所 得 税 法 上 級 コース 計 算 テキスト 1 コントロールタワー 回 数 教 材 テ ー マ 計 算 テキスト トレーニング ポイントチェック 理 論 マスター 理 論 テキスト 個 別 計 算 問 題 集 [TAC 出 版 ] 第 1 回 講 義 1 所 得 税 の 学 習 にあたって 所

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1 第 1 回 講 義 体 験 用 テキスト

2 所 得 税 法 上 級 コース 計 算 テキスト 1 コントロールタワー 回 数 教 材 テ ー マ 計 算 テキスト トレーニング ポイントチェック 理 論 マスター 理 論 テキスト 個 別 計 算 問 題 集 [TAC 出 版 ] 第 1 回 講 義 1 所 得 税 の 学 習 にあたって 所 得 控 除 (その1) 所 得 控 除 (その2) P. 1 ~ P. 48 問 題 1 ~ 問 題 15 P.325 ~ P ー 第 14 章 第 2 回 演 習 1( 添 削 問 題 ) 理 論 テーマ 所 得 控 除 の 内 容 配 偶 者 控 除 配 偶 者 特 別 控 除 扶 養 控 除 同 一 生 計 親 族 が 事 業 から 受 ける 対 価 計 算 テーマ 総 合 計 算 問 題 P 第 3 回 講 義 2 事 業 と 業 務 青 色 申 告 事 業 所 得 の 金 額 収 入 金 額 の 別 段 の 定 め 収 入 費 用 帰 属 時 期 の 特 例 家 事 関 連 費 等 P. 51 ~ P. 92 問 題 16 ~ 問 題 23 ~ P. 36 P. 57 ~ P. 70 P. 76 ~ P 第 6 章 第 4 回 演 習 2 計 算 テーマ 総 合 計 算 問 題 -i-

3 第 5 回 講 義 3 諸 通 達 売 上 原 価 減 価 償 却 P. 95 ~ P.152 問 題 24 ~ 問 題 35 P. 71 ~ P. 74 P. 81 ~ P. 102 第 6 章 第 6 回 演 習 3( 添 削 問 題 ) 理 論 テーマ 所 得 計 算 の 通 則 収 入 金 額 の 別 段 の 定 め 収 入 費 用 帰 属 時 期 の 特 例 家 事 関 連 費 等 及 び 外 国 所 得 税 の 必 要 経 費 不 算 入 等 計 算 テーマ 総 合 計 算 問 題 3-1 3ー 第 7 回 講 義 4 減 価 償 却 借 地 権 償 却 繰 延 資 産 資 産 損 失 ( 事 業 所 得 ) 貸 倒 引 当 金 同 一 生 計 親 族 が 事 業 から 受 ける 対 価 P.155 ~ P.218 問 題 36 ~ 問 題 51 P.103 ~ P 第 6 章 第 8 回 演 習 4 計 算 テーマ 総 合 計 算 問 題 -ii-

4 凡 例 教 材 中 に 引 用 する 法 令 については 下 記 の 略 称 を 使 用 する 法 所 得 税 法 令 所 得 税 法 施 行 令 規 所 得 税 法 施 行 規 則 措 法 租 税 特 別 措 置 法 措 令 租 税 特 別 措 置 法 施 行 令 措 規 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 国 通 法 国 税 通 則 法 基 通 所 得 税 基 本 通 達 個 通 個 別 通 達 措 通 租 税 特 別 措 置 法 関 係 通 達 災 免 法 災 害 減 免 法 災 免 令 災 害 減 免 法 施 行 令 耐 省 令 耐 用 年 数 省 令 耐 通 耐 用 年 数 通 達 復 財 法 復 興 財 源 確 保 法 引 用 例 法 303 一 所 得 税 法 第 30 条 第 3 項 第 一 号 基 通 2-1 所 得 税 法 基 本 通 達 2-1 ( 注 ) 平 成 27 年 8 月 1 日 現 在 の 法 令 通 達 による -iii-

5 参 考 復 興 特 別 所 得 税 1. 税 額 居 住 者 又 は 非 居 住 者 は 復 興 特 別 所 得 税 の 納 税 義 務 があり 復 興 特 別 所 得 税 は 基 準 所 得 税 額 の2.1% 相 当 額 とされている この 基 準 所 得 税 額 は 外 国 所 得 税 額 控 除 前 の 所 得 税 額 とされている 外 国 税 額 控 除 前 の 所 得 税 額 2.1% 2. 源 泉 徴 収 源 泉 徴 収 義 務 者 は 給 与 等 を 支 払 う 際 その 所 得 について 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 を 徴 収 しなければならない なお 復 興 特 別 所 得 税 を 含 む 源 泉 徴 収 税 率 は 次 のとおりである 所 得 税 の 源 泉 徴 収 税 率 102.1% 3. 納 付 税 額 の 一 連 の 流 れ ( 例 ) 課 税 総 所 得 金 額 6,000,000 円 この 中 には 非 上 場 株 式 の 配 当 所 得 の 金 額 が250,000 円 ある なお 配 当 所 得 に 係 る 負 債 の 利 子 はなかった Ⅳ 納 付 税 額 ( 単 位 : 円 ) 算 出 税 額 772,500 6,000,000 20%-427,500=772,500 配 当 控 除 額 25, ,000 10%=25,000 差 引 所 得 税 額 747,500 ( 基 準 所 得 税 額 ) 復 興 特 別 所 得 税 額 15, , %=15,697( 円 未 満 の 端 数 切 捨 ) 所 得 税 及 び 復 興 特 763, ,500+15,697=763,197 別 所 得 税 の 額 源 泉 徴 収 税 額 51, , %=51,050 復 興 特 別 所 得 税 込 の 税 率 申 告 納 税 額 712,100 ( 百 円 未 満 切 捨 ) -iv-

6 テ キ ス ト < 今 回 の 学 習 内 容 > 第 1 回 講 義 使 用 ページ P1~48

7 第 1 回 < 今 回 の 学 習 内 容 > 講 義 1 計 算 テキスト テーマ1 所 得 税 の 学 習 にあたって テーマ41 所 得 控 除 (その1) テーマ42 所 得 控 除 (その2) 理 論 テキスト 6-1 所 得 控 除 の 内 容 6-2 雑 損 控 除 6-3 医 療 費 控 除 6-4 配 偶 者 控 除 6-5 配 偶 者 特 別 控 除 6-6 扶 養 控 除 -1-

8 第 1 章 青 色 申 告 等 テーマ 1 所 得 税 の 学 習 にあたって 項 目 及 び 内 容 参 照 条 文 重 要 度 1-1 所 得 税 の 学 習 にあたって 1 本 試 験 の 傾 向 2 上 級 コースの 学 習 にあたって -3-

9 第 1 章 青 色 申 告 等 1-1 所 得 税 の 学 習 にあたって ポイント 整 理 1 本 試 験 の 傾 向 税 理 士 試 験 の 所 得 税 法 は 理 論 50 点 計 算 50 点 で 出 題 されており それぞれの 試 験 傾 向 は 次 のとおりである 1 理 論 ( 通 常 は 応 用 理 論 形 式 で 2 題 出 題 ) 最 近 は 規 定 そのものを 個 別 に 聞 く 問 題 ではなく 取 扱 いの 理 解 度 を 問 う 問 題 が 多 く 出 題 されている したがって 単 に 理 論 マスターの 個 別 理 論 の 丸 暗 記 だけでなく 問 題 で 問 われている ことに 計 算 で 培 った 知 識 を 駆 使 して 自 分 の 言 葉 で 適 切 に 解 答 できるように 内 容 を 理 解 しておかなければならない 過 去 5 年 間 の 理 論 の 出 題 状 況 年 度 出 題 項 目 第 61 回 ( 平 成 23 年 ) 第 62 回 ( 平 成 24 年 ) 第 63 回 ( 平 成 25 年 ) 第 64 回 ( 平 成 26 年 ) 第 65 回 ( 平 成 27 年 ) 新 株 予 約 権 の 権 利 行 使 による 経 済 的 利 益 の 取 扱 い 居 住 用 財 産 を 買 換 えた 場 合 の 譲 渡 損 失 の 取 扱 い 組 合 事 業 から 生 ずる 損 失 の 取 扱 い 年 金 についての 取 扱 い 取 得 した 損 害 賠 償 金 住 宅 及 び 別 荘 の 損 害 の 取 扱 い 確 定 給 付 企 業 年 金 の 一 時 金 懸 賞 金 の 取 扱 い 事 業 所 得 と 雑 所 得 の 所 得 計 算 の 共 通 点 相 違 点 棚 卸 資 産 とその 他 の 事 業 用 資 産 の 課 税 上 の 相 違 点 不 動 産 所 得 の 事 業 的 規 模 と 事 業 的 規 模 以 外 の 相 違 点 給 与 所 得 の 取 扱 い -4-

10 第 1 章 青 色 申 告 等 2 計 算 難 易 度 が 高 く 実 務 的 な 要 素 の 強 い 問 題 が 多 く 出 題 されてはいるが 得 点 できる ところをいかに 取 りこぼさないか が 合 否 の 分 かれ 目 になってくる したがって 知 識 を 広 げるよりは 基 礎 的 な 論 点 をしっかり 固 めていくのが 賢 明 である 平 成 16 年 以 降 の 計 算 の 出 題 状 況 年 度 出 題 項 目 第 54 回 ( 平 成 16 年 ) ~ 第 59 回 ( 平 成 21 年 ) 第 60 回 ( 平 成 22 年 ) ~ 第 65 回 ( 平 成 27 年 ) 総 合 問 題 が1 題 と 個 別 問 題 が1 題 又 は 数 題 出 題 小 規 模 又 は 中 規 模 な 総 合 問 題 が2 3 題 出 題 2 上 級 コースの 学 習 にあたって 1 偏 った 学 習 をしないこと! 理 論 計 算 共 にヤマかけをしないで 幅 広 く 学 習 すること 理 論 は 理 論 マスターを 幅 広 く 理 解 し なるべく 暗 記 題 数 を 増 やすこと 計 算 は トレーニングの 問 題 を 繰 り 返 し 解 いて 基 礎 力 を 高 めること 2 講 義 演 習 を 休 まないこと! 講 義 演 習 ともに 休 まないこと 特 に 演 習 は 本 試 験 の 予 行 演 習 として 大 きな 意 味 があり 休 まないで 受 けることが 大 きな 力 となる 講 義 演 習 を 一 回 も 休 まず 受 け 続 ければ 確 実 に 合 格 できる! と 休 まないことを モチベーションにすると 良 い 3 上 級 コースの 学 習 サイクル 講 義 後 はしっかりと 復 習 し 演 習 を 通 じて 実 践 力 を 身 につけること 1 週 間 の 学 習 サイクル 予 習 講 義 復 習 演 習 毎 回 の 講 義 の 前 は 予 習 として トレーニングの 復 習 問 題 を 解 こう -5-

11 第 13 章 所 得 控 除 テーマ 41 所 得 控 除 (その1) 項 目 及 び 内 容 参 照 条 文 重 要 度 41-1 雑 損 控 除 1 適 用 要 件 法 721 令 控 除 額 法 721 令 医 療 費 控 除 (その1) 1 適 用 要 件 法 73 2 控 除 額 法 医 療 費 控 除 (その2) 1 対 象 となる 医 療 費 の 範 囲 令 207 基 通 73-3 等 2 医 療 費 を 補 てんする 保 険 金 等 基 通 社 会 保 険 料 控 除 1 適 用 要 件 法 74 2 社 会 保 険 料 の 範 囲 法 控 除 額 法 74 4 前 納 保 険 料 等 の 取 扱 い 基 通 等 41-5 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 1 適 用 要 件 法 75 2 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 の 範 囲 法 控 除 額 法 75 4 前 納 保 険 料 等 の 取 扱 い 基 通 等 41-6 生 命 保 険 料 控 除 1 適 用 要 件 法 76 2 控 除 額 法 76 3 その 他 法 761 基 通 地 震 保 険 料 控 除 1 適 用 要 件 法 77 2 控 除 額 法 77 3 その 他 法 771 基 通

12 第 13 章 所 得 控 除 41-8 寄 附 金 控 除 1 適 用 要 件 法 78 2 特 定 寄 附 金 の 範 囲 法 782 等 3 控 除 額 法 78-7-

13 第 13 章 所 得 控 除 41-1 雑 損 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 721 令 205) 所 有 者 対 象 資 産 損 失 事 由 居 住 者 同 一 生 計 親 族 で 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 (38 万 円 ) 以 下 のもの 次 に 掲 げる 資 産 以 外 の 資 産 ⑴ 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 ⑵ 棚 卸 資 産 ⑶ 事 業 用 固 定 資 産 及 び 繰 延 資 産 ⑷ 山 林 災 害 又 は 盗 難 若 しくは 横 領 2 控 除 額 ( 法 721 令 206) ⑴ 損 失 の 金 額 損 失 の 基 礎 金 額 - 被 害 直 後 の 時 価 - 廃 材 価 額 - 保 険 金 等 + 災 害 等 関 連 支 出 の 額 資 産 損 失 の 基 礎 価 額 ⑵ 足 切 限 度 額 災 害 関 連 支 出 の 額 が 5 万 円 以 下 の 場 合 災 害 関 連 支 出 の 額 が5 万 円 を 超 える 場 合 損 失 の 金 額 のすべてが 災 害 関 連 支 出 の 額 である 場 合 課 税 標 準 の 合 計 額 10% ⑴ 損 失 の 金 額 - ( 災 害 関 連 支 出 の 額 -5 万 円 ) ⑵ 課 税 標 準 の 合 計 額 10% ⑶ ⑴と⑵のいずれか 低 い 金 額 ⑴ 5 万 円 ⑵ 課 税 標 準 の 合 計 額 10% ⑶ ⑴と⑵のいずれか 低 い 金 額 ⑶ ⑴ - ⑵ = 雑 損 控 除 額 ( 雑 損 失 の 金 額 ) -8-

