チャイナアラート(中国速報)-第2回, 2012年1月-2011年度税務確定申告のためのチェックリスト

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2014年9月1日更新 増値税・その他輸入関連税の更新内容について

2 得がその機構 拠点と無関係の場合 中国内の源泉所得に対する企業所得税の適用税率 は 20% とされるが 優遇措置が適用される場合 企業所得税の適用税率は 10% とされる 4. 軽減税率 (1) 条件に合致する小規模の低利益企業に対する企業所得税は 20% とする (2) 国が重点的に援助する必

デロイト・トゥシュ・トーマツ北京事務所


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China Tax Monthly, 2018年9月

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

税法実務コース 海外勤務者と外国人の出国 入国 滞在時の国際税務 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 テーマ 1 居住者 非居住者判定テーマ 2 課税範囲についてテー

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

中国組織再編税制アップデート 72 号通達が日本企業の中国子会社再編に与える影響

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

また 税務局は VAT 還付に対して非協力的な姿勢なため 理不尽な理由で還付を認めないことや 還付を認めたにもかかわらず送金までに時間を要することもあるため 資金繰りを考える際には慎重に時間を見積もることをお勧めする なお 還付手続に係る労力や還付が否認されるリスクを勘案すると 控除しきれない仕入

II. 課税標準の確定申告と納付 ( 地 税法第 103 条の23) 1. 申告期限 各事業年度の終了 が属する の末 から4ヶ 以内 ( 連結法 は5ヶ 以内 ) に納税地管轄の地 治 団体の に申告 納付しなければなりません 法 地 所得税の申告納付期限は下記のとおり 部変更されました 区分 従

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上海駐在員事務所だより(仮称)

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

中国の増値税制度と実務

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

日本基準でいう 法人税等 に相当するものです 繰延税金負債 将来加算一時差異に関連して将来の期に課される税額をいいます 繰延税金資産 将来減算一時差異 税務上の欠損金の繰越し 税額控除の繰越し に関連して将来の期に 回収されることとなる税額をいいます 一時差異 ある資産または負債の財政状態計算書上の

法関係法人税法関係 zeimu QA テーマ分類別索引 法人税

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

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外国税額控除 この取り扱いは 平成 21 年度税制改正の 海外子会社の配当の益金不算入制度 ( 法法 23 条の 2) により廃止されました 原則として 平成 21 年 4 月 1 日以降に開始する親会社の事業年度から適用されます ( 附則 6) ただし 租税負担率 25% 以下の軽課税国に所在する

新しい非居住者債券所得非課税制度の概要 < 平成 22 年度税制改正前の制度の概要 > 非居住者等が受ける振替国債及び振替地方債のについては 一定の手続要件を満たせば非課税とされていました しかし 非居住者等が受ける振替社債等のについては 原則 15% の税率により源泉徴収課税がなされていました 非

ニュース 2017 年 5 月 内容 I. 付加価値税 分割購入品の VAT 控除に関する 2017 年 4 月 25 日付税務総局発行オフィシャルレター 1637/TCT-CS 号輸出加工企業の工場建設に対する VAT0% に関する 2017 年 4 月 28 日付税務総局発行オフィシャルレター

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e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

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(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税務上の措置 ( 手続 )FAQ 平成 30 年 7 月広島国税局 平成 30 年 7 月豪雨により被害を受けられた方の税制上の措置 ( 手続 ) 等につきまして 照会の 多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 目次 Ⅰ 災害にあった場

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はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

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( 外国 ) 同上 ケース ( ) 相続人が取得した全 2 財産に対して課税 ( 外国 ) 国内財産に対しての み課税 ケース ( ) 相続人が取得した全 3 財産に対して課税 ( 外国 ) 同上 ( 平成 25 年度税制改正より ) ケース ( ) 被相続人 相続人いず 4 れも 5 年超居住の場

税務情報 固定資産の加速減価償却の範囲が拡大 ~ 財税 [2014]75 号の施行 ~ 2014 年 10 月 20 日付けで 固定資産の加速減価償却に係る企業所得税政策の完備に関する通知 ( 財税 [2014]75 号 以下 75 号通知 と表記 ) が公布され 2014 年 1 月 1 日から遡

 

