消費者教育のヒント集&事例集

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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平成29年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

H30全国HP

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

Microsoft Word - 社会科

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

2 本県の高等学校における消費者教育の現状について (1) 国 県 学校における現状 国 平成 24 年 12 月の 消費者教育の推進に関する法律 施行 県 平成 26 年 3 月に やまなし消費者教育推進計画 策定 平成 27 年度に 山梨県消費者基本計画 策定 この計画においては 4つの基本方針

愛媛県学力向上5か年計画

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H26研究レポート一覧(6年研)変更2017.3.22

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~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~


平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

h23活動報告書

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平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ


ICTを軸にした小中連携

副学長 教学担当 中村 久美 新しい大学づくりに向けた教育の展開 巻頭言 2012年6月に文部科学省が公表した 大学改革実行プラン は 激動の社会における大学機能の再構築を掲げています 教学に関し ては ①学生の主体的な学びの創出や学修時間の拡大化をはじめと する大学教育の質的転換 ②グローバル化に

いろいろな衣装を知ろう

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中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

ICT による新しい学び 急速な情報通信技術 (ICT) の進展やグローバル化など 変化の激しい社会を生きる子供たちに 確かな学力 豊かな心 健やかな体の調和のとれた 生きる力 を育成することがますます重要になってきています 2

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

Microsoft Word - 研究報告書14_公民_黒田

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授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

平成21年度

教育研究グループ報告書

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

スライド 1

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

筝で社会に貢献しよう !

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平成27年度公立小・中学校における教育課程の編成実施状況調査結果について

資料2 消費者教育について 教育委員会

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

2、協同的探究学習について

トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

看護部 : 教育理念 目標 目的 理念 看護部理念に基づき組織の中での自分の位置づけを明らかにし 主体的によりよい看護実践ができる看護職員を育成する 目標 看護職員の個々の学習ニーズを尊重し 専門職業人として成長 発達を支援するための教育環境を提供する 目的 1 看護専門職として 質の高いケアを提供

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

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生徒指導の役割連携_四.indd

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

平成 26 年度努力点 1 研究主題 作って食べて食への思いを高める常安の子 - 広げよう! 食育の輪 - 2 研究主題設定の理由本校では 平成 24~25 年度の2 年間に渡り できたよ自分で というテーマの基 やてみたい できるようになりたい 分かるようになりたい と 自分の意思で意欲的に学ぶ子

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

市民自治の捉え方 市民自治 市民参加協働 市民の自立的な活動 市の領域 協働の領域 市民の領域 市の責任と主体性によって独自に行う領域 市の主体性が強く 市民が市に協力する領域 市民と市がそれぞれの主体性のもとに協力して行う領域 市民の主体性が強く 市が市民に協力する領域 市民の責任と主体性によって

17 石川県 事業計画書

【学習指導要領改訂】 高等学校の新教科・科目構成(案)|旺文社教育情報センター

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

■「札幌市の人たちの昔のくらし《(8時間)

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

ESD

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

平成 30 年度授業シラバスの詳細内容 科目名 ( 英 ) 担当教員名 情報技術と職業 - 演習 (Information Technology at Work Place - 授業コード exercise ) 松永多苗子 星芝貴行 坂井美穂 足立元 坪倉篤志 科目ナンバリン 福島学 グコード 配当

平成29年度 中学校英語科教育 理論研究

平成18年度標準調査票

評価方法 ディスカッション等の事例を用いた活動実習ブレインストーミング 定期テストディスカッション等の事例を用いた活動実習ブレインストーミングその他成果物 定期テストディスカッション等の事例を用いた活動実習ブレインストーミングその他成果物 上に示す観点に基づいて 学習のまとまりごとに評価し 学年末に

H27 国語

ライフプランニング学科ライフデザインコース 学科 専攻名ミッション ( 教育目標 ) 到達目標到達目標に対応する授業科目 年 年 3 年授業科目春春春春組織のミッション到達目標 ( 綱 ) 到達目標 ( 細 ) 科目区分 科目区分 科目区分 3 家庭を経営する専門的知識と能力を身につけている に関す

4.原稿(資料)

新学習指導要領の理念と カリキュラム マネジメント 2019( 平成 31) 年 1 月 16 日 文部科学省 3 階講堂 天笠茂 ( 千葉大学特任教授 )

平成15年度 家庭科 年間指導・評価計画

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

農 業 1 学習指導要領改訂の趣旨 職業に関する各教科 ( 農業 工業 商業 水産 家庭 看護 情報 福祉 ) においては 科学技術の進展 グローバル化 産業構造の変化等に伴い 必要とされる専門的な知識 技術の高度化への対応や 多様な課題に対応できる課題解決能力を育成することが重要で あることから

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

授業概要と課題 第 1 回 オリエンテェーション 授業内容の説明と予定 指定された幼児さんびか 聖書絵本について事後学習する 第 2 回 宗教教育について 宗教と教育の関係を考える 次回の授業内容を事前学習し 聖書劇で扱う絵本を選択する 第 3 回 キリスト教保育とは 1 キリスト教保育の理念と目的

Transcription:

どこ いつでもでも だれでも

わ たしたちは 生まれたときから 生涯を通じて 消費者 です 社会の在り方をも変える大きな力 持続可能な社会のために 積極的に関与する 消費者 2 3

消 費者教育を通じて育むべき力と指導者の役割 学校 地域 4 5

1 6 7 費者教育のヒントヒントヒント 2 ヒント 3 学校小学校中学校高等学校 地域 消

生 活の管理と契約 http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakugai/ どうすれば薬害が起こらない社会になるのだろう? 8 9

