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1 213.5 CareNet Continuing Medical Education 糖尿病 インクレチン関連薬 徹底比較

2 今回も DPP-4 阻害薬について学習します 第 1 回 DPP-4 阻害薬大比較 第 2 回 CGM からみた DPP-4 阻害薬の効果的な使い方 第 3 回 GLP-1 受容体作動薬 第 4 回新薬最前線 SGLT2 阻害薬 1

3 監修 東京慈恵会医科大学附属第三病院 糖尿病 代謝 内分泌内科 准教授 森豊 氏 2

4 2型糖尿病の病態からみたDPP-4阻害薬の位置づけ 経口血糖降下薬 2型糖尿病の病態 インスリン 抵抗性増大 インスリン 分泌能低下 糖 毒 性 インスリン作用不足 高 血 糖 食後高血糖 空腹時高血糖 注射薬 抵 抗イ 性ン 改ス 善リ 系ン 分イ 泌ン 促ス 進リ 系ン 食 改後 善高 系血 糖 種 類 主な作用 ビグアナイド薬 肝臓での糖新生の抑制 チアゾリジン薬 骨格筋 肝臓での インスリン感受性の改善 DPP-4阻害薬 血糖依存性の インスリン分泌促進と グルカゴン分泌抑制 スルホニル尿素薬 インスリン分泌の促進 速効型インスリン 分泌促進薬 より速やかな インスリン分泌の促進 食後高血糖の改善 α-グルコシダーゼ 阻害薬 炭水化物の吸収遅延 食後高血糖の改善 GLP-1受容体 作動薬 インスリン 3

5 CGMのワンポイント解説 血糖値を点から線へ 点でしか血糖値を測定できないSMBGの課題を解決するために開発された のが CGM Continuous Glucose Monitoring である 厳密には 血糖 値ではなく 皮下の組織間質液中の糖濃度を一定の間隔で連続的に測定し 血 糖値に換算して血糖変動の線での評価を可能にした 1日の血糖変動の把握ができるため 夜間深夜帯や血糖測定ができない環境 で効果を発揮し これらの分析により 個々の患者の血糖変動に合わせたより 細かな診断と治療ができるようになる わが国では29年に医療機器として認可 21年から保険適応となった なお本稿のCGMは CGMS System Gold にて測定されたものである CGMS System Gold ipro 2 画像提供 日本メドトロニック株式会社 4

6 実症例で CGMからみた DPP-4 阻害薬の位置づけを学習します 5

7 SU薬は平均血糖値を低下させるが 血糖変動幅は縮小させない 症例 7歳 男性 BMI25.3 HbA1c 9.3% 尿C-ペプチド 36.7μg/日 mg/dl 投 与 昼食 朝食 夕食 食事療法のみ グリメピリド.5mg/日 グリメピリド1mg/日 グリメピリド2mg/日 血 糖 値 食事療法のみ.5mg/日 1mg/日 2mg/日 平均値 (mg/dl) MAGE (mg/dl) 時刻 森 豊. 日本臨床. 211; 69:

8 一方 DPP-4阻害薬は血糖変動幅を縮小させながら 平均血糖値を低下 症例: 61歳 男性 入院時HbA1c.1% BMI 31. 3Mix 24u--1uにて治療中 mg/dl 朝食 昼食 夕食 投 与 投 与 3Mix 24u--1u 単独① 3Mix 24u--1u 単独② シタグリプチン5mg/日併用1日後 シタグリプチン5mg/日併用2日後 シタグリプチン5mg/日併用3日後 シタグリプチン5mg/日併用4日後 血 糖 値 インスリン単独時 シタグリプチン併用時 平均値(mg/dL) MAGE(mg/dL) 時刻

9 1例の試験結果でも血糖変動幅を縮小 平均血糖値を低下 対象 血糖コントロール目的にて入院した2型糖尿病患者 1例 年齢 65.9±15.7 BMI 25.1±3.6 入院時HbA1c 1.5±3.7% 尿C-ペプチド 64.±4.7μg/日 インスリン治療内容 Gla 単独注 4例 Asp 3Mix 2回注 6例 mg/dl 昼食 朝食 夕食 インスリン療法単独時 シタグリプリン併用4日目 血 糖 値 時刻 Mori Y, et al. Diabetes Techol Ther. 213; 15:

10 すなわち DPP-4阻害薬は 低血糖を増やさずに 高血糖の時間帯を減少させ 平均血糖値を低下させる! 平均血糖値 標準偏差 (mg/dl) (mg/dl) ** 2 ** 1 ** インスリン 単独時 (mg hr/dl) シタグリプチン 併用時 血糖変動幅総面積 ** 12 インスリン 単独時 シタグリプチン 併用時 >1mg/dLの時間帯の割合 ( ) インスリン 単独時 シタグリプチン 併用時 <7g/dLの時間帯の割合 ( ) * (mg/dl) MAGE 1 インスリン 単独時 シタグリプチン 併用時 インスリン 単独時 (*p<.5 **p<.1 Wilcoxon 符号付順位和検定 ) シタグリプチン 併用時 インスリン 単独時 シタグリプチン 併用時 Mori Y, et al. Diiabetes Techol Ther. 213; 15:

11 CGMデータからみた経口血糖降下薬の分類と 理想的なDPP-4阻害薬の併用療法 1 おもに平均血糖値を低下 (HbA1cを低下) SU薬 チアゾリジン薬 ビグアナイド薬 併用 2 おもに血糖変動幅を縮小 併用 α-gi グリニド薬 併用 3 平均血糖値の低下 血糖変動幅の縮小 DPP-4阻害薬 森 豊. 月刊糖尿病. 212; 4:

12 まずはなぜ SU 薬と DPP-4 阻害薬の併用が有効なのか? の学習です 11

13 平均血糖値(HbA1c)の低下 血糖値の正常化 とは限らない mg/dl 症例 74歳女性 グリメピリド 1.mg/日単独内服治療中 の2型糖尿病患者 食後高血糖 3 血 糖 値 2 平均値 mg/dl 1 食後高血糖と夜間低血糖が相殺されて 見かけ上平均血糖値は良好な値を示す HbA1c 偏重時代の見直しを示唆 夜間低血糖 23 時刻 2 5 森 豊. 日本臨床. 211; 69:

14 夜間深夜帯の低血糖をDPP-4阻害薬が是正する 症例1 73歳 女性 BMI 25.3 入院時HbA1c.3% グリメピリド1mg/日単独投与中 (mg/dl) 昼食 朝食 夕食 グリメピリド1mg/日単独① グリメピリド1mg/日単独② シタグリプチン5mg/日併用2日目 血 糖 値 夜間深夜帯の血糖変動指標 グリメピリド単独 シタグリプチン併用2日目 平均血糖値 (mg/dl) MAGE (mg/dl) 時刻 森 豊. 糖尿病の最新治療.21; 1: より一部改変 13

15 別のDPP-4阻害薬でも同様の効果を示す 症例2 6歳 女性 BMI 24.9 入院時HbA1c 9.% グリメピリド1mg/日単独投与中 (mg/dl) 昼食 朝食 夕食 グリメピリド1mg/日単独 ビルダグリプチン1mg/日併用2日目 ビルダグリプチン1mg/日併用2週間後 血 糖 値 夜間深夜帯の血糖変動指標 グリメピリド単独 ビルダグリプチン併用2週間目 平均血糖値 (mg/dl) MAGE (mg/dl) 時刻

16 なぜなら GLP-1は血糖依存的に グルカゴン分泌を調節する 低血糖時 高血糖時 (ng/l) (ng/l) グ ル カ ゴ ン プラセボ * GLP-1 アナログ 2 Mean ±SE (n=11) *:p< * プラセボ 3 グ ル カ ゴ ン * GLP-1 アナログ 25 Mean ±SE (n=) No statistical analysis (mg/dl) (mg/dl) グルコース グルコース Degn KB, et al. Diabetes. 24; 53: Vilsbøll T, et al. Regul Pept. 23; 114:

