平成 27 年度学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生事業 平成 27 年 12 月 福島県教育庁会津教育事務所
はじめに 近年 都市化や少子化 情報化などが進み 地域社会における子どもたちの生活環境が大きく変化しています また 家庭の教育力の低下や子どもたちの体験不足による社会性の欠如など 子どもたちの健やかな成長が危惧されているところです このため本県では 子どもの健全育成と安心して子育てできる地域社会の実現をめざし その施策の一つとして県や市町村など関係機関がお互い連携を図りながら 放課後子ども総合プランの推進に努めています 今年度 当事務所では 放課後子どもプラン事業関係者の資質向上と事業の円滑な実施や多彩な活動が展開できることを目的とした 放課後子どもプラン研修会 を開催したほか 実際に各市町村の放課後子ども教室の活動現場に伺う 放課後子ども教室訪問 を実施しました 今後 放課後子どもプラン事業関係者が 放課後に子どもたちの安全で健やかな居場所づくりを推進していく上で この事例集が少しでもお役に立ち お互いの情報交換のきっかけとなれば幸いです 結びに 放課後子どもプラン研修会 で御指導をいただきました清水国明様 和合治幸様をはじめ 御協力をいただきました各市町村放課後子どもプラン関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます 平成 27 年 12 月 福島県教育庁会津教育事務所長星克一
目次 はじめに 1 平成 27 年度放課後子ども教室一覧 P. 1 2 放課後子どもプラン研修会事業報告 P. 3 3 研修会資料 ~ レクリエーションを通じた人間関係づくり ~ P. 5 4 放課後子ども教室訪問の様子 金小ゆうがたクラブ ( 金山町 ) P. 8 永和いなほクラブ ( 会津若松市 ) P. 9 あいづっ子クラブ ( 会津若松市 ) P.10 すぎのこ子ども教室 ( 喜多方市 ) P.11 ひめさゆり子ども教室 ( 喜多方市 ) P.12 5 参考 放課後子ども総合プラン の全体像 P.13 会津教育事務所 HP にも掲載してあります ( http://www.aizu-eo.fks.ed.jp )
平成 27 年度放課後子ども教室一覧 (9 市町村 22 教室 ) < 会津若松市 > 連絡先 : 生涯学習総合センター 0242-22-4700 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 あいづっ子クラブ生涯学習センター 24 こうざしっ子クラブ神指分館 10 永和いなほクラブ北公民館 65 南チャレンジキッズ南公民館 85 東チャレンジキッズ 東公民館東山小学校 30 学園キッズクラブ河東学園小学校 15 主な活動内容 3B 体操 英語 読み聞かせ シアター会 スポーツ吹き矢 マジック等 英語 吹き矢 卓球 民話 読み聞かせ 昔遊び 囲碁 将棋等 英語 吹き矢 卓球 囲碁 将棋 民話 読み聞かせ 折り紙等 パソコン 昔遊び 英語 3B 体操 卓球 吹き矢 コラージュ 野菜作り レクリエーションゲーム 吹き矢 グラウ ンドゴルフ 3B 体操等 パソコン教室 手工芸 囲碁 将棋 ダン ス オセロ レクリエーション等 < 喜多方市 > 連絡先 : 教育委員会生涯学習課 0241-24-5318 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 わくわく子どもクラブ第一小学校 14 すぎのこ子ども教室熱塩小学校 30 ひめさゆり子ども教室加納小学校 30 主な活動内容 仲間づくりゲーム 工作教室 ニュースポ ーツ クッキング等 よさこい踊り ドライフラワー作り 音楽 遊び 工作 お菓子作り等 よさこい踊り ドライフラワー作り 音楽 遊び 工作 お菓子作り等 < 西会津町 > 連絡先 : 教育委員会教育課生涯学習係 0241-45-3244 