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1 資料 5 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン シングリックス 筋注用 主要な臨床試験成績等の概要 218 年 5 月 17 日 ワクチン評価に関する小委員会 ジャパンワクチン株式会社 1 内容 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン シングリックス 筋注用 について 主要な臨床試験成績等の概要 試験デザイン 有効性 安全性 リスク管理計画 ( 案 ) 別添 G7 加盟国における帯状疱疹ワクチン推奨の状況 (218 年 5 月時点 ) 本邦への帯状疱疹ワクチン導入が日本人帯状疱疹患者数に及ぼす影響 ( 試算 ) ZOSTER-6/22 試験 2 回接種の遵守状況 ZOSTER-6/22 試験 5 歳以上における PHNに及ぼす影響 ZOSTER-6 試験免疫原性の持続 ( 初回接種後 9 年間 ) 臨床試験一覧 1 2

2 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン シングリックス 筋注用 について 3 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン シングリックス 筋注用 遺伝子組換え VZV* 糖タンパク E(gE) にアジュバントシステム (AS1 B ) を添加したサブユニットワクチン生ワクチンではないため 免疫機能の低下した患者 ( 造血幹細胞移植者等 ) においても接種可能世界同時開発 217 年 1 月に米国及びカナダ 218 年 3 月に欧州及び日本で承認 217 年 1 月に米国 ACIP が推奨 *VZV: 水痘帯状疱疹ウイルス Glycoprotein spikes Lipid envelope MPL QS-21 Saponin DNA Nucleocapsid Tegument Adaptation of a Shutterstock image Image of tree by Franz Eugen Köhler, Köhler's Medizinal-Pflanzen Dendouga et al. Vaccine 212;3: ; Grunewald et al. Science 23;32:1396 8; Mata-Haro et al. Science 27;316: Garçon et al. Understanding Modern Vaccines, Perspectives in Vaccinology, Vol 1, Amsterdam: Elsevier; 211; chapter 4: p

3 開発コンセプト及び臨床開発計画 開発コンセプト 5 歳以上で高い有効性 7 歳以上で高い有効性 免疫機能の低下した患者を含む HZ 発症リスクの高い全ての方で安全かつ有効 予防効果の長期持続 高い生産性に基づく安定供給 臨床開発計画 5 歳以上の成人 ZOSTER-6 試験 ZOSTER-22 試験 その他試験 18 歳以上の免疫機能の 低下した患者 ZOSTER-2 試験 その他試験 5 米国 ACIP によるシングリックス 筋注用の推奨内容 ACIP(The Advisory Committee on Immunization Practices) 免疫能を有する 5 歳以上の成人を対象とした帯状疱疹および関連合併症の予防に 組換え帯状疱疹ワクチン (RZV: シングリックス ) の接種を推奨する 免疫能を有し 帯状疱疹生ワクチン接種歴がある成人を対象とした帯状疱疹および関連合併症の予防に 組換え帯状疱疹ワクチン (RZV: シングリックス ) の接種を推奨する 帯状疱疹および関連合併症の予防には 弱毒生帯状疱疹ワクチン (ZVL: Zostavax ) よりも組換え帯状疱疹ワクチン (RZV: シングリックス ) が望ましい RZV= Recombinant Zoster Vaccine ZVL= Zoster vaccine Live MMWR., 67(3), 13-18(218) 3 6

4 帯状疱疹ワクチンの承認事項 一般名乾燥組換え帯状疱疹ワクチン ( チャイニーズハムスター卵巣細胞由来 ) 乾燥弱毒生水痘ワクチン 販売名シングリックス 筋注用乾燥弱毒生水痘ワクチン ビケン 効能 効果用法 用量接種不適当者 帯状疱疹の予防 ( 効能 効果に関連する接種上の注意 ) 本剤を予防接種法に基づく水痘の予防接種に転用することはできない 抗原製剤を専用溶解用液全量で溶解し 通常 5 歳以上の成人に.5mLを 2か月間隔で2 回 筋肉内に接種する ( 用法 用量に関連する接種上の注意 ) (1) 標準として1 回目の接種から2 か月後に2 回目の接種を行うこと 1 回目の接種から2 か月を超えた場合であっても 6 か月後までに2 回目の接種を行うこと 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には 接種を行ってはならない (1) 明らかな発熱を呈している者 (2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者 (3) 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者 (4) 上記に掲げる者のほか 予防接種を行うことが不適当な状態にある者 水痘及び5 歳以上の者に対する帯状疱疹の予防本剤を添付の溶剤 ( 日本薬局方注射用水 ).7mLで溶解し 通常 その.5mlを1 回皮下に注射する 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には 接種を行ってはならない (1) 明らかな発熱を呈している者 (2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者 (3) 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者 (4) 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者 (5) 妊娠していることが明らかな者 (6) 上記に掲げる者のほか 予防接種を行うことが不適当な状態にある者 承認時添付文書 ( シングリックス 筋注用 乾燥弱毒生水痘ワクチン ビケン ) 7 主要な臨床試験成績等の概要 ( 試験デザイン ) 4 8

