地質調査所月報,第50巻,第5/6号,p

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1 地質調査所月報, 第 50 巻, 第 5/6 号,p 石炭の石油根源岩能力の評価一目本炭と諸外国炭との比較一鈴木祐一郎 * 藤井敬三 ** 奵楣桩牯单穕䭉慮摋敩穯䙕䩉䤨ㄹ㤹 癡ㅵ慴楯湯景椱 ⴹ 敮敲慴楯湰潴敮瑩慉潮捯愱獦牯浊慰慮 andforeigncountries. 月勿 πg20 五 S 勿プ. ノ ;φα 勿,vo1.50(5/6),P ,14figs.,4tab1es. 䅢獴牡捴㩓敶敲愱捯愱獦牯浔敲瑩慲祂慳楮獩湊慰慮 ⱔ 敲瑩慲祡湤䵥獯穯楣䉡獩湳楮䍨楮慡湤呥牴楡特䭵瑥楂慳楮楮䥮摯湥獩慷敲敥硡浩湥摦潲潩ㄭ獯畲捥牯捫献䩡灡湥獥捯愱獷敲数ㅯ瑴敤扥瑷敥湴祰敉䤨數楮楴攩慮摴祰敉䥉 楴物湩瑥 敲潧敮敶漱畴楯湰慴桳潮癡湋牥癥ㅥ湤楡杲慭 周敩牰牯灥牴祩獣慵獥摢祴桥摥杲慤楮楴攬慭慣敲愱潮瑨散潡ㅰ整牯杲慰桹 ⱷ 桩捨桡獴桥攱敭敮瑡特灲潰敲瑹潦數楮楴敧牯異慮摷桩捨桡獧潯摣潲牥ㅡ瑩潮睩瑨䠯䍡湤 䌮䅦瑥爀瑨敳散愱捵ㅡ瑥摷楴桲敧牥獳楯湦潲浵ㅡ猬䠯䍡湤伯䍯晴桥灵牥癩瑲楮楴攬椮攮摥杲慤楮楴敦牥攬潮獥癥牡ㅊ慰慮敳散潡ㅳ睥牥敳瑩浡瑥搮周敹睥牥瀱潴瑥摩湨祤牯来湲楣桥牡牥慴桡湴祰楣愱瑹灥䥉䥥癯ㅵ瑩潮灡瑨睡祳 䍡ㅯ物晩捶愱略獡湤伯䌬癯污瑩ㅥ浡瑴敲捯湴敮瑳慮摈 獨潷杯潤捯牲攱慴楯湲敳灥捴楶攱礬獯瑨慴瑨散愱潲楦楣癡ㅵ敡湤癯ㅡ瑩ㅥ浡瑴敲捯湴敮瑣牯獳 ㅯ瑴敤摩慧牡海慳奡ㅩ摦潲敶愱畡 ⴀ 瑩潮景牯椱 潵牣敲潣歰潴敮瑩慬獯晊慰慮 ⱃ 桩湡慮摉湤潮敳楡捯愱献䄱ㅔ敲瑩慲祣潡ㅳ桡癥桩杨敲癡ㅵ敳楮癯ㅡ瑩ㅥ浡瑴敲捯湴敮瑳 ⱷ 桩捨桡癥灯獩瑩癥牥ㅡ瑩潮睩瑨䠯䌬瑨慮䵥獯穯楣捯愱獩湃桩湡 桥獥灲潰敲瑩敳潦呥牴楡特捯愱獷桩捨慲敳業椱慲慳瑨敲敳由瑳潮癡湋牥癥ㅥ渀摩慧牡海敲敤敲楶敤晲潭桹摲潧敮物捨敲潲楧楮愱瀱慮瑳浡瑥物愱獯晔敲瑩慲祣潡ㅳ瑨慮瑨慴潦䵥獯穯楣捯愱献周敯捣畲牥湣敯晤楴敲灥湯楤獩湊慰慮敳散潡ㅳ楮摩捡瑥瑨散潮瑲楢畴楯湯晣潮楦敲潵獴牥敳 䑩瑥牰敮潩摳睥牥捯浰物獥摩湣潡ㅳ晲潭䝩灰猱慮摂慳楮楮䅵獴牡ㅩ愬睨敲敯椱晲潭捯愱獩猀灲潤畣敤 潮楦敲物捨瑹灥捯愱獡獇楰灳ㅡ湤 ⱂ 慳楮捯愱猬睨楣桨慶敨楧桰潴敮瑩愱獯景椱 ⴀ 来湥牡瑩潮 ⱡ 牥慳獵浥摴潢敷楤敳灲敡摩湎潲瑨敲湈敭楳灨敲攮要旨日本炭および中国の第三紀炭, 中生代炭, インドネシアの第三紀炭について, 石油根源岩性状の観点から解析した. 日本炭の元素分析の結果はvanKreven 図上のタイプIIとタイプmの中間に位置し, 石炭が水素分に富んでいることが明らかである. この原因である石炭マセラルの1つであるデグラディ ナイト含有量とH/C,0/Cとの間での相関関係式を計算求め, デグラディナイトを含まない純粋のビトリナイトのH/C,O/Cを求めた. 純粋ビトリナイトは,vankreve1en 図上でタイプIII( ビトリナイト ) の進化曲線からはずれ, より水素に富む位置にプロットされた その結果として第三紀炭の木質部は, 中古生代の木質部よりも水素に富んでいるとことが推論された 発熱量, 揮発分とH/C,O/Cの関係を解析した結果. * 資源エネルギー地質部 (Minera1andFue1Resources 䑥灡牴浥湴 ⱇ 半 * 辛静岡大学教育学部 (Facu1tyofEducation,ShizuokaUni- 癥牳楴礬㠳㘰桹愬卨楺畯歡㐲 㠵 ⱊ 慰慮 vankreve1en 図の代わりに発熱量一揮発分図を用いることが可能であることが明らかになった, 日本炭および海外炭の性質を同図で比較した結果, 第三紀炭が水素分に富んでいることが解明され, 石油根源岩として有効であることが明らかである 日本炭のバイオマーカ分析から, 日本炭はジテルペン化合物に富んでおり, 現在石炭起源の石油を産しているオーストラリアギプスランド堆積盆の石炭と同様の針葉樹型石炭であるが判った 1. はじめに石油の根源有機物は, 海棲プランクトンが主な起源物質であり, 陸上の高等植物に由来する有機物は, ガス生成指向の根源有機物で石油生成への寄与は低いと長い間考えられてきた (Tissotθ~Z.,1974). 陸上高等植物起源有機物の代表的な存在である石炭は, 石油の根源岩とし䭥祷潲携捯愱 ⱊ 慰慮 ⱳ 潵牣敲潣歰潴敮瑩慉 ⱔ 敲瑩慲礬扩潭慫敲 Ɽ 楴敲灥湯楤 Ᵽ 潮楦敲 Ɱ 潮 慲楮敯椱一 405 一

