会員アンケート調査による検討 岩手県会員へのアンケート調査 ( スクリーニング ) 及び聞き取り調査を行った アンケート調査は会員 145 名中 臨研メンバーを除く1 38 名を対象に行った その結果回答 7 名 回答率 5.07% であった 残念な結果ではあるが 回答いただいた会員には敬意を表する

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1 橈骨遠位端骨折に於ける整復 固定 後療法の比較検討 岩手県小原政幸臨床整復研究会 ( 間橋淑宏薄衣史紀小山田徹男田頭一志佐々木航佐藤信佐藤直樹 ) 初めに 私たち柔道整復師を訪れる骨折患者は年々減少傾向にある 種々の原因が考えられるが骨折を扱えない柔道整復師が多く存在することも大きな原因の一つであろう 骨折 = 接骨院であった時代の先人の技術を科学的に解明し理論的に整理する事で柔道整復師一人一人が知識と技術を習得し患者の信頼を得 社会的に信頼を得ることが重要である また 日本の医学会に於いても徒手療法の技術は貴重なものである 目的 橈骨遠位端骨折の中でも定型的骨折と言われるColles 骨折について文献調査 アンケート調査 聞き取り調査を行い あらゆる角度から比較検討し解剖学的根拠 生理学的根拠による裏づけ調査を行い先人の徒手技術を柔道整復学として確立する 文献調査による検討 整復は一連の動作で行うので 一つ一つ分解するのは難しいが一応読み取ってみた 短縮転位整復の中には騎乗転位整復も含まれている感が多々ある 参考文献によって 捻転転位 回旋転位 周転転位と記述されたが同一語であると思われる 4の1の方法は全身麻酔下の元 weinberg 指牽引用装置使用 2は徒手整復法であるが局所麻酔下 1

2 会員アンケート調査による検討 岩手県会員へのアンケート調査 ( スクリーニング ) 及び聞き取り調査を行った アンケート調査は会員 145 名中 臨研メンバーを除く1 38 名を対象に行った その結果回答 7 名 回答率 5.07% であった 残念な結果ではあるが 回答いただいた会員には敬意を表する 整復操作においては末梢牽引 7 例 回内 2 例 回外 1 例 背屈 0 例 掌屈 2 例 橈屈 0 例 尺屈 1 例 固定は回内位 4 例 掌尺屈 4 例 固定範囲は上腕 1 例 前腕 3 例であった 聞き取り調査による検討 岩手県会員 146 名中 23 名 27 手技 (15.7%) に聞き取り調査を行った 当初予定の40 名を目標に活動を行ったが 予定人数には至らなかった 23 名中 13 名 (59%) の先生にDVによる記録にご協力いただいた 聞き取り調査集計 整復肢位 ( 表 7) については27 例中 前腕中間位 16 例 (59.2%) 回内位 9 例 (33. 3%) 回外位が2 例 (7.4%) であった 背臥位で前腕回内位 肘関節屈曲位肩関節外転位にて整復されている例では見せかけの前腕回内位であって橈尺骨位置関係から見ると中間位である 肘関節伸展位では上腕の外内旋が関与するため特定できない このことを考慮すると多くの柔道整復師は前腕中間位で整復していることになる 文献数は少ないが今回調査した文献においても9 例中 回内位 3 例 (33.3%) 中間位 5 例 (55.5%) と中間位が多かった また 整復操作においては聖書による屈曲整復法 牽引直圧法を応用した操作法が多く 各々の柔道整復師が臨床において 患者の治療にあたり治癒に至っている事実がある ゆえに どの整復法も 症例にあった正しい整復法であったといえる 調査の過程で整復肢位について回 2

