表騒音の現況調査地点調査項目地点調査地点の選定理由環境騒音の状況道路交通騒音の状況交通量の状況道路構造の状況地表面の状況近接民家側敷地境界 1 地点主要走行路のうち住居地域に近い稲川集落付近騒音調査地点の周辺影響を及ぼすおそれのある範囲内の現況を把握できる地点である

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はすなやがい
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1 5.2 騒音調査 (1) 調査項目騒音の調査項目は対象事業の特性及び地域の特性を踏まえ環境騒音の状況道路交通騒音の状況及び交通量の状況とし調査項目を表に示す表騒音の調査項目調査項目環境騒音の状況道路交通騒音の状況交通量の状況道路構造の状況地表面の状況等価騒音レベル時間率騒音レベル等価騒音レベル交通量 ( 方向時間車種別 ) 車速道路構造地表面の状況 (2) 調査手法環境騒音の状況及び道路交通騒音の状況の調査手法は騒音に係る環境基準及び騒音規制法に定められた測定方法に基づき実施した騒音の現況調査手法を表に示す表騒音の現況調査手法調査項目調査手法備考環境騒音の状況道路交通騒音の状況交通量の状況道路構造の状況 JIS Z 8731 環境騒音の表示測定方法方向別大型車小型車二輪車別に 1 時間毎の通過台数を計測既設処分場に係る廃棄物運搬車両台数の通過台数は既設処分場の搬入記録を利用一定区間の通過時間をストップウォッチにより計測現地踏査による確認騒音に係る環境基準 ( 平成 10 年環境庁告示 64 号 ) 及び騒音規制法に定められた測定方法地表面の状況現地踏査による確認 (3) 調査地点騒音の現況調査地点は環境騒音の状況については対象事業実施区域の近接民家側敷地境界 (St.1) としたまた道路交通騒音の状況及び交通量の状況については工事用車両及び廃棄物運搬車両の主要走行ルートのうち住居地域に近い稲川集落付近 (St.2) とした騒音の現況調査地点を表及び図に示す 5.2-1

2 表騒音の現況調査地点調査項目地点調査地点の選定理由環境騒音の状況道路交通騒音の状況交通量の状況道路構造の状況地表面の状況近接民家側敷地境界 1 地点主要走行路のうち住居地域に近い稲川集落付近騒音調査地点の周辺影響を及ぼすおそれのある範囲内の現況を把握できる地点である (4) 調査期間調査はカエルや虫の鳴き声及び積雪による騒音レベルへの影響を避けるため 11 月に実施したまた調査は 24 時間実施した調査期間を表に示す調査項目環境騒音の状況道路交通騒音の状況交通量の状況道路構造の状況地表面の状況表騒音の調査期間実施期間平成 26 年 11 月 27 日 ( 木 )18 時 ~28 日 ( 金 )18 時 5.2-2

3 図騒音調査地点位置図 5.2-3

4 (5) 調査結果 1) 環境騒音環境騒音の調査結果を表に示す騒音レベルが最大となったのは 9:00~10:00 の時間帯で等価騒音レベルが 60.4dB(A) 時間率騒音レベル L A5 が 59dB(A) であった対象事業実施区域及びその周辺では環境基準の類型指定はされていないが参考として主として住居の用に供される地域に適用されるB 類型の基準値との比較を行った同様に騒音規制法に基づく特定施設の騒音の規制基準についても類型指定されていないが住居の用に供されているため静穏の保持を必要とする区域に適用される第 2 種区域の規制基準値との比較を行った等価騒音レベル (L Aeq) の平均値は昼間 54.3dB(A) 夜間 39.0dB(A) であり環境基準値を満足していたまた時間率騒音レベル 90% レンジ上端値 (L A5) は朝 41dB(A) 昼間 51dB(A) 夕 38dB(A) 夜間 39dB(A) であり規制基準値を満足していた調査時間時間区分表環境騒音調査結果 (St.1) 等価騒音レベル (L Aeq) 1 時間値時間帯平均値環境基準値 (B 類型 ) 時間区分時間率騒音レベル 90% レンジ上端値 (L A5) 1 時間値 6:00~7: 朝 7:00~8: :00~9: :00~10: :00~11: :00~12: :00~13: 昼間 13:00~14: 昼間 :00~15: 以下 54 15:00~16: :00~17: :00~18: :00~19: :00~20: 夕 39 20:00~21: :00~22: :00~23: :00~0: :00~1: :00~2: 夜間 40 夜間 :00~3: 以下 40 3:00~4: :00~5: 時間帯平均値 5:00~6: 注 ) 等価騒音レベルの時間帯平均値はエネルギー平均時間率騒音レベルの平均値は算術平均単位 :db(a) 騒音規制法規制基準値 ( 第 2 種区域 ) 50 以下以下以下以下 5.2-4

5 2) 道路交通騒音道路交通騒音の調査結果を表に示す等価騒音レベルが最大となったのは 8:00~9:00 の時間帯で 67.3dB(A) であった対象事業実施区域及びその周辺では環境基準の類型指定はされていないが道路沿道に住居があることから B 地域のうち 2 車線以上の道路に面する地域に適用される環境基準値との比較を行った等価騒音レベル (LAeq) の時間帯平均は昼間 61.3dB(A) 夜間 47.9dB(A) であり環境基準値を満足していた調査時間表道路交通騒音調査結果 (St.2) 等価騒音レベル L Aeq 時間区分 1 時間値時間帯平均値単位 :db(a) 環境基準値 (B 地域 ) 6:00~7: :00~8: :00~9: :00~10: :00~11: :00~12: :00~13: :00~14: 昼間 14:00~15: :00~16: :00~17: :00~18: :00~19: :00~20: :00~21: :00~22: :00~23: :00~0: :00~1: :00~2: 夜間 2:00~3: :00~4: :00~5: :00~6: 注 ) 等価騒音レベルの時間帯平均値はエネルギー平均以下以下 5.2-5

