市場と経済A

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1 財政学 Ⅰ 1 第 5 回租税原則と租税理論 2013 年 5 月 17 日 担当 : 天羽正継

2 2 租税とは何か 租税 : 政府 ( 国 地方自治体 ) が支出をまかなうために 強制的に 無償で徴収する貨幣 現在の国家は 土地 労働 資本という生産要素を所有しない無産国家 そのため そのため 政府活動に必要な貨幣を租税として調達しなければならない すなわち 無産国家は租税国家でもある 近代以前の国家は家産国家であり 生産要素を所有し 御料地からの収入や営業収入などによって成り立っていた 無償で というのは 個々の納税者に反対給付 ( 公共サービス ) への請求権がないことを意味 反対給付への請求権は個々の納税者ではなく 国民全体にある ( 一般報償性原理 ) 市場経済における個別報償性原理との違い 政府の収入としては公債もあるが その発行は租税を前提としている 公債は将来的には租税によって償還することが予定されている ( 租税の先取り )

3 3 租税の根拠 政府が租税を強制的に徴収することの正当性を説明するのが 租税の根拠 論 租税利益説と租税義務説に大別される 租税利益説 : 国家が国民に与える利益の対価として 租税を正当化 国家は国民の契約によって成り立っていると考える 社会契約説的国家観 (17~18 世紀のイギリスで支配的 ) が背景 この場合の 利益 は個別報償ではなく 一般報償を意味 租税義務説 : 国民が租税を納めるのは国家に対する当然の義務だとして 租税を正当化 国家を国民より優越した存在として位置づけ 国民は有機体である国家の一構成員に過ぎないと考える 有機体的国家観 (19 世紀のドイツで支配的 ) が背景 当時のドイツは先進国に追いつくために財政規模を急速に拡大させる必要があった 日本国憲法第 30 条は 国民は 法律の定めるところにより 納税の義務を負ふ とし 租税義務説に立脚 租税義務説が定着する一方で 租税利益説も繰り返し提唱される

4 4 租税原則 (1) 租税の根拠 論によって租税の強制性と無償性が正当化できれば 次に 国民 住民 ( 被支配者 ) にどのように租税の負担を求めるのかが問題となる 租税負担を求める租税政策の基準が租税原則 利益 ( 応益 ) 原則と能力 ( 応能 ) 原則に大別される 利益原則 : 政府の提供するサービスの受益に応じて租税を負担することが公正であるとする 能力原則 : 納税者の支払い能力 ( 担税能力 ) に応じて租税を負担することが公正であるとする 支払い能力の等しい人々には等しい取り扱いをするという 水平的公平 と 支払い能力の異なる人々には異なる取り扱いをするという 垂直的公平 の二つのレベルで 支払い能力に配慮 租税負担についての原則を含みながら 租税政策のあるべき姿を体系的に論じた租税原則 アダム スミス アドルフ ワグナー リチャード マスグレイブのものが代表的 租税原則は時代背景によって変化

5 5 租税原則 (2) スミスの租税原則ワグナーの租税原則マスグレイブの租税原則 Ⅰ 公平の原則 Ⅰ 財政政策上の原則 Ⅰ 公平 Ⅱ 明確の原則 税収の十分性 Ⅱ 中立性 ( 効率性 ) Ⅲ 便宜の原則 税収の弾力性 Ⅲ 租税政策と公平性との調整 Ⅳ 最小徴税費の原則 Ⅱ 国民経済上の原則 Ⅳ 経済の安定と成長 税源選択の妥当性 Ⅴ 明確性 税種選択の妥当性 Ⅵ 費用最少 Ⅲ 公正の原則負担の普遍性 負担の公平性 Ⅳ 税務行政上の原則 明確性 便宜性 最小徴税費

6 6 租税原則 (3) スミスの租税原則は 18 世紀のイギリスにおいて市場経済が形成されていく時代の原則 自由主義的な 小さな政府 の思想に基づく 国富論 で提唱 公平の原則 : 租税負担配分の原則 各人それぞれの能力にできるだけ比例して すなわち国家の保護のもとに享受する収入に比例して 納税すべきと主張 能力原則のようにも読めるが 実際には利益原則の提唱 比例課税のため 課税前後で所得分配に変化なし 市場による所得分配を公正と考えることによる 明確の原則 : 租税の賦課が恣意的に行われないように 法律によって明瞭に示されなければならないという原則 便宜の原則 : 租税は納税義務者が納税義務を履行しやすい時期と方法で徴収されなければならないという原則 最小徴税費の原則 : 徴税費用をできる限り少なくするという 効率的な税務行政の原則

7 7 租税原則 (4) ワグナーの租税原則は 19 世紀末のドイツにおいて急速な近代化がなされていく時代の原則 大きな政府 の思想に基づく 財政政策上の原則 : 支出が決まれば それに必要な収入を調達しなければならないという原則 量出制入 の公準に基づく スミスの原則にはなかったもの 税収の十分性 : 租税は財政需要を十分に充足しなければならない 税収の弾力性 : 租税は財政需要の増減に対して弾力的に対応し それを充足しなければならない 国民経済上の原則 : 必要な税収を確保するとともに 市場経済の発展を阻害しないように配慮する必要性 税源選択の妥当性 : 正しい税源は所得であり 財産ではない 税種選択の妥当性 : 転嫁などの作用を考慮して 正しい税種を選択しなければならない 公正の原則 負担の普遍性 : すべての国民が納税の義務を負うという原則 スミスの原則にはなかったもの 負担の公平性 : 能力原則に基づき 累進的に課税することが公平であると主張 スミスとは異なり 市場による所得分配を公正とは考えず それを修正すべきと考える 税務行政上の原則 スミスの 明確の原則 便宜の原則 最小徴税費の原則 をひとまとめにしたもの

