記述式子宮内膜細胞診報告様式における細胞診判定区分異型内膜上皮細胞(ATEC)

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2 内膜細胞診で判ること 内膜細胞診で判らないこと 産婦人科医が望むこと

3 内膜細胞診で判ること 内膜細胞診で判らないこと 産婦人科医が望むこと

4 記述式子宮内膜細胞診結果報告様式 212 (I) 標本の種類直接塗抹標本 ( 採取器具 : ) 液状処理標本 ( 採取器具 : ) (II) 標本の適否検体不合格 検体適正 検体不適正 (III) 記述式細胞診結果報告陰性 / 悪性ではない (Negative for malignancy) 増殖期内膜 (Endometrium in proliferative phase) 分泌期内膜 (Endometrium in secretory phase) 月経期内膜 (Menstrual phase) 萎縮内膜 (Atrophic endometrium) 炎症やホルモン環境異常に伴う変化医原性変化 (IUD, TAM 等による ) その他の良性反応性変化 (Reactive change) 子宮内膜ポリープ (Endometrial polyp) 単純型子宮内膜増殖症 (Endometrial hyperplasia, simple) 内膜異型細胞 (ATEC:Atypical endometrial cells)[ 以下の選択肢を区分する ] 内膜異型細胞 ; 意義不明 (ATEC-US: Atypical endometrial cells, of undetermined significance) 内膜異型細胞 ; 異型増殖症以上を除外できない (ATEC-A: Atypical endometrial cells, cannot exclude atypical Endometrial hyperplasia or more) 子宮内膜増殖症 (Endometrial hyperplasia) 複雑型子宮内膜増殖症 (Endomertrial hyperplasia, complex) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) 子宮内膜上皮内癌 (Endometrial adenocarcinoma in situ) ポリープ状異型腺筋腫 (Atypical polypoid adenomyoma) 悪性腫瘍 (Malignant tumor) 類内膜腺癌 (G1,G2,G3,Squamous diff.)) 漿液性腺癌 明細胞腺癌 粘液性腺癌 扁平上皮癌 混合癌 未分化癌 間葉系腫瘍 子宮内膜間質細胞肉腫 平滑筋肉腫 同所性癌肉腫 異所性癌肉腫 その他の悪性腫瘍 子宮体部以外原発を推定

5 直接塗抹標本 (Convnentional) と液状処理標本 (LBC) とでは が 異なる. 適正標本基準細胞診判定方法

6 標本の適正基準を加えた記述式子宮内膜細胞診報告様式 (212 版 ) Conventional 標本の適否 検体適正 検体不合格 ラベル剥れ 不良 ガラス破損 伝票無添付もしくは伝票とラベルとの不一致 検体不適正 標本塗抹 固定 染色 保存不良のため鏡検不可能 標本乾燥のため 鏡検不可能炎症所見が著しく 鏡検不可能 炎症所見が著しく 鏡検不可能 出血性背景が著しく 鏡検不可能 細胞もしくは細胞集塊の変形が著しく 鏡検不可能 臨床情報 *1 不足 採取細胞量 *2 不足

7 解説子宮内膜細胞診結果報告様式 212 版 *1: 標本に添付されるべき臨床情報 年齢 最終月経 閉経前 後の区分 ( 閉経後の場合には 閉経年齢を記載 ) 子宮出血症状の有無 現在投与されている薬剤の有無 ( ホルモン剤 抗癌剤 その他細胞形態に影響すると考えられる薬剤が使用されている場合には 薬剤名称が記載されることが望ましい ) IUD 使用状況 *2: 採取細胞量 5~1 個 ( 以上 ) の内膜上皮細胞により構成されるものを 細胞集塊 と定義し これらの 細胞集塊 が 1 以上認められるもの もしくは組織様大型集塊が (1 個でも ) 出現していれば適正とする 注釈 この規定に関しては 未だ十分な科学的根拠が得られていない

