302 Mod-Hodge Test および CarbaNP 法によるカルバペネマーゼ産生腸内細菌検出に関する検討 中村竜也 1) 大沼健一郎 1) 小林沙織 1) 小林泰菜 1) 楠木まり 1) 矢野美由紀 1) 中村正邦 1) 林伸英 1) 国立大学法人神戸大学医学部附属病院 1) 目的 カルバ

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1 301 多種類の抗菌薬測定を目的に開発された微生物感受性分析装置 DPS192iX の精度検証 マイクロスキャン WalkAway96 Plus との比較 橋本優佑 1) 小松千夏 1) 於保恵 1) 草場耕二 1) 東谷孝徳 1) 太田昭一郎 1) 末岡榮三朗 1) 佐賀大学医学部附属病院 1) はじめに 2014 年 3 月 従来の装置より小型で多種類の 抗菌薬測定が可能な微生物感受性分析装置 DPS192iX ( 栄研化学 ) が発売され 省スペース化および効率化が可能となった 今回 我々はマイクロスキャン WalkAway96 Plus( シーメンス )( 以下 :WalkAway) の薬 剤感受性成績を基準に DPS192iX の薬剤感受性成績と比較 解析したので報告する 対象と方法 対象菌株は ATCC5 株 臨床分離株 199 株 ( 腸内細菌 67 株 ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌 30 株 ブドウ球菌 30 株 腸球菌 20 株 α 溶血連鎖球菌 20 株 β 溶血連鎖球菌 16 株 H. influenzae16 株 ) を使用し 同一 培養条件の菌株を DPS192iX と Walkaway の各測定法の操 作手順に準じて薬剤感受性試験を実施した なお DPS192iX ではドライプレート 栄研 (192 プレート ) ( 以下 :192 プレート ) WalkAway では各菌種に応じたパ ネルを使用し 感受性試験成績の比較は各菌種の測定時に 共通する薬剤について解析した 結果 各菌株における MIC 値の変動幅は 192 プレートで 得られた MIC 値を基準に ±1 管差を許容範囲として評価 解析した その結果 多くの菌種 薬剤においては 80% 以上の一致率を示したが 一部の腸内細菌 H. influenzae などの菌種や一部の薬剤においては一致率が低かった 考察 192 プレートは WalkAway と比較しても菌種 菌株間の変動幅は少なく良好な成績が得られ 日常検査に導入可能と判断された 利点として多種類の抗菌薬測定が可能であるが AmpC 産生の腸内細菌や H. influenzae などの判定では マイクロスキャンパネルに比べ 192 プレートのウェルが小さいため目視判定が困難な菌株も認められた これにより 判定者間での MIC 値の誤差が生じると考えられた また 菌液の分注時にサプリメント入りブロスを用いたの場合では 一部吸引不良や気泡の混入などが確認され 判定にスキップが生じる要因となった そのため この問題に対する早急な対策が必要と思われた < 連絡先 > 佐賀大学医学部附属病院検査部橋本優佑

2 302 Mod-Hodge Test および CarbaNP 法によるカルバペネマーゼ産生腸内細菌検出に関する検討 中村竜也 1) 大沼健一郎 1) 小林沙織 1) 小林泰菜 1) 楠木まり 1) 矢野美由紀 1) 中村正邦 1) 林伸英 1) 国立大学法人神戸大学医学部附属病院 1) 目的 カルバペネム耐性腸内細菌 (CRE) は 5 類感染 症に指定され 重要な耐性菌の一つとして取り扱われる ようになった 中でもカルバペネマーゼ産生腸内細菌 (CPE) は 感染制御の面からも早期発見が重要である 今回 meropenem(mepm) ertapenem(etpm) を使用した Modified Hodge Test(MHT) および CarbaNP 法を用いて CPE の検出について検討を行った 方法 対象は当院保存株で各種 PCR 法により耐性機序 が判明している腸内細菌科各種耐性菌 92 株 (CPE 産生 菌 45 株 ESBL 産生菌 25 株 p-ampc 産生菌 17 株 ESBL または AmpC+ カルバペネム系薬剤の MIC 2μg/ml 5 株 ) とした Carba NP 法は Nordmann らの方法 (Emerg. Infect. Dis : ) に従って実施 した MHT はミューラーヒントン寒天培地に E. coli ATCC25922 を塗布し MEPM および ETPM ディスクを置 き ディスクから放射状に被験菌を画線塗布し 時間培養した 感度および特異度を算出し 各方法に よる CPE 検出について評価した 結果 各方法の感度 特異度は CarbaNP 法で感度 88.9%, 特異度 100% MHT MEPM で感度 100%, 特異度 83.0% MHT ETPM で感度 100%, 特異度 74.5% であった CarbaNP 法で偽陰性を示した遺伝子型は GES 型 3 株 IPM-6 型 2 株であった この 5 株を CAZ および IPM ディスクによる β ラクタマーゼ誘導を実施した後 再度測定した結果 IMP-6 型は 2 株とも陽性となった MHT MEPM で偽陽性を示した株は p-ampc 産生で 4 株, ESBL 産生で 1 株 MHT ETPM では p-ampc 産生で 3 株, ESBL 産生で 9 株存在した 結論 各方法における CPE 検出の感度 特異度は共に良好であった 一方 CarbaNP 法ではカルバペネム系薬剤の MIC が低値を示す株や遺伝子型によっては陽性反応を示しにくい場合があり MHT では偽陽性を示す株の存在が明らかとなった 現状では CPE を 100% 正確に捉えられる方法はないと考えられるため 検出および判定には十分な注意が必要であると考えられた 連絡先

