りする活動には集中できない児童もいる そのために, ことばにこだわりを持って活動させるようにしてきた 例えば A 児は, 家に帰るとビデオやテレビを見て過ごし, 家族との会話が少ない状況である そのため語彙が少なく, 友だちとのつながりも薄くなり会話が広がらない コミュニケーションを取ることの楽しさ

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第1学年国語科学習指導案

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

第1学年国語科学習指導案

国語科学習指導案

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

Microsoft Word - 第2学年 国語科「つづき話をプログラミングで表そう」研究指導案.docx

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

第1学年国語科学習指導案

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

5. 単元について本単元は,2 年生 1 学期に学習した ともこさんはどこかな から引き続いての 話す 聞く の学習である ともこさんはどこかな では, 大事なことを落とさずに話したり聞いたりできるようにすることをねらいとして学習してきた 本単元では, これに加えて互いの話をしっかり聞いてやり取りを

Taro-【HP用】指導案.jtd

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

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中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

自己紹介をしよう

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

いろいろな衣装を知ろう

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

第○学年 ○○科指導計画

また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

伝わっていないと感じられたなら 繰り返し述べたり分かりやすく言い換えたりすればいいこ とも学ばせたい また 聞いて得た情報を整理して組み立てる段階 スピーチメモを作る段階 練習の段階 それぞれの段階で 互いに考えた内容を伝え合い 質問や助言などの意見の交流をすることでよりよいスピーチをめざしたい 発

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

第1学年国語科学習指導案

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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*山下小研究誌.indb

児童は, これらの 読みの観点 を使いながら, 物語のしくみや中心人物の心情の変化を捉える経験を積んできている しかし, 作品の価値や作者の思いに気付いたりすることは十分ではない (2) 教材観本単元で取り扱う教材は, 作者である小林豊氏がアフガニスタンを訪問した際の経験を基に書いた三部作の中から教

国語科学習指導案様式(案)

う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

第1学年国語科学習指導案

【授業 1】

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

国語科学習指導案

学習指導案 潮江東小学校全校研 3 単元名討論会を開こうー説得力のある話し方をゲットしようー教材名 立場を決めて討論をしよう ( 東京書籍 5 年 ) ( 金 ) 潮江東小学校 5 年 2 組上平田学級

いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

第 1 学年 国語科学習指導案 1 単元名 オツベルと象 を読む ~ 読みの交流を通して~ 学習指導要領との関連 C 読むこと (1) エ文章の構成や展開 表現の特徴について 自分の考えを持つこと 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ ( ア ) 音声の働きや仕組みについて関心を持ち 理解を深

学習者用デジタル教材リスト 国語 1 年 国語 1 年上コンテンツ上 8 あいさつをしよう 8 関連ページ 内容 趣旨など 場面の様子を想像する ( 音声付 場面や状況に合わせた言葉遣いの確認 ) 国語 1 年上 コンテンツ 上 10 じこしょうかいをしよう 10 場面の様子を想像する ( 音声付

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

国語科学習指導案 広島市立 小学校 教諭 1 日時平成 23 年 1 月 日 5 校時 2 学年 組第 5 学年 組 ( 男子 名女子 名計 名 ) 3 指導事項 (1) A 話すこと 聞くこと オ 互いの立場や意図をはっきりさせながら 計画的に話し合うこと (2) 伝統的な言語文化と国語の特質に関

< 児童の実態 > 男子 23 名, 女子 12 名, 計 35 名の学級である 男女の仲がよく, 休み時間など活発に遊んでいる様子が見られる いろいろなことに興味を持ち, 集中して努力することができる 最上級生として, 学校の中での活躍も見られるようになっている 学習に対する意欲は高くなってきてい

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

解答類型

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

【単元吊】「段落のつながりに気をつけて読もう《[ツバメがすむ町]

第4学年算数科学習指導案

5 単元について (1) 教材観本教材 だいじなことをれんらくしよう は 学校紹介に向けて児童が学校の先生に情報を伝達したり インタビューしたりする インタビューして得た情報を園児に向けて分かりやすく説明できるように 台本を考え 聞き合い よかったところや改善点を見つけていく 実際に 3 学期に園児

