<4D F736F F D DC58F498D4C95F1816A E352E32208A438CF096408D C982A882AF82E990A78CC091AC97CD82C98C5782E98C9F93A289EF2E646F63>

Size: px
Start display at page:

Download "<4D F736F F D DC58F498D4C95F1816A E352E32208A438CF096408D C982A882AF82E990A78CC091AC97CD82C98C5782E98C9F93A289EF2E646F63>"

Transcription

1 問い合わせ先海上保安庁交通部安全課航行指導室課長補佐冨田英利代表 (3) 内線 64 夜間直通 (3) 平成 25 年 5 月 8 日海上保安庁 海上交通安全法航路における制限速力に係る検討会 の報告書等について 海上保安庁では 海上交通安全法航路における制限速力の見直し について 学識経験者 漁業 海運関係者等を交えた検討会を開催し 見直しに係る課題及び論点の整理を行いましたので 当該検討会における検討概要と併せ報告書を公表いたします 検討会の開催日時 () 平成 24 年 2 月 3 日 ( 木 ) 3 時 3 分 ~5 時 5 分 (2) 平成 25 年 2 月 7 日 ( 木 ) 4 時 分 ~5 時 3 分 2 検討会の実施場所中央合同庁舎第 3 号館 階特別会議室 3 検討会の構成員別添 のとおり 4 検討概要別添 2 のとおり 5 公表資料 海上交通安全法航路における制限速力に係る検討会 報告書 ( 同報告書は 海上保安庁ホームページに掲載いたします )

2 別添 海上交通安全法航路における制限速力に係る検討会 構成員名簿 氏 名 所 属 及 び 役 職 委 員 今津 隼馬 東京海洋大学名誉教授 西村 知久 海上保安大学校准教授 片岡 高志 鳥羽商船高等専門学校教授 谷澤 克治 独立行政法人海上技術安全研究所流体性能評価系系長 長屋 信博 全国漁業協同組合連合会常務理事 宮原 邦之 一般財団法人中央漁業操業安全協会理事長 笛木 隆 千葉県漁業協同組合連合会副参事兼指導部長 小山 紀雄 神奈川県漁業協同組合連合会副会長理事 永富 洋一 三重県漁業協同組合連合会代表理事会長 服部 郁弘 香川県漁業協同組合連合会代表理事会長 山内 章裕 一般社団法人日本船主協会海務部課長 藤澤 昌弘 一般社団法人日本船長協会常務理事 稲垣 拡夫 日本内航海運組合総連合会 流 義幸 一般社団法人日本旅客船協会 池谷 義之 全日本海員組合国際局長 前田 耕一 外国船舶協会専務理事 近岡 信夫 日本水先人会連合会品質管理小委員会委員長代理 渡部 典正 公益社団法人日本海難防止協会専務理事 関係官庁塩野 健 千葉県農林水産部水産課長 鵜飼 俊行 神奈川県環境農政局水 緑部水産課長 石井 克也 愛知県農林水産部水産課長 遠藤 晃平 三重県農林水産部水産資源課長 北尾 登史郎 香川県農政水産部水産課長 田丸 和彦 岡山県農林水産部水産課長 新井 ゆたか 水産庁漁政部企画課長 田口 昭門 国土交通省海事局総務課技術企画室長 加藤 光一 国土交通省海事局安全 環境政策課長 菊池 身智雄 国土交通省港湾局計画課長 ( 松原 裕 ) 事務局鈴木 弘二 海上保安庁交通部安全課長 近藤 悦広 海上保安庁交通部安全課航行指導室長 冨田 英利 海上保安庁交通部安全課航行指導室課長補佐 大山 竜毅 海上保安庁交通部安全課航行指導室海務第二係長 長与 悟 海上保安庁交通部安全課航行指導室専門員 / 海務第二係 前畑 如宏 海上保安庁交通部安全課航行指導室専門員 / 港務係 福木 俊朗 第三管区海上保安本部交通部安全課長 岩崎 昭男 第四管区海上保安本部交通部安全課長 吉田 淳一 第六管区海上保安本部交通部安全課長

3 別添 2 海上交通安全法航路における制限速力の見直しに係る検討概要について 海上交通安全法航路における制限速力航行船舶が多く 可航水域も限られている海上交通安全法航路 ( 以下 航路 という ) では 高速航行するために十分な余裕水域を確保し難い場合が多く 緊急停止を行おうとしても停止距離等が長大となること 特に追越しや横切りの時の事故が予測されること さらに 漁船等の小型船は航走波の影響を受けることから 航路の一定区間について 制限速力を2ノットとしている 2 制限速力の見直しに至る経緯平成 23 年 月 内閣府の行政刷新会議の下に設置された 規制 制度改革に関する分科会 において 規制 制度改革に関する分科会中間とりまとめ が取りまとめられ 平成 23 年 4 月 規制 制度改革に係る方針 が閣議決定された 同方針に 海上交通安全法航路における制限速力の見直し が掲げられ 本件については 技術的な検討及び所要の調整を実施し結論を得る とされている これを受け 海上保安庁交通部では 平成 23 年度 ~24 年度の2ヵ年で 航路の制限速力に関する基礎資料 必要なデータの収集 分析 水槽実験 ( 外部委託 ) による小型船への航走波の影響評価 関係者に対するヒアリングを行うほか 学識経験者 漁業 海運関係者等を交えた検討会を開催し 課題及び論点の整理を行うこととした 3 検討状況 () 基礎資料 データの収集 分析 海交法制定時 ( 昭和 47 年 ) の制限速力に係る考え方 2 海交法適用海域における海難の発生状況 3 AIS( 船舶自動識別装置 ) 情報を活用した航路内外における船舶の航行速力 4 日本船舶明細書及び内航船舶明細書による船舶の航行速力 5 過去の調査検討資料 6 海交法制定時から現在までの航行環境の変化

4 (2) 関係者に対するヒアリング検討会の構成員である漁業 海運関係者等に対し 2 回実施 回目 (H24.~H24.) 2 回目 (H24.2~H25.) (3) 水槽実験 ( 独 ) 海上技術安全研究所に委託 大型船の航走波が及ぼす影響について 小型船の模型船を用いて 水槽実験を実施 4 制限速力の見直しに係る主な課題及び論点 () 依然 多くの船舶が航海速力 2ノット以下の多様な速力で航行していることから 制限速力の緩和は 船舶同士の速力差が拡がり 追い越し関係となる事象が増えることが考えられる (2) 漁船の安全な操業に支障をきたすおそれがある また 漁具から船体に受ける抗力と航走波の相互の影響があるため 水槽実験等で検証する必要がある (3) 進路警戒船 ( 巨大タンカー等の進路の前方で同タンカーの航行安全のための警戒等を行う船舶 ) 等は 航海速力 7ノット未満の船舶が8%~9 % を占めている状況から 制限速力の緩和は 告示による基準 ( 巨大タンカー等よりも3ノット以上速い速力を有すること ) を満たせない進路警戒船等が現れる可能性があり警戒業務上の検討課題となりうる (4) 無理な割り込み 異常接近が増え 衝突事故等の誘因となるおそれがあるほか 衝突 危険回避のための時間的余裕も少なくなり 操船の危険性や避航判断の遅れによる衝突や座礁の危険性も増大するおそれがある (5) 制限速力の緩和に関しては 漁業関係者から 人命を最優先 ( 第一 ) に考えるべきとして強い反対の意思が示されている

5 海上交通安全法航路における 制限速力に係る検討会 報告書 平成 25 年 3 月 海上保安庁交通部安全課

6

7 目 次 第 編 海上交通安全法航路における制限速力に係る検討概要等 Ⅰ 検討に至る経緯 Ⅱ 検討概要 第 基礎資料 データの収集 分析 第 2 大型船の航走波が小型船に及ぼす影響に関する調査研究 第 3 その他制限速力の見直しが影響を及ぼす事項に係る調査 第 4 関係者に対するヒアリング 第 5 課題の抽出及び論点整理 Ⅲ 検討方法 2 第 検討会の名称 2 第 2 検討会の構成員 2 第 3 検討会の開催日程 3 第 2 編 検討内容 Ⅰ 基礎資料 データの収集 分析 4 第 海交法制定時 ( 昭和 47 年 ) の制限速力に係る考え方 4 第 2 海交法適用海域における海難の発生状況 9 第 3 AIS 情報を活用した航路内外における船舶の航行速力 22 第 4 日本船舶明細書及び内航船舶明細書による船舶の航行速力 4 第 5 過去の調査検討資料 46 第 6 海交法制定時から現在までの航行環境の変化 5 第 7 海交法制定時における附帯決議の内容と現状 53 第 8 各海域における主な漁業の状況 54 Ⅱ 大型船の航走波が小型船に及ぼす影響に関する調査研究 56 第 実施内容 56 第 2 実施結果 58

8 Ⅲ その他制限速力の見直しが影響を及ぼす事項に係る調査 66 第 進路警戒船等の配備に及ぼす影響調査 66 Ⅳ 関係者に対するヒアリング 72 第 第 回ヒアリング 72 第 2 第 2 回ヒアリング 78 V 制限速力の見直しに係る課題及び論点の整理等 9 資料編 資料 規制 制度改革に係る方針 抜粋 ( 平成 23 年 4 月 8 日閣議決定 ) 資料 2 資料 3 資料 4 資料 5 資料 6 海上交通安全法航路における制限速力に係る関係条文速力の制限区間海上交通安全法案に対する附帯決議各水道における船舶通航量の推移検討会の議事要旨

9 第 編 海上交通安全法航路における制限速力に係る検討概要等 Ⅰ 検討に至る経緯平成 23 年 月 26 日 内閣府の行政刷新会議の下に設置された 規制 制度改革に関する分科会 において 規制 制度改革に関する分科会中間とりまとめ が取りまとめられ 行政刷新会議における規制仕分けや政府内での調整を経て 平成 23 年 4 月 8 日 規制 制度改革に係る方針 が閣議決定された 同方針の その他 ( 物流 運輸 ) の分野において 海上交通安全法航路における制限速力の見直し が掲げられ 本件については 技術的な検討及び所要の調整を実施し結論を得ること 平成 23 年度早期に検討開始 結論を得次第措置することとされている これを受け 海上保安庁交通部では 平成 23 年度 平成 24 年度の2ヵ年で 海上交通安全法航路 ( 以下 航路 という ) の制限速力に関する基礎資料 必要なデータの収集 分析 水槽実験 ( 外部委託 ) による小型船への影響評価 海域利用者等からのヒアリングを行うほか 学識経験者 漁業 海運関係者等からなる検討会を開催し 先ず 課題の抽出及び論点整理を行うこととしている Ⅱ 検討概要第 基礎資料 データの収集 分析海上交通安全法 ( 昭和 47 年法律第 5 号 以下 海交法 という ) 制定時の航路における制限速力に係る考え方 海難の発生状況 船舶の航行速力 過去の調査研究における検討状況及びこれまでの航行環境の変化等について 基礎資料 データの収集 分析を行う 第 2 大型船の航走波が小型船に及ぼす影響に関する調査研究独立行政法人海上技術安全研究所による水槽実験を通じて 大型船の航走波が航路又はその周辺の海域に存在する小型船に与える影響を分析 評価する 第 3 その他制限速力の見直しが影響を及ぼす事項に係る調査進路警戒船等の配備に及ぼす影響について調査する 第 4 関係者に対するヒアリング現行の制限速力 制限区間及び今般の検討に関し 海域利用者等関係者に対するヒアリングを実施し 十分な意見聴取を行う 第 5 課題の抽出及び論点整理収集した基礎資料 データの分析 水槽実験の結果 他船への影響調査及び関係者からのヒアリング結果等を踏まえ 制限速力の見直しに係る課題の抽出及び論点整理を行う --

10 Ⅲ 検討方法学識経験者 漁業 海運関係者 関係県水産部局及び関係官庁による検討会を開催し 大型船の航走波の影響を受けやすい漁船 遊漁船 プレジャーボート等小型船舶及び乗組員の人命の安全を確保することを念頭に 関係者に対するヒアリング結果 海難の発生状況 船舶の通航実態及び水槽実験の結果等を踏まえ 課題の抽出及び論点整理を行う 第 検討会の名称 海上交通安全法航路における制限速力に係る検討会 第 2 検討会の構成員 学識経験者 今津 隼馬 東京海洋大学名誉教授 西村 知久 海上保安大学校准教授 片岡 高志 鳥羽商船高等専門学校教授 谷澤 克治 独立行政法人海上技術安全研究所流体性能評価系系長 2 漁業関係者 () 中央組織 長屋 信博 全国漁業協同組合連合会常務理事 宮原 邦之 一般財団法人中央漁業操業安全協会理事長 (2) 関係県漁連 笛木 隆 千葉県漁業協同組合連合会副参事兼指導部長 小山 紀雄 神奈川県漁業協同組合連合会副会長理事 永富 洋一 三重県漁業協同組合連合会代表理事会長 服部 郁弘 香川県漁業協同組合連合会代表理事会長 3 海運関係者 山内 章裕 一般社団法人日本船主協会海務部課長 藤澤 昌弘 一般社団法人日本船長協会常務理事 稲垣 拡夫 日本内航海運組合総連合会 流 義幸 一般社団法人日本旅客船協会 池谷 義之 全日本海員組合国際局長 前田 耕一 外国船舶協会専務理事 近岡 信夫 日本水先人会連合会品質管理小委員会委員長代理 4 海難防止団体渡部典正公益社団法人日本海難防止協会専務理事 5 関係県水産部局 -2-

11 塩野 健 千葉県農林水産部水産局水産課長 鵜飼 俊行 神奈川県環境農政局水 緑部水産課長 石井 克也 愛知県農林水産部水産課長 遠藤 晃平 三重県農林水産部水産資源課長 北尾 登史郎 香川県農政水産部水産課長 田丸 和彦 岡山県農林水産部水産課長 6 関係官庁 () 海事局田口 昭門 国土交通省海事局総務課技術企画室長 加藤 光一 国土交通省海事局安全 環境政策課長 (2) 港湾局菊地 身智雄 国土交通省港湾局計画課長 ( 松原 裕 ) (3) 水産庁新井 ゆたか 水産庁漁政部企画課長 7 事務局 鈴木 弘二 海上保安庁交通部安全課長 近藤 悦広 海上保安庁交通部安全課航行指導室長 冨田 英利 海上保安庁交通部安全課航行指導室課長補佐 大山 竜毅 海上保安庁交通部安全課航行指導室海務第二係長 長与 悟 海上保安庁交通部安全課航行指導室専門員 / 海務第二係 前畑 如宏 海上保安庁交通部安全課航行指導室専門員 / 港務係 福木 俊朗 第三管区海上保安本部交通部安全課長 岩崎 昭男 第四管区海上保安本部交通部安全課長 吉田 淳一 第六管区海上保安本部交通部安全課長 第 3 検討会の開催日程平成 24 年 2 月 3 日 ( 木 ) 平成 25 年 2 月 7 日 ( 木 ) -3-

12 第 2 編 検討内容 Ⅰ 基礎資料 データの収集 分析第 海交法制定時 ( 昭和 47 年 ) の制限速力に係る考え方航路における制限速力について 海交法制定時の基礎資料 データ等から 航路における制限速力の必要性 速力の制限区間の設定に係る考え方及び制限速力 2 ノットの根拠については以下のとおりである 航路における制限速力の必要性船舶が高速で安全に航行するためには 十分な見通し距離と周囲に余裕水域を確保することが必要である しかし 航行船舶が多く 可航水域も限られている航路では高速で航行するために十分な余裕水域を確保し難い場合が多く 高速航行中に事故を回避するため緊急停止を行おうとしても旋回半径や停止距離が長大となり 衝突の危険が増大する 特に大型船が多数航行する航路及び船舶交通がふくそうする航路の屈曲部や航路が交差している水域では 追越しや横切りの時の事故が予測され極めて危険である また 追い越される船舶の側においても 高速力で後方から接近する船舶に対して有効な避航動作をとることが困難であり 漁船等の小型船は 航走波の影響を受けるため極めて危険である 特に夜間は 後続する追越し船との距離を誤認する等針路保持にあたり衝突回避のための協力動作に欠ける結果となる このような事情に鑑み 航路の一定区間について 速力の制限を行うこととしたものである 海交法制定時の考え方 () 船舶の航海速力は 船型 船種 船齢等により 2 数ノットから 5 ~ 6 ノット程 度までに広く分布しており この種船舶が混在して航行している 避航領域 ( ) が十分にある海域では 通常高速船が低速船を追い越して円滑な交通を行っている 一方 避航領域の少ない水域 見通しの悪い水域 航路が屈曲し操船が困難な水域 航路が交錯している水域においては 第 3 船の出現 海潮流の影響 相手船の距離 の誤認等により衝突の危険が高い ( ) 避航領域 ( 出典不明なるも 海交法制定時 この考え方を参考にしている ) 先航船との縦距 8 L ± L L: 船の長さ 側方航行船との横距 3.2 L ±.4 L (2) 前 () の水域で追越しによる危険を回避するためには 追越しを禁止すること 2 航路幅を広げ 余裕水域の拡大を図ること 3 通航船の速力を制限すること が考えられるが については低速船の航行時には 反って航路内の交通が停滞し 後続船のふくそうによる事故のおそれがあり 2については物理的な制限がある -4-

13 一方 3については a 航路内の速力を制限することにより追越しの回数を削減し 衝突の危険を少なくする b 衝突のおそれがある場合に余裕のある操船ができる ( 速力 2 ノット以下の場合は 8 L 以内の距離で停止する ) 後進停止距離 ( 出典不明なるも 海交法制定時 下表を参考にしている ) 排水トン数 6 ノット 4 ノット 2 ノット ノット 8 ノット 万 3,2m 2,7m,85m,39m 8m (-58) (-) (8-3) (4-2) (5-4) 6 万 2,83m 2,435m,79m,4m 9m (9-52) (8-5) (7-3) (6-3) (4-5) 4 万,9m,55m,6m 65m (7-) (6-4) (5-4) (4-5) 3 万,7m,59m,6m 62m (7-) (6-55) (6-5) (4-35) 距離 ( 分 - 秒 ) を示す c 横切り船にあっては 最高速力が予測できるので操船の判断を誤ることがない d 高速航行による航走波の被害を防止するとともに 狭い海域で漁船等小型船の航行安全に対する協力動作が行い易い e 航路内に先航船及び横切り船が存在しない場合も 高速船は一定速力で航行することとなるので その範囲は必要最小限度に止める必要がある 2 速力の制限区間の設定に係る考え方 () 海交法制定時の速力の制限区間の設定に係る考え方 航路が屈曲し 大角度の変針を必要とする 2 航路が交差している 3 島 岬等のため見通しが悪い 4 漁船の操業等により交通がふくそうしている 5 大型船が多数航行する等のいずれかの条件下にあり 高速力で航行することが極めて危険な海域として 以下のとおり規定した 海交法制定時 ( 昭和 47 年 ) の速力の制限区間 浦賀水道航路 伊良湖水道航路 備讃瀬戸東航路と宇高東 西航路が交差する水域 備讃瀬戸北 南航路と水島航路の接続部付近 水島航路 -5-

14 海交法施行規則改正時 ( 昭和 5 年 ) に追加した速力の制限区間 中ノ瀬航路 備讃瀬戸東航路の男木島以西柏島付近まで 備讃瀬戸東 北 南航路の小槌島から三ツ子島までの間 改正理由 中ノ瀬航路については 航路の両側方に中ノ瀬等の浅瀬があり 大型船が航行できる水域が狭められているため 万一の場合の避航水域が極めて限定されており危険である さらに 中ノ瀬航路出口北方海域では 木更津港出港船が中ノ瀬航路出航船の前面を横切るという危険な関係が生じることから速力制限をかけることとしたもの 備讃瀬戸東航路の男木島以西柏島付近までは 船舶のふくそう度が著しいことに加え 男木島付近で約 38 度に屈曲しており 相当大きな変針が要求されること また 航路航行船が操業中の漁船を避航しなければならない事態も想定されることから速力制限をかけることとしたもの 備讃瀬戸東 北 南航路の小槌島から三ツ子島までの間は 坂出港に入出港する大型危険物積載船が増大し これらの船舶は航路を横切って出入するため 航路航行船との危険な見合い関係が生じること また この海域は小瀬居島 与島 小与島等の島々が接近しており 可航水域が限定されていることから速力制限をかけることとしたもの (2) 現行の速力の制限区間の設定に係る考え方 ふくそうしている海域において 操縦性能の悪い大型船により追越しが行われると衝突の危険が増大する この追越しを防ぐために速力の制限は有効である 2 航路が交差している海域では横切り船の見合い関係が頻繁に発生するが 一方の航路を航行する船舶にとって他方の航路を航行する船舶の速力が予測できなかったり 区々であったりすると 安全な横切りを行うために極めて困難を感じる 速力の制限がかかっていれば 相手船の速力はある程度予測できるばかりでなく 整然とした流れが形成されることが期待できるため 横切りを行う上での危険を回避するために役立つ 3 航路が屈曲している海域においては 操船が困難になり 衝突の危険が増大するが 速力を一定以下に落とせば避航その他衝突を回避するための動作をとるために十分な時間を持って余裕のある操船ができるようになる 4 島 岬等のため見通しの悪くなっている海域では 横断船 停留船の発見が遅れることがあり 衝突の危険が発生する この場合に 速力を一定以下に落としておくと 上記 3と同様 操船上十分な時間的余裕を持つことができる 5 地形的制約により レーンを2つとれない航路では何らかの理由により船舶が航路の中央より右側を通れない事態が生ずる可能性がある この場合に反航船と行会い関係になることがあるが速力を落としておけば衝突を回避することができる 6 また レーンにつき 7 メートルの幅がとれても航路の外側に十分な水深のある海域が存在しないと航路外に避航した場合に乗揚げるおそれがある この時 -6-