14 第 13 章 所 得 控 除 1 適 用 要 件 ⑴ 所 有 者 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 以 下 の 者 は 基 礎 控 除 だけで 課 税 所 得 がゼロとなるため 同 一 生 計 親 族 で 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 (38 万 円 ) 以 下 の 者 の 所 有 資 産 についても 適 用 が 受 けられる 留 意 点 同 一 生 計 親 族 に 該 当 するかどうかの 判 定 損 失 発 生 日 又 は 災 害 等 関 連 支 出 の 支 出 日 の 現 況 による 留 意 点 所 得 要 件 判 定 の 基 礎 は 合 計 所 得 金 額 ではなく 課 税 標 準 の 合 計 額 である なお 青 色 事 業 専 従 者 等 の 有 する 資 産 であっても 所 得 要 件 を 満 たせば 対 象 となる 親 族 の 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 以 下 であるかどうかの 判 定 損 失 発 生 日 又 は 災 害 等 関 連 支 出 の 支 出 日 の 属 する 年 の12 月 31 日 の 現 況 による 留 意 点 同 一 生 計 ( 生 計 を 一 にする)の 意 義 ( 基 通 2-47) 1 同 居 している 場 合 は 明 らかに 独 立 した 生 活 を 営 んでいない 限 り 同 一 生 計 とする 2 勤 務 等 の 都 合 上 同 居 していなくても 次 の 場 合 は 同 一 生 計 とする イ 余 暇 には 同 居 することを 常 例 としている ロ 常 に 生 活 費 等 の 送 金 が 行 われている ⑵ 対 象 資 産 次 の 資 産 以 外 の 資 産 となる 1 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 ( 法 621) 2 被 災 事 業 用 資 産 ( 法 703) 業 務 用 資 産 非 業 務 用 資 産 棚 卸 資 産 事 業 用 固 定 資 産 等 ( 法 511) 山 林 ( 法 513) 事 業 的 規 模 以 外 の 業 務 用 資 産 生 活 に 通 常 必 要 な 資 産 等 生 活 に 通 常 必 要 でない 資 産 ( 法 62) 必 要 経 費 算 入 雑 損 控 除 の 対 象 資 産 譲 渡 所 得 の 金 額 の 計 算 上 控 除 ⑶ 損 失 事 由 雑 損 控 除 は 災 害 又 は 盗 難 若 しくは 横 領 により 損 失 が 発 生 した 場 合 に 適 用 があるが 災 害 等 に 関 連 する 支 出 ( 雪 おろし 費 用 等 の 支 出 )のみでも 適 用 がある -9-

15 第 13 章 所 得 控 除 2 控 除 額 ⑴ 損 失 の 金 額 1 損 失 の 基 礎 金 額 原 則 として 直 前 の 時 価 を 基 礎 に 計 算 するが 減 価 償 却 資 産 である 場 合 には 直 前 の 取 得 費 相 当 額 を 基 礎 に 計 算 することができる これらのうち いずれか 多 い 方 によることができる 災 害 等 関 連 支 出 も 損 失 の 金 額 に 含 まれる 2 保 険 金 等 の 控 除 イ 保 険 金 等 は 損 失 を 受 けた 資 産 との 個 別 対 応 により 控 除 する ロ 保 険 差 益 等 は 非 課 税 とされる ハ 確 定 申 告 期 限 までに 保 険 金 等 の 額 が 確 定 していない 場 合 は 見 込 額 を 控 除 する なお 見 込 額 と 確 定 額 が 異 なるときは 遡 及 訂 正 を 行 う 3 災 害 等 関 連 支 出 の 控 除 年 分 の 特 例 ( 基 通 72-5) 原 則 として 支 出 年 の 雑 損 控 除 の 対 象 とするが 損 失 発 生 年 の 翌 年 3 月 15 日 までに 支 出 した 場 合 には 損 失 発 生 年 分 の 雑 損 控 除 の 対 象 とすることができる 留 意 点 災 害 等 関 連 支 出 の 範 囲 ( 令 206) 1 災 害 により 損 失 を 受 けた 資 産 の 取 壊 し 又 は 除 去 のための 支 出 2 災 害 により 損 失 を 受 けた 資 産 にする 次 の 支 出 イ 土 砂 その 他 の 障 害 物 の 除 去 のための 支 出 ロ 損 失 を 受 けた 資 産 の 損 壊 等 を 防 止 するための 支 出 3 災 害 により 損 失 を 受 けた 資 産 に 支 出 する 原 状 回 復 支 出 直 前 の 時 価 ( 又 は 取 得 費 ) 直 後 の 時 価 資 産 損 失 の 基 礎 価 額 原 状 回 復 支 出 資 本 的 支 出 災 害 関 連 支 出 原 状 回 復 支 出 とその 他 の 支 出 を 行 った 場 合 ( 区 分 不 明 の 場 合 ) 直 前 の 時 価 ( 又 は 取 得 費 ) 直 後 の 時 価 資 産 損 失 の 基 礎 価 額 支 出 額 資 本 的 支 出 災 害 関 連 支 出 資 本 的 支 出 原 状 回 復 支 出 30% 資 本 的 支 出 70% 4 災 害 による 被 害 の 拡 大 又 は 発 生 を 防 止 するため 緊 急 に 必 要 な 措 置 を 講 ずるための 支 出 ( 雪 おろし 費 用 の 支 出 シロアリ 駆 除 のための 支 出 など) 5 盗 難 又 は 横 領 により 損 失 を 受 けた 資 産 について 支 出 する 原 状 回 復 支 出 -10-

16 第 13 章 所 得 控 除 ⑵ 足 切 限 度 額 災 害 関 連 支 出 が5 万 円 を 超 える 場 合 には 足 切 限 度 額 の 特 例 の 適 用 が 認 められる なお 盗 難 又 は 横 領 に 関 連 する 支 出 が5 万 円 を 超 えていてもこの 特 例 の 適 用 はない 留 意 点 控 除 額 計 算 の 別 法 ⑴ 損 失 の 金 額 ⑵ 控 除 額 1 損 失 の 金 額 - 課 税 標 準 の 合 計 額 10% 2 災 害 関 連 支 出 の 額 - 5 万 円 3 1と2のいずれか 多 い 金 額 留 意 点 災 害 減 免 法 に 規 定 する 所 得 税 の 減 免 ( 災 免 法 2) 1 要 件 次 の⑴から⑶のすべてを 満 たす 場 合 ( 雑 損 控 除 と 選 択 適 用 ) ⑴ 災 害 により 自 己 又 は 同 一 生 計 親 族 ( 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 以 下 の 者 に 限 る) の 所 有 する 住 宅 又 は 家 財 について 被 害 を 受 けた 場 合 ⑵ その 生 じた 損 害 金 額 ( 保 険 金 等 により 補 てんされた 金 額 を 除 く)が その 住 宅 又 は 家 財 の 価 額 ( 時 価 )の10 分 の5 以 上 ( 注 ) ⑶ 被 害 を 受 けた 年 分 の 災 害 減 免 法 に 規 定 する 合 計 所 得 金 額 が 1,000 万 円 以 下 ( 注 ) 課 税 標 準 の 合 計 額 から 措 置 法 の 特 別 控 除 額 を 控 除 した 後 の 金 額 2 取 扱 い 措 置 法 の 税 額 控 除 後 外 国 税 額 控 除 前 の 税 額 から 被 害 を 受 けた 年 分 の 所 得 税 の 額 を 次 の3つの 区 分 に 応 じて 軽 減 又 は 免 除 する 合 計 所 得 金 額 の 区 分 所 得 税 の 減 免 額 500 万 円 以 下 所 得 税 額 ( 附 帯 税 を 除 く)の 全 部 500 万 円 を 超 え 750 万 円 以 下 上 記 の 所 得 税 額 50% 750 万 円 を 超 え 1,000 万 円 以 下 上 記 の 所 得 税 額 25% -11-

17 第 13 章 所 得 控 除 41-2 医 療 費 控 除 (その1) ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 73) 居 住 者 が 自 己 又 は 同 一 生 計 親 族 に 係 る 医 療 費 を 支 払 った 場 合 2 控 除 額 ( 法 73) ⑴ 医 療 費 の 額 支 出 した 医 療 費 の 額 - 保 険 金 等 の 額 ⑵ 足 切 限 度 額 1 課 税 標 準 の 合 計 額 5% 2 10 万 円 3 1と2のいずれか 低 い 金 額 ⑶ 医 療 費 控 除 額 (200 万 円 限 度 ) ⑴ - ⑵ -12-

18 第 13 章 所 得 控 除 1 適 用 要 件 ⑴ 対 象 者 同 一 生 計 親 族 に 係 るものも 対 象 となるが 同 一 生 計 親 族 に 所 得 要 件 はない 青 色 事 業 専 従 者 等 であっても 対 象 となるが いわゆる 里 子 及 び 養 護 受 託 老 人 は 親 族 ではないため 対 象 とならない ⑵ 未 払 医 療 費 現 実 に 支 払 った 年 の 控 除 対 象 となる( 基 通 73-2) 雑 損 控 除 は 損 失 発 生 年 の 翌 年 3 月 15 日 までの 支 出 金 額 も 損 失 発 生 年 分 の 対 象 とする ことができるが 他 の 所 得 控 除 ( 医 療 費 控 除 等 )には このような 特 例 はない 2 控 除 額 ⑴ 保 険 金 等 は 支 出 した 医 療 費 との 個 別 対 応 により 控 除 する ⑵ 保 険 差 益 等 は 非 課 税 とされる ⑶ 確 定 申 告 期 限 までに 保 険 金 等 の 額 が 確 定 していない 場 合 には 見 込 額 を 控 除 する なお 見 込 額 と 確 定 額 が 異 なるときは 遡 及 訂 正 を 行 う 留 意 点 同 一 生 計 親 族 に 該 当 するかどうかの 判 定 次 の1 又 は2のいずれかの 時 点 で 同 一 生 計 であれば 適 用 が 受 けられる 1 医 療 費 を 支 出 すべき 事 由 が 生 じた 時 2 現 実 に 医 療 費 を 支 払 った 時 事 由 発 生 時 ( 受 診 時 ) 同 一 生 計 支 出 時 別 生 計 いずれかの 時 に 同 一 生 計 であればよい -13-

19 第 13 章 所 得 控 除 41-3 医 療 費 控 除 (その2) ポイント 整 理 1 対 象 となる 医 療 費 の 範 囲 ( 令 207 基 通 73-3~7 等 ) ⑴ 次 の 費 用 で その 病 状 等 に 応 じて 一 般 的 に 支 出 される 水 準 を 著 しく 超 えない 部 分 の 金 額 1 医 師 又 は 歯 科 医 師 による 診 療 代 又 は 治 療 代 2 治 療 又 は 療 養 に 必 要 な 医 薬 品 の 購 入 費 用 3 急 病 やケガなどによる 病 院 等 への 搬 送 費 用 4 あん 摩 マッサージ 指 圧 師 はり 師 きゅう 師 柔 道 整 復 師 による 施 術 費 用 5 保 健 師 看 護 師 准 看 護 師 又 は 特 に 依 頼 した 人 に 支 払 った 療 養 ( 在 宅 療 養 を 含 む) 上 の 世 話 の 費 用 6 助 産 師 による 分 娩 の 介 助 料 7 介 護 福 祉 士 等 による 喀 痰 吸 引 等 の 対 価 8 指 定 介 護 老 人 福 祉 施 設 等 の 施 設 サービス 費 用 のうち 一 定 のもの 9 メタボリックシンドローム 検 診 を 受 けたことによる 一 定 の 特 定 保 健 指 導 の 費 用 など ⑵ 次 の 費 用 で 診 療 や 治 療 などを 受 けるために 直 接 必 要 なもの 1 通 院 費 用 で 通 常 必 要 なもの( 電 車 代 バス 代 必 要 性 のあるタクシー 代 など) 2 入 院 の 部 屋 代 や 食 事 代 で 通 常 必 要 なもの 3 医 療 用 器 具 の 購 入 代 や 賃 借 料 で 通 常 必 要 なもの 4 6 月 以 上 寝 たきりの 状 態 で おむつの 使 用 が 必 要 であると 医 師 が 認 めた 人 のおむつ 代 ( 医 師 が 発 行 した おむつ 使 用 証 明 書 が 必 要 ) 2 医 療 費 を 補 てんする 保 険 金 等 ( 基 通 ) ⑴ 健 康 保 険 法 等 の 規 定 に 基 づく 出 産 育 児 一 時 金 家 族 出 産 育 児 一 時 金 高 額 療 養 費 等 ⑵ 医 療 費 の 補 てんを 目 的 として 支 払 を 受 ける 医 療 保 険 金 又 は 入 院 費 給 付 金 等 ⑶ 医 療 費 の 補 てんを 目 的 として 支 払 を 受 ける 損 害 賠 償 金 等 ⑷ 任 意 の 互 助 組 織 から 医 療 費 の 補 てんを 目 的 として 支 払 を 受 ける 給 付 金 -14-

20 第 13 章 所 得 控 除 1 医 療 費 控 除 の 対 象 とならないもの ⑴ 医 師 や 看 護 師 などに 対 する 謝 礼 ⑵ 人 間 ドックその 他 の 健 康 診 断 費 用 その 結 果 重 大 な 疾 病 が 発 見 され かつ その 治 療 をした 場 合 には 対 象 となる ⑶ 美 容 整 形 の 費 用 ⑷ 病 気 の 予 防 や 健 康 増 進 などのための 医 療 品 や 健 康 食 品 の 購 入 費 用 ⑸ 治 療 を 受 けるために 直 接 必 要 ではない 近 視 や 乱 視 のためのメガネやコンタクトレンズ の 購 入 費 用 治 療 を 受 けるために 直 接 必 要 とする 治 療 用 メガネ などを 除 く 視 力 回 復 レーザー 手 術 (レーシック 手 術 )に 係 る 費 用 は 医 療 費 控 除 の 対 象 となる ⑹ 通 院 のための 自 家 用 車 のガソリン 代 や 駐 車 代 ⑺ 出 産 目 的 で 実 家 に 帰 るための 交 通 費 ⑻ 親 族 に 支 払 う 療 養 上 の 世 話 の 費 用 ⑼ 診 断 書 の 作 成 料 金 ⑽ 疲 れを 癒 したり 体 調 を 整 えたりするために 行 ったマッサージによる 施 術 費 用 など ⑾ 寝 具 類 の 購 入 代 や 賃 借 料 ⑿ 紙 おむつの 購 入 費 用 (1⑵6で 医 療 費 控 除 の 対 象 となるものを 除 く ) 2 医 療 費 を 補 てんする 保 険 金 等 に 該 当 しないもの ⑴ 療 養 等 のため 労 務 又 は 業 務 などに 従 事 できなくなったことにより 支 払 を 受 ける 保 険 金 損 害 賠 償 金 等 ⑵ 健 康 保 険 法 の 規 定 により 支 払 を 受 ける 傷 病 手 当 金 出 産 手 当 金 等 ⑶ 使 用 者 等 から 支 払 を 受 ける 見 舞 金 等 留 意 点 介 護 サービスの 対 価 要 介 護 者 が 利 用 する 介 護 保 険 の 介 護 サービス 等 に 係 る 対 価 のうち 次 に 掲 げるものは 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 対 象 となる 介 護 サービス 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 金 額 指 定 介 護 老 人 福 祉 施 設 の 施 設 サービスの 対 価 自 己 負 担 額 1 2 介 護 老 人 保 健 施 設 の 施 設 サービスの 対 価 自 己 負 担 額 医 療 系 サービスの 利 用 とあわせて 利 用 す る 居 宅 サ ー ビ ス の 対 価 自 己 負 担 額 -15-

