づらい 特 性 のため 効 率 の 高 い 変 換 技 術 の 開 発 が 不 十 分 であり 収 集 輸 送 が 困 難 で あることから 事 業 規 模 が 小 さくなるケースが 多 く 経 済 性 に 問 題 があること 等 により 十 分 に 利 活 用 されていない 状 況 である 今 後 独 創 的 な 事 業 化 構 想 により 地 域 に 賦 存 するバイオマスを エネルギーの 地 産 地 消 地 場 産 業 の 振 興 等 に 発 展 させていく 必 要 がある 廃 棄 物 系 バイオマス 畜 産 資 源 ( 家 畜 排 せつ 物 等 ) 食 品 資 源 ( 加 工 残 渣 生 ごみ 動 植 物 製 残 渣 等 ) 産 業 資 源 (パルプ 廃 液 等 ) 林 産 資 源 ( 製 材 工 場 残 材 建 築 廃 材 等 ) 下 水 汚 泥 未 利 用 バイオマス 林 産 資 源 ( 林 地 残 材 ) 農 産 資 源 ( 稲 わら もみがら 麦 わら 等 ) 資 源 作 物 糖 質 資 源 (さとうきび てんさい) でんぷん 資 源 ( 米 いも 類 とうもろこし 等 ) 油 脂 資 源 (なたね 大 豆 落 あぶらやし) 花 生 等 ) 図 1.2.7 バイオマスの 種 類 8

(5) 廃 棄 物 発 電 廃 棄 物 熱 利 用 等 廃 棄 物 発 電 とは ゴミを 焼 却 する 際 に 発 生 する 高 温 の 排 熱 を 利 用 して 高 温 高 圧 の 蒸 気 を 作 り その 蒸 気 でタービンを 回 して 発 電 を 行 う 最 近 では 発 電 効 率 を 向 上 するためにボ イラーの 高 温 高 圧 化 への 取 り 組 みやガスタービンエンジンと 組 み 合 わせた スーパーゴ ミ 発 電 の 導 入 開 発 が 行 われている 規 模 が 大 きければ 廃 棄 物 発 電 に 利 用 した 後 の 排 熱 を 周 辺 地 域 の 暖 房 や 温 水 として 有 効 に 利 用 することが 可 能 である 廃 棄 物 熱 利 用 は 廃 棄 物 発 電 と 同 様 に 高 温 の 排 熱 を 利 用 して 温 水 を 作 りだし 暖 房 や 温 水 プールの 熱 源 として 利 用 するものである 図 1.2.8 廃 棄 物 発 電 廃 棄 物 熱 利 用 の 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) 一 般 廃 棄 物 発 電 は ゴミ 処 理 の 広 域 化 に 伴 う 焼 却 処 理 施 設 の 集 約 化 により 大 型 化 する 傾 向 があり 発 電 設 備 の 付 属 施 設 が 増 加 する 傾 向 にある また 発 電 効 率 の 高 い 施 設 も 稼 働 しており 発 電 量 の 増 大 が 期 待 されている 9

(6) 未 利 用 温 度 差 雪 氷 エネルギー 海 や 川 の 水 温 は 四 季 を 通 じて 変 化 が 少 ないため 外 気 との 温 度 差 が 生 じている 例 え ば 冬 季 に 降 り 積 もった 雪 を 貯 蔵 し 夏 の 冷 房 熱 源 として 利 用 することが 考 えられる その ように 今 まで 利 用 されていなかったエネルギーを 未 利 用 エネルギー と 呼 び 表 1.2.3 に 示 すように 多 種 多 様 である これらのエネルギーはヒートポンプや 熱 交 換 器 を 使 って 冷 暖 房 などに 利 用 が 可 能 である (ヒートポンプを 使 って 利 用 するものは 温 度 差 エネル ギー と 定 義 されている )また 工 場 や 変 電 所 などから 排 出 される 熱 もエネルギー( 熱 源 ) として 利 用 が 可 能 である 表 1.2.3 未 利 用 エネルギーの 概 要 熱 源 内 容 備 考 河 川 水 海 水 の 熱 河 川 水 や 海 水 の 温 度 は 夏 は 外 気 温 よりも 低 く 冬 は 高 いため 地 域 熱 供 給 の 熱 源 として 効 果 的 に 利 用 でき る ヒートポンプの 熱 源 とし て 利 用 するものは 温 度 差 エネルギーと 定 義 されて いる 生 活 排 水 や 中 下 水 の 熱 工 場 の 排 熱 超 高 圧 地 中 送 電 線 の 排 熱 変 電 所 の 排 熱 雪 氷 の 冷 熱 その 他 の 排 熱 清 掃 工 場 の 排 熱 資 料 : 新 エネルギーガイドブック 生 活 排 水 や 工 業 用 水 ( 中 水 ) 下 水 処 理 水 は 冬 でも 比 較 的 高 い 温 度 を 有 しているため 利 用 度 の 高 い 熱 源 である 生 産 工 程 で 排 出 される 高 温 の 排 熱 を 熱 源 として 効 率 的 に 利 用 できる 超 高 圧 地 中 送 電 線 は ケーブルを 冷 却 しているため この 冷 却 排 熱 を 熱 減 に 利 用 できる 変 圧 器 の 冷 却 排 熱 や 受 変 電 室 内 の 排 熱 は 安 定 した 熱 源 である 雪 を 貯 蔵 して 野 菜 の 保 存 庫 や 夏 季 の 冷 房 の 熱 源 として 利 用 すること ができる 地 下 鉄 や 地 下 街 の 冷 暖 房 排 熱 や 換 気 などを 熱 源 として 利 用 できる ゴミを 焼 却 する 際 に 高 温 の 蒸 気 を 発 生 させ 発 電 を 行 い その 蒸 気 を 水 に 戻 す 際 に 冷 却 水 が 受 け 取 る 熱 を 熱 源 に 利 用 できる 廃 棄 物 処 理 に 際 しての 排 熱 利 用 は 廃 棄 物 熱 利 用 等 と 定 義 されている 10

(7) クリーンエネルギー 自 動 車 クリーンエネルギー 自 動 車 とは 石 油 代 替 エネルギーを 利 用 したり ガソリンの 消 費 量 を 削 減 したりすることで 排 気 ガスを 全 く 排 出 しない または 排 出 してもその 量 が 少 ない 自 動 車 である 図 1.2.9 クリーンエネルギー 自 動 車 の 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) 表 1.2.4 クリーンエネルギー 自 動 車 について その1 種 類 電 気 自 動 車 燃 料 電 池 自 動 車 ハイブリッド 自 動 車 内 容 現 状 では 走 行 中 において 唯 一 の 無 排 ガス 車 であり 発 電 所 の 排 出 ガスを 含 めての 評 価 でも 従 来 型 の 内 燃 機 関 搭 載 車 より 優 れた 低 公 害 性 を 持 つ 最 大 の 課 題 は 蓄 電 池 の 性 能 であり 一 充 電 走 行 距 離 の 延 長 と 充 電 時 間 の 短 縮 長 寿 命 化 等 で 開 発 が 進 められている また 車 両 価 格 も 原 型 車 ( 石 油 燃 料 を 使 用 した 同 型 車 )の 3 倍 程 度 と まだ 従 来 の 石 油 自 動 車 と 競 合 できるレベ ルにはなく 各 種 補 助 金 制 度 の 充 実 と 充 電 スタンド 等 のインフラ( 社 会 基 盤 ) 整 備 が 急 務 である 動 力 部 分 は 基 本 的 に 電 気 自 動 車 と 同 等 であるが 燃 料 電 池 自 動 車 は 水 素 を 燃 料 に 空 気 中 の 酸 素 と 反 応 させて 自 ら 電 気 を 起 こし その 電 気 でモーター を 回 転 させ 走 る 自 動 車 である 排 気 ガスは 水 素 と 酸 素 との 化 学 反 応 時 に 発 生 する 水 蒸 気 だけとなるクリーンな 自 動 車 である( 直 接 水 素 燃 料 方 式 の 場 合 ) エネルギー 効 率 の 面 では 従 来 のガソリン 車 やディーゼル 車 と 比 べても 高 い 課 題 としては 燃 料 である 水 素 に 関 して 供 給 体 制 などのイン フラ 整 備 が 上 げられる 太 陽 光 やバイオマスなど クリーンで 再 生 可 能 な エネルギーを 利 用 して 水 素 を 製 造 することにより 燃 料 を 確 保 できれば 地 球 温 暖 化 防 止 へとつながる ハイブリッド 自 動 車 は 従 来 の 自 動 車 のようにエンジン 単 独 ではなく 例 えばエンジンと 電 気 モーターといったように 複 数 の 原 動 機 を 組 み 合 わせて 走 行 するものである ハイブリッド 自 動 車 はブレーキをかけるとその 制 動 エネルギーを 電 気 や 圧 力 エネルギーに 変 えて 保 存 し 発 進 や 加 速 登 坂 時 にはそのエネルギーを 使 って エンジンの 力 を 補 助 する これにより 発 進 や 加 速 登 坂 時 の 窒 素 酸 化 物 二 酸 化 炭 素 黒 鉛 等 を 減 少 させ 燃 費 の 向 上 にも 寄 与 する 現 在 乗 用 車 クラスでの 開 発 市 場 投 入 が 急 速 に 進 ん でいる 11