15 でも速力を落としておくことにより このような危険を回避することができる 7 漁船等の小型船は高速航行船の引き起こす 航走波 の影響を受けて転覆する危険がある 3 制限速力 2 ノットの根拠最高速力は航路の自然的条件 船舶のふくそう度に応じて定めなければならない 浦賀水道では 海交法制定前の昭和 45 年 月以来 浦賀水道における海上交通に関する緊急安全対策 に基づき 行政指導により 2 ノットの速力制限を行っており 同制限実施後 浦賀水道における衝突海難は顕著な減少傾向を示していたこと また 以下の統計等も踏まえ 各航路の実態に即し それぞれの航路に最も適切な最高速力を定めるという考え方で検討し 昭和 48 年 海上安全船員教育審議会から制限速力は 2 ノットとすることが適当である旨答申を得ている () わが国の保有船舶 ( 鋼船 ) の航海速力は 運輸省船舶統計 ( 昭和 45 年 7 月 ) によると調査船 3,86 隻中航海速力が 2 ノット未満の船舶は,333 隻で約 79 パーセントであった 未満 6~8 8~ ~2 2~4 4~6 6~8 8 以上 隻数 ( 隻 ) 累積 (%) 運輸省船舶統計 ( 昭和 45 年 ) 航海速力 2 ノット未満の船舶が約 79 % を占めている 2 (2) 昭和 45 年 海上保安庁のミリ波レーダーにより浦賀水道及び備讃瀬戸西部 ( 備讃瀬戸北 南航路及び水島航路の交差海域 ) を航行する船舶,9 隻及び 722 隻の航海速力を調査した結果 全体の平均速力は.8 ノットと.5 ノットであった また 総トン数 5 トン未満の船舶を追い越すことは 航路幅の現状から安全上必要な離隔距離を確保することが可能であるので 総トン数 5 トン以上の船舶について平均速力を検討した結果 浦賀水道は.5 ノット 備讃瀬戸西部では 2. ノットとなっている -7-

16 海上安全船員教育審議会答申 ( 昭和 48 年 ) 制限速力は 現在各航路を航行している船舶の平均速力等を勘案し 2 ノットとすることが適当である なお 本法施行後においても実施効果及び各航路航行状態についての調査を行い制限区間及び制限速力についての検討を行うことが必要である 関係箇所のみ抜粋 -8-

17 第 2 海交法適用海域における海難の発生状況海交法が適用される東京湾 伊勢湾及び瀬戸内海 ( ただし 港内を除く 以下 3 海域 という ) における過去 年間の船舶種類別事故隻数の推移を過去 年間でみると 事故隻数は 5,428 隻であり そのうちプレジャーボートが 2,277 隻 ( 約 4.9%) で最も多く 次いで漁船が,75 隻 ( 約 2.6%) 貨物船が,8 隻 ( 約 8.8%) タンカーが 352 隻 ( 約 6.5%) 旅客船が 8 隻 ( 約.5%) となっており これら5 船種で全体の約 9.3% を占めており その推移は下表のとおりである 船舶種類別海難事故推移 ( 過去 年 ) 隻数 合計隻数 合計タンカー貨物船旅客船プレジャーボート漁船その他 5 平成 4 年 5 年 6 年 7 年 8 年 9 年 2 年 2 年 22 年 23 年 ここでは海難事故隻数の大多数を占めているこれら5 船種の3 海域における海難事故について 動向等を調査したが タンカー 貨物船及び旅客船とプレジャーボート及び漁船に分けて分析することとする タンカー 貨物船及び旅客船 3 船種事故種類別 ( 過去 年 ) 推進器障害舵障害 () 海難の発生状況 8 転覆 6 浸水.6% 2.% その他 船舶事故の概観 23.% 6 運航阻害.6%.% イ事故種類別 -3 海域全体 3 安全阻害.2% 25 3 海域 ( ただし 港内を除く.7% 機関故障爆発 32 以下同じ ) における過去 年間 6 火災 9.%.4% 5.% の3 船種の事故隻数は,45 隻衝突であり 種類別でみると 衝突乗揚 % 2.7% が約 62% 次いで乗揚が約 22% 機関故障が約 9% となっており この3 種で海難事故全体の約 93% を占めている 事故隻数 :,45 隻 - 9 -

18 運航阻害とは バッテリー過放電 燃料欠乏 ろ かい喪失及び無人漂流をいう 安全阻害とは 転覆に至らない船体傾斜 走錨及び荒天難航をいう ロ事故種類別 - 航路内過去 年間の3 船種の事故の発生位置を海交法航路内に限定してみると 事故隻数は 8 隻であり 衝 舵障害 5 3% 推進器障害 % 浸水 % 3 船種航路内事故種類別 ( 過去 年 ) 機関故障 34 8% その他 3 2% 突が約 73% 次いで機関故障が約 8% で この2 種で 乗揚 3 2% 衝突 34 73% 海難事故全体の約 9% を 占めている 事故隻数 :8 隻 舵障害 3% 東京湾 3 船種航路内事故種類別 ( 過去 年 ) 機関故障 7 23% 衝突 23 74% 事故隻数 :3 隻 伊勢湾 3 船種航路内事故種類別 ( 過去 年 ) 機関故障 3 5% 衝突 3 5% 浸水 % 瀬戸内海 3 船種航路内事故種類別 ( 過去 年 ) 舵障害 4 推進器障害 3% % 機関故障 乗揚 3 2% 24 7% 衝突 8 74% その他 3 2% 事故隻数 :6 隻 事故隻数 :44 隻 - -

19 上記 の結果 3 船種について 3 海域及び航路では事故種類として 衝突 が最も多いことがわかった また 衝突に次ぐ事故種類としては 3 海域全体でみた場合 乗揚 そして 機関故障 とつづくが 航路に限定した場合には 乗揚が大幅に減少する一方で 機関故障が割合を増加させ 衝突に次ぐ事故隻数となっている (2) 3 船種の事故種類イタンカー 3 海域におけるタンカーによる事故種類別推移を過去 年間でみてみると 事故隻数は 352 隻であり 衝突が 222 隻 ( 約 63%) で最も多く 次いで乗揚の 77 隻 ( 約 22%) 機関故障の 22 隻 ( 約 6%) となっており この3 種で全体の約 9% を占めている 隻数 5 タンカーによる事故の推移 ( 事故種類別過去 年 ) 衝突乗揚安全阻害火災機関故障浸水推進器障害舵障害爆発その他 浸水 6 2% 推進器障害 4 % 火災 3 % 安全阻害 6 2% 舵障害 4 % タンカーによる事故種類別 ( 過去 年 ) 爆発 5 % 機関故障 22 6% 乗揚 77 22% 衝突 % その他 2 % 5 平成 4 年平成 5 年平成 6 年平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年 事故隻数 :352 隻 タンカーの事故種類を3 海域別にみた場合 衝突が最も多く 3 海域ともに半数以上の割合を占め 次いで東京湾においては機関故障が 伊勢湾及び瀬戸内海においては乗揚となっている 推進器障害 2 4% 爆発 2.% 火災 2 3.9% 浸水 2.% 安全阻害 5 9.8% 舵障害 3 5.9% 機関故障 6.8% タンカー事故種類別 ( 東京湾 ) 乗揚 3 5.9% その他 2.% 5 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 衝突 % - -

20 機関故障 2.% 乗揚 3 5.% タンカー事故種類別 ( 伊勢湾 ) 火災 5.% その他 5.% 2 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 衝突 3 65.% 爆発 4.4% 安全阻害.4% 浸水 5.8% 乗揚 % タンカー事故種類別 ( 瀬戸内海 ) 機関故障 4 5.% 28 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 衝突 % 推進器障害 2.7% その他.4% 舵障害.4% ロ貨物船 3 海域における貨物船による事故種類別推移を過去 年間でみてみると 事故隻数は,8 隻であり 衝突が 63 隻 ( 約 62%) で最も多く 次いで乗揚の 29 隻 ( 約 22%) 機関故障の 3 隻 ( 約 %) となっており この3 種で全体の約 94% を占めている 隻数 貨物船による事故の推移 ( 事故種類別過去 年 ) 衝突乗揚安全阻害運航阻害火災機関故障浸水推進器障害舵障害転覆爆発その他 浸水 3.3% 火災 8.8% 安全阻害 7.7% 舵障害.% 推進器障害 2.2% 運航阻害.% 貨物船による事故種類別 ( 過去 年 ) 転覆 2.2% 機関故障 3.% 乗揚 % 爆発.% 衝突 % その他.% 平成 4 年平成 5 年平成 6 年平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年 事故隻数 :,8 隻 貨物船についても事故種類を3 海域別にみた場合 どの海域においても衝突が最も多く 次いで多いのは 東京湾においては機関故障が 伊勢湾及び瀬戸内海においては乗揚となっている 火災.5% 機関故障 % 乗揚 4 6.% 貨物船事故種類別 ( 東京湾 ) 推進器障害安全阻害 5.5% 7.6% 66 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 衝突 4 6.6% - 2 -

21 火災 2.% 安全阻害 2.% 乗揚 9 8.4% 機関故障 6 2.2% 貨物船事故種類別 ( 伊勢湾 ) 49 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) その他 2.% 衝突 % 舵障害.2% 浸水 3.4% 安全阻害.2% 乗揚 % 貨物船事故種類別 ( 瀬戸内海 ) 機関故障 82 9.% 93 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 火災 6.7% 衝突 % 転覆 2.2% 運航阻害.% 爆発.% 推進器障害.% その他.% ハ旅客船 3 海域における旅客船による事故種類別推移を過去 年間でみてみると 事故隻数は 8 隻であり 衝突が 38 隻 ( 約 48%) で最も多く 次いで乗揚の 8 隻 ( 約 23%) 機関故障の7 隻 ( 約 9%) となっているが 次いで多いのは火災の5 隻 ( 約 6%) であり 火災が原因別の上位に位置することはタンカー及び貨物船ではみられなかったもので 旅客船ではこの4 種で全体の約 86% を占めている 隻数 旅客船による事故の推移 ( 事故種類別過去 年 ) 平成 4 年平成 5 年平成 6 年平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年 衝突乗揚安全阻害火災機関故障浸水推進器障害舵障害爆発その他 舵障害.3% 運航阻害 2 2.5% その他.3% 推進器障害 2 2.5% 機関故障 7 8.8% 火災 5 6.3% 安全阻害 2 2.5% 乗揚 % 事故隻数 :8 隻 旅客船による事故種類別 ( 過去 年 ) 浸水 4 5.% 衝突 % 旅客船事故種類別 ( 東京湾 ) 旅客船についても事故種類を 3 海 域別にみた場合 東京湾では乗揚の み 伊勢湾及び瀬戸内海においては タンカー及び貨物船の統計同様に 衝突 乗揚及び機関故障が事故種類の上位を占めた 2 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 乗揚 2 % - 3 -

22 乗揚 3 3% 旅客船事故種類別 ( 伊勢湾 ) 機関故障 % 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 衝突 6 6% 舵障害.5% 運航阻害 2 2.9% 安全阻害 2 2.9% 旅客船事故種類別 ( 瀬戸内海 ) 推進器障害 2 2.9% 火災 5 7.4% 機関故障 6 8.8% 浸水 4 5.9% 68 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 衝突 % その他.5% 乗揚 3 9.% (3) 海難の原因 衝突事故 3 海域における3 船種の衝突事故を原因別でみると 見張り不十分が約 53% 操船不適切が約 39% 次いで居眠り運航 他船の過失 船位不確認そして航法違反とつづくが 不可抗力といえる 他船の過失 とその他を除くと 人為的要因が約 97% を占めている 船位不確認 3.3% 航法違反.% 衝突事故原因別 ( タンカー 貨物船 旅客船 ) 操船不適切 % 居眠り運航 4 4.6% 89 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) 他船の過失 2 2.4% その他 9.% 見張り不十分 % イ時間帯別発生状況 3 海域における3 船種の衝突 7 6 タンカー 貨物船 旅客船衝突時間帯別隻数 ( 過去 年 ) 事故の時間帯別発生状況をみた 5 ところ 時間帯によりバラつきはあるものの 全体として日中よりも夜間 特に深夜から明け 隻数 東京湾全体浦賀 ( 再掲 ) 中ノ瀬 ( 再掲 ) 方にかけて事故が発生していることがわかる 時間帯

23 タンカー 貨物船 旅客船衝突時間帯別隻数 ( 過去 年 ) タンカー 貨物船 旅客船衝突時間帯別隻数 ( 過去 年 ) 7 6 隻数 伊勢湾全体伊良湖水道 ( 再掲 ) 隻数 瀬戸内海全体備讃瀬戸東 北 南 ( 再掲 ) 水島 ( 再掲 ) 明石 ( 再掲 ) 来島 ( 再掲 ) 時間帯 時間帯 ロトン階区分別発生状況トン階区分別に発生状況をみたところ 3 海域ともに 5 トン未満の船舶が隻数として最も多いことがわかるが 5 トン以上の船舶と比較した場合には 3 海域ともに 5 トンを基準に総数をほぼ均等に二分する なお 5 トン以上の船舶は 長さに換算した場合 大部分が 5m 以上の船舶 ( 海交法上の航路航行義務を有する船舶 ) と推定される 隻数 5 5 トン階別衝突事故発生状況 ( タンカー 貨物船 旅客船 ) 東京湾 トン未満 5トン以上,トン未満,トン以上 トン階別衝突事故発生状況 ( タンカー 貨物船 旅客船 ) 伊勢湾 トン階別衝突事故発生状況 ( タンカー 貨物船 旅客船 ) 瀬戸内海 隻数 5 隻数 トン未満 5 トン以上, トン未満, トン以上 5 トン未満 5 トン以上, トン未満, トン以上 - 5 -

24 2 機関故障 3 海域における3 船種の機関故障を原因別でみると 老朽衰耗が約 4% 整備不良が約 36% 次いで原因不明 材質不良及び取扱不注意とつづくが 人為的要因である整備不良及び取扱不注意が計約 39% であるのに対し 乗船者としては不可抗力ともいえる老巧衰耗及び材質不良が計約 46% を占め 結果として人為的要因と不可抗力がほぼ二分する形となり 人為的要因が主原因として発生する衝突事故とは大きく異なる結果が出た 機関故障原因別 ( タンカー 貨物船 旅客船 ) 原因不明取扱不注意 4 7.6% 3.% 材質不良 6 整備不良 % その他 7.6% 4.5% 老朽衰耗 % 32 隻 ( 平成 4 年 ~ 平成 23 年 ) イ発生海域状況 3 海域において 過去 年の機関故障の発生海域を航路内及び航路外に区分してみると 航路内での発生割合は 東京湾が7 隻 ( 約 33%) 伊勢湾が3 隻 ( 約 33%) 瀬戸内海が 24 隻 ( 約 24%) であり 全体的には 機関故障が発生した船舶のうち約 26% が航路内で発生している 2 機関故障 ( タンカー 貨物船 旅客船 ) 発生海域別 隻数 6 航路内航路外 東京湾伊勢湾瀬戸内海 2 プレジャーボート及び漁船平成 23 年に海上保安庁が認知した船舶事故隻数 ( 平成 22 年 2 月 3 日から平成 23 年 月 日の間における山陰地方での豪雪関連事故船舶は除く ) は 2,87 隻であり これらを船舶種類別でみると プレジャーボートが 95 隻 (43%) 次いで漁船が 665 隻 (3%) となっており こ - 6 -

25 の2 船種で 73% を占めていることになる これは 3 海域 ( 港内を含む ) においても同様の傾向がみられ 同年の船舶事故隻数の上位 2 船種はプレジャーボートの 354 隻と漁船の 52 隻となっていることから プレジャーボート及び漁船の3 海域における海難の動向等を調査した () プレジャーボート 事故の推移港内を含む3 海域におけるプレジャーボートによる事故原因別推移を過去 年間でみてみると 機関故障が平成 6 年で最多隻数となり その後 一旦は減少したものの平成 2 年に再び上昇へ転じ 最も事故隻数が多い事故種類となっている 次いで衝突及び乗揚が事故隻数の多い事故種類となっており 近年はこの3 種が上位を占めていることがわかる プレジャーボートによる事故の推移 ( 事故種類別過去 年 ) 2 隻数 衝突乗揚安全阻害火災機関故障浸水推進器障害舵障害爆発その他 2 平成 4 年平成 5 年平成 6 年平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年 2 船舶事故の概観イ事故種類別 -3 海域全体 3 海域における過去 年間の事故隻数は 3,875 隻であり 種類別でみると 機関故障が 846 隻 ( 約 22%) で最も多く 次いで衝突の 794 隻 ( 約 2%) 運航阻害の 584 隻 ( 約 5%) となっている 爆発 3.% 舵障害 45.2% 行方不明 2.% 浸水 % 事故隻数 :3,875 隻 プレジャーボート事故種類別 ( 過去 年 ) 推進器障害 34 8.% 火災 72.9% 転覆 59 4.% 機関故障 % その他 % 衝突 % 乗揚 % 運航阻害 % 安全阻害 8 2.8% - 7 -

26 ロ事故種類別 - 航路内過去 年間のプレジャーボートの事故の発生位置を海交法航路内に限定してみると 事故隻数 プレジャーボート事故種類別 ( 過去 年 ) 転覆 2.7% 推進器障害 7 8.9% その他 2.7% 衝突 6 6.2% 安全阻害 2.7% は 37 隻であり 機関故障が 5 隻 ( 約 4%) で最も多く 次いで推 浸水 2.7% 運航阻害 5 3.5% 進器障害の7 隻 ( 約 8%) 衝突の 6 隻 ( 約 6%) となっている 機関故障 5 4.5% 事故隻数 :37 隻 東京湾 プレジャーボートの航路内事故種類別 ( 過去 年 ) 運航阻害 2% 転覆 2% 機関故障 2 4% 推進器障害 2% 事故隻数 :5 隻 伊勢湾 プレジャーボートの航路内事故種類別 ( 過去 年 ) 瀬戸内海 プレジャーボートの航路内事故種類別 ( 過去 年 ) 安全阻害 3.3% 運航阻害 4 3.3% 推進器障害 5% 機関故障 5% 衝突 6 2.% 機関故障 2 4.% 事故隻数 :2 隻 その他 3.3% 推進器障害 5 6.7% 浸水 3.3% 事故隻数 :3 隻 - 8 -

27 3 海難の原因 3 海域における過去 年間のプレジャーボートの事故を原因別でみると 見張り不十分が 79 隻 ( 約 2%) で最も多く 不可抗力等 原因不明 操船者の死亡等及びその他を除き 人為的要因で発生した海難事故は 2,823 隻で 全体の約 73% を占めている 原因不明 66.7% 操船者の死亡等 6 2.7% その他の人為的要因 % 取扱不注意 2 2.9% プレジャーボートによる海難事故原因別 不可抗力等 433.2% 事故隻数 :3,875 隻 その他 447.5% 整備不良 57 3.% 見張り不十分 % 操船不適切 39 8.% 船位不確認 3 2.9% 気象海象不注意 % 船体機器整備不良 45.6% (2) 漁船 事故の推移 3 海域における過去 年間の漁船による事故種類別推移をみると 衝突が群を抜いて多いことが一目瞭然であり 次いで多い運航阻害と比較しても 近年 3~4 倍近くの事故隻数で推移していることがわかる 2 8 隻数 漁船による事故の推移 ( 事故種類別過去 年 ) 衝突乗揚安全阻害運航阻害火災機関故障浸水推進器障害舵障害転覆爆発その他 平成 4 年平成 5 年平成 6 年平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年 2 事故の概観イ事故種類別 -3 海域全体 3 海域における過去 年間の事故隻数は,665 隻であり 種類別でみると 衝突が 828 隻 ( 約 5%) でほぼ半数を占めており 次いで運航阻害の 22 隻 ( 約 2%) 火災の 3 隻 ( 約 8%) となっている その他 83 5.% 爆発 4.2% 転覆 68 4.% 舵障害.6% 推進器障害 % 浸水 % 機関故障 8 4.9% 操船者の死亡等.% 火災 3 7.8% 安全阻害 8.5% 漁船事故の発生状況 ( 過去 年 ) 運航阻害 22 2.% 乗揚 6.7% 衝突 % 事故隻数 :,665 隻 - 9 -

28 ロ事故種類別 - 航路内過去 年間の漁船の事故の発生位置を海交法航路内に限定してみると 事故隻数は 58 隻であり 衝突が 45 隻 ( 約 78%) で最も多く 事故推移でもみたとおり 漁船事故の大多数を衝突が占めている この航路内の漁船事故であるが 伊良湖水道航路内で発生した衝突 隻を除き その他は全て瀬戸内海の各航路内において発生したものである 浸水 2 3.4% 機関故障.7% 火災 3 5.2% 運航阻害 3 5.2% 乗揚.7% 事故隻数 :58 隻 推進器障害 2 3.4% 漁船事故種類別 ( 過去 年 ) 舵障害.7% 衝突 % 3 海難の原因 3 海域における過去 年間の漁船の事故を原因別でみると 見張り不十分が 772 隻 ( 約 46%) で最も多く 不可抗力等 原因不明 操船者の死亡等及びその他を除き 人為的要因で発生した海難事故は,244 隻で 全体の約 75% を占めている その他の人為的要因 85 5.% 整備不良 % 船体機器整備不良 69 4.% 気象海象不注意 5 3.% 船位不確認 3.8% 不可抗力等 9.5% 漁船による海難事故原因別 その他 % 操船不適切原因不明 % 操船者の死亡等による海難.3% % 見張り不十分 % 事故隻数 :,665 隻 - 2 -

29 (3) プレジャーボートと漁船の転覆事故プレジャーボートと漁船の過去 年間の転覆事故の推移をみると プレジャーボートが 57 隻 漁船が 68 隻であったが 海交法航路内及び同航路付近 ( 海交法施行令第 7 条の海域 ) にて転覆したプレジャーボートは2 隻 漁船は 隻であった なお この3 隻の転覆原因は 2 隻が気象海象不注意 隻が操船者自身による過失であった 隻数 5 5 プレジャーボート 漁船による転覆事故の推移 ( 過去 年 ) 平成 4 年平成 5 年平成 6 年平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年 転覆 ( プレジャー ) 転覆 ( 漁船 ) 海交法施行令第 7 条の海域とは 航路の側方の境界線から航路の外側 2 メートル以内の海域及び概ね各航路出入口の境界線から,5 メートル以内の海域 ( 詳細な位置は同条別表第 3 記載 ) - 2 -

30 第 3 AIS 情報を活用した航路内外における船舶の航行速力海交法第 5 条の規定に基づき 現在 速力を制限している航路の区間及び速力は 表 及び図 ~ 図 3のとおりである ( 同条でいう速力は対水速力 ) 表 速力制限区間 航路の名称 速力の制限区間 速力 浦賀水道航路 航路の全区間 2 ノット 中ノ瀬航路 航路の全区間 2 ノット 伊良湖水道航路 航路の全区間 2 ノット 備讃瀬戸東航路 備讃瀬戸北航路 備讃瀬戸南航路 男木島灯台 ( 北緯 34 度 26 分 秒東経 34 度 3 分 39 秒 ) から 353 度に引いた線と航路の西側の出入口の境界線との間の航路の区間 航路の東側の出入口境界線と本島ジョウケンボ鼻から牛島北東端まで引いた線との間の航路の区間 牛島ザトーメ鼻から 6 度に引いた線と航路の東側の出入口の境界線との間の航路の区間 2 ノット 水島航路航路の全区間 2 ノット 図 東京湾 ( 浦賀水道 中ノ瀬 ) 図 2 伊勢湾 ( 伊良湖水道 ) ノ瀬航路 中伊良湖水道航路浦賀水道航路2 ノット 路2 ノット 速力制限区間制限速力 2 ノット

