5. 母親は 子どもの過度なメディア利用については懸念を示しており 一定の配慮や工夫をしながら使わせている テレビ番組やインターネット動画 画像を見せることについてのメリット デメリット メリット デメリット 1 位 歌や踊りを楽しめる 目や健康に悪い 2 位 知識が豊かになる 夢中になりすぎる 子

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報道関係各位

本調査について ここ数で新しいメディアが急速に増え 生活する上で欠かせないものになってきています 現在 乳幼児の生活には どのようなメディアがどのくらい入っているのでしょうか また 保護者は乳幼児のメディアの使わせ方をどのように考え 生活に取り入れているのでしょうか ベネッセ教育総合研究所では 0

表紙(A4)

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❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

01表紙福島

Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

小学生の英語学習に関する調査

3. 家族とのコミュニケーションを増やしたい さらに 家庭で使いやすい IT ツールがあれば使ってみたい と思う オンライン家族 予備軍は 41.2% 家族とのコミュニケーションに IT ツールを 2~3 日に 1 回以下 の頻度で使っている人の中には 今よりも 家族とのコミュニケーションを増やした

結果のまとめ の労働者の労働時間の長さと それが子育てへの参画に及ぼす影響は 少子化の課題のひとつになっています 本調査でも ( 首都圏 ) の働く母親 父親の帰宅時間は 4 か国の中で遅い傾向にありました その結果 特に 父親が仕事のある日 子どもと一緒に過ごす時間は もっとも短く 育児への取り組

Microsoft Word - 小学生調査(FINAL) _.doc

3. 学びに向かう力 や 生活習慣 などの自立にかかわる力の育成を子育てにおいて重視する傾向も各国共通しており どの国でも 8~9 割の母親が 力を入れている と回答 4. 母親の 寄り添い型養育態度 が いずれの国でも 好奇心 や がんばる力 の発達に関連しています 好奇心 や がんばる力 を育て

平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

頻度が増えた時間が増えたインターネットに接触しているすぐに検索してみるようになった気になることがあったら わからないことや気軽に検索するようになっ< 調査結果の詳細 > 1 ネット接触と検索行動が変化 ネット接触の時間と場所が拡大し 検索の回数が増加 屋外検索 の浸透 スマートフォンを使うことで ユ

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

. に対する意識 に肯定的な意識が低下に対する意識について グラフに示す項目についてあてはまるかどうか聞いたところ あてはまる と まああてはまる を合わせてみると を見るのが大好きだ 話題になっている番組は見たいと思う など に肯定的な意識が減少した 一方 好きな番組でも 毎回決まった時間に見るの

共同での啓発活動に至った背景 1. 幼児期の目の発達について子どもは 生まれてからものを見ることで視力が少しずつ発達していきます 生まれて 3~4 カ月たつとものが見えるようになり 1 歳では平均視力が 歳では平均視力が 0.8 と徐々に視力が発達し 6~ 7 歳でものを見る機能が完成し

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2013年1月25日

1. 子どもとの朝活歴 半数近くに上る Q. 朝活 について質問です 子どもと一緒に何らかの朝活をしたことがありますか? もしくは現在朝活をしていますか? ( 単一回答 N=417) 子どもと一緒に朝早くに何らかの活動に取り組んでいるかを質問したところ 現在 朝活している と回答したのは全体の 43

目次 目次 2 調査概要 3 調査サマリー 4 歩きスマホ は危ないと思うか? / 歩きスマホ をしたことがあるか? 5 歩きスマホ をしてしまう理由は? 6 歩きスマホ をしている人に対して危ないと感じたことはあるか? 7 歩きスマホ が危ないと感じたのはどのようなシーンか? 8 歩きスマホ によ

勉強のときも デバイス片手に が普通に 5. の 4 割が 勉強中にもメールやチャット 友だちへの質問に使う割合も 5 割近くいる メールやチャット (LINE など ) を書きながら ( 返事を出す場合も含む ) 勉強することがある比率は で 24.3% で 37.5% 一定の割合の中高生が 勉強