8 解説子宮内膜細胞診結果報告様式 212 版 ラベル剥れやガラスの壊れ 伝票無添付もしくは伝票とラベルとの不一致等 鏡検に適さない場合は 検体不合格とされる 理由を明記する 検体が鏡検されたが 細胞診報告に適さないと判断される場合 検体不適正とされる その場合理由 ( 内膜細胞無し 乾燥 固定不良等 ) を明記する 具体的な理由としては 採取細胞不足 標本の固定や乾燥 炎症や出血性背景による観察性の低下 標本作製時における細胞の坐滅もしくは変形 月経や出血状況 薬物や子宮内避妊具使用の状況等に関する臨床情報の未記入などの理由により 標本を用いた正確な診断が不可能と判断された場合など 鏡検に直接関連する必要な事項である 標本の適正を十分には満たしていないが 明瞭な異型細胞が存在すれば それを報告することができる 内膜の状態をある程度推定することが可能と思われる場合においては コメントに標本の質が良好ではないことを記載のうえ 適正として 以下の報告を行うことも可能である ただし 臨床側においては 検体の適正に問題があるとコメントで指摘された場合には報告精度が劣ることに留意し 状況に応じて経過観察 再細胞診 もしくは組織診を行うことが考慮されなくてはならない

9 (III) 記述式細胞診結果報告 陰性 / 悪性ではない Negative for malignancy 内膜異型細胞 Atypical endometrial cells (ATEC) 子宮内膜増殖症 Endometrial hyperplasia 子宮内膜異型増殖症 Atypical endometrial hyperplasia 悪性腫瘍 Malignant tumor

1 陰性 / 悪性ではない Negative for malignancy 増殖期内膜 Endometrium in proliferative phase 分泌期内膜 Endometrium in secretory phase 月経期内膜 Endometrium in menstrual phase 萎縮内膜 Atrophic endometrium 炎症に伴う変化 Inflammatory change ホルモン環境異常による変化 Reactive change due to hormonal dysfunction 医原性変化 (IUD, TAM 等による ) Iatrogenic change その他の良性反応性変化 Reactive change 子宮内膜ポリープ Endometrial polyp 単純型子宮内膜増殖症 Endometrial hyperplasia, simple

11 Case 1 増殖期内膜 直接塗抹標本 シート状細胞集塊核間距離は一定 ピント調整により 間質細胞の付着が確認できる ( 4) ( 1) ( 4) 間質細胞集塊上皮細胞集塊と誤認すれば がんと誤診する原因となる. 核型の多彩さ 異型像を示していないことが重要 チューブ状細胞集塊ピント調整により 間質細胞の付着が確認できる. 腺の太さは ほぼ一定. ( 4)

12 Case 2 分泌期内膜 直接塗抹標本 チューブ状細胞集塊迂曲する腺管構造群. ( 1) シート状細胞集塊核間距離は一定 豊かな胞体のため 蜂巣状に観えるのが特徴. ( 4) 分泌期内膜でも 観察される細胞集塊の大部分がチューブ状もしくはシート状であることは 増殖期内膜と同様. 分泌期早期では核下空胞が観察され 中 後期になるにつれて細胞質が豊富となって N/C 比が小さくなる. 細胞分裂は認められない.. チューブ状細胞集塊ピント調整により 間質細胞の付着が確認できる. ( 4)

13 Case 3 萎縮内膜 直接塗抹標本 チューブ状細胞集塊増殖期に類似する腺管構造. ( 4) 萎縮内膜は増殖期内膜に類似するが 典型的には細胞が増殖期よりも小型化し 認められる細胞集塊の大部分が小型シート状である. ただし 閉経して間がない時期では 増殖期内膜との鑑別が困難な場合がある. シート状細胞集塊ピント調整により 間質細胞の付着が確認できる. ( 4)