31 図 3 瀬戸内海 ( 備讃瀬戸東 北 南 水島 ) 備讃瀬戸北航路 備讃瀬戸南航路 本島 男木島灯台 備讃瀬戸東航路島航路備讃瀬戸東航路水高東航牛島宇路宇高西航路 速力制限区間 制限速力 2 ノット ここでは 浦賀水道航路 伊良湖水道航路 備讃瀬戸東航路及び備讃瀬戸南航路を航行する長さ 5 メートル以上の船舶の航路入航前 ( 各航路口手前約 5~7 海里 ) 及び航路入航後における航行速力を調査した なお 備讃瀬戸東及び南航路については 速力制限の対象外となっている航路部分も存在することから 航路入航前 航路内 ( 制限速力区間外 ) 及び航路内 ( 制限速力区間内 ) の3 箇所計測することとした 調査設定条件 () 計測位置各航路口手前及び航路内に計測ラインを設定し 同ライン上を通過した航路航行船舶のAIS 情報 ( 速力データは対地速力 ) を基に各データを収集した なお 計測ラインについては以下のとおりである 浦賀水道航路 ( 別図 参照 ) イ航路の南口手前 ( 入航船舶計測 ) のライン ( 北航船 ) Aライン : 剱埼灯台と保田港防波堤灯台を結ぶ直線ロ航路の中央付近 ( 航路航行船舶計測 ) のライン ( 北航船及び南航船 ) A2ライン : 走水港港口と富津岬先端を結ぶ直線ハ航路の北口方 ( 入航船舶計測 ) のライン ( 南航船 ) A3ライン : 南本牧ふ頭南端と中ノ瀬航路第 3 号灯標を結ぶ直線 2 伊良湖水道航路 ( 別図 2 参照 )

32 イ航路の北口手前 ( 入航船舶計測 ) のライン ( 南航船 ) Bライン : 神前灯台と師崎港南防波堤灯台を結ぶ直線ロ航路の中央付近 ( 航路航行船舶計測 ) のライン ( 北航船及び南航船 ) B2ライン : 神島東端から伊良湖岬先端を結ぶ直線ハ航路の南口手前 ( 入航船舶計測 ) のライン ( 北航船 ) B3ライン : 鎧埼灯台と赤羽根港東防波堤灯台を結ぶ直線 3 備讃瀬戸航路 ( 別図 3 参照 ) イ備讃瀬戸南航路 ( イ ) 航路の西口手前 ( 入航船舶計測 ) のライン ( 東航船 ) Cライン : 走島東端と観音寺港港口を結ぶ直線 ( ロ ) 航路 ( 速力の制限区間外 ) の中央付近 ( 航路航行船舶計測 ) のライン ( 東航船 ) C2ライン : カレイ埼西端と多度津港港口を結ぶ直線ロ備讃瀬戸東航路 ( イ ) 航路 ( 速力の制限区間 ) の中央付近 ( 航路航行船舶計測 ) のライン ( 西航船及び東航船 ) C3ライン : 備讃瀬戸南航路設定ラインと同箇所 ( ロ ) 航路 ( 速力の制限区間外 ) の中央付近 ( 航路航行船舶計測 ) のライン ( 西航船 ) C4ライン : 黒埼先端と稲毛島灯台を結ぶ直線 ( ハ ) 航路の東口手前 ( 入航船舶計測 ) のライン C5ライン : 大角鼻南端と丸亀男島を結ぶ直線 ( 西航船 ) (2) 調査対象期間平成 23 年のうち 東京湾 伊勢湾及び瀬戸内海の3 海域で天候が良好であった8 月 7 日 ~8 月 9 日の3 日間を選定し調査した 2 浦賀水道航路 () 北航船 航路入航前 (Aライン) 計測ラインを通過した長さ 5 メートル以上の船舶 ( 以下 船舶 という ) は 39 隻 平均速力は 2.4( 対地速力 ) ノットであった 以下 速力に関しては対地速力算出航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 86 隻 ( 約 22.%) であったが 全体的にみると 2 ノット台の船舶を中心として低速な船舶は3ノット台まで 高速な船舶は 23 ノット台までほぼ対称的に分布しており 2 ノット未満の船舶は 68 隻 ( 約 43.%) 3 ノット以上の船舶は 36 隻 ( 約 34.9%) であった

33 北航船 A ライン ( 航路の南口手前 ) 通過速力分布 船舶数 39 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻数 5 5 % 速力 [KNOT] 航路内 (A2ライン) 計測ラインを通過した船舶は 航路南口手前 (Aライン) を通過した船舶同様に 39 隻 であり 平均速力は 2. ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 62 隻 ( 約 4.5%) で 全体的にみると最低速力船舶は6ノット台 最高速力船舶は 4 ノット台であり 航路入航前と比較して 速力の低い船舶は増速し 速力の高い船舶は大きく減速していると考えられる 北航船 A2 ライン ( 航路の中央付近 ) 通過速力分布 船舶数 39 隻平均速力 ノット標準偏差.99979ノット異常航跡船舶数 隻 隻数 % 速力 [KNOT]

34 3 航路入航前 (Aライン) と航路内 (A2ライン) 航行速力の変移航路入航前 (Aライン) と航路航行中 (A2ライン) を比較した場合 次のような状況が判明した イ両箇所ともに 2 ノット台で航行する船舶が最も多かったが 数値的には 航路航行中の船舶は 62 隻 ( 約 4.5%) で 航路入航前の船舶の 86 隻 ( 約 22.%) と比較すると 約 2 倍に増加している ロ 2 ノット未満で航行する船舶は 航路入航前の船舶では 68 隻 ( 約 43%) 航路航行中の船舶では 52 隻 ( 約 39%) という結果で ほぼ同じ割合であったのに対し 航路航行中の 3 ノット以上の船舶は 76 隻 ( 約 9%) で 航路入航前における 3 ノット以上の船舶の 36 隻 ( 約 35%) と比較するとほぼ半減している ハ航路入航前に 4 ノット以上で航行していた船舶は 69 隻 ( 約 7.7%) いたが 航路航行中 4 ノット以上の船舶は 4 ノット台で航行していた2 隻のみであり 5 ノット以上の速力で航行していた船舶はなかった イ~ハを勘案すると 航路への入航に合わせて減速している船舶がある一方で 254 隻 ( 約 65.%) の船舶は 航路入航前から 2 ノット台以下の速力で航行している (2) 南航船 航路入航前 (A3ライン) 計測ラインを通過した船舶は 327 隻 平均速力は 2.7 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 97 隻 ( 約 29.6%) であったが 全体的にみると 2 ノット台の船舶を中心として低速な船舶は7ノット台まで 高速な船舶は 2 ノット台までほぼ対称的に分布しており 2 ノット未満の船舶は 隻 ( 約 33.6%) 3 ノット以上の船舶は 2 隻 ( 約 36.6%) であった 南航船 A3 ライン ( 航路の北口手前 ) 通過速力分布 船舶数 327 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻数 % 速力 [KNOT]

35 2 航路内 (A2ライン) 計測ラインを通過した船舶は 航路北口手前 (A3ライン) を通過した船舶同様に 327 隻 であり 平均速力は 2. ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 43 隻 ( 約 43.7%) で 全体的にみると最低速力船舶は7ノット台 最高速力船舶は 4 ノット台であるが 4 ノット台の船舶はわずか 隻のみであり 実質的には 4 ノット未満に速力が抑えられている 航路入航前と比較して速力の低い船舶には大きな変化はみられないものの 速力の高い船舶は大きく減速していると考えられる 南航船 A2 ライン ( 航路の中央付近 ) 通過速力分布 船舶数 327 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻数 % 速力 [KNOT] 航路入航前 (A3ライン) と航路内 (A2ライン) 航行速力の変移航路入航前 (A3ライン) と航路航行中 (A2ライン) を比較した場合 次のような状況が判明した イ両箇所ともに 2 ノット台で航行する船舶が最も多かったが 数値的には 航路航行中の船舶は 43 隻 ( 約 43.7%) で 航路入航前の船舶の 97 隻 ( 約 29.7%) と比較すると 約.7 倍に増加している ロ航路入航前における 2 ノット未満の船舶は 隻 ( 約 33.6%) 同じく航路航行中の 2 ノット未満の船舶は 9 隻 ( 約 36.3%) という結果で ほぼ同じ割合であったのに対し 航路航行中の 3 ノット以上の船舶は 65 隻 ( 約 9.9%) で 航路入航前における 3 ノット以上の船舶 2 隻 ( 約 36.7%) と比較するとほぼ半減している ハ航路入航前に 4 ノット以上で航行していた船舶は 63 隻 ( 約 9.3%) であったが 航路航行中 4 ノット以上の船舶は 4 ノット台で航行していた 隻のみであり 5 ノット以上の速力で航行していた船舶はなかった

36 イ~ハを勘案すると 航路への入航に合わせて減速している船舶がある一方で 27 隻 ( 約 63.3%) の船舶は 航路入航前から 2 ノット台以下の速力で航行している 3 伊良湖水道航路 () 南航船 航路入航前 (Bライン) 計測ラインを通過した船舶は 65 隻 平均速力は 3.2 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 38 隻 ( 約 23%) であったが 全体的にみると 2 ノット台の船舶を中心として低速な船舶は8ノット台まで 高速な船舶は 2 ノット台まで分布しており 2 ノット未満の船舶は 53 隻 ( 約 32.%) 3 ノット以上の船舶は 74 隻 ( 約 44.8%) で 低速船より高速船の割合が多い 南航船 B ライン ( 航路の北口手前 ) 通過速力分布 船舶数 65 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻 2 数 % 速力 [KNOT] 航路内 (B2ライン) 計測ラインを通過した船舶は 航路北口手前 (B2ライン) を通過した船舶同様に 65 隻 であり 平均速力は 2.3 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 62 隻 ( 約 37.6%) で 全体的にみると最低速力船舶は8ノット台 最高速力船舶は 4 ノット台であり 航路入航前と比較すると 速力の高い船舶は大きく減速していると考えられる

37 南航船 B2 ライン ( 航路の中央付近 ) 通過速力分布 船舶数 65 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻数 % 速力 [KNOT] 航路入航前 (Bライン) と航路内 (B2ライン) 航行速力の変移航路入航前 (Bライン) と航路航行中 (B2ライン) を比較した場合 次のような状況が判明した イ両箇所ともに 2 ノット台で航行する船舶が最も多かったが 数値的には 航路航行中の船舶は 62 隻 ( 約 37.6%) で 航路入航前の船舶の 38 隻 ( 約 23%) と比較すると 約.6 倍に増加している ロ航路入航前における 2 ノット未満の船舶は 53 隻 ( 約 32.%) 航路航行中の 2 ノット未満の船舶は 66 隻 (4%) という結果であまり変化がなかったのに対し 航路航行中の 3 ノット以上の船舶は 37 隻 ( 約 22.4%) で 航路入航前における 3 ノット以上の船舶の 74 隻 ( 約 44.8%) と比較すると半減している ハ航路入航前に 4 ノット以上で航行していた船舶は 49 隻 ( 約 29.7%) であったが 航路航行中 4 ノット以上の船舶はわずか7 隻 ( 約 4.2%) で 5 ノット以上の速力で航行していた船舶はなかった イ~ハを勘案すると 航路への入航に合わせて減速している船舶がある一方で 9 隻 ( 約 55.2%) の船舶は 航路入航前から 2 ノット台以下の速力で航行している (2) 北航船 航路入航前 (B3ライン) 計測ラインを通過した船舶は 27 隻 であり 平均速力は 2.6 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 5 隻 ( 約 24.2%) であったが 全体的にみると 2 ノット台の船舶を中心として低速な船舶は6ノット台まで 高速な船舶は 2 ノット台まで分布しており 2 ノット未満の船舶は 89 隻 ( 約 43%) 3 ノット以上の船舶は

38 68 隻 ( 約 32.9%) であった 北航船 B3 ライン ( 航路の南口手前 ) 通過速力分布 船舶数 27 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻 3 数 % 速力 [KNOT] 航路内 (B2ライン) 計測ラインを通過した船舶は 航路南口手前 (B3ライン) を通過した船舶同様に 27 隻 であり 平均速力は.9 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 79 隻 ( 約 38.2%) で 全体的にみると最低速力船舶は航路入航前と変わらず6ノット台であり 最高速力船舶は 4 ノット台であるが 4 ノット台の船舶はわずか 隻のみで 実質的には 4 ノット未満に速力が抑えられたといえる このことから 航路入航前と比較して 低速船の大幅な変化はみられないものの 速力の高い船舶は大きく減速していると考えられる - 3 -

39 北航船 B2 ライン ( 航路の中央付近 ) 通過速力分布 船舶数 27 隻平均速力.87389ノット標準偏差.28832ノット異常航跡船舶数 隻 隻数 % 速力 [KNOT] 3 航路入航前 (B3ライン) と航路内 (B2ライン) 航行速力の変移航路入航前 (B3ライン) と航路航行中 (B2ライン) を比較した場合 次のような状況が判明した イ両箇所ともに 2 ノット台で航行する船舶が最も多かったが 数値的には 航路航行中の船舶は 79 隻 ( 約 38.2%) で 航路入航前の船舶の 5 隻 ( 約 24.2%) と比較すると 約.58 倍に増加している ロ航路入航前における 2 ノット未満の船舶は 89 隻 ( 約 43%) 同じく航路航行中の 2 ノット未満の船舶は 95 隻 ( 約 45.9%) という結果で ほぼ同じ割合であったのに対し 航路航行中の 3 ノット以上の船舶は 33 隻 ( 約 5.9%) で 航路入航前における 3 ノット以上の船舶 68 隻 ( 約 32.9%) と比較するとほぼ半減している ハ航路入航前に 4 ノット以上で航行していた船舶は 44 隻 ( 約 2.3%) であったが 航路航行中 4 ノット以上の船舶は 4 ノット台で航行していた 隻のみであり 5 ノット以上の速力で航行していた船舶はなかった イ~ハを勘案すると 航路への入航に合わせて減速している船舶がある一方で 39 隻 ( 約 67.%) の船舶は 航路入航前から 2 ノット台以下の速力で航行している 4 備讃瀬戸航路 () 東航船 航路入航前 (Cライン) 計測ラインを通過した船舶は 75 隻 平均速力は 3.7 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 5 隻 ( 約 28.6%) であり 速力分布 - 3 -

40 においては ノット台及び ノット台がそれぞれ 27 隻で 2 ノット台に次ぐ隻数となっているものの 9ノット台以下と 3 ノット台以上は極端に減少している このように速力分布に偏りはあるものの 2 ノット未満の船舶は 64 隻 ( 約 36.6%) 3 ノット以上の船舶は 6 隻 ( 約 34.9%) とほぼ同じ割合で この点については 浦賀水道航路及び伊良湖水道航路同様に 2 ノット台を中心に二極化している 東航船 C ライン ( 航路の西口手前 ) 通過速力分布 船舶数 75 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻 3 数 % 速力 [KNOT] 航路内 (C2ライン 制限速力区間外) 計測ラインを通過した船舶は 航路入航前 (Cライン) の隻数に変わりなく 75 隻 で 平均速力は 3.6 ノットであった 航行速力分布としては 3 ノット台の船舶が最も多い 33 隻 ( 約 8.9%) であり 次いで ノット台の 32 隻 ( 約 8.3%) そして 2 ノット台の 3 隻 ( 約 7.%) であった また 7 ノット台から 9 ノット台にかけての隻数が増加している

41 東航船 C2 ライン ( 航路 ( 速力制限区間外 ) の中央付近 ) 通過速力分布 隻数 船舶数 75 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 % 速力 [KNOT] 航路内 (C3ライン 制限速力区間内) 計測ラインを通過した船舶は 航路西口手前 (Cライン) 及び航路内 (C2ライン 制限速力区間外 ) を通過した船舶同様に 75 隻 であり 平均速力は 2.4 ノットであった ここでも 航行速力分布としては 3 ノット台の船舶が最も多い隻数で 57 隻 ( 約 32.6%) であり 速力分布としては 最低速力船舶が7ノット台 最高速力船舶は 5 ノット台であった 東航船 C3 ライン ( 航路 ( 速力制限区間内 ) の中央付近 ) 通過速力分布 船舶数 75 隻平均速力 ノット標準偏差.3687ノット異常航跡船舶数 隻 隻 3 数 3 5 % 速力 [KNOT] 3 4 航路入航前 (C ライン ) と航路内航行 (C2 ライン 制限速力区間外 ) 速力の変移

42 航路入航前 (Cライン) と航路航行中 (C2ライン) を比較した場合 次のような状況が判明した これまでみてきた他の航路の場合 航行船舶は航路入航とともに制限速力区間内を航行することになるが 備讃瀬戸南航路の場合には 航路西方口から約 9.2 海里の間 制限速力区間外となる 4 ノット以上の船舶は 航路入航前が 48 隻 ( 約 27.4%) 航路航行中(C2ライン) が 5 隻 ( 約 29.%) であり ほぼ変わらない また 2 ノット台と 3 ノット台の隻数の増減を比較した場合 2 隻の増減で一致し 航路入航前 (Cライン) と航路航行中 (C2ライン) においてともに 63 隻であり また ノット台以下の船舶隻数もわずか3 隻の違いであった これらから 航路を航行したとしても 制限速力区間外であれば 航路入航前の速力状態とほぼ変わらず航行していると考えられる 5 航路内航行 (C2ライン 制限速力区間外) と航路内航行 (C3ライン 制限速力区間内) 速力の変移制限速力区間外航行 (C2ライン) と区間内航行 (C3ライン) を比較した場合 両ラインともに航路内での設定とはいえ 制限速力区間外の場合には 2 ノットを超える速力で航行する船舶が多数存在するものの 制限速力区間内においては 2 ノット及び 3 ノット台で航行する船舶が多数を占め 4 ノット以上の船舶は激減していることからも 制限速力規定の範囲内での航行をするために減速していると考えられる (2) 西航船 航路入航前 (C5ライン) 計測ラインを通過した船舶は 27 隻 平均速力は 3.4 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多く 58 隻 ( 約 2.5%) であり 高速側の速力分布が広範囲に亘っている しかし その一方では ノット台以下で航行している船舶は 9 隻 ( 約 33.3%) 存在し 2 ノット台の船舶と併せると 48 隻 ( 約 54.8%) に上り 計測ラインから制限速力区間内に達するまでに約 8.7 海里あるが 半数以上の船舶が 2 ノット以下で航行している

43 西航船 C5 ライン ( 航路の東口手前 ) 通過速力分布 船舶数 27 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻数 % 速力 [KNOT] 航路内 (C4ライン 制限速力区間外) 計測ラインを通過した船舶は 航路入航前の隻数に変わりなく 27 隻 で 平均速力は 3. ノットであった 航行速力分布は ノット台から 3 ノット台に集中し 計 55 隻 ( 約 57.4%) で 半数以上を占めてはいるが その一方で 依然 4 ノット以上で航行する船舶も 59 隻 ( 約 2.9%) 存在している 西航船 C4 ライン ( 航路 ( 制限速力区間外 ) の中央付近 ) 速力分布 船舶数 27 隻平均速力 ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻 3 数 26 5 % 速力 [KNOT]

44 3 航路内 (C3ライン 制限速力区間内) 計測ラインを通過した船舶は 航路東口手前 (C5ライン) 及び航路内 (C4ライン 制限速力区間外 ) を通過した船舶同様に 27 隻 であり 平均速力は.8 ノットであった 航行速力分布としては 2 ノット台の船舶が最も多い隻数で 75 隻 ( 約 27.8%) となり 高速航行をしていた船舶が速力を抑えていることが窺える これは 平均速力にも顕著に現れており 同じ航路内であっても 制限速力区間外と区間内を比較した場合 約.9 ノット 区間外から区間内において減速している 西航船 C3 ライン ( 航路 ( 制限速力区間内 ) の中央付近 ) 通過速力分布 船舶数 27 隻平均速力.8288ノット標準偏差 ノット異常航跡船舶数 隻 隻 4 数 % 速力 [KNOT] 4 航路入航前 (C5ライン) と航路内航行 (C4ライン 制限速力区間外) 速力の変移航路入航前 (C5ライン) と航路航行中 (C4ライン) を比較した場合 次のような状況が判明した 4 ノット以上の船舶は 航路入航前が 68 隻 ( 約 25.2%) 航路航行中( 制限速力区間外 ) が 59 隻 ( 約 2.9%) であり 航路入航に至っても9 隻の減少しかなく 平均速力からみても約.3 ノットの減速に止まっていることから 制限速力区間外であれば 航路入航前の速力状態とほぼ変わらず航行している船舶が多数存在していると考えられる 5 航路内航行 (C4ライン 制限速力区間外) と航路内航行 (C3ライン 制限速力区間内) 速力の変移制限速力区間外航行 (C4ライン) と区間内航行 (C3ライン) を比較した場合 両ラインともに航路内での設定とはいえ 制限速力区間外の場合には 2 ノットを超える速力で航行する船舶がある程度存在するものの 制限速力区間内においては 2 ノット及び 3 ノット台で航行する船舶が多数を占め 4 ノット以上の船舶は激減していることから 制限速力規定の範囲内での航行をするために減速していると考えられる

45 浦賀水道航路別図 南本牧ふ頭南端 A3 中ノ瀬航路第 3 号灯標 富津岬先端 A2 走水港港口 南航 北航 剱埼灯台 保田港防波堤灯台 A

46 伊良湖水道航路 別図 2 師崎港南防波堤灯台 神前灯台 伊良湖岬先端 B B2 神島東端 B3 赤羽根港東防波堤灯台 鎧埼灯台 南航 北航

47 別図 3 備讃瀬戸航路 東航 西航堅場島南端黒埼南端走島東端大角鼻南端 カレイ埼西端 C3 C4 C2 乃生岬先端 C 稲毛島灯台 多度津港港口 丸亀男島 観音寺港港口 C5-39 -

48 第 4 日本船舶明細書及び内航船舶明細書による船舶の航行速力日本船舶明細書 ( )( 社団法人日本海運集会所発行 2 年版 ) に掲載されている全船舶 7,864 隻について 航海速力 ( 2) を調査した ( ) 日本船舶明細書 大きさ 種類別に3 冊に分けて発行し 日本国籍の船舶を網羅している 日本船舶明細書 Ⅰ: 総トン数 トン以上の日本国籍を持つ船舶を収録 ただし 内航許可船 ( 内航海運業法上の許可を受けた者が所有する船舶 ) を除く 漁船については 5 総トン以上の第 種 第 2 種 総トン以上の第 3 種を収録 同 Ⅱ: 日本国籍を持つ総トン数 2 トン以上 トン未満 及び 5 総トン未満の第 種 第 2 種漁船を収録 内航船舶明細書 : 総トン数 トン以上の内航登録船 ( 内航海運業法上の登録を受けた者が所有する船舶 ) 収録船舶の要目の詳細については 全て船主及び造船所提供の資料により編集したもの ( 2) 航海速力 新造時における満載航海速力を示す -4-

