ginkou_zenbun.docx

Size: px
Start display at page:

Download "ginkou_zenbun.docx"

Transcription

1 平成 26 年度市町村課財政グループ 研修生卒業研究報告書 銀行等引受債における資金調達について 市町村課財政グループ森倫太郎 平成 27 年 1 月

2 目次 第一章はじめに 資金調達とどう向き合っていくべきか 1 第二章地方公共団体を取り巻く状況 2 1 地方の資金調達に関係する国の動向 2 ⑴ 財政投融資改革と公的資金の重点化 2 ⑵ 地方債計画の推移 2 2 府内市町村の状況 3 ⑴ 地方債の資金区分 3 ⑵ 府内市町村の民間資金借入れ状況 3 3 全国市町村と府内市町村の比較 5 第三章銀行等引受債の調達に当たって必要な知識 6 1 貸し手と借り手の考え方 6 2 借入条件を決める要素 6 ⑴ 地方公共団体で検討できるもの 6 ⑵ 地方公共団体で検討できないもの 11 第四章銀行等引受債の調達方法 13 1 銀行引受債の調達方法 13 2 調達方法を決定する際の留意点 13 第五章おわりに 持続可能な資金調達を目指して 15 参考文献一覧 16

3 第一章はじめに 資金調達とどう向き合っていくべきか 地方公共団体の資金調達については 平成 13 年度より実施された財政投融資改革以降 それまで主な地方債資金であった公的資金は重点化という形で縮減等がされ 地方公共団体の自立的な財政運営を促す観点から民間資金の拡大が図られた こうした経過等を踏まえ 平成 26 年度の地方債計画では公的資金と民間資金の割合はおおよそ4:6と 民間資金が占める割合が高くなっている しかしながら 大阪府内 ( 以下 府内 ) の市町村 1においては依然として公的資金への依存度が高い状況である 府内のこうした状況の中で ここ数年は地方債計画等の国の動きにおいても公的資金の維持 確保が図られているため 安定的に府内各市町村が求めているであろう公的資金での資金調達が確保できている状況である しかし このような状況が今後も果たして続くのであろうか 近々で想定されることとしては 市町村からの要望額がマクロベースで地方債計画において予定している総額を上回り 一部事業債の資金区分の変更をせざるを得ない事態が発生することが挙げられる つまり 公的資金を希望しても必ずしもその通りの資金調達ができるとは限らないということである また 全国と比較して府内市町村の公的資金への依存度が高い状況を考えると 今後も果たして現状どおりに公的資金を確保できるか否かは不透明なところである その他 財政投融資改革以降の流れを踏まえ 国の動き等により更なる公的資金縮減 及び民間資金の拡大への動きがあった時には 民間資金の資金調達を現状以上に考えなければならない時代が到来する可能性も考えられる このような 公的資金の調達が確実でなくなるかもしれないという考えを踏まえ 今後の資金調達と向き合うと 地方公共団体においては民間資金の資金調達の重要性が増してくると考えられる 本稿では 第二章で国の動向と全国的な資金調達状況に対する府内市町村の状況を考察し今後の資金調達とどう向き合っていくべきかを述べ 第三章と第四章では地方公共団体における民間資金 とりわけ市町村に一番身近な銀行等引受債での調達について 注意すべき点や課題を整理しながら必要な知識等を説明し 第五章で筆者の考えを述べる なお 分析内容及び意見に係る部分は あくまで筆者個人の私見であり 筆者の所属する組織の見解を表明するものではないことをお断りしておく 1 本稿において 特に指定のない場合 市町村 は政令市を除く市町村を指す 1

4 第二章地方公共団体を取り巻く状況 1 地方の資金調達に関係する国の動向 ⑴ 財政投融資改革と公的資金の重点化財政投融資とは 各種の公的資金を原資として対象期間に投融資することにより 社会資本整備等を効率的に推進するための政府の投融資活動である 従来は郵便貯金 年金積立金から大蔵省資金運用部に義務預託された資金等を原資とし これを財政投融資対象機関である特殊法人や地方公共団体に貸し付けることにより運用を行っていたが 貸付条件が市場原理に沿っていない等の課題から 平成 13 年度より財政投融資改革が実施された これにより 郵便貯金 年金積立金の資金運用部への義務預託は廃止されるとともに 地方公共団体向けの貸付条件は市場原理に沿った形で変革され 地方債資金の供給システムは大きく変化することとなった 財政投融資改革後の取組として 財政制度等審議会財政投融資分科会が平成 1 6 年 12 月に取りまとめた 財政投融資改革の総点検について では 地方公共団体の自立的な財政運営を促す観点から 地方公共団体の資金調達は市場公募等の民間資金によることを基本に 公的資金はこれを補完するものとすることが適当であり 地方公共団体の資金調達力及び資金使途を踏まえた重点化が重要であるとされた 地方公共団体向けの財政融資の総額についても縮減されてきたところであり 平成 17 年 12 月に閣議決定された 行政改革の重要方針 や平成 18 年 6 月に公布された 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 ( 行政改革推進法 ) においても 財政融資資金の規模を将来において適切に縮減されたものとするため 財投債発行額を着実に減額するとともに 地方公共団体向け融資を段階的に縮減することとされている ⑵ 地方債計画の推移図 1のとおり 地方債計画における資金区分の推移については 財政投融資改革以降 地方公共団体向けの財政融資の縮減が図られることとなり 平成 13 年度に 78,100 百万円だった政府資金は平成 26 年度には半分以下の34,530 百万円まで減少している また 平成 16 年度以降は民間資金の割合が50% を超えている 2

5 図 1 地方債計画資金区分別金額の推移 ( 当初計画ベース ) 単位 : 億円 200, , , , , ,000 80,000 60,000 40,000 20, ,770 50,306 50,298 50,839 15,100 16,100 17,000 19,400 24,000 19,700 19,600 17,800 31,600 43,000 20,200 19,000 33,000 36,700 42,000 44,400 44,400 35,000 42,600 16,140 34,000 34,000 15,330 77,400 76,500 66,145 71,103 59,836 51,906 44,808 45,046 47,474 50,996 35,291 39,100 33,948 32,197 14,060 18,330 21,590 18,930 21,740 21,720 20,500 78,100 76,900 13,500 13,330 76,000 43,390 56,000 47,200 38,500 39,340 38,870 32,400 36,810 32,800 37,310 34,530 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 その他銀行等引受市場公募資金公営企業金融公庫資金 地方公営企業等金融機構資金 地方公共団体金融機構資金政府資金民間資金の割合 100.0% 90.0% 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 2 府内市町村の状況 ⑴ 地方債の資金区分府内市町村の資金区分別決算額の推移については 図 2のとおりである 発行総額にバラつきはあるものの 地方債計画の資金の割合と比較すると民間資金の占める割合が低いことがわかる ⑵ 府内市町村の民間資金借入れ状況府内市町村の民間資金の借入れにおいては 市場公募債の発行は平成 19 年度以降実績がなく ほとんどが銀行等引受債となっている 図 3はその銀行等引受債の借入先の割合であるが 例年 8 割程度が金利交渉や入札等が必要となってくる市中銀行やその他金融機関からの借入となっていることがわかる また 証書借入と証券発行の割合については 証券発行の実績は平成 20 年度以降では平成 22 年度のみとなっており その他の年度については全て証書借入となっている 3

6 図 2 府内市町村資金区分別決算額の推移 単位 : 百万円 200, % 180, , , , ,000 80,000 60,000 40,000 20, ,692 4,309 64,399 1,549 1, , , ,160 45, , ,464 48,659 25, ,802 70, ,912 3,272 60, ,905 69,383 57,748 5,795 52,990 50,544 7,813 33, ,630 82,165 93,559 5,755 5,403 77,001 69,735 53,424 43,742 50,571 57,131 60,750 54,543 59,259 63, % 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 国の予算等貸付その他銀行等引受市場公募債公営企業金融公庫資金 地方公営企業等金融機構資金 地方公共団体金融機構資金政府資金民間資金の割合 0.0% ( 地方財政状況調査を基に筆者作成 ) 図 3 府内市町村決算における銀行等引受債の借入先の状況 単位 : 百万円 90, % 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 11,718 70,974 10,849 11,133 10,456 65,782 65,974 50,008 9,694 38,107 9,569 49,335 9,226 60,157 5,995 7,445 7,886 46,995 41,214 36,274 7,647 6,183 11,323 38,828 43, % 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10,000 18, % 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 共済等 その他市中銀行 その他金融機関 保険会社等市中銀行 その他金融機関 保険会社等の割合 0.0% ( 地方財政状況調査を基に筆者作成 ) 4

7 3 全国市町村と府内市町村の比較前述のとおり 地方債計画と比較して府内市町村の民間資金の借入の割合は低い つまり 公的資金への依存度が高いことがわかる 図 4のとおり 財政投融資改革が行われた平成 13 年度と平成 24 年度の資金区分の割合を比較すると 都道府県 大都市の民間資金の割合が大きく増加しているが 市町村の民間資金の割合はあまり変動していない 都道府県 大都市の民間資金の割合の増加要因としては 全国型市場公募地方債の発行額及び団体数が平成 13 年度の 28 団体 22,240 億円が平成 24 年度には52 団体 63,740 億円に増加していることが挙げられる このことから 財政投融資改革以降 公的資金縮減の波に乗って 都道府県 大都市が資金区分のシフトを進めた一方で 市町村はまだシフトを進めておらず 公的資金への依存度は従前からあまり変わっていないことが読み取れる 地方債計画における資金区分の割合は近年横ばいとなっているが 財政投融資改革のような公的資金縮減の動きが今後起こらないとは 現状で判断することはできず 市町村が公的資金に依存した資金調達の体制を維持できるとは言い切れない状況である そんな中 全国の市町村の平成 24 年度決算の民間資金の割合が35.5% に対し 府内市町村は27.8% と低くなっている 全国的に見ても府内市町村は公的資金への依存度が高いと言える状態であるため 現在の公的資金が安定供給される状況が変わった場合 受ける影響が大きいと考えられる 第一章でも述べたが 近年の公的資金の調達が確実でない状況から 民間資金の調達についてはこれまで以上に十分な準備が必要であると考えられる 府内市町村の平成 25 年度決算では 民間資金の調達は全て銀行等引受債となっており そのほとんどが銀行等金融機関からのものであるため 民間資金の調達を考えるにあたり まずは一番身近な金融機関からの調達について考えたいと思う 図 4 全地方公共団体の地方債資金区分の割合 都道府県 大都市 ( 単位 : 百万円 ) 公的資金 民間資金 合計 民間資金の割合 H13 6,917,518 9,050,347 15,967, % H24 1,798,535 6,887,073 8,685, % 中核市 特例市 都市 町村公的資金 民間資金 合計 民間資金の割合 H13 6,362,493 3,743,104 10,105, % H24 2,471,045 1,359,245 3,830, % ( 総務省 地方財政の状況平成 15 年 3 月および平成 26 年 3 月 を基に筆者作成 ) 5