10 11 品やサービスの安全 商

報とメディア 情 12 13

領域別 実践事例 Ⅳ 消費者を 取り巻く課題 消 費者市民社会 の構築 地球環境 エネルギー 資源問題を含めて 消費をめぐる社会問題が山 積している中で 消費者が 単なる商品やサービスの受け手としてでは なく 消費を個人の欲求を満たすものとのみ捉えず 社会 経済 環境等 に消費が与える影響を考慮した選択や行動によって公正で持続可能 な発展に貢献することが強く求められています 環境 経済 社会 文化などの幅広い分野において 自らの消費が他者 に影響を及ぼし得るものであることを理解し 適切な商品やサービス を選択できる力 持続可能な社会の必要性に気付き その実現に向けて多くの人々と 協力して取り組むことができる力 消費者が 個々の消費者の特性や消費生活の多様性を相互に尊重し つつ 主体的に社会参画することの重要性を理解し 他者と協働して 消費生活に関連する諸課題の解決のために行動できる力 消費者教育の中核的な教科における授業 高 等 学 校 家庭科 ESDの視点で食材の購入について考える 授業内容 日本の食生活と環境問題等の関連性について考え 日々の実践に つながるようにESDの視点から食材購入の在り方を考える 単元名 持続可能な社会を目指したライフスタイルの工夫 第1次 日本の食生活と環境問題等の関連性について考える 日本では食料の多くを輸入に頼っていることから 食料 輸送による環境負荷などと関連があることを理解する ②消費の背景等 生産地や価格等 について理解する ③環境保全 社会貢献につながる商品を知り 持続可 能な食材の購入の在り方を考える ⑤地球サミットで行われたスピーチを視聴して ライフスタ イルを変革することの必要性について考える 生徒が作成した ポケットカードの例 14 実物の商品を見ることと 教科書を読むことで フェア トレードについて知り 社会の一員として何ができるか を考え 話し合う 実物を見て 世界を身近に感じる フェアトレード商品のチョコレートと そうでない チョコレートの実物を見る 世界観を広げる 教科書の英文を読み ガーナの子供たちの生活の 実情やフェアトレードについて知る 協働で英語を学ぶ 英文の読解で終わらず それを題材に自分の問題として考える 商品の実物を見せることで 遠い国のことではなく身近な問題であ ることに気付く アレンジ 教科の学習から 文化祭などで調べたことを発表したり 販売するこ とで広がりが持てる 的分野 や技術 家庭科 家庭分野 の 学習でも関連する題材のため 各教科 で学習内容を確認すると効果的である 国際フェアトレード 認証ラベル 地域の課題解決に向けた消費者教育 石 川 県 七尾市 能登島公民館 地域循環エネルギー学習 で持続可能な地域づくりを目指す 地 域 課 題 里山の荒廃 子供たちの愛郷心を育む地域学習 地域課題の認 識 現状把握 買い物ゲーム 国産or外国産 無農薬or農薬を使用 消費者教育のヒント 地域課題の設定 地域資源の確認を目的とした講演 会で得られたこと 里山の整備のために切り捨てられていた間伐材を薪 地域循 環エネルギー として利用できることに着目 など異なる観点の2種類の商品から選択し 選んだ商 品によって得点をつける 環境問題や世界の問題の解 よって社会を変える力になることを理解する ポケットカード 持続可能な食生活への行動目標 を 立て 具体的な食材の選び方を列記したカードを作成 フェアトレードは中学校の社会科 地理 話し合う 買い物ゲーム や ポケットカードの作成 を通して 消 費者としての意識を高める 消費者教育のヒント 社会の一員として何ができるかを考え 英語で 活動内容 費行動の変革の必要性を意識させる し 財布の中などに入れて食材購入の際の参考にする ④ポケットカードを作成する 授業内容 日本の食生活と環境問題等の関連性について考え 消 決につながる行動を高い得点とし 消費者の行動に ①買い物ゲームを行う 第2次 授業の内容 自分たちにできることを考える 指導上の工夫 中 学 校 3年生 外国語科 身近な商品を通してグローバルな視点を育てる 授業の流れ 1時間 本領域で 育むべき力 消費者 の視点を持った授業 先進地視察 地域課題を発見し その解決のために間伐材を薪とし て利用し エネルギーの地産地消へとつなげている 1回の学びにとどまらず 学びを重ね社会を変革する力 になっている 連携のポイント エネルギーの地産地消について学びを深める 多様な人たちとの対話の場に工夫がある 新たに始めるのではなく 今あるものを繋ぎ 補い合う 学びの場 連携 の場の創造 ファシリテータを交えたワークショップで参加者の次 のアクションを引き出し 連携のための対話を促す アレンジ 里山 里海の保全に課題を抱える地域との情報交換と 連携 子供たちへの学 習機会への提供 山の環境を守るために自分達ができることについて地 域の大人と一緒に学ぶ 薪割り体験 薪ストーブ体験 今後の活動 薪利用と結びつけた体験プログラムの開発 薪割り体験 15

専 門家との TT で子供たちの意識が変わる 16 17

E SD や消費者教育を地域みんなで実践する 18 19

既用語解説 にある活動に 消費者 の視点を 20 21

資料 1 消費者教育の体系イメージマップ資料 2 学習指導要領における消費者教育に関する主な内容 22 23