竹田式数学 鉄則集

Similar documents
学習指導要領

重要例題113

学習指導要領

学習指導要領

学習指導要領

公式集 数学 Ⅱ B 頭に入っていますか? 8 和積の公式 A + B A B si A + si B si os A + B A B si A si B os si A + B A B os A + os B os os A + B A B os A os B si si 9 三角関数の合成 si

解答例 ( 河合塾グループ株式会社 KEI アドバンスが作成しました ) 特別奨学生試験 ( 平成 29 年 12 月 17 日実施 ) 数 学 数学 2= 工 経営情報 国際関係 人文 応用生物 生命健康科 現代教育学部 1 整理して (60 分 100 点 ) (2 3+ 2)(

20~22.prt

Math-quarium 練習問題 + 図形の性質 線分 は の二等分線であるから :=:=:=: よって = = = 線分 は の外角の二等分線であるから :=:=:=: よって :=: したがって == 以上から =+=+= 右の図において, 点 は の外心である α,βを求めよ α β 70

2014年度 センター試験・数学ⅡB

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364>

2017年度 長崎大・医系数学

2018年度 東京大・理系数学

2018年度 神戸大・理系数学

学習指導要領 ( イ ) 集合集合と命題に関する基本的な概念を理解し それを事象の考察に活用すること 向丘高校学力スタンダード 三つの集合について 共通部分 和集合を求めることができる また 二つの集合について ド モルガンの法則 を理解する ( 例 ) U ={ n n は 1 桁の自然数 } を

< 図形と方程式 > 点間の距離 A x, y, B x, y のとき x y x y : に分ける点 æ ç è A x, y, B x, y のとき 線分 AB を : に分ける点は x x y y, ö ø 注 < のとき外分点 三角形の重心 点 A x, y, B x, y, C x, を頂

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

学力スタンダード(様式1)

学習指導要領

平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム A 札幌医科大学 年 P ab, を正の定数とする 平面上において ( a, を中心とする円 Q 4 C と (, b を中心とする円 C が 原点 O で外接している また P を円 C 上の点と

2018年度 岡山大・理系数学

2016年度 筑波大・理系数学

2016年度 京都大・文系数学

学習指導要領

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

2015年度 金沢大・理系数学

2018年度 筑波大・理系数学

学習指導要領

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

学習指導要領

2011年度 筑波大・理系数学

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期

2011年度 大阪大・理系数学

学習指導要領

学習指導要領

2010年度 筑波大・理系数学

2018年度 2次数学セレクション(微分と積分)

2017年度 千葉大・理系数学

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

Σ(72回生用数ⅠA教材NO.16~30).spr

2014年度 筑波大・理系数学

学習指導要領

4STEP 数学 B( 新課程 ) を解いてみた 平面上のベクトル 6 ベクトルと図形 59 A 2 B 2 = AB 2 - AA æ 1 2 ö = AB1 + AC1 - ç AA1 + AB1 3 3 è 3 3 ø 1

二次関数 1 二次関数とは ともなって変化する 2 つの数 ( 変数 ) x, y があります x y つの変数 x, y が, 表のように変化するとき y は x の二次関数 といいます また,2 つの変数を式に表すと, 2 y x となりま

Math-Aquarium 例題 図形と計量 図形と計量 1 直角三角形と三角比 P 木の先端を P, 根元を Q とする A 地点の目の位置 A' から 木の先端への仰角が 30,A から 7m 離れた AQB=90 と なる B 地点の目の位置 B' から木の先端への仰角が 45 であ るとき,

< BD96CA E B816989A B A>

2015年度 京都大・理系数学

2017年度 金沢大・理系数学

2015年度 岡山大・理系数学

線形代数とは

1999年度 センター試験・数学ⅡB

頻出問題の解法 4. 絶対値を含む関数 4.1 絶対値を含む関数 絶対値を含む関数の扱い方関数 X = { X ( X 0 のとき ) X ( X <0 のとき ) であるから, 絶対値の 中身 の符号の変わり目で変数の範囲を場合分けし, 絶対値記号をはずす 例 y= x 2 2 x = x ( x

中学 1 年生 e ライブラリ数学教材一覧 学校図書 ( 株 ) 中学 1 年 数学 文字式式の計算 項と係数 中学 1 年 数学 次式 中学 1 年 数学 項のまとめ方 中学 1 年 数学 次式の加法 中学 1 年 数学 77

平成 0 年度高校 1 年 ( 中入 ) シラバス予定 授業計画月単元 項目内容時数 10 節三角形への応用数学 Ⅱ 1 章方程式 式と証明 1 節整式 分数式の計算 1 正弦定理 2 余弦定理 三角形の面積 4 空間図形の計量 参 内接円の半径と三角形の面積 発展 ヘロンの公式 1 整式の乗法と因

