クリニカルパスの 普及・体制の現状と課題

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2017年度患者さん満足度調査結果(入院)

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入 院 入院問 1 アンケートにお答えいただいている方はどなたですか 1) 性別 2) 年齢 80~89 歳, 7.1% 90 歳 ~, 0.0% ~19 歳, 1.1% 20~29 歳, 4.9% 30~39 歳, 11.5% 男性 52.3% 女性 47.7% 70~79 歳, 25.3% 40

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他

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27 年度調査結果 ( 入院部門 ) 表 1 入院されている診療科についてお教えください 度数パーセント有効パーセント累積パーセント 有効 内科 循環器内科 神経内科 緩和ケア内科

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

目次 1. 地域医療連携パスとは 肝疾患医療連携パスの運用方法について... 3 (1) 特長 (2) 目的 (3) 対象症例 (4) 紹介基準 (5) 肝疾患医療連携パスの種類 (6) 運用 3. 肝疾患医療連携パス... 7 (1) 肝疾患診断医療連携パス ( 医療者用 : 様式

平成30年度 患者様満足度調査 【外 来】

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日本医師会「2008年度緊急レセプト調査(4~6月分)」結果報告(2008年8月6日)


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7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

(3) 共通事項 原則, 調査対象期間における全ての患者を対象とする ただし, 以下の患者等についてはこの限りではない 1 記載を拒んだ患者及び患者家族 2 記載困難な患者及び患者家族 3 患者が記載困難であり, 患者家族がいない場合 評価は6 段階とし, :5 ほぼ :4 ふつう :3 少し :2

1. 北海道 ( 医師数データ集 )(218 年版 ) 目次 北海道 南渡島医療圏 南檜山医療圏 北渡島檜山医療圏 札幌医療圏 後志医療圏 南空知医療圏 中空知医療圏 北空知医

ンパ浮腫外来業務および乳腺外来業務で全日および半日をそれぞれ週に 2 日に変更する さくら 9 は現状の外来業務として平日の全日に 4 名を助勤しているが これに加え さらに輸血業務として 1 名を助勤し 計 5 名を助勤していきたいと考えている さくら 8 は新たに児童精神科外来業務として全日を週

脳卒中の医療連携体制を担う医療機関等における実績調査 調査内容 平成 28 年度の実績 ( 調査内容は別紙様式のとおり ) 別紙 1: 急性期の医療機能を有する医療機関用別紙 2: 急性期及び回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 3: 回復期の医療機能を有する医療機関用別紙 4: 維持期の医療機能

広報誌42号-表紙2

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目次 1. 目的 調査対象 調査方法 調査項目 結果... 3 (1) 回収の状況... 3 (2) 施設の状況 ( 平成 21 年 7 月 ) ) 施設種別 ) 許可病床数 ) 開設主体... 5

診療所ごとの診療状況 一方 診療所では 外来診療を実施 と回答した診療所は 73 か所 (36.3%) 入院診療を実施 と回答した病院は 2 か所 (1.0%) となっており いずれも実施していない との回答が 124 か所 (61.7%) であった 診療所のてんかん診療実施状況 ( 有効回答数 =

届出上の注意 1 届出前 1 ヶ月の各病棟の勤務計画表 ( 勤務実績 ) 及び 2 つの勤務帯が重複する各勤務帯の申し送りの時間が分かる書類を添付すること 2 7 対 1 特別入院基本料及び 10 対 1 特別入院基本料を算定する場合には 看護職員の採用活動状況等に関する書類を添付すること

地域医療 中央医院藤倉医院藤岡皮フ科クリニック大矢医院大川こども & 内科クリニック北千束整形外科さわむら泌尿器科クリニック島田療育センター安田病院白銀クリニックいの町立国民健康保険仁淀病院仁淀川町国民健康保険大崎診療所四万十町国民健康保険大正診療所東邦大学羽田空港クリニック前村医院じゅんせいクリニ

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医師確保のための実態調査(H )

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体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

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東邦大学羽田空港国際線クリニック 高木賢治 大森病院臨床研修プログラム 選択専攻科目 各診療科 東京医科大学病院 平山陽示 循環器内科 森山記念病院 伊藤 嘉晃 森山リハビリテーション病院 関東