3 内位であるか 中間位であるかとの疑問を抱いた それは 座位 肩関節下垂位 肘関節屈曲位であれば前腕は 上方 ( 頭方 ) を向けば回外位 下方 ( 足方 ) 回内位 内方 ( 体方 ) 中間位であるが 肘関節伸展位では上腕の回旋が関与し手掌が内方を向いた場合 回外位 中間位の中間となる 回内位は手掌が外方を向いた場合である 橈骨と尺骨の位置関係から 解剖学的肢位において前額面上で両骨は交差しない ( 写真 1) しかし 矢状面上両骨は交差する ( 写真 2) 回外位の状態である これは橈骨と尺骨の形状によるものであるが 背臥位において肘関節伸展位 前腕回内位にて整復されている例では上腕の内旋が作用し前腕は中間位といえる また 肩関節外転位 肘関節屈曲位 上腕内旋位では前腕は回内位に見えるが実際は中間位である 写真 3 写真 4は肩関節外転位での前腕中間位である 前腕中間位について定義付けされているか否か 岩手医科大学医学部解剖学第 1 講座人見次郎教授 相澤幸夫講師に意見を聞いた 解剖学の分野では定義付けはないが臨床解剖学 臨床整形外科学の分野でどうか不明であった 3

4 前腕回外位は手掌が肘窩面を 前腕回内位は手掌が肘頭面を向いている状態であり ゆえに前腕中間位は肘窩面 肘頭面に対し手掌面が垂直の状態と定義付ける このことを考慮すると前述のように座位においても肘関節伸展位 また 背臥位において肘関節伸展位 肩関節外転内旋肘関節屈曲位 であれば前腕回内位による整復は中間位であったことになる 固定範囲においては多くの柔道整復師から同様の回答を得ている 聖書によると 上下 2 関節固定が原則であるが 末梢端はMPJ( 中手指節関節 ) と回答された例では関節のやや中枢との回答が多く中手部 手掌をあわせてMPJ が可動可能な範囲との注釈が全てであった 中枢端は聞き取り調査 27 例中 21 例 (77.7%) が前腕中央から上端部にかけてであった また 上腕まで固定との回答例においても早期に前腕固定に変えるとの注釈であった 固定肢位を見てみると 意外と中間位固定が多い 前腕中間位 18 例 (66. 6%) 手関節掌背屈は掌屈 18 例 (66.6%) 中間位 9 例 (33.3%) 橈尺屈は 中間位 19 例 (70.3%) 尺屈位 8 例 (29.6%) で 掌背屈 橈尺屈については軽度が多か ったが 完全掌屈位 掌尺屈位の例もあった 固定期間は 2 週から 7 週と大きな開きがあった これは患者の年齢が大きく関与しているものと推察される 表 10 から 4 週を目安に固定して いることが伺える 解剖生理学からの検討 単純骨折 ( 非開放性骨折 ) の場合 骨の周囲には膜組織 結合組織 筋 腱およびその付属 4

5 組織と脂肪層 上皮組織があり骨に対してストレスをかける 生体では 軟部組織に柔軟性があり伸張するものの軟部組織によって 転倒骨折の外力に圧力がかかり外力に対する転位を最小限に食い止めているものと考えられる 特に 手指の腱は橈骨掌背側に区画ごとに分布し支帯によって補強される 写真 5 6は皮膚及び脂肪層を切除したもので膜 ( 深筋膜 ) に覆われている 赤糸は血管 黄糸は神経 緑糸は腱である 1( 写真 7) は小指伸筋腱 2( 写真 7) は総指伸筋腱 示指伸筋腱 3( 写真 7,9) は長拇指伸筋腱 4( 写真 7) は短 長橈側手根伸筋腱 5( 写真 9) は短橈側手根伸筋腱 6( 写真 9) は長橈側手根伸筋腱 7( 写真 7,9) は短拇指伸筋腱 8( 写真 9) は長拇指外転筋腱で それぞれが厚い膜 ( 写真 10 8) に覆われ区画 ( コンパートメント図 4) され 橈骨背側を囲む様に配置される 伸筋腱 総指伸筋腱を緊張させることにより 橈骨が背側へ転位していれば背側より掌側へ圧力が加えられる さらに手関節 指関節を掌屈させることにより示指伸筋腱 総指伸筋腱 短橈側手根伸筋腱 長橈側手根伸筋腱により圧力は増す ゆえに 末梢骨片を掌屈させると言うより 手関節 指関節を掌屈させることにより橈骨末梢骨片の背側転位は整復できるものと考えられる 同様に短拇指伸筋腱 長拇指外転筋腱を利用して 橈側転位を整復できる 5