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1 1. 課税の非対称性 問題 1 年をまたぐ同一の金融商品 ( 区分 ) 内の譲渡損益を通算できない問題 問題 2 同一商品で 異なる所得区分から損失を控除できない問題 問題 3 異なる金融商品間 および他の所得間で損失を控除できない問題

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中国の個人所得税法の 2018 年改正と日系企業への影響 (2019 年 1 月 ) 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 北京事務所ビジネス展開支援部 ビジネス展開支援課

ニュース 2017 年 12 月 内容 I. 付加価値税 VAT 還付および保険料の損金算入上限に関する政令 146/2017/ND-CP 号 (2016 年 7 月 1 日付政令 100/2016/ND-CP 号及び 2015 年 2 月 12 日付政令 12/2015/ND-CP 号 の幾つかの

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者


世界税制事情/ベトナム⑶ 減価償却 法人所得税法では以下の三つの要件を満たすものは有形固定資産に計上され, 定額法, 定率法, 生産高比例法のいずれかの償却方法にて償却されます * 固定資産の使用によって, 経済的便益がもたされる * 1 年以上の使用が見込まれる * 取得原価が10, 000, 0

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(ⅲ) 源泉徴収選択口座への受入れ 源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

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第 8 章 税 金 外国人の方であっても, 一定の要件に当てはまる場合には, 税金を納める必要があります 例えば, 日本国内で働いて得た収入があると, 原則として所得税を納めなければなりません また,1 月 1 日現在で日本に住所がある方は, 前年の所得について課税される住民税を納めなければなりませ

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第 298 回企業会計基準委員会 資料番号 日付 審議事項 (2)-4 DT 年 10 月 23 日 プロジェクト 項目 税効果会計 今後の検討の進め方 本資料の目的 1. 本資料は 繰延税金資産の回収可能性に関わるグループ 2 の検討状況を踏まえ 今 後の検討の進め方につ

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

課税売上割合 消費税の課税売上割合の計算は 次の算式により計算します 課税売上割合が 95% 以上と未満では 仕入税額 控除の計算方法が変わってくるため算定する必要があります 課税売上割合 = 課税売上 ( 税抜 )/( 非課税売上 + 課税売上 )( 税抜 ) 消費税の課税売上割合が 95% 以上

績が 5 千万ドル以上である企業の送金方式貿易代金の受領及び支払の場合には支払証憑書類を提出しなくてもよい ただし 支払などの証憑書類の免除を受けた企業は関連する証憑書類を 5 年間保管しなければならない また 指定取引外国為替銀行を通じた送金制度が設けられている この制度は 継続的に海外送金を行う

非居住者企業の所得税の源泉徴収問題に関する新規定の公布 2017 年11月

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公表日 2015/7/17 財政部北区国税局 営利事業者の固定資産の減価償却は 毎年処理を行い 中断してはならない 財政部北区国税局によると 営利事業者の固定資産の減価償却は 耐用年数表の規定年数を下回らない耐用年数に渡り 一定の率にて毎年計上し 中断してはならない 当局が甲社の 2013 年度の営

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( 中国速報 ) 税務及び法規の動向 2012 年 1 月第 2 回 2011 年度税務確定申告のためのチェック リスト 背景 2012 年に入り 多くの企業は既に2011 年度の財務諸表を作成し 外部監査を受ける準備に着手している 続いて企業所得税の年度確定申告の準備も開始する必要が有る 必要に応じ移転価格税制の同時文書の準備も必要である さらに2012 年の年初のその他の税 ( 例えば 増値税や営業税 ) の申告資料の準備も必要になる 企業の納税申告業務の履行がより円滑に進むよう 参考までに以下の2011 年度税務確定申告のためのチェックリストを用意した なお 本チェックリストの利用に際しては 以下の点につきご留意いただきたい 例えば企業が関連する税収法規に規定された期限内に申告及び納税することを完了できない場合 税務機関は納税者又は源泉徴収義務者に 罰金や滞納金を課す場合があること 本チェックリストには 全ての中国税務法規事項が網羅的に含まれている訳ではないこと 特定の企業あるいは個人の個々の状況に対して提供することを意図していないこと また 地方税務機関によっては特定の問題に対して異なる判断を下す可能性があることである