川口工業総合病院 広報誌


図 1 左側は 全病院における病床規模の分布を 右側は回答者施設の病床規模の分布を示す 200 床以上 ~500 床未満 500 床以上では全体に占める割合に比べて回答者の割合がやや高く 200 床未満では やや低い 以下 回答施設全体の統計要約は この点を考慮に入れてみる必要がある 図 1 全病院

H21年事業年度業務実績評価

患者の流れ ( 図 1) 共立蒲原総合病院組合地域医療支援室 介護施設 療養病棟 介護老人保健施設 ( 芙蓉の丘 ) ショートステイ 他医療機関 一般病棟急性期亜急性期 入院指示 訪問看護ステーション 医院クリニック 自宅 健康診断センター 集団健診人間ドック 法人契約者個人契約者 (2) 亜急性期

目次 Ⅰ 外来 1 アンケート様式 1 2 アンケート集計結果 2 Ⅱ 入院 1 アンケート様式 17 2 アンケート集計結果 18 Ⅲ 分析 31

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TKC医業経営指標に基づく経営動態分析

3) 好生館研修プログラム : 初期臨床研修スケジュール ( 例 ) 4) 臨床研修を行う分野並びに当該分野ごとの研修期間及び臨床研修病院又は臨床研修協力施設 臨床研修を行う分野 病院又は施設の名称 研修期間 *1 内科 佐賀県医療センター好生館 6ケ月 救命救急センター 佐賀県医療センター好生館

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1. 病院満足ポイントランキング 1.) 入院病院満足ポイント ( 右 - 図 1) 解説 全国の同機能同規模施設における貴施設の入院調査の偏差値と順位を示している なお グラフの特性により 表示 % の合計が 100 に一致しない場合がある ( 以下同じ ) 使用したデータ 病院満足ポイント (

平成 24 年度診療報酬説明会リハビリテーション関連 平成 24 年 4 月 21 日 公益社団法人 高知県理学療法士協会 医療部

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1. 病院 医療機関名加藤病院診療科目心療内科 精神科院長名加藤一郎 住所 診療時間 竹田市大字竹田 1855 TEL FAX 月 火 水 木 金 土 特記事項 午前 9:00 ~ 12:00 9:00 ~ 12:00 9:00 ~ 12:00 9:

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

大森中診療所 大森中一丁目 22 番 2 号 内科小児科心療内科精神科神経内科呼吸器科胃腸科循環器科外科整形外科皮膚科泌尿器科肛門科婦人科眼科耳鼻咽喉科 わかば小児科クリニック 大森中一丁目 14 番 1 号 小児科 アイメディカルクリニック 大森中二丁目 1

2. 合志市病院等一覧 番号病院名診療科目 1 播磨医院熊本県合志市幾久富 1866 内科外科整形外科 2 あくね医院熊本県合志市御代志 いけざわこどもクリニック 熊本県合志市野々島 2461小児科 ユーパレス弁天北側 形成外科美容外科眼科 4 池田クリニック熊本県合志市幾久富 1866

2009年8月17日

バリアフリー 医療の取り組み 可能な 医療診療内容 ( : 可 : 条件付き可 : 月 火 金 第 土 9:00~12:00 15:00~18:00 ( 木 16:00~18:00 日 9:00~12:00 休日 夜間診療の 医療法人皐月会 院長名 高野憲一郎 高野医院 電話番号 049

Ⅱ 両病院の今後のあり方 1 具体的検討内容 両圏域及び両病院の現状と課題を踏まえ 以下のとおり両病院のあり方について 4 つの選択肢 を設定し メリット デメリット等の検討を行った 区 統 合 再 編 経営統合 連 携 分 今後のあり方メリットデメリット 課題 両病院を統合し 新用

1403 公衆衛生学 2 森満 - 4 前期 科目平均 回答数 ( 非常に良い ) 回答数 ( よい ) 回答数 ( 普通 ) 回答数 ( やや劣る ) 公衆衛生学 2 学年平均学部平均