8 第三章銀行等引受債の調達に当たって必要な知識 1 貸し手と借り手の考え方銀行等引受債の難しさはその借入条件に特定の答えがないということが一番ではないだろうか 貸し手と借り手の間には 互いの利点の相違により 希望する借入条件に当然ギャップが生じてくる 主なものとして 以下の2 点が挙げられる 借入期間地方公共団体の立場から借入期間の設定を考えると 建設予定の公共施設等の耐用年数を勘案し また 将来の金利変動リスクや資金計画の安定化のため 長期の借入を希望することが一般的と考えられる 一方 銀行等金融機関の立場から貸付期間の設定を考えると ALM(Asset LiabilityManagement: 資産と負債の総合管理 ) 上 金融機関側の主な資金調達手段である預金の期間が短いことから これを貸し付ける期間についても短い期間を希望することが考えられる 利率地方公共団体の立場からは 当然財政負担を最小限に抑えるために 利率の設定についてはできるだけ低いことが望ましいと考えられる 一方 銀行等金融機関は利益を確保するためにできるだけ高い利率の設定を希望する 地方公共団体と金融機関の間で互いの妥協点を模索し 資金調達を行うことになるが 金融機関からの借入は公的資金とは違い 多種多様な借入条件があるため 地方公共団体は金融知識を持ち 最適であると考えられる条件を選択しなければならない 各地方公共団体が借入条件を決定するにあたり 主に知識が必要であると考えられる基本的な要素について 以下に列挙していく 2 借入条件を決める要素 ⑴ 地方公共団体で検討できるもの 1 借入期間金利というのは資金の借り賃 レンタル料である 借り手の立場で考えると 借入期間が長くなるほど資金を使うことへの自由度は加速度的に増え 貸し手の立場で考えると 資金が手元から離れる期間が長ければ長いほど不自由さは募っていくことになる 貸し手はこの不自由さに応じて割高な金利を受け取ることができなければ資金を手放したくないという考えになる したがって 一般的には借入期間が長いほど借り手の自由度と貸し手の不自由度が高まるため 金利は借入期間が長いほど割高になる 6

9 期間を横軸 利率を縦軸にとったグラフをイールドカーブといい 借入期間が長ければ借入利率が高くなることは イールドカーブが右上がりになることで示される ( 図 5) 2 総務省から示されている 平成 26 年度同意等基準 において 地方債の償還年限については 建設しようとする公共施設等の耐用年数に対し 世代間の負担の公平の観念から適当と考えられる範囲内のものであること とされている したがって 地方公共団体は全体の償還期間については適切な期間を設定する必要があるが 銀行等金融機関からの借入期間については 借換えを前提として短い期間の借入を行う等の対応により 金利低減を図ることは可能である ただし 将来の景気状況等により 借換えの資金を確実に調達できるかどうかが不明というリスクがあるため 十分に注意が必要である 図 5 イールドカーブのイメージ ( 出典 : 地方公共団体金融機構資料 ) 単位 :% 期間 ( 年 ) 2 イールドカーブには景気の不況時から景気回復 好況時に見られるイールドカーブが右肩上がりの状態 ( 順イールドの状態 ) と 景気後退時に見られる残存期間が長くなるほど利回りが小さくなる右肩下がりの状態 ( 逆イールドの状態 ) がある 本稿は 順イールドの状態を前提とする 7

10 2 金利種別金利種別については大きく分けて固定金利方式 金利 ( 利率見直し方式 ) 変動金利方式の3 種類がある 固定金利方式借入日から借入期限までの借入期間に適用される利率が一定で変わらない方式 利率は借入期間中一定のため 借り入れ当初の時点ですべての利息支払い日ごとの利息支払額を明確に見込むことができる しかし 景気変動により収入が減少した場合 支払利息の負担が増加する 変動金利方式利息支払日ごとに あらかじめ契約書で定められた時点の指標金利に基づき利率を見直す方法 利率見直し時点の金利水準の高低に連動して 見直し後の借入利率が上下する金利変動リスクを有する 景気変動により収入額が変動した場合 支払利息額も同じように変動するため 負担の増減を低減することができる 金利見直し方式あらかじめ定められた期間が経過した時点で その時の金利水準に基づき利率を見直す方法 固定金利方式と変動金利方式の中間の方式となり 利率見直し時点で景気変動の影響を反映することができるが 一定期間は固定金利方式の性質を持っている 利率の見直し日以降の利息支払額を見込むことができない 図 6のとおり それぞれの金利種別の当初借入利率を考える場合の借入期間は 借入日から利率見直し日までを借入期間とする固定金利方式の借入 とみなすことができる この考え方で期間 20 年の借入を考える場合 金利計算をする借入期間は固定金利であれば20 年間 金利見直し方式 (10 年後 ) であれば10 年間 変動金利であればそれぞれの金利見直し日までの期間となるため 順イールドの状態においては 期間の長い順に当初の借入利率は 固定金利方式 > 金利見直し方式 > 変動金利方式 となる ただし 総利払い額については 将来の景気状況に応じてどの方式が最も金利低減につながるかが変わってくる 例えば 景気低迷による低金利状態において変動金利方式を選択する場合 将来も低金利状態が続けば変動金利方式で借り続けることが最も金利低減につながるが 急激に景気が回復して金利水準が上がった場合は 結果的に固定金利方式の方が総利払い額を低減できるというケースも考えられる それぞれの金利種別の特徴を踏まえ 将来の景気状況も考慮しつつ どの方式を選択するか十分な検討が必要である 8

11 図 6 金利種別の概要 ( 出典 : 地方公共団体金融機構資料 ) 3 償還方法借入金の償還方法は大きく分けて2 種類ある 満期一括償還満期到来時に元本を一括して償還するもの 市場公募債ではこの方法が多い 定時償還定期的に一部を償還するもの 地方公共団体の銀行等引受債はほとんどがこの償還方法 元利均等償還と元金均等償還に分かれる それぞれの償還方法により 図 7のように残高の推移に違いがあることがわかる ここで平均償還年限という考え方を用いると 借入利率に差が生じてくることがわかる 平均償還年限は 定時償還の各回の償還額 借入日からの期間 借入金額 で求めることができる年数をいう ( 図 8) 定時償還の借入を借入期間の異なる複数の満期一括償還と考えると 同期間の満期一括償還よりも定時償還の平均償還年限の方が短くなるため 借入期間が長いほど 借入利率が高くなる という前提では 定時償還の方が借入利率を低く設定することができると考えられる また 定時償還には元利均等償還と元金均等償還の2 種類があり 元金均等償還の方が元金の減りが速いため 平均償還年限及び総利払い額を低減することができる 9

12 図 7 定時償還と満期一括償還の残高推移イメージ ( 出典 : 地方公共団体金融機構資料 ) 図 8 平均償還年限の計算イメージ ( 出典 : 地方公共団体金融機構資料 ) 4 据置期間据置期間は当該借入金による投資事業が完成 供用開始されて 収入が入るまでの間 元金返済を猶予する仕組みである その設定はなるべく住民が利用できない期間 ( すなわち施設の建設期間 ) と一致していることが望ましいとされている 慣例により 施設の建設期間と一致させずに最長の据置期間を設定している場合等は 実際の建設期間に合わせてこれを見直すことで 平均償還年限を短くすることができるため 借入利率を低く設定できる可能性がある 10

13 ⑵ 地方公共団体で検討できないもの金融機関の借入利率は 物差しとなる金利 ( 以下 指標金利 )+スプレッド( 上乗せ幅 ) という構成要素から成り立っている ( 図 9) 世間における長期金利水準は 国の経済成長見通しや国の財政状況 世界的な資金の動きによって変化する そこで金融機関や投資家は このような世間における金利水準の変化の影響を考慮して個別の債券の利回りや貸出利率を評価するために指標金利を用いている 銀行等引受債の主な貸し手である金融機関についても同様の考え方を持っており 地方公共団体向けの貸付については その貸出金額や貸出期間等を考慮して 指標金利 に スプレッド を上乗せし 貸出利率を決定している 指標金利指標金利には 国債の利回り ( 大多数の投資家が用いる基準 ) や TIBOR( 東京銀行間貸出金利 ) LIBOR( ロンドン銀行間貸出金利 ) 金利スワップレート(TIBOR や LIBOR 等の変動金利と固定金利との交換レートで 実質的には金融機関による固定金利調達の基準金利 ) を銀行の資金調達コストとみなして用いることができる また これら公表されている指標金利とは別に 銀行はそれぞれに仕切値 ( 本支店レート ) という基準を持っている これは 資金運用収益 調達費用 で求められる銀行全体の利益を 資金調達取引による収益と資金運用取引による収益に分けて計算するため 銀行内で設定されているものである 各銀行が設定している仕切値は それぞれの銀行の営業スタンスを如実に現すため 外部に公表されることはまずないと考えられる 指標金利と銀行の仕切値には多少の差はあると考えられるが 世間の金利水準の動きを反映していることは共通しているため 地方公共団体の中で借入金利のスプレッドを分析する場合には 公表されている指標金利を用いることが有効な手段である スプレッドスプレッドの構成要素としては 貸出金額 貸出期間 借り手の財政状況 借り手との取引全体の採算 資金需給等が挙げられる スプレッドが金融機関から提示されず 地方公共団体において分析する場合は 借入金利 と 指標金利 の差によって推計する必要がある 手法としては 対象の借入について 実際の借入利率と金利決定時の指標金利の差を求めていく 実際の借入の償還方法が定時償還の場合は その平均償還年限を求め 同借入期間の指標金利との差からスプレッドを求めることができる 一つ金融機関からの複数の借入についてスプレッド分析を行うことで その金融機関のスプレッドの 11

14 推移を分析することができる これにより 相対交渉方式で提示された借入利率 が 高い のか 低い のかを 指標金利を基準として過去のスプレッドと比較 することが可能となる 図 9 金利の構成要素 借入利率 スプレッド ( 上乗せ幅 利ざや ) 物差しとなる金利 指標金利 ( 資金調達コスト ) スプレッドを決める要因 過去の借入等との比較により交渉可能貸出金額 貸出期間 借り手の財政状況 借り手との取引全体の採算 資金需給など指標金利 借入期間等の条件により低減可能 TIBOR LIBOR 金利スワップレートなどの市場金利 ( 地方公共団体金融機構資料を参考に筆者作成 ) 12