表 1.2.5 クリーンエネルギー 自 動 車 について その2 種 類 天 然 ガス 自 動 車 メタノール 自 動 車 ディーゼル 代 替 LPガス 自 動 車 内 容 天 然 ガスは 硫 黄 などの 不 純 物 を 含 まないため 排 気 ガスが 従 来 車 に 比 べ 清 浄 であり 二 酸 化 炭 素 の 排 出 が 少 ない 低 公 害 の 燃 料 である 気 体 燃 料 の ため その 取 り 扱 いや 積 載 性 での 不 利 はあるが 技 術 的 には 既 存 のガソリ ンエンジンの 簡 単 な 改 良 で 商 品 化 し 性 能 も 優 れ 燃 料 価 格 がガソリンよ り 安 いことなどから 地 域 的 用 途 的 にもその 利 用 は 非 常 に 広 範 囲 である メタノールは 液 体 燃 料 のため 可 搬 性 に 優 れ エネルギー 密 度 が 高 く 長 距 離 を 走 行 する 自 動 車 燃 料 に 適 している また メタノール 自 動 車 は ガソ リン 車 またはディーゼル 車 の 比 較 的 少 ない 改 造 で 製 造 でき エネルギー 源 の 転 換 としての 意 義 が 大 きい さらに メタノール 車 は ディーゼル 車 と 比 較 して 窒 素 酸 化 物 排 出 量 を 約 5~7% 低 減 することが 可 能 であり 低 公 害 性 も 有 している 技 術 的 には 有 害 排 出 ガス 成 分 低 減 耐 久 性 信 頼 性 向 上 等 の 開 発 が 進 められている 車 両 価 格 は 同 型 既 存 車 と 比 較 すると 約 2 ~3 倍 である 最 近 ガソリンにバイオマス 由 来 のエタノールを 混 合 した 燃 料 を 使 用 する ことも 普 及 してきている 既 にタクシー(ガソリン 自 動 車 代 替 )などで 普 及 しており 軽 油 を 燃 料 と するディーゼル 車 の 代 替 として タクシー ゴミ 収 集 車 配 送 車 などの 分 野 で 普 及 している LP ガス 自 動 車 は 液 化 石 油 ガスを 用 いるため 石 油 代 替 効 果 はないが 窒 素 酸 化 物 等 の 排 出 量 がディーゼル 車 と 比 較 して 10~30% 程 度 に 抑 制 でき 微 小 粒 子 状 物 質 も 排 出 されない (8) 天 然 ガスコージェネレーション 天 然 ガスコージェネレーションとは クリーンな 天 然 ガスを 用 いて 同 時 に 2 つ 以 上 の エネルギー( 電 気 と 熱 )を 供 給 するシステムである 電 気 需 要 と 熱 需 要 の 適 切 な 組 み 合 わ せが 可 能 な 場 合 には 総 合 エネルギー 効 率 は 70~80%に 達 し エネルギー 効 率 が 高 く(エ ネルギーの 変 換 ロスが 少 ない) 省 エネルギー 性 に 優 れていることが 特 徴 である 図 1.2.10 天 然 ガスコージェネレーションの 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) 12

(9) 燃 料 電 池 燃 料 電 池 発 電 とは 天 然 ガス メタノールなどの 燃 料 を 改 質 して 得 られた 水 素 と 大 気 中 の 酸 素 とを 電 気 化 学 的 に 反 応 させることによって 直 接 発 電 を 行 い 高 効 率 低 環 境 負 荷 出 力 規 模 の 自 由 度 大 など 多 くの 利 点 を 持 つシステムである 図 1.2.11 燃 料 電 池 の 概 要 ( 資 料 : 新 エネルギー 財 団 ) りん 酸 型 燃 料 電 池 (PAFC)は 既 に 技 術 的 に 実 用 化 段 階 にあり ホテルや 民 生 用 ビル 浄 化 センターなどで 導 入 が 始 まっている 一 般 家 庭 へは 2005 年 度 末 から 固 体 高 分 子 型 燃 料 電 池 (PEFC)の 導 入 が 開 始 されている いずれにせよ 燃 料 電 池 の 本 格 導 入 はこれから であり それに 伴 う 技 術 革 新 も 今 後 進 むものと 考 えられる 13

(10) 中 小 水 力 エネルギー 中 小 水 力 エネルギーとは 水 の 持 つ 位 置 運 動 エネルギーを 電 力 エネルギーに 変 換 する もので 出 力 は 落 差 と 水 量 の 積 によって 決 まる 水 力 資 源 のうち 低 落 差 または 低 流 量 の ため 未 利 用 で 放 置 されているものを 有 効 に 利 用 するというもので 河 川 の 上 流 部 および 支 流 部 農 業 用 潅 漑 用 水 路 工 業 用 水 路 砂 防 用 ダム 等 を 有 効 に 活 用 しようとするものであ る 中 小 水 力 の 定 義 は 一 般 的 に 次 のとおり ( 資 料 :マイクロ 水 力 発 電 導 入 ガイドブック) 中 水 力 : 出 力 10,000~100,000kW 小 水 力 : 出 力 1,000~10,000kW ミニ 水 力 : 出 力 100~1,000kW マイクロ 水 力 : 出 力 100kW 以 下 (11) 新 エネルギーの 導 入 状 況 国 内 での 新 エネルギーの 導 入 状 況 を 以 下 に 示 す 表 1.2.6 新 エネルギーの 導 入 状 況 供 給 サイドのエネルギー 単 位 1999 年 度 2000 年 度 2001 年 度 2002 年 度 2003 年 度 2004 年 度 2005 年 度 2010 年 度 導 入 目 標 太 陽 光 発 電 万 kl 5.3 8.1 11.0 15.6 21.0 27.7 34.7 118 万 kw 20.9 33.0 45.2 63.8 86.0 113.2 142.2 482 太 陽 光 利 用 万 kl 98 89 82 74 69 64 N.A. 90 風 力 発 電 万 kl 3.5 5.9 12.7 18.9 27.6 37.8 43.9 134 万 kw 8.3 14.4 31.2 46.3 67.8 92.7 107.8 300 注 1) 未 利 用 エネルギー 万 kl 4.1 4.5 4.4 4.6 4.2 N.A. N.A. 5 廃 棄 物 発 電 + 万 kl 120 120 130 175 214 N.A. N.A. 586 バイオマス 発 電 万 kw 98 110 118 162 174 N.A. N.A. 450 廃 棄 物 熱 利 用 万 kl 4.4 4.5 4.5 164 161 N.A. N.A. 186 バイオマス 熱 利 用 万 kl N.A. N.A. N.A. 68 79 N.A. N.A. 308 黒 液 廃 材 等 万 kl 457 490 446 471 478 N.A. N.A. 483 合 計 万 kl 698 726 695 1,005 1,076 N.A. N.A. 1,910 需 要 サイドのエネルギー 単 位 1999 年 度 2000 年 度 2001 年 度 2002 年 度 2003 年 度 2004 年 度 2005 年 度 2010 年 度 導 入 目 標 クリーンエネルギー 注 2) 自 動 車 万 台 6.5 8.4 11.5 13.9 19 N.A. N.A. 233 天 然 ガスコージェネ 注 3) レーション 万 kw 152 170 190 215 242 313 N.A. 498 燃 料 電 池 万 kw 1.2 1.2 1.2 0.9 0.7 N.A. N.A. 220 注 1: 雪 氷 エネルギーも 含 む 注 2: 電 気 自 動 車 燃 料 電 池 自 動 車 ハイブリッド 車 天 然 ガス 自 動 車 メタノール 自 動 車 ディーゼル 代 替 LPガス 自 動 車 注 3: 燃 料 電 池 によるものを 含 む 資 料 : 経 済 産 業 省 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 需 給 部 会 資 料 (2005 年 3 月 ) 他 14

3. 新 エネルギービジョン 策 定 の 目 的 (1) 新 エネルギー 導 入 の 意 義 エネルギーは 国 民 生 活 や 経 済 社 会 活 動 の 基 盤 を 成 すものであるが 我 が 国 は 先 進 諸 国 の 中 で 最 もエネルギー 自 給 率 が 低 く 原 子 力 を 加 えた 自 給 率 も20% 程 度 で その 大 半 を 輸 入 に 依 存 している 化 石 燃 料 の 可 採 年 数 減 少 により 将 来 エネルギー 不 足 が 到 来 する 危 険 性 が ある 中 新 エネルギーの 導 入 が 喫 緊 の 課 題 である また 地 球 温 暖 化 防 止 のための 二 酸 化 炭 素 の 排 出 削 減 や 供 給 の 効 率 化 に 向 けた 取 り 組 みも 併 せて 求 められる そこで 新 エネルギーの 導 入 の 意 義 として 以 下 の 考 え 方 が 挙 げられる 1エネルギー 安 定 供 給 の 確 保 に 資 するエネルギー エネルギーの 大 部 分 を 海 外 に 依 存 している 我 が 国 にとって 国 産 エネルギーとしてエ ネルギーの 供 給 構 造 の 多 様 化 に 貢 献 する 2 環 境 に 与 える 負 荷 が 小 さいクリーンエネルギー バイオマスの 活 用 や 自 然 エネルギーの 活 用 により 地 球 温 暖 化 防 止 に 貢 献 するととも に 地 域 分 散 型 のエネルギーは 需 要 地 と 近 接 しているため 輸 送 によるエネルギー 損 失 も 低 く 抑 えられる (2)ビジョン 策 定 の 目 的 新 エネルギー 導 入 に 当 たっては 自 然 環 境 や 経 済 面 などの 地 域 特 性 を 生 かした 分 散 型 エネ ルギーを 考 える 必 要 がある また エネルギーの 需 給 はまちづくりの 方 向 性 に 大 きな 影 響 を 与 えるものである 香 南 市 香 美 市 では 県 下 三 大 河 川 の1つである 物 部 川 の 恵 みを 漁 業 や 工 業 用 水 ピー マン シシトウ ナス メロン ハウスみかんなどの 施 設 園 芸 や 花 卉 などのビニールハウス を 利 用 したエネルギー 多 消 費 型 の 農 業 経 営 などに 利 用 したまちづくりが 行 なわれている しかしながら ここ 数 年 の 原 油 価 格 の 高 騰 による 生 産 コストの 上 昇 は 農 業 経 営 のあり 方 を 根 本 から 見 直 さなければならないほど 大 きな 影 響 を 与 えている 一 方 近 年 の 地 球 温 暖 化 を 原 因 とする 気 候 変 動 に 伴 い 多 発 する 集 中 豪 雨 のたびに 山 崩 れ などが 発 生 し たびたび 泥 流 が 物 部 川 に 流 入 するため 上 流 に 位 置 するダムの 河 床 には た くさんの 泥 が 堆 積 している この 泥 が 大 雨 が 降 るたびに 攪 拌 される 事 によって 濁 流 が 長 期 化 し 鮎 の 生 息 や 餌 となる 藻 やコケも 生 育 できない 環 境 が 続 いている 山 が 適 切 な 管 理 のもとで 健 康 であれば 物 部 川 を 通 じてたくさんのミネラルが 下 流 に 流 れ 込 むことにより 川 下 の 農 業 や 河 川 漁 業 沿 岸 漁 業 も 繁 栄 する 最 近 のドロメ 漁 業 の 不 漁 は 物 部 川 からのミネラルの 流 入 不 足 や 黒 潮 の 南 下 が 原 因 と 言 われている また 農 業 経 営 にお いても 濁 流 などにより 水 質 の 悪 化 した 水 を 農 作 物 の 潅 水 として 使 用 することは 病 気 発 生 のリスクがあり 特 にハウス 園 芸 や 花 卉 などに 使 用 するには 適 さないため 地 下 水 の 使 用 を 余 儀 なくされるなど 生 産 コストの 増 加 につながっている 以 上 のような 現 状 から 山 の 健 全 な 育 成 が 物 部 川 流 域 の 農 業 漁 業 の 活 性 化 に 不 可 欠 で ある 本 ビジョンでは 山 の 健 全 な 育 成 に 向 け 適 切 な 間 伐 実 施 により 発 生 する 間 伐 材 を 利 用 し た 木 質 バイオマスをエネルギー 多 消 費 型 農 業 への 利 用 や 風 力 発 電 から 発 電 した 電 気 を 売 却 15

