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1 免震層の試設計例 1. はじめに意匠設計が完了した住宅の免震層の設計例を示す 2. 建物モデル 2.1 建物概要モデル建物は 経済性を考慮して総 2 階建てとした また 暴風対策を考慮して寄せ棟屋根とした 外壁および屋根の仕様は 重量タイプが暴風対策上からは有利であるが あえてサイデイング外壁 スレート葺き屋根とした パースおよび 1,2 階平面図を以下に示す また 建物概要を表 -1 に示す 表 1 モデル建物概要延べ床面積 118 m 2 1 階床面積 58 m 2 2 階床面積 60 m 2 1 階階高 3.0 m 2 階階高 3.0 m 軒高 6.6 m 最高高さ 8.1 m 図 1 モデル建物のパース 図 3 1 階平面図 図 2 2 階平面図 1

2 2.2 柱 梁および耐震壁の配置 2 階 ( 屋根 ) および 1 階 (2 階床 ) の伏せ図を図 -4 5 に また それぞれの耐震壁の配置を図 -6 7 に示す 図 3 2 階 ( 屋根 ) 伏せ図 図 4 1 階 (2 階床 ) 伏せ図 図 5 2 階耐力壁の配置 図 6 1 階耐力壁の配置 2

3 3. 免震装置の配置計画 3.1 すべり支承の配置 1 階床 ( 免震層 ) 伏せ図およびすべり支承の配置 長期軸力を図 -7 8 に示す 図 7 1 階床 ( 免震層 ) 伏せ図 図 8 すべり支承の長期軸力 すべり支承の総使用数は 28 基である 長期軸力は 6.8~29.8kN 平均値は 15.6±5.1kN となった 許容軸力は標準タイプで長期 39.7kN である ( 表 -2 参照 ) 表 2 すべり支承の許容軸力 種別 長期許容軸力 短期許容軸力 標準タイプ ( すべり材幅 105 受け材幅 105) 39.7 kn 79.4 kn 広幅タイプ ( すべり材幅 105 受け材幅 120) 45.4 kn 90.7 kn 3.2 建物重量建物の総重量は 構造計算ソフトを用いると下表のように出力される 表 3 建物各階重量 総重量 3

4 ただし 一般の耐震構造用ソフトでは F 階の床荷重が抜けているので注意が必要である 総重量は F 階の床荷重 1050 N/m 2 を考慮すると F 階床荷重 = kn 総重量 = kn となる 3.3 復元ゴム 復元ゴムは 昭和電線デバイステクノロジー 製 ( 型式 R ) を使用する 表 4 復元ゴムの仕様 ( 昭和電線デバイステクノロジー製 ) フランジ外形 φ290 mm 重量 15 kg ゴム外形 φ150 mm 水平剛性 kn/mm 製品高 155 mm 限界変形 520 mm 復元ゴムによる免震周期は 4 秒前後を目標とする 復元ゴムによる水平剛性 K は 復元ゴムの使用個数を 2 個とすると K = = 80 kn/m となる 免震周期は M 352.1/ 9.8 T ( 秒 ) K 80 となる ちなみに 復元ゴムを 3 とすると免震周期は 3.4 秒になる 復元ゴムは ねじれ剛性 ( 水平面内の回転剛性 ) の観点からは 3 個が望ましい しかし ここでは経済性を優先して 2 個とする 3.4 復元ゴムの配置復元ゴムの剛心は 重心と一致させる必要がある 許容偏心率は 0.03 以下であるが 設計目標としては 0.01 以下とする 重心位置を計算するためには すべり支承の地震時軸力が必要である しかし 一般の構造計算ソフトでは 軸力は長期の方が大きいため短期 ( 地震時軸力 ) の出力ができない そこで ここでは長期の床荷重に地震時の床荷重を設定して地震時の軸力を算出した 重心位置の算定表を表 -5 に示す また 比較のために長期軸力と地震時軸力を同表に列記した 復元ゴムの設置位置配置と剛心の計算表を表 -6 に示す 4