21 第 13 章 所 得 控 除 留 意 点 非 居 住 者 期 間 に 係 る 医 療 費 非 居 住 者 が 支 払 った 医 療 費 は 医 療 費 控 除 の 対 象 とならないが 非 居 住 者 期 間 に 受 けた 治 療 等 に 係 る 医 療 費 を 居 住 者 として 支 払 った 場 合 には 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 非 居 住 者 帰 国 居 住 者 治 療 等 医 療 費 の 支 払 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 留 意 点 クレジットカード ローンで 支 払 った 医 療 費 医 療 費 をクレジットカードやローン(デンタルローンなど)により 支 払 った 場 合 には 本 年 中 に 信 販 会 社 等 に 支 払 った 金 額 ではなく 病 院 等 に 支 払 った 医 療 費 の 全 額 が 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 設 例 本 年 10 月 20 日 妻 の 歯 の 治 療 費 300,000 円 をクレジットカードで 支 払 った 支 払 方 法 は3 回 の 分 割 払 いとし 実 際 には 本 年 11 月 27 日 12 月 27 日 及 び 翌 年 1 月 27 日 に 甲 の 預 金 口 座 からそれぞれ 100,000 円 が 引 き 落 とされている 解 説 医 療 費 控 除 の 対 象 金 額 300,000 円 留 意 点 死 亡 した 同 一 生 計 親 族 に 係 る 医 療 費 死 亡 した 同 一 生 計 親 族 に 係 る 医 療 費 は 医 療 費 控 除 の 対 象 となる この 場 合 に 次 のような 医 療 費 であっても 支 払 った 者 の 医 療 費 控 除 の 対 象 となる ⑴ その 医 療 費 が 相 続 税 の 計 算 上 債 務 控 除 の 対 象 となっている 場 合 ⑵ その 医 療 費 を 相 続 財 産 である 預 貯 金 から 支 払 った 場 合 -16-

22 第 13 章 所 得 控 除 <メ モ> -17-

23 第 13 章 所 得 控 除 41-4 社 会 保 険 料 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 74) 居 住 者 が 自 己 又 は 同 一 生 計 親 族 の 負 担 すべき 社 会 保 険 料 を 支 払 った 場 合 又 は 給 与 から 控 除 される 場 合 2 社 会 保 険 料 の 範 囲 ( 法 742) ⑴ 健 康 保 険 の 保 険 料 ⑵ 国 民 健 康 保 険 の 保 険 料 ⑶ 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 の 保 険 料 ⑷ 国 民 年 金 の 保 険 料 国 民 年 金 基 金 の 掛 金 ⑸ 厚 生 年 金 の 保 険 料 厚 生 年 金 基 金 の 掛 金 ⑹ 雇 用 保 険 の 保 険 料 ⑺ 介 護 保 険 の 保 険 料 など 3 控 除 額 ( 法 74) 全 額 4 前 納 保 険 料 等 の 取 扱 い( 基 通 ) 前 納 保 険 料 等 は その 全 額 を 支 払 った 年 に 控 除 できる -18-

24 第 13 章 所 得 控 除 1 適 用 要 件 ⑴ 対 象 者 同 一 生 計 親 族 に 係 るものも 対 象 となるが 同 一 生 計 親 族 に 所 得 要 件 はない ⑵ 未 払 保 険 料 等 ( 基 通 ) 未 払 保 険 料 等 は 現 実 に 支 払 った 年 の 控 除 対 象 となる なお 給 与 所 得 者 は 給 与 天 引 きされる 金 額 が 控 除 対 象 となる 研 究 前 納 保 険 料 等 の 取 扱 い 保 険 料 等 を 前 納 した 場 合 は 原 則 として その 年 に 対 応 する 部 分 の 金 額 ( 本 来 その 年 に 支 払 うべき 金 額 )がその 年 の 控 除 の 対 象 となるが 社 会 保 険 料 控 除 は 支 払 額 の 全 額 が 控 除 額 となるため 制 度 上 前 納 できるもの( 現 在 国 民 年 金 は2 年 分 前 納 できる )は 支 出 年 分 の 控 除 対 象 とすることができる 研 究 特 別 徴 収 又 は 口 座 振 替 による 場 合 ⑴ 特 別 徴 収 による 場 合 介 護 保 険 料 などが 年 金 から 特 別 徴 収 されている 場 合 には 特 別 徴 収 された 者 の 控 除 対 象 となる ⑵ 口 座 振 替 による 場 合 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 を 口 座 振 替 されている 場 合 には 口 座 振 替 により 支 払 った 者 の 控 除 対 象 となる -19-

25 第 13 章 所 得 控 除 41-5 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 75) 居 住 者 が 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 を 支 払 った 場 合 未 払 掛 金 等 は 現 実 に 支 払 った 年 の 控 除 対 象 となる 2 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 の 範 囲 ( 法 752) ⑴ 小 規 模 企 業 共 済 の 掛 金 小 規 模 企 業 の 事 業 主 や 役 員 が 廃 業 や 退 職 に 備 えて 一 定 の 掛 金 を 共 済 事 業 団 に 納 付 し 共 済 事 由 が 発 生 した 場 合 に 共 済 金 の 支 払 を 受 ける 制 度 の 掛 金 をいう ⑵ 確 定 拠 出 年 金 の 掛 金 加 入 者 が 予 め 運 用 対 象 を 選 択 し 自 ら 決 定 した 掛 金 を 国 民 年 金 基 金 連 合 会 等 に 拠 出 し その 運 用 結 果 により 将 来 の 年 金 受 給 額 が 変 動 する 年 金 制 度 ⑶ 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 地 方 公 共 団 体 の 条 例 において 心 身 障 害 者 を 扶 養 する 者 を 加 入 者 とし その 加 入 者 が 地 方 公 共 団 体 に 掛 金 を 納 付 し その 地 方 公 共 団 体 が 心 身 障 害 者 の 扶 養 のための 給 付 金 を 支 給 することを 定 めた 共 済 制 度 3 控 除 額 ( 法 75) 全 額 4 前 納 掛 金 の 取 扱 い( 基 通 ) 41-4 社 会 保 険 料 控 除 と 同 じ -20-

26 第 13 章 所 得 控 除 <メ モ> -21-

27 第 13 章 所 得 控 除 41-6 生 命 保 険 料 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 76) 居 住 者 が 生 命 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 を 支 払 った 場 合 1 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 された 生 命 保 険 契 約 等 ( 旧 契 約 ) 1 受 取 人 の 全 てを 自 己 又 は 親 族 とする 旧 生 命 保 険 契 約 等 ( 一 般 ) 2 所 定 の 要 件 を 満 たす 旧 個 人 年 金 保 険 契 約 等 2 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 された 生 命 保 険 契 約 等 ( 新 契 約 ) 1 受 取 人 の 全 てを 自 己 又 はその 親 族 とする 生 命 保 険 契 約 等 ( 一 般 2 3 以 外 ) 2 受 取 人 の 全 てを 自 己 又 はその 親 族 とする 介 護 医 療 保 険 契 約 等 3 受 取 人 を 自 己 又 はその 配 偶 者 とする 個 人 年 金 保 険 契 約 等 2 控 除 額 ( 法 76) 1 平 成 23 年 12 月 31 日 以 前 に 締 結 された 生 命 保 険 契 約 等 支 払 った 生 命 保 険 料 控 除 額 25,000 円 以 下 全 額 25,000 円 超 50,000 円 以 下 25,000 円 +( 支 払 保 険 料 -25,000 円 ) 50,000 円 超 100,000 円 以 下 37,500 円 +( 支 払 保 険 料 -50,000 円 ) 100,000 円 超 50,000 円 平 成 24 年 1 月 1 日 以 後 に 締 結 された 生 命 保 険 契 約 等 支 払 った 生 命 保 険 料 控 除 額 20,000 円 以 下 全 額 20,000 円 超 40,000 円 以 下 20,000 円 +( 支 払 保 険 料 -20,000 円 ) 40,000 円 超 80,000 円 以 下 30,000 円 +( 支 払 保 険 料 -40,000 円 ) 80,000 円 超 40,000 円

28 第 13 章 所 得 控 除 3 1と2の 生 命 保 険 契 約 等 の 両 方 がある 場 合 生 命 保 険 契 約 等 又 は 個 人 年 金 保 険 契 約 等 の 別 に 各 区 分 ごとにそれぞれ 計 算 した 金 額 の 合 計 額 が 生 命 保 険 料 控 除 額 となる なお 控 除 額 は 全 体 で12 万 円 が 限 度 となる 区 分 控 除 額 旧 契 約 のみ 受 ける 場 合 上 記 2による 控 除 額 (5 万 円 限 度 ) 新 契 約 と 旧 契 約 の 両 方 を 受 け る 場 合 上 記 1による 控 除 額 と 上 記 2による 控 除 額 の 合 計 額 (4 万 円 限 度 ) 上 記 2による 控 除 額 が4 万 円 を 超 えている 場 合 は 適 用 しない 方 が 有 利 新 契 約 のみを 選 択 することが 有 利 になることはない 3 その 他 ( 法 761 基 通 76-3) 1 剰 余 金 等 の 取 扱 い 剰 余 金 等 を 受 けた 場 合 は 支 払 った 生 命 保 険 料 の 合 計 額 からその 剰 余 金 等 の 合 計 額 を 控 除 した 金 額 により 控 除 額 の 計 算 をする 2 前 納 保 険 料 等 の 取 扱 い 前 納 生 命 保 険 料 の 総 額 その 年 中 の 納 付 期 日 の 回 数 ( 前 納 割 引 後 の 金 額 ) 前 納 生 命 保 険 料 の 納 付 期 日 の 総 回 数 -23-

29 第 13 章 所 得 控 除 1 生 命 保 険 料 控 除 額 の 基 礎 となる 支 払 保 険 料 ⑴ 未 払 保 険 料 等 は 現 実 に 支 払 った 年 の 控 除 対 象 となる 振 替 貸 付 けにより 充 当 された 金 額 は その 年 に 支 払 った 金 額 とされる ⑵ 使 用 者 負 担 の 生 命 保 険 料 で 給 与 課 税 されたものは 控 除 対 象 となる( 基 通 76-4) 2 剰 余 金 等 の 取 扱 い( 基 通 76-6) 生 命 保 険 契 約 等 に 基 づいて 受 けた 剰 余 金 等 は 払 込 保 険 料 等 の 払 戻 しと 考 えられるため 保 険 料 の 額 から 控 除 する 研 究 保 険 会 社 に 積 み 立 てられた 剰 余 金 等 の 取 扱 い( 基 通 76-7) 生 命 保 険 契 約 等 に 基 づき 分 配 又 は 割 戻 しを 受 けるべきことが 確 定 した 剰 余 金 又 は 割 戻 金 で 保 険 約 款 等 に 定 めるところにより 保 険 会 社 等 に 積 み 立 てておき 契 約 者 から 申 出 のあったと きに 随 時 払 い 戻 すこととしているものは その 積 み 立 てた 時 に 分 配 又 は 割 戻 しがあったもの として 取 扱 う -24-

30 第 13 章 所 得 控 除 設 例 居 住 者 甲 は 本 年 中 に 次 の 生 命 保 険 料 を 支 払 っている 本 年 分 の 生 命 保 険 料 控 除 額 を 計 算 しなさい ⑴ A 旧 一 般 生 命 保 険 契 約 52,000 円 ( 平 成 23 年 以 前 契 約 ) ⑵ B 新 一 般 生 命 保 険 契 約 60,000 円 ( 平 成 24 年 以 後 契 約 ) ⑶ C 旧 個 人 年 金 生 命 保 険 契 約 150,000 円 ( 平 成 23 年 以 前 契 約 ) ⑷ D 新 個 人 年 金 生 命 保 険 契 約 200,000 円 ( 平 成 24 年 以 後 契 約 ) ⑸ E 介 護 医 療 保 険 契 約 45,000 円 ( ) 解 答 生 命 保 険 料 控 除 額 ( 単 位 : 円 ) ⑴ 一 般 1 旧 契 約 1 37,500+(52,000-50,000) =38, 新 契 約 1 30,000+(60,000-40,000) =35, =73,000>40,000 40,000 ⑵ 個 人 年 金 150,000>100,000 50,000>40,000 50,000( 旧 契 約 のみ 適 用 ) ⑶ 介 護 医 療 1 30,000+(45,000-40,000) =31,250 4 ⑷ (1)+(2)+(3) = 121,250 > 120, ,

31 第 13 章 所 得 控 除 41-7 地 震 保 険 料 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 77) 居 住 者 が 自 己 又 は 同 一 生 計 親 族 の 有 する 居 住 用 家 屋 家 財 等 の 地 震 等 損 害 を 保 険 等 の 目 的 とする 損 害 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 等 を 支 払 った 場 合 地 震 等 損 害 とは 地 震 若 しくは 噴 火 又 はこれらによる 津 波 を 直 接 の 原 因 とする 火 災 損 壊 埋 没 又 は 流 失 による 損 害 をいう 同 一 生 計 親 族 に 所 得 要 件 はない 店 舗 併 用 住 宅 等 の 場 合 ( 基 通 ) 居 住 用 部 分 だけ( 床 面 積 等 であん 分 )が 控 除 の 対 象 となる なお 90% 以 上 が 居 住 用 のときは 全 てを 控 除 の 対 象 として 差 し 支 えない 2 控 除 額 ( 法 77) 全 額 (5 万 円 を 限 度 ) 3 その 他 ( 法 771 基 通 77-7) 剰 余 金 等 前 納 保 険 料 等 の 取 扱 いは 41-6 生 命 保 険 料 控 除 と 同 じ -26-

