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1 年 10 月 発 行 Japan Building Materials Association 社 団 法 人 日 本 建 築 材 料 協 会 大 阪 府 立 近 つ 飛 鳥 博 物 館 第 36 回 建 材 情 報 交 流 会 耐 震 減 災 の 最 新 動 向 東 日 本 大 震 災 被 災 地 復 興 視 察 記 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 ( 東 日 本 大 震 災 ) 調 査 報 告 社 団 法 人 日 本 建 築 材 料 協 会 広 報 宣 伝 部 長 ( 株 式 会 社 山 中 製 作 所 代 表 取 締 役 社 長 ) 山 中 豊 茂 私 の 建 築 探 訪 大 阪 府 立 近 つ 飛 鳥 博 物 館

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4 CONTENTS Spirit 私 の 材 料 研 究 横 浜 国 立 大 学 大 学 院 都 市 イノベーション 研 究 院 建 築 学 教 室 木 質 構 造 研 究 室 特 別 研 究 員 中 尾 方 人 4 第 36 回 建 材 情 報 交 流 会 耐 震 減 災 の 最 新 動 向 基 調 講 演 耐 震 総 合 安 全 性 の 考 え 方 NPO 法 人 耐 震 総 合 安 全 機 構 (JASO) 理 事 長 尾 直 治 報 告 1 免 震 積 層 ゴム 支 承 について 東 洋 ゴム 工 業 株 式 会 社 ダイバーテック 事 業 本 部 テック 技 術 本 部 第 3 開 発 グループ グループ 長 水 谷 裕 報 告 2 次 世 代 の 耐 火 被 覆 と 不 燃 断 熱 材 エスケー 化 研 株 式 会 社 事 業 本 部 耐 火 断 熱 営 業 部 防 耐 火 技 術 チーム 課 長 藤 原 武 士 16 海 外 経 済 情 報 ベトナム 編 ベトナム 建 設 市 場 の 現 在 と 日 本 企 業 の 可 能 性 姫 建 機 材 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 井 上 学 20 東 日 本 大 震 災 被 災 地 復 興 視 察 記 社 団 法 人 日 本 建 築 材 料 協 会 広 報 宣 伝 部 長 ( 株 式 会 社 山 中 製 作 所 代 表 取 締 役 社 長 ) 山 中 豊 茂 26 会 員 企 業 の 横 顔 株 式 会 社 大 久 28 新 製 品 & 注 目 製 品 情 報 modes カーテン 見 本 帳 vol.6 株 式 会 社 住 江 織 物 株 式 会 社 ハウゼコ 株 式 会 社 ハウゼサンエイ 太 陽 光 発 電 システム 株 式 会 社 大 久 木 造 用 耐 震 ねじ モックス 日 本 パワーファスニング 株 式 会 社 30 GBRC 便 り 一 般 財 団 法 人 日 本 建 築 総 合 試 験 所 提 供 試 験 紹 介 建 材 の 湿 気 物 性 値 の 既 往 データと 近 年 の 測 定 値 の 違 い 32 健 康 住 宅 を 考 える/ 第 67 回 NPO 法 人 日 本 健 康 住 宅 協 会 提 供 委 員 長 訪 問 事 業 委 員 会 平 田 文 孝 委 員 長 欠 解 住 宅 をなくし 健 康 住 宅 の 理 念 を 現 実 に 34 協 会 だより 関 東 支 部 懇 親 会 を 開 催 九 州 支 部 懇 親 会 を 開 催 東 京 のジャパンホームショーに 当 協 会 から 出 展 36 私 の 建 築 探 訪 / 第 73 回 大 阪 府 立 近 つ 飛 鳥 博 物 館 38 建 築 着 工 統 計 2012 年 8 月 40 編 集 談 話 室 表 紙 : 大 阪 府 立 近 つ 飛 鳥 (ちかつあすか) 博 物 館 豊 かな 緑 に 囲 まれた 近 つ 飛 鳥 風 土 記 の 丘 には 多 数 の 古 墳 が 群 をなして 存 在 します 博 物 館 は その 古 墳 群 に 包 まれるようにたたずんでいます 近 つ 飛 鳥 は 古 事 記 に 出 てくる 地 名 です 第 18 代 反 正 天 皇 が 難 波 宮 ( 現 在 の 大 阪 市 中 央 区 )からみて 近 い 方 の 飛 鳥 ( 羽 曳 野 市 飛 鳥 を 中 心 とした 地 域 ) を 近 つ 飛 鳥 遠 い 方 の 飛 鳥 ( 奈 良 の 飛 鳥 )を 遠 つ 飛 鳥 と 名 付 けました 近 つ 飛 鳥 には 4 基 の 天 皇 陵 を 筆 頭 に 二 百 数 十 基 の 古 墳 群 が 発 見 されていま す ( 写 真 提 供 : 大 阪 府 立 近 つ 飛 鳥 博 物 館 / 関 連 記 事 :P36) 2

5 Spirit 私 の 材 料 研 究 中 尾 方 人 ( 横 浜 国 立 大 学 大 学 院 都 市 イノベーション 研 究 院 特 別 研 究 教 員 ) なかお まさと: 1974( 昭 和 49) 年 兵 庫 県 生 まれ 1999( 平 成 11) 年 筑 波 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 修 了 同 年 12 月 より 現 職 専 門 は 木 質 構 造 で 主 に 伝 統 的 構 法 の 耐 震 性 能 についての 研 究 に 取 り 組 んでいる 学 術 研 究 における 構 造 と 材 料 私 の 専 門 は 建 築 の 構 造 である 概 して 構 造 の 分 野 の 研 究 者 が 材 料 の 分 野 の 研 究 を 行 うことは 少 ないように 思 う コンクリートの 分 野 では 鉄 筋 コンクリー ト 構 造 の 研 究 者 がコンクリート 材 料 の 研 究 も 手 がけているこ とは 少 ないし また 私 のいる 木 質 構 造 の 分 野 にお いては 材 料 すなわち 木 材 についての 研 究 は 主 と して 工 学 系 ではなく 農 学 系 の 分 野 で 行 われてきた また 加 圧 面 を 研 磨 しようとすると 供 試 体 が 壊 れてしまう ので 石 こうでキャッピングすることにした さらに 壁 土 に はひずみゲージが 貼 れないので コンクリート 用 のものを 参 考 に πゲージを 用 いた 小 型 のコンプレッソメータを 作 った このようにして 何 とか 試 験 して 得 られた 壁 土 の 圧 縮 強 度 と 土 塗 壁 の 耐 震 性 能 とに 相 関 があることが 分 かったときは 構 造 の 研 究 には 材 料 の 研 究 が 必 要 不 可 欠 であることを 実 感 した 構 造 の 研 究 に 材 料 の 研 究 は 必 要 不 可 欠 しかしながら 材 料 の 分 野 であまり 扱 われていなかった ものを 使 った 構 造 の 研 究 をする 際 構 造 の 研 究 だけではな く 材 料 の 研 究 も 行 わなければならず 大 変 よい 勉 強 に なったことがあった それは 伝 統 的 構 法 の 木 造 建 築 物 では 必 ず 使 われている 土 塗 壁 である 伝 統 的 構 法 では 建 物 に 作 用 する 地 震 力 の 大 部 分 を 土 塗 壁 で 負 担 するので 土 塗 壁 の 耐 震 性 能 を 把 握 しない と 建 物 の 耐 震 性 能 の 評 価 はできない 壁 土 の 材 料 強 度 が 土 塗 壁 の 耐 震 性 能 に 及 ぼす 影 響 が 大 きいことは 容 易 に 想 像 がつくので 土 塗 壁 の 壁 土 を 対 象 とした 強 度 試 験 法 を 探 したが 当 然 のことながら 見 あたらなかった そこでまず コンクリート 用 の 型 枠 で 圧 縮 試 験 のテスト ピースを 作 ろうとしたが 壁 土 が 乾 燥 しなかったためにうま く 形 にならなかった いろいろ 試 した 末 型 枠 としては ト イレットペーパーの 芯 のような 直 径 5cm 程 度 の 紙 筒 がよ いと 分 かった しかし 厚 い 紙 を 用 いた 筒 を 使 うと 乾 燥 の 過 程 でひびが 入 ってしまい 多 くの 貴 重 な 供 試 体 が 無 駄 になってしまったこともあった 構 造 の 研 究 と 材 料 の 研 究 の 融 合 最 近 は 土 塗 壁 と 同 じ 塗 り 壁 である モルタル 壁 の 研 究 も 行 っている モルタル 壁 は 適 切 な 材 料 を 使 ってきちんと つくると 筋 かいや 釘 打 ちした 合 板 と 同 等 かそれ 以 上 の 耐 震 性 能 があるが 耐 力 壁 として 用 いるためには 外 壁 とし ての 耐 久 性 についても 検 討 する 必 要 がある 耐 震 性 能 に ついては 構 造 の 分 野 の 研 究 であり 耐 久 性 について は 材 料 の 分 野 の 研 究 である 両 分 野 の 研 究 がうまく 融 合 すれば 建 物 にどの 程 度 の 変 形 が 生 じたときに どの 程 度 のひび 割 れが 生 じ さらに どの 程 度 の 漏 水 が 生 じる 可 能 性 があり どの 程 度 耐 震 性 能 が 低 下 するのか について 定 量 的 に 評 価 することが 可 能 になる そして この 評 価 をもとに 適 切 な 安 全 率 を 設 定 することで モルタル 壁 も 耐 力 壁 として 有 効 に 利 用 できるよ うになると 考 えている 土 塗 壁 の 研 究 の 際 に 左 官 職 の 方 々の 華 麗 な 鏝 さばき を 見 て 以 来 塗 り 壁 に 興 味 を 持 つようになった 土 塗 壁 も モルタル 壁 も 耐 力 壁 としての 機 能 を 十 分 に 発 揮 し 塗 り 壁 がもっと 世 の 中 に 増 えてくれることを 期 待 している 3