17 なぜ SU 薬と DPP-4 阻害薬の併用が有効なのか? まとめ DPP-4 阻害薬は 単に高血糖を改善させるだけでなく 低血糖時にも作用し 血糖恒常性を維持する血糖 modulator 的な作用を有する可能性がある 低血糖時における DPP-4 阻害薬の血糖上昇作用は GLP-1 の血糖依存性のグルカゴン分泌調節作用を介する可能性がある 2 型糖尿病患者を対象にした低血糖クランプ試験で ビルダグリプチンはプラセボと比較して グルカゴン分泌を上昇させた成績 1) が報告されている SU 薬単独投与による夜間低血糖を是正するには DPP- 4 阻害薬の併用が有用である 1) Ahren B, et al. J Clin Endocrinol Metab.29; 94:

18 なぜ インスリン抵抗性改善薬と DPP-4 阻害薬の併用が有効なのか? の学習です 17

19 投与12週目のHbA1c変化量でみると 高度肥満者は DPP-4阻害薬の効果が弱い HbA1c NGSP値 変化量 % 投与前HbA1c 食後血糖2時間値 年齢 性別 罹病期間 空腹時C-ペプチド HOMA-β HOMA-R BMI mg/dL 22mg/dL 64歳 65歳 n=27 n=32 n=2 n=27 n=52 n=52 n=27 男性 女性 2.年 年 年 1.1年 1.9ng/mL 2.ng/mL n=62 n=17 n=21 n=21 n=1 n=1 n=4 n= % 3.% n=62 n=15 n=55 n=13 n= n=46 n=26 n= 食事療法 運動療法を実施しても血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象にアログリプチン 25mg/日群 プラセボ群に無作為に割り付け 二重盲検下で12週間投与した アログリプチン錠承認申請資料 1

20 肥満者はもともとDPP-4濃度 発現量が高い 肥満者では血清DPP-4 濃度が高い ng/ml 6 血 清 D P P 4 濃 度 * 4 2 非肥満 肥満 n=2 n=2 脂 肪 細非 胞肥 満 に 皮 お下 け脂 る肪 D に P 対 P す る 相 4 対 発比 現 量 肥満者では 脂肪細胞での DPP-4発現量が多い * * 7 6 Mean±SE *p<.5 * 皮下 内臓 皮下 内臓 非肥満 n= 肥満 n=14 肥満男性2名と非肥満男性2名から血液を採取し 血清DPP-4濃度を測定 生検によって皮下および内臓の脂肪細胞を採取し ELISA法によってDPP-4の発現量を測定 Lamers D, et al. Diabetes. 211; 6:

21 DPP-4濃度の高い症例は DPP-4阻害薬の効果が弱い 24 週 後 に お け る H b A 1 C の 変 化 量 r=.516 P= , 1,5 ベースラインの血中 soluble DPP-4 濃度 (ng/ml) 既存の糖尿病治療 SU薬またはBG薬 を用いても血糖コントロールが不良であった52例に5mgの シタグリプチンを投与し 16 24週後のHbA1c値とベースラインのDPP-4濃度の相関を検討 Aso Y, et al. Transl Res. 212; 159:

22 インスリン抵抗性改善薬は DPP-4活性を低下させる 血清DPP-4活性 (fluorescence unitl) 血清DPP-4活性 週齢 ZDF ラット (fluorescence unitl) 5, 5, 4, 4, 週齢 ZDF ラット * 3, 3, 2, 2, * * 1, * 対照薬 SU薬 メトホ ルミン ピオグリ タゾン 1, 対照薬 SU薬 メトホ ルミン ピオグリ タゾン * p<.1, vs. age-matched vehicle treated rats ZDF ラット に各種糖尿病薬を2週間投与した後 血清を採取してin vitroでdpp-4活性を測定した 遺伝性の肥満糖尿病ラット Lenhard JM, et al. Biochem Biophys Res Commun. 24; 324:

23 すなわち インスリン抵抗性改善薬はDPP-4活性を低下 させることにより DPP-4阻害薬が効きやすい状況にする 症例 6歳 女性 2型糖尿病 BMI 34.2 入院時HbA1c 12.% 尿中C-ペプチド 136μg/日 (mg/dl) 3 血 糖 値 昼食 朝食 夕食 2 1 アログリプチン25mg/日 ボグリボース.9mg/日 ピオグリタゾン15mg/日併用開始14日目 ピオグリタゾン15mg/日併用開始15日目 ピオグリタゾン15mg/日併用開始16日目 時刻 森 豊.日本臨床.211; 69:

24 なぜ インスリン抵抗性改善薬と DPP-4 阻害薬の併用が有効なのか? BMI 3 の肥満者では BMI<3 の症例と比較して DPP-4 阻害薬による HbA1c 改善効果が弱い 肥満者では脂肪細胞の DPP-4 発現量が多く 末梢血の DPP-4 濃度が高い ベースラインにおける血中 DPP-4 濃度とシタグリプチン投与による 24 週後の HbA1c 変化量には有意な相関がある すなわち 血中 DPP-4 濃度の高い症例ほど DPP-4 阻害薬の効果が弱い インスリン抵抗性改善薬は 血清 DPP-4 活性を低下させることにより DPP-4 阻害薬が効きやすい状況にする 以上 12 型糖尿病の 2 大病態であるインスリン抵抗性とインスリン分泌不全の改善 2 平均血糖値を低下させる薬剤と血糖変動幅縮小作用を有する薬剤の併用 3 血清 DPP-4 濃度の低下作用を介した DPP-4 阻害薬の効果増強作用 といった 3 つの視点から 両者の併用は理にかなった治療と考えられ る まとめ 23

25 なぜ α-giとdpp- 4 阻害薬の併用が有効なのか? の学習です 24

26 食直後の血糖上昇抑制効果は DPP-4阻害薬より α-giの方が勝る 症例 72歳 男性 BMI25.3 HbA1c 9.3% 尿C-ペプチド36.7μg/日 3Mix: u--4uにて治療中 3Mix: u--4u ミグリトール併用 シタグリプチン併用 ミグリトール 1週間中止 CGM 朝食 (mg/dl) CGM 昼食 夕食 3Mix (u--4u) ミグリトール併用3日目 3Mix (u--4u) シタグリプチン併用3日目 血 糖 値 時刻 森 豊. 月刊 糖尿病. 212; 4:

27 したがって DPP-4阻害薬とα-GIの併用は 血糖変動をより平坦化させる 症例 62歳 女性 入院時HbA1c 6.2% BMI 2.4 食事療法にて治療中 (mg/dl) 朝食 昼食 夕食 血 糖 値 食事療法のみ アログリプチン25mg/日開始3日目 アログリプチン25mg/日開始4日目 ミグリトール併用時 時刻 森 豊. Prog Med. 211; 31:

28 DPP-4阻害薬とα-GIは 異なる機序でGLP-1濃度を高める 血中GLP-1濃度 静脈 機序 α-gi ビグアナイド系薬 分泌亢進 DPP-4阻害薬 分解阻害 併用投与 分泌亢進 + 分解阻害 長期的な膵保護効果が期待できる 27

29 α-gi と DPP-4 阻害薬の併用が有効である理由 まとめ DPP-4 阻害薬の食後高血糖改善作用は GLP-1 を介したインスリン分泌促進作用によるものであるため 食後の腸管からの糖の吸収スピードには追いつけず 食直後の血糖上昇は α-gi のようには制御できない α-gi は 血糖変動幅縮小作用は強いが 平均血糖値を低下させる作用は弱い したがって この両者の併用は お互いの弱点を補い合うといった点からも有用である さらに α-gi による GLP-1 の分泌亢進と DPP-4 阻害薬による GLP-1 の分解阻害を介して 両者の併用は相加的に GLP-1 を増加させ 長期的にみた場合 膵保護作用が期待できる 2

30 理想的な併用療法 ベストパートナーはこれだ おもに 平均血糖値を低下 (HbA1cを低下) SU薬 チアゾリジン薬 ビグアナイド薬 持効型インスリン 二相性インスリン おもに 血糖変動幅を縮小 併用 α-gi グリニド薬 併用 併用 併 用 DPP-4阻害薬 森 豊. 日本臨床.211; 69:

31 次回は GLP-1 受容体作動薬 です 3

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