3 303 MRSA スクリーニング培地の比較検討 小川有里子 1) 宮木祐輝 1) 西尾美津留 1) 大杉崇人 1) 小牧市民病院 1) 目的 Methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) は医療関連感染を起こす代表的な菌である 院内で 分離される耐性菌としても頻度が高く 感染対策上極めて 重要な菌である為 迅速かつ正確に報告しなければならな い 今回 マンニット卵黄ベースの選択培地であるポアメ ディア MRSA 分離培地 2( ポアメディア 栄研化学 ) と発色酵 素基質培地である MRSA-CI 寒天培地 (CI 極東製薬工業 ) CHROMagar TM MRSAⅡ 寒天培地 (CHROM 日本ベクトン ディッキンソン ) の 3 種の MRSA スクリーニング培地におい て 日常検査での MRSA 検出の有用性を比較検討した 対象と方法 当院にて 2014 年 7 月に提出された臨床検体 121 件を対象とした 35 で 24h 48h 好気培養後に発育状況 の判定を行った コロニー色調が CI は青緑色 CHROM は 赤紫色を示す菌株を ポアメディアはマンニット分解と卵 黄反応を認める菌株を MRSA と判定した MRSA の確認は グラム染色 PS ラテックス試験 ( 栄研化学 ) を実施し S. aureus と確認された菌株は MicroScan WalkAway 96SI (SIEMENS) にて同定 薬剤感受性試験を行った 結果 121 件のうち25 件 (20.7%) にMRSAの発育が認められた MRSAの検出における感度 特異度は24h 判定でポアメディア ;72% 100% CI;92% 94% CHROM;92% 98% であった 48h 判定でポアメディア ;88% 99% CI; 96% 73% CHROM;100% 98% であった CIは48h 判定で偽陽性株が増加し 全てcoagulase negative staphylococciであった MRSA 以外の菌の発育率は24h 判定でポアメディア ;40% CI;25% CHROM;26% であった 48h 判定でポアメディア ;53% CI;48% CHROM;41% であった 考察 CIとCHROMはMRSAの検出感度 MRSA 以外の菌の発育抑制がポアメディアより優れていた CIは48h 判定で特異度の顕著な低下を認め MRSAと誤判定する事例が散見された CHROMは発色基質により 経験年数問わず 誰もが簡便に判定する事ができ また感度 特異性も優れている事から MRSAスクリーニング培地としての有用性が期待された 連絡先 ; ( 内線 2262)

