ゼローダ錠300使用上の注意改訂のお知らせ

Similar documents
<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

減量・コース投与期間短縮の基準

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

p 13

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

「ガスメット錠10mg・20mg」「ガスメットD錠10mg・20mg」使用上の注意改訂のお知らせ

Microsoft Word - オーソ_201302_Final.docx

STEP 1 検査値を使いこなすために 臨床検査の基礎知識 検査の目的は大きく 2 つ 基準範囲とは 95% ( 図 1) 図 1 基準範囲の考え方 2

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F A A E5F89968FF E372E646F63>

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

がんの治療

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

スライド 1

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F C D815B838B43505F4F E31302E646F63>

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

Microsoft Word エリンダシン使注意.doc

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

Microsoft Word - sa_niflec_ doc

医薬品の適正使用に欠かせない情報です

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F D815B838B8FF E31312E646F63>

OK__

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり


160223メトトレキサート1_4.indd

<4D F736F F D2089BB8A7797C C B B835888E790AC8C7689E6>

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

タフィンラーカプセル50mg/75mg、メキニスト錠0.5mg/2mg 添付文書改訂のお知らせ

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

110607セチリジン5-1.indd

「             」  説明および同意書

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

BV+mFOLFOX6 療法について 2 回目以降 ( アバスチン +5-FU+ レボホリナート + エルプラット ) 薬の名前アロキシ注吐き気止めです デキサート注 アバスチン注 エルプラット注 レボホリナート注 作用めやすの時間 5-FU の効果を強める薬です 90 分 2 回目から点滴時間が短

バイエル薬品工業 改訂のお知らせネクサバール錠

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな

副作用収集状況 市販直後調査期間中 (2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 ) に収集された副作用は 200 例 258 件でした そのうち 重篤な副作用は 8 例 14 件でした 副作用の内訳を表 1 に示します 重篤な副作用は 高カルシウム血症 3 件 意識変容状態

Microsoft Word - LIA RMP_概要ver2.docx

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

扶桑薬品工業 再審査結果のお知らせ 無水エタノール注

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

IF

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

スライド 1

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

Microsoft Word - 茬çfl�宛玺0618第1å‘·_æŠ¥èŒ¬é•£å®łã†¦é•ıç�¥ï¼‹ã…¡ã…‹ã…łã…«ã…�ㅳ;.doc

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

Microsoft Word - kipres_Info.doc

Untitled

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

フォルフォックス FOLFOX 療法を受けられる患者さんへ 監修福井大学医学部長外科学 1 教授山口明夫

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

ベージニオ(アベマシクリブ)患者向医薬品ガイド

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F D815B838B4E618FF931306D E3131>

Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc

Lenvatinibの副作用管理と薬薬連携

ウム ( 小腸癌 ) に関する事前評価及び提出された資料から 本品目の小腸癌に対する有効性及び安全性は確認されているものと判断する 以上 医薬品医療機器総合機構における審査の結果 本品目については 以下の効能又は効果並びに用法及び用量で承認して差し支えないと判断した [ 効能又は効果 ] 1. レボ

フルオロウラシル注射液

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F B838F8FF E392E646F63>

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

治療法 下記 FOLFIRI 療法 FOLFIRI + 療法 FOLFIRI + 療法 FOLFIRI + 療法 8~9 入 はじめに大腸癌 化学療法 手術後 再発 予防 補助化学療法 切除不能 進行再発大腸癌 対 全身化学療法 抗 剤治療 多 方法 基本 広 使 FOLFOX( ) 療法 FOLF

1. 重篤な不正出血の発現状況 ( 患者背景 ) (1) 患者背景 ( 子宮腺筋症 子宮筋腫合併例の割合 ) 重篤な不正出血発現例の多くは子宮腺筋症を合併する症例でした 重篤な不正出血を発現した 54 例中 48 例 (88.9%) は 子宮腺筋症を合併する症例でした また 子宮腺筋症 子宮筋腫のい

