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※ 教科 理科テキスト 小5 2学期 9月 生命のつながり(5) 植物の花のつくりと実や種子

第 5 学年理科 花のつくり 学習指導案 ~ 花の多様性を花式図を用いて考える ~ 西村佳寿美 和泉市立国府小学校 1. 日時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 時限 2. 場所 理科室 3. 学年 組 5 年 組 ( 名 ) 4. 単元名 花のつくり 5. 単元目標 アブラナや春の花を調べ, め

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

関心 意欲 態度科学的思考力観察 実験の技能 表現第 5 学年理科学習指導案平成 16 年 6 月 15 日 ( 火 ) 第 3 校時指導者宇多幹子場所理科室 1 単元名 植物の発芽と成長 2 単元の目標と評価規準 植物の発芽と成長を, それにかかわる条件に着目しながら調べる活動を通して, 見いだし

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

小学校理科の観察,実験の手引き 第6学年B(2) 植物の養分と水の通り道

第5学年4組 理科学習指導案

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

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画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(理科)3.単元シート・指導案例・ワークシート 9 生物の細胞と生殖

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第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案


第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

ウ エ オ イの上に障子紙, 板目紙, タイルの順にのせ, 輪ゴムでしっかりとめる 電子レンジで500 W ~600 W で 45 秒 ~1 分加熱する 輪ゴムを外し, 加熱した花を障子紙からはずしてケント紙に幅広セロハンテープで貼り付ける アブラナ花標本エンドウ花標本 ( 幅広セロハンテープ使用

25math3

解答類型

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

発表結果から, 植物の種類や生育状況が光や土のしめり具合とかかわっていることを知 6~7 6 7 観察 B 水中の小さな生物 持参した池の水や理科室の水槽の水から, 観察する試料を集め プレパラートをつく 顕微鏡を用いてプレパラートを観察し, 発見した水中の小さな生物をスケッチす 水中で見られる小さ

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

国語科学習指導案様式(案)

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

第 6 学年 2 組理科学習指導案平成 26 年 7 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 14 名女子 14 名計 28 名指導者場所理科室 1 単元名植物のからだのはたらき 2 単元について (1) 単元設定について本単元は 学習指導要領で以下のように位置づけられている 植物を観察

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

5. 単元の構想学習に入る前に 子どもたちが季節ごとのポイントを逃さず学習できるように 教師が 1 年間の見通しを明確にもとう! 樹木の選定種 苗の注文校内教職員への協力要請 敷地内の樹木を確認し 落葉樹を 6~7 種類選ぶ 種を蒔く時期や苗を植える時期を確認し 注文と畑づくりを同時に行う 1 年間

植物の発芽と成長東京書籍 5 年生 5 月上旬 ~6 月中旬 11 時間 P18~33 本単元で養う 科学的な見方や考え方 植物は, 種子の中の養分を基にして発芽する 植物の発芽には, 水, 空気及び温度が関係している 植物の成長には, 日光や肥料などが関係している 科学的な見方や考え方 が養われた

4 種子が発芽する条件 実験 2 種子が発芽するために, 空気は必要だろうか 空気があるかないかだけを変えて調べる ポイント 種子を水にしず めると, 空気にふれなくなる 実験の条件 水 空気 適当な温度 あり なし 参考 エアポンプで空気を送りこむと, 種子は水中でも空気にふれることができるため,

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

1. 単元名植物の世界 第 1 学年理科指導案 日時 : 平成 28 年 6 月 21 日 ( 火 ) 14:00~14:50(5 校時 ) 場所 : 理科室指導者 : 舟木晃 2. 単元について季節ごとに趣のある花を咲かせ, やがて静かに葉を落としていく植物であるが, 翌年には芽生え, すくすくと

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

理科学習指導案(形式)

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭柚中朗 1 日時平成 30 年 1 月 24 日 ( 水 ) 2 学年第 2 学年 1 組 ( 男子 14 名女子 18 名計 32 名 ) 3 単元名天気とその変化 ~ 大気の動きと日本の天気 ~ 4 単元について (1) 単元観本単元は, 学習指導要領

体育科指導案

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第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

