第10次鳥獣保護事業計画（素案）

第 1 鳥 獣 保 護 事 業 の 実 施 に 関 する 基 本 的 事 項 1 鳥 獣 保 護 事 業 をめぐる 現 状 と 課 題 鳥 獣 による 生 態 系 や 農 林 水 産 業 等 への 被 害 が 依 然 として 深 刻 な 状 態 である 一 方 で 地 域 的 に 絶 滅 の 恐 れのある 鳥 獣 等 も 存 在 している このため 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 等 による 個 体 数 の 管 理 生 息 環 境 の 管 理 及 び 被 害 防 除 対 策 について 適 切 な 目 標 設 定 のもとで 関 係 機 関 が 連 携 し 総 合 的 な 実 施 を 図 ることが 必 要 である また 適 切 な 鳥 獣 保 護 管 理 を 推 進 していくためには 専 門 的 な 知 識 技 術 経 験 を 有 する 人 材 の 確 保 及 び 育 成 の 必 要 性 が 指 摘 されている 2 鳥 獣 の 区 分 と 保 護 管 理 の 考 え 方 (1) 希 尐 鳥 獣 ア 対 象 種 環 境 省 が 作 成 したレッドリスト 及 び 長 野 県 版 レッドリスト 等 に 記 載 されている 鳥 獣 又 は それに 準 ずる 鳥 獣 とする イ 保 護 管 理 の 考 え 方 絶 滅 の 恐 れのある 野 生 動 植 物 の 種 の 保 存 に 関 する 法 律 ( 平 成 4 年 法 律 第 75 号 ) 及 び 長 野 県 希 尐 野 生 動 物 保 護 条 例 ( 平 成 15 年 3 月 24 日 条 例 第 32 号 )による 取 り 組 みとも 連 携 しつ つ 自 然 環 境 保 全 法 ( 昭 和 47 年 法 律 第 85 号 ) 第 4 条 に 基 づく 自 然 環 境 保 全 基 礎 調 査 等 によ る 生 息 状 況 や 生 息 環 境 の 把 握 に 努 めるとともに 個 体 群 の 維 持 回 復 に 努 める (2) 狩 猟 鳥 獣 ア 対 象 種 鳥 獣 の 保 護 及 び 狩 猟 の 適 正 化 に 関 する 法 律 ( 平 成 14 年 7 月 12 日 法 律 第 88 号 以 下 鳥 獣 保 護 法 という ) 第 2 条 第 3 項 により 環 境 省 で 定 める 狩 猟 鳥 獣 とする イ 保 護 管 理 の 考 え 方 地 域 個 体 群 の 存 続 を 念 頭 におき 生 息 状 況 及 び 被 害 状 況 の 把 握 に 努 め 必 要 に 応 じて 捕 獲 を 制 限 するなど 持 続 的 な 利 用 が 可 能 となるよう 適 切 な 保 護 管 理 に 努 める (3) 外 来 鳥 獣 ア 対 象 種 特 定 外 来 生 物 による 生 態 系 に 係 る 被 害 防 止 に 関 する 法 律 ( 平 成 16 年 法 律 第 78 号 以 下 外 来 生 物 法 という )で 指 定 された 特 定 外 来 生 物 及 び 本 来 県 内 に 生 息 地 を 有 しておらず 人 為 的 に 県 外 から 導 入 され 被 害 を 及 ぼしている 鳥 獣 とし 現 状 では ハクビシン アライグマ アメリカミンク とする なお 本 計 画 期 間 中 において 外 来 鳥 獣 の 新 たな 生 息 情 報 や 被 害 情 報 があった 場 合 は 鳥 獣 保 護 法 及 び 外 来 生 物 法 に 基 づき 適 切 な 管 理 に 努 める イ 管 理 の 考 え 方 根 絶 又 は 抑 制 するための 積 極 的 な 狩 猟 及 び 有 害 鳥 獣 捕 獲 を 推 進 し 被 害 の 防 止 を 図 るもの とする 1

(4) 一 般 鳥 獣 ア 対 象 種 県 内 に 生 息 している 希 尐 鳥 獣 狩 猟 鳥 獣 外 来 鳥 獣 以 外 の 鳥 獣 とする イ 保 護 管 理 の 考 え 方 一 般 鳥 獣 の 適 切 な 保 護 管 理 のため 個 別 の 種 ごとの 調 査 等 により 生 息 状 況 や 生 息 環 境 の 把 握 に 努 める 3 計 画 の 期 間 平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 29 年 3 月 31 日 までの5 年 間 とする 第 2 鳥 獣 保 護 区 特 別 保 護 地 区 及 び 休 猟 区 の 指 定 に 関 する 事 項 1 鳥 獣 保 護 区 の 指 定 等 (1) 方 針 ア 指 定 に 関 する 中 長 期 的 な 方 針 鳥 獣 保 護 区 は 基 本 的 に 県 土 における 鳥 獣 の 保 護 を 図 り 地 域 の 生 物 多 様 性 を 確 保 するた めに 設 置 する 本 県 の 鳥 獣 保 護 区 は 第 1 次 計 画 ( 昭 和 39 年 度 ~42 年 度 ) 終 了 時 において 46,127ha と 県 森 林 面 積 の 3.4%であったものが 第 1 次 計 画 ( 平 成 19 年 度 ~23 年 度 )において 22,764ha(うち 県 指 定 163,743ha 国 指 定 57,21ha)と 16.3%に 達 しており 鳥 獣 の 保 護 繁 殖 に 一 定 の 役 割 を 果 たしてきている また 本 県 は 日 本 アルプスを 抱 えた 山 岳 県 であり 地 形 や 気 候 が 多 様 であるとともに 森 林 が 県 土 の8 割 を 占 める 森 林 県 でもあることから 多 種 多 様 な 鳥 獣 の 生 息 地 となっている しかし 近 年 ではニホンジカやイノシシ 等 の 野 生 鳥 獣 による 農 林 業 被 害 等 が 顕 著 になって きており 有 害 鳥 獣 捕 獲 や 個 体 数 調 整 のみでなく 狩 猟 による 捕 獲 の 推 進 が 求 められている 一 方 ツキノワグマについては 一 部 の 地 域 において 狩 猟 の 制 限 も 含 めた 捕 獲 の 調 整 や 生 息 環 境 の 確 保 の 検 討 が 必 要 となってきている これらのことを 踏 まえ 以 下 の 方 針 により 鳥 獣 保 護 区 の 指 定 等 をするものとする (ア) 本 県 における 鳥 獣 の 主 要 な 生 息 地 である 山 岳 地 域 や 森 林 地 域 において 極 力 連 続 し た 鳥 獣 保 護 区 を 指 定 するよう 努 める (イ) 鳥 獣 保 護 区 と 同 様 に 豊 かな 自 然 環 境 の 保 全 を 目 的 とする 国 立 国 定 公 園 県 立 自 然 公 園 県 自 然 環 境 保 全 地 域 国 有 林 における 保 護 林 やみどりの 回 廊 等 の 他 法 令 等 に 基 づく 各 種 施 策 と 連 携 を 図 る (ウ) 計 画 期 間 中 に 期 間 満 了 となる 既 設 鳥 獣 保 護 区 については 指 定 目 的 及 び 鳥 獣 の 生 息 状 況 を 見 ながら 原 則 的 には 更 新 とする ただし 指 定 目 的 が 失 われている 場 合 や 野 生 鳥 獣 被 害 が 深 刻 で 市 町 村 及 び 利 害 関 係 者 から 更 新 の 同 意 が 得 られない 場 合 は 存 続 期 間 満 了 として 取 り 扱 うことができるものとする (エ)ニホンジカ イノシシ 被 害 が 激 甚 で 狩 猟 鳥 獣 捕 獲 禁 止 区 域 へ 変 更 ( 指 定 目 的 変 更 ) する 場 合 は 鳥 獣 保 護 区 指 定 期 間 内 でも 解 除 することができるものとする 2

イ 指 定 区 分 ごとの 方 針 自 然 とのふれあいの 場 又 は 鳥 獣 の 観 察 や 保 護 活 動 を 通 じた 環 境 教 育 の 場 としての 鳥 獣 保 護 区 の 指 定 については 既 存 の 森 林 公 園 や 河 川 公 園 学 校 林 等 を 所 有 する 学 校 とその 周 辺 地 域 において 検 討 し 併 せて 施 設 整 備 の 考 え 方 についても 十 分 検 討 を 行 うものとする また 鳥 獣 保 護 区 の 指 定 に 当 たっては 地 域 住 民 や 市 町 村 農 林 業 団 体 等 の 関 係 者 に 対 し 鳥 獣 保 護 区 内 での 有 害 鳥 獣 捕 獲 が 可 能 なこと 存 続 期 間 の 短 縮 が 可 能 なことを 説 明 する 等 十 分 な 調 整 を 行 う なお 期 間 を 更 新 する 既 設 鳥 獣 保 護 区 については 保 護 対 象 鳥 獣 の 生 息 状 況 等 を 精 査 し 更 新 を 継 続 する 必 要 がある 場 合 には 実 情 にあった 指 定 区 分 となるよう 指 定 区 分 の 見 直 しを 行 うものとする 3

4 (2) 鳥 獣 保 護 区 の 指 定 等 計 画 ア 鳥 獣 保 護 区 の 指 定 計 画 単 位 : 面 積 ha ( 第 1 表 ) 区 森 林 鳥 獣 生 息 地 大 規 模 生 息 地 集 団 渡 来 地 集 団 繁 殖 地 希 尐 鳥 獣 生 息 地 生 息 地 回 廊 身 近 な 鳥 獣 生 息 地 計 分 面 積 面 積 面 積 面 積 面 積 面 積 面 積 面 積 鳥 獣 保 護 区 既 指 定 鳥 獣 指 定 の 目 標 保 護 区 (A) 16 15 31,8 135,426 4 43,933 4 2,661 3 37,56 23 1,238 139 22,764 変 動 面 積 変 動 面 積 変 動 面 積 変 動 面 積 変 動 面 積 変 動 面 積 変 動 面 積 変 動 面 積 本 計 画 期 間 に 指 定 する 鳥 獣 保 護 区 本 計 画 期 間 に 区 域 拡 大 する 鳥 獣 保 護 区 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (B) 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (C) 本 計 画 期 間 に 区 域 縮 小 する 鳥 獣 保 護 区 本 計 画 期 間 に 解 除 又 は 期 間 満 了 となる 鳥 獣 保 護 区 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (D) 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (E) 4 1 5 4,882 448 5,33 1 1 8,43 8,43 1 4 1 5 8,43 4,882 448 5,33 計 画 期 間 中 の 増 減 5 5,33 8,43 5 13,733 指 定 区 分 変 更 に よる 増 減 計 画 終 了 時 の 鳥 獣 保 護 区 1 13,96 4 35,53 4 2,661 3 37,56 23 1,238 134 27,31 4

イ 既 設 鳥 獣 保 護 区 の 変 更 計 画 年 度 指 定 区 分 鳥 獣 保 護 区 名 変 更 区 分 異 動 前 の 面 積 指 定 面 積 の 異 動 異 動 面 積 異 動 後 の 面 積 変 更 後 の 指 定 期 間 変 更 理 由 単 位 :ha ( 第 2 表 ) 24 森 林 鳥 獣 立 原 更 新 21 21 1 年 南 相 木 村 大 曲 552 552 1 年 佐 久 市 美 ケ 原 東 612 612 1 年 長 和 町 車 山 白 樺 湖 1,39 1,39 1 年 茅 野 市 釜 無 1,227 1,227 1 年 富 士 見 町 広 原 3,228 3,228 1 年 富 士 見 町 沢 城 湖 周 辺 23 23 1 年 飯 田 市 大 平 峠 県 民 の 森 586 586 1 年 飯 田 市 小 渋 ダム 周 辺 2,926 2,926 1 年 松 川 町 大 鹿 村 中 川 村 賤 母 349 349 1 年 南 木 曽 町 他 1 市 小 木 曽 2,9 2,9 1 年 木 祖 村 のぞきど 178 178 1 年 大 桑 村 東 山 713 713 1 年 松 本 市 五 常 392 392 1 年 松 本 市 風 吹 岳 2,75 2,75 1 年 小 谷 村 芝 山 31 31 1 年 千 曲 市 身 近 な 鳥 獣 上 滝 平 4 4 1 年 佐 久 穂 町 南 牧 2 2 1 年 南 牧 村 鷲 場 山 234 234 1 年 上 田 市 長 野 大 学 野 鳥 愛 護 林 2 2 1 年 上 田 市 みどり 湖 35 35 1 年 塩 尻 市 広 丘 62 62 1 年 塩 尻 市 大 規 模 三 峰 川 上 流 13,317 8,43 4,914 1 年 区 域 縮 小 伊 那 市 計 23 31,345 8,43 22,942 25 森 林 鳥 獣 金 峰 山 更 新 2,968 2,968 1 年 川 上 村 八 島 ヶ 原 62 62 1 年 諏 訪 市 下 諏 訪 町 奥 蓼 科 1,827 1,827 1 年 茅 野 市 北 大 塩 8 8 1 年 茅 野 市 小 川 入 瀬 戸 川 1,152 1,555 1,152 1,555 1 年 1 年 上 松 町 王 滝 村 王 滝 4,683 4,683 1 年 王 滝 村 白 川 1,496 1,496 1 年 塩 尻 市 戸 隠 山 4,582 4,582 1 年 長 野 市 信 濃 町 身 近 な 鳥 獣 十 二 天 の 森 12 12 1 年 駒 ヶ 根 市 集 団 渡 来 地 野 尻 湖 596 596 1 年 信 濃 町 計 11 2,291 2,291 26 森 林 鳥 獣 海 ノ 口 更 新 7 7 1 年 南 牧 村 大 門 959 959 1 年 長 和 町 蓼 科 1,38 1,38 1 年 茅 野 市 沢 山 解 除 632 632 - 期 間 満 了 伊 那 市 駒 ヶ 根 高 原 更 新 3,616 3,616 1 年 駒 ヶ 根 市 横 川 3,62 3,62 1 年 辰 野 町 蘭 平 本 谷 解 除 2,88 2,88 - 期 間 満 了 阿 智 村 備 考 5

