と思えばよい ) と短時間労働者 2) の区別に加えて, 職場での呼称別の設問を追加した いわゆる 正社員 ( 正式には事業所において正社員 正職員とする者 ) と 正社員 正職員以外 ( 正式には常用労働者のうち 正社員 正職員 以外の者 ) である 興味深いのは, それだけでなく雇用期間の定めの

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2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また


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は 2 割程度です 従業員数の割合を正規か非正規かでくくると 正社員は 59.3% 非正社員は 40.7% となります 最近 総務省の労働力調査をもとに非正規社員が 4 割に迫ったと言われます 同調査によると 非正規の職員 従業員 は 1970 万人に上り 役員を除く雇用者 5245 万人の 37.

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2019 年 3 月 経営 Q&A 回答者 Be Ambitious 社会保険労務士法人代表社員飯野正明 働き方改革のポイントと助成金の活用 ~ 働き方改革における助成金の活用 ~ Question 相談者: 製造業 A 社代表取締役 I 氏 当社における人事上の課題は 人手不足 です 最近は 予定

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都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

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関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

第 2 章 我が国における IT 関連産業及び IT 人材の動向 1. IT IT IT 2-1 IT IT 大分類 A 農業, 林業 B 漁業 C 鉱業, 採 業, 砂利採取業 D 建設業 E 製造業 F 電気 ガス 熱供給 水道業 G 情報通信業 H 運輸業, 郵便業 I 卸売業, 小売業 J

(2) 予定される行動計画導入方法 ( 問 21 で 2 策定に向けて検討中である と答えた方へ ) 付問 1 一般事業主行動計画は どのような方法で導入する予定ですか ( はいくつでも ) 次世代育成支援対策推進法に基づく 一般事業主行動計画 を策定に向け検討中の事業所で どのような方法で導入する

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Transcription:

学習院大学経済論集 第 47 巻第 4 号 (2011 年 1 月 ) 正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 賃金センサスを用いて 脇坂 明 1 はじめに 筆者は, これまで 非正規社員 という言葉の不適切性を指摘してきた ( 脇坂 2009,2010) 理由はいくつかあるが, とにかく職場の実態とそぐわないからである 正社員 / 非正社員の2 区分を用い, 後者の増加と雇用の不安定さや処遇の低さについて, 粗い統計数値により当然の前提とする議論が多いためである 現実は多様であり, その前提は疑わしいが, ある時期まで, それを端的に示すデータがなかなか得られなかった その多様さを示すデータがあり, なおかつ賃金もわかる 賃金調査の基本的統計である賃金構造基本統計調査 ( 以下, 賃金センサス ) では, 雇用形態の多様化の実態を把握するために, 平成 17 年 (2005 年 ) の統計から大きな設問の変更を加えられた 統審議第 5 号諮問第 296 号の答申 ( 平成 16 年 12 月 10 日 http://www.stat.go.jp/index/ singikai/2-296b.htm) によると, 賃金構造基本統計調査の改正等について, つぎのような記述がある 賃金構造基本統計調査 の 調査対象については, 常用労働者を正社員及び正社員以外に分割するとともに, 常用労働者に該当しない労働者を臨時労働者として新たに調査対象に追加する計画である これについては, 多様化している雇用 就業形態の下での賃金構造をより的確にとらえることが可能となることから, 適当であるが, 正社員 の呼称については, 事業所 企業を対象とする他の指定統計調査を参考にして 正社員 正職員 とすることが適当である なお, 正社員 には期間を定めて雇われている労働者を除く計画であるが, 事業所 企業を対象とする他の指定統計調査との整合性を踏まえ, 除かないことが適当である まわりくどくて少々わかりにくいが, 常用労働者 1) について一般労働者 ( フルタイム労働者 1) 常用労働者とは,( ア ) 期間を定めずに雇われている労働者,( イ ) 1 か月を超える期間を定めて雇われている労働者,( ウ ) 日々又は 1 か月以内の期間を定めて雇われている労働者のうち,4 月及び 5 月にそれぞれ 18 日以上雇用されている労働者 である それ以外は臨時労働者である 241