6 建 材 情 報 交 流 会 第 36 回 建 材 情 報 交 流 会 耐 震 減 災 の 最 新 動 向 東 日 本 大 震 災 がもたらした 衝 撃 は 地 震 と 津 波 に 襲 われた 被 災 地 にとどまらない 既 存 の 耐 震 技 術 に 対 する 信 頼 もまた 大 きく 揺 ら いだと 言 うべきだろう 活 動 期 に 入 ったと 言 われる 地 震 列 島 において 建 築 建 材 関 係 者 は どんな 対 策 をとろうとしているのか 東 南 海 南 海 地 震 の 発 生 も 予 想 される 今 耐 震 減 災 の 最 新 動 向 をご 紹 介 する 基 調 講 演 耐 震 総 合 安 全 性 の 考 え 方 NPO 法 人 耐 震 総 合 安 全 機 構 (JASO) 理 事 長 尾 直 治 氏 総 合 安 全 性 に 着 目 して 結 成 されたJASO 耐 震 総 合 安 全 性 の 考 え 方 とは? スケルトンとインフィル 両 方 の 耐 震 性 が 大 事 図 1 4

7 建 材 情 報 交 流 会 図 2 地 震 後 も 住 み 続 けられるような 耐 震 性 能 を 追 求 図 3 図 4 5 5

8 建 材 情 報 交 流 会 施 工 によって 性 能 に 大 きな 差 が 出 る 非 構 造 部 材 家 具 の 転 倒 は 重 傷 を 招 く 上 層 階 ほど 危 険 図 6 図 7 6

9 建 材 情 報 交 流 会 倒 壊 火 災 地 震 の 危 険 度 は 総 合 的 に 判 断 すべし 図 8 南 海 地 震 が 起 こると 大 阪 市 内 にも 津 波 が 来 る コミュニティづくりなど 街 の 耐 震 安 全 性 が 課 題 7

10 建 材 情 報 交 流 会 報 告 1 免 震 ゴムについて 東 洋 ゴム 株 式 会 社 ダイバーテック 事 業 本 部 テック 技 術 本 部 第 3 開 発 グループ グループ 長 水 谷 裕 予 測 地 図 に 示 されていた 東 日 本 大 震 災 年 々 増 加 している 免 震 建 物 耐 えるか? 弱 めるか? 耐 震 免 震 制 震 の 違 い 図 1 図 2 8

11 建 材 情 報 交 流 会 図 3 図 5 共 振 をいかに 防 ぐかが 免 震 のポイント 図 4 ゴムと 鉄 板 を 積 み 重 ねて 地 震 力 を 吸 収 する 支 承 9

12 建 材 情 報 交 流 会 特 性 の 違 う2 種 類 の 積 層 ゴム 点 検 による 免 震 層 の 維 持 管 理 も 重 要 促 進 試 験 で60 年 後 の 変 化 を 予 測 図 6 10

13 建 材 情 報 交 流 会 報 告 2 次 世 代 の 耐 火 被 覆 と 不 燃 断 熱 材 エスケー 化 研 株 式 会 社 事 業 本 部 防 耐 火 技 術 チーム 耐 火 断 熱 営 業 部 課 長 藤 原 武 士 地 震 に 耐 えても 火 災 で 崩 壊 する 危 険 がある 建 築 基 準 法 改 正 後 の 耐 火 構 造 認 定 について 図 1 現 行 法 の 耐 火 認 定 基 準 は 鋼 材 が 崩 落 しないこと 11

14 建 材 情 報 交 流 会 図 2 図 4 図 3 昔 ながらのロックウールと 次 世 代 の 耐 火 塗 料 可 燃 断 熱 材 への 着 火 による 火 災 拡 大 防 止 のために 12

15 建 材 情 報 交 流 会 火 災 から 建 物 を 守 るのが 耐 火 人 を 守 るのが 不 燃 不 燃 断 熱 材 か 有 機 系 断 熱 材 + 不 燃 材 か 図 5 図 6 13

16 広 告 14

17 広 告 15

18 海 外 経 済 情 報 ベトナム 編 ベトナム 建 設 市 場 の 現 在 と 日 本 企 業 の 可 能 性 姫 建 機 材 株 式 会 社 代 表 取 締 役 社 長 井 上 学 氏 神 戸 市 出 身 大 阪 大 学 工 学 部 で 電 子 工 学 を 学 び ( 昭 和 5 3 ) 年 に ミ ノ ル タ 株 式 会 社 ( 現 コ ニ カ ミ ノルタホールディングス 株 式 会 社 ) 入 社 AF 一 眼 レフカメラ α-7000 の 開 発 などに 携 わるほか APS 国 際 プロジェクト デジタルカメラの 海 外 共 同 開 発 など 海 外 ビジネス 経 験 も 豊 富 ( 平 成 1 0 ) 年 姫 建 機 材 株 式 会 社 に 入 社 ( 平 成 1 6 ) 年 株 式 会 社 CBSを 設 立 2005 年 には 現 地 にCBS ベトナム 株 式 会 社 ( 現 在 は 姫 建 機 材 100% 子 会 社 )を 立 ち 上 げ 現 在 に 至 る また 東 京 商 工 会 議 所 中 小 企 業 海 外 展 開 アドバイザーを 委 嘱 されている 建 設 ラッシュが 続 くベトナム ベトナムは 今 猛 烈 な 建 設 ラッシュです ホーチミン 市 では67 階 建 てのオフィスビルが ハノイ 市 にも 同 規 模 の 複 合 ビルが 最 近 完 成 ホテルや 商 業 ビル 住 宅 関 係 の 需 要 も 増 えています ホーチミン 市 だけで800 万 以 上 の 人 が 住 んでいるわけですから マンションなどの 住 宅 需 要 はこれからも 増 えていくでしょう 橋 や 道 路 上 下 水 道 など インフラ 系 の 建 設 需 要 も 根 強 いですね 一 時 は 少 し 下 火 でした 猛 烈 なインフレを 抑 えよう と 政 府 が 強 力 な 利 上 げ 政 策 をとったためです 銀 行 金 利 が20%になっては 普 通 の 企 業 は 動 けません 今 は インフレも10% 以 下 に 落 ち 着 き 銀 行 金 利 は13%に 引 き 下 げられ 経 済 も 元 気 を 取 り 戻 しています 専 門 家 は あと20 年 は 成 長 が 続 くだろうと 見 ています それほど 有 望 な 市 場 なのに 日 本 の 大 手 ゼネコンの 進 出 は 目 立 ちません 今 目 立 つのは 現 代 建 設 など の 韓 国 系 企 業 や 中 国 系 の 建 設 会 社 米 国 のCBリチャー ド エリスも 進 出 しています 日 本 のデベロッパー 関 係 では 日 建 設 計 シビルや 久 米 設 計 がコンサルタント 業 務 で 成 果 を 挙 げていますし 郊 外 の 工 業 団 地 などを 手 が けている 企 業 はありますが ホーチミン 市 やハノイ 市 内 の 建 設 現 場 では 大 変 影 が 薄 い 非 常 に 残 念 な 現 状 です ベトナムでは 個 人 でもビジネスでも 人 脈 を 非 常 に 大 事 にします 友 人 だけでなく 友 人 の 友 人 も 大 切 にするわけです だから トップ 自 ら 現 地 に 腰 をすえ て 党 や 政 府 自 治 体 の 要 人 さらに 実 務 担 当 者 にま で 人 間 関 係 をつくり 上 げた 企 業 は しっかりした 業 績 を 上 げることができる 逆 に 2~3 年 で 現 地 幹 部 が 交 代 するようでは ビジネスにつながる 深 い 付 き 合 いは 望 めません ODA( 政 府 開 発 援 助 )やJICA( 国 際 協 力 機 構 ) 関 係 の 案 件 以 外 日 本 企 業 の 活 躍 が 少 ないのは そういう 点 も 関 係 しているかもしれませんね だからといって この 成 長 著 しい 市 場 を 放 置 するの は あまりにもったいない 東 南 アジアでも 屈 指 の 親 日 国 だけになおさらです 日 本 と 日 本 製 品 に 対 する 絶 大 な 信 頼 ベトナムでは ドイモイ( 刷 新 ) 政 策 の 結 果 として 生 活 にゆとりのある 中 産 階 級 が 急 増 しています たと えば つい10 年 前 のハノイやホーチミンは オートバ イの 天 下 でしたが 今 は 車 がものすごい 勢 いで 増 えて います ただし 道 路 整 備 が 追 い 付 いていないので 渋 滞 も 猛 烈 ですけれど( 笑 ) 彼 ら 中 産 階 級 は 旺 盛 な 消 費 意 欲 を 持 っています ホーチミン 市 内 のアッパーな 層 だと 自 宅 のほかサイ 16

