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2 はじめに 平成 28 年に開始した相続により相続税の課税対象となった被相続人の数は 約 10 万 6,000 人で 同年に亡くなった被相続人の数に対する割合 ( 課税割合 ) は 8.1% であったことが公表されました ( 平成 29 年 12 月 国税庁 ) 平成 27 年以降の相続税増税前の予想では 課税割合は 6% 程度と見られていましたが 実際には 資産家だけでなく 住宅を取得しささやかな老後生活を迎える多くのご家庭にとっても 予想以上のインパクトをもたらしたと言えそうです 実際 相続税がかかるかどうか心配だ という方が増え 相続や相続税にまつわるセミナーや講習会には多くの人が集まるなど 関心の高さがうかがえます そこで本冊子 毎年チェック! あなたの相続財産評価と相続税軽減対策のポイント は 今般の増税で初めて相続税のことが心配になった人が手に取ってすぐに役立つ 相続税の入門ガイドとして企画されました 相続税については 第一に相続財産が基礎控除を超えるかどうかがポイントになります 特に 相続財産を金銭価値に換算する 評価 が決め手になるといっても過言ではありません このため本冊子では 事前に課税されるかどうかのチェック を簡易にできるように 自宅などの不動産を中心とした 相続財産評価 について計算例などを盛り込んで わかりやすく解説しました これにより これから相続税が心配になる人でも 慌てることなく 相続の事前対策や申告手続きの準備に取り組むための基礎的な知識を得ていただけるはずです なお 本冊子では表現を簡略化しているため 具体的な対策等については顧問税理士等専門家にご相談されることをおすすめします

3 目次CONTENTS 本冊子に関連する平成 30 年度税制改正事項のあらまし 3 第 1 章あなたの財産評価はこうする 1. 相続税の試算は なぜ必要か? 7 2. 相続税を試算するために 9 1 まず 誰が相続人となるのか? を確定する 9 2 相続税の計算方法は? 11 3 相続財産の評価額こそ試算のポイント 13 4 相続税のかかる相続財産をリスト化する 宅地の評価の方法 評価の物差しを知ろう 17 1 宅地の評価はこうする 17 2 宅地の評価は 道路付けや形でこんなに違いが出る 18 3 借地として貸している宅地は 評価が下がるが 23 4 貸家の建っている宅地は 評価が大きく下がる 24 5 地積規模が大きな宅地だと評価が下がる 25 6 道路と段差があるなど 利用価値が著しく低下している場合 26 7 実家の敷地の課税対象額を8 割減にする方法 ( 小規模宅地等の特例 ) 27 8 貸家の敷地を最大 5 割減にする方法 ( 小規模宅地等の特例 ) 30 9 小規模宅地等の特例を複数の宅地に併用する場合 家屋の評価は? そのほかの相続財産の評価方法は? 32 1 上場株式 非上場株式の評価はこうする 32 2 預金 外貨預金 貸付金の評価はこうする 35 3 保険金 保険の権利の評価はこうする 36 4 ゴルフ リゾート会員権の評価はこうする 36 5 自動車 書画骨董の評価はこうする 遺産分割案による相続税のシミュレーション 39 第 2 章今から始める! 相続税の軽減対策 1. 相続税軽減のためにすべきこと 41 1 円満な遺産分割 納税資金準備が大前提 41 2 軽減の方法は? 評価を下げるか 財産を減らすか 相続不動産の評価減はこうする 44 1 賃貸住宅で節税のしくみを利用する 44 2 小規模宅地等の特例 の有利な宅地の選び方 45 3 実勢価格に比べて評価の高い貸宅地を別の資産に組み換える 49 4 相続した空き家の譲渡所得 3,000 万円控除 51 5 相続した空き家は固定資産税等に注意 相続財産を減らす生前贈与とは 53 1 賃貸住宅を生前贈与する 53 2 賃貸不動産を 経営する管理会社に移す 金融資産が財産の大半を占める人の相続贈与対策 56 1 暦年贈与が基本 (110 万円基礎控除と注意点 ) 56 2 教育資金の一括贈与の非課税制度 58 3 住宅取得等資金贈与の特例 相続対策に役立つ生命保険に見直そう 名義預金は生前贈与の落とし穴 エンディングノートを書いてみよう 相続トラブルを防ぐために遺言書の準備をしよう 64 本冊子の内容は 平成 30 年 3 月 1 日現在の法令等に基づいています