8 8 租税原則 (5) マスグレイブの租税原則は 20 世紀におけるアングロ サクソン系の原則 ワグナーの租税原則で掲げられていた 財政政策上の原則 はない 効率的な市場経済に対して 課税による介入を最小化するという原則を掲げる 安定政策や成長政策の手段として租税を活用するという原則を掲げる

9 9 租税の基礎理論 (1) 課税の際に必要な事柄 租税客体 : 課税する事実 物件 酒税であれば 酒を製造したという事実 租税客体を数量化したものが課税標準 租税主体 : 租税を納税する納税者と 負担する担税者からなる 納税者と担税者は同じ場合もあれば 異なる場合もある ( 後述 ) 課税標準が決まれば それに税率を掛け合わせることで 税額が決定される 所得額に対する税額の割合が税負担 税負担のあり方には 3 種類ある 比例 : 所得額が増えても税負担は一定 累進 : 所得額が増えると税負担も上昇 逆進 : 所得額が増えると税負担は下降 税負担が納税者から他の経済主体に移動し 納税者と担税者が異なることを転嫁という 税負担が最終的に落ち着くことを帰着と呼ぶ 納税者である財 サービスの販売者が 税負担を販売価格に上乗せして購買者に転嫁することを前転といい 納税者である購買者が 購入価格の引き下げによって税負担を販売者に転嫁することを後転という

10 10 租税の基礎理論 (2) 逆進 税負担 比例 累進 所得

11 11 租税の分類 (1) 租税はいくつかの基準に基づいて分類が可能 直接税 間接税 直接税は納税者と担税者が一致する ( 転嫁がない ) ことが予定されている税 間接税は納税者と担税者が一致しない ( 転嫁がある ) ことが予定されている税 直接税の例 : 所得税 法人税 住民税 固定資産税 贈与税 相続税 間接税の例 : 消費税 酒税 たばこ税 法人税は一般的に直接税に分類されるが 実際には税負担が消費者に転嫁される可能性がある 直接税には納税者の負担感が強く働くが 間接税には働きにくいため 増税に対する納税者の抵抗 ( 租税抵抗 ) が小さく 取りやすい税 である 直接税は主として所得を課税対象とし 垂直的公平の確保に効果があるが 所得の捕捉が難しい場合があるので 水平的公平の確保には困難が伴う 一方 間接税は消費を課税対象とし 税率が一定 ( 比例税率 ) であるため 水平的公平の確保には効果があるが 垂直的公平の確保はできない

12 12 人税 物税 租税の分類 (2) 人税は 租税主体にまず着目し それに帰属する事実を租税客体とする租税 物税は 租税客体にまず着目し それに従って租税主体を決める租税 人税の例 : 所得税 物税の例 : 固定資産税 法人をモノを所有するヒトとみるか ヒトに所有されるモノとみるかによって 法人税は人税にも物税にも分類可能 人税の場合 納税者の状況に応じて税負担を調整することが可能だが 物税の場合 租税客体が先に決まり 租税主体は基本的に問題とならないので 税負担の調整は困難 所得課税 消費課税 資産課税 所得課税は所得に対して 消費課税は消費に対して 資産課税は資産に対して課税する租税 所得 消費がフロー概念であるのに対して 資産はストック概念 普通税 目的税 普通税は使途に制限がない租税 目的税は特定の経費にあてるための租税 国税 地方税 目的税は ノン アフェクタシオンの原則 に反する 国税は中央政府 ( 国 ) が課す租税 地方税は地方政府 ( 地方自治体 地方公共団体 ) が課す租税

13 13 現代日本の租税体系 (1) 国税 地方税の税目 国税 地方税 国税 地方税 所得課税 所得税 個人住民税 消費課税 消費税 地方消費税 法人税 個人事業税 酒税 地方たばこ税 地方法人特別税 法人住民税 たばこ税 軽油引取税 復興特別所得税 法人事業税 たばこ特別税 自動車取得税 復興特別法人税 道府県民税利子割 揮発油税 ゴルフ場利用税 道府県民税配当割 地方揮発油税 入湯税 道府県民税株式等 石油ガス税 自動車税 譲渡所得割 自動車重量税 軽自動車税 資産課税等 相続税 贈与税 不動産取得税 航空機燃料税 鉱産税 登録免許税 固定資産税 石油石炭税 狩猟税 印紙税 都市計画税 電源開発促進税 鉱区税 事業所税 関税 特別土地保有税 とん税 法定外普通税 特別とん税 法定外目的税 出所 : 財務省ホームページ

14 14 現代日本の租税体系 (2) 出所 : 財務省ホームページ

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