Cuihong Li らは 以下に示す 3 つの新奇な DA ポリマーを合成し F 原子導入の 位置と数の光学 電気化学 光電池性質への影響を調べた 3) PHF と PFF は 350~700nm にブロードな吸収がある一方 主鎖に F が導入された PFH は 350~650nm に吸収があり

Size: px
Start display at page:

Download "Cuihong Li らは 以下に示す 3 つの新奇な DA ポリマーを合成し F 原子導入の 位置と数の光学 電気化学 光電池性質への影響を調べた 3) PHF と PFF は 350~700nm にブロードな吸収がある一方 主鎖に F が導入された PFH は 350~650nm に吸収があり"

Transcription

1 最新フッ素関連トピックス 2018 年 6 月号光電池 1 はじめに含フッ素ドナーアクセプター (DA) ポリマーを太陽電池などの光電池として検討している文献が最近頓に多くなっている 本稿では これに関する 2017 年以降の文献を紹介する 2 含フッ素 DA ポリマーの光電池特性 Yingping Zou らは下図に示す新規含フッ素 DA ポリマーを合成した 1) 両者とも 300~800nm にブロードな吸収を示した アルキルチオおよび F 原子は有効に分子のエネルギーレベルを下げることができた AM1.5( 約 1kW/m 2 ) の照明下 BDFPS-FFQs で作製した太陽電池のエネルギー変換効率 PCEs は 4.62% BDFPS-HFQs では 5.16% であった 後者の方が よりバランスが取れ ホールや電子の移動度が大きく 短絡電流 Jsc や FF( 曲線因子 =Pmax/Voc Jsc Pmax は最大出力 Voc は開放電圧 ) に大きく寄与する さらに後者の方が光電池性能の改善に重要な役割を演ずる Ganesh D. Sharma らは 下記に示す 強いアクセプターである含フッ素 TDQ とベンゾチオフェンとの DA ポリマーを合成し 光電池性能を調べた 350~1000nm にブロードな吸収を示し 光バンドギャップは 1.26eV であった HOMO エネルギーレベルは -5.46eV で非フッ素系 FITDQx BT より深かった 2) 光電池性能は ITO/PEDOT:PSS/p(ffFITDQx BT):PC71BM/Al のセルにより評価した ( 添加溶媒として 1,8-ジヨードオクタン (DIO) 最適化後の結果 7.27% の PSCs が得られた 非フッ素系では 5.80% であった 高いホール移動度とエキシトン ( 励起子 ) 解離により Jsc および FF も高い値を示した また DIO より低沸点の溶媒を検討し 沸点 132 のオルト クロロベンズアルデヒドを添加すると変換効率が 8.10% まで上昇した PC71BM は下図右側に示す

2 Cuihong Li らは 以下に示す 3 つの新奇な DA ポリマーを合成し F 原子導入の 位置と数の光学 電気化学 光電池性質への影響を調べた 3) PHF と PFF は 350~700nm にブロードな吸収がある一方 主鎖に F が導入された PFH は 350~650nm に吸収があり より狭い幅であった また PFH の HOMO エネルギーレベルは非フッ素系より低く さらに PHF と PFF はより深い HOMO エネルギーを示した PHF と PC71BM とで作製した光電池の PSCs は 7.2%(Voc=0.84V Jsc = 12.46mA/cm2 FF = 0.69) PFH の場合は 6.19 % (Voc = 0.93V Jsc=9.57mA/cm2 FF=0.68) PFF の場合は PCEs が 2.9 % (Voc=0.92V Jsc=4.61mA/cm2 FF=0.70) であった F の導入位置により光電池性能が大きく影響を受けることが分かった In Hwan Jung らは 下記の広い禁止帯幅を持つ PDTFBT を合成し 弱い DA 構造を形成させ 有機光検出器と有機太陽電池として F 原子の影響を調べた D ユニットに F を導入 A ユニットにアルコキシ基を導入して弱い D(WD) と弱い A(WA) とした PDTFBT の WD-WA 構造は典型的な DA 構造に比して禁制帯が広くなる 4)

3 エネルギーレベルを典型的な DA ポリマー P3HT や PC71BM と比べると下図のようになる その結果 本 WD-WA ポリマーを使用した太陽電池の PCE s は 1.8 倍になった これは S-F および S-O 間の双極子相互作用が 垂直方向に π π スタッキングを有する高度な平面バックボーン構造を取らせるからであるとしている Joo Hyun Kim らは 下記のフッ素化キノキサリン DA ポリマーを合成し 光電池性 能を改善した 5) ITO/ZnO/ ポリマー :PC71BM/MoO3/Al の構成で光電池を作製したところ 6,7 位

4 に 4 つの F 原子を有する PBDT-FQxF が PCE s 6.60 % (Voc=0.91V Jsc=10.15mA/cm2 FF=7.15%) と最も高い性能を示した Jon-Paul Sun らは 下表に示す構造の DA ポリマーを合成し 光電池デバイス性能を調べた 6) ここで Mn は数平均分子質量 DM は分子質量分散度 RR は位置選択性 F50 のイオン化エネルギーは F0 に比べて 0.3eV 増大した PC61BM とブレンドして作製した光電池の PCEs は 3% であった Chao Weng らは 下図に示す 3 つの低禁止帯ポリマーを合成し 高分子太陽電池の供与体物質として評価した 7) フッ素原子の数が増すにつれ 吸収ピークはブルーシフトし 禁制帯のギャップは減少した PB-DPP と比べると PDFB-DPP と PTFB-DPP は光採取能 結晶性が高く HOMO エネルギーを下げた 光電池性能としては PDFB-DPP は 5.31%PSC PTFB-DPP は 4.93% であり PB-DPP は 4.13% であった Jeff Kettle らは 下記に示す方法で 含フッ素共役ブロックポリマーを合成した 8) P3HT は Mn が 7000 で Mw/Mn=1.31 と狭い分子量分布であった ブロックコポリマーはホール移動度が cm2/Vs であった PCE は 60 で 3.6% と P3HT ベースの太陽電池に比べると低かったが 7 日間後も性能は低下しなかった

5 Bruno Schmaltz らは ホール輸送物質として 下記の CzP とそのフッ素化体 CzPF を合成し 平面プロブスカイト太陽電池を作製して評価した 9) その結果 フッ素を導入することによりホール移動度は増大し 太陽電池の PCE は CH3NH3 + PbI3 平面構造デバイスにおいて 13% に近い値を示した Do-Hoon Hwang らは 下図左に示す 3 種類のペリレンジイミド (PDI) を合成し フラーレンを使用しない有機太陽電池に使用した 10) DTF2BTP のようにコアの部分にフッ素を導入するとバックボーンの平面性が改善され 分子間秩序が高くなり PTB7-Th( 下図右側 ) ドナーとの太陽電池において最も高い PCE4.41% を示した このように n-タイプコア構造は 電子受容性とノンフラーレン受容体の高いバンドギャップにおける吸収性増すことで有利であるとしている

6 3 フッ素化合物の太陽電池への適用 Masakazu Nakamura らは 青色からのエネルギーハーベストに対する有機光電池性能の改善のために 下記の (a) の Ag/BCP/C60/BPh-BTBT/10mol%p-dopedBPh-BTBT/ITO に F4TCNQ C60F36 HATCN Mo(tfd)3 をドープした 光電池の PCE は この順で 60% 78% 46% 49% 改善された ドーパントの拡散については F4TCNQ のみが観測された 11) Caterina Credi らは 下図に示すように まず a) で高分子型に光造形法で 3D プリ ントし b) でパーフルオロシランによりパッシベート処理し超撥水表面 ( 水の接触角 >150 度 ヒステリシス角 <3 度 ) とし c) で太陽電池セルと連結した 12) 超撥水太陽光

