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Transcription:

平成 26 年 6 月 25 日平成 26 年度 ( 第 14 回 ) 海上技術安全研究所研究発表会 洋上出荷オペレーションシミュレータの開発と 出荷稼働性 安全性評価 海洋開発系 湯川和浩 石田圭 佐藤宏 加藤俊司

背景 増大するエネルギー需要への対応 エネルギー基本計画 ( 平成 26 年 4 月 ) 天然ガスシフトの促進 天然ガスの高度利用エネルギー自給率及び化石燃料の自主開発比率を倍増 (2030 年目標 ) 天然ガスの開発 利用促進が大きな選択肢 2035 年世界のエネルギー需要予測洋上 LNG 生産設備 (FLNG) の開発 ( 出典 ) World Energy Outlook 2011 (IEA)

背景 洋上 LNG 生産設備 (FLNG) の適用を検討している主なプロジェクト プロジェクト / 国 主な参画企業 予定処理能力 ( 年産百万トン ) プレリュード / 豪州 Shell 3.6 建造中 サラワク沖 / マレーシア Petronas 1.0 建造中 現況 プレソフト / ブラジル Petrobras 2.7 FEED 完了 アバディ / インドネシア INPEX/Shell 2.5 FEED サバ沖 / マレーシア Petronas 1.5 FEED ボナパルテ / 豪州 GDF Suez/Santos 2.4 Pre-FEED キャッシュメイプル / 豪州 PTTEP 2.0 Pre-FEED スカボロー / 豪州 ExxonMobil/BHP Billiton 6~7 Pre-FEED グレーターサンライズ / 豪州 Woodside/Shell 4.0 Pre-FEED ブラウズ / 豪州 Woodside/Shell 4.0 3 Pre-FEED ( 出典 ) 石油 天然ガスレビュー 2013.11 Vol.47 No.6 LNG の受け入れ 将来的には天然ガス燃料船への燃料補給など 洋上での LNG 移送オペレーションに対する安全性 / 稼働性評価が重要 国内において LNG 移送の RAM(Reliability,Availability,Maintenability) 解析が実施可能となる基盤技術の確立が重要

シミュレータ開発を取り巻く要素技術 遮蔽影響を考慮した環境外力の推定 流体力の相互干渉を考慮した 2 船体動揺の推定 LNG 移送ホースの挙動評価 2 船間 Gap 内の水位上昇評価 洋上出荷オペレーションシミュレータの開発 タンク内遊動水の影響評価 長周期 Roll の影響評価

洋上出荷オペレーションシミュレータの開発 洋上出荷オペレーションシミュレータ Tandem 出荷 2 浮体 タレット係留システム フローティングホース ホーサー係船索 シャトル船のアスターンを考慮した一体解析 Side-by-Side 出荷沖合や岸壁等に係船された 2 船体 係留システム フェンダー 出荷装置 ( ホース / ローディングアーム ) を考慮した一体解析 成果の活用 苫小牧東港における国内初の LNG 移送事業 (JAPEX) ホースによる LNG 移送の安全性評価を実施 ( 平成 23 年度 ) 天然ガス燃料船に関する総合対策事業 ( 国土交通省 ) Ship-to-Ship 方式による LNG バンカリングのガイドライン策定に向けた技術検討を実施 ( 平成 24 年度予算事業 )

洋上出荷オペレーションシミュレータの開発 3D ビュアーと時系列グラフ表示 Tandem Offloading Side-by-Side Offloading

1 長周期 Roll の影響評価 FLNG の横波中 Roll 応答 (4 本の線形ばねで係留した場合 ) 入射波スペクトルと Roll スペクトルでピーク周期が異なる 入射波スペクトル ( 外力 ) Roll モーメント 周波数成分定常 Rollモーメント長周期成分変動 Rollモーメント 横波中 Roll スペクトル 長周期 Roll の主要元 長周期の変動 Roll モーメント解析法 QTF(2 成分波による長周期変動 Roll モーメントの応答関数 ) と入射波スペクトルの重畳積分によりスペクトルを算出

1 長周期 Roll の影響評価 QTF の解析法 Newman 近似法 1 成分波の波漂流モーメントの平均処理から 長周期の変動 Roll モーメント QTF を近似 Full QTF Full QTF 法 2 成分波の差の 2 次波圧から Near field 法あるいは Middle field 法により長周期の変動 Roll モーメント QTF を算出 Full QTF 法による長周期 Roll モーメントを考慮することで 長周期 Roll を過大 安全側に評価可能 横波中の Roll スペクトル比較 線形 Roll のみ線形 Roll+Newman 近似線形 Roll+Full QTF Frequency (Hz) Frequency (Hz) Frequency (Hz)

