2015 年度修士論文 橋梁の維持管理システム構築に必要な論理基盤に関する研究 A study on the basic logic required for setting up the bridge maintenance management system 2016 年 3 月 指導教員 :

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1 2015 年度修士論文 橋梁の維持管理システム構築に必要な論理基盤に関する研究 A study on the basic logic required for setting up the bridge maintenance management system 2016 年 3 月 指導教員 : 島 弘 副指導教員 : 草柳俊二 高知工科大学大学院工学研究科基盤工学専攻社会システムマネジメントコース学籍番号 柏木正勝

2 目次 1. 序章研究の背景と目的... 1 (1) 研究の背景... 1 (2) 研究の目的... 1 (3) 研究の構成... 2 (4) 用語の定義 我が国の橋梁資産の現状分析... 5 (1) 我が国の橋梁タイプと発注量の推移... 5 (2) 我が国の道路橋 ( 橋長 2m 以上 ) の老朽化の現状... 6 (3) 橋梁の事後保全から予防保全へのパラダイム変更及び今後のパラダイム変更 四国の橋梁資産の現状分析 (1) 四国 ( 内国道 ) の橋梁タイプと発注量の推移...11 (2) 四国の道路橋 ( 橋長 2m 以上 ) の老朽化の現状 (3) 橋梁点検結果より今後の維持管理方針の策定 ) 橋梁点検結果 ( 四国地整判定結果 C 判定 ) について ) 橋梁点検結果 ( 四国地整判定結果 B 判定 ) について )C 判定結果と劣化要因に関する分析 四国の橋梁維持管理の事業量分析 (1) 維持管理 更新 廃棄の事業量推定...19 (2) 維持管理の事業量推定 予防保全 ( 更新 ) 体制確立に向けての問題分析 (1) 道路橋ストックの現存価値の明示化...27 (2)LCCと劣化曲線の効用と弊害...28 (3) 人口減少等の社会環境変化に関わる問題...30

3 6. 予防保全 ( 更新 ) 体制確立への問題解決策 (1) 耐用年数 橋梁構造物の減価償却の考え方 ) 耐用年数の設定 ) 道路橋ストックの現存価値 ) 耐用年数毎の現存価値...38 (2) 維持 更新 廃棄の意思決定のプロセス ) 減価償却 ( 定額法 ) 算出結果による意思決定のプロセス 40 2) グルーピング価値判定による意思決定のプロセス ) 維持管理費用の改善可能性の検証...48 (3) 事業規模による役割分担 今後の考察 ( 展開 ) (1) 今後の方向性...51 (2) 橋梁更新業務のイノベーション おわりに... 55

4 図表目次 図 -1 用語の定義フロー図...3 図 -2 我が国の橋梁タイプと発注量の推移 ( 橋長 15m 以上 )...5 図 -3 我が国の橋梁タイプと発注量の推移 ( 橋長 15m 以上 )( 再掲 )...6 図 -4 経過年数 50 年の割合 ( 全国 橋長 2m 以上 ) の現状...7 図 -5 一般会計歳出主要経費の推移...9 図 -6 道路投資の推移...9 図 -7 公共事業費の推移 図 -8 四国内国道の橋梁タイプと発注量の推移 ( 橋長 2m 以上 ) 図 -9 経過年数 50 年の割合 ( 四国 橋長 2m 以上 ) の現状 図 -10 全体橋梁数と C 判定の結果 図 -11 橋梁数と C 判定の結果 年代別 C 判定橋梁数 タイプ別 C 判定割合 図 -12 全体橋梁数とB 判定の結果 図 -13 橋梁数とB 判定の結果 年代別 B 判定橋梁数 タイプ別 B 判定割合 図 -14C 判定結果と劣化要因に関する相関 図 -15 今後 100 年間使用の管理別費用比較検証 図 -16 今後 100 年間使用の道路別費用比較検証 図 -17 これまでの維持管理 と 現在の維持管理 イメージ 図 -18 ストック推計の基本フロー 図 -19 劣化曲線イメージ図 図 -20 現在の維持管理 と 望ましい維持管理 イメージ 図 -21 新設と維持管理の論理思考イメージ 図 -22 現存価値のイメージ 図 -23 ライフサイクルパターン検証 図 -24 耐用年数 60 年の場合の現存価値の推移... 45

5 図 -25 耐用年数 100 年の場合の現存価値の推移 図 -26 アセット管理のグルーピングイメージ 図 -27 今後の方向性 ( 維持管理と更新の考え方 ) 図 -28 橋梁更新業務概念図 表 -1 建設年代別の道路寿命の推定結果 表 -2C 判定結果と劣化要因に関する相関 表 -3 四国地域の橋梁タイプ別 発注者別想定橋梁数 表 -4 四国地整の全体橋梁数と判定結果内訳集計 表 -5 今後 100 年間使用の管理別費用比較検証 表 -6 四国地域の維持管理対象橋梁数 表 -7 今後 100 年間使用の道路別費用比較検証 表 -8 現在の維持管理費用の想定割合 表 -9 四国地域の将来維持管理率推定 表 -10 各国の設計耐用年数調査 表 -11 現存価値算出表 ( 様式 ) 表 -12 現存価値算出結果 ( 四国地整 ) 表 -13 四国地整直轄国道の現存価値 表 -14( 報告 ) 案四国地整 2012 年度資産状況 表 -15 管理の選択想定...42 表 年時点の現存価値比較と今後の投資額 表 -17 アセット管理のシナリオ 表 -18 初期コスト検証 表 -19 今後の維持管理費用の改善可能性 表 -20 事業規模による役割分担 ( 案 ) 表 -21 橋梁更新業務概略工程表と概略施工費... 54

6 参考資料 1 四国地整 C 判定評価取り纏め 参考資料 2 四国地整 B 判定評価取り纏め 参考資料 3 管理別金額検証 参考資料 4 道路別金額検証 参考資料 5 道路別金額比較検証... 61

7 1. 序章研究の背景と目的 (1) 研究の背景 我が国の社会インフラ維持管理は 2013 年 ( 平成 25 年 ) を 社会資本メンテナ ンス元年 1 として 構造物の老朽化対策を中心とした本格的な取り組みが始まった 社会インフラストック額は内閣府 社会資本ストック推計 によると 2009 年度末時点において 786 兆円 道路構造物は 254 兆円 (32%) 橋梁構造物のみのストック額は未公表である また道路構造物の投資については GDP 費で欧米が年平均 2% 程の投資割合であるのに対して我が国は年平均 3% 以上と比較的 高い投資割合という特徴がある 但し上述の社会インフラストック 786 兆円という数字は公的構造物には減価償却の考えが無いこと 1940 年以降の実質投資額累計が 899 兆円であり 113 兆円の差額しかないことからからも建設時点での集計額若しくは粗資本ストック 額と判断される 我が国で近代構造理論を基に建設された橋梁は鋼橋が一番古く 1868 年 ( 慶応 4 年 ) に長崎で建設されている 続いて 1909 年 ( 明治 42 年 ) に鉄筋コンク リート橋 ( 以後 RC 橋 という ) が建設され プレストレストコンクリート橋 ( 以後 PC 橋 という ) は最も新しく 1951 年 ( 昭和 26 年 ) に石川県で建設されている 橋長 15m 以上の本格的な橋梁の建設は戦後急速に増加し ピークはオイル ショック時の 1973 年で 4,800 橋建設された だが 2000 年代に入ると急速に減少しピーク時の 10 分の 1 程の 400 橋程となった そして建設後 50 年を超える国 及び基礎自治体の橋梁割合 ( 橋長 2m 以上 ) は現在 18% だが 10 年後には 4 3% 20 年後には 67% になると推計されている 問題は耐用年数を迎えた橋梁が急激に増加し更新が必要となってくるという ことである つまり我が国は橋梁の総合的な維持管理 更新に真剣に取り組まな ければならない時期であり そのシステム構築が喫緊の課題となっている シス テム構築では 機能維持のための修繕のみではなく 更新 ( 再建 ) または廃棄 ( 撤去或いは放置 ) という選択肢を迅速に選択していくものでなければならない (2) 研究の目的前述の背景 課題を踏まえて橋梁の維持管理 更新業務は これまでは品質劣化や欠陥が顕在化してから対応する対処療法的な 事後保全型 が中心であった 最近では長寿命化対策を目的とした 予防保全型 の重要性が認識され ライフサイクルコスト (LCC;Life Cycle Cost) を考慮したアセットマネジメント 1 国土交通省 HP 国土交通 No,122 社会資本メンテナンス元年老朽化への対策と長寿 命化への挑戦 1