15 第四章銀行等引受債の調達方法 1 銀行引受債の調達方法借入条件を決定する要素については前述のとおりであるが 実際に銀行等金融機関とどのようにして借入条件を決定するかは調達方法により異なる 府内市町村で主に行われている銀行等引受債の主な発行条件決定方法は 相対交渉方式と入札 見積もり合わせ方式の2つとなっている それぞれの特徴については以下のとおり 相対交渉方式( 安定調達 ) 指定金融機関等 特定の金融機関との1 対 1の交渉によって条件決定がなされる方式 そのため 機動的かつ柔軟な起債が可能となる 貸し手である金融機関から見ると 入札 見積もり合わせ方式よりも一定の採算を確保できるため 地方公共団体は一定の割合で相対交渉方式による資金調達を継続していれば リーマンショックのような金融逼迫期 ( 貸し手優位の状況 ) でも所要資金を確保できる可能性が高い しかしながら 借入利率の決定方法が不明確であり 透明性が低くなるおそれがある また 地方公共団体が過去の借り入れ実績や他団体の借り入れ実績をもとに利率の相場観を有している必要がある 入札 見積もり合わせ方式( 金利低減 ) 複数の入札 ( 見積もり ) を金融機関から募り その結果に基づいて発行条件を決定する方法 公正な競争によって条件決定過程の透明性が確保される また 競争原理の導入により借入利率の低減を図ることができる しかしながら 金融機関はその都度入札参加の可否や貸付条件を決定するため リーマンショックのような金融逼迫期においては 入札 見積もり合わせが不調となってしまう もしくは借入利率が高くなってしまう可能性がある 特定の金融機関からの安定調達 ( 相対交渉方式 ) と競争原理を導入した金利低減 ( 入 札 見積もり合わせ方式 ) は相反するものであり 地方公共団体においては そのバ ランスを確保することが重要である 2 調達方法を決定する際の留意点地方公共団体金融機構が平成 25 年度に実施した 指定金融機関との関わり方に関するアンケート ( 以下 アンケート ) に 府内市町村 ( 政令市含む ) において平成 2 3 年度の起債における銀行等引受債のうち 全額入札方式をとっている団体数は5 全額相対交渉方式をとっている団体数は15 入札方式と相対交渉方式を併用してい 13

16 る団体数は14という結果がある 3 地方公共団体ごとに資金調達において優先する考えが異なることが アンケートの結果からも読み取ることができる 相対交渉方式をとっている地方公共団体の中には 毎年度の地方債の発行において特定の金融機関から借り入れる金額や割合を任意に定め 全部または一部を当該金融機関から恒常的に借り入れる取り決めをしている場合がある 例年の借入の中で 資金の安定調達に配慮していることが伺える 入札 見積もり合わせ方式は相対交渉方式とは異なり どの金融機関から資金を調達することになるかは条件が提示されるまでわからない 金利低減が期待でき 財政負担軽減には直接的に有効であるが 特定の金融機関からの借入を継続的に行っている地方公共団体が入札 見積もり合わせ方式に切り替える場合には その金融機関に対しての 安定した資金調達よりも金利の低減を優先する という意思表示となってしまうため 十分に注意が必要である 前述の 借入条件を決める要素 については 相対交渉方式と入札 見積もり合わせ方式のどちらの場合でも地方公共団体が決めることができるものであり 金利低減を図るうえで一考の余地がある 入札 見積もり合わせ方式だけが金利低減の手段ではないということを念頭に置き 安定調達と金利低減 それぞれのバランスを確保することが重要である 3 43 団体のうち 一部無回答の団体あり 14

17 第五章おわりに 持続可能な資金調達を目指して 総務省から毎年示される地方債計画においては民間資金の割合が増加している中 府内市町村においては依然公的資金の借入の割合が高い 財政投融資改革以降 公的資金の規模の縮減及び重点化が図られ 地方公共団体は自主的な資金調達を行うことが求められており 地方債同意等基準においても 公的資金は民間資金の補完と位置づけられている このため 現在は公的資金を中心に借り入れている地方公共団体であっても 民間資金の調達についてはいつ必要になっても対応できるよう 準備をしておく必要がある 民間資金の調達には大きく市場公募債と銀行等引受債があるが 市場公募債は規模の小さな市町村で発行するには課題が多く 府内市町村の近年の実績では銀行等引受債での調達がそのほとんどを占めている 本稿では 銀行等引受債の中で最も身近な調達方法である銀行等金融機関からの借入について着目し 考察してきた 前述のとおり 銀行等金融機関がどういう考え方をし 借入条件を設定するのかを理解することは 多種多様な借入条件の中で最適な選択をするためには必須である また 地方公共団体には安定調達と金利低減のバランスを確保することも求められる これらの考えを踏襲し 理解を深めることが 公的資金に依存しない 自主的で持続可能な資金の安定調達の確立につながるものと考えられる 地方公共団体をとりまく環境により 銀行等金融機関からの資金調達については様々な考え方があり 特定の答えがあるわけではない しかし 特定の答えがないからこそ 現状の資金調達が最適なものであるかどうかについて 見直し等を行い最適な資金調達を模索することが必要ではないだろうか 金融知識習得の第一歩を踏み出すことは 今後起こりうる公的資金の状況変化への対応や 強いては 後年度の公債費抑制につながる金利低減を含めた財政運営の健全化にも資する貴重な一歩になると期待できる 将来を見据え 各地方公共団体がよりよい資金調達の方法を模索されることを望む 15

18 参考文献一覧 小西砂千夫 市場と向き合う地方債 ~ 自由化と財政秩序維持のバランス ( 有斐閣 ) 久保田博幸 図解入門ビジネス最新債券の基本とカラクリがよ~くわかる本 ( 秀和システム ) 西澤澄雄 決定版 債券取引の基本と実務がわかる本 ( かんき出版 ) 永野学 図解いちばん面白いファイナンス理論入門 ( 東洋経済新報社 ) 堀内聡 資金調達豆知識あなたの疑問に答えます! 地方財務 2012 年 7 月号 ~2012 年 12 月号 地方公共団体金融機構 資金調達学習用テキスト 他 関連研修資料株式会社ぎょうせい 地方財務 一般財団法人地方財務協会 平成 25 年度改訂版地方債 一般財団法人地方財務協会 平成 26 年度地方債のあらまし ( 改訂版 ) 財務省ホームページ ( 財務省財務局 60 年史 ) 16

資料 2-2 財政制度等審議会財政投融資分科会 編成上の論点 地方公共団体 平成 26 年 11 月 28 日財務省理財局

資料 2-2 財政制度等審議会財政投融資分科会 編成上の論点 地方公共団体 平成 26 年 11 月 28 日財務省理財局 資料 2-2 財政制度等審議会財政投融資分科会 編成上の論点 地方公共団体 平成 26 年 11 月 28 日財務省理財局 ( 機関名 : 地方公共団体 ) [ 平成 27 年度要求の概要 ] [ 編成上の論点 ] 27 年度要求 (A) < 通常収支分 > 26 年度当初 うち通常収支分 (B) ( 単位 : 億円 ) 増減 ( ) 額 (A)-(B) 事業規模 128,027 129,827 128,301

More information

・ 計画的な財政運営に資すること。

・ 計画的な財政運営に資すること。 各都道府県総務部長 ( 財政担当課 市区町村担当課扱い ) 各指定都市財政局長 ( 公債担当課扱い ) 殿 総財地第 115 号 平成 21 年 4 月 14 日 総務省自治財政局地方債課長 地方債の総合的な管理について ( 通知 ) 地方債の資金については 地方分権の推進 財政投融資制度改革等を踏まえ 段階的に公的資金の縮減 重点化が図られており これに伴って地方債の市場化の推進及び地方債の管理に関する自主的な取り組みを一層充実させていく必要があると考えられます

More information

資料 1-1 資料 1-1 平成 29 年度財政融資資金運用報告について 平成 30 年度財政融資資金運用報告について 平成令和元年 30 年 7 月 26 日財務省理財局財務省理財局

資料 1-1 資料 1-1 平成 29 年度財政融資資金運用報告について 平成 30 年度財政融資資金運用報告について 平成令和元年 30 年 7 月 26 日財務省理財局財務省理財局 資料 1-1 資料 1-1 平成 29 年度財政融資資金運用報告について 平成 30 年度財政融資資金運用報告について 平成令和元年 30 年 7 月 26 日財務省理財局財務省理財局 1. 平成 30 年度における財政投融資計画の運用状況 ( 報告書 12~16 ページ ) 当初計画額 14 兆 4,631 億円に 改定額 6,458 億円及び平成 29 年度からの繰越額 1 兆 9,602 億円を加えた改定後現額

More information

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した 資本性借入金 の積極活用について( 平成 23 年 11 月 23 日金融庁 ) 2012 年 4 月掲載 金融庁においては 平成 23 年 11 月 22 日 資本性借入金 の積極的な活用を促進することにより 東日本大震災の影響や今般の急激な円高の進行等から資本不足に直面している企業のバランスシートの改善を図り 経営改善につながるよう 今般 金融検査マニュアルの運用の明確化を行うこととしました 詳細は以下のとおりです

More information

経済学でわかる金融・証券市場の話③

経済学でわかる金融・証券市場の話③ 純粋期待仮説 ( 物価と金融政策 ) 講義 2 図が重なっている等見えづらい箇所がありますが これはアニメを使用しているためです 講義で確認してください 文字が小さい箇所があります 印刷の際に必要に応じて拡大等してください 1 設備投資の変化要因 1 GDP= 消費 + 投資 + 政府支出 + 純輸出 GDPは 消費 投資 政府支出 純輸出 のいずれか増加すれば それだけでもGDPは増加する 消費は

More information

【IR付属資料2】120116地方公共団体の基金に係る資金の性質に応じた運用手法について

【IR付属資料2】120116地方公共団体の基金に係る資金の性質に応じた運用手法について 地方公共団体金融機構 IR 付属資料 2 地方公共団体の基金に係る 資金の性質に応じた運用手法について 目次 1. 主な基金に係る資金の性質とその運用例 2 2. 基金の一括運用による効率化 3 3. 主な基金に係る資金の性質 3-1. 財政調整基金 4 3-2. 減債基金 5 3-3. その他基金 ( 取り崩し型 ) 6 3-4. その他基金 ( 果実運用型 ) 7 4. 資金の性質に応じた運用手法例の特色

More information

Microsoft Word - <公表版>H29資金管理方針

Microsoft Word - <公表版>H29資金管理方針 平成 29 年 3 月茨城県財政課 平成 29 年度資金管理方針 1 資金収支 (1) 基本的考え方資金管理は, 日々の資金収支から年間のキャッシュフローを勘案した信憑性の高い資金水準表に従って行う 平成 29 年度も, 従前と同様, 各部局との情報共有により正確な資金収支の把握に努めながら, より効率的な資金管理を行うこととする (2) 見通し現時点において資金水準は, 年度を通じてプラス水準で推移する見込みである

More information

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd

【11】ゼロからわかる『債券・金利』_1704.indd ゼロからわかる 債券 金利 1. そもそも債券ってなんだろう? 2. 債券にはどんなものがあるの? 3. 債券の利率と利回りって何が違うの? そもそも債券ってなんだろう? 債券とは 国や地方自治体 企業が不特定多数の人から資金を調達するために発行する 借用証書 のようなものです 債券を発行する国や企業などを発行体といいます 株式による資金調達とは異なり 債券の場合 発行体は利息の支払いと元本 ( 額面金額