14 正常な性ホルモン分泌サイクル Estrogen Progesterone 内膜 月経期増殖期分泌期 卵巣 卵胞期 黄体期

15 エストロゲン消退出血 Estrogen Progesterone 内膜 増殖期 出血 増殖期 卵巣 卵胞期 未熟黄体 卵胞期 排卵 (-)

16 Glandular and Stromal Breakdown associated with Anovulation エストロゲン刺激が不十分のため増殖期の腺上皮が広範囲にわたって断片化し その周囲に凝集した間質細胞の集塊をみる. 間質の破綻像も特徴的で 細胞質の乏しい間質細胞が凝集 圧縮される 腺が back-to-back 様に出現し 複雑型子宮内膜増殖症との鑑別を要することもある. Papillary syncytial metaplasia, eosinophilic change 像を伴うことが多い. (Sherman MT et al., Blaustein s pathology of the female genital tract, 5 th,21:431-439) より抜粋

17 Glandular and Stromal Breakdown ( 1 )

18 Case 4 Endometrial glandular and stromal breakdown(egbd) 直接塗抹標本 ( 4) EGBD 全景断片化した増殖期様専管と 凝集間質細胞集塊 ( 1) 断片化した上皮細胞には 好酸性化生性変化が認められる ( 2) ( 4) ( 4)

19 Case 5 EGBD 直接塗抹標本 EGBD 全景断片化した増殖期様専管と 凝集間質細胞集塊 ( 1) 出血性背景に黒々とした細胞集塊が認められ 周囲に集塊からほつれた孤立細胞が認められることから 類内膜腺癌と誤認されやすい. ( 1) ( 4) 間質細胞は 類内膜腺癌細胞よりも核形が葉巻型に近く 多彩である. この間質細胞をがん細胞と誤認識すれば 診断結果は大きくはずれてしまう. ( 4) ( 4)

2 Case 8 EGBD Case 5 と同一症例 LBC 標本 (SurePath) EGBD 全景増殖期様専管の断片化 間細胞集塊の凝集 壊死性背景の欠如 フィブリンの析出が観察される ( 1) ( 4) 小型乳頭状細胞集塊ピント調整により 小型乳頭状集塊が 6 層構造であることが判る SurePath 内膜細胞診標本において 管状構造を示さず 3 層以上の重積が認められる場合 悪性腫瘍もしくは EGBD の間質細胞の可能性が高い. 両者の鑑別には 核所見が重要となる. ( 1)

21 Case 9 EGBD Case 4 と同一症例 LBC 標本 (SurePath) EGBD 全景増殖期様専管の断片化 間細胞集塊の凝集 壊死性背景の欠如 フィブリンの析出が観察される ( 1) ( 2) ( 4)

22 Glandular and Stromal Breakdown 細胞診所見の鑑別注意点 出血性背景 フィブリンの析出 がんの場合は 壊死を伴うことが圧倒的に多い 増殖期類似もしくは化生性細胞集塊の断片化 化生性細胞集塊が単独で認められる場合には要注意 Breakdown の特徴を伴っている場合には 診断的価値を下げる 分泌期内膜の特徴が認められる場合には breakdown より月経を考慮 間質細胞凝集塊 周囲に増殖期類似細胞集塊が多数存在していれば breakdown の可能性が高い 壊死所見が認めれれば がんの可能性を考える 集塊内の核所見も重視 がんの存在が疑わしい場合には 臨床サイドに生検考慮を促す

23 内膜異型細胞 (Atypical endometrial cells:atec ) (i) 内膜異型細胞 ; 意義不明 (ATEC-US) ( Atypical endometrial cells, of undetermined significance) 病変名推定が困難な異型細胞がある場合 標本適正なら内膜生検を必ずしも要しないもの. フォローアップ ( 細胞診再検 ) が薦められるものを含む. この報告は全標本の 5% 以下であることが望ましい. (ii) 内膜異型細胞 ; 内膜異型増殖症以上を除外できない (ATEC-A) (Atypical endometrial cells, cannot exclude atypical endometrial hyperplasia or more) 明白な腫瘍性背景や腫瘍の存在を示唆する化生細胞 ( 異型のある扁平上皮化生等 ) が存在し 内膜異型増殖症又はそれ以上の病変が示唆されるが 明瞭な腫瘍細胞が存在しない希な場合に選択する 臨床医に内膜生検を推奨する. この報告は 内膜異型細胞 Atypical endometrial cells 全体の 1% 以下であることが望ましい.