と思えばよい ) と短時間労働者 2) の区別に加えて, 職場での呼称別の設問を追加した いわゆる 正社員 ( 正式には事業所において正社員 正職員とする者 ) と 正社員 正職員以外 ( 正式には常用労働者のうち 正社員 正職員 以外の者 ) である 興味深いのは, それだけでなく雇用期間の定めの有無別に記入させている 正社員以外だけでなく, 正社員においても雇用期間の定めの有無を区別している すなわち 雇用期間の定めのある正社員 についての情報がとれるようになった 言うまでもなく, 正社員以外の社員で期間の定めのない労働者の状況もわかる ようするに, 正社員か否か, そして期間の定めの有無で4 種類の労働者の実態がわかる それが一般労働者と短時間労働者のそれぞれにわかるので, つごう8 種類の労働者の状況がわかる もちろん性, 企業規模, 産業別あるいは年齢や勤続年数別に詳しく処遇をみることができる 賃金センサスを用いて, 現実の多様さについて予備的かつ簡単な考察を行うのが本稿の目的である 平成 21 年 (2009 年 ) の調査を本稿の対象とする 常用労働者についての分析である 2 規模 産業計の結果 2 1 一般労働者と短時間労働者 一般労働者 ( 表 1) 民営事業所で企業規模 10 人以上についてフルタイム労働者 ( 一般労働者 ) は2042 万人おり, うち正社員で期間の定めのない労働者 1707 万人で,83.6% を占める 13.7% が正社員以外の労 働者だが, フルタイムの正社員で期間の定めのある労働者が,54 万人 (2.6%) 存在する 54 万人は, けっして無視できるほど小さい数値ではない うち男性 34 万人, 女性 20 万人である この人たちについては5 節で詳しく見る 期間の定めはあっても, 職場で 正社員 と位置付けている労働者が存在することは, 筆者 の実感に近い 表 1 常用労働者の雇用形態別期間の定めの有無別人数 一般 短時間 男女計 人数 ( 十人 ) 構成比 人数 ( 十人 ) 構成比 正社員 正職員の雇用期間定め無し 1 707 026 83.6% 13 664 2.2% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 54 031 2.6% 5 570 0.9% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 76 457 3.7% 231 979 38.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 204 538 10.0% 356 539 58.7% 2 042 052 100.0% 607 752 100.0% 短時間労働者 ( 表 1) 短時間労働者は608 万人おり, うち正社員は19 万人 (3.1%) である 無期正社員が14 万人, 2) 短時間労働者 の定義は, 1 日の所定労働時間が一般の労働者より短い又は 1 日の所定労働時間が同じでも 1 週の所定労働日数が一般の労働者より少ない労働者 である ちなみに 一般労働者 は, 短時間労働者以外の労働者 である 242

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 有期正社員が6 万人である 6 節で詳しくみるが, 前者の14 万人が狭い意味での 短時間正社員 であり, 有期短時間正社員を足し合わせた19 万人が広義の短時間正社員にあたるであろう 有期短時間正社員を一般労働者とあわせると, 正社員で期間の定めのある労働者が,60 万人 ( 正社員の3.3%) 存在する 短時間正社員は, どちらも女性が多いが ( 無期 10 万人, 有期 3 万人 ), 男性もけっして少なくはない 短時間労働者のなかでは正社員以外が圧倒的に多いが, 有期が357 万人と6 割弱で, 期間の定めのない正社員以外の短時間労働者も232 万人と38.2% を占める 短時間労働者の4 割弱が期間の定めがない労働者である 他の調査から, いわゆる パート で無期が3~4 割と占める結果と斉合的である 2 2 正社員と正社員以外の人数構成 人数の構成割合を雇用形態別にみると ( 表 2), 正社員のうち95.9% が無期フルタイムであ るが, 有期フルタイムが3.0%, 短時間労働者が有期 無期あわせて1.1% いる 正社員以外では, 有期の短時間労働者が41.0% ともっとも多いが, 半分に満たない 無期の 表 2 雇用形態別労働時間別の構成の割合 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 ( 十人 ) 正社員 正職員の雇用期間定め無し 1 707 026 95.9% 13 664 0.8% 1 720 690 正社員 正職員の雇用期間定め有り 54 031 3.0% 5 570 0.3% 59 601 1 761 057 98.9% 19 234 1.1% 1 780 291 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 ( 十人 ) 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 76 457 8.8% 231 979 26.7% 308 436 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 204 538 23.5% 356 539 41.0% 561 077 280 995 32.3% 588 518 67.7% 869 513 短時間労働者が 26.7%, 有期フルタイムが 23.5%, 無期フルタイムが 8.8% いる 全労働者の 3 分の 2(64.4%) がフルタイム定めなしで ( 表 3),13.5% が短時間有期である 残りの 2 割強がどちらにもあてはまらない労働者である 表 3 雇用形態別労働時間別全体の構成割合 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 64.4% 0.5% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 2.0% 0.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 2.9% 8.8% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 7.7% 13.5% N=2 649 804( 十人 ) 243

2 3 賃金格差給与を比較するのに, 時間当たりの所定内給与をみた ( 表 4, 表 5) 正社員のそれについては, 月間の所定内給与を所定内実労働時間数 3) で割って求めた 表 4と表 5より一般労働者の平均の結果は, 無期正社員 (1890 円 )> 有期正社員 (1599 円 )> 有期正社員以外 (1222 円 )> 無期正社員以外 (1119 円 ) となる 正社員以外では, わずかだが有期のほうが賃金が高い つぎに短時間労働者の時間あたり給与をみると, 一般労働者とおなじく, 無期正社員 (1224 円 )> 有期正社員 (1120 円 )> 有期正社員以外 (1009 円 )> 無期正社員以外 (975 円 ) となる 無期正社員における時間当たり給与が, フルタイムの正社員以外のそれとほぼ同じである また無期の正社員を除くと, 有期の方がかなり高いことがわかる 短時間で期間の定めのない正社員以外の労働者は, 従業員規模 10-99 人の企業に136 万人と多いが,970 円と平均をやや下回るにすぎない 100-999 人では,65 万人で997 円, そして1000 人以上に31 万人だが,952 円と平均よりかなり下回る 大企業で利用している無期正社員以外の処遇が低いことがわかる 2 3 1 フルタイム ( 一般 ) と短時間の比較フルタイム ( 一般 ) と短時間の比較を行った ( 表 4の B/A) 正社員の男女計では, 期間定めなしで64.8%, 定めありで70.0% である 定めなしでは, 男性 66.3% に対し, 女性 77.9% と差は小さくなる なお男女計の値が, 男女別でみたどちらよりも小さい値になるのは, 一般で賃金の高い男性が多く, 短時間で賃金の低い女性が多いために生ずる現象である 正社員以外では ( 表 5の D/C), 男性が80% 程度と相対的に差が大きく, 女性は差が小さい 2 3 2 期間の定めの有無による比較 ( 表 4の8 行目 ) 期間の定めの有無による比較をすると, 正社員男女計で, 一般では84.6%, 短時間では 91.5% である 短時間労働者での差は小さく, とくに男性では95.4% である 一方, 一般では 男性 85.6%, 女性 87.6% であり女性のほうが差が小さい 正社員以外では, 期間の定めのある労働者のほうが賃金が高い ( 表 5の8 行目 ) 一般で 9.2%, 短時間で3.5% 高い 表 4 正社員の時間当り給与 1 時間当たり所定内給与額 ( 円 ) 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1890 1224 64.8% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 2053 1360 66.3% 女性 1500 1168 77.9% 男女計 1599 1120 70.0% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1757 1297 73.8% 女性 1313 1006 76.6% 男女計 84.6% 91.5% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 85.6% 95.4% 女性 87.6% 86.1% 3) 総実労働時間数から超過実労働時間数を差し引いた時間数である 244