2 地質調査所月報 (1999 年での能力は低く, 天然ガスの根源岩としての能力が注目されていたにすぎない. 著名なTissotandWe1te(1984) の石油生成に関する教科書においても, 石炭はガス指向の根源岩として取り扱われている しかし, インドネシアのククイ堆積盆 (Hoffmam2 左 αz.,1984) やオーストラリアのギプスランド堆積盆 (Phi1pθ~Z.,1983) に分布する油田においておこなわれたバイオマーカによる石油根源岩対比の結果, 石炭を含む陸上高等植物起源の有機物が石油根源岩と推定され, 石炭の石油根源岩としての能力が注目されつつある 我カミ国でも90 年代にはいり北海道で我が国の代表的な來炭層である石狩層群中の礫岩および, その基盤となっている白亜系花闇岩中から南勇払油ガス田が発見された ( 藤井, 森谷,1998).WasedaandNishita(1998) は, 北海道中央部の石狩層群分布域より産する原油についてバイオマーカによる石油根源岩対比をおこない, 石炭および炭質頁岩を石油根源岩と推定している 南勇払油ガス田の成功により, 我が国でも石炭などの陸源高等植物を根源岩とする油田が炭鉱の村象として注目されるようになってきている 我が国には, 北海道および九州を中心に多くの炭田が分布し, 石炭の予想埋蔵量は80 億トン以上と見積もられており ( 資源エネルギー庁,1998), その石油根源岩評価は重要な課題である. しかし, すべての石炭が必ずしも石油根源岩としての能力が高いわけではない (MacGregor,1994) どのような石炭が石油根源岩として有効なのか, また我が国の石炭が高い石油発生能力を持っているかを明らかにするすることは, 石炭の石油根源岩ポテンシャルを評価する上で欠かせない要素である ここでは, 日本の石炭について石油根源岩としての能力を検討するとともに, 諸外国の石炭と比較し, 日本の石炭が持つ特徴とその石油根源能力を明らかにする 2. 世界の石炭起源の泊 1ガス田最近, 非海成原油と石炭起源の油ガス, また石炭起源のガスとコールベッドメタンというような類似したイメージの用語が用いられている 石炭起源の石油 ガスとは,Tissotθ αz.(1974) がタイプIIIとして分類した石炭に代表される陸上高等植物起源の有機物を, 石油根源物質として生成した石油 ガスを指す. 非海成原油と呼ぶ場合, 上記の起源の石油に加えTissot 功 αz.(1974) がタイプIとして分類した淡水性藻類を起源とする石油を含めたものとなる. 淡水性藻類起源の油田は, インドネシア スマトラのミナス油田 (SeifertandMo1dowan, 1981;PetersandMo1dowan,1993) や中国の大慶油田 ( 楊万里,1985) などが知られており, 非海成原油の多くはタイプI 有機物を起源とする コールベッドメタンは, 炭層が貯留層になっているガスに対して用いられてお第 50 巻第 5/6 号 ) り, ガスの起源は問わない. 一般には, 石炭及び炭質頁岩が起源となっていると考えられている. 世界の石炭起源の石油 ガスについては,MacGregor (1994) がまとめている 大部分の石炭起源の石油は, 第三紀の堆積盆から生成したことを指摘している 特にインドネシアのカリマンタン東部のククイ堆積盆は, 巨大油田に数えられるハンディル油田をはじめとする多くの油ガス田が分布し, 陸上には多くの炭層が露出している (Hoffmamθ 玄 α/.,1984). 我が国の北海道で発見された南勇払の油ガス田の根源岩は, 石狩層群中の石炭および炭質頁岩と推定されている (WasedaandNishita,1998) 石狩層群の地質時代は古第三紀始新世とされ, その時代の古植生は, 植物化石解析 花粉分析等の結果から亜熱帯一温帯での針葉樹を伴う温帯性広葉樹が主体をなすと推定されている ( 加藤ほか,1990). 地質時代および古植生から判断すれば, 南勇払油ガス田は,MacGregor(1994) の区分の, 白亜紀一第三紀針葉樹型石炭に由来する石油ガスという分類に入る しかしMacGregor(1994) は, この区分に属する油ガス田の存在がオーストラリア ニュージーランドに限られること, オーストラリア大陸がゴンドワナ大陸分離後, 生物区的に孤立状態にあったことを理由とし, この分類の油ガス田の分布は, オーストラリア地域に限定されるものと述べている もし南勇払油ガス田の原油が, 白亜紀一第三紀針葉樹型であるならば, 同型の分布はオーストラリア地域に限定されないことになる 南勇払油ガス田の根源岩である石狩層群の石炭が, 真に針葉樹型の石炭かどうかについての検討は白亜紀一第三紀針葉樹型油田の分布を考える上で重要であり, 本論文では主に有機地化学的手法で検討をおこなう. 3. 分析 3.1 分析試料今回, 我が国の石炭の石油根源岩としての能力を検討するために使用した試料は, 北海道の石狩炭田, 釧路炭田, 九州の三池炭田, 高島炭田, 崎戸 松島炭田の炭鉱の坑内より筆者らにより直接採取された これらの試料の地層や地質時代等を第 1 表に示す 試料採取をおこなった炭鉱の位置を第 1 図に示す. 本研究で, 試料を坑内で直接採取した理由は, 一般に商品炭として供されている石炭は, 比重を用いた選炭行程等を経たもので, 選炭行程中に石炭の成分の中で相対的に比重が大きいものが除去され, 選炭後の炭質が選炭前の原炭に比べ変化している可能性があるためである 石炭は, 炭層内でその起源となった物質の差異によりその化学的な性質が炭層内で変化する. もちろん地熱による化学的な変化つまり熱熟成が, 炭質を決定する大きな要因である. しかし本研究で試料を採取した炭層は厚一 406 一