8 (Asset management) といった考え方が導入された アセットマネジメントは維持管理に対する中 長期的計画を工学的観点と経済的観点の両方から策定する考え方及び枠組みである しかし 始まったばかりで実質的な成果は上がっていない 成果が上がらない 原因は何か アセット (Asset) とは 資産 = 価値 である 持てる資産を修繕するのか 更新するのか または廃棄するかの選択は現存価値を明らかにしなけれ ばならない 公共構造物は課税対象とならないため減価償却という考えの域外でアセット マネジメントが議論されてきた 実質的な成果が上がらない原因は現在ある資産を適正に評価し現存価値を明らかにする方法論が固まっていないからであり その結果 問題個所を直すだけの修繕業務の範疇に留まってしまっている これ が実態であると考えられる 本研究は実態に基づいた 減価償却 の考え方を公共橋梁構造物に適用し 橋梁の維持管理業務及び更新業務において最適な方策の検証を行い 管理システム構築に必要な意思決定のプロセスを見出すことを目的としたものである (3) 研究の構成 本研究は下記の内容で構成している 第 1 章 序章 では今後の橋梁構造物の維持管理 更新業務に対して減価 償却の考え方が重要になってくる背景と経緯を述べた 第 2 章 我が国の橋梁資産の現状分析 では日本全体で橋長 15m 以上の橋梁タイプと発注量の推移及び道路橋ストック ( 橋長 2m 以上 ) の老朽化の 現状 また事後保全から予防保全へのパラダイム変更及び今後のパラ ダイム変更がなぜ起きているか ( 起きるのか ) を分析した 第 3 章 四国の橋梁資産の現状分析 では四国内国道 ( 四国地方整備局 ( 以後 四国地整 という ) 管理 橋長 2m 以上 ) の橋梁タイプと発注量の推 移及び四国内国道の橋梁ストック ( 橋長 2m 以上 ) の老朽化の現状 そ して四国内国道の橋梁点検結果より今後のメンテナンス方針の検証を行った 第 4 章 四国の橋梁維持管理の事業量分析 では事業量推定として対象橋梁数の想定を行い維持管理 更新 廃棄を含めた事業量の推計を行った また四国地域全域の国道 県道 市町村道において維持管理の事業量を道路別に推計した 第 5 章 予防保全 ( 更新 ) 体制確立に向けての問題分析 では道路橋ストックの現存価値の明示 そして LCC と劣化曲線の効用と弊害 また人口減 少が与える社会環境変化に関わる問題を探った 2

9 第 6 章 予防保全 ( 更新 ) 体制確立への問題解決策 では第 5 章の分析で生じている問題に対しての解決策として減価償却の考え方及びその考え方を基にした道路橋ストックの現存価値の算出 そして橋梁の維持管理 更新 撤去の意思決定のプロセス また維持管理費用の改善可能 性の検証及び事業規模別に役割分担の在り方を提示した 第 7 章 今後の考察 では今後の方向性及び今後の橋梁更新技術のイノベー ションの可能性を探った (4) 用語の定義本題に入る前に用語の定義を行う 下記図 -1 は用語の定義をフロー図に示したものである 国土交通省公表資料 国道 ( 国管理 ) の維持管理等に関する 検討会とりまとめ 1 によると 管理行為は 維持管理 と 更新 に分かれ そして 維持管理 は 維持 と 修繕 に分かれている また 保全 とは維持管理に関する活動で 予防保全 と 事後保全 に分かれている 図 -1 用語の定義フロー図出所 ) 国土交通省 HP 公表資料より筆者抜粋作成 1 国土交通省 HP 国道 ( 国管理 ) の維持管理等に関する検討会 3

10 ( 以下 注釈 ) 管理 : 公物管理者が行う当該公物管理法上のすべての管理行為 ( 例えば道路の新設 改築 維持 修繕 災害復旧その他の管理 ) 維持管理 : 管理のうち 維持 修繕 災害復旧その他の管理行為 維持 : 機能及び構造の保持を目的とする日常的な行為 ( 例えば道路の巡回 清掃 除草 剪定 舗装のパッチング等 ) 修繕 : 損傷した構造を当初の状態に回復させる行為 付加的に必要な機能及び構造の強化を目的とする行為 ( 例えば橋梁 トンネル 舗装等の劣化 損傷部分の補修 耐震補強等 ) 更新 : 公物 ( 例えば道路構造 ) を全体的に交換するなど 同程度の機能で 再整備する行為 ( 例えば橋梁架替等 ) 保全 ( 維持管理に関する活動 ): 施設 設備を使用及び運用可能状態に維持し 又は故障 欠陥などを回復するためのすべての処置及び活動 予防保全 : 施設 設備の使用中の故障の発生を未然に防止するために 規定の間隔又は基準に従って遂行し 施設 設備の機能劣化又は故障の確率 を低減するために行う保全 事後保全 : 故障発見後, 施設 設備を要求機能遂行状態に修復させるた めに行われる保全 4

11 2. 我が国の橋梁資産の現状分析 (1) 我が国の橋梁タイプと発注量の推移我が国で近代構造理論を基に建設された橋梁は鋼橋が最も古く 1868 年 ( 慶 応 4 年 ) に長崎で建設された 続いて 1909 年 ( 明治 42 年 ) に RC 橋 PC 橋は最も新しく 1951 年 ( 昭和 26 年 ) に石川県で建設された ( 図 -2) タイプ別に整理すると RC 橋は戦後から 1990 年代まで年間平均 500 橋であったが 2000 年代以降はほとんどなくなった 鋼橋は戦後から 1970 年代まで全 橋梁構造物の 50% を超えていたが 1980 年代以降 PC 橋が過半を占めるに至った 橋長 15m 以上の本格的な橋梁の建設は戦後の居住空間の確保が一段落し た 1950 年代初頭から急速に増加し 1960 年代には年間平均 2,200 橋が建設 された 1970 年代に入るとさらに加速し年間平均 4,000 橋が建設されピークはオイルショック時の 1973 年に 4,800 橋建設された 1980 年代は年間平均 3,500 橋 バブル経済崩壊後の 1990 年代でも年間平均 2,700 橋といった経緯を辿ってきた だが 2000 年代に入ると急激に減少し年間平均 1,500 橋となり 2010 年 代に入るとほとんどなくなった 橋梁建設の必要性はすでに充足しており 新設の橋梁は必要なくなってきて いる 今後は本格的な維持管理と更新の時代を迎えたと言える 図 -2 我が国の橋梁タイプと発注量の推移 ( 橋長 15m 以上 ) 出所 ) 道路統計年報 2011 より筆者作成 5

12 (2) 我が国の道路橋 ( 橋長 2m 以上 ) の老朽化の現状 我が国の社会インフラ投資額 ( 公共事業費 ) は 1998 年の 14.9 兆円をピークに減少へと転じた 内閣府 社会資本ストック推計 によると 2009 年度末時点で 17 部門の粗資本総計額は 786 兆円となっている 道路橋は橋長 2m 以上が約 70 万橋あり そのうち橋長 15m 以上の本格的な橋梁が 15 万橋と推定されてい る 多くの橋梁が 1960 年代 ~1970 年代の高度成長期に建造されており 2015 年現在のストックの平均年齢は橋長 15m 以上の橋梁で 35 歳程 1 であると推測さ れる ( 図 -3) ( 筆者試算 ) 重要な点は耐用年数から考えると 10 年 ~20 年後には順次更新の時期を迎えるということである 次頁図 -4 によれば建設後 50 年を超える橋梁の割合は現 在 18% だが 10 年後には 43% 20 年後には 67% と激増することになる こうい った現象に対してどのように対応し 維持管理 更新を行っていくかが大きな問題である 図 -3 我が国の橋梁タイプと発注量の推移 ( 橋長 15m 以上 )( 再掲 ) 出所 ) 道路統計年報 2011 より筆者作成 1 日本全体橋長 15m 以上で (1920 年以降の経過年数 * 橋梁数の集計 )/ 全体橋梁数 6

13 図 -4 経過年数 50 年の割合 ( 全国 橋長 2m 以上 ) の現状出所 ) 国土交通省 HP 資料より筆者作成 7

14 (3) 橋梁の事後保全から予防保全へのパラダイム変更及び今後のパラダイム変更 構造物を 作る時代 から マネジメントする時代 へと転換が図られている中 橋梁の維持管理業務は品質劣化や欠陥が顕在化してから対応する対処療法的な 事後保全型 が中心であった時期から最近では 予防保全型 中心へと 推移している 国土交通省が主導役となり推進し 次第に基礎自治体へと考え方が浸透しつつある なぜパラダイム変更が起きているのであろうか その原因は日本社会の構造的環境変化にある 現在の日本社会は人口減少 少子高齢化 予算減少の三連動及び三重苦の状態である 一般会計費の中で削減が難しい 国債費 及 び 社会保障費 の増大 つまり国家予算レベルでの歳出が多くなっている ( 次 頁図 -5) その反面 歳入増加が見込めない状況であるため 近年は予算 ( 維持的経費 ) を減らしてきた実態がある ( 次頁図 -6) 公共事業費全体ではそれほどの変化はないがインフラストックが増加しているにも関わらず予算を減らさざるを得ないことが大きな要因となりパラダイム変更へと繋がった ( 次々頁図 -7) 一方 今後のパラダイム変更は 維持管理 から 更新 ( 廃棄 ) への変更にな ると想定される 橋梁の維持管理レベルは 工学技術的思考 による長寿命化 延命化手法の範疇に留まっており早急に次のステップである 経営的思考 に基づく社会基盤施設の総合管理へ移行する時期である なぜ 工学技術的思 考 による延命手法から更新といった方向に舵を切らないのか 一つ目の原因 はお金 ( 予算 ) の縮小である 更新を行うとなると維持管理以上に予算が必要となる 予算が潤沢であれば維持管理で対応し延命措置を測るなどの発想はわ かないであろうし 更新を行うことで建設業が好景気となり健全な橋梁へと生ま れ変わるであろう しかし現実的には全ての橋梁を架け替える余裕がないため 更新する際には選定等が行われることが想定される 二つ目の原因は現存価値に関する論理整備が不足しているからだと考えら れる こういった論理整備がなされれば対応策の策定に向けての歯車が回り始 めることになる 次々頁表 1 は建設年代別の道路寿命より将来の選択を想定したものである 今後の対応策として平均寿命と標準偏差の関係及び経過年数から対応策を練ることは可能である 想定対応策 ( 案 ) 架設年次 年 更新 または 廃棄 にて対応 架設年次 年 事後保全 にて対応 架設年次 年 予防保全 にて対応 8