6 写真 11は橈骨茎状突起より約 15mm 中枢で切断 尺骨は関節面が見えている 肢位は前腕回内位である 回内位固定をすると 写真のように小指伸筋腱 1が尺骨橈側 11に 尺側手根伸筋腱 9が背側 10( 真上 ) に来る 橈骨は尺骨上を周り背側橈尺靭帯に緊張 ( 張力 ) を与える 背側 ( 騎乗 ) 転位の大きい場合 この緊張は背側橈尺靭帯の修復に阻害因子として働く また 緊張状態で修復された靭帯は中間位でルーズになり 靭帯組織に瘢痕 ( 他組織 ) を残すことも考えられる さらに 手関節掌屈位となると 尺側手根伸筋腱により尺骨は掌側に圧迫され背側等尺靭帯に対し断裂面を離開する方向に作用するため大きな阻害因子となる これが臨床上 尺骨が ( 掌側に ) 落ちる後遺症の原因と考える 病理学からの検討 末梢骨片は 背側 橈側 短縮 回外転位し 背側転位が高度になると中枢骨片に騎乗する 骨髄 周囲軟部組織からの出血の為 高度な腫脹をきたす 骨は安定した固定を行うことによって 瘢痕組織を形成することなく修復される 修復過程において骨折部に加わる力学的刺激と局所的要因が大きく影響する 力学的 機械的刺激によって骨吸収と骨形成が繰り返され骨欠損部の補強 矯正が行われる 骨折部への軸圧 骨折端への面圧 振動による電位変化などが影響を及ぼすと考えられている 局所的要因としては骨新生 骨折端の接着 骨折部への固定 骨折への持続性圧迫力によって治癒過程が大きく左右される 整復 固定 後療法において以上の条件を満たすことが骨癒合を促進させ 治癒を早める 考察 臨床において 個々の年齢 筋力 体型 精神面などの個体差 骨折型などにより治癒機転が大きく左右される 屈曲整復法については私が学生時代学んだ頃には掌尺屈はかなり強制的なものであったが現行の教科書には軽度掌屈 軽度尺屈と改正されている 屈曲整復法の手技操作は転位の状態から解剖学的に理論付けされたものと思われる 実際に末梢骨片を掴み背掌屈させる為にはかなりの腕力が必要であろう 尺骨が健在であるから橈骨末梢骨片のみを掌屈させる為には遠位橈尺関節を構成する軟部組織は断裂し その機能を完全に失っていなければならない 健在であれば末梢骨片の中枢端を掌屈させるのは容易であるが末梢骨片の末梢端を掌屈させるのは構造上困難である つまり 遠位橈尺関節に一時再脱臼を強制することになり 周囲軟部組織への侵襲性が大き 6

