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あいりながおか
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11 表戦後の住宅供給と郊外の発生全国住宅着工総数と東京圏各都県の人口推移国土交通省総合政策局情報管理部建設調査統計課建築統計年報および総務省統計局国勢調査報告より作成䠄䠅戦後の住宅不足 ఫᏯ ᕤ 䠄ᡞ䠅㻝㻠㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻝㻘㻤㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻝㻘㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻝㻞㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜太平洋戦争の荒廃により戦後の日本では深刻な住宅不足が発生した 1945 年時点での戦災による住宅不足戸数は約 450 万戸とされており㻝㻘㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻝㻜㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻝㻘㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻤㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻝㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻢㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻤㻜㻜㻘㻜㻜㻜年時点でもいまだに 310 万戸の住宅が不足していたこうした住㻢㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻠㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻠㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻞㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻜㻜宅不足を受け戦後の住宅供給は喫緊の問題として対処されてきた㻞㻜㻜㻘㻜㻜㻜㻜㻝㻥㻡㻜㻝㻥㻡㻡㻝㻥㻢㻜㻝㻥㻢㻡㻝㻥㻣㻜㻝㻥㻣㻡㻝㻥㻤㻜㻝㻥㻤㻡㻝㻥㻥㻜㻝㻥㻥㻡㻜㻞㻜㻜㻜 ᖺᗘ ᇸ ⴥ ᮾ 㒔 ዉᕝ ఫᏯ ᕤ 戦後の住宅供給と東京圏の都市域の拡大 1955 年に日本住宅公団が設立されると初年度には戸の住宅が公団によって供給されるなど 1955 年から 1970 年にかけて大量の住宅が供給されていった戦後の日本全国における住宅着工数と東京都と千葉埼玉神奈川の人口推移を表したのが右の表であるこれを見ると終戦後東京都の人口は激増を続け 1970 年あたりで平衡状態へと至っている一方で隣接する 3 県ではその後も一貫して人口が増加しているこれは東京都に人口が集中し収容しきれなくなった過剰人口が R=20km R=40km 隣県へと流出したと考えられる 1965 年から 1985 年の DID 地域を表した右の図を見ると DID 地域が首都圏の外郭へ向けて拡大しているのが分かる小田光雄の郊外の誕生と死に描かれているようにこの時期に DID 化した地域は都市近郊の農村地帯でありそこに東京図年の関東圏の DID 化地域着色圏へと流入してきた人口の受け皿として住宅地が開発された郊外の発生と小売業の関係このように戦後に東京圏へと流入する人口によって東京圏の都市域は外郭へと拡大していったこの時期に発生した郊外は元々都市近郊で農業が行われていた土地でありそこでは旧住民と新住民の間で対立も 3 発生したようであるなお郊外といえば戦前にも存在していたがそ R=20km れらは現在よりももっとコンパクトであり東急電鉄によって開発され R=40km た田園調布などのように都市近郊の高級住宅街の様相を呈していたそれは明らかに戦後に発生した郊外とは異質のものであり本論文では戦後の都市域の拡大によって発生した住宅が生かした地域を郊外とするこ図年の関東圏の DID 化地域着色ととするこのように戦後発生したそのように新しく住宅街化された地域では突然の人口増加に既存の商店のみでは消費を支えきれなかったはずでありそこに大規模小売店の新たな出店が行われた可能性が高いつまり新規市街地と小売店舗は密接な関係を持って戦後の郊外を形成していたはずである次章ではその関係を西武系店舗の出店履歴から検証する R=20km R=40km 2 日本住宅公団史日本住宅公団 1984 年 3 郊外の誕生と死小田光雄青弓社 1997 年図年の関東圏の DID 化地域着色 11

4.3.1 無背景全年代を通して最も多いのが無背景のポスターである無背景のものは背景に余計な要素が少ない分前景であるポスターの主題になっている人物や物品などの主題がよりはっきりと描写されるここでは無背景をさらに 1 白色背景と 2 着色背景に分けてその効果を考察する白色背景単なる背景からイメージを想起させる下地へ白色背景とは文字通り