5 ZOSTER-6 試験及び ZOSTER-22 試験試験デザイン 試験 ZOSTER-6 試験 1) ZOSTER-22 試験 2) 目的デザイン対象 方法 シングリックス の帯状疱疹発症予防効果 ( 有効性 ) 及び安全性の評価 無作為化 観察者盲検 プラセボ対照 多施設 国際共同 ( 日本を含む ) 第 Ⅲ 相臨床試験 5 歳以上の男女 15,411 例 ( 日本人 577 例 ) 7 歳以上の男女 13,9 例 ( 日本人 511 例 ) 併合解析 2) ZOSTER-6 及び 22 試験の被験者 29,35 例 ( 日本人 1,88 例 ) シングリックス 又はプラセボを 約 6 日の間隔をあけて 2 回筋肉内注射 帯状疱疹既往のある者 水痘又は帯状疱疹ワクチン接種歴のある者 免疫抑制状態にある者などは除いた 1) Lal H, et al.: N Engl J Med., 372(22), (215) 2) Cunningham AL, et al.: N Engl J Med., 375(11), (216) 9 ZOSTER-6 試験及び ZOSTER-22 試験接種及び評価スケジュール 無作為化 (1:1) シングリックス 群 プラセボ群 ( 生理食塩液 ) シングリックス 又はプラセボ接種 ( 筋肉内注射 ) Visit 1 ( か月目 ) 採血 Visit 2 (2 か月目 ) Visit 3 (3 か月目 ) 採血 Visit 4 (14 か月目 ) 採血 Visit 5 (26 か月目 ) 採血 Visit 6 (38 か月目 ) 採血 終了時 接種後 7 日間の特定有害事象 ( 部分集団 ) 接種後 3 日間の特定外有害事象 ( 全被験者 ) 重篤な有害事象 ( 全被験者 ) 7 日間 7 日間 3 日間 3 日間 全ての重篤な有害事象 (14 か月目まで ) 月 1 回のフォローアップ ( 来院又は電話 ) 死亡 関連のある重篤な有害事象 ( 終了時まで ) 免疫の関与が疑われる疾患 ( 全被験者 ) 終了時まで Lal H, et al.: N Engl J Med., 372(22), (215) Cunningham AL, et al.: N Engl J Med., 375(11), (216) 1 5

6 主要な臨床試験成績等の概要 ( 有効性 ) 11 ZOSTER-6 試験 5 歳以上の各年齢層における帯状疱疹発症予防効果 5 歳以上におけるシングリックス の有効性は 97.2% であった 年齢別の部分集団解析の結果 有効性は各年齢層で同程度であった 5 歳以上の被験者を対象とした国際共同第 Ⅲ 相臨床試験 ( 日本人を含む ) における帯状疱疹の発症 主要評価項目 部分集団解析 年齢 帯状疱疹発症例数 / 評価対象例数 シングリックス 群 プラセボ群 追跡期間 ( 中央値 ):3.1 年 有効性 [95% 信頼区間 ] 5 歳以上 6/7,344 21/7, % 主要解析 [93.7, 99.] 5~59 歳 3/3,492 87/3, % 年齢別6~69 歳 2/2,141 75/2, % [89.6, 99.4] [9.1, 99.7] 7 歳以上 1/1,711 48/1, % [87.9, 1.] なお 帯状疱疹後神経痛の発症例数はシングリックス 群 例 プラセボ群 18 例であった Lal H, et al.: N Engl J Med., 372(22), (215) 6 12

