気仙沼市立小原木中学校の体力の向上の取組 1 校内での取組 (1) 教科体育での取組 1 準備運動の工夫体力運動能力テストの結果をもとに, 本校生徒の課題である柔軟性, 全身持久力, 瞬発力を向上させるため, 準備運動の中に課題克服のためのメニューを取り入れている できるだけ毎時間全種目を行えるよう

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市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

平成 27 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 28 年 3 月 四條畷市教育委員会

p 札幌市小学校).xls

1 学校名仙台市立高砂中学校 全生徒数 245 人 223 人 ( うち特別支援 ) 教育活動全体を通して体力向上を図る取組 15 学級 ( 特別支援学級 2 学級 ) (1) 東日本大震災後, 小学校高学年だった児童が現 在中学 3 年生である 中学校入学時点では, 運動する機会が少ない生徒が多か

p 旭川市.xls

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平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

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山梨県立白根高等学校 タバタ式補強運動 補強運動を行い体力を総合的に高める インターバルトレーニングを行い全身持久力を高める 5 月に実施した新体力テスト ( 上体起こし ) を 月に再測定して 回目では 5 月の回数よりも 月の回数が向上 維持した生徒の割合を 60% 以上にする 5 月に実施した

平成 28 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : ( 悉皆 ) 平成 28 年 4 月 ~7 月 小学校第 5 学年 中学校第 2 学年 男子 5,688 人 女子 5,493 人 男子 5,852 人 女子 5,531 人 本調査は

学校名 実践プログラム 体力向上 480 秒 全校長縄跳び 体育の授業前の持久力 筋力トレーニング 球技の授業での遠投力トレーニング 合同部活動での全身持久力 筋力アップトレーニング 1 全身持久力を高める 甲府市立北西中学校 重点項目 目標指標目標数値 ハンドボール投げ ( 巧

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

調査結果の概要

スライド 1

スライド 1

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

都立小岩高等学校 全日制

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

2 調査人員 体力調査 性別 15 歳 16 歳 17 歳 18 歳 合計 男子 12,746 12,471 11, ,297 女子 12,519 12,125 11, ,586 合計 25,265 24,596 23, ,883 質問紙調査 性

様式 Ⅰ 平成 28 年度オリンピック パラリンピック教育推進校 事業実施報告書 学校名 井手町立泉ヶ丘中学校 全校児童 生徒数 154 名 テーマ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 当てはまるもに 複数可 Ⅰ スポーツへの誘い自己肯定感の醸成 Ⅱ 障害者や高齢者への理解共生社会の形成 Ⅲ スポーツへの関心や競技

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

実践プログラム 甲府市立西中学校 全校で運動 生活習慣を改善して体力アップを目指そう! (1) 生活習慣に関わること 1 啓蒙活動 保健便り 保健安全委員会活動 などにより朝食 睡眠の大切さ スナック菓子の弊害などの説明し 呼びかける 2 アンケート調査の実施 年に 3 度 (6 月 9 月 12

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 日時 : 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 東京都立 高等学校第 2 学年 組男子 名 1 単元名 体つくり運動 2 単元の目標 (1) 次の運動をとおして 体を動かす楽しさや心地よさを味わい 健康の保持増進や体力の向上を図り 目的に適した運

(3) 生活習慣を改善するために

する・みる・ささえるの スポーツ文化

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

104 (3) 全中学校において アクティブスクール を展開 全中学校を アクティブスクール として位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進している (4) スーパーアクティブスクール や アクティブライフ研究実践校 による取組中学校 47

Taro-自立活動とは

中学校保健体育科シラバス 3 年間のねらい学習目標本校の体育は6 年間一貫教育をふまえて 中学 1 年 2 年においては基本技能を学び 安全に体育を実施していく基礎作りを行う また 中学 3 年 高校 1 年においては中学 1,2 年で学んだ基本技能を基に応用技能を身につけ さらに高度な身体運動 ス

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

02-01 ビジョンの基本的考え方

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

中・高 <運動の領域>

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

H30全国HP

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

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実践内容 (1) 視点 1 教育活動全体で推進できるよう 指導体制を整備し 食に関する指導の充実 を図る 1 食育全体計画の整備既存の食育全体計画を見直し 教科 学級活動における食に関する指導の時間を確保するとともに 栄養教諭とのティーム ティーティング ( 以下 TT) についても明記した また

