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1 198 号 NAVIGATION( 特集 ) 31 特集 < 海上交通工学研究会 > VDR( 航海情報記録装置 ) から得たレーダの使用状況 田中隆博 Status of use of Radar Acquired from VDR Radar Data Takahiro TANAKA キーワード : レーダ レーダプロッティング VDR 海上交通観測 1. はじめに VDR(Voyage Data Recorder 航海情報記録装置 ) には船位 速力 針路など実際の自船の動き 各機器の使用状況など運航上のさまざまな情報が記録されている その記録を頼りに海難事故が発生した際に原因を究明するという本来の目的以外にも 運航実績を分析することで船舶の安全運航や経済運航に役立てるなどの応用ができる この VDR にはレーダデータや AIS データが記録されていることから 著者らはこれらのデータを海上交通観測に活用する試み (1) をしている また 前回の海上交通工学研究会特集号においては VDR に記録された AIS データを地球横断的にまとめて紹介した (2) 今回は引き続いて VDR データを利用して レーダの使用状況に関してのこれまであまり注目されてこなかった部分にスポットを当てて分析してみたい 海上交通工学の視点からは避航開始距離 避航領域といった事象は強く関心が持たれることがらであり多くの議論がなされてきている それらの事象は主にレーダによって海上交通を観測することで解明されてきた しかし 実際の航海においてそれらの事象の成因となる変針等の行動が起こる以前に運航者がとる行動については海上交通工学のみならず航海学の視点からもあまり関心が持たれてこなかったように思われる その最大の理由は分析のために必要なデータを得ようにも 有 意な結果が得られるほどの量と質の実データを容易に取得する手段がなかったことなどによると考えられる 幸い VDR のレーダデータからレーダの使用状況がある程度は読み取れることから このデータを解析すれば実際の航海においてレーダがどのように使用されているか操作者の行動の一部を明らかにすることができるものと考え レーダレンジの使用状況とプロッティング開始時期について調べてみることにした 2. VDR のレーダ指示器の記録について VDR は 2002 年 7 月 1 日以降に建造された旅客船および総トン数 3,000 トン以上の貨物船等に搭載が義務付けられており VDR には各機器から得た自船の運航上の情報が一定時間記録されている VDR の新しい基準 (3) が 2014 年 7 月 1 日から適用され 新規の記録項目が追加された また 従来からの項目であってもこの改正により要求事項が変更されている場合もある データを記録しなければならない時間も改正され 従来は 12 時間以上であったものが 48 時間以上に延ばされるとともに 長期記録媒体への 720 時間以上の記録も要求事項として新規に追加されている VDR の記録項目は表 1に示すとおりである 同表のうち斜字体は新しい基準によって加わった項目であり スラスターの使用状況 AIS ローリングなどが項目として追加されている

2 32 NAVIGATION 平成 28 年 10 月 表 1 VDR の記録項目 Date and time Ship s position Speed Heading Bridge audio Communications audio Radar ECDIS Echo sounder Main alarms Rudder order and response Engine and thruster order and response Hull openings status Watertight and fire door status Accelerations and hull stresses Wind speed and direction AIS Rolling motion Configuration data Electronic logbook 海上交通の実態を知ることが議論のベースとなることから VDR データのうち 時刻 船位 AIS レーダといった記録項目が注目される VDR のレーダデータは図 1に示すとおり 画面そのもののコピーが画像データとして記録されるため レーダエコーのほかレーダの調整状況や使用状況をも読み取ることができる 言及するまでもないかもしれないが レーダ指示器の画像は 15 秒に 1 回しか記録されないことから 記録と記録とのインターバル間に生じた事象は記録されておらず レーダの使用状況すべてを読み取ることができるわけではないことに注意しなければならない 3. レーダの使用状況 3.1 使用データの概要レーダの使用状況の分析には 2012 