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 表 5 正社員以外の労働者の時間当り給与 1 時間当たり所定内給与額 ( 円 ) 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1119 975 87.2% 59.2% 51.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し男性 1275 1040 81.6% 62.1% 50.7% 女性 988 952 96.4% 65.8% 63.5% 男女計 1222 1009 82.6% 76.4% 63.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り男性 1366 1099 80.5% 77.7% 62.5% 女性 1104 979 88.7% 84.0% 74.5% 男女計 109.2% 103.5% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 107.2% 105.7% 女性 111.8% 102.8% 2 3 3 正社員と正社員以外との比較雇用期間の定めのない労働者について, 正社員を正社員以外の賃金を比較した ( 表 5の C/ A) 男女計で59.2%, 男性で62.1%, 女性で65.8% である 有期労働者についてみると, 男女計で76.4%, 男性で77.7%, 女性で84.0% と差は相対的に小さい 最後に, もっとも賃金の高い一般の正社員ともっとも低い短時間の正社員以外を比較すると ( 表 5の D/A), 期間定めなし労働者で51.6%, 定めありで63.1% となる 3 企業規模別の状況 従業員 1000 人以上規模の状況をみよう 正社員以外の有期が, 規模計 (10 人以上 ) に比べ, 一般 短時間ともに割合が増える ( 表 6) とくに短時間で85.7% と正社員以外の有期が多い しかし,1000 人以上の大企業でも, フルタイムで有期の正社員が11 万人, そしてフルタイム無期の正社員以外が11 万人もいる また短時間で期間の定めのない正社員以外が31 万人いる 雇用形態別にみたのが表 7である 従業員 1000 人以上規模全体でみると ( 表 8), 短時間有期の割合が, 規模計の2 倍 (23.6%) になり, 一般の無期正社員がやや減る (61.2%) 時間当たり所定内給与をみる ( 表 9) 正社員の男女計でフルタイム( 一般 ) と短時間の比較を行うと ( 表 9の B/A), 期間定めなしで71.7%, 定めありで57.1% である 前者は規模計より大きく格差が小さくなり, 後者で格差が大きくなる 育児短時間勤務などの処遇が大企業で整備されていることの影響が予想される その証拠に, 定めなしでは, 男性 73.3% に対し, 女性 91.4% であり, 育児短時間勤務の利用者の多い女性では,1 割以下の差となっている ちなみに規模計のこの割合は女性で77.9%( 表 4) であった 正社員以外について, 期間の定めの有無の差をみると ( 表 10の8 行目 ), 一般の男性で無期のほうが約 5% 高くなったが, それ以外は有期のほうが高い より規模の小さい企業で正社員のフルタイム ( 一般 ) と短時間の比較を行うと, 期間定めなしでは,100-999 人規模で,72.6%,10-99 人規模で71.1% と規模が小さいほど格差が大きい 女性だけについてみると, それぞれ82.9%,81.4% である ただし5-9 人規模では, 男女計で74.0%, 女性が84.1% で差は小さい ( 付表 1,2,3を参照 ) 245

表 6 企業規模 1000 人以上の雇用形態 (Ⅰ) 一般 短時間 男女計 人数 ( 十人 ) 構成比 人数 ( 十人 ) 構成比 正社員 正職員の雇用期間定め無し 519 468 84.5% 1 311 0.6% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 10 601 1.7% 1 157 0.5% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 10 834 1.8% 30 855 13.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 73 851 12.0% 200 437 85.7% 614 754 100.0% 233 760 100.0% 表 7 企業規模 1000 人以上の雇用形態 (Ⅱ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 ( 十人 ) 正社員 正職員の雇用期間定め無し 519 468 97.5% 1 311 0.2% 520 779 正社員 正職員の雇用期間定め有り 10 601 2.0% 1 157 0.2% 11 758 合計 530 069 99.5% 2 468 0.5% 532 537 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 ( 十人 ) 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 10 834 3.4% 30 855 9.8% 41 689 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 73 851 23.4% 200 437 63.4% 274 288 合計 84 685 26.8% 231 292 73.2% 315 977 表 8 企業規模 1000 人以上の雇用形態 (Ⅲ) 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 61.2% 0.2% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 1.2% 0.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 1.3% 3.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 8.7% 23.6% N=848 514( 十人 ) 表 9 企業規模 1000 人以上の正社員の1 時間当り所定内給与額 ( 円 ) 1 時間当り所定内給与額 ( 円 ) 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 2 312 1657 71.7% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 2 467 1808 73.3% 女性 1 768 1616 91.4% 男女計 2 027 1158 57.1% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 2 218 1352 61.0% 女性 1 684 1049 62.3% 男女計 87.7% 69.9% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 89.9% 74.8% 女性 95.3% 64.9% 246

