Ⅲ. 検査検査は軽症 (0 項目 ) と中等症 (1 2 項目 ) では肺炎球菌尿中抗原 必要によりレジオネラ尿中抗原とインフルエンザ抗原 中等症 (1,2 項目 ) と重症 (3 項目 ) ではさらに喀痰グラム染色 喀痰培養を追加 超重症 (4,5 項目 ) ではさらに血液培養 血清検査とストック

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目次 総論 この手引きについて一般的指針 PK/PDによる分類主な抗菌剤の特徴 (1)βラクタム剤主な抗菌剤の特徴 (2) その他抗菌剤の参考数値臓器移行性検査結果のワンポイント小児 妊婦の一般的抗菌剤の注意効かない組み合わせ 副作用主な細菌主な耐性菌 各論 成人院内肺炎 ( 群別分類 注意点 )

市中肺炎に血液培養は必要か?

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

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改訂の理由及び調査の結果直近 3 年度の国内副作用症例の集積状況 転帰死亡症例 国内症例が集積したことから専門委員の意見も踏まえた調査の結果 改訂することが適切と判断した 低カルニチン血症関連症例 16 例 死亡 0 例


与するプロトコールで抗菌薬使用は全体の 31%(Siegel et al. 2003) あるいは 34% (McCormick et al. 2005) にとどまったと報告している Rovers ら (2004) も 抗菌薬非投与で軽快する例があるが 発症 2~3 日の観察が重要であるとしている 1

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

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Transcription:

成人市中肺炎診療ガイドライン 日本呼吸器学会 2005.10 発行 西伊豆早朝カンファランス 2006.8 仲田 老人では肺炎の症状が軽微なことがある とくに発熱 呼吸数増加 頻脈に注意 食欲低下 不活発 会話をしないなども肺炎を疑う 老人は体重が小さく潜在的に腎機能が低下しているので抗菌薬の 1 回投与量は成人量の 50-70% が基本 80 歳以上の高齢者では半減期の短いものでは 1 日 2 回投与が基本で半減期の長いセフェム系薬は 1 日 1 回とする 呼吸数は肺炎治療上極めて重要なので呼吸数測定を推奨 抗菌薬は診断後 4 時間以内に開始する 抗菌薬投与終了の目安は 1 解熱 (37 度以下 ) 2 白血球正常化 3CRP が最高値の 30% 以下 4 胸部 X 線の明らかな改善 Ⅰ. 肺炎の重症度分類 1. 男性 70 歳 女性 75 歳 2.BUN 21 または脱水 (+) 3. 酸素飽和度 90% 4. 意識障害 ( 肺炎に由来する ) 5.sBP 90mmHg 軽症 : 上記 5つのいずれも満たさない 外来治療中等症 : 上記 1つまたは2つを有する 外来または入院重症 : 上記 3つを有する 入院超重症 : 上記 4つまたは5つ またはショック ICU 入院 Ⅱ. 細菌性肺炎と非定型性肺炎の鑑別 1. 60 歳未満 2. 基礎疾患がないか軽微 3. 頑固な咳 4. 聴診所見に乏しい 5. 痰がないか迅速診断で菌が見当たらない 6. WBC< 10,000 4/6 以上合致で非定型肺炎疑い ( 感度 77.9% 特異度 93.0%) マクロライド テトラサイクリン治療 3/6 以下の合致で細菌性肺炎疑い 第一標的は肺炎球菌 1

Ⅲ. 検査検査は軽症 (0 項目 ) と中等症 (1 2 項目 ) では肺炎球菌尿中抗原 必要によりレジオネラ尿中抗原とインフルエンザ抗原 中等症 (1,2 項目 ) と重症 (3 項目 ) ではさらに喀痰グラム染色 喀痰培養を追加 超重症 (4,5 項目 ) ではさらに血液培養 血清検査とストックを追加 Ⅳ. 細菌性肺炎疑いで外来治療をする時のエンピリック療法検査は肺炎球菌尿中抗原 必要によりレジオネラ尿中抗原とインフルエンザ抗原 軽症 (0 項目 ) 中等症 (1,2 項目 ) では外来治療 1. 基礎疾患 危険因子がない時 βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ( ユナシン オーグメンチン ) 2.65 歳以上あるいは軽症基礎疾患のある時 βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ( ユナシン オーグメンチン ) ± マクロライド ( クラリシッド エリスロシン ジスロマック リカマイシン等 ) またはテトラサイクリン ( ミノマイシン ビブラマイシン レダマイシンなど ) 3. 慢性呼吸器疾患 / 最近抗菌薬使用した / ペニシリンアレルギーの時 レスピラトリーキノロン ( オゼックス クラビット スパラ ガチフロ ) 4. 外来で注射を使う場合 CTRX( ロセフィン ) Ⅴ. 細菌性肺炎疑いで入院治療をする時のエンピリック療法 1. 基礎疾患がない あるいは若年成人 βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ( ユナシン S) ペントシリン高用量 2.65 歳以上あるいは軽症基礎疾患 1に加えてセフェム系注射薬 2. 慢性の呼吸器疾患がある時 1,2に加えカルバペネム系薬 ( チエナム カルベニン メロペン ) またはニューキノロン系注射薬 ( シプロキサン パズクロス ) Ⅵ. 非定型肺炎疑いで外来治療をする時のエンピリック療法 1. 基礎疾患がない あるいはあっても軽い または若年成人 マクロライド系経口薬 ( クラリシッド クラリス エリスロシン ジスロマック リカマイシン ロイコマイシン ジョサマイシンなど ) テトラサイクリン系経口薬 ( レダマイシン ビブラマイシン ミノマイシン ) 2.65 歳以上 あるいは慢性心 肺疾患のある時 1またはレスピラトリーキノロン経口薬 ( オゼックス クラビット スパラ ガチ 2