15 但し そういった判断をどう正確且つ迅速に行うか そういった場合の判断手法は減価償却の手法が有効であるし 国家にお金 ( 予算 ) の余裕が無い現代の経済レベルでの判断基準ではなおさら必要となってくる 削減不可 図 -5 一般会計歳出主要経費の推移 出所 ) 我が国の財政事情 ( 平成 27 年度財務省資料 ) 参考に筆者作成 図 -6 道路投資の推移出所 ) 国土交通省 HP 公表データより筆者作成 9

16 図 -7 公共事業費の推移 出所 ) 国土交通省 HP 公表データより筆者作成 表 -1 建設年代別の道路寿命の推定結果 出所 ) 国総研 HP 公表資料より筆者作成 10

17 3. 四国の橋梁資産の現状分析 (1) 四国 ( 内国道 ) の橋梁タイプと発注量の推移第 2 章で日本全体の橋長 15m 以上の橋梁について推移と現状を分析した 本章では四国内国道 ( 四国地整管内 橋長 2m 以上の橋梁 ) の推移について分析する 四国における戦後の橋梁整備をタイプ別に整理すると RC 橋は 1950 年代 1960 年代に整備が進み年間平均 30 橋が建設された 1970 年代から 1980 年 代に入ると急速に減少し 1980 年代以降はほとんどなくなった 鋼橋は戦後から 1970 年代まで全橋梁構造物の 50% を超えていたが 1980 年代以降 PC 橋が過半を占めるに至った しかし 四国では 2000 年代以降の 3 つのタイプの合計が 年間平均 20 橋程と少量である ( 図 -8) 四国で橋長 2m 以上の橋梁は日本全体の橋長 15m 以上の橋梁発注量の推移と同様に 1950 年代初頭から急速に増加し 1960 年代には年間平均 60 橋が建設された ピークは日本全体のピークより若干早く 1969 年に 100 橋建設された 1980 年代は年間平均 40 橋 1990 年代以降は年間平均 20 橋といった 経緯を辿ってきた 2000 年代以降は年間平均 橋とこちらも激減している 四国も日本全 体の橋梁発注量の推移と同じく橋梁建設の必要性は充足しており 今後は本格的な維持管理と更新の時代を迎えたと言える 図 -8 四国内国道の橋梁タイプと発注量の推移 ( 橋長 2m 以上 ) 出所 ) 四国地整 HP 公表資料より筆者作成 11

18 (2) 四国の道路橋 ( 橋長 2m 以上 ) の老朽化の現状 四国内国道においても日本全体と同様に耐用年数から考えると 10 年 ~20 年後には更新の時期を迎えることになる 下記図 -9 より建設後 50 年をこえる割 合は現在 16% だが 10 年後には 47% 20 年後には 67% になると推計されている 2015 年現在のストック平均年齢は日本全体とほぼ同じ 37.4 歳 1 である ( 筆者 試算 ) 図 -9 経過年数 50 年の割合 ( 四国 橋長 2m 以上 ) の現状 出所 ) 四国地整 HP 公表資料より筆者作成 (3) 橋梁点検結果より今後の維持管理方針の策定 四国地整が平成 26 年 1 月に発行した 橋梁の長寿命化修繕計画 による と これまで橋梁の維持管理については 事後保全 が行われていたが 今後 予防的な補修及び計画的な架け替えを行う と目的を再設定している また橋長 2m 以上の橋梁が 2100 橋あり 長寿命化修繕計画リストを策定して いるが全体の 90% で現在何らかの不具合が生じている その中で点検 診断後 の判定結果の 30% 程が C 判定 ( 速やかに補修を行う必要がある ) 60% 程が B 判定 ( 状況に応じて補修を行う必要がある ) とされている この項では判定結果に対してどういう角度から見るべきかを 以下の四点に 着目し分析を行う 着目点 1 劣化の原因が使用状況 ( 交通量 ) か 使用材料なのか 2 劣化の原因がタイプ 年代に関係しているのか 3 C 判定の橋梁はどうやって使用していたのか C 判定と使用頻度 = 交通量と相関があるのか 4 上記であればどうメンテナンスするのか 1 四国地整橋長 2m 以上で (1920 年以降の経過年数 * 橋梁数の集計 )/ 全体橋梁数 12

19 1) 橋梁点検結果 ( 四国地整判定結果 C 判定 ) について 図 -10 は四国地整の全体橋梁数と C 判定の結果を示したものである 橋梁点検結果 C 判定は全体の 31%(641 橋 ) であり分析前の仮説は古い年代 (1950 年代 1960 年代 1970 年代 ) に C 判定が多く 新しい年代 (1990 年代 2000 年代 ) には少ないとの想定を行っていた しかし 年代別では 1960 年 70 年代がピークで全体の 3 分の 2(420 橋 ) を占めているが 経過年数 20 年足らずの 1990 年 2000 年代でも C 判定全体の 10%(69 橋 ) を占めていることが分かった 若年齢の橋梁の劣化原因は使用材料の品質や施工性等 初期不良が考えられる 次頁図 -11 より地域別では差異があるかの検証を行った C 判定は全体の 31% に対して香川河川国道管内が 36% 土佐国道管内が 38% 大洲河川国道 管内は 20% 中村河川国道管内は 24% となっている タイプ別では鋼橋が C 判定全体の 50% 程を占め 鋼 :PC:RC=5:3:2 となっており 年代に鋼橋の C 判定が集中している また徳島河川国道管内では鋼橋が 65% PC 橋が 18% 大洲河川国道管内では PC 橋が 35% RC 橋 が 11% となっている このように地域によって C 判定の橋梁比率は大きく異なっ ている 総括すると 年代に鋼橋の C 判定割合が高いことからしばらくは鋼橋の維持管理が中心であるが PC 橋も 10 数年以内には問題化すると想定 される 年代建設の C 判定橋梁は事後保全での対応を図ることが 基本となり 1990 年代以降建設の C 判定橋梁は早目の予防保全に取り掛かるのが有効と想定する 図 -10 全体橋梁数と C 判定の結果 注意箇所を赤丸囲み出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 13

20 図 -11 橋梁数と C 判定の結果 年代別 C 判定橋梁数 タイプ別 C 判定割合 注意箇所を赤丸囲み出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 14

21 2) 橋梁点検結果 ( 四国地整判定結果 B 判定 ) について 図 -12 は四国地整の全体橋梁数と B 判定の結果を示したものである 橋梁点検結果 B 判定は全体の 60%(1,252 橋 ) である 年代別では 1960 年代以降 で全体の 90% 程 (1,141 橋 ) を占めている 次頁図 -13 より地域別では差異があるかの検証を行った B 判定は全体の 60% に対して大洲河川国道管内が 67% である タイプ別では PC 橋と RC 橋で全体の 75% 程を占め PC: RC: 鋼 =4:4:2 の割 合となっており 1960 年代以降ほぼ均等に分布している 徳島河川国道管内では鋼橋の割合が 36% 香川河川国道管内では PC 橋の割合が 47% 大洲河川国道管内では PC 橋が 45% また土佐国道管内及び中村河川国道管内と RC 橋の割合が各々 45% 56% となっている 総括すると B 判定は 1960 年代がピークだがそれ以降も均等に分布しているため 今後特に PC 橋と RC 橋の予防保全対策が重要であると想定される 但し対策を行う順番については非常に難しく 年代の橋梁については事後保全を中心に 1980 年代以降の橋梁については予防保全を中心に 尚且 つ同時進行が望ましいと想定する 図 -12 全体橋梁数とB 判定の結果注意箇所を赤丸囲み出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 15

22 図 -13 橋梁数と B 判定の結果 年代別 B 判定橋梁数 タイプ別 B 判定割合 注意箇所を赤丸囲み出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 16

23 3) C 判定結果と劣化要因に関する分析 劣化要因として交通量や重量車両通行の使用状況と架設箇所の環境等が考えられる 以下 劣化状況判定結果と劣化原因との相関性を分析した結果を 述べる C 判定結果 31% を基準に高い割合を占めている路線と交通量全体 大型交 通との相関を検証した結果 下記のことが解った C 判定のパーセンテージは交通量より大型車両交通割合との相関が高い 下記表 -2 より相関がある地域として六箇所 28 号徳島 ( 海岸部 ) 32 号徳 島 ( 山間部 ) 32 号高知 ( 山間部 ) 11 号香川 ( 沿岸部 ) 192 号愛媛 ( 山間 部 ) 56 号高知 ( 沿岸部 ) であることが解った 原因として大型車両の交通 ( 使用条件 ) にプラスして瀬戸内特有の風の通り道であるため通年での 塩害 又は冬季の 塩カリ散布 ( 現場条件 ) が問題ではないかと想定される ( 次頁図 -14) 今後は鋼桁橋であれば腐食のリスクが少ない溶融亜鉛メッキと塗装併用の橋 桁 PC 桁橋であれば塩害対策を施した桁 床版においても数十年毎の取替及 び可視化を考慮した場合プレキャスト床版が望ましいと考えられる 表 -2 C 判定結果と劣化要因に関する相関 1 路線 地域 ( 県別 ) 1 全体橋梁数 2 C 判定橋梁数 3 結果 (%) 2/1 4 交通量 ( 全体 台 ) 相関 5 交通量 ( 大型 台 ) 結果 (%) 5/4 11 号香川県 % 34,316 3,505 10% 相関 11 号 徳島県 % 52,587 8,336 16% 11 号 愛媛県 % 20,383 3,515 17% 28 号 徳島県 % 16,877 2,525 15% 32 号 香川県 % 17,210 2,045 12% 32 号 徳島県 % 9,296 1,796 19% 32 号 高知県 % 14,990 2,002 13% 33 号 愛媛県 % 16,733 1,495 9% 33 号 高知県 % 16, % 55 号 徳島県 % 20,387 1,564 8% 55 号 高知県 % 16,725 1,187 7% 56 号 愛媛県 ( 松 ) % 18,564 1,444 8% 56 号 愛媛県 ( 大 ) % 12,406 1,321 11% 56 号 高知県 ( 土 ) % 24,412 1,573 6% 56 号 高知県 ( 中 ) % 22,158 1,765 8% 192 号 徳島県 % 18,090 1,978 11% 192 号 愛媛県 % 10,603 2,014 19% 196 号 愛媛県 % 20,814 2,068 10% 317 号 愛媛県 5 0 0% 10, % 319 号 香川県 % 11, % 平均 31% 19,251 11% * 黄色着色 ; 平均値 (%) 平均数量より高い個所 17