7 集光機としては初めてでセルフクリーニング機能を示した 4 おわりに DA ポリマーにフッ素を導入することにより ホールや電子の移動度が向上し HOMO エネルギーレベルを下げ 短絡電流や曲線因子に大きな影響を与え 太陽電池のエネルギー変換効率の改善につながっている 上記のように多彩な含フッ素 DA ポリマーが検討されており F の導入位置 数などによっても変化している 今後この中から画期的な含フッ素 DA が開発されることを期待している また フッ素の特長を生かした 超撥水性などの付与により セルフクリーニングなどの機能が発揮され特徴的な太陽電池の作製につながることも期待される 文献 1) Yingping Zou et al Synthetic Metals 226(2017) ) Ganesh D. Sharma et al Organic Electronics 43(2017) ) Cuihong Li et al Organic Electronics 46(2017) ) In Hwan Jung et al Organic Electronics 46(2017) ) Joo Hyun Kim et al Organic Electronics 47(2017) ) Jon-Paul Sun et al Organic Electronics 50(2017) ) Chao Weng et al Polymer 125(2017) ) Jeff Kettle et al Organic Electronics 55(2018) ) Bruno Schmaltz et al Organic Electronics 56(2018) ) Do-Hoon Hwang et al Dyes and Pigments 156(2018) ) Masakazu Nakamura et al Organic Electronics 52(2018) ) Caterina Credi et al Materials and Design 133(2017)

Microsoft Word - 01.doc

Microsoft Word - 01.doc 科学技術振興機構 (JST) 理 化 学 研 究 所 京 都 大 学 有機薄膜太陽電池で飛躍的なエネルギー変換効率の向上が可能に ~ 新材料開発で光エネルギー損失低減に成功 ~ ポイント 塗布型有機薄膜太陽電池 ( 塗布型 OPV) の実用化には変換効率の向上が課題となっている 新しい半導体ポリマーの開発により 塗布型 OPV の光エネルギー損失が無機太陽電池並みまで低減に成功した 塗布型 OPV

More information

ダイキンメルマガ 2018 年 12 月号含フッ素金属錯体 化合物 1 はじめに含フッ素金属錯体 化合物についての報文の数は 相変わらず安定している このテーマは 2010 年 11 月号 2012 年 12 月号 2014 年 9 月号とこちらも安定した執筆を続けている 本稿では この 2 年間に

ダイキンメルマガ 2018 年 12 月号含フッ素金属錯体 化合物 1 はじめに含フッ素金属錯体 化合物についての報文の数は 相変わらず安定している このテーマは 2010 年 11 月号 2012 年 12 月号 2014 年 9 月号とこちらも安定した執筆を続けている 本稿では この 2 年間に ダイキンメルマガ 2018 年 12 月号含フッ素金属錯体 化合物 1 はじめに含フッ素金属錯体 化合物についての報文の数は 相変わらず安定している このテーマは 2010 年 11 月号 2012 年 12 月号 2014 年 9 月号とこちらも安定した執筆を続けている 本稿では この 2 年間に提出された報文を中心にまとめてみた 金属としては アルカリ アルカリ土類金属錯体 遷移金属錯体 ランタニド金属錯体など多彩であり

More information

研究の背景有機薄膜太陽電池は フレキシブル 低コストで環境に優しいことから 次世代太陽電池として着目されています 最近では エネルギー変換効率が % を超える報告もあり 実用化が期待されています 有機薄膜太陽電池デバイスの内部では 図 に示すように (I) 励起子の生成 (II) 分子界面での電荷生

研究の背景有機薄膜太陽電池は フレキシブル 低コストで環境に優しいことから 次世代太陽電池として着目されています 最近では エネルギー変換効率が % を超える報告もあり 実用化が期待されています 有機薄膜太陽電池デバイスの内部では 図 に示すように (I) 励起子の生成 (II) 分子界面での電荷生 報道関係者各位 平成 6 年 8 月 日 国立大学法人筑波大学 太陽電池デバイスの電荷生成効率決定法を確立 ~ 光電エネルギー変換機構の解明と太陽電池材料のスクリーニングの有効なツール ~ 研究成果のポイント. 太陽電池デバイスの評価 理解に重要な電荷生成効率の決定方法を確立しました. これにより 有機薄膜太陽電池が低温で動作しない原因が 電荷輸送プロセスにあることが明らかになりました 3. 本方法は

More information

Microsoft PowerPoint - 9.菅谷.pptx

Microsoft PowerPoint - 9.菅谷.pptx 超多積層量子ドット太陽電池と トンネル効果 菅谷武芳 革新デバイスチーム 量子ドット太陽電池 電子 バンド3:伝導帯 E23 E13 E12 正孔 バンド2:中間バンド 量子ドット超格子 ミニバンド 量子ドットの井戸型 ポテンシャル バンド1:価電子帯 量子ドット太陽電池のバンド図 量子ドット超格子太陽電池 理論上 変換効率60%以上 集光 A. Luque et al., Phys. Rev. Lett.

More information

最新フッ素関連トピックス 2018 年 3 月号フッ素系磁性材料 1 はじめにこの 1 年余り フッ素系磁性材料の文献をよく目にする 今回はその目にした文献を紹介し ここ数年の日本特許を合わせて紹介し その動向を最後にまとめてみた 2 文献情報 L.B. Drissi らは 下記のゲルマニウム グラ

最新フッ素関連トピックス 2018 年 3 月号フッ素系磁性材料 1 はじめにこの 1 年余り フッ素系磁性材料の文献をよく目にする 今回はその目にした文献を紹介し ここ数年の日本特許を合わせて紹介し その動向を最後にまとめてみた 2 文献情報 L.B. Drissi らは 下記のゲルマニウム グラ 最新フッ素関連トピックス 2018 年 3 月号フッ素系磁性材料 1 はじめにこの 1 年余り フッ素系磁性材料の文献をよく目にする 今回はその目にした文献を紹介し ここ数年の日本特許を合わせて紹介し その動向を最後にまとめてみた 2 文献情報 L.B. Drissi らは 下記のゲルマニウム グラフェンハイブリッド体をフッ素化 (3 種類 ) し その磁性特性を調べた 1) フッ素は C よりも

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 東京工業大学 1 購入溶媒をそのまま使える レジオレギュラーポリチオフェン類の新製造技術 東京工業大学大学院理工学研究科 助教 東原知哉 教授 上田充 E-mail:thigashihara@polymer.titech.ac.jp 2011 年 3 月 25 日 1 2 東京工業大学 2 研究背景 レジオレギュラーポリ (3- アルキルチオフェン ) 結晶性高い電荷移動度高い溶解性 成型性 用途展開

More information

Microsoft Word web掲載用キヤノンアネルバ:ニュースリリース_CIGS_

Microsoft Word web掲載用キヤノンアネルバ:ニュースリリース_CIGS_ 2013 年 3 月 21 日 キヤノンアネルバ株式会社独立行政法人産業技術総合研究所 スパッタリングによるバッファ層で高効率 CIGS 太陽電池を実現 - オールドライプロセスによる CIGS 太陽電池の量産化に道 - キヤノンアネルバ株式会社 ( 社長 : 酒井純朗本社 : 神奈川県川崎市麻生区栗木 2-5-1) と独立行政法人産業技術総合研究所 ( 理事長 : 野間口有本部 : 東京都千代田区霞が関

More information

Microsoft PowerPoint - 14.菅谷修正.pptx

Microsoft PowerPoint - 14.菅谷修正.pptx InGaAs/系量子ドット太陽電池の作製 革新デバイスチーム 菅谷武芳 電子 バンド3:伝導帯 E3 E3 E 正孔 バンド:中間バンド 量子ドット超格子 ミニバンド 量子ドットの井戸型 ポテンシャル バンド:価電子帯 量子ドット太陽電池のバンド図 6%を超える理想的な量子ドット太陽 電池実現には E3として1 9eVが必要 量子ドット超格子太陽電池 理論上 変換効率6%以上 集光 を採用 MBE