32 第 13 章 所 得 控 除 <メ モ> -27-

33 第 13 章 所 得 控 除 41-8 寄 附 金 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 78) 居 住 者 が 特 定 寄 附 金 を 支 出 した 場 合 2 特 定 寄 附 金 の 範 囲 ( 法 782 措 法 41の18 18の3 19 基 通 78-2~7) 1 特 定 寄 附 金 に 該 当 するもの ⑴ 国 又 は 地 方 公 共 団 体 に 対 する 寄 附 金 国 立 の 学 校 等 の 施 設 の 建 設 等 を 目 的 とする 後 援 会 等 に 対 する 寄 附 金 であっても その 施 設 が 完 成 後 国 等 に 帰 属 することが 明 らかなものは 対 象 となる 報 道 機 関 に 拠 出 した 災 害 義 援 金 等 で 最 終 的 に 義 援 金 配 分 委 員 会 等 に 拠 出 されること が 明 らかであるものは 地 方 公 共 団 体 に 対 する 寄 附 金 に 該 当 する ⑵ 指 定 寄 附 金 ( 公 益 社 団 法 人 等 に 対 する 寄 附 金 のうち 財 務 大 臣 が 指 定 したもの) ⑶ 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 寄 附 金 ⑷ 認 定 特 定 非 営 利 活 動 法 人 ( 認 定 NPO 法 人 )に 対 する 寄 附 金 ⑸ 政 党 等 に 対 する 寄 附 金 で 公 職 選 挙 法 により 報 告 されたもの ⑹ 払 込 みにより 取 得 した 特 定 新 規 中 小 会 社 の 株 式 (その 年 12 月 31 日 において 所 有 する 場 合 に 限 る )の 取 得 に 要 した 金 額 (1,000 万 円 を 限 度 とする ) ⑺ その 他 一 定 のもの 2 特 定 寄 附 金 に 該 当 しないもの ⑴ 学 校 の 入 学 に 関 する 寄 附 金 など 入 学 辞 退 等 により 結 果 的 に 入 学 していなくても 控 除 の 対 象 とならない ⑵ 最 終 的 に 国 等 に 帰 属 しないもの( 一 定 の 団 体 等 に 補 助 金 として 交 付 する 場 合 等 ) 3 控 除 額 ( 法 78) 特 定 寄 附 金 の 額 課 税 標 準 の 合 計 額 40% いずれか 低 い 金 額 - 2,000 円 -28-

34 第 13 章 所 得 控 除 1 適 用 要 件 ( 基 通 78-1) 特 定 寄 附 金 は 現 実 に 支 払 った 年 の 控 除 の 対 象 となる 手 形 の 振 出 しは 現 実 の 支 払 いには 該 当 しない 参 考 特 定 公 益 増 進 法 人 に 対 する 寄 附 金 教 育 又 は 科 学 の 振 興 等 その 他 公 益 の 増 進 に 著 しく 寄 与 する 次 の 法 人 に 対 する 寄 附 金 で その 法 人 の 主 たる 目 的 である 業 務 に 関 連 するものをいう ⑴ 独 立 行 政 法 人 ( 日 本 学 生 支 援 機 構 など) ⑵ 日 本 赤 十 字 社 ⑶ 一 定 の 学 校 法 人 ⑷ 社 会 福 祉 法 人 など 留 意 点 国 等 に 対 して 資 産 の 贈 与 等 をした 場 合 ( 措 法 ) 棚 卸 資 産 等 譲 渡 所 得 の 基 因 となる 資 産 等 課 税 関 係 通 常 の 販 売 価 額 の70%と 取 得 価 額 の いずれか 多 い 金 額 を 総 収 入 金 額 算 入 非 課 税 特 定 寄 附 金 の 額 総 収 入 金 額 算 入 額 取 得 費 + 譲 渡 費 用 又 は 必 要 経 費 譲 渡 所 得 の 基 因 となる 資 産 は 取 得 費 の5% 基 準 山 林 所 得 の 基 因 となる 山 林 は 50%の 概 算 経 費 の 適 用 がある 留 意 点 入 学 に 関 する 寄 附 金 入 学 年 の 年 末 までに 支 出 した 寄 附 金 も 入 学 に 関 する 寄 附 金 に 該 当 する 但 し 入 学 決 定 後 に 新 入 生 以 外 の 者 と 同 一 の 条 件 で 募 集 されるものは 入 学 に 関 する 寄 附 金 には 該 当 しない -29-

35 第 13 章 所 得 控 除 <メ モ> -30-

36 第 13 章 所 得 控 除 テーマ 42 所 得 控 除 (その2) 項 目 及 び 内 容 参 照 条 文 重 要 度 42-1 障 害 者 控 除 1 適 用 要 件 法 79 2 控 除 額 法 79 3 障 害 者 の 意 義 法 21 二 十 八 等 42-2 寡 婦 ( 寡 夫 ) 控 除 1 適 用 要 件 法 81 2 控 除 額 法 81 措 法 41の17 3 寡 婦 ( 寡 夫 )の 意 義 法 21 三 十 等 42-3 勤 労 学 生 控 除 1 適 用 要 件 法 82 2 控 除 額 法 82 3 勤 労 学 生 の 意 義 法 21 三 十 二 42-4 配 偶 者 控 除 1 適 用 要 件 法 83 2 控 除 額 法 83 3 控 除 対 象 配 偶 者 の 意 義 法 21 三 十 三 等 42-5 配 偶 者 特 別 控 除 1 適 用 要 件 法 83の2 2 控 除 額 ( 簡 便 法 ) 法 83の 扶 養 控 除 1 適 用 要 件 法 84 2 控 除 額 法 84 措 法 41の16 3 扶 養 親 族 の 意 義 法 21 三 十 四 等 42-7 基 礎 控 除 1 適 用 要 件 法 86 2 控 除 額 法 人 的 控 除 の 判 定 の 時 期 1 扶 養 親 族 等 の 判 定 の 時 期 等 法 85 基 通 配 偶 者 と 死 別 後 同 一 年 に 再 婚 した 場 合 の 特 例 令 人 以 上 の 居 住 者 がある 場 合 の 扶 養 親 族 等 の 所 属 法 85 等 -31-

37 第 13 章 所 得 控 除 42-1 障 害 者 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 79) ⑴ 居 住 者 が 障 害 者 である 場 合 ⑵ 控 除 対 象 配 偶 者 又 は 扶 養 親 族 が 障 害 者 である 場 合 2 控 除 額 ( 法 79) 一 人 につき27 万 円 ( 特 別 障 害 者 は40 万 円 同 居 特 別 障 害 者 は75 万 円 ) 3 障 害 者 の 意 義 ( 法 21 二 十 八 二 十 九 793 令 10) 1 障 害 者 精 神 又 は 身 体 に 障 害 がある 者 で 次 に 掲 げるものをいう ⑴ 精 神 上 の 障 害 により 事 理 を 弁 識 する 能 力 を 欠 く 常 況 にある 者 など ⑵ 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 の 交 付 を 受 けている 者 ⑶ 身 体 障 害 者 手 帳 に 身 体 上 の 障 害 がある 者 として 記 載 されている 者 ⑷ 常 に 就 床 を 要 し 複 雑 な 介 護 を 要 する 者 など 2 特 別 障 害 者 障 害 者 のうち 精 神 又 は 身 体 に 重 度 の 障 害 がある 者 で 次 に 掲 げるものをいう ⑴ 精 神 上 の 障 害 により 事 理 を 弁 識 する 能 力 を 欠 く 常 況 にある 者 など ⑵ 精 神 障 害 者 保 健 福 祉 手 帳 に 障 害 等 級 が1 級 として 記 載 されている 者 ⑶ 身 体 障 害 者 手 帳 に 身 体 上 の 障 害 の 程 度 が1 級 又 は2 級 である 者 と 記 載 されている 者 ⑷ 常 に 就 床 を 要 し かつ 複 雑 な 介 護 を 要 する 者 など 3 同 居 特 別 障 害 者 ⑴ 控 除 対 象 配 偶 者 又 は 扶 養 親 族 のうち 特 別 障 害 者 で かつ ⑵ 居 住 者 又 はその 居 住 者 の 配 偶 者 若 しくは 同 一 生 計 親 族 のいずれかとの 同 居 を 常 況 とし ている 者 をいう -32-

38 第 13 章 所 得 控 除 留 意 点 障 害 者 の 意 義 と 控 除 額 特 別 障 害 者 障 害 者 特 別 障 害 者 同 居 特 別 障 害 者 75 万 円 40 万 円 27 万 円 1 事 理 を 弁 識 する 能 力 を 欠 く 常 況 2 障 害 者 手 帳 に1 級 又 は2 級 と 記 載 3 常 に 就 床 を 要 し 複 雑 な 介 護 が 必 要 同 居 特 別 障 害 者 扶 養 親 族 のうち 控 除 対 象 配 偶 者 特 別 障 害 者 かつ 居 住 者 等 と 同 居 留 意 点 扶 養 控 除 等 と 障 害 者 控 除 の 統 一 適 用 ( 基 通 79-1) 障 害 者 である 控 除 対 象 配 偶 者 又 は 控 除 対 象 扶 養 親 族 につき 一 の 居 住 者 が 扶 養 控 除 等 の 適 用 を 受 け 他 の 居 住 者 が 障 害 者 控 除 の 規 定 の 適 用 を 受 けることはできない なお 年 齢 16 歳 未 満 の 扶 養 親 族 ( 年 少 扶 養 親 族 )は 扶 養 控 除 の 対 象 とならないが その 者 が 障 害 者 に 該 当 する 場 合 には 障 害 者 控 除 を 受 けることができる 留 意 点 障 害 者 として 取 扱 うことができる 者 ( 基 通 2-38) 身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 受 けていない 者 であっても 次 の 要 件 のいずれにも 該 当 する 者 は 障 害 者 に 該 当 するものとして 取 扱 うことができる ⑴ 確 定 申 告 書 等 を 提 出 する 時 において 身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 申 請 中 であること 又 は その 手 帳 の 交 付 を 受 けるための 医 師 の 診 断 書 を 有 していること ⑵ 障 害 者 であるかどうかの 判 定 時 の 現 況 において 明 らかにこれらの 手 帳 に 記 載 され 又 は その 交 付 を 受 けられる 程 度 の 障 害 があると 認 められること 留 意 点 常 に 就 床 を 要 し 複 雑 な 介 護 を 要 する 者 ( 基 通 2-39) 常 に 就 床 を 要 し 複 雑 な 介 護 を 要 する 者 に 該 当 するかどうかは 障 害 者 であるかどうかの 判 定 時 の 現 況 において 連 続 して6 月 以 上 その 状 態 にあるかどうかにより 判 断 する -33-

39 第 13 章 所 得 控 除 42-2 寡 婦 ( 寡 夫 ) 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 81) 居 住 者 が 寡 婦 又 は 寡 夫 である 場 合 2 控 除 額 ( 法 81 措 法 41の17) 27 万 円 ( 特 別 の 寡 婦 は 35 万 円 ) 特 別 の 寡 婦 31⑴の 寡 婦 のうち 合 計 所 得 金 額 が500 万 円 以 下 で かつ 扶 養 親 族 である 子 を 有 する 者 をいう 3 寡 婦 ( 寡 夫 )の 意 義 ( 法 21 三 十 三 十 一 ) 1 寡 婦 次 の⑴ 又 は⑵に 掲 げる 者 をいう ⑴ 死 別 又 は 離 婚 で 扶 養 親 族 等 を 有 する 者 1 夫 と 死 別 又 は 離 婚 した 後 婚 姻 をしていない 者 等 で 2 扶 養 親 族 又 は 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 以 下 の 同 一 生 計 の 子 を 有 するもの ⑵ 死 別 で 所 得 要 件 を 満 たす 者 1 夫 と 死 別 した 後 婚 姻 をしていない 者 等 で 2 合 計 所 得 金 額 が 500 万 円 以 下 のもの 2 寡 夫 次 の⑴から⑶までの 全 ての 要 件 を 満 たす 者 をいう ⑴ 妻 と 死 別 又 は 離 婚 した 後 婚 姻 をしていない 者 等 で ⑵ 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 以 下 の 同 一 生 計 の 子 を 有 し ⑶ 合 計 所 得 金 額 が 500 万 円 以 下 のもの -34-

40 第 13 章 所 得 控 除 留 意 点 寡 婦 の 意 義 死 別 離 婚 扶 養 親 族 又 は 課 税 標 準 の 合 計 額 が38 万 円 以 下 の 子 あり 扶 養 親 族 又 は 課 税 標 準 の 合 計 額 が38 万 円 以 下 の 子 なし 扶 養 親 族 又 は 課 税 標 準 の 合 計 額 が38 万 円 以 下 の 子 あり 扶 養 親 族 又 は 課 税 標 準 の 合 計 額 が38 万 円 以 下 の 子 なし 合 計 所 得 金 額 500 万 円 以 下 合 計 所 得 金 額 500 万 円 超 適 用 あり 適 用 なし 適 用 あり 適 用 なし 合 計 所 得 金 額 500 万 円 以 下 で 扶 養 親 族 であ る 子 あり 35 万 円 2 寡 夫 の 意 義 死 別 又 は 離 婚 同 一 生 計 で 課 税 標 準 の 合 計 額 が 38 万 円 以 下 の 子 あり 同 一 生 計 で 課 税 標 準 の 合 計 額 が 38 万 円 以 下 の 子 なし 合 計 所 得 金 額 500 万 円 以 下 合 計 所 得 金 額 500 万 円 超 適 用 あり 適 用 なし 留 意 点 親 族 の 要 件 1 寡 婦 所 得 要 件 父 母 等 子 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 以 下 2 寡 夫 合 計 所 得 金 額 38 万 円 以 下 扶 養 親 族 所 得 要 件 父 母 等 子 専 従 者 でも 要 件 満 たせば 該 当 課 税 標 準 の 合 計 額 が 基 礎 控 除 額 以 下 合 計 所 得 金 額 38 万 円 以 下 扶 養 親 族 -35-

41 第 13 章 所 得 控 除 42-3 勤 労 学 生 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 82) 居 住 者 が 勤 労 学 生 の 場 合 2 控 除 額 ( 法 82) 27 万 円 3 勤 労 学 生 の 意 義 ( 法 21 三 十 二 ) ⑴ 学 校 の 学 生 生 徒 又 は 児 童 などで ⑵ 給 与 所 得 等 を 有 するもののうち 給 与 所 得 等 とは 自 己 の 勤 労 に 基 づいて 得 た 事 業 所 得 給 与 所 得 退 職 所 得 又 は 雑 所 得 をいう ⑶ 合 計 所 得 金 額 が65 万 円 以 下 で ⑷ 合 計 所 得 金 額 - 給 与 所 得 の 金 額 10 万 円 であるものをいう -36-