24 図 -14 C 判定結果と劣化要因に関する相関 2 出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 18

25 4. 四国の橋梁維持管理の事業量分析 (1) 維持管理 更新 廃棄の事業量推定 ( 四国内国道の橋梁上部 ) 今後の橋梁の維持管理について どういうシナリオを定めるかが重要である 理由は人口減少等による予算縮小の問題によりこれまで以上に実現可能性を重視する必要が生じている つまり コスト意識の最大化である その為 四国地整をケーススタディに四国内国道の橋梁上部を 100 年間使用すると設定し 予算が少ない想定順の基 下記 3 つのパターンのシミュレーシ ョンにより事業量推定を行った 次々頁表 -3 は四国地域の橋梁タイプ別 発注者別に四国地整管理の橋梁数割合を基に橋梁数を算出した また表 -4 は表 -3 をもとに橋梁点検結果と併 せて四国地整で維持管理が必要な橋梁数を算出したものである 事業量想定 3 案比較 1 維持管理のみで対応の場合全橋梁 100 年間延命可能との想定により事後保全 予防保全及び大規模 修繕にて対応の設定 年までの橋梁を更新 1950 年以降の橋梁を維持管理での対応の場合架設後 50 年を経過した全橋梁を更新 50 年に満たない全橋梁は 100 年間 延命可能との想定により事後保全 予防保全及び大規模修繕にて対応の 設定架設後 50 年の設定は平均寿命を超えている為 1950 年での設定 年までの橋梁を更新 1985 年以降の橋梁を維持管理での対応の場合 架設後 30 年を経過した全橋梁を更新 30 年に満たない全橋梁は 100 年間延命可能との想定により事後保全 予防保全及び大規模修繕にて対応の 設定 架設後 30 年の設定は 1980 年以降建設の橋梁は平均寿命が 100 年の設定の為 1980 年での設定 19

26 検証条件 ; 対象橋梁数は次頁表 -4 想定単価及び想定回数は文末参考資料 3 管理別金額検証を参照 a) ケーススタディ 1; 維持管理のみ 維持管理対象橋梁数は判定 C(641 橋 ) よりタイプ別割合 PC: 鋼 :RC=181 橋 :334 橋 :126 橋 維持管理対象橋梁数は判定 B(1,261 橋 ) よりタイプ別割合 PC: 鋼 :RC=480 橋 :300 橋 :481 橋 大規模修繕対象橋梁数は全数の 5% と設定 ( 四国地整公表判定 E( 緊急対策の必要 )+S( 詳細調査の必要 )+M( 維持工事にて対応 ) の合計 % 使用 ) b) ケーススタディ 2;1950 年までの橋梁を更新 1950 年以降の橋梁を維持管理 更新対象橋梁数は下記集計数 PC: 鋼 :RC=8 橋 :8 橋 :29 橋 維持管理対象橋梁数は判定 C 及び B のタイプ別割合 PC: 鋼 :RC=580 橋 :560 橋 :510 橋 c) ケーススタディ 3;1985 年までの橋梁を更新 1985 年以降の橋梁を維持 更新対象橋梁数は全橋梁 PC: 鋼 :RC=447 橋 :430 橋 :598 橋 維持管理対象橋梁数は全橋梁の 90%(C 判定 +B 判定の合計 ) PC: 鋼 :RC=140 橋 :140 橋 :0 橋 発注者別橋梁数及び延長の設定 四国地整平成 26 年 1 月発行 橋梁の長寿命化修繕計画 P3 記載 ( 平成 25 年 4 月時点 ) の公表数値を基準として使用 PC 橋 ( 公表 ): 全橋梁数 2,100 橋 *(32%+ 混合橋 7%/3) 720 橋鋼橋 ( 公表 ): 全橋梁数 2,100 橋 *(30%+ 混合橋 7%/3) 680 橋 RC 橋 ( 公表 ): 全橋梁数 2,100 橋 *(31%+ 混合橋 7%/3) 700 橋 県及び市町村の橋梁数は各々全体橋梁数は公表の全体橋梁数より上記比率にて算出 金額算出時は下記公表延長率 + 混合橋率にて算出 PC 橋 ( 公表 ): 全体 107,310m*(28+9)% で計上鋼橋 ( 公表 ): 全体 107,310m*(47+10)% で計上 RC 橋 ( 公表 ): 全体 107,310m*6% で計上 20

27 表 -3 四国地域の橋梁タイプ別 発注者別想定橋梁数 橋梁全体 ( 橋長 2m 以上 ) 四国地整 県 市町村 四国全体 PC 橋 720 3,090 11,820 15,630 鋼橋 680 2,910 11,130 14,720 RC 橋 700 3,000 11,470 15,170 小計 2,100 9,000 34,420 45,520 全体に占める割合 5% 20% 76% 100% 出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 表 -4 四国地整の全体橋梁数と判定結果内訳集計 橋梁全体 (2m 以上 ) タイプ別 維持管理対象橋梁 全体 B 判定 C 判定 PC 鋼 RC 内訳 % 27% % 53% % 21% 小計 2,100 1,902 1, 出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 607 上述表 -1 より建設時期で平均寿命が異なっているとの想定より上述の 3 案 による事業費比較を行い 費用比較を次頁表 -5 に取り纏めた 分析の結果 費用面のみで考慮した場合はケーススタディ 1 の全橋梁を維持管理のみでの対応が 1,472 億で判定は ケーススタディ 2 は 1,503 億の為 判定は ケーススタディ 3 は 1,937 億の為 判定は とした しかし現実的にはケーススタディ 3 が実現性 政治的判断 住民判断の合意可能性等を考慮した場合 最も可能性が高いと想定される 但し予算は 100 年間のスパンで年間平均 20 億円が必要となるため更なる取捨選択を検討する必要がある 21

28 表 -5 今後 100 年間使用の管理別費用比較検証 1 図 -15 今後 100 年間使用の管理別費用比較検証 2 22

29 (2) 維持管理の事業量推定 ( 国道 県道 市町村道の橋梁上部別 ) 次に四国地域全体で PC 橋 鋼橋 RC 橋の橋梁タイプ別において維持管理費のみ ( 事後保全 予防保全 大規模修繕 ) の合計金額算出により今後 100 年 間使用した場合の事業量推定を国道 県道 市町村道の道路別に行った 道路別事業量想定 4 案比較 1 四国内国道 2 四国内県道 3 四国内市町村道 4 四国地域全体 検証条件 ( 維持管理 のみ 更新 撤去 は含まない ); 対象橋梁数は次頁表 -6 想定単価及び想定回数は文末参考資料 4 管理別金額検証を参照 各道路で四国地整評定結果各全体の割合 PC: 鋼 :RC=92:93:87 及び評定結果の割合 B:C=6:3 を使用 a) ケーススタディ 1 対象 ; 国道 1,902 橋 PC: 鋼 :RC=660.5 橋 :634.5 橋 :607 橋 b) ケーススタディ 2 対象 ; 県道 8,150 橋 PC: 鋼 :RC=2,840 橋 :2,700 橋 :2,610 橋 c) ケーススタディ 3 対象 ; 市町村道 31,190 橋 PC: 鋼 :RC=10,870 橋 :10,350 橋 :9,970 橋 d) ケーススタディ 4 対象 ; 国 県 市町村道 41,242 橋 PC: 鋼 :RC=14,370.5 橋 :13,684.5 橋 :13,187 橋 発注者別橋梁数の設定 四国地整平成 26 年 1 月発行 橋梁の長寿命化修繕計画 P3 記載 ( 平成 25 年 4 月時点 ) の公表数値を基準として使用 PC 橋 ( 公表 ): 全橋梁数 2,100 橋 *(32%+ 混合橋 7%/3) 720 橋鋼橋 ( 公表 ): 全橋梁数 2,100 橋 *(30%+ 混合橋 7%/3) 680 橋 RC 橋 ( 公表 ): 全橋梁数 2,100 橋 *(31%+ 混合橋 7%/3) 700 橋 県及び市町村の橋梁数は各々全体橋梁数 ( 公表 ) の全体橋梁数より上記比率にて算出 23

