293 3 施設における血液培養採血セット数による検出菌種比較 秋元誠 1) 堀江里美 2) 小野田靖春 3) 赤津義文 4) 大塚喜人 5) 一般財団法人竹田健康財団竹田綜合病院 1) 社会医療法人河北医療財団河北総合病院分院 2) 社会医療法人恵愛会大分中村病院 3) 株式会社日立製作所日立総合

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1 292 RAISUS ANY を使用した酵母様真菌 嫌気性菌プレートの検討について 野宮沙織 1) 大島利夫 1) 小出沙紀 1) 浅井さとみ 2) 宮地勇人 2) 東海大学医学部付属病院 1) 東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学 2) はじめに 今回我々は 全自動迅速同定感受性測定装置 RAISUS ANY( 日水製薬 ) を用いて 新たに開発された酵母樣真菌感受性プレートと嫌気性菌感受性プレートを評価し 用手法による従来法と比較検討した 対象と方法 標準菌株による薬剤感受性精度管理は Candida krusei ATCC 6258 Candida parapsilosis ATCC Bacteroides thetaomicron ATCC を用いた 臨床菌株は Candida 属 20 株 Bacteroides fragilis group 18 株を使用した 薬剤感受性プレートは 酵母様真菌感受性に RSMY1 ( 日水製薬 ) 嫌気性菌感受性に RSMA1 ( 日水製薬 ) を使用した 比較対象は 酵母様真菌感受性キット ASTY ( 極東製薬 ) 嫌気性菌用ドライプレート DP33( 栄研化学 ) を用いた 結果判定は 酵母様真菌では 時間培養 嫌気性菌では 時間培養後に行った 結果 Candida 属の標準菌株による精度管理では ITCZ のみ 1 管高い結果となった 嫌気性菌用 RSMA1 では 標準菌株は基準値から外れなかった RSMY1 と ASTY の各抗真菌薬一致率は AMPH-B 100% (20/20 件 ), 5-FC 100% (20/20 件 ), FLCZ 95% (19/20 件 ), MCZ 25% (5/20 件 ), MCFG 95% (19/20 件 ), ITCZ 90% (18/20 件 ), VRCZ 90% (18/20 件 ) であった 嫌気性菌用 RSMA1 と DP33 の各抗菌薬一致率は ABPC/SBT 94.4% (17/18 件 ), PIPC/TAZ 100% (18/18 件 ), SBT/CPZ 94.4% (17/18 件 ), CMZ 72.7% (13/18 件 ), FMOX 94.4% (17/18 件 ), IPM 94.4% (17/18 件 ), MEPM 94.4% (17/18 件 ), CLDM 72.2% (13/18 件 ), LVFX 100% (18/18 件 ), MINO 100% (18/18 件 ) であった まとめ Candida 属の標準菌株で ITCZ のみ基準値を外れたが再現性はなかった また RSMY1 と ASTY の一致率は MCZ 以外は非常に良好な結果を示した 嫌気性菌用 RSMA1 と DP33 との一致率も高良好な結果が得られた 以上の事から酵母様真菌 嫌気性菌プレートは 従来法との相関がよく これら検査における自動化機器の使用は有用である ( 連絡先 : 内線 3152)