19 海 外 経 済 情 報 ホーチミン 市 1 区 から2 区 を 眺 める ゴン 川 沿 いや7 区 に 別 荘 を 持 っている 人 が 珍 しくない そして 家 電 製 品 の 大 半 を 日 本 製 でそろえています ベトナムの 中 産 階 級 は とにかく 品 質 へのこだわりが 強 い だから 家 電 製 品 でも 自 家 用 車 でも 質 のいい 日 本 製 品 を 好 むわけです 日 本 人 からすれば 外 国 人 がなかなか 手 に 入 れられない 地 元 の 信 頼 を 事 前 に 与 え られていると 言 ってもいいでしょう このアドバン テージはきわめて 大 きいですよ 建 設 土 木 の 分 野 で 日 本 企 業 待 望 論 が 出 るのは 現 地 企 業 に 経 験 やノウハウが 圧 倒 的 に 不 足 しているから です 彼 らが 学 びたがっているのは たとえば プロ ジェクトの 管 理 能 力 今 のベトナムにも 建 設 会 社 や 設 計 会 社 はたくさんありますが 現 場 任 せで 仕 事 を 進 めているところが 大 半 です それを 日 程 や 人 員 予 算 をきちんとマネジメントする 形 に 変 えたい という のが 彼 らの 切 実 な 願 いですね また 日 本 だと 地 下 工 事 や 高 層 ビルの 基 礎 杭 工 事 コンクリートの 型 枠 施 工 など 分 野 ごとに 高 いノウハ ウを 持 っている 企 業 があるわけですが これもベトナ ム 国 内 にはほとんどありません たとえば 地 下 駐 車 場 を 造 ろうと 思 っても 地 下 工 事 に 通 じた 業 者 がわず かしかいない もちろん スケジュールも 工 費 見 積 も りも 難 しいというのが 実 情 です もう 一 つ 現 地 の 建 設 会 社 や 設 計 会 社 との 合 弁 形 式 で 事 業 を 進 める 日 本 企 業 のスタイルも ベトナム 側 に は 人 気 があります 韓 国 や 中 国 のデベロッパーは 下 請 けごと 引 き 連 れて 事 業 を 進 めるので 地 元 への 還 元 がほとんどない 地 域 に 仕 事 を 落 としてくれる 上 に 技 術 やノウハウも 教 えてくれる 日 本 企 業 に 期 待 が 高 ま るのは 当 然 でしょうね 日 越 共 同 イニシアティブ がもたらしたもの ベトナム 市 場 の 有 望 性 については 日 本 政 府 の 陰 の 努 力 も 見 逃 せません 象 徴 的 なのが 2003( 平 成 15) 年 に 日 本 ベトナム 両 首 相 の 合 意 で 立 ち 上 げられた 日 越 共 同 イニシアティブ(JVCI) です これは ベト ナムのWTO 加 盟 やAFTA(ASEAN 自 由 貿 易 地 域 )の 実 現 日 本 ベトナム 投 資 協 定 の 締 結 などを 背 景 に 同 国 の 国 際 競 争 力 強 化 と 貧 困 削 減 を 目 指 すための 行 動 計 画 のパッケージで まず44 項 目 が 決 定 されました そ の 中 には 道 路 や 電 力 といった 産 業 インフラの 整 備 ビジネスを 中 心 とする 法 整 備 の 促 進 法 律 運 用 の 透 明 化 などの 内 容 が 盛 り 込 まれ ベトナムの 投 資 環 境 改 善 に 大 きな 役 割 を 果 たしています JVCIでは 各 項 目 の 進 捗 状 況 について 両 国 関 係 者 が 参 加 する 合 同 委 員 会 が 客 観 的 な 評 価 を 行 い 次 の ステップへと 結 び 付 ける 仕 組 みです 評 価 は2 年 ごと に 行 われ 現 在 は 第 4フェーズに 進 んでいます JVIC 締 結 から2 年 後 の2005( 平 成 17) 年 の 時 点 で ベ トナムへの 外 国 直 接 投 資 は 着 実 に 増 加 新 規 および 増 17

20 新たな建物が続々と建設中 ホーチミン市1区 新興住宅街も増えている ホーチミン市7区 バイクはいまだにベトナム人の重要な足だ 資分だけで53億ドルと 1997 平成9 年発生のアジア 提出する仮設図面関係の経費が大きな負担になっていま 通貨危機以前の水準まで回復してきました 増え続け した 基本的には機材リースの付加サービスなので 収 る投資は ベトナムで目下進んでいる３大プロジェク 益には貢献しないのに 人件費やコンピュータ関係の負 ト 南北高速道路 南北高速鉄道 ホアラック ハ 担が大きいんです そこで ベトナムに仮設図面の設計 イテクパーク を支える重要な要素にもなっています 子会社をつくり 姫建機材を含む同業５社が共同で図面 また日本からの投資も 同じく6.7億ドルと順調に を発注する一方 建設資材も売り込む体制を築きました 進展しています 1988 昭和63 年から同年11月までの これが CBSとCBSベトナムの出発点です 累積投資額は42億ドルと ベトナムにとって日本は最 実際に事業を始めてみると 扱っているのは資材だ 大の投資国 最近は 日系企業による大型増資案件も けか という声が現地の大手企業からも聞こえてくる 増えており JVCIが対越投資の大きな下支えになっ 技術者は派遣してもらえないのか と皆がたずねるわ ていることは明らかです けです もともと親日感情の強い国ですし 日本の技 何よりも重要なのは JVCIを通じて日本 ベトナ 術者や製品への信頼が高いことは 先にもお話しした ムの官民交流がさらに進んだことですね 社会主義体 とおり しかも 幸か不幸か 日本の大手ゼネコンは 制をとっているベトナムでは 経済活動においても政 あまり進出していない それなら 高い技術と品質を 府省庁が大きな役割を果たしています 日本の政府 持つ中小建設会社や専門工事会社が現地で成功する 企業とベトナム政府関係者との太いパイプは 今後同 チャンスはあるのではないか 海外進出に関するノウ 国に進出しようと考えている企業にとっても 心強い ハウを持つ私たちと すぐれた能力を持つ中小企業が 存在になると思いますね 組むことで ベトナムにも 進出企業にも 私たちに たまたま出会ったベトナムに魅了されて 私が初めてベトナムを訪ねたのは 2001 平成13 年 ビジネスマッチングから日越共同の人材育成へ です その時 見学した児童福祉施設があまりに貧弱 今 CBSでは在日ベトナム総領事館や日本貿易振興 だったのに胸をつかれました そこで ライオンズク 機構 JETRO などの後援をいただいた 中小企業ベ ラブの仲間や海外企業の協力で 職業訓練施設をつ トナム進出研究会ひょうごモデル を発展させ 会員 くったのですが これがきっかけで ベトナム政府の 制の ベトナム進出プロジェクト を運営しています 要人や建設会社とのつながりが生まれました 個人的 ここでは 現地の建設業者が受注する公共事業や民間 にも 約束をきちんと守り 友人を裏切らないベトナ プロジェクトの下請け参入をターゲットに ベトナム ム人の心意気に魅かれるようになったわけです もっ 側と会員企業を結び付けるビジネスマッチングを展開 ともそのころは ここまでベトナムに入れ込むとは しています 現在 16社が参加中です 右上参照 思っていなかったんですが 笑 事業の一環として 不定期ですがベトナム進出セミ そのころ 本業の仮設機材リースの業界では 役所に ナーも開催しています ベトナムの建設会社の担当者 けんざい238号 2012年10月 18 もメリットになる事業ができると確信しました

21 海 外 経 済 情 報 ベトナム 進 出 プロジェクト 参 加 企 業 ( 抜 粋 ) 株 式 会 社 森 岡 組 ( 奈 良 県 五 條 市 ) 植 田 基 工 株 式 会 社 ( 大 阪 府 茨 木 市 ) 日 本 海 工 株 式 会 社 ( 兵 庫 県 神 戸 市 ) 菅 機 械 工 業 株 式 会 社 ( 大 阪 府 大 阪 市 ) 八 光 建 設 工 業 株 式 会 社 ( 広 島 県 広 島 市 ) 株 式 会 社 アトリエフルタ 建 築 研 究 所 ( 兵 庫 県 芦 屋 市 ) 株 式 会 社 塩 見 組 ( 福 岡 県 北 九 州 市 ) 株 式 会 社 進 明 技 興 ( 福 岡 県 福 岡 市 ) CBSベトナム 本 社 (ホーチミン 市 ) を 招 いたり 現 地 視 察 も 交 えながら 海 外 進 出 のノウ ハウや 手 続 きについてお 伝 えしています 単 に 将 来 性 のある 市 場 だ というだけでなく 現 地 の 在 留 日 本 人 との 連 携 や 複 数 企 業 による 共 同 進 出 の 可 能 性 営 業 活 動 やお 金 の 回 収 問 題 など 企 業 側 のニーズに 即 した テーマを 盛 り 込 むように 努 めています セミナーなどを 通 して 感 じることですが すぐれた 技 術 技 能 がありながら 国 内 需 要 の 減 少 で 苦 しんで いる 建 設 会 社 は 想 像 以 上 に 多 い そういう 企 業 に とって 建 設 ラッシュが 続 く 親 日 国 ベトナムへの 進 出 は 第 2 第 3の 創 業 にもつながるのではないでしょ うか いつか 日 越 合 弁 の 建 設 会 社 が ハノイやホー チミン 市 内 で 活 躍 するようになれば うれしいですね さらに 今 後 の 日 越 関 係 を 見 すえると ベトナムで の 人 材 育 成 交 流 も 欠 かせません 今 私 たちが 計 画 しているのは ベトナム 国 内 に 建 設 系 専 門 学 校 を 設 立 することです 地 元 のホーチミン 工 科 大 学 とも 提 携 し て 多 くの 若 者 が 高 レベルの 専 門 教 育 を 受 けられる 体 制 を 今 期 スタートさせます ゆくゆくは 日 本 の 工 科 系 大 学 や 専 門 学 校 と 連 携 して 教 員 や 学 生 の 交 換 制 度 が 確 立 できればと 考 えています 時 間 も 費 用 もかかるプ ロジェクトですが 日 本 とベトナムの 友 好 関 係 をさら に 発 展 させるには 欠 かせない 事 業 だと 考 えています これがうまくいけば ミャンマーやビルマ タイ マ レーシアンなど 他 の 東 南 アジア 諸 国 にも 応 用 できる かもしれません 関 係 者 誰 もがwin-winの 関 係 になれ る ひょうごモデル を 確 立 できるよう 私 たちも 頑 張 りたいと 考 えています ベトナム 社 会 主 義 共 和 国 基 本 データ ベトナム 面 積 / 約 33 万 km 2 人 口 / 約 8,957 万 人 (2010 年 ) 在 留 邦 人 は 約 9,500 人 (2008 年 ) 通 貨 /ドン 1ドル= 約 21,00ドン 1 円 = 約 270ドン GDP/ 約 2,560 兆 ドン( 約 1,227 億 ドル 2011 年 ) 約 9 兆 5,000 億 円 ( 広 島 県 とほぼ 同 規 模 ) 一 人 あたりGDP/ 約 2,870 万 ドン( 約 1,374ドル 2011 年 ) 約 10 万 6,000 円 GDP 成 長 率 / 2008 年 6.3% 2009 年 5.3% 2010 年 6.8% 主 要 輸 出 品 目 原 油 衣 料 品 農 水 産 物 ( 米 ナッツ 胡 椒 他 ) 人 件 費 / 中 国 の 約 6 割 と 言 われている 19