30 表 -6 四国地域の維持管理対象橋梁数 維持管理対象橋梁 ( 橋長 2m 以上 ) 四国地整 県 市町村 四国全体 PC 橋 ,840 10,870 14,370.5 鋼橋 ,700 10,350 13,684.5 RC 橋 607 2,610 9,970 13,187 小計 1,902 8,150 31,190 41,242 県及び市町村のタイフ 別数量は四国地整結果よりPC92% 鋼 93% RC87% で設定 出所 ) 四国地整 橋梁の長寿命化修繕計画 資料より筆者作成 分析の結果 国道は 1,447 億円 県道は 6,500 億円 市町村道は 2.5 兆円 トータルでは 3.3 兆円の費用が必要であることが解った 四国地域全体では 年間平均 340 億円の予算が必要となり現状と比較しても想定 20 倍程の差があ る 到底そのような予算は見込めない為 問題はどこを圧縮するかとなるが どの 角度から見る必要がるのか またどのような考え方をする必要があるのかの検証を行う必要がある 表 -7 今後 100 年間使用の道路別費用比較検証 1 24

31 図 -16 今後 100 年間使用の道路別費用比較検証 2 25

32 5. 予防保全 ( 更新 ) 体制確立に向けての問題分析 耐用年数を迎え 老朽化 した橋梁が激増し 更新が必要な橋梁が増加する時期について分析を行ったことは前章までで述べた 橋梁構造物の維持を続けるべきか 更新するかを決定するには現存価値の把握が必須条件となってくる しかし 公共構造物には減価償却といった考え 方が適用されない為 現存価値の把握という議論がされないまま 維持管理の議論が行われている しかし 現存価値を明らかにしない限り 維持管理業務の範疇に留まってしまっている現状を変革することは難しいのも事実である 下記図 -17 のイメージ図は これまでの維持管理 と 現在の維持管理 とで維 持管理手法の進歩比較を表している 現在はコスト意識では LCC 算出止まり 実施では LCC 縮減が目的の予防保全を行っている状況である 今後さらに次のステップへと加速する時期である 図 -17 これまでの維持管理 と 現在の維持管理 イメージ 上記の現状を基に体制確立のための問題となっているのはレベル順に下記 3 点と想定した 想定問題点 レベル 1 現橋梁の現存価値が不明レベル 2LCC( ライフサイクルコスト ) と劣化曲線の効用と弊害 レベル 3 人口減少問題へのアプローチ 26

33 現存価値についてはフロー ( 下記 図 -18) を基に現存価値のイメージを取りまとめる必要がある そして 価値算出 ( 現存価値 ) を行う為には耐用年数の設定が必要である 笹子トンネルの天井版落下事後も現存価値といった管理手法を持って維持管理を行っていれば踏み込んだ対策が取られていたと考えられる つまり予防保全及び更新に必要な予算計上の為の準備である そして LCC と劣化曲線については評価点 問題点の把握を行い 現在の維 持管理費用の割合を検証した また 今後の人口減少等の問題については修繕 更新に加え廃棄という選 択肢も考慮に入れ 将来の人口変動率を用いて管理費率を設定する必要がある (1) 道路橋ストックの現存価値の明示化 内閣府の社会資本ストック推計によると推計の対象は公的機関により整備される主要 17 部門 ( 道路 港湾等含む ) の設定で 粗資本額及び純資本額を推計している 図 -18 は内閣府 HP 公表資料を基に筆者が作成したストック集計の基本フローを示したものである 図 -18 ストック推計の基本フロー 出所 ) 内閣府 HP 公表資料より筆者作成 道路橋ストックの価値算出には耐用年数について指針が必要であるが現時点では示されていない その為 公表されているストック額は有るが把握可能な内容は建設時点での集計額若しくは粗資本ストック額である 特に地方公共団体などでは橋梁台帳に漏れがあるなど橋梁の把握数が不明瞭などの理由により粗資本ストック額の正当性は不明である この耐用年数について 日本では 1965 年 ( 昭和 40 年 )3 月 31 日大蔵省 ( 現 財務省 ) 令第 15 号 減価償却資産の耐用年数に関する省令 において 鉄筋コンクリート造は 60 年 と定められている 財務省令は税制を基盤としたもので 27

34 税制の及ばない公共構造物は度外視されていたが実質的な耐用性を勘案して 60 年と定められたと想定される 減価算出の方式は内閣府社会資本ストック推計概要によると定額法と定率法の 2 種類がある 定額法は資産の耐用年数期間中 毎年均等額の減価額を計 上 ( 毎年同額 ) 定率法は資産の耐用年数期間中 毎年度末に償却残高に一定率を乗じた減価額を計上 ( 初めの年ほど多く 年と共に現象 ) する方式であ る 橋梁構造物の場合は当初に劣化が進むケースは少ないとの想定により定額法を現実的であると想定される (2)LCC( ライフサイクルコスト ) と劣化曲線の効用と弊害 我が国の橋梁の多くは他の土木構造物と同様に高度成長期以降に建設さ れ 現在では建設後 50 年を経過し老朽化してきた 管理費用が今後益々増加することが予想されるためアセットマネジメントに基づいた LCC( ライフサイクルコスト ) 縮減が求められている その為 長寿命化修繕計画を策定し実施することが推進されている しかし LCC 本来の主旨は構造物の計画 設計 施工時点で論じられるもの であり既成構造物の維持管理の範疇では論じられるものではない 下記表 -8 は維持管理工事の実績を参考に 維持管理工事金額より工事全体予算金額の逆算を行い下記の割合になると想定したものである ( 全体予算が 10 億として想定の割合 ) 将来のことを考えた場合 各工程の費用の割合を見 直し縮減を考えていく必要がある 表 -8 現在の維持管理費用の想定割合 現在の維持管理費用の想定割合 LCC( ライフサイクルコスト ) ( 全体予算が 10 億と設定 ) 計画 設計概念設計基本設計詳細設計 施工維持管理 LCC これまでの役割 金額割合 (%) 金額割合 ( 千円 ) 発注者 0 素案 コンサルタント 大手 地元 5 コントラクター G/B/L コントラクター , , ,000 L 部分最適 初期費用 (650,000) 管理費用 (350,000) 注 )G;General Contractor,B;Bredge Professional Manufacturer,L;Local General Contractor 28

35 また維持管理コストについての議論では劣化曲線を用いる場合が多く具体的な議論は性能判定 ( 判断 ) の観点から行われることになる 性能判定 ( 判断 ) で用いる場合は下記の評価点がある 図 -19 のとおり右肩下がりの曲線で劣化の進行具合を表し 凹凸の大小は損傷の回復具合を表して いる 図中の各限界線及び凸凹は下記を意味している 評価点 更新限界 ; 性能が限界値を下回り更新の必要性が生じている 事後 予防保全限界 ; 事後保全より予防保全が優れている 損傷回復 ; 劣化原因の排除により損傷の進行が緩和 ( 図中の解説 ) 但し維持管理の戦略を考える上で劣化曲線を用いることは非常に有用であ るが問題点も少なくはない 問題点 データが不足すると精度の高い分析が難しい 構造物性能の劣化 損傷による回復を示すことが難しい その為 劣化曲線は定性的な概念図であることを認識すべきである また劣化曲線自体が減価償却を思い起こさせるが価値の判断 ( コストの上下 ) を行うこ とに無理があるためそぐわない面もある ある橋梁の劣化曲線 イメージ図 凸凹は回復具合 予防保全限界 事後保全限界 更新限界 図 -19 劣化曲線イメージ図出所 )HP 公表資料 橋梁の劣化曲線 より筆者作成 29

36 (3) 人口減少等の社会環境変化に関わる問題 次頁表 -9 の全体人口は国連事務局経済社会局が推計している人口動態を参考に作成したものを見やすくするために 2010 年を基準とした 全体人口は国 連事務局経済社会局資料より 四国の割合 ( 各々 3% 2010 年基準 ) を設定したものである 上述の社会局資料によると我が国の人口は 2008 年のおよそ 1.3 億人をピークに減少に転じ 出生率を 2.2 とした場合 50 年後の 2060 年には我が国の人 口は 1 億人を割り込むと推計されている 四国地域の人口は 2010 年基準で全体人口の 3% 程であるため 400 万人から 2060 年では 250 万人に減少すると推計される このように我が国は人口減少が進む為 財政も厳しい状況である このままで はこれまでに投資したストックの維持管理費が年々上昇していくことになり 極論を言うと 極端な増税 か サービス水準の低下 等でのみの対応しか残らない可能性がある 基本的な対応策としては 変動率が緩やかな人口動態にて維持管理率 ( 次 頁表 -9 参照 ) を算出した その結果 2010 年の管理率 100% に対して 2060 年 では管理率 75% 程の維持を目標にする必要がある結果となった その他の案として人口動態を基準に考えた場合 損傷度の低いものから直す又は可能性のあるものから直すトリアージという考え方 1 も人口減少を考えると有 効な手段である しかし抜本的な対応策を考えた場合 仕組みそのものを変えることが重要である 例えば海外ドイツの事例では投資計画のうち 56% を維持費と設定してい る 我が国も投資全体のうちどの程度を維持費と設定するかを決めることが重要 になってくる ( 年の平均は 43% 2013 年は 50% 2 : 筆者試算 ) 1 土木学会 HP 連載インタビュー 土と風の対話 第 11 回 2 国土交通省 HP 道路投資の推移テ ータより 30