他の単元との連関 子どもが獲得する見方や考え方 教師の持つ指導ポイント 評価規準 小学 4 年生 もののあたたまり方 小学 6 年生 電気の利用 ~ エネルギーの工場と変身と銀行 ~ 中学 1 年生 光と音 ( 光のエネルギーを利用しよう ) 中学 2 年生 電流 ( 電気とそのエネルギー ) 電流

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

第4学年理科学習指導案

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

<小学校 生活科>

第4学年算数科学習指導案

植物のつくりとはたらき のまとめ (1) 問題解答図 1 1. 図 1 は, 何の種子ですか 図 1 の, どこに養分をたくわえま 2. すか 記号と名前を答えなさい 3. 図 1 の, はい はどこですか 記号 3. で答えなさい 4. はい のはたらきを答えなさい 図 1

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

社会科学習指導案

第6学年2組 理科学習指導案

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4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

国語科学習指導案

Microsoft Word - 社会科

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

第1学年 理科学習指導案

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

6年 ゆで卵を取り出そう

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

第5学年  算数科学習指導案

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

4 単元の評価規準 ア生活への関心 意欲 態度イ活動や体験への思考 表現ウ身近な環境や自分に ついての気付き 野菜の収穫を楽しみにしながら 植物の変化や成長の様子に関心をもち 継続的に世話をしようとしている 場所に応じて育てる植物を決めたり 植物の変化や成長の様子に合わせて世話の工夫をしたりしている

【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 三角形を辺や角に目をつけて分類整理して それぞれの性質を見つけよう 二等辺三角形や正三角形のかき方やつくり方を知ろう 二等辺三角形や正三角形の角を比べよう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか (

(3) 指導について本単元のねらいは 体の発育 発達について その一般的な現象や思春期の体の変化などについて理解できるようにすること 体をより良く発育 発達させるための生活のしかたについて理解できるようにすること である そのねらいを達成するため 児童が学習に興味 関心をもち 意欲的に取り組むことが

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

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第 3 学年社会科学習指導案 1 小単元名 わたしたちのまちのようす 平成 24 年 6 月 27 日 ( 水 ) 第 3 学年 2 組 3 3 名指導者 : 今橋美都 2 単元について本単元は学習指導要領の第 3 学年及び第 4 学年の内容 (1) アの内容に基づいている (1) 自分たちの住んで

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

誰 ( 何 ) から得た情報なのかを記録カードに記入させる なぜなら など理由をつけて発言できるよう指導する 聞き手は 発表のどこから伝えたいことが分かったのかを言えるようにする 6 単元構想表 個人テーマを設定する ( 2 時間 ) ウエービング ( 大豆についての知識を広げる ) 全員で出し合う

Microsoft Word - 【東広島市】西条小学校 算数「かたちクイズをしよう」(1年).doc

本戦問題-Jr1312.indd

7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

は グループ野菜 として, 1 グループ 8 人程度でトマト, ナス, ピーマン, キュウリ, ゴーヤ, ポップコーン, 落花生, オクラの 8 種類の野菜を育てた もちろん自分たちの育ててみたい野菜である 三つ目は みんなの野菜 として広い畑に学年でサツマイモを植えた サツマイモを植えるときは,

表紙

5. 単元の流れ ( 全 9 時間 ) 骨と筋肉以外の体のつくりや働きはどうなっているのだろう 第 1 次 1 人や動物が生きていくために必要なものを考えよう評価 : 関 1 思 1 第 2 次 23 食べ物は 体の中でどのように変化するのか調べよう評価 : 思 2 技 1 知 2 第 2 次 45

6年理科指導案

第4学年理科学習指導案

Taro-4年 総合 指導案(最終)

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

○数学科 2年 連立方程式

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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Transcription:

1. 単元名受けつがれる生命 (4) 花から実へ受けつがれる生命 (1) 花のつくり (2) 植物の発芽と成長 (3) メダカのたんじょう (5) ヒトのたんじょう 2. 単元目標植物の花のつくりや実のでき方に興味をもち 見いだした問題を追究する活動を通して 花の役割や受粉と結実との関係をとらえるとともに 生命を尊重する態度を養い 生命の連続性についての考えをもつことができるようにする 3. 科学的な見方や考え方を育む単元構想 科学的な見方や考え方 5 年 植物の発芽 成長 結実 植物の発芽 成長及び結実とその条件 3. ア学びをつくる単元構想植物は 種子の中の養分を基にして 植物は その子孫を残すために 枯れたり 成長をゆ発芽する るやかにしたりして 種子に栄養を集めて 発芽に備イ植物の発芽には 水 空気 およびえているようだ 温度が関係している 発芽するために水 空気及び適当な温度が必要でそのウ植物の成長には 日光や肥料などがどれか一つが欠けてもいけない 関係している 植物は成長するために 日光や肥料が必要である 成エ花にはおしべやめしべなどがあり 長するには たくさんのエネルギーが必要のようだ 花粉がめしべの先に付くとめしべ 花には 雌雄があり それらが受粉することで結実し のもとが実になり 実の中に種子が生命をつなげていくための種子をつくり出している できる 科学的な見方や考え方を育むための手立て 概念を獲得するための手立て 1 実感を伴った理解をするために単性花で実験に合った種 ( カボチャ オモチャカボチャ等 ) を選択する 2 結実に受粉が必要であることを理解するために条件制御を適切に行う 3 動物や植物は 同じ生命体であることを理解するために予想や考察の際に既習や生活経験だけでなく 人や動物と比較して考えるようにする これからの単元や学年で育みたい概念につなげるための手立て 1 植物と動物とを比較することによって お互いにつながっていることを意識し 生命が繰り返されていることをまとめる 4. 評価規準 自然事象への関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 自然事象についての知識 理解 植物の発芽や成長 結実の様子に興味 関心をもち 自らそれらの変化にかかわる条件を調べようとしている ( 関 1) 植物の発芽や成長 結実の様子に生命のたくみさを感じ それらを調べようとしている ( 関 2) 植物の発芽 成長 結実について予想や仮説をもち 条件に着目して観察や実験を計画し 表現している ( 思 1) 植物の発芽から結実までの過程とその変化にかかわる条件を関係付けて考察し 自分の考えを表現している ( 思 2) 種子に含まれている養分を ヨウ素液などを適切に使って観察している ( 技 1) 花のつくりや花粉などを 顕微鏡などを適切に操作して観察している ( 技 2) 植物の発芽から結実までの過程とその変化にかかわる条件や種子に含まれる養分 花のつくりや花粉などについて調べ その過程や結果を記録している ( 技 3) 植物は 種子の中の養分を基にして発芽することを理解している ( 知 1) 植物の発芽には 水 空気及び温度が関係していることを理解している ( 知 2) 植物の成長には 日光や肥料などが関係していることを理解している ( 知 3) 花にはおしべやめしべなどがあり 花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり 実の中に種子ができることを理解している ( 知 4) 太字ゴシック体は本単元での評価規準 明朝体は 受けつがれる生命 (2) 植物の発芽と成長 での評価規準です

5. 単元の流れ ( 全 8 時間 ) 受けつがれる生命 (1) 花のつくり 既習を想起して 受けつがれる生命 (2) 植物の発芽と成長 受けつがれる生命 (4) 花から実へ たねをまこう 植物の育ちとつくり 植物の一生 春の自然夏の自然 秋の自然冬の自然 生き物の 1 年間 花が咲いたあと 実や種子はどうやってできるのかな? 第 1 次 1 受けつがれる生命 (3) メダカのたんじょう 評価 : 関 1 第 1 次 2 オモチャカボチャの花にはどんな特徴があるのだろうか 評価 : 知 4 第 1 次 34 めしべとおしべには どんな特徴があるのだろうか 評価 : 技 2 第 2 次 56 評価 : 思 1 技 3 第 2 次 78 受粉と実のでき方について まとめよう 評価 : 関 2 思 2 知 4 受けつがれる生命 (5) ヒトのたんじょう 植物は その子孫を残すために 枯れたり 成長をゆるやかにしたりして 種子に栄養を集めて 発芽に備えているようだ 発芽するために水 空気及び適当な温度が必要でそのどれか一つが欠けてもいけない 植物は成長するために 日光や肥料が必要である 成長するには たくさんのエネルギーが必要のようだ 花には 雌雄があり それらが受粉することで結実し 生命をつなげていくための種子をつくり出している 花には 種類によっていろいろなつくりがあるけれど おしべとめしべがあり おしべにある花粉がめしべの先につくとめしべのもとが実になり 実の中に種子ができるんだね 自然のしくみの巧みさ植物も動物と同じように受粉することで生命が受けつがれていくんだ 自然界では 受粉は 風や虫によって行われるんだね 生命の連続性への気づきや感動植物の一生と動物の一生は似ているね 同じ生命体としての意識

