情勢分析_中東の石油・ガス産出国をめぐる最近の動向と今後の予測

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1 中東情勢分析 中東の石油 ガス産出国をめぐる最近の動向と今後の予測 東京国際大学教授 武石礼司 はじめに 2018 年には, 世界の石油とガスに関連する分野においても, 歴史の転換点となるようないくつもの大きな変化が生じた 2018 年においては, 中国経済の減速, 米国の好景気の終焉, 欧州の政治の混乱と景気悪化などの傾向が顕著となってきており,2019 年において世界の人々が株価, 債券価格, 金利, 為替, 石油等の資源価格の動向を, 一喜一憂して見ざるを得ない経済の減速傾向が出てきている 政治的には, シリア, イラク, リビアを始めとして, 各国で続いた騒乱も漸く一定程度の目処が立ってきたと言える状況がある 石油需要は着実に増加が続いているものの, 次第に, より環境負荷を軽減し, より洗練されたエネルギー源 ( ガスおよび電気 ) に頼りたいとの動きが, 先進国を中心として生じてきている 他方, 中東の石油 ガス産出国においては, 国家経済が依然として石油とガスおよび石化製品などのエネルギー資源輸出へ過度に依存する状態が続いている 世界の景気動向の大きな流れが変わる中で, 中東産油国は, 石油とガスおよびその関連製品の輸出に大きく依存するモノエコノミーの状態からの脱出は容易ではない 中東産油国は, 世界の動向の変化への対応は後手にまわらざるを得ず, 石油価格を上げるためには減産に取り組む必要があっても, 自国だけは有利なポジションを採りたいとして, 減産には積極的に対応できない状況が生じてしまっている 本稿では, いよいよ中東産油国が本腰を入れて将来の延命策を打ち出さなければならない時期に来ているとの認識の下, 現状分析と将来展望を考えてみる 1. 原油価格動向世界の石油価格の動きは,2018 年 10 月の WTI 原油で70ドル台 / バレルという水準をピークとして, その後急落し,2018 年末から2019 年年初においては,WTI 原油が50ドル / バレルを下回るという状況となっている WTI 原油価格は, 現状では, 米国株式の動向に大きな影響を受けて変動しており, 株価の下落があると原油価格も下がり, 株価が反発して上昇すると, 原油も若干値を戻すという繰り返しとなっている 2018 年半ばで生じたWTI 原油で70ドル台, ブレント原油で80ドル台という価格は, 中 1 中東協力センターニュース

2 東産油国としては, 当面, 満足できる財政収入が得られる価格帯であった しかし, 価格が下落して50ドル前後, あるいは40ドル台となると, 国内景気も悪化し, 国民の不満も高まることが懸念される政治的に危ないレベルとなる 2018 年末から2019 年年初という北半球の冬季において, 暖房用の石油製品需要が北半球で高まる時期に, 石油価格が低下した この下落は, 世界景気の先行きに不安を持つ人々が増えていることを意味している OPECは2018 年 12 月の総会で,2019 年 1 月から石油生産量の上限の制限をより強化して実施することを決定した この OPEC の生産制限には, ロシアほかの非 OPEC 諸国も加わることになっている 石油価格の動向を図 1で2004 年から2018 年末まで見ていくと,2004 年から2008 年の上昇が異例に急であるとともに,2010 年から2014 年まで続いた100ドル超えの状況が4 年にわたり続いた点も, 異例であったと言えることがわかる 石油が世界的に取引される商品であることから, 市場に与えられる様々な条件が変化するたびに, 価格が短期間で変化することはむしろ普通のことと考えなければならない 2015 年以降の価格が上下動する状況は, 石油市場に与えられる様々な要因を反映した結果として受け止めるべきと言える 価格変動を嫌う石油の実需家にとっては, 価格を固定化するヘッジという手法が存在しており, 運輸会社, 船会社, 航空会社等, いずれでも本業の儲けに対する石油価格の変動の影響を抑えることは, ヘッジを行うことで可能である つまりヘッジができるようにし 図 1 原油価格動向の推移 (2004 年 1 月から 2018 年 12 月まで ) ( 注 )WTI は期近限月, ブレントとドバイはスポット価格, いずれも各月の中間日の価格 ( 資料 ) 米国エネルギー省エネルギー局 (DOE EIA) データほかより作成 2 中東協力センターニュース