More information

第1章 財務諸表

第1章 財務諸表 企業財務論 2010( 太田浩司 ) Lecture Note 22 1 第 22 章債券分析 Part 2 1. スポット レートとフォワード レート 1.1 スポット レートスポット レートとは 現在から一定期間後に満期となる割引債の利回り ( 複利利回り ) のことである 例えば 1 年物スポット レート (r 1 ) 6% 2 年物スポット レート (r 2 ) 7% 3 年物スポット レート

More information

16FBI特会テキスト_01編.indd

16FBI特会テキスト_01編.indd 第 1 章債券の基礎知識 重要度 問題集 P2 P6 債券とその特徴 1 債券債券とはその発行者 ( 国 事業会社及び金融機関など ) が 広く一般の投資者から一時に大量の資金を調達し その見返りとして発行する証書 ( 借用証書に相当 ) です 金銭の貸借関係で例えると 発行者は債務者で 投資者は債権者といえます しかし 以下の点で債券の発行は金銭の貸借と異なっています 1 多数の投資者が均一の条件で投資する

More information

索引目次 編集年度 分類記号 書目 所属 平成 21 年度 C36 所得税県市町村民税関係 水道部 / 総務課 / 総務係 No 文書日 種別 公開用件名 給与所得者異動届出書の提出について ( 伺い ) 1平成 21 年 12 月 01 日 起案 種別第 3 種 2平成 21 年 11 月 05

索引目次 編集年度 分類記号 書目 所属 平成 21 年度 C36 所得税県市町村民税関係 水道部 / 総務課 / 総務係 No 文書日 種別 公開用件名 給与所得者異動届出書の提出について ( 伺い ) 1平成 21 年 12 月 01 日 起案 種別第 3 種 2平成 21 年 11 月 05 平成 21 年度 C36 所得税県市町村民税関係 水道部 / 総務課 / 総務係 1平成 21 年 12 月 01 日 起案 種別第 3 種 2平成 21 年 11 月 05 日 3平成 22 年 01 月 26 日 4平成 21 年 11 月 04 日 5平成 21 年 05 月 08 日 6平成 21 年 04 月 09 日 7平成 21 年 04 月 03 日 8平成 21 年 11 月 02

More information

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1 平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1) 財政融資 1,400 700 700 100.0 (2) 産業投資 - - - - うち出資 -

More information

7 7 行財政改革 行財政改革 取組② 借入額を年度間で平準化するため 事業実施時期の調整を行います 第3回 シリーズ行財政改革 ある年に過大に建設事業を集中させて行うと 借金の借り入れを集中して行わなければならないため 将 来の一時期に返済が集中し 必要なお金を出すことができないおそれがあります 長浜市では ある年度に建設事業が集中しないよう 事業実施期間中や 開始年度を調整することや 取 組①の繰上返済を行い

More information

H28秋_24地方税財源

H28秋_24地方税財源 次世代に向けて持続可能な地方税財政基盤の確立について 1. 提案 要望項目 提案 要望先 総務省 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における 取組の成果 へ配分の段階的引き上げ 地域の元気創造事業費 における 地域活性化分 へ配分の重点化 緊急防災 減災事業債の延長および対象事業等の拡大 老朽化対策に係る地方財政計画における所要総額の確保

More information

○ 問合せ先専用フリーダイヤル

○ 問合せ先専用フリーダイヤル ノックイン投信の特徴やリスクとは? 1. そもそもノックイン投信とは? 株価指数など対象となる資産の価格 ( 以下 株価指数等 といいます ) があらかじめ決められた水準と等しくなるかこれを超えることを ノックイン といい あらかじめ決められた水準 のことを ノックイン価格 といいます ノックイン投信 とは 上述の ノックイン にならなければ 比較的高い利回りが支払われるといった 特殊な条件が定められた債券

More information

Microsoft PowerPoint - 09macro3.ppt

Microsoft PowerPoint - 09macro3.ppt マクロ経済学 [3] 第 3 章設備投資と在庫投資 何のために投資をするのか 中村学園大学吉川卓也 目次 3-1 企業の設備投資 3-2 投資の決定要因 3-3 3-4 資本の使用者費用 3-5 望ましい 1 2 投資とは 1. 消費とは ( 主として ) 家計による財 サービスの購入である 2. 投資とは ( 主として ) 企業が生産のためにおこなう財 サービスの購入である 3. 設備投資とは 民間企業が建物や機械

More information

財政投融資 財政投融資とは 租税ではなく 有償資金 すなわち金利を付して返済しなければならない資金を用いて 民間では困難な大規模 超長期プロジェクトを実施したり 民間金融では困難な長期資金を供給したりすることにより 財政政策のなかで有償資金の活用が適切な政策分野に効率的 効果的に対応する仕組みです

財政投融資 財政投融資とは 租税ではなく 有償資金 すなわち金利を付して返済しなければならない資金を用いて 民間では困難な大規模 超長期プロジェクトを実施したり 民間金融では困難な長期資金を供給したりすることにより 財政政策のなかで有償資金の活用が適切な政策分野に効率的 効果的に対応する仕組みです 財政投融資 財政投融資とは 租税ではなく 有償資金 すなわち金利を付して返済しなければならない資金を用いて 民間では困難な大規模 超長期プロジェクトを実施したり 民間金融では困難な長期資金を供給したりすることにより 財政政策のなかで有償資金の活用が適切な政策分野に効率的 効果的に対応する仕組みです その意味で 財政投融資は財政政策を金融的手法を用いて実施する手段であるということができます ( 財政投融資レポート

More information

トップヒアリング質問事項

トップヒアリング質問事項 けんしん 住宅ローン 金利選択ルールにかかわる商品説明書 けんしん 住宅ローン は お客様のご希望に応じて 3 5 10 年 3 5 10 年 を自由にご選択いただけます ただし あるいは を選択された場合は, そのお取扱が異なりますので 予めご了解いただいた上で, お選びくださいますようお願い申し上げます 1. 金利選択パターン次の 3 種類の金利変動方式からお客様のご希望に応じて, 自由にお選びいただけます

More information

< C8E C8E DA8E9F C95742E786C73>

< C8E C8E DA8E9F C95742E786C73> 平成 22 年度多摩市の財政白書 ~ わかりやすい多摩市の財政状況 ( 決算版 )~ 平成 24 年 1 月 7 ~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です

More information

< F2D91DE E8BE08B8B D8790CF97A78BE082CC>

< F2D91DE E8BE08B8B D8790CF97A78BE082CC> 退職等年金給付組合積立金の管理及び運用に係る基本的な方針 平成 27 年 9 月 30 日 警察庁甲官発第 288 号により 内閣総理大臣承認 地方公務員等共済組合法 ( 昭和 37 年法律第 152 号 ) 第 112 条の11 第 1 項の規定に基づき 警察共済組合 ( 以下 組合 という ) の退職等年金給付組合積立金 ( 以下 組合積立金 という ) の管理及び運用を適切に行うための基本的な方針を次のとおり定める

More information

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ

る 連合会は 管理運用の方針の策定及び変更等退職等年金給付調整積立金の管理及び運用に係る専門的事項を検討する場合には 資金運用委員会の専門的知見を活用する 3 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用におけるリスク管理連合会は 連合会を除く管理運用機関 ( 組合 市町村連合会及び連合会をいう 以下同じ 退職等年金給付調整積立金に関する管理運用の方針 ( 平成 27 年 10 月 1 日制定 ) 地方公務員等共済組合法 ( 昭和 37 年法律第 152 号 以下 法 という ) 第 112 条の10 第 1 項の規定に基づき 地方公務員共済組合連合会 ( 以下 連合会 という ) は 退職等年金給付調整積立金の管理及び運用 ( 組合 ( 法第 2 7 条第 2 項に規定する構成組合を除く 以下同じ

More information

Microsoft PowerPoint - 05zaimukanri11.ppt

Microsoft PowerPoint - 05zaimukanri11.ppt 財務管理 [11] 資本コスト 中村学園大学吉川卓也 目次 11-1 資本コストの意味 11-2 企業が達成しなければならない利益とは 11-3 加重平均資本コスト 11-4 投資資金の一部を増資で調達する場合 11-5 機会費用 1 2 11-1 資本コストの意味 (1) 企業が投資プロジェクトを評価する際 そのプロジェクトのキャッシュフローの現在価値合計から計算される正味現在価値を用いる 投資決定をおこなう際

More information

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型)

ピクテ・インカム・コレクション・ファンド(毎月分配型) ファンドのポイント 主に世界の高配当利回りの資産株と世界のソブリン債券に投資します 1 特定の銘柄 国や通貨に集中せず分散投資します 毎月決算を行い 収益分配方針に基づき分配を行います 2 1 投資信託証券への投資を通じて行ないます 2 分配対象額が少額の場合には分配を行わないこともあります 主に世界の高配当利回りの資産株と世界のソブリン債券に投資します 世界各国からインカムを獲得するために 主に世界の高配当利回りの資産株とソブリン債券に投資します

More information

183873224 423644111 423661457 http://www.city.fuchu.tokyo.jp/ 3 特集 市の財政状況と今後の課題 平成26年 214年 3月11日 健全財政の堅持が難しくなりつつあります 市の財政状況と今後の課題 市では これまで第5次府中市総合計画で定めた各施策の実現に向け 新 たな事業の実施や施設を整備するなど 市民サービスの向上に努めてきまし た

More information

おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金

おカネはどこから来てどこに行くのか―資金循環統計の読み方― 第4回 表情が変わる保険会社のお金 なるほど金融 おカネはどこから来てどこに行くのか 資金循環統計の読み方 第 4 回 2013 年 11 月 6 日全 6 頁 表情が変わる保険会社のお金 金融調査部主任研究員島津洋隆 前回 日本の年金を通じてどのようにおカネが流れているのかということについて説明しました 今回は 保険会社を巡るおカネの流れについて注目します Q1 保険会社のおカネの流れはどうなっていますか A1 保険会社は加入者から預かった保険料を金融資産として運用する一方で

More information

Microsoft Word - (最終)H28資金管理方針

Microsoft Word - (最終)H28資金管理方針 平成 28 年 3 月茨城県財政課 平成 28 年度資金管理方針 1 資金収支 (1) 基本的考え方資金管理は, 日々の資金収支から年間のキャッシュフローを勘案した信憑性の高い資金水準表に従って行う 平成 28 年度も, 従前と同様, 各部局との情報共有により正確な資金収支の把握に努めながら, より効率的な資金管理を行うこととする (2) 見通し現時点において見込まれる資金不足は,4 月下旬 ~5

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 自治体の資金調達 運用管理の工夫と 強化の取組み ( 東大 JFM フォーラム ) 平成 27 年 10 月 6 日各務原市企画総務部財政課 各務原市の概要 1 人口 145,604 人 ( 平成 22 年度国勢調査 ) 岐阜県南部の地方都市 ( 岐阜市 愛知県一宮市 犬山市等に隣接 ) 名古屋市から30km 圏内 市内中心部に航空自衛隊岐阜基地 主要産業 : 航空 宇宙産業 自動車関連産業 製薬業等