49 総トン数及び航海速力が公開されている船舶総トン数及び航海速力が公開されている船舶は 4,659 隻で 以下のとおり項目別に調査した () 航海速力調査した 4,659 隻の航海速力の内訳を以下に示す 航海速力 ( ノット ) 隻数 ( 隻 ) 割合 (%) 累積 (%) 未満 , 以上 26 6 計 4, 未満 以上 隻数 ( 隻 ) 累積 (%)

50 参考 昭和 45 年当時の航海速力の内訳 運輸省船舶統計( 昭和 45 年 ) から 3,86 隻について調査 航海速力 ( ノット ) 隻数 ( 隻 ) 割合 (%) 累積 (%) 6 未満 ~ 8 2, ~ 4, ~ 2 3, ~ 4, ~ ~ 以上 78 計 3, 未満 6~8 8~ ~2 2~4 4~6 6~8 8 以上 隻数 ( 隻 ) 累積 (%) 2 調査した 4,659 隻のうち 航海速力が 2 ノット未満の船舶は 2,329 隻で 5 % を占め る状況であった 昭和 45 年当時は,333 隻で約 79 % の船舶が 2 ノット未満であった -42-

51 (2) 総トン数別の平均速力次に 調査した 4,659 隻の総トン数別の内訳及び平均速力を示す 総トン数 ( トン ) 隻数 ( 隻 ) 割合 (%) 平均速力 ( ノット ) 2ノット未満 ( 隻 割合 ) 5 未満 3, ,32(63%) 5 以上 3 千未満 (26%) 千以上 3 千未満 (4%) 3 千以上 6 千未満 (3%) 6 千以上 万未満 (3%) 万以上 2 万未満 (%) 2 万以上 5 万未満 (%) 5 万以上 万未満 (3%) 万以上 (%) 計 4, , 未満 5 以上 3 千未満 千以上 3 千未満 3 千以上 6 千未満 6 千以上 万未満 万以上 2 万未満 2 万以上 5 万未満 5 万以上 万未満 万以上 隻数 ( 隻 ) 平均速力 ( ノット ) 船舶が大型化するほど平均速力が上がっており 特に総トン数, トンを越える船舶の平均速力が 4 ノット以上に達している 全船舶の平均速力は 2.7 ノットであった 総トン数 5 トン未満の船舶のうち 航海速力が 2 ノット未満の船舶は 2,32 隻であり 前 () で判明した航海速力が 2 ノット未満の船舶 2,329 隻の大部分が総トン数 5 トン未満の船舶であることが明らかとなった 総トン数 5 トン以上の船舶は,286 隻で 平均速力は 4.6 ノットであった -43-

52 (3) 船種別の平均速力次に 調査した 4659 隻の船種別の内訳及び平均速力を示す その他の船舶, 8, 24% フルコンテナ船, 9, % 自動車運搬船, 5, % 液化ガス LNG LPG, 57, 3% 貨物船, 855, 4% 客船 フェリー, 494, % タンカー ( 油 ケミカル ), 976, 2% 貨物船タンカー ( 油 ケミカル ) 客船 フェリー液化ガス LNG LPG 自動車運搬船フルコンテナ船その他の船舶 ( 注 ) その他の船舶 とは 巡視船 消防船 えい船等をいう 船種別航海速力の内訳 平均速力 ( ノット ) 2ノット未満 2ノット以上 ( 隻 割合 ) ( 隻 割合 ) 自動車運搬船 9. (%) 5(%) 客船 フェリー 7 72(35%) 322(65%) フルコンテナ船 4.8 (%) 9(%) 液化ガス等 3.6 5(32%) 7(68%) 貨物船.6,47(76%) 448(24%) タンカー.4 79(73%) 267(27%) その他の船舶 (32%) 75(68%) 船種別の内訳では 貨物船及びタンカーが全体の隻数の 6 % を占めており その平均速力はいずれも 2 ノット未満であった ( 貨物船.6 ノット タンカー.4 ノット ) さらに 船種別の航海速力の内訳から 貨物船の 76 % タンカーの 73 % が 2 ノット未満で航行していることが判明した 一方 少数であった自動車運搬船 客船 フェリー フルコンテナ船の平均速力が速いことから これらの船舶が全体の平均速力を向上させていることが窺える -44-

53 2 長さ 5 メートル以上の船舶総トン数及び航海速力が公開されている 4,659 隻のうち 航路航行義務が課せられている長さ 5 メートル以上の船舶は 2,895 隻であり その航海速力の内訳を以下に示す 航海速力 ( ノット ) 隻数 ( 隻 ) 割合 (%) 累積 (%) 未満 以上 62 6 計 2, 未満 以上 隻数 ( 隻 ) 累積 (%) 2 調査した 2,895 隻のうち 航海速力が 2 ノット未満の船舶は,372 隻で 47 % を占める 状況であり 上記分布図からは ノット前後で航行する船舶が多いことが窺える なお 長さ 5 メートル以上の全船舶の平均速力は 2.8 ノットであった -45-

54 第 5 過去の調査検討資料 東京湾海上ハイウェイネットワークの構築に関する調査研究報告書 ( 平成 5 年 社団法人日本海難防止協会 ) () 調査研究目的東京湾をモデルケースとして 船舶航行の安全性と効率性を両立した新しい交通体系の構築について 船舶航行実態 海域利用の現状 航行環境の変化及び海事関係者の意見 ニーズ等を調査するとともに 海上交通流シミュレーション等を用いた安全性の評価 新たな航路体系の導入 制限速力 追越し制限の緩和等を中心とした効率性の評価等を行い 新たな交通体系の構築のための具体案を導出することを目的とする (2) 研究結果 ( 制限速力 追越し制限の見直しに係る箇所のみ抜粋 ) 航路内における制限速力 追越し制限の見直しに係る検討結果については 以下のとおり まとめられている 2 ノットの制限速力を緩和した場合 航路外において 4 ~ 5 ノット以上で航行しているカーフェリー 旅客船 コンテナ船 自動車専用船等の輸送時間が短縮され 輸送コストの削減など経済効果が期待できる 2 えい ( 押 ) 航船 作業関係船 砂利運搬船等は平均 7 ~ ノットで航行しているため 2 ノットの制限速力を緩和した場合においてもメリットは得られない 3 高速船の潜在的追越しの発生頻度が高くなり 狭い航路内においては安全性が低下することが懸念される 4 海上交通流シミュレーションの結果から 航路内の制限速力 追越し制限を緩和した場合においても 航路内の航行環境を著しく損なわれることとはなりにくいとの結論が得られた 5 航路外において 比較的大型の船舶が 5 ノットを超える速力で航行している現在の状況及び航走波の試算結果を勘案すると 制限速力を現行の 2 ノットから 5 ノットに緩和した場合においても 航走波が付近の操業漁船 プレジャーボート等に著しく深刻な影響を及ぼす可能性は低いと考えられる 6 海上交通流 ビジュアル操船シミュレーションにより検討したところ 制限速力を 5 ノット 追越し制限を総トン数 3, トンに緩和した場合においても 航路の航行環境は大きく損なわれることはなく 制限速力の緩和は可能であることが確認された なお 留意事項として 以下の指摘もなされている 海事関係者等から 航海計画 ( 到着予定 ) が 5 ノットで設定され 無理な運航を誘発する可能性がある 先行する低速船等の影響で一時的に航路内において 5 ノットの連続した航行が困難になることも考えられることから 運航者側においては 5 ノットの連続航行を前提とした無理な航海計画とせず操船者側の安全航行に配慮すること また -46-

55 操船者側においても 緩和後における制限速力は事故防止の観点から遵守すること等が必要であると考えられる 港湾を含む東京湾全体の海域利用者 管海官庁等が協力して航行環境の改善に努めることが望ましいと考えられる 2 狭水路における速力規制の功罪検証 ( 平成 3 年 朴榮守 井上欣三 日本航海学会論文集 (6 号 )) () 研究目的速力規制が大型化 高速化する船舶に与える操船上の負担や航行速力の上限を一律に抑える事から生じる交通の団子状態が長時間にわたって操船者に与える精神的な負荷により 運航実務者から 航行速力規制の効果や意義に疑問が呈され この規制の緩和や撤廃を望む声も出始めている これを踏まえ 本研究では 従来からの 2 ノット速力規制が 操船者にどのようなメリットをもたらし または どのようなデメリットを課しているのかを 環境ストレスモデルを導入して客観的に功罪検証することを目的とする (2) 研究結果 速力規制の実施は 追越しの機会を減少させる代わりに 回あたりの追越し所要時聞が平均的に長くなるという質的変化をもたらす 2 追越しの出現頻度は速力規制の実施によって約 5 ~ 25 % 減少し 平均追越し時間は約 2 % 増加する 3 速力規制の実施は 長時間にわたる追越しの機会を増加させる形で 特に速力規制を受ける船に負荷を課すことになる 以上のように 速力規制実施に伴う操船の困難性は 長い時間を要する追越しや並走の増加に現れ 追越し機会や追越しに要する時間の増加は交通量の増加に比例する このように速力規制の功罪は交通ふくそうの条件に左右されるものであることが明らかになった 3 備讃瀬戸航路における速力制限に関する基礎的研究 ( 平成 6 年 水井真治 岩崎寛希 辻啓介 笹健児 日本航海学会論文集 (2 号 )) () 研究目的昭和 47 年の海交法制定から 3 年以上が経過し 海交法の一部は現状と整合がとれない面がある 本研究で対象とする速力制限規定は 海交法の制定当時と比較し船舶の操縦性能の向上等より必ずしも十分な合理性があるとは言えない 例えば 備讃瀬戸航路と水島航路 宇高東航路及び宇高西航路との航路交差部付近において船舶交通の安全確保を目的として速力制限がある反面 この速力制限によって船舶のふくそうが緩和されず 時として危険が増している側面がある すなわち 同規定は船舶交通の交差部付近の速力を一定程度制限することによって 安全な船間距離を確保する等いわゆる行儀のよい船舶運航を前提にしている しかし 現場の実務者は並航状態となり 危険な運航を長時間にわたって強いられる 又は速力変更 -47-

56 による追越し 避航動作を取り難い等の問題がある そこで 本研究では備讃瀬戸航路等を事例として速力制限に関するアンケート調査等を行うこととした (2) 研究結果 アンケートの集計結果から 何らかの速力制限は必要であるという意見が 52 % 一方 速力制限があることで船舶交通がふくそうし 危険な状況が発生しているため その改善を望む意見が 7 % 以上あることが明らかになった 2 総トン数が大きい船舶は速力が速く制限区間に入るために速力を大幅に減少していること 逆に総トン数の小さい船舶は航海速力が 2 ノット前後なので速力制限区間に関係なく航行している実態が分かった また 速力制限を遵守している船舶は少ないことも明らかになった 3 プロトタイプシミュレーションにより 速力制限区間の全船舶の速力を数ノット上げた場合 ファジィ衝突判定モデルによる 日の衝突危険蓄積値は上昇しないことが明らかになった 一方 速力制限区間において ある供試船 隻のみが速力を上げた場合 同船も周囲の他船舶も感じる衝突危険値はともに上昇することが明らかになり 前者と対照的な検証結果となった 4 アンケート調査により実務者の意識の把握及びプロトタイプシミュレーションにより備讃瀬戸航路における速力制限緩和の可能性があることが明らかになった しかしながら 安全を保証しながら船舶の通航方法 制限区間の範囲及び制限速力の変更をどのように具体化するかが今後の研究の方向性であり かつ 今後の課題である 4 一方通航型水路における速力規制のあり方について ( 平成 7 年 臼井英夫 謝洪彬 井上欣三 朴榮守 日本航海学会論文集 (3 号 )) () 研究目的近年の船舶の大型化 高速化に伴い 安全性向上のための方策であった速力規制が 相対速力差が小さいために追越しが完了するまでに長時間を要したり 先船に続くことにより団子状態を引き起こしたりするといった速力規制によるマイナス面も現れ始めている 速力規制については 既に研究事例が見られるものの 避航操船を考慮した上で体系的に狭水路における速力規制のあり方は検討されていない そこで 本研究では 一方通航とした水路において 速力規制を行うべきかどうかを操船困難性の観点から系統的に解析し 整理することを目的とする (2) 研究結果本研究では まず一方通航型水路における船舶交通流シミュレーションプログラムを開発し 得られた交通流データに対し 環境ストレスモデルを適用して 操船者に課される困難性の観点から 速力規制の効果を明らかとした そして 与えられた交通条件のもとで速力規制を課すべきかどうかの判断ができるようにした その結果 交通量が少ない場合には 困難性の観点から見ると速力規制を行った方が良い しかしながら 交通量が多くなると 水路幅の広い場合には速力規制を行わ -48-

57 ない方が困難性の観点からは良いことが分かった このことから 速力規制を行うかどうかは 主として交通量に依存するといえる 本研究の結果は 操船者及び水路の安全管理者両者にとって 共通の土台に立った管理設計を行うことができる意味から重要である -49-

58 -5- 第 6 海交法制定時から現在までの航行環境の変化 海上交通センターの設立 運用船舶の安全運航に必要な情報の提供と航路管制を一元的に行い ふくそう海域における海上交通の安全を図るため 東京湾 伊勢湾 名古屋港 大阪湾 備讃瀬戸 来島海峡及び関門海峡の7 箇所に順次 海上交通センターを設置した 高性能レーダー 気象観測施設 テレビカメラなどを整備し 必要な情報を収集 管理して 情報提供業務と航路管制業務を実施するとともに 航路及びその周辺の海域に常時配備している巡視船艇と連携して不適切な航行を行う船舶への指導等を行っている 各海上交通センターの業務開始年月日 東京湾海上交通センター昭和 52 年 2 月 25 日 伊勢湾海上交通センター平成 5 年 7 月 日 名古屋港海上交通センター平成 6 年 7 月 5 日 大阪湾海上交通センター平成 5 年 7 月 日 備讃瀬戸海上交通センター昭和 62 年 7 月 日 来島海峡海上交通センター平成 年 月 日 関門海峡海上交通センター平成元年 6 月 日 2 船舶自動識別装置 (AIS) の搭載義務船名 目的地 針路及び速力などの船舶の動静情報をリアルタイムで知らせる船舶自動識別装置 ( 以下 AIS という ) は 974 年の海上における人命の安全のための国際条約 (SOLAS 条約 ) に基づき 平成 2 年 7 月までに 義務付けられた一定の船舶 ( 外航船 : 総トン数 3 トン以上の船舶 内航船 : 総トン数 5 トン以上の

59 船舶 ) への搭載が完了した 3 海上交通センター等によるAISを活用した航行支援 AISはレーダーと比較して受信範囲が広いため 陸上施設側の航行支援ツールとして 乗揚げの予防 船舶の動静監視 海難の早期発見などを広い海域で可能とするとともに 船舶の動静が容易に把握できるようになったことから 海上交通センター等からきめ細やかな情報提供などの実施が可能になり 船舶の安全性の向上に寄与している 海上保安庁では 全国沿岸でAIS 情報の送受信が可能となる陸上施設の整備を進め 平成 2 年 7 月 日からは 一部離島を除く日本沿岸全域をAIS 網で切れ目なく 24 時間体制でカバーしている 各海上交通センター等のAIS 業務開始年月日 東京湾海上交通センター平成 6 年 7 月 日 伊勢湾海上交通センター平成 7 年 7 月 日 名古屋港海上交通センター平成 8 年 7 月 日 大阪湾海上交通センター平成 9 年 2 月 日 備讃瀬戸海上交通センター平成 7 年 7 月 日 来島海峡海上交通センター平成 9 年 3 月 日 関門海峡海上交通センター平成 7 年 7 月 日 小樽船舶通航信号所平成 2 年 7 月 日 塩釜船舶通航信号所平成 2 年 7 月 日 舞鶴船舶通航信号所平成 2 年 7 月 日 新潟船舶通航信号所平成 2 年 7 月 日 鹿児島船舶通航信号所平成 2 年 7 月 日 那覇船舶通航信号所平成 2 年 7 月 日 4 法律等の改正近年の海難の発生状況や海上交通に係る環境の変化等を踏まえ 船舶交通の安全の確保を図ることを目的として 平成 22 年 7 月 日 港則法及び海上交通安全法の一部を改正する法律等が施行され 次の措置を導入した () 海上交通センターから提供される情報の聴取義務及び危険防止等のための勧告 (2) 視界制限時等における航路外での待機指示 (3) 航路外での海域における経路の指定 (4)AISを活用した進路を知らせるための措置( 目的地の入力 ) (5) 航路通報対象船舶 ( 指示対象船舶 ) の拡大 5 開発保全航路の指定港湾法 ( 昭和 25 年法律第 28 号 ) の規定に基づき 湾口部や内海等の海上交通の -5-

60 要衝 隘路となっている海域で 海上輸送を担う船舶等の航行の安全性 安定性を確保するため 昭和 49 年 開発保全航路制度が発足 現在では 開発や保全の工事が必要な航路として 全国で 6 の航路が開発保全航路に指定されている 国土交通省は 必要に応じて 既存航路の拡幅や増深 航路標識の設置などを行うほか 航路の安全性を維持し確保するため 必要な水深等の維持 沈船の処理 漂流した貨物の除去を行うなど 航路の保全 管理を実施している -52-

61 第 7 海交法制定時における附帯決議の内容と現状 昭和 47 年の海上交通安全法制定時には 衆参両院の交通安全対策特別委員会の審議において 次の事項を内容とする附帯決議 ( 資料 4 参照 ) が付されている ( 海上交通安全法制定時の附帯決議の概要 ) 中継基地 パイプラインの整備等による船舶航行のふくそう緩和 大型船舶の内海航行の規制 ( 衆 参 ) 船舶航行の安全と漁業操業とが両立しない場合における漁業者に対する補償制度の確立 ( 衆 参 ) 内海漁業の保護 振興を図るための水産政策の確立 推進( 衆 参 ) 加害者不明の船舶 油等による漁業被害に対する救済制度の確立( 衆 参 ) 政省令の改廃 施行にあたっての関係者の意見の尊重( 衆 参 ) 旅客船の航行安全対策の充実強化( 衆 ) 2 当該附帯決議については 昭和 47 年当時の東京湾 伊勢湾 瀬戸内海等における船舶航行の現状が すでにふくそうその極に達していることにかんがみ 漁業操業を含む海上交通の安全を図るための対策について検討の方向性を示唆していたものであるが その後 船舶の大型化を背景として これら海域における船舶通航量は年々減少し ( 資料 5 参照 ) ふくそう度は緩和されてきたことに加え 海上保安庁において 巨大船や危険物積載船等に対する航路管制 進路警戒船 消防設備船等の配備 夜間航行規制等の航行規制 海上交通センターによる漁船操業状況や巨大船の航路入航予定等についての情報提供 危険防止や航行指導のための巡視船艇の常時配備 航路及び当該航路の周辺海域における特定船舶に対する情報聴取の義務化並びに当該特定船舶に対する海上交通センターによる勧告権限の付与 海上交通安全法関連の政省令の改廃に際しての交通政策審議会への諮問等の施策を実施し 漁業操業の安全を含む海上交通の安全を図ってきたところである -53-

62 第 8 各海域における主な漁業の状況東京湾 伊勢湾及び瀬戸内海の各航路及びその周辺海域で行われている主な漁業の概要は以下のとおり 東京湾 ( 浦賀水道航路 中ノ瀬航路及びその周辺海域に限る ) 漁業種別漁期操業時間帯乗組員数備考 あなご筒周年昼 ~ 夕 早朝 ~2 名投縄 ( 昼 ~ 夕 ) 揚縄 ( 早朝 ) 底びき網周年終日 ~2 名夜間操業あり 刺し網周年終日 ~2 名夜間操業あり 海底への固定刺し網が主 まき網周年終日多人数夜間操業あり 網船 運搬船 探査船の船団 一本釣周年終日 ~2 名夜間操業あり たこつぼ周年朝方 ~ 昼頃 ~2 名 2 伊勢湾 ( 伊良湖水道航路及びその周辺海域に限る ) 漁業種別漁期操業時間帯乗組員数備考 底びき網周年昼間 ( 夜間 ) ~2 名 まき網周年夜間計 4~6 名網船 運搬船 探査船 灯船の船団 船びき網周年昼間計 6~7 名網船 曳船 運搬船の船団 刺し網 周年 日出前 ~ 午後 3 時ころ ~2 名 夜間操業あり 釣 周年 日出前 ~ 午後 9 時ころ ~2 名 一本釣 延縄 曳縄など様々 -54-

63 3 瀬戸内海 ( 備讃瀬戸航路及びその周辺海域に限る ) 漁業種別漁期操業時間帯乗組員数備考 底びき網周年夜間 ( 昼間 ) ~2 名操業は主に夜間 ( 昼間操業もあり ) 込網 月 ~ 月潮流による 2~3 名夜間操業もあり 2 個の錨で袋網を固定 流しさし網 4 月 ~ 月夜間 ( 昼間 ) ~2 名操業は主に夜間 ( 昼間操業もあり ) ごち網 4 月 ~ 月昼間 ~2 名 一本釣周年昼間 名 潜水器 2 月 ~4 月昼間 2~3 名潜水夫 名 船上 ~2 名 -55-

64 Ⅱ 大型船の航走波が小型船に及ぼす影響に関する調査研究本調査研究は 独立行政法人海上技術安全研究所 ( 以下 海技研 という ) に委託し 実海域再現水槽 ( ) と小型船の模型船を用いて 航走波による動揺計測実験 ( 水槽実験 ) を行い 小型船の運動を計測した ( ) 実海域再現水槽海技研に設置されている長さ 8 メートル 幅 4 メートル 深さ 4.5 メートル 全周に 382 台の多分割式吸収造波装置を備えた世界最大 最先端の屋内型船舶運航環境シミュレーション施設 ( 平成 22 年 6 月完成 ) 実海域再現水槽 小型船の模型船 第 実施内容 航走波の数値計算 肥大船と痩型船の2 船型について 海技研が開発した CFD コード NEPTUNE を用いて航走波を計算する 2 対象船型は 肥大船にタンカー船型 (VLCC) 痩型船にコンテナ船型を用い 船速は ノットの3 種類での航走波を計算する 垂線間長は両船型とも Lpp = 2 メートルとする 3 計算格子は小型船の運動を計測する y/lpp =.525( 船間距離 5 メートルを想 定 ) y/lpp =.75( 船間距離 5 メートルを想定 ) での航走波の計算が可能な範 囲まで生成する 航走波の数値計算条件 航走波を造る対象船 Lpp 船速 ( メートル ) 2 ノット 4 ノット 6 ノット 肥大船 VLCC 2 痩型船 コンテナ船 2 2 航走波の波検定 項目で計算した2 船型 3 船速の航走波を造る対象船を/ 縮尺 (Lpp = -56-