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 表 10 企業規模 1000 人以上正社員以外の労働者の 1 時間当り所定内給与額 ( 円 ) 1 時間当り所定内給与額 ( 円 ) 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1 243 952 76.6% 53.8% 41.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 502 994 66.2% 60.9% 40.3% 女性 1 074 938 87.3% 60.8% 53.1% 男女計 1 295 990 76.4% 63.9% 48.8% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 435 1050 73.2% 64.7% 47.3% 女性 1 176 970 82.5% 69.8% 57.6% 男女計 104.1% 104.0% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 95.6% 105.6% 女性 109.5% 103.4% 表 11 製造業の正社員の所定内給与 1 時間当たり所定内給与額 ( 円 ) 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 869 1149 61.5% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 999 1564 78.2% 女性 1 309 1006 76.9% 男女計 1 314 1031 78.5% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 532 1217 79.4% 女性 947 928 98.0% 男女計 70.3% 89.7% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 76.6% 77.8% 女性 72.4% 92.2% 4 産業別の状況 産業別にみることができるが, 今回は製造業についてのみ集計する 製造業には, 有期正社員が11 万人 ( 全体の1.8%), 無期短時間が26 万人 ( 全体の4.3%) いる 所定内給与の格差をみると ( 表 11), 無期正社員の労働時間による違いは (B/A), 男性で78.2%, 女性で76.9% である 産業計にくらべ, 女性はやや格差が大きく, 男性で差がかなり小さくなる 製造業を規模別にみると, 有期正社員が多いのは, 従業員規模 10-99 人の企業で5 万人 ( 全体の2.9%) である また, 女性の無期でフルタイム ( 一般 ) と短時間の所定内給与比較をすると,1000 人以上規模では,107.4% と後者が上回る (1834 円と1708 円 ) この割合は,100-999 人規模で,88.2%,10-99 人規模で78.8% である ( 付表 4~ 付表 8を参照 ) 5 有期の正社員の状況 2 節でみたように,10 人以上で60 万人の有期正社員がいる ( うち54 万人が一般 ) 規模別にみると,1000 人以上で12 万人,100-999 人規模 24 万人,10-99 人規模で24 万人と, とくにどの規模で多いわけでもない ちなみに5-9 人規模では4 万人である 以下, 一般労働者 ( フルタイム ) の有期正社員について分析する 短時間正社員については 247

6 節でみる まず男女別に年齢分布をみよう ( 表 12) 男女で大きな違いがみてとれる 男性 のケースは,60-64 歳層に31.1% ともっとも多く,55 歳以上に51.2% と半数を超える 定年前 後に有期となり, 更新を繰り返している姿が推測される この人たちを, 職場では 正社員 と呼んでいる これに対して, 女性のケースは, 年齢に散らばりがみられ,55 歳以上は25.2% にすぎない 各年齢層に, フルタイム有期正社員が存在する つぎに勤続分布をみる ( 表 13) 男性では30 年以上に13.0% もいる これを除けば, 男女で 分布の差は少ない この男性の勤続 30 年以上 4.8 万人のうち,60-64 歳が3.0 万人と大半を占め る 年齢別賃金 所定内給与を年齢別に描くと ( 図 1), 男性のケースは40-44 歳がピークで,60 歳以後の落 ち方が急である これに対して, 女性のケースは,45-49 歳がピークで, その後, 落ちるが, もともと高くないこともあって, 急減ではない 表 12 有期正社員の年齢構成 男性 女性 年齢計 100.0% 100.0% 19 歳 0.3% 0.8% 20 24 歳 4.3% 12.2% 25 29 歳 7.1% 13.9% 30 34 歳 8.3% 11.6% 35 39 歳 8.1% 9.1% 40 44 歳 6.8% 10.0% 45 49 歳 6.1% 8.6% 50 54 歳 7.7% 8.5% 55 59 歳 12.6% 9.5% 60 64 歳 31.1% 12.5% 65 69 歳 5.9% 2.7% 70 歳 1.5% 0.6% 表 13 有期正社員の勤続年数構成 勤続年数 男性 女性 計 100.0% 100.0% 0 年 11.5% 17.7% 1 2 年 24.8% 27.3% 3 4 年 13.3% 13.1% 5 9 年 16.9% 16.9% 10 14 年 7.1% 9.8% 15 19 年 5.5% 5.3% 20 24 年 4.4% 4.2% 25 29 年 3.5% 2.4% 30 年以上 13.0% 3.3% 248

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 図 1 有期正社員 ( 一般 ) の年齢別所定内給与 図 2 有期正社員 ( 一般 ) の勤続年数所定内給与 勤続別賃金 勤続年数別の賃金を描くと ( 図 2), 男性のケースは順調に上がるが,30 年以上で落ちる 女性のケースは25-29 年で不規則な動きをするが, とくに勤続 10 年以後の上がり方が急である 女性の勤続 20 年以上で, 男性の勤続 0 年の賃金を上回る 249