7 ZOSTER-6 試験追跡期間別の帯状疱疹発症予防効果 接種後 4 年目時点の有効性は 93.1% であり 有効性の持続が接種後 4 年目まで確認された 追跡 4 年目までの帯状疱疹発症の推移 追跡期間 帯状疱疹発症例数 / 評価対象例数 シングリックス 群 プラセボ群 有効性 [95% 信頼区間 ] 1 年目 1/7,34 62/7, % [9.6, 1.] 2 年目 4/7,19 68/7, % [84.3, 98.5] 3 年目 /7,48 68/6,998 1.% [94.5, 1.] 4 年目 4/6,859 56/6, % [81.2, 98.2] 追跡期間 ( 中央値 ):4.1 年 Lal H, et al.: N Engl J Med., 372(22), (215) 13 ZOSTER-22 試験 7 歳以上の各年齢層における帯状疱疹発症予防効果 7 歳以上におけるシングリックス の有効性は 89.8% であった 年齢別の部分集団解析の結果 有効性は各年齢層で同程度であった 7 歳以上の被験者を対象とした国際共同第 Ⅲ 相臨床試験 ( 日本人を含む ) における帯状疱疹の発症 主要評価項目 部分集団解析 年齢 帯状疱疹発症例数 / 評価対象例数 シングリックス 群 プラセボ群 追跡期間 ( 中央値 ):3.9 年 有効性 [95% 信頼区間 ] 7 歳以上 23/6, /6, % 主要解析 [84.2, 93.7] 年齢7~79 歳 17/5, /5,189 9.% [83.5, 94.4] 別8 歳以上 6/1,427 54/1, % [74.6, 96.2] なお 帯状疱疹後神経痛の発症例数はシングリックス 群 4 例 プラセボ群 28 例であった Cunningham AL, et al.: N Engl J Med., 375(11), (216) 7 14

8 ZOSTER-22 試験追跡期間別の帯状疱疹発症予防効果 接種後 4 年目時点の有効性は 85.1% であり 有効性の持続が接種後 4 年目まで確認された 追跡 4 年目までの帯状疱疹発症の推移 追跡期間 帯状疱疹発症例数 / 評価対象例数 シングリックス 群 プラセボ群 有効性 [95% 信頼区間 ] 1 年目 2/6,541 68/6, % [88.8, 99.7] 2 年目 6/6,379 68/6, % [79.9, 96.9] 3 年目 9/6,137 48/6, % [61.9, 92.1] 4 年目 6/5,898 39/5, % [64.4, 94.9] 追跡期間 ( 中央値 ):3.9 年 Cunningham AL, et al.: N Engl J Med., 375(11), (216) 15 まとめ : 有効性 ( 帯状疱疹発症予防効果 ) シングリックス の有効性は 5 歳以上を対象とした ZOSTER-6 試験では 97.2% 7 歳以上を対象とした ZOSTER-22 試験では 89.8% であった 年齢別の部分集団解析の結果 シングリックス の有効性は各年齢層で同程度であった シングリックス の有効性の持続が接種後 4 年目まで確認された 8 16

9 主要な臨床試験成績等の概要 ( 安全性 ) 17 ZOSTER-6/22 併合解析重篤な有害事象 死亡 免疫の関与が疑われる疾患 重篤な有害事象 死亡 免疫の関与が疑われる疾患の発現率について シングリックス 群とプラセボ群で差はなかった 重篤な有害事象 試験期間中に報告された重篤な有害事象 死亡及び免疫の関与が疑われる疾患 評価対象例数 シングリックス 群プラセボ群 発現例数 発現率 (%) 1, 評価対象例数 発現例数 発現率 (%) 1, 死亡 ,645 14,66 免疫の関与が 疑われる疾患 Cunningham AL, et al.: N Engl J Med., 375(11), (216) 9 18