4 本冊子に関連する平成 30 年度税制改正事項のあらまし 1 事業承継税制に特例が創設平成 30 年 4 月 1 日から平成 35 年 (2023 年 )3 月 31 日までの間に特例承継計画を都道府県に提出し 一定の 認定 を受けた会社の事業承継で 計画で定めた後継者がその会社の代表権のある経営者から 会社の非上場株式を贈与や相続などで取得した場合には 非上場株式に関する課税価格に対応する贈与税または相続税の全額について その後継者が亡くなる日まで納税を猶予される制度が創設されました 現行の事業承継税制 ( 非上場株式等についての相続税 贈与税の納税猶予および免除制度 ) に比べ 主に次の事項が有利になります 1 非上場株式の相続等により課税される税額について 納税猶予される割合が 現行制度で 80% だったものが 100% になる点 2 納税猶予の対象となる株式数について 現行 3 分の 2 とされている上限が撤廃される点 3 事業承継後 5 年間平均で雇用人数の 80% 維持ができない場合に納税猶予が打ち切りとなる要件が事実上なくなる点 4 経営環境の変化に対応した減免制度が創設される点 5 複数の株主から最大 3 人までの後継者に対する相続 贈与についても対象となる点 制度の全般的な概要については 中小企業 小規模事業者関係税制改正について ( 中小企業庁 ) をご覧ください 2 相続税または贈与税の納税義務の範囲の改正相続や贈与の時に 国外在住で日本国籍を有しない人が 国内に住所をなくした時から 15 年以内に 国内在住期間の合計が 10 年を超える被相続人または贈与者 ( 引き続き日本国籍を有していなかった人で かつ その相続や贈与の時に国内に住所を有していないものに限る ) から相続 遺贈 贈与により取得する国外財産については 相続税または贈与税が課されないことになりました ただし その贈与者が 国内に住所を有しないこととなった日から同日以後 2 年を経過する日までの間に国外財産を贈与した場合において 同日までに再び国内に住所を有することとなったときにおける贈与した国外財産に対する贈与税は課税されます この改正は 平成 30 年 4 月 1 日以後に相続 遺贈 贈与により取得する財産に係る相続税または贈与税から適用されます 3

5 3 相続税の申告書の添付書類として提出できる書類の範囲の改正戸籍謄本を複写したものなど 被相続人のすべての相続人 その相続人の法定相続分やその相続人が被相続人の実子または養子のいずれに該当するかの別を明らかにする書類が加えられます この改正は 平成 30 年 4 月 1 日以後に提出する申告書から適用されます 4 小規模宅地等の特例の見直し ⑴ 被相続人が居住していた特定居住用宅地等を相続または遺贈により取得して課税価格を 80% 減額する特例対象となる親族のうち 被相続人と同居していない親族で 俗に言う 家なき子 ( 被相続人に配偶者がなく 相続等を受ける被相続人居住の住宅にほかの親族が住んでいない場合で 相続開始前 3 年以内に自己または配偶者の所有する住宅に住んだことがないなど所定の要件を満たす親族 ) については 次のような親族を除外する見直しが行われました 1 相続開始前 3 年以内に その者の 3 親等内の親族またはその者と特別の関係のある法人が所有する国内にある家屋に居住したことがある者 2 相続開始時において居住の用に供していた家屋を過去に所有していたことがある者 ⑵ この特例により課税価格が 50% 減額される貸付事業用宅地等の範囲から 相続開始前 3 年以内に貸付事業の用に供された宅地等が除外されます ただし 相続開始前 3 年を超えて事業的規模で貸付事業を行っている人が当該貸付事業の用に供しているものは 貸付事業用宅地等の範囲に含まれます ⑶ 相続直前に被相続人の住宅が空き家でも 介護認定を受けて一定の施設に入所している等の場合には その住宅に被相続人が居住していたものとして同特例の適用がありますが その一定の施設の範囲に介護医療院が加えられました この改正は 原則として平成 30 年 4 月 1 日からの適用となります 5 特定一般社団法人等に関する相続税の課税資産家一族が実質的に支配する一般社団法人に資産家個人の財産を租税回避にならないように移転した後 支配権の移転を通じて子や孫にその財産を実質的に承継させた場合でも 相続税は課税されません このため 一定要件を満たす特定一般社団法人等の役員 ( 理事に限る ) である者が死亡した場合には その法人が 自身の純資産額を 被相続人を含む死亡時の同族役員の数 で 4