5 表 5 重心位置の算定表 Y 座標 X 座標 長期軸力 地震時軸力 y x P P*y P*x Σ 重心 Y 座標重心 Y 座標

6 表 6 復元ゴムの設置位置と剛心 Y 座標 X 座標 水平剛性 Y X K K*y K*x K*(y-yo)^2+K*(x-xo)^ Σ 剛心 Y 座標剛心 Y 座標 弾力半径 復元ゴムが 2 個の場合は 重心に対して点対称に配置すれば重心と剛心を一致させることが出来る 重心の座標は 表 -5 に示すように Xg = ΣXi Ni/ΣNi = / = [m] Yg = ΣYi Ni/ΣNi = / = [m] となる 剛心の座標は 復元ゴム単体の水平剛性 Kxi=Kyi= 40 [kn/m] とすると Xk = ΣXi Kyi/ΣKyi = 329.3/80 = [m] Yk = ΣYi Kxi/ΣKxi = 298.8/80 = [m] となる 従って 偏心距離は ex = Yg-Yk = [m] ey = Xg-Xk = [m] となり 弾力半径を計算するまでもなく偏心率はゼロになるが ねじり剛性および弾力半径は KT = Σ{Kxi (Yi-Yk) 2 +Kyi (Xi-Xk) 2 } = 1356 [kn/m] rex = (KT/ΣKxi) = (1356/80) = rey = (KT/ΣKyi) = (1356/80) = となる 偏心率は Rex = ey/rex = 0.000/4.118 = < 0.03 OK Rey = ex/rey = 0.000/4.118 = < 0.03 OK となる 6

7 4. 免震層の応答計算 4.1 計算条件 使用する免震材料の基本特性を表 -7 に 特性の変化率を表 -8 に示す 表 7 免震材料の基本特性 復元ゴム 昭和電線デバイステクノロジー株式会社 軽量建物用復元ゴム 2 基 呼称 水平剛性 (kn/mm) 限界変形 ゴム外径 ゴム総厚 高さ 重量 (kg) RF-150BKS 層 すべり支承 免震ハウス株式会社 木造住宅用すべり支承 28 基 呼称 摩擦係数 限界変形 内法幅 長さ 内法高 重量 (kg) SL 表 8 免震装置の特性変化率 環境温度 経年変化 製造誤差 合計 復元ゴム 負 -5% 0-15% -20% 正 5% 10% 15% 30% すべり支承 負 0% 0-20% -20% 正 0% 0 20% 20% 誤差解析の組合せと特性値および変化率を表 -9 に示す 表 9 誤差解析の組合せと特性値および変化率 標準値 誤差プラス 誤差マイナス 復元ゴムの剛性 (kn/mm) すべり支承の摩擦係数 建物質量は 表 -3 の建物の重量から算定した 結果を表 -10 に示す 表 10 建物質量 階 層 階高 各層質量 (ton) 総質量 (ton) 2F 3, F 3, BF

8 4.2 計算結果 (1) 免震層の応答計算設計限界変位 δmax は m と仮定する ( 収束計算の結果から 0.238m とする ) max m d 復元ゴムの総剛性 K G は 誤差プラス時の復元ゴムの剛性を 0.052kN/mm とすると KG 3 n k (kn/m) となる 等価剛性 K は 誤差プラス時のすべり支承の摩擦係数を 建物の総質量 M を 35.9ton とすると KG max smg K 335 (kn/m) max となる 設計限界周期 Ts は M 35.9 Ts (sec) K 335 となる 等価粘性減衰定数 hd は smg hd KG max smg 従って 加速度低減率 Fh は Fh hd となる ただし Fh が 0.4 を下回るので Fh は 0.4 とする 免震層に作用する地震力 Q は 設計限界固有周期 Ts が 0.64 秒以上なので 地域係数 Z を 1.0 地盤の増幅率 Gs を とすると 5.12MFhZG s Q 72.4 (kn) Ts 2.06 となる 従って 誤差プラス時の基準変位 δ + は Q (m) K 335 となる 免震層の地震応答変位 δr は 代表変位 δr を基準変位 δ + の値とすると ( 注 ) r (m) となる この値は 最初に仮定した設計限界変位 δmax に一致するので この値を誤差プラス時の免震層の地震応答変位とする 注 ) 代表変位は ' となる δは基準変位 αは免震材料のばらつき 環境及び経 年変化に関する係数である ただし ここでは誤差解析を行っているので α=1 とする 8