22 東 日 本 大 震 災 被 災 地 復 興 視 察 記 社 団 法 人 日 本 建 築 材 料 協 会 広 報 宣 伝 部 長 山 中 豊 茂 氏 ( 株 式 会 社 山 中 製 作 所 代 表 取 締 役 社 長 ) 東 日 本 大 震 災 からすでに1 年 8カ 月 あまり 当 協 会 でも 建 材 情 報 交 流 会 で 関 連 テーマを 取 り 上 げたり 本 誌 面 で 特 集 を 組 んだりなど 震 災 対 策 についてさまざまな 角 度 から 分 析 報 告 を 行 ってきました 今 回 は 当 協 会 の 山 中 豊 茂 広 報 宣 伝 部 長 が 被 災 地 を 訪 れ 復 興 状 況 を 視 察 未 来 に 向 けた 新 たな 取 り 組 みやテーマへの 検 討 材 料 とするべく 視 察 記 としてまとめました はじめに この 夏 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 を 視 察 する 機 会 を 得 た 2012 年 7 月 28~29 日 の2 日 間 視 察 地 は 宮 城 県 名 取 市 ( 仙 台 空 港 周 辺 ) 気 仙 沼 市 南 三 陸 町 そして 岩 手 県 陸 前 高 田 市 である 違 いを 実 感 していただけるよう 震 災 直 後 の 写 真 を 参 考 に なるべく 同 位 置 同 アング ルでの 撮 影 を 試 みた かつては 市 街 地 が 広 がっていたであろう 更 地 線 路 もホームも 跡 形 もなくなった 鉄 道 の 駅 至 るところに 残 るがれきの 山 々 あの 日 から1 年 半 近 くたった にもかかわらず 被 害 の 爪 あと とりわけ 津 波 被 害 の 恐 ろしさは 無 言 でその 威 力 を 見 せつけていた 一 方 で 地 元 の 方 々による 手 づくりの 復 興 には 心 からの 声 援 を 送 りたくなった 空 港 近 くの 市 街 地 徐 々に 復 旧 宮 城 県 名 取 市 写 真 1 震 災 直 後 に 撮 影 された 仙 台 写 真 2 今 回 撮 影 したもの (2012 空 港 の 様 子 (2011 年 3 月 19 日 ) 年 7 月 28 日 ) 写 真 3 空 港 の 入 口 側 海 側 に 面 しているため 漂 写 真 4 海 水 は 歩 道 の 屋 根 の 高 さま 流 物 がまずここでひっかかった (2011 年 3 月 19 日 ) で 達 した (2012 年 7 月 28 日 ) 仙 台 空 港 に 降 り 立 った 直 後 空 港 はかつての 機 能 を 完 全 に 取 り 戻 しているようにうかがえた しかし 空 港 付 近 の 建 物 は 撤 去 され 津 波 によってもたらされた 土 が 盛 られて 雑 草 が 生 い 茂 っていた 空 港 の 陸 側 には 大 型 ホームセンターやスーパーが 建 てられ 徐 々にで はあるが 住 宅 も 増 えているようであった 名 取 市 被 害 データ: 震 度 6 強 総 人 口 7 万 3,576 人 面 積 100km 2 の 同 市 では 1 万 2,155 人 が 住 む27km 2 に 浸 水 死 者 907 人 行 方 不 明 者 129 人 全 壊 家 屋 2,679 棟 半 壊 家 屋 750 棟 写 真 5 空 港 内 では 震 災 写 真 を 展 示 柱 には 津 波 写 真 6 空 港 近 くの 閖 上 (ゆりあげ) 地 区 解 体 を 待 到 達 高 さ3.02m と 記 されている 人 の 身 長 と 比 つ 特 別 養 護 老 人 ホーム かつての 住 宅 地 の 面 影 は べるとその 高 さが 実 感 できる (2012 年 7 月 28 日 ) ない (2012 年 7 月 28 日 ) 写 真 7 空 港 近 く 美 田 園 (みたぞの)の 仮 設 住 宅 近 くには 商 業 施 設 も 新 設 されている (2012 年 7 月 28 日 ) 20

23 東 日 本 大 震 災 被 災 地 復 興 視 察 記 魚 市 場 屋 台 村 不 屈 の 精 神 で 復 興 中 宮 城 県 気 仙 沼 市 写 真 8 震 災 の 象 徴 となった 巻 き 網 漁 船 第 十 八 共 徳 丸 津 波 で 流 され JR 鹿 折 唐 桑 (ししおりか らくわ) 駅 前 に 乗 り 上 げた (2011 年 5 月 28 日 ) 写 真 9 10 気 仙 沼 港 から 北 へ 約 500m 今 も 共 徳 丸 は 同 じ 場 所 にある 全 長 約 60m 330tの 巨 大 な 漁 船 だ 船 尾 のあたりは 完 全 に 車 道 をふさいだままである (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 11 JR 南 気 仙 沼 駅 プラットホーム ホームの 上 に 架 かった 屋 根 までもボロボロになっている (2011 年 7 月 11 日 ) 写 真 現 在 の 姿 駅 はプラットホームのコンクリートがぽつんと 残 るだけである かつて 住 宅 地 だった 南 気 仙 沼 駅 前 は 見 渡 す 限 り 家 屋 の 基 礎 と 雑 草 のみ (2012 年 7 月 29 日 ) 多 数 の 漁 港 を 擁 し 全 国 有 数 の 水 揚 量 を 誇 る 水 産 業 の 町 気 仙 沼 市 津 波 によって 大 小 何 隻 もの 漁 船 が 町 を 漂 い 打 ち 上 げられるニュース 映 像 は 衝 撃 的 だった しかし 魚 市 場 を 訪 れると 以 前 と 変 わらない 活 気 あ ふれる 姿 があった 地 域 再 建 のために 立 ち 上 がった 地 元 の 人 々が 力 を 合 わせてつくり 上 げた 復 興 屋 台 村 は 気 仙 沼 の 負 けるものか という 不 屈 の 精 神 を 感 じさせた 気 仙 沼 市 被 害 データ: 震 度 6 弱 津 波 の 高 さ 約 13m 総 人 口 7 万 3,489 人 面 積 333km 2 の 同 市 では 4 万 331 人 が 住 む13km 2 に 浸 水 死 者 1,038 人 行 方 不 明 者 267 人 全 壊 家 屋 8,383 棟 半 壊 家 屋 1,861 棟 写 真 14 港 町 海 のすぐそばにある お 魚 いちば も 写 真 15 気 仙 沼 ににぎわいを 取 り 戻 すため 南 町 津 波 で 大 きな 被 害 を 受 けたが すっかり 以 前 の 姿 を 取 り 戻 し 買 い 物 客 でにぎわっていた 2012 年 7 月 29 日 ) の 飲 食 店 が 集 まってできた 復 興 屋 台 村 気 仙 沼 横 丁 (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 16 復 興 屋 台 村 気 仙 沼 横 丁 内 気 仙 沼 グ ルメが 堪 能 できる 復 興 するぞという 力 強 い 空 気 が 肌 で 感 じられた (2012 年 7 月 29 日 ) 21

24 至 るところで 道 路 鉄 道 が 寸 断 宮 城 県 南 三 陸 町 海 水 が3 本 の 川 を 激 しく 逆 流 し 16mというすさま じい 大 津 波 に 襲 われた 南 三 陸 町 では 至 るところで 道 路 や 鉄 道 が 寸 断 されていた 地 震 に 伴 う 地 殻 変 動 に よって 牡 鹿 半 島 観 測 点 で 約 1.2mの 沈 下 が 確 認 され ているが 海 岸 線 の 位 置 や 異 常 に 高 い 川 の 水 位 でそれ が 実 感 できた 同 町 は1960( 昭 和 35) 年 のチリ 地 震 でも 甚 大 な 津 波 被 害 を 受 けたが 今 回 チリ 地 震 の 津 波 到 達 点 を 大 きく 越 え 最 大 で 内 陸 6kmまで 浸 水 した 南 三 陸 町 被 害 データ: 震 度 6 弱 津 波 の 高 さ 約 16m 総 人 口 1 万 7,382 人 面 積 164km 2 の 同 町 では 1 万 4,389 人 が 住 む10km 2 に 浸 水 死 者 514 人 行 方 不 明 者 664 人 全 壊 家 屋 3,877 棟 写 真 17 繰 り 返 し 報 道 された 防 災 対 策 庁 舎 最 後 写 真 18 鉄 骨 だけの 無 残 な 姿 になった 防 災 対 策 庁 舎 まで 避 難 を 呼 び 掛 け 続 けた 職 員 が 津 波 に 飲 まれて 命 を 失 った (2011 年 3 月 18 日 ) は 取 り 壊 されずそのままだった 周 囲 の 住 宅 は 流 され 殺 風 景 な 眺 めが 広 がる (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 19 正 面 玄 関 には 花 や 千 羽 鶴 お 供 えの 品 々が たむけられていた 観 光 バスなども 頻 繁 に 乗 りつけら れ 多 くの 人 々が 追 悼 に 訪 れる (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 20 海 から400mのところに 建 っていた 公 立 志 津 川 病 院 4 階 まで 波 が 押 し 寄 せ 75 人 が 死 亡 行 方 不 明 になった (2011 年 3 月 20 日 ) 写 真 21 防 災 対 策 庁 舎 から 病 院 のあった 方 向 を 望 む が 被 災 した 病 棟 はす でにおおかた 解 体 されていた 病 院 は 現 在 別 の 場 所 の 臨 時 病 棟 にて 診 療 を 行 っているとのこと (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 22 仮 設 のガソリンスタンドが 営 業 中 すべ 写 真 23 てが 流 されたこの 地 区 において 稼 働 している 店 舗 は 貴 重 な 存 在 だ (2012 年 7 月 29 日 ) 八 幡 川 地 震 後 地 殻 変 動 によって 水 位 が 上 昇 左 に 見 える 橋 すれすれまで 水 が 来 ている 今 はこ れが 標 準 の 水 位 になってしまった (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 24 津 波 の 力 で 寸 断 された 海 沿 いの 高 架 道 路 交 通 は 依 然 として 機 能 不 全 のままだ 海 沿 い の 建 物 も 跡 形 もない (2012 年 7 月 29 日 ) 22