調査結果 子どものスマホ利用の実態 子どものファーストスマホ半数以上が Android を利用 2 割弱が 中古スマホ を利用 子どものファーストスマホ選択基準 自分と同じキャリア 端末代金が安い 月額利用料金が安い 小学 3 年生 ~ 中学 3 年生のスマートフォン ( 以下スマホ ) を保有して

========== 目次 ========== 1. 調査趣旨 P1 2. 調査概要 P1 3. 調査結果概要 P2 4. 調査結果詳細 P3 5. 調査結果の補足 P16 6. 効果的な取組についてのまとめ P17 ( 参考 ) 1 神奈川県 横浜市 川崎市 相模原市 子どもたちのインターネット

(1) 電子書籍 雑誌について 子どもライフスタイル調査 2017 春 電子書籍の閲読の有無女子小 4~6 年生の 44% が電子書籍を読んだことがある 電子書籍 ( 雑誌 コミックスを含む ) を読んだことがあるかどうか尋ねたところ 女子小学生の 29% が電子書籍を 読んだことがあると回答 女子

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

平成26年度調査研究活動報告書

(4) 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めていただき また市民サービスを円滑に利用していただくために 広報紙や放送 ホームページなどさまざまな媒体により 市政情報をお届けしています 市民のみなさまのご意見をいただき 利用しやすく わかりやすい情報提供となり

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

違法配信に関する利用実態調査 【2013年版】

調査結果からみえてきたこと 2017 年の出生数は 1899 年の統計開始以降 最も少ない 94.6 万人になりました 急速な少子化の進行は 日本の人口構造に変化を与え 労働力不足や社会保障の在り方など さまざまな面に課題をもたらします こうした社会環境の中にあって 0~1 歳児を育てている母親の

目次 調査概要調査サマリー 歩きスマホ は危ないと思うか?/ 歩きスマホ をしたことがあるか? 歩きスマホ をしてしまう理由は? 歩きスマホ をしている人に対して危ないと感じたことはあるか? 歩きスマホ が危ないと感じたのはどのようなシーンか? 歩きスマホ で最も危ないと感じたのはどのようなシーンか

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

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本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

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インターネットについてのアンケート 1 学期の PTA 講演会でも 不審者やネット犯罪から子どもを守るために と題して講演会を行いましたが 下條小学校の子どもたち 保護者のみなさんが インターネットとどのように関わっているのか 高学年の児童 保護者を対象にアンケートを行いました 全県的な調査と比較し

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(1) デジタル情報機器について 子どもライフスタイル調査 2016 春 使用しているもの 今後使用したいもの スマートフォン 使用率は 1 年前のおよそ 2 倍に増加 初めて パソコン を超える 使用しているデジタル情報機器を尋ねたところ スマートフォン は 1 年前の 9.7% から 18.5%

アスキー総研ニュース

睡眠調査(概要)

調査の項目 Q1. 一日 ( 平日 ) にどの位時間を使っていますか? また希望する時間は? 外で遊んでいる時間 は 35 年間で半減 テレビ離れも進む (3P~) Q2. あなたにとって 大切な時間 と 無駄な時間 は? 大切な時間は1 睡眠 2 食事 3 家族と一緒にいる ゲーム の時間は大切で

15 第1章妊娠出産子育てをめぐる妻の年齢要因

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

 

PCでネット動画を見る人は5 割を超え、携帯/スマホでも2 割を超える

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

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自主調査レポート

< このアンケートの中の言葉の意味 > 情報通信機器 携帯電話やスマートフォン パソコンなど他の人とメッセージのやりとりができるような機 器 インターネット世界中の情報通信機器をつなげてメッセージのやりとりができるようにした仕組み 例えば インターネットを利用して 次のようなことができます 友だちと

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

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調査概要 調査テーマ : 若年層の写真 動画コミュニケーションに関する調査 調査対象者の条件 : スマートフォン利用者 /16 歳 25 歳男女計 1040サンプル 対象エリア : 全国 調査期間 :2015 年 12 月 23 日 24 日 調査方法 : スマートフォン端末で回答するインターネット

に 子どもの意欲を尊重する という態度を保護者が取ることで の 学びに向かう力 を育て さらにそれが基本になって 文字 数 思考 を育てるという結果がみられた 4 に保護者が子どもの 思考を促す 態度を取ることが 子どもの 学びに向かう力 や 文字 数 思考 の育ちにおいて大事な役割を果たしているこ