7 い 骨折の治癒経過で重要なのは機能回復である 早期に回復させる為には 1 骨折部に血腫が形成される 2 骨折端が接合している 3 骨折部に適度の圧力が加わる 4 骨折部が動揺しない 5 周辺軟部組織の損傷を最小限に抑える 6 血行を阻害しない 7 中枢骨軸に対し 末梢骨片が回旋 捻転 掌屈 背屈 橈屈 尺屈しない 8 筋拘縮 筋萎縮 関節拘縮を予防する ことがポイントとなる 血腫形成が結合組織性仮骨を形成する為 ある程度の血腫は必要であるが 内出血が高度になると骨折部に動揺を与えやすく また 軟部組織の損傷も高度であり更なる細胞破壊の原因ともなる 内出血を抑え早期に腫脹を消退させること 整復操作において軟部組織を傷害しないことが治癒期間に影響を与える一つの要因になろう 骨折端の接合部は骨軸が直線状にあれば機能的に障害されない つまり 末梢骨片と中枢骨片の軸が平行に掌側もしくは背側に多少変異 ( 図 5) しても remodeling によって自己矯正 (wolff の応変則 ) され機能障害は残らない 末梢骨片の騎乗または短縮転位は末梢牽引で整復できる 同時に指伸筋腱 指屈筋腱の緊張により橈骨へ掌背側より中心に向かって圧迫力 ( 図 6) が発生する この力を利用し背側転位 背屈転位を整復する 末梢骨片の末梢牽引後 牽引力を緩めず第 2 指 ~ 第 5 指を牽引 転位が高度な場合は更に伸筋腱 ( 写真 7 図 4) を緊張させる為 橈骨手根関節を掌屈 拇指を除く 4 指の中手指節関節を屈曲する このとき注意しなければならないのは強制しないことである その後末梢牽引を緩めずに拇指を橈骨軸に合わせ末梢牽引を行うことにより橈側転位を整復する 一連の整復操作が終了したら 整復が適正になされているか骨折線上を指腹でなぞり確認し適正であれば末梢牽引を緩め完了する 骨折部の安静を図る為の固定は その目的を達成できれば軽く小さなものが理想である 固定を強靭にすることによって腫脹による圧迫 ( 血行阻害 ) 筋萎縮 関節拘縮などの二次損傷 障害を招くが軽微であると再転位 癒合不全を起こしやすい 骨折部に動揺を与えず安静を図るには 手関節の運動 前腕の回内外運動を抑制すればよい 前腕の回内外運動は尺骨を軸に橈骨が回転する運動であるからそれを抑制すればよい つまり 中手手根関節 手根間関節 橈骨手根関節 遠位橈尺関節 近位橈尺関節の運動を抑制する ここで近位橈尺関節は橈骨 尺骨が交差する中枢側まで固定すれば回内外運動は抑制できる 腕尺関節の運動は直接骨折端へ作用しない 7

8 結果 整復は骨折位から開始することが基本である為 基本整復法と肢位による分類をした また 従来の一人整復方を単独法 助手を用いた方法を共同法と命名しそれぞれの整復操作法に分類した 整復前に 固定材料の準備を行い 患肢をアイシングする 1 基本整復法術者は両拇指腹にて患肢末梢骨片背側を示指側腹にて末梢骨片掌側を把握し 他の3 指で示指を保持 手根部を把握する 徐々に末梢牽引 整復音と共に短縮 ( 騎乗 ) 転位が整復される 片手で牽引力を緩めず他手を中手部まで滑らせ把握 牽引しながら手関節 中手指節関節を掌屈させ戻す 中手指節関節を軽度屈曲位で第 2 指 ~ 第 5 指を末梢牽引する その後 拇指を把握し橈骨軸に合わせ末梢牽引し整復位を確認する 転位が軽度であれば 手関節 中手指節関節の掌屈は必要としない 2 肢位による分類 ( 臨床整復法 ) 1 回内位整復法単独法座位主に転位が軽度 中等度の場合に適する 患者座位にて肩関節下垂位 肘関節屈曲位 前腕回内位で患者に牽引に耐えるよう説明する 基本整復法にて徐々に牽引 患肢肘関節伸展 肩関節約 60 ~90 挙上 患者に後方へ寄りかかるよう説明しながら自重による整復を行う 背臥位患者背臥位にて 患肢肩関節 90 外転外旋 肘関節 90 屈曲 前腕回内位で患肢上腕遠位にタオル ( 帯 ) をかけ 術者の足でタオル ( 帯 ) を押さえ基本整復法を行う 共同法座位患者座位にて 患肢肩関節下垂位 肘関節屈曲位 前腕回内位で助手に肘関節前腕側を把握させ牽引に耐えるよう指示し基本整復法を行う 背臥位患者背臥位にて 患肢肩関節 90 外転外旋 肘関節 90 屈曲 前腕回内位にて助手に肘関節上腕側を把握させ 牽引に耐えるよう指示し基本整復法を行う 中間位整復法単独法座位患者座位にて 患肢肩関節 60 挙上 肘関節伸展位 前腕中間位で患者に後方へ体重をかけるよう説明し基本整復法を行う 背臥位患者背臥位にて 患肢肩関節軽度外転 肘関節伸展位 前腕中間位で腋窩にタオルを入れ術者の足底で押え基本整復法を行う 共同法座位患者座位にて 患肢肩関節 60 挙上 肘関節伸展位 前腕中間位で助手に肘関節前腕側を把握させ牽引に耐えるよう指示し基本整復法を行う 背臥位患者背臥位にて 患肢肩関節外転内旋位 肘関節 90 屈曲 前腕中間位で助手に肘関節上腕側を把握させ 牽引に耐えるよう指示し基本整復法を行う 回外位整復法 8