6 短時間正社員の状況 2 節でみたように, 短時間で, 無期正社員が14 万人, 有期正社員が6 万人いる 雇用期間の定めのないことを重視すれば, 前者の14 万人が狭い意味での 短時間正社員 であり, 有期短時間正社員を足し合わせた19 万人が広義の短時間正社員にあたるであろう 4) 人数の推移をみると ( 表 14),2005 年 14 万人, その後 13-15 万人であったが,2009 年に19 万人と急増している 有期も無期も増えている ワークライフバランスの浸透や短時間正社員普及事業が本格的になってきた時期と対応するが, 政策効果などとの関係は, より厳密な分析が必要であろう 2009 年について, 短時間正社員を無期と有期に分ける まず無期短時間正社員の年齢分布をみると, 男女で大きく異なる ( 表 15) 男性のケースは,60 歳台に約 3 割と多く,55 歳以上に 48.9% と約半数いる 女性のケースは年齢に散らばりがみられ,55 歳以上でも30.7% である 有期短時間正社員は, この傾向がより顕著にみられる ( 表 16) 男性では60 歳代に6 割,55 歳以上に72.0% も集中するのに対し, 女性は年齢に散らばりがみられ,55 歳以上は32.9% である 表 14 短期間正社員数の推移 ( 万人 ) 計 無期 有期 計 男 女 計 男 女 2005 年 14 11 4 8 3 1 2 2006 年 13 10 3 7 2 1 1 2007 年 13 9 3 7 3 2 2 2008 年 15 11 4 8 4 1 2 2009 年 19 14 4 10 6 3 3 表 15 短時間正社員 ( 無期 ) の年齢構成 無期短時間正社員 男性 女性 年齢計 100.0% 100.0% 19 歳 1.8% 0.7% 20 24 歳 9.3% 2.9% 25 29 歳 5.7% 5.2% 30 34 歳 8.5% 11.5% 35 39 歳 6.5% 15.1% 40 44 歳 7.3% 13.1% 45 49 歳 6.1% 9.5% 50 54 歳 5.9% 11.3% 55 59 歳 9.5% 13.1% 60 64 歳 17.4% 9.5% 65 69 歳 12.6% 4.9% 70 歳 9.5% 3.1% 表 16 短時間正社員 ( 有期 ) の年齢構成 有期短時間正社員 男性 女性 年齢計 100.0% 100.0% 19 歳 1.6% 2.2% 20 24 歳 4.4% 6.7% 25 29 歳 2.9% 5.1% 30 34 歳 4.4% 6.6% 35 39 歳 2.7% 9.8% 40 44 歳 2.4% 11.0% 45 49 歳 3.9% 14.2% 50 54 歳 5.7% 11.5% 55 59 歳 3.7% 15.6% 60 64 歳 36.5% 10.3% 65 69 歳 23.8% 5.5% 70 歳 8.0% 1.5% 4) 10 人以上規模の数値で,5-9 人規模では, 無期 4.2 万人, 有期 0.3 万人存在する これを合わせると,24 万人となる 250

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) つぎに無期短時間正社員の勤続年数 5) の分布をみる ( 表 17) 男女でそれほど大きな差はないが, 女性のほうがやや長く,5 年以上が半数いる 有期についてみると ( 表 18), 無期にくらべ勤続は短くなる けれども有期であっても勤続の長い労働者は少なくなく, 男性で 46.2%, 女性で37.8% が勤続 5 年以上である 勤続年数別に時間当たり所定内給与をみる ( 図 3) 女性は勤続によって上がらないケースが多いが, 無期短時間正社員については, 勤続 5 年以上で大きく上昇する 男性は有期であっても勤続にしたがって上昇する 最後に, 短時間正社員が, どの業種に多いかをみる ( 表 19) 短時間正社員は製造業, 卸売業, 小売業に多い 無期の男性では, この3 産業以外に運輸業, 郵便業や建設業が加わる 表 17 無期短時間正社員の勤続年数分布 勤続年数 計 0 年 1 2 年 3 4 年 5 年 男性 100.0% 16.5% 19.8% 17.4% 46.3% 女性 100.0% 13.9% 20.4% 15.1% 50.6% 表 18 有期短時間正社員の勤続年数分布 勤続年数 計 0 年 1 2 年 3 4 年 5 年 男性 100.0% 15.3% 26.3% 12.2% 46.2% 女性 100.0% 18.0% 27.8% 16.4% 37.8% 図 3 性別短時間正社員の勤続別所定内給与 5) 勤続年数については, 休職期間を含まない ゆえに, 育児短時間勤務などを取得する労働者が, その前に育児休職を利用することが多いが, そのぶんは勤続に含まれていないことに留意すべきである 251