6. 科学的な見方や考え方を育むための手立て 内容の系統 生命の連続性 4 年季節と生物 動植物には 適した季節とそうでない季節があり 活動や成長に違いがある 5 年植物の発芽 成長 結実 花には 雌雄があり それらが受粉することで結実し 生命をつなげていくための種子をつくり出している 123 5 年動物の誕生 植物と同じように雌雄両方が存在することで生き物は発生する 中学 2 年生物と細胞 動物は体のつくりや生活の仕方が植物とは大きく異なるが その体は植物と同じようにたくさんの細胞からできている 手立て 中学 3 年生物の成長と殖え方 遺伝の規則性と遺伝子 子は成長して親となる 親は子を産み また子は成長して親になる このように生殖によって生命はつながり 遺伝という形で 親から子へ その特徴は伝わっていく 3 年昆虫と植物 昆虫や植物などの同じグループに属するものは 育ち方に一定の順序があり それぞれの体のつくりに共通の特徴をもつ 4 年季節と生物 動植物には 適した季節とそうでない季節があり 活動や成長に違いがある 5 年植物の発芽 成長 結実 花には 雌雄があり それらが受粉することで結実し 生命をつなげていくための種子をつくり出している 1 5 年動物の誕生 植物と同じように雌雄両方が存在することで生き物は発生す 手立て 中学 3 年生物の成長と殖え方 遺伝の規則性と遺伝子 子は成長して親となる 親は子を産み また子は成長して親になる このように生殖によって生命はつながり 遺伝という形で 親から子へ その特徴は伝わっていく

< 概念を獲得するための手立て > 1 実感を伴った理解をするために単性花で実験に 合った種 ( カホ チャ オモチャカホ チャ等 ) を選択する 意図的に雌雄があるものを選択し 子どもに気づかせる投げかけをす 3 動物や植物は 同じ生命体であることを理解するために予想や考察の際に既習や生活経験だけでなく 人や動物と比較して考えるようにする 2 結実に受粉が必要であることを理解するために 条件制御を適切に行う 意図的に受粉させたり 受粉 を妨げたりすることで 受粉 と結実の関係を導き出す < これからの単元や学年で育みたい概念につなげるための手立て > 1 植物と動物とを比較することによって お互いにつながっていることを意識し 生命が繰り返されている ことをまとめる 人間だったら と声かけして きたことによって ヒトの場合の 予想もできるようになっている 動物や植物の学習を通して 生命 の神秘に気づき 生命を尊重する 態度が育っている

8. 各時の展開 1/8 (1) 目標 植物の花のつくりに興味をもち 観察する (2) 展開 学習活動 指導 支援 留意点 評価 1. オモチャカボチャの花は 今どんな様子なのか確認する 花が咲き始めているね 小さい実もできていたよ 咲き終わって 落ちている花もあったよ 実ができている花と できていない花があっ 4 月下旬 ~5 月上旬に種まきや苗植えをしたオモチャカボチャのことを想起させる 観察記録や定期的にデジタルカメラなどで撮影したものを用意しておくとよい オモチャカボチャが手に入らない場合は カボチャでもよい たよ オモチャカボチャの花は どんなつくりになっているのだろうか 2. アブラナの花のつくりをふりかえる おしべとめしべがあった がくと花びらもあった 花が散った後 実( 種子 ) になるところがあったよ 意図的にヒョウタンやヘチマなど雌雄があるものを選択し 子どもに気づかせる投げかけをする 3. オモチャカボチャの花を観察する これががくで これが花びらで これがおしべかな これがめしべかな 花びらは どれも同じだね 花びらの下に丸い膨らみがあるのと 膨らみがないのがあるよ 膨らみのある花は数が少ないよ 膨らみのある花は茎の先のほうについているよ こっち( めしべ ) の先はべたべたしている こっち ( おしべ ) の先はさらさらしている あれ 形も違う気がする どれがおしべで どれがめしべか花のつくりをしっかり観察するんだよ アブラナの花との違いは意図的にふせておく 観察のポイント ( 色 形 大きさ 表面の様子など ) を伝え 1つの花を選んで細かくスケッチするようにする おばなの数 ( めばなより多い ) めばなの咲く位置 ( 茎の先のほう ) なども記録するようにする アブラナの花と何か違うことに気づき始めている児童にめしべの先やおしべの先を触らせ 触感や形状を記録できるように声をかける 4. 学習をまとめる アブラナとは花のつくりが違うね 次時で雄花をスケッチしたものと雌花をスケッ チしたものを取り上げ 比較しながら見ていくよ うにする 植物の花のつくりに興味をもち 観察しようとし ている 関 意 1 ( 行動 記録 )