3 石炭の石油根源岩能力の評価一日本炭と諸外国炭との比較一 ( 鈴木 藤井 ) 第 1 表呡扬攱石炭試料を採取した炭田 炭鉱 地層名 地質時代, 日本炭の炭鉱の位置は第 1 図参照. 䱩獴潦獴畤楥摣潡ㅳ慭瀱敳晲潭䩡灡測䍨楮慡湤䥮摯湥獩愮 潣慴楯湯晊慰慮敳敃潡ㅍ楮敳獨潷楮杩渀䙩朮ㄩ 乏 湆楧 䵬久匀 COA FlELD 䙏前䅔汏一䝅佌佇汃䅇䕓䕁䴀副䩁偁一 アハ ート㐀㔀㘀㜀㠀㤀䍈汎䄀汎䑏久匱䄀奕䉅呓唀 TAlH 日 YO 䅓䡬䉅呓唀䅋䅂汒䄀偏剏乁氀䵬乁䴱佈奕䉁剬䵬汋䔀汋䕓汍䄀呁䭁午汍䄀䭕午汒伀䭕午汒伀 lsh1 仙 Rl lsh1 舳 Rl lsh1 仙 R1 lsh1 舳 Rl 䵬汋䔀䡁剕呏剬奕䉅呓唀䅓䡬䉅呓唀䉬䉁氀汋啓䡕乂䕔单奕䉁剬䭁呔䅃䡬十䬱呏 䅔单午汍 ⅓ 䅋汔伀 TA 仙 SH1MAHASHlMA 坅協佐䕎 ⵐ 汔 ⱥ 瑣䙕午啎䡁汚䡏問偅中偬呆啘汎䩬䅏偬乇佒䑏匀䕍䉁䱔 ⱥ 瑣䵁䡁䭁䵒汖䕒䝕䍈䕎䝚氀呁汐汎䜀奁乁一䉁剬䭐䅐䅎䱁呅䕏䍅久䱁呅䕏䍅久䴱䑄䱅䕏䍅久䵬䑄䱅䕏䍅久䵬䑄䱅䕏䍅久䵬䑄䱅䕏䍅久䱁呅䕏䍅久䕁剌奏䱬䝏䍅久䵬䑄䱅䕏䍅久䵁汎卅䅍䵁汎卅䅍 Ⱓ 㐀 Ⱓ 㐀 䵁汎卅䅍㉎䑕偐䕒卅䅍ㄸ午䅋啓䕁䴀䉁乄伀䕏䍅久䝕䍈䕎䝚氀䕁剌奃剅呁䍏啓呁汐汎䜀䵬䑄䱅䩕剁卓汃䵬䑄䱅 䅔䕍汏䍅久 㘲 㐸 㘱 㜷 㘳 㤳 㜲 㜸 㜵 0.5~0,75 0.6~0.7 㘿 O.4~0.5 さが3m 以下で, 炭層の最上部と最下部での埋没深度の差による熱的影響の差はないと考えてよい. したがって炭層内での変化は, 純粋に起源物質の差によると判断できる. 本研究では, 起源物質の異なる部分を比較するため, 同一炭層内で性質の異なると思われる部分を複数個採取した. 同一炭層内で, 複数個の試料が採取できなかった場合には, 炭層間が50m 以内の, 熱的な影響の差異を無視できる2つ以上の炭層から試料を採取した. 今回は, 日本炭と比較検討するため中国東北部撫順炭田, 阜新炭田 (Liθ 左 αz.,1984), 陳西省の焦坪炭田およびインドネシア 東カリマンタンのマハカムデルタ地域の炭鉱の石炭も分析した. 各石炭の地質時代等は第 1 表に示している. これらの試料も, 筆者らが現地で炭層より直接採取をおこなって得た試料である 3.2 分析方法本研究でおこなった石炭の分析は, 工業分析, 元素分析, 発熱量測定, 石炭組織分析, バイオマーカ分析である ただし, すべての分析項目をすべての試料に実施しているわけではない 工業分析工業分析は, 石炭の基本的な構成要素である水分, 灰分, 揮発分, 固定炭素を求めるための分析で, 分析方法はJISM8812(1963) によって定義されている. 今回の研究では,JISに準じて分析をおこなった. 水分測定は, 恒湿試料を107 で1 時間乾燥させた場合の重量の減量を測定することによりおこなわれる. 灰分は,815,1 時問で灰化した時の灰の重量を測定することにより定量される 揮発分は,90ぴCで7 分間急速乾留した時の重量の減量で示される. 実際に測定されるのは水分, 灰分, 揮発分で, 固定炭素はこれらの残りの部分となる 測定値は重量パーセント (Wt%) で示される 元素分析元素分析は, 石炭の主要な構成元素である炭素, 水素, 酸素, 窒素, 硫黄の重量比を求める分析である 分析方法は,JISM8813(1976) で定義されている 今回の研究では, 分析はJISに準じておこなった. 測定時に直接定量されるのは炭素, 水素, 窒素, 硫黄の値で, これらの合計と灰分値を引いた残りの値が, 酸素となる これは, 酸素の直接の定量が困難であるためである. ただし, 元素分析で必要とされる硫黄の値は, 燃焼性硫黄値である. 直接定量される硫黄の値は全硫黄値で, 石炭灰中の無機質の硫黄を定量し, 全硫黄から無機質の硫黄値を引いた値が, 燃焼性硫黄となる. 測定値は, 無水べ一スの重量パーセント (dry,wt%) で示される. 3.2,3 発熱量測定石炭の発熱量の測定は,JISM8814(1963) によって定義されており, 本研究でもこれに準じて測定を行った. 熱量計を用いて酸素雰囲気下で燃焼させたときの水温の上昇を定量する事によって発熱量を求めた 石炭組織分析石炭を, 顕微鏡下で反射光により観察した時に, 色調, 一 407 一

4 地質調査所月報 (1999 年第 50 巻第 5/6 号 ) 第 1 図䙩朮石炭試料の採集をおこなった炭鉱位置図 ( 各番号の炭鉱名は第 1 表に示す ). 䵡灳桯睩湧瑨攱潣慴楯湯晊慰慮敳敃潡ㅍ楮敳獴畤楥搮乵浢敲敳楮晩杵牥獲敦敲瑯呡戱攱 光沢, 形態等の異なる種々の部分が認識できる. これらの各部分は, 組織成分 ( マセラノレ ) とよばれ, マセラルは, 岩石における造岩鉱物に対応する呼称である. 石炭によってマセラル組成の差が生じるのは, 石炭の原物質となった植物の部位の違いや, 泥炭化作用の段階での化学的環境条件の差などを反映したもので, マセラル組成は石炭の炭質的特徴を決定する要素の一つとなっている. 石炭組織は,ICCP(1971) やStachθ 右 α1.(1982) 等によって,3つのマセラルグループすなわちビトリナイトグループ (vitrinitegroup), エグジナイトグループ (Exnite Group, 別名リプチナイトグループ ), イナーチナイトグループ (InertiniteGroup) に大別され, 各グループは更にいくつかのマセラルに細分されている. 今回の分析で用いた区分は,JISM8816(1992) により定められている我が国の石炭組織区分である ( 第 2 表 ). このなかのマセラルはデグラディナイトを除き,ICCP(Internationa1 CommitteeforCoa1Petro1ogy) によって国際的に認められているマセラルである. デグラディナイトは,JIS 国第 2 表呡戱攲 JISM8816(1992) による石炭組織区分乯浥湣ㅡ瑵牥潦捯愱浡捥牡ㅳ潮䩉匀䴸㠱㘨ㄹ㤲 䵡捥牡汇牯異 慣敲愱 敬楮楴攀噩瑲楮楴敇牯異 漱ㅩ湩瑥 敧牡摩湩瑥 灯爱湩瑥䕸楮楴敇牯異 畴楮楴攀 楰瑩湩瑥䝲潵瀩 敳楮楴攀 汧楮楴攀 楣物湩瑥 敭楦畳楮楴攀汮敲瑩湩瑥䝲潵瀉䵡捲楮楴攀 畳楮楴攀 挱敲潴楮楴攀一 408 一