25 東 日 本 大 震 災 被 災 地 復 興 視 察 記 がれきの 山 と 広 大 な 更 地 の 不 毛 地 帯 岩 手 県 陸 前 高 田 市 写 真 25 JR 竹 駒 駅 海 から 約 6km 離 れてい るにもかかわらず 津 波 で 完 全 に 壊 滅 した (2011 年 4 月 4 日 ) 写 真 27 JR 竹 駒 駅 前 のガソリンスタンド 震 災 直 後 からがれきに 埋 もれながら 営 業 (2011 年 4 月 24 日 ) 写 真 29 4 階 屋 上 まで 津 波 が 押 し 寄 せた 陸 前 高 田 市 役 所 多 くの 職 員 が 命 を 失 った (2011 年 4 月 12 日 ) 写 真 26 駅 を 探 そうと 思 って 登 った 土 手 らし きものは かつての 駅 のプラットホームだっ た (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 28 27の 写 真 を 見 ていたので 現 在 も 元 気 よく 営 業 している 姿 に 一 安 心 だった (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 30 役 所 は 仮 庁 舎 へ 移 転 被 災 した 建 物 だけが 残 る 千 羽 鶴 や 花 が 供 えられている (2012 年 7 月 29 日 ) 探 しているJR 竹 駒 駅 が あるはずの ところにない 車 のナビは 確 かにそこ を 示 しているのに 土 手 らしき 場 所 に 登 ってあたりを 見 回 し ふと 足 元 をみ ると 自 分 がまさに 竹 駒 駅 のプラット ホームに 立 っていることに 気 付 いた 土 手 の 上 に 白 線 が 点 々と 続 いていたか らだ ほかの 地 域 と 同 じく 駅 舎 も 線 路 も 何 もない この 竹 駒 駅 は 海 岸 か ら 約 6kmも 離 れているのである 同 駅 近 くにある 気 仙 川 に 架 かるJR 線 の 鉄 橋 も 橋 脚 線 路 ともになくなったまま だった 竹 駒 駅 から 一 駅 南 の 陸 前 高 田 駅 は 海 からかなり 近 い 位 置 にある 周 辺 を 見 渡 すと まるで 広 大 な 開 発 地 域 にい るのかと 錯 覚 するほどの 不 毛 地 帯 が 広 がるばかり そこにあるのは 数 える ほどの 建 物 と 山 と 積 み 上 げられたが れきを 処 理 する 重 機 だけだった 陸 前 高 田 市 被 害 データ: 震 度 6 弱 津 波 の 高 さ 約 21.5m 総 人 口 2 万 4,246 人 面 積 232km 2 の 同 町 では 1 万 6,640 人 が 住 む13km 2 に 浸 水 死 者 1,691 人 行 方 不 明 者 41 人 全 壊 家 屋 3,159 棟 大 規 模 半 壊 半 壊 家 屋 182 棟 写 真 31 陸 前 高 田 駅 周 辺 のようす あまりに 何 もないため 知 らなければ 何 かの 開 発 予 定 地 かと 見 間 違 えそうだ (2012 年 7 月 29 日 ) 23

26 東 日 本 大 震 災 被 災 地 復 興 視 察 記 これから 必 要 なのは 復 興 ではなく 開 拓 写 真 32 陸 前 高 田 駅 近 くの 大 型 スーパーと 周 辺 3 階 の 上 まで 水 が 達 したこ とが 分 かる (2011 年 5 月 22 日 ) 写 真 33 がれきはおおかた 片 付 けられていた ほかに 周 囲 に 残 る 建 物 はほと んどない (2012 年 7 月 29 日 ) 写 真 34 上 のスーパーの 近 影 がれきは 撤 去 され 写 真 35 あちこちがれきの 山 だらけ 写 真 のがれ 写 真 36 海 岸 近 くにある 市 営 球 場 は 照 明 塔 とスタン たものの ひさしには 流 されたゴミが 大 量 にひっ かかったままだった (2012 年 7 月 29 日 ) き 山 は まるで 手 前 に 一 つ 山 地 が 増 えたような 大 きさ (2012 年 7 月 29 日 ) ドの 一 部 を 残 して 水 没 した 地 面 が 沈 下 しているため 水 位 が 元 に 戻 ることはない (2012 年 7 月 29 日 ) 初 めて 被 災 地 を 見 た 感 想 は と 問 われても まず は 言 葉 にならない 無 理 やり 何 か 表 現 するとしたら ただ 一 言 恐 ろしすぎる としかいえない かなりの 時 間 がたっているにもかかわらず すべてを 破 壊 し 尽 くす 津 波 の 威 力 をここまでまざまざと 感 じさせられる とは 予 想 していなかった 復 興 状 況 は 都 市 機 能 やインフラの 観 点 でみると 芳 しくない メインの 国 道 だけがかろうじて 復 興 してい るものの 残 りの 細 かい 部 分 が 全 く 機 能 していない しかし 市 民 レベルでみると 復 興 への 前 向 きな 気 持 ち が 強 く 伝 わってきた 飲 食 店 やコンビニをはじめ 各 種 店 舗 が 仮 設 で 営 業 されていた 買 い 物 ができることの ありがたさ 心 強 さを 私 自 身 も 現 地 で 思 い 知 った 次 第 である 今 回 視 察 したのはいずれも 漁 業 水 産 加 工 を 地 場 産 業 とする 町 だ 復 興 の 足 がかりもそれらが 中 心 となっている 今 後 大 規 模 な 観 点 での 復 興 を 考 えるとき 私 は 復 興 より 開 拓 というとらえ 方 が 重 要 ではない かと 思 った つまりゼロから 新 しいものをつくるわけ である 復 興 の 規 模 は 1995 年 の 阪 神 淡 路 大 震 災 における 神 戸 の 規 模 をはるかに 上 回 る 広 いものだ このように 大 きな 範 囲 にわたる 被 災 では 地 盤 整 備 だけでも 最 低 2~3 年 元 の 状 態 への 再 建 まで 考 えると10~15 年 はかかると 思 われる それぞれの 都 市 による 条 件 根 本 的 な 問 題 高 齢 化 二 重 ローン 地 場 産 業 の 活 性 などなどを 考 えると 元 に 戻 す 難 しさは 計 り 知 れない 安 全 を 担 保 した 地 震 津 波 に 対 して 強 い 都 市 づく り 新 たな 産 業 をつくっていく 地 域 づくりとして 考 え た 場 合 開 拓 という 言 葉 がふさわしいのではない かと 思 ったのである 次 世 代 のエネルギー 技 術 にも 大 いに 期 待 が 寄 せられている 地 震 と 津 波 の 恐 ろしさ 復 興 の 難 しさ そして 開 拓 に 向 けてわれわれの 業 界 がなすべきことそん なことをいろいろ 深 く 考 えさせられた 視 察 であった 画 像 使 用 元 :Yahoo! JAPAN 東 日 本 大 震 災 写 真 保 存 プロジェクト ウィキ ペディア ( 財 ) 消 防 科 学 総 合 センター 災 害 写 真 データベース 24