することによって 得 られる 収 入 を 基 金 として 太 陽 光 発 電 などの 持 続 可 能 な 新 エネルギーの 普 及 システムを 確 立 することで 地 域 資 源 循 環 型 の 環 境 と 調 和 のとれたまちづくり を 目 指 すものである 16

第 2 章 自 然 及 び 社 会 に 関 する 実 態 1. 自 然 的 特 性 (1) 位 置 及 び 地 勢 香 南 市 は 平 成 18 年 3 月 に 赤 岡 町 香 我 美 町 野 市 町 夜 須 町 及 び 吉 川 村 の5 町 村 が 合 併 し 誕 生 した 県 都 高 知 市 の 東 部 約 20~30km に 位 置 し 東 西 約 20km 南 北 約 15km の 広 さを 持 つ 面 積 約 126km 2 の 市 である 南 部 地 域 は 太 平 洋 に 面 する 海 岸 部 と 肥 沃 な 平 野 部 が 東 西 に 広 がり 中 部 地 域 は 低 山 が 連 なる 中 で 里 山 が 広 がり 北 部 地 域 は 標 高 300~600mで 四 国 山 地 の 一 部 を 構 成 している 四 国 山 地 を 源 流 とする 物 部 川 香 宗 川 夜 須 川 などが 縦 貫 し 豊 か な 水 と 緑 を 活 かした 農 林 水 産 業 を 基 幹 産 業 とする 地 域 コミュニティが 形 成 されている 香 美 市 は 平 成 18 年 3 月 に 土 佐 山 田 町 香 北 町 及 び 物 部 村 の3 町 村 が 合 併 し 誕 生 した 物 部 川 国 分 川 の 源 流 域 から 高 知 平 野 に 至 る 変 化 に 富 んだ 市 域 を 有 し 東 北 部 は 四 国 山 地 に 広 く 含 まれ 標 高 1,000~1,800mの 急 峻 な 山 並 みが 続 いている 面 積 約 538 km 2 の 約 9 割 が 森 林 で 占 められ その7 割 が 人 工 林 となっている 400 年 の 歴 史 を 誇 る 土 佐 打 刃 物 が 伝 統 工 芸 として 引 き 継 がれている 17

(2) 気 象 本 地 域 の 位 置 する 気 象 庁 の 観 測 所 は 大 栃 ( 気 温 降 水 量 風 向 風 速 日 照 ) 繁 藤 ( 降 水 量 のみ)の2 地 点 である 本 地 域 の 山 間 部 を 代 表 する 地 点 として 大 栃 地 点 における 過 去 10 年 間 の 気 象 状 況 を 表 2.1.1 に 示 す また 平 地 部 を 代 表 する 地 点 として 本 地 域 に 近 接 する 南 国 日 章 地 点 ( 気 温 降 水 量 風 向 風 速 )の 過 去 4 年 間 の 気 象 状 況 を 表 2.1.2 に 示 す 表 2.1.1 気 象 の 状 況 ( 地 点 ; 大 栃 ) 年 年 間 降 水 量 平 均 気 温 平 均 風 速 最 大 風 速 最 多 風 向 日 照 時 間 (mm) ( ) (m/s) (m/s) ( 風 向 ) (-) (hr) 1997 2,521 14.8 1.1 7 北 東 北 東 1,781.5 1998 3,900 16.2 1.0 7 南 西 北 東 1,589.7 1999 3,455 15.2 1.0 6 北 東 北 東 1,565.4 2000 2,697 15.1 1.1 7 南 北 東 1,775.3 2001 2,336 15.1 1.1 6 北 東 北 東 1,762.3 2002 2,668 15.1 1.0 6 西 北 東 1,663.0 2003 3,038 15.0 1.1 6 東 北 東 北 東 1,613.9 2004 4,046 15.6 1.1 9 東 北 東 北 東 1,792.8 2005 2,107 14.9 1.1 7 北 東 北 東 1,779.0 2006 3,618 15.3 1.0 7 東 北 東 北 東 1,487.8 平 均 3,039 15.2 1.1 7 - - 1,681.1 資 料 ; 気 象 庁 ホームページ( 気 象 統 計 情 報 ) 表 2.1.2 気 象 の 状 況 ( 地 点 ; 南 国 日 章 ) 年 年 間 降 水 量 平 均 気 温 平 均 風 速 最 大 風 速 最 多 風 向 (mm) ( ) (m/s) (m/s) ( 風 向 ) (-) 2003 2,553 16.8 3.8 22 東 南 東 北 2004 2,763 17.4 3.9 26 南 南 東 北 2005 1,618 16.4 3.5 20 南 南 東 北 北 西 2006 2,481 17.2 3.8 15 南 南 東 北 平 均 2,354 17.0 3.8 21 - - 資 料 ; 気 象 庁 ホームページ( 気 象 統 計 情 報 ) 18

2. 社 会 的 特 性 (1) 人 口 及 び 世 帯 数 1 人 口 人 口 及 び 世 帯 数 の 推 移 は 表 2.2.1 及 び 図 2.2.1 に 示 すとおりであり 香 南 市 域 では 野 市 町 で 宅 地 化 が 進 展 していることなどにより 増 加 傾 向 にあったが 近 年 横 這 い 状 態 にある 香 美 市 域 では 香 北 町 物 部 町 で 過 疎 化 が 進 展 し 限 界 集 落 が 出 現 していることなどから 減 少 傾 向 を 示 し 全 体 では ほぼ 横 這 い 状 態 にある 表 2.2.1 人 口 の 推 移 単 位 ( 人 ) S60 H2 H7 H12 H17 香 南 市 域 30,372 30,664 31,481 32,659 33,541 香 美 市 域 34,016 32,401 31,076 31,175 30,257 計 64,388 63,065 62,557 63,834 63,798 資 料 ; 国 勢 調 査 35,000 人 口 ( 人 ) 30,000 25,000 香 南 市 域 香 美 市 域 20,000 S60 H2 H7 H12 H17 図 2.2.1 人 口 の 推 移 2 世 帯 数 世 帯 数 の 推 移 は 表 2.2.2 及 び 図 2.2.2 に 示 すとおりであり 香 南 市 域 は ほぼ 直 線 的 に 増 加 をしており 香 美 市 域 も 平 成 12 年 以 降 増 加 傾 向 にある 表 2.2.2 世 帯 数 の 推 移 単 位 ( 戸 ) S60 H2 H7 H12 H17 香 南 市 域 9,329 9,999 10,831 11,748 12,544 香 美 市 域 11,131 11,016 10,976 12,139 12,411 計 20,460 21,015 21,807 23,887 24,955 資 料 ; 国 勢 調 査 19

14,000 世 帯 数 ( 世 帯 ) 12,000 10,000 8,000 香 南 市 域 香 美 市 域 6,000 S60 H2 H7 H12 H17 図 2.2.2 世 帯 数 の 推 移 3 年 齢 別 人 口 年 齢 別 人 口 の 推 移 は 表 2.2.3 及 び 図 2.2.3~2.2.4 に 示 すとおりであり 65 歳 以 上 の 高 齢 者 人 口 が 確 実 に 増 加 している 平 成 17 年 における 65 歳 以 上 人 口 の 割 合 は 香 南 市 で 25.0% 香 美 市 で 30.8%となっている 表 2.2.3 年 齢 別 人 口 の 推 移 単 位 ( 人 ) 区 分 S60 H2 H7 H12 H17 0~14 歳 5,949 5,317 4,771 4,683 4,754 香 南 市 域 15~64 歳 19,321 19,609 20,034 20,270 20,372 65 歳 以 上 5,002 5,738 6,676 7,663 8,391 0~14 歳 5,813 5,000 4,176 3,539 3,198 香 美 市 域 15~64 歳 21,782 20,386 18,673 18,438 17,720 65 歳 以 上 6,418 7,000 8,226 9,137 9,329 0~14 歳 11,762 10,317 8,947 8,222 7,952 合 計 15~64 歳 41,103 39,995 38,707 38,708 38,092 65 歳 以 上 11,420 12,738 14,902 16,800 17,720 資 料 ; 国 勢 調 査 20

H17 14.2 60.8 25.0 H12 H7 H2 14.4 15.2 17.3 62.1 63.6 63.9 23.5 21.2 18.6 0~14 歳 15~64 歳 65 歳 以 上 S60 19.7 63.8 16.5 0 20 40 60 80 100 % 図 2.2.3 年 齢 別 人 口 割 合 の 推 移 ( 香 南 市 ) H17 10.6 58.6 30.8 H12 H7 H2 11.4 13.4 15.4 59.3 60.1 62.9 29.3 26.5 21.7 0~14 歳 15~64 歳 65 歳 以 上 S60 17.1 64.0 18.9 0 20 40 60 80 100 % 図 2.2.4 年 齢 別 人 口 割 合 の 推 移 ( 香 美 市 ) 21