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

<小学校 生活科>

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

自分の考えをもち, 進んで意見を交流して学びを深める子を目指して ~4 年国語 5 年生に物語文 プラタナスの木 の紹介文を書こう ~ 加茂市立須田小学校廣嶋和人 1 目指した子どもの姿 (1) 児童の実態平成 27 年度学習指導改善調査 ( 国語 ) の結果は, 以下の通りである 領域資料選択記述

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

Microsoft Word - 社会科

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Microsoft Word ~16第1学年1組国語科学習指導案 提出用

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1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

生徒の活動

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第6学年 国語科学習指導案

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

Taro-5年研究のまとめ

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

Transcription:

第 3 学年国語科学習指導案 平成 17 年 11 月 5 日 ( 金 ) 第 1 校時指導者 3 年 1 組担任伊藤恵子 1 単元名語り名人になろう題材名 サーカスのライオン ( 東京書籍 3 年下平成 17 年度版 ) 文のくみたて ( ことばのきまり 3 年平成 17 年度版 ) 単元設定にあたり ⑴ 研究テーマ 学年でめざす子ども像本校においては, 人とのつながりをめざす自己表現力の育成 という研究テーマを掲げて, 国語科の研究を進めてきている 3 学年は, 相手を意識して, 自分の考えが分かるように筋道を立てて話したり, 話の中心に気を付けて聞いたりする 友だちと協力する という目標を設定し, 授業の中で対話を取り入れてきた 対話は, 話し手が聞き手を意識して適切に話し, 聞き手は話し手のことを受け止めながら聞き, 自分の考えを話し手に返すものであり, 人とのつながりの基本になるものであるととらえている 対話を通して互いの意見を交流することができ, 友だちの考えを聞いて自分の考えを深めることができる また, 相づちや表情に気をつけ, 話し手の意図や考えをくみ取りながら聞くことが, 相手を尊重することにつながると考えている 本単元においては, 読解や語りの練習の際に対話を取り入れる 相手の話をしっかり聞き応答するというような相手意識を持った活動を取り入れることで, 本校の研究テーマにせまることができると考えた ⑵ 児童の実態本学級の児童は, 年生 10 月学習材 名前を見てちょうだい で, 時間的順序に沿って, 中心人物や登場人物の行動に気をつけて読む学習をした 年生 月学習材 かさこじぞう では, 場所に着目して場面をとらえる学習をした 3 年生 7 月学習材 ゆうすげ村の小さな旅館 では, 時をあらわす表現に着目して場面をとらえ, あらすじをまとめる学習をした それらの学習を通して, 物語を読むときには中心人物, 登場人物, 場所, 時の変化に着目することで, 想像豊かに読むことができ, 物語の世界をより楽しむことができると知り, それらを自分の読みに生かそうとしている また, 各場面で中心になることをとらえてあらすじにまとめる学習をし, 大切なことばを見つけるなど, ことばにこだわり読むことの大切さも感じているよ うである しかし, 叙述をもとに中心人物の様子や心情を想像することは十分できていない 話すこと 聞くことにおいては, 自分が学習したことを表現することには意欲を持っており, 語りの練習にも積極的に取り組んでいる 語りなど繰り返し練習したことを発表する時には張りのある声が出るが, 自分の考えを発表する時には自信を持てず聞き取りにくい声になってしまうことがある 自分の考えを話すことに集中しすぎて相手の方を向いて話せないことや, 仲間の考えを自分の考えと比べながら聞くことができないことがある 相手を意識した話し方, 聞き方は十分とは言えない また, 語彙が少なく表現力が乏しいので, 考えを深めたり書いた