2 293 3 施設における血液培養採血セット数による検出菌種比較 秋元誠 1) 堀江里美 2) 小野田靖春 3) 赤津義文 4) 大塚喜人 5) 一般財団法人竹田健康財団竹田綜合病院 1) 社会医療法人河北医療財団河北総合病院分院 2) 社会医療法人恵愛会大分中村病院 3) 株式会社日立製作所日立総合病院 4) 医療法人鉄蕉会亀田総合病院 5) 目的 近年 血液培養検査において検出率向上や汚染菌の判定を容易にする目的で 複数セット採取が推奨されている また 診療報酬上も複数採取が認められ全国的に複数セット採取率が向上している そこで 1 セット採取で 1 セット陽性となった場合の検出菌と 複数セット採取で 2 セット以上陽性になった場合の検出菌種が 施設ごとにどのように異なるかを調査するため 福島県 大分県 東京都に立地する 3 病院について検討した 対象 方法 竹田綜合病院(A 病院 ), 河北総合病院 (B 病院 ), 大分中村病院 (C 病院 ) の 3 病院にて 2009 年 1 月 ~2013 年 12 月までに提出された血液培養検体 ( 小児 1 本採取を含む ) を対象とした 血液培養機器は A,C 病院 :BACTEC9050( 日本 BD 社 ),B 病院 :BACTECFX,BACTEC9050 を使用し 同定 薬剤感受性検査機器は A B 病院は WalkAway96SI( シーメンス社 ),C 病院は WalkAway40SI を使用した 結果 検出菌上位 2 菌種を表で示す A 病院 B 病院 C 病院 1セット陽性 2セット以上陽性 1セット陽性 2セット以上陽性 1セット陽性 2セット以上陽性 15.7% E. coli 18.5% S. aureus 19.5% E. 21.2% MRCNS 13.8% MRSA 25.0% S. aureus 2009 年 CNS 11.6% E. coli 11.1% MRCNS coli 17.1% E. coli 12.1% E. coli 10.3% MRSA 25.0% 2010 年 E. coli 12.7% MRCNS 12.7% E. coli 31.3% S. aureus 10.4% CNS 26.7% MRCNS 16.7% E. coli 18.9% MRCNS 11.5% E. coli 24.4% MRSA 8.9% pneumoniae 23.1% MRCNS 8.7% 2011 年 E. coli 17.6% MRSA 10.5% E. coli 17.4% pneumoniae 15.2% MRCNS 18.4% S. aureus 16.3% E. coli 18.1% MRCNS 9.6% E. coli 16.7% MRSA 16.7% E. coli 20.0% MRCNS 20.0% 2012 年 E. coli 21.0% S. aureus 10.9% E. coli 19.4% CNS 11.5% MRCNS 14.3% P. aeruginosa 14.3% E. coli 25.7% pneumoniae 7.5% E. coli 20.7% MRSA 17.2% E. coli 30.0% MRSA 20.0% 2013 年 E. coli 20.6 MRCNS 9.0% E. coli 24.4% S. aureus 9.0% MRCNS 28.6% CNS 8.6% E. coli 21.8% pneumoniae 6.3% E. coli 29.2% MRSA 16.7% S. aureus 100% 3 病院合計の血液培養件数は 31,042 件で A 病院 6,131 件, B 病院 24,040 件,C 病院 871 件だった 2 セット採取率は A 病院 18.5%,B 病院 92.9%,C 病院 15.0% だった 血液培養を実施した主要診療科は A 病院が 1 セット,2 セットともに救急科,B 病院 : では内科系が多かった,C 病院は 1 セットが呼吸器内科,2 セットでは循環器内科だった 考察 今回の調査 3 病院は 病床数や血液培養検体数が異なるが 3 病院とも複数セット陽性になった検体では E. coli が最も多く 1 セットでは 2 病院が E. coli,1 病院では MRCNS であった A 病院では 救急科において血液培養 1 セット採取, 2 セット採取が多いため 検出菌種に差が認められなかったと考える B 病院では 1 セット陽性と複数セット陽性での検出菌種に相違がみられたが 検出菌の違いは血液培養件数が多く 2 セット率も高いためと思われる C 病院は 血液培養件数が少なく判断がつかなかった 発表当日までにさらに解析を加え報告する 連絡先 : ( 内線 :1423)

3 294 当院における Helicobacter 菌血症の臨床的 検査学的背景の検討 河村佳江 1) 尾重香里 1) 麻生都 1) 森田恵美 1) 金谷和美 1) 馬場尚志 2) 飯沼由嗣 2) 金沢医科大学病院中央臨床検査部 1) 金沢医科大学臨床感染症学 2) はじめに Helicobacter cinaedi(h. cinaedi) は 培養に長い時間を要するほか 従来の生化学的手法では同定が困難であるため 菌種確定できない症例も多い 今回 当院において血液培養からグラム陰性らせん状桿菌が分離され 遺伝子解析によりHelicobacter 属と同定した症例について 患者背景および検査学的特徴を検討した 方法 2012 年 6 月から 2014 年 11 月に金沢医科大学中央臨床検査部において血液培養からグラム陰性らせん状桿菌を分離し H. cinaedi 特異的遺伝配列 (gyrb) に対する PCR および 16S rrna 遺伝子解析により Helicobacter 属と同定した 13 例 (H. cinaedi 12 例 H. fennelliae 1 例 ) を対象とした 血液培養は BD BACTEC TM FX( 日本ベクトン ディッキンソン ) を用い 陽性検体は羊血液寒天培地 ダイヤ微好気パック (LSI メディエンス ) を用い 36 で微好気培養を行った 日常検査では API Campy( シスメックス ビオメリュー ) による同定結果を基に報告した 結果 13 名の内訳は男性 9 例 女性 4 例 平均 62.2 歳 (32 79 歳 ) で 12 例は手術後 腎移植後 抗癌化学療法 中 維持透析中 糖尿病などの基礎疾患があったが 明らかな基礎疾患が無い例も 1 例存在した 臨床症状は 発熱に加え皮膚発赤が見られた症例が 6 例 消化器症状が見られた症例が 2 例あったが 発熱のみ見られた症例も 5 例あった 血液培養では 好気 嫌気ボトル両方より分離された例が 1 例あったが 12 例は好気ボトルからのみ分離された 血液培養陽性までの所要時間は平均 93.4 時間 (51.5~ 時間 ) であり 4 例が培養開始から 120 時間以降に陽性となっていた 遺伝子解析により最終的に H. cinaedi と同定できた 12 例のうち 日常検査で H. cinaedi と報告していたものは 2 例のみで 9 例は菌種未確定として報告しており Campylobacter upsaliensis と報告した例も 1 例あった 考察 Helicobacter 属は 生化学的手法では同定が困難であり 皮疹など特徴的な臨床症状や患者背景の確認が重要となるほか 確実な同定には遺伝子解析が必須と考えられた また 発育に時間を要するため 血液培養を 5 日間で中止すると検出できない症例があることが示唆された