年 度 指 定 区 分 鳥 獣 保 護 区 名 変 更 区 分 異 動 前 の 面 積 指 定 面 積 の 異 動 異 動 面 積 異 動 後 の 面 積 変 更 後 の 指 定 期 間 変 更 理 由 26 森 林 鳥 獣 茶 臼 山 丸 山 更 新 866 866 1 年 根 羽 村 軒 山 77 77 1 年 売 木 村 障 子 山 解 除 954 954 - 期 間 満 了 豊 丘 村 奈 川 更 新 3,265 3,265 1 年 松 本 市 勝 弦 471 471 1 年 塩 尻 市 中 房 1,992 1,992 1 年 安 曇 野 市 烏 川 1,4 1,4 1 年 安 曇 野 市 馬 羅 尾 99 99 1 年 松 川 村 大 峰 山 111 111 1 年 長 野 市 朝 日 山 113 113 1 年 長 野 市 聖 山 1,674 1,674 1 年 長 野 市 樺 平 416 416 - 目 的 変 更 千 曲 市 奥 裾 花 更 新 3,315 3,315 1 年 長 野 市 奥 裾 花 峡 2,2 2,2 1 年 長 野 市 焼 額 1,125 1,125 1 年 山 ノ 内 町 身 近 な 鳥 獣 大 桑 中 学 校 野 鳥 愛 護 林 3 3 1 年 大 桑 村 臥 竜 山 2 2 1 年 須 坂 市 小 川 中 学 校 野 鳥 愛 護 林 1 1 1 年 小 川 村 集 団 渡 来 地 北 竜 湖 414 414 1 年 飯 山 市 希 尐 鳥 獣 北 アルプス 36,727 36,727 1 年 松 本 市 大 町 市 計 27 7,146 4,882 65,264 27 森 林 鳥 獣 木 次 原 更 新 22 22 1 年 北 相 木 村 春 日 1,95 1,95 1 年 佐 久 市 塩 領 1,882 1,882 1 年 岡 谷 市 塩 尻 市 本 郷 1,244 1,244 1 年 松 本 市 東 山 地 区 737 737 1 年 塩 尻 市 波 田 黒 川 2,32 2,32 1 年 松 本 市 白 馬 村 1,35 1,35 1 年 白 馬 村 野 尻 67 67 1 年 信 濃 町 野 々 海 54 54 1 年 飯 山 市 栄 村 身 近 な 鳥 獣 真 田 中 学 校 野 鳥 愛 護 林 3 3 1 年 上 田 市 十 三 崖 特 殊 35 35 1 年 中 野 市 大 規 模 北 アルプス 北 部 3,945 3,945 1 年 大 町 市 白 馬 村 計 12 14,545 14,545 28 森 林 鳥 獣 松 原 湖 高 原 更 新 3 3 1 年 小 海 町 平 尾 富 士 97 97 1 年 佐 久 市 南 蓼 科 1,25 1,25 1 年 茅 野 市 大 島 山 83 83 1 年 松 川 町 四 阿 屋 山 解 除 448 448 - 期 間 満 了 麻 績 村 筑 北 村 常 磐 安 南 平 更 新 667 96 667 96 1 年 1 年 大 町 市 山 ノ 内 町 高 社 山 576 576 1 年 木 島 平 村 集 団 渡 来 地 南 アルプス 南 部 6,377 6,377 1 年 飯 田 市 大 鹿 村 計 9 11,424 448 1,976 合 計 81 147,751 13,733 134,18 備 考 6

ウ 狩 猟 鳥 獣 捕 獲 禁 止 区 域 の 指 定 既 設 鳥 獣 保 護 区 のうち ニホンジカやイノシシ 等 の 農 林 業 被 害 を 軽 減 するために 捕 獲 を 促 進 する 必 要 がある 鳥 獣 が 生 息 している 地 域 については その 鳥 獣 だけを 捕 獲 できる 区 域 ( 狩 猟 鳥 獣 捕 獲 禁 止 区 域 )に 一 時 的 に 変 更 の 見 直 しを 行 い 農 林 業 被 害 の 軽 減 と 鳥 獣 全 般 の 保 護 の 両 立 を 目 指 すこととする ( 第 3 表 ) 年 度 狩 猟 鳥 獣 捕 獲 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 狩 猟 鳥 獣 捕 獲 禁 止 区 域 予 定 の 名 称 指 定 面 積 (ha) 指 定 期 間 ( 年 ) 備 考 26 千 曲 市 樺 平 416 1 年 ニホンジカ イノシシを 除 く 計 合 計 1 1 416 416 2 特 別 保 護 地 区 の 指 定 等 (1) 方 針 ア 指 定 に 関 する 中 長 期 的 な 方 針 特 別 保 護 地 区 は 特 に 良 好 な 鳥 獣 の 生 息 環 境 となっている 地 域 として 対 象 とする 鳥 獣 の 生 息 地 を 保 護 する 必 要 がある 地 域 に 指 定 する 本 県 の 特 別 保 護 地 区 (17,464ha)のうち 指 定 目 標 値 のある 森 林 鳥 獣 生 息 地 の 特 別 保 護 地 区 は 2,717ha であり 面 積 では 十 分 なものとなっている なお 地 域 の 実 情 や 指 定 目 的 等 を 精 査 し 必 要 に 応 じて 区 域 を 見 直 しながら 更 新 に 努 める また 今 後 は 自 然 公 園 法 で 定 める 特 別 地 域 ( 特 別 保 護 地 区 第 1 種 特 別 地 域 第 2 種 特 別 地 域 第 3 種 特 別 地 域 )について 新 規 指 定 計 画 を 検 討 する イ 指 定 区 分 ごとの 方 針 希 尐 鳥 獣 生 息 地 の 特 別 保 護 地 区 については 希 尐 鳥 獣 の 捕 獲 や 過 剰 な 観 察 等 を 助 長 する 可 能 性 があるため 指 定 に 当 たっては 慎 重 に 検 討 する なお 特 別 保 護 地 区 の 指 定 に 当 たっては 地 域 住 民 や 市 町 村 農 林 業 団 体 等 の 関 係 者 と 十 分 な 調 整 を 行 う 7

8 (2) 特 別 保 護 地 区 の 指 定 計 画 区 森 林 鳥 獣 生 息 地 大 規 模 生 息 地 集 団 渡 来 地 集 団 繁 殖 地 希 尐 鳥 獣 生 息 地 生 息 地 回 廊 身 近 な 鳥 獣 生 息 地 計 分 特 別 保 護 地 区 指 定 の 目 標 既 指 定 特 別 保 護 地 区 (A) 本 計 画 期 間 に 指 定 する 特 別 保 護 地 区 ( 再 指 定 含 む) 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (B) 単 位 : 面 積 ha ( 第 4 表 ) 本 計 画 期 間 に 区 域 拡 大 する 特 別 保 護 地 区 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (C) 5 8 2 1 1 4 面 積 3,18 2,717 変 動 面 積 294 187 121 62 1 1 1 面 積 4,914 変 動 面 積 4,914 4,914 面 積 面 積 変 動 面 積 変 動 面 積 面 積 面 積 2 9,815 変 動 面 積 変 動 面 積 1 9,11 1 9,11 面 積 2 18 13 変 動 面 積 3 1 1 1 3 2 1 3 7 面 積 17,464 変 動 面 積 5,28 187 9,11 124 14,629 本 計 画 期 間 に 区 域 縮 小 する 特 別 保 護 地 区 本 計 画 期 間 に 解 除 又 は 期 間 満 了 となる 特 別 保 護 地 区 ( 再 指 定 含 む) 計 画 期 間 中 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (D) 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (E) の 増 減 計 画 終 了 時 の 鳥 獣 保 護 区 2 1 1 4 8 294 187 121 62 2,717 1 1 1 4,914 4,914 4,914 1 1 2 9,11 9,11 9,815 1 1 2 3 3 18 3 1 1 2 7 13 5,28 187 9,11 124 14,629 17,464 8

年 度 単 位 :ha ( 第 5 表 ) 指 定 の 対 象 となる 鳥 獣 保 護 区 特 別 保 護 地 区 特 別 保 護 指 定 区 域 鳥 獣 保 護 区 備 考 指 定 区 分 面 積 指 定 期 間 指 定 面 積 指 定 期 間 指 定 面 積 指 定 期 間 名 称 24 森 林 鳥 獣 のぞきど 178 1 年 178 1 年 大 桑 村 風 吹 岳 2,75 1 年 116 1 年 小 谷 村 大 規 模 三 峰 川 上 流 4,914 1 年 4,914 1 年 伊 那 市 計 3 7,797 5,28 25 森 林 鳥 獣 戸 隠 山 4,582 1 年 187 1 年 長 野 市 信 濃 町 計 1 4,582 187 26 希 尐 鳥 獣 北 アルプス 36,727 1 年 9,11 1 年 松 本 市 大 町 市 計 1 36,727 9,11 27 森 林 鳥 獣 塩 嶺 1,882 1 年 121 1 年 岡 谷 市 塩 尻 市 身 近 な 鳥 獣 十 三 崖 特 殊 35 1 年 3 1 年 中 野 市 計 2 1,917 124 合 計 7 51,23 14,629 3 休 猟 区 の 指 定 (1) 方 針 休 猟 区 は 狩 猟 鳥 獣 が 減 尐 した 地 域 において 自 然 繁 殖 を 促 進 し 狩 猟 資 源 の 回 復 を 図 る 必 要 がある 場 合 に 指 定 する なお 休 猟 区 の 指 定 に 当 たっては 地 域 の 狩 猟 者 の 意 向 や 農 林 業 被 害 等 を 十 分 把 握 し 地 域 住 民 や 市 町 村 農 林 業 団 体 等 の 関 係 者 と 十 分 な 調 整 を 行 うとともに 農 林 業 被 害 等 の 状 況 に 応 じて 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 に 基 づく 特 定 鳥 獣 の 狩 猟 が 可 能 となる 特 例 休 猟 区 の 指 定 の 検 討 を 進 めることする (2) 休 猟 区 の 指 定 計 画 単 位 :ha ( 第 6 表 ) 年 度 休 猟 区 指 定 所 在 地 休 猟 区 名 称 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 24 飯 島 町 烏 帽 子 2,8 3 年 飯 田 市 程 野 山 4,283 3 年 計 2 6,363 27 飯 島 町 黒 覆 1,664 3 年 計 1 1,664 合 計 3 8,27 4 鳥 獣 保 護 区 等 の 整 備 等 (1) 方 針 ア 鳥 獣 保 護 区 の 境 界 を 明 確 にし 違 反 行 為 の 発 生 を 防 止 するため 案 内 板 標 柱 制 札 補 助 板 を 設 置 し 必 要 に 応 じて 適 切 な 補 修 や 交 換 を 行 う また 鳥 獣 保 護 区 等 の 標 識 の 寸 法 等 に 関 しては 複 数 の 都 道 府 県 へ 入 猟 する 狩 猟 者 の 適 性 かつ 安 全 な 狩 猟 をするため 隣 接 県 と 整 合 を 図 りながら 国 の 規 定 に 準 ずるものとする 9

なお 本 県 の 標 識 に 関 し 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める 条 例 によるものとする イ 鳥 獣 保 護 区 内 の 採 餌 および 営 巣 等 の 環 境 整 備 改 善 に 当 たっては 適 正 な 森 林 整 備 による 良 好 な 森 林 環 境 の 維 持 公 共 事 業 等 における 自 然 環 境 保 全 に 配 慮 した 工 法 の 推 進 に 努 めると ともに 給 餌 および 給 水 施 設 は 人 間 と 野 生 鳥 獣 の 適 正 な 関 係 を 歪 める 恐 れがあることから 原 則 として 設 置 しないこととする ウ 観 察 等 利 用 施 設 の 整 備 は 基 本 的 に 現 存 施 設 の 維 持 補 修 に 努 める エ 調 査 や 巡 視 等 の 管 理 については 鳥 獣 の 生 息 状 況 の 把 握 違 法 捕 獲 の 取 締 まり 等 の 観 点 か ら 鳥 獣 保 護 員 による 重 点 的 な 巡 視 を 行 う (2) 保 全 事 業 の 実 施 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 鳥 獣 保 護 区 の 指 定 後 の 環 境 変 化 等 により 鳥 獣 の 生 息 環 境 が 悪 化 し 指 定 目 的 及 び 生 息 状 況 に 照 らして 必 要 があると 認 める 場 合 には 保 全 事 業 の 実 施 により 生 息 環 境 の 改 善 に 努 める 特 に ニホンジカによる 被 害 が 激 しい 南 アルプス 国 立 公 園 と 重 複 する 鳥 獣 保 護 区 は 関 係 機 関 と 連 携 し 保 全 事 業 を 推 進 する また その 他 の 山 地 帯 から 亜 高 山 帯 にかけて 希 尐 植 物 が 生 息 している 自 然 公 園 区 域 と 重 複 している 鳥 獣 保 護 区 においては 被 害 の 有 無 に 関 係 なく 被 害 を 予 防 する 観 点 で 関 係 機 関 と 連 携 した 対 策 準 備 を 検 討 する ( 第 7 表 ) 鳥 獣 保 護 区 名 鳥 獣 の 生 息 環 境 の 悪 化 状 況 等 の 概 要 黒 河 内 三 峰 川 上 流 南 アルプス 南 部 ニホンジカの 生 息 分 布 域 の 拡 大 により 山 地 帯 から 亜 高 山 帯 にかけて 生 育 する 希 尐 植 物 の 食 害 及 び 希 尐 鳥 獣 等 の 生 息 地 の 減 尐 環 境 の 悪 化 が 進 行 している 関 係 機 関 と 連 携 し 対 策 を 推 進 していく 金 峰 山 浅 間 大 門 大 門 鷹 山 美 ケ 原 東 八 島 ヶ 原 車 山 白 樺 湖 茶 臼 山 丸 山 駒 ヶ 根 高 原 大 島 山 駒 ケ 岳 三 ノ 沢 白 川 御 岳 王 滝 美 ケ 原 奈 川 乗 鞍 北 アルプス 北 アル プス 北 部 風 吹 岳 奥 裾 花 峡 戸 隠 山 東 高 井 安 南 平 志 賀 高 原 地 獄 谷 焼 額 苗 場 山 山 地 帯 から 亜 高 山 帯 にかけて 希 尐 植 物 が 生 息 している 自 然 公 園 区 域 と 重 複 している 鳥 獣 保 護 区 であり ニホンジカの 侵 入 に より 被 害 を 防 ぐ 予 防 的 観 点 で 関 係 機 関 と 連 携 した 対 策 準 備 を 検 討 していく 第 3 鳥 獣 の 人 工 増 殖 及 び 放 鳥 獣 に 関 する 事 項 1 鳥 獣 の 人 工 増 殖 (1) 方 針 ア 環 境 省 レッドデータブックの 絶 滅 危 惧 Ⅱ 類 のライチョウは 生 息 地 の 減 尐 や 環 境 の 悪 化 に 1