24 内膜異型細胞 Atypical endometrial cells (ATEC) 内膜異型細胞 ; 意義不明 Atypical endometrial cells, of undetermined significance (ATEC-US) ATEC-US の理由は 下記から可及的に選択する 炎症により 腫瘍性病変が除外できない ホルモン環境異常により 腫瘍性病変が否定できない 医原性変化により 腫瘍性病変が除外できない その他の良性反応性変化のため 腫瘍性病変が除外できない 内膜異型細胞 ; 異型増殖症以上を除外できない Atypical endometrial cells, cannot exclude atypical endometrial hyperplasia or more (ATEC-A)

25 ATEC-US / 医原性変化により 腫瘍性病変が除外できない IUD に起因する変化 4 4 TAM に起因する変化 4 4 213/4/2,21 11 th 内膜細胞診勉強会

26 子宮内膜増殖症 複雑型子宮内膜増殖症 (Endomertrial hyperplasia, complex)

27 複雑型子宮内膜増殖症 (Endomertrial hyperplasia, complex) 内膜腺の密度は高く 間質量の減少をともなう 腺は増殖期に類似する 拡張 分岐腺が細く複雑に分岐している 集塊周囲に間質の付着があり 内部は腔状である

28 (4) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) (i) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) (ii) 子宮内膜上皮内癌 (Endometrial carcinoma in situ) (iii) ポリープ状異型腺筋腫 (Atypical polypoid adenomyoma) 子宮内膜異型増殖症 又は子宮内膜上皮内癌 又はポリープ状異型腺筋腫 又は高分化型内膜腺癌を推定又は疑うもの 臨床医に内膜生検を推奨する 可能なら上記の推定病変名の選択肢を区別して記載する

29 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) 不整形突出集塊 集塊辺縁より 不整な突出がみられる 異型増殖症の場合 拡張 分岐集塊と不整形突出集塊の 2 集塊パターンを認める 拡張 分岐腺管集塊

3 (5) 悪性 (Malignant) 類内膜型腺癌を含む子宮内膜癌 および肉腫が本区分に含まれる 子宮体部以外が原発部位として疑われる場合を含め 生検による組織診断が必要である

31 Case 6 類内膜腺癌 Grade 1 直接塗抹標本 G1 全景大型の組織様乳頭状細胞集塊 ( 1) 壊死性背景中に散在性に核異型細胞が存在. 核線が認められている. ( 4) 類内膜腺癌では 核は全体に丸くなる傾向が認められる. 核小体が認められることも特徴.. ( 1) ( 4)

32 Case 7 漿液性腺癌 直接塗抹標本 乳頭状異型細胞集塊 ( 2) 異型細胞が直接血管に付着している. ( 4) 小型乳頭状細胞集塊ピント調整により 小型乳頭状集塊が 4 層構造であることが判る. ( 1)

33 Case 1 類内膜腺癌 Grade 1 Case 6 と同一症例 LBC 標本 (SurePath) ( 1) ( 2) 類内膜腺癌 Grade 1 全景 類内膜腺癌では 核は全体に丸くなる傾向が認められる. 核小体が認められることも特徴. ( 4)

34 1 3 2 4 BD SurePath 標本ではこのような小型の細胞集塊においても, 立体的配列のものが そのまま塗抹されることが特徴である この細胞集塊は核重積度は 4 層ある

