1 単元名単元 武士の世の中 小単元 全国統一への動き 第 6 学年社会科学習指導案 指導者 6 年 2 組 2 単元の目標キリスト教の伝来 織田信長 豊臣秀吉の天下統一 徳川家康の江戸幕府の始まりについて 天下統一の様子 政策の意図 業績やエピソード 肖像画などの資料を活用して具体的に調べ 戦国の世が統一され 江戸幕府による政治が始まったことを考えるようにする 3 単元の評価規準社会的事象への関心 意欲 態度 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康の業績に関心をもち 意欲的に調べている 社会的な思考 判断 表現 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康の業績について 学習問題や予想 学習計画を考え表現している 観察 資料の技能 地図や年表 その他の資料を活用して 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康の業績について必要な情報を集め 読み取っている 社会的事象についての知識 理解 戦国の世が統一され 江戸幕府による政治が始まったことを分かっている 有田焼などから 現在の生活とのつながりを見つけようとしている 天下統一 江戸幕府の始まりについて調べたことを比較したり関連付けたり総合したりして 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康の業績や思いを考え適切に表現している 調べたことをノートやホワイトボード 歌にまとめている 自分たちの生活の歴史的背景を理解している 育てたい資質 能力 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康に関心をもち それぞれの人物の全国統一へ向けての業績について意欲的に調べる力 ( 関心 意欲 態度面 ) 織田信長が短い期間に領土を拡大したことや豊臣秀吉が全国を統一し検地や刀狩を行い武士が農民を支配する基礎を築いたこと 徳川家康が江戸に幕府を開いたことなどを調べることを通して 全国統一に果たした三人の役割について考える力 ( 思考面 ) 三人の武将について調べたことや自分の考えをノートに書いたり ホワイトボードを活用して話し合ったりすることを通して 戦国の世が統一され江戸幕府による政治が始まったことを理解する力 ( 技能 理解面 ) 4 単元について (1) 児童について 略
略 (2) 教材化の意図と指導の手だて 本単元は 学習指導要領の 6 年生の内容 (1) オ キリスト教の伝来 織田 豊臣の天下統一 江戸幕府の始まり 参勤交代 鎖国について調べ 戦国の世が統一され 身分制度が確立し武士による政治が安定したことが分かること に基づいて設定された単元である 戦国大名の群雄割拠の状態から豊臣秀吉が全国を統一した後 江戸幕府が政治を行った時代に至るまでのうち キリスト教の伝来 織田 豊臣の天下統一 江戸幕府の始まりを取り上げ 具体的に調べることを通して 戦国の世が統一され江戸幕府による政治が始まったことが分かるようにすることをねらいとしている また 肖像画や年表 エピソードなどの各種資料を活用して 織田信長が短い期間に領土を拡大したことや豊臣秀吉の全国統一 検地や刀狩などの政策 徳川家康が関ヶ原の戦いに勝利を収め 江戸に幕府を開いたことを取り上げることが必要である 指導においては 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康に関心をもち 全国統一までの業績を調べていくことを通して 戦国の世が統一された様子や江戸幕府による政治が始まったことを理解できるようにしたい また ホワイトボードを活用した話し合い場面や歌作りを通して 自分の考えを表現し深めたりする機会をつくるようにする 事前の構えづくりでは 廊下に三人の武将の肖像画や業績にかかわる資料を掲示し 興味を向けるようにする つかむ段階では 長篠の合戦図屏風を見て 戦いの様子が変わったことや登場する武将に対する関心を高め 織田 徳川軍が勝利したことを読み取るようにする さらに 各地の主な戦
国大名 (1960 年ごろ ) の図から 戦国大名が自分の領地を広げようとしていたことを考え合い 織田信長や徳川家康 豊臣秀吉がどのようにして全国を統一しようとしたのかという学習問題を設定する 追究する段階では 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康の業績を調べることを通して 全国統一へ向けるそれぞれの思いを考えるようにする 考え合う 表現する段階では 三人の武将の全国統一までの過程や主な業績から それぞれの役割を考えていくようにする また ホワイトボードを活用して それぞれの関係を図式化していき それぞれの関わりを考えながら今までの知識を再構成していくようにする 生かす段階では 天下餅のうた を参考に 全国統一へ向けてのそれぞれの役割を 歌に表すようにする 友達と見せ合い 理由を話し合いながら 