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

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調査レポート

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アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

調査結果 1 国内ユーザー SNS 利用率 トップは で 69.6% 1 位は 69.6% 2 位は 40.9% 3 位は 23.0% 調査対象者が 利用している SNS を複数回答で聞いたところ 1 位は で 69.6% 2 位以下は が 40.9% が 23.0% が 19.6% が 19.4%

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書(概要版)

調査結果トピック: 一般携帯電話 スマートフォン 像 それぞれのデバイスで 日 回以上インターネットにアクセスする割合はで % で 0% と一般携帯電話の約 0% を大きく上回った また に比べスマートフォン ipad ユーザーは比較的インターネットの利用頻度が高く 活用の仕方も検索 地図 (GPS

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1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

Water Sunshine

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

考えられます 母親の気分の落ち込みは子どもにも影響するため 改善は急務です 気分の落ち込みの背景には 放射線 復興の見通しへの心配 また父親の就労の変化 経済面での心配がありますが これらは個人で解決できないことも多く 社会全体での継続的な施策や支援がさらに必要です 同時に 心配や不安を一人で抱え込

Q2.(Q1 で 7~14 にお答えの スマートフォンを利用している方 ) あなたが直近 1 年間に スマートフォンから利用したインターネットのコンテンツはどのようなものですか ( アプリではなくサイトのコンテンツについてお聞かせください )( 複数回答可 ) Q2.(Q1 で 7~14 にお答えの

第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

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アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

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結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

小学生対象アンケート調査 低学年調査 () 基本属性 学年 ( 問 ) 学年は 年生 (33.0 %) 2 年生 ( 34.2 %) 3 年生 ( 32.5 %) ともに 30% 台前半と なっている ( 図表 --) 図表 -- 学年 ( 全体 ) 年生 2 年生 3 年生 全体 (N=,54)

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1 家庭生活について 朝食及び就寝時刻 早寝早起き朝ごはん の生活リズムが向上している ( 対象 : 青少年 ) 朝食を食べている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.2 今回 (H27) 経年 1.7 前回 (H22)

市からのお知らせについて 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めてもらうために 市政ニュー スやホームページなどさまざまな媒体を活用して情報発信をしています みなさまからい ただいたご意見を踏まえ より効果的で分かりやすい情報提供に努めてまいります 問 22

【報道発表資料】

初めて親となった年齢別に見た 就労状況 ( 問 33 問 8) 図 97. 初めて親となった年齢別に見た 就労状況 10 代で出産する人では 正規群 の割合が低く 非正規群 無業 の割合が高く それぞれ 22.7% 5.7% であった 初めて親となった年齢別に見た 体や気持ちで気になること ( 問

1 国の動向 平成 17 年 1 月に中央教育審議会答申 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について が出されました この答申では 幼稚園 保育所 ( 園 ) の別なく 子どもの健やかな成長のための今後の幼児教育の在り方についての考え方がまとめられています この答申を踏まえ

- 生活行動分類表 - 1) あなたのいた場所 自宅 ( 現在お住まいのところ ) 職場 ( 仕事中の自宅兼職場を含む ) 学校移動中 ( 交通機関 自家用車 徒歩など ) その他 ( 矢印の下に具体的な場所をお書きください ) 2) 主な生活行動 睡眠 睡眠 生活必需時間 身じたく ( 洗顔 化粧

総務省 放送事業の基盤強化に関する検討分科会 資料 4-4 ラジオ受信機 聴取状況に関するアンケート調査結果 ( 速報版 ) 2019 年 3 月 27 日 Copyright (C) Mitsubishi Research Institute, Inc. 本資料は 総務省からの ( 平成 30 年

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Q3. 本人 家族があったことがあるトラブル 件数が記入されていないものはすべて1 件です ( 以降の項目も同じ ) Q3-1 無料だと思って利用していたのに 知らないうちに有料になっていて 高額の請求が来た などの事例について その他の記入 50 歳未満 震災時の災害情報サイトで いつの間にか有料