6 3) 交通量交通量調査結果を表に示す交通量のピークは朝 8 時台 (64 台 ) と夕方 17 時台 (66 台 ) となっていた既設処分場に廃棄物を搬入する車両は 28 台 ( 往復 56 台 ) であった調査時間表交通量調査結果西方向 ( 既設処分場方向 ) 東方向 ( 国道 116 号方向 ) 大型車小型車二輪車大型車小型車二輪車単位 : 台 6:00~7:00 1 (0) 11 (0) 0 0 (0) 1 (0) :00~8:00 3 (0) 25 (0) 0 5 (0) 7 (0) :00~9:00 8 (7) 14 (0) 0 12 (0) 30 (0) :00~10:00 14 (2) 10 (2) 0 8 (7) 11 (1) :00~11:00 12 (5) 12 (0) 0 5 (5) 12 (1) :00~12:00 7 (3) 16 (0) 0 5 (2) 13 (0) :00~13:00 0 (0) 13 (0) 0 5 (0) 11 (0) :00~14:00 8 (4) 16 (0) 0 5 (5) 15 (0) :00~15:00 6 (4) 16 (0) 0 6 (3) 26 (0) :00~16:00 9 (1) 9 (0) 0 4 (4) 17 (0) :00~17:00 4 (0) 16 (0) 2 4 (0) 12 (0) :00~18:00 2 (0) 31 (0) 0 1 (0) 32 (0) :00~19:00 0 (0) 9 (0) 0 0 (0) 21 (0) :00~20:00 0 (0) 4 (0) 0 0 (0) 13 (0) :00~21:00 0 (0) 3 (0) 0 0 (0) 3 (0) :00~22:00 0 (0) 2 (0) 0 0 (0) 7 (0) :00~23:00 0 (0) 3 (0) 0 0 (0) 7 (0) :00~0:00 0 (0) 1 (0) 0 0 (0) 1 (0) 0 2 0:00~1:00 0 (0) 4 (0) 0 0 (0) 2 (0) 0 6 1:00~2:00 0 (0) 0 (0) 0 0 (0) 2 (0) 0 2 2:00~3:00 0 (0) 0 (0) 0 0 (0) 0 (0) 0 0 3:00~4:00 0 (0) 1 (0) 0 0 (0) 1 (0) 0 2 4:00~5:00 0 (0) 0 (0) 0 0 (0) 0 (0) 0 0 5:00~6:00 0 (0) 3 (0) 0 0 (0) 1 (0) 0 4 合計 74 (26) 219 (2) 2 60 (26) 245 (2) 注 ) カッコ内の数字は既設処分場に出入りした廃棄物運搬車両台数の内数である合計 5.2-6

7 4) 走行速度走行速度調査結果を表に示す昼間 (6~22 時 ) の平均は 50.4 km /h 夜間 (22~6 時 ) の平均は 50.2 km /h 24 時間平均は 50.4 km /h であった表走行速度調査結果調査時間平均速度測定台数平均速度測定台数調査時間 (km/h) ( 台 ) (km/h) ( 台 ) 6:00~7: :00~19: :00~8: :00~20: :00~9: :00~21: :00~10: :00~22: :00~11: :00~23: :00~12: :00~0: :00~13: :00~1: :00~14: :00~2: :00~15: :00~3: :00~16: :00~4: :00~17: :00~5: :00~18: :00~6: 昼間平均 (6~22 時 ) 50.4 夜間平均 (22~6 時 ) 時間平均 ) 道路構造の状況調査対象の道路は平面構造の 2 車線道路である道路断面図を図に示す図調査地点の道路構造 6) 地表面の状況 St.1 は搬入道路の既設処分場敷地境界において測定した調査地点の周囲の地表面の状況は搬入道路のアスファルト舗装及びその他の範囲は柔らかい土の地面となっていたアスファルト舗装は音を反射する地表面でありその他の柔らかい土の上面は吸音性のある地表面となっていた St.2 の測定対象となる道路はアスファルト舗装道路であり音を反射する地面であったまたその背後地は柔らかい土の地面となっており吸音性のある地表面となっていた 5.2-7

8 5.2.2 予測及び評価の結果 (1) 工事中の建設作業に伴う影響 1) 予測項目予測項目は建設機械の稼働に伴い発生する騒音レベルとした 2) 予測地域及び地点予測地域は対象事業実施区域周辺とし予測地点は表及び図に示す地点とした予測高さは地上 1.2mとした表予測地点 No 予測地点 1 近接民家側敷地境界 2 近接民家付近 3) 予測対象時期工事開始後 13 ヵ月目から 21 ヵ月目までは造成工事遮水工事その他の設備工事及び浸出水処理施設建設工事が重複して実施されるこの時期に建設機械の稼働台数が最大となること想定し予測対象時期を工事開始から 13 ヵ月目から 21 ヵ月目とした ( 表工事工程参照 ) また工事は原則昼間に行うこととするが地盤改良施工時に夜間作業が一時的に見込まれることから予測対象時間帯は昼間と夜間の時間帯を想定した 5.2-8

9 図建設作業騒音振動予測地点 5.2-9

10 4) 予測方法 1 予測手順道路環境影響評価の技術手法平成 24 年版 (( 財 ) 道路環境道路空間研究所,2013 年 ) に示される建設作業に伴って発生する騒音の予測手法に基づき行った建設機械の稼働による騒音の影響の予測手順を図に示す発生源ユニット位置及び発生源ユニット騒音レベルの設定各ユニットからの予測計算予測地点での騒音レベルの合成図建設機械騒音の予測手順 2 予測式予測式は建設作業騒音の予測に広く用いられる道路環境影響評価の技術手法平成 24 年版 (( 財 ) 道路環境道路空間研究所,2013 年 ) に記載されている建設作業機械の稼働に係る騒音レベルの予測式 (ASJ CN-MODEL2007) を用いた L L L Aeq Aeq,i A5 n L / 10 Aeq,i 10log 10 i 1 L 8 20log L Aeq ここで L L L WAeq,i Aeq WAeq, i WAeq, i ΔL L r ΔL ΔL di A5 ΔL : L : 予測地点における等価騒音レベル(dB) i gi : ユニットiの騒音パワーレベル(dB) : 予測地点におけるユニットiの等価騒音レベル(dB) : ユニットiから予測地点までの距離 (m) : ユニットiに対する回折効果による補正量 (db) : ユニットiに対する地表面効果による補正量 (db) : 予測地点における騒音レベル90% 上端値 (db) Aeq のL A5 10 r ΔL i di ΔL への補正値 (db) gi 3 予測条件の設定 a. 建設機械の配置造成工事時 ( 工事開始から 13 ヵ月目から 21 ヵ月目 ) の建設機械配置は図に示すなお音源位置はともに地上 1.5m とした b. ユニットの騒音パワーレベルの設定建設機械の騒音パワーレベルは低騒音型低振動型建設機械の指定に関する規程 ( 平成 9 年 7 月建設省告示第 1536 号 ) 及び建設工事に伴う騒音振動対策ハンドブック( 第 3 版 ) (( 社 ) 日本建設機械化協会平成 13 年 2 月 ) を用い表に示すとおり設定したなお建設機械から発生する騒音の周波数は 1kHz と設定して予測を行った 1 日当たりの稼働時間は 8 時間を基本としたただし一部の工事 ( 地盤改良工事 ) において