More information

Microsoft Word - æœ•æŒ°ã…Łã……ç´€éŒ¢é•£ã…‹ã…flㅅ㇯ㇹ2019å¹´3朋呷.docx

Microsoft Word - æœ•æŒ°ã…Łã……ç´€éŒ¢é•£ã…‹ã…flㅅ㇯ㇹ2019å¹´3朋呷.docx 最新フッ素関連トピックス 2019 年 3 月号フッ素系触媒 1 はじめにフッ素系触媒については 2013 年 10 月号で フッ素系重合触媒 と題して述べている ここでは この 2 年間に発表されたフッ素系触媒についてまとめてみた 2 含フッ素金属錯体触媒 S. Ahmadjo らは エチレンの重合を下記の 3 つの含フッ素 Ni 触媒と共触媒としてメチルアルミノキサン (MAO) を用いて行った

More information

平成 28 年 10 月 25 日 報道機関各位 東北大学大学院工学研究科 熱ふく射スペクトル制御に基づく高効率な太陽熱光起電力発電システムを開発 世界トップレベルの発電効率を達成 概要 東北大学大学院工学研究科の湯上浩雄 ( 機械機能創成専攻教授 ) 清水信 ( 同専攻助教 ) および小桧山朝華

平成 28 年 10 月 25 日 報道機関各位 東北大学大学院工学研究科 熱ふく射スペクトル制御に基づく高効率な太陽熱光起電力発電システムを開発 世界トップレベルの発電効率を達成 概要 東北大学大学院工学研究科の湯上浩雄 ( 機械機能創成専攻教授 ) 清水信 ( 同専攻助教 ) および小桧山朝華 平成 28 年 10 月 25 日 報道機関各位 東北大学大学院工学研究科 熱ふく射スペクトル制御に基づく高効率な太陽熱光起電力発電システムを開発 世界トップレベルの発電効率を達成 概要 東北大学大学院工学研究科の湯上浩雄 ( 機械機能創成専攻教授 ) 清水信 ( 同専攻助教 ) および小桧山朝華 ( 同専攻博士課程学生 ) の研究グループは 幅広い波長の光を含む太陽光を 太陽電池に最適な波長の熱ふく射

More information

有機薄膜太陽電池用材料の新しい合成法を開発

有機薄膜太陽電池用材料の新しい合成法を開発 配信先 : 筑波研究学園都市記者会 文部科学記者会 科学記者会 経済産業記者会 経済産業省ペンクラブ 報道関係者各位 配布日時 : 平成 26 年 2 月 10 日国立大学法人筑波大学独立行政法人物質 材料研究機構独立行政法人新エネルギー 産業技術総合開発機構 有機薄膜太陽電池用材料の新しい合成法を開発 ~ 高純度化により光電変換効率向上を実現 ~ 研究成果のポイント 1. 不純物の少ない有機薄膜太陽電池用材料を安価に

More information

典型元素と遷移金属元素の特性を活用した機能性共役ポリマーの創製

典型元素と遷移金属元素の特性を活用した機能性共役ポリマーの創製 典型元素と遷移金属元素の特性を活用した機能性共役ポリマーの創製 Synthesis of Functional Conjugated Polymers Containing Typical and Transition-Metal Elements ( 高分子学会推薦 ) 研究代表者大阪大学鬼塚清孝 Osaka University Kiyotaka Onitsuka As a new type of

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション CIGS 太陽電池の研究開発 太陽光発電研究センター 化合物薄膜チーム 柴田肇 1 太陽電池の分類 シリコン系 結晶系 薄膜系 単結晶 多結晶 太陽電池 化合物系 有機系 単結晶系 GaAs InP 系多結晶系 CIGS, CZTS, CdTe 色素増感太陽電池有機薄膜 CIGS = CuIn 1-x Ga x Se 2 CZTS = Cu 2 ZnSnS 4-x Se x 化合物薄膜太陽電池 2

More information

記者発表資料

記者発表資料 2012 年 6 月 4 日 報道機関各位 東北大学流体科学研究所原子分子材料科学高等研究機構 高密度 均一量子ナノ円盤アレイ構造による高効率 量子ドット太陽電池の実現 ( シリコン量子ドット太陽電池において世界最高変換効率 12.6% を達成 ) < 概要 > 東北大学 流体科学研究所および原子分子材料科学高等研究機構 寒川教授グループはこの度 新しい鉄微粒子含有蛋白質 ( リステリアフェリティン

More information

Microsoft Word - note02.doc

Microsoft Word - note02.doc 年度 物理化学 Ⅱ 講義ノート. 二原子分子の振動. 調和振動子近似 モデル 分子 = 理想的なバネでつながった原子 r : 核間距離, r e : 平衡核間距離, : 変位 ( = r r e ), k f : 力の定数ポテンシャルエネルギー ( ) k V = f (.) 古典運動方程式 [ 振動数 ] 3.3 d kf (.) dt μ : 換算質量 (m, m : 原子, の質量 ) mm

More information

報告書別添

報告書別添 はじめに 超分子 とは, 複数の分子が分子間相互作用 ( 水素結合やπ π 相互作用, 疎水性相互作用, ファンデアワールス相互作用など ) を介してお互いを認識し, 会合することで形成される秩序のある分子集合体である 分子認識により駆動される分子集合現象は, 生体内では随所に見られ,DA の二重らせん構造や複合タンパク質の形成はその典型である 生命現象における分子認識は複雑であり, この分子認識現象を我々が自由に操るのは,

More information

New Color Chemosensors for Monosaccharides Based on Azo Dyes

New Color Chemosensors for Monosaccharides Based on Azo Dyes New olor hemoenor for Monocchride ed on zo Dye 著者 : Nicol Diere nd Joeph R. Lkowicz 雑誌 : rg.lett. 1, 3 (4), 3891-3893 紹介者 : 堀田隼 1 年 1 月 7 日 ボロン酸の性質 1 ci-ジオールと環状エステルを形成する 環状エステルを形成すると ボロン酸の酸性度が高まる btrct

More information

平成 22 年度 平成 23 年度 平成 23 年度第 3 次補正予算 金属チタンを基板とする色素増感太陽電池の開発 研究開発成果等報告書 委託者近畿経済産業局 委託先株式会社昭和 1

平成 22 年度 平成 23 年度 平成 23 年度第 3 次補正予算 金属チタンを基板とする色素増感太陽電池の開発 研究開発成果等報告書 委託者近畿経済産業局 委託先株式会社昭和 1 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 23 年度第 3 次補正予算 金属チタンを基板とする色素増感太陽電池の開発 研究開発成果等報告書 委託者近畿経済産業局 委託先株式会社昭和 1 目次 第 1 章研究開発の概要 1-1 研究開発の背景 研究目的及び目標 1-1-1 研究開発の背景 1-1-2 研究目的及び目標 1-2 研究体制 1-3 成果概要 1-4 当該プロジェクト連絡窓口 第 2 章本論

More information

Microsoft PowerPoint - 21.齋修正.pptx

Microsoft PowerPoint - 21.齋修正.pptx 薄膜シリコン太陽電池用光閉じ込め技術の開発 先端産業プロセス 低コスト化チーム齋均 発電効率 5%( 接合 ) J SC = 5 ma/cm c-s:h 単接合 ( 膜厚 ~ m) で30 ma/cm 光閉じ込めによる c-s:hの高電流化が必須 c-s:h で 30 ma/cm テクスチャ無しで膜厚 5 m 相当 光マネジメントで実現 a-s:h c-s:h Buffer BSR Glass TCO

More information

Microsoft PowerPoint - 多核NMRへの応用_提出版.pptx

Microsoft PowerPoint - 多核NMRへの応用_提出版.pptx 多核 NMR の応用 ~ 19 F NMRを用いた定量分析 ~ 第 1 回定量 NMRクラブ (2012/12/4) 産業技術総合研究所計測標準研究部門有機分析科バイオディカル標準研究室山﨑太一 1 定量 19 FNMR 法の開発目的 フッ素化合物は生化学におけるスクリーニングや材料科学におけるポリマー分析等幅広く用いられている 分子構造解析や酵素活性等の速度論解析に使用 19 FNMR を用いた高精度な定量法開発は重要!