6 除して計算した金額に相当する金額を死亡した役員 ( 被相続人 ) から遺贈により取得したものとみなして その法人に相続税が課税されることになりました 特定一般社団法人等とは 次に掲げる要件のいずれかを満たす場合です 1 相続開始の直前における同族役員数の総役員数に占める割合が 2 分の 1 を超えること 2 相続開始前 5 年以内において 同族役員数の総役員数に占める割合が 2 分の 1 を超える期間の合計が 3 年以上であること 詳しくはこちらをご覧ください 6 特定の美術品に係る相続税の納税猶予制度の新設被相続人が生前に 一定の美術館と特定美術品 ( 仮称 ) の長期寄託契約を締結し 改正が予定されている文化財保護法に規定する保存活用計画 ( 仮称 ) の文化庁長官の認定を受けてその美術館にその特定美術品を寄託した場合において 寄託した本人が死亡し その特定美術品を相続または遺贈により取得した相続人が その長期寄託契約 保存活用計画に基づき寄託を継続したときは 担保提供を条件に その特定美術品に係る課税価格の 80% に対応する相続税の納税が猶予される制度ができます 7 農地等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の見直し ⑴ 今後新たに制定される都市農地の貸借の円滑化に関する法律 ( 仮称 ) で定められる認定事業計画 ( 仮称 ) に基づいて 生産緑地で農業を営みたい人に生産緑地の農地を貸し付けた場合等 一定の生産緑地の貸付けを行ったときは その生産緑地にかかる相続税の納税猶予が適用されることになります ⑵ 三大都市圏の特定市以外の地域内の生産緑地について 現行では 20 年となっている営農継続要件が終身とされます ⑶ 相続税 贈与税納税猶予の対象となる農地等の範囲に 生産緑地として指定後 30 年経過後に新たに生産緑地として再指定された 特定生産緑地 である農地等と三大都市圏の特定市の田園住居地域内の農地が加えられます ⑷ 特定生産緑地の指定や指定期限の延長がされなかった生産緑地については 現に適用を受けている納税猶予に限って猶予が継続されることになります 5

7 8 生産緑地指定告示から 30 年が経過した土地の固定資産税等の扱い ⑴ 生産緑地地区の区域内の農地のうち特定生産緑地の指定がされた土地の固定資産税 都市計画税について 現行の生産緑地内の農地と同様の措置が講じられます ⑵ 生産緑地地区の区域内の農地のうち特定生産緑地の指定または指定の期限の延長がされなかった土地に係る固定資産税および都市計画税について 宅地並み評価としたうえで 生産緑地地区の区域内の農地に該当しないこととなった市街化区域農地と同様の激変緩和措置が講じられます 9 土地の相続登記に対する登録免許税の免税措置の創設 開発 復興などの妨げとなる相続登記の未了事案を減らすため 土地の所有権の相続登記を促進する一定の登録免許税の免税措置が講じられることになりました 6

8 試算は なぜ必要か?第 1 章 あなたの財産評価はこうする 1 遺産分割や相続税の納税 節税対策のためです! 相続税が平成 27 年から増税となったのはご存知ですね? 増税の対象となるのは 相続人が 相続や遺贈により平成 27 年 1 月 1 日以降に取得した財産です 増税は 主に相続税の計算上 基礎控除が 4 割引き下げられることで行われました その内容について 少しおさらいをしておきましょう [ 基礎控除の引下げ幅 ] 基礎控除の改正平成 26 年まで平成 27 年から縮小幅定額分 5,000 万円 3,000 万円 2,000 万円法定相続人 1 人当たり 1,000 万円 600 万円 400 万円相続税の計算は 相続財産を金銭価値 ( 時価 ) で換算することから始まります このことを 相続財産の評価 といいます あとで詳しく説明しますが 相続税の課税対象額は 相続人全員が取得した財産の金額を合計し そこから基礎控除を引くことで決まります したがって 基礎控除の金額が小さくなると 課税対象額が増える関係にあります だから増税になるのです 第1章相続税の試算は なぜ必要か? 7 1相続税の

9 相続税がかかるかどうか まず試算を! そこで 残された家族に相続税がかかるのかどうか それはどのくらいの金額になるのか あらかじめ試算をすることが大切なのです 課税されるか されないか? それが問題! もし相続税がかかることがわかったら 将来の負担となる納税に備えて 必要なお金を準備しておくことができます そして 相続財産の中に 工夫すれば節税できる財産があれば 前向きに節税をして 家族に残す財産を増やすことができるのです 今の相続は 民法の規定によって 複数の相続人がいる場合は 共同で財産を継ぐ ことを前提にしています このため 相続財産を誰に どのように分けるかといった観点からも 事前の財産評価が必要になっています 相続財産評価は合計いくらか? 8