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教科【    】 内容および観点別の分析

様式 Ⅰ 平成 28 年度オリンピック パラリンピック教育推進校 事業実施報告書 学校名 井手町立井手小学校 多賀小学校 泉ヶ丘中学校 全校児童 生徒数 井手小 ;222 名多賀小 ; 99 名泉ヶ丘中 ;154 名 Ⅰ スポーツへの誘い自己肯定感の醸成 Ⅱ 障害者や高齢者への理解共生社会の形成 Ⅲ

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

05 体育.xlsx 年間授業計画 /4 東京都立農芸高等学校平成 0 年度年間授業計画 教科 : 保健体育 科目 : 体育 単位数 : 単位 対象 : 第 学年 HABE 組 ~ HABE 組 使用教科書 : 出版社 大修館教科書名現代保健体育改訂版 使用教材 : なし 期末考査 男 女水泳体育理

4 調査対象者数 実施人数及び実施率 公立小学校 205 校 公立中学校 97 校 公立全日制 34 校 定時制 9 校の児童生徒全員を対 象とした 実施人数及び実施率については 次の表及び図に示すとおりである 表. 各校種別調査対象者数 実施人数及び実施率 校種 年齢項目 性別等 小学校中学校 6

スポーツに関する市民意識調査速報値 (H30) 小中学生 資料 2 1 調査概要 (1) 調査対象 : 市内小中学生 1,831 人 ( 地域性から学校を抽出 ) (2) 調査方法 : 学校を通じてアンケートを配布 回収 (3) 回収数 : 有効回収数 1,747 件 ( 回収率 95%) (4)

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平成 31 年度運動部セレクション募集要項 1. 実施する部 男女 : 柔道 空手道 レスリング 男子のみ : 陸上競技 サッカー おかやま山陽高等学校 2. 応募資格 (1) 平成 31 年 3 月中学校卒業見込者 (2) 人物 学力 技術 体力等に優れた者 (3) 本校部活動において 3 年間意

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

はじめに 本県では 児童生徒の体力向上に役立てることを目的に 平成 18 年度から体力 運動能力調査の全校調査を行い これまでの調査結果とその分析から 市町村教育委員会や各学校を含めた県全体の課題が明らかになってきました 県教育委員会では この課題解決に向けて 国の事業を活用した取組を推進させ 本年

(3) 生徒観本クラスは 全体的に明るく活発で 指示されたことには素直に取り組む生徒が多い また 準備や片付け等も用具係や体育委員を中心に自主的に行う様子が伺える しかし ちょっとした困難にぶつかったり おもしろくないと感じるとすぐに投げ出してしまう生徒もいる また 運動能力や体力についてはやや差が

新潟市立亀田西中学校

2 31名 男子17名女子14名 の合計92名であった 図1は握力の発達をみたものであるが男女と 以下第1期生とする 第1期生の身長および体 もにほとんどのプロットは埼玉県標準値範囲内に 重の平均値を学年別男女別に表1に示した 存在していた 握力に関しては身長に相応した 表1 レベルであり特別な特徴

3 学校の部活動部活動についてについてお聞きします 問 7: あなたは 学校の部活動に参加していますか 学校の部活動に参加していますか 部活動部活動に参加している人は 所属している部活動の名前も記入してください 1. 運動部活動に参加 ( 問 8へ ) 2. 文化部活動に参加 ( 問 9へ ) 3.

高等学校保健体育科シラバス 3 年間のねらい学習目標本校の体育は 6 年間一貫教育をふまえて 中学 1 年 2 年においては基本技能を学び 安全に体育を実施していく基礎作りを行う また 中学 3 年 高校 1 年においては中学 1,2 年で学んだ基本技能を基に応用技能を身につけ さらに高度な身体運動

「新体力テスト」のよりよい活用のために(1/2)

平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査 集計結果

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

問 3 問 1 で複数種目を回答した場合 指導形態について該当するものを選んでください ( 問 1 で複数種目回答していない場合は回答不要 ) 1 学校が選択した複数種目をすべての生徒に履修させている 2 学校が提示した複数種目から生徒が選択して履修できるようにしている 3 その他 ( 具体的な指導

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

全国体力調査によって明らかになったこと

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

鎌倉市関谷小学校いじめ防止基本方針 平成 26 年 4 月 鎌倉市立関谷小学校

全国調査からみる子どもの運動・スポーツの現状と課題

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PowerPoint プレゼンテーション

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

コラム授業力の向上について食育では 生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性を育んでいきます そのためには 教師の授業力が一つの鍵になることはいうまでもありません そこで どのような授業を行えば 子どもたちに望ましい生活習慣等が定着するのか 小学校 中学校授業評価システムガイドライン ( 平成