11 一時的に 24 時間稼働を行う場合があるそこで地盤改良工事に用いるクローラクレーンについては 24 時間稼働を予測条件とした表建設機械の騒音パワーレベル騒音ハワーレヘル NO 機械名称規格台数出典 (db(a)) 備考 1 バックホウ 0.7 m3級低騒音型 2 バックホウ 0.4 m3級低騒音型 3 ブルドーザー D6 級低騒音型 4 ブルドーザー D7 級低騒音型 5 スクレープドーザー 0.2 m3級低騒音型 6 タイヤショベル 2 m3級低騒音型 7 モータグレーダ 4m 級振動ローラ 10t 級低騒音型 9 タイヤローラ 10t 級低騒音型 10 クローラクレーン注 40t 級低騒音型 11 ダンプトラック 10t 注 : クローラクレーンについては 24 時間稼働とした出典 1: 低騒音型低振動型建設機械の指定に関する規程 ( 平成 9 年 7 月建設省告示第 1536 号 ) 出典 2: 建設工事に伴う騒音振動対策ハンドブック ( 第 3 版 )(( 社 ) 日本建設機械化協会平成 13 年 2 月 ) c. 暗騒音施設稼働騒音予測地点における暗騒音レベルは騒音規制法に基づく特定建設特定建設作業に伴って発生する騒音の規制基準の比較を想定し St.1 における現地調査結果のうち作業時間を考慮し昼間 ( 午前 8 時 ~ 午後 5 時 ) の 90% レンジ上端値 (L A5) の平均値及び夜間 ( 午後 5 時 ~ 翌 8 時 ) の 90% レンジ上端値 (L A5) の平均値とした環境騒音における暗騒音レベルは騒音に係る環境基準との比較を想定し現地調査結果の昼間 ( 午前 6 時から午後 10 時まで ) 夜間 ( 午後 10 時から午前 6 時まで ) の等価騒音レベル (L Aeq) とした各地点の暗騒音レベルを表に示す d. 回折地表面吸収等表予測地点の暗騒音レベル単位 :db(a) 予測地点時間帯暗騒音近接民家側敷地境界近接民家付近昼間注 1: 51 夜間注 2: 40 昼間 54.3 夜間 39.0 注 1: 表に示す騒音レベル 90% レンジ上端値 (L A5) の午前 8 時 ~ 午後 5 時までの値を算術平均して設定した注 2: 表に示す騒音レベル 90% レンジ上端値 (L A5) の午後 5 時 ~ 午前 8 時までの値を算術平均して設定した予測にあたっては地形による遮へい回折を考慮したまた樹林等による遮へい地表面による吸収は考慮しなかった

12 図建設機械配置図

13 5) 予測結果予測地点における建設作業に係る時間率騒音レベル (L A5 ) に示すとおりとなったの予測結果は表及び図近接民家側敷地境界 (NO.1) では建設作業騒音は昼間 40.0dB(A) 夜間 30dB(A) 未満であり暗騒音との合成の結果は昼間 51dB(A) 夜間 40dB(A) であったまた近接民家付近 (NO.2) では建設作業騒音は昼間夜間ともに 30dB(A) 未満であり暗騒音との合成の結果は昼間 54dB(A) 夜間 40dB(A) であった表建設機械の稼働による騒音予測結果 NO 予測地点時間帯暗騒音寄与値 ( 建設作業騒音 ) 単位 :db(a) 予測値 1 近接民家側敷地境界昼間 (51.3) 夜間 40 <30 40(40.4) 2 近接民家付近昼間 54.3 <30 54(54.3) 夜間 39.0 <30 40(39.5) 注 ) 暗騒音は環境騒音調査結果のうち敷地境界地点である St.1 の値とした予測値は地上 1.2m における値である予測値は小数点以下第 1 位を四捨五入した

14 図建設機械の稼働による寄与レベル予測結果(昼間予測高さ 1.2m)

15 6) 環境保全措置の内容本事業の実施においては事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減させるものとして表に示す環境保全措置を実施する事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減するため低騒音型機械の使用を行うこととしたこの低騒音型機械の使用については予測の条件として採用している ( 表図参照 ) 表環境保全措置 ( 建設機械の稼働 ) 環境保全措置環境保全措置の内容環境保全措置の種類低騒音型機械の使用建設機械は低騒音型又は超低騒音型の建設機械を使用する最小化環境保全措置の種類回避 : 全部又は一部を行わないこと等により影響を回避する最小化 : 実施規模又は程度を制限すること等により影響を最小化する修正 : 影響を受けた環境を修復回復又は復元すること等により影響を修正する低減 : 継続的な保護又は維持活動を行うこと等により影響を低減する代償 : 代用的な資源もしくは環境で置き換え又は提供すること等により影響を代償する 7) 評価 1 評価方法評価の方法は調査及び予測の結果並びに検討した環境保全措置の内容を踏まえ騒音の影響が事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減されているかどうかを検討したまた予測結果が表に示す環境保全に関する目標と整合が図れているかどうかを検討した近接民家付近を含む対象事業実施区域周辺は特定建設作業に係る騒音の規制の地域指定及び騒音に係る環境基準の類型指定のいずれの地域にも該当しないただし環境影響を低減し良好な環境を維持するために特定建設作業に係る騒音の規制基準及び騒音に係る環境基準 (B 類型 ) を環境保全目標として設定した表環境保全に関する目標 ( 建設機械の稼働 ) 環境保全に関する目標備考騒音規制法に定められる特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準 85dB(A) 以下近接民家側敷地境界における基準値騒音に係る環境基準 (B 類型 ) 昼間夜間 55dB(A) 以下 45dB(A) 以下近接民家における参考値

16 2 評価結果 a. 環境への影響の回避低減に係る評価事業の実施にあたっては 6) 環境保全措置の内容に示す環境保全措置を講じる建設作業機械の稼働に伴う騒音の影響を抑制するため低騒音型機械の使用を行うこれらのことは事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減する措置である以上のことから建設機械の稼働による騒音の影響については環境への影響の回避低減に適合するものと評価する b. 環境保全に関する目標との整合性に係る評価各地点の予測結果は表に示すとおり近接民家側敷地境界 (NO.1) 及び近接民家付近 (NO.2) ともに環境保全に関する目標を満足している以上のことから環境保全に関する目標との整合性は図られているものと評価するなお工事の実施に際してモニタリングを行い工事の実施が環境に影響を及ぼすことがないよう適切に対応する表環境保全に関する目標との整合性に係る評価結果 ( 建設機械の稼働 ) 単位 :db(a) 環境の保全に関す NO 予測地点対象時間帯予測値 : 不整合環境保全にる目標との整合性関する目標 : 整合 1 近接民家側敷地境界特定建設作業 (L A5) 昼間以下夜間 40 2 近接民家付近騒音に係る環境基準 (B 類型 ) 昼間以下夜間以下注 : 予測値は地上 1.2m における値である

