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1 2. 調査箇所概要 2. 1 位置本調査の対象区域は熊本市中心地から東北東約 25~35km に位置する阿蘇郡南阿蘇村の 立野地区 と 烏帽子山地区 である 立野地区 の白川左岸側には菊池郡大津町の区域が含まれる 立野地区 は阿蘇カルデラの西側外輪山に位置し, 白川と黒川の合流点およびその下流側の両岸に分布する山地斜面の区域である 区域内には阿蘇大橋の落橋に関連した大規模崩壊地が含まれている 烏帽子山地区 は阿蘇火山の中央火口丘群の一つである烏帽子岳 (1337m) 周辺の区域で, 烏帽子岳周辺は地震により大面積の崩壊が集中して発生し, 山地の荒廃化が著しい区域である < 国土地理院 ( 電子国土 Web) より > 図 2.1 熊本県県域図 ( 四角は図 2.2 区域 ) 阿蘇市 立野地区 菊池郡大津町 阿蘇郡南阿蘇村 烏帽子山地区 阿蘇郡西原村 図 2.2 調査対象箇所位置図 < 国土地理院 ( 電子国土 Web) より > 2-1

2 図 2.3 調査区域図 ( 立野地区 ) 図 2.4 調査区域図 ( 烏帽子山地区 ) 2-2

3 2. 2 地形阿蘇カルデラは, 直径 20km と世界でも有数の大型のカルデラであり, その中央部には現在も活発に活動を続ける中岳をはじめとする中央火口丘群がある カルデラは急崖に囲まれた大きな凹地をなす カルデラの壁の高さは 300~700m 程度である 南北に長いカルデラ底の南寄りに中央火口丘群が密集しているので, カルデラ内の低地も 2 分されている 北側の広く平坦な谷が阿蘇谷, 南側の谷が南郷谷である 南郷谷を流れる白川は, カルデラの西部を刻んで西に向かい有明海に注いでいる 調査対象地区の地形の概要は以下のとおりである (1) 立野地区立野地区周辺の地形分類図 ( 資料 : 土地分類基本調査 菊池 1982 熊本県 ) を図 2.5 に示した 上記資料によれば, 立野地区周辺の地形の特徴は以下のとおりとされる 立野地区周辺は, 阿蘇カルデラ西壁 ~ 西側外輪山に相当する山地のうち 大起伏山地 に該当し, 鞍岳 (1119) 周辺から俵山 (1095) 付近にかけて分布する先阿蘇火山岩 ( 主に安山岩 ) で構成されている 一般に山稜の高度分布が複雑で起伏量が大きい ( 起伏量 400m 以上 ) 白川沿いには現河川から比高 20~30m 高位にある河成段丘面である 中 高位段丘面 が分布する また, 大起伏山地の山麓部には 崖錐 沖積錐 麓屑面 土石流堆積面 である低地が分布する 地区の東方側に当たる黒川より東側には, 中央火口丘西端麓をなす 阿蘇火山溶岩流地形 が分布する この溶岩流地形は, 溶岩流本来の起伏にその後の侵食が加わっているため, 複雑な起伏に富んでいる 立野地区 図 2.5 立野地区を含む地形分類図 資料 : 土地分類基本調査 菊池 1982 熊本県 2-3

4 (2) 烏帽子山地区烏帽子山地区周辺の地形分類図 ( 資料 : 土地分類基本調査 阿蘇山 竹田 1992 熊本県 ) を図 2.6 に示した 上記資料によれば, 烏帽子山地区周辺の地形の特徴は以下のとおりとされる 烏帽子山地区は阿蘇カルデラ内部に位置し, いわゆる阿蘇中央火口丘群のひとつである 阿蘇中央火口群は, 大部分の地域で急斜面 ( 傾斜 30 度以上 ) が卓越し, わずかに一般斜面 ( 傾斜 15~30 度 ) を伴っている ただし, 烏帽子岳西斜面および中岳付近では一般斜面が卓越し, 急斜面および緩斜面 ( 傾斜 15 度未満 ) がわずかにみられる また, 山上神社付近, 草千里ヶ浜, 砂千里ヶ浜付近および山麓部には緩斜面が発達している これらの山体には山体を刻んでいる浅い谷が発達しており, 所々で谷に面する崖または崩壊地が分布する 本調査対象区域は下図のとおり, ほとんどが急斜面 ( 傾斜 30 度以上 ) で占められる 烏帽子山地区 図 2.6 烏帽子山地区を含む地形分類図 資料 : 土地分類基本調査 阿蘇山 竹田 1992 熊本県 2-4

