喫水d m 全長Loa m , 1, 15, 2, 25, 図 1 5, 1, 15, 2, 25, 15, 2, 25, 図 3 クルーズ船のd クルーズ船のLoa Air Draftm 4 型幅B m

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みりああいきょう
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1 世界のクルーズ船に関する動向分析岩崎幹平修士公共政策国土技術政策総合研究所港湾研究部主任研究官浦野真樹中部地方整備局名古屋港湾事務所工務課工務係係員安部智久修士工学国土技術政策総合研究所港湾研究部港湾計画研究室長 IWASAKI, Kanpei URANO, Maki ABE, Motohisa １序章 1.1 序章 1.2 分析データ本稿では主に以下の2種のデータを用いて分析を行った世界のクルーズ船の乗客数は増加の一途にあり 215 一方日本では年には年間で約2,2万人に達している Lloyd sデータクルーズ船の乗客数は23年以降概ね増加傾向にあり Lloyd sデータとは Lloyd s List Intelligenceが提供するまた 212年以降は概ね年間約22万人前後となっている2 世界に就航している船舶の船舶動静及び船舶諸元に関す 21年3月に安倍総理を議長とする明日の日本を支えるるデータベースである船舶動静データとしては船舶毎の観光ビジョン構想会議で策定された明日の日本を支え寄港地名や入出港日等船舶諸元としては総トン数全長る観光ビジョンではクルーズ船の受入環境の緊急整備型幅喫水等の情報が入っている本稿では2章 5章に等により 22年訪日クルーズ客5万人を目指すことおいてLloyd sデータを用いたまたこうしたクルーズ人口の増加を背景にとしている3 ただし Lloyd sデータは各港への船舶の寄港状況につ柴崎ら4 はクルーズ船観光の特性と寄港地の魅力度評価いて多くの港では衛星でのAIS情報の受信に加え陸上を吉澤ら5 は海外の主要クルーズ港の港湾施設および立 AIS受信局での受信または現地職員による情報収集により地特性に関する分析を行っているしかし今後クルーズ把握しているが 215年12月時点でLloyd sデータ上の港の振興を図っていくためにはこうした研究とともにクルーズうち約3 の港は衛星でのAIS情報の受信のみで寄港状況船の隻数や寄港回数といったデータを把握し船舶の運を把握している衛星でのAIS情報の受信は狭いエリアに航状況を理解することが必要であろう多くの船がある場合正確に位置情報を入手できない恐れこうした中国土交通省は上述のクルーズ船の乗客数やがあること等からこれら一部の港については寄港状況を日本への寄港回数等日本におけるクルーズ船の基本的十分に把握できず寄港回数が過小となる可能性があるこなデータを収集しその動向を把握しているがとに留意されたい及び世界においては同様のデータが確認されないこのため既存のデータでは世界の港と日本を含むその他の港を比較しクルーズ船に関する世界におけるクルーズ船のAir Draft水面から船舶の最上部までのの状況を客観的に把握できるデータ分析はなされてないと高さ等上述のデータで把握が難しい項目については船思われる舶代理店及び船会社へのヒアリング等を通じてデータをこうした背景から同じデータ同じ統計の取り方で分析収集した本稿では2章においてこのデータを用いたを行うことで世界のクルーズ市場における日本を含むの現状を把握する必要があると考え本稿では Lloyd sデータ等を用いて分析を行った 32 運輸政策研究 Vol.19 No Winter 1.3 対象となるデータ本稿では5千以上のクルーズ船を対象としたこれ