35 内膜細胞診で判ること 内膜細胞診で判らないこと 産婦人科医が望むこと

36 細胞診結果病理組織診断 細胞診結果と病理組織診断との比較 陰性 / 悪性ではない ATEC-A 複雑型内膜増殖症 異型内膜増殖症 (n=8436) 悪性腫瘍 正常子宮内膜 良性変化ホルモン環境異常医原性 炎症性その他 子宮内膜ポリープ子宮内膜増殖症 ( 単純型 ) 子宮内膜増殖症 ( 複雑型 ) 異型内膜増殖症 ポリープ状異型腺筋腫悪性腫瘍 組織診断未施行 433 6 15 2 9 33 1 6 1 9 13 1 4 2 44 1 13 1 6 12 15 2 1 17 2 14 8 3 4 1 5 1 33 21 14 16 276 7391 Total 86 35 77 26 292 正常子宮内膜 : 増殖期 分泌期 月経期 萎縮期内膜

37 細胞集塊の形態を重要視した判定基準 ( 直接塗抹標本 ) (I) 異常腺上皮細胞集塊比率 * 拡張 分枝腺管集塊 不正形突出集塊 + + 乳頭状細胞集塊 チューブ シート状細胞集塊 + 拡張 分枝腺管集塊 Complex hyperplasia is suspected : 異常細胞集塊数 1 及び異常細胞集塊出現率 1% Atypical complex hyperplasia or carcinoma is suspected : 異常細胞集塊数 1 及び異常細胞集塊出現率 5% (* 化生性細胞質変化を認める細胞集塊は除外 ) (II) 背景所見及び個々の細胞異型 + 不正形突出集塊 + 乳頭状細胞集塊 小型異型細胞集塊 * (*maximum diameter of the cell cluster <.2 mm) 孤立散在性異型細胞 腫瘍 壊死性背景 化生性細胞質変化 ( 扁平上皮化生 (morule), 好酸性, 繊毛上皮性, 粘液性, 明細胞性 )

38 細胞診結果病理組織診断 細胞診結果と病理組織診断との比較 (ATEC-US) ATEC-US (Atypical endometrial cells, of undetermined significance) (n=76) 正常子宮内膜 良性変化ホルモン環境異常医原性 炎症性その他 子宮内膜ポリープ子宮内膜増殖症 ( 単純型 ) 子宮内膜増殖症 ( 複雑型 ) 異型内膜増殖症 ポリープ状異型腺筋腫悪性腫瘍 組織診断未施行 Total 14 3 1 2 1 2 6 15 32 76 正常子宮内膜 : 増殖期 分泌期 月経期 萎縮期内膜

39 細胞診結果病理組織診断 細胞診結果と病理組織診断との比較 陰性 / 悪性ではない ATEC-A 複雑型内膜増殖症 異型内膜増殖症 (n=8436) 悪性腫瘍 正常子宮内膜 良性変化ホルモン環境異常医原性 炎症性その他 子宮内膜ポリープ子宮内膜増殖症 ( 単純型 ) 子宮内膜増殖症 ( 複雑型 ) 異型内膜増殖症 ポリープ状異型腺筋腫悪性腫瘍 組織診断未施行 433 6 15 2 9 33 1 6 1 9 13 1 4 2 44 1 13 1 6 15 2 12 1 17 2 14 8 3 4 1 5 1 33 21 14 16 276 7391 Total 86 35 77 26 292 正常子宮内膜 : 増殖期 分泌期 月経期 萎縮期内膜

4 ( 良悪性判定に関する ) 意義が 不明な異型子宮内膜上皮細胞 ATEC: Atypical endometrial cells 第 52 回日本臨床細胞学会秋期大会 ( 会長若狹研一先生 ) 213/11/2~3 国際 アジアフォーラム (Matias Jimenez-Ayala, Daisuke Aoki) ( 仮題 )" A New insight of the reporting system of endometrial cytology following the Bethesda System" シンポジウム ( 清水恵子 矢納研二 ) 内膜細胞診の Pitfalls 克服を目指して 悪性との意義が確定できない異型内膜上皮細胞に関する検討を中心に