42 第 13 章 所 得 控 除 <メ モ> -37-

43 第 13 章 所 得 控 除 42-4 配 偶 者 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 83) 居 住 者 が 控 除 対 象 配 偶 者 を 有 する 場 合 2 控 除 額 ( 法 83) 38 万 円 ( 老 人 控 除 対 象 配 偶 者 は 48 万 円 ) 3 控 除 対 象 配 偶 者 の 意 義 ( 法 21 三 十 三 三 十 三 の 二 ) 1 控 除 対 象 配 偶 者 同 一 生 計 の 配 偶 者 のうち 合 計 所 得 金 額 が38 万 円 以 下 であるもの 青 色 事 業 専 従 者 で 給 与 の 支 払 いを 受 けるもの 及 び 事 業 専 従 者 に 該 当 するものを 除 く 2 老 人 控 除 対 象 配 偶 者 控 除 対 象 配 偶 者 のうち 年 齢 70 歳 以 上 の 者 をいう なお 70 歳 以 上 であるかどうかの 判 定 は 原 則 としてその 年 12 月 31 日 の 現 況 による -38-

44 第 13 章 所 得 控 除 <メ モ> -39-

45 第 13 章 所 得 控 除 42-5 配 偶 者 特 別 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 83の2) 1 適 用 要 件 居 住 者 が 同 一 生 計 の 配 偶 者 で 合 計 所 得 金 額 が 38 万 円 超 76 万 円 未 満 であるものを 有 する 場 合 青 色 事 業 専 従 者 で 給 与 の 支 払 いを 受 けるもの 及 び 事 業 専 従 者 に 該 当 するものを 除 く 2 適 用 除 外 ⑴ 居 住 者 の 合 計 所 得 金 額 が 1,000 万 円 を 超 える 場 合 ⑵ 配 偶 者 が 居 住 者 としてこの 規 定 の 適 用 を 受 けている 場 合 夫 夫 婦 が 相 互 で 受 けることはできない 妻 合 計 所 得 金 額 38 万 超 76 万 円 未 満 合 計 所 得 金 額 38 万 超 76 万 円 未 満 2 控 除 額 ( 簡 便 法 )( 法 83の2) 76 万 円 - 合 計 所 得 金 額 = 控 除 額 ( 最 高 38 万 円 最 低 3 万 円 ) 合 計 所 得 金 額 に 満 たない5 万 円 の 整 数 倍 の 金 額 のうち 最 も 多 い 金 額 -40-

46 第 13 章 所 得 控 除 図 解 ( 単 位 : 万 円 ) 控 除 額 配 偶 者 控 除 配 偶 者 特 別 控 除 合 計 所 得 金 額 配 偶 者 特 別 控 除 額 の 早 見 表 合 計 所 得 金 額 控 除 額 38 万 円 超 40 万 円 未 満 38 万 円 40 万 円 以 上 45 万 円 未 満 36 や万 円 45 万 円 以 上 50 万 円 未 満 31 万 円 50 万 円 以 上 55 万 円 未 満 26 万 円 55 万 円 以 上 60 万 円 未 満 21 万 円 60 万 円 以 上 65 万 円 未 満 16 万 円 65 万 円 以 上 70 万 円 未 満 11 万 円 70 万 円 以 上 75 万 円 未 満 6 万 円 75 万 円 以 上 76 万 円 未 満 3 万 円 76 万 -35 万 =41 万 >38 万 38 万 ( 最 高 額 ) 36 万 から5 万 ずつ 減 少 する 仕 組 み 76 万 -75 万 =1 万 <3 万 3 万 ( 最 低 額 ) 設 例 ⑴ 配 偶 者 A 合 計 所 得 金 額 39 万 円 ⑵ 配 偶 者 B 合 計 所 得 金 額 58 万 円 ⑶ 配 偶 者 C 合 計 所 得 金 額 75 万 円 解 説 配 偶 者 特 別 控 除 額 配 偶 者 A 38 万 円 配 偶 者 B 76 万 円 -55 万 円 =21 万 円 配 偶 者 C 3 万 円 5 万 円 の 整 数 倍 58 万 円 -41-

47 第 13 章 所 得 控 除 42-6 扶 養 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 84) 居 住 者 が 控 除 対 象 扶 養 親 族 を 有 する 場 合 2 控 除 額 ( 法 84 措 法 41の16) 控 除 対 象 扶 養 親 族 1 人 につき38 万 円 ( 老 人 扶 養 親 族 は48 万 円 特 定 扶 養 親 族 は63 万 円 同 居 老 親 等 は58 万 円 ) 3 扶 養 親 族 の 意 義 ( 法 21 三 十 四 三 十 四 の 二 三 十 四 の 三 三 十 四 の 四 措 法 41の16) 1 控 除 対 象 扶 養 親 族 扶 養 親 族 のうち 年 齢 16 歳 以 上 の 者 をいう 扶 養 親 族 次 の 同 一 生 計 の 親 族 等 のうち 合 計 所 得 金 額 が38 万 円 以 下 のものをいう ⑴ 配 偶 者 以 外 の 親 族 ⑵ 児 童 福 祉 法 の 規 定 により 里 親 に 委 託 された 児 童 (いわゆる 里 子 ) ⑶ 老 人 福 祉 法 の 規 定 により 養 護 受 託 者 に 委 託 された 老 人 (いわゆる 養 護 受 託 老 人 ) 青 色 事 業 専 従 者 で 給 与 の 支 払 いを 受 けるもの 及 び 事 業 専 従 者 に 該 当 するものを 除 く 2 特 定 扶 養 親 族 控 除 対 象 扶 養 親 族 のうち 年 齢 19 歳 以 上 23 歳 未 満 の 者 をいう 3 老 人 扶 養 親 族 控 除 対 象 扶 養 親 族 のうち 年 齢 70 歳 以 上 の 者 をいう 4 同 居 老 親 等 ⑴ 老 人 扶 養 親 族 のうち 居 住 者 又 はその 居 住 者 の 配 偶 者 の 直 系 尊 属 で かつ ⑵ その 居 住 者 又 はその 配 偶 者 のいずれかとの 同 居 を 常 況 としている 者 をいう -42-

48 第 13 章 所 得 控 除 図 解 0 歳 16 歳 以 上 19 歳 以 上 23 歳 以 上 70 歳 以 上 年 齢 0 円 38 万 円 63 万 円 38 万 円 48 万 円 同 居 老 親 等 に 該 当 すれば 10 万 円 加 算 58 万 円 判 定 の 時 期 ⑴ 特 定 扶 養 親 族 19 歳 以 上 23 歳 未 満 であるかどうかの 判 定 は 原 則 としてその 年 12 月 31 日 の 現 況 による ⑵ 老 人 扶 養 親 族 70 歳 以 上 であるかどうかの 判 定 は 原 則 としてその 年 12 月 31 日 の 現 況 による 留 意 点 里 子 及 び 養 護 受 託 老 人 と 物 的 控 除 との 関 係 里 子 及 び 養 護 受 託 老 人 は 扶 養 親 族 にはなるが 親 族 ではないため 物 的 控 除 ( 雑 損 控 除 ~ 寄 附 金 控 除 )は 受 けることができない 里 子 及 び 養 護 受 託 老 人 に 係 る 医 療 費 は 医 療 費 控 除 の 対 象 とならない -43-

49 第 13 章 所 得 控 除 42-7 基 礎 控 除 ポイント 整 理 1 適 用 要 件 ( 法 86) 所 得 税 の 納 税 義 務 者 であること 2 控 除 額 ( 法 86) 38 万 円 -44-

50 第 13 章 所 得 控 除 <メ モ> -45-

51 第 13 章 所 得 控 除 42-8 人 的 控 除 の 判 定 の 時 期 ポイント 整 理 1 扶 養 親 族 等 の 判 定 の 時 期 等 ( 法 85 基 通 85-1) 1 居 住 者 ( 本 人 )が 障 害 者 寡 婦 ( 寡 夫 ) 勤 労 学 生 に 該 当 するかどうかの 判 定 ⑴ 原 則 その 年 12 月 31 日 の 現 況 による ⑵ 年 の 中 途 で 死 亡 し 又 は 出 国 する 場 合 その 死 亡 又 は 出 国 の 時 の 現 況 による 2 親 族 等 が 控 除 対 象 配 偶 者 扶 養 親 族 障 害 者 等 に 該 当 するかどうかの 判 定 ⑴ 原 則 その 年 12 月 31 日 の 現 況 による ⑵ 本 人 が 年 の 中 途 で 死 亡 し 又 は 出 国 する 場 合 その 死 亡 又 は 出 国 の 時 の 現 況 による ⑶ 親 族 等 が 年 の 中 途 で 死 亡 している 場 合 その 死 亡 の 時 の 現 況 による 2 配 偶 者 と 死 別 後 同 一 年 に 再 婚 した 場 合 の 特 例 ( 令 220) 死 亡 した 配 偶 者 又 は 再 婚 した 配 偶 者 のいずれか1 人 に 限 るものとする 3 2 人 以 上 の 居 住 者 がある 場 合 の 扶 養 親 族 等 の 所 属 ( 法 85 令 ) 1 一 の 居 住 者 の 控 除 対 象 配 偶 者 が 他 の 居 住 者 の 扶 養 親 族 にも 該 当 する 場 合 いずれか 一 にのみ 該 当 するものとみなす 2 2 人 以 上 の 居 住 者 の 扶 養 親 族 に 該 当 する 者 がある 場 合 いずれか 一 の 居 住 者 の 扶 養 親 族 にのみ 該 当 するものとみなす -46-

52 第 13 章 所 得 控 除 1 扶 養 親 族 等 の 判 定 時 期 人 的 控 除 の 同 一 生 計 等 の 要 件 の 判 定 は 原 則 としてその 年 12 月 31 日 の 現 況 によるが その 居 住 者 が 年 の 中 途 で 死 亡 又 は 出 国 する 場 合 には その 死 亡 又 は 出 国 の 時 までの 期 間 を 基 礎 に 所 得 計 算 を 行 うため その 死 亡 又 は 出 国 の 時 の 現 況 で 判 定 する また 親 族 等 が 年 の 中 途 で 死 亡 した 場 合 にも その 死 亡 の 時 の 現 況 により 判 定 する 2 配 偶 者 と 死 別 後 同 一 年 中 に 再 婚 した 場 合 死 亡 した 配 偶 者 は 死 亡 時 の 現 況 再 婚 した 配 偶 者 はその 年 12 月 31 日 の 現 況 により 控 除 対 象 配 偶 者 等 の 判 定 を 行 うが いずれか1 人 の 配 偶 者 のみ 控 除 の 対 象 とするものである 1/1 配 偶 者 Aの 死 亡 配 偶 者 Bと 再 婚 12/31 配 偶 者 A 控 除 対 象 配 偶 者 等 に 該 当 するかどうかを 判 定 配 偶 者 B 控 除 対 象 配 偶 者 等 に 該 当 するかどうかを 判 定 判 定 の 時 期 が 異 なるため それぞれ 控 除 対 象 配 偶 者 等 に 該 当 するが このうち1 人 に 限 ることとしている 3 2 人 以 上 の 居 住 者 がある 場 合 の 扶 養 親 族 等 の 所 属 2 人 以 上 の 居 住 者 の 控 除 対 象 配 偶 者 又 は 扶 養 親 族 に 該 当 する 親 族 がある 場 合 には 二 重 控 除 としないため 申 告 書 等 に 記 載 されたところにより いずれか1 人 の 居 住 者 のみの 控 除 対 象 とする 留 意 点 配 偶 者 控 除 と 寡 婦 ( 寡 夫 ) 控 除 の 関 係 ( 基 通 81-1) 年 の 中 途 で 配 偶 者 と 死 別 し 寡 婦 ( 寡 夫 )に 該 当 する 場 合 には 死 別 した 配 偶 者 について の 配 偶 者 控 除 と 寡 婦 ( 寡 夫 ) 控 除 の 適 用 が 受 けられる 1/1 配 偶 者 の 死 亡 12/31 控 除 対 象 配 偶 者 に 該 当 するかどうかを 判 定 寡 婦 ( 寡 夫 )に 該 当 するかどうかを 判 定 判 定 の 時 期 が 異 なるため 配 偶 者 控 除 と 寡 婦 ( 寡 夫 ) 控 除 の 両 方 を 受 けられる -47-

53 第 13 章 所 得 控 除 留 意 点 死 亡 した 者 の 扶 養 親 族 とされた 者 に 係 る 扶 養 控 除 等 ( 基 通 83~84-1) 年 の 中 途 で 死 亡 又 は 出 国 した 居 住 者 の 控 除 対 象 配 偶 者 等 又 は 扶 養 親 族 として 控 除 された 者 が その 年 12 月 31 日 の 現 況 で 他 の 居 住 者 の 控 除 対 象 配 偶 者 等 又 は 扶 養 親 族 に 該 当 する 場 合 には その 他 の 居 住 者 の 配 偶 者 控 除 等 又 は 扶 養 控 除 の 対 象 となる 1/1 父 の 死 亡 12/31 母 は 父 と 同 居 母 は 甲 と 同 居 母 が 父 の 控 除 対 象 配 偶 者 に 該 当 するかどうかを 判 定 母 が 甲 の 扶 養 親 族 に 該 当 するかどうかを 判 定 判 定 の 時 期 が 異 なるため 父 が 配 偶 者 控 除 を 受 けていても 甲 は 扶 養 控 除 を 受 けられる 設 例 居 住 者 甲 は 甲 の 母 ( 無 収 入 )と 本 年 末 現 在 生 計 を 一 にしている なお 甲 の 母 は 本 年 4 月 から 甲 と 生 計 を 一 にしており それ 以 前 は 甲 の 父 ( 本 年 4 月 に 死 亡 )と 生 計 を 一 にし 死 亡 した 父 の 控 除 対 象 配 偶 者 として 申 告 している 解 説 甲 の 母 は 甲 の 父 の 配 偶 者 控 除 の 対 象 となる ( 甲 の 父 の 死 亡 時 の 現 況 で 判 定 する) また 甲 の 扶 養 控 除 の 対 象 となる (その 年 12 月 31 日 の 現 況 で 判 定 する) -48-