5 2. 3 地質 阿蘇周辺の地質と火山活動 日本地質図体系九州地方 ( 通産省工業技術院地質調査所監修 : 朝倉書店出版 ) の解説文によれば, 阿蘇周辺の地質と火山活動は以下のとおりとされる (1) 阿蘇周辺の地質阿蘇カルデラのカルデラ壁は阿蘇火山以前の主に更新世前期 - 中期の火山岩類からなり, 最上部は阿蘇火砕流群に覆われ平坦な緩斜面となっている 地質は, 阿蘇中央火口丘の火山噴出物である溶岩, 火砕流堆積物, 軽石, 火山灰で構成され, 溶岩の上に火山灰等が厚く堆積している 阿蘇火山の活動は約 30 万年前に始まった 現在のカルデラと中央火口丘群は,9 万年前の阿蘇 -4 火砕流噴火以後に形成されたものである 中央火口丘の岩石は玄武岩から流紋岩と様々なものがあるが, 噴出順序に規則性は無い 中央火口丘群の中央部西寄りの草千里ヶ浜火山は直径 500m と 1km の二重の火口を持つ約 2 万数千年前の大きな流紋岩質の軽石丘である 草千里ヶ浜の広大な草原は, 火口の内側に新しい火山灰が堆積してできた (2) 中岳の火山活動中央火口丘群の中で現在も活動中なのは中岳 ( 標高 1,506m) のみである 中岳は複雑な構成をもつ成層火山で, 古期山体形成後に, その西半分が崩壊により失われ新規山体を形成した 中岳の有史の噴火活動に関する記録は西暦 553 年にさかのぼる 13 世紀から 19 世紀末までに 100 回以上の活動記録があり,20 世紀に入っても半分以上の年に火山灰などが噴出した 中岳の活動のパターンとしては, 火口底の湯だまり 湯の減少 土砂噴出の活発化 火口底の乾燥 噴火活動といった推移が一般的である 1958 年や 1979 年の活動では, 岩塊の放出とともに小型の低温火砕流が発生し, 建造物に被害を与えている 表 2.1 中岳の 1901 年以降の主な噴火記録 出典 : 日本地質図体系九州地方 ( 通産省工業技術院地質調査所監修 : 朝倉書店出版 ) 解説文より引用 地質概要 阿蘇火山地質図 ( 小野晃司, 渡辺一徳共著 :1985 通商産業省工業技術院地質調査所発行 ) から引用した表層地質図を図 2.7 に示す 上記文献解説書および前出の 土地分類基本調査 解説書から引用し, 立野地区および烏帽子山地区に分布する地質の特徴について記す 2-5