17 (2) 工事中の工事用車両の走行に伴う影響 1) 予測項目予測項目は工事に伴い発生する工事用車両及び作業員の通勤車両 ( 以下工事用車両 ) の走行による等価騒音レベルとした 2) 予測地域及び地点予測地域は工事用車両の走行道路の沿道及び沿道住居を含む地域とし現地調査地点を予測地点とした予測地点位置を表及び図に示す 1 地点とした表予測地点 NO 予測地点 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内 3) 予測対象時期予測対象時期は工事用車両の台数が多く影響が最大と想定される工事開始から 13 ヵ月目から 21 ヵ月目としたまた工事は昼間に実施することから予測対象時間帯は昼間の時間帯 (6 時 ~22 時 ) とした 4) 予測方法 1 予測手順工事用車両の走行による騒音の影響の予測手順は道路環境影響評価の技術手法平成 24 年版 (( 財 ) 道路環境道路空間研究所,2013 年 ) を参考に図に示すとおり設定した工事用車両の走行による騒音の影響は現況交通量のみが走行する現況の交通条件の場合と現況交通量に工事用車両が加わる工事中の交通条件の場合について等価騒音レベルを算出しその増加量を予測し影響を検討した現況等価騒音レベル LAeq * 現況の交通条件現況の交通条件による等価騒音レベルの計算工事用車両の交通条件工事用車両の交通条件による等価騒音レベルの計算工事用車両の上乗せによる等価騒音レベルの増加工事用車両走行時の等価騒音レベル図工事用車両の走行による騒音の影響の予測手順

18 図工事用車両の走行ルート及び予測地点

19 2 予測式予測式は道路環境影響評価の技術手法平成 24 年版 (( 財 ) 道路環境道路空間研究所,2013 年 ) に記載されている次式 (ASJ RTN-Model2013) を用いたこの予測式は一般的に広く道路交通に係る騒音予測計算で用いられているものであるここで L Aeq =L Aeq* +ΔL ΔL =101og 10{(10 LAeq,R/ LAeq,HC/10 )/ 10 LAeq,R/10 } L Aeq : 工事用車両走行時の等価騒音レベル (db(a)) L Aeq* : 現況等価騒音レベル (St.2 の測定値 ( 昼間 )=61.3 db(a)) ΔL : 工事用車両の走行により増加する等価騒音レベル (db(a)) L Aeq,R : 現況交通量から ASJ RTN-Model 2013 を用いて求められる等価騒音レベル (db(a)) L Aeq,HC: 工事用車両の交通量から ASJ RTN-Model 2013 を用いて求められる等価騒音レベル (db(a)) a. A 特性補正音響パワーレベルの算出式 LwA=B+30log 10V+C B : 騒音パワーレベル式の定数項 ( 大型車類 53.2, 小型車類 46.7) V : 走行速度 [km/h] C : 基準値に対する補正項 C=ΔL surf+δl grad+δl dir+δl etc ΔL surf: 排水性舗装等による騒音低減に関する補正量 [db] ΔL grad: 道路の縦断勾配に関する補正量 [db] ΔL dir : 自動車走行騒音の指向性に関する補正量 [db] ΔL etc : その他の要因に関する補正量 [db] ΔL surf ΔL grad ΔL dir ΔL etc については今回適用しなかった b. 伝搬計算の基本式 L A,i=L wa,i-8-20log 10r i+δl cor,i LA,i :i 番目の音源位置から予測点に伝搬する騒音の A 特性騒音レベル [db] LwA,i :i 番目の音源位置における自動車走行騒音の A 特性補正音響ハワーレヘル [db] ri :i 番目の音源位置から予測点までの直達距離 [m] ΔLcor,i:i 番目の音源位置から予測点に至る音の伝搬に影響を与える各種 ( 回折地表面効果空気の音響吸収 ) の減衰要素に関する補正量 [db] このうち ΔLcor については今回適用しなかった

20 3 予測条件の設定 a. 工事用車両交通量工事用車両の交通量については表に示す計画日交通量を用いることとし大型車の時間配分は作業時間内 (8 時 ~17 時 12 時台を除く ) で均等に配分通勤車両は朝夕の出退勤時刻に配分した表計画日交通量 ( 工事用車両 ) 予測時期項目台数工事開始後 13 ヵ月目から 21 ヵ月目 b. 予測に用いた交通量単位 : 台 / 日通勤車両 ( 小型車計 ) 40( 往復 80 台 ) 資機材等運搬車両 ( 大型車計 ) 60( 往復 120 台 ) 予測に用いた交通量は現地調査地点の値とし表に示すとおりとしたなお予測に用いた時間帯別交通量は資料編に示した表予測に用いた交通量時期 NO 予測地点工事開始後 13 ヵ月目から 21 ヵ月目 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内現況現況交通量工事用車両 ( 往復 ) 単位 : 台 /(6 時 ~22 時 ) 工事中現況交通量 + 工事用車両小型車大型車小型車大型車小型車大型車 c. 走行速度予測に用いた走行速度は車速の現地調査結果をもとに表に示す 50 km /h とした ( 表走行速度調査結果参照 ) 表走行速度条件単位 :km/h NO 予測対象道路走行速度 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内 50 d. 道路条件工事用車両の走行ルートである県道出雲崎石地線の予測地点 ( 出雲崎町稲川地内 ) の断面図を図に示す音源は両側車線の中央に設置したまた予測位置は住宅地側の官民境界とし高さは地上 1.2m とした県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内図予測断面図