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

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学校体育と幼児期運動指針の概要について

中央区における学校評価  基本的な考え方

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

体力トレーニング 3 ると 短時間で強度の高いトレーニングを行うことができます ただし 運動のポイントをよく理解して行うことが重要です がむしゃらにこなすだけでは十分な効果を得ることができません どこをどう使っているのかを意識しながら行うようにと指導しましょう 部 位 運動形態 上半身 押す運動引く

1 目標 安芸高田市立甲田中学校 ( 以下 学校 という ) の運動部活動において, 安芸高田市立中学校に係る運動部活動の方針 ( 以下 安芸高田市方針 ) に則り, 生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立ち, 以下の点を重視して地域, 学校, 競技種目等に応じた多様な形で最適に実

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

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はじめに 体力は 人間のあらゆる活動の源であり 健康維持のほか 意欲や気力の充実にも大きくかかわる まさに 生きる力 の基盤になるものであることから 本県の将来を担う子どもたちの体力を向上させることは大変重要だといえます 毎年 文部科学省が行ってきた 体力 運動能力調査 によると 子どもの体力は昭和

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

指導観指導にあたっては 基本となる回転技に取り組み 自己の能力に適した技が安定してできるようにするとともに 発展技にも挑戦できるようにする その際には 友達の動きを見て技のポイントに気づき 伝えあったりしながら意識して練習できるようにする 運動は 柔軟性が要求される運動であり 体を痛めたりうまく回れ

エ年間指導計画の工夫 改善例の紹介 毎年 学校の実態や体力テストの結果等に応じて 年間指導計画の見直しが必要となる その際 領域によっては全学年の指導時期をそろえることで次のようなメリットがある 1 用具準備の効率化が図れる ( 跳び箱 マット ライン等の準備 ) 2 他学年の様子 ( 運動場での活

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

Transcription:

気仙沼市立鹿折中学校の体力向上の取組 (1) 教科体育での取組 保健体育科の取組としては, 授業の始めに, 用具等の準備, ランニング, 体操, 体力を高めるための運動 ( 腕立て伏せ, 腹筋運動, 背筋運動 学年ごとに回数を設定 ) を毎時間行っている また, 種目に応じて補助運動やストレッチを行うなど, それぞれの運動の特性に応じた体力要素が向上するような取組を工夫している 保健の授業と関連させて, 中学生期に発育発達する各器官について, できる限り毎時間話をし, 帰宅後の健康 体力向上への取り組みつなげたいと考え展開と終結を工夫している (2) 日常的な取組 日常的な取組としては, 昼休みの校庭の解放を行うことで, サッカーやバスケットボールに限定されるが, 毎日の運動習慣の確立と体力の向上を目的として取り組んでいる生徒もいる (3) 他教科等との関連 学級活動の時間を活用して, スクールカウンセラーによる 心のケアの授業 で, 心と体のリラックス法についての理論及び実技の時間を各学年とも設定している その中で心身の健全な成長及び, 心のケアにふれ, 体力向上と心の関係等にも話をしていただいている 2 成果 体力運動能力検査の結果の数字にはなかなか結びつかないが, 適度な運動の必要性やもたらす効果, 運動習慣の確立については男子生徒の意識は高くなってきたと感じる 3 課題 今後の課題として, 運動を実践できる場所と時間の確保が第 1 に挙げられる また, 運動を避けたがる生徒に対しての投げかけの工夫や, 取り組むための事例を実態に沿って考えていかなければならない