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 主な活動内容 西小わくわくクラブ西会津小学校 28 読み聞かせ 工作 昔遊び等 < 会津坂下町 > 連絡先 : 教育委員会教育課社会文化班 0242-83-3010 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 ばんげ南っ子クラブ会津坂下町中央公民館 60 ばんげ東っ子クラブ坂下東小学校 60 主な活動内容 集団遊び スポーツ 工作 農業体験 年 中行事 奉仕活動 交流活動等 集団遊び スポーツ 工作 農業体験 年 中行事 奉仕活動 交流活動等 -1-
< 湯川村 > 連絡先 : 教育委員会社会教育係 0241-27-4107 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 湯川村放課後支援事業ゆがわ幼稚園 30 主な活動内容 読み聞かせ 囲碁 将棋 ゲートボール ダンス等 < 柳津町 > 連絡先 : 教育委員会教育課生涯学習班 0241-42-3511 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 ジャンプやないづやないづふれあい館 72 杉の子サークル西山交流センター 41 主な活動内容 スポーツ 俳句 囲碁 絵手紙教室 昔語 り等 スポーツ 俳句 囲碁 絵手紙教室 昔語 り等 < 会津美里町 > 連絡先 : 教育委員会生涯学習課 0242-78-2114 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 風の子スクール会津美里町公民館 31 わくわく宮川宮川小学校 25 主な活動内容 環境美化運動 スポーツ活動 地域伝統行 事 避難訓練 おやつ作り等 スポーツ活動 地域伝統行事 バルーン教 室 英語教室等 Go 郷寺子屋本郷公民館 42 茶道 郷土芸能 避難訓練 防犯教室等 ニッキ あいらんど新鶴公民館 34 昔遊び だんご等の季節行事 DVD 鑑賞 避難訓練 防犯教室等 < 三島町 > 連絡先 : 教育委員会生涯学習課 0241-48-5599 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 きりの子隊三島小学校 270 主な活動内容 読み聞かせ 科学教室 昔遊び レクリエ ーション教室等 < 金山町 > 連絡先 : 教育委員会 0241-54-5361 放課後子ども教室名 開催場所 年間実施予定回数 金小ゆうがたクラブ金山町開発センター 240 よこたふれあい教室横田公民館 22 主な活動内容 しめ縄作り 粘土細工 昔語り だんごさ し クリスマス会 ダンス等 しめ縄作り 粘土細工 昔語り だんごさ し クリスマス会 ダンス等 -2-
目的 地域が子どもたちを支えていく取組を推進するため 会津域内の放課後子どもプラン関係者等が一堂に会し 事業への理解を深めるとともに 放課後対策事業関係者の資質向上を図る 日時 平成 27 年 9 月 5 日 ( 土 )9:45~14:10 場所 福島県会津自然の家 参加者 36 名 講話 演習 子どもたちとの遊び ~ 子どもの感情 肯定的な伝え方 ~ NPO 法人明日飛子ども自立の里理事長 清水国明氏 近年 放課後子ども教室 児童クラブの指導者から 家や学校ではいい子だが 教室 ( クラブ ) に来ると荒れる子がいて その対応が大変 という相談が急増しています しかし その子どもたちは 放課後子ども教室 児童クラブで救われているんです 〇子どもの感情 大人の知らないところで心が病んでいる 屋内で遊ぶと うるさい と言われ 外では放射線の影響で遊べずストレスがたまっている 子どもたちは 心にダイナマイト 地雷を持っている 不登校 ひきこもりの子は それらを爆発させないようにすることに99% のエネルギーを使っている 感情は表面に出すことが大事である 