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2 お子さんに携帯電話 スマートフォン等 ( 以下, 携帯 スマホ ) を持たせていますか 1 子ども専用の携帯 スマホを持たせている 2 子ども専用の携帯 スマホは持たせていないが 家族の携帯電話は自由に使える 3 携帯 スマホは持たせていない 小学校 選択肢持たせている家族で共用持たせていない

3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と

Transcription:

10 月 16 日 株式会社ベネッセホールディングス 代表取締役社長 安達 保 第2回 乳幼児の親子のメディア活用調査 子育てにおけるスマートフォン利用が拡大 乳幼児の接触頻度は増加するも 1日 15 分未満 が7割 株式会社ベネッセホールディングス 本社 岡山市 の社内シンクタンクであるベネッセ教育総合研 究所は 3 月 東京 神奈川 千葉 埼玉に在住の0歳6か月 6歳までの乳幼児をもつ母親 3,400 名を対象に 第 2 回 乳幼児の親子のメディア活用調査 を実施しました 本調査は に実施した第 1 回に続く 2 回目であり この 4 間で生じた母親と乳幼児を取り巻くメディア環境の変 化を捉えた大規模な調査となっています 調査結果から得られた 乳幼児のメディア利用の実態と保護者のかかわりは以下の通りです 調査結果概要 詳細な調査結果 数値 を 3 ページ以降に掲載しています ① 乳幼児メディア利用の実態 1 スマートフォンは 乳幼児の母親の9割超が使用している 0 歳後半 6歳児の子どもをもつ母親のスマートフォン使用率 60.5 92.4 31.9 ポイント増加 2 乳幼児の約 2 割が スマートフォンに ほとんど毎日 接しており 1 日あたりの 使用時間は約 7 割が 15 分未満 0 歳後半 6歳児がスマートフォンに接する頻度と時間 ほとんど毎日 使う 見る 割合 11.6 21.2 9.6ポイント増加 平日1日あたりの使用時間が 15 分未満の割合 70.2 3 乳幼児の生活時間をみると メディアに接する時間と 外遊びやおもちゃ遊びなど メディア以外の活動時間とのバランスは崩れていない 0 歳後半 6歳児の外遊びや散歩の時間は 約 7 割が 1 日 1 時間以上 おもちゃで遊ぶ時間 は約8割が 1 日 1 時間以上 一方 メディアごとの視聴時間は テレビを除き約 5 9 割が 1 日 15 分未満 全体的なバランスは 4 前と比較して大きく変化していない ② 保護者のかかわり 4 第 1 回調査 と比較して スマートフォンが子育ての多くの場面で使用され 親子のコミュニケーション手段として一定の役割を担うようになった 携帯電話やスマートフォンなどでさせること よくある ときどきある の合計 写真を見せる 84.4% 母親や子どもが撮った動画を見せる 76.2% 親が家事で手をはなせないとき にスマートフォンを使わせる割合 7.7 15.2 7.5 ポイント増加