54 トレーニング < 今 回 の 学 習 内 容 > 第 1 回 講 義 使 用 ページ 問 題 1~15

55 問 題 編

56 問 題 編 参 考 問 題 復 興 特 別 所 得 税 の 計 算 (シートあり) 基 礎 20 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 ( 白 色 申 告 者 )の 本 年 分 の 確 定 申 告 により 納 付 すべき 所 得 税 額 及 び 復 興 特 別 所 得 税 額 を 計 算 しなさい なお 所 得 税 ( 復 興 特 別 所 得 税 を 含 む )が 源 泉 徴 収 されるものについては いずれも 税 引 前 の 金 額 である Ⅰ 甲 の 本 年 分 の 各 種 所 得 の 金 額 等 の 状 況 1. 預 金 の 利 子 80,000 円 2. 非 上 場 株 式 の 配 当 金 470,000 円 A 非 上 場 株 式 の 配 当 であり これに 係 る 負 債 の 利 子 が70,000 円 ある 3. 上 場 株 式 の 配 当 金 220,000 円 B 上 場 株 式 の 配 当 であり 総 合 課 税 を 選 択 するものとする 4. 給 与 所 得 の 金 額 7,600,000 円 これに 係 る 源 泉 徴 収 税 額 は490,560 円 である 5. 譲 渡 損 益 (1) 総 合 長 期 150,000 円 これは 生 活 用 家 財 の 譲 渡 損 である (2) 分 離 長 期 1,000,000 円 これは 別 荘 の 譲 渡 益 である 6. 広 告 宣 伝 の 賞 金 800,000 円 これは TV 番 組 の 懸 賞 に 応 募 したところ 見 事 当 選 し 受 け 取 ったものである 7. 原 稿 料 収 入 90,000 円 事 業 と 称 するには 至 らない 程 度 の 規 模 であり これに 係 る 必 要 経 費 は100,000 円 である Ⅱ 本 年 分 の 所 得 控 除 額 Ⅲ 第 1 期 及 び 第 2 期 の 予 定 納 税 額 の 合 計 額 856,800 円 400,000 円 参 考 資 料 所 得 税 の 速 算 表 課 税 総 所 得 金 額 等 税 率 控 除 額 1,950,000 円 以 下 1,950,000 円 超 ~ 3,300,000 円 以 下 3,300,000 円 超 ~ 6,950,000 円 以 下 6,950,000 円 超 ~ 9,000,000 円 以 下 9,000,000 円 超 ~ 18,000,000 円 以 下 18,000,000 円 超 ~ 40,000,000 円 以 下 40,000,000 円 超 5 % 10 % 20 % 23 % 33 % 40 % 45 % - 円 97,500 円 427,500 円 636,000 円 1,536,000 円 2,796,000 円 4,796,000 円 -1-

57 問 題 編 問 題 1 確 認 問 題 (シートあり) 基 礎 10 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 本 年 分 の 所 得 控 除 額 を 計 算 しなさい なお 甲 の 本 年 分 の 合 計 所 得 金 額 及 び 課 税 標 準 の 合 計 額 は ともに7,000,000 円 である (1) 次 の 資 産 が 本 年 6 月 8 日 に 火 災 により 全 焼 した なお 取 得 費 相 当 額 について 考 慮 する 必 要 はない 資 産 所 有 者 被 災 直 前 時 価 保 険 金 収 入 備 考 居 住 用 家 屋 甲 9,600,000 円 6,980,000 円 ( 注 ) 家 財 妻 400,000 円 300,000 円 衣 服 長 男 160,000 円 円 ( 注 ) 居 住 用 家 屋 に 係 る 後 片 づけ 費 用 として180,000 円 を 本 年 中 に 支 出 した (2) 居 住 者 甲 が 本 年 中 に 支 払 った 医 療 費 の 額 は 次 のとおりである 1 妻 の 医 療 費 260,000 円 (このうち120,000 円 は 保 険 金 により 補 てんされた ) 2 甲 の 人 間 ドックの 費 用 200,000 円 ( 検 査 の 結 果 異 常 は 発 見 されなかった ) 3 里 子 に 係 る 医 療 費 50,000 円 (3) 上 記 の 他 本 年 中 の 支 出 は 次 のとおりである 1 国 民 年 金 保 険 料 ( 甲 と 妻 に 対 するもの) 2 国 民 健 康 保 険 料 ( 甲 と 妻 に 対 するもの) 3 小 規 模 企 業 共 済 契 約 の 掛 金 ( 甲 に 対 するもの) 4 本 年 契 約 した 一 般 の 生 命 保 険 料 ( 受 取 人 : 長 女 別 生 計 ) 5 地 震 保 険 料 ( 居 住 用 家 屋 を 保 険 目 的 とするもの) 6 長 男 の 大 学 入 学 に 関 する 寄 附 金 280,000 円 360,000 円 135,000 円 60,000 円 15,000 円 80,000 円 (4) 本 年 12 月 31 日 現 在 甲 と 同 居 し かつ 生 計 を 一 にする 親 族 等 は 次 のとおりである 続 柄 年 令 備 考 妻 52 才 保 有 期 間 7 年 の 骨 とう 品 の 譲 渡 益 710,000 円 がある 長 男 19 才 給 与 所 得 の 金 額 1,500,000 円 一 般 障 害 者 に 該 当 する 次 男 14 才 無 収 入 身 体 障 害 者 手 帳 に2 級 と 記 載 されている 甲 の 母 75 才 無 収 入 里 子 16 才 無 収 入 養 護 受 託 老 人 72 才 無 収 入 -2-

58 問 題 編 問 題 2 雑 損 控 除 基 礎 6 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 雑 損 控 除 額 を 計 算 しなさい (1) 本 年 5 月 25 日 火 災 により 次 に 掲 げる 資 産 が 焼 失 した 資 産 の 内 容 取 得 価 額 被 災 直 前 の 取 得 費 被 災 直 前 の 時 価 備 考 居 住 用 家 屋 4,800,000 円 3,000,000 円 3,000,000 円 甲 所 有 宝 石 350,000 円 350,000 円 200,000 円 甲 所 有 現 金 紙 幣 400,000 円 400,000 円 400,000 円 妻 所 有 ( 同 一 生 計 所 得 なし) ( 付 記 事 項 ) 1 居 住 用 家 屋 の 被 災 直 後 の 時 価 は1,000,000 円 である なお この 損 失 に 対 して 保 険 金 1,500,000 円 を 取 得 した また 廃 材 価 額 は23,000 円 であった 2 居 住 用 家 屋 の 焼 あとの 整 理 に 要 した 支 出 額 は250,000 円 である 3 火 災 直 後 直 ちに 家 屋 の 再 建 に 着 手 し 本 年 11 月 27 日 に 竣 工 したが 建 築 費 の 総 額 は 12,000,000 円 である なお 原 状 回 復 のための 支 出 額 とその 他 の 部 分 の 額 とに 区 分 するこ とは 困 難 である 4 現 金 紙 幣 は 完 全 に 焼 失 したので 新 たに 交 付 を 求 めることはできないが 焼 失 した 事 実 に ついては 証 明 できうるものとする (2) 甲 の 本 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 は18,000,000 円 である -3-

59 問 題 編 問 題 3 雑 損 控 除 医 療 費 控 除 基 礎 8 分 次 の 資 料 に 基 づき 甲 の 雑 損 控 除 及 び 医 療 費 控 除 の 額 を 計 算 しなさい 1. 居 住 者 甲 が 自 己 及 び 自 己 と 生 計 を 一 にする 親 族 のために 本 年 中 に 支 出 した 医 療 費 の 額 は 次 に 掲 げるとおりである (1) 甲 に 対 する 医 療 費 1 歯 科 医 師 に 対 する 治 療 費 等 2 人 間 ドックの 費 用 ( 検 査 の 結 果 特 に 異 常 は 認 められなかった ) 3 薬 局 で 購 入 した 体 力 増 進 剤 の 費 用 800,000 円 150,000 円 50,000 円 (2) 甲 の 母 に 対 する 医 療 費 ( 通 常 必 要 と 認 められるもの) 1 某 大 学 病 院 に 緊 急 入 院 した 際 のタクシー 代 2 医 療 費 及 び 入 院 費 4,000 円 350,000 円 このうち 50,000 円 は 母 の 希 望 により 個 室 に 入 院 したことによる 差 額 ベッド 代 である 3 入 院 中 の 食 費 4 療 養 上 の 世 話 を 受 けるための 特 に 依 頼 した 者 に 支 払 った 療 養 上 の 費 用 5 インフルエンザの 予 防 接 種 費 用 30,000 円 80,000 円 3,000 円 (3) 甲 の 次 女 に 対 する 医 療 費 ( 本 年 4 月 に 支 出 ) 120,000 円 なお 次 女 は 本 年 5 月 に 他 家 に 嫁 ぎ 甲 と 生 計 を 一 にしていない (4) 甲 の 三 女 に 対 する 医 療 費 1 美 容 整 形 のための 費 用 2 ダイエット 食 品 の 購 入 費 用 210,000 円 75,000 円 2. 甲 は 本 年 中 に 次 の 損 害 を 受 けている (1) 本 年 2 月 のエジプト 旅 行 中 に 現 地 で 盗 難 に 逢 い 160,000 円 の 現 金 を 奪 われている (2) 本 年 8 月 に 家 財 の 盗 難 に 遭 い 時 価 180,000 円 取 得 費 相 当 額 240,000 円 の 家 財 が 奪 われて いる なお 上 記 家 財 は 本 年 12 月 に 発 見 されたが 著 しく 毀 損 しており 発 見 時 の 時 価 は 10,000 円 と 見 込 まれる 3. 大 雪 により 住 宅 の 屋 根 に 雪 が 積 もったため 本 年 12 月 に 雪 下 ろしを 行 い その 費 用 40,000 円 を 同 月 に 支 出 している 4. 甲 の 本 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 は 9,800,000 円 である -4-

60 問 題 編 問 題 4 保 険 料 控 除 応 用 10 分 設 問 1 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 保 険 料 に 係 る 所 得 控 除 額 を 最 も 有 利 になるように 求 めなさい 甲 が 本 年 中 に 支 払 った 保 険 料 等 は 次 のとおりである (1) 国 民 健 康 保 険 料 168,000 円 (2) 国 民 年 金 保 険 料 356,000 円 本 年 4 月 分 から 平 成 30 年 3 月 分 までを 法 令 の 規 定 に 基 づき 一 時 に 納 付 したものである (3) 介 護 保 険 料 24,000 円 上 記 の 他 生 計 を 一 にする 母 が 受 けた 年 金 から 特 別 徴 収 されたもの 30,000 円 がある (4) 小 規 模 企 業 共 済 契 約 に 係 る 掛 金 75,000 円 (5) 個 人 型 確 定 拠 出 年 金 に 係 る 掛 金 136,000 円 設 問 2 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 乙 の 本 年 分 の 生 命 保 険 料 控 除 額 を 計 算 しなさい 乙 が 本 年 中 に 支 払 った 保 険 料 は 次 のとおりである (1) A 生 命 保 険 契 約 の 保 険 料 ( 平 成 10 年 契 約 ) 78,000 円 これは 別 生 計 の 長 女 を 受 取 人 とするものであり 個 人 年 金 保 険 契 約 に 係 るものではない なお この 他 振 替 貸 付 に 係 るものが4,000 円 ある (2) B 介 護 医 療 保 険 契 約 の 保 険 料 ( 平 成 24 年 契 約 ) 84,000 円 (3) C 個 人 年 金 保 険 契 約 の 保 険 料 ( 平 成 24 年 契 約 ) 103,000 円 なお 剰 余 金 の 分 配 8,000 円 がある 設 問 3 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 丙 ( 給 与 所 得 者 )の 保 険 料 に 係 る 所 得 控 除 額 を 求 めなさい 丙 が 本 年 中 に 支 払 った 保 険 料 等 は 次 のとおりである (1) A 生 命 保 険 料 171,000 円 ( 前 納 割 引 後 の 金 額 ) これは 妻 を 受 取 人 とする 生 命 保 険 契 約 を 本 年 11 月 に 月 払 い 契 約 で 締 結 したものであり 丙 が 向 こう1 年 分 を 支 払 ったものである なお 新 一 般 生 命 保 険 料 に 該 当 する (2) 確 定 給 付 企 業 年 金 契 約 に 係 る 掛 金 ( 自 己 負 担 分 ) 23,000 円 新 一 般 生 命 保 険 料 に 該 当 する (3) B 生 命 保 険 料 30,000 円 旧 一 般 生 命 保 険 料 に 該 当 する -5-

61 問 題 編 設 問 4 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 丁 ( 給 与 所 得 者 )の 保 険 料 に 係 る 所 得 控 除 額 を 求 めなさい 1. 丁 が 本 年 中 に 支 払 った 保 険 料 は 次 のとおりである (いずれも 本 年 契 約 したもの) (1) 生 命 保 険 料 108,000 円 これは 丁 を 受 取 人 とする 個 人 年 金 保 険 契 約 に 係 るものであり このうち 22,000 円 は 入 院 特 約 に 係 るものである (2) 地 震 保 険 料 16,000 円 丁 の 居 宅 を 保 険 目 的 とするものである 2. 上 記 のほか 丁 を 被 保 険 者 とする 養 老 保 険 ( 本 年 契 約 したもの)の 生 命 保 険 料 70,000 円 に ついては 丁 の 勤 務 先 であるD 社 が 負 担 している これは 死 亡 保 険 金 の 受 取 人 を 丁 の 妻 満 期 保 険 金 の 受 取 人 を 丁 とするものであり D 社 が 負 担 した 金 額 は 丁 の 本 年 分 の 給 与 所 得 の 収 入 金 額 に 計 上 されている 設 問 5 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 戊 ( 給 与 所 得 者 )の 保 険 料 に 係 る 所 得 控 除 額 を 求 めなさい 戊 が 本 年 中 に 払 った 保 険 料 は 次 のとおりである (1) A 生 命 保 険 料 ( 平 成 23 年 契 約 ) 110,000 円 ( 一 般 分 ) (2) B 生 命 保 険 料 ( 平 成 24 年 契 約 ) 60,000 円 ( 一 般 分 ) (3) C 生 命 保 険 料 ( 平 成 24 年 契 約 ) 81,000 円 ( 介 護 医 療 分 ) -6-