3 ていないということは, 投機を行っていて, 営業外収益での利益を狙っていると言われても仕方ない状況があることになる それでも, 価格がどちらに向かうのか, 原油市場を取り巻く状況が2019 年初めの段階でどのような状況にあるのかを分析しておくことはたいへん重要である なぜ原油価格は 2018 年 10 月以降に急落したのか, また, 今後はどのような要因が大きく影響しながら価格が変動すると考えられるかにつき, 以下で検討する 2. 世界の経済動向と原油需給まず, 重要となるのは世界の経済動向であり, 石油需要が強いか弱いかは, 経済が好調か悪化するかに依存しており, 経済動向次第で, エネルギー需要は変動し, さらに石油価格はより大きく変動する 表 1は,IMF が2018 年 10 月に発表した世界各国の経済成長率の予測であり, 表の右端 表 1 世界の経済成長率の予測 ( 単位 :%) 2018 年 4 月 予測との差 世界全体 先進国平均 米国 ユーロ圏 ドイツ 日本 新興国及び発展途上国平均 ロシア 中国 インド アセアン5ヵ国 中東 北アフリカ サウジアラビア イラン UAE イラク カタール クウェート レバノン ヨルダン エジプト ( 注 )2018 年および 2019 年は IMF 予測 ( 資料 )IMF, World Economic Outlook, October 2018 より作成 3 中東協力センターニュース

4 は 2018 年 4 月の IMF 発表の値との差を示し ている 半年の間に大きな差異が生じており, 世界の主要国は軒並みマイナスか, あるいは 2018 年 4 月時点と同じとの予測となってい る 米国と中国は貿易戦争の本格化に伴い, 両 国とも経済成長率の低下という影響を受けている ドイツなども, 欧州経済の停滞感から マイナスの影響を受けていることがわかる 中東諸国の中では, イランにおいて経済制裁が必至との状況から, 経済が大きなダメー ジを受けるとの予測が出されている 米国の対イラン経済制裁は, 原油輸出に関して, 日 本を含めて 6 ヵ月間の猶予が与えられることとなったために, いったん緩和されており, 表中のマイナス 7.6% よりも 2019 年には若干マイナス幅が小さくなる可能性がある 他の中東諸国に関しては, イラク, サウジアラビア,UAE などの数値が大幅に上昇して いるが, この数値は 2018 年 10 月に発表された原油価格が 70 ドルを超える状況を踏まえた 数値である その後の価格急落を考慮していないために過大で, 中東諸国の経済状況の急 回復は簡単には生じないと予測される 次に, 世界の石油需給に関して,OPEC 事務局発表の数値を見ながら検討してみる 表 2 は, 世界の石油需要の実績と予測で, 北米の石油需要が旺盛であり, 中国でも着実 な増大が予測され, さらにインドなどを含む 発展途上国その他 でも同じく石油需要が 増大すると見積もられている 石油価格は, こうした強い需要予測に基づいて 2018 年の前半において, いったん上昇し たとみることができる 筆者紹介 1975 年 3 月, 東北大学法学部卒 1975 年 4 月アラビア石油入社, 同社サウジアラビア駐在 (1984 年から 87 年 ) 1991 年より 日本エネルギー経済研究所, 1994 年より 石油開発情報センター,1997 年より 富士通総研 経済研究所,2007 年より東京国際大学国際関係学部教授, 早稲田大学博士 ( 学術 ) 世界の石油需要が堅調で, 毎年 100 万バレル / 日を超える対前年比での増大が続いてきて 表 2 世界の石油需要の実績と予測 ( 単位 :100 万バレル / 日 ) Q18 2Q18 3Q18 4Q Q19 2Q19 3Q19 4Q OECD 合計 北米 欧州 アジア太平洋 発展途上国合計 旧ソ連 非 OECD 欧州 中国 発展途上国その他 世界合計 ( 注 )2018 年第 4 四半期およびの 2019 年の数値は予測値 ( 資料 )OPEC Oil Market Report, December 2018 に基づき作成 4 中東協力センターニュース