(2) 土 地 利 用 状 況 土 地 利 用 ( 民 有 課 税 地 )の 推 移 は 表 2.2.4~2.2.5 に 示 すとおりであり 両 市 とも 田 畑 山 林 は 減 少 傾 向 にあり 宅 地 が 増 加 している 表 2.2.4 土 地 利 用 の 推 移 ( 香 南 市 ) 単 位 (ha) S60 H2 H7 H12 H17 田 2,052.5 2,006.2 1,934.6 1,869.0 1,815.2 畑 677.4 653.6 648.7 626.5 610.2 宅 地 367.3 407.1 433.9 470.6 503.1 池 沼 0.0 0.0 0.3 0.3 0.3 山 林 4,871.6 4,843.4 4,539.3 4,524.3 4,510.4 原 野 51.1 51.1 72.0 74.2 78.1 軌 道 用 地 0.0 0.0 0.0 0.0 5.2 雑 種 地 117.8 135.6 350.9 351.3 350.3 計 8,137.7 8,097.0 7,979.7 7,916.2 7,872.8 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 表 2.2.5 土 地 利 用 の 推 移 ( 香 美 市 ) 単 位 (ha) S60 H2 H7 H12 H17 田 1,983.3 1,945.2 1,882.6 1,808.7 1,760.1 畑 666.1 645.5 629.8 594.1 586.4 宅 地 391.9 416.8 429.2 448.6 462.6 池 沼 110.1 110.1 110.4 109.8 109.7 山 林 17,118.5 16,964.7 16,777.2 16,153.6 15,550.5 原 野 125.0 125.5 123.6 128.2 123.9 軌 道 用 地 0.0 20.6 20.5 20.1 20.1 雑 種 地 218.0 211.0 256.4 162.8 169.7 計 20,612.9 20,439.4 20,229.7 19,425.9 18,783.0 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 22

(3) 運 輸 交 通 両 市 の 自 動 車 保 有 台 数 は 表 2.2.6 に 示 すとおりであり 香 南 市 香 美 市 ともほぼ 同 じ 様 な 構 成 となっているが 貨 物 車 輌 は 香 美 市 が 多 くなっている 表 2.2.6 自 動 車 保 有 台 数 ( 平 成 18 年 3 月 末 現 在 ) 単 位 ( 台 ) 貨 物 用 乗 合 用 乗 用 特 種 ( 殊 ) 小 型 軽 自 動 車 普 通 車 小 型 車 用 途 用 二 輪 車 貨 物 車 乗 用 車 特 殊 車 合 計 香 南 市 1,301 58 3,297 6,305 410 371 5,422 6,811 37 24,012 香 美 市 1,424 44 2,533 5,309 292 347 5,530 5,488 24 20,991 計 2,725 102 5,830 11,614 702 718 10,952 12,299 61 45,003 資 料 ; 市 町 村 別 自 動 車 保 有 台 数 23

(4) 公 共 施 設 香 南 市 の 主 な 公 共 施 設 を 表 2.2.7 に 香 美 市 の 主 な 公 共 施 設 を 表 2.2.8 に 示 す 表 2.2.7 香 南 市 の 主 な 公 共 施 設 役 所 庁 舎 香 南 市 役 所 香 南 市 赤 岡 庁 舎 香 南 市 香 我 美 庁 舎 香 南 市 夜 須 庁 舎 香 南 市 吉 川 庁 舎 文 化 施 設 絵 金 蔵 弁 天 座 香 我 美 図 書 館 のいちふれあいセンター(サンホール) 夜 須 中 央 公 民 館 (マリンホール) 野 市 図 書 館 吉 川 総 合 センター 天 然 色 劇 場 佐 古 防 災 コミュニティセンター 高 知 県 立 のいち 動 物 公 園 高 知 県 立 青 少 年 センター スポーツ 施 設 赤 岡 運 動 広 場 赤 岡 全 天 候 型 運 動 広 場 赤 岡 ドーム 香 我 美 トレーニングセンター 香 我 美 運 動 広 場 香 我 美 オレンジテニス 場 高 知 県 立 青 少 年 センター 野 市 総 合 体 育 館 西 野 ゴールドテニス 場 山 下 グリーンテニス 場 野 市 ふれあい 広 場 野 市 パークゴルフ 場 シースポ(マリンスポーツ 施 設 ) 夜 須 運 動 場 手 結 体 育 館 夜 須 相 撲 場 千 切 ゲートボール 場 ポートマリーナ 吉 川 体 育 館 医 療 福 祉 施 設 赤 岡 市 民 館 ( 隣 保 館 老 人 福 祉 センター) 赤 岡 児 童 館 赤 岡 保 健 センター 吉 川 市 民 館 ( 隣 保 館 ) 香 我 美 保 健 福 祉 センター 西 川 老 人 憩 の 家 香 我 美 高 齢 者 生 活 支 援 センター 野 市 保 健 センター 野 市 福 祉 センター 夜 須 福 祉 センター 大 峰 の 里 吉 川 老 人 福 祉 センター 吉 川 母 子 保 健 センター 学 校 幼 稚 園 保 育 所 香 南 市 立 赤 岡 保 育 所 香 南 市 立 香 我 美 おれんじ 保 育 所 香 南 市 立 香 我 美 幼 稚 園 香 南 市 立 野 市 保 育 所 香 南 市 立 佐 古 保 育 所 香 南 市 立 野 市 東 保 育 所 香 南 市 立 野 市 幼 稚 園 香 南 市 立 野 市 東 幼 稚 園 香 南 市 立 夜 須 保 育 所 香 南 市 立 夜 須 幼 稚 園 香 南 市 立 吉 川 みどり 保 育 所 香 南 市 立 赤 岡 小 学 校 香 南 市 立 香 我 美 小 学 校 香 南 市 立 岸 本 小 学 校 香 南 市 立 野 市 小 学 校 香 南 市 立 野 市 東 小 学 校 香 南 市 立 佐 古 小 学 校 香 南 市 立 夜 須 小 学 校 香 南 市 立 吉 川 小 学 校 香 南 市 立 赤 岡 中 学 校 香 南 市 立 香 我 美 中 学 校 香 南 市 立 野 市 中 学 校 香 南 市 立 夜 須 中 学 校 高 知 県 立 城 山 高 等 学 校 高 知 職 業 能 力 開 発 短 期 大 学 校 土 佐 リハビリテーションカレッジ 資 料 ; 香 南 市 ホームページ 24

表 2.2.8 香 美 市 の 主 な 公 共 施 設 役 所 庁 舎 香 美 市 庁 舎 香 北 支 所 物 部 支 所 香 美 市 消 防 本 部 香 美 市 消 防 署 香 美 市 消 防 団 本 部 香 美 市 消 防 署 香 北 分 署 文 化 施 設 市 立 美 術 館 (プラザ 八 王 子 内 ) 図 書 館 吉 井 勇 記 念 館 奥 物 部 美 術 館 高 知 県 森 林 総 合 センター 農 林 漁 業 体 験 実 習 館 奥 物 部 ふれあいプラザ 中 央 公 民 館 スポーツ 施 設 秦 山 公 園 野 球 場 ( 土 佐 山 田 スタジアム) 県 立 甫 喜 ヶ 峰 森 林 公 園 健 康 センターセレネ 医 療 福 祉 施 設 地 域 福 祉 センター 学 校 保 育 園 高 知 工 科 大 学 山 田 高 等 学 校 大 栃 高 等 学 校 鏡 野 中 学 校 繁 藤 中 学 校 香 北 中 学 校 大 栃 中 学 校 繁 藤 小 学 校 大 宮 小 学 校 大 栃 小 学 校 香 長 小 学 校 片 地 小 学 校 楠 目 小 学 校 佐 岡 小 学 校 舟 入 小 学 校 山 田 小 学 校 片 地 保 育 園 楠 目 保 育 園 さくら 保 育 園 じんざん 保 育 園 新 改 保 育 園 明 治 保 育 園 山 田 保 育 園 若 藤 保 育 園 ひまわり 保 育 園 美 良 布 保 育 園 双 葉 保 育 園 大 栃 保 育 園 その 他 奥 物 部 ふるさと 物 産 館 資 料 ; 香 美 市 ホームページ 25

(5) 廃 棄 物 等 香 南 市 香 美 市 におけるごみ( 一 般 廃 棄 物 )の 処 理 量 は 表 2.2.9 に 示 すとおりで 可 燃 ゴミは 香 南 清 掃 組 合 ( 南 国 市 香 南 市 香 美 市 )の 焼 却 施 設 ( 処 理 能 力 160t/ 日 )で 処 理 している 表 2.2.9 ごみ( 一 般 廃 棄 物 ) 処 理 状 況 市 名 項 目 平 成 15 年 平 成 16 年 平 成 17 年 委 託 (t) 5,941 5,603 5,153 可 燃 ゴミ 許 可 (t) 2,181 2,398 2,738 計 (t) 8,122 8,001 7,891 委 託 (t) 104 29 50 不 燃 ゴミ 許 可 (t) 5 1 0 計 (t) 109 30 50 委 託 (t) 1,846 1,970 1,892 収 集 香 資 源 ごみ 許 可 (t) 74 27 104 南 計 (t) 1,920 1,997 1,996 市 委 託 (t) 403 261 285 粗 大 ごみ 許 可 (t) 0 27 0 計 (t) 403 288 285 その 他 委 託 (t) 9 5 7 香 美 市 収 資 料 ; 香 南 市 香 美 市 計 (t) 10,563 10,321 10,229 直 接 搬 入 (t) 658 995 404 合 計 (t) 11,221 11,316 10,633 自 家 処 理 (t) 15 6 6 委 託 (t) 3,503 3,431 4,546 可 燃 ゴミ 許 可 (t) 1,273 1,184 1,319 計 (t) 4,776 4,615 5,865 委 託 (t) 214 228 292 不 燃 ゴミ 許 可 (t) 0 0 0 計 (t) 214 228 292 集 委 託 (t) 1,503 1,459 2,013 資 源 ごみ 許 可 (t) 0 0 0 計 (t) 1,503 1,459 2,013 委 託 (t) 0 0 0 粗 大 ごみ 許 可 (t) 0 0 0 計 (t) 0 0 0 その 他 委 託 (t) 0 0 0 計 (t) 6,493 6,302 8,170 直 接 搬 入 (t) 885 846 772 合 計 (t) 7,378 7,148 8,942 自 家 処 理 (t) 0 0 0 26