気仙沼市立小原木中学校の体力の向上の取組 1 校内での取組 (1) 教科体育での取組 1 準備運動の工夫体力運動能力テストの結果をもとに, 本校生徒の課題である柔軟性, 全身持久力, 瞬発力を向上させるため, 準備運動の中に課題克服のためのメニューを取り入れている できるだけ毎時間全種目を行えるように工夫している また, 学習する単元の特徴にあわせたトレーニングを取り入れるようにしている 2 夏休みの課題の工夫長期休業中の保健体育科の課題として パーソナルトレーニング を与えている 授業中に学習した補強運動を, 長期休業中も行わせることにより, 体力の向上はもちろん, 自分の健康に関心を持たせることを目的としている 実施にあたっては, 生徒個々の課題に合わせて種目や回数を設定させ休業明けに記録表を提出させるようにしている (2) 日常的な取組 1 常設部活動での体力の向上本校では全員が運動部に所属し, 各運動部の特徴に合わせた体力トレーニングと技能の向上にむけ, ほぼ毎日継続的に運動に取り組んでいる また, 冬季には合同部活動として,1 2 年生全員が長距離走, サーキットトレーニングに取り組んでい冬季の合同部活動る 2 特設部活動での体力の向上本校では, 陸上大会と駅伝大会に向け, 全校生徒が練習に参加し, 体力の向上に努めている 陸上では自己記録の更新を目標に, 駅伝では生徒個々の体力に応じた目標を設定して練習に取り組ませた (3) 他教科等との関連 ( 学級活動や保健室との連携 ) 1 学級活動との連携学級活動の一環として, 学校歯科医をゲストティーチャーに迎え 歯と口の健康授業 を行った 授業の中で噛むことと体力向上や健康維持との関連について学習した 歯と口の健康授業 2 養護教諭との連携養護教諭が 飲料水の摂取の仕方 や 熱中症対策 等保健関連の掲示物を作成し, 健康な生活を送るための啓発を行った 2 成果生徒一人ひとりが, 自分の体力や健康に関心を持ち, 体力の向上や健康の保持増進に努めようとする態度が育っている また, 学年の枠を超えて運動に親しむことにより, 励ましあったり, 認め合ったりすることができ, 良好な人間関係の構築に役立っている 3 課題 生徒同士がお互いに競い合って, より高い目標を達成しようとする態度を育成していきたい 個々の生徒が自己の課題を理解した上で適切な課題設定ができ, その克服に向けて根気強く取り組めるようなきめ細やかな指導を展開する

気仙沼市立小泉中学校の体力向上の取組 (1) 教科体育での取組種目毎に基本の運動を加えた補強運動を行っている どの学年も単学級で人数も少ないので, 準備運動や補強運動に時間を割いても, 十分に主運動の運動量 1 も確保できる ( 写真 1 2 3) 具体的には, 陸上競技の 走る動作 の基本運動であるが, 種目に応じて 敏捷性 や 筋パワー などを強化する運動を行っている 2 学期以降は, テニスコート外周 ( 約 850M) のタイムトライアルを週に1 回継続している ( 写真 4) また, 保健体育科で, 体力向上カード を作成し, 冬休み中, 縄跳びやジョギング, 腕立て, 腹筋, 背筋などの取組に活用した (2) 日常的な取組休み時間に体育館を開放し, 自由に運動できる場を提供している 生徒は学年分け隔てなくバスケットボール, テニス, バレーボール等を楽しみながら行っている 特に冬場は, 放課後の部活動時間が少ないため, 生徒が積極的に利用しており, 汗をかくほどの運動量である ( 写真 5) 2 3 4 また, できる限り, 徒歩で通学するように家庭との連携を図りながら進めている (3) 他教科等との関連音楽の合唱指導の際に 走る 腹筋 背筋 息を長く吐き出す ことを, 発声をよくする目的で行っている 走ることで, 体がリラックスでき声を前に出すことができるようになった 5 社会科の歴史 高度経済成長 の授業でオリンピックを取り上げ, 2020 年東京オリンピックに関する内容から, 体力向上を呼びかけている また公民でも, 国民体育大会に関する学習から体力向上の重要性に触れた授業を展開している 理科では 消化 吸収 の単元で運動に必要な栄養について, 筋肉 骨 の単元で中学生の時期の運動と筋肉や骨の発達の関係性などを運動と関連させた内容で進めている 2 成果体力向上を意識して取り組ませている補強運動で, 走る動作 の基本運動を継続して行っていることで体力が向上してきており, また, 運動に親しもうとする気持ちや, 走ることに対して前向きになる生徒が増えてきている 体育館開放では, 自分の得意な種目はもちろん, 授業で行っている種目の練習をすることで, 意欲の向上と他学年とのよい関係づくりにもなっている 3 課題震災前は, 徒歩や自転車での通学が多く見られたが, 震災後は自家用車の送迎で登下校する生徒がほとんどである 朝だけでも徒歩で通学するよう各学級で働きかけを行っているが, なかなか改善できていない また, 仮設住宅の関係で, 校庭が狭いため, 小学校の校庭を借用して授業を行っているが, 小学校の授業や行事との兼ね合いがあるため, 思うように使えない場合もある そのため, テニスコートの外周を走るなどの工夫を行っている現状である