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①調査の概要

訪問リハビリテーションに関する調査の概要

第 3 節心筋梗塞等の心血管疾患 , % % % %

医療機関ガイド 医師 医療機関リスト 日本人がよく利用していて比較的安心して受診できる医療機関は以下のとおりです ダッカ (1) クリニック 1. Dr. M. A. Wahab's Clinic ( ワハーブ クリニック : 私立 ) 所在地 :House 3, Road 12, Baridhar

褥瘡発生率 JA 北海道厚生連帯広厚生病院 < 項目解説 > 褥瘡 ( 床ずれ ) は患者さまのQOL( 生活の質 ) を低下させ 結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります そのため 褥瘡予防対策は患者さんに提供されるべき医療の重要な項目の1 つとなっています 褥瘡の治療はしばしば困難

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

ASOKA

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2009年8月17日

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一般会計負担の考え方

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

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課題名

(3) アンケート項目 1 外国人患者の受入れについて 外国人患者受入れの実施状況 外国人患者受入れを実施している診療科 対象国 外国人患者受入れの経緯 目的 外国人患者受入れに関する課題 2 海外展開について 各種の海外展開の実施状況 海外展開を進めるにあたっての課題 (4) 回収状況 最終的に

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企業等からの資金提供状況報告 ( 平成 29 年 4 月 ~ 平成 30 年 3 月分 ) 1. 受託研究等 (1) 受託研究 総件数 286 件 総額 259,135 千円 (2) 共同研究 総件数 2 件 総額 0 千円 (3) 受託事業 共同事業 総件数 6 件 総額 2,060 千円 2.

明石医療センター2025プラン(兵庫県提出) 修正版

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【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

180313_①QA事務連絡

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

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広報誌43号

退院調整看護師に関する実態調査

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認知症医療従事者等向け研修事業要領

2. 療養型病院 (1) 機能性の状況 療養型病院 施設数 ( 施設 ) 470 病床数 ( 床 ) 利用率 90.3 在院日数 ( 日 ) 92.7 入院外来比 0.52 新患率 日平均患者数 ( 人 ) 入院 外来 床当たり医業収益 ( 千円 )

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

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を増床しました 地域包括ケア病棟とは? 急性期後の受入れをはじめとする 地域包括ケアシステム を支える病棟です 急性期治療の後すぐの在宅や施設等での療養に不安があったり, もう少しの入院治療で社会復帰ができる患者さんのために退院支援を行います 当院では5 階全床を 地域包括ケア病棟 (60 床 )

Transcription:

クリニカルパスの普及 体制の現状と課題 ~ 第 17 回 (H29 年 ) アンケート結果から ~ 本クリニカルパス学会 広報委員会

調査目的 クリニカルパスの日本における現状と動向を把握する 現場が求めている情報 支援を理解し 今後の学会としての活動に示唆を得る 特定調査は 院内で集計しているパスに関する データとし パス使用率等のクリニカルイン ディケーターについて調査した 1

< 対象 > 日本クリニカルパス学会の法人会員 200 床以上の全国の一般病院 ( 一部例外を含む ) ( 法人会員施設を除く ) 上記のうち 送付先のエラーや閉院などでの返送分 郵送によるアンケート調査 調査方法 423 施設 930 施設 11 施設 計 1,342 施設 2017 年 8 月に調査票を配布し 未記名にて回収 ( 任意で施設名を記入可能 ) 2

調査結果 調査票回収割合 :41.0%(550/1,342 施設 ) 前年度比 0.5 ポイント上昇 法人会員 :58.6%(248/423 施設 ) 非会員 :30.5% (280/ 919 施設 ) 会員種別不明 :1.6%(22/ 1,342 施設 ) 3

経営主体分類 公立病院 60 73 独立行政法人 32 56 医療法人 19 24 社会医療法人 28 13 私立大学病院 日赤病院 16 18 20 14 厚生連 JA 病院 済生会病院 12 17 16 6 その他 9 13 国立大学法人 財団法人 公益法人 6 8 7 7 13 7 社会福祉法人 3 9 共済病院 4 3 非会員 ( 含不明 ) 会員 会社 4 2 公立大学病院 0 4 0 20 40 60 80 100 120 140 施設数 (n=523) 有効回答 4