10 第1章相続税を試算するために 相続税を試算するために2 1 まず 誰が相続人となるのか? を確定する 相続税は 相続 遺贈 死因贈与によって 財産を取得した人に課税されます 相続税を計算するには まず法定相続人が何人いるのか 被相続人との続柄は何かを把握して 各相続人の相続割合等を決めます (1) 相続人には順序がある 民法によって 相続人になる順序が定められています なお 被相続人の配偶者は つねに相続人となります 他の相続人がいる場合に その相続人と同じ順位で相続人になります [ 相続人となる順序 ] 順位 第一順位 第二順位 第三順位 相続人となる人 亡くなった人 ( 被相続人 といいます ) の子です 子が相続開始以前に亡くなっている場合は 孫が相続人になります これを 代襲相続人 といいます 被相続人に子 ( 第一順位 ) がいない場合 被相続人の両親や祖父母が相続人となります 子 ( 第一順位 ) も祖父母 ( 第二順位 ) もいない場合 被相続人の兄弟姉妹が相続人となります 兄弟姉妹については 代襲相続は認められますが 再代襲は認められません つまり 甥や姪は相続人になることができますが 仮に甥や姪が死亡していても 甥や姪の子は相続人になれません これは戸籍などをもとに調べます 9 2

11 (2) 法定相続分とは民法では 同順位の相続人が数人いる場合の相続分を定めています これを 法定相続分 といいます 1 相続人が配偶者と子の場合 = 各 1/2 2 相続人が配偶者と直系尊属 (*) の場合 = 配偶者 2/3 直系尊属 1/3 3 相続人が配偶者と兄弟姉妹の場合 = 配偶者 3/4 兄弟姉妹 1/4 4 子 直系尊属または兄弟姉妹が複数人いる場合 = 各人の相続分は平等 ( 配偶者と子 2 人の場合 子の1 人当たり法定相続分は 1/2 1/2 = 1/4 となる) 5 代襲相続人の相続分は その直系尊属の受ける配偶者 1 2 べき相続分と同じ 代襲相続人が複数人いる場合は 各人で直系尊属の相続分を均等に分ける (*) 直系尊属とは 祖父母 親など自分より前の世代で 父祖の世代の親族のことをいいます 養父母は含まれますが 叔父 叔母 配偶者の父母 祖父母は含まれません [ 法定相続分の表 ] 長男 1 4 次男 1 4 相続人 法定相続分 遺留分 配偶者と子 配偶者 1/2 1/2 1/2 = 1/4 子 1/2 1/2 1/2 = 1/4 配偶者と直系尊属 配偶者 2/3 2/3 1/2 = 1/3 直系尊属 1/3 1/3 1/2 = 1/6 配偶者と兄弟姉妹 配偶者 3/4 1/2 兄弟姉妹 1/4 遺留分なし 配偶者のみ 1( すべて ) 1/2 子のみ 1( すべて ) 1/2 直系尊属のみ 1( すべて ) 1/3 兄弟姉妹のみ 1( すべて ) 遺留分なし ( 注 1 ) 上記において それぞれ子 直系尊属 兄弟姉妹が複数人いる場合には 個々の子 直系尊属 兄弟姉妹の法定相続分 遺留分は その人数で割った割合になります ( 注 2 ) 相続人に対する贈与は 相続開始前 10 年間になされたものに限って遺留分算定の基礎となる財産の価額に算入することとする民法の改正が議論されています なお 遺留分 とは 遺言により遺産を取得できない相続人であっても 最低限保証される遺産をもらえる権利をいいます 遺留分が認められるのは 兄弟姉妹以外の相続人です これを侵害する 相続をさせる といったような遺言をすると 争いになることがあります 10

