タンパク質に関する練習問題総まとめ 第 1 回タンパク質の一次構造と高次構造 1. ペプチド結合部分は平面構造を取る 2. 分子シャペロンは タンパク質の ( ) をする働きをもつ 3. 動物種が違っても 同じ作用を持つタンパク質は 同一のアミノ酸配列からなる 4. ある 2 つのタンパク質間の相同性 (%) は それらのホモロジー (%) より高い 5. 加熱処理により タンパク質を安定化している ( ) が壊される 6. 尿素処理により タンパク質を安定化している ( ) が壊される 7. 界面活性剤処理により タンパク質を安定化している ( ) が壊される 8. 大量の塩により タンパク質を安定化している ( ) が増強される 9. 疎水性アミノ酸は 側鎖をタンパク質の内側に集めやすい 10. 親水性アミノ酸は 膜貫通ドメインに集中して存在する 11. αヘリックスやβシートは アミノ酸側鎖間の水素結合により安定化される 12. プロリンは 特にαへリックスを形成しやすいアミノ酸である 第 2 回酵素 13. キモトリプシンは低 ph 領域で高い酵素活性を示す 14. 酵素による触媒反応は 温度上昇に伴って反応速度が低下する 15. 酵素による反応は 一般に基質特異性が高い 16. ( ) の活性中心には catalytic triad と呼ばれる 3 つ組アミノ酸がある 17. 酵素の触媒反応には 補酵素や金属イオンの助けが必要なものがある 18. 高温で酵素反応が低下するのは 酵素タンパク質が変性するからである 19. 酵素 - 基質複合体を形成することで ( ) が低下する 20. 酵素が基質と結合すると 酵素タンパク質の立体構造にも変化が生じる 21. ( ) ビタミンは補酵素として働いている 22. 補酵素は活性中心の近傍に結合する 23. タンパク質以外の生体構成分子で酵素活性を持つものは知られていない 第 3 回酵素の反応機構 24. セリン型プロテアーゼの活性中心には Ser, His, Arg の 3 つのアミノ酸残基がある 25. アスパラギン酸プロテアーゼの活性中心には catalytic triad が存在する 26. ( ) を主成分とする殺虫剤は エステラーゼを非可逆的に阻害する 27. 酵素による触媒反応速度は 基質濃度に比例する 1
28. Km [S] の場合 速度 v は基質濃度 [S] に比例する 29. Km 値が小さいほど 基質と酵素の親和性が高い 30. Km の単位は ( ) である 31. Vmax の単位は ( ) である 32. Vmax は基質濃度で変化する 33. Km の小さい酵素は わずかの濃度変化に反応して酵素活性の活性が切り替わる 34. 逆数プロットしたときのy 切片の値の逆数が ( ) に相当する 第 4 回酵素の活性調節機構 35. 基質以外の因子によって酵素活性が変化することがある 36. 酵素は効率よい触媒なので 逆反応は起こらない 37. チモーゲンとは リン酸化によって活性化される酵素のことである 38. キナーゼとはリン酸化反応を行う酵素である 39. アロステリック酵素は エフェクター分子の存在下で活性が調節される 40. アスパラギン酸カルバモイル転移酵素 (ATC アーゼ ) の反応を活性化する ATP は この酵素の反応系の最終産物である 41. エフェクター分子はアロステリック酵素の活性中心に結合する 第 5 回酵素の臨床診断への利用 42. 酵素活性を測定する際は 長時間かけて測定するよりも 初速度を求めるべきである 43. 補酵素 NADHの紫外吸収の変化を利用して 酵素反応を測定することができる 44. コレステロールオキシダーゼで生成するコレステノンのもつ可視吸収で 血漿中のコレステロール量が測定できる 45. アルカリホスファターゼは 心筋梗塞発症時に血漿中に現れる 46. 心筋と肝臓のLDHのように 同じ酵素作用を持つ異なるタンパク質を ( ) という 第 6 回種々のタンパク質 47. 血漿中で最も多いタンパク質は フィブリノーゲンである 48. 受容体タンパク質は 様々な分子と無差別に結合する性質を持っている 49. ニコチン性アセチルコリン受容体は 酵素型受容体の一例である 50. G タンパク質共役型受容体タンパク質は 細胞膜を ( ) 回貫通する形をとっている 51. 核内受容体は DNA に結合して ( ) を引き起こす作用を持っている 2
第 7 回細胞内情報伝達に関わるタンパク質とセカンドメッセンジャー 52. ホルモンやオータコイドは 細胞内に入ることはできない 53. ホルモンなどの細胞活性化分子は それぞれ特異的な受容体と結合する 54. セカンドメッセンジャーの camp は アデニンのリン酸化によって生じる 55. アデニル酸シクラーゼは Gq タイプの三量体 G 蛋白質のよって活性化される 56. 三量体 G 蛋白質は 細胞膜一回貫通した形の受容体タンパク質と相互作用する 57. 活性化した三量体 G 蛋白質は 細胞膜から核内に移行する 58. 細胞内の camp 濃度が上昇すると ホスホリパーゼ C が活性化する 59. 細胞内の Ca 2+ 濃度が上昇すると プロテインキナーゼ C(PKC) が活性化する 60. グルカゴン刺激を受けた細胞では プロテインキナーゼ A(PKA) が活性化する 61. 活性化したホスホリパーゼ C は イノシトール三リン酸 (IP 3 ) を産生する 62. イノシトール三リン酸 (IP 3 ) は プロテインキナーゼ C(PKC) を活性化する 63. 