5. 母親は 子どもの過度なメディア利用については懸念を示しており 一定の配慮や工夫をしながら使わせている テレビ番組やインターネット動画 画像を見せることについてのメリット デメリット メリット デメリット 1 位 歌や踊りを楽しめる 目や健康に悪い 2 位 知識が豊かになる 夢中になりすぎる 子どもがスマートフォンを使う場合の主な工夫 ( 自由記述より上位 4 項目 ) 長時間見せない 使用させない環境をつくる 親と一緒に使う 使う機能を制限する 出生数が初の 100 万人割れとなり出生率は 1.44 に低下するなど 少子化が進行しています また 乳幼児が幼稚園や保育所以外の場で友だちと過ごす割合が減少し 母親とのかかわりが密になっています 一方 地域や祖父母世代からの育児に関する協力や知識の伝達は減少する傾向にあります 実際 乳幼児は言葉の発達が十分でないことから コミュニケーションの取り方に悩んでいる母親が多数います 今回の調査の結果から スマートフォンが子育ての場面において広く利用されており 親子の時間をつなぐ身近なツールとなっていることがわかりました 家事の最中など 場面によってはこれまで TV やビデオ視聴に使われていた時間がスマートフォンの利用時間に代わる傾向もみられます また 子どもがスマートフォンをはじめとする各種メディアに接する際は 使用時間や環境などに母親が配慮している傾向が見られます スマートフォンに代表される新しいメディアが乳幼児の生活に浸透していくなかで 今後は 一定のルールやマナーを踏まえつつ 親子のコミュニケーションが深まるツールとしてどのようにメディアを取り入れればよいかを考えていくことが重要ではないでしょうか ベネッセ教育総合研究所は本調査の結果を踏まえ 研究者や保護者など関係者の方々と共に よりよい子育て環境の実現に資する研究と社会への発信を行ってまいります 調査概要 名称 調査方法 調査時期 調査対象 調査地域 調査項目 調査企画メンバー 分析協力者 第 2 回乳幼児の親子のメディア活用調査 インターネット調査 3 月 0 歳 6 か月 ~6 歳までの就学前の乳幼児を持つ母親 3,400 名 子どもの齢別の内訳は 0 歳児後半 388 名 1 歳児 515 名 2 歳児 515 名 3 歳児 515 名 4 歳児 515 名 5 歳児 515 名 6 歳児 437 名 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 家庭でのメディア所有状況 / 子どもの 1 週間のメディアの使用頻度 時間 時間帯 / アプリ ソフトの使用状況 / スマートフォン タブレット端末でしていること / 親子で決めているメディアのルール / 保護者による子どものメディア使用やアプリ ソフトへの意識 / 保護者自身のメディア使用状況 / 地域との付き合い / 子育て意識など 汐見稔幸 ( 白梅学園大学学長 東京大学名誉教授 )/ 榊原洋一 ( お茶の水女子大学名誉教授 チャイルド リサーチ ネット所長 )/ 菅原ますみ ( お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授 同大学人間発達教育科学研究所所長 )/ 佐藤朝美 ( 愛知淑徳大学准教授 ) / 高岡純子 ( ベネッセ教育総合研究所次世代育成研究室長 ) / 久保木有希子 ( 同研究所研究員 ) / 田村徳子 ( 同研究所特任研究員 ) ベネッセ教育総合研究所のホームページからも 本資料をダウンロードできます http://berd.benesse.jp/ 2

添付資料 第 2 回 乳幼児の親子のメディア活用調査 詳細データ 1 スマートフォンは 乳幼児の母親の9割超が使用している 0 歳後半 6歳児の子どもをもつ母親のスマートフォン使用率 60.5 92.4 31.9 ポイント増加 図表1 1 乳幼児をもつ家庭のメディア保有率 経比較 99.6 98.3 テレビ*1 ビデオ DVD*1*3 82.5 パソコン*1 76.5 29.3 タブレット端末*1 据え置き型のゲーム機*1 47.6 49.8 33.1 60.5 スマートフォン*2 携帯電話*2 11.2 94.7 38.4 35.2 携帯型ゲーム機*1 97.4 92.4 43.3 複数回答 *1 家族がそのメディアを所有する割合 *2 母親が使用している割合 *3 ハードディスクレコーダ ブルーレイを含む 図表1 2 乳幼児をもつ家庭のメディア保有率 母親の代別 29歳以下 30 34歳 35 39歳 40歳以上 テレビ*1 98.1% 98.7% 98.3% 97.4% ビデオ DVD*1*3 78.4% 83.0% 83.1% 85.5% パソコン*1 61.8% 75.9% 82.8% 86.1% タブレット端末*1 34.2% 37.2% 40.5% 43.4% 据え置き型のゲーム機*1 36.1% 37.2% 35.6% 28.1% 携帯型ゲーム機*1 34.8% 33.4% 33.9% 28.3% スマートフォン*2 95.6% 93.5% 90.9% 88.3% 携帯電話*2 6.6% 9.2% 14.3% 16.8% 複数回答 *1 家族がそのメディアを所有する割合 *2 母親が使用している割合 *3 ハードディスクレコーダ ブルーレイを含む 3

