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1 金 NY 金は史上最高値を更新 海外情勢世界最大の金 ETF SPDR Gold Shares の保有残高は 3 月 3 日時点で トン 直近のピークである2 月 3 日の トンから減少を続けている また 中国工業情報化省によると 2010 年の同国国内産金量は前年比 8.57% 増の340.88トンと過去最高を記録 内部要因ニューヨーク金市場におけるファンド筋のネット買い玉は 2 月 22 日時点で 23 万 1806 枚 前週比 1 万 3000 枚増 取組高は 2 月 22 日時点 50 万枚台 3 月 1 日時点 51 万枚台 東京市場の取組高は 12 万枚台 カテゴリー別 (2 月 24 日 3 月 3 日 ) では 当業者は売り玉 100 枚減 買い玉 3100 枚増 非当業者は売り玉 3200 枚増 買い玉 100 枚減 総合分析中東 北アフリカ情勢緊迫化 原油価格高騰とインフレ懸念を背景に引き続き買われて ニューヨーク金は昨年 12 月の高値を抜いて史上最高値を更新 これを受けて東京金も続伸はしたが 為替の円高に圧迫されて こちらは昨年 12 月の高値に及ばず 結果 東京金はニューヨーク金に対して出遅れ感もあり 早晩その出遅れを解消する動きが期待されるところか

2 白金 下値鍛錬で反発力増す 海外情勢アジア市場を見ると 1 月のタイの自動車生産台数は乗用車が前年同月比 73.4% 増の5 万 6665 台 ピックアップトラックが同 25.2% 増の8 万 7150 台 合計で同 40.8% 増の14 万 6234 台と好調 自動車輸出も完成車が同 16.3% 増の6 万 8046 台とアジア向け ( 日本含む ) が伸びている模様 インド国内の自動車販売台数も増え続けており 2010 年の同国の自動車市場は 30% 強の成長を記録した こうした状況を見て 中国自動車メーカーのインド市場進出計画が急テンポで進み 各社ともインド市場向け新型車を開発する予定だ 中国とインドの自動車産業の発展が呼応する形で世界自動車販売台数の増加 強いては白金触媒需要の増加を促進する 内部要因東京市場の内部要因を見ると 非当業者の買い越しが 3 万 8000 枚強と強気主導である 間違いなく買い方が有利で 円台を抜けると次は昨年 4 月の 5300 円を超えるのが目標である ファンダメンタルズの強さから買い気は強く 為替の円高で下げる場面があれば絶好の買い場として新規買いが出てくることを想定出来る 利食い回転が効いてくると弾みもつく 総合分析 2 月 25 日に東京白金期先が 4711 円まで下げた これで目先の底を確認した格好で 相対力指数も反転後に 50 ポイントを超えた 調整安が一服したと判断出来る 玉整理により 地合の強さを確認したため 下値不安はかなり薄れた ここから再度 下げたところは買い場と見て差し支えあるまい ただ 難平 ( ナンピン ) 買い下がりはリスクが高いので推奨できない

3 ガソリン じっと辛抱 買って利食する繰り返し 海外情勢東京ガソリン期先の動きはニューヨーク原油期近が指標となる その原油価格は中東情勢の緊迫化で押し上げられている 北海ブレントの上昇に遅れたニューヨークWTIは追いつこうとする動きであるが まだサヤは縮小していない リビア情勢の緊迫化は同国産原油が主に欧州向けに輸出されているという事情がある サウジアラビアの余剰生産能力が高いことで 中東の原油生産不足はカバーできるとの石油関係者の見解が主流を占めているが 市場では心理状態が中東 北アフリカ情勢の再燃で刺激されるとこうした材料は無視される いまのところ OPEC からは 増産のための閣僚会議や臨時総会を開く意向が示されていないため 供給不安は解消されない 内部要因東京市場では 非当業者の買い越しは 667 枚 (1 万 9957 枚売り 2 万 0624 枚買い ) 当業者は逆に 667 枚 (1 万 2993 枚売り 1 万 2326 枚買い ) の売り越しである ただ 当業者は買いヘッジも行っているため 元売会社は買い越しとなっている模様 こうした状況は原油先高は不可避であり 同時に卸価格引き上げのためにも市況テコ入れが必要であるためである 多少とも原油高の負担が軽減されているのは円高分であるが これも焼け石に水の状態であり 実需としては買いポジションを維持しなければ損失は広がる 当面 丹念に押し目を買い拾う投資家が増えそうだ 総合分析東京市場の取組は増えにくい 残玉は値洗リスクが伴うためだ 利食い先行で買いなおすという戦法を繰り返すのが無難だ ここは辛抱して薄い利でも積み上げて行くという心がけが欲しい これから高値波乱の状況を迎えそうで 噴き上げる相場に乗るための軍資金を積み上げる時期と心得る