9 (2) 応答計算のまとめ誤差マイナス 標準の場合も全く同様に計算することができる 誤差解析および標準解析の結果をまとめて表 -11 に示す すべり支承の摩擦係数 表 11 免震層の応答値の計算結果項目標準誤差 + 誤差 - s 復元ゴムの水平剛性 k 復元ゴムの総剛性 KG n k 設計限界変位 ( 収束結果 ) max KG max smg 等価剛性 K max M 設計周期 Ts K smg 等価粘性減衰係数 hs K Mg 加速度低減率 免震層の地震力 代表変位 ( 基準変位 ) G max s 1.5 Fh max(,0.4) 0.4(0.34) 0.4(0.33) 0.4(0.35) 1 10hd 5.12MFhZGs Q T s ' Q r K 応答変位 r ' r (3) 免震層の設計限界変位免震層の設計限界変位 δmax は δmax = m とする (4) 免震層の地震応答変位免震層の地震応答変位は 誤差マイナス時の結果から δr = m となる (5) 減衰材の負担せん断力係数減衰材の負担せん断力係数は μ= ( 誤差マイナス時 ) 9

10 μ= ( 標準時 ) μ= ( 誤差プラス時 ) となる この値は 0.03 を上回っていることを確認した (6) 免震建築物の接線周期免震建築物の接線周期は 35.9 Ts ( 秒 ) ( 誤差マイナス時 ) 64 Ts ( 秒 ) ( 標準時時 ) Ts ( 秒 ) ( 誤差プラス時 ) 104 となる 接線周期は 2 秒以上になることを確認した (7) 上部構造の層せん断力係数上部構造の層せん断力係数は 誤差プラス時の方が大きくなる 誤差プラス時の減衰材の負担せん断力係数 μおよび復元材が負担する水平力 Qe は s (kn) Qe KG である 上部構造の層せん断力係数を表 -12 に示す 表 12 上部構造の層せん断力係数 Ai μai Qe/Mg Cri 2F F BF (8) 免震層に作用する地震力 免震層に作用する地震力 Qiso は 誤差プラス時の方が大きくなり Qiso Qk Qe (kn) である (9) 周辺クリアランスの検証 ( 告示第 2009 号第 6 第 3 項第五号 ) 免震層周辺の必要クリアランスδreq は 応答変位 δγの最大値を誤差マイナス時の m として以下のようになる ⅰ) 通行の用に供する場合 ( 当該建築物の実況を知らない不特定多数の通行人の通路がある場合 ) δreq =δγ+0.80 = = [m] 該当部分無し 10

11 ⅱ) 人の通行のある場合 ( 住宅の周辺部のように実況に精通している居住者若しくは関係者のみが通行する場合 ) δreq =δγ+0.20 = = [m] > 0.50 ⅲ) 上記以外の場合 ( 免震層が隔離され人の接近が不可能な場合 あるいは人に接触するおそれのない部分 ) δreq =δγ+0.10 = = [m] > 0.40 本建築物は通行の用に供する部分がないためⅱ) ⅲ) の場合で それぞれ 0.529m 0.429m を必要クリアランスとする 5 風荷重に対する免震層の検討 ( 告示第 2009 号第 4 第一号ロ ) 5.1 基準風速時風荷重は 粗度区分をⅢ 基準風速を 34m/s として 構造計算ソフトで以下のように出力される 表 13 風荷重の算定結果 ただし 免震建物では 1 階下部の壁が受ける風圧を考慮する必要があるので注意が必要である この点は建物重量における 1 階床荷重と同様である 風荷重は 上記の計算結果に 1 階下部の風荷重を加えて X 方向 = 49.2 kn 49.2/352 = > 0.13 Y 方向 = 55.4 kn 55.4/352 = > 0.13 となる また これらの値の建物総重量 352kN に対する比は 上記のようにすべり支承の摩擦係数 0.13 をやや上回る 従って 設計基準風速で移動を起こす 11