10 ZOSTER-6/22 併合解析特定局所反応及び特定全身副反応 シングリックス 接種後 7 日間 ( 接種当日を含む ) の特定局所反応の発現率は 疼痛が 78.% 発赤が 38.1% 腫脹が 25.9% であった 主な特定全身副反応の発現率は 筋肉痛が 4.% 疲労が 38.9% 頭痛が 32.6% であった これらの副反応の持続日数の中央値は 2~3 日であった 接種後 7 日間に報告された副反応 副反応名発現例数 ( 例 ) 発現率 (%) 持続日数の中央値 ( 日 ) 特定局所反応 ( 評価対象例数 :4,884 例 ) 注射部位疼痛 3, 注射部位発赤 1, 注射部位腫脹 1, 特定全身副反応 ( 評価対象例数 :4,876 例 ) 筋肉痛 1, 疲労 1, 頭痛 1, シングリックス 筋注用承認時添付文書 Cunningham AL, et al.: N Engl J Med., 375(11), (216) 19 まとめ : 安全性 重篤な有害事象 死亡 免疫の関与が疑われる疾患の発現率について シングリックス 群とプラセボ群で差はなかった シングリックス 接種後の特定局所反応の発現率は 疼痛が 78.% 発赤が 38.1% 腫脹が 25.9% であった これらの特定局所反応の持続日数の中央値は 3 日であった シングリックス 接種後の主な特定全身副反応の発現率は 筋肉痛が 4.% 疲労が 38.9% 頭痛が 32.6% であった これらの特定全身副反応の持続日数の中央値は 2 日であった 1 2

11 リスク管理計画 ( 案 ) 21 医薬品リスク管理計画 ( 案 ) 医薬品リスク管理計画 ( 案 ) における安全性検討事項及び有効性に関する検討事項 安全性検討事項重要な特定されたリスク 重要な潜在的リスク 重要な不足情報 該当なし ショック アナフィラキシー 該当なし 免疫の関与が疑われる疾患 有効性に関する検討事項 長期の有効性及び免疫原性 医薬品リスク管理計画 ( 案 ) における追加の医薬品安全性監視活動及びリスク最小化活動の概要 追加の医薬品安全性監視活動 市販直後調査 使用成績調査 製造販売後臨床試験 (ZOSTER-6 試験及び ZOSTER-22 試験の被験者を対象とした試験 ) 追加のリスク最小化活動 市販直後調査による情報提供 シングリックス 筋注用審査報告書 11 22

12 製造販売後臨床試験 ZOSTER-49 試験 ZOSTER-6 試験及び ZOSTER-22 試験でシングリックス 群に割り当てられた被験者を追跡 有効性の持続を評価 ( 接種後 1 年まで ) ZOSTER-56 試験 ZOSTER-6 試験及び ZOSTER-22 試験でプラセボ群に割り当てられた被験者にシングリックス を接種 安全性を評価 シングリックス 筋注用審査報告書 23 使用成績調査 ( 案 ) 使用成績調査計画の骨子 ( 案 ) 目的 調査対象 1 症例あたりの観察期間 シングリックス 筋注用 ( 以下 本剤 ) の使用実態下での安全性に関する問題点や疑問点の有無を把握すること 初めて本剤を接種した者 各回のワクチン接種後 3 日間 予定例数 7,5 例 (15, 回接種 ) 主な調査項目 その他 被接種者背景 ( 基礎疾患 既往歴 アレルギー歴 免疫異常の有無等 ) 本剤接種時の情報 ( 接種経路等 ) 観察期間中の情報 ( 使用薬剤等 ) 本剤接種後に報告された有害事象の有無等 ( 重症度に関する情報を含む ) 治験に組み入れられなかった集団 ( 悪性腫瘍 自己免疫疾患など ) も含む幅広い集団における 本剤の使用に関する情報を収集する 得られた安全性データを臨床試験の結果と比較する シングリックス 筋注用審査報告書 12 24

13 別添 25 G7 加盟国における帯状疱疹ワクチン推奨の状況 (218 年 5 月時点 ) 推奨 公費助成 米国 あり あり カナダ あり 一部あり ( 地域 ) 英国 あり あり ドイツ 一部あり ( 地域 ) 一部あり ( 地域 ) イタリア あり あり フランス あり あり 日本 なし なし 13 26