More information

為替リスクについてこの保険は 一時払保険料の払込通貨と契約通貨が異なる場合や 死亡保険金 解約払戻金 年金および定期支払金等 ( 以下 保険金等 ) 受取時の通貨が一時払保険料の払込通貨と異なる場合等に 為替相場の変動による影響を受けます したがって 保険金等を一時払保険料の払込通貨で換算した場合の

為替リスクについてこの保険は 一時払保険料の払込通貨と契約通貨が異なる場合や 死亡保険金 解約払戻金 年金および定期支払金等 ( 以下 保険金等 ) 受取時の通貨が一時払保険料の払込通貨と異なる場合等に 為替相場の変動による影響を受けます したがって 保険金等を一時払保険料の払込通貨で換算した場合の 積立 *1 ( ターゲット ) コース 積立期間別年金原資額等例表 契約通貨 米ドル 2018 年 12 月 3 日 ~ 2018 年 12 月 16 日 の 14 日間が契約日となる契約に適用される積立利率 契約日は 当該期間における三井住友海上プライマリー生命の営業日に所定の口座へ着金した日となります また 適用される積立利率は 期間ごとに所定の指標金利をもとに原則隔週月曜日に設定されます この積立利率は

More information

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数

各資産のリスク 相関の検証 分析に使用した期間 現行のポートフォリオ策定時 :1973 年 ~2003 年 (31 年間 ) 今回 :1973 年 ~2006 年 (34 年間 ) 使用データ 短期資産 : コールレート ( 有担保翌日 ) 年次リターン 国内債券 : NOMURA-BPI 総合指数 5 : 外国株式 外国債券と同様に円ベースの期待リターン = 円のインフレ率 + 円の実質短期金利 + 現地通貨ベースのリスクプレミアム リスクプレミアムは 過去実績で 7% 程度 但し 3% 程度は PER( 株価 1 株あたり利益 ) の上昇 すなわち株価が割高になったことによるもの 将来予想においては PER 上昇が起こらないものと想定し 7%-3%= 4% と設定 直近の外国株式の現地通貨建てのベンチマークリターンと

More information

住宅融資事業においては 融資利率と借入利率との間に利子差益が生じており 平成 7 年度以降 横浜市に継続して寄附をしているが その総額は 666 億円に達し 事務費等を控除した事業開始以来の通算の損益を見ても 387 億円のプラスとなっている 2 融資債権の整理に向けた検討課題 (1) 債務者への配

住宅融資事業においては 融資利率と借入利率との間に利子差益が生じており 平成 7 年度以降 横浜市に継続して寄附をしているが その総額は 666 億円に達し 事務費等を控除した事業開始以来の通算の損益を見ても 387 億円のプラスとなっている 2 融資債権の整理に向けた検討課題 (1) 債務者への配 Ⅰ 提言 1 財団法人横浜市建築助成公社の現状 (1) 経営改革の方向性財団法人横浜市建築助成公社 ( 以下 公社 という ) の融資制度は 住宅金融公庫を補完する他都市に例を見ない市民向け住宅ローンとして昭和 38 年度より実施してきたものであり 制度開始以来 11 万人を超える市民に住宅建築取得資金を融資することにより 横浜市における持ち家政策を推進してきた しかしながら 平成 14 年度には

More information

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ

一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞ 一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞれの性格や目的は多種多様であり その歳出の中にも性格の異なる様々なものがあります このため 特別会計を含めた国全体の財政規模を見るうえでは

More information

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井)

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井) 007 年 月 6 日 ( 木曜 限 )/5. 法人所得課税. 法人税 ( 法人所得課税 ) の意義 法人擬制説 法人は株主の集合体 法人税は株主に対する所得税の前取り ( 源泉徴収 ) 法人税と配当課税の存在は二重課税 ( 統合の必要性 ) 配当控除制度法人実在説 法人は個人から独立した存在 法人税は法人自体が有する担税力を前提にした租税. 法人所得と経常利益 < 経常利益 ( 企業会計 )> 目的

More information

平成24年度 業務概況書

平成24年度 業務概況書 平成 30 年度第 1 四半期 退職等年金給付組合積立金管理及び運用実績の状況 目次 ( 地方共済事務局 ) 平成 30 年度第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) P 7 平成 30 年度市場環境 ( 第 1 四半期 ) P 8 平成 30 年度退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 9 平成 30 年度退職等年金給付組合積立金の運用利回り P10 ( 参考 ) 前年度退職等年金給付組合積立金の運用利回り

More information

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井)

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井) 009 年 7 月 8 日 ( 水曜 限 )/5. 法人所得課税. 法人税 ( 法人所得課税 ) の意義 法人擬制説 = 法人は株主の集合体 法人税は株主に対する所得税の前取り ( 源泉徴収 ) 法人税と配当課税の存在は二重課税 ( 統合の必要性 ) 配当控除制度法人実在説 = 法人は個人から独立した存在 法人税は法人自体が有する担税力を前提にした租税シャウプ勧告 = 法人擬制説二重課税調整方式 =

More information

従って IFRSにおいては これらの減価償却計算の構成要素について どこまで どのように厳密に見積りを行うかについて下記の 減価償却とIFRS についての説明で述べるような論点が生じます なお 無形固定資産の償却については 日本基準では一般に税法に準拠して定額法によることが多いですが IFRSにおい

従って IFRSにおいては これらの減価償却計算の構成要素について どこまで どのように厳密に見積りを行うかについて下記の 減価償却とIFRS についての説明で述べるような論点が生じます なお 無形固定資産の償却については 日本基準では一般に税法に準拠して定額法によることが多いですが IFRSにおい Q 有形固定資産 無形資産の減価償却方法について 日本基準と IFRS で考え方の違いはありますか A 減価償却方法について日本基準と IFRS に基本的な考え方の違いはありませんが 実務上の運用に差異が生じるものと考えられます 日本基準においても IFRS においても 資産の取得価額から残存価額を控除し 耐用年数にわたり一 定の償却を行うという基本的な考え方に違いはありません (IFRSにおける再評価モデルを除く)

More information

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8 我が国の財政事情 ( 平成 27 年度予算政府案 ) 平成 27 年 1 月財務省主計局 目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8 (9) 一般会計歳出の推移

More information

個信センター概要

個信センター概要 民間発表資料 4 住宅ローン融資の対応状況等 平成 25 年 9 月 26 日一般社団法人全国銀行協会 目 次 1. 住宅ローン審査の概要と担保評価の位置付け 2. 住宅ローンの担保評価の概要 3. 中古建物 リフォーム評価の特性について 4. 建物の品質 性能を担保評価に適切に反映させるための課題 5. 高齢者等の持ち家資産の活用 ( リバースモーゲージローン等 ) への取組 6. リバースモーゲージローンの取扱金融機関

More information

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶 1. 所得税改革の流れ 1. ポイント 1 所得税抜本改革 は先送りされたが 平成 30 年度税制改正は 働き方の多様化を踏まえて 働き方改革 を後押しするため 人的控除 ( 基礎控除 ) の見直し 所得の種類に応じた控除の見直し が行われる 2 今後の見直しに向けた方向性は 人的控除について今回の改正の影響を見極めながら基礎控除への更なる振替えの検討 経済社会の ICT 化等を踏まえて所得把握に向けた取り組み

More information

IFRS基礎講座 IAS第11号/18号 収益

IFRS基礎講座 IAS第11号/18号 収益 IFRS 基礎講座 収益 のモジュールを始めます このモジュールには IAS 第 18 号 収益 および IAS 第 11 号 工事契約 に関する解説が含まれます これらの基準書は IFRS 第 15 号 顧客との契約による収益 の適用開始により 廃止されます パート 1 では 収益に関連する取引の識別を中心に解説します パート 2 では 収益の認識規準を中心に解説します パート 3 では 工事契約について解説します

More information

( 別紙 4) 自己査定別表 1 P3 1.⑶ ( 注 ) (8-17) 十分な資本的性質が認められる借入金 とはどのようなものですか 債務者の属性や資金使途等によって制限されるのですか また 中小企業金融公庫 (20 年 10 月 1 日付で日本政策金融公庫に統合 以下 公庫 という ) の挑戦支

( 別紙 4) 自己査定別表 1 P3 1.⑶ ( 注 ) (8-17) 十分な資本的性質が認められる借入金 とはどのようなものですか 債務者の属性や資金使途等によって制限されるのですか また 中小企業金融公庫 (20 年 10 月 1 日付で日本政策金融公庫に統合 以下 公庫 という ) の挑戦支 ( 別紙 4) 自己査定別表 1 P3 1.⑶ ( 注 ) (8-17) 十分な資本的性質が認められる借入金 とはどのようなものですか 債務者の属性や資金使途等によって制限されるのですか また 中小企業金融公庫 (20 年 10 月 1 日付で日本政策金融公庫に統合 以下 公庫 という ) の挑戦支援資本強化特例制度 中小企業再生支援協議会版 資本的借入金 は 十分な資本的性質が認められますか 1.

More information

マイナス金利の導入に伴って生ずる契約解釈上の問題に対する考え方の整理

マイナス金利の導入に伴って生ずる契約解釈上の問題に対する考え方の整理 平成 28 年 2 月 19 日 金融法委員会 マイナス金利の導入に伴って生ずる契約解釈上の問題に対する考え方の整理 1. はじめに ( 問題意識 ) 日本銀行は 平成 28 年 1 月 28 日 29 日の金融政策決定会合において 金融機関が有する日本銀行当座預金の残高の一部に-0.1% のマイナス金利を導入することを決定した それを受けて 変動金利連動型の金銭消費貸借や変動金利を参照するデリバティブ取引等において基準となる金利指標

More information

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には 平成 28 年度多摩市の財政白書 ~ わかりやすい多摩市の財政状況 ( 決算版 )~ 平成 30 年 3 月 ~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書

More information

タイトル

タイトル Economic Trends マクロ経済分析レポート テーマ : 消費増税使途見直しの影響 2017 年 9 月 26 日 ( 火 ) ~ 景気次第では8% 引き上げ時の使途見直しも検討に~ 第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト永濱利廣 (TEL:03-5221-4531) ( 要旨 ) 消費増税の使途見直しは 社会保障の充実以外にも 借金返済額の縮小を通じて民間部門の負担の軽減となる 軽減税率を想定した場合

More information

03-08_会計監査(収益認識に関するインダストリー別③)小売業-ポイント制度、商品券

03-08_会計監査(収益認識に関するインダストリー別③)小売業-ポイント制度、商品券 会計 監査 収益認識に関する会計基準等 インダストリー別解説シリーズ (3) 第 3 回小売業 - ポイント制度 商品券 公認会計士 いしかわ 石川 よし慶 はじめに 2018 年 3 月 30 日に企業会計基準第 29 号 収益認識に 関する会計基準 ( 以下 収益認識会計基準 という ) 企業会計基準適用指針第 30 号 収益認識に関する会計 基準の適用指針 ( 以下 収益認識適用指針 といい