2 喫水d m 全長Loa m , 1, 15, 2, 25, 図 1 5, 1, 15, 2, 25, 15, 2, 25, 図 3 クルーズ船のd クルーズ船のLoa Air Draftm 4 型幅B m , 1, 15, 2, 図 2 5, 1, 25, 図 4 クルーズ船のAir Draft 表 1 国内の主要な橋梁の桁下高さ注1 12 クルーズ船のB は本稿では複数の国の間を運航するクルーズ船について Area Bridge 東京湾横浜ベイブリッジ分析したいところ 5千未満ではクルーズ船としては船伊勢湾名港トリトン中央大橋瀬戸内海北備讃瀬戸大橋の規模が小さいと考えられることに加え 5千未満の船明石海峡大橋は同じ港内のみをクルージングする船 1国の中でしか移動しない船等が多く見られたためであるまた5千以上で来島海峡第二大橋関門港関門海峡大橋長崎港女神大橋あっても運用実態がクルーズ船ではなくフェリーのように Heightm 定期航路に投入されている等前述の複数の国の間を運航するクルーズ船と見なせない船については分析対象からの図を参考に船舶諸元をある程度想定することができる除外したなお船舶代理店及び船会社へのヒアリングによればクルーズ船が橋下を通過する際一般的にAir Draftに加え 2 クルーズ船の諸元分析クルーズ船の受入環境を整備する上でクルーズ船の船舶諸元を把握する必要があるこのため全長Loa 型幅て余裕高さを2m確保できれば通過可能と言われている 3章ではクルーズ船の隻数についてを基準として分析を行っているが各に相当する船舶諸元についてはこれらの図を参考にされたい B 喫水dについては215年のLloyd sデータ Air Draftについては21年に行った船舶代理店及び船会社へのヒアリングを通じて提供された就航済みのクルーズ船のデータを元に分析を行ったこれらの分析結果を図 1から図 4にまたAir Draftを分析する上で参考となる国内の主要な橋梁の桁下高さについて各種HP等から収集したデータを表 1に示す 3 世界に就航するクルーズ船の隻数 212年 215年に世界に就航したクルーズ船についてその船型別の隻数の推移を図 5に示す図 5によれば 212年から215年にかけて世界に就航するクルーズ船は約27隻で概ね横ばいであるまた船型これらの図より一部特異値が見られるものの概ね全別にみると 5千以上5万未満の船が3年間で14隻減長Loa 型幅B 喫水d及びAir Draftと間には相関関係少する一方 5万以上1万未満 1万以上15万が見受けられることからを概ね把握できればこれら未満 15万以上の船はそれぞれ4隻隻 3隻増加して Vol.19 No Winter 運輸政策研究 33

3 図によれば長期的には建造年が新しいほどよりおり全体的にやや大型化しているといえる大型のクルーズ船が建造される傾向にある一方で小型の船についても引き続き建造されているさらに図 7によれ 4 クルーズ船の船齢ば船齢が1年以内つまり215年に建造された船は7隻次にクルーズ船の経年的な船型の変化や新造船等の船 3 船齢が1年 5年つまり211年 214年に建造さ齢の若い船がどの地域に投入されるのかを分析するためれた船が25隻9 となっており船齢5年以内の船は世 4.1節で世界に就航するクルーズ船を船齢船型別に 4.2 界では32隻12 となっている一方で船齢が21年以上節でクルーズ船の地域別寄港回数を船齢別に分析したの船も34隻13 あり船齢が高い船であってもクルーズ船として運用されているということが伺える 4.1 世界に就航するクルーズ船の船齢船型別分布 215年に世界に就航したクルーズ船についてその建造年別船型別の分布を図に船齢別の割合を図 7に 4.2 船齢別の地域別寄港回数さらにこの図 7で示された船齢1年以内の船7隻船齢 5年以内の船32隻さらに船齢に関わらず全ての船271隻示すを図 8 図 9 図 1にそれぞれの地域別寄港回数注2 5千万 1万 15万計 28隻計 271隻計 272隻計 29隻隻数図 8によれば 215年において船齢1年以内の船は欧州での寄港回数が8回74 と最も多くは回となっている 2 15 示すまた図 9によれば 215年において船齢5年以内の船はでの寄港回数が3,412回55 と最も多く東アジ回 3 図年 212年 214年 23回 3 75回 8 215年総トン数階級世界に就航するクルーズ船の船型別隻数の推移 25 総トン数千 7回 1 中米 1回 98回 2 11% 15 8回 74% 図 8 建造年図合計 884回 215 船齢1年以内の船の地域別寄港回数 215年就航船の建造年船型別分布中米 21年 3年 14隻 31年 2隻 7% 1年以内 7隻 3% 1年 5年 25隻 157回 3% 198回 3% 115回 2% その他 175回 3% 25回 3% 429回 7% 11年 2年 57隻 21% 587回年 1年 148隻 5 3,412回 5 959回 1 合計 271隻図年就航船の船齢別分布運輸政策研究 Vol.19 No Winter 合計,237回図 9 船齢5年以内の船の地域別寄港回数