9 単独法座位患者座位にて 患肢肩関節下垂位 肘関節屈曲位 前腕回外位で患者に後方へ体重をかけるよう説明し 術者は両拇指腹にて患肢末梢骨片掌側 ( 遠位部 ) を示指側腹にて末梢骨片背側 ( 近位部 ) を把握し 他の3 指で示指を保持 手根部を把握する 徐々に末梢牽引しながら経度背屈 示指腹で末梢骨片を圧迫 整復音と共に短縮 ( 騎乗 ) 転位が整復される 片手で牽引力を緩めず他手を基節部まで滑らせ把握 第 2 指 ~ 第 5 指を末梢牽引する その後 拇指を把握し橈骨軸に合わせ 末梢牽引しながら中間位まで回内 整復位を確認する 動脈 神経の圧迫に注意する 背臥位患者背臥位にて 患肢肩関節外転外旋位 肘関節伸展位 前腕回外位で術者は両拇指腹にて患肢末梢骨片掌側 ( 遠位部 ) を示指側腹にて末梢骨片背側 ( 近位部 ) を把握し 他の3 指で示指を保持 手根部を把握する 徐々に末梢牽引しながら軽度背屈 示指腹で末梢骨片を圧迫 整復音と共に短縮 ( 騎乗 ) 転位が整復される 片手で牽引力を緩めず他手を基節部まで滑らせ把握 第 2 指 ~ 第 5 指を末梢牽引する その後 拇指を把握し橈骨軸に合わせ末梢牽引しながら中間位まで回内 整復位を確認する 動脈 神経の圧迫に注意する 患者が小柄で末梢牽引により体が引き寄せられるようであれば 上腕部にタオルを巻き術者足底で挟むように押える 帯牽引法 : 柔道の帯を患肢手関節にかけ 術者の腰に巻き結ぶ 腰を引くことにより末梢牽引を行う 長時間持続牽引が必要な場合に適する 共同法座位患者座位にて 患肢肩関節下垂位 肘関節屈曲位 前腕回外位で助手に肘関節前腕側を把握させ牽引に耐えるよう指示し 術者は両拇指腹にて患肢末梢骨片掌側 ( 遠位部 ) を示指側腹にて末梢骨片背側 ( 近位部 ) を把握し 他の3 指で示指を保持 手根部を把握する 徐々に末梢牽引しながら軽度背屈 示指腹で末梢骨片を圧迫 整復音と共に短縮 ( 騎乗 ) 転位が整復される 片手で牽引力を緩めず他手を基節部まで滑らせ把握 第 2 指 ~ 第 5 指を末梢牽引する その後 拇指を把握し橈骨軸に合わせ 末梢牽引しながら中間位まで回内 整復位を確認する 動脈 神経の圧迫に注意する 背臥位患者背臥位にて 患肢肩関節外転位外旋位 肘関節伸展位 前腕回外位で助手に上腕遠位部を把握させ牽引に耐えるよう指示し 術者は両拇指腹にて患肢末梢骨片掌側 ( 遠位部 ) を示指側腹にて末梢骨片背側 ( 近位部 ) を把握し 他の3 指で示指を保持 手根部を把握する 徐々に末梢牽引しながら軽度背屈 示指腹で末梢骨片を圧迫 整復音と共に短縮 ( 騎乗 ) 転位が整復される 片手で 9