感情を吐き出すプログラム キックブレイク ティッシュ空き箱つぶし 声を大きく出しながらやると気持ちよく発散することができる 〇肯定的な伝え方 人の神経回路は 肯定された時のみ 育つ 伝え方のコツ例 ) 使ってはダメ 〇 こっちを使っていいよ 〇ゲーム脳について ゲーム脳の問題 キレやすい 創造力に乏しい ゲームをやめても戻らない ゲームを取り上げることはできない ゲームよりも楽しいことを準備する 前頭前野を育てるプログラム ジャグリング清水式じゃんけん 清水先生のお話とプログラムの体験により 放課後子ども教室や児童クラブの在り方をとらえ直すととも に 肯定的な伝え方の重要性を再認識することができました -3-
交流会 テーマ 気になる子どもへの関わり方 について 他団体の方と少人数グループを編制して 気になる子どもへの関わり方 について話合いをしました 日頃悩んでいることやうまくいった実践例などについて伝え合うことで 悩んでいるのは自分だけではないという安心感をもったり 解決の糸口を見つけたりすることができたようです また 話合いには 講師の清水国明先生にも参加していただき 助言をいただきました Q 大人とばかり遊ぶ子に対してどのように接すればよいか? A 親とのふれあいが必要な時機が十分でない子どもは 心の栄養不足である 大人と遊ぶことが その子にとって心の栄養となっている 演習 レクリエーションを通じた人間関係づくり ボーイスカウト日本連盟リーダートレーナー 和合治幸氏 単に楽しさだけの競争ゲームではなく 活動を通じて相手の存在を認め合って楽しく交流できるようなゲ ームを紹介していただきました まず 事前準備として その場で呼ばれたい名前 ( または ふだん呼ばれているニックネーム ) を名札と して胸につけました お互いをニックネームで呼び合うことで 和やかな雰囲気で活動することができまし た 紹介していただいたゲームは 場所をとらず 準備するものも少ないので すぐに実践できそう と 参加された皆さんに大変好評でした 活動例 (P.5~6 参照 ) 〇 じゃんけん円づくり 人数 : 何人でも 準備 : なし 両手で握手とニックネームでの自己紹介 じゃんけんをして 勝ったら負けた人の後ろにつながる 組になった先頭の人同士 がじゃんけん 同様につながる 負けた人 ( 勝を譲った人 ) につながることがポイント 〇 私は誰でしょう 人数 : 何人でも 準備 : 動物カード ガムテープ 何の動物かわからないようにカードを背中に付けてもらう メンバーに質問しながら 自分が何の動 物か考えて当てる 答えは はい か いいえ とし 1 問ごとに相手を替える 〇 フープリレー 人数 :10 人以上の組 準備 : フラフープ 班で手をつなぎ一重円をつくる 途中にフープを入れ 手をつないだままフープを一周する ( タイム を計る ) 班で相談し タイムアップに挑戦する 〇言葉一つ替えるだけで子どものやる気やモチベーションが上がることがあるので 言葉を大事にしていこうと思った 〇交流会の話は 身近に感じていることなのでとても参考になった もっと時間がほしかった 〇すぐに実践できる内容がよかった また 広くない場所でも体を動かして遊べるゲームを知ることができてよかった 〇気になる子どもや施設の使い方について 学校との連携が大事だと思った -4-
( 参考 ) レクリエーションを通じた人間関係づくり 研修会では ボーイスカウト日本連盟リーダートレーナーの和合治幸氏から 実施に当たっての留意点とたくさんのレクリエーションを教えていただきました ここで御紹介いたしますレクリエーションは いずれも広いスペースを必要とせず 準備品も特にいらないものばかりです 大変盛り上がるレクリエーションですので 是非御活用ください 支援のためのキーワード & 心得 出会い ( 出会い直し ) を大切に 自己開示他者認知共同作業 仲間外れを作らない メンバーに必要とされる必然性 ( 誕生日は誰もが平等にもっているもの ) 答え ( 正解 ) のないゲームを楽しむ 解答はグループメンバーの発想 協調から創り出される グループで課題を解決するゲームなどは そのプロセスを通して協力 責任 友情など 多くのものを体感し 民主的な人間関係の構築に目的をおいています 単に 時間や回数 等を競うのではなく ゲームの振り返り ( わかちあい ) を大事にしましょう ゲームを実施するに当たって ゲームを行うときは 安全を最優先に考えましょう 事前に参加者を把握しておきましょう ( 人数 男女比 年齢層など ) 安全のためにも使用するフィールドは下見をしておきましょう ゲームを指導する場合は 一指示一動作 が基本です 相手に理解してもらい進めましょう 体が触れ合うゲームは 男女や思春期の精神的特性に注意して活用しましょう 支援者は 明るい笑顔としっかりした挨拶を心がけましょう -5-
楽しいレクリエーション ニックネームで呼ばれたい 所要時間 :5 分程度 ( 事前に ) 人数 : 何人でも 準備 : 養生テープ サインペン その場で呼ばれたい名前やふだん親しい人から呼ばれ慣れているニックネームをテープに大きく書いて 名札として胸に貼る 活動中は お互いその名前で呼び合う じゃんけん各種 所要時間 :5~10 分 人数 : 何人でも 準備 : なし リーダー対参加者でじゃんけんをする 単純勝負 リーダーの後に出す ( 勝つように 負けるように ) 応用編 二人で行う 互いの左手で握手をし 右手でじゃんけんをする 勝者は敗者の手の甲をたたく 敗者は右掌で防御する 顔じゃんけん 表情で グー チョキ パー バースディ チェーン 所要時間 :5~10 分程度 人数 : 何人でも 準備 : なし 誕生日順にそろう ( 一重円に ) * 身体表現をみがくために無言でも実施できる * 名前の 50 音順でも実施できる ( ネームチェーン ) 数集まり 所要時間 :5~10 分 人数 : 何人でも 準備 : なし リーダーの そおれ のかけ声の後に全員で拍手を 1 回 次の そおれ で拍手を 2 回 そおれ のたびに拍手が増える リーダーの ストップ ( または 集まれ ) のかけ声で 拍手した人数で集まり その場に座る * 拍手の代わりに笛を使うのもよい 集まったら 肩を組んで ヤーヤーヤー とコールするのも楽しい * 数を定めず集まるゲームとしては 無言で 血液型で 誕生月を足して 30 になるようになど 宇宙人 所要時間:20 分程度 人数 :4 人組 準備 : なし 4 人の体のどこかが必ず触れ合った状態で以下の課題の宇宙人をグループで相談して作り 5 秒間その姿勢を保つ 課題 6 本足 5 本足 4 本足 足 2 本手 2 本 足 2 本手 2 本おしり1 足 2 本手 2 本おしり1 頭 1つ 足 1 本手 6 本 足 2 本手 2 本 おしり3つ手 1 本頭 1つ おしり3 頭 2つ 指キャッチ 所要時間:5~10 分程度 人数 : 何人でも 準備 : なし 全員もしくはグループで円になり 左手で をつくり 右手は人差し指をとなりの人の の中に入れる リーダーが キャッチ と言った時だけ 左手の丸を縮めとなりの人の指をつかむ 同様に自分の右手はつかまれないように逃げる * リーダーは キャンプ キャット など キャッチ に似た言葉を言って盛り上げる -6-
スカイツリーを追い越せ 所要時間:10~20 分 人数 :6 人程度 班 準備 : マシュマロ スパゲティー ( 乾麺 ) スケール 班ごとに同数のマシュマロとスパゲティーを配る 班で協力してマシュマロに麺をさして自立する塔をつくる 指定の時間内に班ごとに完成した塔の高さを競う *2 回行うと効果的 重ね手たたき 所要時間:5~10 分程度 人数 : 数人のグループ 準備 : なし 数集まりなどで数人のグループを作る グループで一重円になる リーダーのコールによって順に片手を重ねる ( 一人目右手 二人目右手 最後の人の右手の上は最初の人の左手となる ) リーダーの ストップ のコールで一番下にあった手の人は重ねられている手をたたく 