4 アは115 回 ( 2%) である. 一方で図 1によれば,215 年に世界で就航した船全数でみると, での寄港回数が2,43 回 ( 41%) と最も多く, は 2,837 回 ( %) と船齢 5 年以内の場合と比べて全体に占める割合が大きくなっている. これらの結果から, 船齢の低い最新鋭の船は主に等の主要な市場で運航されにはあまり投入されないが, 一定期間初期投資を回収した後にのような主要なクルーズ市場ではない地域にも徐々に投入されていることが推測される. ただし,1 章で述べたように近年日本ではクルーズ船の乗客数が増加傾向にあるところ, 今後でのクルーズ需要が高まれば, 向けに新規のクルーズ船が造船され投入される可能性も否定できない. 5 クルーズ船の季節性日本を含むにおける季節によるクルーズ船の動向を地域別に分析するため,5.1 節で月別地域別の寄港回数を,5.2 節で隻数を分析し,5.3 節ではにおいてハイシーズンで運航されていた船がローシーズンではどの地域で運航されているのかを分析した. 5.1 月別地域別の寄港回数 215 年に就航したクルーズ船について, オセアニア,, 東南アジア,, 南アジアの月別寄港回数を図 11に示す. 図 11によれば, は夏がクルージングのハイシーズンとなっており,8 月の寄港回数が325 回と最も高く, 2 月の寄港回数が122 回と最も低くなっている. 対照的に, オセアニアや東南アジアは 7 月や8 月といった夏の寄港回数が低く,1 月や2 月といった冬の寄港回数が高くなっている. 5.2 季節別地域別の隻数次に図 11で示した各地域に寄港したクルーズ船の月別の隻数を図 12に示す. ここでは当該地域に 1 度しか寄港していない船も 1 回寄港している船も同様に1 隻としてカウントしている. また複数の地域, 例えばとオセアニアに寄港している船については,, オセアニアそれぞれで1 隻ずつカウントしている. 図 12によれば, は寄港回数と異なり, 季節によって隻数にあまり変動はないが,3 月の隻数が 27 隻と最も高く,1 月の隻数が 15 隻と最も低くなっている. 一方で, オセアニアや東南アジアは 7 月や8 月といった夏の隻数が低く,1 月や2 月といった冬の隻数が高くなっている. 2,53 2,731 2,837 % 図 1 2,179 4% 2,51 4% 7,8 14% 2,991% 7,87 1 全就航船の地域別寄港回数 2,43 41% 5, 季節による運航地域の変化 5.1 節,5.2 節より地域によってクルージングのシーズンがある程度定まっていることが確認できた. ここでに8 月に寄港した船 22 隻について, で寄港回数が 325 回と最も多かった8 月の世界での地域別寄港回数を図 13に, で寄港回数が 122 回と最も低かった 2 月の世界での地域別寄港回数を図 14に示す. これらの図によれば,8 月にはの寄港回数がとほとんどを占めていたが,2 月には東南アジアが 24%, オセアニアが 18% を占めており, は 38% に留まっている. よって, 全体的な寄港回数の減少はあるもの図 11 オセアニア,, 東南アジア,, 南アジアの月別寄港回数図 1 2 オセアニア,, 東南アジア,, 南アジアの月別隻数 Vol.19 No Winter 運輸政策研究 35