りする活動には集中できない児童もいる そのために, ことばにこだわりを持って活動させるようにしてきた 例えば A 児は, 家に帰るとビデオやテレビを見て過ごし, 家族との会話が少ない状況である そのため語彙が少なく, 友だちとのつながりも薄くなり会話が広がらない コミュニケーションを取ることの楽しさを体感させていくことが必要と思われる 1 学期と比べると特定の友だちとは話をするようになり笑顔もふえ, 休み時間には冗談を言って友だちや教師を笑わせることもある 日記にも相手に十分伝わる文ではないが, したことや思ったことを一生懸命書いている 暗唱にも取り組み, 少しずつ大きな声も出せるようになってきている また, 友だちに助けてもらいながら発言もできるようになってきた ⑶ 本単元についてこうした実態をふまえ, 本単元においては, 物語を語りで表現することを通して, 相手を意識して生き生きと自己表現できる力をつけたいと考えた 学習材 サーカスのライオン は, 年老いたサーカスのライオンじんざが, サーカスの大好きな男の子とのふれあいによってやる気を取り戻し, 男の子のために命を投げ出すという心のふれあいの大切さを描いた作品である この学習材を使って, 中心人物の気持ちの移り変わりを出来事の流れに沿って読み取り, それを対話や話し合いによって深めていく学習を行う 友だちと読みを交流することで確かな読みの力と豊かな表現力を育てられると考える また, 語りをするためには, 一人ひとりの細やかな読みが必要となってくる くわしくすることばに目を向けさせることにより, 深く情景や心情を想像することができるようにさせたい その際, 副読本である ことばのきまり を活用する 単元のまとめとして, 語りを地域の保育園や幼稚園などに発表しに行く活動をする 語りは物語を覚えて暗唱するだけでなく, 相手意識を持ち視線をめぐらせて表現するものである 児童は, より上手に語りができるように工夫をしたり, 助言し合ったりすることを通して, 相手を思いやることや, 相手を意識して話したり聞いたりすることができるであろう こうした学習を積み重ねることで, 相手を思いやったり, 相手を意識した話し方, 聞き方をしたりすることができ, 互いを理解しよさを認め合っていける集団を目指していきたい ⑷ 本時の指導本時は, くわしくすることばのはたらきを知り, くわしくすることばから文の様子を読み取り音読で表現する場面である まず, 短文の中にくわしくすることばを入れる 次に, 出来上がった文を例文として提示し, 主語をくわしくする文なのか, 述語をくわしくする文なのかを話し合う そして, ことばのきまり でくわしくすることばについて確認する 最後に, 読み取った場面の様子や気持ちを音読で表現させることで, より想像豊かに読み取ることができることを感じとらせていきたい A 児においても文の構成を知ることが, 今後の自己表現に生きると考えられる また, 対話や話し合いを通して, 互いに思いを伝え合うことは楽しく, 仲間とのつながりを強くすることを感じ取らせたい 3 単元の目標と評価規準 物語の中心人物の気持ちの変化を考えながら読むことができる 心に残った場面を, 自分なりに工夫して語りをすることができる 話の中心が分かるように話したり, 自分の考えと比べながら聞いたりすることができる

国語への関心 意欲 態度 語りに興味を持ち, 進んで語ろうとしている 話す 聞く力書く力読む力 自分の言いたいことが分かるように話している A⑴ ア 自分の考えと同じか違うかはっきりさせながら聞いている A⑴ イ 自分の考えを明確にして書いている B⑴ ア 物語の中心人物の気持ちの移り変わりを読み取っている C⑴ ウ 言語についての知識 理解 技能 修飾語の使い方や文の中での働きについて理解している 言 ⑴ オ ( ア ) 4 単元指導 評価計画 ( 全 14 時間 ) 段階 つかむ 次時学習目標 ( 内容 ) 評価規準 評価の観点 ( 方法 ) 1 1 名人の語りを聞く 地域の保育園や幼稚園などに行き, 語りをすることを知る 語り名人になろう 名人の語りを興味深く聞き, 語りに取り組もうとしている 関 ( 発表 態度の観察 ) 物語を通読して, 感想を書く 物語を読んだ感想を書いている 書 ( ノートの記述内容 ) ついきゅうする 1 物語を五つの場面に分ける 第 1 場面 サーカスがやってきた場面 第 場面 じんざが散歩に出かけた場面 第 3 場面 男の子が訪ねてくる場面 第 4 場面 じんざが男の子を助けるが死んでしまう場面 第 5 場面 サーカスのおしまいの日の場面 一組本時 くわしくすることばについて理解する - ことばのきまり - 3 第 1 場面を読む (P64l1~P66l10) 年老いたじんざの様子を読み取る 時と場所に気をつけて, 場面分けをしている 読 ( ノートの記述内容 ) 話の中心が分かるように話している 話 聞 ( 話し合いの様子 ) 挿絵を見て, くわしくすることばを選び, 文を作っている 言 ( ノートの記述内容 ) 相手の目を見て話している 話 聞 ( 対話の様子 ) 根拠を明確にして, サーカスの中にいるじんざの様子や気持ちを読み取っている 読 ( ノートの記述内容 )