年の海上保安大学校練習船こじま世界一周遠洋航海に際し取得した VDR( 正確には S-VDR) データを使用した 図 2 は練習船こじまが 5 月 7 日に呉を出港し 8 月 11 日に呉に帰港するまでの世界一周航海の航路概要を示している この期間中の約 75 日間分 ( 約 1,700 時間 ) の VDR データを取得している 図 2 練習船こじま遠洋航海航路概要図 図 1 レーダ指示器記録画像の例新規の項目のうち AIS については従来は S-VDR (VDR への機器の接続環境が整っていなかった既存船への対応のため記録項目を簡略化した簡易型航海情報記録装置 ) を搭載する船舶にあってレーダ指示器の記録ができない場合の代替項目であったが 新しい基準では必須項目として要求されることとなった 海上交通工学の分野においては 取得した VDR のレーダデータには 2 台のレーダ指示器の画像データが記録されており その総数は約 54 万枚にも及ぶ レーダが 2 台とも並行運用されている場合はどちらのレーダで記録された事象が優先されるのか判断に迷うため 今回は片方のレーダ (X バンド ) のみに関して航行中の使用状況に着目することとした 結果として レーダスタンバイ中 錨泊中などの画像を除いた約 23.2 万枚 ( 時間に換算すると約 970 時間分 ) を調

3 198 号 VDR( 航海情報記録装置 ) から得たレーダの使用状況 33 査した 3.2 衝突のおそれの判断にかかるレーダの適切な使用について海上衝突予防法第 7 条第 2 項には 衝突のおそ れ を判断する上で レーダーを使用している船舶は 他の船舶と衝突するおそれがあることを早期に知るための長距離レーダーレンジによる走査 探知した物件のレーダープロッティングその他の系統的な観察等を行うことにより 当該レーダーを適切に用いなければならない と規定されている その規定の中で 長距離レーダーレンジ とは その海域で常用しているレーダレンジ以上の長距離のレンジを指すものと考えられるが そもそも常用しているレンジがいくらかと問われても そのときどきの航行環境によって異なるであろうから明確に答えづらい また いつレーダプロッティング等による 系統的な観測 を開始すればレーダを適切に用いていると言えるのかと問われても同様に回答に窮してしまう ところで 2008 年の IMO レーダ基準改正により それ以降に新規に搭載される舶用レーダは AIS との情報共有化が図られており 今回データを取得した VDR に接続されているレーダも同基準に準拠したレーダである 最近のレーダでは捉えた対象をもはやかつてのように反射プロッタやプロッティングシートを用いて系統的な観測をする環境にはなく 実務の場においてその役割は目標追尾機能 (TT:Target Trucking) や AIS 情報が担っている もちろん 目標追尾や AIS 情報以外にもレーダを使用しての広い意味での 系統的な観測 の方法はあろうが ここでは目標追尾機能または AIS 情報の利用開始をもって 系統的な観測 を開始したものと解釈することとしたい ともあれ 以上のような いくら? いつ? といった疑問から VDR のレーダデータを用いて以下のような分析を試みた 3.3 レーダレンジの使用状況まず 実際の航海においてレーダレンジがどのように使用されているかについて見てみたい 常用するレンジや各レンジの使用頻度は海域や昼と夜で違いがあるものと予想し 約 23.2 万枚の画像を 大洋 沿岸 内海 狭水道 運河 港内に分類し それらをさらに昼と夜に分けた 昼と夜の区切りについてはいろいろ考えられ たとえば 日出没時 薄明開始終了時 レーダ指示器表示モ ードの切替え時などがあるが 今回はあいまいさがない日出没時を昼と夜の区切りとした 使用レンジの判断は 図 1に示すように レーダ指示器の画像の左上部にレンジの数値が表示されていることからこれをもとに使用レンジ毎に集計した また 繰り返しになるが VDR に記録されているレーダデータは 15 秒間隔でレーダ指示器の画面をそのままコピーしたものであるため 例えば 24 マイルレンジから 6 マイルレンジへ切り替え中の 12 マイルレンジ表示のときにたまたま記録のタイミングが重なれば レーダを操作していた者が使用の意図をもっていなくても 12 マイルレンジの画面がデータとして記録されるし たとえ使用の意図があったとしてもインターバル間のわずかな時間のレンジ変更は記録に残らない そういった実態があることから 仮に VDR のレーダデータがレーダを操作している者の行動をも記録 再現することを目的としているならば 15 秒間隔というサンプリングレートの適切性については検討の余地があると考えるが この件に関してはここではこれ以上の議論は避けたい 以上のように VDR のレーダデータを整理し レーダレンジの使用割合を集計した結果を表 2に示す 同表の 画像枚数 が各区分の画像総数である 内海 ( 昼 夜 ) 狭水道( 夜 ) 港内( 夜 ) については画像枚数がきわめて少なくなったことから参考程度とされたい また 大洋 ( 昼 ) の ~0.5 マイルレンジに 0.4~0.5% の使用割合 ( 結果として最下段の全体 ( 昼 ) の値にも波及 ) が見られるのは その多くは練習船がゆえに大洋上であっても定期的に各種訓練を実施している事情から使用されたものであることを書き添える 表 2 から 各海域でのレンジの使用状況を見てみたい まず 大洋においてはおよそ 50% が 24 マイルレンジを使用しており 次いで 12 マイレンジの使用割合が 30% 弱となった 昼と夜を比較すると 24 マイルより長距離レンジである マイルレンジを使用している割合は夜においてやや高かったものの 総じて言えば昼と夜で大きな差は見られなかった 沿岸においては 50% 弱が 24 マイルレンジを使用しており 次いで 12 マイルレンジが 30% 強となり 全般的な傾向を見ても大洋での使用状況と大きな差異は見られなかった 沿岸においても昼と夜で大きな差は見られなかった

4 34 NAVIGATION 平成 28 年 10 月 表 2 各海域におけるレーダレンジの使用割合 各区分の最大パーセンテージをゴシック体で示している 狭水道 ( 昼 ) においては 6 マイルレンジの使用割合が 40% 弱と最も高く 前後の 3 12 マイルレンジの使用割合はそれぞれ 20% 強であった ここでいう狭水道とは メッシーナ海峡 ダーダネルス海峡 ボスポラス海峡等を指している 運河においては 1.5 マイルレンジを多用しており 0.75~3 マイルレンジを合わせると 90% 以上を占めていた 運河内の交通は管理されており パイロットも乗船していることから周囲の他船の行動に不確定要素がほとんどなく レーダを操作している者は前後の船間距離のモニタリングに傾注することになるため 1.5 マイルレンジ前後での使用に集中しているものと考えられる ここでいう運河とはパナマ運河およびスエズ運河を指している 港内 ( 昼 ) においては 6 マイルレンジを多用しており 離着桟操船時に防波堤 岸壁 停泊船までの距離測定にレーダが使用されていることから 他の海域と比べると短いレンジでの使用割合が高くなるとともに 12 マイル以上のレンジの使用は少なくなっている 全体集計を見ると 昼と夜で使用状況に大きな差はなく 航行中において最も多く使用するレンジは 24 マイルレンジで 40% 強 次いで 12 マイルレンジが約 30% 6 マイルレンジが約 10% であった 以上の結果からすると 昼と夜でレーダレンジの使用割合に大きな差はなく 大洋 沿岸では 24 マイルレンジ 自然環境の厳しい内海 狭水道は 6 マイルレンジを使用する傾向があるとまとめられよう 3.4 プロッティング等による系統的観測開始時期 系統的観測開始時期の判定レーダによる衝突のおそれの判断時期や避航処置時期はそのときの状況によって異なるため一概に決めることは難しいが 海技免許取得のために必要なレーダー観測者講習等用の教本 (4) によれば外洋航行中の一般的な判断パターンを次の 3 段階で示している 情報判断円 8~12 マイル ( プロッティングを行う ) 避航円 4~8 マイル ( 見合い関係により避航処置をとる ) 危険円 3 マイル ( レーダーのみによる操船避航危険 ) ここで言う 避航円 以内の船舶の挙動については 海上交通工学の領域のみならず航海学の各分野で興味の対象となってきたものの 実際の航海において 避航円 より外方での事象がどうなっているかあまり注目されることはない その理由として 避航円 より外方での事象をその後に生じる危険や事故と直接関連づけて議論することが容易ではないことや先にも述べたように分析のための十分な実データを得る手段がなかったためだと考えられる ともあれ レーダによる各判断時期をこの例に従うとすれば 海上衝突予防法に規定するプロッティング等による 系統的な観測

5 198号 VDR 航海情報記録装置 から得たレーダの使用状況 5 35 の開始が期待される時期は 情報判断円 に達し た頃と解釈できよう VDR のレーダデータにはレーダ指示器の画面 がそのまま記録されていることから その画像に はレーダを操作した者の行動が部分的に記録され ている その記録を調べて見ると レーダ指示器 上に現れた他船のエコーや AIS シンボルに対して レーダを操作する者の反応はさまざまであるが 手動で観測を開始する場合は図 2 に示す 3 つのパ ターンに大別できた 同図において ①はレーダ エコーのみ表示されている対象にカーソルを当て 目標追尾 TT:Target Trucking を開始するパター ン ②はレーダ画面上に AIS 休止目標のみ表示さ れている対象にカーソルを当て AIS 活性化目標と するパターンである ③はレーダエコーと AIS 休 止目標のシンボルが表示されているレーダエコー