21 5) 予測結果工事用車両の走行による等価騒音レベルの増加量は 4.6dB(A) となりこれを現況測定値 61.3dB(A) と合わせると予測値は 66dB(A) となる工事用車両の走行による等価騒音レベルの予測結果を表に示す NO 3 表工事用車両の走行による等価騒音レベル予測結果予測地点県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内測定値 (L Aeq * ) 現況 (L Aeq,R) 注 ) 予測値は昼間の時間における地上 1.2m の値である予測値は小数点以下第 1 位を四捨五入した計算値工事中 (L Aeq,HC) 工事による増加量 (ΔL) 単位 :db(a) 予測値 (L Aeq * +ΔL) (65.9) 6) 環境保全措置の内容本事業の実施においては事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減させるものとして表に示す環境保全措置を実施する事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減するため搬入時間の分散交通規制の遵守及び走行ルートの限定を行うこととした環境保全措置搬入時間の分散表環境保全措置 ( 工事用車両の走行 ) 環境保全措置の内容工事用車両が集中しないよう搬入時期時間の分散化に努める環境保全措置の種類低減交通規制の遵守工事用車両は積載量等の交通規制を遵守する低減走行ルートの限定工事用車両は可能な限り住宅地を避け県道出雲崎石地線を走行する環境保全措置の種類回避 : 全部又は一部を行わないこと等により影響を回避する最小化 : 実施規模又は程度を制限すること等により影響を最小化する修正 : 影響を受けた環境を修復回復又は復元すること等により影響を修正する低減 : 継続的な保護又は維持活動を行うこと等により影響を低減する代償 : 代用的な資源もしくは環境で置き換え又は提供すること等により影響を代償する低減

22 7) 評価 1 評価方法評価の方法は調査及び予測の結果並びに検討した環境保全措置の内容を踏まえ騒音の影響が事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減されているかどうかを検討したまた予測結果が表に示す環境保全に関する目標と整合が図れているかどうかを検討した予測地点は騒音に係る環境基準の類型指定がなされていない地域であるが騒音に係る環境基準のうち B 地域の2 車線以上の車線を有する道路に面する地域に定められる値を環境保全目標とした表環境保全に関する目標 ( 工事用車両の走行 ) 環境保全に関する目標騒音に係る環境基準 (B 地域のうち 2 車線以上の車線を有する道路に面する地域 ) 65dB(A) 以下備考昼間 (6 時 ~22 時 ) 2 評価結果 a. 環境への影響の回避低減に係る評価事業の実施にあたっては 6) 環境保全措置の内容に示す環境保全措置を講じる工事用車両の走行に伴う騒音の影響を抑制するため搬入時間の分散交通規制の厳守及び走行ルートの限定を行うこれらのことは事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減する措置である以上のことから工事用車両の走行に伴う騒音の影響について環境への影響の回避低減に適合するものである b. 環境保全に関する目標との整合性に係る評価工事用車両の走行による等価騒音レベルの予測結果は表に示すとおり工事の最盛期において環境保全に関する目標を超過する結果となるなお工事の実施に際してモニタリングを行い工事の実施が環境に影響を及ぼすことがないよう適切に対応する表環境保全に関する目標との整合性に係る評価結果 ( 工事用車両の走行 ) 単位 :db(a) NO 予測地点予測値環境の保全に関する目標との整環境保全に関す合性る目標 : 整合 : 不整合 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内以下注 ) 環境保全に関する目標値が整数であることから予測値は小数点以下第 1 位を四捨五入し整数としその値をもって評価を行った

23 3 環境保全措置の追加を踏まえた評価結果 a. 環境への影響の回避低減に係る評価表に示す環境保全措置を実施する場合であっても環境保全に関する目標を満足できない結果となったそこで追加の環境保全措置として表に示す県道出雲崎石地線の住宅地付近での工事用車両の走行速度を 40 km /h に制限する措置を実施することとしたこれにより工事用車両の走行に伴う騒音が及ぼす環境への影響はより回避低減されるものと評価する環境保全措置走行速度の制限環境保全に関する目標を超過するおそれがある場合の追加の保全措置の検討実施表追加の環境保全措置 ( 工事用車両の走行 ) 環境保全措置の内容工事期間中は工事用車両と既設処分場への廃棄物運搬車両が重複して走行することから県道出雲崎石地線の住宅地付近での工事用車両の走行速度を 40 km /h に制限する工事期間中の工事用車両の走行や騒音レベルを確認し環境保全に関する目標を超過するおそれが生じた場合にはさらなる環境保全措置を検討実施します環境保全措置の種類環境保全措置の種類回避 : 全部又は一部を行わないこと等により影響を回避する最小化 : 実施規模又は程度を制限すること等により影響を最小化する修正 : 影響を受けた環境を修復回復又は復元すること等により影響を修正する低減 : 継続的な保護又は維持活動を行うこと等により影響を低減する代償 : 代用的な資源もしくは環境で置き換え又は提供すること等により影響を代償する低減低減 b. 環境保全に関する目標との整合性に係る評価走行速度の制限を実施した場合の予測結果は表に示すとおり環境保全に関する目標に整合する結果となったなお工事用車両の走行に際してモニタリングを行い工事用車両の走行が環境に影響を及ぼすことがないよう適切に対応する NO 表工事用車両の走行による等価騒音レベル予測評価結果 ( 再予測 ) 予測地点測定値 (L Aeq * ) 現況 (L Aeq,R) 計算値工事中 (L Aeq,HC) 工事による増加量 (ΔL) 予測値 (L Aeq* + ΔL) 環境保全に関する目標単位 :db(a) 環境の保全に関する目標との整合性 : 整合 : 不整合 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内 (65.2) 65 以下注 ) 予測値は昼間の時間における地上 1.2m の値である環境保全に関する目標値が整数であることから予測値は小数点以下第 1 位を四捨五入し整数としその値をもって評価を行った

24 (3) 存在供用時の施設の稼働に伴う影響 1) 予測項目予測項目は施設の稼働による騒音レベル ( 等価騒音レベル時間率騒音レベル ) とした 2) 予測地域及び地点予測地域は対象事業実施区域周辺とし予測地点は表及び図に示す地点とした予測高さは地上 1.2mとした表予測地点 NO 予測地点 1 近接民家側敷地境界 2 近接民家付近 3) 予測対象時期予測対象時期は施設が通常の状態で稼働する時点とした 4) 予測方法 1 予測手順施設の稼働による騒音の影響の予測手順は廃棄物処理施設生活環境影響調査指針 ( 環境省 2006 年 ) を参考に図に示すとおり設定した施設稼働騒音は各設備からの発生源騒音レベルを設定し予測地点での合成騒音レベルを予測したなお地表面による減衰効果は考慮しないこととした発生源位置及び発生源騒音レベルの設定各点音源からの予測計算予測地点での騒音レベルの合成図施設稼働騒音の予測手順