2 乳幼児の約 2 割が スマートフォンに ほとんど毎日 接しており 1 日あたりの 使用時間は約7割が 15 分未満 0 歳後半 6歳児がスマートフォンに接する頻度と時間 ほとんど毎日 使う 見る 割合*1 11.6 21.2 平日1日あたりの使用時間が 15 分未満*2 の割合 70.2 は無答不明を除く *1 家庭にスマートフォンがある場合のみ回答 *2 家庭にない 使わない 場合も含む 図表2 1 子どもがスマートフォンに接している頻度 1週間あたり ごくたまに 週に1 2日 週に3 4日 ほとんど毎日 100 80 21.2 25.9 60 全体 0歳後半 13.2 14.8 13.5 17.0 8.3 7.1 24.8 27.7 28.9 29.6 29.9 36.1 36.6 32.1 33.4 33.0 32.5 1 13.3 10.7 8.1 6.9 11.6 8.1 15.0 9.4 7.3 0.7 3.7 3.2 0.9 17.1 11.5 7.9 18.4 8.2 10.3 0 3.5 12.9 9.7 15.6 12.3 29.4 9.4 9.1 9.4 20.0 25.2 20 20.0 9.8 12.7 10.7 12.1 18.9 23.2 7.5 40 24.4 11.6 19.9 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 スマートフォンが家庭にある場合のみ回答 は無答不明を除く 図表2 2 子どもがスマートフォンに接している時間 平日1日あたり 15分未満 15分くらい 30分くらい 1時間くらい 2時間くらい 3時間くらい 4時間以上 1.4 70.2 8.3 7.0 3.1 1.3 15 分未満 には 家庭にない 使わない 場合も含む 4

3. 乳幼児の生活時間をみると メディアに接する時間と 外遊びやおもちゃ遊びなど メディア以外の活動時間とのバランスは崩れていない 0 歳後半 6歳児の外遊びや散歩の時間は 約7割が1日1時間以上 おもちゃで遊ぶ時間は約8 割が1日1時間以上 一方 メディアの視聴時間はテレビを除き 5 9 割が1日 15 分未満 全体的 なバランスは4前と比較して大きく変化していない 図表3 1 平日1日あたりの活動時間 15分未満 15分くらい 30分くらい 1時間くらい 0% 2時間くらい 20% 40% 外で遊んだり お散歩したりする 9.1 4.2 17.0 2.9 おもちゃで遊ぶ 2.5 11.1 絵本や本 図鑑を読む 27.4 お絵かきをする 10.9 3.3 29.9 60% 80% 18.0 15.8 13.9 4.6 パソコン 10.9 14.8 17.5 携帯電話 2.0 10.7 6.1 1.2 1.9 2.9 3.4 1.3 2.1 4.4 4.3 1.6 8.3 7.0 3.1 1.3 1.4 86.1 70.2 2.9 15.1 22.0 89.6 スマートフォン 10.4 20.3 25.6 28.6 タブレット端末 7.6 3.2 30.6 54.9 100% 23.1 29.4 13.6 ビデオ DVD 4時間以上 35.9 41.1 テレビ番組 録画を除く 3時間くらい 98.6 据え置き型ゲーム機 94.9 携帯型ゲーム機 94.2 1.6 2.1 1.1 2.1 1.8 1.0 未満は非表示 外で遊んだり お散歩したりする おもちゃで遊ぶ 絵本や本 図鑑を読む お絵かきをする は 園での 活動を含む メディアに関する項目の 15 分未満 には そのメディアが家庭にない場合も含む 図表3 2 参考 平日1日あたりの活動時間 0% 20% 40% 外で遊んだり お散歩したりする 6.0 3.4 17.5 2.4 おもちゃで遊ぶ 2.2 10.5 絵本や本 図鑑を読む 26.1 お絵かきをする テレビ番組 録画を含む ビデオ DVD パソコン タブレット端末 スマートフォン 携帯電話 据え置き型ゲーム機 携帯型ゲーム機 60% 37.4 40.0 100% 24.3 30.1 29.7 17.7 8.4 3.0 14.8 31.9 43.9 8.3 2.9 12.0 80% 19.9 14.9 24.0 27.5 22.1 89.9 92.9 87.6 3.7 14.5 28.9 6.7 10.4 2.1 6.6 1.2 7.1 3.0 1.7 4.8 1.9 1.7 2.6 5.5 1.4 4.9 13.8 22.0 98.5 94.0 91.8 1.1 2.0 2.5 1.9 2.0 3.3 無答不明は除く 1.0 未満は非表示 外で遊んだり お散歩したりする おもちゃで遊ぶ 絵本や本 図鑑を読む お絵かきをする は 園での活動を含む メディアに関する項目の 15 分未満 には そのメディアが家庭にない場合も含む 5