( 中国速報 ) 2 企業所得税 企業の対応関連法規のポイント締切 / 有効 KPMG 中国発信情報はいいいえ該当無し 企業所得税法及びその他実 施条例 国家税務総局公告 2011 年第 64 号及び 76 号 新規定に準拠した企業所得 税の月次 ( 四半期 ) ごとの納 税申告書提出 2012 年 1 月 1 から 納税者は改定後の企業所得税 2012 年 2 月 15 或いは 2012 年 4 月 18 四半期 ( 月 ) の納税申告書 を使用する 企業所得税法及び実施条例 2011 年度の企業所得税申告書の作成 提出 納税 中国国内に設立された企業及び中国国内に恒久的施設があると認定された 外国企業は申告すること が要求されている 国家税務総局 [2011] 第 25 号公告 資産損失の範囲が拡大 資産損失に関する主管税務機関への申告 された 資産損失の税務機関による事前承認規定を廃止 2011 年第 13 回 した 申告を 清単申告 と 専 項申告 に分けた 国家税務総局 [2011] 第 34 号公告 会社は四半期ごとの企 関係する原価費用の証憑取得 業所得税予納において 証拠未入手でも暫定的に控除できるが 年度確定 2011 年 5 月 31 中国税務簡報 2011 年第 6 回 申告前に関係する有効 な原価 費用の証憑票を 提出しなければならない 国税函 [2009]203 号 ハイテク企業の主管税務機関に対する資料作成 報告手続 年度納税申告書を提出する前に ハイテク企業は主管税務機関にハイ 2009 年第 47 号 テク認定関連資料を提出 しなければならない

( 中国速報 ) 3 企業の対応関連法規のポイント締切 / 有効 KPMG 中国発信情報はいいいえ該当無し 国税発 [2009]212 号 年度納税申告書を提出 技術移転の優遇条件に適合 する場合の主管税務機関に 対する申請手続 する前に 会社は主管税務機関に減免税手続処理の申請を行い 技術移 転に関係する企業所得 税の優遇措置を受けるこ とが必要 国税発 [2009]87 号 ベンチャー キャピタル企業の主管税務機関に対する申請手続 ベンチャー キャピタル企業は年度納税申告書を提出する前に 主管税務機関に申請を行い 投資 税額控除の優遇措置を 受けることが必要 財税 [2009]59 号及び国家税 務総局 2010 年第 4 号公告 企業再編に関する特殊税務処理 ( 納税繰延べ ) の条件に適合する場合の主管税務機関に対する申請 関係する条件に適合する株式譲渡 合併 分割等の取引で発生したキャピ 2009 年第 39 号及び 2010 年第 12 号 タル ゲインは税務上繰 延べが可能 財税 [2009]33 号 財税 [2009]48 号 財税 [2009]62 金融機関 ( 銀行 保険及び証券等 ) の準備金の損金処理政策失効の影響を考慮 号 財税 [2009]64 号 財税 [2009]110 号 特定企業の準備金損金 2010 年 12 月 31 2009 年第 42 号及び 2009 年第 43 号 処理政策は 2010 年 12 月 31 に失効 財税 [2009]72 号 特定業種に対する広告費及 一部の業種の広告費及 び宣伝費の損金処理政策失効期限到来に関する影響の び宣伝費の損金算入限度額は 30% まで引き上 2010 年 12 月 31 2009 年第 68 号 考慮 げられたが 当該政策は 2010 年 12 月 31 で失 効した

( 中国速報 ) 4 企業の対応関連法規のポイント締切 / 有効 KPMG 中国発信情報はいいいえ該当無し 国税発 [2009]2 号 関連者取引を報告書 9 2011 年度の移転価格税制 表において詳細に記載 の同時文書及び関連情報を作成し 主管の税務機関に し 企業所得税申告書と共に提出 2009 年第 8 号 提出 同時文書を税務機関が 要求する期限内に提出 できるように準備 国税発 [2009]124 号 国税 函 [2009]81 号及び国税函 [2009]601 号 申請者は条約締結相手 租税条約における配当金に 関する優遇措置を享受する ためには申請が必要 国の税務上の居住者であること及び配当金の受益所有者であることの証 配当金送金時 に申請を行う 2009 年第 25 号及び 2009 年第 86 号 明が必要 貸付金利息 特許権使用料やキャピタ ル ゲインに関しても租税 条約の優遇措置を享受し たい場合にも申請が必要