5 石炭の石油根源岩能力の評価一日本炭と諸外国炭との比較一 ( 鈴木 藤井 ) 有のマセラルで, ビトリナイトの起源である植物の木質部が, 微細に崩壊したマセラルとしてビトうナイトグループに属させているが, 国際的には単独マセラルとして認知されておらず, ビトロデトリナイトとして見られていることが多い これらのマセラルの同定は,Stachθ αz.(1982) や Bustin 功 αz.(1985) のテキストブックとの比較等によっておこなった. 分析は, 石炭を樹脂に埋め込み表面を研磨した石炭試料を用い, ポイントカウンターを用いて 程度のポイントでマセラルを同定し, その百分率を以てその石炭試料のマセラル組成とした バイオマーカー分析バイオマーカの分析は, 主に坂田ほか (1987) の方法に従って行なった. 石炭試料は60メッシュ以下に粉砕した後,2-3グラムに縮分して抽出用とした 抽出に用いた溶媒はベンゼン メタノール (6:4) で, ソックスレーを用いて72 時間連続抽出を行った 抽出物は濃縮後, シリカゲル担体を用いた液体カラムクロマト法により, 飽和炭化水素, アルキルベンゼン, 多環芳香族炭化水素に3 分画した. 今回のバイオマーカ分析では, 飽和炭化水素 (SAT) 分画を対象とした. ガスクロマトグラフィー質量分析は,Hew1ett- Packard 社の5890A+5970B 型ガスクロマトグラム質量分析計を使用しでおこなった 使用したキャピラリーカラムは,HP 社のUP-1(O.20mmi.d.x25m, 液相は化学結合型メチルシリコン, 膜厚 O.33μm) である 注入口温度は30ぴC, カラムの初期温度は6ぴCの条件下で, 試料 (SAT 分画 ) をスプリット法によりガスクロマトグラフィー質量分析計へ導入したのち, 所定の昇温プログラムで昇温加熱をおこなった 昇温プログラムは,1 分問初期温度で保持したのち,30 /minの昇温速度で120 まで昇温し, その後 4 /minの昇温速度で320 まで昇温させ, その温度で17 分間保持するよう設定した キャピラリーカラムで分離された化合物は, キャピラリーダイレクトインターフェイス (30ぴC) を通じて質量分析計に導かれ, 電子衝撃法 ( イオン化電圧 70eV) でイオン化され, 質量分析がおこなわれた. 化合物の同定は, ステラン, ホパンに関しては坂田ほか (1987) との比較でおこなった ジテルペン化合物の同定に関しては,Phi1pθ 左 αz.(1983),livsey 助 α/.(1984), Nob1e8 αz (1985a,1985b,1986),A1exanderθ 左 αz. (1987a) との比較検討によりおこなった 4. 結果および考察 4.1 元素分析による根源岩能力評価石油根源物質の石油発生能力を検討する有力な方法として, 元素分析に基づき炭素含有量に対する酸素含有量と水素含有量の原子比を両軸にとった, いわゆるVan Kreve1en 図がある.Tissot 功 αz.(1974) は, この図上で石油根源有機物 ( ケロジェン ) を, タイプI, タイプII, タイプIIIに区分し, その起源をタイプIは淡水性藻類, タイプIIを海棲プランクトン, タイプIIIを陸上高等植物と推定した 各タイプは石炭組織成分に対応しており, タイプIはエグジナイトグループの中のアルシナイトに, タイプIIはそれ以外のエグジナイトグループに, タイプIIIはビトリナイトグループに対応する. 各タイプの組成は, 熱熟成作用の進行に伴いvanKreveren(1961) が示した進化経路上を, 原点に向かい変化する. タイプI とタイプIIは石油指向の根源有機物, タイプIIIはガス指向の根源有機物とされている. 石炭は, タイプIII 有機物の典型とされており, 石炭はガス指向の根源有機物と Tissotθ 左 αz.(1974) ではされてレ ) る. 今回分析した日本炭の結果を,vankreve1en 図上に示したのが第 2 図である. 日本炭は, すべてタイプIIとタイプIIIの中問にプロットされ, この結果はvanKreveren (1961) やTissotθ~1.(1974) が, 石炭をその典型的物質としている, タイプIII 有機物の進化経路より, タイプII 側へずれていること示している. これは日本炭が, 水素分に相対的に富むことを意味している. 第 2 図から日本炭は, タイプmとタイプIIの混合物, つまりビトリナイトとエグジナイトの混合物であることが予想される. 太平洋炭の場合,H/C 原子比が大きい部分の石炭は, タイプIIIよりもタイプIIに近い位置にプロットされる. このことは, この太平洋炭の石炭組織組成では, エクシナイトが50% 以上を占めることが予想される. しかし, 太平洋炭の石炭組織分析の結果は, 鈴木 藤井 (1995) に示されたようにすべての試料で,90% 以上をビトリナイトグループで占め, エグジナイトグループの含有量は5% 以下である ( 第 3 図 ). この元素分析と石炭組織分析との間の矛盾する結果をもたらした原因は, 石炭組織成分の90% 以上を占めるビトリナイトグループにあると考えられる. ビトリナイトグループのマセラルの1つであるデグラディナイトは, 顕微鏡下の性質として,2μm 程度以下のやや暗灰色の基質をなし, 紫外線励起光や青色励起光を照射した時に, 二次蛍光を発する性質をもつ ( 第 4 図 ). この性質は, エグジナイトグループの特徴である. 太平洋炭鉱および他の炭鉱での, 石炭中のデグラディナイト含有量と元素分析によるH/C 原子比の関係について示したのが第 5 図である 図から明らかなように, デグラディナイト含有量とH/Cの間には, 明確な相関関係がみられる. この関係は, 石炭の熱熟成度に関係なくほぼ一定の関係を示すようにみえる vankreve1en 図上の熱熟成変化を示す曲線は, タイプIIやタイプIII 有機物は, 最初はほぼH/Cが一定で,0/Cが減少する方向に変化する. その後,0/C がO.05 以下になる付近から, 急激にH/Cが減少する. こ一 409 一

6 地質調査所月報 (1999 年第 50 巻第 5/6 号 ) 㠰㘰㐰伀䘀 ㄬ 㤀茎 ト1.00 く伀 \ 工 㠰 㘰 㐰 } km^} 一 一 ^ ^ km '} 一km 凸 } TYR 匿 念塾 鰯口碑 1 帖 8 TYR 目 11 〵 ㄵ 䍁呏䴱䍒䅔汏伮 18TAlHElYO 鰯 PORONAl oakablra 口 M-OYUBARl 念 YUBETSU ASHlBETSU TAKASHlMA 令 1KESHlMA 第 2 図 vankreve1en 図上における日本炭の元素組成. Fig 2E1ementa1compositionofJapanesecoa1sonvanKreve1enDiagram. れは, ビトリナイト反射率 (Ro) で1.O 程度までは脱水, 脱二酸化炭素反応が強く, その後は脱メタン作用が大きくなるためとされている (vankreve1en,1961) 今回研究対象とした石炭は, すべてRoが1.O 以下であるため, 脱メタン反応がほとんどおきていないと判断される デグラディナイト含有量と0/Cの間にも各炭鉱ごとに 明確な相関関係がみられる ( 第 6 図 ). それぞれの炭鉱で得られる相関関係は熱熟成の進行により, より低いO/C 側へ平行移動している. これは, 前述したvanKreve1en 図の熟成曲線上の元素組成変化と一致する これまでの示した相関関係から,100% のデグラディナイトおよび, デグラディナイト含有量がO%, つまりほぼ100% ビトリナイトのH/C,O/Cを計算することが可能である 次の一次回帰式を相関関係から解き,DC= Oおよび 100の場合について計算した. 䠯䌽愫扸䑃 䌽挫摸䑃 a,b,c,d: 係数 DC: デグラディナイト含有量 (%)[O DC 100] 計算結果を第 3 表に示す 高島炭鉱の場合, 太平洋炭鉱および池島炭鉱に比べ相関が分散的になるため,Van Kreve1en 図上の熟成曲線をはずれるが,Suzukiand Fujii(1995) や鈴木 藤井 (1995) が指摘したように, 純粋のデグラディナイトはエグジナイトの熟成曲線付近にプロットされる ( 第 7 図 ). 一方, 純粋なビトリナイトは, 太平洋炭鉱の場合は, タイプmの進化曲線の近傍にプロットされるが, 池島炭鉱, 高島炭鉱の場合は, 明らかにビトリナイトの曲線から離れている.vanKreve1en 図のビトリナイトの熟成曲線は, 欧米の中 古生代の石炭の元素分析結果により求められたものである.Tissot 助 α/.(1974) のタイプIIIの熟成曲線は, アフリカのトアラ唯一 410 一