~ 既習事項をふりかえり 既習との違い から? を引き出す ~ アブラナの花のつくりはどうなっていたかな? おしべとめしべがあった がくと花びらがあった 花が散った後 実 ( 種子 ) になるところがあったよ 花が散っても実にならない花 があったよ! 実ができる花と実ができない花があるのかな!? オモチャカボチャの花を観察しにいこう! どれがおしべで どれがめしべで しっかり観察しましょう! あれ!? これがおしべかな!? めしべかな!? 花の下がふくらんでいるのと ふく らんでいないのがあるよ 2 種類の花があるらしい どうして 2 種類あるのだろう? ~ 単元をスムーズに進めるために ~ 結実した実を傷めないよう に 下にわらを敷いておくと よい オモチャカボチャは種まきや苗植えが遅れると雌花の開花 時期が夏休み中になってしまうため 4 月下旬 ~5 月上旬ごろ には種まきや苗植えを準備したほうがよい 教科書 p9 いろいろな地域でのヘチマのそだち 参照 ( 旧教科書では 本指導案にあるようにオモチャカボチャの観 察を行うことになっている ) オモチャカボチャの花と比較するために両性花を意識させたい そのためにインゲンマメやイネ アブラナなどは継続的に観察していく必要がある 重要 花は朝から咲いていて 9:00 ぐらいで閉じてしまう 雌花は雄花よりも咲き始める時期がやや遅い 雌花は雄花よりも数が少ない 雌花はつるの先の方に咲くので 先を踏まないように気をつける これらをふまえて計画的に進めましょう!

2/8 時間 (1) 目標花にはめしべやおしべなどがあり 花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり 実の中 に種子ができることを理解する (2) 展開 学習活動 指導 支援 留意点 評価 1. オモチャカボチャの花を観察してどうだったのか思い出す 前時の観察カードを掲示しながら 想起できるようにする ( 右ページ参照 ) 花びらとがくは どれも同じような形をしていたよ 花びらの下に丸い膨らみがあるのと 膨らみのないのがあったよ 膨らんだものの形は小さな実のようだった 意図的に雌雄があるものを選択し, 子どもに違いを気づかせる投げかけをする どうして2 種類の花があるんだろうね 2 種類の花があるらしい オモチャカボチャの花はどんな特徴があるのだろうか 2. オモチャカボチャの花にはどのような特徴があったのか アブラナの花と比べながら考え 話し合う オモチャカボチャの花には アブラナの花と同じように どれにも花びらとがくがあったよ 花の奥にあるものがアブラナと違うよね アブラナの奥にはめしべとおしべがあったけど これはおしべなのかな? めしべなのかな? アブラナの花は どれも同じつくりをしていたけれど オモチャカボチャの花には 2 種類のものがある 黄色のベタベタしたのがついているよ 3. めばなとおばなの特徴を確認する オモチャカボチャは 2 種類の花が咲いて めばなとおばなって言うんだ めばなにはめしべ おばなにはおしべがあるんだ メダカはメスとオスがあったけど オモチャカボチャにもめばなとおばなの 2 種類あるんだね めしべおしべが別々の花にあるのはどうしてかな めしべとおしべはどんな特徴があるのかな オモチャカボチャの花には 2 種類の花があり その違いがアブラナの花と比べてどうなのかという視点で話し合わせるようにする メダカには雌雄があったことに着目させる 観察したスケッチを掲示して おばなとめばなに分ける カードを比べながら話し合わせるようにする めばな おばなとめしべ おしべの言葉の整理をする アブラナの花の図だけでなく できれば両性花の実物 ( アサガオやユリなど ) と比較させて オモチャカボチャとの違いをはっきりさせる 切り花を使うときには おしべの先が切り取られていないか確認をする ほかの花を示す時には 合弁花と離弁花の違いや がくの様子の違いなどに児童の視点が向いてしまわないように気をつける 花にはめしべやおしべなどがあり 花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり 実の中に種子ができることを理解している 知 理 4 ( 発言 記録 )