65 2 メートル ) として造波信号を作成し 海技研の実海域再現水槽で造波機を用いて水槽内に航走波を発生させる 2 小型船の運動を計測する2 箇所 (y/lpp =.525 y/lpp =.75) での波計測を行い 数値計算と比較して波検定を行う 3 航走波を受ける小型船の運動計測 実験で用いる小型船は 一本釣漁船 ( 総トン数 4.5 トン ) と小型底曳網漁船 ( 総トン数 トン ) の2 隻で/ 縮尺模型を用いる 2 計測する航走波と小型船との波向きは 向波 横波 ( 左舷 ) 斜め追波( 左舷 ) の3ケースで行う 3 小型船の横揺れ 縦揺れ 横揺れ角速度 縦揺れ角速度及び波を計測し 航走波の船型 速度及び受ける位置に応じた小型船の応答を調査する 4 小型船の復原性評価 3 項目で実施する小型船の試験状態でのメタセンタ高さ (GM) 横揺れ固有周期を計測する 2 試験状態での復原性能 (GZ 曲線 ) を計算し 復原力喪失角 ( 海水流入角 ) を求める 水槽実験のイメージ (m) 造波機 縮尺 =/ Lpp(L)=2m( 想定船全長 ) 航走波を造る対象船 ( イメージ ) y 現尺距離 5m( 施設上の制限限界距離 ) 造波板からの実距離 7.5m 模型船 模型船 現尺距離 5m 造波板からの実距離 2m (m) 実海域再現水槽 -57-

66 第 2 実施結果実験結果については 次ページ以降の 大型船の航走波が小型船に及ぼす影響に関する調査 2 ( 海技研作成 ) のとおりである なお 今回の水槽実験は 速力により 小型船舶に及ぼす航走波の影響がどの程度違うのかを検証したものであり 速力以外の風や潮流など通常実海域に存在する様々な要因は考慮せずに実施していることを申し添える -58-

67 独立行政法人海上技術安全研究所流体性能評価系系長谷澤克治 ( 独 ) 海上技術安全研究所 はじめに 目的 大型船が航行するにあたり生じる航走波が小型船に与える影響を研究することで 海域における今後の安全対策を検討するための基礎資料を得ることを目的とする 内容 大型船の航走波が小型船に与える影響を模型実験により調査する 試験水槽内に航走波を発生させ それを受ける小型船の運動を計測する ) 航走波の数値計算 2) 試験水槽での航走波の造波 3) 航走波を受ける小型船の運動計測 ( 独 ) 海上技術安全研究所

68 . 航走波の数値計算 航走波を造る船 CFDコード NEPTUNE 海技研が開発したコード船速 :6, 4, 2kn VLCC ( 肥大船 ) 計算格子 : ,447 万 -2.4 x/l pp 5.2, y/l pp, -3.5 z/l pp.2 船体 コンテナ船 ( 痩形船 ) 主要目 VLCC ( 肥大船 ) コンテナ船 ( 痩形船 ) 垂線間長 L pp [m] 全幅 B[m] 喫水 d m [m] 方形係数 C b.8.65 計算格子 (VLCC 船型 ) 3 ( 独 ) 海上技術安全研究所 航走波の計算結果肥大船 (VLCC) の波紋 痩形船 ( コンテナ船 ) の波紋 6kn 6kn H w [cm] 4kn 4kn 2kn ΔH w =5cm 2kn ΔH w =5cm 4-6- ( 独 ) 海上技術安全研究所

69 2. 試験水槽での航走波の造波法 縮尺 / で航走波を再現 O Y 造波信号 :y/l pp =.5(3m) のロンジカットデータを使用 y 検査線 計測位置 造波機 航走波 実海域再現水槽 航走波を造る船 x X 実海域再現水槽長さ8m, 幅 4m, 水深 4.5m 多分割型造波機 382 台 ( 全周 ) 造波の様子肥大船 6kn 造波機 計測位置 :y/l pp =.525 (5m) y/l pp =.75(5m) 5 ( 独 ) 海上技術安全研究所 造波した航走波の検定 船速と航走波の最大波高 船速と最大波傾斜 ( 実船スケール ) 6-6- ( 独 ) 海上技術安全研究所

70 3.航走波を受ける小型船の運動計測 供試模型と試験状態 一本釣漁船 試験状態 小型底曳網漁船 船種 全長LOA 垂線間長Lpp 全幅 登録 B 全深 登録 D 総トン数 乗員数(deck上 漁具重量(deck上) 一本釣漁船 2.2m.35m 3.m.3m 4.5GT 2名 5kg) 底曳網漁船 8.627m 4.9m 3.99m 3.94m.3m.3m GT 2名 5kg) 5kg 独 海上技術安全研究所 7 模型試験概要 計測項目 航走波 横揺れ 縦揺れ 横揺れ角速度 縦揺れ角速度 ジャイロ 肥大船 VLCC と痩形船 コンテナ船 航走波との波向き 痩形船 肥大船 U[kn] 向波 2 斜め向波 3 左横波 6, 4, 2kn 4 右横波 左舷側からの横波の状態 5 斜め追波 6 追波 カスプ点 35.26deg. 計測位置 8 y/lpp=.525 (5m),.75 (5m) 62 独 海上技術安全研究所

71 波向き毎の小型船の運動計測結果 肥大船6knの航走波 横揺れ 一本釣船 縦揺れ + + 横揺れ 底曳網船 縦揺れ 独 海上技術安全研究所 9 肥大船航走波中の小型船の運動計測結果 横波 向波 縦揺れ 横揺れ 縦揺れ角速度 横揺れ角速度 63 独 海上技術安全研究所

72 痩形船航走波中の小型船の運動計測結果 横波 向波 縦揺れ 横揺れ 縦揺れ角速度 横揺れ角速度 独 海上技術安全研究所 縦揺れ 横揺れを最大波傾斜で除した無次元値 横波 向波 縦揺れ 横揺れ 肥大船 縦揺れ 横揺れ 痩形船 2 64 独 海上技術安全研究所

73 まとめ 肥大船 痩形船の船速 6,4,2kn での航走波の数値計算を行い 計算結果を用いて試験水槽内で造波機を用いて航走波を造波し 航走波を受ける小型船 ( 一本釣 底曳網漁船 ) の運動を計測した ) 航走波の数値計算船種 速度の変化に伴う航走波の波高 波長の変化を捉えている 2) 試験水槽での航走波の造波 肥大船 痩形船ともに船速を上げると航走波の波高が大きくなる 肥大船の最大波傾斜角は船速とともに増加するが 痩形船は 4kn が一番大きく 6kn では少し減少する 3) 航走波を受ける小型船の運動計測 航走波を向波で受けた時の縦揺れと 横波で受けた時の横揺れが大きい 航走波を造る船の船速に伴い 運動が大きくなる 運動の変化は最大波傾斜の変化とほぼ等しい 3-65-

74 Ⅲ その他制限速力の見直しが影響を及ぼす事項に係る調査第 進路警戒船等の配備に及ぼす影響調査海交法第 23 条は 巨大船等の航路における航行に伴い生じるおそれのある船舶交通の危険を防止するため 必要があると認めるときは 海上保安庁長官は航路入航予定時刻の変更 進路警戒船の配備等 当該巨大船等の運航に関し必要な事項を指示できることとなっている これにより 進路を警戒する船舶 消防設備を備えている船舶又は側方を警戒する船舶の配備を指示する場合における指示の内容に関する基準を定める告示 ( 昭和 5 年海上保安庁告示第 29 号 ) に基づき 長さ 25 メートル以上の巨大船又は危険物積載船である巨大船への進路警戒船の配備 危険物積載船舶で総トン数 5 万トン ( 積載している危険物が液化ガスである場合にあっては 総トン数 2 万 5 千トン ) 以上の船舶への消防設備を備えている船舶の配備 長大物件えい ( 押 ) 航船への側方を警戒する船舶の配備が指示されており これら進路警戒船等は 別表第一のとおり基準によることとされている 別表第一進路警戒船等の基準 船舶進路警戒船第一種消防設備船第二種消防設備船第三種消防設備船第四種消防設備船側方警戒船 基準 速力消防能力設備等 配備を実施している巨大船の航路における速力に 3 ノットを加えた速力以上の速力で航行できること 配備を実施している危険物積載船又は長大物件えい航船等の航路における速力以上の速力で航行できること 泡水溶液を毎分 トン以上の放射量で 3 分間以上放射することができること 泡水溶液を毎分 3トン以上の放射量で 3 分間以上放射することができること 泡水溶液を毎分 6トン以上の放射量で 3 分間以上放射することができること 粉末消火剤 2トン以上を毎秒 3 キログラム以上の放射量で放射することができること 56.3MHz 56.6MHz 56.65MHz 56.7MHz 若しくは 56.8MHz の周波数を有する無線電話であって送信及び受信が可能なもの又はその交換に関する事務が電話取扱局によって行われる電話を有していること 2 国際信号旗一組を有していること 3 拡声器を有していること 4 航路等を記載する海図の指定に関する告示 ( 昭和 48 年海上保安庁告示第 77 号 ) の規定により指定された海図 ( 配備を実施する航路の区間が記載されているものに限る ) を有していること 5 警戒業務管理者の設置に関する事項及び緊急時の措置その他配備の実施方法に関する事項を定めた警戒業務規程を有していること 進路警戒船 消防設備船及び側方警戒船については 上記各基準 要件に適合するものを巨大船等の船長が円滑に配備できるようにする観点から 進路を警戒する船舶 消防設備を備えている船舶及び側方を警戒する船舶の指定に関する告示 ( 昭和 5 年海上保安庁告示第 76 号 ) に基づき 指定制度が設けられている

75 ついては 現在 進路警戒船等として指定を受けている船舶の隻数及び最高速力 ( 以下 速力 という ) を調査した 各航路における進路警戒船等の指定隻数各航路における進路警戒船等の指定隻数は 次表のとおりとなっている ただ この指定隻数は 同一船舶で複数の区分指定を受けているだけでなく 複数の航路において指定を受けている船舶が多数存在することから 同表に明記している隻数は のべ隻数である 進路警戒船等の指定隻数 単位 : 隻 警戒船種別 / 航路名 浦賀 中ノ瀬 伊良湖 明石 備讃 宇高 水島 来島 進路警戒船 第一種消防設備船 2 2 第二種消防設備船 第三種消防設備船 第四種消防設備船 側方警戒船 進路警戒船等の速力進路警戒船等に求められている基準のつが速力である 別表第一のとおり 進路警戒船にあっては 配備を実施している巨大船の航路における速力に3ノットを加えた速力以上の速力で航行できる能力を 消防設備船及び側方警戒船にあっては 配備を実施している危険物積載船又は長大物件えい航船等の航路における速力以上の速力で航行できる能力を有していることを求めている 制限速力の見直しにあたっては 進路警戒船等の速力も関係してくることから 以下のとおり 現状を調査した () 進路警戒船イ全隻数現在の進路警戒船の指定状況としては 上記 でも記述したとおり 隻の船舶が複数の航路において進路警戒業務に従事できるよう 重複して指定を受けている ここでは その重複分を除いた実数 236 隻 について調査した 調査の結果 速力が 4 ノット以上 5 ノット未満の船舶が最も多く 全体の約 43% を占めている状況であった 次いで 5 ノット以上 6 ノット未満の約 22% 3 ノット以上 4 ノット未満の約 4% という結果であり 全体をみると 7 ノット未満の船舶が約 89% を占めている状況であった

76 進路警戒船全船 隻数 % 隻数割合 未満 速力 ( ノット ) 2 ロ航路別 ( 明石海峡航路指定船舶を除く ) 航路別でみると 全航路ともに速力が 4 ノット以上 5 ノット未満の船舶が最も多く 7 ノット未満の船舶が全体の 8~9% を占めており 重複指定を受けている船舶が多数存在するとはいえ どの航路においても進路警戒船の速力は同程度であった 浦賀水道 中ノ瀬 隻数 未満 速力 ( ノット ) % 隻数割合

77 伊良湖水道 隻数 未満 速力 ( ノット ) % 隻数割合 備讃瀬戸北 南 東 水島 宇高 隻数 % 隻数割合 未満 速力 ( ノット ) 3 2 来島海峡 隻数 % 隻数割合 未満 速力 ( ノット )

78 (2) 消防設備船イ全隻数消防設備船においても進路警戒船の指定状況と同様に 航路及び種別ともに重複して指定を受けている船舶が大多数を占めていることから その重複分を除いた 225 隻 について調査した 調査の結果 速力が 4 ノット以上 5 ノット未満の船舶が最も多く 全体の 44% を占めており 全体をみると 7 ノット未満の船舶が約 9% を占めている状況であった 消防設備船全船 隻数 % 隻数割合 未満 速力 ( ノット ) 2 ロ航路別消防設備船と進路警戒船との重複指定は 約 98.7% にも上り 重複していない船舶は3 隻のみであったことから 上記 2() ロの進路警戒船の速力同様の結果となることが窺える (3) 側方警戒船イ全隻数側方警戒船においても進路警戒船及び消防設備船と同様に 航路及び種別ともに重複して指定を受けている船舶が大多数を占めている ここでは その重複分を除いた 246 隻 について調査した 調査の結果 進路警戒船及び消防設備船同様に速力が 4 ノット以上 5 ノット未満の船舶が最も多く 全体の約 4.7% を占めている状況であった 次いで 5 ノット以上 6 ノット未満の約 2.7% 3 ノット以上 4 ノット未満の約 3.8% という結果であり 全体をみると 7 ノット未満の船舶が約 89% を占めている状況であった - 7 -

79 側方警戒船全船 隻数 未満 速力 ( ノット ) % 隻数割合 ロ航路別進路警戒船との重複指定は 234 隻 約 95.% 消防設備船においては第三種設備船との重複指定が最も多く 約 85% が重複しており 側方警戒船単独での指定は 隻のみであった ついては 航路別でみた場合 消防設備船同様に上記 2() ロの進路警戒船の速力と同様の結果になることが窺える 3 まとめ進路警戒船 消防設備船及び側方警戒船の大多数が種別 航路ともに重複指定を受けている状況にあることから 速力分布はほぼ同様の結果となった 現在 指定を受けている進路警戒船等の速力を勘案すると 海交法航路における速力の制限を 2 ノットから仮にノット増速して 3 ノットとした場合 進路警戒業務に従事できる進路警戒船は 4 隻 約 7.4% の船舶で 4 ノットとした場合に至っては 27 隻 約.4% の船舶しか対応できないこととなる - 7 -

80 Ⅳ 関係者に対するヒアリング漁業 海運関係者及び関係県水産部局に対するヒアリング結果等を以下に示す 第 第 回ヒアリング ( 第 回検討会開催前 ) 実施時期平成 24 年 月中旬 ~ 月中旬 2 対象者検討会の構成員等である漁業 海運関係者及び関係県水産部局 内訳 関係県漁連( 千葉 神奈川 愛知 三重 香川 岡山 ) 関係県水産部局( 千葉 神奈川 愛知 三重 香川 岡山 ) 一般社団法人日本船主協会( 傘下 4 社 ) 一般社団法人日本船長協会( 傘下会員 人 ) 日本内航海運組合総連合会( 傘下 4 社 ) 一般社団法人日本旅客船協会( 傘下 7 社 ) 全日本海員組合( 傘下 2 支部 ) 外国船舶協会( 傘下 4 社 ) 日本水先人会連合会( 傘下 3 水先人会 ) 3 結果 () 現行の 2 ノット制限について どう感じていますか? 現状の制限に問題ないとする意見 現行の速力制限が航路内での余裕を持った操船をもたらし それが安全運航の一助となっていると思う 安心感を覚える 狭い航路内での速力制限は 通航船舶の整理 交通規制( 無理な追越し等の抑制 ) 見合い関係の把握など安全性を担保する上で非常に有効的だと感じる 機関使用の自由度 他船の避航 小型船への航走波の影響を考慮すると妥当な速力制限であると考える 日本の造船所で建造した商船は 一般的に S/B Full のエンジンモーションで 2 ノット前後の船速となるような仕様となっている場合が多いと理解している よって変更すると運用上の問題が生じる可能性 ( 主機の maneneuverable Range 外での航行など ) もあり得ると思われる 安全水域 可航水域を配慮しての制限なので違和感を感じない 水深 航路幅等地形的制約及び交通の輻輳状況などを鑑み 事故防止及び交通整理の観点から 速力に制限を設けることは理に適っていると考える エスコートボートは優速 3ノットは必要なため 緩和された場合 エスコート作業に支障をきたす 航行安全( 危険回避 ) の観点から現行の 2 ノット制限を維持してもらいたい 海交法の法目的からして当然の措置( 規制 ) であり 漁船等の小型船舶の安全 -72-

81 面からも必要な措置である 航路航行義務を負う各種船舶が遵守可能な船速であり 極めて安全である これを緩和して更に速い速力に制限設定する必要はない 航路航行中に危険を感じるのは 各船の速力のばらつきが大きくなった時で 現状では 操船面及び運用面等において特に支障は感じていない 現在の 2 ノット制限があることで悪影響が出ているとは思えず 変更の必要性を感じない 速力が緩和されると 安全な操業ができない 現在でも 航走波で物が飛ばされたり 転倒したりしている ノットくらいにしてほしい 現在では 船も大型化され 喫水の深い船が増えていることで波立ちがさらに大きくなっていること 大型船からの波の影響は遠方まで及ぶことなどから 操業中の漁船にとっては 現在の速力でも引き波で危険である 2 現状の制限に問題があるとする意見 内航小型船では MAX 速力が 2 ノット以下の船舶もあるため 団子状態となり 危険な状況となる場合がある 特に 大型船は低速力で自船の姿勢を保持しなければならず 操船性が著しく低下し危険である 単に2ノットで制限すれば 絶対に安全であるということには疑問を感じざるを得ない 速力制限区域では 多くの船が長時間にわたって つの集団になってしまう事が多々あり 変針点付近や他船の避航時に危険な状況に陥る事が多い 本来 安全な速力 とは 視界 船舶の輻輳その他周囲の状況から判断されるべきものであるため 2 ノット制限は不要と考える 原則として 制限を設けているのはいいが その時の状況( 時間帯や輻輳状況等 ) に応じ 速力 2 ノットを超えて航行できるよう 多少の幅を持った弾力的な運用があってもよい 航海支援情報等( 航海計器類 ) の入手が各段に便利になり AIS 情報を含め相手船とのコンタクトが容易となっている状況において 2 ノット制限は現状にそぐわないのではないかと思われる 制限が無い方が船の渋滞が避けられると思う 速力に大きな差がない為 追い越しの場合 同程度の速力の為 長時間 船舶の輻輳を招き 航行の安全性が阻害されている ある程度 の速力制限は必要だが 現在の 2 ノット制限では船舶が輻輳する狭隘な航路内において かえって船舶交通の集中を招く結果となっている 昨今の航海計器 陸上航行支援設備の充実から周囲状況が許せば 2 ノット制限を柔軟に運用することは問題無いと考える 3 その他の意見 2 ノットよりも遅くするとなると 輻輳海域において 航海時間が増大し ストレスが増加する 科学的根拠に基づき また安全が担保されるのなら 制限速力を緩和することに反対はしない -73-

海上安全管理 (Marine Safety Management) 海上安全 + 安全管理 海上安全 船 - 操船者 - 環境 の相互連環システムに視点をおいた安全施策 安全管理 安全性を高めるために関係者のモチベーション醸成とコンセンサス形成を図ること 井上欣三著 海上安全管理 研究 (2006

海上安全管理 (Marine Safety Management) 海上安全 + 安全管理 海上安全 船 - 操船者 - 環境 の相互連環システムに視点をおいた安全施策 安全管理 安全性を高めるために関係者のモチベーション醸成とコンセンサス形成を図ること 井上欣三著 海上安全管理 研究 (2006 - 沿岸海域の海上安全管理の 更なる向上に向けて - 国立研究開発法人水産研究 教育機構水産大学校酒出昌寿 海上安全管理 (Marine Safety Management) 海上安全 + 安全管理 海上安全 船 - 操船者 - 環境 の相互連環システムに視点をおいた安全施策 安全管理 安全性を高めるために関係者のモチベーション醸成とコンセンサス形成を図ること 井上欣三著 海上安全管理 研究 (2006

More information

< F2D A8E678BA692E88E9696B D2E6A7464>

< F2D A8E678BA692E88E9696B D2E6A7464> 事務連絡平成 25 年 2 月 28 日 日本内航海運組合総連合会会長一般社団法人日本旅客船協会会長一般社団法人日本長距離フェリー協会会長 殿 国土交通省海事局運航労務課 労使協定書の記載例について 海上労働条約の批准に伴う船員法の一部を改正する法律等について( 平成 25 年 2 月 28 日付け国海働第 156 号 ) により 各種労使協定書の作成要領及び記載例を通知したところでございますが より具体的な記載例を別添のとおり作成いたしましたので

More information

<4D F736F F F696E74202D A957A A8EC0895E8D7182C982A882AF82E EF89FC915082CC82BD82DF82CC A83808DC5934B89BB A2E >

<4D F736F F F696E74202D A957A A8EC0895E8D7182C982A882AF82E EF89FC915082CC82BD82DF82CC A83808DC5934B89BB A2E > Techno Forum 2012 実運航における燃費改善のためのトリム最適化 株式会社 MTI 技術戦略グループ上級研究員堀正寿 1 目次 1. はじめに 2. 最適トリムの評価手法 2-1. オペレーションプロファイル調査 2-2. 水槽試験とトリム影響解析 2-3. 実船検証 3. トリムチャートと運用 4. まとめ 2 1-1 トリムの定義 1. はじめに 船尾喫水 (da) と船首喫水 (df)

More information

平成 27 年共同研究の成果について ポイント 以下 1~3 については 平成 27 年 7 月 ~11 月の動向です 1 北極海航路を横断した船舶の航行数 北極海航路( ロシア側 ) を横断した船舶は24 航行 ( 前年は31 航行 ) 前年の航行数はノルウェーの研究機関 CHNLの分析結果 2