5 いることが表 2で確認できた 問題となるのは, 石油供給側の動向である 次に, 表 3の石油供給側で目につくのは, 北米の石油生産量が増大している点で,2018 年には, 対前年比で230 万バレル / 日の生産量の増大が生じると予測されており,2019 年の予測値でも, 対前年比で160 万バレル / 日の増大が予測されている 表 2で示した需要の側の世界の2018 年の対前年比の増大量は150 万バレル / 日であり, 2019 年の対前年比の増大分は130 万バレル / 日であった つまり, 北米のみで易々と, 世界の石油需要の増大分を大幅に超えた増産を行ってしまっており,2019 年も引き続き増産が可能と見なされていることがわかる このような状況がある以上, 需給を均衡させるためには, どこかで減産が行われる必要が生じる OPEC など, 北米以外の国での減産がない限り, 在庫の積み上がりを見越して, 石油価格は急落していくことになる 減産は, いずれかの産油国で紛争が生じて対前年比での生産量が減少することでも生じる 2018 年の例で言えばベネズエラの石油生産量の減少は, 国内の混乱によるもので, 以下の表 4で確認できるように急減してきた ただし, ある国において不幸にも国際紛争 内部抗争が生じて石油生産量が減少するに違いないとの結果だけに依存して, 世界の石油需給の均衡を図ろうとしても, 中々適切な世界の石油需給の調整に達することは難しい こうしてOPECという, 産油国として自国の収入の大半を得ている諸国が, 協議して減産を行わざるを得ない状況が出現した 表 3で明らかなように,OPEC に求められる原油生産量は,2018 年が3,240 万バレル / 日で,2017 年よりも20 万バレル / 日の減少であり,2019 年は3,150 万バレル / 日で90 万バ 表 3 世界の石油供給の実績と予測 (100 万バレル / 日 ) Q18 2Q18 3Q18 4Q Q19 2Q19 3Q19 4Q OECD 合計 北米 欧州 アジア太平洋 発展途上国 旧ソ連 その他欧州 中国 プロセスゲイン OPEC NGL+ 非在来 上記合計 ( 非 OPEC) OPEC 供給合計 在庫変動 ( 注 )2018 年第 2 四半期以降は予測値 2019 年の在庫変動は筆者推定 ( 資料 )OPEC Oil Market Report, December 2018 に基づき作成 5 中東協力センターニュース