~ 2 種類の花の違いを比較できるように ~ 板書例 どうして 2 種類の花があるのだろうね? 2 つあることに意味があるのかな? メダカの時と同じで 花にもオス とメスがあるのかも!! 花の奥にもあるものがア ブラナとちがうよね 何か意味があるのかな? どちらがメスで どちらがオスなのかな? ふくらんでいる部分は 実になる んじゃない? メスだよきっと 同じ花におしべとめしべがあった アブラナの花と同 じように どれにも花びらとがくがあったよ アブラナと違って 1 種類しか中にないよ?! どうして 2 種類の花があるの かな? ~ ヘチマやヒョウタンなど他の花 ( 単性花の資料 ) の写真を見せ 特徴をとらえる ~

3 4/8 時間 (1) 目標顕微鏡を使って 花のつくりや花粉などを観察することができる (2) 展開学習活動 指導 支援 留意点評価 1. めばなとおばなの 2 種類の花があることを確認し 違いを話し合う おばなにはおしべ めばなにはめしべがあったよ めばなの花びらのもとが膨らんでいるよ めばなとおばなの 2 種類の花がつくことを思い 出させ めしべとおしべに興味をもたせる めしべとおしべには どんな特徴があるのだろうか 2. めしべとおしべの違いを調べる めしべの先はベトベトしているよ おしべを触ったら黄色い粉がついたよ めしべの一部にも黄色い粉がついたよ おしべの方が黄色い粉がたくさんついたよ めしべはいくつかに分かれているように ボコボコしているよ 両方とも 色は黄色だね 顕微鏡で観てみたい 3. 顕微鏡を使って 花粉を観察する 花粉の先がとげとげしている 丸い形をしているね 4. 観察して 気づいたことや疑問に思ったことを話し合い めしべとおしべの違いを考える また 花粉は何が運ぶのか考える めしべの先は 花粉がつきやすいようにベトベトしているのかな おしべの花粉が めしべの先についたんだね めしべに花粉がついていたけど どうやって運ばれたのかな そういえば 花のまわりに虫がいたよ 花粉は 風以外にも昆虫に運んでもらうんじゃないかな 花粉のとげは 昆虫を通して 運ばれやすい仕組みになっているね めしべの先は ベタベタしていて 花粉がつきやすい仕組みになっているね 観察し より比較しやすい条件を想起させ 肉眼でみる方法以外を考えさせる めしべとおしべの違いについて気づくことができるように 観察の視点を確認する めしべとおしべの先をそっと触れさせ 体感させる このとき花を傷つけないように注意する また おしべの先についている粉を花粉ということを知らせる 顕微鏡の使い方を確認し 適切に操作できるように指導する 両方の観察を結びつけ 受粉しやすくするための植物の知恵に気づかせる投げかけをする めしべの先がベトベトしていることや花粉がトゲトゲしているのはなぜかな 五感を大切にして めしべとおしべの違いを比較しながらまとめていくように助言していく 受粉 という言葉と受粉の意味をおさえる メダカの学習が先行して行っている場合には メダカの誕生の学習を想起させ 花粉と精子 受粉と受精を対応させる 花のつくりや花粉などを 顕微鏡などを適切に操作して観察している 技 2 ( 発言 行動 記録 )

~ 観察をふりかえり めしべとおしべの違いや花粉の特徴から推論する ~ めしべの先がベトベトしていることや花粉がトゲトゲしているのはなぜかな めしべの先がベトベトしているのは 花粉をつけやすくしているんじゃない かな? 花粉は どうやっておしべからめ しべの先につくんだろう? とげとげしているからめしべに つきやすいんじゃないかな 花の近くには 虫がいたよね 花粉は 風でとんでいくんじゃない の? 蜜などを吸いにくる虫につけるためじゃない 虫によって運ばれるんじゃないかな ~ 植物と動物のかかわり ~ メダカの学習が先行している場合など 植物と動物を比べ その共通点を見つけ出させ 同じ生命ということを意識させる カボチャやメダカやヒトにも雌雄があることを捉え 植物にも動物にも雌雄があることを理解させる 雌雄がある 雌花 雄花 雌と雄 男 女 ~ 顕微鏡観察の活用 ~ 顕微鏡を教室に配置することで 休み時間などを利用して興味ある様々な花粉を採取させ顕微鏡で観察することにより 使い方を覚えるだけでなく 興味 関心を高めることができる