10 牽引力を緩めず他手を基節部まで滑らせ把握 第 2 指 ~ 第 5 指を末梢牽引する その後 拇指を把握し橈骨軸に合わせ末梢牽引しながら中間位まで回内 整復位を確認する 動脈 神経の圧迫に注意する 3 固定法固定肢位前腕中間位固定法前腕中間位 手関節掌背屈中間位 軽度尺屈位 腫脹が消退し再転位の危険性が無くなれば橈尺屈中間位とする 整復後転位の心配が無い場合は 初期から橈尺屈中間位固定とする * 注尺屈すると言うより 拇指長軸を前腕軸に合せる事で 手関節は尺屈位となる 複合型の場合は軽度掌屈位とする 前腕回内位固定法前腕回内位 手関節掌背屈中間位 軽度尺屈位 腫脹が消退し再転位の危険性が無くなれば橈尺屈中間位とする 整復後転位の心配が無い場合は 初期から橈尺屈中間位固定とする * 注尺屈すると言うより 拇指長軸を前腕軸に合せる事で 手関節は尺屈位となる 複合型の場合は軽度掌屈位とする 整復位が回内位の場合は回内位で 中間位の場合は中間位で固定する 三角巾等を用い肘関節屈曲位で保持する 固定範囲中手骨遠位 1/4より前腕近位 1/4まで * 注中手指節関節が屈曲できることを確認する 固定期間 4 週から6 週小児の竹節状骨折 若木骨折等は2 週間固定 固定材料包帯 5 裂または6 裂 3 帯 1 帯 : 中手部 6 裂第 5 指背側より第 2 指中手部へ環行し 次に拇指中手部へ環行する 2 帯 : 前腕中枢 5 裂前腕中枢より上部まで環行する 3 帯 : 骨折部 5 裂中手部より前腕中枢まで環行する 三角巾により前腕部を保持する 第 3 帯は毎日交換 第 1 帯 第 2 帯は数日もしくは1 週間後に交換する 患肢の皮膚状態を見ながら対応する 枕子綿花による 尺骨掌側枕子 骨折部に薄型枕子シーネ熱可逆性キャスト材 水硬性キャスト材 金属副子 厚紙副子 すだれ副子等を用い 10