3. 産 業 特 性 (1) 産 業 別 従 事 者 数 両 市 域 の 産 業 別 従 事 者 数 の 推 移 は 表 2.3.1 に 従 事 者 数 の 比 率 の 推 移 は 図 2.3.1~2.3.2 に 示 すとおりである 第 1 次 産 業 従 事 者 数 は 減 少 を 続 けており 第 3 次 産 業 従 事 者 数 は 増 加 を 続 けている 平 成 17 年 においては 第 1 次 及 び 第 2 次 産 業 従 事 者 数 が 概 ね2 割 第 3 次 産 業 従 事 者 数 が6 割 を 占 めている 香 南 市 域 香 美 市 域 合 計 表 2.3.1 産 業 別 従 事 者 数 単 位 ( 人 ) S60 H2 H7 H12 H17 第 1 次 産 業 5,289 4,605 4,242 3,757 3,532 第 2 次 産 業 2,629 3,227 3,581 3,711 3,271 第 3 次 産 業 7,788 8,173 8,947 9,565 9,960 第 1 次 産 業 4,592 3,759 3,677 3,100 3,022 第 2 次 産 業 4,272 4,227 4,046 3,672 2,883 第 3 次 産 業 8,728 8,502 8,416 8,511 8,455 第 1 次 産 業 9,881 8,364 7,919 6,857 6,554 第 2 次 産 業 6,901 7,454 7,627 7,383 6,154 第 3 次 産 業 16,516 16,675 17,363 18,076 18,415 資 料 ; 国 勢 調 査 H17 21.1 19.5 59.4 H12 H7 H2 22.1 25.3 28.8 21.8 21.4 20.2 56.2 53.4 51.1 第 1 次 産 業 第 2 次 産 業 第 3 次 産 業 S60 33.7 16.7 49.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 2.3.1 産 業 別 従 事 者 比 率 の 推 移 ( 香 南 市 ) H17 21.0 20.1 58.9 H12 H7 H2 20.3 22.8 22.8 24.0 25.1 25.6 55.7 52.1 51.6 第 1 次 産 業 第 2 次 産 業 第 3 次 産 業 S60 26.1 24.3 49.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 図 2.3.2 産 業 別 従 事 者 比 率 の 推 移 ( 香 美 市 ) 27

(2) 農 林 業 1 農 業 両 市 の 農 家 数 経 営 耕 地 面 積 及 び 農 作 物 の 推 移 は 表 2.3.2 図 2.3.3~2.3.4 に 示 すとおり である イ. 農 家 数 農 家 数 は 減 少 傾 向 にあり 特 に 第 2 種 兼 業 農 家 の 減 少 が 顕 著 である 表 2.3.2 農 家 数 の 推 移 単 位 ( 戸 ) S60 H2 H7 H12 H17 専 業 979 959 865 691 673 1 種 兼 業 613 541 533 451 356 香 南 市 域 2 種 兼 業 907 709 642 458 367 計 2,499 2,209 2,040 1,600 1,396 専 業 824 774 767 539 543 1 種 兼 業 543 457 509 337 238 香 美 市 域 2 種 兼 業 1,823 1,520 1,138 671 520 計 3,190 2,751 2,414 1,547 1,301 専 業 1,803 1,733 1,632 1,230 1,216 合 計 1 種 兼 業 1,156 998 1,042 788 594 2 種 兼 業 2,730 2,229 1,780 1,129 887 計 5,689 4,960 4,454 3,147 2,697 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 農 家 数 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 S60 H2 H7 H12 H17 2 種 兼 業 1 種 兼 業 専 業 図 2.3.3 農 家 数 の 推 移 ( 香 南 市 ) 農 家 数 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 S60 H2 H7 H12 H17 2 種 兼 業 1 種 兼 業 専 業 図 2.3.4 農 家 数 の 推 移 ( 香 美 市 ) 28

ロ. 経 営 耕 地 面 積 宅 地 化 や 工 業 団 地 の 造 成 などを 要 因 として 経 営 耕 地 面 積 も 減 少 を 続 けている 香 南 市 域 香 美 市 域 合 計 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 表 2.3.3 経 営 耕 地 面 積 の 推 移 単 位 (ha) S60 H2 H7 H12 H17 田 1,471 1,480 1,339 1,212 1,069 畑 207 148 107 82 89 樹 園 地 321 274 273 265 247 計 1,999 1,902 1,719 1,559 1,405 田 1,441 1,383 1,207 1,029 858 畑 234 114 159 61 90 樹 園 地 164 135 145 137 123 計 1,839 1,632 1,511 1,227 1,071 田 2,912 2,863 2,546 2,241 1,927 畑 441 262 266 143 179 樹 園 地 485 409 418 402 370 計 3,838 3,534 3,230 2,786 2,476 2,500 経 営 耕 地 面 積 (ha) 2,000 1,500 1,000 500 樹 園 地 畑 田 0 S60 H2 H7 H12 H17 図 2.3.5 経 営 耕 地 面 積 の 推 移 ( 香 南 市 ) 経 営 耕 地 面 積 (ha) 2,500 2,000 1,500 1,000 500 樹 園 地 畑 田 0 S60 H2 H7 H12 H17 図 2.3.6 経 営 耕 地 面 積 の 推 移 ( 香 美 市 ) 29

ハ. 農 産 物 生 産 量 香 南 市 域 では ハウスみかんの 生 産 量 が 増 加 傾 向 を 示 しているが 香 美 市 域 では 概 ね 全 作 物 の 生 産 量 が 減 少 傾 向 にある ピーマン ハウスミカン などのエネルギー 多 消 費 型 作 物 は ここ 数 年 の 原 油 価 格 の 高 騰 による 生 産 コストの 上 昇 で 採 算 性 の 悪 化 を 招 いており 重 油 に 替 わる 代 替 エネルギーの 導 入 が 喫 緊 の 課 題 である 表 2.3.4 農 作 物 生 産 量 単 位 (t) 市 域 作 物 種 S60 H2 H7 H12 H16 穀 物 水 稲 5,540 4,900 5,051 3,794 3,595 きゅうり 1,017 1,113 1,181 1,470 1,105 トマト 470 477 1,978 2,725 1,813 野 菜 なす 1,313 1,423 114 136 346 ピーマン 1,438 1,361 1,170 1,484 1,266 香 南 市 域 すいか 49 275 386 370 437 みかん 8,525 8,424 7,486 6,772 6,541 ハウスみかん 0 183 217 452 602 果 樹 かき 280 256 89 136 64 くり 15 11 2 2 1 うめ 5 13 18 15 10 穀 物 水 稲 5,665 4,689 4,623 3,517 3,372 きゅうり 92 162 50 24 0 トマト 65 208 17 35 9 野 菜 なす 191 136 120 60 54 ピーマン 360 468 305 324 316 香 美 市 域 すいか 39 144 36 28 12 みかん 137 53 37 34 31 なつみかん 0 27 22 36 40 果 樹 かき 602 280 20 46 15 くり 19 14 2 2 1 うめ 19 34 26 20 13 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 ( 一 部 変 更 ) 30

2 林 業 保 有 形 態 別 森 林 面 積 は 表 2.3.5 に 示 すとおりであり 森 林 面 積 の 概 ね9 割 近 くが 香 美 市 域 に 属 している また 香 美 市 域 の 森 林 の 約 1/4 は 国 有 林 である なお 森 林 面 積 の 推 移 には ほとんど 変 化 がみられないが 私 有 林 はわずかに 減 少 し 公 有 林 が 増 加 している 表 2.3.5 森 林 面 積 単 位 (ha) 市 域 保 有 形 態 S55 H2 H12 H17 国 有 4 3 1 1 公 団 0 0 0 0 香 南 市 域 民 有 公 有 115 125 134 138 私 有 7,103 7,142 7,082 7,078 計 7,218 7,267 7,216 7,216 合 計 7,222 7,270 7,217 7,217 国 有 13,012 12,956 12,925 12,921 公 団 387 417 456 514 香 美 市 域 民 有 公 有 1,276 1,313 1,479 1,725 私 有 31,865 32,084 31,938 31,633 計 33,528 33,814 33,873 33,872 合 計 46,540 46,770 46,798 46,793 国 有 13,016 12,959 12,926 12,922 公 団 387 417 456 514 合 計 民 有 公 有 1,391 1,438 1,613 1,863 私 有 38,968 39,226 39,020 38,711 計 40,746 41,081 41,089 41,088 合 計 53,762 54,040 54,015 54,010 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 31

(3) 製 造 業 事 業 所 数 従 業 者 数 及 び 製 造 品 出 荷 額 等 の 推 移 は 表 2.3.6 に 示 すとおりであり 事 業 所 数 は 減 少 傾 向 が 続 いている また 従 業 者 数 及 び 製 造 品 出 荷 額 等 も 平 成 7 年 をピークに 減 少 傾 向 にある 香 南 市 香 美 市 合 計 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 表 2.3.6 製 造 業 の 推 移 単 位 S60 H2 H7 H12 H17 事 業 所 数 ( 箇 所 ) 78 76 72 66 55 従 業 者 数 ( 人 ) 1,017 1,619 1,862 X 1,732 製 造 品 出 荷 額 等 ( 百 万 円 ) 7,520 53,029 110,998 X 80,337 事 業 所 数 ( 箇 所 ) 91 84 71 66 53 従 業 者 数 ( 人 ) 1,384 1,543 1,585 X 1,085 製 造 品 出 荷 額 等 ( 百 万 円 ) 8,487 10,040 20,501 X 16,087 事 業 所 数 ( 箇 所 ) 169 160 143 132 108 従 業 者 数 ( 人 ) 2,401 3,162 3,447 3,161 2,817 製 造 品 出 荷 額 等 ( 百 万 円 ) 16,007 63,070 131,498 109,694 96,424 (4) 商 業 商 業 の 推 移 は 表 2.3.7 に 示 すとおりであり 家 族 経 営 などによる 小 規 模 店 舗 の 廃 業 など により 店 舗 数 は 減 少 傾 向 にあるが 従 業 者 数 及 び 年 間 販 売 額 は 増 減 を 繰 り 返 している 香 南 市 では 野 市 町 がその 中 核 を 成 し 近 年 郊 外 型 の 大 型 店 舗 やコンビニエンスストア レストランなどが のいち 駅 周 辺 へ 集 中 的 に 進 出 している 表 2.3.7 商 業 の 推 移 香 南 市 香 美 市 合 計 単 位 H3 H6 H9 H11 H14 H16 店 舗 数 ( 店 ) 552 494 486 504 440 448 従 業 者 数 ( 人 ) 1,970 1,911 1,901 2,320 2,144 2,408 年 間 販 売 額 ( 百 万 円 ) 48,523 52,310 56,002 56,391 49,079 52,991 店 舗 数 ( 店 ) 628 560 535 504 447 439 従 業 者 数 ( 人 ) 2,276 1,918 2,094 2,085 2,127 1,970 年 間 販 売 額 ( 百 万 円 ) 30,065 26,410 28,574 26,278 25,667 25,828 店 舗 数 ( 店 ) 1,180 1,054 1,021 1,008 887 887 従 業 者 数 ( 人 ) 4,246 3,829 3,995 4,405 4,271 4,378 年 間 販 売 額 ( 百 万 円 ) 78,589 78,720 84,576 82,669 74,746 78,819 資 料 ; 高 知 県 統 計 書 32