三人の武将により平安な世の基礎が気づかれたことを理解できるようにする 5 単元構想図 考えること 織田信長の領土の拡大 豊臣秀吉の全国統一 徳川家康が江戸幕府を開いたことを理解し 戦国の世が統一され 江戸幕府による政治が始まったことを考える 本単元における学習材 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康の業績 エピソード ひと もの こと つかむ とのかかわり方 長篠合戦図屏風の提示 鉄砲の関連 戦国大名の勢力図 肖像 追究する 画の提示 年表 絵図等の資料の活用 長篠の合戦を見ての話し合い織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 鉄砲 < 学習問題 > 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康は どのようにして領地を広げ 全国を統一しようとしたのだろう 織田信長勢力拡大 安土城楽市 楽座キリスト教の保護 三人の武将調べ 豊臣秀吉検地 刀狩朝鮮侵略 徳川家康関ヶ原の戦い征夷大将軍江戸幕府の成立 学習活動の工夫 ノート長篠の合戦を見て気づいたこと 疑問 ホワイトボード予想の集約 ノート三人の武将の業績調べ 三人の武将についての知識の関連 統合 三人の武将の知識の再構成 考え合う 表現する 三人の武将の果たした役割についての話し合い < まとめ > 織田信長が短い期間に武力で全国統一の基礎を築き 豊臣秀吉が全国の大名を従え 全国を統一し 検地や刀狩を行なって年貢の義務や身分を区別した そして 関ヶ原の戦いや豊臣を滅ぼし全国の大名を従え徳川家康が江戸幕府を開いた 生かす 三人の武将についての 歌 をつくろう ホワイトボード三人の武将の果たした役割を考え合う 歌 全国統一での三人のかかわりを歌にする
6 指導計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動とねらい 指導 支援上の留意点 評価をもとにした支援 評価基準 [ 評価方法 ] おおむね達している子どもの姿 つ か む 1. 長篠の戦いについて話し合い 三人の武将について疑問をもち学習問題をつくる 2 長篠の合戦図や各地の主な戦国大名の図を見て気づいたことや疑問を話し合うことを通して 三人の武将に関心を向け 学習問題を設定するようにする < 学習問題 > 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康は どのようにして領地を広げ 全国を統一しようとしたのだろう 長篠の合戦図屏風から 三人の武将に興味を向けるようにする 織田 徳川連合軍が勝ったわけを鉄砲と関連付けて考えるようにする 各地の主な戦国大名 (1960 年ごろ ) の図を見て話し合い 三人の武将がどのようにして全国を統一しようとしたのかという疑問をもつようにする 各地の主な戦国大名の多さから 大名たちがどのようなことを願っていたのかを考えるように助言する 長篠の合戦の様子に関心をもっている 関 [ 発言 ノート ] 織田徳川軍と武田軍の戦い方が違うよ 鉄砲を使って戦っている どちらが勝ったのかな 三人の武将がどのように全国統一をしたのかにという問題意識をもち 調べる見通しや予想をノートに適切に表現している 技 [ 発言 ノート ] 戦国大名はたくさんいたんだね 自分の領地を広げようとしたり 守ったりしたんだ 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康は どんなことをしたのかな 追究する 2. 織田信長の業績について調べる 本時 1 織田信長の尾張からの業績を調べ 全国統一に対する思いを考えるようにする 3. 豊臣秀吉の業績について調べる 1 明智光秀を倒し 豊臣秀吉が全国を統一するためにしたことや政策を調べ 思いを考えるようにする 4. 徳川家康の業績 勢力拡大図と関連させながら織田信長の業績について話し合い 安土城を基に信長の思いを考えるようにする 教科書の文章を中心に織田信長のしたことを読み取るように助言する 全国の大名を従えたことや検地 刀狩などによる武士が農民を支配する基礎を築いた政策などの豊臣秀吉の業績を話し合い 思いを考えるようにする 検地の絵や刀狩令を基に豊臣秀吉がどのようなことをしたか考えるように助言する 関ヶ原の戦いの様子 織田信長の業績や思いを考え ノートに適切に表現している 思 [ 発言 ノート ] 織田信長は 周囲の大名を倒して勢力を広げたんだね 室町幕府を倒し 信長に対抗する仏教勢力や堺も倒したんだね 安土城を築いて 城下町をつくり産業を発展させ戦のない世を願ったんだね 豊臣秀吉の業績や思いを考え ノートに適切に表現している 思 [ 発言 ノート ] 豊臣秀吉は 光秀を倒した後 8 年で 全国を統一したんだね 検地をして年貢を納める義務を負わせ 刀狩で武器を取り上げ 身分の区別をはっきりさせたんだね 朝鮮へ 2 度も侵略したんだ 徳川家康の業績や思いを考え ノ