More information

論文の内容の要旨

論文の内容の要旨 論文の内容の要旨 2 次元陽電子消滅 2 光子角相関の低温そのまま測定による 絶縁性結晶および Si 中の欠陥の研究 武内伴照 絶縁性結晶に陽電子を入射すると 多くの場合 電子との束縛状態であるポジトロニウム (Ps) を生成する Ps は 電子と正孔の束縛状態である励起子の正孔を陽電子で置き換えたものにあたり いわば励起子の 同位体 である Ps は 陽電子消滅 2 光子角相関 (Angular

More information

銅酸化物高温超伝導体の フェルミ面を二分する性質と 超伝導に対する上純物効果

銅酸化物高温超伝導体の フェルミ面を二分する性質と 超伝導に対する上純物効果 トポロジー理工学特別講義 Ⅱ 2011 年 2 月 4 日 銅酸化物高温超伝導体の フェルミ面を二分する性質と 超伝導に対する丌純物効果 理学院量子理学専攻博士課程 3 年 黒澤徹 supervisors: 小田先生 伊土先生 アウトライン 走査トンネル顕微鏡 (STM: Scanning Tunneling Microscopy) 角度分解光電子分光 (ARPES: Angle-Resolved

More information

有機化合物の磁気キラル二色性を初めて観測! - 生命のホモキラリティー起源の候補の一つを有機化合物で初めて実証 - 1 東京大学生産技術研究所第 4 部物質 環境系部門 2 東京大学先端科学技術センター 1 石井和之 1 北川裕一 2 瀬川浩司

有機化合物の磁気キラル二色性を初めて観測! - 生命のホモキラリティー起源の候補の一つを有機化合物で初めて実証 - 1 東京大学生産技術研究所第 4 部物質 環境系部門 2 東京大学先端科学技術センター 1 石井和之 1 北川裕一 2 瀬川浩司 有機化合物の磁気キラル二色性を初めて観測! 生命のホモキラリティー起源の候補の一つを有機化合物で初めて実証 1 東京大学生産技術研究所第 4 部物質 環境系部門 2 東京大学先端科学技術センター 1 石井和之 1 北川裕一 2 瀬川浩司 東京大学生産技術研究所第 4 部物質 環境系部門石井和之研究室機能性色素を専門 東京大学先端科学技術センター瀬川浩司研究室光エネルギー変換を専門 内部に蓄電できる新型太陽電池

More information

Chap. 1 NMR

Chap. 1   NMR β α β α ν γ π ν γ ν 23,500 47,000 ν = 100 Mz ν = 200 Mz ν δ δ 10 8 6 4 2 0 δ ppm) Br C C Br C C Cl Br C C Cl Br C C Br C 2 2 C C3 3 C 2 C C3 C C C C C δ δ 10 8 6 4 δ ppm) 2 0 ν 10 8 6 4 δ ppm) 2 0 (4)

More information

研究成果報告書(基金分)

研究成果報告書(基金分) 様式 C-19-19 Z-19( 共通 ) 1. 研究開始当初の背景含窒素 π 共役系化合物は 医療品や農薬の開発分野において Quinolin や nol に代表されるように 非常に重要な基本骨格となっている また 近年では Crzol 誘導体のように機能性材料化学の分野においても劇的にその重要性が増大している このような状況の下 本研究課題では まず新規含窒素 π 共役系化合物として 2 種類の化合物をを分子設計した

More information

物性物理学I_2.pptx

物性物理学I_2.pptx The University of Tokyo, Komaba Graduate School of Arts and Sciences I 凝縮系 固体 をデザインする 銅()面上の鉄原子の 量子珊瑚礁 IBM Almaden 許可を得て掲載 www.almaden.ibm.com/vis/stm/imagesstm5.jpg&imgrefurl=http://www.almaden.ibm.com/vis/

More information

<979D89F E B E786C7378>

<979D89F E B E786C7378> 電気化学 (F2027&F2077) 第 1 回講義平成 22 年 4 月 13 日 ( 火 ) 電気化学の概説 1. カリキュラムの中での本講義の位置づけの理解 2. 電気化学の発展 3. 電気化学の学問領域, 主な分野 4. 電気化学が支える先端技術分野と持続的社会 はじめに の部分 電気化学の歴史, 体系, エネルギー変換電気化学が深く関係する学問領域と先端技術の例を挙げよ電気化学が関係する先端技術の例を挙げよ

More information

電子 情報通信分野 ( 電子デバイス / 家電 ) ( ) 仮訳 真に白色の有機 EL の実現に向かって ( 米国 ) ユタ大学の物理学者が色調整可能なポリマーを開発 2013 年 9 月 13 日 米 ユタ大学の物理学者らは 有機半導体に白金原子を入れることで プラスチックの様なポリマ

電子 情報通信分野 ( 電子デバイス / 家電 ) ( ) 仮訳 真に白色の有機 EL の実現に向かって ( 米国 ) ユタ大学の物理学者が色調整可能なポリマーを開発 2013 年 9 月 13 日 米 ユタ大学の物理学者らは 有機半導体に白金原子を入れることで プラスチックの様なポリマ 電子 情報通信分野 ( 電子デバイス / 家電 ) (1100-11) 仮訳 真に白色の有機 EL の実現に向かって ( 米国 ) ユタ大学の物理学者が色調整可能なポリマーを開発 2013 年 9 月 13 日 米 ユタ大学の物理学者らは 有機半導体に白金原子を入れることで プラスチックの様なポリマーを 調整 して様々な色を発光できるようにした これは将来の電球に利用できる より効率的で より安価な真に白色の有機

More information

506 日本写真学会誌 2012 年 75 巻 6 号 : 特集 : 有機太陽電池の性能向上への科学的アプローチ 解説 有機薄膜太陽電池の開発動向と今後の展開 Development Trend of Flexible Organic Photovoltaic and Its Evol

506 日本写真学会誌 2012 年 75 巻 6 号 : 特集 : 有機太陽電池の性能向上への科学的アプローチ 解説 有機薄膜太陽電池の開発動向と今後の展開 Development Trend of Flexible Organic Photovoltaic and Its Evol 506 日本写真学会誌 2012 年 75 巻 6 号 :506 512 特集 : 有機太陽電池の性能向上への科学的アプローチ 解説 有機薄膜太陽電池の開発動向と今後の展開 Development Trend of Flexible Organic Photovoltaic and Its Evolution in the Future 山岡 * 弘明 Hiroaki Yamaoka * 要旨 有機薄膜太陽電池の開発動向と有機薄膜太陽電池の特徴について最初に概説し,

More information

Wa Da m 12-2-

Wa Da m 12-2- 22 2010 1 10 22 2010 1 10 10 45 55 41 1908 17 2005 22 2010 55 20 2008 / -1- Wa Da 22 2010 55 1862 929m 12-2- -3- -4- -5- -6-22 2010 1 10 1000 1000 10 1000 10 9 11cm 10 45 12 45 9 11cm internet -7- 55 55

More information

平成 30 年 8 月 6 日 報道機関各位 東京工業大学 東北大学 日本工業大学 高出力な全固体電池で超高速充放電を実現全固体電池の実用化に向けて大きな一歩 要点 5V 程度の高電圧を発生する全固体電池で極めて低い界面抵抗を実現 14 ma/cm 2 の高い電流密度での超高速充放電が可能に 界面形