フロ ) ケトライド ( ケテック ) Ⅶ. 非定型肺炎疑いで入院治療をする時のエンピリック療法 1. テトラサイクリン系注射薬 ( ミノマイシン ) マクロライド系注射薬 ( エリスロシ ン ロイコマイシン ) ニューキノロン系注射薬 ( シプロキサン パズクロス ) Ⅷ. 肺炎球菌性肺炎の時 ( 尿中抗原 G 染が有用 ) 1 アモキシシリン高用量 ( サワシリン 1.5-2.0g/ 日 ) 2 ペネム系経口薬 ( ファロム ) 3 ペニシリン耐性肺炎球菌が疑われる時 (>65 歳 アルコール多飲 幼児と同居 3ヶ月以内にβラクタム系抗菌薬の使用 ) レスピラトリーキノロン経口薬 ( オゼックス クラビット スパラ ガチフロ ) ケトライド経口薬 ( ケテック ) 1 ペニシリン系注射薬常用量の2-4 倍 ( ペニシリン G, ビクシリン S, ビクシリン ドイル ペントシリン ) 2. セフトリアキソン ( ロセフィン ) 3. 第 4 世代セフェム ( プロアクト ケイテン マキシピーム ファーストシン ) 4. カルバペネム系 ( チエナム カルベニン メロペン ) 5. バンコマイシン Ⅸ. その他の細菌の時 1. インフルエンザ菌 1.βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン経口薬 ( ユナシン S オーグメンチン) 2. 第 2 世代セフェム経口薬 ( オラセフ パンスポリン ) 3. 第 3 世代セフェム経口薬 ( トミロン セフスパン セフテム セフィル ) 4. ニューキノロン系経口薬 ( バクシダール タリビット フルマーク ロメバクト ) 1.PIPC( ペントシリン ) 2.βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン ( ユナシン S タゾシン) 3. 第 2,3,4 世代セフェム系注射薬 ( パンスポリン セフメタゾン セフォタックス シオマリン ヤマテタン プロアクト ケイテン マキシピーム ファーストシンなど ) 4. ニューキノロン系注射薬 ( シプロキサン パズクロス ) 3

2. クレブシエラ菌 ( グラム染色による迅速診断有用 ) 1.βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン経口薬 ( ユナシン オーグメンチン ) 2. 第 2 世代セフェム経口薬 ( オラセフ パンスポリン ) 3. 第 3 世代セフェム経口薬 ( トミロン セフスパン セフテム セフィル ) 4. ニューキノロン系経口薬 ( バクシダール タリビット フルマーク ロメバクト ) 1.βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系注射薬 ( ユナシン S タゾシン ) 2. 第 2,3,4 世代セフェム系注射薬 ( パンスポリン セフメタゾン セフォタックス シオマリン ヤマテタン プロアクト ケイテン マキシピーム ファーストシンなど ) 3. カルバペネム系 ( チエナム カルベニン メロペン ) 4. ニューキノロン系注射薬 ( シプロキサン パズクロス ) 3. 黄色ブ菌 (G 染で迅速診断 MRSA は白血球の貪食像で定着と鑑別 ) 1.βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン経口薬 ( ユナシン オーグメンチン ) 1.βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン静注薬 ( ユナシンS) 2. 第 1 2 世代セフェム系注射薬 ( セファメジン パンスポリン セフメタゾン ) 3. 第 4 世代セフェム系注射薬 ( ブロアクト ケイテン マキシピーム ファーストシン ) 4. カルバペネム系注射薬 ( チエナム カルベニン メロペン ) 5. グリコペプチド系注射薬 ( バンコマイシン タゴシッド ) 4. モラクセラ カタラーリス 1 マクロライド系経口薬 ( エリスロシン クラリシッド ジスロマック ジョサマイシン リカマイシンなど ) 2 βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系経口薬 ( ユナシン ) 3 2 3 世代セフェム系経口薬 ( パンスポリン オラセフ セフゾン セフテム メイアクト セフスパン トミロン バナン フロモックス ) 1.βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系注射薬 ( ユナシン S) 2. 第 2,3 世代セフェム注射薬 ( パンスポリン セフメタゾン ヤマテタン メイセリン トミポラン フルマリン サンセファール タケスリン クラフォラン セフォペラジン ベストコール エポセリン ロセフィン モダシン ノイセフ シオマリン ) 4