37 表 -9 四国地域の将来維持管理率推定 31

38 6. 予防保全 ( 更新 ) 体制確立への問題解決策 図 -20 は 現在の維持管理 と 望ましい維持管理 を比較したイメージ図である 橋梁の維持管理 更新業務は もれまでは品質劣化や欠陥が顕在化してか ら対応する対処療法的な 事後保全型 が中心であった 最近では長寿命化対策を目的とした 予防保全型 の重要性が認識され LCC( ライフサイクルコスト ) を考慮したアセットマネジメント (Asset management) といった考え方が導入された アセットマネジメントは維持管理に対する中 長期計画を工学的観点と経済 学的な観点の両方から策定する方法論であるが現在は金額 ( 予算 ) 平準化の面が強調され実質的な成果は上がっていない 成果が上がらない原因は何か アセット (Asset) とは 資産 = 価値 である 持 てる資産を修繕するのか 更新するのか または廃棄するかの選択は現存価値 を明らかにし その後迅速な対応を行なわなければならない 問題は今後 ( 評価 意思決定 ) の時間をどれだけ短縮できるか 特に初動が重要になってくる 図 -20 現在の維持管理 と 望ましい維持管理 イメージ 32

39 重要な点は公共橋梁構造物の メンテナンス も個人の住宅の メンテナンス 同様に メンテナンスコストが必要 であるということを認識すべきである 橋梁本体とは別に維持管理するコストが必要という解釈である 図 -21 は新設の場合と維持管理の場合の現象での大きな流れを表した論理思考のイメージ図である つまり新設とは論理思考が逆になるのが維持管理の 考え方である 現在抱える問題は橋梁の構造が当初から維持管理を考慮に入れた構造となっていないので本体の修繕費より足場等仮設費が高くつくなどの 面がある 今後は構造物自体を当初から維持管理しやすい構造で設計しておくこと つまり 当初にある程度予算をかけてでも維持管理に懸る費用を抑える考え方への移行が必要となってくる 図 -21 新設と維持管理の論理思考イメージ 上述の問題及び第 5 章で生じている問題を受けての解決策は下記 3 点と想 定した 想定解決策 1 設計耐用年数を指針とした減価償却の考え方の導入 2 選択方法システムの構築による意思決定のプロセス 3 役割分担の明確化 33

40 (1) 耐用年数 橋梁構造物の減価償却の考え方 1) 耐用年数の設定公共構造物を社会資本として捉える場合 劣化は自然に生じるので予め想 定した耐用年数を基に維持管理を論じるほうが実践的である ところが公共構造物は課税対象とならないため減価償却という考えの域外で アセットマネジメントが議論されてきた 実質的な成果が上がらない原因は現在ある資産を適正に評価し現存価値を明らかにする方法論が固まっていないから であり その結果 工学的観点を主とした維持管理業務の範疇に留まってしまっている これが実態であると考えられる 次頁表 -10 は各国の耐用年数についてイギリス アメリカ ニュージーランド オ ーストラリアの耐用年数の決定方法 見直し方法を纏めたものである この表からも諸外国は耐用年数を指針としていることが解る 日本の道路橋示方書では 2002 年 ( 平成 14 年版 ) から LCC( ライフサイクルコスト ) の考えを導入し耐用年数を 100 年 と設定するようになった この数値を 採用し公共構造物の減価償却を 100 年で考える 若しくは財務省令の定めた 60 年を指針と考えるかが議論となってくる 道路橋示方書が設定した 100 年と いう数値は設定根拠が定かでない為 本研究では財務省令の定めた 60 年を指針として方策を見出していくことにした 耐用年数についてだが 日本 ( 財務省令 ) では 当初定めた耐用年数は見直 しをしない としている 一方 イギリスでは橋梁の耐用年数を 年 と定めている 年数の幅があるのは建設時期又は建設地によって 100 年の幅 ( 偏差 ) を持たせていると想定される 次頁表 -10 は現在の日本の耐用年数等の考え方を示し 右欄に将来変更し た ( 要望 ) 考え方を示したものである 評価基準 と 測定基準 は新規に設定 耐用年数の法律 耐用年数の決定方法 耐用年数 耐用年数の見直し などは基準等の修正版とした提案である 34

41 表 -10 各国の耐用年数調査 出所 ) 海外における耐用年数の調査結果 より筆者抜粋作成 図 -22 は現存価値のイメージ図で ストック価値から経過年数による減価償却 分を控除したものであり 公共構造物の劣化進行を考慮し毎年償却分価値が低下していく定額法を採用する 問題は現存価値がどれほどのタイミングで維 持管理又は更新 廃棄の意思決定を行うかが重要である 次項ではこの考えを 基に価値を算出する 現存価値のイメージ ストック価値 : 現存価値 : 減価償却費 当初 図 -22 現存価値のイメージ 経過年数 35

42 2) 道路橋ストックの現存価値第 5 章 (1) で生じた 現存価値の明示 の問題について本項で定量的な分析を行った 上述した鉄筋コンクリート造の設計耐用年数 60 年 を指針とし 現存価値を前頁 図 -22 現存価値のイメージ の考え方を基に 下記表 -11 様式によ り現存価値を算出した 算定条件は下記の通りで 対象は四国地整 ( 国道 ) の橋長 2m 以上の橋梁 2,100 橋である 算定条件 2010 年時点を基準 四国地整公表 1920 年から 2010 年の 2,100 橋を対象 事業費 ( 投資額 ) は 2010 年時点の想定単価 ( 実績単価 ) を使用 橋長 15m 未満は \150,000/m2 で算出 橋長 15m 以上は \250,000/m2 で算出幅員は 10m で設定 減価償却 ( 定額法 ) を使用し 最終的な残存価格は投資額の 0% で設定 2007 年の修正後の償却率 (60 年の場合 1.7%) を使用 用地費及び補償費は減価償却の対象外 表 -11 現存価値算出表 ( 様式 ) 項目 事業費 ( 換算後 ) 橋梁の資産価値 用地費 経過年数 ( 年 ) 残存価格 償却率 (60 年 ) 1 年当たりの減価償却費 計算式 A G=A-(C*F) B C D=A*0% E=1.7% F=A*E ( 下記 注釈 ) A: 事業費 ( 建設費 )= 投資額 B: 用地費 (\0- と設定 ) C: 経過年数 ( 財務省の設耐用年数 60 年を使用 ) D: 残存価格 (2007 年改訂後の投資額 0% を使用 ) E: 償却率 ( 財務省率を使用 ) F: 毎年の減価償却費 G: 橋梁の資産価値 = 現存価値 36

43 算出結果 耐用年数 60 年の設定では算出結果は下記となった 毎年毎の現存価値計算式 ; 上述の G=A-(C*F) を使用 G( 現存価値 )=A( 事業費 )-(C( 経過年数 )*F(1 年当たりの減価償却費 )) 事業費 ( 建設費 );2,470 億円 現存価値 (2010 年現在 );1,296 億円 ( 事業費に対して 52%) 表 -12 現存価値算出結果 ( 四国地整 ) 37

44 3) 耐用年数毎の現存価値 ( 算定条件は 2) と同様 ) 次に財務省の耐用年数 60 年の設定と道路橋示方書の耐用年数 100 年の設定で現存価値がどれほど変わるかのシミュレーションを 上述 2) と同条件で算 出した 算定条件 耐用年数は 160 年 2100 年の 2 つのパターンのシミュレーション 2010 年時点を基準 四国地整公表 1920 年から 2010 年の 2,100 橋を対象 事業費 ( 投資額 ) は 2010 年時点の想定単価 ( 実績単価 ) を使用 橋長 15m 未満は \150,000/m2 で算出 橋長 15m 以上は \250,000/m2 で算出幅員は 10m で設定 減価償却 ( 定額法 ) を使用し 最終的な残存価格は投資額の 0% で設定 2007 年の修正後の償却率 (60 年の場合 1.7% 100 年の場合 1.0%) を使用 用地費及び補償費は減価償却の対象外 算出結果毎年毎の現存価値計算式 ; 上述の G=A-(C*F) を使用 G( 現存価値 )=A( 事業費 )-(C( 経過年数 )*F(1 年当たりの減価償却費 )) ケーススタディ 1; 耐用年数 60 年の場合 事業費 ( 建設費 );2,470 億円 現存価値 (2010 年現在 );1,296 億円 ( 事業費に対して 52%) ケーススタディ 2; 耐用年数 100 年の場合 事業費 ( 建設費 );2,470 億円 現存価値 (2010 年現在 );1,642 億円 ( 事業費に対して 66%) 分析の結果 次頁表 -13 のとおり 1920 年から 2010 年の 90 年間のスパンで現ストックの状態で 50% 以上の現存価値の状態であることがわかった 経過年数 60 年以上は価値を 0 とした また耐用年数が 100 年では 60 年の場合と比較し現存価値が 14% 上昇することが解り 上記ケーススタディの差額をどう考えるかが重要となってくる 38

45 表 -13 四国地整直轄国道の現存価値 以上を基に今後の資産状況を報告する際には下記の様式 ( 表 14( 報告 ) 案四国地整 2012 年度資産状況 ) にて提出 ( 公表 ) することを提案する 最も重要 な箇所は活動状況 新設 更新 補修 減価償却 の四項目である 表 -14 ( 報告 ) 案四国地整 2012 年度資産状況 39