改訂のお知らせリピオドール480注10mL_130830_2.pdf

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

BD( 寛解導入 ) 皮下注療法について お薬の名前と治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 薬の名前作用めやすの時間 1 日目

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

20(1) 重篤な肝障害の報告症例数の推移 2000 年 2 月に緊急安全性情報を発出した以後も重篤な肝障害が毎年 20 例前後報告されております ( 図 1 参照 ) また ユリノーム R 3) 錠服用患者様における肝機能検査の実施状況について調査した結果 投与開始後に一度も肝機能検査が実施されな

Microsoft Word - CDDP+VNR患者用パンフレット doc

プラザキサ服用上の注意 1. プラザキサは 1 日 2 回内服を守る 自分の判断で服用を中止し ないこと 2. 飲み忘れた場合は 同日中に出来るだけ早く1 回量を服用する 次の服用までに 6 時間以上あけること 3. 服用し忘れた場合でも 2 回量を一度に服用しないこと 4. 鼻血 歯肉出血 皮下出

経皮吸収型鎮痛消炎貼付剤 外皮用インドメタシン貼付剤 1. 改訂内容改訂後 ( 下線部は追加 変更箇所 ) 4. 妊婦 産婦 授乳婦等への使用妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ使用すること 妊婦に対する安全性は確立していない 厚生労働

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx

会長 日本製薬団体連合会会長 日本一般用医薬品連合会会長 米国研究製薬 工業協会会長 欧州製薬団体連合会会長及び一般社団法人日本医薬品卸業連合 会会長あてに発出することとしているので申し添えます

頭頚部がん1部[ ].indd

- 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください - 効能又は効果 用法及び用量の一部変更 使用上の注意改訂のお知らせ 平成 23 年 5 月 劇薬 処方せん医薬品 ( 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること ) エタンブトール製剤 エタンブトール塩酸塩錠 このたび 標記製品の 効

この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方はこの薬の効果や注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した場合に使用が開始されます 次の人は この薬を使用することはできません 過去にイストダックス点滴静注用に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人

PowerPoint プレゼンテーション

使用上の注意改訂のお知らせ スピーゲル

Microsoft Word - kipres_Info.doc

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

ダラツムマブってどんな薬? 初発の患者さん ( 初めて治療を受ける患者さん ) の治験募集についてー 米国で承認された ダラツムマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 名古屋市立大学病院血液 腫瘍内科診療部長飯田真介先生です Q1 ダラツムマブという薬が米国で承認され

医薬品リスク管理計画書(本文)

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E838D A B838B8DD797B E332E646F63>

2. 改訂内容と改訂理由 (1) 効能 効果 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る ) 既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉 改訂前 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロ

1)表紙14年v0

ベナンバックス_患者向医薬品ガイド

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

Transcription:

医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 使用上の注意改訂のお知らせ 製造販売元 2011 年 9 月 劇薬処方せん医薬品 このたび標記製品の 使用上の注意 を改訂しましたのでお知らせいたします なお 改訂添付文書を封入した製品がお手元に届くまでには若干の日数を必要としますので 今後のご使用に際しましては本内容をご参照くださいますようお願い申し上げます Ⅰ. 改訂の概要 ゼローダ錠 300 改訂項目改訂概要改訂理由 4. 副作用 (1) 重大な副作用 12) 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) の項を追記しました 事務連絡 使用上の注意 改訂の内容は医薬品安全対策情報 (DSU)(No.203 2011 年 10 月発行予定 ) に掲載されます 医薬品医療機器情報提供ホームページ (http://www.info.pmda.go.jp/) に最新添付文書及び DSU が掲載されます - 1 -