27 広 告 25

28 会 員 企 業 の 横 顔 No.49 株 式 会 社 大 久 自 動 瓦 揚 機 をヒットさせた 屋 根 の 総 合 プロデュース 40 年 を 超 える 経 験 を 武 器 に 未 来 の 屋 根 ニーズに 取 り 組 む 屋 根 の 葺 き 替 え 現 場 に 行 くと よくお 目 にかかるのが 重 い 瓦 を 満 載 して 上 下 する 瓦 揚 機 今 回 ご 紹 介 する 株 式 会 社 大 久 は この 瓦 揚 機 の 開 発 販 売 で 屋 根 職 人 や 瓦 職 人 にはよく 知 られた 会 社 である 屋 根 関 連 商 品 の 開 発 販 売 から 実 際 の 屋 根 屋 上 工 事 さらに 現 在 注 目 の 太 陽 光 発 電 システムまで 手 がける 企 業 姿 勢 は なるほど 屋 根 の 総 合 プロデュース の 名 にふさわしいものと 言 えよう 取 締 役 社 長 毛 利 隆 仁 氏 1970( 昭 和 45) 年 兵 庫 県 に 生 まれる 1995( 平 成 7) 年 釧 路 公 立 大 学 経 済 学 部 卒 業 田 島 ルーフィング 株 式 会 社 に 入 社 1998( 平 成 10) 年 株 式 会 社 大 久 に 入 社 2010( 平 成 22) 年 同 社 取 締 役 社 長 に 就 任 現 在 に 至 る 社 名 / 株 式 会 社 大 久 代 表 者 / 代 表 取 締 役 毛 利 征 一 郎 創 業 /1968( 昭 和 43) 年 9 月 資 本 金 /4,000 万 円 ( 授 権 資 本 金 1 億 円 ) 従 業 員 /30 人 取 扱 商 品 / 建 設 機 械 材 料 の 販 売 その 他 本 社 / 大 阪 府 吹 田 市 南 金 田 TEL / URL / 瓦 揚 機 の 開 発 で 経 営 基 盤 を 固 める ( 昭 和 4 3 ) 年 の ご 創 業 で す ね 毛 利 創 業 者 である 父 征 一 郎 ( 代 表 取 締 役 会 長 )が 不 動 産 会 社 として 創 立 しました 瓦 揚 機 やダイヤモンド カッタ ー など の 機 械 工 具 の 販 売 を 始 め た の は ( 昭 和 4 6 ) 年 ご ろ か らで す すぐに 屋 根 関 係 全 般 を 扱 う 会 社 になります 毛 利 瓦 揚 機 やダイヤモンドカッターのおかげで 各 地 の 瓦 屋 さん 屋 根 葺 き 職 人 さんとご 縁 ができました 下 地 材 から 工 具 まで いろいろな 注 文 に 応 じるうちに 扱 う 住 宅 屋 根 建 材 が 増 えていったのです また 商 品 を 売 る だけでなく 防 水 雨 仕 舞 の 工 事 まで 手 がけるようになって いきました 中 でも ヒットしたのが 瓦 揚 機 です 毛 利 最 盛 期 には 1 日 で3 4 台 が 売 れたほどの 人 気 だっ たそうです 特 にヒットしたのが 一 度 スイッチを 押 すと リフトが 勝 手 に 上 り 下 りする 自 動 瓦 揚 機 関 西 の 屋 根 屋 さんの 間 で 引 っ 張 りだこになりました 事 務 機 器 やコンピュータも 扱 っておられます 毛 利 キャノンの 代 理 店 の 中 でも 畑 違 いの 業 種 でFAX や 複 写 機 を 扱 ったのは 当 社 が 国 内 初 です こちらの 中 心 は 屋 根 瓦 の 積 算 ソフトです 屋 根 の 形 状 と 面 積 を 入 力 す ると どんな 瓦 がどれだけ 要 るかが 一 発 で 分 かるすぐれも のです 昔 は 職 人 が 手 計 算 でやっていたものですが 今 は たいていの 屋 根 屋 さんがこのソフトを 使 っていますよ 現 在 の 注 目 は 小 型 リフトと 太 陽 光 発 電 現 在 の 主 力 商 品 は 何 でしょう? 毛 利 瓦 揚 機 の 技 術 を 応 用 した 小 荷 物 専 用 昇 降 機 で すね よく 知 られているのは 飲 食 店 などで 料 理 や 食 器 類 を 運 ぶリフト 他 にも 階 段 に 設 置 するタイプや 屋 外 に 設 置 するタイプなど いろいろあります 26

29 会 員 企 業 の 横 顔 発 展 を 支 えたダイヤモンドカッター ヒット 商 品 となった 瓦 揚 機 (スーパージャガーⅡ) 設 置 やメンテナンスの 体 制 は? 毛 利 エレベーターと 違 い 小 荷 物 専 用 昇 降 機 の 設 置 は 安 価 で 施 工 も 難 しくありません メンテナンスは 基 本 的 にユーザーさんにお 願 いしていますが 設 置 は 近 場 なら 当 社 で 行 っています 太 陽 光 発 電 にも 力 を 入 れておられます 毛 利 前 回 の 補 助 金 制 度 がスタートした1997( 平 成 9) 年 にはもう 販 売 部 門 を 設 置 していました 2009( 平 成 21) 年 の 補 助 金 復 活 に 加 え 今 年 7 月 からは 再 生 可 能 エネル ギ ー の 全 量 買 取 制 度 ( フィード インタリフ= F I T )が ス タ ー トしており わが 社 にも 設 置 依 頼 が 殺 到 しています 屋 根 の 総 合 プロデュースの 面 目 躍 如 ですね 毛 利 太 陽 光 パネルの 設 置 業 者 はたくさんいますが ず さんな 工 事 で 瓦 や 屋 根 を 傷 める 例 も 見 受 けられます 当 社 のように 屋 根 のこと 防 水 のこと 電 気 のことを 全 部 理 解 している 会 社 は 意 外 に 少 ないんですよ 中 でも 法 人 向 け 需 要 に 注 目 されているとか 毛 利 最 大 の 理 由 は 住 宅 用 太 陽 光 発 電 に 比 べて ス ケールメリットがあること すでに 学 校 の 屋 上 や 工 場 の 屋 根 での 設 置 例 が 多 数 ありますし 万 博 公 園 沿 いの 長 大 なシステムも 当 社 が 設 置 したものです 発 電 パネルのコス トダウンや 余 剰 電 力 の 買 い 上 げ 効 果 を 考 えると 今 後 の 設 置 ニーズはさらに 高 まると 期 待 しています (P29 参 照 ) 学 校 での 小 荷 物 専 用 昇 降 機 設 置 事 例 防 水 雨 仕 舞 材 取 付 工 事 の 様 子 夢 を 追 う 勇 気 をもって 日 々 変 革 に 挑 む お 忙 しい 毎 日 のようですが 体 調 管 理 などは? 毛 利 少 年 時 代 から 野 球 に 夢 中 でしたし 今 でも 仲 間 と ソフトボールのチームを 組 んでいます 先 日 は 北 海 道 の 100kmウォーキングで 完 走 を 果 たしました マラソンの2 倍 半 の 距 離 ですよ 毛 利 ええ それを 一 昼 夜 以 上 かけて 歩 くわけです 何 が 魅 力 なのでしょう 毛 利 面 白 いのは 歩 いているうちに 身 体 の 調 子 に 敏 感 になっていくことですね あ 今 は 右 側 が 疲 れてるな とか お 今 度 は 左 側 に 疲 れが 回 ったぞとか 身 体 も 心 もヘトヘトなのですが 感 覚 はすごく 鋭 敏 になりますね 根 っからのアウトドア 派 スポーツマンですね 毛 利 苦 手 なのは 机 にじっと 座 っていることと 現 状 にどっぷりつかっていること 会 長 が 元 気 な 間 は 社 内 に 変 化 を 起 こすことが 自 分 の 務 めだと 思 っています 最 後 にお 好 きな 言 葉 を 毛 利 一 つは 山 本 五 十 六 の やってみせ いって 聞 かせて さ せ て み て 褒 め て や ら ね ば 人 は 動 か じ もう 一 つ は ウォルト ディズニーの 考 え 信 じ 夢 見 て 挑 戦 厳 し い 時 代 ですが 私 も 会 社 も まだまだ 大 きな 夢 を 見 るこ とができると 思 います 万 博 公 園 に 設 置 された 太 陽 光 発 電 システムも 同 社 が 手 がけた 学 校 の 屋 上 に 設 置 された 太 陽 光 発 電 システム 27

30 新 製 品 & 注 目 製 品 情 報 New! Attention! 28

31 新 製 品 & 注 目 製 品 情 報 New! Attention! 29

32 GBRC 便 り 試 験 紹 介 建 材 の 湿 気 物 性 値 の 既 往 データと 近 年 の 測 定 値 の 違 い はじめに 1999 年 に 改 正 された 省 エネルギー 基 準 をきっかけに 建 物 の 気 密 化 が 進 み 防 露 対 策 を 施 さなければ 結 露 の 拡 大 を 招 く 危 険 性 が 増 大 した 適 切 な 換 気 計 画 壁 の 通 気 工 法 防 湿 層 の 設 置 などの 防 露 設 計 には 各 材 料 の 透 湿 率 透 湿 抵 抗 平 衡 含 水 率 などの 湿 気 物 性 値 を 把 握 することが 必 要 である また 2009 年 に 改 正 され た 省 エネルギー 法 では 透 湿 抵 抗 比 という 指 標 から 簡 易 的 に 防 湿 性 能 を 判 断 できるようになった 1) これらの 湿 気 物 性 値 には 省 エネルギー 基 準 の 解 説 による 値 や 公 的 試 験 機 関 などで 測 定 された 値 が 用 いら れている しかしながら そのなかには40 年 近 く 前 の データや 過 去 に 測 定 された 物 性 値 でも 測 定 方 法 が 定 かでないもの 製 造 方 法 が 変 わった 材 料 のデータなど が 含 まれている 本 稿 では 当 試 験 所 で 測 定 された 透 湿 率 の 測 定 例 と その 傾 向 についてまとめる 当 試 験 所 での 受 託 状 況 図 -1は 当 試 験 所 の 熱 部 門 における 過 去 10 年 間 の 受 託 状 況 の 推 移 を 示 したものである 防 露 設 計 や 簡 易 的 な 防 湿 性 能 を 判 断 する 際 に 必 要 な 湿 気 物 性 値 が 求 めら れる 状 況 をうけ 受 託 する 湿 気 物 性 値 に 関 する 試 験 依 頼 は 増 加 傾 向 にあり 現 在 では 全 受 託 件 数 の15~20% の 高 い 割 合 で 推 移 している 湿 気 物 性 値 の 既 往 値 表 -1に 代 表 的 な 材 料 の 湿 気 物 性 既 往 値 の 一 覧 を 示 す 防 露 設 計 に 用 いる 湿 気 物 性 値 としては 省 エネルギー 1) 基 準 の 解 説 に 記 載 された 値 が 採 用 されている この なかには JISで 定 められた 値 または 公 的 機 関 など で 測 定 された 値 が 用 いられており 1970 年 代 に 測 定 さ れた 値 も 見 受 けられる 湿 気 物 性 値 の 測 定 方 法 建 材 の 透 湿 率 および 透 湿 抵 抗 の 測 定 で 最 も 一 般 的 な 方 法 は JIS A 1324:1995 建 築 材 料 の 透 湿 性 能 測 定 方 法 である 当 該 JISにはカップ 法 と 透 湿 試 験 箱 法 (ボックス 法 )の2 種 類 の 方 法 が 規 定 されている ボ 図 -1 試 験 受 託 状 況 1) 表 -1 代 表 的 な 湿 気 性 既 往 値 図 -2 透 湿 カップの 概 要 ックス 法 は カップ 法 で 測 定 する 材 料 に 比 べて 透 湿 係 数 が 大 きい( 透 湿 しやすい) 材 料 に 適 用 される カップ 法 測 定 時 に 使 用 する 透 湿 カップの 概 要 を 図 -2に 示 す 30