5 しておりやや大型化が進んでいる 4回 1% 3回 1% 東南アジア 8回 2% 3 近年より大型のクルーズ船が建造される傾向にあるが小型の船も引き続き建造されている 215年に世界で就航しているクルーズ船のうち船齢が5年以内のものは32隻12 だがこの32隻は主にやカリブ海で運航されておりでの寄港回数は少ない 4 クルーズ船の寄港回数を地域別月別にみると東アジアは7月や8月といった夏の寄港回数が多く東南アジ 325回アオセアニアは1月や2月といった冬の寄港回数が多いのハイシーズンである8月にに寄港した船の一部は2月には東南アジアやオセアニアで合計 34回図 13 運航されるようになっているアジアに8月に寄港した船22隻の8月における世界での東地域別寄港回数回 3% 回 2% 12回謝辞本稿のAir Draftに関する分析については船舶代 2回 1% 理店及び船会社より貴重なデータを提供いただきましたここに記し感謝の意を表します注 2回注1 表 1のうち横浜ベイブリッジと関門海峡大橋は朔望平均満潮位からの 89回 38% オセアニア 41回桁下高さこれら以外は略最高高潮面からの桁下高さを示している注2 本稿では国連の地域区分を参考に東南アジア南アジアオセアニア中米の11地域に分類している 18% 参考文献東南アジア 5回 1 CRUISE MARKET WATCH Growth of the Cruise Line Industry online 21//15. 24% 合計 232回図 14 アジアに8月に寄港した船22隻の2月における世界での東地域別寄港回数 2 国土交通省海事局外航課港湾局産業港湾課 215年の我が国のクルーズ等の動向についてオンライン pdf 21//15 3 国土交通省観光庁観光戦略課日の日本を支える観光ビジョン施策集オンライン 21/1/ の 22隻についてはにとってのハイシーズンである 4 柴崎隆一荒巻健加藤澄恵米本清 211 クルーズ客船観光の特性と寄 8月はで主に運航されローシーズンである2月は港地の魅力度評価の試みクルーズ客船旅客を対象とした階層分析法の適だけでなく東南アジアやオセアニアといった地域で運航されていることがわかるこれらから夏をハイシーズンとしているのような地域に寄港していた船は冬には冬をハイシーズンとしているオセアニアやに寄港することで年間を通して船の稼動を維持しようとしていることが伺える用運輸政策研究 Vol.14 No.2 pp 吉澤智幸金井義和横山茂樹高田和幸藤生慎 213 海外の主要クルーズ港の港湾施設および立地特性に関する分析日本クルーズフェリー学会論文集第3号 pp.15-2 横浜国道事務所横浜ベイブリッジ標準断面図オンライン ktr.mlit.go.jp/yokohama/3sigoto/357/pdf/e_2-5-1.pdf 21//23 7 名古屋港管理組合名港トリトン伊勢湾岸自動車道オンライン E5 9 8D E B8 AF E E3 83 AA E E3 83 B3 E5 A4 A7 E A9 8B+ E A1 81 E4 B8 8B 21//23 結論本稿で得られた主な結論は以下の通り 1 入手したデータによれば概ね全長Loa 型幅B 喫水 d及びair Draftと間には相関関係が見受けられる 2 212年から215年にかけて世界に就航する5千以上のクルーズ船は約27隻で概ね横ばいであるが 5万未満の船が減少する一方 5万以上の船が増加 8 本州四国連絡高速道路株式会社明石海峡大橋オンライン //23 9 本州四国連絡高速道路株式会社北備讃瀬戸大橋オンライン //23 1 本州四国連絡高速道路株式会社来島海峡第二大橋オンライン 21//23 11 山口県観光連盟関門橋オンライン tourism-information/spots/ //23 12 長崎県土木部道路建設課長崎県道路公社女神大橋事業概要オンライン 21//23 原稿受付 3 運輸政策研究 Vol.19 No Winter 21年12月22日

国土技術政策総合研究所　研究資料

国土技術政策総合研究所　研究資料 NILIM-AIS による国内外主要海域の比較評価 - 航路, 海峡等における輻輳度評価手法の検討 -/ 高橋宏直柳原啓二 4. NILIM-AIS を用いた解析事例 4.1 国内外主要海域での航行実態比較文献 1) では,2006 年 8 月 10 日 ( 木 ) の東京湾, 大阪湾, 伊勢湾, 関門航路および海外のロッテルダム港, 釜山港, ロサンゼルス港ロングビーチ港, 高雄港を対象に,