2016年度 九州大・理系数学

丛觙形ㆮ隢穓ㆮ亄ç�›å‹ƒç·ı

平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること

5 分で解くシリーズ 0 確率 1(+ 英文法 ) 大学受験を終えた仲良し 5 人組の白石君 黒本君 赤木君 青田君 緑川君が卒業旅行で岡山の旅館に泊まりました (1) 旅館では 5 人のために雪と月の 部屋を用意してくれていました しかし 5 人は 全員が 1 つの部屋になってもいいので くじ引き

. 角の二等分線と調和平均 平面上に点 を端点とする線分 と を重ならないようにとる, とし とする の二等分線が線分 と交わる点を とし 点 から に垂直に引いた直線が線分 と交わる点 とする 線分 の長さを求めてみよう 点 から に垂直な直線と および との交点をそれぞれ, Dとする つの直角三

p tn tn したがって, 点 の 座標は p p tn tn tn また, 直線 l と直線 p の交点 の 座標は p p tn p tn よって, 点 の座標 (, ) は p p, tn tn と表され p 4p p 4p 4p tn tn tn より, 点 は放物線 4 p 上を動くこと

2014年度 千葉大・医系数学

Microsoft Word - 微分入門.doc

数学 t t t t t 加法定理 t t t 倍角公式加法定理で α=β と置く. 三角関数

高ゼミサポSelectⅢ数学Ⅰ_解答.indd

2011年度 東京工大・数学

数論入門

Microsoft Word - 数学Ⅰ

2017年度 信州大・医系数学

学習指導要領

Chap2

2013年度 九州大・理系数学

1 対 1 対応の演習例題を解いてみた 微分法とその応用 例題 1 極限 微分係数の定義 (2) 関数 f ( x) は任意の実数 x について微分可能なのは明らか f ( 1, f ( 1) ) と ( 1 + h, f ( 1 + h)

PowerPoint プレゼンテーション

1 対 1 対応の演習例題を解いてみた 平面のベクトル 例題 1 つなぐ, 伸ばす / 正多角形正 n 角形問題を解くとき注目すべき主な点 角 図形点について頂点, 辺の中点, 外接円の中心角について円周角, 中心角図形について頂点を結んで

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説

< D8C6082CC90AB8EBF816989A B A>

05 年度センター試験数学 ⅡB () において,cos q 0 であるから,P ( cos q, sin q) より, 直線 OP を表す方程式は y sin q sin q x cos q cos q x すなわち, (sin q) x - (cos q) y 0 ( ) ク 点 O,P,Q が

Microsoft Word - 中2数学解答【一問一答i〜n】.doc.pdf

2016年度 広島大・文系数学

スライド タイトルなし

小笠原高校平成 0 年度年間授業計画教科 : 数学科目 : 数学 A 対象 : 第一学年標準 発単位数 : 教科担当者 : 小池和樹印関圭太印 使用教科書 : 新数学 A( 実教出版 ) 使用教材 : エクセルライト数学 Ⅰ+A( 実教出版 ) ステージノート数学 A( 実教出版 ) 月 集合と要素

2011年度 東京大・文系数学

【】 1次関数の意味

2014年度 名古屋大・理系数学

中学 1 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :8 問題数 : 基本 40, 標準 40, 挑戦 40 正の数 負の数などの問題を収録 解説教材 :3 確認問題 :3 数直線 数の大小と絶対値などの解説 確認問題

2013年度 信州大・医系数学

2019年度 千葉大・理系数学

相加平均 相乗平均 調和平均が表す比 台形 の上底 下底 の長さをそれぞれ, とするとき 各平均により 台形の高さ はどのように比に分けられるだろうか 相乗平均は 相似な つの台形になるから台形の高さ を : の 比に分ける また 相加平均は は : の比に分けます 調和平均は 対角線 と の交点を

1 12 ( )150 ( ( ) ) x M x 0 1 M 2 5x 2 + 4x + 3 x 2 1 M x M 2 1 M x (x + 1) 2 (1) x 2 + x + 1 M (2) 1 3 M (3) x 4 +

<4D F736F F D F90948A F835A E815B8E8E8CB189F090E05F8E6C8D5A>

ax 2 + bx + c = n 8 (n ) a n x n + a n 1 x n a 1 x + a 0 = 0 ( a n, a n 1,, a 1, a 0 a n 0) n n ( ) ( ) ax 3 + bx 2 + cx + d = 0 4