表 19 産業別短時間正社員 正社員 正職員の雇用期間定め無し計 男 女 正社員 正職員の雇用期間定め有り計 男 女 短時間正社員 ( 十人 ) 男 女 産業計 13 664 3 996 9 668 5 570 2 186 3 384 19 234 6 182 13 052 鉱業, 採石業, 砂利採取業 5 2 3 2 2 0 7 4 3 建設業 791 424 367 56 54 2 847 478 369 製造業 2 972 761 2 211 1 257 450 807 4 229 1 211 3 018 電気 ガス 熱供給 水道業 23 14 10 15 13 3 38 27 13 情報通信業 457 82 375 40 29 11 497 111 386 運輸業, 郵便業 851 716 135 463 364 99 1 314 1 080 234 卸売業, 小売業 2 518 496 2 022 999 314 685 3 517 810 2 707 金融業, 保険業 240 52 189 146 55 92 386 107 281 不動産業, 物品賃貸業 113 65 48 151 133 18 264 198 66 学術研究, 専門 技術サービス業 261 84 177 120 89 31 381 173 208 宿泊業, 飲食サービス業 898 184 714 256 52 204 1 154 236 918 生活関連サービス業, 娯楽業 660 168 492 214 48 166 874 216 658 教育, 学習支援業 304 112 191 250 129 121 554 241 312 医療, 福祉 2 367 349 2 018 782 115 667 3 149 464 2 685 複合サービス事業 20 10 10 67 61 5 87 71 15 サービス業 ( 他に分類されないもの ) 1 185 479 706 754 279 475 1 939 758 1 181 産業計 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 鉱業, 採石業, 砂利採取業 0.0% 0.1% 0.0% 0.0% 0.1% 0.0% 建設業 5.8% 10.6% 3.8% 1.0% 2.5% 0.1% 製造業 21.8% 19.0% 22.9% 22.6% 20.6% 23.8% 電気 ガス 熱供給 水道業 0.2% 0.4% 0.1% 0.3% 0.6% 0.1% 情報通信業 3.3% 2.1% 3.9% 0.7% 1.3% 0.3% 運輸業, 郵便業 6.2% 17.9% 1.4% 8.3% 16.7% 2.9% 卸売業, 小売業 18.4% 12.4% 20.9% 17.9% 14.4% 20.2% 金融業, 保険業 1.8% 1.3% 2.0% 2.6% 2.5% 2.7% 不動産業, 物品賃貸業 0.8% 1.6% 0.5% 2.7% 6.1% 0.5% 学術研究, 専門 技術サービス業 1.9% 2.1% 1.8% 2.2% 4.1% 0.9% 宿泊業, 飲食サービス業 6.6% 4.6% 7.4% 4.6% 2.4% 6.0% 生活関連サービス業, 娯楽業 4.8% 4.2% 5.1% 3.8% 2.2% 4.9% 教育, 学習支援業 2.2% 2.8% 2.0% 4.5% 5.9% 3.6% 医療, 福祉 17.3% 8.7% 20.9% 14.0% 5.3% 19.7% 複合サービス事業 0.1% 0.3% 0.1% 1.2% 2.8% 0.1% サービス業 ( 他に分類されないもの ) 8.7% 12.0% 7.3% 13.5% 12.8% 14.0% 252

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 7 さいごに 本稿は基本的集計をしただけなので, 結果の解釈については最小限にとどめた しかし平均値を比べただけでも, 短時間であっても賃金の高い労働者のグループがいるし, 有期であっても, それなりに賃金の高い労働者のグループがいそうであることがわかった 今後の課題は, 賃金の平均だけをみるのでなく, わかるかぎり賃金の分布をみることが重要である 個票を分析しないとわからない面もあるが, 正社員以外の労働者の多様性は, かなり大きい また 正社員の多様性 のほうが大きいことも推測される 公表データからでも様々なことがわかる可能性が大きい 参考文献脇坂明 (2009) 非正規 社員という呼び方の廃止と短時間正社員 関西経営者協会 人事労務管理の諸課題 脇坂明 (2010) 多様な働き方の経済学 経済セミナー 10 11 月号 253

付表 1 企業規模 100 999 人の状況 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 632 111 81.7% 3 011 1.7% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 21 583 2.8% 2 343 1.3% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 27 128 3.5% 65 079 36.5% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 93 015 12.0% 107 673 60.5% 773 837 100.0% 178 106 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 66.4% 0.3% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 2.3% 0.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 2.8% 6.8% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 9.8% 11.3% N=951 943( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 632 111 95.9% 3 011 0.5% 635 122 正社員 正職員の雇用期間定め有り 21 583 3.3% 2 343 0.4% 23 926 合計 653 694 99.2% 5 354 0.8% 659 048 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 27 128 9.3% 65 079 22.2% 92 207 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 93 015 31.8% 107 673 36.8% 200 688 合計 120 143 41.0% 172 752 59.0% 292 895 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 841 1336 72.6% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 994 1550 77.7% 女性 1 529 1268 82.9% 男女計 1 568 1105 70.5% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 711 1375 80.4% 女性 1 314 982 74.7% 男女計 85.2% 82.7% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 85.8% 88.7% 女性 85.9% 77.4% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1 136 997 87.8% 61.7% 54.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 291 1060 82.1% 64.8% 53.2% 女性 1 008 976 96.8% 65.9% 63.8% 男女計 1 195 1039 86.9% 76.2% 66.3% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 331 1152 86.6% 77.8% 67.3% 女性 1 093 1003 91.8% 83.1% 76.3% 男女計 105.2% 104.2% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 103.1% 108.7% 女性 108.4% 102.8% 254