12 第1章2 相続税の計算方法は? 相続税を試算するために(1) 課税価格を計算する 相続税の課税対象となる課税価格は 次の通り相続財産から債務および葬式費用を引き これに被相続人から相続人等に対する 3 年以内贈与財産等を加算して計算します 相続または遺贈により取得した財産の価額 + みなし相続等により取得した財産の価額 - 非課税財産の価額 + 相続時精算課税にかかる贈与財産の贈与時の価額 - 債務および葬式費用の額 + 被相続人からの 3 年以内の贈与財産で 贈与されたときの価額 相続 遺贈により財産を取得した人全員の合計 課税価格の合計額基礎控除(2) 課税遺産総額を計算する 課税価格から 相続財産にかかる基礎控除額を差し引くと課税遺産総額になります 定額分 (3) 相続税の総額を計算する 基礎控除 3,000 万円 法定相続人 1 人当たり 600 万円 課税遺産総額を法定相続人が法定相続分で分割したものと仮定して その分割後の金額 に対して各人ごとに税率を適用し 各法定相続人の相続税額を計算します この各法定相続人の相続税額を合計した金額が 相続税の総額です 各相続人の法定相続分による相続税額 = 各相続人の法定相続分 - 税率 - 速算控除額 11 2

13 相続税の速算税率表は 次の通りです 各相続人の法定相続分税率速算控除額 1,000 万円以下 10% 3,000 万円以下 15% 50 万円 5,000 万円以下 20% 200 万円 1 億円以下 30% 700 万円 2 億円以下 40% 1,700 万円 3 億円以下 45% 2,700 万円 6 億円以下 50% 4,200 万円 6 億円超 55% 7,200 万円 (4) 各人の算出税額を計算する相続人各人が取得した財産の課税価格の比率に応じて 相続税の総額をあん分することにより各人の税額が計算されます (5) 納付税額を計算する相続人各人の算出税額に 相続税額の2 割加算 配偶者の税額軽減 未成年者控除 相次相続控除 等による控除額を差し引きして 各人の納付税額を計算します 一次相続 (*) では 配偶者の税額軽減の制度が重要です (*) たとえば父が亡くなったあと その財産を妻と子が相続することです その後 妻が亡くなり 子どもがその財産を相続することを 二次相続 といいます 相続税には 相続人が配偶者の場合に 税額が軽減される特例 ( 配偶者の税額軽減 ) があ ります この軽減額は 次の算式により計算します 相続税の総額 AまたはBの金額のうち少ない金額課税価格の合計額 A: 相続税の課税価格の合計額に配偶者の法定相続分を乗じた金額 ( 注 )Aの金額が 1 億 6,000 万円に満たない場合は 1 億 6,000 万円 B: 配偶者にかかる課税価格に相当する金額 このように 配偶者については 相続分が法定相続分 (1/2) か1 億 6,000 万円のいずれか多い金額に達するまでは 相続税がかかりません 12

14 第1章3 相続財産の評価額こそ試算のポイント 相続税を試算するために財産評価のしくみを理解し 財産の評価額がわかると 相続の実情にあわせた相続税の軽減策を考えることが可能になります (1) 相続税は 相続財産の評価額が大きいかどうかで差がつく前述した相続税の計算からわかるように 課税価格を出すためには 第一に 相続財産の評価額 ( = 金銭価値 ( 時価 )) を見積もることが必要です (2) 相続財産の評価額は 国税庁が決めた方法で行う相続財産の金銭価値を見積もる方法には いろいろなやり方があります でも それでは多くの人の相続税の計算に公平さが保てません そこで国税庁は 相続財産の評価の仕方を画一的に定めた評価方法 ( 財産評価基本通達 ) を公開しています 特殊な事情がなければ この評価方法で相続財産の金銭的価値を見積もることが適切です 13 2

15 (3) 事前に財産の評価額を知ると 相続税の軽減策を考えることができる不動産をお持ちの方は まず不動産のほうからざっと評価額の目安をつけて 今後の方針を固める方法もあります [ 不動産の財産評価の流れ ] 不動産 土地は 路線価 による評価建物は固定資産税評価額 路線価はインターネット ( 国税庁ホームページ ) で調べられる 詳しくは税理士さんや不動産業者さんに 評価額や売買価格の動向を聞く 評価額が基礎控除額超 評価額が基礎控除額以下 全体をしっかり調べて備える 一応 他の財産についても調べる たとえば 土地は公示地価の水準の金銭的価値では 1 億円でも 国税庁の評価方法によると 8,000 万円となります 土地の公的評価の序列がそのように決まっているからです したがって 相続財産が現金で 1 億円ある場合 相続税の財産の評価方法ではそのまま 1 億円と評価されますが 生前にその 1 億円で土地を買うと 理屈の上では相続財産が 8,000 万円になるのです このように 相続税の計算の基になる評価額が下がると 相続税も低くなるわけです 土地へ 現金から 賃貸住宅へ 14

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