25 図施設稼働騒音振動予測地点

26 2 予測式予測式は廃棄物処理施設生活環境影響調査指針 ( 環境省 2006 年 ) に示される音源から発生する音 ( 各設備の稼働音 ) が距離減衰する伝搬理論計算式を用いた [ 屋内騒音レベルの算出 ] L (in)=l w+10 log(4/a) ここで L (in): 室内の騒音レベル (db) L w: 騒音源の音響パワーレベル (db) A: 屋内吸音力 (m 2 ) A=Sα S: 屋内全表面積 (m 2 ) α: 屋内平均吸音率 [ 外壁透過後の騒音レベルの算出 ] L (out)=l (in)-tl-6 ここで L (out): 外壁面からの騒音レベル (db) TL: 透過損失 (db) [ 仮想点音源の音響パワーレベルの設定 ] 受音点における壁面からの音響パワーレベルは受音点において点音源とみなせる大きさに壁面を分割し各分割壁の中心に仮想点音源を配置した仮想点音源の音響パワーレベルは次式を用いて算出した L w=l (out)+10 log 10(S i) ここで L w: 仮想点音源の音響パワーレベル (db) S i: 分割壁の面積 (m 2 ) [ 半自由空間における点音源の距離減衰式 ] (ASJ CN-MODEL2007) L A=Lw-8-20 log(r)+δl d ここで L A : 受音点における騒音レベル (db(a)) Lw : 騒音源の音響パワーレベル (db(a)) r : 音源から受音点までの距離 (m) ΔL d : 回折効果による補正量 [ 騒音レベルの合成 ] L=10 log10(10 L1/ L2/ LAn/10 ) ここで L : 合成された騒音レベル (db(a)) L An : 発生源 n に対する予測地点の騒音レベル (db(a))

27 3 予測条件の設定 a. 屋内音源位置ア ) 騒音発生機器屋内音源は水処理施設のブロアーとし水処理施設の中央部に配置したイ ) 室内音源の騒音パワーレベル各機器の基準点騒音レベルは表に示すとおり設定した表屋内機器類の基準点騒音レベル及び周波数特性機器名称台数基準点騒音レベル曝気用ブロアー 1 95 出典 : 環境アセスメントの技術 ( 社団法人環境情報科学センター,1999 年 ) ウ ) 水処理施設の稼働時間水処理施設の稼働時間は 24 時間としたエ ) 水処理施設建屋の諸元水処理施設建屋の諸元は表に示す値とした表施設内機器類の基準点騒音レベル及び周波数特性外壁材質吸音率 (1000Hz) 等価損失 (1000Hz) ALC 板 (100mm) dB(A) b. 屋外音源ア ) 屋外音源位置屋外音源は埋立作業機械とし図に示すとおり埋立処分場の近接民家側に配置したイ ) 屋外音源の騒音パワーレベル各機器の基準点騒音レベルは低騒音型低振動型建設機械の指定に関する規程 ( 平成 9 年 7 月建設省告示第 1536 号 ) 及び建設工事に伴う騒音振動対策ハンドブック( 第 3 版 )(( 社 ) 日本建設機械化協会平成 13 年 2 月 ) を用い表に示すとおり設定した表埋立作業機械騒音パワーレベル NO 機械名称規格台数騒音ハワーレヘル (db(a)) 出典備考 1 バックホウ 0.7 m3級低騒音型 2 ブルドーザー D6 級低騒音型 3 ダンプトラック 10t 出典 1: 低騒音型低振動型建設機械の指定に関する規程 ( 平成 9 年 7 月建設省告示第 1536 号 ) 出典 2: 建設工事に伴う騒音振動対策ハンドブック ( 第 3 版 )(( 社 ) 日本建設機械化協会平成 13 年 2 月 ) ウ ) 埋立作業機械の稼働時間埋立作業機械の稼働時間は 8 時 ~17 時とした

28 図埋立作業機械及び水処理施設の配置図

29 c. 暗騒音施設稼働騒音予測地点における暗騒音レベルは騒音規制法に基づく特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準との比較を想定し現地調査結果の朝 ( 午前 6 時から午前 8 時まで ) 昼間 ( 午前 8 時から午後 6 時まで ) 夕 ( 午後 6 時から午後 9 時まで ) を夜間 ( 午後 9 時から午前 6 時まで ) の各時間帯の時間率騒音レベル (L A5) とした環境騒音における暗騒音レベルは騒音に係る環境基準との比較を想定し現地調査結果の昼間 ( 午前 6 時から午後 10 時まで ) 夜間( 午後 10 時から午前 6 時まで ) の騒音レベル (L Aeq) とした各地点の暗騒音レベルを表に示す表予測地点の暗騒音レベル予測項目予測地点時間帯暗騒音単位 :db(a) 施設稼働騒音環境騒音近接民家側敷地境界近接民家付近朝 41 昼間 51 夕 38 夜間 39 昼間 54.3 夜間 39.0 d. 回折地表面吸収等予測にあたっては地形による遮へい回折を考慮したまた樹林等による遮へい地表面による吸収は考慮しなかった 5) 予測結果敷地境界地点における施設の稼働による騒音の予測結果は表及び図に示すとおりとなった近接民家側敷地境界 (NO.1) での施設稼働騒音は昼間に 35.3dB(A) その他の時間帯は 30dB(A) 未満であったまた近接民家付近 (NO.2) の施設稼働騒音は全ての時間帯で 30dB(A) 未満であった表施設の稼働による騒音予測結果単位 :db(a) 予測項目 NO 予測地点時間帯暗騒音寄与値 ( 施設稼働騒音 ) 予測値朝 41 <30 41(41.3) 施設稼働騒音 1 近接民家側敷地境界昼間 (51.1) 夕 38 <30 39(38.6) 夜間 39 <30 40(39.5) 昼間 54.3 <30 54(54.3) 環境騒音 2 近接民家付近夜間 39.0 <30 40(39.5) 注 ) 予測値は地上 1.2m における値である予測値は小数点以下第 1 位を四捨五入した <30 は 30dB(A) 未満を示す暗騒音との合成は 30dB(A) として行った

30 図施設の稼働による騒音予測結果(昼間予測高さ 1.2m)