考え合う 生かす について調べる 1 関が原の戦いや豊臣氏を滅ぼして江戸幕府を開いたことを調べ 徳川家康の思いを考えるようにする 5. 三人の武将が全国統一に果たした役割を考え合う 1 三人の武将の業績をふり返りながら 全国統一でのそれぞれの役割を考えるようにする 6. 三人の武将についての歌をつくろう 1 全国統一に向けてのそれぞれの役割を生かして 歌を考えるようにする や江戸城などから徳川家康の業績を話し合い 思いを考えるようにする 関ヶ原の戦いでは誰と誰が戦ったのか資料集の絵を活用して確認し 江戸幕府を開いたことを押さえるようにする ホワイトボードを活用して 三人の武将全国統一に関するそれぞれの役割を図式化して表し 考えるようにする 掲示物等で 三人の武将についてまとめたところを見て どのようなことをしていたかふり返るようにする 天下餅のうた のように 三人の武将の全国統一の役割が入った歌をつくって 友達と紹介し合うようにする 織田 豊臣 徳川の名前を書き込んだプリントを渡し 続きを考えるように助言する ートに適切に表現している 思 [ 発言 ノート ] 関が原の戦いでは 豊臣方の大名を破って 全国の大名を従えたんだね 豊臣氏も滅ぼしたんだ 征夷大将軍になって 江戸に幕府を開いたんだね 2 代目の秀忠に 将軍をゆずったんだ 三人の武将の全国統一までの業績や主な政策とその意図などを理解している 知 [ ホワイトボード ノート 発言 ] 織田信長は全国統一の基礎を築き 豊臣秀吉は全国の大名を従えて全国を統一し 徳川家康は江戸幕府を開いたんだね 三人の武将の役割を考え 歌をつくって表現している 思 [ 歌 ノート ] 織田土台豊臣二段目上は徳川全国統一ピラミッド
7 本時の学習 6 年 2 組 ( 追究する1 時 ) 於 6 年 2 組教室 (1) 主眼 織田信長の勢力図と業績を関連づけて話し合ったり 安土城に込めた信長の思いを考え合っ たりすることを通して 短い期間に武力で全国統一の基礎を築き 新しい政治を試みたことを 考えることができるようにする (2) 展開 学習活動 予想される児童の反応 指導上の留意点 評価 視点 [ 方法 ] 1 めあてを作る 前時の学習をふり返り めあてを設定していくようにする 織田信長は どのようにして領土を広げ 全国統一をめざしたのか 話し合おう 2 尾張から どのようにして勢力を広げていったのかを話し合う 今川 浅井 朝倉 斉藤 武田など周辺の大名をほろぼした 将軍追放して 室町幕府をたおした 比叡山延暦寺を焼き討ちした 一向宗をおさえた 堺を武力でおさえた 恐ろしい 情けがない 激しい 1560 年の桶狭間の戦い頃から 1582 年に織田信長が亡くなるまでの勢力図から どのようにして領土を拡大していったのかについて 事前に調べてきたことを出し合いながら話し合うようにする 室町幕府を倒したことや一向宗や延暦寺 商工業で発達していた堺など抵抗する勢力を武力で抑えたことから 信長のイメージについて考えるようにする 3 安土城の復元模型の写真から 信長の思いを考える 金をぬっている 6 階に地下もあり豪華 ということは 権力を見せ付けたい 極楽絵があったんだ ということは 戦のない世を願う 楽市 楽座をした キリスト教を保護した ということは 新しい政治をしたい 安土城の復元模型の様子を確認し 金箔に塗られていることや高さ30mもある豪華な城であったことから 自分の権力を見せ付けたいという思いがあったことに気づくようにする 5 階部分には 信長の肖像がではなく釈迦を中心とした極楽の絵が飾られていたことやキリスト教の保護 楽市 楽座などから 経済を発展させ新しい政治を試み 戦のない世を願っていたことに気づくようにする 織田信長の業績や思いを考え ノートに適切に表現している 思 [ 発言 ノート ] おおむね満足できる(B) の判断のめやす 武力により勢力を拡大したこと 新しい政治を試みたこと以上の2つの条件をみたしていること B の判断をもとにした支援 勢力図と板書から 勢力が拡大していることを一つ一つ確かめるようにする 今までと自由に商売が行なわれれば活気がでることを助言する 周辺の大名を攻めたり 室町幕府を滅ばしたりして 自分の領土を広げていった 新しい政治を行い 全国統一して戦のない世をつくろうとした 4 次時の学習を確かめる 豊臣秀吉について話し合うことを確認する
(3) 板書計画 織田信長は どのようにして領土を広げ 全国統一をめざしたのか 話し合おう < 資料 > 織田信長の勢力拡大 天下布武武力でおさえる情けがない仏教が嫌い < 領土 > 1560 年桶狭間の戦い有力な大名今川 2 万 5 千人織田 2000 人 1570 年姉川の戦い 1571 年比叡山延暦寺を焼きうち仏教 1573 年室町幕府をたおす 1575 年長篠の戦い 1580 年一向一揆をたおす 1582 年明智光秀にうたれる 信長肖像画 権力を見せたい新しい政治を戦のない世を < 資料 > 安土城 交通の要所城下町自由に商売金ぱく極楽絵 6 層協会 学校を建てるキリスト教の保護 まわりの大名を攻めたり 室町幕府を滅ばしたりして 自分の領土を広げていった 新しい政治を行い 全国統一して戦のない世をつくろうとした ご指導 よろしくお願いいたします