33 GBRC 便 り 測 定 材 料 測 定 した 材 料 は 主 に 発 泡 プラスチック 系 断 熱 材 で 平 成 21 年 度 以 降 に 測 定 した85 個 の 試 料 からなる 測 定 した 材 料 を 表 -2に 示 す 表 -2 測 定 材 料 測 定 結 果 各 材 料 についてカップ 法 によって 測 定 を 行 い 透 湿 率 を 算 出 した 結 果 の 一 例 を 図 -3に 示 す 表 -1の 既 往 値 と 比 較 すると 押 出 法 ポリスチレン フォーム ビーズ 法 ポリスチレンフォーム ポリエチ 図 -3 測 定 結 果 レンフォームおよび 硬 質 ウレタン 系 断 熱 材 ( 硬 質 ウレ さまざまな 条 件 に 対 する 断 熱 防 露 計 算 に 必 要 な 湿 タンフォーム フェノールフォーム)については 測 気 物 性 値 は 今 後 ますます 正 確 なデータが 求 められる 定 した 透 湿 率 は 既 往 値 よりも 小 さい 結 果 となっている しかし 湿 気 物 性 値 の 測 定 には 長 い 時 間 が 必 要 とされ またポリエチレンフォームについては 面 材 の 影 響 が 大 る 試 料 の 厚 さにもよるが 発 泡 プラスチック 系 断 熱 きくでている これは 発 泡 プラスチック 系 断 熱 材 の 材 で 約 2 週 間 から1ヶ 月 木 質 系 材 料 の 場 合 は 数 ヶ 月 か 既 往 値 はJIS A 9511による 規 定 値 ( 厚 さ25mm 当 たり かるものもある また MDFなどの 圧 縮 成 形 された の 透 湿 係 数 )から 換 算 した 透 湿 率 であるが JIS A 材 料 などは 測 定 試 料 の 厚 さによって 透 湿 率 が 異 なる 9511では 試 料 の 面 材 の 有 無 は 問 われないことになる ため 透 湿 率 を 単 純 に 表 示 できない 材 料 もあり 湿 気 透 湿 率 は 面 材 の 有 無 によって 大 きく 変 わるため 面 材 物 性 値 の 提 示 には 注 意 が 必 要 である ありの 試 料 を 用 いた 測 定 値 が 既 往 値 よりも 小 さい 透 湿 参 考 文 献 率 となった 1)( 一 財 ) 建 築 環 境 省 エネルギー 機 構 : 住 宅 の 省 エネルギー 一 方 吹 付 け 硬 質 ウレタンフォームについては スキ 基 準 の 解 説, 第 3 版 7 刷, ン 層 の 有 無 によって 測 定 値 が 大 きく 異 なった スキン 層 2) 防 露 設 計 研 究 会 : 住 宅 の 結 露 防 止, 学 芸 出 版 社, 2004 ありの 場 合 は 既 往 値 とほぼ 同 等 の 値 であったが スキ ン 層 なしの 場 合 は 既 往 値 よりも 大 きい 結 果 であった お 問 い 合 わせ 先 : おわりに 一 般 財 団 法 人 日 本 建 築 総 合 試 験 所 同 一 の 測 定 方 法 で 発 泡 プラスチック 系 断 熱 材 を 中 心 試 験 研 究 センター 建 築 物 理 部 環 境 試 験 室 に 透 湿 率 を 測 定 した 結 果 を 示 した その 結 果 透 湿 率 大 阪 府 吹 田 市 藤 白 台 は 面 材 の 有 無 に 影 響 され 既 往 値 と 測 定 値 の 乖 離 がみ TEL: ( 直 ) FAX: ( 直 ) られた 担 当 : 小 早 川 川 谷 info@gbrc.or.jp 31

34 第 67 回 健 康 住 宅 を 考 える 委 員 長 訪 問 事 業 委 員 会 平 田 文 孝 委 員 長 欠 解 住 宅 をなくし 健 康 住 宅 の 理 念 を 現 実 に 住 み 方 の 誤 解 が 生 む 欠 解 住 宅 日 本 の 住 まいは 健 康 面 でも 急 速 な 進 化 を 遂 げまし た そのせいか 多 くの 人 が 最 新 の 住 宅 に 暮 らすだ けで 健 康 な 生 活 が 実 現 すると 考 えているように 思 え ます でも 話 はそれほど 単 純 ではありません たとえば 気 密 性 の 高 い 現 代 住 宅 では 24 時 間 換 気 設 備 が 欠 かせません もし 昔 の 開 放 的 な 住 宅 のつも りで 換 気 装 置 のスイッチを 切 ってしまうと 気 密 性 が 高 いだけに 汚 れた 空 気 や 湿 気 が 屋 内 によどんでし まう 最 悪 の 場 合 住 まいの 寿 命 を 縮 めたり 人 体 に 悪 影 響 を 及 ぼすことがあるわけです 私 たちは こういう 誤 解 から 生 まれる 問 題 を 欠 陥 住 宅 に 対 して 欠 解 住 宅 と 呼 んでいます 気 をつけてほしいのは どんなに 高 性 能 高 品 質 の 住 宅 でも 欠 解 住 宅 になると やはり 健 康 住 宅 ではなく なってしまうこと 必 要 な 性 能 を 備 えた かしこい 住 宅 と それを 使 いこなせる かしこい 住 み 手 の 両 方 がそろって 初 めて 健 康 住 宅 になるのだという ことを 多 くの 人 に 知 ってほしい それが 私 たち 事 業 委 員 会 の 趣 旨 であり 目 的 です 中 立 公 平 なNPO 法 人 の 強 みを 生 かして 事 業 委 員 会 は 設 置 2 年 目 の 若 い 委 員 会 ですが 背 景 にはこの20 年 間 で 協 会 に 蓄 積 された 健 康 住 宅 関 係 の 豊 富 な 知 識 とノウハウがあります その 成 果 を 広 く 社 会 に 還 元 し 健 康 住 宅 の 一 層 の 普 及 発 展 につ なげるために さまざまな 事 業 を 進 めています その 一 つが 健 康 住 宅 認 証 制 度 の 事 業 化 です これは 一 定 の 基 準 を 満 たす 健 康 住 宅 に 対 して 認 定 証 を 発 行 し 住 まい 手 の 安 心 を 高 めるというもの いわ ば 住 まいの 健 康 診 断 のようなものです 認 定 に 当 たっては 現 場 でのデータ 測 定 と 指 定 専 門 機 関 による 解 析 が 条 件 となっており 認 定 証 や 診 断 所 見 書 が 発 行 されます すでに 室 内 空 気 質 配 慮 住 宅 の 認 証 制 度 が 始 まっていますが ゆくゆくは 温 熱 環 境 や 音 振 動 環 境 などにも 広 げたいと 考 えています また 認 証 制 度 にかかわる 専 門 的 な 人 材 健 康 住 宅 ス ペシャリスト 資 格 者 の 育 成 も 重 要 です 協 会 が 行 ってい る 健 康 住 宅 アドバイザー 制 度 のいわば 上 級 資 格 両 者 が 認 証 制 度 の 測 定 診 断 報 告 に 積 極 的 に 関 わること で 住 み 手 の 信 頼 と 安 心 感 を 高 めるとともに 協 会 のブラ ンド 力 の 強 化 にもつながると 考 えています こういう 認 証 制 度 は 公 共 性 のある 基 準 に 基 づき 第 三 者 機 関 が 公 平 な 視 点 から 行 うことが 前 提 です そ の 意 味 で NPO 法 人 である 日 本 健 康 住 宅 協 会 にふさわ しい 仕 事 といえるでしょう 個 人 に 広 め 企 業 が 運 用 し 消 費 者 が 活 用 する 社 会 循 環 型 プランになってく れればと 願 っています ひらたく やさしく たしかな 言 葉 を 大 切 に 2 年 間 の 委 員 会 活 動 を 通 じて 痛 感 するのは 普 通 の 人 に 届 く 言 葉 を 考 え 使 うことの 難 しさですね 私 た ちの 協 会 は ハウスメーカーや 住 宅 関 連 事 業 の 関 係 者 研 究 者 が 集 まってできた いわば 住 まいのプロ 集 団 企 業 の 枠 を 超 えた 強 い 連 帯 意 識 がありますし 健 康 住 宅 の 製 造 や 維 持 管 理 上 手 な 暮 らし 方 のノウハウと いった 情 報 もハイレベルです ただ それを 一 般 の 人 に 伝 える 努 力 は 決 して 十 分 ではありませんでした でも 普 通 の 生 活 者 に かしこい 住 み 手 になってもらう には それでは 不 十 分 なんですね われわれ 専 門 家 が エンドユーザーに 対 して ひらたく やさしく たしかな 言 葉 で 話 しかける 機 会 を もっと 増 やしていかなければなりま せん そのための 試 みとして さわやか 通 信 なつかし 通 信 うれしく 通 信 といった 健 康 ネット( 携 帯 HP)の 発 信 も 始 めています QRコードで 簡 単 にアクセスできるので こちらもぜひご 覧 ください また 9 月 からリニューアルしたメルマガの 発 行 も 企 画 しております お 問 い 合 わせは NPO 法 人 日 本 健 康 住 宅 協 会 事 業 委 員 長 平 田 文 孝 ( 東 信 科 学 株 式 会 社 代 表 取 締 役 ) TEL/ FAX/