5 6/8 時間 (1) 目標植物の結実について予想や仮説をもち 条件に着目して観察や実験を計画し 表現する 受粉と結実の関係を条件に気をつけながら実験し 実験の方法や結果を記録する (2) 展開学習活動 指導 支援 留意点評価 1. 結実のしかたについて 花粉やめしべのようすを想起しながら考える めしべの先はねばりけがあって 花粉がつきやすくなっていたよ 花粉は とげとげしていたよ 受粉は めしべが実になることと関係があると思う めばなとおばながあるから メダカみたいに花粉が必要だと思うよ 花粉のとげやめしべの先のようすを想起させ めしべが花粉を受け取りやすくなっている理由を話し合わせることで 受粉と結実との間に関係があるという疑問に結びつけていくようにする 花粉がどのようにめしべの先につくのかを自由に推論させ 昆虫が仲立ちしていることを知らせる 学習段階によって メダカの学習が終わっていたら 動物と同じように という課題でもよい メダカと同じように オモチャカボチャも受粉しなければ 実はできないのだろうか 2. 予想を立てる メダカのときはオスとメスがいないと受精しなかったから オモチャカボチャでも受粉しないと実ができないのではないかな 受粉しなくても最初から丸くなって膨らんでいたから 受粉しなくても実ができるものがあるかもしれないよ 予想 仮説を立てるときに あえて揺さぶりをかける発問をし 検証する価値を高めるようにする メダカ( 動物 ) は受精すると子どもが産まれたけど オモチャカボチャは本当に受粉しないと実にならないのかな? 3. 実験の計画を立てる つぼみに袋をかぶせて昆虫が入らないようにしよう 同じ日に咲く花で 受粉させたものとさせないもので比べるといいね 翌日咲いためばなを1つ受粉させよう もう1つは 受粉しないように袋を取らずにそのままにしておこう 3. 実験をする ( 二日間 ) 明日咲きそうな花をさがそう 薄く黄色がかったものを選んで袋をかぶせるんだね 受粉させたものとさせないものを区別するために印をつけよう 何時ごろに観察するといいかな いつごろ結果が出るかな 受粉させる花とさせない花を比較するために どの ような実験をすればよいのか十分に話し合うように する また それ以外の条件を同じにすることも意 識させる 花が開く直前のつぼみに袋をかぶせ 受粉させた後 に袋をかぶせることの必要性に気づかせるようにす る 植物の結実について予想や仮説をもち 条件に着目して観察や実験を計画し 表現している 思 表 1 ( 発言 記録分析 ) 袋をかぶせるときに 子房が落ちやすいため触れな いようにする これから咲く花と咲き終えた花の区別の仕方を事前 に伝えておく 植物の受粉してから結実までの過程とその変化にかかわる条件について調べ その過程や結果を記録している 技 3 ( 発言 行動 記録分析 ) 4. 観察計画を立てて調べていく 実になる部分の大きさ 色や形を比べていこう 日を決めて観察して 記録していこう 実になる部分のようすを継続的に観察し 熟した実 の中のようすを記録するようにする 次時で種子ができたことを確認するため 画像を保 存する