31 6) 環境保全措置の内容本事業の実施においては事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減させるものとして表に示す環境保全措置を実施する事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減するため低騒音型機械の使用騒音発生機器の適切な防音措置騒音発生の大きい機器の屋内への設置及び機器類の定期的な管理を行うこととしたこのうち低騒音型機械の使用については予測の条件として採用している ( 表図参照 ) 環境保全措置低騒音型機械の使用騒音発生機器の適切な防音措置騒音発生の大きい機器の屋内への設置表環境保全措置 ( 施設の稼働 ) 環境保全措置の内容埋立作業機械は低騒音型又は超低騒音型の建設機械を使用する騒音発生機器は吸音材等で覆うなどの適切な防音措置を講じる騒音発生の大きい曝気ブロアは室内に設置することにより外部への騒音の伝搬を低減する環境保全措置の種類最小化最小化最小化機器類の定期的な管理定期的に機械及び施設装置の点検を行い異常の確認された機器類は速やかに修理交換し機器低減の異常による大きな騒音の発生を未然に防ぐ環境保全措置の種類回避 : 全部又は一部を行わないこと等により影響を回避する最小化 : 実施規模又は程度を制限すること等により影響を最小化する修正 : 影響を受けた環境を修復回復又は復元すること等により影響を修正する低減 : 継続的な保護又は維持活動を行うこと等により影響を低減する代償 : 代用的な資源もしくは環境で置き換え又は提供すること等により影響を代償する 7) 評価 1 評価方法評価の方法は調査及び予測の結果並びに検討した環境保全措置の内容を踏まえ騒音の影響が事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減されているかどうかを検討したまた予測結果が表に示す環境保全に関する目標と整合が図れているかどうかを検討した近接民家付近を含む対象事業実施区域周辺は特定工場等において発生する騒音の規制に関する規制の地域指定及び騒音に係る環境基準の類型指定のいずれの地域にも該当しないただし環境影響を低減し良好な環境を維持するために特定建設作業に係る騒音の規制基準 ( 第 2 種区域 ) 及び騒音に係る環境基準 (B 類型 ) を環境保全目標として設定した騒音規制法に基づく特定工場等において発生する騒音の規制に関する基準 ( 第 2 種区域 ) 環境基準値 B 類型表環境保全に関する目標 ( 施設の稼働 ) 環境保全に関する目標備考朝夕昼間夜間昼間夜間 50 db(a) 以下 55 db(a) 以下 45 db(a) 以下 55 db(a) 以下 45 db(a) 以下近接民家側敷地境界における基準値近接民家付近

32 2 評価結果 a. 環境への影響の回避低減に係る評価事業の実施にあたっては 6) 環境保全措置の内容に示す環境保全措置を講じる低騒音型機械の使用騒音発生機器の適切な防音措置騒音発生の大きい機器の屋内への設置及び機器類の定期的な管理を行うことで施設の稼働に伴う騒音の影響を抑制するものであるこれらのことは事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減する措置である以上のことから施設の稼働に伴う騒音の影響については環境への影響の回避低減に適合するものと評価する b. 環境保全に関する目標との整合性に係る評価予測結果は表に示すとおりであり予測値は環境保全に関する目標を満足していることから環境保全に関する目標との整合性は図られているものと評価する表環境保全に関する目標との整合性に係る評価結果 ( 施設の稼働 ) 単位 :db(a) 予測項目 NO 予測地点時間帯予測値環境保全に関する目標環境の保全に関する目標との整合性 : 整合 : 不整合朝以下施設稼働騒音 1 近接民家側敷地境界昼間以下夕以下夜間以下 ( 参考 ) 環境基準 B 類型 2 近接民家付近注 : 予測値は地上 1.2m における値である昼間以下夜間以下

33 (4) 存在供用時の廃棄物運搬車両の走行に伴う影響 1) 予測項目予測項目は供用時において発生する廃棄物運搬車両の走行による等価騒音レベルとした 2) 予測地域及び地点予測地域は廃棄物運搬車両の走行道路の沿道及びその後背地を含む地域とし予測地点は表及び図に示す 1 地点とした表予測地点 NO 予測地点 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内 3) 予測対象時期予測対象時期は施設が通常の状態で稼働し廃棄物運搬車両が通常の状態で走行する時期とした 4) 予測方法 1 予測手順廃棄物運搬車両の発生による騒音の影響の予測手順は道路環境影響評価の技術手法平成 24 年版 (( 財 ) 道路環境道路空間研究所,2013 年 ) を参考に図に示すとおり設定した予測は現況交通量のみが走行する現況の交通条件の場合と現況交通量に供用時に増加する廃棄物運搬車両が加わる供用時の交通条件の場合について等価騒音レベルを算出しその増加量を予測し影響を検討した現況等価騒音レベル LAeq * 現況の交通条件現況の交通条件による等価騒音レベルの計算廃棄物運搬車両の交通条件廃棄物運搬車両の交通条件による等価騒音レベルの計算廃棄物運搬車両の上乗せによる等価騒音レベルの増加廃棄物運搬車両運行時の等価騒音レベル図廃棄物運搬車両による騒音の影響予測手順

34 図廃棄物運搬車両の走行ルート及び予測地点

35 2 予測式予測式は道路環境影響評価の技術手法平成 24 年版 (( 財 ) 道路環境道路空間研究所,2013 年 ) に記載されている次式 (ASJ RTN-Model2013) を用いたこの予測式は一般的に広く道路交通に係る騒音予測計算で用いられているものであるここで L Aeq =L Aeq* +ΔL ΔL =101og 10{(10 LAeq,R/ LAeq,HC/10 )/ 10 LAeq,R/10 } L Aeq : 廃棄物運搬車両走行時の等価騒音レベル (db(a)) L Aeq* : 現況等価騒音レベル (St.2 の測定値 ( 昼間 )=61.3dB(A)) ΔL : 廃棄物運搬車両の走行により増加する等価騒音レベル (db(a)) L Aeq,R : 現況交通量から ASJ RTN-Model 2013 を用いて求められる等価騒音レベル (db(a)) L Aeq,HC: 廃棄物運搬車両の交通量から ASJ RTN-Model 2013 を用いて求められる等価騒音レベル (db(a)) なお L Aeq,R L Aeq,HC については以下に示す日本音響学会提案の予測計算方法 ASJ RTN-Model 2013 を用いて求めた a. A 特性補正音響パワーレベルの算出式 LwA=B+30log 10V+C B : パワーレベル式の定数項 ( 大型車類 53.2, 小型車類 46.7) V : 走行速度 [km/h] C : 基準値に対する補正項 C=ΔL surf+δl grad+δl dir+δl etc ΔL surf: 排水性舗装等による騒音低減に関する補正量 [db] ΔL grad: 道路の縦断勾配に関する補正量 [db] ΔL dir : 自動車走行騒音の指向性に関する補正量 [db] ΔL etc : その他の要因に関する補正量 [db] b. 伝搬計算の基本式 ΔL surf ΔL grad ΔL dir ΔL etc については今回適用しなかった L A,i=L wa,i-8-20log 10r i+δl cor,i LA,i :i 番目の音源位置から予測点に伝搬する騒音の A 特性騒音レベル [db] LwA,i :i 番目の音源位置における自動車走行騒音の A 特性補正音響ハワーレヘル [db] ri :i 番目の音源位置から予測点までの直達距離 [m] ΔLcor,i:i 番目の音源位置から予測点に至る音の伝搬に影響を与える各種 ( 回折地表面効果空気の音響吸収 ) の減衰要素に関する補正量 [db] このうち ΔLcor については今回適用しなかった