14 帯状疱疹ワクチン推奨の状況 ( 米国 カナダ :218 年 5 月時点 ) 米国 ACIP 1,2,3 カナダ NACI 4 カナダケベック州 CIQ 5 推奨 ZVL (Zostavax ) 6 歳以上の成人 慢性疾患又は免疫抑制が推測される患者 RZV ( シングリックス ) 5 歳以上の成人 Zostavax の接種歴がある成人 Zostavax よりシングリックス 使用を優先 ZVL (Zostavax ) ワクチン禁忌ではない 6 歳以上の成人 RZV ( シングリックス ) 検討中 以下の場合 ZVL (Zostavax ) より RZV ( シングリックス ) を優先 1. 5 歳以上の免疫不全患者 * 歳以上の成人または 7 歳以上の成人 3. 5~64 歳の成人 公費助成 あり (Medicare D) 一部あり ( オンタリオ州のみ ) 検討中 ACIP= American Committee for Immunization Practice; NACI= National Advisory Committee on Immunization; CIQ= Committee Immunisation Quebec ZVL= Zoster vaccine Live; RZV= Recombinant Zoster Vaccine 1. Harpaz. MMWR Recomm Rep 28;57: Hales. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 214;63: Dooling, MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 218 Jan 26;67(3): Public Health Agency of Canada accessed 1August 帯状疱疹ワクチン推奨の状況 ( ドイツ 英国 :218 年 5 月時点 ) ドイツ STIKO 1 ドイツザクセン州 SIKO 2 英国 JCVI 3,4 推奨 ZVL (Zostavax ) 現在は推奨なし (Zostavax の臨床プロファイルに基づく ) RZV ( シングリックス ) 検討中 (218 年に評価完了予定 ) ZVL (Zostavax ) 5 歳以上の成人 ZVL (Zostavax ) 7 歳の成人 7~79 歳の成人へのキャッチアップ 原発性又は後天性の免疫不全患者 免疫抑制治療又は免疫調節治療を行っている患者を除く RZV ( シングリックス ) ( 上記プログラムのうち ) ZVL 接種が禁忌となる 7~79 歳の成人への使用を提言 より広範な接種対象に使用するプログラムを検討中 公費助成ーありあり ZVL= Zoster vaccine Live; RZV= Recombinant Zoster Vaccine 1. Statement of the German Standing Committee on Vaccination at the RKI. Epidemiologisches Bulletin 217;34 blob=publicationfile accessed 3 rd May 218; 2. Allgemeinarzt accessed 16 August Public Health England accessed 1 August 216; 4. Draft Minutes of JCVI meeting February accessed 3rd May

15 帯状疱疹ワクチン推奨の状況 ( イタリア フランス オーストラリア :218 年 5 月時点 ) イタリア PNPV 1 フランス HSCP 2 推奨 65 歳の成人 下記に該当する 5 歳以上の成人 COPD Ⅱ 型糖尿病 心血管疾患 免疫不全 / 免疫抑制療法 ZVL (Zostavax ) 65~74 歳の成人 75~79 歳の成人へのキャッチアップ (217 年 2 月迄 ) 免疫不全患者では 症例毎の背景を考慮 公費助成 あり あり (3% 公費 ) オーストラリア ATAGI 3 ZVL (Zostavax ) 6 歳以上の成人 無症候性 HIV 感染者 免疫抑制が予測される者 ZVL ( シングリックス ) 検討中 一部あり (7 歳以上の成人 + キャッチアップ ) ZVL= Zoster vaccine Live; RZV= Recombinant Zoster Vaccine COPD= 慢性閉塞性肺疾患 PNPV= National Vaccination Plan; HSCP= Haut Conseil de la Sante Publique; ATAGI= Australian Technical Advisory Group on Immunisation 1. Ministry of Health. (217) Piano Nazionale della Prevenzione accessed 3May Haut Conseil de la Santé Publique accessed 1August216; 3. Australian Government, Department of Health immunise.health.gov.au/internet/immunise/publishing.nsf/content/handbook1- home~handbook1part4~handbook1-4-24# accessed 1August 本邦への帯状疱疹ワクチン導入が日本人帯状疱疹患者数に及ぼす影響 ( 試算 ) 5 歳以上の日本人の 4% に RZV を接種することで 帯状疱疹の生涯患者数が約 33 万人減少すると試算された 5 歳以上の日本人への帯状疱疹ワクチン接種が患者数に及ぼす影響 ( 試算 ) ワクチン接種しない場合の生涯患者数 ( 人 ) RZV ワクチン接種により減少する生涯患者数 ( 人 ) 帯状疱疹 15,233,397 3,338,693 帯状疱疹後神経痛 3,58, ,36 合併症 1,391, ,223 死亡 1, 入院 572, ,188 外来 9,997,868 19,255,353 RZV: Recombinant Zoster Vaccine ( シングリックス ) 前提条件 日本人の 5 歳以上コホート :58,43, 人 ワクチンの接種率 :4% RZV の 2 回接種の遵守率 :95% Watanabe et al. Dermatol Ther (Heidelb) 218 Apr 21. [Epub ahead of print] 3 15