4. 第 1 回調査 ( ) と比較して スマートフォンが子育ての多くの場面で使用され 親子のコミュニケーション手段として一定の役割を担うようになった < 図表 4-1 子どもに携帯電話 スマートフォン タブレット端末 パソコンでさせること > よくある + ときどきある の値 (%) よくある とくどきある 全体 0-2 歳 3-6 歳 写真を見せる 2 55.6 84.4% 76.0% < 90.5% あなたやお子さまが撮った動画を見せる 25.4 50.8 76.2% 68.5% < 81.8% YouTubeなどで検索やダウンロードした動画を見せる 19.4 32.9 52.3% 44.9% < 57.6% 写真を撮らせる 12.9 36.4 49.3% 30.0% < 63.1% 音や音楽を聞かせる 10.4 34.6 45.0% 47.0% 43.5% 電話をさせる 7.5 34.1 41.6% 26.5% < 52.4% 一緒に踊る 7.7 28.4 36.1% 36.2% 36.0% ゲームをさせる 5.7 16.9 22.6% 7. 5 % < 33.4% お子さまに動画を撮らせる 3.5 11.4 14.9% 6. 7 % < 20.7% 全員回答 0~2 歳と 3~6 歳とで 10 ポイント以上差がある項目は < で示している < 図表 4-2 子どもがメディアを使う場面 > (%) テレビ番組 ( 録画を含む ) ビデオ DVD タブレット端末スマートフォン携帯型ゲーム機 自動車 電車などで移動しているとき 7.3 5.5 17.3 13.5 10.9 10.0 21.2 21.6 6.0 4.0 外出先での待ち時間 1.0 0.9 1.8 1.1 13.4 10.1 30.5 33.7 8.4 5.2 家で食事をしている間 32.5 30.9 8.1 6.6 1.4 3.6 0.7 2.3 0.4 0.4 布団やベッドに入ってから寝るまで の間 3.7 5.1 2.1 1.9 3.8 7.5 7.7 8.2 1.0 1.4 親が家事で手をはなせないとき 72.2 64.0 46.1 35.8 16.8 23.9 7.7 15.2 9.2 7.8 子どもがさわぐとき 26.9 27.5 21.8 17.5 15.1 16.7 17.0 23.5 3.3 5.2 子どもが使いたがるとき 32.3 26.1 30.8 19.6 28.5 28.3 28.3 29.7 15.7 10.9 子どもが約束を守ったとき ( ごほうびとして ) 12.8 10.4 13.8 12.4 7.3 複数回答 網掛け部分は それぞれの場面で使われている割合が最も高いメディア 矢印部分は から 5 ポイント以上差があった項目 それぞれのメディアが家庭にある場合のみ回答 子どもが約束を守ったとき ( ごほうびとして ) は のみの項目 6