にカーソルを当て目標追尾を開始または AIS 休止 目標を AIS 活性化目標とするパターンを示してお 図2 レーダ指示器上での観測開始のパターン り このパターン③と①との比較によってレーダ 画面上に AIS シンボルが重畳表示されることの効 果を読み解くことが期待される レーダを操作している者がプロッティング等に より動静を観測する必要があると判断した対象は 上述の① ③のいずれかのパターン そのほか各 パターン(a)の状態の対象にカーソル EBL VRM を当てて注視する行動が 系統的な観測 を開始 しているように解される場合があったものの こ のようなあいまいなケースについては今回は対象 としなかった で観測が開始されるが VDR の レーダ指示器の記録は先にも説明したとおり 15 秒に 1 回の記録しかないために それぞれの観測 開始パターンの (a) (b) の推移がはっきり読 み取れない場合 たとえば観測開始後に短いレン ジへの切替えが記録のインターバル間で実施され た場合は対象が指示器の映像エリアから外れ (b) となった時期が不明確となる があるが 前後の 図3 観測開始点 全観測開始パターン 記録から明確に(a) (b) の推移が読み取れたと きの 観測開始パターン 対象との距離 方位 づき その位置を自船船首方向からの相対方位と 自船の針路 観測開始時のレーダレンジ等をデー 距離で表現し図化したものを図 3 に示す 同図は タ化した なお 画像枚数が多く 他船との出会 ① ③すべての観測開始パターンを合わせた観測 いも比較的多く生じる 沿岸 海域をデータ化の 開始点を示したものであり 図の上方を船首方向 対象とした としている この図において同心円の中心が自船 こうして得られた 系統的な観測 を開始した 点 以下 観測開始点という の 567 データに基 の位置 実線の円は内側から距離 マイルを表し 破線の円は内側から光学的水平

6 36 NAVIGATION 平成 28 年 10 月 図 4 観測開始点の昼と夜との比較 ( 全観測開始パターン 左が昼 右が夜 ) (7.2 マイル ) レーダ水平(10.7 マイル ) 参考として目標高 20m の場合のレーダ見通し (20.7 マイル ) を示している 同図を一見して気づくことは 大半 (91.7%) の観測開始点が正横から前方であり 正横より後方の点は少ない また 後方で捉えている場合は 4 点を除いて 24 マイル以下であった 後方で遠方の観測開始点が少ないのは 自船の速力と周囲の航行船の速力との関係からもともと追い越してくる船舶が多くないことが理由の一つである 加えて 一般的に船首方向の目標の監視に重きを置くことが多く それゆえに図 1 に示すようにレーダ映像の中心を船尾方向にオフセットさせて使用することが多いことが理由として考えられる また 同図から船首方向の 6~12 マイル付近に観測開始点が集中していることが見て取れる この 6~12 マイルという距離が 情報判断円 の距離 (8~12 マイル ) とおおむね一致したことは興味深い結果である 一方で 視野外 ( 昼であれば船影 夜であれば法定燈火が目視できないほど遠方 ) と考えられる位置で観測開始している点も少なくない なお 観測開始距離の平均は 16.0 マイルであった 以下に 観測開始点を昼と夜 各観測開始パターン別に見て行きたい 昼と夜の比較図 3 を昼と夜に分けたものを図 4 に示す 昼については観測開始点が自船前方 8 マイル付近に集中し 一方 夜については観測開始点が集中した箇所が昼の位置より若干遠のいており かつ 前後方向に分散しているようにも見えるが 全体的には似たような分布を示している 観測開始距離の平均は昼が 16.1 マイル 夜が 15.9 マイルであることからも レーダレンジの使用状況と同じように昼と夜で観測開始点の傾向に大きな違いは見られないように思われる この結果を踏まえて次節の観測開始パターン別の図は昼と夜を分けずに示す 各観測開始パターンの比較図 5 は観測開始パターン1( レーダエコーのみ表示されている対象にカーソルを当て目標追尾を開始するパターン ) の昼と夜を合わせた観測開始点を示している 観測開始パターン1は観測開始時に AIS シンボルが関わっていないことから レーダ指示器上に他船のレーダエコーが現れてからレーダを操作している者がとる純粋な反応の結果を示していると考えられる 観測開始点は遠距離から近距離まで分布し 遠距離については約 32 マイル付近で観測開始点がほぼ存在しなくなっていることから この距離はレーダ波の反射強度が