( 中国速報 ) 5 その他税金 企業の対応関連法規のポイント締切 / 有効 KPMG 中国発信情報はいいいえ該当無し 財税 [2011]110 号及び 111 号 国家税務総局公告 2011 上海の特定業種の企業は増 値税納税申告に関しては新 規定に準拠 年第 66 号上海増値税改革試験的導入 2012 年 2 月 15 ( その後は月 の納税期限 ) 2011 年第 40 号及び 2012 年第 1 号 政策は 2012 年 1 月 1 から 施行 財税 [2011]48 号 2009 年以前に締結し リース契約を締結し営業税 た 条件を充足した国境 を過大納付もしくは過大控除している企業は優遇政策の過渡的措置を享受するため主管税務機関に税金の還付申請を行う を跨ぐリース契約に関わる営業税の免税措置は契約期限まで享受できる 営業税を過大納付もしくは過大控除したが 2011 2010 年 1 月 1 から有効 : 金融サービス業向け 2011 年第 4 号 年年度末までに未処理 の場合 還付申請可能 国税函 [2011]643 号 特定地域 ( 注 1) で試験的 輸出に関する増値税還付についての新規定 に実施している 輸出に関する税金を還付申請する場合 税務当局への 2011 年 12 月 1 輸出外貨回収照合証の 紙ベースでの提出は要 求されない 国税発 [2006]162 号 2011 年度個人所得税納税申告書の提出 年間の個人所得が 12 万元以上の個人 ( 中国非居 2012 年 3 月 31 2006 年第 35 号 住者を含む ) 人材資源保険部令第 16 号 及び人社庁発 [2011]113 号 中国で就業する外国人 条件に適合する外国籍従業 員は社会保険加入に関する 処理手続規定に準拠 は中国の従業員基本養老保険 従業員基本医療保険 工傷保険 失業 2011 年 10 月 15 から適用 2011 年第 33 号 保険及び生育保険に加 入しなければならない 但し 具体的な実施弁法 は未公布

( 中国速報 ) 6 その他非税金項目 企業の対応関連法規のポイント締切 / 有効 KPMG 中国発信情報はいいいえ該当無し 中華人民共和国国務院令第 584 号 年度報告書の作成と提出 代表機構 ( 駐在員事務所 ) は 2012 年 6 月 30 2010 年第 21 号 毎年登記機関に年度報告書 を提出する必要あり ( 注 1) 江蘇 山東 湖北 浙江 ( 寧波は含まず ) 福建 ( 厦門は含まず ) 大連 及び青島 KPMG 中国の所見 現在確定申告書を準備中の企業に関しては 資産損失の損金処理方法が変更になった点につき注意が必要である つまり新しく公布された国家税務総局公告 [2011]25 号 ( 以下 簡略に 新弁法 とする) は資産損失の範囲を拡大し 資産損失の事前審査制度を廃止することにより資産損失の損金処理が容易かつ迅速になった また新弁法では 資産損失の損金処理の立証責任が企業側にあることになった 地方税務機関はこれから高リスク対象或いは地域に対して集中的に調査するため 一部の企業が調査されるリスクが高まる このため企業は資産損失に関する健全な内部チェック制度を確立し 規定に基づいて詳細な会計及び税務に関する資料の準備を進めることが必要である 国家税務総局の受益者認定に関する601 号文の公布後 租税契約や協定に基づく配当に関する源泉所得税の低税率適用を申請する場合 税務上 問題とされるケースが増えている 現在の規定上 実践するには幾つかのキーとなる問題点について明確ではないからである KPMG 中国は国家税務総局がこれらの点について明確化を検討中であることを理解しており 企業もこれらの問題点に留意すべきである 2012 年 1 月 1 から 上海において増値税税制改革により試行案を開始し実施することになった 上海地区における特定業界の企業のみならず 上海地域以外の企業でも当該試行案に適用される納税者からサービスを購入する企業にたいして大きな影響を与えている 試行政策は多種の業界にわたる企業に関係しており 特定業種に対する具体的な政策も今後公布される予定であるため 試行政策の適用範囲にある企業はこの動向に十分留意すべきである