平成 30 年 8 月 6 日 報道機関各位 東京工業大学 東北大学 日本工業大学 高出力な全固体電池で超高速充放電を実現全固体電池の実用化に向けて大きな一歩 要点 5V 程度の高電圧を発生する全固体電池で極めて低い界面抵抗を実現 14 ma/cm 2 の高い電流密度での超高速充放電が可能に 界面形 平成 30 年 8 月 6 日 報道機関各位 東京工業大学 東北大学 日本工業大学 高出力な全固体電池で超高速充放電を実現全固体電池の実用化に向けて大きな一歩 要点 5V 程度の高電圧を発生する全固体電池で極めて低い界面抵抗を実現 14 ma/cm 2 の高い電流密度での超高速充放電が可能に 界面形成直後に固体電解質から電極へのリチウムイオンが自発的に移動 概要 東京工業大学の一杉太郎教授らは 東北大学の河底秀幸助教

More information

ES_Exp_32_Photovo_Cells_LQ_日本語

ES_Exp_32_Photovo_Cells_LQ_日本語 太陽電池 LabQuest 32 太陽によって生産されるエネルギーは太陽エネルギーと呼ばれる. 太陽全体で起こっている核融合反応によって生産されている. このエネルギーは光の形式で地球に届く. 光電池あるいは太陽電池は, 光エネルギーを電卓や自動車, 人工衛星などで使われる電気エネルギーに変換する. 光電池は普通, シリコンなどの半導体物質から作られる. 電池に光が入ると, 電子を動かし電池に電流を発生させる.

More information

1 2

1 2 1 2 4 3 5 6 8 7 9 10 12 11 0120-889-376 r 14 13 16 15 0120-0889-24 17 18 19 0120-8740-16 20 22 21 24 23 26 25 28 27 30 29 32 31 34 33 36 35 38 37 40 39 42 41 44 43 46 45 48 47 50 49 52 51 54 53 56 55 58

More information

3 5 6 7 7 8 9 5 7 9 4 5 6 6 7 8 8 8 9 9 3 3 3 3 8 46 4 49 57 43 65 6 7 7 948 97 974 98 99 993 996 998 999 999 4 749 7 77 44 77 55 3 36 5 5 4 48 7 a s d f g h a s d f g h a s d f g h a s d f g h j 83 83

More information

<4D F736F F D A C5817A8E59918D8CA B8BBB89BB8A778D488BC B8BBB F A2E646F63>

<4D F736F F D A C5817A8E59918D8CA B8BBB89BB8A778D488BC B8BBB F A2E646F63> 凝集しにくい粒径約 20 nm のコアシェル型ナノ粒子を開発 - 光学フィルムへの応用に期待 - 平成 25 年 1 月 29 日独立行政法人産業技術総合研究所北興化学工業株式会社 ポイント 酸化セリウムとポリマーからなるナノ粒子の粒径を従来の 2 分の 1 以下に このナノ粒子を高濃度に含有させて樹脂フィルムに透明性を維持したまま高屈折率を付与 ナノ粒子の量産化の研究開発を推進し サンプル提供を開始

More information

Microsoft PowerPoint - 有機元素化学特論11回配布用.pptx

Microsoft PowerPoint - 有機元素化学特論11回配布用.pptx フッ素化合物の沸点比較 80 80.5 323 フッ素の異常性 ハロゲン - リチウム交換 n-buli R 3 C X R 3 C Li X =, Br, I n-buli R 3 C R 3 C Li フッ素化学入門日本学術振興会フッ素化学第 155 委員会三共出版 2010 ISB 4782706286 フッ素の異常性の原因となる性質 含フッ素生理活性物質 創薬科学入門久能祐子監修佐藤健太郎著オーム社

More information

厚生労働省委託事業 「 平成25年度 適切な石綿含有建材の分析の実施支援事業 」アスベスト分析マニュアル1.00版

厚生労働省委託事業 「 平成25年度 適切な石綿含有建材の分析の実施支援事業 」アスベスト分析マニュアル1.00版 クリソタイル標準試料 UICC A 1 走査型電子顕微鏡形態 測定条件等 :S-3400N( 日立ハイテクノロジーズ )/BRUKER-AXS Xflash 4010) 倍率 2000 倍 加速電圧 5kv 162 クリソタイル標準試料 UICC A 2 走査型電子顕微鏡元素組成 cps/ev 25 20 15 C O Fe Mg Si Fe 10 5 0 2 4 6 8 10 12 14 kev

More information

02.参考資料標準試料データ

02.参考資料標準試料データ 参考資料 標準試料データ目次 クリソタイル標準試料 JAWE111 108 アモサイト標準試料 JAWE211 113 クロシドライト標準試料 JAWE311 118 クリソタイル標準試料 JAWE121 123 アモサイト標準試料 JAWE221 131 クロシドライト標準試料 JAWE321 139 アンソフィライト標準試料 JAWE411 147 トレモライト標準試料 JAWE511 155

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 有機物 生体分子等の吸着に 優れた突起 / 細孔形状ナノ粒子 東京電機大学工学部電気電子工学科 教授 佐藤慶介 研究分野の概要 半導体ナノ粒子 ( 量子ドット ) の応用例 http://weblearningplaza.jst.go.jp/ maintenance.html http://www.jaist.ac.jp/ricenter/pam ph/maenosono/maenosono01.pdf

More information

Gifu University Faculty of Engineering

Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering the structure of the faculty of engineering DATA Gifu University Faculty of Engineering the aim of the university education

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション Graduate School of Engineering, Kobe University Soft Matter Interface Laboratory (SMIL:-) セルロース ( 複合 ) 粒子の作製とその構造制御 神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻 南秀人 第 1 回関西ものづくり技術シーズ発表会 国民会館大ホール 2014. 9. 29 高分子微粒子材料の設計と機能化 塗料 接着剤

More information

(1)2004年度 日本地理

(1)2004年度 日本地理 1 2 3 4 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12-5.0-5.1-1.4 4.2 8.6 12.4 16.9 19.5 16.6 10.8 3.3-2.0 6.6 16.6 16.6 18.6 21.3 23.8 26.6 28.5 28.2 27.2 24.9 21.7 18.4 22.7 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2.2 3.5 7.7 11.1

More information

物性物理学 I( 平山 ) 補足資料 No.6 ( 量子ポイントコンタクト ) 右図のように 2つ物質が非常に小さな接点を介して接触している状況を考えましょう 物質中の電子の平均自由行程に比べて 接点のサイズが非常に小さな場合 この接点を量子ポイントコンタクトと呼ぶことがあります この系で左右の2つ

物性物理学 I( 平山 ) 補足資料 No.6 ( 量子ポイントコンタクト ) 右図のように 2つ物質が非常に小さな接点を介して接触している状況を考えましょう 物質中の電子の平均自由行程に比べて 接点のサイズが非常に小さな場合 この接点を量子ポイントコンタクトと呼ぶことがあります この系で左右の2つ 物性物理学 I( 平山 ) 補足資料 No.6 ( 量子ポイントコンタクト ) 右図のように つ物質が非常に小さな接点を介して接触している状況を考えましょう 物質中の電子の平均自由行程に比べて 接点のサイズが非常に小さな場合 この接点を量子ポイントコンタクトと呼ぶことがあります この系で左右のつの物質の間に電位差を設けて左から右に向かって電流を流すことを行った場合に接点を通って流れる電流を求めるためには

More information

無機化学 II 2018 年度期末試験 1. 窒素を含む化合物にヒドラジンと呼ばれる化合物 (N2H4, 右図 ) がある. この分子に関し, 以下の問いに答えよ.( 計 9 点 ) (1) N2 分子が 1 mol と H2 分子が 2 mol の状態と, ヒドラジン 1 mol となっている状態

無機化学 II 2018 年度期末試験 1. 窒素を含む化合物にヒドラジンと呼ばれる化合物 (N2H4, 右図 ) がある. この分子に関し, 以下の問いに答えよ.( 計 9 点 ) (1) N2 分子が 1 mol と H2 分子が 2 mol の状態と, ヒドラジン 1 mol となっている状態 無機化学 II 2018 年度期末試験 1. 窒素を含む化合物にヒドラジンと呼ばれる化合物 (N2H4, 右図 ) がある. この分子に関し, 以下の問いに答えよ.( 計 9 点 ) (1) N2 分子が 1 mol と H2 分子が 2 mol の状態と, ヒドラジン 1 mol となっている状態を比較すると, どちらの分子がどの程度エネルギーが低いか (= 安定か ) を平均結合エンタルピーから計算して答えよ.