他は逃げる 行商人 所要時間:5~10 分程度 人数 : 何人でも ( 個人またはグループ ) 準備: 見せる品物 リュック ( 袋 ) 解答用紙 筆記用具 リーダーが行商人に扮し 10~15 品目程度の品物を 口上を言いながら見せる 売れなかったと言って 品物を戻して立ち去る 行商人が見せた品物を解答用紙に記入する * 個人でもグループでもできる 日本列島 所要時間:20 分程度 人数 : 数人グループ 準備 : 新聞紙またはシート 用意した新聞紙 ( シート ) にグループ全員で乗る 全員が乗ったままの状態で5 数えるとクリアになる 次に新聞紙 ( シート ) を折りたたんで小さくして繰り返す *2 人組でじゃんけんして新聞紙をたたむ方法もある 魔法のじゅうたん 所要時間:10 分程度 人数 : シートに乗れる人数 班 準備 : シート 班ごとに用意されたシートに班全員が乗る ( 全員が立ってちょうどくらいの大きさがよい ) シートから足がはみ出ないように全員で協力してシートを裏返しにする ジャンボ鶴だ 所要時間:10 分程度 人数 :6~10 人程度 班 準備 : ブルーシート ブルーシートを使って 折り紙の要領で鶴を折る 完成したとき 全員はシートに触れていけない 確認用に折り紙を渡してもよい 正方形のシートがない場合は はじめにテープを使い正方形を作る トラストチェアー 所要時間:15 分程度 人数 : 何人でも 準備 : なし 全員で一重円を作り 右向け右をして前の人の背中を見るようにする 全体の円をできるだけ小さくして指導者の合図で静かに後ろの人の膝に座る -7-
平成 27 年度 1 発行 : 会津教育事務所 〇訪問日時平成 27 年 9 月 29 日 ( 火 )16:00~17:00 〇活動場所金山町開発センター〇金小ゆうがたクラブについて 平成 19 年度開設 金山町立金山小学校区にあり 1 年生から 6 年生までの約 20 名が登録している 地域のニーズを受けて 保護者が共働きの上 祖父母など子どもの世話をすることができない家庭の子どもたちのために月 ~ 金まで毎日開催しており 年間 260 日活動している 毎日の活動 宿題を終わらせてから自由遊びや様々な体験活動に取り組む 隔週でイベント実施 地域に伝わる季節の行事や伝統芸能 または料理作りなど < イベント例 > 英語で遊ぼう!(5 月 ) 英語指導助手の先生と英語で遊ぶ 文化祭に向けて (10 月 ) タオルを使って犬を作り 文化祭で展示する 小正月行事 (1 月 ) ミズキに団子をさし 豊作を願う 打ち豆づくり (1 月 ) 郷土食の打ち豆づくりを体験する 〇訪問日の様子 9 月 29 日 ( 火 ) は 16 名の児童が 楽器をつくろう のイベントに取り組んでいました まず 身近な材料 ( 食品トレイ 輪ゴム ストローなど ) で楽器を作りました その後 自分が作った楽器を一人ずつ演奏し 音色の違いを味わいました 次にそれらの楽器に名前を付けました 音色や素材 演奏方法等から名前を考え 一つに決定するときは大変盛り上がりました 最後に 幸せなら手をたたこう や 森の音楽家 の歌を歌いながら創作楽器を演奏して楽しみました 4 名のスタッフのきめ細やかな支援のもと 一人一人の考えや活動のよさを認め合うあたたかい雰囲気が感じられました もっと歌いたかったなあ という男の子 さりげなく後片付けを手伝っていた高学年の女の子の姿が印象的でした -8-