5. 連鎖球菌 (G 染による迅速診断 貪食像の確認は常在菌との鑑別に重要 ) 1. ペニシリン系経口薬 ( バイシリン G, シンセペン ビクシリン ペングッド アセオシリン バラシリン バストシリン サワシリン メリシン ユナシン ) 1. ペニシリン系注射薬 ( ペニシリン G, ビクシリン S, ビクシリン ドイル ペントシリン コンビペニックス ) 6. 緑膿菌 (G 染による迅速診断が有用 ) 1. ニューキノロン系経口薬 ( バクシダール フルマーク タリビッド クラビッド シプロキサン ロメバクト オゼックス メガキサシン スパラ ガチフロ スオード ) 1. 抗緑膿菌ペニシリン系注射薬 ( ペントシリン ) 2. 抗緑膿菌用第 3 4 世代セフェム系注射薬 ( モダシン プロアクト ケイテン ファーストシン ) 3. カルバペネム系注射薬 ( チエナム カルベニン メロペン オメガシン フィニバックス ) 4. ニューキノロン系注射薬 ( シプロキサン パズクロス ) 7. 嫌気性菌口腔内の常在菌は嫌気性菌が主で好気性菌はその1/10 から1/100 に過ぎない だから誤嚥性肺炎の原因菌は喀痰培養では困難である 誤嚥性肺炎を起こす細菌には嫌気性菌には Peptostreptococcus, Prevotella, Fusobacterium などが多い 好気性菌では黄色ブドウ球菌が多く 次いでクレブジエラ エンテロバクター 肺炎球菌 緑膿菌の順である 1. ペニシリン系経口薬 ( バイシリン G, シンセペン ビクシリン ペングッド アセオシリン バラシリン バストシリン サワシリン メリシン ユナシン ) 2.βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系経口薬 ( ユナシン S オーグメンチン) 3. ペネム系経口薬 ( ファロム ) 1. ペニシリン系注射薬 ( ペニシリン G, ビクシリン S, ビクシリン ドイル ペントシリン コンビペニックス ) 2. クリンダマイシン系 ( ダラシン ) 3. βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系注射薬 ( ユナシン S, タゾシン ) 5

4. カルバペネム系注射薬 ( チエナム カルベニン メロペン オメガシン フィニ バックス ) 8. レジオネラ ( 尿中抗原が迅速簡便 急激進行あり入院が望ましい ) レジオネラ肺炎と推定された時の第一選択薬はニューキノロン系の点滴静注である 1. ニューキノロン系経口薬 ( バクシダール フルマーク タリビッド クラビッド シプロキサン ロメバクト オゼックス メガキサシン スパラ ガチフロ スオード ) 2. マクロライド系経口薬 ( エリスロシン ロイコマイシン クラリシッド ジスロマック ジョサマイシン リカマイシンなど ) 3. リファンピシン 4. ケトライド経口薬 ( ケテック ) 1. ニューキノロン系注射薬 ( シプロキサン パズクロス ) 2. マクロライド系注射薬 ( エリスロシン ロイコマイシン )+ リファンピシン Ⅹ.ICU 治療肺炎下記の1 群と2 群から薬剤を選択し併用する <1 群 > 1. カルバペネム系注射薬 ( チエナム カルベニン メロペン オメガシン フィニバックス ) 2. 第 3,4 世代セフェム ( セフォタックス エポセリン シオマリン ベストコール ロセフィン フルマリン モダシン ブロアクト マキシピーム ファーストシン等 ) +クリンダマイシン ( ダラシン ) 3. モノバクタム ( アザクタム アマスリン )+クリンダマイシン( ダラシン ) 4. グリコペプチド系 ( バンコマイシン タゴシッド )+アミノ配糖体( アミカシン カナマイシン トブラシン エクサシン ゲンタシン ) <2 群 > 1. ニューキノロン系注射薬 ( シプロキサン パズクロス ) 2. テトラサイクリン系注射薬 ( ミノマイシン ) 3. マクロライド系注射薬 ( エリスロシン ロイコマイシン ) 6

まとめ ( 入院治療の場合 ) 1. 細菌性肺炎疑い またはインフルエンザ菌 クレブシエラ菌 黄色ブ菌 モラクセラはとりあえずユナシンSがファーストチョイス 2. 非定型肺炎はミノマイシン 3. 肺炎球菌はビクシリンS, ペントシリン ロセフィンあたり 4. 連鎖球菌はビクシリンS, ペントシリン 5. 緑膿菌はペントシリン モダシン メロペンあたり 6. 嫌気性菌はビクシリンS, ダラシン ユナシンSあたり 7. レジオネラはシプロキサン 7