7 石炭の石油根源岩能力の評価一日本炭と諸外国炭との比較一 ( 鈴木 藤井 ) 䔀最娀伀倀あ 阯 σ 㬀 ユ く 㔀 㔭 㔀 㔭 㔀ㄹ㔭 ㄸ ㄸ㔀ㄶ㔭ㄷㄵ ㄵ㔀ㄳ㔭ㄴㄲ ㄲ㔀㔭ㄱ㤰 ⴹ 㔀㜵 ⴸ 㘰 ⴶ 㔀㐵 ⴵ ヒ コⴳ 㔀ㄵⴲ 㔀〥 〥㘰 〥〥第 3 図䙩本アハ ート太平洋炭鉱春採層本層炭中における石炭組織成分の垂直変化 ( 鈴木 藤井 1995). 噥牴楣愱癡物慴楯湯晣潡ㅰ整牯杲慰桩捣潭灯獩瑩潮楮瑨敭慩湳敡浯晴桥呡楨敩祯䍯愱䵩湥 畺畫椦䙵橩椬ㄹ㤵 積盆の上部白亜系や, カナダ西部の白亜系の分析値に基づいている. ビトリナイトの起源物質は, 樹木の木質部である. 前述の結果は, 日本の第三系石炭の高い水素含有量は, 起源植物の木質部が水素に富んでいたことを示唆している. 4.2 工業分析 発熱量による根源岩能力評価石炭の炭質分析で, 最も基本的分析である工業分析, 発熱量分析の結果を用いた石炭の根源岩能力について検討する. 一般に石炭の熱熟成度が上昇するにつれて, 発熱量は増加し, 揮発分は減少することが知られている (Van Kreveren,1961). 揮発分が, 元素分析結果とどのような関係にあるかを第 8 図, 第 9 図に示す. 揮発分は,H/C つまり水素含有量と密接な関係があり, よい相関関係を示している. それに対し,0/Cは, 各炭鉱別に揮発分と比較的よい相関を示すが, 全体では明確な相関関係を認めることは難しい. 発熱量と元素分析との関係を第 10 図, 第 11 図に示す. ここでは, 揮発分と元素分析との関係とは逆に, 発熱量と0/Cが比較的よい相関関係を示し,H/ Cは各炭鉱単位てばよい相関を示すが, 全体の相関関係は認め難い. この結果から,vanKreve1en 図の0/C 原子化軸を発熱量に,H/C 原子化軸を揮発分に置き換えて表示することが可能である. 発熱量と揮発分を両軸にとった図の有効性は, 佐々木 (1967) やFujii(1984) がすでに指摘している. 日本炭の分析結果を発熱量一揮発分図上にプロットしたのが第 12 図である. 比較のため中国の古第三系撫噴一 411 一

8 地 町洲汽所り 幸艮(1999イサ 第5U巻一第5/6号) '一憂岳 革戸 ポ々 馨咄 塞書 ボ 諺 選 撃 妻哀善萎' 嚢,.. 許一蝿 100μm 第4閑 朮 仙災顕微鮒 1則令て油汕. 1;太平洋次鉱春採舳a1反射光,b: 占也励起蛍光), 2;1幌内炭鉱幾約川11!(パ反射光,b:紫外線励起蛍光), 3;インドネシア マハカム川地域バリクパパン削a:反射光,b:紫外線励起蛍光一). Ph( tomicrogl'aph( fcl)als(oi1immcrsion. ].HarutoriFormation,TaiheiyoCoalMinc(a:reflectedlight,b:bluelightexcitation) 2.IkushunbetsuFormatio11,I oro11aicoalmi11e(a:reflectedlight,b=uylight( xcitati01 ), 3.BalikPal)anF( rmation,mahakamrivcl'area,ind( nesia(a:reflectedlight,b1ultraviolet-1ight(!xcitation)

9 石炭の石油根源岩能力の評価一日本炭と諸外国炭との比較一 ( 鈴木 藤井 ) 㐰 ㄷ㔀 買逐鰻 10 \ 睡 蓋 13

10 地質調査所月報 (1999 年第 50 巻第 5/6 号 ) 㠰㘰㐰伀䘀く 1,20 㤀 :: 伀 1.00 工 㠰 㘰 㐰 廿 ^^ km { 廿 }^ } 一 km } 巾km^ } 一 ^} ^ 一 ^ TYR 匿 11 ; 三 鰯 口 O YR 匿 1111 住伮〵 ㄵ 䍁呏䴱䍒䅔汏 8TAl(100%DEG) 潔䅬 汔 剛 KE(100%DEG) 口 1KE(100%VlT) 念 TAK(100%DEG) TAK(100%V1T) 第 7 図 vankreve1en 図上での計算により求めた純粋デグラディナイトおよび純粋ビトリナイトのH/CおよびO/C. 䙩朮㝐ㅯ瑳潦捡ㅣ由慴敤䠯䍡湤 䍯晬住 敧牡摩湩瑥 䕇 慤〥癩瑲楮楴攨〥噉吩晲潭獥ㅥ捴敤䩡灡湥獥捯愱獯湹慮䭲敶攱敮摩慧牡洮炭田や中生代の炭田, インドネシア ククイ堆積盆のマハカム川流域の炭田の結果も合わせてプロットしている. 太平洋炭鉱や幌内炭鉱, 高島炭鉱などの各炭鉱別のデータが示す左上から右下への直線は, 等熱熟成度を示すと考えてよい. 第 12 図上にはvanKreve1en 図上の示されるビトリナイトおよびエグジナイトの熟成曲線を, 発熱量一揮発分図上へ換算して求めた熟成曲線を示す 石炭は, 熱熟成が進むにつれO/Cが減少する方向つまり発熱量が増加する方向へ変化している. 他方, 有機物のタイプを判別するH/Cは, 揮発分の変化でも示され, 水素分に富むほど揮発分が多い方向へ変化するはずである. 第 12 図から明らかなように, 日本炭は中国の中生代の石炭と比較した場合, 明らかに揮発分に富む領域に区分される. この結果は, 第 2 図で示された元素分析の結果と一致している. また, 第 12 図で示されたように, 中国の古第三系撫噴炭田の石炭は低熟成度の部分を除き, 日本炭と同様に高揮発分の領域に分布する 一方, インドネシア ククイ堆積盆のマハカム川地域では現在, 石炭を根源岩とする石油天然ガスを産出しており, 石炭は高揮発分つまり水素に富むことが予想される. しかし第 12 図に示されるように, 極端に揮発分が富む石炭ではない. むしろ日本炭の方が揮発分すなわち水素には富んでいる. vankreve1en 図と同様に, 石炭における根源岩タイプ区分に有効である, 発熱量一揮発分図を用いた第 12 図の結果から, 大陸内部の撫順炭田, 沿岸近傍域に発達した日本の炭田, 熱帯域に位置するマハカム川域の炭田のいずれもが, 程度に差はあるが,vankreve1en(1961) のビトリナイトの領域よりも水素に富むことが明らかである. 第三紀の石炭が, 堆積環境に関わらず欧米の中古生代の石炭に基づく, ビトリナイトの領域よりも水素分に富んでいる. この結果はヨ石炭の起源となった植物が, 一 414 一