小胞体内は 細胞質内よりも Ca 2+ 濃度が低い 64. インスリン受容体は トレオニンキナーゼ活性を持っている 65. 活性化したインスリン受容体は IRS-1 をリン酸化する 第 8 回血漿タンパクの種類と機能 66. 血漿は抗凝固剤添加した血液から得られる水性成分である 67. ヘパリンの抗凝固作用は ( ) の活性化による血液凝固系阻害である 68. 炎症が起こったときに CRP の血漿濃度が著しく上昇する 69. 最も比重の小さい血漿リポタンパク質は ( ) である 70. VLDL( 超低比重リポタンパク質 ) の主成分は トリアシルグリロールである 71. 腸で吸収された脂質は キロミクロンとなって小腸上皮細胞から血中に分泌される 72. LDL は LDL 受容体とともに細胞内に取り込まれる 73. トランスフェリンは肝臓中で鉄イオンを貯蔵するタンパク質である 第 9 回細胞膜を隔てた物質輸送に関わるタンパク質 74. ATP のエネルギーを使って物質透過する作用を促進拡散という 75. 細胞内の Na + 濃度や Ca 2+ 濃度は 細胞外に比べて低い 76. トランスポーターは 認識した分子のみを選択的に透過させる 77. チャネルは低分子物質を能動輸送させる透過装置である 78. アクアポリンは水素イオンを透過させるチャネルである 79. GLUT2 と GLUT4 はどちらも小腸で作用しているグルコース輸送体である 80. Na +,K + -ATPase は Na + / グルコース共輸送体 GLUT2 と連携し Ca 2+ イオンの移動に共役し 3
てグルコースを効率よく取込むしくみを形成している 81. そもそも生体内に無いはずの物質を認識する受容体も存在する 82. ステロイドホルモンに対する受容体は 細胞表面に存在する 83. インスリンは インスリン受容体の ( ) 作用を活性化させる 84. アセチルコリン受容体は アセチルコリンの結合により立体構造を変える 第 10 回タンパク質の翻訳後修飾 85. タンパク質は翻訳により完成し その後で変化を受けることは無い 86. タンパク分子内のジスルフィド結合の位置は 概ね一次構造で決っているが ある割合で誤った位置で生じた結合はジスルフィドイソメラーゼが直している 87. シャペロンは折りたたみ異常が起きたタンパク質を分解する 88. アスパラギンの側鎖に結合する糖鎖を N- 糖鎖と呼ぶ 89. タンパク質の糖鎖修飾は リソソーム内で行われる 90. 三量体 G タンパク質は 脂質による修飾を受けている 91. PKA は camp のリン酸を基質タンパク質に転移する 92. ヒストンがアセチル化されると 遺伝子の発現が抑制される 93. 構造異常タンパク質は ユビキチンによる修飾の後 プロテアソームにより分解される 94. GPI アンカータンパク質は細胞の表面に露出している 95. 細胞外に分泌されるタンパク質は 細胞質のリボソーム ( ポリソーム ) で合成される 96. 小胞体に存在するタンパク質は N 末端側にシグナル配列を有している 第 11 回タンパク質の輸送と輸送タンパク質 97. 細胞膜上の受容体タンパク質は 粗面小胞体のリボソームで合成される 98. 細胞外に分泌されたタンパク質の N 末端アミノ酸配列を調べると mrna から予想される配列と一致しない 99. ミトコンドリアに局在するタンパク質には シグナル配列が含まれている 100. 核に局在するタンパク質は ポリソームで合成される 101. 三量体 G タンパク質は GPI アンカーにより細胞膜に結合している 102. 三量体 G タンパク質のαサブユニットは 膜貫通ドメインをもつ 103. 分泌タンパク質は 小胞体からゴルジ体を経て分泌小胞に入り エキソサイトーシスで放出される 104. エンドサイトーシスされる LDL は クラスリン被覆小胞に包み込まれて取り込まれる 105. 小胞体とゴルジ体間の輸送をする小胞には 特に裏打ちタンパク質は付いていない 106. 細胞内小胞は アクチン繊維に沿って細胞内を輸送される 4
107. 細胞内小胞を輸送するタンパク質に ダイニンが知られている 108. キネシンは GTP 分解活性を持つ 第 11 回タンパク質の分離と分析 109. タンパク質に硫酸アンモニウムなどの塩を大量に加えると 沈殿ができる 110. ゲルろ過クロマトグラフィーで 分子量の小さいタンパク質ほど早く溶出する 111. DEAE セルロースなど陰イオン交換カラムは 酸性タンパク質を吸着し分離する 112. 抗体を結合させたゲルが アフィニティカラムとして利用される 113. mrna の分離精製にゲルろ過カラムクロマトグラフィーが有効である 114. タンパク質は紫外吸収を持つ 115. タンパク質自体の蛍光を測定することで タンパク質の定量が可能である 第 12 回タンパク質の分離と分析 116. 紫外吸収の測定からタンパク質の分子量が測定できる 117. SDS-PAGE 上で 分子量の小さいタンパク質ほど移動度が大きい 118. SDS-PAGE では 等電点の高いタンパク質は 先端まで移動する 119. フェニルイソチオシナネートが C 末端アミノ酸配列の解析に利用される 120. 質量分析計は タンパク質のような高分子の構造解析にも有効な分析法である 121. ESI とはレーザー光を用いてタンパク質をイオン化する方法である 5