5. 母親は 子どもの過度なメディア利用については懸念を示しており 一定の配慮や工夫を しながら使わせている < 図表 5-1 テレビ番組やインターネット動画 画像を見せることについてのメリット デメリット > メリット テレビ番組 ( 録画を含む ) インターネット動画 画像アプリ ソフト (*1) 1 位 93.1 歌や踊りを楽しめる 78.1 歌や踊りを楽しめる 66.0 歌や踊りを楽しめる 2 位 79.3 知識が豊かになる 44.4 知識が豊かになる 58.3 知識が豊かになる 3 位 4 位 5 位 6 位 63.2 社会のマナーやルールを学べる 59.1 作る 描くなど表現力を育む 56.9 やさしさ 思いやりなどを育む 52.7 親子でのコミュニケー ションが増す 38.4 作る 描くなど表現力を育む 29.9 親子でのコミュニケーションが増す 24.9 小学校以上の学習で役に立つ 24.6 集中力がつく 56.0 作る 描くなど表現力を育む 37.6 小学校以上の学習で役に立つ 37.5 集中力がつく 36.5 親子でのコミュニケー ションが増す デメリット テレビ番組 ( 録画含む ) インターネット動画 画像アプリ ソフト (*1) 1 位 84.3 目や健康に悪い 84.8 目や健康に悪い 84.5 目や健康に悪い 2 位 75.7 夢中になり過ぎる 80.7 夢中になり過ぎる 77.0 夢中になり過ぎる 3 位 4 位 5 位 72.0 長時間の視聴や使用が続く 57.9 次のことに切り替えしづらい 54.2 大きくなったとき 依存しないか心配 6 位 52.1 受動的になる 75.2 長時間の視聴や使用が続く 71.3 インターネットでの有料サイトや危ないサイトにアクセスする可能性がある 68.3 大きくなったとき 依存しないか心配 67.3 次のことに切り替えしづらい 73.8 長時間の視聴や使用が続く 68.1 インターネットでの有料サイトや危ないサイトにアクセスする可能性がある 64.9 次のことに切り替えしづらい 64.7 大きくなったとき 依存しないか心配 数値は とてもそう思う まあそう思う の合計 % 複数回答 それぞれ 10 項目中上位 6 位までを表示 *1: スマートフォン タブレット端末 パソコンのアプリ ソフト ( 絵本 英語 お絵かき ゲーム等 ) < 図表 5-2 子どもがスマートフォンを使う場合の主な工夫 ( 自由記述 )> 長時間見せない 526 ( 件 ) 使用させない環境をつくる 431 親と一緒に使う 301 使う機能を制限する 154 音や明るさなどの視聴環境に配慮する 124 使う場面を制限する 62 ルールを決める モラルを守らせる 34 親の使用に問題が生じないように工夫する 17 その他 27 回答数 1676 特にない 使っていない は除く 7

調査企画 分析に関わった研究者からのコメント ~ 新しいメディアを使って親子の会話を楽しむ時間に ~ 汐見稔幸先生 ( 白梅学園大学学長 東京大学名誉教授 ) 今回の調査結果から 乳幼児のいる家庭に 予想以上に短期間でスマートフォン ( スマホ ) が普及したことがわかりました 乳幼児のいる家庭だけでなく 日本人の生活の必需品となっている様子が表れているのだと思います スマホが乳幼児の生活に 世間で懸念されているように深く入り込み 依存症状などを生み出しているのではないか等を慎重に調べましたが 結果はそうではなく 乳幼児が長時間利用している家庭はごくわずかであり 外遊びや絵本を読むなどの時間が減少しているわけでもなく 1 日の生活の中にバランスよくメディアを取り入れようと保護者が配慮している様子がうかがえるものでした 視聴する内容やルールについても気にかけている家庭がほとんどで 乳幼児のメディア利用に対して社会の方が過度な心配をしなければならない という結果ではありませんでした 現在は スマホが一般家庭の生活でどう位置付いていくのか いわば模索が続いているのだと思います 自分の周囲の世界のことをもっと知りたい レシピなどの必要な情報を楽に手に入れたい できれば映像情報も手軽に得たい等々は いわば人間の本能でしょう その意味で 調べたいことがすぐに調べられ しかも映像やゲームが楽しめる身近なメディアに 子どもが興味を持つのはごく自然のことと思われますが その可能性と限界についても自然と理解されていく可能性があることが示唆された結果だったように思います 今後 電子絵本などが普及し 3D 映画のように立体的な映像を手軽に楽しめるようなツールが出てくることも予想されます 今回の調査では 乳幼児は主に映像や音楽などを利用している様子が浮かびましたが 今後 これらの新しいメディアが出てきたとき その可能性や課題をていねいに吟味しながら その活用の仕方を家庭が模索することによって 各家庭でより豊かな親子関係と親子の会話を楽しむ時間が増えることを期待します あわせて強調しなければならないことは メディアから間接的に情報を得るだけでなく 実体験も当然ながら大切になるということです メディアで得た知識を真の理解へと深めるには 実際に五感を使って感じることが絶対条件だからです 学校でアクティブ ラーニングの大切さが強調されるようになってきましたが それは乳幼児も同じで 動画や絵本等の間接情報と豊かな実体験が脳でつながることで 知識が身体に刻み込まれ 智恵とつながる知性が身につくのです 8