より 生 息 数 が 減 尐 しているといわれていることから 研 究 者 や 関 係 機 関 等 と 十 分 な 意 見 交 換 を 行 うこととする イ キジの 放 鳥 を 前 提 とする 人 工 増 殖 については 人 工 繁 殖 業 者 等 に 対 し 近 親 交 配 による 遺 伝 的 な 劣 化 を 防 ぐため 放 鳥 する 地 域 で 捕 獲 された 野 生 個 体 を 導 入 するよう 指 導 する ウ 希 尐 な 鳥 獣 の 増 殖 のために 餌 の 確 保 が 必 要 な 場 合 は 原 則 として 適 正 な 森 林 整 備 や 在 来 種 の 食 餌 植 物 の 植 栽 等 による 環 境 整 備 を 行 うようにする (2) 人 工 増 殖 計 画 年 度 平 成 24 年 度 ~ 平 成 28 年 度 2 放 鳥 獣 (1) 方 針 ア 放 獣 は 生 態 系 に 大 きな 影 響 を 及 ぼす 恐 れがあるため 行 わないよう 指 導 する イ 放 鳥 は 原 則 としてキジとし 放 鳥 を 行 う 者 に 対 して 以 下 の 方 針 に 沿 って 適 切 な 指 導 に 努 める 希 尐 鳥 獣 等 鳥 獣 名 実 施 方 法 (ア)コウライキジとの 交 雑 を 防 ぐと 伴 に 遺 伝 的 多 様 性 の 保 持 をするため 放 鳥 しようとす る 場 所 に 生 息 するキジと 同 じ 亜 種 のものとする また 鳥 獣 保 護 区 への 放 鳥 を 通 じ 自 然 界 での 繁 殖 を 促 進 させる (イ) 対 象 とする 鳥 類 の 生 息 状 況 や 放 鳥 場 所 の 環 境 等 を 事 前 に 調 査 し 放 鳥 後 は 標 識 装 着 によ る 追 跡 調 査 の 実 施 に 努 める (ウ) 人 間 に 対 する 病 原 体 を 保 有 する 恐 れのある 地 域 ( 例 えば 高 病 原 性 鳥 インフルエンザ 発 生 地 等 )では 放 鳥 しないこと 鳥 獣 名 キジ 狩 猟 鳥 獣 指 導 方 法 相 手 方 :(( 社 ) 長 野 県 猟 友 会 指 導 方 法 : 養 殖 業 者 への 巡 回 視 察 指 導 内 容 : 野 生 化 訓 練 状 況 の 確 認 野 生 から 新 たな 個 体 の 導 入 個 体 抽 出 による 病 理 検 査 亜 種 間 交 雑 防 止 に 関 する 助 言 (エ) 生 息 地 および 餌 の 競 合 病 原 体 の 伝 播 等 により 在 来 種 に 悪 影 響 を 及 ぼす 恐 れのある 個 体 は 放 鳥 しないこと 特 に 高 病 原 性 鳥 インフルエンザが 発 生 している 際 には 放 鳥 用 の キジ 養 殖 業 者 に 対 して 衛 生 管 理 の 徹 底 や 個 体 についての 健 康 状 態 の 確 認 等 の 要 請 を 検 討 するとともに それらを 踏 まえて 放 鳥 実 施 の 一 時 的 な 見 合 わせの 必 要 性 について 検 討 する ウ 放 鳥 は 放 鳥 目 的 に 則 した 時 期 ( 春 秋 )に 行 うよう 指 導 する エ 外 来 鳥 獣 については 在 来 種 との 交 雑 生 息 地 や 餌 の 競 合 等 により 生 態 系 をかく 乱 し 生 物 多 様 性 を 損 なう 恐 れがあることなどから 行 わないよう 指 導 する ( 第 8 表 ) 備 考 ( 社 ) 長 野 県 猟 友 会 にて 実 施 11

(2) 放 鳥 計 画 及 び 種 鳥 の 入 手 計 画 ( 第 9 表 ) 種 類 名 放 鳥 の 地 域 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 鳥 獣 保 護 区 及 び 休 猟 区 1 65 羽 1 65 羽 1 65 羽 1 65 羽 1 65 羽 キジ 可 猟 区 1 65 羽 1 65 羽 1 65 羽 1 65 羽 1 65 羽 計 2 1,3 羽 2 1,3 羽 2 1,3 羽 2 1,3 羽 2 1,3 羽 ( 第 1 表 ) 種 類 名 平 成 24 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 平 成 27 年 度 平 成 28 年 度 キジ 購 入 1,3 羽 購 入 購 入 購 入 購 入 1,3 羽 1,3 羽 1,3 羽 1,3 羽 第 4 鳥 獣 の 捕 獲 等 及 び 鳥 類 の 卵 の 採 取 等 の 許 可 に 関 する 事 項 1 鳥 獣 の 捕 獲 等 又 は 鳥 類 の 卵 の 採 取 等 に 係 る 許 可 基 準 の 設 定 (1) 許 可 しない 場 合 の 基 本 的 考 え 方 以 下 の 場 合 にあっては 許 可 をしないものとする ア 捕 獲 後 の 処 置 の 計 画 等 に 照 らし 明 らかに 捕 獲 の 目 的 が 異 なると 判 断 される 場 合 イ 捕 獲 等 又 は 採 取 等 によって 特 定 の 鳥 獣 の 地 域 個 体 群 に 絶 滅 の 恐 れを 生 じさせたり 絶 滅 の 恐 れを 著 しく 増 加 させるなど 鳥 獣 の 保 護 に 重 大 な 支 障 を 及 ぼす 恐 れのある 場 合 ただし 外 来 鳥 獣 については 生 態 系 に 係 る 被 害 が 生 じている 地 域 又 は 新 たに 外 来 鳥 獣 の 生 息 が 認 められ 今 後 被 害 が 予 想 される 地 域 において 当 該 鳥 獣 による 当 該 地 域 の 生 態 系 に 係 る 被 害 を 防 止 する 目 的 で 捕 獲 等 又 は 採 取 等 をする 場 合 は 根 絶 又 は 抑 制 するため 積 極 的 な 有 害 鳥 獣 捕 獲 を 図 るものとする ウ 鳥 獣 の 生 息 基 盤 である 動 植 物 相 を 含 む 生 態 系 を 大 きく 変 化 させるなど 捕 獲 等 又 は 採 取 等 によって 生 態 系 の 保 護 に 重 大 な 支 障 を 及 ぼす 恐 れがある 場 合 エ 捕 獲 等 又 は 採 取 等 に 際 し 住 民 の 安 全 の 確 保 又 は 社 寺 境 内 墓 地 における 捕 獲 等 を 認 める ことにより それらの 場 所 の 目 的 や 意 義 の 保 持 に 支 障 を 及 ぼす 恐 れがある 場 合 オ 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 内 で 特 定 の 猟 具 ( 銃 器 及 びわな 以 下 特 定 猟 具 という )を 使 用 した 捕 獲 等 を 行 う 場 合 であって 特 定 猟 具 の 使 用 によらなくても 捕 獲 等 の 目 的 が 達 せられ る 場 合 又 は 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 内 における 特 定 猟 具 の 使 用 に 伴 う 危 険 の 予 防 若 しくは 鳥 獣 保 護 法 第 9 条 第 3 項 第 4 号 に 規 定 する 指 定 区 域 の 静 穏 保 持 に 著 しい 支 障 が 生 じる 場 合 カ 鳥 獣 保 護 法 第 36 条 及 び 鳥 獣 の 保 護 及 び 狩 猟 の 適 正 化 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 以 下 規 則 12

という ) 第 45 条 に 危 険 猟 法 として 規 定 される 猟 法 により 捕 獲 等 を 行 う 場 合 ただし 法 第 37 条 の 規 定 による 環 境 大 臣 の 許 可 を 受 けたものについては この 限 りではない キ 長 野 県 暴 力 団 排 除 条 例 に 従 い 暴 力 団 員 ( 暴 力 団 員 でなくなった 日 から5 年 を 経 過 しない 者 を 含 む ) 又 は 暴 力 団 若 しくは 暴 力 団 員 と 密 接 な 関 係 にある 者 ( 以 下 暴 力 団 関 係 者 という )を 排 除 する 趣 旨 から 捕 獲 従 事 者 にこれらの 者 が 含 まれる 捕 獲 許 可 申 請 書 が 提 出 された 場 合 また 許 可 期 間 中 に 暴 力 団 員 又 は 暴 力 団 関 係 者 と 発 覚 した 場 合 は その 者 の 従 事 者 証 を 取 り 消 すこととする (2) 許 可 する 場 合 の 基 本 的 考 え 方 ア 学 術 研 究 を 目 的 とする 場 合 学 術 研 究 ( 環 境 省 足 環 を 用 いる 標 識 調 査 を 含 む )を 目 的 とする 捕 獲 等 又 は 採 取 等 は 当 該 研 究 目 的 を 達 成 するために 不 可 欠 な 必 要 最 小 限 のもの( 外 来 鳥 獣 に 関 する 学 術 研 究 にあっ ては 適 切 なもの )であって 適 正 な 研 究 計 画 の 下 でのみ 行 われるものとする イ 鳥 獣 による 生 活 環 境 農 林 水 産 業 又 は 生 態 系 に 係 る 被 害 の 防 止 ( 有 害 鳥 獣 捕 獲 )を 目 的 と する 場 合 鳥 獣 による 生 活 環 境 農 林 水 産 業 又 は 生 態 系 に 係 る 被 害 が 現 に 生 じているか 又 は その 恐 れがある 場 合 に その 防 止 及 び 軽 減 を 図 るために 行 うものとする 特 に 外 来 鳥 獣 につい ては 当 該 鳥 獣 を 根 絶 又 は 抑 制 するため 積 極 的 な 有 害 鳥 獣 捕 獲 を 図 るものとする ウ 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 に 基 づく 数 の 調 整 ( 個 体 数 調 整 )を 目 的 とする 場 合 個 体 数 調 整 を 目 的 とした 捕 獲 等 又 は 採 取 等 は 人 と 鳥 獣 との 適 切 な 関 係 の 構 築 を 目 指 した 科 学 的 計 画 的 な 保 護 管 理 の 一 環 として 地 域 個 体 群 の 長 期 にわたる 安 定 的 維 持 を 図 るため に 必 要 な 範 囲 内 で 行 われるものとする エ その 他 特 別 な 事 由 を 目 的 とする 場 合 上 記 以 外 の 特 別 な 事 由 を 目 的 とした 捕 獲 等 又 は 採 取 等 に 関 しては 原 則 として 次 の 事 由 に 該 当 するものを 対 象 とする また 鳥 獣 の 愛 玩 飼 養 は 鳥 獣 は 本 来 自 然 のままに 保 護 すべきであるという 理 念 だけでな く 鳥 獣 の 乱 獲 を 助 長 する 恐 れもあるので 飼 養 のための 捕 獲 又 は 採 取 の 規 制 の 強 化 に 努 め るものとし 今 後 廃 止 する 方 向 で 検 討 するものとする (ア) 鳥 獣 の 保 護 に 係 る 行 政 事 務 の 遂 行 の 目 的 鳥 獣 行 政 事 務 担 当 職 員 が 職 務 上 の 必 要 があって 捕 獲 又 は 採 取 する 場 合 (イ) 傷 病 により 保 護 を 要 する 鳥 獣 の 保 護 の 目 的 鳥 獣 行 政 事 務 担 当 職 員 や 鳥 獣 保 護 員 等 が 傷 病 鳥 獣 を 保 護 する 目 的 で 捕 獲 する 場 合 (ウ) 博 物 館 動 物 園 その 他 これに 類 する 施 設 における 展 示 の 目 的 博 物 館 動 物 園 等 の 公 共 施 設 において 飼 育 展 示 するために 捕 獲 又 は 採 取 する 場 合 (エ) 愛 玩 のための 飼 養 の 目 的 個 人 が 自 らの 慰 楽 のために 飼 養 する 目 的 で 野 生 鳥 獣 を 捕 獲 することについては 密 猟 を 助 長 する 恐 れがあることから 原 則 として 許 可 しないこととする ただし 野 外 で 野 鳥 を 13

観 察 できない 高 齢 者 等 に 対 し 自 然 とふれあう 機 会 を 設 けることが 必 要 であるなど 県 知 事 が 特 別 な 事 由 と 認 めるものに 限 り 許 可 することができる なお この 場 合 でも 今 後 廃 止 し ていく 方 針 であることを 申 請 者 に 指 導 を 行 うものとする (オ) 養 殖 している 鳥 類 の 過 度 の 近 親 交 配 の 防 止 の 目 的 鳥 類 の 人 工 養 殖 を 行 っている 者 が 遺 伝 的 劣 化 を 防 止 する 目 的 で 野 生 の 個 体 を 捕 獲 又 は 採 取 する 場 合 (カ) 鵜 飼 漁 業 への 利 用 鵜 飼 業 者 が 漁 業 に 用 いるため カワウを 捕 獲 する 場 合 (キ) 伝 統 的 な 祭 礼 行 事 等 に 用 いる 目 的 伝 統 的 な 祭 礼 行 事 等 に 用 いる 場 合 (ク) 前 各 号 に 掲 げるもののほか 鳥 獣 の 保 護 その 他 公 益 に 資 すると 認 められる 目 的 環 境 教 育 に 利 用 する 目 的 環 境 影 響 評 価 のための 調 査 被 害 防 除 対 策 事 業 等 のための 個 体 の 追 跡 を 目 的 として 捕 獲 等 又 は 採 取 等 する 場 合 その 他 捕 獲 等 又 は 採 取 等 の 目 的 に 応 じて 個 々の 事 例 ごと 判 断 する 場 合 オ 鳥 獣 保 護 区 自 然 公 園 内 等 での 捕 獲 許 可 にあたっての 方 針 慢 性 的 に 著 しい 被 害 が 見 られる 場 合 は 他 の 鳥 獣 の 繁 殖 に 支 障 が 生 じないように 行 うことと する また 集 団 渡 来 地 集 団 繁 殖 地 希 尐 鳥 類 生 息 地 の 保 護 区 等 鳥 獣 の 保 護 を 特 に 図 る 必 要 が ある 区 域 については 慎 重 な 取 扱 いをするものとする カ その 他 (ア) 捕 獲 を 実 施 する 者 は 鳥 獣 捕 獲 許 可 証 又 は 従 事 者 証 を 携 帯 することとする (イ) 捕 獲 許 可 の 期 間 が 満 了 し 又 はその 効 力 が 失 われた 場 合 は 許 可 権 者 に 鳥 獣 捕 獲 許 可 証 を 返 納 し 捕 獲 結 果 を 報 告 することとする (3)わなの 使 用 に 当 たっての 許 可 基 準 わなを 使 用 した 捕 獲 許 可 申 請 においては ツキノワグマの 錯 誤 捕 獲 が 懸 念 されることから 以 下 の 基 準 を 満 たすものとする ただし 鳥 獣 による 被 害 防 止 のために 必 要 と 認 められる 場 合 ( 農 林 業 者 が 自 らの 事 業 地 で 申 請 する 場 合 は 除 く )のア(ア)のくくりわなの 輪 の 直 径 につ いては 以 下 によらないことができる なお 捕 獲 許 可 以 外 の 鳥 獣 の 錯 誤 捕 獲 が 生 じた 場 合 は 原 則 として 放 獣 しなければならない ア 獣 類 の 捕 獲 を 目 的 とする 許 可 申 請 の 場 合 で ウの 場 合 を 除 く (ア)くくりわなを 使 用 した 方 法 での 許 可 申 請 の 場 合 は 原 則 として 輪 の 直 径 が 12 センチメ ートル 以 内 であり 締 付 け 防 止 金 具 を 装 着 したものであること (イ)とらばさみを 使 用 した 方 法 での 許 可 申 請 の 場 合 は 鋸 歯 がなく 開 いた 状 態 における 内 径 の 最 大 長 は 12 センチメートルを 超 えないものであり 衝 撃 緩 衝 器 具 を 装 着 したものであ ること (ウ)ツキノワグマが 特 に 人 里 へ 近 づく8 月 中 旬 頃 の 捕 獲 については 捕 獲 を 自 粛 するよう 指 14