第 3 章 エネルギー 使 用 の 特 性 と 消 費 量 の 把 握 1.エネルギー 消 費 量 (1)エネルギー 消 費 量 の 算 出 方 法 エネルギー 消 費 量 の 算 出 方 法 は 以 下 に 示 すとおりである 区 分 算 出 方 法 民 生 家 庭 電 力 1 電 力 消 費 量 2 世 帯 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 2 県 勢 の 主 要 指 標 石 油 1 石 油 消 費 量 2 世 帯 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 ( 軽 質 油 製 品 ) 2 県 勢 の 主 要 指 標 LPG 1 高 知 市 1 世 帯 当 りのLPG 消 費 量 2 世 帯 数 1 家 計 調 査 年 報 ( 高 知 市 平 成 16 年 102.466 / 年 世 帯 ) 2 県 勢 の 主 要 指 標 業 務 電 力 1 電 力 消 費 量 2 業 務 系 事 業 所 従 業 者 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 2 事 業 所 企 業 統 計 調 査 石 油 1 石 油 消 費 量 2 業 務 系 事 業 所 従 業 者 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 ( 軽 質 油 重 質 油 ) 2 事 業 所 企 業 統 計 調 査 LPG 1 高 知 市 1 世 帯 当 りのLPG 消 費 量 2 世 帯 数 3 県 全 体 での( 業 務 石 油 ガス 消 費 量 / 家 庭 石 油 ガス 消 費 量 ) 1 家 計 調 査 年 報 2 県 勢 の 主 要 指 標 3 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 ( 石 油 ガス) 産 業 建 設 業 鉱 業 電 力 1 電 力 消 費 量 2 建 設 系 事 業 所 従 業 者 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 電 力 消 費 量 2 鉱 業 事 業 所 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 県 統 計 書 2 事 業 所 企 業 統 計 調 査 石 油 1 石 油 消 費 量 2 建 設 系 事 業 所 従 業 者 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 ( 軽 質 油 重 質 油 ) 2 事 業 所 企 業 統 計 調 査 水 産 業 石 油 1 全 国 水 産 業 石 油 消 費 量 2 漁 船 総 トン 数 比 率 ( 市 / 全 国 ) 1 総 合 エネルギー 統 計 2 漁 業 センサス 農 林 業 電 力 1 電 力 消 費 量 2ハウス 面 積 ( 市 / 県 ) 按 分 1 県 統 計 書 2 農 業 センサス 石 油 2 石 油 消 費 量 2 経 営 耕 地 面 積 ( 市 / 県 ) 按 分 1 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 ただし 上 記 で 算 出 した 水 産 業 分 を 除 く 2 県 統 計 書 33

産 業 運 輸 区 分 製 造 業 旅 客 貨 物 算 出 方 法 電 力 1 電 力 消 費 量 2 製 造 品 出 荷 額 ( 市 / 県 ) 按 分 1 県 統 計 書 2 県 統 計 書 石 油 1 石 油 消 費 量 ( 非 エネルギー 利 用 分 除 く) 2 製 造 品 出 荷 額 ( 市 / 県 ) 按 分 1 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 2 県 統 計 書 ガス 1 高 知 市 1 世 帯 当 りのLPG 消 費 量 2 世 帯 数 3 県 全 体 での( 製 造 業 石 油 ガス 消 費 量 / 家 庭 石 油 ガス 消 費 量 ) 1 家 計 調 査 年 報 2 県 勢 の 主 要 指 標 3 総 合 エネルギー 統 計 県 別 バランス 表 ( 石 油 ガス) 電 力 1 電 力 消 費 量 2 運 輸 通 信 系 事 業 所 従 業 者 数 ( 市 / 県 ) 按 分 1 県 統 計 書 2 事 業 所 企 業 統 計 調 査 石 油 1 四 国 の 車 種 別 燃 料 別 1 台 当 りの 燃 料 消 費 率 2 市 町 村 別 自 動 車 保 有 台 数 1 自 動 車 輸 送 統 計 年 報 ( 自 動 車 輸 送 統 計 調 査 ) のデータから 算 出 2 市 区 町 村 別 自 動 車 保 有 台 数 ガス 1 四 国 の 車 種 別 燃 料 別 1 台 当 りの 燃 料 消 費 率 2 市 町 村 別 自 動 車 保 有 台 数 1 自 動 車 輸 送 統 計 年 報 ( 自 動 車 輸 送 統 計 調 査 ) のデータから 算 出 2 市 区 町 村 別 自 動 車 保 有 台 数 34

(2)エネルギー 消 費 量 各 部 門 毎 のエネルギー 消 費 量 を 表 3.1.1~3.1.5 図 3.1.1~3.1.14 に 示 す 表 3.1.1 エネルギー 消 費 量 ( 産 業 部 門 ) 市 香 南 市 香 美 市 産 業 電 力 石 油 製 品 ガス ( 千 kwh) (kl) ( 千 m 3 ) 農 林 14,537 9,158 - 水 産 - 1,126 - 建 設 鉱 業 2,357 688 - 製 造 業 161,733 9,378 47 計 178,627 20,350 47 農 林 7,194 7,847 - 水 産 - 0 - 建 設 鉱 業 2,326 584 - 製 造 業 26,484 1,536 46 計 36,004 9,967 46 表 3.1.2 エネルギー 消 費 量 ( 民 生 部 門 ) 市 香 南 市 香 美 市 民 生 電 力 石 油 製 品 ガス ( 千 kwh) (kl) ( 千 m 3 ) 家 庭 68,964 2,421 1,277 業 務 62,586 5,342 355 計 131,550 7,763 1,632 家 庭 67,448 2,368 1,249 業 務 50,949 4,349 347 計 118,397 6,717 1,596 表 3.1.3 エネルギー 消 費 量 ( 運 輸 部 門 ) 市 電 力 石 油 製 品 ガス ( 千 kwh) (kl) ( 千 m 3 ) 香 南 市 1,245 22,657 412 香 美 市 1,075 20,206 464 35

表 3.1.4 エネルギー 消 費 量 ( 全 体 ) 市 香 南 市 香 美 市 合 計 部 門 電 力 石 油 製 品 ガス ( 千 kwh) (kl) ( 千 m 3 ) 産 業 部 門 178,627 20,350 47 民 生 部 門 家 庭 68,964 2,421 1,277 業 務 62,586 5,342 355 運 輸 部 門 1,245 22,657 412 計 311,422 50,770 2,091 産 業 部 門 36,004 9,967 46 民 生 部 門 家 庭 67,448 2,368 1,249 業 務 50,949 4,349 347 運 輸 部 門 1,075 20,207 464 計 155,476 36,891 2,106 産 業 部 門 214,631 30,317 93 民 生 部 門 家 庭 136,412 4,789 2,526 業 務 113,535 9,691 702 運 輸 部 門 2,320 42,864 876 計 466,898 87,661 4,197 表 3.1.5 エネルギー 消 費 量 単 位 (GJ) 市 部 門 電 力 石 油 製 品 ガス 計 産 業 部 門 643,057 774,922 4,895 1,422,874 家 庭 248,270 91,756 132,999 473,025 民 生 部 門 香 南 市 業 務 225,310 202,462 36,973 464,745 運 輸 部 門 4,482 800,691 42,910 848,083 計 1,121,119 1,869,831 217,777 3,208,727 産 業 部 門 129,614 381,143 4,791 515,548 家 庭 242,813 89,747 130,083 462,643 民 生 部 門 香 美 市 業 務 183,416 164,827 36,140 384,383 運 輸 部 門 3,870 715,523 48,326 767,719 計 559,713 1,351,240 219,340 2,130,293 産 業 部 門 772,671 1,156,065 9,686 1,938,422 家 庭 491,083 181,503 263,082 935,668 民 生 部 門 合 計 業 務 408,726 367,289 73,113 849,128 運 輸 部 門 8,352 1,516,214 91,236 1,615,802 計 1,680,832 3,221,071 437,117 5,339,020 36

ガス 0.3% ガス 28.1% 石 油 製 品 54.5% 電 力 45.2% 石 油 製 品 19.4% 電 力 52.5% 図 3.1.1 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 南 市 ) 図 3.1.2 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 南 市 ) < 産 業 部 門 > < 民 生 部 門 - 家 庭 -> ガス 7.9% ガス 5.1% 電 力 0.5% 石 油 製 品 43.6% 電 力 48.5% 石 油 製 品 94.4% 図 3.1.3 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 南 市 ) 図 3.1.4 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 南 市 ) < 民 生 部 門 - 業 務 -> < 運 輸 部 門 > ガス 6.8% 産 業 部 門 運 輸 部 門 44.4% 電 力 26.4% 34.9% 石 油 製 品 58.3% 民 生 部 門 ( 業 務 ) 14.5% 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 14.7% 図 3.1.5 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 南 市 ) 図 3.1.6 部 門 別 消 費 量 割 合 ( 香 南 市 ) < 全 部 門 > 37

ガス 0.9% 電 力 25.1% ガス 28.1% 電 力 52.5% 石 油 製 品 石 油 製 品 19.4% 74.0% 図 3.1.7 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 美 市 ) 図 3.1.8 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 美 市 ) < 産 業 部 門 > < 民 生 部 門 - 家 庭 -> ガス 9.4% ガス 6.3% 電 力 0.5% 石 油 製 品 42.9% 電 力 47.7% 石 油 製 品 93.2% 図 3.1.9 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 美 市 ) 図 3.1.10 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 美 市 ) < 民 生 部 門 - 業 務 -> < 運 輸 部 門 > ガス 10.3% 電 力 26.3% 運 輸 部 門 36.0% 産 業 部 門 24.2% 石 油 製 品 63.4% 民 生 部 門 ( 業 務 ) 18.1% 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 21.7% 図 3.1.11 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 美 市 ) 図 3.1.12 部 門 別 消 費 量 割 合 ( 香 美 市 ) < 全 部 門 > 38

ガス 8.2% 電 力 31.5% 運 輸 部 門 30.3% 産 業 部 門 36.3% 石 油 製 品 60.3% 民 生 部 門 ( 業 務 ) 15.9% 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 17.5% 図 3.1.13 燃 料 別 消 費 量 割 合 ( 香 南 市 香 美 市 ) 図 3.1.14 エネルギー 消 費 量 ( 香 南 市 香 美 市 ) 39