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36 Japan Building Materials Association 関東支部懇親会を開催 7月27日 金 関東支部交流会として屋形船で東京湾 を遊覧しながらの懇親会を開催しました 昨年は台風の 影響で残念ながら中止となりましたが 今年は快晴の夕 空のもと 屋形船で出発 東京湾から一望できるビル群 屋形船で開催された関東支部の懇親会 の景色や 昨年は竣工していなかった東京スカイツリー を眺めながら 心地よい汐風の中 ビールと天ぷらや刺 身などの肴を堪能しました 参加者20名のうち6名が協 会イベント初参加と 新鮮な雰囲気も好評で 一同終始 笑顔で懇親会を楽しみました 東京スカイツリーの眺めに思わず見とれる 九州支部懇親会を開催 ７月６日 金 九州支部の懇親会を開催しました 当 日は会場のWITH THE STYLE福岡に89名が集合 越 智支部長 越智産業株式会社代表取締役社長 の挨拶と 乾杯の発声の後は 歓談に花が咲きました 七夕飾りに 願いごとを書いた短冊を飾ったり 各社のPRや景品抽 選会もあり 一同大いに盛り上がりました 挨拶に立った越智九州支部長 九州支部懇親会には90人近くが集まった 東京のジャパンホームショーに当協会から出展 11月14日 水 16日 金 ジャパンホーム ビルディング 会社マーベックス 株式会社 光 株式会社ハウゼサン ショー2012 一般社団法人日本能率協会主催 が東京 エイ 日本パワーファスニング株式会社 が出展いたしま ビッグサイトで開催されます 今回は 会場内に当協会 す その他にも多くの企業の出展やセミナー開催が予定 ゾーンを設け 会員企業 越井木材工業株式会社 株式 されております 詳しくは下記URLをご覧ください 東京 横浜 京都 滋賀 大阪 神戸 姫路 岡山 広島 ハイセラ事業部 サンクレイ事業部 仙台 名古屋 けんざい238号 2012年10月 34

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38 私 の 建 築 探 訪 No.73 ちか あ す か 大 阪 府 立 近 つ 飛 鳥 博 物 館 現 代 の 私 たちが 生 きるこの 地 域 に 太 古 の 人 々も 同 じように 暮 らしていま した 家 族 を 築 き 社 会 を 築 き 一 生 を 終 えました 今 も 残 る 古 墳 は そんな 彼 らの 生 きた 証 しです 近 つ 飛 鳥 と 称 される 大 阪 府 南 部 の 地 域 には 日 本 でも 有 数 の 古 墳 群 が 存 在 します 近 つ 飛 鳥 の 遺 跡 で 発 見 された 数 々の 出 土 品 を 収 めたのが 今 回 紹 介 する 近 つ 飛 鳥 博 物 館 安 藤 忠 雄 氏 の 名 建 築 がかもし 出 す 太 古 のロマンを 体 験 してきました けんざい 編 集 部 安 藤 建 築 らしいコンクリート 打 放 し 建 物 全 景 深 い 森 に 眠 る 古 墳 群 を 見 渡 す 博 物 館 人 を 黄 泉 の 国 へといざなう 現 代 の 古 墳 ご 案 内 いただいた 川 中 さん 8mの 鹿 谷 寺 (ろくたんじ) 石 塔 ( 復 元 模 型 ) 国 指 定 重 要 文 化 財 4 世 紀 の 家 形 埴 輪 36

39 名 称 : 大 阪 府 立 近 つ 飛 鳥 博 物 館 所 在 地 : 大 阪 府 南 河 内 郡 河 南 町 大 字 東 山 299 番 地 TEL: URL: 1/150の 仁 徳 陵 古 墳 模 型 直 径 10m 1 階 から 見 た 前 方 後 円 墳 形 の 地 下 展 示 室 千 数 百 年 前 のものを 間 近 に 見 られる 感 動 古 墳 群 と 一 体 化 した 歴 史 学 習 の 場 として 大 阪 各 地 で 発 掘 された 大 きな 石 棺 が 並 ぶ 石 棺 などを 運 ぶそりのような 道 具 修 羅 黄 泉 の 塔 を 下 から 見 ると 少 し 不 気 味 だ 37

40 月 建 築 着 工 統 計 資 料 : 国 土 交 通 省 総 合 政 策 局 情 報 管 理 部 情 報 安 全 調 査 課 建 設 統 計 室 ( 平 成 年 11 9 月 2830 日 発 表 ) 図 / 新 築 住 宅 ( 戸 数 前 年 同 月 比 ) 120, 戸 数 ( 戸 ) 100, , , ,000 ー20.0 前 年 同 月 比 ( % ) 戸 数 前 年 同 月 比 20,000 ー ー 年 8 月 10 月 12 月 24 年 2 月 4 月 6 月 8 月 表 1/ 建 築 物 : 総 括 表 38

41 建 築 着 工 統 計 表 2/ 新 設 住 宅 : 統 括 表 表 3/ 新 設 住 宅 着 工 利 用 関 係 別 戸 数 床 面 積 ( 単 位 : 戸, 千 m2,%) 詳 細 は 国 土 交 通 省 ホームページ 参 照 39

42 編 集 談 話 室 4 年 に1 度 のスポーツの 祭 典 オリンピック ロンドン 五 輪 大 会 は 史 上 初 伝 説 感 動 のオンパレードであった 史 上 初 の 全 参 加 国 の 男 女 出 場 に 始 まり ビデオ 判 定 ツイッターなど い ろいろなことが 導 入 され 日 頃 目 にすることのない 種 目 ルールや 判 定 も 一 般 人 には 理 解 しやすくなり 技 の 難 度 や 凄 さを 身 近 に 感 じることができた 日 本 選 手 団 は なでしこジャパンのサッカーに 始 まり 卓 球 フェンシング 水 泳 バレーボール バトミントン レスリング ボクシングなど 32 種 目 の 競 技 で 金 メダルは 少 なかったものの メダルは 過 去 最 多 の38 個 参 加 選 手 には 引 退 から 復 帰 しメダルを 獲 得 したアスリートや 70 歳 以 上 の 選 手 まで 話 題 は 尽 きない 選 手 の 絆 最 後 の 最 後 まであきらめない 姿 は 我 々に 感 動 を 与 え 新 たな 希 望 を 与 えてくれた 事 は 間 違 いない (T.Y) 広 告 出 稿 企 業 (50 音 順 数 字 は 掲 載 頁 ) アシスト 14 エスケー 化 研 表 4 大 阪 化 工 14 大 島 応 用 14 関 包 スチール 15 コニシ 表 3 サワタ 15 サンケイビルテクノ 15 シンコー 15 ナブコドア 25 二 三 産 業 33 日 幸 産 業 33 日 本 セメント 防 水 剤 製 造 所 33 日 本 モルタルン 33 ハウゼサンエイ 1 平 田 タイル 34 マツ 六 35 ミヅシマ 工 業 35 森 村 金 属 35 ユニオン 表 2 けんざい 編 集 委 員 編 集 委 員 長 山 中 豊 茂 山 中 製 作 所 代 表 取 締 役 社 長 編 集 副 委 員 長 市 山 太 一 郎 日 幸 産 業 代 表 取 締 役 編 集 長 佐 藤 榮 一 日 本 建 築 材 料 協 会 事 務 局 長 編 集 委 員 川 端 節 男 関 包 スチール 大 阪 営 業 部 部 長 西 村 信 國 エスケー 化 研 事 業 本 部 広 報 企 画 グループ 次 長 平 田 芳 郎 平 田 タイル 常 務 取 締 役 松 元 收 丸 ヱム 製 作 所 代 表 取 締 役 社 長 安 井 和 彦 コニシ 大 阪 建 設 部 マネージャー 神 戸 睦 史 ハウゼサンエイ 代 表 取 締 役 社 長 編 集 協 力 辻 勝 也 新 通 神 戸 支 社 長 238 号 発 行 日 平 成 24 年 10 月 20 日 ( 年 4 回 発 行 ) 発 行 社 団 法 人 日 本 建 築 材 料 協 会 大 阪 市 西 区 江 戸 堀 撞 木 橋 ビル4 階 TEL: FAX: URL: 発 行 責 任 者 佐 藤 榮 一 編 集 株 式 会 社 新 通 TEL: 印 刷 株 式 会 社 宣 広 社 TEL: 関 東 支 部 東 京 都 中 央 区 新 富 ヨドコウビル3F ( 白 洋 産 業 株 式 会 社 内 ) TEL: 中 部 支 部 名 古 屋 市 西 区 菊 井 (エスケー 化 研 株 式 会 社 内 )TEL: 中 国 支 部 広 島 市 中 区 三 川 町 8-23 (アスワン 株 式 会 社 内 )TEL: 四 国 支 部 香 川 県 高 松 市 天 神 前 10-5 高 松 セントラルスカイビル5F ( 株 式 会 社 淀 川 製 鋼 所 内 )TEL: 九 州 支 部 福 岡 市 中 央 区 那 の 津 ( 越 智 産 業 株 式 会 社 内 )TEL:

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