導 に 努 める イ イノシシ 及 びニホンジカの 捕 獲 を 目 的 とする 許 可 申 請 の 場 合 くくりわなを 使 用 した 方 法 での 許 可 申 請 の 場 合 は ア(ア)の 規 制 に 加 えて ワイヤーの 直 径 が4ミリメートル 以 上 であり よりもどしを 装 着 したものであること ウ ツキノワグマの 捕 獲 を 目 的 とする 許 可 申 請 の 場 合 捕 獲 従 事 者 の 安 全 を 考 慮 し 捕 獲 方 法 は 原 則 として はこわな に 限 るものとし 歯 や 爪 な どを 傷 つけにくいタイプの 使 用 に 努 める (4) 許 可 に 当 たっての 条 件 の 考 え 方 捕 獲 等 又 は 採 取 等 の 許 可 に 当 たっての 条 件 は 期 間 の 限 定 捕 獲 する 区 域 の 限 定 捕 獲 方 法 の 限 定 鳥 獣 の 種 類 及 び 数 の 限 定 捕 獲 物 の 処 理 方 法 捕 獲 等 又 は 採 取 等 を 行 う 区 域 における 安 全 の 確 保 静 穏 の 保 持 捕 獲 を 行 う 際 の 周 辺 環 境 への 配 慮 及 び 適 切 なわなの 数 量 の 限 定 及 び 見 回 りの 実 施 方 法 等 について 付 すものとする 特 に 住 居 と 隣 接 した 地 域 において 捕 獲 等 を 許 可 する 場 合 には 住 民 の 安 全 を 確 保 する 観 点 から 適 切 な 条 件 を 付 すものとする (5) 許 可 権 限 の 市 町 村 長 への 移 譲 鳥 獣 の 生 息 数 や 分 布 を 踏 まえた 広 域 的 な 見 地 からの 必 要 性 並 びに 市 町 村 における 鳥 獣 の 保 護 管 理 の 実 施 体 制 の 整 備 状 況 等 を 勘 案 し 必 要 に 応 じて 対 象 とする 市 町 村 や 種 を 限 定 し 適 切 な 移 譲 及 び 移 譲 の 見 直 しを 検 討 する また 知 事 の 権 限 に 属 する 事 務 の 処 理 の 特 例 に 関 する 条 例 別 表 の 第 32 の 項 に 規 定 する 鳥 獣 及 び 鳥 獣 の 捕 獲 等 を 定 める 規 則 に 定 められた 鳥 獣 種 及 び 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 の 防 止 のための 特 別 措 置 に 関 する 法 律 に 定 める 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 等 に 係 る 被 害 を 防 止 するための 計 画 ( 以 下 被 害 防 止 計 画 という ) により 許 可 権 限 移 譲 事 項 を 公 告 した 市 町 村 の 鳥 獣 種 においては 引 き 続 き 移 譲 する その 際 関 係 法 令 及 び 本 計 画 等 に 基 づき 適 切 に 遂 行 されるよう 助 言 するとともに 当 該 事 務 の 執 行 状 況 が 適 切 に 報 告 されるよう 要 請 する なお 移 譲 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 は 次 のとおりとする ア 移 譲 種 の 拡 大 についての 基 本 的 な 考 え 方 (ア) 狩 猟 鳥 獣 であり 現 に 何 らかの 被 害 が 発 生 しており 捕 獲 による 対 策 が 被 害 抑 制 に 有 効 な 種 類 で かつ 生 息 数 も 安 定 していること (イ) 非 狩 猟 鳥 獣 の 場 合 は 被 害 が 看 過 しがたい 状 況 で かつ 生 息 数 が 安 定 し 捕 獲 による 対 策 が 有 効 な 種 類 であること (ウ) 被 害 防 止 計 画 において 権 限 移 譲 事 項 が 公 告 された 場 合 イ ツキノワグマの 緊 急 時 の 捕 獲 等 の 権 限 の 一 部 移 譲 について 異 常 出 没 時 等 に 不 測 の 行 動 を 行 い 人 身 事 故 の 危 険 が 高 いことから 次 の 場 合 については 捕 獲 権 限 を 一 部 移 譲 する (ア) 日 常 生 活 の 範 囲 で 人 の 生 命 又 は 身 体 に 対 し 危 害 が 発 生 した 場 合 又 は 発 生 する 可 能 性 が 15

非 常 に 高 い 場 合 ( 当 該 危 害 を 受 けた 者 が 山 菜 等 の 採 取 その 他 の 行 楽 測 量 農 林 業 作 業 その 他 の 業 務 のため 山 林 に 立 ち 入 った 場 合 を 除 く ) (イ) 人 家 又 はその 敷 地 内 に 侵 入 している 場 合 (ウ) 学 校 病 院 その 他 の 人 が 滞 在 し 若 しくは 活 動 している 施 設 又 はその 敷 地 内 に 侵 入 して いる 場 合 (6) 捕 獲 実 施 に 当 たっての 留 意 事 項 捕 獲 等 又 は 採 取 等 の 実 施 に 当 たっては 実 施 者 に 対 し 錯 誤 捕 獲 や 事 故 の 発 生 防 止 に 万 全 の 対 策 を 講 じさせるとともに 事 前 に 関 係 地 域 住 民 等 への 周 知 を 図 る また わなの 使 用 に 当 たっては 以 下 の 事 項 について 措 置 されるようにする ア 法 第 9 条 第 12 項 に 基 づき 猟 具 ( 銃 器 を 除 く)ごとに 住 所 氏 名 電 話 番 号 許 可 年 月 日 及 び 許 可 番 号 捕 獲 目 的 許 可 有 効 期 間 許 可 権 者 名 を 記 載 した 標 識 の 装 着 等 を 行 うも のとする ただし 地 形 等 の 現 地 状 況 及 び 猟 具 の 大 きさ 等 の 理 由 で 用 具 ごとに 標 識 を 装 着 で きない 場 合 は 猟 具 を 設 置 した 場 所 周 辺 に 立 札 等 で 標 識 を 設 置 する 方 法 も 可 とする イ ツキノワグマの 錯 誤 捕 獲 の 恐 れがある 場 合 は ツキノワグマが 脱 出 可 能 な 脱 出 口 を 設 けた はこわなの 使 用 に 努 めるようにする また ツキノワグマの 錯 誤 捕 獲 に 対 して 迅 速 かつ 安 全 な 放 獣 が 実 施 できるように 放 獣 体 制 等 の 整 備 に 努 める (7) 捕 獲 物 又 は 採 取 物 の 処 理 等 ア 捕 獲 物 等 については 鉛 中 毒 事 故 等 の 問 題 を 引 き 起 こすことのないよう 原 則 として 持 ち 帰 ることとし やむを 得 ない 場 合 は 生 態 系 に 影 響 を 与 えない 方 法 で 埋 設 処 理 し 山 野 に 放 置 することのないようにする ( 適 切 な 処 理 が 困 難 な 場 合 又 は 生 態 系 に 影 響 を 及 ぼす 恐 れが 軽 微 である 場 合 として 規 則 第 19 条 で 定 められた 場 合 を 除 く )さらに 捕 獲 物 等 が 鳥 獣 の 保 護 管 理 に 関 する 学 術 研 究 及 び 環 境 教 育 等 に 利 用 できる 場 合 は 努 めてこれを 利 用 するよう にする また 捕 獲 物 等 は 違 法 なものと 誤 認 されないようにする 特 に ツキノワグマ カモシ カについては 違 法 に 輸 入 されたり 国 内 で 密 猟 された 個 体 の 流 通 を 防 止 する 観 点 から 目 印 標 (タッグ)の 装 着 により 国 内 で 適 法 に 捕 獲 された 個 体 であることを 明 確 にさせる なお 捕 獲 個 体 を 致 死 させる 場 合 は できる 限 り 苦 痛 を 与 えない 方 法 で 行 うこととする イ 錯 誤 捕 獲 した 個 体 については 原 則 として 所 有 及 び 活 用 はできないため 放 鳥 獣 するもの とする また 狩 猟 鳥 獣 以 外 においては 捕 獲 された 個 体 を 生 きたまま 譲 渡 する 場 合 は 飼 養 登 録 等 の 手 続 が 必 要 であること 及 び 捕 獲 許 可 申 請 に 記 載 された 捕 獲 個 体 の 処 理 方 法 が 実 際 と 異 なる 場 合 は 法 第 9 条 第 1 項 違 反 となることをあらかじめ 申 請 者 に 対 して 十 分 周 知 を 図 るも のとする ただし 錯 誤 捕 獲 された 外 来 鳥 獣 の 放 鳥 獣 は 適 切 でないことから 捕 獲 される 恐 れがある 16

場 合 は あらかじめ 捕 獲 申 請 を 行 うよう 指 導 するなど 適 切 な 対 応 に 努 める (8) 捕 獲 等 又 は 採 取 等 の 情 報 の 収 集 鳥 獣 の 保 護 管 理 の 適 正 な 推 進 を 図 る 上 で 必 要 な 資 料 を 得 るために 適 当 と 認 める 場 合 には 捕 獲 等 又 は 採 取 等 の 実 施 者 に 対 し 実 施 した 地 点 日 時 種 名 性 別 捕 獲 物 又 は 採 取 物 捕 獲 努 力 量 等 についての 報 告 を 必 要 に 応 じ 写 真 又 はサンプルを 添 付 させるなどして 求 めるもの とする 特 に 傷 病 鳥 獣 の 保 護 捕 獲 においては 上 記 のような 捕 獲 のデータの 収 集 及 び 収 容 個 体 の 計 測 分 析 等 を 積 極 的 に 進 め 保 護 管 理 のための 基 礎 資 料 としての 活 用 を 図 るものとする また 必 要 に 応 じて 捕 獲 等 又 は 採 取 等 の 実 施 に 立 会 うこととし 適 正 に 実 施 されるよう 対 処 する (9) 保 護 の 必 要 性 が 高 い 種 又 は 地 域 個 体 群 に 係 る 捕 獲 許 可 の 考 え 方 国 県 市 町 村 のレッドデータブックに 記 載 があり 生 息 数 が 尐 ない 等 保 護 の 必 要 性 が 高 い 種 又 は 地 域 個 体 群 に 係 る 捕 獲 許 可 は 特 に 慎 重 に 取 り 扱 うものとし 継 続 的 な 捕 獲 が 必 要 とな る 場 合 は 生 息 数 や 生 息 密 度 の 推 定 に 基 づき 捕 獲 数 を 調 整 するなど 適 正 かつ 計 画 的 に 行 われ るようにする 特 に ツキノワグマの 八 ヶ 岳 地 域 個 体 群 については 地 域 個 体 群 の 存 続 が 懸 念 されることか ら 生 息 状 況 のモニタリングに 努 めるとともに 必 要 に 応 じて 法 第 12 条 第 2 項 に 基 づく 捕 獲 等 の 禁 止 又 は 制 限 等 地 域 住 民 の 合 意 形 成 を 図 りながら 検 討 することとする なお このような 種 については 有 害 鳥 獣 捕 獲 と 紛 らわしい 形 態 を 装 った 不 必 要 な 捕 獲 等 が 生 じることのないよう 指 導 するとともに 地 域 の 関 係 者 の 理 解 のもと 捕 獲 した 個 体 を 被 害 等 が 及 ぶ 恐 れの 尐 ない 地 域 へ 放 獣 させるなど 生 息 数 の 確 保 に 努 めることを 検 討 する 2 学 術 研 究 を 目 的 とする 場 合 (1) 学 術 研 究 ア 研 究 の 目 的 及 び 内 容 次 の(ア)から(エ)までのいずれにも 該 当 するものとする (ア) 主 たる 目 的 が 理 学 農 学 医 学 又 は 薬 学 等 に 関 する 学 術 研 究 であること ただし 学 術 研 究 が 単 に 付 随 的 な 目 的 である 場 合 は 学 術 研 究 を 目 的 とした 行 為 とは 認 めない (イ) 鳥 獣 の 捕 獲 等 又 は 鳥 類 の 卵 の 採 取 を 行 う 以 外 の 方 法 では その 目 的 を 達 成 することが できないと 認 められること (ウ) 主 たる 内 容 が 鳥 獣 の 生 態 習 性 行 動 食 性 又 は 生 理 等 に 関 する 研 究 であること また 長 期 にわたる 研 究 の 場 合 は 全 体 計 画 が 適 正 なものであること (エ) 研 究 により 得 られた 成 果 が 学 会 又 は 学 術 誌 等 により 原 則 として 一 般 に 公 表 され るものであること イ 許 可 対 象 者 17