6 レル / 日の減少と予測されている 2018 年 12 月の OPEC 総会で決定された80 万バレル / 日の減産は, まさしくこうした予測数値を突きつけられたOPEC 諸国の止むに止まれない表明であったことがわかる ただし, いずれの国も自国の石油輸出収入の減少に結びつく減産には, 積極的に取り組むことはない 他国が減産してくれればありがたいという立場にあり, このため2019 年の石油価格は弱含む傾向が基調として存在せざるを得ない なお, 表 3で, 在庫変動の値が2018 年,2019 年とほぼゼロ近辺で推移していくと予測されるようになっているが, 世界の石油マーケットは, 過去最大と言われる過剰在庫が存在した重しがとれた段階にある 在庫が多量に積み上がっていると, 思わぬ安値の取引が生じて価格は低位に止まざるを得ないが, 在庫が平年並みの量まで下がったことで, 在庫情報に引きずられることなく, 新たな市場を動かす要因の出現を待ちながら, 石油価格が上がるも下がるも, 市場が決定できる状況が出現している 3.OPEC 諸国の石油生産量の推移 2018 年 12 月に OPEC が決定した減産目標は,2018 年 10 月の各国の生産量を基準として80 万バレル / 日を2019 年 1 月より削減するとの決定であった 国別目標数量は12 月の OPEC 総会時点では公表されなかったが,OPEC 各国は10 月時点で増産に走る動きが出ることとなった 表 4から, サウジアラビアと UAE が増産したことが読みとれる こうしたOPECの行動が報道されることで, 減産の実効性とその効果が薄まってしまい, 減産が2019 年 1 月以降も実施されると OPEC が発表しても, 石油価格の下落傾向が止まらない状態が生じた 表 4で示されているように, ベネズエラの生産量の減少は110 万バレル / 日当たりまで下降したところで, 下げ止まっており, また, リビア, ナイジェリア等においても, 一定程度までの生産量の回復が達成されている なお,2018 年末までの減産に協力した非 OPEC 諸国も, 引き続き2019 年 1 月からの減産に合計で40 万バレル / 日だけ協力することになっている OPEC と合わせて120 万バレル / 日の減産が行われることで, 市況の立て直しが目指されている 確かに, ロシアとメキシコが従来通り, 一定数量の減産を行えば, その他の国と合わせて40 万バレル / 日の減産は達成可能と考えられる 2019 年において石油需給の引き締め要因として, イラン以外の OPEC 各国から期待されるのが, 米国によるイラン制裁の本格実施である イラン原油に関しては, 中国ほか, 積極的に買い入れると予測される国もあり, イランの減産規模も100 万バレル / 日程度に止まるのではないかとの観測も出されているが, イラン以外の産油国にとっては, 減産取り決めによる自国の生産量の削減分をイランが引き受けてくれることは 助かる というの 6 中東協力センターニュース

7 表 4 OPEC の石油生産状況 (2015 年以降 2018 年 5 月まで )( 単位 : 千バレル / 日 ) 2018 年までの 2018 年 11 月と 2015 年 2016 年 2017 年 2018 年 9 月 2018 年 10 月 2018 年 11 月 供給ベース値 供給能力供給能力との差 サウジアラビア 10,142 10,406 9,954 10,502 10,639 11,016 10,058 12,040 1,024 イラン 2,838 3,515 3,813 3,451 3,333 2,954 3,797 3, イラク 3,935 4,392 4,446 4,657 4,654 4,631 4,351 4, UAE 2,898 2,979 2,915 3,018 3,175 3,246 2,874 3, クウェート 2,771 2,853 2,708 2,795 2,764 2,809 2,707 2, カタール アンゴラ 1,753 1,718 1,637 1,512 1,518 1,521 1,673 1, アルジェリア 1,106 1,090 1,043 1,057 1,057 1,052 1,039 1, エクアドル ガボン コンゴ 赤道ギニア ベネズエラ 2,367 2,154 1,911 1,218 1,189 1,137 1,972 1, 上記合計 29,425 30,905 30,149 29,962 30,097 30,127 29,934 32,780 2,653 ナイジェリア 1,861 1,556 1,658 1,746 1,765 1,736 1, リビア ,054 1,115 1,104 1, OPEC 原油合計 31,691 32,851 32,624 32,761 32,976 32,965 35,570 2,605 ( 注 ) コンゴは 2018 年 6 月より OPEC 加盟 2018 年末までの減産ではリビアおよびナイジェリアは減産義務を負わず ( 資料 ) 生産量は OPEC 資料より 供給能力は OECD IEA Oil Market Report, November, 2018 より が本音となる 4. 世界のエネルギー消費量と石油の重要性 2019 年の石油需給の状況を見ることで, 中東の産油国の置かれているポジションと, 対応の状況が明らかとなる さらに一歩進めて, 中東産油国の将来的なポジションをいかに考えるかについて考察してみたい 昨今, 日本でも再生可能エネルギーの導入ブームが, 固定価格買取制度 (FIT) の導入とともに始まっており, 石油の時代は今後終わり, 再生可能エネルギーでエネルギー供給を賄うことができると主張する人々が存在する 図 2は, 世界のエネルギー消費量の推移を1981 年から2017 年まで, カロリー換算して積み上げで作成したものである 水力を除いた その他の再生可能エネルギー の供給量が実に僅かであることを示している 石油の消費量は, 現在でも, 着実に増大していることが図から読み取ることができる 一日 1 億バレルという石油消費量は簡単に代替できない しかも, 現在でも着実に毎年石油消費量は増大しており, これは特に自動車の新規の増大 ( 純増 ) 部分が多いことでもたらされている 電気自動車で代替しようとしても,10 年以上にもわたって使用する車が毎年導入されて 7 中東協力センターニュース