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 付表 2 企業規模 10 99 人の状況 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 555 447 85.0% 9 342 4.8% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 21 847 3.3% 2 070 1.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 38 495 5.9% 136 045 69.5% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 37 672 5.8% 48 429 24.7% 653 461 100.0% 195 886 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 65.4% 1.1% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 2.6% 0.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 4.5% 16.0% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 4.4% 5.7% N=849 347( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 555 447 94.4% 9 342 1.6% 564 789 正社員 正職員の雇用期間定め有り 21 847 3.7% 2 070 0.4% 23 917 合計 577 294 98.1% 11 412 1.9% 588 706 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 38 495 14.8% 136 045 52.2% 174 540 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 37 672 14.5% 48 429 18.6% 86 101 合計 76 167 29.2% 184 474 70.8% 260 641 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 586 1128 71.1% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 710 1272 74.4% 女性 1 302 1060 81.4% 男女計 1 430 1116 78.1% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 595 1218 76.4% 女性 1 147 1015 88.5% 男女計 90.2% 98.9% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 93.3% 95.8% 女性 88.1% 95.8% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1 081 970 89.8% 68.1% 61.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 218 1041 85.5% 71.2% 60.9% 女性 948 944 99.6% 72.8% 72.5% 男女計 1 145 1023 89.3% 80.1% 71.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 319 1187 90.0% 82.7% 74.4% 女性 988 964 97.5% 86.2% 84.0% 男女計 106.0% 105.5% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 108.3% 114.0% 女性 104.2% 102.1% 255

付表 3 企業規模 5 9 人の状況 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 97 767 89.1% 4 179 11.4% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 3 427 3.1% 282 0.8% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 6 561 6.0% 29 046 79.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 1 993 1.8% 3 217 8.8% 109 748 100.0% 36 724 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 66.7% 2.9% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 2.3% 0.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 4.5% 19.8% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 1.4% 2.2% N=146 472( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 97 767 92.5% 4 179 4.0% 101 946 正社員 正職員の雇用期間定め有り 3 427 3.2% 282 0.3% 3 709 合計 101 194 95.8% 4 461 4.2% 105 655 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 6 561 16.1% 29 046 71.2% 35 607 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 1 993 4.9% 3 217 7.9% 5 210 合計 8 554 21.0% 32 263 79.0% 40 817 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 505 1114 74.0% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 621 1397 86.2% 女性 1 249 1050 84.1% 男女計 1 482 1025 69.1% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 643 1160 70.6% 女性 1 119 940 84.0% 男女計 98.5% 92.0% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 101.3% 83.0% 女性 89.6% 89.5% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1 163 969 83.3% 77.3% 64.4% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 337 1039 77.7% 82.4% 64.1% 女性 961 954 99.2% 77.0% 76.4% 男女計 1 179 1037 88.0% 79.5% 70.0% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 263 1189 94.1% 76.9% 72.4% 女性 1 042 995 95.5% 93.2% 88.9% 男女計 101.3% 107.0% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 94.5% 114.4% 女性 108.4% 104.3% 256

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 付表 4 製造業 10 人以上 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 480 528 86.5% 2 972 5.1% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 10 996 2.0% 1 257 2.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 17 253 3.1% 26 414 44.9% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 46 931 8.4% 28 128 47.9% 555 708 100.0% 58 771 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 78.2% 0.5% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 1.8% 0.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 2.8% 4.3% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 7.6% 4.6% N=614 479( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 480 528 96.9% 2 972 0.6% 483 500 正社員 正職員の雇用期間定め有り 10 996 2.2% 1 257 0.3% 12 253 合計 491 524 99.1% 4 229 0.9% 495 753 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 17 253 14.5% 26 414 22.2% 43 667 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 46 931 39.5% 28 128 9.6% 75 059 合計 64 184 54.1% 54 542 18.6% 118 726 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 869 1149 61.5% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 999 1564 78.2% 女性 1 309 1006 76.9% 男女計 1 314 1031 78.5% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 532 1217 79.4% 女性 947 928 98.0% 男女計 70.3% 89.7% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 76.6% 77.8% 女性 72.4% 92.2% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1 040 879 84.5% 55.6% 47.0% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 233 1026 83.2% 61.7% 51.3% 女性 920 848 92.1% 70.3% 64.8% 男女計 1 181 993 84.1% 89.9% 75.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 361 1248 91.7% 88.9% 81.5% 女性 1 004 921 91.7% 106.1% 97.3% 男女計 113.5% 113.0% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 110.4% 121.6% 女性 109.1% 108.6% 257

付表 5 製造業 1000 人以上 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 170 488 95.0% 272 2.9% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 1 025 0.6% 241 2.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 2 326 1.3% 1 210 12.9% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 5 592 3.1% 7 649 81.6% 179 431 100.0% 9 372 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 90.3% 0.1% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 0.5% 0.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 1.2% 0.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 3.0% 4.1% N=188 803( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 170 488 99.1% 272 0.2% 170 760 正社員 正職員の雇用期間定め有り 1 025 0.6% 241 0.1% 1 266 合計 171 513 99.7% 513 0.3% 172 026 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 2 326 13.9% 1 210 7.2% 3 536 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 5 592 33.3% 7 649 45.6% 13 241 合計 7 918 47.2% 8 859 52.8% 16 777 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 2 303 1809 78.5% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 2 390 1718 71.9% 女性 1 708 1834 107.4% 男女計 1 629 890 54.6% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 737 1012 58.3% 女性 1 267 831 65.6% 男女計 70.7% 49.2% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 72.7% 58.9% 女性 74.2% 45.3% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1 313 995 75.8% 57.0% 43.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 440 1051 73.0% 60.3% 44.0% 女性 1 161 973 83.8% 68.0% 57.0% 男女計 1 357 1052 77.5% 83.3% 64.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 500 1286 85.7% 86.3% 74.0% 女性 1 113 956 85.9% 87.8% 75.5% 男女計 103.3% 105.7% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 104.2% 122.4% 女性 95.8% 98.3% 258