平成 27 年度 2 発行 : 会津教育事務所 〇訪問日時平成 27 年 10 月 1 日 ( 木 )15:30~16:30 〇活動場所北公民館〇永和いなほクラブについて 平成 19 年度開設 会津若松市立永和小学校区にあり 永和小学校と一箕小学校の 1 年生から 6 年生までの約 40 名が登録している 活動は週 3 回 ( 月 木 金 ) 年間 65 回 地域の方が公民館活動の延長として 子ども教室の指導に当たっている活動が多い 英語 (18 回 ) 卓球 (11 回 ) 囲碁 将棋 (6 回 ) レクリエーションダンス (6 回 ) 国際交流協会会員 永和卓球クラブ会員 永和囲碁 将棋クラブ会員 レクリエーションダンスクラブ会員 民話 読み聞かせ 昔遊び 工作 (12 回 ) みつ輪かたんべ連絡会会員 スポーツ吹き矢 (6 回 ) 折り紙 (6 回 ) 北地区スポーツ吹き矢クラブ会員 地域の方 〇訪問日の様子 10 月 1 日 ( 木 ) は 10 名の児童が 折り紙 に取り組んでいました 折り紙教室は今年度 4 回目となります 訪問した日は 鬼の面 の作り方を教えてもらっていました 低学年にはむずかしい作品ですが 先生をはじめスタッフのフォロー 子どもたち同士の教え合いにより 見事完成! うれしそうに出来上がった作品を並べて 表情の違いを見比べていました 早く作り終えた 2 年生の男の子が 忘れないように と言って 1 学期に教えてもらった くす玉 を作って見せてくれました 永和いなほクラブでは それぞれの活動を 6~18 回行う計画になっています 継続した活動により 子どもたちの学びにつながりと深まりが見られました また 公民館活動との連携は 子ども教室の充実だけでなく 地域の方にとっても異世代交流や発表の場ができるという点で 活動への意欲が高まっているそうです -9-
平成 27 年度 3 発行 : 会津教育事務所 〇訪問日時平成 27 年 10 月 14 日 ( 水 )15:30~17:00 〇活動場所会津若松市生涯学習総合センター ( 會津稽古堂 ) 〇あいづっ子クラブについて 平成 19 年度開設 会津若松市の中心部にあり 現在市内 11 校の 1 年生から 6 年生までの 58 名が登録 ( 鶴城 城北 行仁 城西 謹教 日新 一箕 松長 城南 小金井 ザベリオ ) 毎回 20~25 名が参加 活動は週 1 回 ( 水 ) 年間 20 回 H27 活動計画 講師 英語で遊ぼう (4 回 ) 3B 体操 (4 回 ) スポーツ吹き矢 (3 回 ) 作って遊ぼう 元気に体を動かそう (3 回 ) 昔遊び マジック (2 回 ) 国際交流協会 日本 3B 体操協会福島西グループ スポーツ吹き矢協会会津支部 会津レクリエーション協会 地域の方 いろいろな道具で遊ぼう もっとあいづを知ろう!(2 回 ) 社会教育指導員 読み聞かせ シアター会 (2 回 ) 生涯学習総合センター職員 〇訪問日の様子会津若松市の放課後子ども教室は 学区を問わずに申込むことができます その中でもあいづっ子クラブは 10 校以上の子どもたちが登録し いろいろな学校の子どもたち同士が交流を深めることができるのが特徴の一つです 10 月 14 日 ( 水 ) は 社会教育指導員の方々の指導のもと いろいろな道具で遊ぼう に取り組んでいました 以心伝心 は 自分の左手を握られたら 右手を握って隣の友だちに合図を送るゲームです 1 回目 9.97 秒だったのが 2 回目は 3.74 以心伝心 秒に短縮 もっと記録を伸ばしたい! と 子どもたちの気持ちが一つになり フロアは心地よい緊張感に包まれました そせえの! して 4 回目には 2.61 秒になり みんなで喜びを分かち合いました くじらのふんすい では ボールが思うように浮かず 苦労していました しばらくすると せえの! というかけ声が出てきたり 作戦を立てたりするなど 子どもたちが考えて くじらのふんすい 行動するようになりました 楽しさ だけでなく 心を合わせる みんなで知恵を出し合う などが仕組まれたレクリエーションにより 子どもたちの達成感はより高まったのではないかと思われます -10-