More information

スライド 1

スライド 1 1 有機電子デバイスの高性能化に向けた 界面構造制御 2017 年 3 月 21 日第 4 回次世代先端デバイス研究会 自然科学研究機構分子科学研究所分子機能研究部門助教 伊澤誠一郎 2 目次 1. イントロダクション 2. 有機薄膜太陽電池の高効率化に向けた界面構造制御 2-1. エネルギー構造制御 2-2. 高結晶性界面の導入 3. 界面構造制御による結晶化誘起 (Pring 8 を利用 ) 4.

More information

1910 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 化成事業 斬新な発想で ケミカルの新分野を開拓 化成事業は 1957年の有機過酸化物事業創業 以来 着実に事業領域を拡大し 現在では 有機 過酸化物製品 機能性ポリマー製品 石油化学製 品を柱として 多彩な事業を展開しています 有機過酸化物製品事業では 積極的な製品開発と 新規用途開拓に努め 世界有数の総合有機過酸化

More information

有機化学I 小テスト4 回答                  担当:石川勇人

有機化学I 小テスト4 回答                  担当:石川勇人 有機化学 I 小テスト 担当 : 石川勇人 問題 1: 次に示す化合物を IUPAC 命名法にしたがって命名せよ C 2 C 2 CC 2 CC C 2 CC 2 C 2 C 2 C 回答の指針 : 有機化合物の命名法である IUPAC の命名法に従う 以下解説する 7 8 9 C 2 9 8 7 6 5 3 2 1 C 2 CC 2 CC 1 2 3 5 6 上記の化合物について命名する際は まず

More information

「世界初、高出力半導体レーザーを8分の1の狭スペクトル幅で発振に成功」

「世界初、高出力半導体レーザーを8分の1の狭スペクトル幅で発振に成功」 NEWS RELEASE LD を 8 分の 1 以下の狭いスペクトル幅で発振するレーザー共振器の開発に 世界で初めて成功全固体レーザーの出力を向上する励起用 LD 光源の開発に期待 215 年 4 月 15 日 本社 : 浜松市中区砂山町 325-6 代表取締役社長 : 晝馬明 ( ひるまあきら ) 当社は 高出力半導体レーザー ( 以下 LD ) スタック 2 個を ストライプミラーと単一面型

More information

Microsoft Word - 3_テクノセンター年報2013年度131115(上野)

Microsoft Word - 3_テクノセンター年報2013年度131115(上野) 特集 1 インクジェット用イカ墨色素の精製と粒子径制御法の開発 特許取得, ベンチャー企業の参入, 製品化への道筋 上野孝 ( 物質環境工学科 ) 1. はじめに函館ではイカの加工工程で内臓が取り除かれて廃棄物として処分される 内臓の約 2% に相当する約 240 トンの墨袋が毎年廃棄されている イカ墨の黒い色素成分はユーメラニンの色である 顔料や化粧品メーカーは食べられる, または肌につけても安全な天然黒色色素に強い関心があり,

More information

els05.pdf

els05.pdf Web で学ぶ 平滑表面上に形成された高分子電解質積層膜のゼータ電位 本資料の掲載情報は, 著作権により保護されています 本情報を商業利用を目的として, 販売, 複製または改ざんして利用することはできません 540-0021 1 2 TEL.(06)6910-6522 192-0082 1-6 LK TEL.(042)644-4951 980-0021 TEL.(022)208-9645 460-0008

More information

Title 有機デバイスの基礎科学と高機能化 Author(s) 梶, 弘典 Citation 京都大学化学研究所スーパーコンピュータシステム研究成果報告書 (2014), 2013: Issue Date URL

Title 有機デバイスの基礎科学と高機能化 Author(s) 梶, 弘典 Citation 京都大学化学研究所スーパーコンピュータシステム研究成果報告書 (2014), 2013: Issue Date URL Title 有機デバイスの基礎科学と高機能化 Author(s) 梶, 弘典 Citation 京都大学化学研究所スーパーコンピュータシステム研究成果報告書 (2014), 2013: 65-68 Issue Date 2014-03 URL http://hdl.handle.net/2433/186385 Right Type Article Textversion publisher Kyoto

More information

<4D F736F F D208CF595A890AB F C1985F8BB389C88F913791BE977A E646F63>

<4D F736F F D208CF595A890AB F C1985F8BB389C88F913791BE977A E646F63> 1. 光伝導効果と光伝導素子 2. 光起電力効果と太陽電池 3. 通信用フォトダイオード 1 1. 光伝導効果と光伝導素子半導体に禁制帯幅以上のエネルギーを持つ光子が入射した場合 価電子帯の電子が伝導帯に励起される この結果 価電子帯に正孔が伝導帯に電子が一対光生成される 光生成したキャリアは 半導体の外部から電界をかけることにより移動し 電流として寄与する これを光導電効果 ( あるいは内部光電効果

More information

1. 背景強相関電子系は 多くの電子が高密度に詰め込まれて強く相互作用している電子集団です 強相関電子系で現れる電荷整列状態では 電荷が大量に存在しているため本来は金属となるはずの物質であっても クーロン相互作用によって電荷同士が反発し合い 格子状に電荷が整列して動かなくなってしまう絶縁体状態を示し

1. 背景強相関電子系は 多くの電子が高密度に詰め込まれて強く相互作用している電子集団です 強相関電子系で現れる電荷整列状態では 電荷が大量に存在しているため本来は金属となるはずの物質であっても クーロン相互作用によって電荷同士が反発し合い 格子状に電荷が整列して動かなくなってしまう絶縁体状態を示し 2014 年 8 月 1 日 独立行政法人理化学研究所 国立大学法人東京大学 太陽電池の接合界面に相競合状態を持たせ光電変換効率を向上 - 多重キャリア生成により光電流が増幅 強相関太陽電池の実現へ前進 - 本研究成果のポイント 光照射で相転移を起こす強相関電子系酸化物と半導体を接合した太陽電池を作製 金属と絶縁体の相競合状態をヘテロ接合界面のごく近くで誘起することに成功 界面での相競合状態を磁場を使うことで観測可能に

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2 章成層圏オゾン層の破壊 名古屋大学太陽地球環境研究所 松見豊 連絡先 : matsumi( アットマーク )stelab.nagoya-u.ac.jp ( アットマーク ) のところに @ をいれる Copyright @ Matsumi Lab. Nagoya Univ. 授業の内容 成層圏オゾン層はどのように生成するのか その物理 化学過程について解説する オゾン層破壊反応のサイクル反応 南極オゾンホールの生成機構について解説する

More information

新技術説明会 様式例

新技術説明会 様式例 1 新型 D-π-A 型蛍光性色素を用いた 色素増感太陽電池 広島大学大学院工学研究院物質化学工学部門応用化学専攻准教授大山陽介 2 研究背景 光増感有機色素を吸着させた酸化チタン (Ti 2 ) ナノ粒子電極を用いる色素増感太陽電池 (DSSC) は 太陽エネルギーを電気エネルギーに変換する安価でクリーンな次世代太陽光発電システムとして注目されており 実用化を目指した熾烈な研究開発が国際的に行われている