6 (1) 立野地区立野地区に分布する地質は外輪山西側を構成する輝石安山岩溶岩 (PA), その上位に載る火砕流 (A2), 白川, 黒川合流点東側で中央火口丘西端に位置する火山研究所溶岩 (V), 白川, 黒川沿いに分布する赤瀬溶岩 (As), 立野溶岩 (Tt), 栃ノ木溶岩 (Tc) などがある また, 山麓部には比較的規模の大きい崖錐 (t) が分布する それぞれの地質の特徴は以下のとおりである 輝石安山岩溶岩 (PA): 俵山, 鞍岳付近, カルデラ壁および火山砕屑物に覆われない斜面に分布する第三紀から第四紀の輝石安山岩溶岩および同質の火山砕屑岩類を一括したもの 火砕流 (A2): 火砕流起源の火山砕屑物で, 熔結凝灰岩からなり, 一部に非熔結のスコリアを含む 栃ノ木溶岩 (Tc): 栃ノ木溶岩は栃ノ木温泉裏の崖に露出する板状節理の発達した無斑晶の安山岩溶岩である. 東方の長野北方の道路傍には同質の溶結火砕岩が露出する. 鮎返ノ滝溶岩は白川峡谷の鮎返ノ滝を作る溶岩とその下位との 2 枚の玄武岩溶岩である. 立野溶岩 (Tt): 立野溶岩は黒川数鹿流ヶ滝から立野までの峡谷の谷壁を作る, 柱状節理の発達した黒色の細粒安山岩溶岩 火山研究所溶岩 (V): 京都大学火山研究所 ( 現火山研究センター ) のある小高い丘 (567m) は, 黒雲母流紋岩の溶岩ドームで, ここから厚さ 40~50 メートルの同質の溶岩が流出し, 西側の立野火口瀬近くに達している 溶岩ドームと溶岩流はこれまで 火山研究所溶岩 と呼ばれてきた 溶岩の SiO2 量は 72% で, 中央火口丘群の溶岩のうち最も酸性の岩石である 赤瀬溶岩 (As): 赤瀬溶岩は黒川下流赤瀬付近から数鹿流ヶ滝まで黒川の河床を作り, 滝の下流は段丘状に立野駅西方まで連続する玄武岩の溶岩流である.AT 火山灰より少し下位にあり, この時期の立野の白川峡谷の下刻の深さを示している. 崖錐 (t): 鞍岳, 俵山の北 ~ 西麓及びカルデラ壁の直下などの地形変換点より下位に形成される淘汰不良の砂礫で, いろいろな時代のものを含んでいる (2) 烏帽子山地区烏帽子山地区に分布する地質は御塩竈門山火山 (O), 烏帽子岳火山 (E), 草千里ヶ浜火山主軽石丘 (Kp), 火山灰 (a) である それぞれの地質の特徴は以下のとおりである 御竈門山火山 (O): 烏帽子岳南方の, やや開析された安山岩の成層火山で, 頂部に長径 800m, 東北東に開く馬蹄形火口がある. 山腹には斜面に沿って流下する溶岩流の崖が連なっている. 烏帽子岳火山 (E): 烏帽子岳火山は草千里ヶ浜南方の, やや開析された安山岩の成層火山 頂上部は草千里ヶ浜火山噴出物に覆われているので, 烏帽子岳山体にみられる成層構造の上部は草千星ヶ浜火山, 下部が烏帽子岳火山の噴出物である. 烏帽子岳山体を作る火山の中心部は粗粒の火砕岩と溶岩流からなり, 溶岩流は西に流下して, その先端は南阿蘇鉄道の線路傍にまで達している. 草千里ヶ浜火山主軽石丘 (Kp): 草千里ヶ浜火山主軽石丘は大規模な軽石噴火の産物で, この降下軽石は南の烏帽子岳の頂上を含む北斜面をすべて覆っている. この軽石層は 2 つの層準で強く溶結し, 山腹斜面に沿う二次流動も起した. この降下軽石層は, 橙黄色の特徴的な軽石層であり, その上位の AT 火山灰層とともによい鍵層として, カルデラ外側, とくに南方に広く分布する. 火山灰 (a): 地表付近を構成する火山灰を主とする堆積物で, 大部分は中央火口丘群から噴出したもの 本火山灰層の間には草千里ヶ浜火山起源の厚さ数 10cm( 場所によっては数 m) のオレンジ色に風化した降下軽石堆積物がほぼ全域で挟まれている 本地域ではほぼ全域を火山灰が覆っているが, 地質図で区分されたエリアは堆積物が厚いため下位の地質の推定が困難な範囲に限定されている 2-6

7 立野地区 烏帽子山地区 図 2.7 表層地質図 ( 縮尺 1: 約 50,000) 阿蘇火山地質図 ( 小野晃司, 渡辺一徳共著 :1985 通商産業省工業技術院地質調査所発行 ) より引用 2-7

8 < 地質図凡例 > 阿蘇火山地質図 ( 小野晃司, 渡辺一徳共著 :1985 通商産業省工業技術院地質調査所発行 ) より引用 2-8

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untitled 2.赤川の概要 流域および河川の概要 2.1.3 流域の地質 上流部の基岩は朝日山系の花崗岩類と月山山系の新第三系および第四紀の安山岩類と に大別され この上位は月山の火山砕屑岩 火山泥流物となっています なお 地質学 的にはグリーンタフ地域に属します 新第三系は 下部 中部中新統からなり おおむね安山岩溶岩 砂岩 泥岩互層 泥 岩の順で堆積しており 酸性の火砕岩 流紋岩も分布しています 岩質は非常に堅硬で

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