平成 27 年共同研究の成果について ポイント 以下 1~3 については 平成 27 年 7 月 ~11 月の動向です 1 北極海航路を横断した船舶の航行数 北極海航路( ロシア側 ) を横断した船舶は24 航行 ( 前年は31 航行 ) 前年の航行数はノルウェーの研究機関 CHNLの分析結果 2 平成 27 年共同研究の成果について ポイント 以下 1~3 については 平成 27 年 7 月 ~11 月の動向です 1 北極海航路を横断した船舶の航行数 北極海航路( ロシア側 ) を横断した船舶は24 航行 ( 前年は31 航行 ) 前年の航行数はノルウェーの研究機関 CHNLの分析結果 2 北東アジアから北極海航路への船舶航行数 北東アジア海域から北極海航路内に入った( またはその逆 ) 船舶の航行数は123

More information

5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る )

5 ii) 実燃費方式 (499GT 貨物船 749GT 貨物船 5000kl 積みタンカー以外の船舶 ) (a) 新造船 6 申請船の CO2 排出量 (EEDI 値から求めた CO2 排出量 ) と比較船 (1990~2010 年に建造され かつ 航路及び船の大きさが申請船と同等のものに限る ) 平成 29 年 7 月 7 日 海事局海洋 環境政策課 内航船省エネルギー格付制度事務取扱要領 ( 暫定運用 ) 第 1 趣旨 この要領は 内航船省エネルギー格付制度 ( 以下 格付制度 という ) の暫定運用に関 する事務取扱について 必要な事項を定めるものとする 第 2 格付制度 (1) 格付制度の概要格付制度は 海運事業者等からの申請に基づき 国土交通省海事局が省エネ 省 CO2 対策の導入による船舶の

More information

Microsoft PowerPoint 研究発表会_rev3.pptx

Microsoft PowerPoint 研究発表会_rev3.pptx 平成 30 年度第 18 回海上技術安全研究所研究発表会平成 30 年 7 18 推薦航路による安全性評価の ための要素技術の開発 三宅 奈 伊藤博 ( 海洋リスク評価系 ) 藤詠 ( 知識 データシステム系 ) 背景 社会情勢 地球温暖化対策の推進 : 海上活動の多様化 活発化の要求 ( 洋上 発電など ) 事故 船舶交通量の多い海域で事故が多発 : 準ふくそう海域 = 重 海難が発 する蓋然性が

More information

船舶プロダクト検討について 背景 船舶の情報はユーザーの注目が高く その情報は主に AIS( 後述 ) や衛星画像 ログ情報等から得られる そして海象 気象情報との連携や統計情報等の大量データから得られる情報等から新しい価値の創出も期待できる このことからコアサービスから提供するプロダクト検討の一環

船舶プロダクト検討について 背景 船舶の情報はユーザーの注目が高く その情報は主に AIS( 後述 ) や衛星画像 ログ情報等から得られる そして海象 気象情報との連携や統計情報等の大量データから得られる情報等から新しい価値の創出も期待できる このことからコアサービスから提供するプロダクト検討の一環 資料 1-3 コアサービスが提供するプロダクトについて ( 船舶 ) 平成 27 年度海洋 宇宙連携委員会 End-to-End ユーザグループ 第 1 回検討会 平成 27 年 10 月 6 日 船舶プロダクト検討について 背景 船舶の情報はユーザーの注目が高く その情報は主に AIS( 後述 ) や衛星画像 ログ情報等から得られる そして海象 気象情報との連携や統計情報等の大量データから得られる情報等から新しい価値の創出も期待できる

More information

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2 資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2 特殊車両通行許可制度の必要性 道路法の道路は 道路構造令 により 1 重量 =25t( 旧基準は20t) 2 寸法 長さ=12m( 普通自動車 ) 幅 =2.5m 高さ=3.8 m の車両が安全 円滑に走行できるよう設計されている 上記 12を超える車両が走行すると下記の危険性が

More information

国土技術政策総合研究所 研究資料

国土技術政策総合研究所 研究資料 NILIM-AIS による国内外主要海域の比較評価 - 航路, 海峡等における輻輳度評価手法の検討 -/ 高橋宏直 柳原啓二 4. NILIM-AIS を用いた解析事例 4.1 国内外主要海域での航行実態比較文献 1) では,2006 年 8 月 10 日 ( 木 ) の東京湾, 大阪湾, 伊勢湾, 関門航路および海外のロッテルダム港, 釜山港, ロサンゼルス港 ロングビーチ港, 高雄港を対象に,

More information

< F2D C4816A8A438FE382C982A882AF82E9>

< F2D C4816A8A438FE382C982A882AF82E9> ( 案 ) 海上における工事作業等の警戒船の配備等に関する指針 ( 行政指導指針 ) 1 目的この指針は 海上における工事作業等の警戒船の配備等に関し 考慮すべき事項を定め 適正な警戒業務の実施に資するとともに もって工事作業等の関係船舶及び実施海域付近を航行する船舶の安全を図ることを目的とする 2 用語の定義 (1) 部署等とは 管区海上保安本部 海上保安監部 海上保安部 海上保安航空基地及び海上保安署をいう

More information

平成24年

平成24年 プレジャーボートの不法係留対策及び 安全対策について 意見書 平成 24 年 8 月 九都県市首脳会議 意見書 プレジャーボートの不法係留対策及び安全対策について 次のとおり措置を 講じられますよう 九都県市首脳会議として意見書を提出します 平成 24 年 8 月 10 日 国土交通大臣 羽田雄一郎様 九都県市首脳会議 座長千葉市長熊谷俊人 埼玉県知事上田清司 千葉県知事森田健作 東京都知事 石原慎太郎

More information

AISを利用した東京湾海上交通流の 管理システムに関する研究

AISを利用した東京湾海上交通流の 管理システムに関する研究 東京湾の交通管理に関する研究 - 海上交通シミュレーションによる安全性評価 - 東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科 応用環境システム学専攻福田友子 1 目次 背景と目的 基礎調査 東京湾の概要 船舶航行データ 海上交通シミュレーション ネットワーク及びデータベースの作成 シミュレーションと実際の比較 待ち行列シミュレーションによる安全性評価 まとめと今後の課題 2 背景 東京湾の特徴 海上交通ルールに基づき航行経路を指定

More information

次の内容により各組合の保険約款に規定 普通損害保険 1 通常部分危険区分 ( 漁業種類 トン数区分 船質及び塡補範囲等 ) 毎に再保険料率 ( 告示 ) を下回らない範囲で基準率が定められ これに再保険と同率の各種割増引きが適用 2 異常部分 ( 危険部分であり 台風 風浪 低気圧及び突風による危険

次の内容により各組合の保険約款に規定 普通損害保険 1 通常部分危険区分 ( 漁業種類 トン数区分 船質及び塡補範囲等 ) 毎に再保険料率 ( 告示 ) を下回らない範囲で基準率が定められ これに再保険と同率の各種割増引きが適用 2 異常部分 ( 危険部分であり 台風 風浪 低気圧及び突風による危険 漁船保険等の種類と内容 (1) 漁船保険 普通保険 事業の性格 普通損害保険漁船につき 不慮の事故 ( 特殊保険のに該当するものを除く ) による滅失 沈没 損傷等により生じた損害を塡補する 満期保険普通損害保険のによる損害の塡補に加えて 適期における漁船の更新を容易にするため満期時に保険金額相当の保険金を支払う ( なお 満期により支払うべき保険金に係る保険料部分は積立 ) 引受対象 : 総トン数

More information

< F2D816988C C816A92E192AA90FC95DB F2E6A7464>

< F2D816988C C816A92E192AA90FC95DB F2E6A7464> 排他的経済水域及び大陸棚の保全及び利用の促進のための低潮線の保全及び拠点施設の整備等に関する法律要綱第一目的この法律は 我が国の排他的経済水域及び大陸棚が天然資源の探査及び開発 海洋環境の保全その他の活動の場として重要であることにかんがみ 排他的経済水域等の保持を図るために必要な低潮線の保全並びに排他的経済水域等の保全及び利用に関する活動の拠点として重要な離島における拠点施設の整備等に関し 基本計画の策定

More information

1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を 自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドライン 平成 28 年 5 月 警察庁 1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を用いて自動車を走行させる実証実験

More information

港則法 海上交通安全法改正に伴う AIS の目的地入力について >JP FNB >JP TYO >JP CHB >JP KWS >JP ANE >JP YOK >JP KZU >JP YOS 第三管区海上保安本部

港則法 海上交通安全法改正に伴う AIS の目的地入力について >JP FNB >JP TYO >JP CHB >JP KWS >JP ANE >JP YOK >JP KZU >JP YOS 第三管区海上保安本部 港則法 海上交通安全法改正に伴う AIS の目的地入力について >JP FNB >JP TYO >JP CHB >JP KWS >JP ANE >JP YOK >JP KZU >JP YOS 第三管区海上保安本部 AIS を活用した進路を知らせるための措置 平成 年 7 月 日より 港則法及び海上交通安全法の改正に伴い AIS( 船舶自動識別装置 ) の目的地情報欄の入力方法が定められ 同入力が義務化されます

More information

目 次 はじめに 1 1 立入検査の状況 2 2 命令に係る事項 3 3 その他輸送の安全に重大な関係を有する事項 (1) 船舶事故等の発生状況 6 (2) 船種別事故等の発生状況 7 (3) 主な指導内容 9

目 次 はじめに 1 1 立入検査の状況 2 2 命令に係る事項 3 3 その他輸送の安全に重大な関係を有する事項 (1) 船舶事故等の発生状況 6 (2) 船種別事故等の発生状況 7 (3) 主な指導内容 9 海上輸送の安全にかかわる情報 ( 平成 28 年度 ) 国土交通省海事局 目 次 はじめに 1 1 立入検査の状況 2 2 命令に係る事項 3 3 その他輸送の安全に重大な関係を有する事項 (1) 船舶事故等の発生状況 6 (2) 船種別事故等の発生状況 7 (3) 主な指導内容 9 はじめに 本報告書は 海上運送法第 19 条の 2 の 2 及び 内航海運業法第 25 条の 2 に基づき 輸送の安全にかかわる情報を公表するものであり

More information

<4D F736F F F696E74202D B40328AAE3289C232817A F4390B394C F8C668DDA97705F88C990A E4F89CD98708A438FE38CF092CA834B E2E707074>

<4D F736F F F696E74202D B40328AAE3289C232817A F4390B394C F8C668DDA97705F88C990A E4F89CD98708A438FE38CF092CA834B E2E707074> 第 4 章名古屋港 1 航法 2 航路通航時に従うべき航行管制信号 3 進路信号の表示 4 位置通報の実施 5 VHF 無線電話及び AIS について 6 VHF 無線電話等による情報の聴取義務 ( 船舶の安全な航行を援助するための措置 ) 7 その他 1 航法 2 航路通航時に従うべき航行管制信号 3 進路信号の表示は 港則法に基づく規定です 港則法は 船舶交通の一般原則で定めている海上衝突予防法の特別法にあたり

More information

<4D F736F F D B B998BC682CC8FC C838B834D815B82C98CFC82AF82C481768DC58F4994C E646F6378>

<4D F736F F D B B998BC682CC8FC C838B834D815B82C98CFC82AF82C481768DC58F4994C E646F6378> 1.1 1 1.2 21 1.3 25 1.4 27 2.1 28 2.2 32 2.3 34 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 39 40 41 42 43 4.1 4.2 44 45 20 1 1.1 1.3 1.1 A 20GT A-1 60 4.9GT 型一本釣漁船 ( 例 ) 4.9GT 型一本釣漁船 ( 例 ) 55 50 通常の航海速力 :14.5 ノット 55 45 主機関 燃料消費量

More information

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ 規制の事前評価書 1. 政策の名称 ETF( 上場投資信託 ) の多様化 2. 担当部局金融庁総務企画局市場課 3. 評価実施時期平成 20 年 5 月 9 日 4. 規制の目的 内容及び必要性 (1) 現状及び問題点 規制の新設又は改廃の目的及び必要性 1 現状 ETF( 上場投資信託 ) は 投資家にとって 低コストにて 簡便かつ効果的な分散投資が可能となり また 取引所市場において 市場価格によるタイムリーな取引が機動的に行える等のメリットがある商品であるが

More information

海と安全527/冬号13扉頁

海と安全527/冬号13扉頁 2005 No.527 悪条件多き狭水道に船舶が輻輳する伊良湖水道!伊勢湾海難防止協会 会長 うらやま そういち 裏山 惣一 伊良湖水道とその周辺 房総沖 遠州灘 伊豆沿岸 熊野灘 四国南岸 阿波の鳴門か音戸の瀬戸か伊良湖渡合 が恐ろしや と 船頭歌にも歌われた伊良 潮岬 足摺岬沖 日向灘 湖水道は 古くから海の難所として知られ てきた 近年 船舶の性能が飛躍的に向上 して

More information

船舶事故調査報告書 平成 30 年 12 月 19 日運輸安全委員会 ( 海事専門部会 ) 議決委員佐藤雄二 ( 部会長 ) 委員田村兼吉委員岡本満喜子 事故種類発生日時発生場所事故の概要事故調査の経過 衝突 平成 29 年 12 月 23 日 19 時 15 分ごろ 京浜港東京第 2 区 晴海信号

船舶事故調査報告書 平成 30 年 12 月 19 日運輸安全委員会 ( 海事専門部会 ) 議決委員佐藤雄二 ( 部会長 ) 委員田村兼吉委員岡本満喜子 事故種類発生日時発生場所事故の概要事故調査の経過 衝突 平成 29 年 12 月 23 日 19 時 15 分ごろ 京浜港東京第 2 区 晴海信号 船舶事故調査報告書 平成 30 年 12 月 19 日運輸安全委員会 ( 海事専門部会 ) 議決委員佐藤雄二 ( 部会長 ) 委員田村兼吉委員岡本満喜子 事故種類発生日時発生場所事故の概要事故調査の経過 衝突 平成 29 年 12 月 23 日 19 時 15 分ごろ 京浜港東京第 2 区 晴海信号所から真方位 197 700m 付近 ( 概位北緯 35 38.4 東経 139 46.2 ) アウトバックプレジャーボートOUTBACK

More information

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度の見直しについて ( 議論の整理 ) 平成 29 年 12 月 1 日 成年後見制度利用促進委員会 成年後見制度の利用の促進に関する法律第 11 条において 成年後見制度の利用促進に関する施策の基本方針として 成年被後見人等の人権が尊重され 成年被後見人等であることを理由に不当に差別されないよう 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度について検討を加え

More information

Microsoft PowerPoint - 自動航行(広島大学)動画無し

Microsoft PowerPoint - 自動航行(広島大学)動画無し 複数の模型船を用いたロボット船舶の検証システム 水産工学研究所松田秋彦 寺田大介 三好潤 溝口弘泰 長谷川勝男 神戸大学橋本博公 沈海青 谷口裕樹 世良亘 ロボット漁船への道 平成 27 年 1 月 23 日にロボット新戦略に関するとりまとめが行われるなど 近年 政府主導によるロボット開発推進が行われている その中で 平成 26 年度補正として 農林水産業におけるロボット技術開発実証事業 ( 研究開発

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation MSC Flaminia 号事故について海上保安大学校山地哲也 日本海洋政策学会 第 4 回年次大会 平成 24 年 12 月 1 日 [http://www.odin.tc/2012/mscflaminiaen.asp] 1: 船舶の避難場所の概要 年月 事故 IMO( 国際海事機関 ) EU( 欧州連合 ) UK( 英国 ) 99.10 SOSREP 任命 99.12 ERIKA 号 00.6

More information

普通損害保険 1 通常部分危険区分 ( 漁業種類 トン数区分 船質及びてん補範囲等 ) 毎に再保険料率 ( 告示 ) を下回らない範囲で基準率が定められ これに再保険と同率の各種割増引きが適用される ( 保険約款 ) 2 異常部分 ( 台風 風浪 低気圧及び突風による危険率で 危険部分 ) 再保険料

普通損害保険 1 通常部分危険区分 ( 漁業種類 トン数区分 船質及びてん補範囲等 ) 毎に再保険料率 ( 告示 ) を下回らない範囲で基準率が定められ これに再保険と同率の各種割増引きが適用される ( 保険約款 ) 2 異常部分 ( 台風 風浪 低気圧及び突風による危険率で 危険部分 ) 再保険料 漁船保険等の種類と内容 (1) 漁船保険 普通保険 事業の性格 普通損害保険漁船につき 不慮の事故 ( 特殊に該当するものを除く ) による損害を補償 満期保険普通損害保険の補償に加えて 適期における漁船の更新を図るため満期時に相当の保険金を支払 引受対象 : 総トン数 1,000 トン未満の漁船及び特約により漁具 漁船につき 滅失 沈没 損傷その他の事故 ( 戦乱等によるものを除く ) 満期保険の場合は

More information

通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 根拠規定道路標識 道路標示 ( 例 ) 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 同法第 8 条第 1 項 標識 325 の 3 歩行者用道路 同法第 8 条第 1 項 標識 325

通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 根拠規定道路標識 道路標示 ( 例 ) 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 同法第 8 条第 1 項 標識 325 の 3 歩行者用道路 同法第 8 条第 1 項 標識 325 通行禁止道路 について 道路標識又は道路標示によるもの 対象にするもの 車両通行止め道路 道路交通法第 8 条第 1 項 自転車及び歩行者用道路 標識 302 標識 325 の 3 歩行者用道路 標識 325 の 4 一方通行道路 標識 326-A B,303 追越しのための右側はみ出し同法第 17 条 5 項第通行禁止道路 4 号標識 314, 標示 102 対象にしないもの ( 例 ) 大型自動車等通行止め道路

More information

資料3 船舶ワーキンググループにおける検討方針等について

資料3 船舶ワーキンググループにおける検討方針等について 資料 3 船舶ワーキンググループにおける検討方針等について 1. 検討経緯 (1) 環境配慮契約法基本方針について環境配慮契約法基本方針 ( 以下 基本方針 という ) では 環境配慮契約の推進に関する基本的考え方 の一つとして 以下の項目があげられている 1 環境配慮契約に当たっては 経済性に留意しつつ価格以外の多様な要素をも考慮することで 環境に配慮した物品や役務など ( 以下 物品等 という

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 資料 3 1. 再エネ海域利用法における促進区域の指定 再エネ海域利用法においては 国が促進地域の指定を行った上で 公募により当該地域において事業を実施する事業者を選定する 参考 : 総合資源エネルギー調査会省エネルギー 新エネルギー分科会 / 電力ガス事業分科会再生可能エネルギー大量導入 次世代電力ネットワーク小委員会洋上風力促進ワーキンググループ 交通政策審議会港湾分科会環境部会洋上風力促進小委員会

More information

特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について 特定個人情報の取扱いの対応について 平成 27 年 5 月 19 日平成 28 年 2 月 12 日一部改正 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) プライバシーマーク推進センター 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という ) が成立し ( 平成 25 年 5 月 31 日公布 ) 社会保障 税番号制度が導入され 平成 27 年 10

More information

速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1

速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1 速度規制の目的と現状 警察庁交通局 1 1 最高速度規制の必要性 2 規制速度決定の基本的考え方 3 一般道路における速度規制基準の概要 4 最高速度規制の見直し状況 ( 平成 21 年度 ~23 年度 ) 5 最高速度違反による交通事故対策検討会の開催 2 1 最高速度規制の必要性 最高速度規制は 交通事故の抑止 ( 交通の安全 ) 交通の円滑化 道路交通に起因する障害の防止 の観点から 必要に応じて実施

More information

特定個人情報の取扱いの対応について

特定個人情報の取扱いの対応について 平成 27 年 5 月 19 日平成 28 年 2 月 12 日一部改正平成 30 年 9 月 12 日改正 一般財団法人日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) プライバシーマーク推進センター 特定個人情報の取扱いの対応について 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 以下 番号法 という )( 平成 25 年 5 月 31 日公布 ) に基づく社会保障 税番号制度により

More information

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表

More information

日本の海上交通センター 海上交通の安全を確保するため レーダー AIS 等により航行船舶の動静を把握し 関係法令に基づく情報提供 航路管制 航法指導等を実施 備讃瀬戸海上交通センター 東京湾海上交通センター 名古屋港海上交通センター 昭和 62 年 7 月運用開始 来島海峡海上交通センター 昭和 5

日本の海上交通センター 海上交通の安全を確保するため レーダー AIS 等により航行船舶の動静を把握し 関係法令に基づく情報提供 航路管制 航法指導等を実施 備讃瀬戸海上交通センター 東京湾海上交通センター 名古屋港海上交通センター 昭和 62 年 7 月運用開始 来島海峡海上交通センター 昭和 5 資料 2 業務概要説明 海上保安庁 東京湾海上交通センター 平成 26 年 7 月 昭和 52 年 2 月 18 日組織発足 昭和 52 年 2 月 25 日業務開始 業務開始以来 37 年目 JAPAN COAST GUARD 日本の海上交通センター 海上交通の安全を確保するため レーダー AIS 等により航行船舶の動静を把握し 関係法令に基づく情報提供 航路管制 航法指導等を実施 備讃瀬戸海上交通センター

More information

竹富南航路整備事業 再評価資料 平成 26 年 12 月 10 日 沖縄総合事務局開発建設部

竹富南航路整備事業 再評価資料 平成 26 年 12 月 10 日 沖縄総合事務局開発建設部 資料 4-6 平成 26 年度第 2 回沖縄総合事務局開発建設部事業評価監視委員会 事業評価監視委員会審議資料 再評価事業 竹富南航路整備事業 沖縄総合事務局開発建設部 竹富南航路整備事業 再評価資料 平成 26 年 12 月 10 日 沖縄総合事務局開発建設部 目次 1. 事業概要 1 2. 事業の必要性 2 (1) 事業を取り巻く状況 2 (2) 事業の投資効果 5 3. 事業の進捗状況 12

More information

<4D F736F F F696E74202D20345F8EA993AE895E8D EA997A5895E8D CC8A54944F90DD8C7682C98AD682B782E9834B C982C282A282C42E >

<4D F736F F F696E74202D20345F8EA993AE895E8D EA997A5895E8D CC8A54944F90DD8C7682C98AD682B782E9834B C982C282A282C42E > 自動運航 自律運航の概念設計 に関するガイドラインについて 一般財団法人日本海事協会技術研究所 C Copyright by NIPPON KAIJI KYOKAI 目次 1. 背景 2. ガイドラインの目的 3. ガイドラインの基本的な考え方 4. ガイドラインの構成 5. 最後に 2 背景 1. 技術革新 センシング技術や AI IoT 等の技術の急速な進歩 自動車分野においては 世界各国で自動運転技術の研究開発や実証実験が積極的に行われている

More information

備讃瀬戸海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 備讃瀬戸海上交通センターの業務概要 1 Ⅲ 適用される主要航行ルール 2 Ⅳ 通信 5 1 通信チャンネル 2 通信言語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 5 1 航路通報 ( 前日正午まで ) 2 航路通報 (3 時間前まで ) 3 巨大船等に対

備讃瀬戸海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 備讃瀬戸海上交通センターの業務概要 1 Ⅲ 適用される主要航行ルール 2 Ⅳ 通信 5 1 通信チャンネル 2 通信言語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 5 1 航路通報 ( 前日正午まで ) 2 航路通報 (3 時間前まで ) 3 巨大船等に対 備讃瀬戸海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 備讃瀬戸海上交通センターの業務概要 1 Ⅲ 適用される主要航行ルール 2 Ⅳ 通信 5 1 通信チャンネル 2 通信言語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 5 1 航路通報 ( 前日正午まで ) 2 航路通報 (3 時間前まで ) 3 巨大船等に対する指示 4 位置通報 5 情報提供可能海域と船舶交通流の監視 Ⅵ VHF 無線電話による情報提供 (

More information

既存の船舶に関する情報 1

既存の船舶に関する情報 1 資料 1-2 第一回船舶情報に関する有識者会議検討中の船舶プロダクトについて 2016 年 1 月 15 日 既存の船舶に関する情報 1 船舶に関わる情報について 主な船舶に関わる情報として 既存の主な情報源は下記を想定 自動船舶識別装置 (AIS) 船舶同士が船舶情報を送受信するシステム 地上局の観測 衛星による観測 衛星画像による観測衛星による船体の撮影 光学衛星 SAR 衛星 船舶搭載レーダー

More information

別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業

別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業 別紙 Ⅰ 対象事業の概要環境影響評価法 ( 平成 9 年法律第 81 号 以下 法 という ) 第 15 条に基づき 事業者である国土交通省関東地方整備局及び横浜市から 平成 30 年 6 月 22 日に送付のあった環境影響評価準備書 ( 以下 準備書 という ) の概要は次のとおりである 1 事業の名称 横浜港新本牧ふ頭地区公有水面埋立事業 2 事業者 国土交通省関東地方整備局 横浜市 3 事業の目的国際コンテナ戦略港湾として

More information

国内旅客船事業の活性化に関する調査研究会 中間報告 - 国内旅客船事業者の負担軽減策を中心に - 平成 25 年 5 月 公益財団法人日本海事センター はじめに 四面を海に囲まれ 島嶼部や半島の多い我が国において 旅客船とその運航システムを維持することは 重要 かつ危機管理上から必要不可欠である しかしながら 国内旅客船事業は 利用者数の減少 高速道路の値下げ等により 厳しい経営状況が続いている

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし アンテナ狭小化に伴う方位分解能劣化 の改善と東京湾での評価結果 - 民需等の利活用拡大を目指して - 直線 4 アレイ ( 八木 ) 菱形 4 アレイ ( ダイポール ) 伊藤浩之, 千葉修, 小海尊宏, 大西喬之 *1 山田寛喜 *2 長野日本無線 ( 株 ) *1 新潟大学 *2 08 年 12 月 17 日 08 年海洋レーダ研究集会 No.1 目次 1. はじめに : 海洋レーダの課題 2.