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 付表 6 製造業 100 人 999 人 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 170 059 82.4% 437 2.2% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 4 941 2.4% 606 3.0% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 6 360 3.1% 6 160 30.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 24 934 12.1% 12 945 64.2% 206 294 100.0% 20 148 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 75.1% 0.2% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 2.2% 0.3% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 2.8% 2.7% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 11.0% 5.7% N=226 442( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 170 059 96.6% 437 0.2% 170 496 正社員 正職員の雇用期間定め有り 4 941 2.8% 606 0.3% 5 547 合計 175 000 99.4% 1 043 0.6% 176 043 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 6 360 12.6% 6 160 12.2% 12 520 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 24 934 49.5% 12 945 25.7% 37 879 合計 31 294 62.1% 19 105 37.9% 50 399 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 750 1255 71.7% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 868 1735 92.9% 女性 1 280 1129 88.2% 男女計 1 351 1005 74.4% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 599 1142 71.4% 女性 974 944 96.9% 男女計 77.2% 80.1% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 85.6% 65.8% 女性 76.1% 83.6% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 1 015 885 87.2% 58.0% 50.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 196 1016 85.0% 64.0% 54.4% 女性 911 859 94.3% 71.1% 67.1% 男女計 1 118 978 87.5% 82.8% 72.4% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 275 1224 96.0% 79.7% 76.5% 女性 986 924 93.7% 101.3% 94.9% 男女計 110.1% 110.5% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 106.6% 120.5% 女性 108.3% 107.6% 259

付表 7 製造業 10 99 人 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 139 981 86.9% 2 263 7.7% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 5 030 3.1% 410 1.4% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 8 567 5.3% 19 044 65.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 7 453 4.6% 7 533 25.8% 161 031 100.0% 29 250 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 73.6% 1.2% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 2.6% 0.2% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 4.5% 10.0% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 3.9% 4.0% N=190 281( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 139 981 79.5% 2 263 1.3% 142 244 正社員 正職員の雇用期間定め有り 5 030 2.9% 410 0.2% 5 440 合計 145 011 82.4% 2 673 1.5% 147 684 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 8 567 17.0% 19 044 37.8% 27 611 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 7 453 14.8% 7 533 14.9% 14 986 合計 16 020 31.8% 26 577 52.7% 42 597 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 509 1049 69.5% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 649 1524 92.4% 女性 1 106 872 78.8% 男女計 1 213 1153 95.1% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 409 1381 98.0% 女性 883 968 109.6% 男女計 80.3% 109.9% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 85.4% 90.6% 女性 79.9% 111.0% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 983 869 88.4% 65.1% 57.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 171 1026 87.6% 71.0% 62.2% 女性 887 838 94.5% 80.2% 75.8% 男女計 1 072 959 89.5% 88.4% 79.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 269 1231 97.0% 90.1% 87.4% 女性 908 884 97.4% 102.8% 100.1% 男女計 109.1% 110.4% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 108.4% 120.0% 女性 102.4% 105.5% 260

正社員 正社員以外の社員の雇用期間の定めの有無と労働時間の長短 ( 脇坂 ) 付表 8 製造業 5 9 人 一般 短時間 男女計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 16 786 88.9% 786 15.5% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 581 3.1% 3 0.1% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 1 157 6.1% 3 687 72.7% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 358 1.9% 598 11.8% 18 882 100.0% 5 074 100.0% 男女計 一般 短時間 正社員 正職員の雇用期間定め無し 70.1% 3.3% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 2.4% 0.0% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 4.8% 15.4% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 1.5% 2.5% N=23 956( 十人 ) 正社員 正職員男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員の雇用期間定め無し 16 786 92.5% 786 4.3% 17 572 正社員 正職員の雇用期間定め有り 581 3.2% 3 0.0% 584 合計 17 367 95.7% 789 4.3% 18 156 正社員 正職員以外男女計 一般 短時間 計 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 1 157 19.9% 3 687 63.6% 4 844 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 358 6.2% 598 10.3% 956 合計 1 515 26.1% 4 285 73.9% 5 800 1 時間当たり所定内給与額 一般 (A) 短時間 (B) B/A 男女計 1 445 1014 70.2% 正社員 正職員の雇用期間定め無し 男性 1 545 1373 88.9% 女性 1 135 914 80.6% 男女計 1 006 1135 112.8% 正社員 正職員の雇用期間定め有り 男性 1 238 2178 176.0% 女性 818 894 109.2% 男女計 69.6% 111.9% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 80.1% 158.6% 女性 72.1% 97.8% 1 時間当たり所定内給与額 一般 (C) 短時間 (D) D/C C/A D/A 男女計 966 889 92.0% 66.8% 61.5% 正社員 正職員以外の雇用期間定め無し 男性 1 090 1023 93.9% 70.6% 66.2% 女性 834 861 103.3% 73.5% 75.9% 男女計 1 031 992 96.2% 102.5% 98.6% 正社員 正職員以外の雇用期間定め有り 男性 1 036 1181 114.0% 83.7% 95.4% 女性 1 022 961 94.0% 124.9% 117.4% 男女計 106.8% 111.6% 定めの有無による差 ( 有期 / 無期 ) 男性 95.0% 115.4% 女性 122.6% 111.6% 261