Ⅱ. 改訂内容 ゼローダ錠 300 4. 副作用 (1) 重大な副作用 1) 11) 略 改訂後 ( 下線部 : 改訂 ) 12) 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) ( 頻度不明注 4) ): 皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 注 4) 国外の臨床試験又は自発報告にて報告された頻度を算出できない副作用については頻度不明とした 改訂前 4. 副作用 (1) 重大な副作用 1) 11) 略注 4) 国外の臨床試験又は自発報告にて報告された頻度を算出できない副作用については頻度不明とした 該当記載なし Ⅲ. 改訂理由 < ゼローダ錠 300> 1. 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡 ( 平成 23 年 9 月 20 日付 ) に基づく改訂 重大な副作用 に 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) を追記しました 国内において本剤との因果性が否定できない副作用が報告されたことから 重大な副作用 に追記しました 次ページに症例概要を掲載しましたのでご参照ください - 2 -

症例概要 皮膚粘膜眼症候群 : 国内報告 性 年齢 患 者 使用理由 ( 合併症 ) 1 日投与量投与期間 副作用 副作用経過及び処置 女 70 代 転移性乳癌 ( 無 ) 3600mg/ 日 15 日間投与 転移性乳癌 ( 乳房切除 リンパ節切除 ) 再発病巣 : 肝 肺 皮膚 リンパ節転移 投与約 7 年前 投与開始日 投与 2 日後 投与 3 日後 ( 日 ) 3 日後 7 日後 23 日後 乳房切除術 (Bt+Ax) 施行 [ 前治療歴 ] アナストロゾール 1mg 1/ 日 ( 約 7 年前 ) レトロゾール 2.5mg 1/ 日 ( 約 4 年前 3 ヶ月間 ) タモキシフェンクエン酸塩 1 錠 1/ 日 ( 約 2 年前 15 ヶ月間 ) エキセメスタン 2.5mg 1/ 日 ( 約 1 年前 4 ヶ月間 ) メドロキシプロゲステロン酢酸エステル 200mg 3/ 日 ( 約 4 ヶ月前 ) [ アレルギー歴 ] 薬剤性発疹の既往あり : レトロゾール 皮下出血斑 ( 前医治療時 患者より得られた情報のため 詳細不明 ) 乳癌 ( 肝 肺 皮膚 リンパ節転移 ) に対して 本剤 (1800mg 2/ 日 ) 内服開始 ( 投与 14 日後 ) 病期 (Stage):Stage IV PS:0 本剤投与時の転移 / 再発病巣 : 肝 肺 皮膚 リンパ節転移顔全体に発疹が出現しはじめるが 軽度であったため受診せず 37.3 発熱あり スティーブンス ジョンソン症候群発現 皮膚症状に関して 種類 : 浮腫性紅斑 膨疹 ( 蕁麻疹 - 皮疹が出没 移動 ) 湿疹様 ( 皮疹に多様性あり ) 色素沈着 水疱 びらん 落屑 鱗屑あり 粘膜病変色 : 褐色個々の皮膚症状の形状 : 無数 健常皮膚を残さない発現部位 : 全身自覚症状 : そう痒 自発痛 圧痛持続時間 :1 ヶ月間本剤の初回投与から皮膚症状発現までに要した時間 :2 日間 体全体に紅斑が拡大 投与 14 日後近医受診 当院受診 紅斑がさらに悪化 入院 皮膚科入院でステロイド投与 一般細菌検査結果培養同定 :Negative 退院 ( 軽快 ) 併用薬 : なし 臨床検査値 検査項目名 施設正常域下限 施設正常域上限 7 日後 9 日後 13 日後 17 日後 AST(IU) 9 32 29 40 23 17 17 ALT(IU) 3 38 27 39 70 40 39 LDH(IU) 118 223 280 268 254 206 γ-gtp(iu) 8 68 108 93 89 BUN(mg/dL) 8.0 21.0 14.8 9.6 17.4 20.3 Cr(mg/dL) 0.47 0.79 0.84 0.63 0.77 0.60 21 日後 WBC(/μL) 2900 7800 9200 11500 16200 15100 16800 CRP(mg/dL) 0.00 0.30 1.79 0.93 0.14 0.05 0.04 次ページ以降に改訂後の 使用上の注意 を掲載しましたので 併せてご参照ください - 3 -