62 問 題 編 問 題 5 寄 附 金 控 除 基 礎 3 分 居 住 者 甲 の 次 の 資 料 に 基 づき 甲 の 寄 附 金 控 除 額 を 計 算 しなさい なお 甲 の 本 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 は10,400,000 円 である 1. 甲 は 本 年 中 に 次 の 寄 附 をしている なお 税 額 控 除 との 選 択 ができるものについて 税 額 控 除 は 適 用 しない 寄 附 金 金 額 支 払 年 そ の 他 日 本 学 生 支 援 機 構 150,000 円 翌 年 同 窓 会 30,000 円 本 年 甲 の 出 身 校 の 同 窓 会 に 対 するものである 某 私 立 大 学 300,000 円 本 年 長 男 の 入 学 に 関 し 寄 附 したものである 町 内 会 への 寄 附 金 40,000 円 本 年 町 内 の 運 動 会 の 費 用 として 寄 附 したものであ る 某 政 党 200,000 円 本 年 政 治 資 金 規 正 法 の 規 定 によるもので 選 挙 管 理 委 員 会 に 報 告 がされたものである 某 市 絵 画 1 点 本 年 贈 与 時 における 価 額 8,000,000 円 取 得 価 額 3,750,000 円 2. 甲 は 本 年 5 月 に 特 定 新 規 中 小 会 社 の 株 式 を300,000 円 で 払 込 みにより 取 得 している この 株 式 は 年 末 現 在 保 有 しており 甲 は この 株 式 について 寄 附 金 控 除 の 適 用 を 考 えている -7-

63 問 題 編 問 題 6 所 得 控 除 のまとめ 問 題 1(シートあり) 過 去 10 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 平 成 28 年 分 の 所 得 控 除 額 を 計 算 しなさい なお 甲 の 合 計 所 得 金 額 及 び 課 税 標 準 の 合 計 額 は ともに127,026,287 円 である 1. 甲 が 平 成 28 年 中 に 支 払 った 医 療 費 及 び 保 険 料 は 次 のとおりである (1) 医 療 費 700,000 円 この700,000 円 の 内 訳 は 次 のとおりである 1 妻 が 心 臓 疾 患 の 治 療 を 受 けたために 病 院 に 支 払 った 入 院 費 400,000 円 なお このうち50,000 円 は 知 人 からの 見 舞 金 で 支 払 った 2 伯 父 が 骨 折 の 治 療 を 受 けたために 柔 道 整 復 師 に 支 払 った 施 術 費 60,000 円 3 妻 の 退 院 の 際 に 支 払 った 医 師 看 護 師 に 対 する 謝 礼 金 100,000 円 4 長 女 が 虫 歯 の 治 療 を 受 けたために 歯 科 医 に 支 払 った 治 療 費 140,000 円 (2) 国 民 健 康 保 険 料 380,000 円 及 び 妻 の 国 民 年 金 保 険 料 96,300 円 (3) 生 命 保 険 契 約 ( 養 老 保 険 で 保 険 金 受 取 人 が 長 男 となっている )の 保 険 料 200,000 円 及 び 個 人 年 金 保 険 契 約 ( 年 金 受 取 人 が 妻 となっているもので 個 人 年 金 保 険 契 約 の 適 格 要 件 を 充 足 している )の 保 険 料 35,000 円 (いずれも 平 成 23 年 以 前 に 契 約 したもの) 2. 甲 は 年 令 68 歳 であるが 甲 と 同 居 し 生 計 を 一 にする 親 族 及 びその 所 得 の 状 況 等 は 次 のとおり である (1) 妻 60 歳 無 職 であるが 平 成 28 年 中 に 次 の 収 入 を 得 ている なお 平 成 28 年 5 月 にダイヤモンドの 指 輪 を 盗 まれ その 損 失 4,000,000 円 ( 警 察 署 に 提 出 した 盗 難 届 に 記 載 した 金 額 )が 生 じている 1 預 金 の 利 子 164,000 円 ( 源 泉 徴 収 税 額 等 41,000 円 を 控 除 した 後 の 手 取 額 である ) 2 T 食 品 会 社 の 広 告 宣 伝 のための 懸 賞 に 当 選 して 贈 られた 家 具 1,000,000 円 ( 現 金 正 価 ) (2) 長 男 30 歳 会 社 員 で 平 成 28 年 中 の 給 与 所 得 は5,800,000 円 (3) 次 男 26 歳 大 学 院 生 平 成 28 年 中 のアルバイトによる 給 与 収 入 は900,000 円 (4) 長 女 23 歳 会 社 員 で 平 成 28 年 中 の 給 与 所 得 は2,300,000 円 (5) 母 85 歳 平 成 28 年 中 に 厚 生 年 金 法 に 基 づいて 支 給 を 受 けた 年 金 収 入 は1,300,000 円 3. 復 興 特 別 所 得 税 については 考 慮 しないものとする -8-

64 問 題 編 参 考 資 料 1. 給 与 所 得 控 除 額 の 速 算 表 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 収 入 金 額 40% ( 最 低 65 万 円 ) 180 万 円 超 ~ 360 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 30%+ 72 万 円 360 万 円 超 ~ 660 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 20%+ 126 万 円 660 万 円 超 ~ 1,000 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 10%+ 186 万 円 1,000 万 円 超 ~ 1,200 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 - 1,000 万 円 ) 5%+ 220 万 円 1,200 万 円 超 230 万 円 2. 公 的 年 金 等 控 除 額 の 速 算 表 65 歳 以 上 の 場 合 65 歳 未 満 の 場 合 公 的 年 金 等 の 収 入 金 額 公 的 年 金 等 の 収 入 金 額 (1) 330 万 円 以 下 (1) 130 万 円 以 下 120 万 円 70 万 円 (2) 330 万 円 超 ~410 万 円 以 下 (2) 130 万 円 超 ~410 万 円 以 下 50 万 円 +( 収 入 金 額 -50 万 円 ) 25% 50 万 円 +( 収 入 金 額 -50 万 円 ) 25% ( 平 成 元 年 度 税 理 士 試 験 改 題 ) -9-

65 問 題 編 問 題 7 所 得 控 除 のまとめ 問 題 2 過 去 10 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 本 年 分 の 所 得 控 除 額 を 計 算 しなさい 1. 甲 は 本 年 中 中 小 企 業 倒 産 防 止 共 済 契 約 に 係 る 掛 金 として840,000 円 を 支 払 っている 2. 甲 は 本 年 中 甲 が 契 約 者 ( 保 険 料 負 担 者 )となっている 次 の 生 命 保 険 ( 共 済 )の 保 険 料 ( 掛 金 )を 支 払 っている なお いずれも 平 成 23 年 以 前 に 契 約 したものであり 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 ( 掛 金 )に 該 当 するものはない 種 類 支 払 額 配 当 金 保 険 金 受 取 人 契 約 期 間 P 生 命 保 険 Q 生 命 保 険 R 簡 易 保 険 S 簡 易 保 険 T 簡 易 保 険 U 生 命 保 険 360,000 円 280,000 円 60,000 円 60,000 円 60,000 円 9,800 円 53,000 円 19,000 円 甲 甲 の 妻 長 男 乙 の 長 男 長 男 乙 の 二 男 長 男 乙 の 長 女 甲 終 身 30 年 15 年 15 年 15 年 30 年 計 829,800 円 72,000 円 ( 注 )1. 各 保 険 ( 共 済 ) 契 約 とも 被 保 険 者 は 保 険 金 受 取 人 と 同 一 となっている 2. 配 当 金 のうちP 生 命 保 険 契 約 に 係 る53,000 円 は いわゆる 積 立 配 当 金 として 保 険 会 社 に 積 立 ててあり 直 接 甲 には 支 払 われてはいないが いつでも 支 払 を 受 けることができ るものである 3.U 生 命 保 険 契 約 は 本 年 5 月 に 満 期 となり 満 期 保 険 金 1,000,000 円 は 積 立 配 当 金 1,324,000 円 とともにいつでも 支 払 いを 受 けることができるが 当 面 は 支 払 いを 受 けず いずれもU 生 命 保 険 会 社 に 最 長 10 年 間 の 予 定 で 据 え 置 くこととした なお 同 生 命 保 険 契 約 について 払 い 込 んだ 保 険 料 の 額 は 上 表 の9,800 円 を 含 めて864,000 円 である 3. 甲 は 本 年 4 月 15 日 郷 里 のV 町 に 現 金 を100,000 円 寄 附 しているが これは 同 町 が 建 設 を 予 定 しているレジャー 施 設 建 設 資 金 の 一 部 としてなされたものである なお 同 レジャー 施 設 建 設 予 定 地 に 甲 が 所 有 していた 林 地 が 含 まれていたことから 同 町 から 同 林 地 の 買 取 りの 申 込 みがあったが 甲 は その 林 地 を 同 町 に 寄 附 した 林 地 を 寄 附 したのは 現 金 の 寄 附 日 と 同 日 の 本 年 4 月 15 日 であるが 同 日 現 在 の 林 地 の 価 額 は1,200,000 円 であった ( 注 ) 林 地 は 昭 和 60 年 5 月 に 甲 の 父 から 相 続 により 取 得 したもので 林 地 の 相 続 税 の 課 税 価 格 の 計 算 上 の 評 価 額 は300,000 円 であった なお 甲 の 父 が 林 地 をいつ いくらで 取 得 したかは 不 明 である 4. 上 記 以 外 の 本 年 分 の 所 得 控 除 額 は2,500,000 円 である 5. 甲 の 本 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 は34,117,435 円 である ( 平 成 9 年 度 税 理 士 試 験 出 題 ) -10-

66 問 題 編 問 題 8 寡 婦 ( 夫 ) 控 除 基 礎 3 分 次 に 掲 げる 場 合 において それぞれ 寡 婦 又 は 寡 夫 に 該 当 するかどうかを 明 らかにし 該 当 する 場 合 には 寡 婦 ( 夫 ) 控 除 額 もあわせて 求 めなさい (1) 甲 (35 歳 夫 と 離 婚 した 後 婚 姻 をしていない )の 本 年 分 の 合 計 所 得 金 額 は400 万 円 である なお 甲 は 生 計 を 一 にする 子 ( 小 学 5 年 生 で 無 収 入 )を 有 している (2) 乙 (40 歳 妻 と 死 別 した 後 婚 姻 をしていない )の 本 年 分 の 合 計 所 得 金 額 は700 万 円 である なお 乙 は 生 計 を 一 にする 子 ( 中 学 1 年 生 で 無 収 入 )を 有 している (3) 丙 (38 歳 夫 と 死 別 した 後 婚 姻 をしていない )の 本 年 分 の 合 計 所 得 金 額 は580 万 円 である なお 丙 には 子 がいないが 年 齢 70 歳 の 母 ( 無 収 入 )を 扶 養 している 問 題 9 配 偶 者 控 除 配 偶 者 特 別 控 除 基 礎 10 分 次 のそれぞれの 資 料 に 基 づき 本 年 分 の 居 住 者 甲 の 配 偶 者 控 除 額 及 び 配 偶 者 特 別 控 除 額 を 求 め なさい なお 甲 の 合 計 所 得 金 額 は7,000,000 円 であり 配 偶 者 の 年 齢 はいずれも70 歳 未 満 である 備 考 配 偶 者 A 無 職 であり 無 収 入 配 偶 者 B 青 色 事 業 専 従 者 で これに 係 る 専 従 者 給 与 1,030,000 円 を 受 けている 配 偶 者 C 給 与 所 得 の 金 額 200,000 円 がある 配 偶 者 D 不 動 産 所 得 の 金 額 30,000 円 及 び 給 与 所 得 の 金 額 150,000 円 がある 配 偶 者 E 雑 所 得 の 金 額 450,000 円 がある 配 偶 者 F 配 当 所 得 の 金 額 80,000 円 及 び 雑 所 得 の 金 額 500,000 円 がある 配 偶 者 G 給 与 所 得 の 金 額 760,000 円 がある -11-

67 問 題 編 問 題 10 所 得 控 除 のまとめ 問 題 3(シートあり) 過 去 10 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 ( 年 令 60 歳 )の 平 成 28 年 分 の 所 得 控 除 額 を 計 算 しなさい なお 甲 の 合 計 所 得 金 額 及 び 課 税 標 準 の 合 計 額 は ともに30,126,000 円 である 1. 甲 が 平 成 28 年 中 に 支 払 った 医 療 費 保 険 料 寄 附 金 などは 次 のとおりである (1) 医 療 費 800,000 円 この 内 訳 は 次 のとおりである 1 甲 の 人 間 ドックの 費 用 50,000 円 及 びこの 人 間 ドックで 胃 の 潰 瘍 が 発 見 され 直 ちに 手 術 治 療 を 受 けたことによる 入 院 治 療 費 用 400,000 円 なお 甲 は この 入 院 について 生 命 保 険 会 社 から 入 院 給 付 金 150,000 円 の 給 付 を 受 け 親 戚 知 人 などから50,000 円 の 見 舞 金 をもらっている 2 長 男 が 肝 炎 で 入 院 治 療 した 際 の 入 院 治 療 費 用 350,000 円 なお 長 男 は 健 康 保 険 組 合 から 高 額 治 療 費 として50,000 円 及 び 生 命 保 険 会 社 から 入 院 給 付 金 110,000 円 の 給 付 を 受 けている (2) 国 民 健 康 保 険 料 310,000 円 及 び 妻 の 国 民 年 金 保 険 料 85,200 円 (3) 生 命 保 険 ( 養 老 保 険 )の 差 引 払 込 保 険 料 135,000 円 この 内 訳 は 次 のとおりであり 個 人 年 金 保 険 契 約 等 に 係 る 保 険 料 はない 種 類 保 険 金 受 取 人 被 保 険 者 契 約 保 険 料 配 当 金 差 引 払 込 保 険 料 A 生 命 保 険 妻 甲 100,000 円 48,000 円 52,000 円 B 生 命 保 険 甲 妻 40,000 円 13,000 円 27,000 円 C 生 命 保 険 妻 及 び 妻 の 妹 義 母 40,000 円 0 円 40,000 円 D 生 命 保 険 長 男 甲 26,000 円 10,000 円 16,000 円 いずれも 平 成 23 年 以 前 に 契 約 したものである (4) 寄 附 金 235,000 円 これは 社 会 福 祉 法 人 に 対 するもので 当 該 法 人 の 主 たる 目 的 である 業 務 に 関 連 する 寄 附 金 であり 税 額 控 除 は 適 用 しない 2. 甲 と 同 居 し 生 計 を 一 にする 親 族 及 びその 所 得 の 状 況 等 は 次 のとおりである (1) 妻 48 歳 甲 から 専 従 者 給 与 900,000 円 の 支 給 を 受 けている (2) 長 男 26 歳 会 社 員 で 平 成 28 年 中 に 給 与 収 入 4,600,000 円 を 得 ている (3) 長 女 21 歳 大 学 生 で 平 成 28 年 中 に 会 社 の 臨 時 職 員 のアルバイトで 給 与 収 入 800,000 円 を 得 ている (4) 二 男 18 歳 高 校 生 ( 無 所 得 )であったが 平 成 28 年 2 月 20 日 に 交 通 事 故 により 死 亡 した (5) 義 母 ( 妻 の 母 )71 歳 遺 族 恩 給 1,700,000 円 を 得 ている -12-