More information

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと 3 中央卸売市場会計の 持続可能性の検証 72 豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと仮定して試算 市場問題プロジェクトチーム第 1 次報告書と同一条件

More information

第1業務第 1 章債券の基礎知識 5 債券債券投資に限らずどんな投資対象を選ぶ場合にも大切なことは その投資対象を収益性 安全性 流動性 ( 換金性 ) の 3 つの面から検討することです 収益性 安全性 流動性 ( 換金性 ) 債券の投資者には 発行から償還に至るまでの全期間中あらかじめ約束された

第1業務第 1 章債券の基礎知識 5 債券債券投資に限らずどんな投資対象を選ぶ場合にも大切なことは その投資対象を収益性 安全性 流動性 ( 換金性 ) の 3 つの面から検討することです 収益性 安全性 流動性 ( 換金性 ) 債券の投資者には 発行から償還に至るまでの全期間中あらかじめ約束された 第 1 章 債券の基礎知識 重要度 問題集 P2 P6 債券とその特徴 1 債券債券とはその発行者 ( 国 事業会社及び金融機関など ) が 広く一般の投資者から一時に大量の資金を調達し その見返りとして発行する証書 ( 借用証書に相当 ) です 金銭の貸借関係で例えると 発行者は債務者で 投資者は債権者といえます しかし 以下の点で債券の発行は金銭の貸借と異なっています 1 多数の投資者が均一の条件で投資する

More information

断することとなります (9-18) 十分な資本的性質が認められる借入金 として取り扱われるためには どのような償還条件を設定すればよいですか 1. 十分な資本的性質が認められる借入金 の償還条件については 資本に準じて 原則として 長期間償還不要な状態 であることが必要です 2. 具体的には 契約時

断することとなります (9-18) 十分な資本的性質が認められる借入金 として取り扱われるためには どのような償還条件を設定すればよいですか 1. 十分な資本的性質が認められる借入金 の償還条件については 資本に準じて 原則として 長期間償還不要な状態 であることが必要です 2. 具体的には 契約時 資産査定 2 級 3 級最新情報資本性借入金の具体的要件 ( 最新版 ) ~ 金融検査マニュアルに関するよくあるご質問(FAQ) より~ 2012 年 9 月掲載 資本的劣後ローン ( 准資本型 ) とは 債権でありながら自己査定においては資本とみなすことを認められている貸出金のひとつであり 平成 20 年 10 月の金融検査マニュアル別冊改正において規定されたものである その時点では 金融庁は実務におけるさまざまな創意工夫を期待するとして具体的な要件を明確にしていなかったが

More information

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定

図 4-1 総額 と 純計 の違い ( 平成 30 年度当初予算 ) 総額ベース で見た場合 純計ベース で見た場合 国の財政 兆円兆 国の財政 兆円兆 A 特会 A 特会 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 B 特会 X 勘定 Y 勘定 一般会計 特別会計を含めた国全体の財政規模 (1) 国全体の財政規模の様々な見方国の会計には 一般会計と特別会計がありますが これらの会計は相互に完全に独立しているわけではなく 一般会計から特別会計へ財源が繰り入れられているなど その歳出と歳入の多くが重複して計上されています また 各特別会計それぞれの性格や目的は多種多様であり その歳出の中にも性格の異なる様々なものがあります このため 特別会計を含めた国全体の財政規模を見るうえでは

More information

HP用 _地方公共団体向け付属資料

HP用 _地方公共団体向け付属資料 地方公共団体金融機構 IR 付属資料 地方公共団体の基金の効率的な運用と 地方金融機構債の活用について 2016 年 6 月 1. 基金に係る資金の性質と運用手法例 ➀ 資金の性質 重視される要件 運用スタイル 手元に確保しておきたい資金例 : 財政調整基金 流動性の確保 ➀ 一時的な資金運用 取り崩し時期が決まっている資金例 : 満期一括型減債基金 庁舎建設基金 取り崩し時期の把握 ➁ キャッシュ

More information

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8 我が国の財政事情 ( 平成 31 年度予算政府案 ) 平成 3 年 12 月財務省主計局 目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8 (9) 一般会計歳出の推移

More information

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由 ニッセイ基礎研究所 基礎研レター 2016-10-25 ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由 金融研究部准主任研究員福本勇樹 (03)3512-1848 fukumoto@nli-research.co.jp 1 ヘッジ付き米国 10 年国債利回りが一時マイナスに 米ドル建て投資に関する為替変動リスクのヘッジのためのコスト ( ヘッジコスト ) が上昇している

More information

四国地方 主要8行の預金・貸出金等分析(2017年第2四半期(中間期)決算)

四国地方 主要8行の預金・貸出金等分析(2017年第2四半期(中間期)決算) 高松支店香川県高松市錦町 1-11-3 TEL: 087-851-1571 URL:http://www.tdb.co.jp/ 特別企画 : 地方主要 8 行の預金 貸出金等分析 (2017 年第 2 四半期 ( 中間期 ) 決算 ) 貸出金は約 5733 億円増加するも 利ざやは 7 億円減少 ~8 行中 3 行は利ざやが増加 ~ はじめに近年 将来的な人口動態や地方創生の観点から地域金融機関を中心とする銀行の収益確保

More information

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一

1. のれんを資産として認識し その後の期間にわたり償却するという要求事項を設けるべきであることに同意するか 同意する場合 次のどの理由で償却を支持するのか (a) 取得日時点で存在しているのれんは 時の経過に応じて消費され 自己創設のれんに置き換わる したがって のれんは 企業を取得するコストの一 ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか のれんの会計処理及び開示 に対する意見 平成 26 年 9 月 30 日 日本公認会計士協会 日本公認会計士協会は 企業会計基準委員会 (ASBJ) 欧州財務報告諮問グループ (EFRAG) 及びイタリアの会計基準設定主体 (OIC) のリサーチ グループによるリサーチ活動に敬意を表すとともに ディスカッション ペーパー のれんはなお償却しなくてよいか

More information

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報 平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報告し 公表することとなりました 高浜町の平成 27 年度の健全化判断比率及び資金不足比率は以下のとおりです

More information

Microsoft PowerPoint - 14kinyu4_1.pptx

Microsoft PowerPoint - 14kinyu4_1.pptx 金融論第 4 章金融取引が生み出す利益 1 交換の利益 中村学園大学 吉川卓也 1 2 重要なセンテンス POINT 金融取引は現在のお金と将来のお金の交換 金融取引は貸し手と借り手の双方に利益をもたらす 金融取引が生む第 1 の利益は交換の利益 互いに足りないものを交換しあうことで, 貸し手と借り手の双方の状態が改善します 3 4 5 6 1 2 実物投資を実現する金融取引 重要なセンテンス 金融取引が社会を豊かにするのは,

More information

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の 1 北九州市 11.4% 1.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 1.8% 平成 25 年度 1.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その団体の標準財政規模を基本とした額 ( ) と比べたときの率をいいます 借入金 ( 地方債 ) の返済額及びこれに準じる額の大きさを指標化し

More information

第3 法非適用企業の状況

第3 法非適用企業の状況 平成 27 年 11 月 30 日 平成 26 年度市町等公営企業決算 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等が改正され 平成 26 年度予算決算から適用となった 本年度は適用後 初めての決算となり 全国同様 福井県の市町等公営企業決算においても この見直しが大きく決算に影響を与えている 1. 見直しの趣旨 〇昭和

More information

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ 規制の事前評価書 1. 政策の名称 ETF( 上場投資信託 ) の多様化 2. 担当部局金融庁総務企画局市場課 3. 評価実施時期平成 20 年 5 月 9 日 4. 規制の目的 内容及び必要性 (1) 現状及び問題点 規制の新設又は改廃の目的及び必要性 1 現状 ETF( 上場投資信託 ) は 投資家にとって 低コストにて 簡便かつ効果的な分散投資が可能となり また 取引所市場において 市場価格によるタイムリーな取引が機動的に行える等のメリットがある商品であるが

More information

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等 1 北九州市 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 1.8% 平成 25 年度 1.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その団体の標準財政規模を基本とした額 ( ) と比べたときの率をいいます 借入金 ( 地方債 ) の返済額及びこれに準じる額の大きさを指標化し

More information

退職等年金給付積立金等の管理運用の方針

退職等年金給付積立金等の管理運用の方針 退職等年金給付積立金等の管理運用の方針 ( 平成 27 年 9 月 30 日制定 ) 日本私立学校振興 共済事業団 ( 以下 私学事業団 という ) は 日本私立学校振興 共済事業団の財務及び会計に関する省令 ( 以下 財務会計省令 という ) 第 25 条の規定に基づき 財務会計省令第 19 条の2に規定する退職等年金給付積立金 ( 財務会計省令第 2 条に規定する退職等年金給付勘定における給付等の支払上の余裕金を含む

More information

Microsoft PowerPoint 【IR付属資料】

Microsoft PowerPoint 【IR付属資料】 地方公共団体金融機構 IR 付属資料 地方公共団体の基金の効果的な運用と 地方金融機構債の活用について 2015 年 6 月 1. 基金に係る資金の性質と運用手法例 ➀ 資金の性質 重視される要件 運用スタイル 手元に確保しておきたい資金例 : 財政調整基金 流動性の確保 ➀ 一時的な資金運用 取り崩し時期が決まっている資金例 : 満期一括型減債基金 庁舎建設基金 取り崩し時期の把握 ➁ キャッシュ

More information

スライド 1

スライド 1 新しい高等学校学習指導要領における民間保険に関する記載について 1 公民科 ( 公共 ) 2018 年 3 月 30 日 新しい 高等学校学習指導要領 が公表 7 月 17 日 新しい 高等学校学習指導要領解説 が公表され 2022 年度から新しい高等学校学習指導要領を反映した教科書が使用される予定 新しい高等学校学習指導要領では 公民科 ( 共通必修科目である公共 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち

More information

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1 経営指標の概要 1. 経営の健全性 効率性 1 経常収支比率 (%) 経常収益 経常費用 経常収支比率は 当該年度において 給水収益等の収益で維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 収益に長期前受金戻入が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は上がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 単年度の収支が黒字であることを示す

More information

平成23年11月1日

平成23年11月1日 2018-71 金利上昇局面における債券投資の考え方 ( 期待を活用した債券投資アプローチ ) 2018 年 8 月 9 日 団体年金事業部 に端を発した超低金利 量的緩和政策からの脱却 金利の緩やかな上昇がグローバルで進行する中 債券投資への判断が問われています 本レポートでは 2 回シリーズで 過去の金利上昇局面における債券投資に関わる収益の源泉を分析するとともに 債券投資についての基本的な考え方をご紹介いたします

More information

2007財政健全化判断比率を公表いたします

2007財政健全化判断比率を公表いたします 平成 28 年度決算に基づく 財政健全化判断比率及び資金不足比率 北海道佐呂間町 平成 28 年度決算に基づく財政健全化の指標として 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 の 4 指標及び公営企業会計に係る 資金不足比率 を公表いたします 実質赤字比率 健全化判断比率 15% 2 5 連 結 実 質 赤 字 比 率 2 3 5 5.8% 25% 35% 5 実質公債費比率 35