16 臨床試験一覧 (5 歳以上の成人を対象とした試験 ) 相試験番号主な目的実施状況日本人 EXPLO-CRD-4 2 回接種の妥当性完了 I/II ZOSTER-18/19 上記 Explo-CRD-4 試験で得られた免疫の持続 (42ヵ月間) 完了 ZOSTER-23 日本人における安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER-3 抗原 (ge) 用量設定 完了 II ZOSTER-1 アジュバント (AS1 B ) 用量設定 完了 ZOSTER-6 5 歳以上の成人における有効性 安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER-22 7 歳以上の成人における有効性 安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER-56 上記 6/22 試験でプラセボを接種した被験者へのシングリックス 接種 実施中 ZOSTER-49 有効性の持続 上記 6/22 試験で得られた有効性の持続 (1 年間 ) 実施中 ZOSTER-11/12/13/24 免疫原性の持続 上記 3 試験で得られた免疫原性の持続 (6 年間 ) 完了 ZOSTER-6 免疫原性の持続 上記 3 試験で得られた免疫原性の持続 (1 年間 ) 実施中 ZOSTER-4 他ワクチンとの同時接種 インフルエンサ ワクチンと同時接種時の安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER-35 他ワクチンとの同時接種 23 価肺炎球菌ワクチンと同時接種時の安全性及び免疫原性 完了 III ZOSTER-42 他ワクチンとの同時接種 Tdapワクチンと同時接種時の安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER-59 他ワクチンとの同時接種 13 価肺炎球菌ワクチンと同時接種時の安全性及び免疫原性 実施中 ZOSTER-7 ロット間の整合性 完了 ZOSTER-26 接種間隔 (2 回目ワクチン接種時期 ) のflexibility 検討 完了 ZOSTER-32 日本人での筋肉内接種と皮下接種の比較 完了 ZOSTER-33 過去に帯状疱疹に罹患した成人での免疫原性及び安全性 完了 ZOSTER-48 追加接種 過去にZostavaxの接種を受けた方でのHZ/su 接種後の安全性及び免疫原性 実施中 ZOSTER-62 過去に帯状疱疹に罹患した成人での免疫原性及び安全性 実施中 ZOSTER-63 シングリックス 接種後の副反応のQoLへの影響度 実施中 GSK Study Register: 31 臨床試験一覧 (18 歳以上の免疫機能の低下した患者を対象とした試験 ) 相試験番号主な目的実施状況日本人 I/II III ZOSTER-1 18 歳以上の造血幹細胞移植施行者における安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER 歳以上のHIV 感染症患者における安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER-2 18 歳以上の造血幹細胞移植施行者における有効性 安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER 歳以上の固形がん患者における安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER 歳以上の血液がん患者における安全性及び免疫原性 完了 ZOSTER 歳以上の腎移植施行者における安全性及び免疫原性 完了 GSK Study Register:

17 ZOSTER-6 試験及び ZOSTER-22 試験 2 回接種の遵守状況 シングリックス の 2 回接種を完了した被験者割合は ZOSTER-6 試験では 95.6% ZOSTER-22 試験では 94.4% であり プラセボ群と差はなかった ZOSTER-6 試験 接種回数 シングリックス 群 プラセボ群 被験者数 (n) 被験者割合 (%) 被験者数 (n) 被験者割合 (%) 1 回 回 ZOSTER-22 試験 接種回数 シングリックス 群プラセボ群被験者数 (n) 被験者割合 (%) 被験者数 (n) 被験者割合 (%) 1 回 回 Lal H, et al.: N Engl J Med., 372(22), (215) Cunningham AL, et al.: N Engl J Med., 375(11), (216) 33 ZOSTER-6 試験参考情報 :5 歳以上における PHN に及ぼす影響 5 歳以上の被験者を対象とした国際共同第 Ⅲ 相臨床試験 ( 日本人を含む ) における PHN の発症 副次評価項目 例数 PHN 発症例数 積発症.3 率.2.1 シングリックス 群プラセボ群 シングリックス 群プラセボ群 7,34 7,413 評価対象 :mtvc 追跡期間 ( 中央値 ):4.1 年 PHN 発症の減少率 95% 信頼区間 :1% 77.1, 回目接種の3 日後からの期間累7,287 7,343 7,191 7,251 7,139 7,187 減少率 (%):[1-( プラセボ群に対するシングリックス 群の発症率の比 )] 1( 年齢と地域で調整 ) ,53 7, ,975 7, ,864 6, プラセボ群 (n=7,413) 帯状疱疹発症例数 :254 例 PHN 発症例数 :18 例 シングリックス 群 (n=7,34) 帯状疱疹発症例数 :9 例 PHN 発症例数 : 例 ( か月 ) 6,758 6, ,43 4, 対象 : 帯状疱疹の既往 水痘または帯状疱疹ワクチンの接種歴 免疫抑制状態などのない 5 歳以上の男女 15,411 例 ( 日本人 577 例 ) 方法 : 多施設共同 無作為化 観察者盲検 プラセボ対照比較試験 被験者をシングリックス 群とプラセボ群に 1:1 に割り付け 前者にはシングリックス を 2 回 後者にはプラセボを 2 回 筋肉内注射 ( 可能であれば利き腕と逆の腕の三角筋 ) した 両群とも 2 回目接種は 初回接種から約 6 日 (2 か月 ) の間隔をあけた 2 回目接種後 3 か月以上追跡することとした 各群における PHN の発症例数から プラセボ群に対するシングリックス 群の PHN 発症の減少率を検討した 承認時評価資料 : 社内資料 (ZOSTER-6) 17 34