2 タンク内遊動水が船体動揺に及ぼす影響 FLNG や天然ガス燃料船導入の実現 Ship-to-Ship 方式による LNG 移送のニーズ増大 船内には容積の大きな LNG 貯蔵タンクが存在 2 船のタンク内遊動水が船体動揺に及ぼす影響 沖合荷役時の安全性 / 稼働性評価の中で重要な評価項目 波高計付きタンクを搭載した縮尺 1/90 のメンブレン型 LNG 船模型を対象として 船体動揺とタンク内水位変化を計測 供試模型船 波浪中動揺試験

2 タンク内遊動水が船体動揺に及ぼす影響 波浪中動揺試験による検証 パネル法に基づく解析ツール WAMIT による推定 波周期 5.5sec Element : 2599 Node : 2777 Roll の応答 波周期 7.5sec 内部遊動水の同調 波周期 10.0sec

3 2 船間 Gap 内の水位上昇評価 Gap 内の水位上昇現象 波が狭水路に入射してくると, 水路内水柱の同調現象により水位が上昇 Side-by-Side 係船された 2 船間の場合 上記の現象に加えて 2 船体の運動 ( 特に Sway と Roll) の影響により, 入射波振幅の数倍に相当する水位上昇が発生 Ship-to-Ship 方式でフレキシブルホースを用いて LNG 移送を行う場合, 以下の可能性を評価するため Gap 内における水位上昇量を評価する必要あり 海水面と LNG 移送ホースとの接触の危険性 Gap 内の水位上昇により空気式フェンダーが乾舷を超える危険性

3 2 船間 Gap 内の水位上昇評価 境界要素法に基づく推定手法の導入 Gap レゾナンス評価試験 入射角 180deg 波周期 7.0sec FLNG( 満載 )-LNGC( 空載 ) 2 船の相対動揺を考慮した GAP レゾナンスの評価が可能 舷側の摩擦等による水位上昇の減衰を考慮したモデルの構築が今後の課題 容量式波高計 16 基 フェンダー 2 基

4 LNG 移送ホースの挙動評価 大型 - 小型船間では 長いエアリアルホースを使用した LNG 移送が必要 国内初の船舶間 LNG 移送事業 安全性の評価項目 マニホールド 軸力 舷側との接触 最小曲げ半径海面との接触 LNG 移送ホース 舷側との接触 LNG の Ship-to-Ship 移送 (JAPEX MOL 新和ケミカルタンカー提供 ) 天然ガス燃料船へのバンカリング Gap 内の水位上昇 ( 大型船 ) ( 小型船 )

4 LNG 移送ホースの挙動評価 静的釣り合い評価 ( 形状比較 ) 動的挙動評価 有限要素法に基づく解析ツール Riflex を用いた計算結果 -168, 3bar ホースの接触 2 船の運動に起因する移送ホースの挙動解析が可能 実機ホースを用いたバランス試験との比較 舷側や海面との接触 曲率 端部荷重の面から安全性を評価

今後の研究課題 Side-by-Side Offloading に対する RAM(Reliability,Availability, Maintenability) 解析の基盤技術となる Availability 解析技術を開発 2 船体動揺解析に基づく出荷クライテリア解析技術の検討 (1) 10 年間 3 時間毎の連続環境条件データの作成 対象船の諸元設定 (2) 出荷オペレーションシミュレータを使用して上記データに対し 3 時間シミュレーションを実施 (3) 接舷 出荷 離舷クライテリアに基づき出荷ダウンタイム評価 LNG 貯蔵インベントリ解析技術の検討 年間ダウンタイム評価に基づく LNG 出荷の Availability 評価 LNG 出荷の Availability 解析が実施可能となる体系の構築

まとめ 洋上でのタンデム出荷 Side-by-Side 出荷を対象にして 2 船体 係留システム 出荷装置 (LNG 移送ホース等 ) 係船索 フェンダーを考慮した一体解析が可能な洋上出荷オペレーションシミュレータを開発 2 船間の LNG 移送に対する安全性評価のための要素技術として 以下の技術検討内容を紹介 長周期 Roll の影響評価タンク内遊動水が船体動揺に及ぼす影響 2 船間 Gap 内の水位上昇評価 LNG 移送ホースの挙動評価 洋上出荷オペレーションシミュレータの活用例として 今年度実施の Side-by-Side 出荷の Availability 解析技術に関する研究を紹介