施設機能分類 看護体制 施設機能分類 ( 施設数 ) 看護体制 ( 施設数 ) 2.7% 0.8% 0.4% 0.6% 10.4% 0.6% 一般病院地域医療支援施設特定機能病院 14.9% 0.6% 0.2% 7 対 1 看護 10 対 1 看護 13 対 1 看護 私立大学病院 15 対 1 看護 46.2% 未記入精神科病院 介護保険適用病棟を有する病院 38.4% その他 84.3% 施設数 (n=528) 有効回答 施設数 (n=523) 有効回答 5

140 許可病床数と施設機能分類の関係 120 一般病棟 許可病床数 (n=526) 100 80 60 40 20 0 特定機能病院地域医療支援病院精神科病院 70 私立大学病院 43 介護保険適用病棟を有する病院その他 71 0 3 22 2 5 16 55 50 31 3 1 31 24 5 19 1 1 0 1 11 9 6 7 4 02 2 3 4 100 未満 200 未満 300 未満 400 未満 500 未満 600 未満 700 未満 800 未満 900 未満 1000 未満 1000 以上 6

設置病床について 急性期 507 慢性期 62 回復リハ 88 地域包括ケア病棟 73 その他 163 0 100 200 300 400 500 600 延べ施設数 (n=893) 7

病床利用割合 過去 5 年間における一般病棟の病床利用割合の推移 ( 値は施設数を示す ) 2017 年 (n=523) 40 175 234 74 2016 年 (n=545) 53 166 247 79 2015 年 (n=561) 66 154 256 85 2014 年 (n=599) 52 183 255 109 2013 年 (n=571) 54 138 259 120 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ~70% ~80% ~90% 90% 以上 2017 年に調査した平成 28 年度のデータ 8

平均在院日数 過去 5 年間における一般病床の平均在院日数の推移 ( 値は施設数を示す ) 2017 年 (n=520) 66 179 141 75 31 18 10 2016 年 (n=544) 62 150 173 87 33 26 13 2015 年 (n=560) 45 146 167 120 41 25 16 2014 年 (n=596) 37 169 197 91 52 32 18 2013 年 (n=573) 33 136 205 104 54 15 26 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 11 日未満 11~13 日 13 日 ~15 日 15 日 ~17 日 17 日 ~19 日 19 日 ~21 日 21 日以上 2017 年に調査した平成 28 年度のデータ 9

地域包括ケア病棟の設置状況 地域包括ケア病棟の設置状況 平成 27 年度有効回答 (n=545) 平成 28 年度有効回答 (n=518) 29.2% 32.6% 56.3% 56.2% 9.4% 5.1% 既に設置されている検討中 1 年以内に設置される予定 8.7% 2.5% 既に設置されている検討中 1 年以内に設置される予定 予定なし 予定なし 10

診療における電子化の状況 電子カルテ オーダリングシステムの状況有効回答 ( n= 526) パスの電子化の関係有効回答 (n=531) 既に 98% の施設が何らかの形で電子化 電子カルテ オーダリングシステム導入施設のうち パスの電子化がされている施設は約 88% 6.8% 1.7% 1.3% 10.9% 24.9% 電子カルテのみ導入されている 66.5% 電子カルテとオーダリングシステム共に導入されている オーダリングシステムのみ導入されている いずれも導入されていない 87.8% パスが電子化されている パスが電子化されていない 空欄 11

施設数 ( 件 ) パス使用状況 パス使用割合 ( 率 ) の定義 パス使用割合における施設数の度数分布 有効回答 (n=484) 30% 以上 ~40% 未満の施設が最も多い ( 算定例 ) 年間退院患者数が 1000 人 そのうち一種でもパスを使用した患者が 600 人いた場合 120 111 100 99 87 パス使用割合 ( 昨年度 ) 80 68 60 平均 41.4%(41.1%) 標準偏差 ± 17.2%(±17.2%) 40 39 44 中央値 40.1%(40.0%) 20 12 13 5 6 n=484(n=495) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 パス使用割合 (%) ( 目盛りは未満 ) 12

使用パス種類数 患者用 医療者用両方の揃ったパスの種類有効回答 (n= 493) パス学会会員種別とパスの種類の関係有効回答 (n=493) 会員非会員 ( 含不明 ) 250 224 100 種以上 131 93 200 100 種未満 32 33 150 75 種未満 19 31 100 50 83 71 50 65 50 種未満 27 44 0 25 種未満 50 種未満 75 種未満 100 種未満 100 種以上 25 種未満 28 55 0% 20% 40% 60% 80% 100% 13