理 学 農 学 医 学 又 は 薬 学 等 に 関 する 調 査 研 究 を 行 う 者 又 はこれらの 者 から 依 頼 を 受 けた 者 ウ 鳥 獣 の 種 類 数 必 要 最 小 限 の 種 類 又 は 数 ( 羽 頭 個 )ただし 外 来 鳥 獣 に 関 する 学 術 研 究 を 目 的 とする 場 合 には 適 切 な 種 類 又 は 数 ( 羽 頭 個 )とする エ 期 間 1 年 以 内 オ 区 域 必 要 最 小 限 の 区 域 とし 原 則 として 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 及 び 特 定 猟 具 使 用 制 限 区 域 ( 当 該 地 域 において 特 定 猟 具 に 指 定 されている 猟 具 を 使 用 する 場 合 に 限 る ) 並 びに 規 則 第 7 条 第 1 項 第 7 号 イからチまでに 掲 げる 区 域 は 除 く ただし 特 に 必 要 が 認 められる 場 合 はこの 限 りでない カ 方 法 次 の 各 号 に 掲 げる 条 件 に 適 合 するものであること ただし 他 に 方 法 がなく やむを 得 な い 事 由 がある 場 合 は この 限 りでない (ア) 法 第 12 条 第 1 項 又 は 第 2 項 に 基 づき 禁 止 されている 猟 法 ではないこと (イ) 殺 傷 又 は 損 傷 ( 以 下 殺 傷 等 という )を 伴 う 捕 獲 方 法 の 場 合 は 研 究 の 目 的 を 達 成 するために 必 要 最 小 限 と 認 められるものであること キ 鳥 獣 の 捕 獲 等 又 は 採 取 等 後 の 措 置 原 則 として 次 の 各 号 に 掲 げる 条 件 に 適 合 するものであること (ア) 殺 傷 等 を 伴 う 場 合 は 研 究 の 目 的 を 達 成 するために 必 要 最 小 限 と 認 められるものであ ること (イ) 個 体 識 別 のため 指 切 り ノーズタッグの 装 着 等 の 鳥 獣 の 生 態 に 著 しい 影 響 を 及 ぼす ような 措 置 を 行 わないこと (ウ) 電 波 発 信 機 足 環 の 装 着 等 の 鳥 獣 への 負 荷 を 伴 う 措 置 については 目 的 を 達 成 するた めに 当 該 措 置 が 必 要 最 小 限 であると 認 められるものであること なお 電 波 発 信 機 を 装 着 する 場 合 には 原 則 として 必 要 期 間 経 過 後 短 期 間 のうちに 脱 落 するものであること また 装 着 する 標 識 が 鳥 獣 観 察 情 報 の 収 集 に 広 く 活 用 できる 場 合 には 標 識 の 情 報 を 公 開 するよう 努 めること (2) 標 識 調 査 環 境 省 足 環 を 装 着 しての 標 識 調 査 は 次 のとおりとする ア 許 可 対 象 者 国 又 は 都 道 府 県 の 鳥 獣 行 政 事 務 担 当 職 員 国 又 は 都 道 府 県 より 委 託 を 受 けた 者 ( 委 託 を 受 けた 者 から 依 頼 された 者 を 含 む ) イ 鳥 獣 の 種 類 数 原 則 として 標 識 調 査 を 主 たる 業 務 として 実 施 している 者 にあっては 鳥 類 各 種 2, 18

羽 以 内 3 年 以 上 継 続 して 標 識 調 査 を 目 的 とした 捕 獲 許 可 を 受 けている 者 にあっては 同 各 1, 羽 以 内 その 他 の 者 においては 同 各 5 羽 以 内 ただし 特 に 必 要 が 認 められる 種 に ついては この 限 りでない ウ 期 間 1 年 以 内 エ 区 域 原 則 として 規 則 第 7 条 第 1 項 第 7 号 イからチまでに 掲 げる 区 域 は 除 く ただし 特 に 必 要 が 認 められる 場 合 は この 限 りでない オ 方 法 原 則 として 網 わな 又 は 手 捕 りとする 3 鳥 獣 による 生 活 環 境 農 林 水 産 業 又 は 生 態 系 に 係 る 被 害 の 防 止 を 目 的 とする 場 合 (1) 有 害 鳥 獣 捕 獲 の 基 本 的 考 え 方 有 害 鳥 獣 の 捕 獲 は 以 下 の 方 針 により 行 うものとする ア 農 林 業 被 害 等 生 活 環 境 の 悪 化 人 身 への 危 害 若 しくは 植 生 衰 退 等 の 自 然 生 態 系 のかく 乱 ( 以 下 被 害 等 という )が 現 に 生 じているか 又 はその 恐 れがある 場 合 に その 防 止 及 び 軽 減 を 図 るために 行 う ただし 外 来 鳥 獣 についてはこの 限 りではない イ 原 則 として 捕 獲 以 外 の 方 法 により 被 害 等 が 防 止 できないと 認 められるときに 行 うことと し 加 害 個 体 が 特 定 され 得 る 鳥 獣 については 個 体 を 特 定 しての 捕 獲 に 努 める 狩 猟 鳥 獣 ダイサギ コサギ アオサギ トビ ドバト 外 来 鳥 獣 以 外 の 鳥 獣 については 被 害 等 が 生 じることは 稀 であり 許 可 実 績 も 尐 ないことから 捕 獲 の 許 可 に 当 たっては 被 害 実 態 を 十 分 調 査 するなど 特 に 慎 重 に 取 り 扱 うこととする また 外 来 鳥 獣 による 農 林 水 産 業 又 は 生 態 系 等 に 係 る 被 害 防 止 を 図 る 場 合 にあっては 当 該 外 来 鳥 獣 を 根 絶 又 は 抑 制 するため 積 極 的 な 有 害 鳥 獣 捕 獲 を 図 るものとする ウ 予 察 捕 獲 は 常 時 の 捕 獲 を 行 い さらに 生 息 数 を 低 下 させる 必 要 があると 判 断 した 場 合 に 限 り 実 施 することを 認 める ただし 外 来 鳥 獣 についてはこの 限 りではない (ア) 予 察 表 に 係 る 方 針 等 予 察 表 は 鳥 獣 の 種 類 別 時 期 別 地 域 別 に 作 成 するもとし 保 護 管 理 対 策 協 議 会 等 で 作 成 した 年 間 の 保 護 管 理 計 画 との 整 合 を 図 り 予 察 捕 獲 の 方 針 を 明 らかにさせる なお 予 察 表 を 作 成 する 場 合 は 第 11 表 により 作 成 すること (イ) 被 害 発 生 予 察 地 図 被 害 発 生 が 明 確 に 示 せるものとする ( 第 11 表 ) 加 害 鳥 獣 名 被 害 農 林 水 産 物 等 被 害 発 生 時 期 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 被 害 発 生 地 域 19

エ 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 を 策 定 している 鳥 獣 については 原 則 として 個 体 数 調 整 の 許 可 と する ただし 被 害 者 等 の 個 人 が 農 林 業 被 害 防 止 のため 自 らの 事 業 地 内 で 申 請 する 場 合 は 有 害 鳥 獣 捕 獲 の 許 可 とする オ 捕 獲 許 可 に 当 たっては 捕 獲 以 外 の 被 害 防 除 対 策 と 併 せて 総 合 的 効 果 的 な 被 害 防 止 対 策 に 繋 がるよう 努 める カ 人 が 排 出 する 生 ゴミや 未 収 穫 作 物 への 依 存 が 鳥 獣 による 被 害 等 を 誘 引 している 場 合 は 被 害 等 の 防 止 の 観 点 から 生 ゴミや 未 収 穫 作 物 の 適 正 な 処 理 や 安 易 な 餌 やり 行 為 の 防 止 につい て 必 要 な 指 導 を 行 う (2) 有 害 鳥 獣 捕 獲 についての 許 可 基 準 の 設 定 ア 許 可 基 準 (ア) 許 可 対 象 者 原 則 として 被 害 等 を 受 けた 者 又 は 被 害 等 を 受 けた 者 から 依 頼 された 者 又 は 法 人 ( 法 第 9 条 第 8 項 に 規 定 する 国 地 方 公 共 団 体 その 他 適 切 かつ 効 率 的 に 同 項 の 許 可 に 係 る 捕 獲 等 又 は 採 取 等 をすることができるものとして 環 境 大 臣 が 定 める 法 人 )とする (イ) 従 事 者 a 市 町 村 又 は 環 境 大 臣 の 定 める 法 人 に 対 する 許 可 の 場 合 (a) 従 事 者 は 猟 法 の 種 類 に 応 じた 狩 猟 免 許 を 有 する 者 で 狩 猟 者 共 済 ハンター 保 険 へ 加 入 する 等 狩 猟 事 故 による 損 害 賠 償 能 力 を 備 えている 者 を 選 任 することを 原 則 と するが 銃 器 以 外 の 方 法 ( 網 及 びわな 等 )により 捕 獲 する 場 合 は 網 及 びわな 免 許 を 所 持 していない 者 を 補 助 者 とすることができる この 場 合 鳥 獣 の 生 態 や 鳥 獣 の 生 息 地 等 地 形 条 件 に 詳 しく 豊 富 な 狩 猟 の 経 験 と 知 識 を 有 し 捕 獲 申 請 日 前 1 ヵ 年 間 に 猟 法 の 種 類 に 応 じた 狩 猟 者 登 録 を 受 けた 指 導 者 が 適 切 に 指 揮 監 督 する 体 制 で 行 われ 許 可 対 象 者 及 び 行 政 機 関 並 びに 猟 友 会 が 補 助 者 に 対 して 講 習 会 を 実 施 することにより 捕 獲 技 術 安 全 性 等 が 確 保 されていると 認 められ かつ 補 助 者 の 身 体 障 害 に 対 する 補 償 保 険 に 加 入 している 場 合 とする (b) 地 域 の 野 生 鳥 獣 の 生 息 被 害 等 の 状 況 狩 猟 の 実 施 状 況 を 熟 知 した 者 が 望 ましいこ とから 広 域 捕 獲 などの 場 合 を 除 き 原 則 として 該 当 市 町 村 に 居 住 する 者 であって 地 域 の 猟 友 会 長 と 十 分 協 議 し 選 出 した 者 であること (c) 許 可 対 象 者 は 従 事 者 の 行 為 に 対 する 最 終 的 な 責 任 者 であることから 従 事 者 に 対 し 捕 獲 行 為 の 内 容 を 具 体 的 に 指 示 するとともに 従 事 者 の 台 帳 を 整 備 する 等 指 揮 監 督 を 行 うこと b 被 害 者 等 に 対 する 許 可 の 場 合 (a) 猟 法 の 種 類 に 応 じた 狩 猟 免 許 を 有 する 者 で 狩 猟 者 共 済 ハンター 保 険 へ 加 入 する など 狩 猟 事 故 による 損 害 賠 償 能 力 を 備 えていること ただし 銃 器 を 使 用 する 場 合 は 捕 獲 申 請 日 前 1ヵ 年 間 に 狩 猟 者 登 録 を 受 けていること (b) 銃 器 以 外 の 方 法 ( 網 及 びわな 等 )による 捕 獲 に 限 り 次 に 掲 げる 場 合 は 狩 猟 免 許 2

を 有 していない 者 に 対 して 許 可 することができるものとする 1 住 宅 等 の 建 物 内 ( 敷 地 を 含 む )における 被 害 を 防 止 する 目 的 で 当 該 建 物 内 ( 敷 地 を 含 む )において 小 型 の 箱 わな( 小 型 鳥 獣 捕 獲 用 の 箱 わな) 若 しくは つき 網 を 用 いて 又 は 手 捕 りにより アライグマ ハクビシン カラス ドバト 等 の 小 型 の 鳥 獣 を 捕 獲 する 場 合 2 農 林 業 被 害 の 防 止 の 目 的 で 農 林 業 者 自 らの 事 業 地 内 において 囲 いわなを 用 いて イノシシ ニホンジカを 捕 獲 する 場 合 3 農 林 業 被 害 の 防 止 の 目 的 で 農 林 業 者 自 らの 事 業 地 内 において 小 型 の 箱 わな( 小 型 鳥 獣 捕 獲 用 の 箱 わな)により 外 来 鳥 獣 を 捕 獲 する 場 合 なお 大 型 獣 の 止 め 刺 しについては 安 全 性 等 を 考 慮 し 鳥 獣 の 生 態 や 鳥 獣 の 生 息 地 等 地 形 的 条 件 に 詳 しく 豊 富 な 狩 猟 経 験 と 知 識 を 有 する 捕 獲 申 請 日 前 1 ヵ 年 間 に 猟 法 の 種 類 に 応 じた 狩 猟 者 登 録 を 行 った 者 に 依 頼 すること また 小 型 の 鳥 獣 及 び 外 来 鳥 獣 の 止 め 刺 しについては 申 請 者 において 安 全 かつ 確 実 に 行 えることを 確 認 するとともに 必 要 に 応 じて 行 政 機 関 及 び 猟 友 会 が 行 う 講 習 会 を 通 じて 適 切 な 方 法 を 指 導 することとする (ウ) 鳥 獣 の 種 類 数 量 a 対 象 鳥 獣 は 被 害 等 を 現 に 生 じさせているか 又 は その 恐 れがある 種 とする ただ し 特 定 鳥 獣 については 原 則 として 個 体 数 調 整 の 許 可 とし 緊 急 時 等 のやむを 得 ない 場 合 及 び 被 害 者 等 の 個 人 が 農 林 業 被 害 防 止 のため 自 らの 事 業 地 内 で 申 請 する 場 合 のみ 有 害 鳥 獣 捕 獲 の 対 象 とする b 鳥 類 の 卵 及 び 雛 の 採 取 は 原 則 として 以 下 に 該 当 する 場 合 のみ 許 可 の 対 象 とする (a) 加 害 個 体 を 捕 獲 することが 困 難 であり 卵 及 び 雛 の 採 取 を 行 わなければ 捕 獲 の 目 的 が 達 成 できない 場 合 (b) 建 築 物 等 の 汚 染 等 を 防 止 するため 若 しくは カラスの 営 巣 による 停 電 等 生 活 環 境 被 害 を 防 止 するため 巣 を 除 去 する 必 要 があり 併 せて 卵 及 び 雛 の 採 取 等 を 行 わなけれ ば 被 害 を 防 止 する 目 的 が 達 成 できない 場 合 c 数 量 は 被 害 等 の 防 止 軽 減 の 目 的 を 達 成 するため 必 要 最 小 限 とする d 外 来 鳥 獣 に 係 る 被 害 防 止 を 目 的 とする 場 合 には a~cは 適 用 しない (エ) 期 間 a 対 象 期 間 は 原 則 として 被 害 等 が 生 じている 時 期 のうち 最 も 効 果 的 に 捕 獲 が 実 施 で きる 時 期 であって 地 域 の 実 情 に 応 じた 捕 獲 を 無 理 なく 実 施 するために 必 要 かつ 適 切 な 期 間 とする b 対 象 以 外 の 鳥 獣 の 繁 殖 に 支 障 がある 期 間 は 避 けるよう 考 慮 する c 狩 猟 期 間 中 及 びその 前 後 の 許 可 については 狩 猟 と 誤 認 されないよう 許 可 対 象 者 に 対 し 適 切 な 対 応 を 指 導 する d 予 察 捕 獲 の 許 可 については 被 害 発 生 予 察 表 に 基 づき 計 画 的 に 行 うよう 指 導 する f 外 来 鳥 獣 に 係 る 被 害 防 止 を 目 的 とする 場 合 には a~dは 適 用 しない 21