More information

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167 みどりの風吹くまちビジョンアクションプラン 平成 30 31 年度の財政フレーム アクションプランの実現性を担保するため 計画期間 ( 平成 30 31 年度 ) の財政フレームを作成しました 作成にあたり アクションプランに位置づけた事業の事業 費を見込んだ歳入歳出の推計を行っています この財政フレームは 平成 30 年 3 月時点での経済の動 向等をもとに推計を行い 作成しています 歳入総額 区分

More information

<4D F736F F F696E74202D C8E8693FC A F F95BD90AC E937889E482AA8D9182CC8DE090AD8E968FEE816990AD957B88C4816A2E >

<4D F736F F F696E74202D C8E8693FC A F F95BD90AC E937889E482AA8D9182CC8DE090AD8E968FEE816990AD957B88C4816A2E > 我が国の財政事情 ( 平成 3 年度予算政府案 ) 平成 29 年 12 月財務省主計局 一般会計歳入歳出予算総表 区 分 財政事情 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 3 年度 当初予算政府案歳当初予算 ( 単位 : 億円 ) 入歳そ の 他 収 入 46,858 53,729 49,416 税 収 576,4 577,12 59,79 公 債 金 344,32 343,698 336,922

More information

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井)

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井) 0 年 月 4 日 ( 水曜 限 )/5. 法人所得課税. 法人税 ( 法人所得課税 ) の意義 法人擬制説 = 法人は株主の集合体 法人税は株主に対する所得税の前取り ( 源泉徴収 ) 法人税と配当課税の存在は二重課税 ( 統合の必要性 ) 配当控除制度法人実在説 = 法人は個人から独立した存在 法人税は法人自体が有する担税力を前提にした租税シャウプ勧告 = 法人擬制説二重課税調整方式 = 配当控除制度

More information

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口 P5 3 計画策定の方針 3 計画策定の方針 (1) 計画策定の趣旨 (1) 計画策定の趣旨 本計画は東風平町 具志頭村の合併後の新町建設を 総合的かつ効果的に推進することを目的とし 本計画は東風平町 具志頭村の合併後の新町建設を 総合的かつ効果的に推進することを目的とし 両町村の一体性の速やかな確立及び住民の福祉の向上等を図るとともに 均衡ある発展に資するよ 両町村の一体性の速やかな確立及び住民の福祉の向上等を図るとともに

More information

基金の収益性向上の取組

基金の収益性向上の取組 事例紹介 資金運用に係る取り組み 基金の収益性向上の取組 尼崎市企画財政局行財政推進部財政課 小山権治 H27.10.1 尼崎市の概要 平成 27 年 3 月 31 日時点 市域面積 50.27km2 人口 464,562 人 世帯数 226,568 世帯 平成 28 年に市制 100 周年を迎えます! 尼崎市の財政状況 ( 平成 25 年度普通会計決算 ) 標準財政規模 996 億円 財政力指数

More information

<4D F736F F D F4390B3817A4D42418C6F896390ED97AA8D758B60985E814091E63289F AE8E9197BF E646F63>

<4D F736F F D F4390B3817A4D42418C6F896390ED97AA8D758B60985E814091E63289F AE8E9197BF E646F63> 特別連載 RIEB ニュースレター No.114 212 年 5 月号 MBA 経営戦略講義録 付属資料 : 第 2 回経営戦略の定義と対象 (Definition of Strategy) 神戸大学経済経営研究所特命教授小島健司 企業価値分析 ( 出所 : 高村健一 経営戦略応用研究期末レポートキリンホールディングス株式会社 29 年 1 月 26 日 2-26 頁 ) キリンホールディングス株式会社およびアサヒビール株式会社の

More information

1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題

1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題 Daiwa Institute of Research Ltd. 資料 1-2 参考資料 1 わが国における株式投資の実効税率について 2010 年 6 月 大和総研 制度調査部 株式会社大和総研丸の内オフィス 100-6756 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 1 号グラントウキョウノースタワー 1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題

More information

マイナス金利政策時代に求められる 自治体の財務戦略 資金調達と基金運用の最適化を図る 埼玉県財政課 会計管理課 1 ほりぐち じゅん 堀口 隼 右 ゆきひら ひろし 雪平 宏 左 コントロール 以下 YCC という とは 10 はじめに 年物国債金利が概ね現状程度 ゼロ 程度 で推移 日本銀行が平成

マイナス金利政策時代に求められる 自治体の財務戦略 資金調達と基金運用の最適化を図る 埼玉県財政課 会計管理課 1 ほりぐち じゅん 堀口 隼 右 ゆきひら ひろし 雪平 宏 左 コントロール 以下 YCC という とは 10 はじめに 年物国債金利が概ね現状程度 ゼロ 程度 で推移 日本銀行が平成 マイナス金利政策時代に求められる 自治体の財務戦略 資金調達と基金運用の最適化を図る 埼玉県財政課 会計管理課 1 ほりぐち じゅん 堀口 隼 右 ゆきひら ひろし 雪平 宏 左 コントロール 以下 YCC という とは 10 はじめに 年物国債金利が概ね現状程度 ゼロ 程度 で推移 日本銀行が平成28年2月に導入したマイナス金 するよう 長期国債の買入れを行う ことである 利政策により 金利はかつてない低い水準で推移し

More information

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8, わかりやすく解説 の財政状況 < 平成 28 年度決算から > 早池峰山 の財政状況をわかりやすく解説します は全国でも有名な温泉どころです もくじその 1 の財政状況は? 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? 1 2 の財政は黒字? 貯金はどれくらい? 2 3 自由に使えるお金の割合はどれくらい? 3 4 どれくらい自力で財源を確保できているの? 4 その 2 の借金はどうなっているの? 1

More information

< F2D8BE0975A8E738FEA985F AEE967B8A54944F82CC>

< F2D8BE0975A8E738FEA985F AEE967B8A54944F82CC> 金融市場論 2007 基本概念の確認 問題 ( ) 内に当てはまる語句を記入しなさい (1) 経済活動おける金融取引の役割について 1 金融取引とは (1) が将来時点における返済約定と引き換えに (2) の手許で現在遊休している資金の提供を受けることである 2 これにより (3) は 現在利用可能な資金の中かから当面必要な額だけを支出し 残余については将来支出可能なかたちで持ち越すことができる 3

More information

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出 学校法人会計基準の改正点 1 資金収支計算書関係 (1) 資金収支計算書の内訳書として 新たに活動区分ごとの資金の流れがわかる 活動区分資金収支計算書 の作成が必要となりました 第 14 条の 2 第 1 項関係 別添資料 p2 8 39 40 参照 知事所轄法人については 活動区分資金収支計算書の作成を要しません 資金収支計算書資金収支計算書 内訳書 資 金 収 支 内 訳 表 資 金 収 支 内

More information

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その 29 那珂川町 4.6% 4.% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その団体の標準財政規模を基本とした額 ( ) と比べたときの率をいいます 借入金 ( 地方債 ) の返済額及びこれに準じる額の大きさを指標化し

More information

(3) 可処分所得の計算 可処分所得とは 家計で自由に使える手取収入のことである 給与所得者 の可処分所得は 次の計算式から求められる 給与所得者の可処分所得は 年収 ( 勤務先の給料 賞与 ) から 社会保険料と所得税 住民税を差し引いた額である なお 生命保険や火災保険などの民間保険の保険料およ

(3) 可処分所得の計算 可処分所得とは 家計で自由に使える手取収入のことである 給与所得者 の可処分所得は 次の計算式から求められる 給与所得者の可処分所得は 年収 ( 勤務先の給料 賞与 ) から 社会保険料と所得税 住民税を差し引いた額である なお 生命保険や火災保険などの民間保険の保険料およ 第 3 章ライフプランニングの考え 法 (1) ライフプランニングのプロセスライフプランニングとは 中長期的な生活設計を行い そのために必要な資金計画を立てることである FPが行うライフプランニングの6つのプロセスは次のとおりである (2) 年代別ライフプランニングのポイント 具体的な資金計画は 個人の状況に応じて異なるが 以下は年代ごとの一 般的なライフプランニングのポイントである (3) 可処分所得の計算

More information

地域金融機関の自治体向け融資の課題

地域金融機関の自治体向け融資の課題 金融 証券市場 資金調達 2018 年 7 月 31 日全 9 頁 地域金融機関の自治体向け融資の課題 金利水準の地域性がうかがえるが自治体財政との関連は弱い 金融調査部主任研究員鈴木文彦 [ 要約 ] 地域金融機関の貸出金残高において地方自治体向け融資は一定のウェイトを占めてい る とりわけ民間企業向けの貸出需要が少ない地域ほど地域金融機関の経営に与える影響は大きい 一方 自治体の借入利率の水準は一貫して低下傾向を辿っており

More information

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856 15 小郡市 13.9% 13.5% 実質公債費比率 平成 21 年度 16.3% 平成 22 年度 14.9% 平成 23 年度 13.9% 平成 24 年度 13.5% 平成 25 年度 13.% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その団体の標準財政規模を基本とした額 ( ) と比べたときの率をいいます 借入金 ( 地方債 ) の返済額及びこれに準じる額の大きさを指標化し

More information

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度 5 農林水産業信用保証保険制度と 中小企業信用保険制度の連携強化による 資金供給の円滑化 平成 2 4 年 1 1 月 規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項

More information

1

1 1 2 3 4 イーストスプリング インド消費関連ファンド当ファンドのリスクについて 基準価額の変動要因 投資信託は預貯金とは異なります 当ファンドは 投資信託証券への投資を通じて主に値動きのある有価証券に投資するため 当ファンドの基準価額は投資する有価証券等の値動きによる影響を受け 変動します また 外貨建資産に投資しますので 為替変動リスクもあります したがって 当ファンドは投資元本が保証されているものではなく

More information

監査委員 ... 3... 3... 3...3...3... 3... 3...3...3... 4... 4... 4... 5.... 5... 8... 8... 13... 13... 13... 13... 20... 20... 20... 20... 25... 25... 27 ... 28... 47... 47... 52... 52... 74... 74... 84...