気仙沼市立松岩中学校の体力向上の取組 (1) 教科体育での取組取組 1 年間を通して授業導入時のランニングと補強運動の実施取組 2 運動の特性に応じて, 瞬発力や柔軟性など伸ばしたい体力の要素を絞っての運動の実施 校庭での授業の場合は,2 周と腕立て伏せ, バービーを行う 体育館での授業の場合は,5 周と腕立て伏せ, 腹筋, 背筋を行授業中の補強運動の様子う 補強運動は,1 年生は, 各種 20 回,2,3 年生は, 各種 30 回ずつ行う 運動の特性に応じた運動の実施について例 ) 器械運動のマット運動前回り運動, 後ろ回り運動, 横転がり運動, かえる跳びなどの組み合わせ例 ) 陸上競技での短距離走 10m 程度の短い距離での変形ダッシュやミニハードル, ラダートレーニングなど (2) 日常的な取組取組 1 昼休み時の校庭 ( 冬季は体育館 ) の開放 ボール等を使っての活動の励行 取組 2 運動部活動でのランニングの導入 校庭での活動の様子 特別なプログラムを組んでの取組は行っていない 生徒たちが積極的に外で活動している (3) 他教科等との関連体力の向上を目指した指導という観点よりも健康的な生活の構築という観点から, 家庭科における 中学生の栄養と食事, 室内環境の整備 等や道徳や学級活動における 望ましい生活習慣 に関する指導と関連付けて指導を行っている 2 成果新体力テストの結果を見ると, 学年によって, 体力の向上の差はあるものの, どの学年の生徒も昨年度の結果よりも向上した 特に, 上体起こしやシャトルランでの向上が際立った 教科体育の取組を継続して行ってきたことで, 生徒たちにとっても体力を高めようとする意識が浸透してきているように感じられる 地区中総体等の結果を見ても, 好成績を収める部が多く, 多くの生徒たちが県大会へ出場している 3 課題現状のような環境で, 週 3 時間の保健体育授業の時間だけでは, 生徒たちの体力を十分に高めるには限界があると感じている 教員側が, 限られた場所でどのように運動量を確保するか, 効率的に体力を高める運動にはどのようなものがあるか, を更に吟味し, 実践していく必要がある また, 生徒たちの運動や体力向上への意識付けも継続して行っていくことが求められる 一方で, 各部活動の体力向上に向けたトレーニングを学校全体で共有することで, 様々な視点から生徒たちの体力を高めるための取組を行っていくことが大切であると考える

気仙沼市立条南中学校の体力向上の取組 (1) 教科体育での取組保健体育の授業において筋力の向上と敏捷性の向上を目的として, 補強運動を設定している ( 補強運動の例 : 腕立て, 腹筋, 背筋, ステップ, 馬跳び ) (2) 日常的な取組 1 全校体力づくりを実施 11 月 ~2 月にかけて部活動の時間に全校体力づくりを実施している 週に2 回, 男子部と女子部に分かれ, 持久走, サーキットトレーニングに取り組んでいる また, 月に1 回 (11 月 ~2 月 ),2000m~3000mのタイムトライアルと部対抗駅伝大会を行い, 各部活動で切磋琢磨しながらトレーニングに励んでいる 2 朝の自主練習の実施朝の7:30~8:00までの時間に校庭で誰でも走れるようにラインを引くなど環境づくりに取り組んでいる 300mトラックを各個人の体力の向上を目的に走りにくる生徒が多い 2 成果新体力テストでの持久走の結果が3 年生女子で,50m 走の結果が3 年生男子で県平均を大きく上回り,3 年間継続して体力づくりを行ったことが足腰の強化や持久力の向上につながったと考える また, 駅伝大会や陸上大会でも好成績を残すことができ, 各種大会の直前だけではなく,3 年間を見通しての体力向上の計画と継続的な取組が成果につながったと考えられる 3 課題新体力テストの結果を見ると, 持久力や50m 走, 握力については成果が出ている しかし, ハンドボール投げの結果にはついては県の平均を大きく下回る結果となった ハンドボール投げで測定される, ボールを使う, 投げるという巧緻性を3 年間で身に付けていく計画を校内の取組として立てていく必要があると考えられる