< F2D30365F8EF68BC68CA48B E6A7464>

2 (1) a = ( 2, 2), b = (1, 2), c = (4, 4) c = l a + k b l, k (2) a = (3, 5) (1) (4, 4) = l( 2, 2) + k(1, 2), (4, 4) = ( 2l + k, 2l 2k) 2l + k = 4, 2l

FdData中間期末数学2年

DVIOUT-17syoze

2017年度 神戸大・理系数学

パソコンシミュレータの現状

Microsoft Word - 漸化式の解法NEW.DOCX

座標軸以外の直線のまわりの回転体の体積 ( バウムクーヘン分割公式 ) の問題の解答 立体の体積の求め方 図 1 の立体の体積 V を求める方法を考えてみる 図 1 図 1 のように 軸の から までの長さを 等分する そして とおく とすると となる 図 1 のように のときの 軸に垂直な平面 に

2015年度 信州大・医系数学

Transcription:

合格への鉄則集 数学 ⅡB 竹鉄 ⅡB-01~23

竹鉄 ⅡB-1 式と証明 (1) 方程式の決定 方程式の決定問題 a+bi が解なら,a-bi も解 解と係数の関係を活用する 例題 クリアー 140 a,b は実数とする 3 次方程式 x 3 +ax 2 +bx+10=0 が 1+2i を解にもつとき, 定数 a,b の値を求めよ また, 他の解を求めよ 鉄則集 21

竹鉄 ⅡB-2 式と証明 (2) 恒等式の係数 恒等式の係数決定法 係数比較法 数値代入法 微分を使う ヘビサイドの目隠し法を使う ( 分数式 ) 例題 クリアー 40,42 次の等式が x についての恒等式となるように, 定数 a,b,c,d の値を定めよ (1) x 3 =a(x+1) 3 +b(x+1) 2 +c(x+1)+d 鉄則集 22

竹鉄 ⅡB-3 式と証明 (3) 不等式の証明 不等式の証明法 因数分解 平方完成 相加相乗平均 シュワルツの不等式 大小判断は具体的な数値を代入して 例題 クリアー 62,66 (1)~(4) 次の不等式を証明せよ ただし,a>0,b>0 とする 鉄則集 23

竹鉄 ⅡB-4 式と証明 (4) 条件付き等式 条件付き等式の証明法 基本は1 文字消去 1 文字消去せず, 対称性に着目してヒラメキで 比例式は k とおく 例題 クリアー例 15, 56 (1) a+b+c=0 のとき, 次の等式を証明せよ (b+c) 3 +(c+a) 3 +(a+b) 3 =3(b+c)(c+a)(a+b) 鉄則集 24

竹鉄 ⅡB-5 式と証明 (5) 証明の目的地 証明の目的地 ときには証明の目的地を明確にし, これに向けて進む x,y,zのいずれも 0 とは x=y=z=0 x,y,zのいずれも a とは x-a=y-a=z-a=0 x,y,zのいずれかは 0 とは xyz=0 x,y,zのいずれかは a とは (x-a)(y-a)(z-a)=0 例題 クリアー 53 x+y+z=1,xy+yz+zx=xyz のとき,x,y,z のうち, 少なくとも 1 つは 1 に等しいことを証明せよ 鉄則集 25

竹鉄 ⅡB-6 式と証明 (6) 解が α の解釈 f(x)=0の解がα,β,γである どう解釈するか? 解釈法 1 f(α)=0,f(β)=0,f(γ)=0 解釈法 2 解と係数の関係 α+β+γ=-b/a,αβ+βγ+γα=c/a,αβγ=-d/a 解釈法 3 f(x)=a(x-α)(x-β)(x-γ) [ 例題 ] 2x 3-5x+1=0 の解を α,β,γ とするとき, 次の値を求めよ α+β+γ, α 2 +β 2 +γ 2, α 3 +β 3 +γ 3, α 4 +β 4 +γ 4 鉄則集 26

竹鉄 ⅡB-7 図形と式 (1) 図形の証明 図形問題の証明方法 図形的性質を用いた証明 座標を用いた証明 ベクトルを用いた証明 [ 例題 ] 三角形の 3 つの頂点からそれぞれの対辺に下ろした 3 本の垂線は 1 点で交わることを証明せよ ( 垂心 ) 鉄則集 27

竹鉄 ⅡB-8 図形と式 (2) 円と接線 円と接線 円上の点 (x 1,y 1 ) における接線 円外の点 (x 1,y 1 ) から引いた接線 2 接点を結ぶ直線 判別式か距離 例題 クリアー 194,198 (1) 円 (x-2) 2 +(y-3) 2 =25 上の点 (5,7) における接線の方程式を求めよ (2) 円 x 2 +y 2 =25 に点 (7,1) から 2 本の接線を引く 2 つの接点 B,C を通る直線の方程式を求めよ 鉄則集 28