More information

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区

別紙 40 東京都市計画高度地区の変更 都市計画高度地区を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 高度地区 別紙 40 東京都市計画の変更 都市計画を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から前面道路の反対側の境界線 0.1 又は隣地境界線までの真北方向の水平距離の 0.6 倍に 5 メートルを加えたもの以下とする 建築物の各部分の高さは 当該部分から前面道路の反

More information

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る景観配慮の手続に関する条例 ( 平成二十七年山梨県条例第四十六号 次条第二項において 条例 という )

More information

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構成要素とその幅員の検討ネットワークや沿道状況に応交通状況にじたサーヒ ス提供応じて設定を考慮して設定 横断面構成要素の組合せ

More information

伏木富山港における大型クルーズ船受入機能強化等 基盤整備調査 調査成果報告書 別添 3 調査主体 富山県 対象地域 富山県高岡市 対象となる基盤整備分野 港湾. 調査の背景と目的伏木富山港は 平成 3 年 月に日本海側拠点港の 外航クルーズ ( 背後観光地クルーズ ) に選定されたほか その他の機能

伏木富山港における大型クルーズ船受入機能強化等 基盤整備調査 調査成果報告書 別添 3 調査主体 富山県 対象地域 富山県高岡市 対象となる基盤整備分野 港湾. 調査の背景と目的伏木富山港は 平成 3 年 月に日本海側拠点港の 外航クルーズ ( 背後観光地クルーズ ) に選定されたほか その他の機能 0 9 4 係船直柱 00kN 型 3 49.4 係船曲柱 00t 型 防舷材 (CSS-000H) 係船直柱 00kN 型 係船曲柱 0t 型 0 9 4 3 係船曲柱 0t 型 防舷材 (V-00H 00L) 防舷材間隔 0.00 3@0.00=0.00. 係船曲柱間隔 0.00 3@0.00=0.00. @.=0.4.. 係船直柱間隔 0.00.0.40.00 4.30 43.0.00.00.30

More information

海洋汚染の現状とその防止対策 海上保安庁警備救難部刑事課環境防災課 海上保安庁では 我が国の四方を取り巻く海を美しく保つため 未来に残そう青い海 をスローガンに 巡視船や航空機により我が国周辺海域における油 有害液体物質 廃棄物等による海洋汚染の監視取締りを実施するとともに 海上保安協力員等の民間ボ

海洋汚染の現状とその防止対策 海上保安庁警備救難部刑事課環境防災課 海上保安庁では 我が国の四方を取り巻く海を美しく保つため 未来に残そう青い海 をスローガンに 巡視船や航空機により我が国周辺海域における油 有害液体物質 廃棄物等による海洋汚染の監視取締りを実施するとともに 海上保安協力員等の民間ボ 海上保安庁警備救難部刑事課環境防災課 海上保安庁では 我が国の四方を取り巻く海を美しく保つため 未来に残そう青い海 をスローガンに 巡視船や航空機により我が国周辺海域における油 有害液体物質 廃棄物等による海洋汚染の監視取締りを実施するとともに 海上保安協力員等の民間ボランティア 一般市民による緊急通報用電話番号 118 番 等の通報をもとに汚染調査 確認 取締りを行うことで海洋汚染の実態を把握し

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 27 年度海難防止講演会 AIS を活用した海難防止への取り組み 平成 27 年 7 月 2 日総務省総合通信基盤局電波部衛星移動通信課土屋泰司 はじめに ~ 見えますか?~ 1 ( 六管本部 HP より ) 海難事故の現況 2 その他 9% 海難事故の種別 ( 平成 24 年 ) 運航阻害 8% 火災 爆発 4% 衝突 31% 平成 24 年に発生した海難事故 (2,306 件 ) のうち

More information

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書 監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書 監査に関する品質管理基準の設定について 平成 17 年 10 月 28 日企業会計審議会 一経緯 当審議会は 平成 17 年 1 月の総会において 監査の品質管理の具体化 厳格化に関する審議を開始することを決定し 平成 17 年 3 月から監査部会において審議を進めてきた これは 監査法人の審査体制や内部管理体制等の監査の品質管理に関連する非違事例が発生したことに対応し

More information

目 次 1. 調査の背景 目的 調査の背景 調査の目的 4 2. 東京湾における航行環境の現状 東京湾における海上交通 東京湾における航行環境 東京湾における安全対策 東京湾における船舶事故の状況 東

目 次 1. 調査の背景 目的 調査の背景 調査の目的 4 2. 東京湾における航行環境の現状 東京湾における海上交通 東京湾における航行環境 東京湾における安全対策 東京湾における船舶事故の状況 東 東京湾の安全な航行環境の構築に向けて 調査報告書 平成 29 年 3 月 公益財団法人海上保安協会 目 次 1. 調査の背景 目的 1 1.1 調査の背景 1 1.2 調査の目的 4 2. 東京湾における航行環境の現状 5 2.1 東京湾における海上交通 5 2.1.1 東京湾における航行環境 5 2.1.2 東京湾における安全対策 12 2.2 東京湾における船舶事故の状況 14 2.2.1 東京湾内における船舶事故

More information

個人情報保護規定

個人情報保護規定 個人情報保護規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益社団法人日本医療社会福祉協会 ( 以下 当協会 という ) が有する会員の個人情報につき 適正な保護を実現することを目的とする基本規程である ( 定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによる ( 1 ) 個人情報生存する会員個人に関する情報であって 当該情報に含まれる氏名 住所その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの

More information

<4D F736F F D20819C95BD90AC E E968BC68C7689E68F912E646F63>

<4D F736F F D20819C95BD90AC E E968BC68C7689E68F912E646F63> 平成 29 年度事業計画書 平成 29 年 4 月 1 日から 平成 30 年 3 月 31 日まで 公益社団法人日本海難防止協会 目 次 Ⅰ 海難防止に関する調査研究 周知宣伝及び指導助言に関する事業 ( 日本財団助成事業 ) 1. 海難防止等情報の発信 啓発 1 ( 日本海事センター補助事業 ) 2. 船舶交通と漁業操業に関する問題の調査 1 3. 入出港等航行援助業務に関する調査 2 4.

More information

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保 特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保護条例 ( 平成 6 年 3 月江戸川区条例第 1 号 ) 第 2 条及び行政手続における特定の個人を識別する

More information

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討 資料 2 匿名加工情報に関する委員会規則等の方向性について 1. 委員会規則の趣旨匿名加工情報は 個人情報を加工して 特定の個人を識別することができず かつ 作成の元となった個人情報を復元することができないようにすることで 個人情報の取扱いにおいて目的外利用 ( 第 16 条 ) や第三者提供 ( 第 23 条第 1 項 ) を行うに際して求められる本人の同意を不要とするなど その取扱いについて個人情報の取扱いに関する義務よりも緩やかな一定の規律が設けられるものである

More information

先ずこのようなテーマについて研究するためには 海上交通工学という学問について 改めて勉強しなければなりません この本は 出版年は古いのですが海上交通工学の第一の教科書と言われるもので 序説海上交通工学と海上交通工学を改めて勉強しました この海上交通工学という学問は何かということですが この序説海上交

先ずこのようなテーマについて研究するためには 海上交通工学という学問について 改めて勉強しなければなりません この本は 出版年は古いのですが海上交通工学の第一の教科書と言われるもので 序説海上交通工学と海上交通工学を改めて勉強しました この海上交通工学という学問は何かということですが この序説海上交 第 15 回西海防セミナー 沿岸海域での漁船と一般航行船舶との競合緩和に向けて 講師 : 独立行政法人水産大学校海洋生産運航学講座准教授酒出昌寿氏開催日 : 平成 27 年 10 月 9 日 ( 金 ) 開催場所 : リーガロイヤルホテル小倉 ただ今ご紹介いただきました水産大学校の酒出と申します 私は水産大学校を卒業後 平成 7 年から約 10 年間出光タンカー株式会社に勤務し 本社のほか航海士として日章丸

More information

資料 2-2(1) 小樽港本港地区 臨港道路整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成 21 年度北海道開発局

資料 2-2(1) 小樽港本港地区 臨港道路整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成 21 年度北海道開発局 資料 2-2(1) 小樽港本港地区 臨港道路整備事業 再評価原案準備書説明資料 平成 21 年度北海道開発局 目次 1. 事業の概要 1 (1) 事業の目的 1 (2) 事業の経緯 6 (3) 事業の概要 7 2. 事業の必要性等 8 (1) 本整備事業により期待される効果 8 (2) 定量的な効果 9 (3) 定性的な効果 11 (4) 費用対効果の算定結果 13 3. 事業の進捗の見込み 16

More information

平成 30 年 3 月 23 日 衛星 AIS データの活用による 2017 年 ( 平成 29 年 ) の北極海航路の航行実態 ~ 貨物船 タンカーのトランジット航行数 ( アジア - 欧州間 ) が増加 ~ 国土交通省北海道開発局 国土交通省国土技術政策総合研究所 ( 国総研 ) 国立研究開発法

平成 30 年 3 月 23 日 衛星 AIS データの活用による 2017 年 ( 平成 29 年 ) の北極海航路の航行実態 ~ 貨物船 タンカーのトランジット航行数 ( アジア - 欧州間 ) が増加 ~ 国土交通省北海道開発局 国土交通省国土技術政策総合研究所 ( 国総研 ) 国立研究開発法 平成 30 年 3 月 23 日 衛星 AIS データの活用による 2017 年 ( 平成 29 年 ) の北極海航路の航行実態 ~ 貨物船 タンカーのトランジット航行数 ( アジア - 欧州間 ) が増加 ~ 国土交通省北海道開発局 国土交通省国土技術政策総合研究所 ( 国総研 ) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 北海道大学及び青森県は 人工衛星から取得されるAISデータを活用した北極海航路の可能性を共同で検証しており

More information

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について

既存の高越ガス設備の耐震性向上対策について 経済産業省 20140519 商局第 1 号 平成 26 年 5 月 21 日 各都道府県知事殿 経済産業省大臣官房商務流通保安審議官 既存の高圧ガス設備の耐震性向上対策について 高圧ガス設備については 高圧ガス保安法及び液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律 ( 以下 高圧ガス保安法 という ) に基づき 耐震設計を義務付けているところです こうした中で 平成 23 年東北地方太平洋沖地震の災害

More information

免許登録日平成 26 年 7 月 3 日免許証交付日平成 26 年 7 月 3 日 ( 平成 31 年 7 月 2 日まで有効 ) 釣り客 A 男性 54 歳釣り客 B 男性 51 歳釣り客 C 男性 74 歳死傷者等重傷 3 人 ( 釣り客 A 釣り客 B 及び釣り客 C) 損傷 なし 気象 海象

免許登録日平成 26 年 7 月 3 日免許証交付日平成 26 年 7 月 3 日 ( 平成 31 年 7 月 2 日まで有効 ) 釣り客 A 男性 54 歳釣り客 B 男性 51 歳釣り客 C 男性 74 歳死傷者等重傷 3 人 ( 釣り客 A 釣り客 B 及び釣り客 C) 損傷 なし 気象 海象 船舶事故調査報告書 平成 29 年 3 月 23 日 運輸安全委員会 ( 海事部会 ) 議決 委員長 中橋和博 委 員 庄司邦昭 ( 部会長 ) 委 員 小須田 敏 委 員 石川敏行 委 員 根本美奈 事故種類釣り客負傷発生日時平成 28 年 9 月 23 日 08 時 32 分ごろ発生場所和歌山県和歌山市沖ノ島西南西方沖友ケ島灯台から真方位 245 1.6 海里付近 ( 概位北緯 34 16.2

More information

関門海峡海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 関門海峡海上交通センターの業務概要 1 Ⅲ 適用される主要航行ルール 2 Ⅳ 通信 5 1 通信チャンネル 2 通信言語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 5 1 航路通報 2 位置通報 3 情報提供可能海域と船舶交通流の監視 Ⅵ VHF 無線電話

関門海峡海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 関門海峡海上交通センターの業務概要 1 Ⅲ 適用される主要航行ルール 2 Ⅳ 通信 5 1 通信チャンネル 2 通信言語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 5 1 航路通報 2 位置通報 3 情報提供可能海域と船舶交通流の監視 Ⅵ VHF 無線電話 関門海峡海上交通センター利用の手引き Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 関門海峡海上交通センターの業務概要 1 Ⅲ 適用される主要航行ルール 2 Ⅳ 通信 5 1 通信チャンネル 2 通信言語 Ⅴ 航海計画及び船位通報 5 1 航路通報 2 位置通報 3 情報提供可能海域と船舶交通流の監視 Ⅵ VHF 無線電話による情報提供 ( 情報 警告 ) 勧告及び指示 8 1 通信符号 2 情報提供可能海域における情報提供

More information

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案)

規制の事前評価の実施に関するガイドライン(素案) 総務省規制の事前評価書 ( 電気通信事業者間の公正な競争の促進のための制度整備 ) 所管部局課室名 : 総務省総合通信基盤局電気通信事業部事業政策課電話 :03-5253-5695 メールアト レス :jigyouhoutou_kaisei@ml.soumu.go.jp 評価年月日 : 平成 23 年 2 月 1 日 1 規制の目的 内容及び必要性 (1) 規制改正の目的及び概要電気通信事業者間の公正な競争を促進するため

More information

津波警報等の留意事項津波警報等の利用にあたっては 以下の点に留意する必要があります 沿岸に近い海域で大きな地震が発生した場合 津波警報等の発表が津波の襲来に間に合わない場合があります 沿岸部で大きな揺れを感じた場合は 津波警報等の発表を待たず 直ちに避難行動を起こす必要があります 津波警報等は 最新

津波警報等の留意事項津波警報等の利用にあたっては 以下の点に留意する必要があります 沿岸に近い海域で大きな地震が発生した場合 津波警報等の発表が津波の襲来に間に合わない場合があります 沿岸部で大きな揺れを感じた場合は 津波警報等の発表を待たず 直ちに避難行動を起こす必要があります 津波警報等は 最新 2.3 津波に関する防災気象情報 (1) 大津波警報 津波警報 津波注意報 津波による災害の発生が予想される場合には 地震が発生してから約 3 分を目標に大津波警報 津波警報または津波注意報を発表 地震が発生した時は地震の規模や位置を即時に推定し これらをもとに沿岸で予想 される津波の高さを求め 津波による災害の発生が予想される場合には 地震が発生 してから約 3 分を目標に津波予報区ごとに大津波警報

More information

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境 各論点について 参考資料 1-1 論点 1 技術基準適合維持義務について 論点 1-1 現在 需要家資産である内管の技術基準適合維持義務をガス事業者に課しているが 大口供給及び小口供給のそれぞれ (A から D まで ) につき 資産所有区分と保安責任区分の整合についてどう考えるか ( 自己が所有している内管は 所有者自らが保安責任を負うべきとし 内管の保安責任をガス事業者から需要家に移管するのが適切か

More information

平成 29 年 3 月 30 日 衛星 AISデータの活用による 2016 年 ( 平成 28 年 ) の北極海航路の航行実態 2016 年 ( 平成 28 年 ) に北極海航路を横断した船舶の航行数は ヤマルLNG 基地開発に伴うサベッタ港への物資輸送により 前年に比べて大幅に増加しました 国土交

平成 29 年 3 月 30 日 衛星 AISデータの活用による 2016 年 ( 平成 28 年 ) の北極海航路の航行実態 2016 年 ( 平成 28 年 ) に北極海航路を横断した船舶の航行数は ヤマルLNG 基地開発に伴うサベッタ港への物資輸送により 前年に比べて大幅に増加しました 国土交 平成 29 年 3 月 30 日 衛星 AISデータの活用による 2016 年 ( 平成 28 年 ) の北極海航路の航行実態 2016 年 ( 平成 28 年 ) に北極海航路を横断した船舶の航行数は ヤマルLNG 基地開発に伴うサベッタ港への物資輸送により 前年に比べて大幅に増加しました 国土交通省北海道開発局と国土交通省国土技術政策総合研究所 ( 国総研 ) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

More information

○ ( 仮称 ) 西東京市空き家等の対策の推進に関する条例の概要について 1 制定の趣旨適切な管理が行われていない空き家等が 防災 衛生 景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしていることから 国は 地域住民の生命 身体又は財産を保護するとともに 生活環境の保全を図り あわせて空き家等の活用を促進するため 空家等対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 26 年法律第 127 号 以下 法 といいます

More information

2. 今後の主な検討事項 1 高濃度 PCB 廃棄物に係る行政代執行費用に対する支援の必要性 高濃度 PCB 廃棄物の処分は 排出事業者責任の観点から その保管事業者が行 うことが原則 このため 都道府県市による行政代執行に要する費用についても 保管事業者が負担することが原則 しかしながら 高濃度

2. 今後の主な検討事項 1 高濃度 PCB 廃棄物に係る行政代執行費用に対する支援の必要性 高濃度 PCB 廃棄物の処分は 排出事業者責任の観点から その保管事業者が行 うことが原則 このため 都道府県市による行政代執行に要する費用についても 保管事業者が負担することが原則 しかしながら 高濃度 1. 現状 高濃度 PCB 廃棄物に係る行政代執行に対する支援のあり方の検討について ( 主な検討事項 ) 資料 4 平成 26 年 3 月現在 PCB 特措法に基づき都道府県市に届出がなされている高濃度 PCB 廃棄物及び高濃度 PCB 使用製品に係る状況は 表 1のとおり これらの高濃度 PCB 廃棄物の確実かつ適正な処理のために必要な措置は 排出事業者責任の観点から その保管事業者が行うことが原則

More information

PPTVIEW

PPTVIEW 日本におけるにおける ビルと住宅住宅の電気設備の保守管理保守管理と検査 中部電気保安協会保安部 業務内容 日本全国の電気保安協会 調査業務 ( 一般家庭など ) 電力会社から委託を受け住宅などの電気安全診断を実施 保安業務 ( ビル 工場など ) 電気設備設置者から委託を受け保安管理業務を実施 広報業務電気の安全使用に関した広報業務を実施 電気工作物発表内容 1 電気工作物の構成 2 電気工作物の保安体制

More information

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】

東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】 都市計画高度地区を次のように変更する 最高限度 トルを加えたもの以下とする 東京都市計画高度地区の変更 ( 練馬区決定 ) 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種高度地区 17m 第 1 種高度地区 第 2 種高度地区 17m 第 2 種高度地区 20m 第 2 種高度地区 25m 第 2 種高度地区 30m 第 2 種高度地区 2,614.3

More information

個人情報の保護に関する規程(案)

個人情報の保護に関する規程(案) 公益財団法人いきいき埼玉個人情報保護規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 埼玉県個人情報保護条例 ( 平成 16 年埼玉県条例第 65 号 ) 第 59 条の規定に基づき 公益財団法人いきいき埼玉 ( 以下 財団 という ) による個人情報の適正な取扱いを確保するために必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において 個人情報 個人情報取扱事業者 個人データ 保有個人データ

More information

Microsoft Word - H5-611 送信タイミング等.doc

Microsoft Word - H5-611 送信タイミング等.doc 端末設備等規則の規定に基づく移動電話端末等の送信タイミングの条件等を定める件制定平成五年十一月二十九日郵政省告示第六百十一号改正平成六年十一月二十四日郵政省告示第六百二十七号改正平成八年八月二十六日郵政省告示第四百四十号改正平成九年九月一日郵政省告示第四百五十四号改正平成九年十二月三日郵政省告示第六百十五号改正平成十年九月四日郵政省告示第四百三十五号改正平成十年十二月二十五日郵政省告示第六百十八号改正平成十二年三月三十日郵政省告示第二百十六号改正平成十二年十月四日郵政省告示第六百十九号改正平成十五年二月二十四日総務省告示第百五十号改正平成十六年一月二十六日総務省告示第九十八号改正平成十七年十月二十一日総務省告示第千二百三十八号改正平成二十四年十二月五日総務省告示第四百四十九号改正平成二十八年五月十八日総務省告示第二百十二号(施行平成二十八年五月二十一日)端末設備等規則(昭和六十年郵政省令第三十一号)第十九条