36 3 予測条件の設定予測に用いた交通量は現況 ( 現況交通量 ) 供用時 ( 現況交通量 + 廃棄物運搬車両交通量 ) のそれぞれについて以下のとおり設定した a. 廃棄物運搬車両交通量予測に用いた廃棄物運搬車両は既設処分場への廃棄物運搬車両の日台数の年間最大値 ( 平成 26 年 ) を採用し表に示すとおり設定した既設処分場への廃棄物運搬車両の日台数の最大値 ( 平成 26 年 ) 表廃棄物運搬車両の台数台数 81 台 / 日 ( 往復 162 台 / 日 ) b. 現況交通量現況交通量の設定を表に示すとおりにした一般車両交通量については騒音調査時に実施した昼間 (6 時 ~22 時 ) の交通量調査結果を用いた表現況交通量の設定単位 : 台現況調査結果 NO 予測地点昼間の交通量 (6 時 ~22 時 ) 小型車大型車合計 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内注 ) 交通量調査地点のうち既設処分場への廃棄物運搬車両を除いた値とした NO 3 c. 供用時交通量供用時の交通量は表に示すとおりとした供用時に増加する交通量はすべて大型車として設定したなお予測に用いた時間帯別交通量は資料編に示す予測地点県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内注 )( ) 内は大型車台数 d. 走行速度現況現況交通量表供用時交通量の設定廃棄物運搬車両 ( 大型車 ) 単位 : 台 /6 時 ~22 時供用時供用時交通量 ( 現況交通量 + 廃棄物運搬車両 ) 516(82) (244) 予測に用いた走行速度は車速の現地調査結果をもとに表に示す 50 km /h とした ( 表走行速度調査結果参照 ) 表走行速度条件 NO 予測対象道路速度 (km/h) 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内

37 e. 道路条件工事用車両の走行ルートである県道出雲崎石地線の予測地点 ( 出雲崎町稲川地内 ) の断面図を図に示す音源は両側車線の中央に設置したまた予測位置は住宅地側の官民境界とし高さは地上 1.2m とした県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内図予測断面図 5) 予測結果廃棄物運搬車両の走行による等価騒音レベルの増加量は 3.9dB(A) となりこれを現況測定値 61.3dB(A) と合わせると予測値は 65dB(A) となる廃棄物運搬車両の走行による等価騒音レベルの予測結果を表に示す NO 3 表廃棄物運搬車両の走行による等価騒音レベル予測結果予測地点県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内測定値 (L Aeq * ) 現況 (L Aeq,R) 注 ) 予測値は昼間の時間における地上 1.2m の値である予測値は小数点以下第 1 位を四捨五入した計算値供用時 (L Aeq,HC) 供用時の増加量 (ΔL) 単位 :db(a) 予測値 (L Aeq * +ΔL) (65.2)

38 6) 環境保全措置の内容本事業の実施においては事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減させるものとして表に示す環境保全措置を実施する事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減するため交通規制の遵守及び走行ルートの限定を行うこととした表環境保全措置 ( 廃棄物運搬車両の走行 ) 環境保全措置環境保全措置の内容環境保全措置の種類交通規制の遵守の要請廃棄物運搬車両は速度や積載量等の交通規制を遵守するよう運搬を行う事業者に低減要請する走行ルートの限定廃棄物運搬車両は可能な限り住宅地を避け県道出雲崎石地線を走行する低減環境保全措置の種類回避 : 全部又は一部を行わないこと等により影響を回避する最小化 : 実施規模又は程度を制限すること等により影響を最小化する修正 : 影響を受けた環境を修復回復又は復元すること等により影響を修正する低減 : 継続的な保護又は維持活動を行うこと等により影響を低減する代償 : 代用的な資源もしくは環境で置き換え又は提供すること等により影響を代償する 7) 評価 1 評価方法評価の方法は調査及び予測の結果並びに検討した環境保全措置の内容を踏まえ騒音の影響が事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減されているかどうかを検討したまた予測結果が表に示す環境保全に関する目標と整合が図れているかどうかを検討した環境保全に関する目標は騒音に係る環境基準のうち B 地域の 2 車線以上の車線を有する道路に面する地域に定められる値とした表環境保全に関する目標 ( 廃棄物運搬車両の走行 ) 環境保全に関する目標備考騒音に係る環境基準昼間 (B 地域のうち2 車線以上の車線を有 65dB(A) 以下 (6 時 ~22 時 ) する道路に面する地域 )

39 2 評価結果 a. 環境への影響の回避低減に係る評価事業の実施にあたっては 6) 環境保全措置の内容に示す環境保全措置を講じる交通規制の遵守の要請及び走行ルートの限定を行うことで廃棄物運搬車両の走行に伴う騒音の影響を抑制するものであるこれらのことは事業者として実行可能な範囲内でできる限り環境への影響を回避低減する措置である以上のことから廃棄物運搬車両の走行に伴う騒音の影響については環境への影響の回避低減に適合するものと評価する b. 環境保全に関する目標との整合性に係る評価廃棄物運搬車両の走行による等価騒音レベルの予測結果は表に示すとおりである廃棄物運搬車両の走行が最大となる条件でも環境保全に関する目標を満足することから環境保全に関する目標との整合性は図られているものと評価するなお廃棄物運搬車両の走行に際してモニタリングを行い廃棄物運搬車両の走行が環境に影響を及ぼすことがないよう適切に対応する表環境保全に関する目標との整合性に係る評価結果 ( 廃棄物運搬車両の走行 ) 単位 :db(a) NO 予測地点予測値環境の保全に関する目標との整環境保全に関す合性る目標 : 整合 : 不整合 3 県道出雲崎石地線出雲崎町稲川地内以下注 ) 予測値は地上 1.2m における値である環境保全に関する目標値が整数であることから予測値は小数点以下第 1 位を四捨五入し整数としその値をもって評価を行った

Microsoft Word - 泉南阪南火葬場生活環境影響調査報告書（pdf用）

Microsoft Word - 泉南阪南火葬場生活環境影響調査報告書（pdf用） 6.2 騒音 6.2.1 施設の稼働に伴う騒音 (1) 予測内容施設の稼働による騒音の予測内容は表 6.2.1のとおりである施設の配置計画に基づき予測計算に必要な条件を設定して騒音の伝播計算により事業計画地の敷地境界線およびその周辺地域における騒音レベルを算出した表 6.2.1 施設の稼働に伴う騒音の予測内容予測項目施設騒音レベル (L 5 ) 予測対象時期施設の稼働が最大となる時期予測対象地域