18 出現頻ZOSTER-22 試験参考情報 :7 歳以上における PHN に及ぼす影響 7 歳以上の被験者を対象とした国際共同第 Ⅲ 相臨床試験 ( 日本人を含む ) における PHN の発症 副次評価項目 例数 PHN 発症例数 累積発症率 シングリックス 群プラセボ群 シングリックス 群プラセボ群 6,541 6,622 評価対象 :mtvc 追跡期間 ( 中央値 ):3.9 年 PHN 発症の減少率 95% 信頼区間 :85.5% 58.5, ( か月 ) 6,469 6, ,381 6,436 6,291 6,341 6,145 6,195 減少率 (%):[1-( プラセボ群に対するシングリックス 群の発症率の比 )] 1( 年齢と地域で調整 ) 回目接種の 3 日後からの期間 11 6,66 6, ,913 5, ,777 5, プラセボ群 (n=6,622) 帯状疱疹発症例数 :223 例 PHN 発症例数 :28 例 シングリックス 群 (n=6,541) 帯状疱疹発症例数 :23 例 PHN 発症例数 :4 例 2,698 2, 対象 : 帯状疱疹の既往 水痘または帯状疱疹ワクチン接種歴 免疫抑制状態などのない 7 歳以上の男女 13,9 例 ( 日本人 511 例 ) 方法 : 多施設共同 無作為化 観察者盲検 プラセボ対照比較試験 被験者をシングリックス 群とプラセボ群に 1:1 に割り付け 前者にはシングリックス を 2 回 後者にはプラセボを 2 回 筋肉内注射 ( 可能であれば利き腕と逆の腕の三角筋 ) した 両群とも 2 回目接種は 初回接種から約 6 日 (2 か月 ) の間隔をあけた 2 回目接種後 3 か月以上追跡することとした 各群における PHN の発症例数から プラセボ群に対するシングリックス 群の PHN 発症の減少率を検討した 承認時評価資料 : 社内資料 (ZOSTER-22) 35 ZOSTER-6 試験免疫原性の持続 ( 初回接種後 9 年間 ) 初回接種後 9 年間 (18 か月間 ) の細胞性 液性免疫応答 主要評価項目 ge 特異的 CD4[2+]T 細胞の出現頻度 抗 ge 抗体濃度 (/CD4 陽性 T 細胞 1 6 個 ) 1, 中央値 四分位範囲 接種前 (miu/ml) 1, 中央値 四分位範囲 接種前 度 1, 1, 濃1, 1, 度 ( か月 ) ( か月 ) 接種後の期間 接種後の期間 対象 : 初回接種前 3 日間の治験または未承認の薬剤およびワクチンの使用 試験組み入れ前 6 か月間および試験期間中の免疫抑制剤または免疫調節剤の投与および投与予定 免疫抑制または免疫不全状態 帯状疱疹の既往などのない 6 歳以上の男女 7 例 方法 : 多施設共同 単群 非盲検 長期追跡調査試験 海外第 Ⅱ 相臨床試験 (ZOSTER-3 試験 ) でシングリックス を 2 か月目に筋肉内注射した被験者を追跡調査した Schwarz TF, et al.: Hum Vaccin Immunother., Published online: 21 Mar

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