使用上の注意 **2011 年 9 月改訂 ( 第 13 版 ) *2011 年 2 月改訂 警告 1. 本剤を含むがん化学療法は 緊急時に十分対応できる医療施設において がん化学療法に十分な知識 経験を持つ医師のもとで 本剤が適切と判断される症例についてのみ実施すること 適応患者の選択にあたっては 本剤及び各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること また 治療開始に先立ち 患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し 同意を得てから投与すること 2. テガフール ギメラシル オテラシルカリウム配合剤との併用により 重篤な血液障害等の副作用が発現するおそれがあるので 併用を行わないこと ( 相互作用 の項参照) 3. 本剤とワルファリンカリウムとの併用により 血液凝固能検査値異常 出血が発現し死亡に至った例も報告されている これらの副作用は 本剤とワルファリンカリウムの併用開始数日後から本剤後 1 ヶ月以内の期間に発現しているので 併用する場合には血液凝固能検査を定期的に行い 必要に応じて適切な処置を行うこと ( 相互作用 薬物動態 の項参照) 禁忌( 次の患者には投与しないこと ) 1. 本剤の成分又はフルオロウラシルに対し過敏症の既往歴のある患者 2. テガフール ギメラシル オテラシルカリウム配合剤投与中の患者及び後 7 日以内の患者 ( 相互作用 の項参照 ) 3. 重篤な腎障害のある患者 ( 慎重投与 薬物動態 の項参照 ) 4. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 ( 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 の項参照 ) < 効能 効果に関連する使用上の注意 > 1. 手術不能又は再発乳癌に対して ⑴ 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない ⑵ 単剤投与を行う場合には アントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法の増悪若しくは再発例に限る ⑶ 併用療法に関して 初回化学療法における有効性及び安全性は確立していない 2. 結腸癌における術後補助化学療法に対して Dukes C 以外の結腸癌における術後補助化学療法での 本剤の有効性及び安全性は確立していない また 国内での術後補助化学療法に関する検討は行われていない ( 臨床成績 の項参照 ) * 3. 治癒切除不能な進行 再発の胃癌に対して本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない < 用法 用量に関連する使用上の注意 > 1. B 法について ⑴ B 法において副作用が発現した場合には 以下の規定を参考にして休薬 減量を行うこと NCI による毒性の Grade 判定注 2) 休薬 減量の規定 治療期間中の処置 治療再開時の投与量 Grade1 休薬 減量不要減量不要 Grade2 初回発現 2 回目発現 3 回目発現 4 回目発現 Grade3 初回発現 2 回目発現 3 回目発現 Grade4 初回発現 Grade0-1 に軽快するまで休薬 Grade0-1 に軽快するまで休薬 Grade0-1 に軽快するまで休薬 再投与不可 Grade0-1 に軽快するまで休薬 Grade0-1 に軽快するまで休薬 再投与不可 再投与不可あるいは治療継続が患者にとって望ましいと判定された場合は Grade0-1 に軽快するまで投与中断 減量不要減量段階 1 減量段階 2 減量段階 1 減量段階 2 減量段階 2 上記の休薬 減量の規定に応じて減量を行う際 次の用量を参考にすること 体表面積 減量時の投与量 1.13m 2 未満 900mg 1.13m 2 以上 1.21m 2 未満 1.21m 2 以上 1.45m 2 未満 1.45m 2 以上 1.69m 2 未満 1.69m 2 以上 1.77m 2 未満 1 回用量 減量段階 1 減量段階 2 1,200mg 1,500mg 1.77m 2 以上 1,800mg ⑵ 一旦減量した後は増量は行わないこと 600mg 900mg 1,200mg ⑶ 結腸癌における術後補助化学療法 に関しては 投与期 間が 8 コースを超えた場合の有効性及び安全性は確立していない 2. C 法について ⑴ C 法において副作用が発現した場合には 休薬 減量を行うこと 休薬 減量の規定はB 法の規定を参考にし 減量を行う際は次の用量を参考にすること 体表面積 減量時の投与量 1 回用量 減量段階 1 減量段階 2 1.41m 2 未満 900mg 600mg 1.41m 2 以上 1.51m 2 未満 1,200mg 1.51m 2 以上 1.81m 2 未満 900mg 1.81m 2 以上 2.11m 2 未満 1,500mg 2.11m 2 以上 1,200mg ⑵ 治癒切除不能な進行 再発の結腸 直腸癌において 本剤と併用する他の抗悪性腫瘍剤は 臨床成績 の項の内容を熟知した上で 患者の状態やがん化学療法歴に応じて選択すること - 4 -