11 肢位固定を行う 作成法については機会がありましたら紹介させていただくことにする 4 後療法高度な腫脹期間 ( 約 3 日間 ) はアイシングを行う 自動運動第 2 指から第 5 指の中手指節関節 (MP) 近位指節関節 (PIP) 遠位指節関節 (D IP) は 固定後から開始する ゆっくりと自動屈伸運動を行う 拇指の自動運動は 末梢骨片の橈側転位と長母指伸筋腱断裂予防のため1 週後より開始する 転位軽度の場合は他指と同様の扱いとする 就寝時は患肢を躯幹上に乗せ上腕背側に枕等で軽度挙上位になるよう指導する 3~4 日後より肘関節屈伸 肩関節挙上運動 前腕の等尺性運動を指導する 特に高齢者では上肢の挙上は治癒期間へ影響が大きい 固定除去後は指関節 手関節 肘関節 肩関節の運動を指導する 他動運動腫脹減退後 4 指の屈伸運動を行う 1 週後 拇指の屈伸 外転運動を行う 2 週後 軽度の手関節掌背屈運動を行う 4 週後 手関節掌背屈 橈尺屈 回内外運動を行う 回内位固定の場合 回外制限が長期残存する症例が有るので注意する 手技療法 2 日目より第 3 帯をはずし軽擦法を行う 2 週目より強擦法を行う ( 他動運動は他動運動の項参照 ) 抵抗運動開始 電気療法 4 日目よりホットマグナーもしくはホットパック ( 腫脹の状態で対応 ) 4 週目より低周波 SSP 等の電療を開始する 5 注意事項手技療法 運動療法 電気療法共 外傷の程度 年齢等により開始時期が前後するため 個々の患者 症例に対応し適切な判断をすること 騎乗転位の無いものは指の牽引のみで整復可能な例もある 固定除去が早すぎると治癒が遅れ 遅すぎると拘縮が残存することを留意する 整復前後に知覚障害 運動障害等がないか検査する 結語 骨折の状態 整復操作 固定について充分な説明を行い 患者の緊張を和らげることが大切であり 神経症状 腱断裂等がある場合 充分な説明を行い 観血療法を薦めることも重要である 整復 固定について色々な工夫がなされ 各々の柔道整復師特有の技術があった 症例に臨機応変に対応できるように技術を身につけたいものである 柔道整復師には 設備の無い状況下でも対応できる知識も必要である 従来の牽引直圧法 屈曲整復法についで この整復法が柔道整復師の整復法としてお役に立てれば幸いである 最後にご協力いただいた 多くの 11

12 先輩柔道整復師を初めとし医科の先生方に感謝いたします また 論文製作には社団法人日本 柔道整復師会柔道整復学研究費助成金の交付を受けて作成したことを付け加えます 引用文献 * 社団法人 全国柔道整復学校協会 監修 柔道整復学 理論編 改定第 4 版 社団法人 全国柔道整復学校協会 教科書委員会 編集 南江堂 * 相磯貞和 訳 ネッター解剖学図譜第 2 版 ATLAS OF HUMAN ANATOMY 丸善株式 会社 ( 参考図 1~4) 参考文献 * 寺山和雄 辻陽雄 監修 石井清一 平澤泰介 鳥巣岳彦 国分正一 編集 標準整形外科学 第 7 版 医学書院 * 水野耕作 糸満盛憲 共編 骨折治療学 南江堂 * 浦良治 著 実習人体解剖図譜 南江堂 * 越智淳三 訳 TASCHENATLAS DER ANATOMIE/KAHLE LEONHARDT PLATZER 解剖学アトラス 文光堂 * 和氣健二郎 細胞と組織の地図帳 講談社 * 鶴見隆正 石井慎一郎 石井美和子 編集 骨 関節系理学療法実践マニュアル 文光堂 * 土屋純 國井鏡 菊池弘明 編集 コ メディカルのための病態整理アトラス 文光堂 * 鳥居良夫監修 現代整骨術全集上巻骨折篇梓川書房 S62,4,2 発行 * 原勇 山口祐司共著 図説整骨学 Ⅰ 南江堂 ,10 発行 * 根本正光 著根本整骨研究会 編集 1 無血整復技法 985,10,1 発行 * 共訳者阿部光俊大野藤吾原勇 図説骨折 脱臼の管理 廣川書店 S 発行 * 鳥居良夫 監修 杉充胤 訳者 骨折治療学 中国医学出版社 ,1 発行 * 神中正一 原著 天児民和河野左宙 改訂 神中整形外科学 南山堂 1971,10,1 発行 * 鈴木剛 監修者 (X 線フィルム提供 ) 市村温司 編者無血整復の基本東京ヴェレーダ出 版部 1982,10 発行 * 綜合整骨 Vol,1 No.1 特集前腕骨骨折 メディカルプレス S59,3,20 発行 根本正光 整復の実際 Ⅰ 山田喜通 整復の実際 Ⅱ 資料提供 * X-P 岩崎健二 * 模型製作 小山田徹男 参考実技 ( 敬称略 50 音順 ) * 阿部勉 画像提供 阿部整骨院 * 岩崎健二 画像提供 岩崎整骨院 * 上野公一 上野接骨院 * 及川磨 画像提供 及川整骨院 * 大畑鉄男 画像提供 大畑接骨院 * 小山田徹男 小山田接骨院 * 工藤寛 工藤接骨院 * 佐々木航 佐々木整骨院 12