32 西武百貨店広告 1962 年中元グランドセールることができるという特徴がある白色背景は特に 1960 年代に多く図版出典セゾンの活動年表資料編リブロポート 1991 年この時期には写真よりもイラストのポスターに多く用いられている白色背景が現れるポスターを分析していくとさらに 2 種類に分類できる 1 つ目は特に 1960

33 西武百貨店広告 1964 年特報 SSDDS 安さにプラスされた安さの壁面を持つスタジオなどの室内空間で撮影されたと思われるものであ図版出典セゾンの活動年表資料編リブロポート 1991 年る前者に関しては 1960 年代 70 年代初頭に特に多い同時期の広告を見ても同様に白色の紙面に対象がコラージュされている広告が多く

34 8 も費用がかけられている事がわかる当時の広告は経済的理由技術的出典写真記録日本広告史 2008 年出典写真記録日本広告史 2008 年花王石鹸広告 1960 年日本図書センター 172 項理由広告のなされる媒体などの点から白紙に対象をコラージュするという手法が多く用いられたと考えられる広告内に配置された商品や売り文句などを見ると

58 4.3.1 無背景全年代を通して最も多いのが無背景のポスターである無背景のものは背景に余計な要素が少ない分前景であるポスターの主題になっている人物や物品などの主題がよりはっきりと描写されるここでは無背景をさらに 1 白色背景と 2 着色背景に分けてその効果を考察する白色背景単なる背景からイメージを想起させる下地へ白色背景とは文字通り白い平板な背景をもつものを指すニュートラルな背景であるため着色された背景よりもより明瞭に対象を目立たせ図 4.32 西武百貨店広告 1962 年中元グランドセールることができるという特徴がある白色背景は特に 1960 年代に多く図版出典セゾンの活動年表資料編リブロポート 1991 年この時期には写真よりもイラストのポスターに多く用いられている白色背景が現れるポスターを分析していくとさらに 2 種類に分類できる 1 つ目は特に 1960 年代に顕著なイラストや新聞広告などに用いられている白色の紙面に対象をコラージュしたポスターである 2 つ目は白色図 4.33 西武百貨店広告 1964 年特報 SSDDS 安さにプラスされた安さの壁面を持つスタジオなどの室内空間で撮影されたと思われるものであ図版出典セゾンの活動年表資料編リブロポート 1991 年る前者に関しては 1960 年代 70 年代初頭に特に多い同時期の広告を見ても同様に白色の紙面に対象がコラージュされている広告が多く背景に写真などを使用しているものはあまり見られなかったそれはひとえに印刷技術の進歩が進んでいなかったということが理由に挙げられるまた 1960 年代には広告はその殆どが新聞紙面上に掲載されており他の広告との兼ね合いから白色背景に統一されたという場合も大いにあるだろう広告にかける費用の媒体別推移を見ても新聞がもっと図も費用がかけられている事がわかる当時の広告は経済的理由技術的出典写真記録日本広告史 2008 年出典写真記録日本広告史 2008 年花王石鹸広告 1960 年日本図書センター 172 項理由広告のなされる媒体などの点から白紙に対象をコラージュするという手法が多く用いられたと考えられる広告内に配置された商品や売り文句などを見ると極めて実践的なものであることに気づくそこでは日常的に消費する商品が販促されている経済的にも切り詰められた広告であることに注意するとこの前期白色背景広告はかなり生活に根ざした広告であることがわかる背景は白色でもきわめて生活感に溢れた広告であるのがこの前期白色背景が用いられた広告であると言えるだろう次に後者の白色な空間の中で撮影されたと思われるポスターについて考察するこれらは 1975 年頃を境に頻繁に登場するようになる前者との大きな差異はイラストではなく写真であることつまり二次元ではなく 3 次元の表現に用いられるということである白色な壁面を有する室内空間で構図の中央に収められる被写体もまた白色の衣服を纏っているまた被写体が人間ではない場合は非常に抽象的な立体が用いられている白色の背景の前に非常にニュートラルな被写体が配置されるそ 8 日本広告史八巻俊雄著日本経済新聞社 1992 年 245 項参照図 4.35 朝日新聞紙面広告 1959 年日本図書センター 168 項 58