11 石炭の石油根源岩能力の評価一日本炭と諸外国炭との比較一 ( 鈴木 藤井 ) 㜰嗣 萎星 60 誰講義竈 1 葦 1 嵩 1 嚢豊 40 障逐一 19 ヒ コ騎 18 び鰯 % 砥 墨か畷 8 8 㘰 〱 ㄬ㐰風 Y 囲渦雷 e 隅 /e 園風下園 18TAlH 目 YO 團 1KESH1MAATAKASH1MAOPORONA1 第 8 図日本炭におけるH/C 原子比と揮発分量との関係. 䙩朮㡐ㅯ瑳潦䠯䍡瑯浩捲慴楯癥牳畳癯ㅡ瑩ㅥ浡瑴敲捯湴敮瑩湊慰慮敳散潡ㅳ 㜰雨 婁至 60 胆竈姜 1 竈 竈岸嚢出 40 β 䨀 ヒ コ公 \ 歴瓜, A\ 鈴念噌 漀 〵 〹 ㄱ ㄳ ㄵ ㄷ Aτ 胴回 C /CRAT 国 0 8TAlHElYO 圃 1KESHlMA 企 TAKASHlMAOPORONA1 第 9 図日本炭における0/C 原子比と揮発分量との関係. 䙩朮㥐ㅯ瑳潦 䍡瑯浩捲慴楯祥牳畳癯ㅡ瑩ㅥ浡瑴敲捯湴敮瑩湊慰慮敳散潡ㅳ 㤰 飼預 13 淫 㔰逐 ヘクタール則竃一逐 10 竃 8000 竈 13 䨀 㜵 会ミリ翰粋 ' 禽 辮企詩金 O 瓜㤰 飼禰 13 霧 κ 幽簑一 竈竈 13 一逐 10 㜵 歴芦ム鰹 䄀 30 㤹 㘰 〱 㐰風 Y 罰帽 6e 闘 /C 隅狐 6 8TAlHElYO 圃 1KESHlMA&TAKASHlMAOPORONA1 第 10 図日本炭におけるH/C 原子比と発熱量との関係. 䙩朮倱潴獯晈 慴潭楣牡瑩潶敲獵獣愱潲楦楣癡ㅵ敩湊慰慮敳散潡ㅳ 伮〵 㜰 〹 ㄳ 㔰 ㄷ風 Y 醐鵬 0/C 艘風刑 0 8TAlHElY0 騒 1KESHlMA 金 TAKASHlMAOPORONA1 第 11 図日本炭における0/C 原子比と発熱量との関係. 䙩朮ㄱ倱潴獯晈 慴潭楣牡瑩潶敲獵獣愱潲楦楣癡ㅵ敩湊慰慮敳散潡ㅳ 一 415 一

12 地質調査所月報 (1999 年第 50 巻第 5/6 号 ) 1じXmπe O 簸 %O V 肺 n;te ヨ ; 綴 0DゆO ヨ 駿金 ' ㄉ 籔 ヨ駿口澗蟻口 } 弼 口禽 甘仏貼口禽鱈口甥軌 ' ; 㬉怉 圭, ; 盲! キロ口 十革 十鶴 18 口分十 ふ一 1818 総口息ヨ ヨ 一 1 㬉 ' '! ヨ 㬉 ヨロロ i 圭 口口 ヨコ口 X 岬口 口毛 一 一ワット Φ 官一〇 δ 㰀 1 葛 1 言 ' コ万ㄾ漀倀 ~ 伀㜰 㘰 ⰰ 㔰 ⰰ 㐰 ⰰヒ コⱏ 噯污瑩汥䵡瑴敲䍯湴敮琨 摡昩 第 12 図䙩朮ㄲ鰯 TA1H 日 YO 潍 ⵏ 奕䉁刱鰯 MllKE 흋䅒氨䵁䡁䭁䴩 PORONAl TAKASHlMA 口 FUSHUN 禽 AKABlRA 公 1KESHlMA 䡬乁 䕓佚佬䌩発熱量一揮発分図における日本炭 中国炭 インドネシア炭. 偬潴獯晊慰慮敳散潡ㅳⱃ 桩湥獥捯愱獡湤䥮摯湥獩慮捯愱獯湣愱潲楦楣癡ㅵ敳 ⵙ〱慴椱敭慴瑥牣潮瑥湴捲潳猀 ㅯ瑴敤摩慧牡洮中古生代に比較し第三紀に より水素に富んだものに変わったことを示唆する Tissotθ 歩 αz.(1974) からも明らかなように, 水素に富む有機物は石油根源岩として有利であり, 本研究の対象とした第三系の石炭が, 中古生代の石炭に比較し石油根源岩能力が高いと推定できる. このことは,MacGregor(1994) が指摘した, 石炭起源の石油の大部分が第三紀堆積盆に存在することとも一致する. 4.3バイオマーカ分析による石炭タイプ区分 MacGregor(1994) は, 石油根源岩としての第三紀石炭は, 熱帯で形成された石炭と針葉樹型石炭に二分されるとしている この違いは, 石炭中のバイオマーカに反映されている可能性が大きい 針葉樹型石炭起源の石油の典型とされるオーストラリア ギプスランド堆積盆の場合,Nob1e 功 αz.(1985a,1985b,1986),a1exanderθ 左 (1987b),Phi1pandGi1bert(1986) が報告しているように, ジテルペン化合物カミ石炭および原油中に見つかっている. 一方, 熱帯植物起源の石炭およびそれを起源とする原油では, インドネシア東カリマンタンのククイ堆積盆中のマハカムデルタ地域でHoffmam 功 αz.(1984) が, オレアナンおよびその先駆体であるオレナネン化合物存在を報告している. また,vanAarssenθリットル1.(1992) は 東南アジア産原油および樹脂から特徴的化合物であるパイカデナンを報告している. 今回, 日本炭について上記の化合物の存在を検討した. 赤平炭鉱の石炭についての, 全イオンクロマトグラムが第 13 図である いくつかの特徴的な化合物が認められ, 一 416 一

13 石炭の石油根源岩能力の評価一日本炭と諸外国炭との比較一 ( 鈴木 藤井 ) 呬䌺䅋ㄱ十吀偲一 䌲㔀上 L L_ 呩浥十 U 5φ 〆 2 沙 उ 䌱㤉 उउ C182 れ { 8ψ उउउ _' km _._Jしノ ) し八八へ } _ 一 _ ノ } ' ポペ少 心呩浥一策 13 図䙩朮ㄳ赤平炭の飽和炭化水素分画の全イオンクロマトグラム. 下部はジテルペン化合物部分を拡大 ( 数字の化合物の同定は第 4 表に示す ). 䝃 ⵍ 却潴愱楯湣桲潭慴潧牡浯晴桥獡瑵牡瑥摨祤牯捡牢潮獦牡捴楯湯晴桥䅫慢楲慃潡ㄬ乵浢敲獩湴桥晩杵牥牥晥牴潔慢ㅥ㐩 第 4 表呡戱攴同定されたジテルペン化合物 数字は第 13 図中の化合物を示す. 䱩獴潦摩瑥牰敮潩摳楤敮瑩晩敤楮䩡灡湥獥捯愱猬健慫湵浢敲獲敦敲獴潆楧 ヒ アストル偅䅋乯 1C p d アハ ート㐀㔀㘀㜀㠀それらについて同定した結果を, 第 13 区および第 4 表に示した. いずれもジテルペン化合物で, その起源は裸子植物および被子植物に起源を持つことが知られている (A1exanderε~Z.,1987b). ジテルペン化合物は, 赤平炭鉱以外の北海道の石炭でもすべて確認されている ( 第 14 図 ). これらの石炭でパイカデナンは確認されていない また, オレアナンはごく少量含まれているだけである ( 鈴木,1988). 以上に述べたバイオマーカ分析結果から, 日本の石炭はギプスランド堆積盆と同様に, ジテルペン化合物に富む針葉樹型の石炭で, ギプスランド型の油ガス田が期待される しかし, 南勇払の原油には飽和炭化水素のジテルペン化合物は含まれていない ( 亀井ほか,1998). しかし亀井ほか (1998) では, 芳香族ジテルペン化合物が多く合一 417 一