* ⑶ 治癒切除不能な進行 再発の結腸 直腸癌及び治癒切除不能な進行 再発の胃癌に対して 本剤を含むがん化学療法を実施する場合 併用する他の抗悪性腫瘍剤の添付文書を熟読すること 注 2) B 法による国内臨床試験においてはNCI-CTC(Ver.2.0) によりGrade を判定した 手足症候群は以下の判定基準に従った また C 法による国内臨床試験においては手足症候群も含めて CTCAE v3.0によりgradeを判定した 手足症候群の判定基準 Grade 臨床領域機能領域 1 2 3 しびれ 皮膚知覚過敏 ヒリヒリ チクチク感 無痛性腫脹 無痛性紅斑 腫脹を伴う有痛性皮膚紅斑湿性落屑 潰瘍 水疱 強い痛み 日常生活に制限を受けることはない症状 日常生活に制限を受ける症状 日常生活を遂行できない症状 該当する症状の Grade が両基準 ( 臨床領域 機能領域 ) で一致しない場合は より適切と判断できる Grade を採用する 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) ⑴ 腎障害のある患者 [ 副作用が重症化又は発現率が上昇するおそれがある ( 重要な基本的注意 薬物動態 の項参照) ] ⑵ 肝障害のある患者 ⑶ 冠動脈疾患の既往歴のある患者 [ 心障害があらわれるおそれがある ] ⑷ 骨髄抑制のある患者 [ 骨髄抑制が増強するおそれがある ( 重要な基本的注意 の項参照 ) ] ⑸ 消化管潰瘍又は出血のある患者 [ 症状が悪化するおそれがある ] ⑹ 高齢者 ( 高齢者への投与 の項参照) 2. 重要な基本的注意 ⑴ テガフール ギメラシル オテラシルカリウム配合剤後 本剤の投与を行う場合は 少なくとも 7 日以上の間隔をあけること ( 相互作用 の項参照) ⑵ 本剤投与中は定期的 ( 特に投与初期は頻回 ) に臨床検査 ( 血液検査 肝機能 腎機能検査等 ) を行うなど 患者の状態を十分に観察すること 異常が認められた場合には 休薬等の適切な処置を行うこと ⑶ 感染症 出血傾向の発現又は悪化に十分注意すること ⑷ 生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には 性腺に対する影響を考慮すること * ⑸ 胃癌に本剤を使用する際には 関連文献 ( 医療上の必要性の高い未承認薬 適応外薬検討会議公知申請への該当性に係る報告書 : カペシタビン ( 進行性胃癌 ) 等 ) を熟読すること 3. 相互作用本剤が肝チトクロームP450(CYP2C9) の酵素蛋白合成系に影響し 酵素活性が低下する可能性があるので CYP2C9で代謝を受ける薬剤と併用する場合に併用薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある ⑴ 併用禁忌 ( 併用しないこと ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 テガフール ギメラシル オテラシルカリウム配合剤 ( ティーエスワン ) 早期に重篤な血液障害や下痢 口内炎等の消化管障害等が発現するおそれがあるので テガフール ギメラシル オテラシルカリウム配合剤投与中及び後 7 日以内は本剤を投与しないこと ⑵ 併用注意 ( 併用に注意すること ) ギメラシルがフルオロウラシルの異化代謝を阻害し 血中フルオロウラシル濃度が著しく上昇する 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 ワルファリンカリウム フェニトイン 併用開始数日後から本剤後 1 ヶ月以内の期間に血液凝固能検査値異常 出血の発現が報告されている 定期的に血液凝固能検査 ( プロトロンビン時間 INR 等 ) を行い 必要に応じて適切な処置を行うこと フェニトインの血中濃度が上昇したとの報告があるので フェニトインの血中濃度の変化に注意すること 本剤が肝チトクローム P450(CYP2C9) の酵素蛋白合成系に影響し 酵素活性が低下している可能性が考えられている 本剤が肝チトクローム P450(CYP2C9) の酵素蛋白合成系に影響し 酵素活性が低下している可能性が考えられている 4. 副作用 < 単剤療法における副作用発現状況の概要 > 承認時迄の調査 298 例において 副作用は 277 例 (93.0%) に認められた 主な副作用は 手足症候群 176 例 (59.1%) 悪心 99 例 ( 3 3. 2 % ) 食欲不振 9 1 例 ( 3 0. 5 % ) 赤血球数減少 7 8 例 ( 2 6. 2 % ) 下痢 76 例 (25.5%) 白血球数減少 74 例 (24.8%) 血中ビリルビン増加 72 例 (24.2%) 口内炎 67 例 (22.5%) リンパ球数減少 64 例 (21.5%) 等であった ( 効能 効果 用法 用量追加を含む承認時 ) < 他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時における副作用発現状況の概要 > 3) 承認時迄の調査 64 例注において 副作用は 6 4 例 ( 1 0 0 % ) に認められた 主な副作用は 末梢性感覚ニューロパシー 60 例 (93.8%) 食欲不振 57 例 (89.1%) 疲労 52 例 (81.3%) 悪心 49 例 (76.6%) 手足症候群 49 例 (76.6%) 色素沈着障害 38 例 (59.4%) 下痢 36 例 (56.3%) 口内炎 35 例 (54.7%) 好中球数減少 33 例 (51.6%) 等であった ( 効能 効果 用法 用量追加時 ) 注 3) XELOX 療法 ( 本剤とオキサリプラチン併用 )6 例とXELOX+BV 療法 (XELOX 療法とベバシズマブ併用 )58 例を集計した ⑴ 重大な副作用 1) 脱水症状 ( 頻度不明注 4) ): 激しい下痢 ( 初期症状 : 腹痛 頻 回の軟便等 ) があらわれ脱水症状まで至ることがあるので観察を十分に行い このような症状があらわれた場合には 投与を中止し補液 電解質投与等の適切な処置を行うこと 2) 手足症候群 (Hand-foot syndrome)( 頻度不明注 4) ): 手掌 及び足底に湿性落屑 皮膚潰瘍 水疱 疼痛 知覚不全 有痛性紅斑 腫脹等の手足症候群があらわれることがあるので観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止し適切な処置を行うこと - 5 -