68 問 題 編 参 考 資 料 給 与 所 得 控 除 額 の 速 算 表 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 収 入 金 額 40% ( 最 低 65 万 円 ) 180 万 円 超 ~ 360 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 30%+ 72 万 円 360 万 円 超 ~ 660 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 20%+ 126 万 円 660 万 円 超 ~ 1,000 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 10%+ 186 万 円 1,000 万 円 超 ~ 1,200 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 - 1,000 万 円 ) 5%+ 220 万 円 1,200 万 円 超 230 万 円 ( 昭 和 62 年 度 税 理 士 試 験 出 題 ) -13-

69 問 題 編 問 題 11 所 得 控 除 のまとめ 問 題 4(シートあり) 過 去 10 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 本 年 分 の 所 得 控 除 額 を 計 算 しなさい なお 甲 の 本 年 分 の 合 計 所 得 金 額 及 び 課 税 標 準 の 合 計 額 は23,258,250 円 である 資 料 Ⅰ 甲 は 本 年 中 に 医 療 に 関 する 支 出 として 次 の 支 出 をしている(いずれもそれぞれの 病 状 に 応 じて 通 常 必 要 であると 認 められるものである ) (1) 母 の 入 院 費 用 180,000 円 なお 母 は 甲 の 社 会 保 険 の 被 保 険 者 であり 平 成 29 年 1 月 25 日 にこの 入 院 費 用 に 係 る 高 額 療 養 費 として90,000 円 が 甲 に 給 付 されている (2) 甲 が 本 年 8 月 にヨーロッパを 旅 行 した 際 に 腹 痛 を 起 こしたため 現 地 の 病 院 に2 日 間 入 院 した この 費 用 として 当 該 病 院 に 支 払 った 金 額 は その 支 払 った 時 の 邦 貨 に 換 算 すると 120,000 円 である (3) 妻 が 風 邪 を 引 いたため 薬 局 から 風 邪 薬 を 購 入 した 費 用 1,500 円 (4) 長 女 が2 年 前 に 虫 歯 の 治 療 を 受 けた 際 に 歯 科 医 から 長 女 の 歯 は 不 正 咬 合 のため 矯 正 する 必 要 がある 旨 の 診 断 を 受 けたことから 歯 列 矯 正 に 通 わせており 本 年 中 にその 対 価 として 350,000 円 を 支 払 っている 資 料 Ⅱ 本 年 12 月 31 日 現 在 甲 と 生 計 を 一 にし かつ 同 居 している 親 族 及 び 当 該 親 族 の 本 年 中 の 所 得 の 状 況 等 は 次 のとおりである (1) 妻 (50 歳 ) 妻 の 父 が 本 年 10 月 2 日 に 死 亡 し 相 続 人 は 妻 と 同 人 の 兄 の 二 人 のみであるが 相 続 財 産 の 分 割 協 議 がされていない このため 父 が 所 有 していた 貸 家 の 家 賃 収 入 等 は 兄 が 管 理 しており 本 年 10 月 3 日 から 同 年 12 月 31 日 までの 間 のこの 貸 家 の 収 支 の 状 況 は 次 のとおりである 1 収 入 金 額 2 必 要 経 費 1,220,000 円 400,000 円 なお 妻 は 本 年 分 の 当 該 貸 家 に 係 る 不 動 産 所 得 については 青 色 申 告 の 承 認 申 請 は 行 って いない (2) 長 男 (22 歳 ) 某 大 学 の 学 生 であり アルバイトによる 給 与 収 入 が900,000 円 ある (3) 長 女 (15 歳 ) 某 高 校 に 在 学 中 であり 所 得 はない -14-

70 問 題 編 (4) 甲 の 母 (83 歳 ) 甲 の 母 は 病 弱 であり 3 年 ほど 前 から 入 退 院 を 繰 り 返 していたが 本 年 5 月 頃 から 衰 弱 が 著 しくなり 自 宅 で 寝 たきりの 状 態 となったため 妻 が 中 心 になって 介 護 をしている 状 況 に ある 参 考 資 料 給 与 所 得 控 除 額 の 速 算 表 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 収 入 金 額 40% ( 最 低 65 万 円 ) 180 万 円 超 ~ 360 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 30%+ 72 万 円 360 万 円 超 ~ 660 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 20%+ 126 万 円 660 万 円 超 ~ 1,000 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 万 円 ) 10%+ 186 万 円 1,000 万 円 超 ~ 1,200 万 円 以 下 ( 収 入 金 額 - 1,000 万 円 ) 5%+ 220 万 円 1,200 万 円 超 230 万 円 ( 平 成 16 年 税 理 士 試 験 出 題 一 部 抜 粋 ) -15-

71 問 題 編 問 題 12 所 得 控 除 のまとめ 問 題 5(シートあり) 応 用 10 分 次 の 資 料 により 居 住 者 Hの 本 年 分 の 所 得 控 除 額 を 計 算 しなさい なお Hの 本 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 及 び 合 計 所 得 金 額 は 18,008,000 円 である 1.Hは 本 年 4 月 17 日 に 原 因 不 明 の 出 火 によりその 有 する 居 住 用 家 屋 が 一 部 焼 失 し 次 の 被 害 を 受 けた 資 産 の 種 類 所 有 者 直 前 の 時 価 取 得 費 相 当 額 直 後 の 時 価 取 得 保 険 金 額 居 住 用 家 屋 H 18,500,000 円 18,500,000 円 12,500,000 円 5,000,000 円 家 財 道 具 一 式 H 420,000 円 500,000 円 ( 注 ) Hは 居 住 用 家 屋 の 原 状 回 復 のための 修 繕 に 6,600,000 円 を 要 し 本 年 6 月 21 日 に 支 出 している また 近 隣 の 類 焼 者 への 迷 惑 料 として 本 年 5 月 14 日 に 総 額 1,000,000 円 を 支 出 して いる (Hに 故 意 又 は 重 大 な 過 失 はない ) 2. 本 年 中 に 死 亡 したHの 父 ( 昭 和 21 年 10 月 10 日 生 まれ)の 所 得 の 状 況 等 本 年 6 月 18 日 に 死 亡 し 本 年 中 に 所 得 はない 死 亡 時 までHと 生 計 を 一 にしていたが 病 気 により1 年 以 上 前 から 病 院 に 入 院 していた なお Hは 父 の 遺 産 の 銀 行 預 金 から 父 の 生 前 の 入 院 治 療 費 の 未 払 い 分 400,000 円 を 支 出 している 3.H 及 び 本 年 12 月 31 日 現 在 Hと 生 計 を 一 にしている 親 族 の 所 得 の 状 況 等 (1) H( 昭 和 46 年 8 月 21 日 生 まれ) 2 年 前 に 夫 と 離 婚 している (2) Hの 長 男 ( 平 成 6 年 5 月 4 日 生 まれ) 1 年 前 からイギリスに 留 学 しており イギリスでアルバイトをして 本 年 中 に 給 与 収 入 1,100,000 円 を 得 ている (3) Hの 長 女 ( 平 成 13 年 2 月 11 日 生 まれ) 本 年 中 に 所 得 はない 4.その 他 の 所 得 控 除 額 は 1,498,000 円 である -16-

72 問 題 編 問 題 13 所 得 控 除 のまとめ 問 題 6(シートあり) 過 去 10 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 本 年 分 の 所 得 控 除 額 を 計 算 しなさい なお 甲 の 本 年 分 の 課 税 標 準 の 合 計 額 は5,149,423 円 である 1. 甲 が 本 年 中 に 支 払 を 受 けた 厚 生 年 金 保 険 法 に 基 づく 老 齢 年 金 は 2,382,232 円 であり 源 泉 徴 収 税 額 24,329 円 社 会 保 険 料 77,380 円 ( 介 護 保 険 料 )が 差 し 引 かれて 口 座 振 込 がされていた 2. 甲 が 本 年 中 に 支 払 った 保 険 料 等 は 次 のとおりである (1) 国 民 健 康 保 険 料 123,400 円 (2) 国 民 年 金 保 険 料 0 円 ( 注 ) (3) 旧 生 命 保 険 料 132,000 円 ( 受 取 人 : 甲 の 妻 A) (4) 旧 個 人 年 金 保 険 料 ( 受 取 人 : 甲 の 長 女 D) 103,680 円 (5) 介 護 医 療 保 険 料 ( 受 取 人 : 甲 の 長 男 C) 72,800 円 (6) 地 震 保 険 料 ( 甲 の 自 宅 分 受 取 人 : 甲 ) 27,300 円 ( 注 ) 国 民 年 金 保 険 料 は 甲 の 妻 A 分 を 甲 が 支 払 っており 平 成 27 年 4 月 分 から 平 成 29 年 3 月 分 までの2 年 度 分 355,280 円 を 平 成 27 年 3 月 に 支 払 っている なお 甲 は 各 年 分 の 保 険 料 に 相 当 する 額 を 各 年 に 控 除 する( 分 割 控 除 ) 方 法 を 選 択 している 3. 本 年 12 月 31 日 において 甲 の 親 族 の 状 況 は 次 のとおりである (1) 甲 の 妻 A(58 歳 主 婦 生 計 一 同 居 ) (2) 甲 の 母 B(91 歳 無 職 生 計 一 同 居 )( 注 ) ( 注 ) 甲 の 母 Bの 収 入 については 国 民 年 金 法 に 基 づく 老 齢 年 金 受 取 金 額 90 万 円 である なお 振 込 みされた 金 額 は 介 護 保 険 料 が145,500 円 差 し 引 かれている (3) 甲 の 長 男 C(33 歳 Z 子 供 服 店 勤 務 生 計 別 別 居 ) (4) 甲 の 長 女 D(21 歳 大 学 生 生 計 一 別 居 )( 注 ) ( 注 ) 長 女 Dは 通 学 のため 一 人 暮 らしをしており 甲 からの 仕 送 りにより 生 活 をしている 4. 甲 が 本 年 中 に 病 院 薬 局 などに 支 払 った 医 療 費 は 本 人 及 び 親 族 A B 分 合 計 236,000 円 であ る なお このほか 通 院 のために 要 した 公 共 交 通 機 関 に 係 る 交 通 費 を13,860 円 支 払 っている 参 考 資 料 公 的 年 金 等 控 除 額 ( 抄 ) 年 齢 65 歳 以 上 の 者 の 公 的 年 金 等 の 収 入 金 額 が330 万 円 未 満 の 場 合 その 公 的 年 金 等 の 収 入 金 額 か120 万 円 のいずれか 少 ない 方 の 金 額 ( 平 成 27 年 税 理 士 試 験 出 題 ) -17-

73 問 題 編 問 題 14 総 合 問 題 (シートあり) 総 合 60 分 次 の 資 料 に 基 づき 居 住 者 甲 の 本 年 分 の 申 告 納 税 額 を 計 算 しなさい なお 復 興 特 別 所 得 税 については 考 慮 しない 資 料 1 甲 は 物 品 販 売 業 を 営 んでおり これに 係 る 損 益 計 算 書 は 次 のとおりである 損 益 計 算 書 自 本 年 1 月 1 日 至 本 年 12 月 31 日 ( 単 位 : 円 ) 年 初 棚 卸 高 11,260,000 売 上 高 82,600,000 仕 入 高 64,000,000 年 末 棚 卸 高 12,926,000 営 業 費 14,569,875 雑 収 入 5,170,000 当 年 利 益 金 20,070,875 駐 車 場 収 入 9,204, ,900, ,900,750 (1) 甲 は 本 年 分 の 所 得 税 から 青 色 申 告 書 提 出 の 承 認 を 受 けており 所 得 の 金 額 に 係 る 一 切 の 内 容 を 詳 細 に 記 録 している (2) 甲 は 棚 卸 資 産 の 評 価 方 法 について 移 動 平 均 法 に 基 づく 原 価 法 を 採 用 していたが 本 年 から 先 入 先 出 法 に 基 づく 原 価 法 に 変 更 することとし 本 年 10 月 16 日 に 納 税 地 の 所 轄 税 務 署 長 に 変 更 申 請 書 を 提 出 した この 申 請 に 対 し 本 年 末 現 在 承 認 又 は 却 下 の 処 分 はなかった (3) 売 上 高 には 友 人 に 対 する 売 上 高 150,000 円 が 含 まれている この 商 品 の 通 常 の 販 売 価 額 は 300,000 円 仕 入 価 額 は 221,000 円 である (4) 本 年 における 甲 の 棚 卸 資 産 の 家 事 消 費 高 は 通 常 の 販 売 価 額 で 150,000 円 仕 入 価 額 で 112,000 円 であり これについては 未 処 理 となっている (5) 雑 収 入 の 内 訳 は 次 のとおりである 1 取 引 先 A 商 店 への 貸 付 金 の 利 子 2 従 業 員 への 貸 付 金 の 利 子 3 従 業 員 宿 舎 の 使 用 料 収 入 4 国 庫 補 助 金 収 入 120,000 円 40,000 円 360,000 円 4,650,000 円 (6) 駐 車 場 収 入 の 内 訳 は 有 料 駐 車 場 収 入 8,000,000 円 有 料 自 転 車 置 場 収 入 1,204,750 円 である 甲 は 所 有 する 土 地 のうち800m2を 有 料 駐 車 場 に 300m2を 有 料 自 転 車 置 場 に 利 用 している 駐 車 場 は 管 理 人 を 置 き 保 管 管 理 の 責 任 を 負 っており 自 転 車 置 場 は 場 所 を 提 供 するだけで 保 管 の 責 任 は 負 わない なお 甲 はこの 業 務 を 事 業 と 称 する 規 模 で 行 っている -18-