4 295 尿路感染症におけるグラム染色白血球貪食像についての検討 滝沢恵津子 1) 尾崎鈴佳 1) 小林由佳 1) 谷上朋子 1) 蓮輪亮介 1) 長岡智香 1) 大阪市立大学医学部附属病院 1) はじめに 尿路感染症は敗血症を発症すると重篤な状態に至るため発熱時の原因感染症として肺炎 髄膜炎と並び重要視される その場合 細菌検査唯一の迅速検査であるグラム染色結果が必須であり至急結果報告が要求される 当検査室においても検鏡は感染症診断において臨床的意義が高く 細菌情報と併せて白血球貪食像の有無の報告を臨床側から要求される事が多い しかしながら 白血球貪食能は 宿主側の状態 臓器特異性 貪食される細菌の種類などにより影響を受け とりわけ尿においては ph 浸透圧による貪食能回避も報告されているため白血球貪食像が尿路感染症の指標にはならない場合がある そこで今回 尿検体についてグラム染色像結果 白血球貪食結果 培養結果 ph 浸透圧と尿路感染症の有無についての調査を行い 検討したので報告する 対象検体 2014 年 4 月から 10 月までに当院微生物検査室に提出された尿検体 1232 件のうち グラム染色で好中球数を中程度以上認めたもの 同時に一般検査定性検査の依頼があった 118 件について調査をおこなった 方法 グラム染色像結果 白血球貪食結果 培養結果については 当検査室において報告した結果を用いた ph 浸透圧については一般検査尿試験紙法における定性検査の結果を用いた なお 浸透圧に関しては比重を代用した 尿路感染症の有無については 電子カルテの患者情報により確認をおこなった 結果 尿路感染症の有無に関わらず白血球貪食像を認めたのは全検体の 42% であった 尿路感染症で白血球貪食像を認めたのは 49% であり 平均 ph6.3 比重 起因菌は陰性桿菌 88% 陽性球菌 9% であった 白血球貪食像を認めなかった 51% は 平均 ph6.2 比重 起因菌は陰性桿菌 44% 陽性球菌 23% であった 非尿路感染症で白血球貪食像を認めたのは 32% であり 平均 ph6.8 比重 分離菌は陰性桿菌 44% 陽性球菌 44% であった 白血球貪食像を認めなかった 68% は 平均 ph6.1 比重 であった 今後も情報量を増加 収集した上で調査 検討を継続していきたいと考える 連絡先 :

5 296 (1 3)-β-D- グルカンとノカルジア感染症との関連性の検討 山口将太 1) 鈴田朱美 1) 木下和久 1) 松田一之 1) 川元康嗣 2) 栁原克紀 3) 地方独立行政法人長崎市立病院機構長崎みなとメディカルセンター市民病院 1) 長崎大学病院 2) 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析 診断学分野 3) はじめに 近年 血中 (1 3)-β-D-グルカン( 以下 グルカン ) 値上昇を示した肺ノカルジア症の報告が散見される 今回 我々は血中グルカン値上昇を示した脳ノカルジア症の一例を経験し グルカンとノカルジア感染症との関連性について検討したので報告する 症例 73 歳 男性 2014 年 6 月 軽度発熱 意識レベルの低下により当院救急外来受診し 胸部 CT 所見から肺炎が疑われ入院となった 入院後の検査では 血中グルカン値 94.7 pg/ml(wako) と高値を示し 頭部 MRI にて多発脳膿瘍形成を疑う所見 意識レベルの著しい低下をきたしたため 真菌性脳症を疑いドレナージが施行された 提出された脳膿瘍から真菌は分離されず 培養 4 日目に Nocardia 属を疑う菌が分離された 菌種同定のために長崎大学病院に依頼し 遺伝子解析の結果 Nocardia farcinica と同定された 検討 分離された Nocardia farcinica とグルカン値との関連性の検討を行った まず McFarland 0.5 に調整した菌液を作製し 通常の血中グルカン値を測定する方法で 血漿の代わりに菌液を用いて測定を行った 測定結果は グルカン値 81.4 pg/ml(wako) と高値を示した まとめ Nocardia を構成する多糖類は Amebocyte lysate の酵素反応を引き起こし 血中グルカン値上昇をきたしうるという報告がある さらに本検討で Nocardia 菌自体がグルカン値を上昇させたことにより グルカンとノカルジア感染症との間に関連性があることが示唆され 血中グルカン値上昇という所見から真菌感染以外にも ノカルジア感染の可能性があると考えさせられた 今後は症例数を増やし 報告する予定である 連絡先 ( 内線 3236)

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