3) 心障害 ( 頻度不明注 4) ): 心筋梗塞 狭心症 律動異常 心 停止 心不全 突然死 心電図異常 ( 心房性不整脈 心房細動 心室性期外収縮等 ) 等の心障害があらわれることがあるので観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止し適切な処置を行うこと 4) 肝障害 黄疸 ( 頻度不明注 4) ): 肝機能検査値異常 黄疸を 伴う肝障害があらわれ 肝不全に至った症例も報告されているので 定期的に検査を行うなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと なお 肝機能検査値異常を伴わない黄疸があらわれることが報告されている 5) 腎障害 ( 頻度不明注 4) ): 腎機能検査値異常を伴う腎障害が あらわれることがあるので 定期的に検査を行うなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと 6) 骨髄抑制 ( 頻度不明注 4) ): 汎血球減少 顆粒球減少等の骨 髄抑制が また 骨髄抑制の持続により易感染症 敗血症等があらわれることがあるので定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止し適切な処置を行うこと 7) 口内炎 ( 頻度不明注 4) ): 口内炎 ( 粘膜炎 粘膜潰瘍 口腔内 潰瘍等 ) があらわれることがあるので観察を十分に行い 有痛性の紅斑 口内潰瘍 舌潰瘍等が認められた場合には 投与を中止し適切な処置を行うこと 8) 間質性肺炎 ( 頻度不明注 4) ): 間質性肺炎 ( 初期症状 : 咳嗽 息切れ 呼吸困難 発熱等 ) があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 胸部 X 線等の検査を行い 副腎皮質ホルモン剤を投与するなど適切な処置を行うこと 9) 重篤な腸炎 ( 頻度不明注 4) ): 出血性腸炎 虚血性腸炎 壊 死性腸炎等があらわれることがあるので観察を十分に行い 激しい腹痛 下痢 血便等の症状があらわれた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 10) 重篤な精神神経系障害 ( 白質脳症等 )( 頻度不明注 4) ): 歩行 障害 麻痺 錐体外路症状 失調 協調運動障害 平衡障害 構音障害 意識障害 嗜眠 錯乱 健忘 指南力低下 知覚障害 尿失禁等があらわれることがある また このような症状が白質脳症等の初期症状としてあらわれることがあるので観察を十分に行い このような症状があらわれた場合には投与を中止すること 11) 血栓塞栓症 ( 頻度不明注 4) * ): 深部静脈血栓症 脳梗塞 肺 塞栓症等があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行うこと ** 12) 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 )( 頻度不明注 4) ): 皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 注 4) 国外の臨床試験又は自発報告にて報告された頻度を算出できない副作用については頻度不明とした (2) 重大な副作用 ( 類薬 )( 頻度不明 ) 類似化合物 ( ドキシフルリジン等 ) で次のような副作用が報告されている 1) 溶血性貧血 : 溶血性貧血があらわれることがあるので 定期的に検査を行うなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行うこと (3) その他の副作用次のような副作用があらわれた場合には 症状に応じて休薬等の適切な処置を行うこと 精神神経系 1) 単剤療法における報告 頻度不明注 4) 10% 以上注 5) 10% 未満注 5) 不眠症 うつ病 味覚異常 頭痛 錯感覚 浮動性めまい 消化器消化不良 鼓腸 食道炎 十二指腸炎 胃腸出血 胃炎 口内乾燥 軟便 口渇 胃不快感 循環器胸痛 下肢浮腫 心筋症 心筋虚血 頻脈呼吸器呼吸困難 悪心 (33.2%) 食便秘 腹痛 上欲不振 (30.5%) 腹部痛 口唇炎嘔吐 血液 貧血 赤血球数減少 (26.2%) 白血球数減少 (24.8%) リンパ球数減少 (21.5%) ヘモグロビン減少 皮膚 眼 肝臓 腎臓 爪の異常 ( 爪甲離色素沈着障害床症 脆弱爪 爪変色 爪ジストロフィー等 ) 紅斑性皮疹 皮膚亀裂 光線過敏 放射線照射リコール症候群 皮膚乾燥 剥脱性皮膚炎 皮膚落屑 そう痒症 皮膚炎眼障害 ( 結膜炎 角膜炎 眼刺激等 ) 流涙増加 肝機能異常 血中クレアチニン増加 血中ビリルビン増加 (24.2%) AST(GOT) 増加 LDH 増加 ALT(GPT) 増加 Al-P 増加 その他無力症 脱力 四倦怠感 体重減肢痛 電解質異常 少 発熱 血中ブ胸痛 筋痛ドウ糖増加 咳嗽 ヘマトクリット減少 血小板数減少 単球数増加 プロトロンビン時間延長 好中球数減少 発疹 脱毛症 注 5)A 法若しくはB 法で実施した国内臨床試験の集計 * 2) 他の抗悪性腫瘍剤との併用投与時における報告 精神神経系 尿沈渣陽性 蛋白尿 BUN 増加 尿中ブドウ糖陽性 鼻咽頭炎 体重増加 疲労 背部痛 血中アルブミン減少 関節痛 血圧上昇 頻度不明注 4) 10% 以上注 6) 10% 未満注 6) 不眠症 錯感覚 異常感覚 感覚鈍麻 消化器消化不良 口内乾燥 神経毒性 ( 末梢性浮動性めまい感覚ニューロパシー 末梢性運動ニューロパシー等 )(93.8%) 味覚異常 (39.1%) 神経痛 (34.4%) 頭痛 食欲不振 (89.1 %) 悪心 (76.6 %) 嘔吐 (42.2 %) 便秘 腹痛 歯肉炎 呼吸器呼吸困難 咽喉痛鼻出血 (37.5%) しゃっくり 血液 貧血 発熱性好中球減少症 好中球数減少 (51.6%) 血小板数減少 白血球数減少 口唇炎 胃不快感 下腹部痛 歯周病 歯痛 歯肉出血 上腹部痛 齲歯 鼻漏 発声障害 鼻粘膜障害 ヘモグロビン減少 - 6 -