46 (2) 維持 更新 廃棄の意思決定のプロセス今後の問題は耐用年数を迎えた橋梁が劇的に増加し更新が必要となっているということである つまり我が国は橋梁の総合的な維持管理 更新に真剣に取り組まなければならない時期であり そのシステム構築が喫緊の課題となってい る システム構築では 機能維持のための修繕のみではなく 更新 ( 再建 ) または廃棄 ( 撤去或いは放置 ) という選択肢を迅速に選択していくものでなければな らない また考えるべき注意点は修繕の選択を行った場合は そのストックの寿命を伸ばす必要があるか否か 必要があるならばどれほどの年数が許容範囲か を議論することが重要である 更新の場合も根拠が脆弱な理由の更新では意味がなく 減価償却の考え方を基本に維持管理 ( 更新 ) 費用の割合を抑えていくことが LCC 本来の主旨といえる 第 5 章 (2) では劣化曲線の優劣について述べたが問題点に価値判断の難し さがある 価値は時間経過と共に下がっていくので耐用年数 = 供用期間の設定によって価値の高低が変わってくる 本項では価値の高低の判断 劣化 損傷の回復を投資金額の度合いによりライフサイクルのパターン作成を試みた 現在の橋梁ストックマネジメントの進捗は下記の 2 点に大別されると想定され る 進捗している点 ; 点検 診断手法 健全度評価 劣化予測 LCC 算出 進捗していない点 ; 減価償却の考え方による価値の判定 よって今後は健全度評価 劣化予測 LCC 算出以上に下記の点により方針を決定すべきと想定した 以下 前章第 5 章 (2) を受けての解決策を提示した 想定解決策 1 減価償却の考え方 ( 定額法 ) による現存価値判定 2 減価償却の考え方を基にしたグルーピングによる価値判定 1) 減価償却 ( 定額法 ) 算出結果による意思決定のプロセス LCC 算出では次頁図 -23 の想定を行っていると考えられる ここでは当初価値である金額 (1 億円を想定 ) を基準に減価償却の考え方の基 10,20,30 年毎に 10%,15%,20% 別の経費計上 ( 価値の計上による修繕 ) 意思決定 ( 維持管理 or 更新 or 撤去 ) の判断分析を行った 対象橋梁は当初価値 1 億円 耐用年数については図に表しやすいように 50 年と本来の耐用年数 (60 年 ) とは違う数字で縦軸に価値 横軸に経過年数の設 定である 40

47 ライフサイクルパターンの検証 ライフサイクルパターン 1; 10,20,30 年毎に当初価値 (10%/ 回 =1,000 万円 ) の経費を計上 ライフサイクルパターン 2; 10,20,30 年毎に当初価値 (15%/ 回 =1,500 万円 ) の経費を計上 ライフサイクルパターン 3; 10,20,30 年毎に当初価値 (20%/ 回 =2,000 万円 ) の経費を計上 ( 価値 ) 100 ライフサイクルパターン ,30 年毎に保全 ( 価値の 10%(10 百万 )/ 回の投資 ) 10 20,30 年毎に保全 ( 価値の 15%(15 百万 )/ 回の投資 ) ( 価値 ) 100 ライフサイクルパターン 2 費用対効果 = 低 費用対効果 = 低 費用対効果 = 高 費用対効果 = 高 ( 価値 ) ( 経過年数 ) ( 経過年数 ) 5 年伸ばすためには ; 110 百万 更新 10 年伸ばすためには ;115 百万 更新 10 年伸ばすためには ;120 百万 維持管理 22.5 年伸ばすためには ; 145 百万 維持管理 40 年伸ばすためには ;180 百万 更新 or 廃棄 50 年伸ばすためには ;235 百万 更新 or 廃棄 ライフサイクルパターン ,30 年毎に保全 ( 価値の 20%(20 百万 )/ 回の投資 ) 上部工のみ 検証条件 費用対効果 = 低 減価償却費 : 100 百万円 /50 年 =2 百万 / 年 解りやすくするために耐用年数を 50 年と設定 50 金額はトータル ( 本体 + 管理 ) 金額 費用対効果 = 高 ( 経過年数 ) 22.5 年伸ばすためには ; 140 百万 維持管理 30 年伸ばすためには ;160 百万 更新 or 廃棄 50 年伸ばすためには ;280 百万 更新 or 廃棄 図 -23 ライフサイクルパターン検証 41

48 3 種類のライフサイクルのパターン検証 ( 資産 = 価値 費用対効果 の比較検証 ) を行った結果 下記 3 項目の結論が得られ 表 -15 に管理の選択想定として選択想定案を取りまとめた 結論 1: 延命期間について 10 年延長を望む場合 ; 20 年毎に本体 ( 価値 ) の 10% を維持管理費として計上が必要 適する 30 年毎に本体 ( 価値 ) の 15% を維持管理費として計上が必要 最適 20 年延長を望む場合 ; 10 年延長 *2 として計上 20 年毎に本体 ( 価値 ) の 20% を維持管理費として計上が必要 適する 30 年毎に本体 ( 価値 ) の 15% を維持管理費として計上が必要 最適 結論 2; 費用について 本体 + 管理費の合計が当初の % 以上 廃棄が最適 本体 + 管理費の合計が当初の % 維持管理が最適 本体 + 管理費の合計が当初の % 更新が最適結論 3; 価値について 耐用年数に遠い 廃棄が最適 耐用年数に近い 更新 or 維持管理が最適 総括すると維持管理 ( 修繕 ) で対応する場合は建設後 30 年以内に本体価値の 15% 程の経費を掛けて延命化を図るのが最適である ( トータル2 回の計上 ) 表 -15 管理の選択想定 42

49 但し 上述のライフサイクルパターンの検証は想定のみの論理であり本来必要な構造物の現場条件 ( 山間部 海岸部等 ) 及び使用状況 ( 交通量の違い ) などの設定方法が加味されていない その為 減価償却の考え方を基にした現存価値の算出結果により方策を考え るほうが現実的である 現状の橋梁維持管理の取り組みは 各橋梁毎の状態を確認し 年度毎に予算確保を行っている そのため各管理者が持つ橋梁の資 産価値 ( 現存価値 ) を算出し 維持管理に掛けられる長期的必要予算を見出す方法論を論じた 以下 本章 (1)-3) により算出した結果を次頁表 -16 において取り纏め 図 - 24 及び 25 のとおりグラフに表した 算定条件は 2010 年を基準 対象は四国地整管理の 2,100 橋のうち 1950 年以降 (1950 年以前 = 経過年数 60 年以上の 橋梁については価値 0) とした 算出結果 耐用年数 60 年の場合 (2010 年現在 ) 事業費 2,470 億円に対して現在価値 1,296 億円 (2060 年を想定 ) 現存価値 970 億円を維持 ;1,296 億円 *75%=972 億円 今後の投資額 ;972 億円 /52.5%=1,851 億円 年間投資額 ;1,851 億円 /60 年 =30.8 億円 耐用年数 100 年の場合 (2010 年現在 ) 事業費 2,470 億円に対して現在価値 1,642 億円 (2060 年を想定 ) 現存価値 1,230 億円を維持 ;1,642 億円 *75%=1,231 億円 今後の投資額 ;1,231 億円 /66.5%=1,851 億円 年間投資額 ;1,851 億円 /100 年 =18.5 億円 分析の結果 耐用年数 60 年の場合の現存価値は 1,296 億円 耐用年数 100 年の場合の現存価値は 1,642 億円となり 346 億円の差額となった 今後 この差額 346 億円を原資と考え維持管理及び更新に使用することが可能となる また 50 年後 (2010 年を基準に 2060 年 ) の現存価値の設定をどのように考えるかが重要である この項では人口減少 (2060 年 :1.0 億人 /2010 年 :1.3 億人 ) よ り現在の管理率 *75% にて今後の投資額及び年間投資額を算出した 43

50 表 年時点の現存価値比較と今後の投資額 44

51 図 -24 耐用年数 60 年の場合の現存価値の推移 図 -25 耐用年数 100 年の場合の現存価値の推移 45

52 2) グルーピング価値判定による意思決定のプロセス 減価償却の考え方を基にしたグルーピングによる現存価値判定について 表 -17 にてアセット管理のシナリオ案と共にグルーピングによる取り纏め行った 次 頁図 -26 アセット管理のグルーピングイメージは今後の意思決定の際の分類比較案として取り纏めたものである 現存 ( 資産 ) 価値の判断 ( 高 低 ) 及び社会的価値の判断 ( 高 低 )( 高 低 無 ) を基に維持管理 更新 廃棄の選択を行うことが可能であり 下記の提案を 行う 提案 次頁 図 -26 アセット管理のグルーピングイメージ を参照 1 現存価値及び社会的価値が高い場合は 維持管理が最適 更新費がかかり住民にとって社会的価値が高い資産の為 出来るだけ延命措置をとる維持管理 ( 予防保全 ) とする 2 現存価値及び社会的価値が中程の場合は 更新が最適 更新費がそれほど懸らず住民にとって社会的価値が高い資産の為 更新と する 3 現存価値及び社会的価値が低い場合は 廃棄が最適 更新費が懸らないが住民にとって社会的価値が低い資産の為 廃棄とする 表 -17 アセット管理のシナリオ 出所 )NRI パブリックマネジメントレビュー VOL.123 を参考に筆者作成 46