41 ギリシャにおける ATEC(ACE-US) The Future of the Liquid Based Cytology of the Endometrium Our experience with ThinPrep technique Petros Karakitsos Associate Professor, Director Department of Cytopathology Medical School, University of Athens, Greece University General Hospital ATTIKON

42 CLASSIFICATION SCHEME PROPOSED CYTOLOGICAL DIAGNOSTIC CATEGORY Non diagnostic or Unsatisfactory Without evidence of hyperplasia or malignancy ACE-US (Atypical endometrial cells of undetermined significance) ACE -L (Atypical endometrial cells with low probability for malignancy) ACE -H (Atypical endometrial cells with high probability for malignancy) Malignant HISTOLOGICAL CATEGORY Proliferative endometrium Secretory endometrium Atrophic endometrium Disordered endometrium Simple hyperplasia Complex hyperplasia Hyperplastic polyp Atypical simple hyperplasia Atypical complex hyperplasia Well differentiated adenocarcinoma Malignant

43 将来の ATEC とは 細胞を判定する者が 良性 増殖症 異型内膜増殖症 悪性のいずれとも判定できない細胞を認めた場合の判定区分 ベセスダ 21 のように 判定後のトリアージ方法が確立される必要がある その場合 我々は免疫染色手法に注目している 退行 変性 VS 腫瘍増殖性 タイプ II 子宮体癌の前癌病変を包括できる可能性も期待できる

44 直接塗抹法 ( 従来法 ) で観察される ATEC (ATEC-US: Atypical endometrial cells, undetermined significance) Proloferative phase like endometrium

45 直接塗抹法 ( 従来法 ) で観察される ATEC (ATEC-US: Atypical endometrial cells, undetermined significance) Endometrial polyp

46 LBC(SurePath) で観察される ATEC (ATEC-US: Atypical endometrial cells, undetermined significance) 核異型により良性細胞とは判断できない場合 EIC 等との鑑別が必要となる. 撮影 :OSG( 則松良明先生 )

47 内膜細胞診で判ること 内膜細胞診で判らないこと 産婦人科医が望むこと

48 診療行為の決定に直結していること 観察されている細胞形態の区分 鏡検技術の向上については 適切に添付された臨床情報とともに 標準化された良質の標本が必須. 臨床判断に役立つ区分 前癌病変の検出 観察されている形態を区分 臨床判断のための判定

49 記述式子宮内膜細胞診結果報告様式 212 (I) 標本の種類直接塗抹標本 ( 採取器具 : ) 液状処理標本 ( 採取器具 : ) (II) 標本の適否検体不合格 検体適正 検体不適正 (III) 記述式細胞診結果報告陰性 / 悪性ではない (Negative for malignancy) 増殖期内膜 (Endometrium in proliferative phase) 分泌期内膜 (Endometrium in secretory phase) 月経期内膜 (Menstrual phase) 萎縮内膜 (Atrophic endometrium) 炎症やホルモン環境異常に伴う変化医原性変化 (IUD, TAM 等による ) その他の良性反応性変化 (Reactive change) 子宮内膜ポリープ (Endometrial polyp) 単純型子宮内膜増殖症 (Endometrial hyperplasia, simple) 内膜異型細胞 (ATEC:Atypical endometrial cells)[ 以下の選択肢を区分する ] 内膜異型細胞 ; 意義不明 (ATEC-US: Atypical endometrial cells, of undetermined significance) 内膜異型細胞 ; 異型増殖症以上を除外できない (ATEC-A: Atypical endometrial cells, cannot exclude atypical Endometrial hyperplasia or more) 子宮内膜増殖症 (Endometrial hyperplasia) 複雑型子宮内膜増殖症 (Endomertrial hyperplasia, complex) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) 子宮内膜上皮内癌 (Endometrial adenocarcinoma in situ) ポリープ状異型腺筋腫 (Atypical polypoid adenomyoma) 悪性腫瘍 (Malignant tumor) 類内膜腺癌 (G1,G2,G3,Squamous diff.)) 漿液性腺癌 明細胞腺癌 粘液性腺癌 扁平上皮癌 混合癌 未分化癌 間葉系腫瘍 子宮内膜間質細胞肉腫 平滑筋肉腫 同所性癌肉腫 異所性癌肉腫 その他の悪性腫瘍 子宮体部以外原発を推定