皮膚 頻度不明注 4) 10% 以上注 6) 10% 未満注 6) 皮膚乾燥 そう痒症 眼流涙増加肝臓 腎臓 その他四肢痛 無力症 温度変化不耐症 低カリウム血症 顎痛 浮腫 低ナ トリウム血症 悪寒 粘膜の炎症 関節痛 筋肉痛 口腔カンジダ症 疼痛 色素沈着障害 (59.4%) 発疹 蛋白尿 AST (GOT) 増加 ALT(GPT) 増加 血中ビリルビン増加 疲労 (81.3%) 注射部位反応 ( 疼痛等 ) 高血圧 発熱 上気道感染 ( 鼻咽頭炎等 ) 過敏症 爪の障害 脱毛症 爪囲炎 蕁麻疹 血尿 背部痛 倦怠感 体重減少 胸部不快感 潮紅 膀胱炎 注 6)C 法で実施した国内臨床試験 (XELOX 療法 6 例とXELOX+BV 療法 58 例 ) の集計 5. 高齢者への投与一般に高齢者では生理機能が低下しているので 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること [ 特に80 歳以上の高齢者において 重症の下痢 嘔気 嘔吐等の発現率が上昇したとの報告がある ] 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 ⑴ 動物実験で胚致死作用及び催奇形作用が報告されているので 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと [ マウスにおいて 早期胚死亡 脳室拡張 骨格変異の増加 化骨遅延 (198mg/kg/ 日以上反復投与 ) サルにおいて 流産 胚死亡 (90mg/kg/ 日以上反復投与 ) が報告されている ] ⑵ 授乳婦に投与する場合には 授乳を避けさせること [ 動物実験 ( マウス ) において 乳汁への移行 (198mg/kg 単回投与 ) が報告されている ] 7. 小児等への投与低出生体重児 新生児 乳児 幼児又は小児に対する安全性は確立していない 8. 過量投与本剤の過量投与により 嘔気 嘔吐 下痢 粘膜炎 消化管刺激 出血 骨髄抑制等があらわれることがある このような場合には 症状に応じて一般的な対症療法を行うこと 9. 適用上の注意薬剤交付時 :PTP 包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること [PTPシートの誤飲により 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し 更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ] *10. その他の注意 ⑴ フルオロウラシルの異化代謝酵素であるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ (DPD) 欠損等の患者がごくまれに存在し このような患者にフルオロウラシル系薬剤を投与した場合 投与初期に重篤な副作用 ( 口内炎 下痢 血液障害 神経障害等 ) が発現するとの報告がある - 7 -

- 8 -