53 図 -26 アセット管理のグルーピングイメージ 出所 )NRI パブリックマネジメントレビュー VOL.123 を参考に筆者作成 47

54 3) 維持管理費用の改善可能性の検証現在 LCC( ライフサイクルコスト ) の議論が取り上げられる事が多いが 本来公共事業に用いる手法としては疎い部分がある その理由は LCC の 目的 と 効果 が費用の 最少化 及び 延命化 を求めているため 初期費用と管理費用 のバランスに力点が置かれていない点である その為 初期コストについて検証を行った結果 事後保全と予防保全では対応橋梁数の違いにより創意工夫の 余地が高く費用にして 10% 程のコスト削減が可能であることが解った ( 次頁 表 -18 初期コスト検証 参照 対応橋梁数 ; 実績 20 橋より ) 品質の向上を考えた場合 段階的に大きく分けて 3 回のチャンスがある 1 回目は設計段階 2 回目は施工前 ( 施工計画 ) の段階 そして 3 回目は施工後 ( 維持管理 ) の段階である この中で将来の LCC を考えた場合 特に予防保全の 観点を考慮して考える必要がある その為 第 5 章 (3) の人口減少の問題を踏 まえて下記 4 項目について改善可能性の検証を行い今後の方向性を探った 表 -19 より今後の設計段階及び施工段階の費用の割合を増やしてでも 維持管理の費用の割合を減らしていくことが求められていくことが想定できる 表中の合計額は同額だが創意工夫によりどちらも費用を抑える作用が働き 10% 程 ( 実績より ) の削減は可能であると考える 現在と今後の維持管理費用の改善検証結果 1 全体について 現在 )LCC の考え方は部分最適を求めている 今後 )LCC の考え方は全体最適を求めるべきである 2 分担について 現在 ) 設計 ; コンサルタント 施工 ; コントラクターの分担 今後 ) 設計 施工 ; コントラクターが両方受け持つ 或いはコンサルタントとコントラクターが共同企業体を組んで当たる 3 金額の割合 ( 設計 + 施工 ) について現在 ) 設計 + 施工の金額割合 ; 全体の 65% 程と低い今後 ) 設計 + 施工の金額割合 ; 全体の 80% 程に高める 4 金額の割合 ( 維持管理 ) について現在 ) 維持管理の金額割合 ; 全体の 35% 程と高い今後 ) 維持管理の金額割合 ; 全体の 20% 程に収める 48

55 表 -18 初期コスト検証 実績 ; 対応橋梁数 20 橋 表 -19 今後の維持管理費用の改善可能性 49

56 (3) 事業規模による役割分担 表 -20 は事業規模別での役割分担の検証を行ったものである これまで橋梁の維持管理は中規模及び小規模の事業が大勢を占めていたため専門メーカー 及び地元業者による区分けが中心の対応であった 具体的には中規模事業 ( 予算 0.5 億以上 ) では専門メーカーによる対応 小規模事業 ( 予算 0.5 億以 下 ) では地元業者による対応が中心であった しかし今後は NEXCO 等で予定されている大規模更新等を考慮した場合 下 記の区分けの変更 ( 事業規模及び予算別 ) が必要になってくると想定される 現在の分担とは事業規模 予算額を修正した分担の変更である つまり大規模更新等の大規模事業 ( 予算 50 億円以上 ) では金額が大きい 為 1 工事のロット規模 工事範囲が広域に跨り 専門メーカーのみの対応では 難しくゼネコンのマネジメント力を加えた分担が必要になってくる 中規模及び小規模案件では従来の専門メーカー及び地元業者による対応が考えられるが 橋梁管理の 7 割以上を占める基礎自治体では技術力 人材不足が深刻で対象工事の実態に即した高度な技術的判断が求められるため コストプラスフィー契約 等の契約形態を考えていく ( に変えていく ) 必要が今後 求められる可能性が高く 制度 ( 方式 ) 変更等の整備が必要である 表 -20 事業規模による役割分担 ( 案 ) 50

57 7. 今後の考察 ( 展開 ) (1) 今後の方向性 図 -27 は今後の橋梁維持管理について方向性を纏めたものである これまで橋梁の維持管理は対処療法的な意味合いが強い事後保全型から最近は予防 保全型へ移ってきたが現在進行形である LCC 型までを含んだ形に進化させる必要がある つまり工学的な進歩をより目指すべきである 一方 更新については イコール架け替えのニュアンスが大勢をしめていたと想定できるが 今後は取捨選択した更新により価値を進化させることが求められる また高速道路以外でも高度利用が可能な付加価値を伴わせる事業 ( 市場 ) となる高度付加価値型に移行していくべきである つまり工学的な側面の LCC 型から経営的な LCV 型 (Life Cycle Value= 筆者命名 ) へと進化させることが 重要である 図 -27 今後の方向性 ( 維持管理と更新の考え方 ) 51

58 (2) 橋梁更新業務のイノベーション 第 1 章記述の鋼橋誕生から実に 40 年毎 (1868 年 ; 鋼橋 1909 年 ;RC 橋 1951 年 ;PC 橋 ) に新しい橋梁が誕生してきた しかし PC 橋が誕生して以降 新 しいタイプの橋梁は誕生していない為 新しいタイプの橋梁が誕生して良い時期である この項ではそういった期待を込めて橋梁技術のイノベーションによる 橋梁の更新 ( 架け替え ) を想定した 通常更地に建設する新設橋と違いこれまでの橋梁更新 ( 架け替え ) は 仮橋 や交通規制を必要とする制約上の問題で平面上では旧橋の隣 ( 横展開 ) 建設が普通であった しかし今後 都市部などでは立体上での旧橋の上空 ( 縦展開 ) 建設を行える技術が可能であると想定している 上部工は超高強度繊維補 強コンクリートでの施工を想定しており この技術は高強度による高じん性 高 耐久性を実現できるため現場作業の省力化が可能となり 特に都市部 ( 高速道路 主要幹線道路を含む ) での更新事業として期待できると想定される 特徴は新たに用地費を必要としない車を通行させながらの建設である 次頁図 -28 の橋梁更新業務概念図を参照に 以下ステップ ( 大きく 4 ステップ から成る ) を簡単に記す ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4 施工検討により中央橋脚を残すと判断 中央橋脚の補強を行い縦方向に橋脚柱及び門柱を設置 中央橋脚柱より新型ワーゲンにて張出施工 または大型クレーンにて長スパン桁を設置 橋台の位置に土台となる構造物を設置 両側橋台との接合により一体化 その後 不要な橋脚及び上部工を撤去 次々頁表 -21 の 概略工程表と概略施工費 より 工期は通常の場合と同程 度が可能と想定 また施工金額は上部工及び下部工の撤去費用等が不在の条件で従来の更新より 5% 程施工費の圧縮が可能となる 将来 国内のみならず国外の都市部等へも新技術として輸出可能なものになると想定した 52

59 図 -28 橋梁更新業務概念図 53

60 表 -21 橋梁更新業務概略工程表と概略施工費 54

61 8. おわりに 本研究では 橋梁の維持管理システム構築に必要な意思決定の手段を見出すことを目的とし 公共橋梁構造物に 減価償却 の考え方を適用した これまで我が国の公共事業 ( 土木工事 ) は人工構造物である新設を中心に予算 ( 税金 ) を投入し成果を上げてきた 戦後は国の成長に合わせてインフラス トックも右肩上がりを続け 成長が鈍化した現在もストック額が 786 兆円となった この間 減価償却の考えの基 公共事業を論じられたことは無かった しかし 今後は土木 ( 公共 ) 建築 ( 民間 ) においてメンテナンスに比重が移っていくと想定される 人口減少 少子高齢化 予算減少の三重苦の中 予算次第な面に左右されることなく現実的な判断の鍵となるが公共事業における減価 償却の考え方の導入である そして 今後の課題は地方部と都市部のギャップの問題がある 都市部の管理手法とは違う 地方は地方独自の考え方 ( 発注方法 契約方法 ) による制度の整備を行い構造物管理を行うことが重要となる また 国外に目を向けると新設ではビジネスの面で貢献できる地域はアジアを 中心に残っており 将来のことを考えると メンテナンスビジネス についても準備 を行う時間も残っている 55

62 謝辞 営業という立場で公共事業における減価償却の考え方の導入について纏めたことで公共事業の本質を読む 深堀をすることが重要であることが再確認でき た 草柳先生より 会社人としては書けないかもしれないが 柏木個人として書くチャンスは今しかない との助言を受けて書き上げることが出来た 但しこれで終わりという類の事柄ではなく マネジメント自体が変化を伴いながら時代時代に相応しい状態で変わり続けると想定される 個人としても会社に身 を置く者としても一生関わりあいながら共に変化を感じたいと考える 最後に 2 年間講義を行って頂きました 普通でしたら決して関わりが持てることのない講師の方々 特に講義及び論文指導を頂いた草柳先生をはじめコース 長の島先生 助言を頂いた五艘先生 大変お世話になりました そしてこの大 学を紹介して頂いた方に御礼申し上げます また 当初は場違いに感じながらも暖かく共に過ごして頂いたクラスメートに出会え学んだことを感謝します 同時に自分の我儘をきいてもらった家族に感謝の意を持って締めくくりたいと思います 柏木 正勝 56

63 参考資料 1 四国地整 C 判定評価取り纏め 57

64 参考資料 2 四国地整 B 判定評価取り纏め 58

65 参考資料 3 管理別金額検証 59

66 参考資料 4 道路別金額検証 60

67 参考資料 5 道路別金額比較検証 61

§1 業務概要

§1 業務概要 48 号橋 ( 松の木橋 ) 平成 25 年度 松伏町 1. 橋梁長寿命化修繕計画の背景と目的 1.1 背景 一般的に橋梁の寿命は 50 年から 60 年と言われており 松伏町では 高度成長期 ( 昭和 30 年 ~ 昭和 48 年 ) に整備された多くの橋梁が近い将来に更新時期を迎え 今後 これらの橋梁に対する維持管理および架け替え費用が増加する傾向にある 橋梁の維持管理費や更新費が年々減少傾向にあるなかで

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