12 参考のため すべりが生じる風速は 基準風速が 34m/s なので X 方向 v m Y 方向 v m となり いずれも風速 30m/s を越えている すべり支承の摩擦抵抗を越えた風圧は 復元ゴムが負担する 従って その場合の移動量は X 方向 v m < m *352 Y 方向 v m < m 80 となる これらの値は 免震層の地震時最大応答 0.329m 以下である 5.2 暴風時極めて稀に発生する暴風時は 風荷重を 1.6 倍して ( 告示第 2009 号第 6 の 2 の六イ ) X 方向 Qv kn Y 方向 Qv kn となる また 変位は すべり支承の摩擦抵抗力を考慮すると X 方向 v m > m *352 Y 方向 v m > m 80 となる 両方向ともすべり支承の限界変形 0.372m を越えている そこで 風拘束装置を設置する 風用設計限界変位は 極めて稀に発生する暴風時に免震層の変位 δw が免震材料認定範囲の限界変形以下となるように 360 mm に設定する 表 14 免震材料の限界変位と免震層の設計限界変位 免震材料 限界変形 [mm] 地震時応答変位 [mm] 設計用風荷重時変位 [mm] 風用設計限界変位 [mm] すべり支承 372 復元ゴム 風荷重に対して抵抗する力として すべり支承の摩擦力と復元ゴムの復元力が考えられるが ここでは安全側を考慮し 摩擦力は考慮せず復元力だけを考慮する 従って 風拘束装置に作用する荷重は X 方向 Qs kn Y 方向 Qs kn となる Y 方向が大きいので 以下 Y 方向の値で設計する 12

13 風荷重と免震層の復元特性の関係を図 -9 に示す 水平荷重 (kn) 基準風速暴風 (1.6 倍 ) 地震最大応答風拘束復元力特性 水平変位 (m) 図 9 風荷重と復元特性の関係 5.3 風拘束装置の設計突出ストッパー方式による風拘束装置を図 -10 に示す ストッパーは X 方向 Y 方向とも 3 点で支持とする それぞれに正負の 2 箇所ずつ合計 12 箇所に設置する 1 箇所あたりの風荷重は Y 方向 Qs 59.8 / kn となる 接合は鋼製プレートとラグスクリュー ボルトとする 図 -10 風拘束装置 ( 突出ストッパー方式 ) 図はすべり支承が設置された梁としたが すべり支承の設置されない梁でも良い ストッパーは コンクリートの基礎に接触して停止するようにした 13

14 ラグスクリュー ボルトの短期許容耐力を 5.69kN/ 本とし 使用本数を 4 本とすると kn > 19.9 kn OK となる 鋼製プレートは板圧 2mm のステンレスとする ステンレスの基準強度を 235N/mm 2 とすると 2 枚のプレートの短期許容せん断耐力は kn 3 > 19.9 kn OK となる 6 下部構造の検討 6.1 基礎形式基礎形式はべた基礎とし 一体の鉄筋コンクリート造とする 仕様は免震告示の規定を満足するものとし 以下にその詳細を示す べた基礎の仕様 ( 免震告示第 2009 号第 3 第 1 項第四号 ) 底盤: 厚さ25cm 以上とし 補強筋として径 12mm 以上の鉄筋を縦横 20cm 以下の間隔で複配筋で配置する 根入れ深さ:15cm 以上とし かつ凍結深度より深いものとする 主筋として径 12mm 以上の異形鉄筋を立ち上がり部の上端に1 本以上 かつ立ち上がり部の下部の底盤に2 本以上配置する 補強筋としては径 9mm 以上の鉄筋を30cm 以下の間隔で縦に配置したものとする なお 主筋と補強筋は必ず緊結すること 150 以上 D13 以上 ( 上端 1 本 下端 2 本以上 ) GL D13 以内 以上 250 図 -5.1 べた基礎の仕様 ( 免震告示第 2009 号第 3 第 1 項第四号に準拠 ) また 段差部分については 応力伝達に支障がないように450mm 以上のラップ長を確保し 上下段の主筋を同径の補強筋 以内 ) により相互に緊結するものとする 14

15 復元ゴム設置ベース 平面外形を mm 袋ナット付きベースプレートまたは長さ90mm 以上の先付けM12 インサートを使用し レベルを確保する 以内を基本とし 鉛直筋は底盤内で90 に折り曲げ30d 以上定着させることを基本とする ( 下図参照 ) 450 袋ナット付きベースプレート等 D13-@150 以内 30d 以上定着 15

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