13 * 佐藤信 画像提供 佐藤整骨院 * 佐藤恭博 画像提供 佐藤整骨院 * 佐藤清治 画像提供 大和接骨院 * 佐藤直樹 そけい整骨院 * 佐藤良夫 佐藤整骨院 * 残間義之 画像提供 残間整骨院 * 島野信夫 画像提供 島野整骨院 * 玉沢誠 玉沢接骨院 * 田山正二 画像提供 田山整骨院 * 本堂雍代 画像提供 本堂整骨院 * 間橋淑宏 まはし接骨院 * 武藤昭 武藤整骨院 * 女鹿能孝 画像提供 名倉堂女鹿接骨院 * 山岸毅 画像提供 山岸整骨院 助言 * 岩手医科大学医学部 解剖学第一講座 教授 人見次郎 * 吉野整形外科 麻酔科医院 副院長 吉野裕之 * 岩手医科大学医学部 解剖学第一講座 講師 相澤幸夫 アンケート調査協力 * 社団法人 岩手県柔道整復師会 学術部 * 社団法人 岩手県柔道整復師会 会員 13

短縮転位 尺側転位が軽度であるが改善され た ( 写真 5) 2 週後短縮転位が確認された [ 症例 3 左橈骨遠位端骨折 ] 14 歳女性負傷日 H Pm01:00 初検日 H Pm05:20 原因 : 柔道大会で相手を投げた際 道着に巻き込み 相手に乗られ負傷 腫脹中

短縮転位 尺側転位が軽度であるが改善され た ( 写真 5) 2 週後短縮転位が確認された [ 症例 3 左橈骨遠位端骨折 ] 14 歳女性負傷日 H Pm01:00 初検日 H Pm05:20 原因 : 柔道大会で相手を投げた際 道着に巻き込み 相手に乗られ負傷 腫脹中 - 学の構築 - 橈骨遠位端骨折の検証 - 整復編 - 岩手県 小原政幸 はじめに ( 社 ) 日本柔道整復師会 学の構築プ ロジェクトに於いて文献調査 アンケー ト調査 聞き取り調査を行い解剖学 生 理学 病理学から検討した整復法につい て実際の臨床現場で応用したので報告す る 目的 私達 柔道整復師は手技療法が主とし た治療家である しかしながら 柔道整 復師の名の下に整復できない整復師が多 いのも事実である

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Ⅰ はじめに 柔道整復師が取り扱う骨折や脱臼などの外傷の治療の基本原則は非観血的療法である その中で通常は 観血的療法の適応となる外傷でも非観血的療法を行なう場合がある 今回は 観血的療法を選択すること が多い中手指節関節 以下 MCP関節 脱臼を伴った示指基節骨骨折に対し非観血的療法を行った症例を 示指基節骨骨折を伴った中手指節関節脱臼の1例 田村 哲也 下小野田 一騎 末吉 祐介 山際 まどか 岡田 尚之 了德寺大学 健康科学部整復医療 トレーナー学科 了德寺大学 健康科学部医学教育センター 要旨 今回我々は比較的まれであり 観血的療法を選択することの多い中手指節関節 以下 MCP関節 脱臼を 伴った示指基節骨骨折の症例に対して 非観血的療法を行い良好な結果を経験したため報告する 症例は 歳女性

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