More information

新規な金属抽出剤

新規な金属抽出剤 新規な金属イオン抽出剤 (MIDA) 貴金属の簡便な回収法に利用 日本原子力研究開発機構 基礎工学研究センター 佐々木祐二 原子力機構では使用済み燃料中の有用金属の回収を目的として 様々な分離技術の開発を行っています 発電前発電後 (An, 含む ) せん断 溶解分離 U, Pu 精製 U 精製 再処理工場へ ウラン燃料 Pu 精製 核変換 高レベル廃液 燃料再処理 (PUREX) 中間貯蔵 U,

More information

第6章 072 太陽電池はダイオードの一種 太陽電池のための半導体デバイス入門 上級編 ダイオードは二極菅という真空管だった 図1 ダイオードの起源は二極菅という真空管 プレート アノード ダイオードは もともと図1に示す 二極菅 と呼ばれる真空管のことを指しました この二極菅の特許も かのエジソン

第6章 072 太陽電池はダイオードの一種 太陽電池のための半導体デバイス入門 上級編 ダイオードは二極菅という真空管だった 図1 ダイオードの起源は二極菅という真空管 プレート アノード ダイオードは もともと図1に示す 二極菅 と呼ばれる真空管のことを指しました この二極菅の特許も かのエジソン 6 太陽電池のための半導体デバイス入門 ( 上級編 ) 太陽電池は pn 接合ダイオードという半導体デバイスが基本です そのため 太陽電池をきちんと理解するには 半導体デバイスの基礎知識が必要になります ここでは 第 5 章で取り上げたバンド描像による半導体物性の基礎知識を生かして 半導体デバイスの基礎を手ほどきします 第6章 072 太陽電池はダイオードの一種 太陽電池のための半導体デバイス入門

More information

0.9% 1.1% 0.5% 1.0% 19.3% 20.1% 14.7% 29.0% 13.5% 0.9% FF 21.9% FR 1.3% 4WD 76.0% 9.1% 0.4% 0.1% 3.1% 87.4% 400500 3.7% 500 3.5% 0.1% 300400 13.7% 100 14.1% 200300 27.0% 100200 37.9% 20,000km 30,000km

More information

練習問題

練習問題 生物有機化学 練習問題 ( はじめに ) 1 以下の各問題中で 反応機構を書け ということは 電子の流れを曲がった矢印を用いて説明せよ ということである 単純に生成物を書くだけでは正答とはならない 2 で表される結合は 立体異性体の混合物であることを表す 3 反応式を表す矢印 ( ) に書かれている試薬に番号が付いている場合 1. の試薬 を十分に反応させた後に 2. の試薬を加えることを表す 例えば

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 研究分野紹介 化合物薄膜太陽電池 太陽光発電研究センター 化合物薄膜チーム 柴田肇 太陽電池の分類 シリコン系 結晶系 薄膜系 単結晶 多結晶 太陽電池 化合物系 有機系 単結晶系 GaAs InP 系多結晶系 CIGS, CZTS, CdTe 色素増感太陽電池有機薄膜 CIGS = CuIn 1-x Ga x Se 2 CZTS = Cu 2 ZnSnS 4-x Se x 化合物薄膜太陽電池 化合物薄膜太陽電池とは何か?

More information

野岩鉄道の旅

野岩鉄道の旅 29th 5:13 5:34 5:56 6:00 6:12 6:20 6:21 6:25 6:29 6:31 6:34 6:38 6:40 6:45 6:52 6:56 7:01 7:07 7:11 7:32 7:34 7:50 7:58 8:03 8:17 8:36 8:44 5:50 5:54 6:15 6:38 6:39 6:51 6:59 6:59 7:03 7:08 7:08 7:11 7:15

More information

Microsoft PowerPoint - summer_school_for_web_ver2.pptx

Microsoft PowerPoint - summer_school_for_web_ver2.pptx スピン流で観る物理現象 大阪大学大学院理学研究科物理学専攻 新見康洋 スピントロニクスとは スピン エレクトロニクス メモリ産業と深くつなが ている メモリ産業と深くつながっている スピン ハードディスクドライブの読み取りヘッド N 電荷 -e スピンの流れ ピ の流れ スピン流 S 巨大磁気抵抗効果 ((GMR)) from http://en.wikipedia.org/wiki/disk_readand-write_head

More information

<4D F736F F D2091AA92E895FB964082C982C282A282C45F >

<4D F736F F D2091AA92E895FB964082C982C282A282C45F > 相対強度 の特性測定方法について 製品の特性は主に光学的な特性面と電気的な特性面で仕様化されております この文書はこれらの特性がどのような方法で数値化されているか すなわち測定方法や単位系などについて解説しております また 弊社は車載用途向けの に関しましてはパッケージの熱抵抗を仕様化しておりますので その測定方法について解説しております 光学的特性 の発光量を表す単位には 2 つの単位があります

More information

第6章 072 太陽電池はダイオードの一種 太陽電池のための半導体デバイス入門 上級編 ダイオードは二極菅という真空管だった 図1 ダイオードの起源は二極菅という真空管 プレート アノード ダイオードは もともと図1に示す 二極菅 と呼ばれる真空管のことを指しました この二極菅の特許も かのエジソン

第6章 072 太陽電池はダイオードの一種 太陽電池のための半導体デバイス入門 上級編 ダイオードは二極菅という真空管だった 図1 ダイオードの起源は二極菅という真空管 プレート アノード ダイオードは もともと図1に示す 二極菅 と呼ばれる真空管のことを指しました この二極菅の特許も かのエジソン 6 太陽電池のための半導体デバイス入門 ( 上級編 ) 太陽電池は pn 接合ダイオードという半導体デバイスが基本です そのため 太陽電池をきちんと理解するには 半導体デバイスの基礎知識が必要になります ここでは 第 5 章で取り上げたバンド描像による半導体物性の基礎知識を生かして 半導体デバイスの基礎を手ほどきします 第6章 072 太陽電池はダイオードの一種 太陽電池のための半導体デバイス入門

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 光が作る周期構造 : 光格子 λ/2 光格子の中を運動する原子 左図のように レーザー光を鏡で反射させると 光の強度が周期的に変化した 定在波 ができます 原子にとっては これは周期的なポテンシャルと感じます これが 光格子 です 固体 : 結晶格子の中を運動する電子 隣の格子へ 格子の中を運動する粒子集団 Quantum Simulation ( ハバードモデル ) J ( トンネル ) 移動粒子間の

More information

Applied hemistry / ome page : http://www.apc.titech.ac.jp M E-mail EXT. FAX ST ttak@apc.titech.ac.jp thiroshi@apc.titech.ac.jp sfuse@apc.titech.ac.jp aohtomo@apc.titech.ac.jp 2145 2145 mokamoto@apc.titech.ac.jp

More information

hetero

hetero ヘテロ接合型太陽電池の原理 構造 製造プロセス及び研究開発 / 技術動向 ( その 1) 平成 29 年 11 月 APT 代表 村田正義 ヘテロ接合型太陽電池の原理 構造 あ ( 出典 )https://www.panasonic.com/jp/corporate/technology-design/technology/hit.html ヘテロ接合型太陽電池セルの歴史 1980 年に当時の三洋電機

More information

<4D F736F F F696E74202D AC89CA95F18D9089EF975C8D658F F43945A A CC8A4A94AD298F4390B394C5205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D AC89CA95F18D9089EF975C8D658F F43945A A CC8A4A94AD298F4390B394C5205B8CDD8AB B83685D> 小型 低消費電力を実現するグリーン MEMS センサの開発 センサネットワーク用 VOC( 揮発性有機化合物 ) 濃度センサの開発 オリンパス株式会社白石直規 発表内容 OUTLINE 1. 背景と目的 2. 開発項目と目標 3. 開発の成果 4. ネットワーク 応用分野 5. まとめ 1. 背景と目的 VOCとは VOC(volatile organic compounds 揮発性有機化合物) とは