8 いる以上, 代替は容易には進まない 割高な電気自動車は, 補助金制度がないと先進国でも導入は難しいのが現状である まして, 発展途上国での導入はゆっくりとしか進まない 世界の石油消費量は, 今後も増大して,2030 年以降に漸くピークを打つと予測される 石油に関する消費量の増大傾向が続くという点は, より環境負荷が大きい石炭消費量の近年の動向を見ることでも推測することができる 例えば, 石炭消費量の抑制を図るとした中国は,2014 年から2016 年の間は石炭消費量を減少させたものの,2017 年,2018 年と石炭消費量を増大させており, 電力消費量の増大をカバーするためには, 石炭消費量の増大による石炭火力の増設以外に手はないという状況がある インドネシアを始めとした東南アジア諸国, 韓国, インドなど, 石炭消費量の増大が生じている国は世界の中に多くある もちろんエネルギー消費量が増大しているこれらの諸国では, 石油消費量の増大も続いている このように実際に生じていることを分析していくと, 石油消費量の減少が将来的に生じるまでには多くの時間がかかり, 石油を代替しようとすると, 新しいシステムはコストも高いことが計算できる 毎日 1 億バレル (1バレルは159リットル, ドラム缶の8 分目 ) といった大量の石油を消費し, 流通するシステムが世界的にすでに整備されている中, この石油流通インフラを不要とするほどの競争力がある新システムが出現するまでには, 多大の時間が必要となるのは当然である それでは, 将来の石油供給に関する展望を考える際に, キーとなる情報はどこにあるの 図 2 世界のエネルギー消費量の推移 ( 単位 : 石油換算百万トン ) ( 資料 )BP 統計 2018 より作成 8 中東協力センターニュース

9 だろうか 石油需要が着実に増大してきた点は, 図 2で示したように明らかであり, 短期的に見ても,2018 年,2019 年と着実に石油消費量が増大すると予測できる点も表 2で確認した通りである 問題となるのは, 表 3で示した石油供給側の数値であり, 特に米国のタイトオイル ( シェールオイル ) の生産量がどのように推移するか次第で,OPECなどの世界の石油供給の担い手に求められる石油生産量が異なってくると考えられる点である 図 3は, 米国の石油生産量の実績と予測を2000 年から2050 年まで示す米国エネルギー省作成の数値であるが,7 通りもの多様な可能性が示されている 米国では政府が見通しを作成する場合に, 市場の状況, 技術進歩次第で, 何通りもの可能性があり, コスト競争が行われて市場で勝ったケースが最終的に選択されてくるという 市場の選択に任せる方針 が徹底している したがって,OPECが適度な価格を維持しながら, 市場シェアを確保したいと希望しても, 米国からは, すべては市場が決定するのだ との返答が返ってくることになる 図 3では, 米国の今後の石油生産量としては, 石油とガスが技術的 経済的に生産可能となる際に, 埋蔵量がどの程度であると見積もられるか次第で, 実際の生産量が全く異なってくるとの予測が発表されている 米国の天然ガス生産量は, 今後も着実に増大すると予測されており, 天然ガスと一緒に生産される天然ガス液 (NGL) もさらに増大すると予測されている それに加わるタイトオイル ( シェールオイル ) の生産量は, 技術進歩と石 図 3 米国の石油生産量 (NGL: 天然ガス液を含む ) の実績と予測 (2000 年から 2050 年 ) ( 単位 : 百万バレル / 日 ) ( 資料 ) 米国エネルギー省エネルギー情報局 (DOE EIA)(2018) より作成 9 中東協力センターニュース