5 記述式子宮内膜細胞診結果報告様式 212 (I) 標本の種類 組織診断不要直接塗抹標本 ( 採取器具 : ) 液状処理標本( 採取器具 : ) 組織診断必要 (II) 標本の適否 3か月以内の検体不合格 検体適正 検体不適正細胞診 or 組織診 (III) 記述式細胞診結果報告陰性 / 悪性ではない (Negative for malignancy) 増殖期内膜 (Endometrium in proliferative phase) 分泌期内膜 (Endometrium in secretory phase) 月経期内膜 (Menstrual phase) 萎縮内膜 (Atrophic endometrium) 炎症やホルモン環境異常に伴う変化医原性変化 (IUD, TAM 等による ) その他の良性反応性変化 (Reactive change) 子宮内膜ポリープ (Endometrial polyp) 単純型子宮内膜増殖症 (Endometrial hyperplasia, simple) 内膜異型細胞 (ATEC:Atypical endometrial cells)[ 以下の選択肢を区分する ] 内膜異型細胞 ; 意義不明 (ATEC-US: Atypical endometrial cells, of undetermined significance) 内膜異型細胞 ; 異型増殖症以上を除外できない (ATEC-A: Atypical endometrial cells, cannot exclude atypical Endometrial hyperplasia or more) 子宮内膜増殖症 (Endometrial hyperplasia) 複雑型子宮内膜増殖症 (Endomertrial hyperplasia, complex) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) 子宮内膜異型増殖症 (Atypical endometrial hyperplasia) 子宮内膜上皮内癌(Endometrial adenocarcinoma in situ) ポリープ状異型腺筋腫(Atypical polypoid adenomyoma) 悪性腫瘍 (Malignant tumor) 類内膜腺癌 (G1,G2,G3,Squamous diff.)) 漿液性腺癌 明細胞腺癌 粘液性腺癌 扁平上皮癌 混合癌 未分化癌 間葉系腫瘍 子宮内膜間質細胞肉腫 平滑筋肉腫 同所性癌肉腫 異所性癌肉腫 その他の悪性腫瘍 子宮体部以外原発を推定

51 内膜細胞診で判ること 構造異型の比率に着目すれば 複雑型子宮内膜症の判定は ある程度可能 ( 内膜細胞診で判定して欲しい!) 卵巣ホルモンと内膜細胞の形態変化との関連を理解できれば これらを良性内膜と判定することが可能となる 内膜細胞診で判らないこと 判定できない対象を ATEC-US, ATEC-A に区分し その後の対応を臨床医に委ねる / Papanicolaou 染色以外の手法で判断 産婦人科医が望むこと 細胞診判定を受けた一般産婦人科医が 次の臨床行動を簡単で間違いなく判断できる 前がん病変の発見に寄与できる

52 ATEC があったほうがいいと 思いませんか? 異型内膜上皮細胞 (ATEC) のトリアージ方法が確立されれば 子宮内膜細胞診は ずいぶん診断しやすくなるはずです 今後の臨床研究によって 子宮内膜の癌化の自然史がさらに解明されるとともに 新たな診断技術の導入が必要です

53 謝辞 第6回日本臨床細胞学会群馬地方会で講演の機会を お与え頂きました伊藤秀明会長 および座長の労をお取り 頂きました鹿沼達哉先生 ならびに 群馬県支部会員の皆様に心より感謝申し上げます.