4 304 血液培養自動分析装置 BacT/ALERT と BACTEC の検出菌比較 古野貴未 1) 廣門順子 1) 秋永理恵 1) 桑岡勲 1) 赤津義文 2) 大塚喜人 3) 飯塚病院 1) 株式会社日立製作所日立総合病院 2) 医療法人鉄蕉会亀田総合病院 3) 目的 当院では 2014 年 1 月に血液培養装置 BacT/ALERT ( シスメックス ビオメリュー ) から BACTEC( 日本ベクトン ディッキンソン ) に変更した そこで 機器による検出菌の比較検討を行ったので報告する 対象 2013 年 1 月から 2014 年 10 月までに血液培養採取セット数 19,797 から検出された全菌種を対象とした 使用機器は 2013 年 1 月から 12 月までの 12 か月間は BacT/ALERT 2014 年 2 月から 10 月までの 9 か月間は BACTEC である 陽性件数は 同一セット内で複数菌検出があった場合はそれぞれの菌を 1 株としてカウントした 同一患者で同一菌が複数回分離された場合は 期間に関わらず初回分離株のみをカウントした 結果 検出菌上位 2 菌種は E. coli と CNS で BacT/ALERT BACTEC の順に E. coli は 20.0% 24.8% CNS は 16.0% 14.2% で有意な差を認めなかった その他の Staphylococcus 属 腸内細菌科 P. aeruginosa Candida spp. もほぼ同様の検出率で有意な差は認められなかった 検出菌率の低い菌種では S. pneumoniae は 2.1% 0.8% で BacT/ALERT の検出率が高く Campylobacter spp. は 0.1% 0.8% Helicobacter spp. は 0.0% 0.3% で BACTEC の検出率が高かった 考察 検出率の高い菌種に関しては 2 機種間の菌の検出率に違いは認められなかった 検出率の低かった菌種では S. pneumoniae は BACTEC の検出率が高いとの報告があるが 当院での調査は同期間比較ではなく また短期間であるため 季節性やワクチン接種の影響も示唆され比較は難しいと考えられた Campylobacter spp. Helicobacter spp. では BACTEC 検出率が増加し また検出件数が少ないため陽転化までの時間比較はできないが BACTEC は最長でも 4 日であり 培養ボトルの組成 使用機器により検出率に差が生じた可能性が示唆された このデータに調査期間を延長したデータを追加し発表する 連絡先 : ( 内線 2516)

5 305 妊婦 B 群連鎖球菌スクリーニング検査における GBS 選択増菌 分離培地の検討 大西雅人 1) 松下彰利 1) 李相太 1) 宇井孝爾 1) 小泉章 1) 問本佳予子 1) 薮内博史 1) 田中忍 1) 奈良県立医科大学附属病院 1) はじめに Streptococcus agalactiae( 以下 GBS) は膣内や腸管内の常在菌であるが 新生児 GBS 感染症の原因菌となっている 発症した場合に敗血症や髄膜炎など重篤化することが報告されている 日本産婦人科学会の診療ガイドラインにおいても妊娠 33~37 週の妊婦に GBS 検査を推奨すると共に GBS 陽性あるいは前児が GBS 感染症の場合には 分娩中に抗菌薬を投与するように勧告している 今回我々は GBS の検出率向上にむけ 日本国内で発売されている 3 社の選択増菌培地および選択分離培地の基本性能を比較したので報告する 対象と方法 使用菌株は GBS S. pyogenes E. coli C. albicans E. faecalis( 以上 ATCC 株 ) と それ以外の菌株は臨床材料株を用いた 選択増菌培地と選択分離培地はトッド ヒューイット CNA ブイヨン chromid StreptoB( シスメックス ビオメリュー ) ポアメディア GBS 半流動培地 ポアメディア ViGBS 寒天培地 ( 栄研化学 ) ランバクイック GBS クロモアガーストレップ B 寒天培地 ( 関東化学 ) を用い 各培地上での発育の有無と集落の色調や大き さを比較した 培養条件は 35 好気培養で行った 結果 ポアメディア GBS 半流動培地は GBS の発育でオレンジ色を呈し他の菌種は白色増殖を示したが 他の選択増菌培地では GBS を含む全ての菌種が白色増殖を示した 今回検討した選択分離培地において GBS は 赤コロニーを形成した また C.albicans は chromid StreptoB で白青コロニー S.pyogenes は ポアメディア ViGBS 寒天培地 クロモアガーストレップ B 寒天培地で微小な赤コロニー E. faecalis は chromid StreptoB で青 ~ 青白コロニーを形成し それ以外の菌株は発育阻止された まとめ 3 社共に E. coli の発育が抑制された また他菌種でもコロニーの色や大きさから GBS の検出が容易であった 各培地の特性はあるものの選択増菌培地と選択分離培地を併用することで GBS の見落としが少なく 妊婦のスクリーニング検査において有用であると考える 奈良県立医科大学附属病院 ( 内線 1230)

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