14 地質調査所月報 (1999 年第 50 巻第 5/6 号 ) 䵁卓 ⵃ 䡒位䅔佇剁䴀洯稹㤫ㄹ TA1I 1ElYOCOAL 㐀 ) 人 し一 λl PORONAlCOAL ll ll उ 汩 उㄉ トン 心 J, ^ _ 䅋䅂汒䅃佁䰀䱊䵬乁䵬 ⴰ 䡙畂䅒䥃佌 一 1 第 14 図䙩朮ㄴガに瑩浥日本炭のジテルペン化合物を含む部分のイオンクロマトグラム ( 数字のピークの化合物は第 4 表に示す ). 䴱慳猭捨牯浡瑯杲慭猨洯稹㤫ㄹㄩ潦摩瑥牰敮潩摳楮瑨敳慴畲慴敤桹摲潣慲扯渀晲慣瑩潮潦獥癥牡ㅊ慰慮敳散潡ㅳ 畭扥牳楮瑨敦楧畲敲敦敲瑯呡戱攴 まれていることが指摘されており, 南勇払の原油がコンデンセートを主体とする軽質油 ( 藤井 1 森谷,1998) であることを考慮すれば, 原油は寓熟成度に達しており, 芳香族化が進行した結果, 飽和炭化水素のジテルペン化合物が失われてしまっている可能性が考えられる. 5. まとめ石炭の石油根源岩としての能力を評価するために, 日本炭を中心に元素分析, 工業分析, 発熱量分析, 石炭組織分析, バイオーマーカ分析をおこなった 元素分析の結果, 日本炭は水素分に富むことが確認された この原因は, 石炭組織の1つであるデグラディナイトによることが明らかで, デグラディナイト含有量と H/C 原子比,O/C 原子比の問によい相関関係が認められた. その関係から, 純粋のデグラディナイトと, 純粋のビトリナイトのH/C,0/Cが求められた. 純粋なビトリナイトでも, 典型的な石炭の熱熟成曲線すなわちタイプIIIの熟成曲線に比べ, 水素分に富むことが明らかになった. これは日第三紀の樹木の木質部が中古生代等に比べ水素に富むためと推定した 石炭の揮発分, 発熱量の分析値はそれぞれ,H/CとO/ Cよい相関があり, 発熱量一揮発分図を用いて,van Kreve1en 図と同様の根源岩能力解析を日本炭, 中国, インドネシアの第三紀炭および中国の中生代炭におこなった. その結果堆積環境に関わらず, 第三紀炭が揮発分すなわち水素分に富むことが明らかになった バイオマーカ分析から, 日本炭はジテルペン化合物に富んでおり, オーストラリアのギプスランド堆積盆と同様の針葉樹型石炭とみなされた. 6. 今後の課題今回分析をおこなった石炭は, 世界の石炭の一部にすぎない. 異なる時代や異なる環境下で堆積形成された石炭について分析, 解析を進め石油根源岩としての石炭について時代的または, 堆積環境的制約条件等を明らかにしてゆく必要がある 石油システムの中で石炭を根源岩として取り扱う場合, 石炭からの石油の排出に伴う一次移動の問題は重要である. 石炭は, 亜渥青炭以上の石炭では, 顕微鏡下で観察されるような空隙はほとんど存在しない ( 第 4 図 ). そのため発生した炭化水素は, ほとんど移動できない可能性が高い しかし, マハカム川地域の石炭でしばしばレジナイトの濃集カミ観察される ( 第 4 図 ) レジナイトが液状炭化水素に変化した後, 一次移動のための空隙に変化する可能性を示唆する 日本炭にはこのようなレジナイトの濃集は観察されない レジナイトの濃集が石油の一次移動におよぼす影響を, 石炭の石油根源岩能力の検討の際に考慮する必要がある. 謝辞本研究を進めるにあたり, 石炭試料採集にご協力いただいた三井鉱山, 三菱鉱業セメント ( 現三菱マテリアル ), 住友石炭鉱業, 松島興産 ( 現三井松島産業 ), 太平洋炭鉱, 旧幌内炭鉱 に厚く御礼申し上げます 中国での石炭試料採取においては, 中国地質大学李恩田教授およびその門下生ならびに, 旧中国地質鉱産部, 擦順藤務局, 阜新磯務局, 焦坪鉱業所にご協力いただいた. ここで厚く御礼申し上げます インドネシアでの石炭採集ではNEDO 石炭資源開発部およびkitadin 一 418 一