竹鉄 ⅡB-9 図形と式 (3) 円と直線 円と直線の共有点の数 判別式か距離 連立させて判別式で判断 円の中心と直線の距離から判断 例題 クリアー 191 次の円と直線の共有点の個数を調べよ (1) x 2 +y 2 =4, y=-2x+k (2) (x-2) 2 +y 2 =2, x+2y-k=0 鉄則集 29

竹鉄 ⅡB-10 図形と式 (4) 式を求める 直線, 円の式を求める 直線 ax+by+c=0 に平行な直線, 垂直な直線 ax+by+c =0, bx-ay+c =0 方程式 f(x,y)=0,g(x,y)=0 を円または直線の式とするとき,f と g の交点を通る円, 直線の式は? k f(x,y)+g(x,y)=0 例題 クリアー 201 次の円または直線の 2 つの交点と点 A を通る円の方程式を求めよ (1) x 2 +y 2 =4, x 2 +y 2-4x-2y-8=0, A(-2,1) (2) x 2 +y 2-2x-4y-3=0, x+2y=5, A(3,2) 鉄則集 30

竹鉄 ⅡB-11 三角関数の方程式不等式 三角関数の方程式 / 不等式, 最大最小問題, 求値問題は 次の5つの形式で考えよ 単純形式 a sinθ=b の形 2 次形式 三角関数を t とおいてtの2 次式で表す 合成形式 a sinθ+b cosθ の形 r sin(θ+α) 因数形式 因数分解する 例 ) sin2θ=cosθ 特殊形式 sinθ+cosθ=t とおいて,sinθcosθ=(t 2-1)/2 として t の関数で表す 例題 クリアー 271,293,294, 例 73 0 θ<2π のとき, 次の方程式を解け (1) 2sin 2 θ-cosθ=2 (2) sin 2θ=cosθ (3) sinθ+ 3 cosθ= 2 関数 y=sinθcosθ+ sinθ+ cosθ の最大値, 最小値を求めよ 鉄則集 31

竹鉄 ⅡB-12 三角関数の飛び道具 発展 三角関数の飛び道具 ド モアブルとオイラー知っていると便利な公式ド モアブル (cosθ+ i sinθ) n = cos nθ + i sin nθ オイラー e iθ = cosθ + i sinθ 鉄則集 32

竹鉄 ⅡB-13 指数対数の方程式 不等式 指数関数, 対数関数の方程式 / 不等式, 最大最小問題 は2つの形式で考えよ 指数関数 単純形式 a p =a q の形 2 次形式 a x =tとおいてtの2 次式で表す 対数関数 単純形式 logap=logaq の形 2 次形式 logax=tとおいてtの2 次式で表す 例題 クリアー 333,338,356,357 (1) 2 x -24 2 -x =5 (3) (log3x) 2 -log3x 2-3=0 (4) log3(x-4)+log3(x-2)<1 鉄則集 33

竹鉄 ⅡB-14 対数のポイント 0 log a 1,1 log a a を積極的に使う 底の変換公式 log a b= log c b/log c a だけでなく log a b log b c/log a c も積極的に使う a logam =M 鉄則集 34

竹鉄 ⅡB-15 微分積分放物線と接線 放物線 y=x 2 の (x 1,y 1 ) における接線 (y 1 +y)/2=x 1 x 変数置換え法による接線の求め方 [ 接点は (x 1,y 1 )] x 2 x 1 x, x (x 1 +x)/2 y 2 y 1 y, y (y 1 +y)/2 点 (x 1,y 1 ) から,y=x 2 に引いた2 接線の接点を結ぶ直線 (y 1 +y)/2=x 1 x 例題 クリアー 478 放物線 y=x 2 -x+4 に点 (1,0) から 2 本の接線を引くとき, 放物線と接線で囲まれた部分の面積を求めよ また,2 つの接点を結ぶ直線の式を求めよ 鉄則集 35

竹鉄 ⅡB-16 微分積分面積 3 公式 Ⅰ 型 a(β-α) 3 /6 放物線と交わる直線が囲む領域 ( 交点の x 座標 =α,β) 2 つの放物線が囲む領域も同じ, ただし a=a1-a2 となる Ⅱ 型 a(β-α) 3 /12 放物線と 2 接線が囲む領域 (2 接点の x 座標 =α,β) Ⅲ 型 a(β-α) 3 /3 放物線と 1 接線と直線 x=β が囲む領域 ( 接点の x 座標 =α) 例題 クリアー 476 放物線 y=x 2-4x+3 と, この放物線上の点 (4,3),(0,3) における接線で囲まれた部分の面積を求めよ 鉄則集 36