ひろげる 3 4 第 場面を読む (P66l11~P69l11) 男の子と出会ったときのじんざの様子を読 み取る 5 第 3 場面を読む (P69l1~P71l5) 男の子とのふれあいを通してじんざが前向きな気持ちになっていく過程を読み取る 6 二組本時 第 4 場面を読む (P71l6~P75l) 男の子を助けるために必死になっているじんざの気持ちを読み取る 男の子との出会いにより変わっていくじんざの気持ちを読 み取っている 読 ( ノートの記述内容 ) じんざの様子やことばから, 男の子に対するじんざの気持ちを読み取っている 読 ( ノートの記述内容 ) じんざの行動を手がかりに, じんざの気持ちを想像している 読 ( ノートの記述内容 ) 自分の考えと同じか違うかはっきりさせながら聞いている 話 聞 ( 発言の内容 ) 7 第 5 場面を読む (P76l1~P76l13) 前場面までの出来事を手がか サーカスのおしまいの日の様子を読み取る りに, ライオンつかいのおじさんやお客の気持ちを想像している 読 ( ノートの記述内容 ) 1 サーカスのライオン の心に残った場面を選び, 語りの練習をする 3 4 場面ごとのグループに分かれ, 語りを聞き, 助言し合う 発表グループに分かれ, 語りを聞き, 助言し合う 5 地域の保育園や幼稚園などに行き, 語りをする 語りに興味を持ち, 進んで語ろうとしている 関 ( 発表 態度の観察 ) 自分の語りを高めようとしている 関 ( 発表 態度の観察 ) 友だちの語りを聞き, よいところを見つけて伝えている 話 聞 ( ワークシートの記述内容 ) 相手意識を持ち, 視線 表情 速さ 声量に気をつけて発表している 話 聞 ( 発表 態度の観察 )

5 本時の学習 (4/14) ⑴ 目標 内容を正しく読み取るためにくわしくすることばのはたらきを知ることができる 相手を見て, 分かるように話すことができる ⑵ 展開 導入 学習活動 1 課題をつかむ 教師の指導 支援 個への手だて くわしくすることばのはたらきを知ろう 評価 評価の観点 ( ) 評価の方法 展 開 短文をつくる 挿絵を見て主語と述語のある 文を考えさせる くわしくすることばには赤線を引くことを知らせる どんな どのように を話させ, イメージを膨らませる 挿絵を見て, くわしくすることばを選び, 文を作っている 言 ( ノートの記述内容 ) 3 短文について話し合う ⑴ 自分の考えを持つ ⑵ 対話をする ⑶ 話し合いをする 大きく二つに分け, 理由をまとめるよう助言する 声を掛け一緒に対話に入る 主語をくわしくすることばか述語をくわしくすることばかを確認させる 相手の目を見て話している 話 聞 ( 対話の様子 ) 終末 4 文のくみたてを知る ⑴ ことばのきまり で確認する ⑵ 学習材 サーカスのライオン からくわしくすることばのはたらきを確認する 例文を提示し, 何を詳しくしているか見つけるよう促す 5 語りに生かせるように音読する くわしくすることばから文の様子を読み取り, 音読で表現させる 6 学習を振り返る 学習したことや友だちのがんばりなどについて 国語日記 を書かせる