7 198 号 VDR( 航海情報記録装置 ) から得たレーダの使用状況 37 図 5 観測開始パターン1による観測開始点強い対象に対するこのレーダの探知限界距離とおおむね対応していると思慮される また 危険円 とされる距離 3 海里付近で観測開始している点がいくつか見られるが これらのエコーの多くが自船に相当接近した段階で映像として捉えられ始めていることから判断して これらは漁船やプレジャーボートといったレーダ波の反射強度が弱い小型の船舶と推定される このパターンの観測開始距離の平均は 14.4 マイルであった 図 6 は観測開始パターン2( レーダ画面上に AIS 休止目標のみ表示されている対象にカーソルを当て AIS 活性化目標とするパターン ) の昼と夜を合わせた観測開始点を示している このパターンで観測開始される割合は少なく 観測開始点の多くは 情報判断円 よりさらに外方の視野外である 一般的には対象がこのように遠方に位置する段階では対象の針路 速力 最接近距離といった情報がただちに必要とされる状況ではなく 衝突のおそれを判断する段階にも入っていない レーダを操作していた者がどのような意図をもって行動したのかは明確ではないが 観測開始パターン2は衝突のおそれの判断や見張り行為と直接的に関連する行動ではないと推察される このパターンの観測開始距離の平均は 27.1 マイルであった 図 6 観測開始パターン2による観測開始点図 7 観測開始パターン3による観測開始点図 7 は観測開始パターン3( レーダエコーと AIS 休止目標が表示されている対象にカーソルを当て目標追尾開始または AIS 休止目標を AIS 活性化目標とするパターン ) の昼と夜を合わせた観測開始点を示している このパターンは 24 マイル以遠の観測開始点が少ないことに加え極端に自船に近接

8 38 NAVIGATION 平成 28 年 10 月 表 3 観測開始パターンの観測開始距離 最小距離最大距離平均距離 観測開始パターン 1 観測開始パターン 2 観測開始パターン 3 昼 2.0' 31.9' 14.0' 夜 1.7' 41.5' 14.6' 昼 8.9' 60.3' 27.6' 夜 10.7' 50.3' 26.5' 昼 4.6' 30.1' 16.8' 夜 2.6' 33.8' 16.7' 14.4' 27.1' 16.8' した点も見られないのが特徴である また 観測開始点が集中した箇所が船首方向 12~20 マイル付近に見られる 観測開始距離の平均は 16.8 マイルであり パターン1より 2 マイルほど遠くなった レーダの目標追尾機能で他船を捕捉追尾した場合 針路 速力などの正確な情報が得られるまである程度のタイムラグを要するものの このパターンは AIS 活性化目標とすれば即座に必要な情報が得られるため タイムラグがない分の時間的な余裕があることから 観測開始パターン1よりは観測開始点が集中する箇所や平均距離は自船に近づくものとの著者の予測に反する結果となった この結果はむしろ レーダエコー付近に重畳表示される AIS シンボルがレーダを操作していた者になんらかの心理的影響を与え 早期の 系統的な観測 の開始を促したと解することができるのかもしれないが さらに慎重に原因を突き止めて行く必要性があろう 以上の結果がいつ 系統的な観測 を開始すれば適切なのかの疑問に明確に答えるものではないものの 少なくとも沿岸航行においてはレーダを操作していた者がおおむねセオリーどおりに情報判断円付近でレーダによる観測を開始している実態は確認できたと考える 各パターンの観測開始距離をまとめたものを表 3 に示す 4. おわりに VDR データを利用して レーダレンジの使用状況とプロッティング等による系統的観測開始時期というこれまであまり注目されてこなかった部分にスポットを当てて分析してみた もちろん ここで得られた数値や傾向に一般性があるかは他の船舶のデータも分析して検証する必要はあろう VDR の記録はレーダデータをとってみればレーダを操作していた者の行動を完全に再現できるだけの情報量がないことを念頭に置く必要はあるものの 実際の航海の貴重な記録が得られることの意義は大きい 本稿を VDR データを利用して海上交通や操船者の行動を分析するためのヒントとして読んでいただければ幸いである 参考文献 (1) 田中隆博 山田多津人 松田真司 山本淳 : VDR( 航海情報記録装置 ) による海上交通観測 -レーダデータからの船舶航跡の取得- 日本航海学会論文集 第 126 号 pp (2) 田中隆博 中村佳佑 中山達貴 : 世界各海域での AIS の利用状況 日本航海学会誌 NAVIGATION 第 188 号 pp (3) IMO Resolution MSC.333(90) (4) 日本船舶職員養成協会 レーダー観測者講習用レーダー 自動衝突予防援助装置シミュレータ講習用教本 たなかたかひろ 平成 28 年 8 月 1 日投稿 田中隆博正会員海上保安大学校 ( 呉市若葉町 5-1) tanaka@jcga.ac.jp 1993 年海上保安大学校卒 2000 年神戸商船大学大学院博士後期課程修了博士 ( 商船学 ) 所属学会 : 日本航海学会会員研究テーマ : 海上交通

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