10 油価格の動向に依存する 今後も,OPECが減産を継続して世界の石油市場の需給が引き締まるのであれば, 石油価格を高止まりさせることが可能となる しかし, その場合には米国でのタイトオイル ( シェールオイル ) の生産量が増大する可能性が高まり, 現状の2 倍以上,2,500 万バレルを 2050 年に超えるほどの生産もあり得るとの将来予測が出されている 図 3が示す, 石油価格が現状と同じ40ドル / バレル台といったレベルに止まるとしても, 当面は米国では石油増産が予測されるという点は重要である OPECは2021 年か2022 年頃までは, ひたすら減産の継続を求められるポジションが続くことが予想される 次に, 図 4で米国の石油生産量 (NGLを除く) の予測を3ケース別に見ると, 左の基本ケースでは横ばい, 中央の石油とガスの埋蔵量と技術が低位停滞のケースでは減少, 右側の石油とガスの埋蔵量と技術が高度化するケースでは大幅な生産量の増大が生じると予測される この図 4の数値に, 天然ガス生産時にガスから分離されて生産される NGL の生産量が付加される こうして世界の供給量は, 米国の生産動向に決定的な影響を受けて変動することとなる 中東の産油国は, この米国の動向に翻弄されながら, しかも, 需給調整役を今後も担わされざるを得ない 需給調整役をOPECが放棄すれば, 価格は低位に止まり, かつ米国の経済状況次第で乱高下するケースも生じるに違いない 中東産油国のように, 国家の収入を石油輸出に依存している国にとっては, 自国の石油生産量が米国のマーケットの状況次第で翻弄されることは, 望ましいものではない 米国に配慮を要請したとしても, 米国からは市場が選択して決めた結果であり, その状態を受け入れないことはフェアでない, 公正な取引をすべきと言われることになる 図 4 米国の石油生産量 (NGL を含まず ) の実績と予測 (2000 年から 2050 年 ) ( 単位 : 百万バレル / 日 ) ( 資料 ) 図 3 と同じ 10 中東協力センターニュース

11 世界では, 日本および欧州の一部諸国で石油離れを促進させる動きが顕著に進んでいるが, その他の世界では, 石炭の消費量を 増大 させる動きが明らかにあり, まして石油の消費量は ( もちろん ) 増大している状況がある 当面,2030 年あるいはさらに2035 年までこうした状況が続いていくとすると, それではその間どのような政策が採られるべきか, さらに, 石油消費量がピークを打つ状況が出てきたときに, どのような政策が中東諸国で採られるべきかに関して, 予測数値を用いながら, 様々なケースにつき議論を重ねていく必要が生じている 日本においても, 世界のエネルギー消費の動向を踏まえつつ, 国内の再生可能エネルギーの導入可能性を考えていく必要があり, その際には自国の産業競争力, 中東産油国との関係の維持も重要な視点となる 自国のCO2 排出量の削減が何よりも優先し, 世界各国はそれぞれ自国でエネルギー政策を考えればそれで良しとしてしまうのではなく, エネルギーの対外依存度がたいへん高い日本としての立場からの主張を行いつつ, 世界全体のエネルギー供給に関して, 望ましい方向性のあり方と, そのための各国の採るべき施策につき議論を行っていく姿勢が重要であると考えられる * 本稿の内容は執筆者の個人的見解であり, 中東協力センターとしての見解でないことをお断りします 11 中東協力センターニュース

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