竹鉄 ⅡB-17 数列 (1) 等比 等差と階差,Σ 鉄則集 37

竹鉄 ⅡB-18 数列 (2) 漸化式と群数列 数列の醍醐味は漸化式と群数列にあり 漸化式 5 タイプの概要を把握せよ! 特に 3 タイプ a n+1 =pa n +q, a n+1 =pa n +qn+s, a n+2 =pa n+1 +qa n 他は 1/a n,a n/n,a n/r n,log a n 等いろいろな角度から解法の糸口を探す 群数列は 群内の項数 と 群の枠をはずしたときの数列の規則性 に着目する 鉄則集 38

竹鉄 ⅡB-19 ベクトル (1) 内積と位置ベクトル 内積 と 位置ベクトル がわかれば, ベクトルは完璧 図形的意味, 物理的意味まで理解したい 内積の求め方 3 法 1 定義式 a b cosθ 2 成分 a1b1+a2b23 図形的解法 位置ベクトルを積極的に活用せよ! 位置ベクトル表現か? 非位置ベクトル表現か? 常に認識する [ 位置ベクトルの手法 1 まず非特定の基準点に対する位置ベクトルで表現する 2 必要なら, 特定の点を基準点にして表現し直す 例題 クリアー例題 10 ABCと点 Pに対して,2AP+3BP+CP=0 が成り立っている (1) APをAB,ACを用いて表せ (2) 点 Pはどのような位置にあるか 鉄則集 39

竹鉄 ⅡB-20 ベクトル (2) ベクトル表現 :2 方式 位置ベクトル表現か? 非位置ベクトル表現か? いずれかを常に認識して問題を解くこと 非位置ベクトル表現 位置ベクトル表現 内分点 AP=m/(m+n) AB p=(na+mb)/(m+n) 三角形の重心 AG=(AB+AC)/3 g=(a+b+c)/3 三角形の内心 AI=(bAB+cAC)/(a+b+c) i=(aa+bb+cc)/(a+b+c) 平行四辺形条件 AB=DC a+c=b+d 一直線 AP=kAB p=sa+tb (s+t=1) ( 方向ヘ クトル, 法線ヘ クトル ) p=a+tu,n (p-a)=0 一平面 AP=kAB + lac p=sa+tb+uc (s+t+u=1) ( 法線ヘ クトル ) n (p-a)=0 円, 球 CP =r (p-c) (p-c)=r 2 (p-a) (p-b)=0 鉄則集 40

竹鉄 ⅡB-21 ベクトル (3) 直線条件 平面条件 図形問題の中心は 点の位置を求める こと [ 考え方 ] 1 つのベクトルは 1 次独立な 2 つ ( 平面ベクトルの場合 ), または 3 つ ( 空間ベクトルの場合 ) のベクトルの 1 次結合で表現でき, その表現方法は 1 つだけである [ 手段 ] 直線上条件と平面上条件 直線上条件 平面上条件 p=sa+tb (s+t=1) p=sa+tb+uc (s+t+u=1) 例題 教科書 P71 ( メラニウスを使えば簡単だが, ベクトルを使って解くこと!) OAB において, 辺 OA を 2:3 に内分する点を M, 辺 OB を 4:3 に内分する点を N とし, 線分 AN と線分 BM の交点を P とする OP を OA=a と OB=b を用いて表せ 鉄則集 41

竹鉄 ⅡB-22 ベクトル (4) 面積の式, 距離の式 面積の式, 距離の式は導いて そして覚えてしまおう 面積の式成分展開して公式を導出 平面 空間 距離の式内積の図形的解釈から公式を導出 < 空間 > 点と平面の距離 ax1+by1+cz1+d / (a 2 +b 2 +c 2 ) < 空間 > 原点と直線 (p=a+tu) の距離 { a 2 -(a u/ u ) 2 } < 平面 > 点と直線の距離 ax 1 +by 1 +c / (a 2 +b 2 ) 鉄則集 42

竹鉄 ⅡB-23 ベクトル (5) 5 心とベクトル 自由研究 5 心はベクトル演習に最適なテーマ 5 心とベクトルの面白い関係を自分で探してみよう 位置ベクトル重心 (a+b+c)/3 内心 (aa+bb+cc)/(a+b+c) 外心 (O), 垂心 (H), 重心 (G) OH=3OG AOBの2 等分線 OP 垂心 AH BH=BH CH=CH AH 鉄則集 43

終了 鉄則集 56