(3)1 人 当 りエネルギー 消 費 量 の 国 県 との 比 較 産 業 民 生 ( 家 庭 業 務 ) 部 門 の 1 人 当 りエネルギー 消 費 量 を 国 県 と 比 較 したものを 表 3.1.6 図 3.1.15 に 示 す 香 南 香 美 地 域 の 1 人 当 りの 消 費 量 は 民 生 ( 家 庭 ) 部 門 で は ほぼ 国 県 と 同 じであるが 産 業 部 門 民 生 ( 業 務 ) 部 門 の 値 は 小 さくなっている 表 3.1.6 1 人 当 りのエネルギー 消 費 量 単 位 (GJ/ 人 年 ) 産 業 部 門 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 民 生 部 門 ( 業 務 ) 計 香 南 香 美 30 15 13 58 高 知 県 39 15 22 76 全 国 42 16 23 81 一 人 当 りエネルキ ー 消 費 量 (GJ/ 人 年 ) 120 100 80 60 40 20 0 香 南 香 美 高 知 県 全 国 運 輸 部 門 民 生 部 門 ( 業 務 ) 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 産 業 部 門 図 3.1.15 1 人 当 りのエネルギー 消 費 量 参 考 農 林 業 部 門 のエネルギー 消 費 量 を 経 営 耕 地 の 単 位 面 積 当 りで 比 較 したものを 下 表 に 示 す エネルギー 面 積 当 り 経 営 耕 地 面 積 消 費 量 消 費 量 (TJ) (ha) (GJ/ha) 香 南 香 美 730 2,476 295 高 知 県 5,463 18,434 296 全 国 129,728 3,446,770 38 40

2.エネルギー 消 費 に 伴 う 二 酸 化 炭 素 排 出 量 エネルギー 消 費 に 伴 う 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 表 3.2.1 図 3.2.1~3.2.3に 示 す 表 3.2.1 二 酸 化 炭 素 排 出 量 単 位 (t-co 2 ) 市 部 門 電 力 石 油 製 品 ガス 計 産 業 部 門 65,498 54,076 286 119,860 家 庭 25,285 6,222 7,803 39,310 民 生 部 門 香 南 市 業 務 22,950 13,882 2,171 39,003 運 輸 部 門 458 54,003 2,519 56,980 計 114,191 128,183 12,779 255,153 産 業 部 門 13,200 26,539 282 40,021 家 庭 24,732 6,087 7,630 38,449 民 生 部 門 香 美 市 業 務 18,682 11,301 2,119 32,102 運 輸 部 門 396 48,279 2,834 51,509 計 57,010 92,206 12,865 162,081 産 業 部 門 78,698 80,615 568 159,881 香 南 市 家 庭 50,017 12,309 15,433 77,759 民 生 部 門 香 美 市 業 務 41,632 25,183 4,290 71,105 計 運 輸 部 門 854 102,282 5,353 108,489 計 171,201 220,389 25,644 417,234 運 輸 部 門 22.3% 産 業 部 門 47.0% 運 輸 部 門 31.8% 産 業 部 門 24.7% 民 生 部 門 ( 業 務 ) 15.3% 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 15.4% 民 生 部 門 ( 業 務 ) 19.8% 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 23.7% 図 3.2.1 部 門 別 二 酸 化 炭 素 排 出 量 ( 香 南 市 ) 図 3.2.2 部 門 別 二 酸 化 炭 素 排 出 量 ( 香 美 市 ) 運 輸 部 門 26.0% 産 業 部 門 38.3% 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 17.1% 民 生 部 門 ( 家 庭 ) 18.6% 図 3.2.3 部 門 別 二 酸 化 炭 素 排 出 量 ( 香 南 市 香 美 市 ) 41

第 4 章 将 来 のエネルギー 需 要 量 の 予 測 1. 国 におけるエネルギー 消 費 量 の 推 移 (1) 概 況 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 最 終 エネルギー 消 費 は 民 生 部 門 が 対 前 年 度 比 3.5% 増 の5,180 PJ( 原 油 換 算 134 百 万 kl)で 過 去 最 高 となった 一 方 産 業 部 門 が 対 前 年 度 比 1.9% 減 で 7,042PJ( 原 油 換 算 182 百 万 kl) 運 輸 部 門 も 対 前 年 度 比 1.8% 減 で3,793PJ( 原 油 換 算 98 百 万 kl)となり 最 終 エネルギー 消 費 全 体 では 対 前 年 度 比 0.2% 減 の16,015PJ( 原 油 換 算 414 百 万 kl)であった 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 較 すると 民 生 部 門 は40.8% の 増 加 産 業 部 門 は0.7%の 増 加 運 輸 部 門 は17.9%の 増 加 となった 図 4.1.1 部 門 別 最 終 エネルギー 消 費 の 推 移 (2) 民 生 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 民 生 部 門 のエネルギー 消 費 は 厳 冬 による 暖 房 用 需 要 の 増 加 等 により 家 庭 部 門 が 対 前 年 度 比 4.2% 増 で2,182PJ( 原 油 換 算 56 百 万 kl) 業 務 部 門 が 対 前 年 度 比 2.9% 増 で2,998PJ( 原 油 換 算 77 百 万 kl)となり 民 生 部 門 全 体 では 対 前 年 度 比 3.5% 増 の5,180PJ( 原 油 換 算 134 百 万 kl)となり 過 去 最 高 のエネルギー 消 費 量 となった 1 家 庭 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 家 庭 部 門 のエネルギー 消 費 量 をエネルギー 源 別 にみると 電 力 消 費 量 は 対 前 年 度 比 3.3% 増 (1,019PJ) 石 油 製 品 は 対 前 年 度 比 5.5% 増 (702PJ) 都 市 ガスは 対 前 年 度 比 4.7% 増 (436PJ)とすべて 増 加 した この 結 果 家 庭 部 門 のエネ ルギー 構 成 比 は 電 力 が46.7% 石 油 製 品 が32.2% 都 市 ガスが20.0%となった 42

図 4.1.2 家 庭 部 門 のエネルギー 源 別 エネルギー 消 費 量 の 推 移 2 業 務 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 業 務 部 門 のエネルギー 消 費 量 をエネルギー 源 別 にみると 電 力 消 費 量 が 対 前 年 度 比 8.4% 増 (1,249PJ) 都 市 ガスが 対 前 年 度 比 5.4% 増 (576PJ)と 大 きく 増 加 した 一 方 石 油 製 品 は 対 前 年 度 比 3.4%(1,121PJ) 減 少 した この 結 果 業 務 部 門 のエネルギー 消 費 構 成 は 電 力 が 全 体 の41.7% 石 油 製 品 が37.4% 都 市 ガスが19.2%とな り 電 力 が 石 油 製 品 に 代 わってトップとなった 石 油 製 品 は 平 成 14 年 度 (2002 年 度 )をピー クにここ 数 年 は 減 少 傾 向 にあり 代 わって 電 力 や 都 市 ガスが 増 加 する 傾 向 にある 図 4.1.3 業 務 部 門 のエネルギー 減 別 エネルギー 消 費 量 の 推 移 43

(3) 産 業 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 産 業 部 門 のエネルギー 消 費 は 非 製 造 業 が 対 前 年 度 比 6.1% 減 で514PJ( 原 油 換 算 13 百 万 kl) 製 造 業 が 対 前 年 度 比 1.5% 減 で6,528PJ( 原 油 換 算 169 百 万 kl)となり 産 業 部 門 全 体 では 対 前 年 度 比 1.9% 減 の7,042PJ( 原 油 換 算 182 百 万 kl)であった 平 成 2 年 度 (1990 年 度 ) 比 では 0.7% 増 とほぼ 横 這 いである 図 4.1.4 産 業 部 門 の 最 終 エネルギー 消 費 の 推 移 1 非 製 造 業 のエネルギー 消 費 動 向 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 非 製 造 業 のエネルギー 消 費 は 対 前 年 度 比 6.1% 減 で514PJ( 原 油 換 算 13 百 万 kl)であった 平 成 4 年 度 (1992 年 度 )をピークに 減 少 傾 向 が 続 いており 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 較 すると36.2% 減 少 している 図 4.1.5 非 製 造 業 のエネルギー 消 費 の 推 移 44

2 製 造 業 のエネルギー 消 費 動 向 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )は 景 気 が 堅 調 に 推 移 し 機 械 製 造 業 のエネルギー 消 費 量 が 増 加 し たもののエネルギー 多 消 費 の 素 材 系 業 種 のエネルギー 消 費 量 は ほぼ 横 這 い 中 小 製 造 業 が 減 少 となり 製 造 業 全 体 のエネルギー 消 費 は 対 前 年 度 比 1.5% 減 の6,528PJ( 原 油 換 算 169 百 万 kl)であった 製 造 業 のエネルギー 消 費 は 平 成 9 年 度 (1997 年 度 )をピークにその 後 ほぼ 横 這 いで 推 移 しており 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 較 すると5.5%の 増 加 となっている 図 4.1.6 製 造 業 の 最 終 エネルギー 消 費 の 推 移 製 造 業 のエネルギー 源 別 の 消 費 量 では 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )は 石 油 石 炭 電 力 の 消 費 量 が 減 少 し 都 市 ガスの 消 費 量 が 増 加 した 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 較 すると 石 油 (18.9%)と 都 市 ガス(88.7%)が 増 加 し 石 炭 ( 8.4%)と 電 力 ( 2.0%)が 減 少 している 図 4.1.7 製 造 業 のエネルギー 源 別 最 終 エネルギー 消 費 量 の 推 移 45

