Ⅰ 総 論 A モデル システム開発の研究検証結果より 九州労災病院 勤労者予防医療センター 豊永 敏宏 1 再就労とリハビリテーション 発症前に就業していた障害者の最大の QOL 生活の質 の獲得は再就労である そして それを支援するのが 障害者の QOL 向上を目的とするリハビリテーション医学である 図 1 リハビリテーション医学とは 日本リハビリテーション医学会作成 解説 脳卒中で緊急入院し 急性期の合併症や再発予防の治療が落ち着けばリハビリの開 始となります 脳出血は 2 週間くらいの観察が必要ですが 脳梗塞は入院当初から開 始されることが多くなります 一般的なリハビリは 急性期からの廃用症候群 a や 誤用症候群 b の予防に加え 麻痺の改善など障害の回復を目指します しかし 急 性期病院でまったくリハビリをされていない症例が 20% あるとの報告があります1 発症前は就業していた患者には 入院当初から再就労を念頭にしたリハビリが望まれ ますが 現状ではADL c やIADL d の機能回復訓練に集中し 次のステップで ある回復期やリハ専門病院へ早期の転院となるケースがほとんどとなります 入院期 間はおおよそ 30 日くらいとなっています 6
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B 脳卒中ガイドライン 09 と就労支援等 B 脳卒中ガイドライン 09 と就労支援等 九州労災病院 勤労者予防医療センター 豊永 敏宏 1 歩行障害とリハビリテーション 09 ガイドラインで強く推奨される 09 ガイドラインで推奨される 起立 着席訓練や歩行訓練の訓練量を多くする 短下肢装具は歩容改善のために用いられる トレッドミル訓練や免荷式歩行補助を早期から施行する 図 1 トレッドミル及びエルゴメーターによる持続力向上訓練 各種の短下肢装具 解説 機能障害に応じて 可及的に訓練量を多くすることが強く勧められます 訓練量を 増やしていくことは就労継続の持続力の強化にもつながります 次に 下肢装具は主 として痙性麻痺による足部内反尖足 足関節が変形し歩行の障害となる を矯正し 歩容を良くし歩行能力を上げます このため 的確な時期に適切な装具の処方が大切 となります 後述の提示症例は 腱きり術 アキレス腱など変形 拘縮のある筋の腱 を切離する手術 で再就労可能となった例ですが ガイドライン 1 では腱切り術の 推奨度は低くなっています 早期から麻痺の程度に応じ できるだけ歩行訓練を施行 することが再就労への自信に繋がる第一歩です 15
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