4 大豆 シカゴは 14 ドルを固める動き 押目買いで対処 海外市場シカゴ大豆期近は リビアショックとブラジルの豊作見通しを受けて 12ドル台に足を突っ込む展開を見せたが 3 日には14ドル台まで盛り返した リビアショックによる急落は行き過ぎとの見方もあり ブラジルの豊作も織り込み済みの様相となっており 新たな材料が出れば2 月 9 日の高値 ドルに挑戦する地合になっている アルゼンチンで労使交渉がこじれ 労働者が港湾ターミナルを封鎖する動きを見せ 荷積みに不安が出てきた 港湾ストは年中行事という認識があり 市場は鈍感になっているだけに 仮に労使問題がエスカレートするとようだと 新たな買いを誘う場面があってもおかしくないだろう これから 31 日の米農務省の作付意向面積発表に向けて 新穀の動向が注目される可能性が高く 各調査機関の予想や米中西部の長期予報に注目する必要があろう トウモロコシに比べての割安感もあり 目先は底堅い展開が続こう 国内市場東京一般大豆期先は シカゴ市場の切り返しを見た買いに 5 万円台を回復した 2011 年の米大豆の作付面積はトウモロコシに流れるとの見方もあり 売りにくい環境にある 南米の豊作も織り込まれて 弱材料が織り込まれた感もあり 下げ余地は小さいと見るべきか 仮に 期先が 5 万円割れを演じるようなら買い拾いたい水準 当面は押目買い方針で臨みたい局面だ

5 ゴム ヘッド & ショルダー ( 三尊天井 ) 形成か ファンダメンタルズ 産地 主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり60~210 トン台 週末現在 原料は バーツ オファーは4 月積 610.0セント ( 円換算約 円 ) で取引されている 在庫 全国生ゴム営業倉庫在庫は2 月 20 日現在 前旬比 264トン減の8,028 トン 入庫量 586トンに対し出庫量は850 トン 展開予想東京ゴム市場は 455 円の底を打った後は 470 円台を挟んでの揉み合いに 週初には 前週末の流れを引き継ぎ下押される展開から一時 450 円台まで売り込まれたが NY 原油や金が大きく上昇したことなどをきっかけに反発 ファンドを中心とした買いに下支えられながら 480 円台へと戻した しかし その後は戻りでは売り圧力が勝り 470 円割れでは押し目買いが現れるなか 455 円 ~485 円のレンジで値動く展開となった 罫線上は 2 月 28 日の安値 455 円が目先の押し目となり反発するかどうか見極める時か しかし 1 月 24 日の 円の高値を上抜けられずに同月 26 日の安値 450 円を割り込めば ヘッドアンドショルダーを形成し下げ相場への転換となりえよう 先限が戻したことや買い方の先限へのロールオーバーによって逆鞘は大きく縮小 2 番限は 3 番限とでは順鞘に移行し ある程度玉整理が進んできているようだ 当限も納会に向けて玉整理が進めば 逆鞘が幾分縮小するものとみられよう ( 国際法人部 )