More information

<4D F736F F F696E74202D E817A8A438FE382C982A882AF82E98D8291AC92CA904D82CC95818B7982C98CFC82AF82C481698DC58F4995F18D90816A2E >

<4D F736F F F696E74202D E817A8A438FE382C982A882AF82E98D8291AC92CA904D82CC95818B7982C98CFC82AF82C481698DC58F4995F18D90816A2E > 海上における高速通信の普及に向けて ( 最終報告 ) ~ 海上のデジタル ディバイド解消に向けた取組 ~ 平成 30 年 3 月海上ブロードバンド対応関係省庁連絡会議総務省国土交通省農林水産省 最終報告構成 1 1. 海上ブロードバンド対応関係省庁連絡会議の趣旨 2. 海上ブロードバンドの在るべき方向性 3. 海上ブロードバンドの普及に向けた取組 (1) 衛星通信サービスの更なる高度化 (2) 普及に向けた周知

More information

目次 Ⅰ. 関係法令の解説 Ⅰ-1. 海上衝突予防法 1 Ⅰ-2. 海上交通安全法 9 Ⅰ-3. 港則法 16 Ⅰ-4. 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律 19 Ⅱ. 警戒船の配備基準等 21 Ⅲ. 警戒業務 Ⅲ-1. 警戒船の任務 23 Ⅲ-2. 警戒業務実施方法 24 Ⅲ-3. 緊急時の措置 26 Ⅲ-4. その他 28 Ⅳ. 管理業務 Ⅳ-1. 警戒業務管理者 29 Ⅳ-2. 警戒業務の管理

More information

<4D F736F F F696E74202D E81798E9197BF A914F89F182CC8CE48E E968D8082C982C282A282C42E >

<4D F736F F F696E74202D E81798E9197BF A914F89F182CC8CE48E E968D8082C982C282A282C42E > 資料 3 第 31 回ガスシステム改 委員会事務局提出資料 前回の御指摘事項について 平成 28 年 4 22 前回の御指摘事項について 前回の御指摘事項 1( 福 委員 松村委員 ) 事務局提案は 引き続き ネットワーク需要の伸びに着 した指標となっているが ネットワーク需要の伸びに着 する点には問題があるのではないか 前回の御指摘事項 2( 引頭委員 草薙委員 柏 委員 ) 事務局提出資料においては

More information

< F2D816994D48D FA957493FC816A >

< F2D816994D48D FA957493FC816A > -1- 厚生労働省 告示第二号農林水産省カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律(平成二十四年法律第八十二号)第八条第一項の規定に基づき カネミ油症患者に関する施策の推進に関する基本的な指針を次のように策定したので 同条第四項の規定により告示する 平成二十四年十一月三十日厚生労働大臣三井辨雄農林水産大臣郡司彰カネミ油症患者に関する施策の推進に関する基本的な指針カネミ油症(カネミ油症患者に関する施策の総合的な推進に関する法律(平成二十四年法律第八十二号

More information

なお 本件に関してご不明な点は 以下の部署にお問い合わせください 一般財団法人日本海事協会 (ClassNK) 本部管理センター別館船体部 EEDI 部門 住所 : 東京都千代田区紀尾井町 3-3( 郵便番号 ) Tel.: Fax:

なお 本件に関してご不明な点は 以下の部署にお問い合わせください 一般財団法人日本海事協会 (ClassNK) 本部管理センター別館船体部 EEDI 部門 住所 : 東京都千代田区紀尾井町 3-3( 郵便番号 ) Tel.: Fax: 標題 EEDI 認証に係る海上速力試験の準備 実施及び解析法について テクニカルインフォメーション 各位 No. 発行日 TEC-1030 2015 年 5 月 29 日 MARPOL 附属書 VI にて要求されるエネルギー効率設計指標 (EEDI) の算出にあたっては 速力試験の結果をふまえた平水中速力の計算が必要となります 今般 速力試験の実施 解析法として IMO の EEDI 検査証書ガイドラインに規定される

More information

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも 別紙第 3 国家公務員の育児休業等に関する法律の改正についての意見 の申出及び一般職の職員の勤務時間 休暇等に関する法律の 改正についての勧告 近年 少子高齢化の進展に伴い 育児や介護と仕事の両立を支援していくことが我が国の重要な課題となっており 家族形態の変化や様々な介護の状況に柔軟に対応できるよう民間労働法制の見直しが行われている 公務においても 適切な公務運営を確保しつつ 働きながら育児や介護がしやすい環境整備を更に進めていくことが必要となっている

More information

項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用

項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用 資料 1 大阪府生活環境の保全等に関する条例に基づく土壌汚染対策のあり方に ついて ( 報告案 ) に対する府民意見等の募集結果について ( 案 ) 募集内容 : 別紙のとおり 募集期間 : 平成 30 年 10 月 3 日 ( 水 ) から 11 月 2 日 ( 金 ) まで 募集方法 : 電子申請 郵便 ファクシミリ 募集結果 :4 名 ( 団体を含む ) から 9 件の意見提出があった ( うち公表を望まないもの

More information

<4D F736F F D E817A899E977095D22D979A97F082C882B >

<4D F736F F D E817A899E977095D22D979A97F082C882B > Ⅴ. 過積載の危険性 本章では 過積載による危険性 運転者に対する罰則 過積載防止のための配慮事項などを整理しています 指導においては 過積載が引き起こす交通事故の実例により 運転者に危険性を認識させるとともに 過積載を防止するために 運転者だけでなく 事業者や運行管理者に何が求められているのかなども理解することが大切です 指針第 1 章 2-(5) 1. 過積載による事故要因と社会的影響 指導のねらい過積載の状態は

More information

tosho_koudotiku

tosho_koudotiku 東京都市計画の変更 ( 新宿区決定 ) 都市計画を次のように変更する 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種 第 1 種第 2 種 第 2 種 30m 第 2 種最高第 3 種限 度第 3 種 30m 第 3 種 40m 第 3 種 30m 40m 約 ha 建築物の各部分の高さ ( 地盤面からの高さによる 以下同じ ) は 当該部分から 121.2

More information

資料 8 平成 28 年 7 月 25 日 海外のスマートフォンを用いた航海支援アプリについて 海上技術安全研究所 1. 概要現在 スマートフォンを用いたナビゲーション支援アプリは 自動車をはじめ 歩行者用 公共交通機関の乗り継ぎ案内等多くの交通機関を対象として様々な機能に対応している ここでは 海

資料 8 平成 28 年 7 月 25 日 海外のスマートフォンを用いた航海支援アプリについて 海上技術安全研究所 1. 概要現在 スマートフォンを用いたナビゲーション支援アプリは 自動車をはじめ 歩行者用 公共交通機関の乗り継ぎ案内等多くの交通機関を対象として様々な機能に対応している ここでは 海 資料 8 平成 28 年 7 月 25 日 海外のスマートフォンを用いた航海支援アプリについて 海上技術安全研究所 1. 概要現在 スマートフォンを用いたナビゲーション支援アプリは 自動車をはじめ 歩行者用 公共交通機関の乗り継ぎ案内等多くの交通機関を対象として様々な機能に対応している ここでは 海上で使用する航海支援アプリの現状について 海外で商用として提供されているものを中心に調査したので その内容を示す

More information

船舶事故調査報告書 平成 29 年 7 月 13 日運輸安全委員会 ( 海事専門部会 ) 議決委員庄司邦昭 ( 部会長 ) 委員小須田敏委員根本美奈 事故種類衝突 ( 防波堤 ) 発生日時発生場所事故の概要事故調査の経過事実情報船種船名 総トン数船舶番号 船舶所有者等 L B D 船質機関 出力 進

船舶事故調査報告書 平成 29 年 7 月 13 日運輸安全委員会 ( 海事専門部会 ) 議決委員庄司邦昭 ( 部会長 ) 委員小須田敏委員根本美奈 事故種類衝突 ( 防波堤 ) 発生日時発生場所事故の概要事故調査の経過事実情報船種船名 総トン数船舶番号 船舶所有者等 L B D 船質機関 出力 進 船舶事故調査報告書 平成 29 年 7 月 13 日運輸安全委員会 ( 海事専門部会 ) 議決委員庄司邦昭 ( 部会長 ) 委員小須田敏委員根本美奈 事故種類衝突 ( 防波堤 ) 発生日時発生場所事故の概要事故調査の経過事実情報船種船名 総トン数船舶番号 船舶所有者等 L B D 船質機関 出力 進水等乗組員等に関する情報死傷者等損傷 平成 28 年 8 月 23 日 06 時 44 分ごろ 静岡県富士市田子の浦港

More information

150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4

150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4 150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンスの技術的条件 ( 案 ) 資料 - 作 4-4 150MHz 帯デジタルデータ通信設備のキャリアセンス 1 1 キャリアセンスの技術的条件の検討 米国の海上無線技術委員会 ( 以下 RTCM:The Radio Technical Commission For Maritime Services) より 2009 年 7 月に ITU-R 勧告

More information

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食 放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備の設置及び維持に関する技術上の基準の細目 平成八年八月十九日消防庁告示第六号 改正経過 平成十一年九月八日消防庁告示第七号平成十二年五月三十一日消防庁告示第八号 消防法施行規則 ( 昭和三十六年自治省令第六号 ) 第十三条の四第二項 同条第三項第一号 第十三条の六第一項第五号 同条第二項第五号及び第十四条第二項第三号の規定に基づき 放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備の設置及び維持に関する技術上の基準の細目を次のとおり定める

More information

内部統制ガイドラインについて 資料

内部統制ガイドラインについて 資料 内部統制ガイドラインについて 資料 内部統制ガイドライン ( 案 ) のフレーム (Ⅲ)( 再掲 ) Ⅲ 内部統制体制の整備 1 全庁的な体制の整備 2 内部統制の PDCA サイクル 内部統制推進部局 各部局 方針の策定 公表 主要リスクを基に団体における取組の方針を設定 全庁的な体制や作業のよりどころとなる決まりを決定し 文書化 議会や住民等に対する説明責任として公表 統制環境 全庁的な体制の整備

More information

Microsoft PowerPoint - 03 【別紙1】実施計画案概要v5 - コピー.pptx

Microsoft PowerPoint - 03 【別紙1】実施計画案概要v5 - コピー.pptx 別紙 1 国立研究開発法人情報通信研究機構法 ( 平成 11 年法律第 162 号 ) 附則第 8 条第 2 項に規定する業務の実施に関する計画の認可申請の概要 平成 31 年 1 月総務省サイバーセキュリティ統括官室 国立研究開発法人情報通信研究機構法の一部改正について 1 IoT 機器などを悪用したサイバー攻撃の深刻化を踏まえ 国立研究開発法人情報通信研究機構 (NICT) の業務に パスワード設定等に不備のある

More information

別紙第 1 職員の給与 ( 海事職給料表の導入等 ) に関する報告 本委員会は 船舶に乗り組む職員 ( 以下 船舶乗組員 という ) の給与について 昨年 10 月 9 日の職員の給与に関する報告でも言及したとおり 勤務の特殊性から見直す必要があると考え 検討を重ねてきた その結果は 次のとおりであ

別紙第 1 職員の給与 ( 海事職給料表の導入等 ) に関する報告 本委員会は 船舶に乗り組む職員 ( 以下 船舶乗組員 という ) の給与について 昨年 10 月 9 日の職員の給与に関する報告でも言及したとおり 勤務の特殊性から見直す必要があると考え 検討を重ねてきた その結果は 次のとおりであ 写 平成 20 年 1 月 9 日 鳥取県議会議長 鉄永 幸紀 様 鳥取県知事 平井 伸治 様 鳥取県人事委員会委員長髙橋敬一 船舶に乗り組む職員の給与に関する報告及び勧告並びに意見の申出について 本委員会は 地方公務員法の規定に基づき 船舶に乗り組む職員の給与について 別紙第 1のとおり報告し 併せて給与の改定について 別紙第 2のとおり勧告するとともに 職員の旅費について 別紙第 3のとおり意見を申し出ます

More information

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領 宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式 ( 簡易型及び標準型 ) 実施要領 ( 趣旨 ) 第 1 この要領は, 宮城県道路公社 ( 以下 公社 という ) が執行する建設工事総合評価落札方式 ( 簡易型, 標準型及び特別簡易型 ) による一般競争入札 ( 地方自治法施行令 ( 昭和 22 年政令第 16 号 ) 第 167 条の10の2の規定により, 価格のほかに, 価格以外の技術的な要素を評価の対象に加え,

More information

外航コンテナの国内フィーダ輸送実績(20年度報告)

外航コンテナの国内フィーダ輸送実績(20年度報告) 外航コンテナの国内フィーダ輸送実績 ( 平成 20 年度 ) 報告 平成 2 年 月 日本内航海運組合総連合会 基本政策推進小委員会 外航コンテナの国内フィーダ輸送実績 ( 平成 20 年度 ) Ⅰ. 内航船による外航コンテナ二次輸送の実態平成 20 年度における外航コンテナ二次輸送量の実態調査結果等は以下の通りである () 調査対象会社内航海運事業者 旅客フェリー ( 長距離フェリー ) 事業者の内

More information

(1) 船舶の堪航能力が不十分であるとき (2) 天候 本船の状態 積荷の種類又は水路等の状況に照らし 運航に危険 のおそれがあるとき (3) 水先船の航行に危険のおそれがあるとき (4) 水先人の乗下船に対する安全施設が不備であるとき (5) 水先人の業務執行に際し 身体及び生命に危険のおそれがあ

(1) 船舶の堪航能力が不十分であるとき (2) 天候 本船の状態 積荷の種類又は水路等の状況に照らし 運航に危険 のおそれがあるとき (3) 水先船の航行に危険のおそれがあるとき (4) 水先人の乗下船に対する安全施設が不備であるとき (5) 水先人の業務執行に際し 身体及び生命に危険のおそれがあ 内海水先区水先約款 第 1 章総則 ( 平成 30 年 7 月 13 日 ) ( 本約款の適用 ) 第 1 条水先人の締結する水先に関する契約については この約款の定めるところによる 2 この約款に定めていない事項については 法令及び慣習による ( 水先人の地位 ) 第 2 条水先人は 船舶交通の安全を図り あわせて船舶の運航能率の増進に資するため 船長に助言する者としての資格において 水先業務に誠実に従事するものであり

More information

法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2

法 34 条 7 号 既存工場と密接な関連を有する事業の建築物等の用に供する建築行為 提案基準 13 既存工場の事業の質的改善 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工場 及び提案基準 32 研究施設 における工場又は研究施設の規模及び敷地計画 法 34 条 7 号 立地基準編第 2 提案基準 25 工業系ゾーンに位置づけられた区域内の工 場 立地基準編第 2 章第 12 節 [ 審査基準 2] 提案基準 25(P96 P97) 1 要件 3について あっても同地域内に適地がない とは 次のような場合をいう ア工業系用途地域内に既に建築物が建築されており物理的に空地がない場合イ工業系用途地域内に空地はあるものの 必要とする規模のまとまりのある空地がない場合ウ工業系用途地域内に空地はあるものの

More information

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱 第一総則 子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱 一目的 けいりこの法律は 子宮頸がんの罹患が女性の生活の質に多大な影響を与えるものであり 近年の子宮頸が んの罹患の若年化の進行が当該影響を一層深刻なものとしている状況及びその罹患による死亡率が高い 状況にあること並びに大部分の子宮頸がんにヒトパピローマウイルスが関与しており 予防ワクチンの 接種及び子宮頸部の前がん病変 ( 子宮頸がんに係る子宮頸部の異形成その他の子宮頸がんの発症前にお

More information

ホームページ等のご案内 の情報提供 来島海峡航路を航行する船舶に対して 来島海峡航路に関する様々な情報 ( 巨大船の航路入航予定 潮流 気象現況 航路の航行制限 海難の状況など ) を 無線放送 インターネット ホームページ 一般電話を通じてリアルタイムに提供しています 来島海峡を安全に航行するため

ホームページ等のご案内 の情報提供 来島海峡航路を航行する船舶に対して 来島海峡航路に関する様々な情報 ( 巨大船の航路入航予定 潮流 気象現況 航路の航行制限 海難の状況など ) を 無線放送 インターネット ホームページ 一般電話を通じてリアルタイムに提供しています 来島海峡を安全に航行するため くるしまかいきょう ( 旧来島海峡の汐り ) 来島海峡マリンガイド 2016 年 ( 平成 28 年 ) 来島海峡の潮流 今治港の潮汐 実際の航海には 海上保安庁刊行の 潮汐表 を使用するとともに 潮流信号所が示す潮流を確認してください 今治海上保安部 ( 協賛 ) 公益社団法人瀬戸内海海上安全協会 ホームページ等のご案内 の情報提供 来島海峡航路を航行する船舶に対して 来島海峡航路に関する様々な情報

More information

海上自衛官の海技従事者国家試験の受験資格について(通知)

海上自衛官の海技従事者国家試験の受験資格について(通知) 海上自衛官の海技従事者国家試験の受験資格について ( 通知 ) 平成 25 年 8 月 1 日海幕人第 7083 号 海上幕僚監部人事教育部長から各部隊の長 各機関の長あて海上自衛官の海技従事者国家試験の受験資格について ( 通知 ) 標記について 平成 11 年 2 月 1 日に及び小型船舶操縦者法施行規則の一部が改正されたことに伴い 下記のとおり改正されたので通知する なお 海上自衛官の海技従事者国家試験の受験資格について

More information

< F2D B8F8895AA8AEE8F F88E48CA794C5816A>

< F2D B8F8895AA8AEE8F F88E48CA794C5816A> 処分基準 平成 18 年 7 月 28 日作成 法 令 名 : 自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律 根 拠 条 項 : 第 25 条第 2 項第 1 号 処 分 概 要 : 自動車運転代行業者に対する指示 原権者 ( 委任者 ): 福井県公安委員会 法 令 の 定 め : 自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律第 25 条第 1 項 ( 処分移送通知書の送 付 ) 処分基準 : 自動車運転代行業者に対する指示の基準は

More information

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C> 社会福祉法人 個人情報保護規程 ( 例 ) 注 : 本例文は, 全国社会福祉協議会が作成した 社会福祉協議会における個人情報保護規程の例 を参考に作成したものです 本例文は参考ですので, 作成にあたっては, 理事会で十分検討してください 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は, 個人情報が個人の人格尊重の理念のもとに慎重に取り扱われるべきものであることから, 社会福祉法人 ( 以下 法人

More information

1 踏切事故 とは国土交通省鉄道局の資料( 鉄軌道輸送の安全にかかわる情報 の 用語の説明 ) によれば 踏切障害に伴う列車衝突事故 列車脱線事故及び列車火災事故並びに踏切障害事故 をいいます 2 3 出典 : 国土交通省鉄道局 鉄軌道輸送の安全にかかわる情報

1 踏切事故 とは国土交通省鉄道局の資料( 鉄軌道輸送の安全にかかわる情報 の 用語の説明 ) によれば 踏切障害に伴う列車衝突事故 列車脱線事故及び列車火災事故並びに踏切障害事故 をいいます 2 3 出典 : 国土交通省鉄道局 鉄軌道輸送の安全にかかわる情報 1 踏切事故 とは国土交通省鉄道局の資料( 鉄軌道輸送の安全にかかわる情報 の 用語の説明 ) によれば 踏切障害に伴う列車衝突事故 列車脱線事故及び列車火災事故並びに踏切障害事故 をいいます 2 3 出典 : 国土交通省鉄道局 鉄軌道輸送の安全にかかわる情報 http://www.mlit.go.jp/tetudo/tetudo_tk8_000001.html 4 運輸安全委員会では 踏切事故 である

More information

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は 内部統制システム構築の基本方針 サントリー食品インターナショナル株式会社 ( 以下 当社 という ) は 下記のとおり 内部統制システム構築の基本方針を策定する Ⅰ. 当社の取締役 執行役員及び使用人並びに当社子会社の取締役 執行役員その他これ らの者に相当する者 ( 以下 取締役等 という ) 及び使用人の職務の執行が法令及び定款 に適合することを確保するための体制 1. 当社及び当社子会社 (

More information

○福岡県警察交通管制要綱の制定について(通達)

○福岡県警察交通管制要綱の制定について(通達) 福岡県警察交通管制要綱の制定について ( 通達 ) 平成 16 年 4 月 1 日福岡県警察本部内訓第 11 号本部長この度 福岡県警察交通管制要綱の制定について ( 昭和 45 年福警交規内訓第 1 号 ) の全部を次のように改正し 4 月 5 日から施行することとしたので その運用に誤りのないようにされたい 記 1 目的この内訓は 別に定めがあるもののほか 交通情報を迅速かつ的確に把握して 一元的な交通管制を行うために必要な事項を定め

More information

FRI フォーラム 99 物流業における規制緩和と その効果 1999 年 11 月 26 日 富士通総研経済研究所 木村達也

FRI フォーラム 99 物流業における規制緩和と その効果 1999 年 11 月 26 日 富士通総研経済研究所 木村達也 FRI フォーラム 99 物流業における規制緩和と その効果 1999 年 11 月 26 日 富士通総研経済研究所 木村達也 kimurat@fri.fujitsu.co.jp 発表の構成 1. 物流業における規制緩和の状況 2. トラック輸送業の規制緩和 3. 内航海運業の規制緩和 4. 規制緩和の効果 : 生産性への影響 1. 物流業における規制緩和の状況 1 物流業での規制緩和の進展 典型的競争制限部門の物流業で規制緩和が進展

More information

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて

個人情報保護法の3年ごと見直しに向けて 個人情報保護法の 3 年ごと見直しに向けて 2019 年 3 月 27 日経団連情報通信委員会 本日の発表内容 1. わが国として目指すべき方向 2. 新たな仕組みに関する意見 3. 既存制度に関する意見 4. 国際的なデータの円滑な流通に関する意見 1. わが国として目指すべき方向 1 1. 目指すべき方向 Society 5.0 for SDGs わが国が目指すべきは 経済成長と社会課題解決の両立を図る

More information

Microsoft Word - 表紙

Microsoft Word - 表紙 検定合格警備員の配置の基準 ( 規則 条 ) 警備業者は 下表に掲げる警備業務を行うときは 検定合格警備員が当該警備業務に従事している間は 当該検定合格警備員に 当該警備業務の種別に係る合格証明書を携帯させ かつ 関係人の請求があるときは これを提示させなければなりません ( 規則 3 条 ) 規則 とは 警備員等の検定等に関する規則を指します 種 別 高速自動車国道 自動車専用道路において交通誘導警備業務を行う場合

More information