15 石炭の石油根源岩能力の評価一日本炭と諸外国炭との比較一 ( 鈴木 藤井 ) 社にお世話いただいた. ここに謝意を表します. 文献癡湁慲獳敮 ⱂ 䡥獳攱猬䨮䬮䌮 ⱁ 扢楮欬伮䄮慮摤敌敥畷 ⱊ ㄹ㤲 桥潣捵牲敮捥 ofpo1ycyc1icsesqui 一,tri-andoligoterpenoids 摥物癥摦牯浡牥獩潵獰漱祭敲楣捡摩湥湥楮 crudeoi1sfromsoutheastasia.αoo 刎. Cow06 刎ん肋, 䄱數慮摥爬䜮 ⱈ 慺慩 ⱉ 䝲業愱琬䨮慮摁ㅢ慩来猬 J.( ユ987a)Occurrenceandtransformationof 灨礱ㅯ挱慤慮敳楮扲潷湣潡ㅳ晲潭乯杲慤 Basin,Hungary.Gθoo 閉.Co 舳 o 刎.λ6 切, 㔱 㔭 㜳 䄱數慮摥爬刮 ⱎ 潢ㅥⱒ 湤䭡杩 ⱒ ㄹ㠷戩䙯獳椱牥獩湢楯浡步牳慮摴桥楲慰瀱楣慴楯渀楮潩ㅴ潳潵牣攭牯捫捯牲攱慴楯測䝩灰猱慮搀 Basin,Austra1ia.λ 加 α 肋 Pθ Z 舳閉 EゆZo 加 A oo 乞 αガ o,27,63-72, 䉵獴楮 ⱒ 䍡浥牯測䄮刮 ⱇ 物敶攬䐮䄮慮搀 Ka1kreuth,W.D.(1985)CoαZPθ 加 Zo 馴二 1 左 Pカ 功 1θ, 8 乏乃 6 α ゴλ 力 ψ ακo 勿,2nd 敤楴楯渮䝥漱 獳潣 ⱃ 慮慤愬卨潲瑃潵牳攀乯瑥猬ハ ーツ 䙵橩椬䬮 㤸㐩偲攱業楮慲祲数潲瑯湣桡牡捴敲 ⴀ 楳瑩捳潦捯愱楮獯浥捯湴楮敮瑡ㅡ湤楳ㅡ湤 arcregion.gθ 〇五 S 70. ノ4カα 勿 1ビ砂,263,163 ⴱ 㘹 藤井健 1 森谷信明 (1998) 勇払開発 10 年のあゆみ 石技誌,63,5, 䡯晦浡洬䌮䘮 ⱍ 慣步湺楥 ⱁ 䱥睩猬䌮䄮 Ⰰ 䵡硷攱ㄬ䨮刮 ⱏ 畤楮 ⱊ 䑵牡湤 ⱂ 湤噡湤敮扲潵捫攬䴮 㤸㐩䅢楯ㅯ杩捡浡牫敲獴畤祯晣潡ㅳⱳ 桡ㅥ獡湤潩ㅳ晲潭瑨敍慨慫慭䑥ㅴ愬䭡ㅩ浡湴慮 ⱉ 湤潮敳楡 䍨敭 敯 㐲 ⰱⴲヒ アストル ICCP(1971) 勿加 7%α 刎 乃 α 勿 ろ o 尾 グ oαz 力 θ 加 Zo 馴,S ψz2 % カカ 2 勿 θ 肋 勿.Interna- 瑩潮愱䍯浭楴瑥敦潲䍯愱健瑲漱潧祥搮 Ⰰ 䍎剓 ⱐ 慲楳 Ⰰ JISM8812(1963) 石炭類およびコークス類の工業分析法. 日本規格協会,26p, JISM8813(1976) 石炭類およびコークス類の元素分析法. 日本規格協会,64p. JISM8814(1963) 石炭類およびコークス類の発熱量測定法. 日本規格協会,16p. JISM8816(1992) 石炭の微細組織成分および反射率測定法. 日本規格協会,21p. 亀井良哉 鈴木徳行 小西達也 横井研一 (1998) 北海道古代三紀比か異性堆積岩中の芳香族バイオマーカー. 平成 10 年度石技協会春季講演会要旨集,95. 加藤誠 勝井義雄 北川芳男 松井愈代表編集 (1990) 日本の地質 1 北海道地方, 共立出版, フィート㝰 vankreve1en,d.w.(1961)coαz,e1sevierscience 䈮嘮 ⱁ 浳瑥牤慭 ⰵㄴ瀬 Li,S.,Li,B.,Yang,S.,Huang,J.andLi.,Z (1984) 卥摩浥湴慴楯湡湤瑥捴潮楣敶漱畴楯湯晌慴攀䵥獯穯楣晡由瑥摣潡ㅢ慤楮獩湮潲瑨 ⵥ 慳琭 ernchina,1 ねκλ oじs2" zθ 刎去 lo 馴, 助 θ 一 6ケα1P 泌.,7, 䱩癳敹 ⱁ 䑯畧ㅡ猬䄮䜮慮摃潮湡測䨮 㤸㐩䑩瑥牰敮潩摨祤牯捡牢潮獩湳敤業敮瑳晲潭 anoffshore(labrador)we11.0 惚.Gθ06 加刎., 㘬㜳 ⴸ䵡捇牥杯爬䐬匮 㤹㐩䍯愱 ⵢ 敡物湧獴牡瑡慳 sourcerocks, 一 agroba1overview.inscott, A.C.andF1eet,A.J.,eds,Coα/ 伽ゴ60α1 一ろω7 一加 9 fmm肋 α o 一力 κo o 刎 κθヅ o 尾 ~.Geo1. 卯挮印散楡汐畢 㜷 ⰱ ⴱㄶ 乯戱攬刮 ⱁㅥ硡湤敲 ⱒ 䭡杩 ⱒ 湤䭮潸 ⱊ 㤸㕡 整牡捹挱楣摩瑥牰敮潩摨祤牯捡爭扯湳楮獯浥䅵獴牡ㅩ慮捯愱猬獥摩浥湴獡湤 crudeoi1s.gθoo 万ケ z.co zooゐケ z.λ6 加,49. 㐱 ⴲㄴ㜮乯戱攬刮 ⱁㅥ硡湤敲 ⱒ 䭡杩 ⱒ 湤䭮潸 ⱊ 㤸㘩䥤敮瑩晩捡瑩潮潦獯浥摩瑥牰敮潩搀 hydrocarbonsinpetro1eum.0 惚 Gθoo 乃舳., ⰸ ⴸ 乯扉攬刮 ⱋ 湯砬䨮 ⱁㅥ硡湤敲 ⱒ 湤䭡杩 ⱒ 㤸㕢 摥湴楦楣慴楯湯晴整牡捹挱楣摩瑥爭灥湥桹摲潣慲扯湳楮䅵獴牡ㅩ慮捲畤敯椱猀 andsediments C 乃舳.Soo.,C 乃舳.Co 刎一刎舳., Peters,K.E.andMo1dowan,J.M.(1993)τ 加 刎 α 加 7G 庇.PreticeHa11,NJ.,363p. 偨椱瀬刬倮慮摇椱扥牴 ⱔ ㄹ㠶 楯浡步爀摩獴物扵瑩潮獩湁畳瑲愱楡湯椱獰牥摯浩湡湴ㅹ摥物癥摦牯浴敲物杩湯畳獯畲捥浡瑥物愱 渀 Leythauser,D.&Ru11kotter,J.eds,λ 伽 α 刎 6θ8 切 0 惚 α Gθoo 加 妙 1985,Pergamon 偲敳猬䱯湤潮 ⰷハ ーレル㠴 偨椱瀬刮倮 ⱓ 業潮敩琬䈮刮慮摇椱扥牴 ⱔ ㄹ㠳 䑩瑥牰慮潩摳楮捲畤敯椱慮摣潡ㅳ潦卯畴栀 EasternAustra1ia.InBφroy,M 助 α1.eds, λ 肋 α θ 加 0 惚 α 6Gθoo 加刎タ η1981, 一 419 一

16 地質調査所月報 (1999 年第 50 巻第 5/6 号 ) 䩯桮坩ㅥ祐畢 㘸㤭㜰㐮坂田絡 鈴木祐一郎 金子信行 (1987) 長岡周辺新第三系ガス田の生物指標化合物. 石技誌,52, ㄭ 佐々木実 (1967) 石炭組織からみた常磐炭田における炭質の相違と炭層の生成. 燃協誌,46,864- 㠷卥楦敲琬圮䬮慮摍漱摯睡測䨮䴮 㤸ㄩ偡ㅥ潲 ⴀ econstructionbybiomakers.g206 舳.Co 一刎 o 刎.λo 加, 型 5, 資源エネルギー庁石炭 新エネルギー部監修 (1998) コール ノート1998 年版 資源産業新聞社,631p. 却慣栬䔮 ⱍ 慣歯睳歹 ⱍ 呥楣桭由ㅥ爬䴮 Ⰰ 呹ㅯ爬䜮䠮 ⱃ 桡湤牡 ⱄ 湤呥楣桭由ㅥ爬刮 (1982)CoαZPθか lo 馴,3 E 肱.Gebruder 䉯牮瑲慥来爬䉥爱楮 ⰵフラン瀮鈴木祐一郎 (1988) 石炭のバイオマーカー.Res. 佲朮䝥潣桥洮 ⰶⰳ 㔭ヘ ニヒ 鈴木祐一郎 藤井敬三 (1995) 石炭の炭質からみた石炭の石油根源岩能力について 石技誌,60, 㔲 㔲㤮卵穵歩 ⱙⱡ 湤䙵橩椬䬮 㤹㔩周数牯灥牴楥獯昀䩡灡湥獥捯愱獡湤楴獲攱慴楯湳睩瑨摥 ⴀ 杲慤楮楴攮䥮偡橡牥猬䨱䄮 慳捯測䨮䴮䐮 eds,coα1s6 加伽 θ,e1sevierscienceb.v., 䅭獴敲摡洬 ㄭ 㐮呩獳潴 ⱂ 䑵牡湤 ⱂ 䕳灩瑡ㅩ攬䨮慮摃潭扡稬䄮 㤷㐩䥮昱略湣敯晴桥湡瑵牥慮搀摩慧敮敳楳潦潲条湩捭慴瑥物湴桥景牭慴楯渀 ofpetro1eum.λλpg 肋.,58, Tissot,B.P.andWe1teD.H.(1984)Pθ 加 Zθ 舳亙 プ閉 ακo 犯 α 勿ゴ06ω ω6θ 2 ε 倣 勿., 印物湧敲 ⵖ 敲ㅡ本㘹㥰 坡獥摡 ⱁ 慮摎楳桩瑡 ⱈ ㄹ㤸 敯捨敭楣愱捨慲慣瑥物獴楣獯晴敲物来湯畳 ⵡ 湤浡物湥 ⴀ sourcedoi1sinhokkaido,japan.0 昭.αo- 加刎,28, 楊万里編 (1985) 松遼陸相盆地石油地質. 石油工業出版社, 北京,386p. ( 受付 :!999 年 1 月 11 日 ; 受理 :1999 年 2 月 18 日 ) 一 420 一

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