内科系診療科におけるパス導入 活用状況 循環器内科消化器内科皮膚科小児科呼吸器内科麻酔科神経内科一般内科腎臓内科血液内科精神科その他内科 10 10 28 23 29 38 42 54 54 設置 ( 標榜 ) 診療科とパス導入及び積極活用施設数 69 82 88 98 138 147 170 165 181 203 219 234 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450 500 272 271 279 287 300 328 358 394 409 406 416 418 420 458 469 循環器内科が最も標榜されており (469 施設 ) 同時にパス積極活用施設が多い (272 施設 ) 消化器内科が最もパス導入施設が多い (418 施設 ) 診療科ありパス導入ありパス積極活用 内科系他 ( 標榜施設 ) 14

外科系診療科におけるパス導入 活用状況 設置 ( 標榜 ) 診療科とパス導入及び積極活用施設数 整形外科泌尿器科眼科脳神経外科耳鼻咽喉科消化器外科産婦人科一般外科呼吸器外科形成外科乳腺外科心臓 血管外科小児外科その他外科 42 63 62 87 83 102 105 104 134 154 183 175 195 190 206 205 246 255 266 269 289 281 302 295 289 0 100 200 300 400 500 600 312 323 326 322 322 356 387 380 397 397 408 412 410 445 439 456 496 整形外科が最も標榜されており (496 施設 ) 同時に最もパス導入施設が多い (445 施設 ) 眼科が最もパス積極活用施設が多い (323 施設 ) 外科系他 ( 標榜施設 ) 診療科ありパス導入有りパス積極活用 15

消化器内科消化器外科整形外科産婦人科泌尿器科眼科循環器内科乳腺外科一般外科呼吸器外科その他外科脳神経外科小児外科心臓 血管外科耳鼻咽喉科呼吸器内科腎臓内科小児科その他内科形成外科血液内科一般内科神経内科皮膚科精神科麻酔科 設置診療科毎のパス導入 活用の割合 診療科設置 ( 標榜 ) 施設に占めるパス導入及び 積極活用施設数の割合 24.8% 32.3% 20.2% 18.8% 24.0% 16.7% 21.4% 10.7% 8.5% 11.7% 12.9% 4.3% 29.5% 2.5% 9.6% 40.4% 47.8% 58.2% 53.6% 46.3% 50.0% 51.0% 47.6% 54.2% 50.3% 47.5% 43.1% 63.4% 58.0% 60.6% 91.3% 91.0% 89.7% 70.8% 89.7% 89.5% 73.6% 88.2% 86.8% 85.1% 84.7% 84.4% 79.8% 79.1% 78.4% 76.2% 76.1% 73.9% 70.7% 68.2% 63.8% 62.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 診療科設置におけるパス導入の割合 診療科設置におけるパス積極活用の割合 消化器内科が存在する施設の約 91% にパスが導入されており 約 48% がパスを積極活用している 眼科が存在する施設の約 74% がパスを積極活用している 麻酔科が存在する施設の約 10% にパスが導入されており 約 3% がパスを積極活用している 16

パスの導入で達成された点パスの導入で困っている点 複数回答 パスを導入して達成した上位 3 項目 延べ施設数 (n=1,482) パスの運用で困っている項目延べ施設数 (n=1,232) 医療ケアの標準化達成 407 バリアンス集計 分析 387 業務改善 ( 記録等 ) 達成 302 医師との合意 協力体制 271 平均在院日数の短縮達成 273 チーム医療達成 193 バリアンス収集 262 インフォームドコンセント達成 148 エビデンス収集 161 質の向上達成 リスクマネジメント達成 85 65 パスの電子化 133 その他達成 9 その他困難 18 0 100 200 300 400 500 0 100 200 300 400 500 17

パス大会の開催状況 パス大会実施の有無有効回答 (n=527) パス大会の年間開催回数の度数分布有効回答 (n=239) 160 148 未実施 実施 140 120 100 45.7% 80 54.3% 60 50 40 20 0 20 21 1 回 2 回 3 回 4 回 18