(4) 運 輸 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 運 輸 部 門 のエネルギー 消 費 は 旅 客 部 門 が 対 前 年 度 比 2.4% 減 で2,315PJ( 原 油 換 算 60 百 万 kl) 貨 物 部 門 が 対 前 年 度 比 0.9% 減 で1,478PJ( 原 油 換 算 38 百 万 kl)となり 運 輸 部 門 全 体 では 対 前 年 度 比 1.8% 減 の3,793PJ( 原 油 換 算 98 百 万 kl)であった 運 輸 部 門 のエネルギー 消 費 は 平 成 13 年 度 (2001 年 度 )をピークにその 後 減 少 傾 向 にある が 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 消 費 量 は 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 べると17.9%の 増 加 している 図 4.1.8 運 輸 部 門 のエネルギー 消 費 の 推 移 1 旅 客 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 旅 客 部 門 では 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )は 鉄 道 船 舶 航 空 が 輸 送 量 の 増 加 に 伴 いエネ ルギー 消 費 も 増 加 したが 旅 客 部 門 のエネルギー 消 費 全 体 の 約 85%を 占 める 乗 用 車 のエネ ルギー 消 費 量 は 減 少 し 旅 客 部 門 全 体 では 対 前 年 度 比 2.4% 減 の2,315PJ( 原 油 換 算 60 百 万 kl)であった 乗 用 車 の 保 有 台 数 は 平 成 16 年 度 末 に 比 べて1.4% 増 加 したが 燃 費 がよい 軽 自 動 車 の 増 加 が 大 きく また 平 成 17 年 度 の 自 動 車 による 旅 客 輸 送 量 の 減 少 ( 対 前 年 度 比 1.1%) 等 が 旅 客 部 門 のエネルギー 消 費 量 の 減 少 に 寄 与 している 旅 客 部 門 のエネルギー 消 費 量 は 平 成 13 年 度 (2001 年 度 ) 以 降 減 少 傾 向 にあるが 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 較 すると38.6%と 大 きく 増 加 している 46

図 4.1.9 旅 客 部 門 機 関 別 エネルギー 消 費 量 の 推 移 2 貨 物 部 門 のエネルギー 消 費 動 向 貨 物 部 門 では 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )は 貨 物 部 門 のエネルギー 消 費 量 全 体 の9 割 を 占 める 貨 物 自 動 車 が 輸 送 量 の 増 加 にもかかわらずエネルギー 消 費 量 が 対 前 年 度 比 2.9% 減 の 1,333PJとなった 一 方 鉄 道 船 舶 航 空 のエネルギー 消 費 量 が 増 加 し 貨 物 部 門 全 体 で は 対 前 年 度 比 0.9% 減 の1,478PJ( 原 油 換 算 38 百 万 kl)であった 貨 物 部 門 のエネルギー 消 費 は 平 成 8 年 度 (1996 年 度 )をピークにその 後 減 少 傾 向 にあり 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 較 すると 貨 物 部 門 のエネルギー 消 費 量 は4.4% 減 となった 図 4.1.10 貨 物 部 門 の 輸 送 機 関 別 エネルギー 消 費 量 の 推 移 47

(5) 一 次 エネルギー 国 内 供 給 平 成 17 年 度 (2005 年 度 )の 一 次 エネルギー 国 内 供 給 は 最 終 エネルギー 消 費 の 減 少 等 国 内 需 要 の 減 少 を 受 けて 対 前 年 度 比 0.6% 減 の22,751PJ( 原 油 換 算 588 百 万 kl)となった 一 次 エネルギー 国 内 供 給 をエネルギー 源 別 にみると 化 石 エネルギーでは 石 油 ( 対 前 年 度 比 0.2%) 及 び 石 炭 ( 同 4.7%)が 減 少 し 天 然 ガス(1.1%)が 増 加 した 非 化 石 エネルギーでは 原 子 力 が 発 電 の 設 備 利 用 率 の 向 上 により 増 加 (11.7%)した 一 方 水 力 は 渇 水 により 大 幅 に 減 少 した( 17.2%) 再 生 可 能 未 活 用 エネルギーは 増 加 (2.9%) した 平 成 2 年 度 (1990 年 度 )と 比 較 すると 石 炭 (44.0%) 天 然 ガス(61.5%) 原 子 力 (41.6%) 再 生 可 能 未 活 用 エネルギー(25.2%)が 増 加 し 石 油 ( 3.9%)と 水 力 ( 17.7%) が 減 少 している 図 4.1.11 一 次 エネルギー 国 内 供 給 の 推 移 48

2. 高 知 県 におけるエネルギー 消 費 量 高 知 県 におけるエネルギー 消 費 量 の 推 移 は 表 4.2.1 及 び 図 4.2.1に 示 すとおりである エネルギー 消 費 量 全 体 では 1997 年 から1998 年 にかけて 一 旦 大 きく 減 少 したが 以 後 増 加 傾 向 にある 部 門 別 では 産 業 部 門 は ほぼ 横 這 い 状 態 にあるが 民 生 部 門 は 微 増 傾 向 にあり 1996 年 に 民 生 部 門 が 産 業 部 門 を 上 回 り 以 後 その 差 は 開 いている 表 4.2.1 エネルギー 消 費 量 の 推 移 単 位 (10^3TJ) 年 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 最 終 エネルキ ー 消 費 総 合 93.0 94.7 100.1 101.5 108.5 116.1 116.4 115.9 104.3 106.5 110.4 109.6 111.8 111.5 114.4 産 業 産 業 49.6 50.5 51.0 50.0 52.7 55.1 53.3 52.5 46.4 47.1 49.1 47.3 46.8 47.0 48.2 非 製 造 業 13.9 14.9 14.7 14.9 14.3 15.2 14.3 13.2 12.2 11.5 11.5 10.5 10.0 9.2 8.6 農 林 水 産 業 10.4 11.3 10.8 10.6 9.7 10.7 10.2 9.1 8.5 7.8 7.3 6.5 6.7 5.9 6.1 建 設 業 鉱 業 3.6 3.6 3.9 4.3 4.6 4.5 4.0 4.2 3.7 3.8 4.2 4.1 3.3 3.3 2.6 製 造 業 計 35.6 35.6 36.3 35.1 38.3 39.9 39.1 39.3 34.1 35.6 37.6 36.7 36.8 37.7 39.5 化 学 化 繊 紙 パ 2.4 2.3 2.3 2.1 2.1 2.1 2.0 2.2 1.7 1.8 1.5 1.2 1.5 1.4 1.4 鉄 鋼 非 鉄 窯 業 土 石 23.5 24.3 24.9 24.0 25.8 27.2 27.4 26.5 22.5 23.2 25.4 24.9 24.6 25.2 26.0 機 械 0.3 0.2 0.2 0.3 0.3 0.3 0.3 2.0 1.6 1.6 1.8 1.8 1.9 1.8 1.8 重 複 補 正 -1.5-1.5-1.4-1.3-1.4-1.4-1.4-2.2-0.9-0.9-0.9-1.0-0.9-1.0-1.1 他 業 種 中 小 製 造 業 10.9 10.2 10.2 10.0 11.5 11.7 10.7 10.8 9.3 10.0 9.8 9.8 9.8 10.3 11.4 民 生 民 生 38.0 38.0 42.6 44.3 48.2 53.2 54.9 56.3 50.7 50.9 52.5 53.3 54.3 54.2 56.3 家 庭 18.4 18.0 20.3 21.1 23.4 26.2 25.9 26.4 23.5 23.7 24.2 24.1 24.3 24.3 25.0 業 務 他 19.6 19.9 22.4 23.3 24.8 27.1 29.0 29.9 27.2 27.3 28.2 29.2 29.9 30.0 31.3 水 道 廃 棄 物 1.2 1.2 1.3 1.2 1.3 1.4 1.4 1.5 1.4 1.4 1.4 1.5 1.6 1.6 1.6 商 業 金 融 不 動 産 4.5 4.7 5.3 5.2 5.5 6.0 6.1 6.4 5.8 5.5 5.6 5.9 5.8 5.8 6.1 公 共 サーヒ ス 6.4 6.4 7.2 7.9 8.7 9.6 11.3 11.0 10.0 10.3 11.0 11.4 12.1 11.8 12.2 対 事 業 所 サーヒ ス 1.7 1.7 2.0 1.9 1.9 2.0 2.1 2.2 2.1 2.1 2.2 2.2 2.2 2.3 2.4 対 個 人 サーヒ ス 4.4 4.5 5.1 5.4 5.6 6.0 6.1 6.4 6.0 6.1 6.2 6.2 6.3 6.3 6.3 他 業 務 誤 差 1.5 1.5 1.6 1.7 1.9 2.1 2.1 2.3 1.9 1.9 2.0 2.0 2.0 2.2 2.6 運 輸 旅 客 乗 用 車 運 輸 5.4 6.3 6.4 7.1 7.6 7.8 8.2 7.0 7.2 8.5 8.8 9.1 10.7 10.4 9.9 資 料 ; 総 合 エネルギー 統 計 エネルキ ー 消 費 量 (10^3TJ) 140.0 120.0 100.0 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 図 4.2.1 エネルギー 消 費 量 の 推 移 総 合 産 業 民 生 運 輸 49

3. 本 地 域 におけるエネルギー 需 要 量 の 推 計 本 地 域 における 平 成 22 年 度 のエネルギー 需 要 量 の 推 計 を 行 う (1) 民 生 部 門 1 家 庭 部 門 世 帯 数 の 増 加 に 伴 い 我 が 国 の 家 庭 部 門 のエネルギー 消 費 量 は 増 えている (1 世 帯 当 り のエネルギー 消 費 量 は 横 這 い 状 態 ) 本 地 域 においても 核 家 族 化 や 宅 地 開 発 に 伴 い 世 帯 数 の 推 移 は 表 4.3.1 に 示 すとおり 増 加 傾 向 にあるが 平 成 7 年 ~12 年 に 比 べ 平 成 12 年 ~17 年 の 増 加 数 は 鈍 る 傾 向 にあり 平 成 22 年 まで 平 成 12 年 ~17 年 の 増 加 数 と 同 様 の 増 加 を 見 込 む 表 4.3.1 本 地 域 の 世 帯 数 の 推 移 単 位 ( 戸 ) 実 績 推 計 平 成 7 平 成 12 平 成 17 平 成 22 香 南 市 10,831 11,748 12,544 13,340 香 美 市 10,976 12,139 12,411 12,680 世 帯 数 の 増 加 に 応 じてエネルギーの 消 費 量 も 増 えると 考 えた 場 合 の 結 果 を 表 4.3.2 に 示 す 表 4.3.2 家 庭 部 門 のエネルギー 需 要 量 の 推 計 単 位 (GJ) 実 績 推 計 平 成 16 平 成 22 香 南 市 電 力 248,270 267,414 石 油 製 品 91,756 98,831 ガス 132,999 143,254 計 473,025 509,499 香 美 市 電 力 242,813 249,160 石 油 製 品 89,747 92,093 ガス 130,083 133,483 計 462,643 474,736 50