(オ) 区 域 a 対 象 区 域 は 被 害 等 の 発 生 状 況 に 応 じ 必 要 かつ 適 切 な 区 域 とし 対 象 鳥 獣 の 行 動 圏 等 を 踏 まえて 被 害 等 の 発 生 地 域 及 び 隣 接 地 等 とする b 被 害 の 発 生 状 況 等 に 応 じて 市 町 村 を 越 えて 共 同 で 有 害 鳥 獣 捕 獲 を 行 う 等 効 果 的 に 実 施 されるよう 連 絡 調 整 を 行 うこととする また 県 境 を 越 えて 被 害 が 発 生 している 場 合 隣 接 県 と 広 域 的 に 実 施 されるよう 連 携 を 強 化 することとする c 外 来 鳥 獣 に 係 る 被 害 防 止 を 目 的 とする 場 合 には a 及 びbは 適 用 しない (カ) 方 法 a 空 気 銃 を 使 用 した 捕 獲 等 は 対 象 を 負 傷 させた 状 態 で 取 り 逃 がす 危 険 性 があるため 大 型 獣 類 についてはその 使 用 を 認 めない ただし 取 り 逃 がす 危 険 性 の 尐 ない 状 況 ( 止 め 刺 し 等 )での 使 用 についてはこの 限 りではない b 地 域 の 実 情 従 来 の 捕 獲 実 績 を 考 慮 し 最 も 効 果 があり 安 全 性 が 確 保 できる 方 法 に よることとするが 原 則 として 鳥 獣 保 護 法 第 12 条 第 1 項 又 は 第 2 項 に 規 定 する 捕 獲 手 段 は 用 いることはできないこととする c 指 定 猟 法 禁 止 区 域 で 指 定 猟 法 に 鉛 散 弾 規 としている 区 域 では 水 鳥 の 鉛 中 毒 を 防 止 す るため 鉛 散 弾 の 使 用 は 禁 止 する d 猛 禽 類 の 鉛 中 毒 を 防 止 するため 鳥 獣 の 捕 獲 等 に 当 たっては 鉛 が 暴 露 する 構 造 素 材 の 装 弾 は 使 用 しないよう 努 めることとする e 有 害 鳥 獣 捕 獲 の 対 象 となる 鳥 獣 の 嗜 好 する 餌 を 用 いた 捕 獲 方 法 を 採 り 結 果 として 被 害 等 の 発 生 の 遠 因 を 生 じさせないよう 注 意 することとする (キ) 捕 獲 にあたっての 留 意 事 項 a 捕 獲 の 実 施 に 当 たっては 従 事 者 に 対 し 事 故 の 発 生 防 止 や 錯 誤 捕 獲 の 防 止 についての 各 種 講 習 会 を 受 講 させるなど 事 前 の 対 策 を 講 じさせるものとする b 事 前 に 関 係 地 域 住 民 等 への 周 知 を 図 るとともに 鳥 獣 捕 獲 許 可 証 又 は 従 事 者 証 の 携 帯 及 び 腕 章 等 を 装 着 させることとする c 許 可 を 受 けた 者 が 使 用 する 捕 獲 用 具 ( 銃 器 を 除 く )には 用 具 ごとに 住 所 氏 名 電 話 番 号 許 可 権 者 名 許 可 年 月 日 及 び 許 可 番 号 捕 獲 目 的 並 びに 許 可 有 効 期 間 を 記 載 した 標 識 を 装 着 させることとする ただし 地 形 等 の 現 地 状 況 及 び 猟 具 の 大 きさ 等 の 理 由 で 用 具 ごとに 標 識 を 装 着 できな い 場 合 は 猟 具 を 設 置 した 場 所 周 辺 に 立 札 等 で 標 識 を 設 置 する 方 法 も 可 とする d 捕 獲 物 については 許 可 対 象 者 の 所 有 に 帰 するものであることから その 処 理 方 法 に ついては 申 請 の 際 に 明 らかにさせ 捕 獲 の 目 的 に 疑 義 が 生 じないよう 適 切 な 処 理 を 指 導 する e 生 きたまま 捕 獲 した 個 体 を 致 死 させる 場 合 は できる 限 り 苦 痛 を 与 えない 方 法 により 行 うよう 指 導 することとする f 捕 獲 許 可 を 受 けた 者 に 対 し 捕 獲 許 可 証 の 返 納 時 に 捕 獲 場 所 捕 獲 数 処 理 の 概 要 22

等 についての 報 告 を 求 めることとする なお 必 要 に 応 じ 特 定 の 種 に 対 しては 更 に 詳 細 な 報 告 やサンプル 等 の 提 出 を 求 める こととする (3) 捕 獲 の 適 正 化 のための 体 制 の 整 備 等 有 害 鳥 獣 捕 獲 の 実 施 の 適 正 化 及 び 迅 速 化 を 図 り 関 係 者 に 対 する 有 害 鳥 獣 捕 獲 制 度 の 周 知 を 図 ることとする 特 に 関 係 市 町 村 に 対 しては 被 害 防 止 計 画 との 整 合 を 図 り 適 切 かつ 効 果 的 な 実 施 を 図 るため 実 施 体 制 を 整 備 するよう 指 導 するものとする ア 捕 獲 班 の 編 成 猟 法 の 種 類 に 応 じた 狩 猟 免 許 所 持 者 でかつ ハンター 保 険 など 狩 猟 事 故 による 損 害 賠 償 能 力 を 備 えているものが 捕 獲 従 事 者 となる 場 合 は 適 正 かつ 迅 速 な 捕 獲 による 被 害 防 除 のため あらかじめ 捕 獲 班 を 編 成 するよう 努 めるとともに 構 成 員 となり 得 る 人 材 の 養 成 確 保 に 努 めるよう 指 導 することとする イ 捕 獲 隊 の 編 成 (ア) 集 落 等 捕 獲 隊 中 山 間 地 域 を 中 心 に 野 生 鳥 獣 による 農 林 業 被 害 が 深 刻 化 するとともに 狩 猟 者 の 減 尐 高 齢 化 により 有 害 鳥 獣 捕 獲 に 従 事 する 者 を 確 保 することが 難 しい 状 況 にあることから 集 落 等 の 農 林 業 者 等 で 網 及 びわな 免 許 を 所 持 していない 者 を 補 助 者 とすることにより 集 落 等 が 一 体 となった 有 害 鳥 獣 対 策 の 推 進 に 繋 がることから 集 落 等 捕 獲 隊 を 編 成 するよう 指 導 する こととする (イ) 広 域 捕 獲 隊 広 域 的 な 対 策 を 推 進 する 必 要 がある 場 合 は 市 町 村 の 境 界 を 越 えた 広 域 の 捕 獲 隊 を 編 成 し その 実 施 者 の 養 成 確 保 に 努 めるよう 指 導 することとする ウ 関 係 者 間 の 連 携 強 化 (ア) 被 害 防 除 対 策 を 適 切 かつ 円 滑 に 実 施 するため 地 方 事 務 所 の 管 轄 地 域 等 を 単 位 に 県 市 町 村 猟 友 会 森 林 管 理 署 農 林 業 団 体 等 地 域 住 民 鳥 獣 保 護 に 関 する 有 識 者 等 の 関 係 者 による 保 護 管 理 対 策 協 議 会 を 設 置 し 野 生 鳥 獣 の 適 正 な 保 護 管 理 のための 連 絡 調 整 も 併 せて 行 うものとする (イ) 市 町 村 においても 市 町 村 猟 友 会 農 林 業 団 体 等 地 域 住 民 鳥 獣 保 護 に 関 する 有 識 者 等 の 関 係 者 による 保 護 管 理 対 策 協 議 会 を 設 置 し 被 害 状 況 の 把 握 被 害 防 除 技 術 の 普 及 被 害 対 策 を 行 う 体 制 の 整 備 住 民 等 への 啓 発 などにより 効 果 的 な 被 害 防 止 が 図 られ るよう 助 言 するものとする エ 被 害 防 除 体 制 の 充 実 (ア) 被 害 防 除 対 策 や 鳥 獣 の 生 態 等 の 知 見 の 収 集 に 努 めるとともに その 普 及 啓 発 を 図 るもの とする (イ) 特 に 被 害 等 が 激 甚 かつ 慢 性 的 に 発 生 している 地 域 においては 状 況 の 把 握 連 絡 防 除 技 術 の 普 及 被 害 対 策 を 行 う 体 制 の 整 備 住 民 等 への 啓 発 により 効 果 的 な 被 害 防 止 が 図 ら 23

れるよう 助 言 する 4 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 に 基 づく 数 の 調 整 を 目 的 とする 場 合 (1) 個 体 数 調 整 の 基 本 的 考 え 方 個 体 数 調 整 を 目 的 とした 捕 獲 等 の 許 可 は 法 第 7 条 第 1 項 に 基 づき 作 成 した 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 の 目 的 が 適 正 に 達 成 されるよう 行 うものとする (2) 個 体 数 調 整 についての 許 可 基 準 の 設 定 ア 許 可 基 準 (ア) 許 可 対 象 者 及 び 従 事 者 a 市 町 村 又 は 環 境 大 臣 の 定 める 法 人 に 対 する 許 可 の 場 合 有 害 鳥 獣 捕 獲 に 準 じて 実 施 することとする b 被 害 者 等 に 対 する 許 可 の 場 合 有 害 鳥 獣 捕 獲 に 準 じて 実 施 することとする (イ) 鳥 獣 の 種 類 数 量 鳥 獣 の 種 類 は 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 を 策 定 しているカモシカ ニホンジカ ツキノワ グマ ニホンザル イノシシとし 捕 獲 等 の 数 は 各 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 の 目 標 達 成 のた めに 適 切 な 頭 数 とする (ウ) 期 間 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 の 達 成 を 図 るために 必 要 かつ 適 正 な 期 間 とすること なお 狩 猟 期 間 及 びその 前 後 の 許 可 については 一 般 の 狩 猟 と 誤 認 されないように 許 可 対 象 者 に 対 して 地 域 住 民 への 周 知 に 努 めるよう 指 導 を 行 う (エ) 区 域 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 の 達 成 を 図 るために 必 要 かつ 適 正 な 区 域 とすること ただし 個 人 が 実 施 する 場 合 は 有 害 鳥 獣 捕 獲 に 準 じるものとする (オ) 方 法 有 害 鳥 獣 捕 獲 に 準 じて 実 施 することとする 5 その 他 特 別 の 事 由 の 場 合 (1) 鳥 獣 の 保 護 に 係 る 行 政 事 務 の 遂 行 の 目 的 ア 許 可 対 象 者 国 又 は 地 方 公 共 団 体 の 鳥 獣 行 政 事 務 担 当 職 員 ( 現 地 機 関 の 職 員 を 含 む ) イ 鳥 獣 の 種 類 数 必 要 と 認 められる 種 類 及 び 数 ( 羽 頭 個 ) ウ 期 間 1 年 以 内 エ 区 域 24

申 請 者 の 職 務 上 必 要 な 区 域 オ 方 法 原 則 として 法 第 12 条 第 1 項 又 は 第 2 項 で 禁 止 されている 猟 法 は 認 めない ただし 他 の 方 法 がなく やむを 得 ない 事 由 がある 場 合 は この 限 りでない カ 許 可 権 者 県 知 事 (2) 傷 病 により 保 護 を 要 する 鳥 獣 の 保 護 の 目 的 ア 許 可 対 象 者 国 又 は 地 方 公 共 団 体 の 鳥 獣 行 政 事 務 担 当 職 員 ( 現 地 機 関 の 職 員 を 含 む ) 鳥 獣 保 護 員 そ の 他 特 に 必 要 と 認 められる 者 イ 鳥 獣 の 種 類 数 必 要 と 認 められる 種 類 及 び 数 ( 羽 頭 個 ) ウ 期 間 1 年 以 内 エ 区 域 必 要 と 認 められる 区 域 オ 方 法 原 則 として 法 第 12 条 第 1 項 又 は 第 2 項 で 禁 止 されている 猟 法 は 認 めない ただし 他 の 方 法 がなく やむを 得 ない 事 由 がある 場 合 は この 限 りでない カ 許 可 権 者 県 知 事 (3) 博 物 館 動 物 園 その 他 これに 類 する 施 設 における 展 示 の 目 的 ア 許 可 対 象 者 博 物 館 動 物 園 等 の 公 共 施 設 の 飼 育 研 究 者 又 はこれらの 者 から 依 頼 を 受 けた 者 イ 鳥 獣 の 種 類 数 必 要 最 小 限 の 種 類 及 び 数 ( 羽 頭 個 ) ウ 期 間 6ケ 月 以 内 エ 区 域 原 則 として 規 則 第 7 条 第 1 項 第 7 号 イからチまでに 掲 げる 区 域 は 除 く ただし 特 に 必 要 が 認 められる 場 合 は この 限 りでない オ 方 法 原 則 として 法 第 12 条 第 1 項 又 は 第 2 項 で 禁 止 されている 猟 法 は 認 めない ただし 他 の 方 法 がなく やむを 得 ない 事 由 がある 場 合 は この 限 りでない カ 許 可 権 者 25

県 知 事 (4) 愛 玩 のための 飼 養 の 目 的 野 外 で 野 鳥 を 観 察 できない 高 齢 者 等 に 対 し 自 然 とふれあう 機 会 を 設 けることが 必 要 である など 特 別 な 事 由 以 外 は 原 則 として 許 可 しないこととする また この 場 合 においても 愛 玩 のための 飼 養 の 目 的 とする 捕 獲 許 可 については 今 後 廃 止 する 方 向 で 検 討 している 旨 を 申 請 者 等 に 周 知 していく ア 許 可 対 象 者 原 則 として 愛 玩 のための 飼 養 を 目 的 とした 許 可 による 捕 獲 個 体 を 飼 養 しておらず かつ 5 年 以 内 に 当 該 者 又 は 当 該 者 から 依 頼 された 者 が 愛 がん 飼 養 のための 捕 獲 許 可 を 受 けたこ とがない 場 合 に 限 る 又 は これらの 者 から 依 頼 を 受 けた 者 イ 鳥 獣 の 種 類 数 メジロに 限 り 1 世 帯 1 羽 までとする ウ 期 間 繁 殖 期 間 中 は 認 めない エ 区 域 原 則 として 住 所 地 と 同 一 市 町 内 の 区 域 ( 規 則 第 7 条 第 1 項 第 7 号 イからチまでに 掲 げる 区 域 及 び 自 然 公 園 自 然 休 養 林 風 致 地 区 等 自 然 を 守 ることが 特 に 要 請 されている 区 域 を 除 く ) オ 方 法 原 則 として 法 第 12 条 第 1 項 又 は 第 2 項 で 禁 止 されている 猟 法 は 認 めない ただし と りもちを 用 いる 場 合 であって 錯 誤 捕 獲 を 生 じない 等 適 正 な 使 用 が 確 保 されると 認 められる 場 合 は この 限 りでない カ 許 可 権 者 県 知 事 (5) 養 殖 している 鳥 類 の 過 度 の 近 親 交 配 の 防 止 ア 許 可 対 象 者 鳥 類 の 養 殖 を 行 っている 者 又 はこれらの 者 から 依 頼 を 受 けた 者 イ 鳥 獣 の 種 類 数 人 工 養 殖 が 可 能 と 認 められる 種 類 で 必 要 最 小 限 の 数 ( 羽 個 )とし 放 鳥 を 目 的 とする 繁 殖 の 場 合 は 対 象 放 鳥 地 の 個 体 とする ウ 期 間 6ケ 月 以 内 エ 区 域 原 則 として 住 所 地 と 同 一 都 道 府 県 内 の 区 域 ( 規 則 第 7 条 第 1 項 第 7 号 イからチまでに 掲 げる 区 域 は 除 く )ただし 特 に 必 要 が 認 められる 場 合 は この 限 りでない 26