More information

た実績に基づいてお尋ねをいたします 我が国の金利動向は 歴史的な低水準で推移しています 日本銀行が異次元の量的 質的金融緩和を平成 25 年 4 月に導入し 昨年 10 月に追加緩和を実施しました 先般の政策決定会合で再度の追加緩和は見送られたものの マネタリーベースは大きく拡大しています 債券の利

た実績に基づいてお尋ねをいたします 我が国の金利動向は 歴史的な低水準で推移しています 日本銀行が異次元の量的 質的金融緩和を平成 25 年 4 月に導入し 昨年 10 月に追加緩和を実施しました 先般の政策決定会合で再度の追加緩和は見送られたものの マネタリーベースは大きく拡大しています 債券の利 平成 27 年第 4 回定例会 ( 平成 27 年 11 月 19 日 ) 財務戦略について 本日は 財務戦略について質問をいたします 本質問における財務とは 区の資金の調達及び運用管理にかかわる業務を指します 本年 9 月末時点での本区の区債発行残高は 215 億円 一方 基金積立額は 411 億円 さらには 日常的な支払いに充てる歳計現金等は 平均約 100 億円の残高を保有しています 地方自治法でも定められているとおり

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 20 年 5 月 15 日 株式会社ダヴィンチ セレクト 第三者割当投資家向け説明会資料 目次 1. 第三者割当の概要 2. 第三者割当実施の背景 3. 資金使途 4. 業績に与える影響 5. 今後の財務戦略 6. 本投資法人の分配金目線 1. 第三者割当の概要 第三者割当並びに割当先の概要 本投資法人が実施する第三者割当並びに割当先の概要は以下のとおりです 項目 概要 発行新投資口数 138,905

More information

格納階層一覧(うち資金循環)

格納階層一覧(うち資金循環) 資金循環 (FF) 資金循環 四半期ストック金融機関 _ 証券投資信託 公社債投信 うち MMF MRF 株式投信 うち定型保証機関 確定給付型年金 確定拠出型年金 _ 非仲介型金融機関 うち金融持株会社 _ 公的専属金融機関国内非金融部門非金融法人企業 うち公的年金家計対家計民間非営利団体海外合計年金計 1/16 フロー金融機関 _ 証券投資信託 公社債投信 うち MMF MRF 株式投信 うち定型保証機関

More information

IFRS基礎講座 IAS第21号 外貨換算

IFRS基礎講座 IAS第21号 外貨換算 IFRS 基礎講座 IAS 第 21 号 外貨換算 のモジュールを始めます パート 1 では 外貨建取引の会計処理を中心に解説します パート 2 では 外貨建財務諸表の換算を中心に解説します 企業は 取引を行うにあたって通常 様々な種類の通貨を使用します これらのうち 企業が営業活動を行う主たる経済環境の通貨を機能通貨といいます 例えば 日本企業の場合 営業活動を行う主たる経済環境の通貨は 通常

More information

日本円単位型特別勘定月次運用レポート 単位型特別勘定の運用方針等 2018 年 12 月末現在 主として円建ての債券に投資することにより 満期時の所定の金額の確保を目指しながら 中長期的に高い投資成果をあげることを目標とします 基本保険金額と同額の成果を目指す 安定運用部分 と 株式市場の環境に応じ

日本円単位型特別勘定月次運用レポート 単位型特別勘定の運用方針等 2018 年 12 月末現在 主として円建ての債券に投資することにより 満期時の所定の金額の確保を目指しながら 中長期的に高い投資成果をあげることを目標とします 基本保険金額と同額の成果を目指す 安定運用部分 と 株式市場の環境に応じ 変額個人年金保険 (14) < 円建 > 特別勘定運用レポート 2019 年 1 月発行 (2018 年 12 月末基準 ) ~ ご案内 ~ < 特別勘定運用レポートについて> 当レポートは 特別勘定の運用概況や運用実績をお知らせするためのものです 当レポートは 変額個人年金保険 (14) の生命保険契約の募集を目的としたものではありません 各データの基準日から特別勘定運用レポートのご提供まで 各種データの収集

More information

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について 平成 2 8 年 3 月 2 2 日すべての女性が輝く社会づくり本部決定 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について別紙のとおり定める 女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針 第 1 基本的な考え方人口減少社会を迎える中で 我が国の持続的成長を実現し 社会の活力を維持していくためには

More information

有価証券管理規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 株式会社 ( 以下 会社 という ) の有価証券の運用および管理を適正に行うため 会社の保有する有価証券に関する管理基準および管理手続を定めるとともに 余裕資金の有効運用ならびに経営効率の向上を図ることを目的とする ( 有価証券の

有価証券管理規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 株式会社 ( 以下 会社 という ) の有価証券の運用および管理を適正に行うため 会社の保有する有価証券に関する管理基準および管理手続を定めるとともに 余裕資金の有効運用ならびに経営効率の向上を図ることを目的とする ( 有価証券の 有価証券管理規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 社 ( 以下 会社 という ) の有価証券の運用および管理を適正に行うため 会社の保有する有価証券に関する管理基準および管理手続を定めるとともに 余裕資金の有効運用ならびに経営効率の向上を図ることを目的とする ( 有価証券の種類 ) 第 2 条この規程において 有価証券とは金融商品取引法第 2 条に定められている有価証券をいう 1

More information

<4D F736F F D C6F89638E CC8A B98E968BC6816A2E646F6378>

<4D F736F F D C6F89638E CC8A B98E968BC6816A2E646F6378> 経営指標の概要 ( 水道事業 ) 1. 経営の健全性 効率性 1 収益的収支比率 経常収益 経常費用 総収益 総費用 + 地方債償還金 指標の意味 法適用企業に用いる経常収支比率は 当該年度において 給水収益や一般会計からの繰入金等の収益で 維持管理費や支払利息等の費用をどの程度賄えているかを表す指標である 法非適用企業に用いる収益的収支比率は 給水収益や一般会計からの繰入金等の総収益で 総費用に地方債償還金を加えた額をどの程度賄えているかを表す指標である

More information

第 3 章内部統制報告制度 第 3 節 全社的な決算 財務報告プロセスの評価について 1 総論 ⑴ 決算 財務報告プロセスとは決算 財務報告プロセスは 実務上の取扱いにおいて 以下のように定義づけされています 決算 財務報告プロセスは 主として経理部門が担当する月次の合計残高試算表の作成 個別財務諸

第 3 章内部統制報告制度 第 3 節 全社的な決算 財務報告プロセスの評価について 1 総論 ⑴ 決算 財務報告プロセスとは決算 財務報告プロセスは 実務上の取扱いにおいて 以下のように定義づけされています 決算 財務報告プロセスは 主として経理部門が担当する月次の合計残高試算表の作成 個別財務諸 第 3 章内部統制報告制度 第 3 節 全社的な決算 財務報告プロセスの評価について 1 総論 ⑴ 決算 財務報告プロセスとは決算 財務報告プロセスは 実務上の取扱いにおいて 以下のように定義づけされています 決算 財務報告プロセスは 主として経理部門が担当する月次の合計残高試算表の作成 個別財務諸表 連結財務諸表を含む外部公表用の有価証券報告書を作成する一連の過程をいう ( 中略 ) 財務報告の信頼性に関して非常に重要な業務プロセスの一つである

More information

1 3 3 3 10 18 22 24 29 29 30 31 33 34 54 55 55 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 < 参考情報 > マザーファンドの投資方針 主な投資対象と投資制限 ( 要約 ) TMA 外国債券マザーファンド < 基本方針 >1 信託財産の中長期的な成長を目標とし 主に外国の国債に投資します 2 FTSE 世界国債インデックス ( 除く日本 ヘッジなし 円ベース

More information

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長 30 第 2 運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業ごとの業務概況書のほか ごとに運用状況の速報として公表を行うものです 収益は 各期末時点での時価に基づく評価であるため 評価損益を含んでおり 市場の動向によって変動するものであることに留意が必要です

More information

Microsoft Word - 18_2

Microsoft Word - 18_2 三井住友信託銀行調査月報 213 年 1 月号 経常赤字新興国で異なる資金調達構造 < 要旨 > 米国 QE3 規模縮小観測が高まる中 経常赤字を抱える新興国では通貨安が進んできた これは経常赤字分の資金調達を海外に依存し 調達の中身によっては赤字ファイナンスに支障をきたすことが懸念されるためである とりわけ直接投資中心の国よりも証券投資やその他投資が中心の国の方が世界金融市場の動きに左右され易く脆弱である

More information

トピックス 事業概況事業概況 TOPICS 平成 26 年度事業実績 1 貸付けの実績 1. 平成 26 年度の貸付実績とその特徴 平成 26 年度は 貸付計画額を 1,255 億円上回り 1 兆 9,255 億円の貸付けを行いました これは 主に公共事業等が 311 億円 全国防災事業が 281

トピックス 事業概況事業概況 TOPICS 平成 26 年度事業実績 1 貸付けの実績 1. 平成 26 年度の貸付実績とその特徴 平成 26 年度は 貸付計画額を 1,255 億円上回り 1 兆 9,255 億円の貸付けを行いました これは 主に公共事業等が 311 億円 全国防災事業が 281 トピックス 事業概況事業概況 TOPICS 平成 26 年度事業実績 1 貸付けの実績 1. 平成 26 年度の貸付実績とその特徴 平成 26 年度は 貸付計画額を 1,255 億円上回り 1 兆 9,255 億円の貸付けを行いました これは 主に公共事業等が 311 億円 全国防災事業が 281 億円 緊急防災 減災事業が 208 億円 臨時財政対策債が 346 億円計画額を上回ったこと等によるものです

More information

リターン大2 運用商品を選ぼう 確定拠出年金は 自分で選んだ商品で運用し その運用結果によって将来の受け取り額が決まります なお 投資信託は預金とは異なり 運用の結果によっては損失が生じる可能性があります ご加入の方からの運用指図がないご資産は 未指図資産という現金相当の資産として管理されます 所定

リターン大2 運用商品を選ぼう 確定拠出年金は 自分で選んだ商品で運用し その運用結果によって将来の受け取り額が決まります なお 投資信託は預金とは異なり 運用の結果によっては損失が生じる可能性があります ご加入の方からの運用指図がないご資産は 未指図資産という現金相当の資産として管理されます 所定 リターン大2 運用商品を選ぼう 確定拠出年金は 自分で選んだ商品で運用し その運用結果によって将来の受け取り額が決まります なお 投資信託は預金とは異なり 運用の結果によっては損失が生じる可能性があります ご加入の方からの運用指図がないご資産は 未指図資産という現金相当の資産として管理されます 所定の期間経過後 全額 みずほ DC 定期預金 (1 年 ) で運用されます POINT.1 商品を選ぶ前に

More information

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし) 1 都道府県単位化に係る財政措置の確実な実施 国の対応状況 昨年 5 月の国民健康保険法の改正により, 全国市町村国保の赤字総額約 3,500 億円に見合う, 約 3,400 億円の公費拡充を前提として, 平成 30 年度から, 都道府県が市町村とともに国保の運営を担うこととされた 市町村国保被保険者の一人あたりの医療費の状況 本県における平成 26 年度の市町村国保被保険者一人当りの医療費は,389,958

More information

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2 株式会社整理回収機構が保有する平成 11 12 両年度の整理回収業務から生じた利益に係る資金について その有効活用を図るため 預金保険機構を通じて国に納付させるなど 国の財政に寄与する方策を検討するよう内閣府特命担当大臣に対して意見を表示したものについての報告書 ( 要旨 ) 平成 2 2 年 9 月 会計検査院 1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 (

More information

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル 平成 24 年度 高鍋町財務書類 ( 版 ) 宮崎県高鍋町 Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル 又は 総務省方式改訂モデル を活用して

More information