地域合同パス研究会の開催状況 合同パス研究会実施の有無有効回答 (n=522) 地域合同パス研究会の年間開催回数の度数分布有効回答 (n=238) 開催あり 80 70 71 68 未開催 60 56 51.5% 48.5% 50 40 30 20 43 10 0 1 回 2 回 3 回 4 回 年 1 回の施設が最も多い 19

地域連携パス活用状況 地域連携パス作成活用の有無有効回答 (n=519) 地域連携パスの種類延べ施設数 (n=966) 4.0% 活用中 脳梗塞 脳出血連携パス 331 未活用 大腿骨頚部骨折連携パス 278 18.1% 準備中 がん ( 化学療法 放射線療法 ) パス 糖尿病連携パス 59 169 心疾患連携パス 55 その他 45 77.8% 胃瘻造設連携パス 慢性肝炎連携パス 12 11 認知症等連携パス 6 0 50 100 150 200 250 300 350 20

1. パスの電子化の状況 まとめ 電子カルテの導入されている施設では 約 9 割の施設でパスも電子化されていた 2. 入院患者に対するパスの使用 ( 適用 ) 入院患者に対するパスの使用割合 ( 率 ) は 41.4% と昨年度より 0.3 ポイント増加した 3. 標榜診療科毎のパス導入 活用の割合パス導入割合の最も多い診療科は消化器内科であり 消化器外科を標榜する施設の約 91% にパスが導入されていた パスの積極活用割合の最も多い診療科は眼科であり 眼科を標榜する施設の約 74% がパスを積極活用していた 4. パス大会 地域合同パス研究会の実施状況 施設及び地域合同パス研究会におけるパス大会の開催回数は年 1 回が最も多かった 21

平成 29 年度 特定調査 院内で集計しているパスに関するデータ ( パス使用率等のクリニカルインディケーター ) について 22

全体に占める割合 (%) パスに関するインディケーターについて パスに関するインディケーターの定義 パス専任者またはパス専従者について パス専任者 パス専従者の定義 1 年間に使用したパスの延べ件数 ( 件 年 ) パスを使用した患者数 ( 人 年 ) ( 算定例 ) 施設で 1 年間に 延べ 3000 件のパスを使用し パスを適用した患者が 2000 人だった場合 X= 3000( 件 ) 2000( 人 ) = 1.5( 件 / 人 ) パス専任者 : 就業時間の 5 割以上 パス業務に従事 パス専従者 : 就業時間の 8 割以上 パス業務に従事 300 250 200 247 平均 ±SD:1.23±0.33 件 / 人 10 9 8 7 6 150 100 50 0 35 13 12 1.00~1.30 1.31~1.60 1.61~1.99 2.00 以上 5 4 3 2 1 0 1.14 3.22 4.17 専任者専従者専任かつ専従 パス使用延べ件数 ( 件 / 人 ) 1.00 未満または3.25 以上は外れ値として除外 専任者 : 専任者のみ存在する施設専従者 : 専従者のみ存在する施設専任かつ専従 : 専任と専従者両方が存在する施設 11

パス運用について 電子カルテシステムにパスを登録する担当者について 延べ施設数 (n=621) パス使用率及びバリアンス抽出の集計頻度について 有効回答 (n=495,n=449) 現場のスタッフ 245 毎月 142 316 専門のスタッフ 78 3 ヶ月毎 21 20 パス委員会 247 6 ヶ月毎 1 年毎 31 26 71 63 パス使用率の算出頻度バリアランスの抽出 算出バリアンスの抽出 算出頻度頻度 その他 51 その他 56 198 0 50 100 150 200 250 300 0 100 200 300 400 24

医療情報に関して 電子カルテのベンダーについて 1.4% 1.2% 1.2% 1.7% 2.2% 7.5% 富士通 NEC 3.6% 14.7% 39.9% ソフトウェア IBM 東芝 CSI 亀田医療情報 ICS 日本事務器その他 26.6% 有効回答 (n=414) 25

医療情報に関して BOM の使用について 有効回答 (n=432) ユニットパスの使用について 有効回答 (n=436) 32.9% 28.9% 67.1% 71.1% BOM を使用していない BOM を使用している ユニットパスを使用していない ユニットパスを使用している 26