More information

8.1 有機シンチレータ 有機物質中のシンチレーション機構 有機物質の蛍光過程 単一分子のエネルギー準位の励起によって生じる 分子の種類にのみよる ( 物理的状態には関係ない 気体でも固体でも 溶液の一部でも同様の蛍光が観測できる * 無機物質では規則的な格子結晶が過程の元になっているの

8.1 有機シンチレータ 有機物質中のシンチレーション機構 有機物質の蛍光過程 単一分子のエネルギー準位の励起によって生じる 分子の種類にのみよる ( 物理的状態には関係ない 気体でも固体でも 溶液の一部でも同様の蛍光が観測できる * 無機物質では規則的な格子結晶が過程の元になっているの 6 月 6 日発表範囲 P227~P232 発表者救仁郷 シンチレーションとは? シンチレーション 蛍光物質に放射線などの荷電粒子が当たると発光する現象 材料 有機の溶液 プラスチック 無機ヨウ化ナトリウム 硫化亜鉛 など 例えば以下のように用いる 電離性放射線 シンチレータ 蛍光 光電子増倍管 電子アンプなど シンチレーションの光によって電離性放射線を検出することは非常に古くから行われてきた放射線測定法で

More information

Microsoft Word - 2_0421

Microsoft Word - 2_0421 電気工学講義資料 直流回路計算の基礎 ( オームの法則 抵抗の直並列接続 キルヒホッフの法則 テブナンの定理 ) オームの法則 ( 復習 ) 図 に示すような物体に電圧 V (V) の直流電源を接続すると物体には電流が流れる 物体を流れる電流 (A) は 物体に加えられる電圧の大きさに比例し 次式のように表すことができる V () これをオームの法則 ( 実験式 ) といい このときの は比例定数であり

More information

エポキシ樹脂の耐熱性・誘電特性を改良するポリアリレート樹脂低分子量タイプ「ユニファイナー Vシリーズ」の開発について

エポキシ樹脂の耐熱性・誘電特性を改良するポリアリレート樹脂低分子量タイプ「ユニファイナー Vシリーズ」の開発について 2016 年 3 月 22 日 エポキシ樹脂の耐熱性 誘電特性を改良するポリアリレート樹脂低分子量タイプ ユニファイナー V シリーズ の開発について ユニチカ株式会社 ( 本社 : 大阪市中央区 社長 : 注連浩行 以下 ユニチカ ) は エポキシ樹脂 [1] の改質剤として ポリアリレート樹脂低分子量タイプ ユニファイナー V シリーズ を新規に開発しました ユニファイナー Vシリーズ は エポキシ樹脂に配合することで

More information

53nenkaiTemplate

53nenkaiTemplate デンドリマー構造を持つアクリルオリゴマー 大阪有機化学工業 ( 株 ) 猿渡欣幸 < はじめに > アクリル材料の開発は 1970 年ごろから UV 硬化システムの確立とともに急速に加速した 現在 UV 硬化システムは電子材料において欠かせないものとなっており その用途はコーティング 接着 封止 パターニングなど多岐にわたっている アクリル材料による UV 硬化システムは下記に示す長所と短所がある

More information

問題 バイポーラ電源がないと 正と負の電圧や電流を瞬断なくテスト機器に供給することが困難になります 極性反転リレーやスイッチ マトリクスを持つ 1 象限または 2 象限電源では V またはその近傍に不連続が生じ これが問題になる場合があります ソリューション 2 象限電圧のペアを逆直列に接続すれば

問題 バイポーラ電源がないと 正と負の電圧や電流を瞬断なくテスト機器に供給することが困難になります 極性反転リレーやスイッチ マトリクスを持つ 1 象限または 2 象限電源では V またはその近傍に不連続が生じ これが問題になる場合があります ソリューション 2 象限電圧のペアを逆直列に接続すれば 太陽電池セル / モジュール向けテスト ソリューション Agilent 663XB 電源を逆接続して 太陽電池セル / モジュール テスト用の 4 象限動作を実現 Application Note 概要 電源を使って太陽電池セル / モジュールの性能を完全に特性評価するには 電圧を正方向と逆方向で印加する必要があります ソーラ デバイスが明状態 ( 光が照射された状態 ) のときは 電源は可変電圧負荷として動作し

More information

A4パンフ

A4パンフ Gifu University Faculty of Engineering Gifu University Faculty of Engineering the structure of the faculty of engineering DATA Gifu University Faculty of Engineering the aim of the university education

More information

2013 1 9 1 2 1.1.................................... 2 1.2................................. 4 1.3.............................. 6 1.4...................................... 8 1.5 n p................................

More information

サンディア国立研究所 カリフォルニア州リバモア 提供資金:1,354,245 ドル プロジェクト概要: 本プロジェクトは 単接合型の色素増感太陽電池 (DSSC) のパフォーマンスを最大限に向上させる革新的な光吸収材と太陽電池構造の開発するもの サンディアは DSSC の主な制約に対応するための新た

サンディア国立研究所 カリフォルニア州リバモア 提供資金:1,354,245 ドル プロジェクト概要: 本プロジェクトは 単接合型の色素増感太陽電池 (DSSC) のパフォーマンスを最大限に向上させる革新的な光吸収材と太陽電池構造の開発するもの サンディアは DSSC の主な制約に対応するための新た (1112-5-1) 新エネルギー分野 ( 太陽光発電 ) 仮訳 次世代太陽光発電 3 SunShot Initiative の次世代太陽光発電 (PV) プロジェクトは SunShot Initiative のコ スト目標を達成する可能性のあるトランスフォーマティブな PV 技術に取り組む プロジ ェクト目標は以下のとおり : 効率向上 コスト低減 信頼性向上 より安全で持続可能なサプライチェーンの構築

More information

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から

() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から 55 要旨 水温上昇から太陽の寿命を算出する 53 町野友哉 636 山口裕也 私たちは, 地球環境に大きな影響を与えている太陽がいつまで今のままであり続けるのかと疑問をもちました そこで私たちは太陽の寿命を求めました 太陽がどのように燃えているのかを調べたら水素原子がヘリウム原子に変化する核融合反応によってエネルギーが発生していることが分かった そこで, この反応が終わるのを寿命と考えて算出した

More information

C el = 3 2 Nk B (2.14) c el = 3k B C el = 3 2 Nk B

C el = 3 2 Nk B (2.14) c el = 3k B C el = 3 2 Nk B I ino@hiroshima-u.ac.jp 217 11 14 4 4.1 2 2.4 C el = 3 2 Nk B (2.14) c el = 3k B 2 3 3.15 C el = 3 2 Nk B 3.15 39 2 1925 (Wolfgang Pauli) (Pauli exclusion principle) T E = p2 2m p T N 4 Pauli Sommerfeld

More information

sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します 情報機構 sample

sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します   情報機構 sample sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します http://www.johokiko.co.jp/ebook/bc140202.php 情報機構 sample はじめに リチウムイオン電池は エネルギー密度や出力密度が大きいことなどから ノートパソコンや携帯電話などの電源として あるいは HV や EV などの自動車用動力源として用いられるようになってきている

More information

AlGaN/GaN HFETにおける 仮想ゲート型電流コラプスのSPICE回路モデル

AlGaN/GaN HFETにおける 仮想ゲート型電流コラプスのSPICE回路モデル AlGaN/GaN HFET 電流コラプスおよびサイドゲート効果に関する研究 徳島大学大学院先端技術科学教育部システム創生工学専攻電気電子創生工学コース大野 敖研究室木尾勇介 1 AlGaN/GaN HFET 研究背景 高絶縁破壊電界 高周波 高出力デバイス 基地局などで実用化 通信機器の発達 スマートフォン タブレットなど LTE LTE エンベロープトラッキング 低消費電力化 電源電圧を信号に応じて変更

More information