オ 方 法 網 わな 又 は 手 捕 カ 許 可 権 者 県 知 事 (6) 鵜 飼 漁 業 への 利 用 ア 許 可 対 象 者 鵜 飼 漁 業 者 又 はこれらの 者 から 依 頼 を 受 けた 者 イ 鳥 獣 の 種 類 数 必 要 最 小 限 ウ 期 間 6ヶ 月 以 内 エ 区 域 原 則 として 規 則 第 7 条 第 1 項 第 7 号 イからチまでに 掲 げる 区 域 は 除 く ただし 特 に 必 要 が 認 められる 場 合 は この 限 りではない オ 方 法 網 わな 又 は 手 捕 り カ 許 可 権 者 県 知 事 (7) 伝 統 的 な 祭 礼 行 事 等 に 用 いる 目 的 ア 許 可 対 象 者 祭 礼 行 事 伝 統 的 生 活 様 式 の 継 承 に 係 る 行 為 (いずれも 現 在 まで 継 続 的 に 実 施 されてき たものに 限 る )の 関 係 者 又 はこれらの 者 から 依 頼 を 受 けた 者 ( 登 録 狩 猟 等 他 の 目 的 による 捕 獲 又 は 採 取 により 当 該 行 事 等 の 趣 旨 が 達 成 できる 場 合 を 除 く ) イ 鳥 獣 の 種 類 数 必 要 最 小 限 捕 獲 し 行 事 等 に 用 いた 後 は 放 鳥 獣 とする ( 致 死 させる 事 によらなければ 行 事 等 の 趣 旨 を 達 成 できない 場 合 を 除 く ) ウ 期 間 3 日 以 内 エ 区 域 原 則 として 規 則 第 7 条 1 項 第 7 号 イからチまでに 掲 げる 区 域 は 除 く ただし 特 に 必 要 が 認 められる 場 合 は この 限 りでない オ 方 法 原 則 として 法 第 12 条 第 1 項 又 は 第 2 項 で 禁 止 されている 猟 法 は 認 めない ただし 他 の 方 法 がなく やむを 得 ない 事 由 がある 場 合 は この 限 りでない カ 許 可 権 者 27

県 知 事 (8) 前 各 号 に 掲 げるもののほかに 鳥 獣 の 保 護 その 他 公 益 に 資 すると 認 められる 目 的 捕 獲 等 又 は 採 取 等 の 目 的 に 応 じて 個 々の 事 例 ごとに 判 断 するものとする なお 環 境 教 育 の 目 的 環 境 影 響 評 価 のための 調 査 目 的 被 害 防 除 対 策 事 業 等 のための 個 体 の 追 跡 を 目 的 とした 捕 獲 等 又 は 採 取 等 は 学 術 研 究 に 準 じて 取 り 扱 うものとする 6 鳥 類 の 飼 養 の 適 正 化 (1) 方 針 鳥 類 の 違 法 飼 養 を 根 絶 し 県 民 の 野 鳥 保 護 思 想 の 高 揚 に 努 めるとともに 鳥 類 の 飼 養 の 適 正 化 を 図 るため 違 法 捕 獲 及 び 違 法 な 飼 養 者 に 対 する 指 導 と 取 締 りの 強 化 に 努 めるものとする また 野 生 鳥 獣 は 自 然 の 中 で 保 護 すべきであり 鳥 獣 の 乱 獲 の 恐 れもあることから 愛 玩 飼 養 のための 捕 獲 は 原 則 として 許 可 しないこととする なお 飼 養 許 可 権 限 は 市 町 村 長 に 移 譲 されていることから 個 体 管 理 のための 足 環 の 装 着 等 適 正 な 管 理 が 行 われるよう 要 請 することとする (2) 飼 養 適 正 化 のための 指 導 内 容 ア 飼 養 登 録 制 度 については 許 可 権 限 を 市 町 村 長 に 移 譲 しているが 適 法 飼 養 鳥 類 の 個 体 管 理 のため 飼 養 許 可 証 の 更 新 の 際 は 飼 養 個 体 と 装 着 許 可 書 ( 足 環 )を 照 合 し 確 認 したうえ で 行 うものとする イ 平 成 元 年 度 の 装 着 許 可 証 ( 足 環 装 着 ) 導 入 以 前 から 更 新 されているなどの 長 期 更 新 個 体 に ついては 羽 毛 の 光 沢 や 虹 彩 色 行 動 の 敏 捷 性 など 高 齢 個 体 の 特 徴 を 視 認 することにより 個 体 のすり 替 えが 行 われていないかを 慎 重 に 確 認 した 上 で 更 新 を 行 うものとする ウ 装 着 許 可 証 の 毀 損 などによる 再 交 付 は 原 則 として 行 わず 毀 損 時 の 写 真 などの 状 況 により 同 一 個 体 と 認 められる 場 合 にのみ 行 うものとする エ 愛 玩 飼 養 を 目 的 とした 捕 獲 許 可 により 捕 獲 された 個 体 を 譲 り 受 けた 者 から 届 け 出 があった 場 合 譲 渡 の 経 緯 などを 確 認 し 一 個 人 が 多 数 の 飼 養 をすることがないようにする 7 販 売 禁 止 鳥 獣 等 (1) 許 可 の 考 え 方 ア 次 の(ア) (ィ)の 両 方 に 該 当 する 場 合 に 許 可 する (ア) 販 売 の 目 的 が 規 則 第 23 条 の 目 的 に 適 合 すること (ィ)ヤマドリが 販 売 されることによって 違 法 捕 獲 や 捕 獲 物 の 不 適 切 な 処 置 が 増 加 し 個 体 数 の 急 速 な 減 尐 を 招 くなど その 保 護 に 重 大 な 支 障 を 及 ぼす 恐 れがあるものでないこと (2) 許 可 の 条 件 販 売 する 鳥 獣 の 数 量 所 在 地 及 び 販 売 期 間 販 売 した 鳥 獣 を 放 鳥 獣 する 場 所 等 とする 28

第 5 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 特 定 猟 具 使 用 制 限 区 域 及 び 猟 区 に 関 する 事 項 1 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 の 指 定 等 (1) 方 針 特 定 猟 具 使 用 に 伴 う 危 険 の 予 防 又 は 指 定 区 域 の 静 穏 の 保 持 のため 以 下 の 区 域 を 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 に 指 定 するよう 努 めるものとする ア 銃 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 地 区 銃 猟 による 事 故 が 頻 発 している 地 区 学 校 の 所 在 する 地 区 病 院 の 近 傍 農 林 水 産 業 上 の 利 用 が 恒 常 的 に 行 われ 人 の 所 在 する 可 能 性 が 高 い 場 所 レクリエーション 等 の 目 的 のため 利 用 する 者 が 多 いと 認 められる 場 所 公 道 都 市 計 画 法 ( 昭 和 43 年 法 律 第 1 号 第 4 条 第 6 項 )の 都 市 計 画 施 設 である 公 共 空 地 等 市 街 地 人 家 が 密 集 している 場 所 及 び 人 々の 集 ま る 場 所 が 相 当 程 度 の 広 がりをもって 集 中 している 場 所 その 他 銃 猟 による 事 故 発 生 の 恐 れの ある 区 域 イ 静 穏 を 保 持 するための 地 区 法 第 9 条 第 3 項 第 4 号 に 規 定 する 指 定 区 域 ( 社 寺 境 内 及 び 墓 地 ) ウ わな 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 地 区 学 校 や 通 学 路 の 周 辺 子 供 の 遊 び 場 となっているような 空 き 地 及 びその 周 辺 自 然 観 察 路 野 外 レクリエーション 等 の 目 的 のため 利 用 する 者 が 多 いと 認 められる 場 所 その 他 わな 猟 に よる 事 故 発 生 の 恐 れの 高 い 区 域 エ 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 等 の 標 識 の 寸 法 等 に 関 しては 複 数 の 都 道 府 県 へ 入 猟 する 狩 猟 者 の 適 性 かつ 安 全 な 狩 猟 を 実 施 するため 隣 接 県 と 整 合 を 図 りながら 国 の 規 定 に 準 ずるものと する なお 本 県 の 標 識 に 関 し 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める 条 例 によるものとする 29

3 (2) 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 指 定 等 計 画 既 指 定 特 定 猟 具 禁 止 区 域 (A) 単 位 : 面 積 ha( 第 12 表 ) 本 計 画 期 間 の 再 指 定 予 定 の 特 定 猟 具 禁 止 区 域 本 計 画 期 間 に 区 域 拡 大 する 特 定 猟 具 禁 止 区 域 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (B) 19 年 度 2 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 計 (C) 銃 猟 による 危 険 を 予 防 する ための 区 域 面 積 164 3,487 変 動 面 積 14 2,89 16 1,658 19 18 12 79 6,526 1,369 1,367 13,81 わな 猟 による 危 険 を 予 防 す るための 区 域 面 積 変 動 面 積 19 年 度 本 計 画 期 間 に 区 域 縮 小 する 特 定 猟 具 禁 止 区 域 2 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 計 (D) 本 計 画 期 間 に 廃 止 または 期 間 満 了 により 消 滅 する 特 定 猟 具 禁 止 区 域 24 年 度 25 年 度 26 年 度 27 年 度 28 年 度 計 (E) 計 画 期 間 中 の 増 減 期 間 終 了 時 の 特 定 猟 具 禁 止 区 域 銃 猟 による 危 険 を 予 防 する ための 区 域 変 動 面 積 14 16 2,89 1,658 18 17 6,12 1,129 12 1,367 77 13,146 2 664 162 29,823 わな 猟 による 危 険 を 予 防 す るための 区 域 変 動 面 積 (3) 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 指 定 内 訳 銃 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 単 位 : 面 積 ha( 第 13 表 ) わな 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 年 度 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 特 定 猟 具 禁 止 区 域 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 特 定 猟 具 禁 止 区 域 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 24 年 度 小 諸 市 糖 塚 山 79 1 年 再 指 定 小 海 町 小 海 131 1 年 再 指 定 南 牧 村 野 辺 山 スキー 場 64 1 年 再 指 定 3

31 銃 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 わな 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 年 度 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 特 定 猟 具 禁 止 区 域 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 特 定 猟 具 禁 止 区 域 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 24 年 度 南 牧 村 海 尻 5 1 年 新 指 定 上 田 市 横 山 65 1 年 再 指 定 上 田 市 菅 平 15 1 年 再 指 定 上 田 市 十 の 原 43 1 年 再 指 定 東 御 市 河 原 山 138 1 年 再 指 定 長 和 町 美 し 松 128 1 年 再 指 定 長 和 町 白 樺 りんどう 77 1 年 再 指 定 松 本 市 山 田 池 1 1 年 再 指 定 松 本 市 稲 核 水 殿 奈 川 渡 湖 642 1 年 再 指 定 大 町 市 大 塩 119 1 年 再 指 定 高 山 村 中 倉 山 888 1 年 再 指 定 計 14 2,89 25 年 度 佐 久 市 虚 空 蔵 山 44 1 年 再 指 定 佐 久 市 美 笹 29 1 年 再 指 定 川 上 村 川 上 村 千 曲 河 川 敷 48 1 年 再 指 定 上 田 市 赤 井 3 1 年 再 指 定 上 田 市 中 平 4 1 年 再 指 定 上 田 市 竹 室 7 1 年 再 指 定 東 御 市 田 沢 149 1 年 再 指 定 長 和 町 立 岩 32 1 年 再 指 定 富 士 見 町 立 沢 11 1 年 再 指 定 富 士 見 町 葛 窪 128 1 年 再 指 定 伊 那 市 上 戸 中 条 42 1 年 再 指 定 長 野 市 富 士 ノ 塔 山 96 1 年 再 指 定 長 野 市 飯 綱 高 原 42 1 年 再 指 定 長 野 市 琅 鶴 湖 1 1 年 再 指 定 信 濃 町 飯 綱 山 麓 261 1 年 再 指 定 中 野 市 浜 津 ケ 池 194 1 年 再 指 定 計 16 1,658 31

32 銃 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 わな 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 年 度 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 特 定 猟 具 禁 止 区 域 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 特 定 猟 具 禁 止 区 域 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 26 年 度 佐 久 市 平 根 556 1 年 再 指 定 佐 久 市 湯 沢 峰 122 1 年 再 指 定 佐 久 穂 町 穂 積 8 1 年 再 指 定 佐 久 穂 町 八 千 穂 村 千 曲 河 川 敷 6 1 年 再 指 定 軽 井 沢 町 南 軽 井 沢 矢 ケ 崎 Ⅰ 1,114 1 年 再 指 定 軽 井 沢 町 南 軽 井 沢 矢 ケ 崎 Ⅱ 1,947 1 年 再 指 定 上 田 市 番 所 ヶ 原 181 1 年 再 指 定 上 田 市 獅 子 ヶ 城 19 1 年 再 指 定 東 御 市 芸 術 村 公 園 53 1 年 再 指 定 東 御 市 奈 良 原 87 1 年 再 指 定 長 和 町 学 者 村 312 1 年 再 指 定 長 和 町 大 狭 間 16 1 年 再 指 定 伊 那 市 ますみケ 丘 119 1 年 再 指 定 南 箕 輪 村 羽 場 垣 外 114 1 年 再 指 定 松 本 市 塩 尻 市 奈 良 井 川 242 1 年 再 指 定 大 町 市 久 保 調 整 池 1 1 年 再 指 定 池 田 町 会 染 71 1 年 再 指 定 小 川 村 大 洞 27 1 年 再 指 定 計 18 6,12 27 年 度 佐 久 市 望 月 原 76 1 年 再 指 定 佐 久 穂 町 古 谷 ダム 35 1 年 再 指 定 佐 久 穂 町 八 千 穂 高 原 23 1 年 再 指 定 川 上 村 高 登 谷 高 原 12 1 年 再 指 定 川 上 村 川 上 村 千 曲 河 川 敷 (その2) 3 1 年 再 指 定 川 上 村 川 上 村 千 曲 河 川 敷 (その3) 3 1 年 再 指 定 南 牧 村 森 下 3 1 年 再 指 定 上 田 市 上 田 リサ-チパ-ク 7 1 年 再 指 定 上 田 市 東 塩 田 林 間 工 業 団 地 15 1 年 再 指 定 上 田 市 信 州 丸 子 高 原 グリ-ンヒル 3 1 年 再 指 定 32