~ 既習事項をふりかえり ゆさぶり から? を引き出す ~ 花粉がめしべにつきやすくなっている 受粉しやすくなって いるのは 実ができやすくなるためだと思う めしべとおしべがあるから メダカみたいに受粉し てから実ができると思う 動物は受精すると子どもが産まれたけど オモチャカボチャは本当に受粉しないと 実にならないのかな? メダカのときはオスとメスで子どもができた オ モチャカボチャもきっとそうだよ どうやって実験した らいいのだろう めばなは最初から下のほうが膨らんで いたよ だから受粉しなくても実にな るのじゃないかな 発芽の実験でやったように条件を統一するといいね ~ 実験をスムーズに進めるために ~ 条件制御 発芽の実験を想起させ 対象とする花の条件 ( 咲く時間と虫の侵入防止 ) を統一する 結 果 花粉を付けた どちらも実になった花粉を付けない花粉を付けた 実が育った花粉を付けない 実が育たない 結実に受粉は関係なし 結実に受粉が必要 POINT! 花にかぶせる袋は 通気性のよいグラシン紙がよい 袋をかぶせるときや人工受粉を行うときは 午前中 ( 午前 9 時ごろ ) までに行う 参考 ~ 実の膨らみの変化 ~ 受粉したもの受粉しないもの 1 日目 2 日目 3 日目 4 日目 5 日目 6 日目 高さ ( cm ) 5.2 6 7 7 8 9.5 周囲 ( cm ) 19 23.5 27 31 37 41.5 高さ ( cm ) 3.3 3 3 しわがよって 黄味を帯び 少し触 周囲 ( cm ) 12.5 11 11 れるだけで落下する 観察は 2 3 日おきに継続して行う 結実の結果は 4 5 日でわかる POINT! 記録の際には 方眼紙を実の後ろにおいて固定し 写真を撮って測るとよい 75

7 8/8 時間 (1) 目標植物の結実の様子に生命のたくみさを感じ それらを調べる 植物の受粉と結実を関係付けて考察し 自分の考えを表現する 花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり 実の中に種子ができることを理解する (2) 展開学習活動 指導 支援 留意点評価 1. 受粉させためばなと受粉させないめばなにどんな違 いがあったのか 結果を整理する 記録を見ると 受粉しためばなの方はふくらみが大き 受粉と結実の観察記録をもとに 受粉させためば なと受粉させなかっためばなでは どのような違 いがあったか想起するようにする くなっていたよ 受粉しなかった方は枯れて花が落ちた 熟した実の中には 種子ができていたね 受粉と実のでき方についてまとめよう おばな めばなの役割に着目させ 受粉の役割に 2. 受粉と結実の関係について考え 話し合う 実験に使わないめばなは自然に育って大きくなったから きっと虫が運んだ花粉で受粉したのだね 熟した実の中には たくさんの種があったから 受粉すると種子を作ることができる めばなだけでは実が育たなかったから 実を大きくするためには受粉が必要なのだね 実が大きくなるには おばなの花粉が必要なのだ ついて考えるようにする 人工受粉させなかっためばなにも着目させ 昆虫 の仲立ちで受粉したことに気付かせる 結実した実の 1 つを割って 中に種子があること を確認させる 植物の結実の様子に生命のたくみさを感じ それらを調べようとしている 関 意 2 ( 行動観察 記録分析 ) 受粉は 実を育てて種子を作り 仲間を増やすための 大切なはたらきなのだね メダカの受精と似ているね 3. メダカと比較し 生命が受け継がれていくことについて考え まとめる メダカはオスとメスで受精卵をつくり仲間を増やすから オモチャカボチャと似ている おばながオスでめばながメスにあたるのかな 植物も動物も 同じように生命が受け継がれていくの オモチャカボチャとメダカの生命の受け継がれ方 がわかるように 図や表を使う 植物の受粉と結実を関係付けて考察し 自分の考 えを表現している 子どもたちの話し合いから出てこないときには メダカの受精と似ているようだという考えがあったけど 予想と比べてどうだったかな と投げかけ想起させる 思 表 2 ( 発言 記録分析 ) だね ヒトも男女があるから同じなのかな メダカは卵 オモチャカボチャは種から成長し また卵を産み 種を作る 生命の受け継ぐことはすてきだな 人のことについて考えを広げた児童がいた場合には 同じ生命をもつものとして関連付けて考えるようにする 花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり 実の中に種子ができることを理解する 知 理 4 ( 発言 行動 記録分析 )

~ 植物 ( オモチャカボチャ ) と動物 ( メダカや人 ) との比較 ~ サイクル図で比較する 雌雄 受精 受粉 雌雄 誕生 結実 メダカの受精と似ているようだという考えがあったけど 予 想と比べてどうだったかな 受粉しない花は枯れてしまったから やっぱり実が成長するには受粉が 必要だったね 受粉して大きくなった実の中には種子があ ったよ 受粉して種子を作って子孫をふやしていくんだね メダカと似ているところが多いね めばながメダカのメスで おばながオスだね カボチャの受粉することがメダカの受精なんだね ヒトも男女があるから同じなのかな 思考の深まり メダカと比較し 似ているこ とに気付いている 植物から人間のことに考えを広 め深めている