平成 27 年度 4 発行 : 会津教育事務所 〇訪問日時平成 27 年 10 月 20 日 ( 火 )15:10~16:00 〇活動場所熱塩小学校 ( 図書室 家庭科室 体育館等 ) 〇すぎのこ子ども教室について 平成 16 年度開設 喜多方市立熱塩小学校区にあり 1 年から 3 年生までの 25 名が登録 活動は週 1 回 ( 火または水 ) 年間 30 回 主な活動内容 お菓子作り 伝統芸能体験 スポーツ体験等 ひめさゆり踊り ひめさゆり民舞保存会指導 ひめさゆり祭り にて発表 よさこい踊り 町民運動会 にて発表 簡単なおやつ作り 食生活改善推進員指導 旧熱塩加納村にあった 2 つの小学校 ( 熱塩小 加納小 ) でそれぞれ子ども教室が行われている ただし 一人のコーディネーターの方が 地域の方の協力を得ながら 多様な活動を子どもたちに提供していることが特長である 〇訪問日の様子 10 月 20 日 ( 火 ) の活動は 押し花作品を作ろう でした ( 材料費は各自負担 ) 指導してくださった方は 熱塩加納地区の押し花クラブの方々です コーディネーターの方の 今日の材料は 1 年に 1 度の 押し花教室 のために準備してくださったんですよ 今日は 自分の好きなように花や葉っぱを並べて作品を作りましょう というお話の後 それぞれ作品を作り始めました 押し花はピンセットでつまんでね という約束がありましたが 低学年の児童にはなかなか難しい作業でした そんな時には 指導員の方が実際にやって見せたり こつを教えたり 一人一人にやさしく対応されていました 今回作成した作品は フォトフレームに入れ 地区の文化祭に出品するそうです すぎのこ子ども教室では その他にも ひめさゆり踊り や よさこい踊り を地域で発表する機会を設けています 地域の方と連携し 子どもたちの頑張りを地域へ発信するため 積極的に取り組まれております -11-
平成 27 年度 5 発行 : 会津教育事務所 〇訪問日時平成 27 年 10 月 29 日 ( 木 )15:10~16:00 〇活動場所加納小学校 ( 図書室 家庭科室 体育館等 ) 〇ひめさゆり子ども教室について 平成 16 年度開設 喜多方市立加納小学校区にあり 1 年から 3 年生までの 24 名が登録 活動は週 1 回 ( 木または水 ) 年間 30 回 主な活動内容 お菓子作り 伝統芸能体験 スポーツ体験等 ひめさゆり踊り ひめさゆり民舞保存会指導 ひめさゆり祭り にて発表 よさこい踊り 町民運動会 にて発表 簡単なおやつ作り 食生活改善推進員指導 旧熱塩加納村にあった 2 つの小学校 ( 熱塩小 加納小 ) でそれぞれ子ども教室が行われている ただし 一人のコーディネーターの方が 地域の方の協力を得ながら 多様な活動を子どもたちに提供していることが特長である 〇訪問日の様子 10 月 29 日 ( 木 ) の活動は 簡単なお菓子作り でした ( 材料費は各自負担 ) 今回のお菓子 バナナロールサンド は 子どもの要望も取り入れて決定したそうです 事前にアレルギーの確認をし 生クリームに変えてチョコレートソースを準備するなど 個に配慮した対応をされていました ロールサンド で子どもたちが一番苦労したのは ラップでパンを巻くところでした クリームが手についたり バナナが飛び出したり 指導員の方の支援もあり 全員がロールサンドを 2 本ずつ作り終えることができました 放課後子ども教室訪問 4 でお知らせした すぎのこ子ども教室 と ひめさゆり子ども教室 は 下校時刻等の関係で 活動時間が 50 分と大変短いのですが 活動員さんの事前準備や的確な指示等により スムーズに活動が進んでいました また 話に耳を傾けさせるために タンブリンをならして注目させたり より集中して話を聞かせたいときには小さな声で話したりするなど工夫されていました -12-
( 参考 ) -13-
あとがき研修会や放課後子ども教室訪問では 多くの方々にお世話になりました 皆さんの情熱 子どもたちのパワーのすごさに圧倒されました これからもユニークな取組などを御紹介し 皆様同士の交流につながっていければと思います 福島県教育庁会津教育事務所総務社会教育課菅家由紀子 ( 担当 ) 連絡先 TEL 0242-29-5488 FAX 0242-29-5494 E-mail aizu.kyouiku@pref.fukushima.lg.jp