33 銃 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 わな 猟 に 伴 う 危 険 を 予 防 するための 区 域 年 度 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 所 在 地 特 定 猟 具 禁 止 区 域 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 特 定 猟 具 禁 止 区 域 特 定 猟 具 禁 止 区 域 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 指 定 面 積 指 定 期 間 備 考 指 定 所 在 地 名 称 ( 特 定 猟 具 名 ) 27 年 度 辰 野 町 上 の 山 135 1 年 再 指 定 飯 田 市 栃 ケ 洞 7 1 年 再 指 定 喬 木 村 喬 木 唐 沢 24 1 年 再 指 定 木 祖 村 薮 原 28 1 年 再 指 定 塩 尻 市 沓 沢 湖 11 1 年 再 指 定 山 ノ 内 町 夜 間 瀬 川 93 1 年 再 指 定 飯 山 市 木 島 平 村 樽 川 21 1 年 再 指 定 計 17 1,129 28 年 度 佐 久 市 平 井 14 1 年 再 指 定 佐 久 市 谷 田 上 池 1 1 年 再 指 定 佐 久 市 上 合 ノ 沢 46 1 年 再 指 定 佐 久 穂 町 八 千 穂 高 原 スキー 場 165 1 年 再 指 定 上 田 市 原 峠 58 1 年 再 指 定 東 御 市 西 海 野 1 1 年 再 指 定 東 御 市 東 入 18 1 年 再 指 定 辰 野 町 荒 神 山 69 1 年 再 指 定 木 曽 町 木 曽 馬 の 里 89 1 年 再 指 定 大 桑 村 大 桑 村 737 1 年 再 指 定 松 本 市 生 妻 池 12 1 年 再 指 定 朝 日 村 神 明 山 22 1 年 再 指 定 計 12 1,367 合 計 77 13,146 銃 猟 に 伴 う 危 険 を 防 止 するための 区 域 における 特 定 猟 具 は 装 薬 銃 及 び 空 気 銃 とする 33

2 特 定 猟 具 使 用 制 限 区 域 の 指 定 (1) 方 針 特 定 猟 具 の 使 用 に 伴 う 危 険 や 事 故 発 生 の 恐 れがある 地 域 については 特 定 猟 具 使 用 禁 止 区 域 に 指 定 することを 基 本 とし 特 定 猟 具 使 用 制 限 区 域 の 指 定 は 行 わないこととする 3 猟 区 設 定 のための 指 導 (1) 方 針 新 規 狩 猟 者 の 確 保 及 び 教 育 の 場 として 猟 区 の 設 定 を 推 進 するものとする ただし 設 定 に 当 たっては 鳥 獣 の 生 息 環 境 や 有 害 鳥 獣 による 被 害 等 を 勘 案 し 地 域 住 民 との 合 意 形 成 及 び 狩 猟 教 育 環 境 教 育 の 場 としての 公 益 性 を 十 分 に 考 慮 するものとする (2) 設 定 の 方 法 次 の 点 を 十 分 考 慮 して 設 定 を 行 う ア 狩 猟 免 許 を 受 けている 者 又 は 狩 猟 者 団 体 からの 協 力 を 得 ているなど 管 理 経 営 に 必 要 な 技 術 と 能 力 を 有 する 場 合 に 設 定 を 認 めるものとする イ 会 員 制 等 特 定 の 者 のみが 利 用 するような 形 態 をとらず 県 内 の 狩 猟 者 登 録 を 受 けた 多 数 の 狩 猟 者 が 公 平 かつ 平 等 に 利 用 できるよう 担 保 されるものであること ウ 隣 接 地 で 保 護 されている 鳥 獣 資 源 に 対 し 過 度 に 依 存 することを 予 定 とした 地 域 設 定 は 行 わず 猟 区 内 での 鳥 獣 の 保 護 繁 殖 が 適 正 に 図 られていること 4 指 定 猟 法 禁 止 区 域 (1) 方 針 指 定 猟 法 禁 止 区 域 については 地 域 の 鳥 獣 の 保 護 の 見 地 からその 鳥 獣 の 保 護 のために 必 要 な 区 域 であって 環 境 大 臣 の 指 定 する 区 域 以 外 について 指 定 するものとする 特 に 鉛 製 銃 弾 による 鳥 獣 の 鉛 中 毒 が 生 じている あるいは 生 じるおそれのある 区 域 につい ては 鳥 獣 の 鉛 中 毒 の 状 況 等 の 現 状 を 把 握 分 析 し 関 係 機 関 及 び 土 地 所 有 者 占 有 者 との 調 整 を 行 いつつ 必 要 に 応 じて 指 定 猟 法 禁 止 区 域 の 指 定 を 進 めるものとする また 鉛 製 銃 弾 以 外 であって 地 域 の 鳥 獣 の 保 護 の 見 地 からその 鳥 獣 の 保 護 のために 必 要 が 生 じたときには 科 学 的 かつ 客 観 的 な 情 報 の 収 集 分 析 を 行 い 関 係 機 関 及 び 土 地 所 有 者 占 有 者 との 調 整 を 行 いつつ 必 要 に 応 じて 指 定 猟 法 禁 止 区 域 の 指 定 を 進 めるものとする なお 指 定 猟 法 使 用 禁 止 区 域 の 標 識 の 寸 法 等 に 関 しては 複 数 の 都 道 府 県 へ 入 猟 する 狩 猟 者 の 適 性 かつ 安 全 な 狩 猟 を 実 施 するため 隣 接 県 と 整 合 を 図 りながら 国 の 規 定 に 準 ずるものとす る また 本 県 の 標 識 に 関 し 必 要 な 事 項 は 別 に 定 める 条 例 によるものとする (2) 許 可 の 考 え 方 指 定 猟 法 禁 止 区 域 内 における 指 定 猟 法 による 捕 獲 等 については 指 定 猟 法 による 捕 獲 等 によ って 地 域 的 に 鳥 獣 の 生 息 に 著 しい 影 響 を 及 ぼす 恐 れがあるなど 鳥 獣 の 保 護 に 支 障 がある 場 合 又 は 指 定 猟 法 による 捕 獲 等 によって 当 該 地 域 の 動 植 物 等 に 著 しい 影 響 を 及 ぼすなど 生 態 系 の 保 護 に 支 障 を 及 ぼす 恐 れがあると 認 められる 場 合 以 外 に 許 可 するものとする 34

第 6 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 の 作 成 に 関 する 事 項 1 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 の 作 成 に 関 する 方 針 (1) 方 針 ア 個 体 数 の 増 加 や 分 布 域 の 拡 大 により 著 しい 農 林 業 等 の 被 害 や 生 態 系 のかく 乱 を 引 き 起 こ している 鳥 獣 及 び 生 息 環 境 の 悪 化 や 分 断 等 により 地 域 個 体 群 として 絶 滅 の 恐 れが 生 じてい る 鳥 獣 を 対 象 として 科 学 的 計 画 的 な 保 護 管 理 により 地 域 個 体 群 を 安 定 的 に 維 持 しつつ 被 害 の 軽 減 を 図 ることを 目 的 として 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 計 画 ( 以 下 特 定 計 画 という )を 策 定 する イ 特 定 計 画 の 内 容 は 生 息 調 査 等 に 基 づく 現 状 分 布 と 目 標 の 設 定 捕 獲 以 外 の 被 害 防 除 個 体 数 の 調 整 生 息 環 境 の 保 全 と 整 備 を 基 本 とする 保 護 管 理 とし 定 期 的 なモニタリングに 基 づき 必 要 に 応 じて 見 直 す ウ 特 定 計 画 の 策 定 見 直 し 実 施 に 当 たっては 学 識 経 験 者 関 係 行 政 機 関 農 林 業 団 体 等 狩 猟 団 体 自 然 保 護 団 体 等 で 構 成 される 特 定 鳥 獣 保 護 管 理 検 討 委 員 会 を 設 置 し 検 討 及 び 評 価 を 行 う 併 せて 対 象 鳥 獣 ごとに 専 門 部 会 を 設 置 し 専 門 的 な 観 点 から 分 析 及 び 評 価 を 行 う エ 特 定 計 画 の 策 定 に 当 たっては 学 識 経 験 者 被 害 者 市 町 村 狩 猟 団 体 自 然 保 護 団 体 等 の 利 害 関 係 者 から 意 見 を 聴 いた 上 で パブリックコメントを 行 いより 広 い 意 見 を 聴 取 する オ 広 域 分 布 型 鳥 獣 の 保 護 管 理 については 関 係 機 関 で 設 置 された 協 議 会 等 の 取 り 組 みに 参 画 するとともに 協 議 会 等 が 特 定 計 画 の 策 定 する 場 合 は 協 力 していくこととする 2 実 施 計 画 の 作 成 に 関 する 方 針 (1) 方 針 ア 対 象 鳥 獣 は 農 林 業 被 害 が 多 いなど 人 との 軋 轢 が 深 刻 化 しているカモシカ ニホンジカ ツキノワグマ ニホンザル イノシシとする これ 以 外 の 鳥 獣 については 被 害 状 況 や 生 息 分 布 の 拡 大 状 況 などから 特 定 計 画 の 策 定 が 必 要 な 場 合 には 検 討 を 行 うものとする イ 目 標 期 間 は 対 象 鳥 獣 ごとに 検 討 の 上 適 切 な 期 間 を 設 定 するが 特 別 な 理 由 がない 場 合 原 則 として5 年 間 とする ウ 対 象 地 域 は 原 則 として 対 象 とする 地 域 個 体 群 が 分 布 する 地 域 を 包 括 するよう 定 め 対 象 とする 地 域 個 体 群 が 県 の 境 界 を 越 えて 分 布 する 場 合 は 関 係 する 県 と 十 分 な 協 議 及 び 調 整 を 行 う 計 画 作 成 年 度 計 画 作 成 の 目 的 対 象 鳥 獣 の 種 類 計 画 の 期 間 対 象 区 域 平 成 23 年 度 ツキノワグマ 平 成 24~28 年 度 全 県 備 ( 第 14 表 ) 考 平 成 25 年 度 平 成 25 年 度 平 成 26 年 度 科 学 的 計 画 的 な 保 護 管 理 によ り 地 域 個 体 群 を 安 定 的 に 維 持 し つつ 農 林 業 被 害 等 の 軽 減 を 図 る ニホンザル イノシシ カモシカ 平 成 26~3 年 度 平 成 26~3 年 度 平 成 27~31 年 度 全 県 全 県 全 県 平 成 27 年 度 ニホンジカ 平 成 28~32 年 度 全 県 35

第 7 鳥 獣 の 生 息 状 況 の 調 査 に 関 する 事 項 1 基 本 方 針 県 内 に 生 息 する 鳥 獣 の 現 況 の 把 握 及 び 野 生 鳥 獣 の 適 切 な 保 護 管 理 を 実 現 するための 基 礎 資 料 を 得 ることを 目 的 とし 試 験 研 究 機 関 研 究 者 狩 猟 団 体 NPO 等 と 連 携 しつつ 必 要 に 応 じ て 鳥 獣 の 生 息 状 況 調 査 を 行 う また 狩 猟 を 含 めた 捕 獲 情 報 を 集 積 し 活 用 するためのシステムの 整 備 に 努 める なお 特 定 計 画 を 策 定 した 鳥 獣 については 特 定 計 画 に 基 づき 調 査 を 行 う 2 鳥 獣 保 護 対 策 調 査 (1) 方 針 鳥 獣 の 生 息 環 境 の 把 握 及 び 保 護 管 理 を 進 める 上 での 資 料 とするため 県 内 に 生 息 する 鳥 獣 の 種 類 分 布 状 況 生 息 数 の 推 移 等 の 鳥 獣 保 護 対 策 調 査 の 実 施 に 努 めるものとする (2) 鳥 獣 生 息 分 布 調 査 県 民 になじみが 深 く 判 別 が 容 易 で 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 にも 関 連 する 鳥 獣 について 県 民 参 加 型 の 一 斉 調 査 を 検 討 するなどして 全 県 的 な 鳥 獣 の 生 息 動 向 を 把 握 するとともに 県 民 への 保 護 意 識 の 普 及 啓 発 を 推 進 する (3) 希 尐 鳥 獣 等 保 護 調 査 希 尐 鳥 獣 について 保 護 管 理 を 進 めるための 基 礎 情 報 の 把 握 に 努 める (4)ガン カモ ハクチョウ 類 一 斉 調 査 この 調 査 は ガン カモ ハクチョウ 類 の 越 冬 状 況 を 明 らかにすることを 目 的 とする 調 査 で 昭 和 44 年 度 から 全 国 で 一 斉 に 調 査 を 実 施 している 水 鳥 の 生 息 環 境 を 把 握 するための 調 査 と して 環 境 省 の 実 施 要 領 に 基 づき 今 後 も 継 続 する (5) 鳥 獣 保 護 区 等 の 指 定 管 理 等 調 査 新 設 の 鳥 獣 保 護 区 等 については 指 定 に 先 立 ち 既 存 資 料 及 び 現 地 確 認 等 により 予 定 地 及 び 周 辺 地 域 の 鳥 獣 の 生 息 状 況 生 息 環 境 被 害 等 の 状 況 などの 把 握 に 努 める また 既 設 の 鳥 獣 保 護 区 等 の 更 新 時 には 鳥 獣 保 護 員 の 巡 視 時 の 目 撃 情 報 や 被 害 状 況 の 推 移 等 により 指 定 効 果 の 把 握 に 努 める 3 狩 猟 対 策 調 査 (1) 方 針 主 要 な 狩 猟 鳥 獣 の 生 息 状 況 生 息 環 境 の 変 化 及 び 捕 獲 状 況 を 調 査 するものとし 保 護 管 理 に 留 意 すべき 鳥 獣 については 捕 獲 位 置 情 報 捕 獲 個 体 の 性 別 捕 獲 年 月 日 など 狩 猟 者 からの 捕 獲 状 況 報 告 の 収 集 等 により 捕 獲 状 況 の 把 握 に 努 める (2) 狩 猟 鳥 獣 生 息 調 査 特 定 計 画 を 策 定 した 鳥 獣 については 捕 獲 位 置 情 報 捕 獲 個 体 の 性 別 捕 獲 年 月 日 など 捕 獲 36